(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022099375
(43)【公開日】2022-07-05
(54)【発明の名称】角度検出器
(51)【国際特許分類】
G01D 5/20 20060101AFI20220628BHJP
【FI】
G01D5/20 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020213093
(22)【出願日】2020-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000203634
【氏名又は名称】多摩川精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】小久江 幸二
【テーマコード(参考)】
2F077
【Fターム(参考)】
2F077AA43
2F077CC02
2F077FF34
2F077PP26
2F077VV02
(57)【要約】
【課題】回転トランスを用いず、ロータに磁極を発生させて高精度に測定する。
【解決手段】検出巻線130a~130nを有する輪状のステータ110と、外周に凹凸形状が形成され、回転軸150と共に回転可能な第1ロータ160と、外周に凹凸形状が形成され、ステータ110の内側で回転軸150と共に回転可能であり、第1ロータ160に対して離間して配置された第2ロータ170と、ステータ110に保持され、第1ロータ160と第2ロータ170との間であって回転軸150の周囲に配置された輪状の励磁巻線140とを備え、励磁巻線140を流れる励磁電流により生成される磁束は、回転軸150から、第1ロータ160、ステータ110、及び第2ロータ170の経路を通り回転軸150に戻る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定角度間隔毎に設けられたティースに巻回された検出巻線(130a~130n)を有する輪状のステータ(110)と、
外周に第1凸部(160a~160d)が形成され、前記ステータ(110)の内側で回転軸(150)と共に回転可能な第1ロータ(160)と、
外周に第2凸部(170a~170d)が形成され、前記ステータ(110)の内側で前記回転軸(150)と共に回転可能であり、前記第1ロータ(160)に対して回転軸方向に離間して配置された第2ロータ(170)と、
前記ステータ(110)に保持され、前記第1ロータ(160)と前記第2ロータ(170)との間であって前記回転軸(150)の周囲に配置された輪状の励磁巻線(140)と、を備え、
第1凸部(160a~160d)と第2凸部(170a~170d)とは、前記回転軸(150)を中心にして所定の角度のずれを有するように配置され、
前記励磁巻線(140)を流れる励磁電流により生成される磁束は、前記回転軸(150)から、前記第1ロータ(160)、前記ステータ(110)、及び前記第2ロータ(170)の経路を通り、前記回転軸(150)に戻るように構成されていることを特徴とする角度検出器。
【請求項2】
前記第1ロータ(160)には、M個の前記第1凸部(160a~160m)が設けられ、
前記第2ロータ(170)には、M個の前記第2凸部(170a~170m)が設けられ、
前記第1凸部(160a~160m)と前記第2凸部(170a~170m)とは、前記回転軸(150)を中心にして、((360°/M)/2)°の角度のずれを有するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の角度検出器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、角度検出器に関し、特に、回転トランスを用いることなく、ロータにN極とS極とを発生させて精度の高い測定をする角度検出器に関する。
【背景技術】
【0002】
回転軸の角度を検出するレゾルバとして、従来は以下の(1)と(2)の2種類の回転検出器が知られている。
(1)所定角度間隔毎に設けられたティースに巻回された検出巻線を有する輪状のステータ(stator:固定子)と、外周に所定の軸倍角を示す凹凸形状が形成され、ステータの内側で回転軸と共に回転自在なロータ(rotor:回転子)を有し、ステータとロータとのギャップパーミアンスの変化により誘起電圧を変化させ、回転角度を検出するVR(Variable Reluctance)型のレゾルバ(特許文献1参照)。
(2)ロータに励磁巻線を有し、回転トランスを介して励磁巻線に励磁電流を流すことにより、ロータに磁束を発生させて、回転角度を検出するレゾルバ(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平08-189805号公報
【特許文献2】特開2004-157109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記角度検出器(1)は、ロータに磁性体のみを配し、ステータとロータのギャップパーミアンスの変化により誘起電圧を変化させている。このため、検出巻線に鎖交する磁束は、あるオフセットをもって一定の範囲内で増減を繰り返す。このため、検出巻線に鎖交する磁束の向きは変わらず、検出される磁束の変化量が小さく、そのままの出力信号では高い精度を得ることができない問題を有していた。
