(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022099507
(43)【公開日】2022-07-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、地図データの利用料金を案内する方法、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220628BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20220628BHJP
G06Q 30/04 20120101ALI20220628BHJP
【FI】
G06Q50/10
G09B29/00 A
G09B29/00 F
G06Q30/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020213300
(22)【出願日】2020-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】500578216
【氏名又は名称】株式会社ゼンリンデータコム
(74)【代理人】
【識別番号】100157277
【弁理士】
【氏名又は名称】板倉 幸恵
(74)【代理人】
【識別番号】100160691
【弁理士】
【氏名又は名称】田邊 淳也
(72)【発明者】
【氏名】原 充輝
【テーマコード(参考)】
2C032
5L049
【Fターム(参考)】
2C032HB22
2C032HB25
2C032HC08
2C032HC14
2C032HC27
5L049BB11
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】情報処理装置において、地図データの利用料金を案内する際の利便性を向上させる情報処理装置、地図データの利用料金を案内する方法、コンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】利用料金案内システム(情報処理装置)1は、一定の大きさであるメッシュ単位に区切られた地図データを記憶する地図情報記憶部(地
図DB121)と、地図データのメッシュ単位での利用料金を記憶する料金記憶部(料金DB122)と、利用者の操作に応じて、地図データの中から少なくとも一部のメッシュを選択し、選択されたメッシュについての地図データの利用料金を求める案内部112と、利用料金を表示する表示部(入出力部250)と、を備える。これにより、地図データの利用料金を案内する際の利便性を向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
一定の大きさであるメッシュ単位に区切られた地図データを記憶する地図情報記憶部と、
前記地図データの前記メッシュ単位での利用料金を記憶する料金記憶部と、
利用者の操作に応じて、前記地図データの中から少なくとも一部のメッシュを選択し、選択された前記メッシュについての前記地図データの利用料金を求める案内部と、
前記利用料金を表示する表示部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記案内部は、
地図画像を前記表示部に表示させ、
表示された前記地図画像上でのフリーハンドによる入力操作に応じて、前記フリーハンドにより描画された範囲の内側に少なくとも一部分が重なる前記メッシュを選択し、前記利用料金を求める、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記案内部は、
地図画像を前記表示部に表示させ、
表示された前記地図画像上での、所定形状の枠を用いた選択操作に応じて、前記枠の内側に少なくとも一部分が重なる前記メッシュを選択し、前記利用料金を求める、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記案内部は、
前記利用料金を求める中心とすべき場所と、当該中心からの距離との指定操作に応じて、前記場所から前記距離だけ離れた仮想枠を規定し、規定した前記仮想枠の内側に少なくとも一部分が重なる前記メッシュを選択し、前記利用料金を求める、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記案内部は、
前記利用料金に加えてさらに、前記選択されたメッシュを第1の態様で表すと共に、選択されなかった前記メッシュを前記第1の態様よりも視認性の低い第2の態様で表した地図画像を前記表示部に表示させる、情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記案内部は、前記選択されたメッシュの中から、少なくとも一部のメッシュを再選択する操作に応じて、
当該メッシュを除外した前記地図データの利用料金を求め、前記表示部に表示させ、
当該メッシュの表示を前記第2の態様に変更した前記地図画像を、前記表示部に表示させる、情報処理装置。
【請求項7】
地図データの利用料金を案内する方法であって、一定の大きさであるメッシュ単位に区切られた地図データと、前記地図データの利用料金と、を記憶する情報処理装置が、
利用者の操作に応じて、前記地図データの中から少なくとも一部のメッシュを選択し、選択された前記メッシュについての前記地図データの利用料金を求める工程と、
