特開2022-99829IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ポリプロピレン系グラフト重合体と、このポリプロピレン系グラフト重合体を含む熱可塑性樹脂組成物及びその成形品に関するものである。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】熱可塑性樹脂本来の耐衝撃性などの機械的特性を保持ないし向上させつつ、外観に優れた熱可塑性樹脂成形品を提供することができ、ポリプロピレン系樹脂との二色成形などによる密着強度が高く、優れた二色成形品を提供することができるポリプロピレン系グラフト重合体及び熱可塑性樹脂組成物とその成形品を提供する。
【解決手段】ポリプロピレン樹脂(A)100質量部と酸変性オレフィン樹脂(B)5~25質量部とを含む、体積平均粒子径が50~850nmのポリプロピレン系樹脂粒子(C)に、ビニル系単量体(D)をグラフト重合してなるポリプロピレン系グラフト重合体。このポリプロピレン系グラフト重合体を含む熱可塑性樹脂組成物。この熱可塑性樹脂組成物を成形してなる成形品。
【選択図】なし

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

のように、従来、ポリプロピレンの改質や他樹脂との相溶化剤について種々提案がなされているが、特許文献1,2の技術では、相溶化剤や改質剤としての衝撃強度、塗装性の向上にはある程度の効果があるものの未だ不十分である。 また、特許文献3の技術は、ポリプロピレン系樹脂粒子にスチレンを含浸させた後重合を行うものであるが、ポリプロピレン系樹脂粒子の中にスチレンを含浸させるため、十分な強度は得られず、また、相溶化剤としての役割も十分なものとは言えなかった。 特に、従来技術では、改質効果、相溶化剤としてポリプロピレン系樹脂と熱可塑性樹脂との二色成形における樹脂同士の接着性などについては十分に満足し得る結果は得られていない。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者は、課題を解決すべく検討を重ねた結果、ポリプロピレン樹脂(A)と酸変性オレフィン樹脂(B)とを所定の割合で含む特定の粒子径のポリプロピレン系樹脂粒子(C)に、ビニル系単量体(D)をグラフト重合してなるポリプロピレン系グラフト重合体が、課題を解決し得ることを見出した。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明のポリプロピレン系グラフト重合体は、製造安定性に優れ、乳化状態で分散した比較的に小さな粒子径を持つため熱可塑性樹脂への分散性にも優れる。
本発明のポリプロピレン系グラフト重合体を含む熱可塑性樹脂組成物によれば、耐衝撃性などの機械的特性を保持ないし向上させつつ、外観に優れた熱可塑性樹脂成形品を提供することができ、ポリプロピレン系樹脂が使用される製品や部品、例えば、車両内装外装部品を問わず、幅広い用途に有効に用いることができる。
さらに、本発明のポリプロピレン系グラフト重合体を含む熱可塑性樹脂組成物は、ポリプロピレン系樹脂との二色成形における密着強度が高く、優れた二色成形品を提供することができるため、接着工程などを不要として高品質の製品を効率的に得ることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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