(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023100153
(43)【公開日】2023-07-18
(54)【発明の名称】インク吐出機構、印刷装置、及びインクジェットヘッドの固定方法
(51)【国際特許分類】
B41J 2/01 20060101AFI20230710BHJP
B41J 2/175 20060101ALI20230710BHJP
【FI】
B41J2/01 307
B41J2/01 303
B41J2/01 401
B41J2/175 153
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022000628
(22)【出願日】2022-01-05
(71)【出願人】
【識別番号】000137823
【氏名又は名称】株式会社ミマキエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100113549
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 守
(74)【代理人】
【識別番号】100115808
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 真司
(74)【代理人】
【識別番号】100169199
【弁理士】
【氏名又は名称】石本 貴幸
(72)【発明者】
【氏名】池田 哲治
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EC20
2C056EC32
2C056HA07
2C056HA37
2C056KB37
2C056KB40
(57)【要約】 (修正有)
【課題】インクジェットヘッドのキャリッジへの取り付けを容易に行える、インク吐出機構、印刷装置、及びインクジェットヘッドの固定方法を提供する。
【解決手段】インク吐出機構5は、記録媒体4の搬送方向に対して直交方向に移動するキャリッジ7と、キャリッジ7に着脱可能に配置され、記録媒体4にインクを吐出するヘッドアセンブリと、ヘッドアセンブリを上方から押さえることで、ヘッドアセンブリをキャリッジ7に固定する固定ユニットと、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体の搬送方向に対して直交方向に移動するキャリッジと、
前記キャリッジに着脱可能に配置され、前記媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドを上方から押さえることで、前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに固定する固定ユニットと、
を備えるインク吐出機構。
【請求項2】
前記固定ユニットは、
前記固定ユニットを前記キャリッジに固定する第1固定部と、
前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに固定する第2固定部と、
を備える請求項1に記載のインク吐出機構。
【請求項3】
前記第1固定部は、前記固定ユニットに形成された孔に挿通される雄ネジであり、
前記雄ネジは、前記キャリッジに形成された雌ネジに螺合する、
請求項2に記載のインク吐出機構。
【請求項4】
前記第2固定部は、
前記固定ユニットの側面部の外側に設けられる操作部材と、
前記固定ユニットの内側に設けられ、前記操作部材に対する操作に応じて前記インクジェットヘッドを上方から押さえ付けて前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに固定するヘッド固定部材と、
を備える、請求項2又は請求項3に記載のインク吐出機構。
【請求項5】
前記ヘッド固定部材は、
前記操作部材に対する操作に応じて回動する梃子部材と、
前記梃子部材の下端に付勢部材を介して取り付けられ、前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに押圧する押圧部材と、
を備える、請求項4に記載のインク吐出機構。
【請求項6】
前記キャリッジは、前記インクジェットヘッドの前記キャリッジの上面における水平方向の位置を調整する位置調整部を備える、請求項1から請求項5の何れか1項に記載のインク吐出機構。
【請求項7】
前記位置調整部は、中心軸を軸心として回転し、前記インクジェットヘッドの側面と接触する接触面の厚みが回転方向に沿って変化する円柱状の回転部材を備える、請求項6に記載のインク吐出機構。
【請求項8】
前記インクジェットヘッドは、インクの圧力を調整した後に前記インクジェットヘッドへインクを供給する圧力調整部が上部に配置され、
前記圧力調整部の複数のインク流入部には、同時に着脱可能とされるインク供給接続部が結合される、請求項1から請求項7の何れか1項に記載のインク吐出機構。
【請求項9】
請求項1から請求項8の何れか1項に記載のインク吐出機構を備える、印刷装置。
【請求項10】
