(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023100182
(43)【公開日】2023-07-18
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
F21S 9/02 20060101AFI20230710BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20230710BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230710BHJP
【FI】
F21S9/02 120
F21V19/00 410
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022000687
(22)【出願日】2022-01-05
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】片野田 寛治
(72)【発明者】
【氏名】辻 裕也
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013BA01
(57)【要約】
【課題】光源ユニットが本体からより脱落しにくくなる表示装置を提供すること。
【解決手段】表示装置B1は、光源ユニットA1と、表示ブロック2と、本体1と、を備える。光源ユニットA1は、光源、及び光源を収容する筐体4を有する。表示ブロック2は、光源から発せられた光によって照らされる表示パネル20を含む。本体1は、光源ユニットA1、及び表示ブロック2を着脱可能に保持する。光源ユニットA1は、筐体4の内面400が表示ブロック2の縁部の少なくとも一側面を覆った状態で本体1に保持される。筐体4は、内面400に、第1部位S1を有する。表示ブロック2は、上記状態において、第1部位S1と係合し得る第2部位S2を一側面に有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源、及び前記光源を収容する筐体を有する光源ユニットと、
前記光源から発せられた光によって照らされる表示パネルを含む表示ブロックと、
前記光源ユニット、及び前記表示ブロックを着脱可能に保持する本体と、
を備え、
前記光源ユニットは、前記筐体の内面が前記表示ブロックの縁部の少なくとも一側面を覆った状態で前記本体に保持され、
前記筐体は、前記内面に第1部位を有し、
前記表示ブロックは、前記状態において、前記第1部位と係合し得る第2部位を前記一側面に有する、
表示装置。
【請求項2】
前記第1部位、及び前記第2部位の係合は、前記状態において、一定以上の大きさの力が前記筐体に対して前記本体から離れる方向に作用することで、解除される、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1部位は、凸部及び凹部の一方を含み、前記第2部位は、前記凸部及び前記凹部の他方を含み、
前記凸部が前記凹部に入ることで、前記第1部位と前記第2部位とが係合し得る、
請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1部位は、前記凹部として、前記内面に形成された溝を含み、
前記第2部位は、前記凸部として、前記一側面から突出した突起を含む、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記凸部は、前記光源ユニットを、前記表示パネルの厚み方向に沿って前記本体に近づく方向に押し込むことで、前記凹部に入り、前記状態となり、
前記凸部は、前記光源ユニットが前記本体に近づく方向と対向する面に、前記光源ユニットの変位をガイドする押しガイド面を有する、
請求項3又は4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記押しガイド面は、曲面状である、
請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記凸部は、前記状態において、前記光源ユニットを、前記表示パネルの厚み方向に沿って前記本体から離れる方向に引くことで、前記凹部から離脱し、
前記凸部は、前記光源ユニットが前記本体から離れる方向と対向する面に、前記光源ユニットの変位をガイドする引きガイド面を有する、
請求項3~6のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記引きガイド面は、曲面状である、
請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記筐体は、長尺の箱状に形成されていて、
前記内面は、前記筐体の長手方向における両側壁の、互いに対向する一対の内壁面を含み、
前記筐体は、前記一対の内壁面の各々に、前記第1部位を有し、
前記縁部は、前記一側面に相当する第1側面と、前記長手方向における前記第1側面とは反対側の第2側面と、を有し、
前記一対の内壁面は、前記状態において、前記第1側面、及び前記第2側面を、それぞれ覆い、
前記表示ブロックは、前記第1側面、及び前記第2側面の各々に、前記第2部位を有する、
請求項1~8のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記筐体は、長尺の箱状に形成されていて、
前記内面は、前記筐体の長手方向における両側壁の、互いに対向する一対の内壁面を含み、
前記第1部位は、前記一対の内壁面の一方の内壁面に設けられていて、
前記光源は、前記長手方向において前記内壁面と隣り合って配置されている、
請求項1~9のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記筐体内に配置されて、前記光源を実装した基板が接続されることで前記光源の点灯用の電力が入力され得るコネクタを更に備え、
前記筐体は、長尺の箱状に形成されていて、
前記内面は、前記筐体の長手方向における両側壁の、互いに対向する一対の内壁面を含み、
前記第1部位は、前記一対の内壁面の一方の内壁面に設けられていて、
前記コネクタは、前記長手方向において前記内壁面と隣り合って配置されている、
請求項1~10のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、表示装置に関する。より詳細には本開示は、本体によって光源ユニットが保持される表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、誘導灯等の表示装置についての開示がある。この表示装置は、光源部、本体、及び表示部を備える。そして、光源部の係合爪と本体の本体側光源部係合部とが係合し、さらに光源部の上部係合部と本体の本体側光源部移動抑止部とが係合する点が開示されている。また、光源部の係合突起と、表示部の表示部側光源部係合部とが係合する点が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、地震等の揺れによって光源部(光源ユニット)に外力が掛かる可能性があり、そのような外力が掛かっても、より確実に本体から光源ユニットが脱落しないようにすることが望まれる場合がある。
