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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022099582
(43)【公開日】2022-07-05
(54)【発明の名称】車両のハンドル装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 85/16 20140101AFI20220628BHJP
   E05B 79/06 20140101ALI20220628BHJP
   E05B 77/38 20140101ALI20220628BHJP
   B60J 5/04 20060101ALI20220628BHJP
【FI】
E05B85/16 D
E05B79/06 C
E05B85/16 Z
E05B77/38
B60J5/04 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020213423
(22)【出願日】2020-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000170598
【氏名又は名称】株式会社アルファ
(74)【代理人】
【識別番号】100093986
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 雅男
(72)【発明者】
【氏名】遠山 孝生
(72)【発明者】
【氏名】小野 高志
(72)【発明者】
【氏名】西塚 三男
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250HH01
2E250JJ09
2E250JJ43
2E250KK01
2E250LL01
2E250PP02
2E250PP12
(57)【要約】
【課題】部品間の誤差等があってもハンドル本体とドアパネル表面との位置関係を所定位置に調整可能な車両のハンドル装置の提供を目的とする。
【解決手段】車両に固定されるハンドルベース1と、
ハンドルベース1に連結され、初期位置から引き出し可能なハンドル本体2とを有する車両のハンドル装置であって、
前記ハンドルベース1には、前記ハンドル本体2の初期位置からの移動位置において外部に露出して操作可能となり、初期位置におけるハンドル本体2の位置を調整可能な調整部3が設けられる車両のハンドル装置。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に固定されるハンドルベースと、
ハンドルベースに連結され、初期位置から引き出し可能なハンドル本体とを有する車両のハンドル装置であって、
前記ハンドルベースには、前記ハンドル本体の初期位置からの移動位置において外部に露出して操作可能となり、初期位置におけるハンドル本体の位置を調整可能な調整部が設けられる車両のハンドル装置。
【請求項2】
前記ハンドル本体は、固定リンクとなる前記ハンドルベースと協働してリンク機構を構成するとともに、
前記調整部は、リンク機構のハンドル本体を含むいずれかの可動リンクに当接し、該可動リンクのハンドル本体の初期位置に対応する側のストローク終端を決定する調整子を備える請求項1記載の車両のハンドル装置。
【請求項3】
前記調整子は、ドア表面に平行な取付軸周りに垂直回転操作可能で、
回転中心からの距離が回転角度により異なる外周壁を有してカム形状に形成される請求項2記載の車両のハンドル装置。
【請求項4】
前記調整部は、中心軸上に取付軸を突出させた円柱状頭部からハンドルベースへの連結部を突設した保持部を有し、
前記調整子は、前記取付軸に連結されるとともに、裏面が円柱状頭部の表面に支承されて摺動可能で、かつ、支承面と被支承面とに形成されたクリック用凹凸部を嵌合させて適宜回転角度に節度停止可能な請求項3記載の車両のハンドル装置。
【請求項5】
前記調整子は、衝撃吸収能を有する材料により形成される請求項2、3または4記載の車両のハンドル装置。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のハンドル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ドア操作時に初期位置から引き出し可能なハンドル本体を有するハンドル装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。
【0003】
この従来例において、ハンドル装置は、ハンドルベース上に固定される電気モータ(電動アクチュエータ)により駆動される作動レバーの一端に回転自在に連結されるハンドル部(ハンドル本体)と、ハンドル本体の作動レバーへの連結端と反対端に連結されるロック解除用レバーとを有し、ハンドル本体の一端と、ロック解除用レバーの一端に形成されるガイド部がハンドルベースに形成されるスロット付きガイドに摺動自在に嵌合される。
【0004】