媒体の搬送方向に対して直交する方向に移動するキャリッジに着脱可能に配置され、前記媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドの固定方法であって、
前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに配置する第1工程と、
前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに固定する固定ユニットを、前記インクジェットの上方から前記キャリッジに配置する第2工程と、
前記固定ユニットに設けられた第1固定部によって、前記キャリッジに前記固定ユニットを固定する第3工程と、
前記キャリッジの上面に設けられた位置調整部によって、前記キャリッジの上面における前記インクジェットヘッドの水平位置を調整する第4工程と、
前記固定ユニットに設けられた第2固定部によって、前記キャリッジに前記インクジェットヘッドを固定する第5工程と、
を有するインクジェットヘッドの固定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インク吐出機構、印刷装置、及びインクジェットヘッドの固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェットヘッドが搭載されたキャリッジが媒体に対して相対的に移動しながら、インクジェットヘッドがインクを吐出して画像を媒体に形成する印刷装置が普及している。
【0003】
このような印刷装置は、故障やメンテナンス等の理由でインクジェットヘッドの交換が行われる。この場合、新たなインクジェットヘッドをキャリッジに搭載する際にインクジェットヘッドのキャリッジ上における位置調整が必要となる。
【0004】
特許文献1には、記録ヘッド(インクジェットヘッド)を取付けベース(キャリッジ)に固定する位置を調整するために、ノズルからのインクの吐出方向における記録ヘッドの移動を規制する吐出方向位置規制機構が記載されている。
【0005】
特許文献1の印刷装置では、同一色を吐出する記録ヘッドが複数あり、複数の記録ヘッドをモジュールベースに装着した後に、モジュールベース毎にキャリッジに装着する。そして、記録ヘッドとモジュールベースとの固定及び微調整は、ネジによって構成される固定部によって行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の位置調整では、記録ヘッドの大型化や記録ヘッドの数が多くなると作業性が悪くなる可能性がある。また、作業者は、ネジによって記録ヘッドの装着位置の微調整を行うためにネジに合った工具を必要とし、工具を用いた微調整には作業者の熟練した技術を必要とする。
【0008】
そこで本発明は、インクジェットヘッドのキャリッジへの取り付けを容易に行える、インク吐出機構、印刷装置、及びインクジェットヘッドの固定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様のインク吐出機構は、媒体の搬送方向に対して直交方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジに着脱可能に配置され、前記媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを上方から押さえることで、前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに固定する固定ユニットと、を備える。
【0010】
本構成によれば、インクジェットヘッドをキャリッジに固定するために固定ユニットを用いるため、従来のようにインクジェットヘッドとキャリッジとをネジで締結するための作業が不要となる。そして、固定ユニットは、インクジェットヘッドを上方から押さえることでインクジェットヘッドをキャリッジに固定するため、インクジェットヘッドのキャリッジへの取り付けを容易に行える。
【0011】
上記のインク吐出機構において、前記固定ユニットは、前記固定ユニットを前記キャリッジに固定する第1固定部と、前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに固定する第2固定部と、を備えてもよい。本構成によれば、第1固定部及び第2固定部によって、インクジェットヘッドのキャリッジへの取り付けを容易に行える。
【0012】
上記のインク吐出機構において、前記第1固定部は、前記固定ユニットに形成された孔に挿通される雄ネジであり、前記雄ネジは、前記キャリッジに形成された雌ネジに螺合してもよい。本構成によれば、作業者は第1固定部である雄ネジをキャリッジに形成される雌ネジに螺合させることで、固定ユニットのキャリッジへの取り付けを容易に行える。
【0013】