【0005】
本開示は上記事由に鑑みてなされ、光源ユニットが本体からより脱落しにくくなる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る表示装置は、光源ユニットと、表示ブロックと、本体と、を備える。前記光源ユニットは、光源、及び前記光源を収容する筐体を有する。前記表示ブロックは、前記光源から発せられた光によって照らされる表示パネルを含む。前記本体は、前記光源ユニット、及び前記表示ブロックを着脱可能に保持する。前記光源ユニットは、前記筐体の内面が前記表示ブロックの縁部の少なくとも一側面を覆った状態で前記本体に保持される。前記筐体は、前記内面に、第1部位を有する。前記表示ブロックは、前記状態において、前記第1部位と係合し得る第2部位を前記一側面に有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、光源ユニットが本体からより脱落しにくくなる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1Aは、一実施形態に係る表示装置の斜視図である。
図1Bは、
図1A中に示すBの領域における要部断面図である。
図1Cは、
図1A中に示すCの領域における要部断面図である。
【
図2】
図2は、同上の表示装置の分解斜視図である。
【
図3】
図3は、同上の表示装置における表示ブロックの分解斜視図である。
【
図4】
図4は、同上の表示ブロックの後方から見た斜視図である。
【
図5】
図5は、同上の表示装置における表示ブロックを本体に取り付ける作業を説明するための分解斜視図である。
【
図6】
図6は、同上の表示装置における光源ユニットを本体に取り付ける作業を説明するための分解斜視図である。
【
図7】
図7は、同上の光源ユニットの後方から見た斜視図である。
【
図8】
図8は、同上の光源ユニットの後方から見た分解斜視図である。
【
図9】
図9Aは、同上の表示ブロックにおける保持体の要部斜視図である。
図9Bは、同上の光源ユニットにおける筐体の要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態に係る表示装置について図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0010】
(1)実施形態の概要
実施形態に係る表示装置B1(以下、表示装置B1と略す。)は、
図1A及び
図2に示すように、光源ユニットA1と、表示ブロック2と、本体1と、を備える。
【0011】
光源ユニットA1は、光源、及び光源を収容する筐体4(
図2、
図7及び
図8参照)を有する。本実施形態では、光源は、例えば、固体光源としてのLED(Light Emitting Diode)300(
図8参照)であることを想定する。
【0012】
表示ブロック2は、光源(LED300)から発せられた光によって照らされる表示パネル20(
図3参照)を含む。
【0013】
本体1は、
図1A及び
図2に示すように、光源ユニットA1、及び表示ブロック2を着脱可能に保持する。光源ユニットA1は、筐体4の内面400(
図1A及び
図1B参照)が表示ブロック2の縁部H1(
図2参照)の少なくとも一側面H10(
図9A参照)を覆った状態で本体1に保持される。
【0014】
筐体4は、内面400に、第1部位S1を有する。一例として、第1部位S1は、凹部J1として、内面400に形成された溝402を含むことを想定する。本実施形態では、内面400は、長尺の箱状に形成されている筐体4の長手方向(左右方向)における両側壁42,42の、互いに対向する一対の内壁面401を含み、筐体4は、一対の内壁面401の各々に、凹部J1を有する(
図1B及び
図1C参照)。
【0015】
表示ブロック2は、上記状態において、第1部位S1と係合し得る第2部位S2を一側面H10に有する。一例として、第2部位S2は、凸部J2として、一側面H10から突出した突起224を含むことを想定する。本実施形態では、表示ブロック2は、長手方向(左右方向)における表示ブロック2の縁部H1の両側面H10の各々に、第2部位S2を有する(
図1A、
図1B及び
図1C参照)。
【0016】
要するに、表示装置B1は、光源ユニットA1が本体1に保持されるだけでなく、光源ユニットA1が(本体1に保持された)表示ブロック2と係合し得る部位を含む。特に、表示装置B1では、光源ユニットA1の筐体4が内面400に第1部位S1を有し、内面400が表示ブロック2の縁部H1の少なくとも一側面H10を覆った状態で、光源ユニットA1が本体1に保持される。したがって、例えば地震等の揺れにより外力を受けたときに、光源ユニットA1が本体1からより脱落しにくくなる。
【0017】
(2)実施形態の詳細
(2-1)実施形態に係る表示装置の構成
表示装置B1について、図面を参照して説明する。以下に説明する表示装置B1は、施設(事務所及び店舗等の建物)の避難口又は避難口への通路に設置される誘導灯である。ただし、実施形態に係る表示装置は、誘導灯に限定されず、例えば、施設内の特定の場所(化粧室等)を表示する用途等に用いられても構わない。以下の説明においては、特に断りのない限り、
図1A等に矢印で示す上下、前後及び左右の各方向を、表示装置B1の上下、前後及び左右の各方向と定義する。
【0018】
表示装置B1は、光源ユニットA1、本体1、及び表示ブロック2等を備える(
図1A及び
図2参照)。また、表示装置B1は、コネクタ14を更に備える。
【0019】
(2-2)本体の構成
本体1は、合成樹脂材料により、前面に開口部を有する四角形の箱状に形成されている(
図2参照)。本体1は、
図2に示すように、左右一対の側壁101を有する。各側壁101は、矩形の板状に形成されている。一対の側壁101は、それぞれ壁面102(内壁面)を有する。一対の側壁101の壁面102は、互いに対向する。すなわち、一対の側壁101は、各々の厚み方向を左右方向に向けて並ぶように配置されている。
【0020】
本体1は、光源ユニットA1、及び表示ブロック2を着脱可能に保持する。例えば表示装置B1の施工時に光源ユニットA1及び表示ブロック2を取り付けた後、光源(LED300:
図8参照)又は電池(電池ユニット13:
図2参照)の交換時期が来た時に、本体1から光源ユニットA1や表示ブロック2を取り外して交換作業を行える。以下、本体1が有する保持構造について説明する。
【0021】
本体1は、
図2及び
図5に示すように、表示ブロック2を保持する保持構造として、左右一対の保持部7Aと、左右一対の保持部7Bとを有する。一対の保持部7Aは、本体1の上下方向における中心よりも上側において、一対の側壁101の壁面102の前縁近くの位置にそれぞれ配置されている。また、一対の保持部7Bは、本体1の上下方向における中心よりも下側において、一対の側壁101の壁面102の前縁近くの位置にそれぞれ配置されている。
【0022】