電動アクチュエータを作動させると、ハンドル本体はドアパネルと同一面に位置する初期位置から、ドアパネルから浮き上がった動作位置に移動し、動作位置においてハンドル本体を操作するとドアラッチ装置の解除操作を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2016-537532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した従来例において、初期位置は部品相互間の寸法関係により一義的に決定されており、相互に寸法誤差等が存在する場合には、ハンドル本体がドアパネルと同一面に保持されない可能性がある。
【0007】
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、部品間の誤差等があってもハンドル本体とドアパネル表面との位置関係を所定位置に調整可能な車両のハンドル装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば上記目的は、
車両に固定されるハンドルベース1と、
ハンドルベース1に連結され、初期位置から引き出し可能なハンドル本体2とを有する車両のハンドル装置であって、
前記ハンドルベース1には、前記ハンドル本体2の初期位置からの移動位置において外部に露出して操作可能となり、初期位置におけるハンドル本体2の位置を調整可能な調整部3が設けられる車両のハンドル装置を提供することにより達成される。
【0009】
ハンドル装置は初期位置において、意匠上の要請等から、ハンドル本体2の表面はドア表面5に対して所定の相対位置を占めている必要があり、本発明において、このハンドル本体2の初期位置におけるドア表面5に対する相対位置を調整部3への操作により調整することができる。
【0010】
この結果、取り付け位置、あるいは構成部品の誤差によりハンドル本体2が初期位置においてドアパネル(ドア表面5)に対する相対位置にズレが発生した場合であっても所定の位置に調整することができる。
【0011】
また、調整部3がハンドル本体2を初期位置から移動させた状態で外部に露出し、調整操作が可能であるために、ハンドル装置をドアに固定したままハンドル本体2の位置を調整することができるために、調整作業性が向上する。
【0012】
さらに、調整部3はハンドル本体2を初期位置から移動させた状態で外部に露出し、初期位置においては外部から認識されないために、意匠上の違和感が生じることがない。
【0013】
調整部3は、ハンドル本体2のドア表面5に対する相対位置の調整が可能なものであれば、例えば、ハンドルベース1自体の位置を調整するビスのようなもので構成することも可能であるが、ハンドル装置をハンドルベース1を固定リンクとし、ハンドル本体2を可動リンクとして構成要素に含むリンク機構として構成した場合には、調整部3に調整子4を含めることができる。
【0014】
調整子4は、ハンドル本体2、あるいは他の可動リンクの移動範囲に配置され、これらハンドル本体2等に当接することによりハンドル本体2等の初期位置側の移動ストローク終端を決定し、結果としてハンドル本体2の初期位置を調整する。
【0015】
上記調整子4は、ドア表面5に平行な取付軸6周りに垂直回転操作可能で、回転中心からの距離が回転角度により異なる外周壁を有してカム形状に形成することができる。
【0016】
この場合、調整子4を垂直回転操作すると、外周壁に接触する可動リンクの初期位置側ストローク終端が変化し、結果、ハンドル本体2の初期位置が変化する。
【0017】
調整子4は適宜の締結手段を使用して適宜回転位置で無段階に停止させることも可能であるが、ハンドルベース1に連結される保持部7の円柱状頭部8に適宜回転角度に節度停止可能に保持されるように構成すると、構造も簡単で、かつ、調整操作も簡単になる。
【0018】
また、調整子4を衝撃吸収能を有する材料により形成すると、ハンドル本体2を初期位置に復帰させる際のバンパとして機能し、衝突音、衝撃の発生を効果的に防止することができる。調整子4以外の部位にバンパを設定すると、ハンドル本体2の位置調整によりバンパの機能が発揮されない虞があるが、調整子4をバンパとして使用すると、ハンドル本体2の位置の調整程度に関わらず、常にバンパとしての機能を発揮させることができるために、衝突音の発生等を確実に防止できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、部品間の誤差等があり、ハンドル本体とドア表面とが所定の位置関係からズレることがあっても、再度付け直し等をすることなく位置調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明のドアハンドル装置を示す正面図である。
図2図1の2A-2A線断面図である。
図3】ドアハンドル装置のスケルトン図で、(a)は初期状態、(b)はポップアップ位置、(c)は作動位置を示す図である。
図4】調整部による調整状態を示す図で、(a)は調整前、(b)は調整後を示す図である。
図5図4の断面図で、(a)は図4(a)の5A-5A線断面図、(b)は図4(b)の5B-5B線断面図である。