上記のインク吐出機構において、前記第2固定部は、前記固定ユニットの側面部の外側に設けられる操作部材と、前記固定ユニットの内側に設けられ、前記操作部材に対する操作に応じて前記インクジェットヘッドを上方から押さえ付けて前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに固定するヘッド固定部材と、を備えてもよい。本構成によれば、作業者は操作部を操作することで、固定ユニットを介したインクジェットヘッドのキャリッジへの取り付けを容易に行える。
【0014】
上記のインク吐出機構において、前記ヘッド固定部材は、前記操作部材に対する操作に応じて回動する梃子部材と、前記梃子部材の下端に付勢部材を介して取り付けられ、前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに押圧する押圧部材と、を備えてもよい。本構成によれば、作業者はレバーを回動させることで、固定ユニットを介したインクジェットヘッドのキャリッジへの取り付けを容易に行える。
【0015】
上記のインク吐出機構において、前記キャリッジは、前記インクジェットヘッドの前記キャリッジの上面における水平方向の位置を調整する位置調整部を備えてもよい。本構成によれば、インクジェットヘッドの水平方向に位置の調整を容易に行える。
【0016】
上記のインク吐出機構において、前記位置調整部は、中心軸を軸心として回転し、前記インクジェットヘッドの側面と接触する接触面の厚みが回転方向に沿って変化する円柱状の回転部材を備えてもよい。本構成によれば、作業者は位置調整部を回転させることで、インクジェットヘッドの水平方向に位置の調整を容易に行える。
【0017】
上記のインク吐出機構において、前記インクジェットヘッドは、インクの圧力を調整した後に前記インクジェットヘッドへインクを供給する圧力調整部が上部に配置され、前記圧力調整部の複数のインク流入部には、同時に着脱可能とされるインク供給接続部が結合されてもよい。本構成によれば、圧力調整部に対するインク供給接続部の取り付けを容易に行える。
【0018】
本発明の一態様の印刷装置は、上記記載のインク吐出機構を備える。
【0019】
本発明の一態様のインクジェットヘッドの固定方法は、媒体の搬送方向に対して直交する方向に移動するキャリッジに着脱可能に配置され、前記媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドの固定方法であって、前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに配置する第1工程と、前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに固定する固定ユニットを、前記インクジェットの上方から前記キャリッジに配置する第2工程と、前記固定ユニットに設けられた第1固定部によって、前記キャリッジに前記固定ユニットを固定する第3工程と、前記キャリッジの上面に設けられた位置調整部によって、前記キャリッジの上面における前記インクジェットヘッドの水平位置を調整する第4工程と、前記固定ユニットに設けられた第2固定部によって、前記キャリッジに前記インクジェットヘッドを固定する第5工程と、を有する。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、インクジェットヘッドのキャリッジへの取り付けを容易に行える、インク吐出機構、印刷装置、及びインクジェットヘッドの固定方法を提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本実施形態のインクジェットプリンタの斜視図である。
【
図2】本実施形態のインク吐出機構の概略図である。
【
図3】本実施形態のヘッドアセンブリの概略図である。
【
図4】本実施形態のヘッドアセンブリをキャリッジに取り付ける工程を示す概略図である。
【
図5】本実施形態の固定ユニットがヘッドアセンブリをキャリッジに取り付けた状態を示す概略図である。
【
図6】本実施形態の固定ユニットの第1固定部及び第2固定部の概略図であり、(a)は第1固定部の概略側面図であり、(b)は第2固定部の概略側面図である。
【
図7】本実施形態の固定ユニットの第2固定部の概略上面図である。
【
図8】本実施形態の操作部材に対する操作前後を示す概略拡大図であり、(a)は操作部材を下げる前の概略拡大図であり、(b)は操作部材を下げた状態の概略拡大図である。
【
図9】本実施形態の位置調整部の外観斜視図であり、(a)はインクジェットヘッドを含む全体図であり、(b)は位置調整部の拡大図である。
【
図10】本実施形態のインク供給接続部の構成図であり、(a)は外観図、(b)は上部パーツと下部パーツとの分解図である。
【
図11】本実施形態のインク供給接続部とインク流入部との結合工程を示す縦断面図であり、(a)は結合前、(b)は結合途中、(c)は結合完了を示す図である。
【
図12】本実施形態のヘッドアセンブリをキャリッジに取り付ける工程を示すフローチャートである。
【
図13】他の実施形態の固定ユニットの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態のインクジェットプリンタ1について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタ1の斜視図である。