左側の保持部7A及び保持部7Bと、右側の保持部7A及び保持部7Bとは、左右方向において面対称となる構成を採用している。左側の保持部7A及び保持部7Bは、左側の側壁101の壁面102から右方へ板状に突出するように、左側の側壁101と連続一体となって形成されている。また、右側の保持部7A及び保持部7Bは、右側の側壁101の壁面102から左方へ板状に突出するように、右側の側壁101と連続一体となって形成されている。4つの保持部(7A,7B)は、右方から見て、略L字形状となっていて、表示ブロック2の後述する4つのスライド片(Y1,Y2)が一対一でスライド係止する構造を有する。このように構成された一対の保持部7A、及び一対の保持部7Bは、表示ブロック2を壁面102に沿って下方向にスライドさせることで表示ブロック2の、厚み方向に沿った動きと下方向への更なる動きとを規制した態様で表示ブロック2を保持する。
【0023】
さらに、本体1は、
図5に示すように、上述した4つの保持部(7A,7B)により保持された表示ブロック2の動きを抑制する抑制構造として、一対の爪部610と、一対の凹部611とを有する。
【0024】
一対の爪部610は、一対の保持部7Aよりも上側において、本体1の一対の壁面102の前縁近くの位置にそれぞれ設けられている。一対の凹部611は、一対の保持部7Bよりも下側において、本体1の一対の壁面102の前縁近くの位置にそれぞれ設けられている。要するに、本体1を正面から見て、上側から、一対の爪部610、一対の保持部7A、一対の保持部7B、一対の凹部611の順に配置されている。一対の爪部610、及び一対の凹部611は、本体1と連続一体となって形成されている。
【0025】
一対の爪部610は、左右方向において面対称となるように構成されている。各爪部610は、対応する壁面102から鉤状に突出していて、その先端が前方を向いている。
【0026】
表示ブロック2が本体1に保持された状態では、一対の爪部610は、表示ブロック2側に設けられている細長いスリット状の一対の溝部620(
図4参照)にそれぞれ入ることになる。その結果、本体1に対する表示ブロック2の動き(位置ずれ又はよじれ等)を抑制する。例えば、表示ブロック2の左右方向に沿った動きや、表示ブロック2の重心を通る仮想軸を回転軸とした回転方向に沿った動きが抑制され得る。
【0027】
一対の凹部611は、左右方向において面対称となるように構成されている。各凹部611は、対応する壁面102と、当該壁面102と連続一体となって形成された鉤状の突起とによって構成されている。
【0028】
表示ブロック2が本体1に保持された状態では、表示ブロック2側に設けられている一対の突起部621(
図4参照)が、一対の凹部611にそれぞれ入ることになる。その結果、本体1に対する表示ブロック2の動き(位置ずれ又はよじれ等)を抑制する。例えば、表示ブロック2の左右方向に沿った動きや、表示ブロック2の重心を通る仮想軸を回転軸とした回転方向に沿った動きが抑制され得る。
【0029】
さらに、本体1は、
図6に示すように、光源ユニットA1を保持する保持構造として、一対の引っ掛け孔103と、一対の挿入部104と、を有する。
【0030】
一対の引っ掛け孔103は、本体1の上面の左右両端近傍にそれぞれ配置されている。一対の引っ掛け孔103は、光源ユニットA1の筐体4の一対の取付片46(
図6参照)の先端がそれぞれ本体1の内側から引っ掛けられるように構成されている。
【0031】
一対の挿入部104は、本体1の内側における上部の左右両隅にそれぞれ配置されている。一対の挿入部104は、本体1の一対の側壁101の壁面102から突出するリブ等によって形成された空間であり、光源ユニットA1の筐体4の一対の支持片47(
図6参照)がそれぞれ挿入可能に構成されている。
【0032】
本体1は、
図2及び
図5に示すように、光源ユニットA1を点灯させるための電源装置11、2次電池を有する電池ユニット13、端子台12、コネクタ14、取付板10等を収容している。
【0033】
コネクタ14は、筐体4内に配置されて、光源(LED300)を実装した基板301が接続されることで光源(LED300)の点灯用の電力が入力され得る。
【0034】
電源装置11は、常用電源(例えば、商用の電力系統)から供給される常用電力で光源ユニットA1を点灯させるとともに、電池ユニット13を充電する。また、電源装置11は、電力系統の停電時においては、電池ユニット13から供給される非常用電力で光源ユニットA1を点灯させる。
【0035】
取付板10は、金属材料によって板状に形成されている(
図2及び
図5参照)。取付板10は、本体1の内底面にねじ止めされる。電源装置11と端子台12は、取付板10にねじ止めされて本体1内に収容される。なお、電池ユニット13は、取付板10に対して着脱可能に取り付けられる。
【0036】
(2-3)表示ブロックの構成
表示ブロック2は、表示パネル20と、導光板21と、保持体22と、を有する(
図3参照)。
【0037】
表示パネル20は、光源(LED300:
図8参照)から発せられた光によって照らされる。表示パネル20は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂等の透光性を有する合成樹脂材料によって四角形の平板状に形成されている。ただし、表示パネル20は、石英ガラス等の合成樹脂以外の透光性を有する材料で形成されても構わない。表示パネル20の前面(表示面200)には、避難誘導のためのピクトグラム201が表示されている(
図1A参照)。
【0038】
導光板21は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂等の透光性を有する合成樹脂材料によって四角形の平板状に形成されている。導光板21は、その前面を表示パネル20の後面と対向させるように表示パネル20の後方に配置される(
図3参照)。導光板21の上面(入射面210)に、光源ユニットA1から放射される光が入射される(
図2参照)。入射面210から入射する光は、導光板21内を導光されて導光板21の前面(出射面211:
図3参照)から出射される。そして、導光板21の出射面211から出射する光によって表示パネル20が照らされる。
【0039】
保持体22は、透光性を有しない合成樹脂材料により、前面と上面が開放された四角形の箱状に形成されている。保持体22は、導光板21の前方に表示パネル20を配置するようにして表示パネル20と導光板21を保持している(
図2及び
図3参照)。
【0040】
また、保持体22は、
図4に示すように、その裏面220において、4つのスライド片(Y1,Y2)を有する。具体的には、上側の左右一対のスライド片Y1と、下側の左右一対のスライド片Y2とが、本体1における上側の左右一対の保持部7Aと下側の左右一対の保持部7Bとそれぞれ一対一で対応するように、裏面220の左右両縁近くに設けられている。
【0041】