前記利用料金を表示する工程と、
を備える、方法。
【請求項8】
コンピュータプログラムであって、一定の大きさであるメッシュ単位に区切られた地図データと、前記地図データの利用料金と、を記憶する情報処理装置に、
利用者の操作に応じて、前記地図データの中から少なくとも一部のメッシュを選択し、選択された前記メッシュについての前記地図データの利用料金を求めるステップと、
前記利用料金を表示するステップと、
を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図データの利用料金を案内する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
予め整備された地図データを有料で利用させるサービスが知られている。従来、このようなサービスでは、市区町村等の行政区画単位で、地図データを利用可能とするエリア(換言すれば、利用者が利用料金を支払うエリア)を規定していた。なお、特許文献1には、行政区画を識別し、行政区画ごとに表示デザインを変更可能な地図情報表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、地図データを有料で利用させるサービスにおいて、行政区画単位でエリアを規定する方法は、使い勝手が悪く、利用者のニーズに応じられていないという課題があった。例えば、行政区画単位でのエリア規定では、利用者が地図データの利用を希望するエリアが狭小である場合にも、当該エリアを含む行政区画全体の利用料金を支払う必要があった。また、行政区画単位でのエリア規定では、利用者が地図データの利用を希望するエリアが行政区画の狭間に位置するような場合、当該エリアにまたがる複数の行政区画分の利用料金を支払う必要があった。このように、従来の方法では、利用者が地図データの利用を希望するエリアと、行政区画との相違が大きい場合、地図データの利用料金が利用者の意図しない金額となる場合があり、使い勝手が悪いという課題があった。この点、特許文献1に記載の技術では、地図データの利用料金を案内することについては、何ら考慮されていない。
【0005】
このため、情報処理装置において、地図データの利用料金を案内する際の利便性を向上させることが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0007】
(1)本発明の一形態によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、一定の大きさであるメッシュ単位に区切られた地図データを記憶する地図情報記憶部と、前記地図データの前記メッシュ単位での利用料金を記憶する料金記憶部と、利用者の操作に応じて、前記地図データの中から少なくとも一部のメッシュを選択し、選択された前記メッシュについての前記地図データの利用料金を求める案内部と、前記利用料金を表示する表示部と、を備える。
【0008】
この構成によれば、地図データは一定の大きさであるメッシュ単位に区切られており、案内部は、利用者の操作に応じて、地図データの中から少なくとも一部のメッシュを選択し、選択されたメッシュについての地図データの利用料金を求める。このため、利用者は、行政区画に縛られることなく、地図データの利用を希望するエリアを指定し、当該エリアについての利用料金を支払うことができる。この結果、本構成によれば、行政区画単位でのエリア規定で生じていた不便を解消することができ、地図データの利用料金を案内する際の利便性を向上できる。なお、「メッシュ」は、地図データを一定の大きさに区切る単位を意味し、「クアッド」とも呼ばれる。
【0009】
(2)上記形態の情報処理装置において、前記案内部は、地図画像を前記表示部に表示させ、表示された前記地図画像上でのフリーハンドによる入力操作に応じて、前記フリーハンドにより描画された範囲の内側に少なくとも一部分が重なる前記メッシュを選択し、前記利用料金を求めてもよい。
この構成によれば、案内部は、地図画像を表示部に表示させ、表示された地図画像上でのフリーハンドによる入力操作に応じて選択されたメッシュについての、地図データの利用料金を求める。このため利用者は、表示部に表示された地図画像を参照しながら、直感的にわかりやすく、操作が容易なフリーハンドによる入力操作によって、地図データの利用を希望するエリアを簡単に指定できる。また、案内部は、フリーハンドにより描画された範囲の内側に少なくとも一部分が重なるメッシュを選択するため、利用者が指定したエリアを完全にカバーする範囲のメッシュを選択できる。これらの結果、本構成によれば、地図データの利用料金を案内する際の利便性をより一層向上できる。
【0010】
(3)上記形態の情報処理装置において、前記案内部は、地図画像を前記表示部に表示させ、表示された前記地図画像上での、所定形状の枠を用いた選択操作に応じて、前記枠の内側に少なくとも一部分が重なる前記メッシュを選択し、前記利用料金を求めてもよい。
この構成によれば、案内部は、地図画像を表示部に表示させ、表示された地図画像上での、所定形状の枠を用いた選択操作に応じて選択されたメッシュについての、地図データの利用料金を求める。このため利用者は、表示部に表示された地図画像を参照しながら、所定形状の枠を用いた入力操作によって、地図データの利用を希望するエリアを簡単に指定できる。また、案内部は、枠の内側に少なくとも一部分が重なるメッシュを選択するため、利用者が指定したエリアを完全にカバーする範囲のメッシュを選択できる。これらの結果、本構成によれば、地図データの利用料金を案内する際の利便性をより一層向上できる。
