(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022099711
(43)【公開日】2022-07-05
(54)【発明の名称】冷媒輸送用ホース
(51)【国際特許分類】
F16L 11/08 20060101AFI20220628BHJP
【FI】
F16L11/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020213675
(22)【出願日】2020-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000233619
【氏名又は名称】株式会社ニチリン
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹尾 靖史
(72)【発明者】
【氏名】三木 健司
【テーマコード(参考)】
3H111
【Fターム(参考)】
3H111AA02
3H111BA12
3H111BA15
3H111BA25
3H111CB05
3H111CB14
3H111CC03
3H111DA07
3H111DA26
3H111DB09
(57)【要約】
【課題】従来より耐久性が高い冷媒輸送用ホースを提供する。
【解決手段】冷媒輸送用ホース1は、内面樹脂層2と、中間ゴム層3と、繊維補強層4と、外面ゴム層5とを、内側から順に有する。内面樹脂層2は、ポリアミド樹脂を含む。繊維補強層4を形成する補強糸の20℃における1.6cN/dtex負荷時の中間伸度が1.5%以上2.5%以下である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリアミド樹脂を含む内面樹脂層と、中間ゴム層と、繊維補強層と、外面ゴム層とを、内側から順に有する冷媒輸送用ホースであって、
前記繊維補強層を形成する補強糸の20℃における1.6cN/dtex負荷時の中間伸度が1.5%以上2.5%以下であることを特徴とする冷媒輸送用ホース。
【請求項2】
前記補強糸は、ポリエチレンテレフタレートを含むことを特徴とする請求項1に記載の冷媒輸送用ホース。
【請求項3】
前記中間ゴム層は、ブチルゴムを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の冷媒輸送用ホース。
【請求項4】
前記外面ゴム層は、エチレンプロピレンジエンゴムを含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の冷媒輸送用ホース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷媒輸送用ホースに関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載される冷媒輸送用ホースは、カーエアコン用の冷媒の輸送や冷蔵冷凍用の冷媒の輸送などに用いられる。冷媒輸送用ホースは、冷媒の透過を抑えるガスバリア性に加え、ホース内を通過する冷媒の圧力に耐え得る耐久性が求められる。特許文献1には、冷媒輸送用ホースとして、内側から順に、最内層(2)、中間ゴム層(3)、繊維補強層(4)および外面ゴム層(5)が積層された複合フレキシブルホース(1)が開示されている。特許文献1の複合フレキシブルホース(1)では、ガスバリア性を確保するため、最内層(2)は、ポリアミド樹脂を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、冷蔵冷凍車による冷蔵品の運送および冷凍品の運送が大幅に増加している。これにより、冷蔵冷凍車内の冷蔵冷凍室を冷蔵状態や冷凍状態にする頻度が大幅に増加している。また、冷蔵冷凍車内の冷蔵冷凍室を冷蔵状態や冷凍状態にする時間が長期化している。これに伴い、冷蔵冷凍車内で、冷蔵冷凍用の冷媒を冷媒輸送用ホースによって輸送する回数が大幅に増加している。また、冷蔵冷凍車内で、冷蔵冷凍用の冷媒が、冷媒輸送用ホース内を流れる時間が長期化している。
【0005】
冷蔵冷凍用の冷媒は、カーエアコン用の冷媒に比べ、使用時の圧力が高い上に、温度が高くなりやすい。このような冷媒の輸送回数が増加しているとともに、輸送時間が長期化しているため、これに対応できるように、冷媒輸送用ホースには、従来より高い耐久性が求められている。
【0006】