図2は、
図1に示す
インクジェットプリンタ1のインク吐出機構5の概略図である。なお、以下の説明では、主走査方向(Y方向)を「左右方向」とし、上下方向(
図1等のZ方向)と主走査方向とに直交する副走査方向(
図1等のX方向)を「前後方向」とする。また、左右方向の一方側である
図1等のY1方向側を「右」側とし、右側の反対側である
図1等のY2方向側を「左」側とし、前後方向の一方側である
図1等のX1方向側を「前」側都市、前側の反対側である
図1等のX2方向側を「後ろ」側とする。
【0024】
本実施形態のインクジェットプリンタ1は、例えば、業務用のインクジェットプリンタであり、インク貯留部2に収容されるインクを用いて、プラテン3に載置された記録媒体4に印刷を行う。記録媒体4は、例えば、印刷用紙、布帛又は樹脂製のフィルム等である。
【0025】
インクジェットプリンタ1のインク吐出機構5は、インクジェットヘッド6、キャリッジ7、キャリッジ駆動機構8、及びガイドレール10を備える。また、インクジェットプリンタ1は、インク吐出機構5を制御するため制御装置12を備える。
【0026】
インクジェットヘッド6は、キャリッジ7に着脱可能に配置され、画像データに基づいて記録媒体4にインク貯留部2から供給されるインクを吐出する。インクジェットヘッド6は、一例として、紫外線硬化型のインク(UVインク)を下側に向かって吐出する。インクジェットヘッド6の下面には、複数のノズルが配列されるノズル面(インク吐出面)が形成されており、ノズルからインクを吐出させる圧電素子(ピエゾ素子)を備えている。
【0027】
キャリッジ7は、記録媒体4の搬送方向(
図1等のX方向である副走査方向)に対して直交方向(Y方向である主走査方向)に移動する。より具体的には、キャリッジ7は、インクジェットヘッド6を搭載し、ガイドレール10によって主走査方向に案内されながら、キャリッジ駆動機構8によって主走査方向へ移動する。
【0028】
キャリッジ駆動機構8は、例えば、2つのプーリと、2つのプーリに架け渡されると共に一部がキャリッジ7に固定されるベルトと、プーリを回転させるモータとを備えている。
【0029】
制御装置12は、画像データに基づいてキャリッジ駆動機構8が備えるモータを制御すると共に、インクジェットヘッド6に画像データに基づくインク吐出信号を出力して、インクジェットヘッド6からインクを吐出させる。
【0030】
図3は、本実施形態のインクジェットヘッド6を含むアセンブリ(以下「ヘッドアセンブリ」という。)20の概略図である。
【0031】
ヘッドアセンブリ20は、インクジェットヘッド6の他に、圧力ダンパ22、中継基盤24、中継ケーブル26、フレキシブルフラットケーブル(以下「FFC」という。)27、及びアジャストプレート28を備える。
【0032】
圧力ダンパ22は、インクジェットヘッド6の上部に配置される圧力調整部であり、インク貯留部2からインクが供給され、インクの圧力を調整した後にインクジェットヘッド6へインクを供給する。なお、圧力ダンパ22は、インクジェットヘッド6が吐出する色の種類やノズル列の数に応じてインク供給口が複数設けられ、インクジェットヘッド6へインクを供給する。
【0033】
中継基盤24は、中継ケーブル26を介して制御装置12からヘッド駆動信号等の制御信号が入力される。この制御信号は、圧力ダンパ22やFFC27を介しインクジェットヘッド6へ出力される。
【0034】
アジャストプレート28は、インクジェットヘッド6の形状又は種類にかかわらず、キャリッジ7にインクジェットヘッド6を取り付けるための固定板である。インクジェットヘッド6は、アジャストプレート28にネジを用いて接続される。
【0035】
図4は、本実施形態のヘッドアセンブリ20をキャリッジ7に取り付ける工程を示す概略図である。また、
図5は、本実施形態の固定ユニット30がヘッドアセンブリ20をキャリッジ7に取り付けた状態を示す概略図である。なお、
図5では、一つのヘッドアセンブリ20が固定ユニット30によってキャリッジ7に固定される場合を図示しているが、これに限らず、2つ以上のヘッドアセンブリ20が各々固定ユニット30によってキャリッジ7に固定されてもよい。また、下記に説明する固定ユニット30も一例であり、基本的な構成が同じであれば、2つ以上の固定ユニット30が一体に形成されてもよい。
【0036】
ヘッドアセンブリ20のキャリッジ7への取り付けは、固定ユニット30によって行われる。固定ユニット30は、インクジェットヘッド6を含むヘッドアセンブリ20を上方から押さえることで、インクジェットヘッド6をキャリッジ7に固定する。
【0037】
ヘッドアセンブリ20が固定ユニット30によってキャリッジ7に固定されると、圧力ダンパ22の上部にインクを供給するためのインク供給接続部32が接続される。中継ケーブル26は、キャリッジ7が備えるポート29に接続される。
【0038】