本実施形態における保持体22は、左側のスライド片Y1,Y2と、右側のスライド片Y1,Y2とが、左右方向において面対称となる構成を採用している。上側の一対のスライド片Y1は、裏面220から後方に板状に突出し、さらに互いに離れる方向(外方)へ板状に延出するように形成されている。同様に、下側の一対のスライド片Y2は、裏面220から後方に板状に突出し、さらに互いに離れる方向(外方)へ板状に延出するように形成されている。すなわち、各スライド片(Y1,Y2)は、下方からその内側に、対応する保持部(7A,7B)をスライド挿入可能な鉤状となっている。
【0042】
また、保持体22は、
図4に示すように、その裏面220において、一対の溝部620、及び一対の突起部621を有する。
【0043】
一対の溝部620は、左右方向において面対称となるように構成されている。一対の溝部620は、表示ブロック2の、本体1側の一対の爪部610と対応する位置に設けられている。具体的には、
図4に示すように、表示ブロック2の保持体22は、裏面220の左右の両縁が中央部よりも後方に突き出た、肉厚の大きい枠部221を有しており、一対の溝部620は、左右の枠部221の裏面の上縁付近にそれぞれ配置されている。各溝部620は、
図4に示すように、細長いスリットのように前方に凹んでいる。各溝部620は、保持体22を上から見て、対応する枠部221の上面から露出するように当該上面まで延びている。
【0044】
一対の突起部621は、左右方向において面対称となるように構成されている。一対の突起部621は、表示ブロック2の、本体1側の一対の凹部611と対応する位置に設けられている。具体的には、一対の突起部621は、
図4に示すように、表示ブロック2の保持体22における左右の枠部221の裏面下縁付近にそれぞれ配置されている。各突起部621は、
図4に示すように、枠部221の裏面に形成された細長いスリットのような溝の底面から突出している。各突起部621は、枠部221の裏面よりも後方に露出している。
【0045】
本実施形態の表示ブロック2は、
図1B、
図1C、
図6、
図10A及び
図10Bに示すように、光源ユニットA1側の第1部位S1と係合し得る第2部位S2を備える。第1部位S1は、凸部J2及び凹部J1の一方を含み、第2部位S2は、凸部J2及び凹部J1の他方を含む。ここでは一例として、第1部位S1が凹部J1を含み、第2部位S2が凸部J2を含むことを想定する(
図1B、
図1C、及び
図6参照)。以下、表示ブロック2が備える第2部位S2(凸部J2)について詳細に説明する。
【0046】
なお、
図10Aは、本体1に対する光源ユニットA1及び表示ブロック2の取り付けが完了した状態(
図1A参照)における、左側の第1部位S1及び第2部位S2が収まり合っている様子を示す要部断面図である。
図10Aは、左側の第1部位S1及び第2部位S2を含む要部の断面を前方から見た図である。
図10Aは、
図1Bと同様に、
図1A中のBの領域(円形の破線領域)の断面図である。
【0047】
また、
図10Bは、本体1に対する光源ユニットA1及び表示ブロック2の取り付けが完了した状態(
図1A参照)における、右側の第1部位S1及び第2部位S2が収まり合っている様子を示す要部断面図である。
図10Bは、右側の第1部位S1及び第2部位S2を含む要部の断面を前方から見た図である。
図10Bは、
図1Cと同様に、
図1A中のCの領域(円形の破線領域)の断面図である。
【0048】
表示ブロック2は、
図6に示すように、その縁部H1(上縁部)の左右方向における両側面(H10,H10)にそれぞれ配置された、一対の突起224を有する。各突起224が、本開示における凸部J2に相当する。つまり、各突起224は、本開示における「第1部位S1と係合し得る第2部位S2」に相当する。言い換えると、表示ブロック2は、各側面H10に、第2部位S2を有する。なお、第1部位S1は、光源ユニットA1の筐体4の内面400に設けられた後述する一対の溝402の各々に相当する(
図7及び
図8参照)。各溝402が、本開示における凹部J1に相当する。凸部J2が凹部J1に入ることで、第1部位S1と第2部位S2とが係合し得る。すなわち、本実施形態の表示装置B1では、凹凸の係合により、光源ユニットA1が表示ブロック2に対して保持される構造を採用している。要するに、本実施形態では、第2部位S2は、凸部J2として、一側面H10から突出した突起224を含む。
【0049】
以下では、縁部H1の右側の側面H10を第1側面H11と呼び、縁部H1の左側の側面H10を第2側面H12と呼ぶこともある(
図6参照)。要するに、縁部H1は、一側面H10に相当する第1側面H11と、左右方向(光源ユニットA1の長手方向)における第1側面H11とは反対側の第2側面H12と、を有する。表示ブロック2は、第1側面H11、及び第2側面H12の各々に、第2部位S2(突起224)を有する。
【0050】
本実施形態では、左右の側面H10は、保持体22の上端の左右の側面に相当する。具体的には、
図4に示すように、保持体22の左右一対の枠部221は、その上端において、左右方向において互いに近づく方向に凹んだ一対の凹所22Aを有している。各枠部221の上端の側面は、凹所22Aが設けられていることで、内側に退いた位置にある。一対の枠部221の内側に退いた両側面(すなわち、表示ブロック2の縁部H1の両側面H10)において、一対の突起224が、左右方向において互いに離れる方向に突出している。
【0051】
一対の突起224は、左右方向において面対称となるように構成されている。各突起224は、
図4、
図6、
図9A、
図10A及び
図10Bに示すように、対応する側面H10から略半球状に突出している。各突起224は、保持体22の対応する枠部221と連続一体となって形成されている。なお、
図9Aは、右側の枠部221の上端の側面(すなわち、第1側面H11)を含む要部の斜視図である。
【0052】
表示ブロック2は、本体1の開口部のうち、光源ユニットA1が取り付けられる上部を除いた残りの部分を覆うように本体1に取り付けられる(
図1A参照)。光源ユニットA1が本体1に取り付けられた状態において、導光板21の入射面210と光源ユニットA1の導光体5(
図7及び
図8参照)の出射面51(下面)が上下方向に対向する。したがって、導光体5の出射面51から出射する光のほぼ全部が、導光板21の入射面210から導光板21に入射する。導光板21に入射した光は、導光板21内を進行しながら保持体22の後面で全反射されて導光板21の出射面211から前方へ出射して表示パネル20を照らすことができる。
【0053】
(2-4)光源ユニットの構成
光源ユニットA1は、発光ブロック3と、導光体5と、筐体4と、を有する(
図7及び
図8参照)。
【0054】
発光ブロック3は、発光部30と、放熱部材31と、固定具32と、熱伝導部材33と、を有する(
図8参照)。
【0055】
発光部30は、固体光源であるLED300と、LED300を実装した基板301と、を有する。LED300は、例えば、パッケージ型の照明用白色LEDである。基板301は、左右方向から見て略T字型に形成されたプリント配線板である(