【0011】
(4)上記形態の情報処理装置において、前記案内部は、前記利用料金を求める中心とすべき場所と、当該中心からの距離との指定操作に応じて、前記場所から前記距離だけ離れた仮想枠を規定し、規定した前記仮想枠の内側に少なくとも一部分が重なる前記メッシュを選択し、前記利用料金を求めてもよい。
この構成によれば、案内部は、利用料金を求める中心とすべき場所と、当該中心からの距離との指定操作に応じて仮想枠を規定し、当該仮想枠を用いて選択されたメッシュについての、地図データの利用料金を求める。このため利用者は、例えば「自宅から半径5kmの範囲内」といったように、中心とすべき場所とそこからの距離を用いて、地図データの利用を希望するエリアを簡単に指定できる。また、案内部は、仮想枠の内側に少なくとも一部分が重なるメッシュを選択するため、利用者が指定したエリアを完全にカバーする範囲のメッシュを選択できる。これらの結果、本構成によれば、地図データの利用料金を案内する際の利便性をより一層向上できる。
【0012】
(5)上記形態の情報処理装置において、前記案内部は、前記利用料金に加えてさらに、前記選択されたメッシュを第1の態様で表すと共に、選択されなかった前記メッシュを前記第1の態様よりも視認性の低い第2の態様で表した地図画像を前記表示部に表示させてもよい。
この構成によれば、案内部は、利用料金に加えてさらに、選択されたメッシュを第1の態様で表すと共に、選択されなかったメッシュを第1の態様よりも視認性の低い第2の態様で表した地図画像を表示部に表示させる。このため利用者は、利用料金と共に、自らが指定した範囲を容易に確認できるため、地図データの利用料金を案内する際の利便性をより一層向上できる。
【0013】
(6)上記形態の情報処理装置において、前記案内部は、前記選択されたメッシュの中から、少なくとも一部のメッシュを再選択する操作に応じて、当該メッシュを除外した前記地図データの利用料金を求め、前記表示部に表示させ、当該メッシュの表示を前記第2の態様に変更した前記地図画像を、前記表示部に表示させてもよい。
この構成によれば、案内部は、選択されたメッシュの中から、少なくとも一部のメッシュを再選択する操作に応じて、当該メッシュを除外した地図データの利用料金を求め、表示部に表示させ、当該メッシュの表示を第2の態様に変更した地図画像を表示部に表示させる。このため利用者は、1回目の操作で、満足いくエリア指定や利用料金が得られなかった場合、さらに一部のメッシュを選択する操作を行うことで、地図データの利用を希望するエリアを狭めて(再指定して)、利用料金を再計算できる。この結果、本構成によれば、地図データの利用料金を案内する際の利便性をより一層向上できる。
【0014】
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、地図データの利用料金を案内する情報処理装置、地図表示装置、これらの装置を含むシステム、これら各装置やシステムの機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、そのコンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態としての利用料金案内システム(情報処理装置)の概略構成を示す図である。
【
図4】利用料金案内処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図6】表示部に表示された利用料金の案内画面の一例である。
【
図9】仮想枠の規定方法について説明する図である。
【
図10】第2実施形態の利用料金案内処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図11】第2実施形態において表示部に表示された利用料金の案内画面の一例である。
【
図12】第3実施形態の情報処理装置の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
A.第1実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としての利用料金案内システム(情報処理装置)1の概略構成を示す図である。利用料金案内システム1は、予め整備された地図データを有料で利用させるサービスにおいて、利用者からの操作によって指定されたエリアに応じた、地図データの利用料金を案内する装置である。利用料金案内システム1は、サーバ10と、クライアント20とを備えている。サーバ10は、有線通信によりインターネットINTに接続されている。クライアント20は、通信キャリアBSを介した無線通信によってインターネットINTに接続されている。通信キャリアBSには、送受信アンテナや、無線基地局、交換局が含まれる。すなわち、サーバ10とクライアント20とは、インターネットINTを介して相互に通信することができる。
【0017】
サーバ10は、CPU110と、記憶部120と、通信部130と、ROM/RAM140と、入出力部150とを備えており、各部は図示しないバスにより相互に接続されている。