本発明は、従来より耐久性が高い冷媒輸送用ホースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の冷媒輸送用ホースは、ポリアミド樹脂を含む内面樹脂層と、中間ゴム層と、繊維補強層と、外面ゴム層とを、内側から順に有する冷媒輸送用ホースであって、前記繊維補強層を形成する補強糸の20℃における1.6cN/dtex負荷時の中間伸度が1.5%以上2.5%以下である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、従来より耐久性が高い冷媒輸送用ホースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る冷媒輸送用ホースの構成を示す模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
【0011】
図1に、冷媒輸送用ホースの一例を示している。
図1に示す冷媒輸送用ホース1は、内側から順に、内面樹脂層2と、中間ゴム層3と、繊維補強層4と、外面ゴム層5と、を有するベニア構造のホースである。冷媒輸送用ホース1は、例えば、カーエアコン用の冷媒や冷蔵冷凍車用の冷媒の輸送などに用いられる。
【0012】
内面樹脂層2は、冷媒輸送用ホース1の最内層である。内面樹脂層2は、ポリアミド樹脂を含む。ポリアミド樹脂として、例えば、ポリアミド6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド4-6、ポリアミド6-6、ポリアミド6-10、ポリアミド6-12、ポリアミドMXD-6、および、これらの2種以上のコポリマーの群からなる1種を用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。内面樹脂層2は、ポリアミド以外の成分を含んでいてもよい。
【0013】
中間ゴム層3は、ゴムを含む。中間ゴム層3に含まれるゴムとして、例えば、ブチルゴム(IIR)を使用してもよい。ブチルゴムは、イソブチレンとイソプレンとの共重合体である。ブチルゴムとして、例えば、レギュラーIIR、ハロゲン化IIR(臭素化IIR,塩素化IIR等)が挙げられる。中間ゴム層3に、これらのゴムを単独で用いてもよく、二種類以上を混合して用いてもよい。ブチルゴムは、他のゴムに比べて、性能面でガスバリア性や水分バリア性などに優れる。中間ゴム層3は、ブチルゴム以外の成分を含んでいてもよい。例えば、ブチルゴム以外のゴム、充填剤、加工助剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤等を含んでいてもよい。
【0014】
繊維補強層4は、補強糸を中間ゴム層3に巻き付け、編み組むことによって形成されている。編み組む方法は、特に限定されず、例えば、スパイラル編み、ブレード編みが挙げられる。
【0015】
繊維補強層4を形成する補強糸の20℃における1.6cN/dtex負荷時の中間伸度は、1.5%以上2.5%以下であることが好ましく、1.7%以上2.3%以下であることが、より好ましい。ここでの「中間伸度」とは、JIS L1017の「化学繊維タイヤコード試験方法:一定荷重時伸び率」に準拠して測定された伸度(%)であり、20℃における1.6cN/dtex負荷時の中間伸度である。
【0016】
繊維補強層4を形成する補強糸は、繊維材料からなる。繊維補強層4を形成する補強糸の材料は、特に限定されない。繊維材料として、例えば、ポリエステル繊維(ポリエチレンテレフタレート(PET)等)、ナイロン繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維、アラミド繊維が挙げられる。この中でも、コスト面で入手しやすく、性能面で温度依存性が低いポリエチレンテレフタレート(PET)繊維が好ましい。これらの繊維を単独またはRFL(レゾルシン・ホルムアルデヒド・ラテックス接着剤)処理したものなどを使用してもよい。繊維補強層4を形成する補強糸の撚り合わせ構造は、特に限定されない。
【0017】
外面ゴム層5は、ゴムを含む。外面ゴム層5に含まれるゴムとして、例えば、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)を使用してもよい。エチレンプロピレンジエンゴムは、他のゴムに比べて、コスト面で入手しやすく、性能面で耐候性や耐熱性などに優れる。外面ゴム層5は、エチレンプロピレンジエンゴム以外の成分を含んでいてもよい。外面ゴム層5は、例えば、エチレンプロピレンジエンゴム以外のゴム、充填剤、加工助剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤等を含んでいてもよい。
【0018】
冷媒輸送用ホース1の肉厚、内面樹脂層2の肉厚、中間ゴム層3の肉厚、繊維補強層4の肉厚、および、外面ゴム層5の肉厚は、特に限定されない。ここでの「肉厚」とは、冷媒輸送用ホース1の径方向断面の寸法(肉厚)である。