図8参照)。基板301の幅広の部分の表面にLED300が実装されている。基板301の幅細の部分の表面に一対の電極302が形成されている。一対の電極302は、基板301のプリント配線を介してLED300のアノード及びカソードと1つずつ電気的に接続されている。
【0056】
放熱部材31は、
図8に示すように、放熱板310と、基板301の裏面と熱的に結合する結合部311と、2つの突部312と、を有している。放熱板310及び結合部311はそれぞれ、長方形の平板状に形成されている。ただし、放熱板310は、基板301よりも十分に大きく形成され、結合部311は、基板301よりも小さく形成されている。また、結合部311は、放熱板310の厚み方向(前後方向)に突出するように放熱板310と一体に形成されている。言い換えると、放熱部材31は、放熱板310と結合部311によって略L字形状に形成されている(
図8参照)。
【0057】
2つの突部312はそれぞれ、放熱板310の一部が切り起こされることで放熱板310と一体に形成されている。各突部312は、前後方向から見て、略台形状に形成されている。各突部312の一端(台形の下底に相当する部位)が放熱板310とつながっている。そして、各突部312は、放熱板310とつながった一端を支点として、前後方向に変位(撓み)可能に構成されている。
【0058】
また、放熱板310の短手方向(上下方向)における長手方向(左右方向)の中央に、四角形の穴313が1つずつ設けられている(
図8参照)。これら2つの穴313は、それぞれ放熱板310を厚み方向(前後方向)に貫通している。
【0059】
熱伝導部材33は、例えば、シート状のシリコーン樹脂で四角形状に形成されている(
図8参照)。熱伝導部材33は、結合部311と基板301の間に介在し、結合部311と基板301を熱的に結合する。つまり、LED300に生じる熱は、基板301から熱伝導部材33を介して放熱部材31に伝導される。
【0060】
固定具32は、本体部320、第1突片321、第2突片322、一対の押さえ部323及び一対の爪324を有している(
図8参照)。本体部320、第1突片321、第2突片322、押さえ部323及び一対の爪324は、合成樹脂材料によって連続一体に形成されている。
【0061】
本体部320は、U字形に形成されている。一対の爪324はそれぞれ、角すい台状に形成されている。一対の爪324は、本体部320の両端における内側面に1つずつ設けられている。
【0062】
第1突片321は、四角形の平板状に形成されている。第1突片321は、本体部320の前端と対向している。第2突片322は、平面視でC字形に形成されている。第2突片322は、本体部320の後端と対向している。第1突片321及び第2突片322はそれぞれ、本体部320の両端と同じ方向(左方向)に突出している。
【0063】
一対の押さえ部323はそれぞれ、直方体状に形成されている。一対の押さえ部323は、本体部320の内側面(左側面)から突出している。
【0064】
固定具32は、第1突片321と第2突片322の間に結合部311を配置し、基板301の上端と下端に一対の爪324を1つずつ引っ掛けることよって、発光部30を放熱部材31に固定する。固定具32は、一対の押さえ部323によって結合部311を基板301に近付く向き(左向き)に押すことにより、結合部311及び基板301と熱伝導部材33との密着度を高めている。
【0065】
導光体5は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料によって4角柱状に形成されている(
図8参照)。ただし、導光体5の形状は4角柱状に限定されず、4角すい状又は4角すい台状などの形状でもよい。
【0066】
導光体5の長手方向(軸方向)に対向する2つの底面(左底面及び右底面)のうち、一方の底面(右底面)が入射面50(
図8及び
図10B参照)となる。また、導光体5の4つの側面(前面、後面、上面、下面)のうちの1つの側面(下面)が出射面51となる。さらに、導光体5の出射面と対向する側面(上面)には、多数の凹溝が設けられている。
【0067】
図8に示すように、導光体5の4つの側面のうち、出射面51と隣り合う2つの側面52(前面及び後面)の各々に、突起状の2つの嵌合部53(
図8では、後面の2つの嵌合部53のみ図示)が設けられている。
【0068】
筐体4は、全体として長尺の箱状に形成されて、光源(LED300)を含む発光ブロック3と、導光体5とを収容するように構成されている。
【0069】
具体的には、筐体4は、前壁40、上壁41、一対の側壁42、収容部43、取付部44、複数の位置決め部45、一対の取付片46、及び一対の支持片47を有している(
図8参照)。前壁40は、長方形の平板状に形成されている。上壁41は、長方形の平板状に形成され、前壁40の上端から後方に向かって突出している。一対の側壁42はそれぞれ、長方形の平板状に形成され、前壁40の左右両端から後方に向かって突出している。一対の側壁42の上端は、上壁41の長手方向の両端とつながっている。つまり、筐体4は、前壁40、上壁41、及び一対の側壁42により、後面と下面が開放された長尺の箱状に形成されている。
【0070】
収容部43は、前面と下面と右側面が開放された長尺の箱状に形成されている(
図8参照)。収容部43は、導光体5の入射面50を右側面から露出させ、導光体5の出射面51を下面から露出させるようにして導光体5を収容する。
【0071】
収容部43は、
図8に示すように、後板430、上板431(
図10A及び
図10B参照)、前板432、及び側板433を有している。後板430は、筐体4の前壁40よりも僅かに短い長尺の長方形状に形成されて前壁40と前後方向に対向している(
図8参照)。上板431は、長手方向の長さが後板430の長手方向の長さにほぼ等しい長尺の長方形状に形成されて後板430の上端から前方に突出している。側板433は、長方形の平板状に形成され、後板430及び上板431のそれぞれの左端面とつながっている。側板433の前端から右方向にリブ4330(
図8参照)が突出している。なお、後板430とリブ4330の前後方向に沿った間隔は、導光体5の前後方向の厚みよりも僅かに大きい。
【0072】
ここで、後板430には2つの被嵌合部4300が設けられている(
図8参照)。2つの被嵌合部4300は、それぞれ4角形の穴で構成されている。こられ2つの被嵌合部4300は、導光体5の後側の側面52に設けられた2つの嵌合部53が1つずつ嵌合する。
【0073】
前板432は、長方形の平板状に形成されている。前板432は、上板431の右端から後板430と対向するように下向きに突出している。前板432の長手方向(左右方向)の長さは、放熱板310の長手方向の長さよりも短い。なお、後板430と前板432の前後方向に沿った間隔は、後板430とリブ4330の前後方向に沿った間隔に等しい。
【0074】
取付部44は、
図8に示すように、一対の突部440と、押さえ片441と、当接片442とを有し、発光ブロック3を筐体4に取り付けるように構成されている。
【0075】
一対の突部440は、一対の側壁42のうちの右側の側壁42の内壁面401(内面400)に設けられている(