また、キャリッジ7は、その上面に位置調整部34を備える。位置調整部34は、インクジェットヘッド6のキャリッジ7の上面における水平方向の位置を調整する部材であり、作業者によって操作される。なお、固定ユニット30がキャリッジ7に固定された場合に固定ユニット30と位置調整部34とが干渉しないように、固定ユニット30には開口45が形成される。
【0039】
次に、
図6~8を参照して、固定ユニット30の構成、及び固定ユニット30によるインクジェットヘッド6(ヘッドアセンブリ20)のキャリッジ7への固定について説明する。
図6は、本実施形態の固定ユニット30の第1固定部40及び第2固定部42の構成を示す概略図である。
図6(a)は第1固定部40の概略側面図であり、
図6(b)は第2固定部42の概略側面図である。
図7は、本実施形態の第2固定部42の上面図である。
図8は、本実施形態の操作部材50に対する操作前後を示す概略拡大図である。
図8(a)は操作部材50を下げる前の概略拡大図であり、
図8(b)は操作部材50を下げた状態の概略拡大図である。なお、
図6~8は、適宜、ヘッドアセンブリ20の構成を一部省略して図示している。
【0040】
固定ユニット30は、上面部36、側面部38、第1固定部40、及びインクジェットヘッド6をキャリッジ7に固定する第2固定部42を備える。
【0041】
上面部36は、ヘッドアセンブリ20の上部を突出させるための開口44、及び第1固定部40(雄ネジ)を挿通させるための2箇所の挿通孔46が形成される。側面部38は、ヘッドアセンブリ20を囲うように、一例として4面が形成される。
【0042】
第1固定部40は、固定ユニット30をキャリッジ7に固定する部材である。本実施形態の第1固定部40は、固定ユニット30の上面からキャリッジ7に至る長さを有する雄ネジである。雄ネジは、固定ユニット30の上面部36に形成された挿通孔46に挿通され、キャリッジ7に形成された雌ネジ49に螺合する。雄ネジの上部は、一例として、ノブ(ツマミ)となっており、作業者はノブをつまんで回転させることで、固定ユニット30のキャリッジ7への取り付けを容易に行える。
【0043】
本実施形態は、一例として、固定ユニット30の上面部36の対向する2箇所に挿通孔46が形成され、この位置に合うようにキャリッジ7の上面に雌ネジ49が形成される。しかしながら、挿通孔46及び雌ネジ49の数はこれに限らず、1箇所以上に形成されればよい。
【0044】
また、本実施形態の固定ユニット30は、後述する操作部材50が備えられている正面側と正面側に対向する背面側とに第1固定部40が設けられるが、これに限られない。第1固定部40は、例えば、固定ユニット30の側面側に設けられてもよい。また、挿通孔46は、側面部38を上から下へ貫通する孔とされ、第1固定部40は側面部38の内部を挿通してもよい。このように、第1固定部40によって固定ユニット30をキャリッジ7に固定できる構成であれば、挿通孔46が形成される位置は限定されない。
【0045】
第2固定部42は、インクジェットヘッド6をキャリッジ7に固定する部材である。本実施形態の第2固定部42は、操作部材50とヘッド固定部材52とを備える。
【0046】
操作部材50は、固定ユニット30の側面部38の外側に設けられ、上下方向に回動するレバーである。本実施形態の操作部材50は、締結部材54を介して、2つのセットのヘッド固定部材52に挟まれている連結部材56の中央部に接続されている。連結部材56の両端は、ヘッド固定部材52を構成するリンク部材58に接続されている。
【0047】
ヘッド固定部材52は、固定ユニット30の内側に設けられ、操作部材50に対する操作に応じてヘッドアセンブリ20を上方から押さえ付けてインクジェットヘッド6をキャリッジ7に固定する。本実施形態のヘッド固定部材52は、固定ユニット30の内側の対向する面に沿って2つのセットが設けられている。2つのセットのヘッド固定部材52は、固定ユニット30が沿う面に直交する方向に延在する連結部材56によって端部近傍で連結されている。
【0048】
操作部材50の向きを上又は下に回動させることによって、締結部材54及び連結部材56を介して接続されている両側のヘッド固定部材52を同時に動かすことが可能となる。
【0049】
ヘッド固定部材52は、固定ユニット30の内側の対向する面に沿って一対のリンク部材58、及び両側に2つずつの押さえ部材60を備える。
【0050】
リンク部材58は連結部材56によって他のリンク部材58と連結される。リンク部材58は、固定ユニット30の側面部38に沿って水平方向に延在し、かつ延在方向に対して平行方向に付勢部材であるバネ62が2箇所に設けられる。各バネ62の一端(連結部材56側)は押さえ部材60の上部側面に接続し、各バネ62の他端はリンク部材58と接続する。
【0051】
押さえ部材60は、梃子部材64及び押圧部材66を備える。
【0052】