内面樹脂層2の肉厚は、冷媒輸送用ホース1の肉厚に対して(冷媒輸送用ホース1の肉厚を1としたとき)、例えば、0.05以上であることが好ましい。内面樹脂層2の肉厚を上記の数値にすることにより、内面樹脂層2の割れが抑制されるため、冷媒輸送用ホース1の耐久性をより向上させることができる。内面樹脂層2の肉厚は、冷媒輸送用ホース1の肉厚に対して(冷媒輸送用ホース1の肉厚を1としたとき)、0.06以上であることが、より好ましい。内面樹脂層2の肉厚は、冷媒輸送用ホース1の肉厚に対して(冷媒輸送用ホース1の肉厚を1としたとき)、例えば、0.09以下であることが好ましく、0.08以下であることが、より好ましい。
【0019】
冷媒輸送用ホース1は、例えば、以下の方法によって作製される。
内面樹脂層2と中間ゴム層3とを、連続押出成形によって形成し、中間ゴム層3を内面樹脂層2の上に積層する。次に、中間ゴム層3に、補強糸を巻き付けることにより、繊維補強層4を形成する。繊維補強層4の外側に、押出成形によって得られた外面ゴム層5を積層する。
【0020】
本実施形態に係る冷媒輸送用ホース1によると、以下の効果が得られる。
本実施形態に係る冷媒輸送用ホース1は、
図1に示すように、内面樹脂層2、中間ゴム層3、繊維補強層4、および、外面ゴム層5が内側から順に積層されたベニア構造のホースである。ベニア構造の冷媒輸送用ホース1において、繊維補強層4が20℃における1.6cN/dtex負荷時の中間伸度が1.5%以上2.5%以下の補強糸によって形成されていることにより、冷媒輸送用ホースとして、耐久性が高いベニア構造のホースを提供することができる。また、冷媒輸送用ホース1の製造工程において、毛羽立ちやフィラメント切れが生じにくい。
具体的には、冷凍冷蔵用の高温高圧冷媒を、冷媒輸送用ホース1内に流す回数を多くしても、冷媒輸送用ホース1は、これに耐えられる。また、冷凍冷蔵用の高温高圧冷媒を、冷媒輸送用ホース1内に流す期間を長くしても、冷媒輸送用ホース1は、これに耐えられる。
後述する実施例では、135℃という高温下で、冷媒輸送用ホース1に内側から5.3MPaの圧力を繰返し加える高温繰返し加圧試験を実施した結果、本実施形態に係る冷媒輸送用ホース1の加圧回数(耐久回数)は、従来の冷媒輸送用ホースの加圧回数(耐久回数)の3.5倍を超えた。このことから、本実施形態によると、従来より耐久性が高い冷媒輸送用ホース1を提供することができることがわかった。
【実施例0021】
次に、実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0022】
(従来例1)
内側から順に、内面樹脂層、中間ゴム層、繊維補強層、および、外面ゴム層が積層されたベニア構造の冷媒輸送用ホースを作製した。
内面樹脂層は、ポリアミド樹脂(ポリアミド6)を含む。
中間ゴム層のゴムとして、ブチルゴム(臭素化IIR)を使用した。
外面ゴム層のゴムとして、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)を使用した。
繊維補強層は、ポリエチレンテレフタレートからなる補強糸を中間ゴム層に巻き付け、ブレード編みにて編み組むことによって形成されている。補強糸として、20℃における1.6cN/dtex負荷時の中間伸度が3.0%以上4.0%以下である糸を使用した。この中間伸度は、JIS L1017に準拠して測定されたものである。本実験では、補強糸として、1100dtexのPET繊維を1本と、1670dtexのPET繊維を1本とを引き揃えて、撚数90T/mで撚糸し、RFL処理することにより得られた糸を使用した。
冷媒輸送用ホースは、内径11.9mm、外径19.0mm、肉厚3.55mmのホースである。内面樹脂層の肉厚は0.15mmである。内面樹脂層の肉厚は、冷媒輸送用ホースの肉厚に対して(冷媒輸送用ホースの肉厚を1としたとき)、0.04である。中間ゴムの肉厚は1.3mmである。
【0023】
(従来例2)
内面樹脂層の肉厚を0.25mmとした。中間ゴムの肉厚は1.2mmであった。それ以外については、従来例1と同様である。
【0024】
(実施例1)
繊維補強層の補強糸として、20℃における1.6cN/dtex負荷時の中間伸度が1.5%以上2.5%以下である糸を使用した。ここでは,中間伸度が、1.5%である糸、1.7%である糸、2.0%である糸、2.3%である糸および2.5%である糸を使用した。この中間伸度は、JIS L1017に準拠して測定されたものである。それ以外については、従来例2と同様である。
【0025】