【0018】
CPU110は、ROM140に格納されているコンピュータプログラムをRAM140に展開して実行することにより、サーバ10の各部を制御する。CPU110は、取得部111、案内部112としても機能する。取得部111は、利用者からクライアント20を介してなされる操作を取得する。案内部112は、取得部111と協働して、
図4で説明する利用料金案内処理を実行する。利用料金案内処理は、利用者からの操作によって指定されたエリアに応じた、地図データの利用料金を案内する処理である。
【0019】
記憶部120は、ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカードなどで構成される。記憶部120には、地図データベース121と、料金データベース122とが含まれている。以降の説明では、データベースを単に「DB」とも呼ぶ。
【0020】
図2は、地
図DB121について説明する図である。地
図DB121は、地図画像を表示するためのデータを格納するDBである。地
図DB121には、地物(地上にある自然/人工のすべての物)の形状を表すポリゴンデータ、地物の名称、地物の位置座標(例えば、代表点の緯度経度、平面直角座標等)等が含まれている。なお、地
図DB121には、付加的な情報(以降「付加情報」とも呼ぶ)が含まれていてもよい。付加情報とは、例えば、地形に関するデータ、統計データ等である。
図2に示すように、地
図DB121は、予め一定の大きさに区切られており、一意な識別番号(図示の例では、M1~M24)が付与されている。一定の大きさとは、例えば、1度毎の経線と2/3度毎の緯線との区画、のように任意に定めることができる。以降、1つの区画を「メッシュ」または「クアッド」とも呼ぶ。換言すれば、メッシュ(クアッド)は、地図データを一定の大きさに区切る単位を意味する。なお、地
図DB121は「地図情報記憶部」に相当し、地
図DB121に記憶されているデータは「地図データ」に相当する。
【0021】
図3は、料金DB122について説明する図である。料金DB122は、メッシュ(クアッド)単位での、地図データの利用料金を格納するDBである。
図3の例では、料金DB122には、メッシュの識別番号ごとに、当該メッシュに対応した地図データの利用料金が対応付けられて記憶されている。なお、
図3の「XXX」は任意の金額(自然数)を意味する。なお、
図3に示す料金DB122はあくまで一例であり、種々の変更ができる。例えば、
図3の例では、メッシュM1~Mn(nは自然数)ごとに地図データの利用料金を規定しているが、料金DB122には、任意の1つのメッシュに対する地図データの利用料金だけが規定されていてもよい。料金DB122は「料金記憶部」に相当し、料金DB122に記憶されているデータは「料金データ」に相当する。
【0022】
通信部130は、クライアント20など他の装置との間における、図示しない通信インターフェースを介した通信を制御する。入出力部150は、サーバ10と利用者との間の情報の入出力に使用される種々のインターフェースである。入出力部150としては、例えば、入力部としてのキーボード、タッチパネル、操作ボタン、マイク、出力部としての液晶パネル、タッチパネル、スピーカ、LED(Light Emitting Diode)インジケータ等を採用できる。
【0023】
クライアント20は、例えば、図示するスマートフォンのほか、パーソナルコンピュータや、車載装置として構成してもよい。クライアント20は、CPU210と、記憶部220と、通信部230と、ROM/RAM240と、入出力部250と、現在位置取得部260とを備えており、各部は図示しないバスにより相互に接続されている。
【0024】
CPU210は、ROM240に格納されているコンピュータプログラムをRAM240に展開して実行することにより、クライアント20の各部を制御するほか、制御部211としても機能する。制御部211は、サーバ10に対して利用料金案内処理の実行を要求し、利用料金案内処理の結果を取得して入出力部250に表示させる。
【0025】
記憶部220は、ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカードなどで構成されている。通信部230は、サーバ10など他の装置との間における、図示しない通信インターフェースを介した通信を制御する。入出力部250は、クライアント20と利用者との間の情報の入出力に使用される種々のインターフェースである。入出力部250としては、例えば、入力部としてのタッチパネル、表示部(出力部)としてのタッチパネル、液晶パネル等を採用できる。現在位置取得部260は、GPSを構成する人工衛星から送信された電波を受信し、クライアント20の現在位置を表す現在位置情報(緯度および経度)を取得する。
【0026】
図4は、利用料金案内処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。利用料金案内処理は、利用者からの操作によって指定されたエリアに応じた、地図データの利用料金を案内する処理であり、任意のタイミングで実行され得る。例えば、利用料金案内処理は、クライアント20にインストールされている所定のアプリケーションが起動された際に、実行されてよい。アプリケーションが起動された後、クライアント20の制御部211は、サーバ10に対して、利用料金案内処理の実行要求と指定位置とを送信する。指定位置には、現在位置取得部260により取得された現在位置が用いられてもよく、クライアント20の利用者により指定された住所等が使用されてもよい。