図6】調整部を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)の6B-6B線断面図、(c)は(a)の6C-6C線断面図、(d)は調整後の状態を示す(a)の6C-6C線断面図である。
図7】ハンドル本体をポップアップ位置に引き出して調整部を露出させた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1以下に示すように、ドアハンドル装置は、ハンドルベース1と、ハンドル本体2と、このハンドル本体2をハンドルベース1に連結する第一、第二リンク12、13とを有し、ハンドルベース1において車両のドアに固定される。
【0022】
ハンドル本体2は長手方向中央部にドア操作時の手掛けとなる手掛部2aが形成されており、ハンドルベース1をドアに固定した状態で、図2、3(a)に示すように表面2bがドアパネル(ドア表面5)とほぼ同一面となり、手掛部2aがドア内に収容される初期位置と、手掛部2aがドアパネルから飛び出し、該手掛部2aに手を掛けてハンドル本体2を操作することができるポップアップ位置(図3(b))、および図3(c)に示すように、ポップアップ位置からハンドル本体2の一端を引き上げたラッチ操作位置まで移動させることができる。
【0023】
上記第一リンク12は、図外のモータにより回転駆動されるカム部材14に被動部12aが押し付けられてハンドルベース1への連結軸(A112)周りに回転駆動される。被動部12aとカム部材14との圧接状態を維持するために、図2図3(a)に示すように、第一リンク12にはトーションスプリング15により時計回りの回転モーメント(M12)が与えられる。
【0024】
また、第一リンク12のハンドルベース1への連結端に対する反対端は、ハンドル本体2の一端に連結軸(A212)周りに回転自在に連結される。
【0025】
一方、第二リンク13は、一端がハンドルベース1に連結軸(A113)周りに回転自在に連結される。この第二リンク13の反対端には、長孔13aが形成されており、ハンドル本体2の他端に固定される連結軸(A213)が空転自在、かつ摺動自在に挿入される。
【0026】
したがって、ハンドル装置の各構成部材は、図3(a)に示すように、ハンドルベース1を固定リンクとし、固定リンクに連結軸(A112、A113)間の間隔をおいて各々回り対偶で連結される第一、第二リンク12、13、第二リンク13に滑り対偶で連結されるスライダ(長孔13a)、および両端が第一リンク12とスライダ13aに回り対偶で連結されたハンドル本体2を要素とする5節のリンク機構を構成する。
【0027】
さらに、第二リンク13上を摺動するスライダ13aの摺動ストローク終端は長孔13aの終端位置として予め決定されており、上述した第一リンク12に付与される回転モーメント(M12)に加えて、第二リンク13に図3(a)における時計回りの回転モーメント(M113)をトーションスプリング16により付与することにより、スライダ13aは第二リンク13のハンドルベース1との連結軸(A113)側のストローク終端位置に保持される。
【0028】
また、固定リンク、およびハンドル本体2のリンク長は等しく、さらに、ストーク終端位置におけるスライダ13aと第二リンク13の固定リンクとの連結軸(A113)との距離(図3(a)におけるA113、A213間の距離)は、第一リンク12のリンク長と等しくなるように形成されているために、第一リンク12を駆動リンクとして電動回転操作すると、実質的に四節の平行リンクとして動作する。
【0029】
したがって、ハンドル本体2の表面2bがドアパネル5と同一面にある図2図3(a)に示す初期状態から第一リンク12を図3(a)において反時計回りに回転駆動すると、ハンドル本体2は平行移動して図3(b)に示すポップアップ位置に移動する。
【0030】
この状態からハンドル本体2を図3(c)に示すように、反時計方向に手動回転操作してラッチ操作位置まで回転させると、第一リンク12のハンドルベース1との連結軸(A112)周りの反時計方向の回転がモータにより規制されているために、ハンドル本体2の上記方向の回転操作に対しては、実質的にハンドル本体2、第二リンク13、およびスライダ13aを可動リンクとするスライダクランク機構として動作し、第二リンク13は図3(b)の状態からさらに所定角度(θ)回転する。
【0031】
一方、ハンドルベース1には、第二リンク13のハンドルベース1との連結軸(A113)の図3(b)から図3(c)への回転により作動する図外のラッチ操作機構が設けられており、ハンドル本体2の作動位置への回転に伴ってラッチ操作機構はケーブル装置等の適宜の伝達手段を介してドアに固定されたドアラッチ装置を解除させる。
【0032】
さらに、ハンドルベース1には調整部3が設けられる。調整部3は、図5、6に示すように、保持部7と、保持部7に回転自在に保持される調整子4とから構成される。保持部7は、ハンドル本体2の手掛部2aの幅方向寸法とほぼ等しい幅方向寸法を有し、円柱状頭部8と、円柱状頭部8の周壁から突出する連結部9とを有し、連結部9の円柱状頭部8からの突出基端にはストッパ壁9aが、ストッパ壁9aの終端には弾性脚9bが突設される。
【0033】