梃子部材64は、操作部材50に対する操作に応じて回動する。押圧部材66は、梃子部材64の下端にバネ62を介して取り付けられ、インクジェットヘッド6をキャリッジ7に押圧する。より具体的には、梃子部材64は、リンク部材58から下方向に延在しており、上部側面にはバネ62が接続され、下端には押圧部材66が設けられる。そして、梃子部材64は、固定ユニット30の側面部38の内側で軸支される回動軸68を有し、回動軸68を中心に回動する梃子である。
【0053】
また、
図8の拡大概略図で示すように、締結部材54の一端は、操作部材50の締結孔50aに連結され、締結部材54の他端は、連結部材56を介してリンク部材58の締結孔58aに連結されている。なお、操作部材50の締結孔50aは、操作部材50の中央部よりも一端側の突部に形成される。また、操作部材50の一端には操作部材50の回転軸50bが形成される。
【0054】
上記のような第2固定部42の構成によって、作業者が操作部材50の回転軸50bを中心に操作部材50を
図6,8のA方向に回動させると、締結部材54がリンク部材58をB方向に引っ張る。これによりバネ62を介してリンク部材58に連結されている梃子部材64は回動軸68を中心にC方向に回動する。押圧部材66は、操作部材50に対する操作に応じて回動する梃子部材64の動きに伴って、インクジェットヘッド6(アジャストプレート28)をキャリッジ7に押圧する。このような第2固定部42の動作によって、ヘッドアセンブリ20はキャリッジ7に固定される。
【0055】
なお、本実施形態では、ヘッド固定部材52が固定ユニット30の対向する2面に設けられ、各ヘッド固定部材52は押さえ部材60を2つ備えている。このため、固定ユニット30は、4つの押さえ部材60によってアジャストプレート28の四隅を押さえ付けることとなる。
【0056】
このように、本実施形態の固定ユニット30は、作業者が操作部材50を操作することで容易にヘッドアセンブリ20(インクジェットヘッド6)をキャリッジ7に固定できる。なお、インクジェットヘッド6のキャリッジ7への固定を解除する場合には、操作部材50を下から上方向へ回動させる。
【0057】
また、ヘッド固定部材52は、操作部材50に対する操作に応じて回動する梃子部材64と、梃子部材64の下端にバネ70を介して取り付けられ、ヘッドアセンブリ20をキャリッジ7に押圧する押圧部材66とを備える。このように、ヘッド固定部材52はバネと梃子を組み合わせた機構により、強い押さえ力でインクジェットヘッド6をキャリッジ7に固定できる。
【0058】
図9は、本実施形態の位置調整部34の外観斜視図である。
図9(a)はインクジェットヘッド6を含む全体図であり、
図9(b)は位置調整部34の拡大図である。
【0059】
本実施形態の位置調整部34は、作業者によって操作される回転操作部材72、及び円柱状の回転部材74を備える。回転部材74の中心軸は、回転操作部材72の中心軸と同軸であり、回転操作部材72を回転させることで回転部材74も回転する。なお、回転操作部材72及び回転部材74は、回転可能なように支持部材76によってキャリッジ7に固定される。
【0060】
回転部材74は、中心軸を軸心として回転し、ヘッドアセンブリ20(本実施形態ではアジャストプレート28)の側面と接触する接触面74Aの厚みが回転方向に沿って変化する。具体的には、回転部材74の接触面74Aは、厚みが変化する螺旋状に形成される。そして、アジャストプレート28には、回転部材74の接触面74Aに接する接触部78が設けられる。
【0061】
また、接触部78に対してインクジェットヘッド6を挟んで点対象となるキャリッジ7の位置には、回転中心部79が設けられる。
【0062】
このような構成により、作業者が回転部材74の厚みが厚くなる方向へ回転操作部材72を回転させることで、回転部材74がアジャストプレート28の接触部78を押す。これにより、回転中心部79を中心軸としてヘッドアセンブリ20が水平方向に回動することとなり、作業者はヘッドアセンブリ20の位置調整を容易に行える。
【0063】
また、アジャストプレート28の四方がバネ等の付勢部材を介してキャリッジ7と接するようにしてもよい。これにより、位置調整部34によってヘッドアセンブリ20を押したとしても、回転操作部材72を逆回転させることで、付勢部材の付勢力によってヘッドアセンブリ20が元の方向へ移動することとなり、ヘッドアセンブリ20の微調整が可能となる。
【0064】
次に
図10,11を参照して、圧力ダンパ22に接続されるインク供給接続部32の構成について説明する。
図10は、本実施形態のインク供給接続部32の構成図であり、
図10(a)は外観図、
図10(b)は上部パーツ32Aと下部パーツ32Bとの分解図である。
図11は、本実施形態のインク供給接続部32と圧力ダンパ22が備えるインク流入部96との結合工程を示す縦断面図であり、
図11(a)は結合前、
図11(b)は結合途中、
図11(c)は結合完了を示す図である。
【0065】
インク供給接続部32は、インクを圧力ダンパ22へ供給する構成部品であり、圧力ダンパ22の複数のインク流入部96に同時に着脱可能とされる。
【0066】