【0027】
ステップS10において、サーバ10の案内部112は、クライアント20から取得した指定位置を中心とする、指定位置周辺の地図画像を生成し、クライアント20に送信する。クライアント20の制御部211は、受信した地図画像を表示部としての入出力部250に表示する。
【0028】
図5は、利用者による操作の一例を示す図である。ステップS10の結果、クライアント20の入出力部250には、
図5に例示する画面W1が表示される。図示の例では、画面W1には、利用者に対して操作の案内をするための案内表示C1と、指定位置P周辺の地図画像C2とが含まれている。なお、地図画像C2の縮尺は、予め定められた規定値である。地図画像C2の縮尺は、クライアント20の利用者による事前の指定や、変更が可能であってもよい。クライアント20の利用者は、案内表示C1に従って、表示された地図画像C2上において、地図データの利用を希望する範囲をフリーハンドで囲む操作(換言すれば、フリーハンドで枠F1を描画する操作)を行う。以降、この操作を「フリーハンドによる入力操作」とも呼ぶ。
【0029】
図4のステップS12において、サーバ10の取得部111は、クライアント20から枠F1を特定するための情報(例えば、フリーハンドによる入力操作の、始点、終点、及び軌跡)を取得する。
【0030】
図6は、表示部に表示された利用料金の案内画面の一例である。
図4のステップS14において、サーバ10の案内部112は、枠F1の描画範囲内にあるメッシュを選択する。このとき案内部112は、
図6に示すように、枠F1の内側に全体が重なるメッシュM11,M15だけでなく、枠F1の内側に少なくとも一部分が重なるメッシュM6~M10,M12~M14,M16,M18~M20も選択する。
図4のステップS16において、サーバ10の案内部112は、ステップS14で選択したメッシュについての、地図データの利用料金を算出する。具体的には、案内部112は、選択した各メッシュの利用料金を料金DB122からそれぞれ取得し、合計して、選択したメッシュについての利用料金を算出できる。
【0031】
ステップS18において、サーバ10の案内部112は、算出した利用料金を含む地図画像を生成し、クライアント20に送信した後、処理をステップS12に遷移させる。クライアント20の制御部211は、受信した地図画像を表示部としての入出力部250に表示する。
【0032】
ステップS18の結果、クライアント20の入出力部250には、
図6に例示する画面W2が表示される。図示の例では、画面W2には、利用者に対して再操作の案内をするための案内表示C11と、選択されたメッシュを表す地図画像C12と、利用料金の案内表示C13とが含まれている。地図画像C12では、ステップS14で選択されたメッシュが第1の態様DM1で表示されると共に、ステップS14で選択されなかったメッシュが第2の態様DM2で表示されている。「第2の態様DM2」は、第1の態様DM1よりも視認性が低い限りにおいて任意の表示態様とでき、図示の例では、灰色のレイヤーが重畳された表示態様である。なお、地図画像C12には、破線で示す枠F1は含まれてもよく、含まれなくてもよい。また、画面W2には、利用料金の案内表示C13が含まれていれば足り、案内表示C11や地図画像C12は省略可能である。
【0033】
クライアント20の利用者は、案内表示C11に従って、表示された地図画像C12上において、再び、フリーハンドによる入力操作をすることができる。この場合、
図4のステップS12~S18が繰り返され、利用者による新たな入力操作範囲に応じた、利用料金の案内表示C13がなされる。
【0034】
以上のように、第1実施形態の利用料金案内システム(情報処理装置)1によれば、地
図DB121の地図データは一定の大きさであるメッシュ(クアッド)単位に区切られており、案内部112は、利用者の操作に応じて、地図データの中から少なくとも一部のメッシュを選択し、選択されたメッシュについての地図データの利用料金を求める。このため、利用者は、行政区画に縛られることなく、地図データの利用を希望するエリアを指定し、当該エリアについての利用料金を支払うことができる。この結果、第1実施形態の利用料金案内システム1によれば、行政区画単位でのエリア規定で生じていた不便を解消することができ、地図データの利用料金を案内する際の利便性を向上できる。
【0035】
また、第1実施形態の利用料金案内システム(情報処理装置)1によれば、案内部112は、地図画像C2(
図5),C12(
図6)を表示部としての入出力部250に表示させ、表示された地図画像C2,C12上でのフリーハンドによる入力操作に応じて選択されたメッシュについての、地図データの利用料金を求める(
図4:ステップS14,S16)。このため利用者は、入出力部250に表示された地図画像C2,C12を参照しながら、直感的にわかりやすく、操作が容易なフリーハンドによる入力操作によって、地図データの利用を希望するエリア(枠F1)を簡単に指定できる。また、案内部112は、フリーハンドにより描画された範囲(枠F1)の内側に少なくとも一部分が重なるメッシュを選択するため、利用者が指定したエリアを完全にカバーする範囲のメッシュを選択できる(