【0005】
上記角度検出器(2)は、回転トランスを介してロータ側の励磁巻線に電流を流すことにより、ロータに磁束を発生させて角度検出する。このため、上記角度検出器(1)と比較すると、磁束の変化量が大きくなり、高精度な角度検出が可能になる。
しかし、ステータ側からロータの励磁巻線側に電力を供給する回転トランスを設ける必要がある。そのため、角度検出器としての部品点数が増加して構造が複雑化かつ大型化し、コストが上昇する問題があった。
【0006】
本発明は、回転トランスを用いることなく、ロータにN極とS極とを発生させて精度の高い測定をすることが可能な角度検出器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係る角度検出器は、所定角度間隔毎に設けられたティースに巻回された検出巻線を有する輪状のステータと、外周に第1凸部が形成され、ステータの内側で回転軸と共に回転可能な第1ロータと、外周に第2凸部が形成され、ステータの内側で回転軸と共に回転可能であり、第1ロータに対して回転軸方向に離間して配置された第2ロータと、ステータに保持され、第1ロータと第2ロータとの間であって回転軸の周囲に配置された輪状の励磁巻線と、を備え、第1凸部と第2凸部とは、回転軸を中心にして所定の角度のずれを有するように配置され、励磁巻線を流れる励磁電流により生成される磁束は、回転軸から、第1ロータ、ステータ、及び第2ロータの経路を通り回転軸に戻るように構成されている。
【0008】
(2)本発明に係る角度検出器において、第1ロータには、M個の第1凸部が設けられ、第2ロータには、M個の第2凸部が設けられ、第1凸部と第2凸部とは、回転軸を中心にして、((360°/M)/2)°の角度のずれを有するように配置されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の角度検出器によれば、第1ロータ及び第2ロータは、ステータの内側で回転軸と共に回転可能に、回転軸を中心にしてそれぞれの第1凸部と第2凸部とに所定の角度のずれを有するように配置され、輪状の励磁巻線は、第1ロータと第2ロータとの間で、ステータに保持されて回転軸の周囲に配置されている。これにより、励磁巻線を流れる励磁電流により生成される磁束は、回転軸から、第1ロータ、ステータ、及び第2ロータの経路を通り回転軸に戻る。このため、ステータ側に保持された励磁巻線に電流を流すことにより、回転トランスを用いることなく、第1ロータ及び第2ロータにN極とS極とを発生させることができる。N極及びS極を発生させた第1ロータ及び第2ロータが回転すると、ステータに設けられた検出巻線に鎖交する磁束の向きが反転する。これにより、検出巻線において出される磁束の変化量が大きくなり、精度の高い測定をすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態1に係る角度検出器の構成を示す構成図である。
【
図2】
図1に示す角度検出器における第1ロータ、励磁巻線及び第2ロータの配置を示す分解斜視図である。
【
図3】
図1に示す角度検出器におけるステータの内側の構成を示す斜視図である。
【
図4】実施の形態1に係る角度検出器に形成される磁極を示す説明図である。
【
図5】従来の角度検出器の検出信号の特性を示す特性図である。
【
図6】実施の形態1に係る角度検出器の検出信号の特性を示す特性図である。
【
図7】従来の角度検出器の検出誤差の特性を示す特性図である。
【
図8】実施の形態1に係る角度検出器の検出誤差の特性を示す特性図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の角度検出器の実施の形態につき、図面を用いて説明する。なお、各図において、同一部分には同一符号を付している。
【0012】
実施の形態1.
はじめに、実施の形態1における角度検出器100について、
図1~
図3を参照して説明する。
【0013】
図1は、実施の形態1に係る角度検出器100の構成を示す構成図である。
図2は、
図1に示す角度検出器100における第1ロータ160、励磁巻線140及び第2ロータ170の配置を示す分解斜視図である。
図3は、
図1に示す角度検出器100におけるステータ110の内側の構成を示す斜視図である。
【0014】
[角度検出器100の構成]
角度検出器100は、従来から存在するレゾルバを改良したものであり、主に、ステータ110、検出巻線130、励磁巻線140、回転軸150、第1ロータ160、及び第2ロータ170を備えている。
【0015】
ステータ110は、輪状に形成されており、その内周には所定角度間隔毎にティース110a~110nが設けられている。ティース110a~110nには、それぞれ検出巻線130a~130nが巻回されている。すなわち、ステータ110には、所定角度間隔毎に検出巻線130a~130nが設けられている。なお、検出巻線130a~130nのそれぞれには、sin信号を検出するsin巻線と、cos信号を検出するcos巻線とが設けられている。