図8参照)。一対の突部440は、上下方向を軸方向とする柱状に形成されている。一対の突部440は、前後方向に一定の間隔を空けて平行に並ぶように側壁42の内壁面401から突出している。一対の突部440の前後方向の間隔は、固定具32の本体部320の幅寸法よりも僅かに大きくなっている。
【0076】
押さえ片441は、上下方向から見てL字形に形成されている。押さえ片441は、右側の側壁42の内壁面401における後端から、後方及び左方に突出するように側壁42と一体に形成されている(
図8参照)。
【0077】
当接片442は、後板430の右端に設けられている(
図8参照)。当接片442は、上下方向から見てL字形に形成され、後板430の右端から後方及び右方に突出するように後板430と一体に形成されている。
【0078】
2つの位置決め部45は、前壁40の後面における左右両側にそれぞれ設けられている(
図8参照)。各位置決め部45は、一対の直方体を有している。これら一対の直方体は、軸方向を上下方向に一致させ、かつ、一定の幅の隙間を設けて平行に並ぶように、前壁40の後面から後方に突出している。なお、各位置決め部45における隙間の幅は、導光体5の嵌合部53の左右方向の幅よりも僅かに大きくされている。
【0079】
右側の位置決め部45の隙間に、導光体5の前側の側面52における右側の嵌合部53(
図8では不図示)が嵌まり込む。また、左側の位置決め部45の隙間に、導光体5の前側の側面52における左側の嵌合部53(
図8では不図示)が嵌まり込む。つまり、2つの位置決め部45は、収容部43に収容された導光体5を、筐体4に対して左右方向に位置決めする役割を担っている。
【0080】
一対の支持片47は、上壁41の左右の両端から1つずつ後方に突出している。また、一対の取付片46は、上壁41の左右の両端から1つずつ後方に突出している。ただし、各取付片46は、各支持片47よりも内側に位置している(
図8参照)。
【0081】
要するに、筐体4は、その内部において、右端に発光部30を収容し、発光部30の左隣りに導光体5を収容する。筐体4は、導光体5の入射面50を発光部30のLED300と対向させ、導光体5の出射面51を下面から露出させるようにして導光体5を収容する。
【0082】
本実施形態の光源ユニットA1は、
図1B、
図1C、
図6、
図10A及び
図10Bに示すように、表示ブロック2側の第2部位S2(凸部J2)と係合し得る第1部位S1を備える。上述の通り、筐体4は、内面400に、第1部位S1を有し、第1部位S1は、凹部J1を含む(
図1B、
図1C、
図6、
図7、
図9B参照)。以下、光源ユニットA1が備える第1部位S1(凹部J1)について詳細に説明する。
【0083】
本実施形態では、第1部位S1は、凹部J1として、筐体4の内面400に形成された溝402を含む。筐体4の内面400は、筐体4の長手方向(左右方向)における両側壁42,42の、互いに対向する一対の内壁面401を含む。また、内面400は、前壁40の後面、及び上壁41の下面を含む。そして、筐体4は、内面400のうち一対の内壁面401の各々に、第1部位S1(溝402)を有する。
【0084】
各溝402は、全体として、軸方向が上下方向に沿った半割りの円筒状に凹んでいる。一対の溝402は、左右方向において面対称となるように構成されている。各溝402は、
図7、
図8、
図9B、
図10A及び
図10Bに示すように、対応する内壁面401の下縁において外方に凹んで形成されている。具体的には、例えば、一対の溝402のうちの右側の溝402は、右側の側壁42の内壁面401の下縁において右方に窪んでいる(
図9B参照)。なお、
図9Bは、右側の側壁42の内壁面401を下から見た要部の斜視図である。各溝402は、左右方向に沿って見て、その上縁が円弧状となっていて、全体の周縁が逆U字状となっている(
図7及び
図8参照)。
【0085】
各溝402は、対応する側壁42を下から見て、側壁42の下面420から露出するように、当該下面420まで延びている(
図9B参照)。
【0086】
各溝402(凹部J1)は、表示ブロック2における対応する突起224(凸部J2)の、頂部を含む少なくとも一部が挿入可能な程度の寸法を有した溝である(
図10A及び
図10B参照)。各溝402は、上下方向に長い溝である。各溝402の上下方向における長さは、
図10A及び
図10Bに示すように、突起224の直径よりも僅かに長い。各溝402の前後方向における幅は、突起224の直径より僅かに小さい。半球状の突起224が溝402に入った状態において、突起224の頂部は、溝402の底部と接触せずに僅かに隙間を空けている(
図10A及び
図10B参照)が、接触していてもよい。
【0087】
本実施形態では、各溝402は、その内側の周面において、光源ユニットA1の取り付け時に、対応する突起224(凸部J2)をガイドするように曲面状に凹んでいる。
【0088】
一方、本実施形態では、
図9Aに示すように、凸部J2も、光源ユニットA1の取り付け時、及び取り外し時に、それぞれ、光源ユニットA1が変位しやすいようにガイドするガイド面(G1,G2)を有する。
【0089】
具体的には、凸部J2(突起224)は、光源ユニットA1を、表示パネル20の厚み方向(前後方向)に沿って本体1に近づく方向(後方)に押し込むことで、凹部J1(溝402)に入る。そして、内面400が表示ブロック2の両側面H10,H10を覆った状態となる。凸部J2は、光源ユニットA1が本体1に近づく方向(後方)と対向する面(前側の外周面)に、光源ユニットA1の変位をガイドする押しガイド面G1(
図9A参照)を有する。押しガイド面G1は、曲面状である。ここでは一例として、押しガイド面G1は、外方に凸となるように膨らんだ曲面状である。
【0090】
また、凸部J2は、上記状態において、光源ユニットA1を、表示パネル20の厚み方向に沿って本体1から離れる方向(前方)に引くことで、凹部J1から離脱する。凸部J2は、光源ユニットA1が本体1から離れる方向(前方)と対向する面(後ろ側の外周面)に、光源ユニットA1の変位をガイドする引きガイド面G2(
図9A参照)を有する。引きガイド面G2は、曲面状である。ここでは一例として、引きガイド面G2は、外方に凸となるように膨らんだ曲面状である。
【0091】
要するに、各突起224の外周面は、曲面状に膨らんだ押しガイド面G1及び引きガイド面G2からなる連続面により、全体として略半球状に膨らんだ、曲面形状となっている。
【0092】
各溝402の円弧状に凹んだ曲面形状の周面の曲率半径は、半球状の突起224の周面の曲率半径と略等しい。
【0093】
各突起224(凸部J2)が、押しガイド面G1及び引きガイド面G2を有することで、過剰な力を必要とせずに、突起224(凸部J2)を溝402(凹部J1)に入れやすく、また溝402(凹部J1)から出しやすくなる。その結果、本体1及び表示ブロック2に対する光源ユニットA1の取り付け作業、及び取り外し作業が容易となる。また、押しガイド面G1及び引きガイド面G2がそれぞれ曲面状であるため、各突起224(凸部J2)に対して、簡単な構成でガイド機能を設けることができる。