図6)。これらの結果、第1実施形態の利用料金案内システム1によれば、地図データの利用料金を案内する際の利便性をより一層向上できる。
【0036】
さらに、第1実施形態の利用料金案内システム(情報処理装置)1によれば、案内部112は、利用料金C13に加えてさらに、選択されたメッシュを第1の態様DM1で表すと共に、選択されなかったメッシュを第1の態様DM1よりも視認性の低い第2の態様DM2で表した地図画像C12を表示部としての入出力部250に表示させる。このため利用者は、利用料金C13と共に、自らが指定した範囲を容易に確認できるため、地図データの利用料金を案内する際の利便性をより一層向上できる。
【0037】
図7は、利用者による操作の他の例を示す図である。利用料金案内処理(
図4)のステップS10の結果として、クライアント20の入出力部250には、
図5に示す画面W1に代えて、
図7に示す画面W3が表示されてもよい。画面W3には、利用者に対して操作の案内をするための案内表示C1と、指定位置P周辺の地図画像C2とが含まれている。クライアント20の利用者は、画面W3の案内表示C1に従って、表示された地図画像C2上において、地図データの利用を希望する範囲を、矩形形状の枠F2で囲む操作(換言すれば、ポインタで始点と終点とを指定して、矩形形状の枠F2を描画する操作)を行う。以降、この操作を「枠を用いた選択操作」とも呼ぶ。
図7の例では、枠F2は矩形形状であるとしたが、枠F2は任意の形状を用いることができ、円形形状でもよく、多角形形状でもよい。
【0038】
以降のステップS12~S18については、
図4で説明した通りである。具体的には、取得部111は枠F2を特定するための情報を取得し、案内部112は枠F2の範囲内に少なくとも一部分が重なるメッシュを選択し、選択したメッシュについての利用料金を算出し、入出力部250に表示させる。
【0039】
このように、クライアント20の利用者によるメッシュの選択方法は種々の変更が可能であり、
図7で説明した枠を用いた選択操作を採用してもよい。このようにしても上述した効果と同様の効果を奏することができる。また、
図7の例によれば、案内部112は、地図画像C2を表示部としての入出力部250に表示させ、表示された地図画像C2上での、所定形状の枠F2を用いた選択操作に応じて選択されたメッシュについての、地図データの利用料金を求める。このため利用者は、入出力部250に表示された地図画像C2を参照しながら、所定形状の枠F2を用いた入力操作によって、地図データの利用を希望するエリアを簡単に指定できる。また、案内部112は、枠F2の内側に少なくとも一部分が重なるメッシュを選択するため、利用者が指定したエリアを完全にカバーする範囲のメッシュを選択できる。これらの結果、
図7の例によれば、地図データの利用料金を案内する際の利便性をより一層向上できる。
【0040】
図8は、利用者による操作の他の例を示す図である。利用料金案内処理(
図4)のステップS10の結果として、クライアント20の入出力部250には、
図5に示す画面W1に代えて、
図8に示す画面W4が表示されてもよい。画面W4には、利用者に対して操作の案内をするための案内表示C1と、場所を指定する入力欄C5,C6と、距離を指定する入力欄C7と、決定ボタンC8とが含まれている。クライアント20の利用者は、画面W4の案内表示C1に従って、地図データの利用料金を求める中心とすべき場所と、当該中心からの距離とを指定する。具体的には、地図データの利用料金を求める中心とすべき場所を「住所」により指定する場合、利用者は、入力欄C5を用いて希望する住所を選択または入力する。一方、地図データの利用料金を求める中心とすべき場所を「公共交通機関等の路線」により指定する場合、利用者は、入力欄C6を用いて希望する路線を選択または入力する。その後、利用者は、入力欄C7を用いて、入力欄C5またはC6で指定した場所からの範囲を区切るための距離を選択または入力し、決定ボタンC8を押下する。以降、この操作を「場所と距離との指定操作」とも呼ぶ。
【0041】
利用料金案内処理(
図4)のステップS12において、サーバ10の取得部111は、クライアント20から、仮想枠を特定するための情報(具体的には、入力欄C5,C6,C7の内容)を取得する。ステップS14において、仮想枠を規定し、規定した仮想枠の内側に少なくとも一部分が重なるメッシュを選択する。
【0042】
図9は、仮想枠の規定方法について説明する図である。
図9(A)は、地図データの利用料金を求める中心とすべき場所を「住所」により指定した場合の、仮想枠F3の規定方法について説明する図である。
図9(A)の場合、案内部112は、入力欄C5により指定された住所(指定場所)を中心として、入力欄C7により指定された半径を有する円を、仮想枠F3とする。
図9(B)は、地図データの利用料金を求める中心とすべき場所を「公共交通機関等の路線」により指定した場合の、仮想枠F3の規定方法について説明する図である。
図9(B)の場合、案内部112は、入力欄C6により指定された路線(指定路線)について、始点、終点、及びこれらを結ぶ路線と、のそれぞれから、入力欄C7により指定された距離だけ離れた範囲を仮想枠F3とする。以降のステップS14~S18については、