【0016】
輪状の励磁巻線140は、
図3に示されるように、励磁巻線ホルダ145を介してステータ110のティース110a~110nによって、第1ロータ160と第2ロータ170との間の空間に収まるように保持されている。ここで、励磁巻線140は、回転軸150、第1ロータ160、及び第2ロータ170に接触しないように、励磁巻線ホルダ145を介して保持されている。
なお、励磁巻線140は、第1ロータ160と第2ロータ170との間において、任意の形状の励磁巻線ホルダ145を介して、ステータ110のいずれかの位置に保持されていればよい。
【0017】
第1ロータ160は、磁性体により構成されており、ステータ110の内側において回転軸150と共に回転可能であって、励磁巻線140に接触しないように配置されている。第1ロータ160には、外周に第1凸部160a~160dを有する凹凸形状が形成されている。
【0018】
第2ロータ170は、磁性体により構成されており、ステータ110の内側において回転軸150と共に回転可能であって、第1ロータ160に対して回転軸方向に離間すると共に、励磁巻線140に接触しないように配置されている。第2ロータ170には、第1ロータ160と同様に、外周に第2凸部170a~170dを有する凹凸形状が形成されている。
【0019】
ここで、第1ロータ160及び第2ロータ170は、
図2に示すように、それぞれ4個の第1凸部160a~160dと第2凸部170a~170dにおいて、45°の角度のずれを有するように配置されている。
なお、第1ロータ160にM個の第1凸部160a~160mが設けられ、第2ロータ170にM個の第2凸部170a~170mが設けられている場合、第1凸部160a~160m及び第2凸部170a~170mは、((360°/M)/2)°の角度のずれを有するように配置される。
すなわち、第1凸部160a~160m及び第2凸部170a~170mを回転軸150の軸方向に沿って平面で見た場合、凹凸が円周方向に沿って互い違いに配列されている。
【0020】
[励磁巻線による生じる磁束]
次に、実施の形態1の角度検出器100において励磁巻線140により生じる磁束について、以下に説明する。
【0021】
励磁巻線140が作る磁束は、回転軸150を通り、第1ロータ160または第2ロータ170のいずれか一方へ流れ、ステータ110との間のギャップが最も狭く磁気抵抗が最小のところを通り、ステータ110側へ流れる。
ステータ110へ流れた磁束は、同様に、ステータ110と、第1ロータ160または第2ロータ170のいずれか他方との間のギャップが最も狭いところを通り、回転軸150へ戻ってくる、という磁路を形成する。これにより、回転トランスを介さずに、第1ロータ160と第2ロータ170とにN極とS極とを生成することが可能になる。
【0022】
ここで、実施の形態1の角度検出器100において励磁巻線140により生じる磁束について、
図4を参照して以下に説明する。
図4は、実施の形態1に係る角度検出器100に形成される磁極の一例を示す説明図である。
【0023】
ここで、図示されない励磁電源からの電源供給により、輪状の励磁巻線140に反時計方向の励磁電流が流れた場合を想定する。
【0024】
この励磁巻線140が作る磁束は、回転軸150において、
図4の紙面垂直方向奥側をS極として、紙面垂直方向手前側をN極とするように発生する。そして、この磁束により、
図4の紙面垂直方向奥側に存在する第2ロータ170の第2凸部170a~170dにS極が形成され、
図4の紙面垂直方向手前側に存在する第1ロータ160の第1凸部160a~160dにN極が形成される。
【0025】
従って、この磁束は、回転軸150を通り、第1ロータ160の第1凸部160a~160dとティース110a~110nとの間のギャップが狭い箇所を通り、ステータ110側へ流れる。ステータ110へ流れた磁束は、同様に、ティース110a~110nと第2凸部170a~170dとの間のギャップが狭い箇所を通り、ステータ110からS極である第2凸部170a~170dへ流れ、回転軸150へ戻ってくる。なお、励磁巻線140に流れる電流を時計方向とすることで、上記のN極とS極とは反転する。
【0026】
そして、回転軸150の回転に伴って、第1ロータ160と第2ロータ170とが回転するため、ティース110a~110nに巻回された検出巻線130a~130nを通る磁束の密度が正弦波状に変化すると共に、磁束の向きが変化する。これにより、検出巻線130a~130nにおいて出される磁束の変化量が従来よりも大きくなり、精度の高い測定をすることが可能になる。なお、ティース110a~110nに巻回された検出巻線130a~130nに鎖交する磁束密度の変化が正弦波に近くなるように、第1凸部160a~160d及び第2凸部170a~170dの形状を選ぶことができる。
【0027】
[検出特性]