【0094】
なお、左右方向における一対の内壁面401同士間の距離は、表示ブロック2側の一対の突起224の頂部同士間の距離より僅かに小さい。また、左右方向における一対の溝402の底部同士間の距離は、表示ブロック2側の一対の突起224の頂部同士間の距離と略等しい。
【0095】
(2-5)施工手順
以下に、表示装置B1の施工手順を
図5及び
図6を参照しながら簡単に説明する。
【0096】
まず、施工作業を行う作業者は、本体1の底面に設けられている電源穴15(
図5参照)から電源線を引き込んだ後、本体1を木ねじ又はねじくぎで、本体1を施設における構造体(ここでは
図5に示すように建物の壁面W1)に取り付ける。続いて、作業者は、電源穴15から引き込んだ電源線を端子台12に電気的に接続する。
【0097】
それから、作業者は、
図5に示すように、表示ブロック2を本体1に取り付ける。具体的には、作業者は、施設の構造体(壁面W1)に取り付けられた状態の本体1に対して、表示ブロック2の上端が本体1の上端と同じ位置(又は上端より僅かに下の位置)となるように、表示ブロック2の裏面を本体1の前面に接触させる。その結果、本体1側の一対の爪部610の先端が、表示ブロック2側の一対の溝部620内にそれぞれ挿入される。
【0098】
そして、作業者は、表示ブロック2を一対の壁面102に沿って下方にスライドさせることで、一対の爪部610の先端は、一対の溝部620にそれぞれ入った状態で一対の溝部620内をスライドすることになる。また、表示ブロック2側の鉤状の4つのスライド片(Y1,Y2)の内側に、板状の4つの保持部(7A,7B)がスライドしながらそれぞれ入ることになる。すなわち、4つのスライド片(Y1,Y2)が4つの保持部(7A,7B)にスライド係止し、保持部(7A,7B)による表示ブロック2の保持が達成され、本体1に対する表示ブロック2の取り付け作業が完了したことを意味する。この時、一対の突起部621は、上から、一対の凹部611にそれぞれ入ることになる。
【0099】
このように表示ブロック2の4つのスライド片(Y1,Y2)が4つの保持部(7A,7B)にスライド係止することで、表示ブロック2は、その下面が本体1の下面と略面一となる位置で本体1に保持される。表示ブロック2が保持された状態では、一対の爪部610の先端が一対の溝部620にそれぞれ入った状態が維持され、また、一対の突起部621が一対の凹部611にそれぞれ入った状態が維持される。
【0100】
その結果、表示ブロック2の厚み方向(前後方向)に沿った動きと、下方向への更なる動きとが規制される。また、地震等の揺れにより外力を受けたときに、爪部610の先端が溝部620の内面に当たり(すなわち係合し)、また、突起部621が凹部611の内面に当たる(すなわち係合する)。そのため、表示ブロック2の、左右方向に沿った動き、及び回転方向に沿った動きが抑制されることになる。
【0101】
最後に、作業者は、
図6に示すように、光源ユニットA1を本体1に取り付ける。
図6では、建物の壁面W1の図示を省略している。
【0102】
具体的には、作業者は、本体1のコネクタ14に、LED300が実装された基板301の幅細の部分を差し込みつつ、一対の支持片47を本体1の内側の一対の挿入部104にそれぞれ挿入するように、光源ユニットA1を本体1に向けて押し込む。
【0103】
この時、作業者は、光源ユニットA1の筐体4の左右一対の側壁42の後縁が、表示ブロック2側の一対の突起224(凸部J2)にそれぞれ当たることで、光源ユニットA1から応力を受ける。作業者は、この応力に抗して光源ユニットA1を更に後方へ押し込むと、左右一対の側壁42は、半球状の一対の突起224に押されて、互いに離れる方向(外方)に弾性変形する。その結果、一対の突起224の頂部は、一対の内壁面401の上にそれぞれ乗り上げることになる。その際、上述の通り、各突起224(凸部J2)が押しガイド面G1(
図9A参照)を有している。そのため、過剰な力を加えなくても、各突起224の頂部が一対の内壁面401の上に乗り上げやすくなっている。
【0104】
作業者は、そのまま光源ユニットA1を後方へ押し込むと、一対の突起224の頂部は、一対の側壁42を外方に撓ませながら、一対の内壁面401上をスライド移動する。そして、一対の突起224の頂部が、一対の溝402にそれぞれ到達して入り込むと、左右一対の側壁42は、互いに近づく方向(内方)に弾性復帰する。これとほぼ同時に、一対の取付片46の先端に設けられた爪が、本体1の上面に設けられた一対の引っ掛け孔103の縁にそれぞれ引っ掛かる。
【0105】
その結果、光源ユニットA1は、表示ブロック2の上に配置される態様で、本体1に取り付けられる。光源ユニットA1は、筐体4の内面400が、表示ブロック2の、両側面H10,H10を含む縁部H1(上縁部)を覆った状態で本体1に保持される。すなわち、一対の内壁面401は、上記状態において、第1側面H11、及び第2側面H12を、それぞれ覆う。上記状態において、光源ユニットA1は、本体1による直接的な保持だけでなく、凹部J1と凸部J2との係合により、表示ブロック2と本体1とによる、より安定した保持が達成されることになる。
【0106】
以上のようにして、表示装置B1の施工が完了する。
【0107】
なお、LED300又は電池ユニット13の交換等が必要な場合、作業者は、一対の取付片46の爪が一対の引っ掛け孔103に引っ掛かっている箇所を支点に回転させるように、一定以上の大きさの力で筐体4を本体1から離れる方向(前方)に引っ張る。その結果、一対の突起224から一対の溝402からそれぞれ離脱し、また一対の取付片46の爪が一対の引っ掛け孔103からそれぞれ外れ、光源ユニットA1を本体1及び表示ブロック2から取り外すことができる。
【0108】
すなわち、本実施形態では、第1部位S1、及び第2部位S2の係合は、上記状態(ここでは、内面400が表示ブロック2の縁部H1を覆った状態)において、一定以上の大きさの力が筐体4に対して本体1から離れる方向(前方)に作用することで、解除される。その際、上述の通り、各突起224(凸部J2)が引きガイド面G2(
図9A参照)を有しているため、過剰な力を加えなくても、突起224(凸部J2)が溝402(凹部J1)から抜け出しやすく、光源ユニットA1を表示ブロック2から取り外す作業が容易となる。
【0109】
次に、表示ブロック2を上方へスライドさせてから前方に移動させることで、表示ブロック2を本体1から取り外すことができる。
【0110】
(3)実施形態に係る表示装置の利点
上述のように、表示装置B1は、光源ユニットA1が本体1に保持されるだけでなく、光源ユニットA1が(本体1に保持された)表示ブロック2と係合し得る部位(第1部位S1、及び第2部位S2)を備える。また、表示装置B1では、光源ユニットA1の筐体4が内面400に第1部位S1を有し、内面400が表示ブロック2の縁部H1の少なくとも一側面H10を覆った状態で、光源ユニットA1が本体1に保持される。したがって、例えば、地震等の揺れにより外力を受けたときに、光源ユニットA1が本体1からより脱落しにくくなる。
【0111】