図4で説明した通りである。具体的には、案内部112は、仮想枠F3の範囲内に少なくとも一部分が重なるメッシュを選択し、選択したメッシュについての利用料金を算出し、入出力部250に表示させる。
【0043】
このように、クライアント20の利用者によるメッシュの選択方法は種々の変更が可能であり、
図8及び
図9で説明した場所と距離との指定操作を採用してもよい。このようにしても上述した効果と同様の効果を奏することができる。また、
図8及び
図9の例によれば、案内部112は、利用料金を求める中心とすべき場所C5,C6と、当該中心からの距離C7との指定操作に応じて仮想枠F3を規定し、当該仮想枠F3を用いて選択されたメッシュについての、地図データの利用料金を求める。このため利用者は、例えば「自宅から半径5kmの範囲内」といったように、中心とすべき場所とそこからの距離を用いて、地図データの利用を希望するエリアを簡単に指定できる。また、案内部112は、仮想枠F3の内側に少なくとも一部分が重なるメッシュを選択するため、利用者が指定したエリアを完全にカバーする範囲のメッシュを選択できる。これらの結果、
図8及び
図9の例によれば、地図データの利用料金を案内する際の利便性をより一層向上できる。
【0044】
B.第2実施形態:
図10は、第2実施形態の利用料金案内処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。第2実施形態では、地図データの利用を希望するエリアを狭めて(再指定して)、利用料金を再計算可能とする。第2実施形態の利用料金案内システム(情報処理装置)1のサーバ10は、第1実施形態の構成において、取得部111に代えて取得部111aを備え、案内部112に代えて案内部112aを備える。取得部111aと案内部112aとは、
図10に示す利用料金案内処理を実行する。
図10に示す利用料金案内処理では、ステップS18の終了後に、ステップS20及びS22が実行される。
【0045】
図11は、第2実施形態において表示部に表示された利用料金の案内画面の一例である。
図10のステップS18の結果、クライアント20の入出力部250には、
図11に示す画面W2aが表示される。図示の例では、画面W2aには、利用者に対して再操作の案内をするための案内表示C11aと、選択されたメッシュを表す地図画像C12と、利用料金の案内表示C13とが含まれている。地図画像C12と、利用料金の案内表示C13とは第1実施形態で説明した通りである。案内表示C11aには、タップ操作による範囲の修正が可能な旨が表示されている。
【0046】
クライアント20の利用者は、案内表示C11aに従って、表示された地図画像C12上において、選択されたメッシュ(換言すれば、第1の態様DM1で表示されたメッシュ)の中から、意図しないメッシュ(換言すれば、地図データの利用を希望するエリア外のメッシュ)をタップにより再選択する操作を行う。以降、この操作を「再選択する操作」とも呼ぶ。なお、画面W2aでは、再選択する操作を、タップ以外の手段(例えば、クリック、メッシュ番号の指定等)により実現してもよい。
【0047】
図10のステップS20において、サーバ10の取得部111aは、クライアント20からのタップ操作を取得したか否かを判定する。タップ操作を取得した場合(ステップS20:YES)、取得部111aは、処理をステップS22に遷移させる。一方、タップ操作を取得していない場合(ステップS20:NO)、取得部111aは、処理をステップS12に遷移させる。第1実施形態で説明した通り、利用者は、表示された地図画像C12上において、再び、フリーハンドによる入力操作をしてもよい。この場合の処理は、第1実施形態で説明した通り、第1実施形態で説明したステップS12~S18を繰り返す処理である。
【0048】
ステップS22において案内部112aは、タップされたメッシュ(すなわち、ステップS20で取得されたメッシュ)を、ステップS14で選択したメッシュから除外する。その後、案内部112aは、ステップS16及びS18を実行する。ステップS18の結果、クライアント20の入出力部250には、地図画像C12と、利用料金の案内表示C13とが更新された画面W2aが表示される。このように、クライアント20の利用者は、画面W2aを用いて、地図データの利用を希望するエリア外のメッシュをタップにより再選択する操作や、フリーハンドによる入力操作を繰り返すことにより、都度更新された地図画像C12及び利用料金の案内表示C13を確認できる。
【0049】
このように、利用料金案内処理は種々の変更が可能であり、選択されたメッシュの中から意図しないメッシュを再選択する操作を取得し、当該操作によって、利用料金を再計算して案内してもよい。このような第2実施形態の利用料金案内システム(情報処理装置)1においても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第2実施形態の利用料金案内システム1によれば、案内部112aは、選択されたメッシュの中から、少なくとも一部のメッシュを再選択する操作に応じて、当該メッシュを除外した地図データの利用料金を求め、表示部としての入出力部250に表示させ、当該メッシュの表示を第2の態様DM2に変更した地図画像C12を、入出力部250に表示させる。このため利用者は、1回目の操作で、満足いくエリア指定や利用料金が得られなかった場合、さらに一部のメッシュを選択する操作を行うことで、地図データの利用を希望するエリアを狭めて(再指定して)、利用料金を再計算できる。この結果、第2実施形態の利用料金案内システム1によれば、地図データの利用料金を案内する際の利便性をより一層向上できる。