図10に示されるように、本実施形態のインク供給接続部32は、上部パーツ32Aと下部パーツ32Bとを有する。すなわち、上部パーツ32Aと下部パーツ32Bとが嵌め合わされることで、インク供給接続部32が形成される。
【0067】
上部パーツ32Aには、インク供給流路80が設けられている。インク供給流路80は圧力ダンパ22のインク流入部96に接続され、インクを圧力ダンパ22へ供給する。
図10,11に示されるインク供給流路80は2つの流路が形成され、流路毎にインクを圧力ダンパ22へ供給するが、これに限られず、インク供給接続部32には圧力ダンパ22のインク流入部96の数に応じたインク供給流路80を有するものが適宜選択される。また、インク供給流路80にはインクが逆流することを防止するための逆止弁が設けられている。
【0068】
下部パーツ32Bは、インク供給流路80と圧力ダンパ22のインク流入部96とが接続可能なように、下面部材82に空間が形成される。また、下面部材82には、結合部材84A,84Bが上下方向に重なるように配置される。
【0069】
結合部材84Aには、押しボタン86が設けられ、押しボタン86の反対側に側板88Aを介して爪部90Aが設けられる。また、結合部材84Bは、結合部材84Aと左右対照な構造とされ、受け板92の反対側に側板88Bを介して爪部90Bが設けられる。爪部90A,90Bは、下向きに傾斜面が形成され、傾斜面の上端の位置で水平面が形成される。
【0070】
結合部材84Aの押しボタン86の背面と結合部材84Bの爪部90Bの背面との間隙、及び結合部材84Bの受け板92の背面と結合部材84Aの爪部90Aの背面との間隙には各々バネ94が配置される。
【0071】
図11に示されるように、インク流入部96には爪部98C,98Dが形成される。爪部98C,98Dは、上向きに傾斜面が形成され、傾斜面の下端の位置で水平面が形成される。すなわち、爪部98C,98Dは、インク供給接続部32の爪部90A,90Bとの嵌め合いが可能なように爪部90A,90Bの形状と対称な形状とされる。
【0072】
次に、インク供給接続部32と圧力ダンパ22のインク流入部96との結合について
図11を参照して説明する。
【0073】
まず、作業者がインク供給接続部32をインク流入部96の上方から押し込む(
図11(a))。これにより、爪部98Cは爪部90Aを受け板92の方向へ押し、爪部98Cは爪部90Bを押しボタン86の方向へ押す。このように、爪部90A,90Bは、爪部98C,98Dによって押し広げられる(
図11(b))。
【0074】
そして、爪部90A,90Bの水平面と爪部98C,98Dの水平面とが当接するまで、インク供給接続部32がインク流入部96に押し込まれると、爪部90A,90Bが元の位置に戻り、閉じることとなる(
図11(c))。これにより、インク供給接続部32とインク流入部96とが結合(ロック)する。したがって、作業者は、圧力ダンパ22に対するインク供給接続部32の取り付けを容易に行える。
【0075】
一方で、インク供給接続部32とインク流入部96との結合を解除する場合には、作業者は押しボタン86を押しながら、インク供給接続部32を上方へ引っ張る。押しボタン86Aを押すことで、爪部90A,90Bが開くことになるので、爪部90A,90Bと爪部98C,98Dの嵌め合いが解除され、作業者は容易にインク供給接続部32をインク流入部96から外すことができる。
【0076】
図12は、本実施形態のヘッドアセンブリ20をキャリッジ7に取り付ける工程を示すフローチャートである。
【0077】
まず、ステップS100では、ヘッドアセンブリ20をキャリッジ7の所定位置に配置する。
【0078】
次のステップS102では、固定ユニット30をヘッドアセンブリ20の上方からキャリッジ7に配置する。
【0079】
次のステップS104では、固定ユニット30に設けられた第1固定部40によって、キャリッジ7に固定ユニット30を固定する。
【0080】
次のステップS106では、キャリッジ7上面に設けられた位置調整部34によって、キャリッジ7上面におけるヘッドアセンブリ20の水平位置を調整する。
【0081】
次のステップS108では、固定ユニット30に設けられた第2固定部42によって、キャリッジ7にヘッドアセンブリ20を固定する。
【0082】
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
【0083】
上記実施形態では、アジャストプレート28を介してインクジェットヘッド6をキャリッジ7に固定する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、アジャストプレート28を用いることなくインクジェットヘッド6をキャリッジ7に固定する形態としてもよい。この形態の場合、固定ユニット30の第2固定部42は、インクジェットヘッド6の上方端部をキャリッジ7へ押さえ付ける。
【0084】
また、固定ユニット30の構成は、上記実施形態の構成に限られない。
図13は、他の実施形態に係る固定ユニット30の構成である。