次に、従来の角度検出器において得られる検出信号の特性と、実施の形態1の角度検出器100において得られる検出信号の特性とを、
図5及び
図6を用いて説明する。
図5は、従来の角度検出器の検出信号の特性を示す特性図である。
図6は、実施の形態1に係る角度検出器100の検出信号の特性を示す特性図である。
【0028】
図5は、ロータに磁性体のみを配し、ステータとロータのギャップパーミアンスの変化により誘起電圧を変化させる従来の角度検出器における検出信号の特性を示している。
この従来の角度検出器は、ステータとロータのギャップパーミアンスの変化により誘起電圧を変化させており、検出巻線に鎖交する磁束は、同じ向きのまま、所定のオフセットを中心に一定の増減を繰り返している。これにより、検出信号も、同じ極性のまま、所定のオフセットを中心に一定の増減を繰り返しており、変化量が比較的小さい。
【0029】
図6は、実施の形態1に係る角度検出器100の検出信号の特性を示している。実施の形態1の角度検出器100は、ステータ110側に保持された励磁巻線140を回転軸150の周囲に配置することで、第1ロータ160と第2ロータ170とにN極とS極とを生じさせている。回転軸150の回転に伴って第1ロータ160と第2ロータ170のN極とS極とが回転するため、検出巻線に鎖交する磁束の極性が正負に変化する。これにより、検出信号は、極性が正負に変化すると共に、振幅も従来よりも大きな電圧が得られる。
【0030】
次に、従来の角度検出器の検出誤差特性と、実施の形態1の角度検出器100の検出誤差特性とを、
図7及び
図8を用いて説明する。
図7は、従来の角度検出器の検出誤差の特性を示す特性図である。
図8は、実施の形態1に係る角度検出器の検出誤差の特性を示す特性図である。
【0031】
図7は、
図5に示した従来の角度検出器の検出信号に含まれる誤差の特性を示している。従来の角度検出器の検出信号は、同じ極性のままで所定のオフセットを中心に一定の増減を繰り返しており、変化量が比較的小さいため、誤差を小さく抑えることが難しくなっていることがわかる。
【0032】
図8は、
図6に示した実施の形態1の角度検出器100の検出信号に含まれる誤差の特性を示している。実施の形態1の角度検出器100の検出信号は極性が正負に変化すると共に、従来よりも大きな電圧であるため、従来よりも誤差を小さく抑えることが可能になる。すなわち、精度の高い測定をすることが可能になる。
【0033】
[その他の実施の形態]
実施の形態1において、第1ロータ160と第2ロータ170において4極の凸部を備え、ステータ110において14スロットのティース110a~110nを備える、4極14スロットの角度検出器100の具体例を示したが、凸部の極数とスロット数とを任意の数に設定することが可能である。
【0034】
[実施の形態により得られる効果]
以上説明したように、本発明の実施の形態1の角度検出器100によると、以下のような効果を得ることができる。
【0035】
実施の形態1の角度検出器100は、検出巻線130a~130nを有する輪状のステータ110と、外周に第1凸部160a~160dが形成され、ステータ110の内側で回転軸150と共に回転可能な第1ロータ160と、外周に第2凸部170a~170dが形成され、ステータ110の内側で回転軸150と共に回転可能であり、第1ロータ160に対して回転軸方向に離間して配置された第2ロータ170と、ステータ110に保持され、第1ロータ160と第2ロータ170との間であって回転軸150の周囲に配置された輪状の励磁巻線140と、を備えている。
ここで、第1凸部160a~160dと第2凸部170a~170dとは、回転軸150を中心にして所定の角度のずれを有するように配置され、励磁巻線140を流れる励磁電流により生成される磁束は、回転軸150から、第1ロータ160、ステータ110、及び第2ロータ170の経路を通り、回転軸150に戻るように構成されている。このような構成により、回転トランスを用いることなく、ロータにN極とS極とを発生させて、精度の高い測定をすることが可能になる。
【0036】
実施の形態1の角度検出器100において、第1ロータ160にはM個の第1凸部160a~160mが設けられ、第2ロータ170にはM個の第2凸部170a~170mが設けられ、第1凸部160a~160mと第2凸部170a~170mとは、回転軸150を中心にして、((360°/M)/2)°の角度のずれを有するように配置されているため、ロータにN極とS極とを規則的に発生させて、精度の高い測定をすることが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の角度検出器100は、回転トランスを用いることなく精度の高い測定をするものであり、小型、軽量、高信頼性を要求される用途に適している。
【符号の説明】
【0038】
100 角度検出器、110 ステータ、110a~110n ティース、130a~130n 検出巻線、140 励磁巻線、145 励磁巻線ホルダ、150 回転軸、160 第1ロータ、160a~160d 第1凸部、170 第2ロータ、170a~170d 第2凸部。