【0050】
C.第3実施形態:
図12は、第3実施形態の情報処理装置10bの概略構成を示す図である。第3実施形態の情報処理装置10bは、1台の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)により構成されている。情報処理装置10bは、第1実施形態のサーバ10の構成において、取得部111に代えて取得部111bを備え、案内部112に代えて案内部112bを備えている。取得部111b及び案内部112bは、利用料金案内処理(
図4)において、クライアント20の入出力部250に代えて、入出力部150に対して情報を入出力する。このようにすれば、スタンドアロンの構成で、情報処理装置10bの機能を実現できる。なお、情報処理装置10bは、パーソナルコンピュータ以外の構成(例えば、スマートフォンや、車載装置、ウェアラブルデバイス、ゲーム機等)であってもよい。
【0051】
D.変形例:
上記実施形態において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。その他、以下のような変形も可能である。
【0052】
・変形例1:
上記実施形態では、情報処理装置の構成の一例を示した。しかし、情報処理装置の構成は任意の態様を採用できる。例えば、地
図DB121や料金DB122は、クライアント20(
図1)や、情報処理装置10b(
図12)と通信可能に接続された他の装置(例えばクラウドサーバ上)に記憶されていてもよい。
【0053】
・変形例2:
上記実施形態では、利用料金案内処理(
図4、
図10)について、処理手順の一例を挙げて説明した。しかし、これらの処理手順は種々の変更が可能であり、各ステップにおける処理内容の追加、省略、変更をしてもよく、各ステップの実行順序を変更してもよい。例えば、ステップS14において案内部112は、枠F1~F3の内側に全体が重なるメッシュのみを選択してもよい。例えば、ステップS14において案内部112は、枠F1~F3の内側に、所定割合以上の領域が重なるメッシュのみを選択してもよい。所定割合は、任意に決定でき、利用者による指定や変更が可能であってもよい。
【0054】
例えば、ステップS16において案内部112は、上述した以外の方法で、選択されたメッシュの利用料金を算出できる。具体的には、案内部112は、所定数以上のメッシュが選択されている場合、料金DB122から算出した利用料金を減額してもよく、所定数以下のメッシュが選択されている場合、料金DB122から算出した利用料金を増額してもよい。例えば、案内部112は、ステップS16で算出した利用料金に対して、基本料金を加算した利用料金を、ステップS18で表示させてもよい。
【0055】
例えばステップS18において案内部112は、種々の態様の画面W1~W4を表示させてよい。利用者に対して再操作の案内をするための案内表示の文章や、地図画像、利用料金の案内表示については、種々の変更ができる。また、画面W1~W4には、上述しない他の項目が含まれていてもよい。
【0056】
・変形例3:
上記実施形態では、地
図DB121(
図2)、及び料金DB122(
図3)の一例を挙げて説明した。しかし、地
図DB121と料金DB122の構成は、種々の変更が可能である。例えば、地
図DB121(
図2)のメッシュ(クアッド)は、必ずしも均等な大きさでなくてもよい。この場合、例えば、人口密度の高い地域のメッシュは細かくし/人口密度の低い地域のメッシュは大きくする、繁華街のメッシュは細かくし/住宅街のメッシュは大きくする、ある都道府県のメッシュは細かくし/他の都道府県のメッシュは大きくする等、任意の基準で、メッシュの大きさを規定してよい。
【0057】
例えば、料金DB122(
図3)は、メッシュIDと、係数とが記憶されたDBであってもよい。この場合、案内部112は、1メッシュあたりの固定料金に対して、料金DB122から検索した係数を乗じた金額を、当該メッシュの料金とできる。そのほか、料金DB122は、メッシュ単位での利用料金を算出可能な態様において、種々の変更ができ、案内部112は、料金DB122に合わせた種々の方法で、地図データの利用料金を求めてよい。
【0058】
・変形例4:
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0059】
1…利用料金案内システム、情報処理装置
10…サーバ
10b…情報処理装置
20…クライアント
110…CPU
111,111a,111b…取得部
112,112a,112b…案内部
120…記憶部
121…地図データベース
122…料金データベース
130…通信部
140…ROM/RAM
150…入出力部
210…CPU
211…制御部
220…記憶部
230…通信部
240…ROM/RAM
250…入出力部
260…現在位置取得部