図13に示される操作部材50は、2つのセットのヘッド固定部材52を連結する連結部材56の中央部に固定され、連結部材56との固定位置よりも正面の斜め下側に回転軸50Aが設けられる。連結部材56の両端部は、締結部材54を介してヘッド固定部材52を構成するリンク部材58に接続されている。このように、締結部材54は、一端が連結部材56に回動可能に連結され、他端がリンク部材58に回動可能に連結されている。なお、リンク部材58は、連結部材56に対して斜め下側に位置する。
【0085】
図13に示される構成では、作業者が操作部材50を上から下方向(A方向)へ回動させると、連結部材56及び締結部材54が操作部材50の方向(B方向)へ移動する。これに伴い、リンク部材58もB方向へ移動する。リンク部材58がB方向へ移動すると、バネ62によってリンク部材58に接続されている梃子部材64が回動軸68を中心軸として下方向(C方向)へ回動することに伴い、押圧部材66がアジャストプレート28をキャリッジ7に押圧する。一方、操作部材50を下から上方向へ回動させることで、ヘッド固定部材52は上記とは逆の動きを行い、固定が解除される。
【0086】
(実施形態の効果)
(1)本実施形態のインク吐出機構5は、記録媒体4の搬送方向に対して直交方向に移動するキャリッジ7と、キャリッジ7に着脱可能に配置され、記録媒体4にインクを吐出するヘッドアセンブリ20と、ヘッドアセンブリ20を上方から押さえることで、ヘッドアセンブリ20をキャリッジ7に固定する固定ユニット30と、を備える。
【0087】
本実施形態によれば、ヘッドアセンブリ20をキャリッジ7に固定するために固定ユニット30を用いるため、従来のようにヘッドアセンブリ20とキャリッジ7とをネジで締結するための作業が不要となる。そして、固定ユニット30は、ヘッドアセンブリ20を上方から押さえることでヘッドアセンブリ20をキャリッジ7に固定するため、ヘッドアセンブリ20のキャリッジ7への取り付けを容易に行える。
【0088】
(2)本実施形態の固定ユニット30は、固定ユニット30をキャリッジ7に固定する第1固定部40と、ヘッドアセンブリ20をキャリッジ7に固定する第2固定部42と、を備える。本実施形態によれば、第1固定部40及び第2固定部42によって、ヘッドアセンブリ20のキャリッジ7への取り付けを容易に行える。
【0089】
(3)本実施形態の第1固定部40は、固定ユニット30に形成された挿通孔46に挿通される雄ネジであり、雄ネジはキャリッジ7に形成された雌ネジ49に螺合する。本実施形態によれば、作業者は第1固定部40である雄ネジ49をキャリッジ7に形成される雌ネジに螺合させることで、固定ユニット30のキャリッジ7への取り付けを容易に行える。
【0090】
(4)本実施形態の第2固定部42は、固定ユニット30の側面部38の外側に設けられる操作部材50と、固定ユニット30の内側に設けられ、操作部材50に対する操作に応じてヘッドアセンブリ20を上方から押さえ付けてヘッドアセンブリ20をキャリッジ7に固定するヘッド固定部材52と、を備える。本実施形態によれば、作業者は操作部を操作することで、固定ユニット30を介したヘッドアセンブリ20のキャリッジ7への取り付けを容易に行える。
【0091】
(5)本実施形態のヘッド固定部材52は、操作部材50に対する操作に応じて回動する梃子部材64と、梃子部材64の下端にバネ70を介して取り付けられ、ヘッドアセンブリ20をキャリッジ7に押圧する押圧部材66と、を備える。本実施形態によれば、作業者はレバーを回動させることで、固定ユニット30を介したヘッドアセンブリ20のキャリッジ7への取り付けを容易に行える。
【0092】
(6)本実施形態のキャリッジ7は、ヘッドアセンブリ20のキャリッジ7の上面における水平方向の位置を調整する位置調整部34を備える。本構成によれば、ヘッドアセンブリ20の水平方向に位置の調整を容易に行える。
【0093】
(7)本実施形態の位置調整部34は、中心軸を軸心として回転し、ヘッドアセンブリ20の側面と接触する接触面74Aの厚みが回転方向に沿って変化する円柱状の回転部材74を備える。本実施形態によれば、作業者は位置調整部34を回転させることで、ヘッドアセンブリ20の水平方向に位置の調整を容易に行える。
【0094】
(8)本実施形態のヘッドアセンブリ20は、インクの圧力を調整した後にヘッドアセンブリ20へインクを供給する圧力ダンパ22が上部に配置され、圧力ダンパ22の複数のインク流入部96には、同時に着脱可能とされるインク供給接続部32が結合される。本実施形態によれば、圧力ダンパ22に対するインク供給接続部32の取り付けを容易に行える。
【符号の説明】
【0095】
1 インクジェットプリンタ(印刷装置)
5 インク吐出機構
6 インクジェットヘッド
7 キャリッジ
22 圧力ダンパ(圧力調整部)
30 固定ユニット
32 インク供給接続部
34 位置調整部
40 第1固定部
42 第2固定部
50 操作部材
52 ヘッド固定部材
64 梃子部材
66 押圧部材
74 回転部材
96 インク流入部