弾性脚9bはストッパ壁9aの幅方向両端部から突設され、保持部7は図5に示すように、弾性脚9bの先端に形成された係止爪9cをハンドルベース1に開設された係止開口1aに弾発係止することによりハンドルベース1に固定される。図4に示すように、保持部7は、連結部9が車幅中心方向、あるいはドアの厚み方向を向き、円柱状頭部8が最も外側に位置する姿勢で固定される。
【0034】
調整子4はゴム、柔軟な合成樹脂材等の衝撃吸収能の良好な材料により形成される。この調整子4は、図6(b)に示すように、リンク受け部4aの両側壁から保持部7の側壁部に沿う取り付け片4bを突設して形成され、円柱状頭部8の中心軸上に固定される取付軸6を取り付け片4bに挿通させて保持部7に連結される。
【0035】
保持部7への固定状態において調整子4はリンク受け部4aの裏面が保持部7の円柱状頭部8の表面により接触、支承されてリンク受け部4aが円柱状頭部8の表面を覆い、リンク受け部4aの裏面が円柱状頭部8の表面上を摺接しながら取付軸6回りに回転することができる。図6(c)、(d)に示すように、調整子4には保持部7のストッパ壁9aに衝接して回転角度を規制するストッパ4cが形成される。
【0036】
また、調整子4のリンク受け部4aの裏面には突条形状のクリック用凸部10、保持部7の円柱状頭部8の周壁には溝形状のクリック用凹部11が幅方向の全長に渡って形成されており、調整子4を取付軸6周りに回転操作し、クリック用凸部10がクリック用凹部11に嵌合した際にクリック感を伴って停止し、以後、取付軸6周りの回転操作に対する適宜の抵抗力を発揮する。
【0037】
本例において、節度停止位置は、ストッパ4cがストッパ壁9aに当接する回転終端位置に2箇所(図6(c)に示す初期回転位置と、図6(d)に示す調整回転位置)設定されているが、これらの中間位置に節度停止位置を追加することもできる。
【0038】
さらに、リンク受け部4aの外周壁は、取付軸6からの距離が回転角度により異なるカム形状を有しており、本例において、2箇所の節度停止位置に対応する2箇所に当接面4dが形成される。当接面4dは、手掛部2aの裏面の稜線に当接する傾斜面により形成される。
【0039】
当接面4dの取付軸6からの距離は、ハンドル本体2が初期位置にある状態でハンドル本体2の表面が所定位置、例えば、ドアパネル5の表面と同一面となる位置からずれている場合、正確には、ドアパネル5の表面から沈み込んだ位置にある場合に、所定位置までハンドル本体2を押し出すことができるように設定される。
【0040】
また、本例において、調整子4は初期設定時のハンドル本体2の初期位置でのバンパを兼ねており、当接面4dは当該初期設定時のハンドル本体2の手掛部2a裏面に当接するように形成される。
【0041】
したがって本例において、初期設定状態でハンドル装置をドアに固定して、図4(a)、図5(a)に示すように、ハンドル本体2の表面がドアパネル5に対して沈み込んだ状態にあるときには、調整部3の調整子4を初期回転位置から調整回転位置まで回転操作する。
【0042】
上述したように、調整子4の当接面4dは水平面に対してハンドル本体2の手掛部2aの裏面稜線の傾斜角と同一の傾斜角を有する傾斜面により形成され、図6(c)に示す初期回転位置から図6(d)に示す調整回転位置まで回転操作すると、当接面4dは、図6(c)において実線で示す位置から鎖線で示す位置に移動する。
【0043】
なお、図6(d)における鎖線は初期回転位置における当接面の位置を示す。
【0044】
以上の結果、ハンドル本体2は、車幅方向に距離(δ)だけ押し出され、図4(b)、図5(b)に示すように、初期位置においてハンドル本体2の表面がドアパネル5の表面に一致する。
【0045】
また、上記調整部3の調整子4は、図1、2に示すように、ハンドル本体2が初期位置にあるときには、ハンドル本体2に隠れて外部に露出しないが、該ハンドル本体2がポップアップ位置に移動した際には、図7に示すように、外部に露出し、操作が可能になる。
【0046】
したがって、ハンドル装置をドアに取り付けた状態であっても、一旦ハンドル本体2をポップアップ位置に移動させることにより調整子4を初期回転位置から調整回転位置まで操作することにより、ハンドル本体2の初期位置におけるドアパネル5との位置関係を調整することができる。
【0047】
この場合、ハンドル本体2の初期位置におけるドアパネル5との位置関係のズレの傾向を考慮して調整子4の調整回転位置での当接面4dの位置を決定しておくと、初期回転位置と調整回転位置の二位置の変更操作で大半のハンドル装置のドアパネル5との相対関係を設定値の範囲内に収めることができるが、さらに第3、第4の回転節度位置を設定し、各々の当接面の位置を異ならせることによって、きめ細かな調整をすることも可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 ハンドルベース
2 ハンドル本体
3 調整部
4 調整子
5 ドア表面
6 取付軸
7 保持部
8 円柱状頭部
9 連結部
10 クリック用凸部
11 クリック用凹部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7