従来例1、従来例2および実施例1の冷媒輸送用ホースに、135℃の高温下で、内側から5.3MPaの高圧を加えたときの補強糸(単糸)の寸法変化率を調べた。補強糸(単糸)の寸法変化率は、以下の方法により算出した。
冷媒輸送用ホースに高温高圧を負荷する前(無加圧時)と負荷した後(加圧時)とにおいて、
図2に示すように、冷媒輸送用ホースの繊維補強層の外径(初期外径B
0、加圧時外径B)と、補強糸が中間ゴム層の一周分に巻き付けられた部分(X
0、X)の繊維補強層の軸方向長さ(初期長さA
0、加圧時長さA)とを、測定した。補強糸が中間ゴム層の一周分に巻き付けられた部分(X
0、X)を平面上に展開し、平面上に展開した状態における糸の長さ(「初期糸長さC
0」、「加圧時糸長さC」)を算出した。
「初期糸長さC
0」および「加圧時糸長さC」は、以下の式から算出される。
【数1】
【数2】
「初期糸長さC
0」および「加圧時糸長さC」から、単糸の変化率を下記式によって算出した。
単糸の変化率=(C-C
0)/C
0 × 100 [%]
【0026】
【0027】
表1から、実施例1の補強糸の寸法変化率は、従来例1および従来例2の補強糸の寸法変化率より小さかった。
【0028】
次に、従来例1、従来例2および実施例1の冷媒輸送用ホースに、135℃の高温下で、冷凍機油(PAG)を封入し、5.3MPaの圧力をホースの内側から繰返し加える高温繰返し加圧試験を実施した。本試験では、1分間に30回加圧した。無加圧状態から、5.3MPaの圧力を加えるのを1回とし、冷凍機油(PAG)が漏れるまでの回数を数えた。漏れが発生するまでの回数を、「耐久回数」とした。
【0029】
従来例1では、37.2万回(37万2000回)で冷凍機油が漏れた。
従来例2では、39.8万回(39万8000回)で冷凍機油が漏れた。
【0030】
実施例1では、以下となった。
・繊維補強層の補強糸として、中間伸度が2.5%である糸を使用した場合、142万回で冷凍機油が漏れた。
・繊維補強層の補強糸として、中間伸度が2.3%である糸を使用した場合、150万回で冷凍機油が漏れた。
・繊維補強層の補強糸として、中間伸度が2.0%である糸を使用した場合、150万回でも冷凍機油が漏れなかった。(150万回でOK中止)
・繊維補強層の補強糸として、中間伸度が1.7%である糸を使用した場合、150万回でも冷凍機油が漏れなかった。(150万回でOK中止)
・繊維補強層の補強糸として、中間伸度が1.5%である糸を使用した場合、150万回でも冷凍機油が漏れなかった。(150万回でOK中止)
【0031】
従来例2では、従来例1より、内面樹脂層の肉厚が厚かったため、従来例2の耐久回数は、従来例1の耐久回数より多かったと考えられる。しかし、従来例1の耐久回数と従来例2の耐久回数とはあまり変わらない。このことから、内面樹脂層を厚くするだけでは、耐久性を高める効果が十分でないことがわかった。
【0032】
一方、実施例1の耐久回数は、従来例1および従来例2の耐久回数より大幅に多い。実施例1の耐久回数は、従来例1および従来例2の耐久回数の3.5倍を超えた。このことから、実施例1の耐久性は、従来例1および従来例2の耐久性より大幅に高いといえる。
【0033】
また、表1および表2から、従来例1および従来例2の補強糸(単糸)の長さ変化率は3.4%以上であるが、耐久性が高い実施例1の補強糸(単糸)の長さ変化率は1.3%以上2.0%以下であった。
このことから、ベニア構造の冷媒輸送用ホースの繊維補強層に、135℃の高温下、5.3MPaの高圧を加えたときの補強糸(単糸)の長さ変化率が1.3%以上2.0%以下である補強糸を使用することにより、冷媒輸送用ホースの耐久性を大幅に向上させることができることがわかった。
【0034】
上記より、内側から順に、内面樹脂層、中間ゴム層、繊維補強層、および、外面ゴム層が積層されたベニア構造の冷媒輸送用ホースにおいて、繊維補強層の補強糸として、20℃における1.6cN/dtex負荷時の中間伸度が1.5%以上2.5%以下である補強糸を用いて繊維補強層を形成することにより、冷媒輸送用ホースとして、耐久性が大幅に向上することがわかった。
【0035】
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。そして、本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0036】
例えば、上記実施形態では、冷媒輸送用ホース1は、内側から順に、内面樹脂層2と、中間ゴム層3と、繊維補強層4と、外面ゴム層5と、を有する。しかし、本発明の冷媒輸送用ホースは、上記以外の層をさらに有してもよい。