また、上述のように、筐体4は、一対の内壁面401の各々に第1部位S1を有し、表示ブロック2は、第1側面H11及び第2側面H12の各々に第2部位S2を有しているため、より確実に光源ユニットA1が本体1から脱落しにくくなる。
【0112】
特に、表示ブロック2は、本体1に対して、厚み方向(前後方向)に沿った動き、及び下方向への更なる動きが規制され、また、左右方向に沿った動き、及び回転方向に沿った動きが抑制されている。光源ユニットA1は、本体1に保持された状態で、第1部位S1がそのような表示ブロック2の第2部位S2と係合され得るため、本体1からの脱落がさらに抑制される。
【0113】
また、第1部位S1、及び第2部位S2の係合は、一定以上の大きさの力が筐体4に対して本体1から離れる方向(前方)に作用することで、解除される。そのため、例えばLED300等の交換作業時に、光源ユニットA1を本体1及び表示ブロック2から容易に取り外すことができる。
【0114】
また、第1部位S1は、凹部J1として、内面400に形成された溝402を含み、第2部位S2は、凸部J2として、一側面H10から突出した突起224を含む。そのため、簡単な構成でありながら、光源ユニットA1が本体1からより脱落しにくくなる。
【0115】
ところで、光源(LED300)は、長手方向(左右方向)において、(第1部位S1が設けられた)内壁面401と隣り合って配置されている。具体的には、光源ユニットA1が本体1に保持された状態において、LED300を含む発光部30は、
図10Bに示すように、第1部位S1が設けられた右側の側壁42の内壁面401と隣接して配置されている。そのため、表示装置B1が、例えば地震等の揺れにより外力を受けたとき、又は施工作業時や交換作業時に作業者から外力を受けたときに、光源(LED300)に掛かる応力を抑えることができる。
【0116】
また、コネクタ14は、長手方向(左右方向)において、(第1部位S1が設けられた)内壁面401と隣り合って配置されている。具体的には、光源ユニットA1が本体1に保持された状態において、発光部30の基板301が差し込まれたコネクタ14は、発光部30の後ろ側に配置されている。すなわち、コネクタ14は、第1部位S1が設けられた右側の側壁42の内壁面401と隣接して配置されている。そのため、表示装置B1が、例えば地震等の揺れにより外力を受けたとき、又は施工作業時や交換作業時に作業者から外力を受けたときに、コネクタ14、又はコネクタ14に接続されている基板301に掛かる応力を抑えることができる。
【0117】
(4)変形例
以下に、上述した実施形態に係る表示装置B1の変形例を列記する。
【0118】
上述した実施形態では、第1部位S1として凹部J1が光源ユニットA1の筐体4の内面400に、第2部位S2として凸部J2が表示ブロック2の側面H10に、それぞれ設けられているが、凹凸構造が逆に配置されてもよい。すなわち、第1部位S1として凸部J2が光源ユニットA1の筐体4の内面400に、第2部位S2として凹部J1が表示ブロック2の側面H10に、それぞれ設けられてもよい。
【0119】
上述した実施形態では、第1部位S1として、一対の凹部J1が設けられているが、凹部J1の数は、特に限定されず、1つ、又は3つ以上でもよい。また、第2部位S2として、一対の凸部J2が設けられているが、凸部J2の数は、特に限定されず、1つ、又は3つ以上でもよい。
【0120】
上述した実施形態では、第1部位S1は、凹部J1として、一方向(上下方向)に長い溝402を含むが、溝402の代わりに、凸部J2と略同形(半球状)に窪んだ窪みを含んでよい。すなわち、凹部J1は、溝状であることに限定されない。
【0121】
上述した実施形態では、光源ユニットA1が本体1及び表示ブロック2に保持された状態において、凸部J2は、前後方向において隙間なく凹部J1内に嵌り込んでおり、外力を受けていなくても、互いの係合が達成された状態である。しかし、凸部J2は、前後方向において隙間がある状態で凹部J1内に収まっていて、外力を受けた時に互いの係合が達成されてもよい。
【0122】
上述した実施形態では、光源ユニットA1は、発光部30を1つ備えている。しかし、例えば、光源ユニットA1は、2つの発光部30を備えてもよい。2つの発光部30は、導光体5の長手方向の両端に1つずつ配置されてもよい。
【0123】
上述した実施形態では、表示装置B1は、本体1の前面にのみ表示ブロック2が取り付けされて、本体1の後面を構造体の壁面W1に向けて設置される、いわゆる片面型の表示装置である。しかし、例えば、表示装置B1は、本体1の前面と後面の両方に、光源ユニットA1と表示ブロック2とがそれぞれ取り付けられるように構成された、いわゆる両面型の表示装置でもよい。この場合、各光源ユニットA1が第1部位S1を備え、各表示ブロック2が第2部位を備える。
【0124】
(まとめ)
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
【0125】
第1の態様に係る表示装置(B1)は、光源ユニット(A1)と、表示ブロック(2)と、本体(1)と、を備える。光源ユニット(A1)は、光源(LED300)、及び光源(LED300)を収容する筐体(4)を有する。表示ブロック(2)は、光源(LED300)から発せられた光によって照らされる表示パネル(20)を含む。本体(1)は、光源ユニット(A1)、及び表示ブロック(2)を着脱可能に保持する。光源ユニット(A1)は、筐体(4)の内面(400)が表示ブロック(2)の縁部(H1)の少なくとも一側面(H10)を覆った状態で本体(1)に保持される。筐体(4)は、内面(400)に、第1部位(S1)を有する。表示ブロック(2)は、上記状態において、第1部位(S1)と係合し得る第2部位(S2)を一側面(H10)に有する。
【0126】
上記の態様によれば、光源ユニット(A1)の筐体(4)が内面(400)に第1部位(S1)を有し、内面(400)が表示ブロック(2)の縁部(H1)の少なくとも一側面(H10)を覆った状態で、光源ユニット(A1)が本体(1)に保持される。そのため、例えば地震等の揺れにより外力を受けたときに、光源ユニット(A1)が本体(1)からより脱落しにくくなる、という利点がある。
【0127】
第2の態様に係る表示装置(B1)に関して、第1の態様において、第1部位(S1)、及び第2部位(S2)の係合は、上記状態において、一定以上の大きさの力が筐体(4)に対して本体(1)から離れる方向(前方)に作用することで、解除される。
【0128】
上記の態様によれば、例えば、光源(LED300)等の交換作業時に、光源ユニット(A1)を本体(1)及び表示ブロック(2)から容易に取り外すことができる。
【0129】
第3の態様に係る表示装置(B1)に関して、第1又は第2の態様において、第1部位(S1)は、凸部(J2)及び凹部(J1)の一方を含む。第2部位(S2)は、凸部(J2)及び凹部(J1)の他方を含む。凸部(J2)が凹部(J1)に入ることで、第1部位(S1)と第2部位(S2)とが係合し得る。
【0130】
上記の態様によれば、簡単な構成でありながら、光源ユニット(A1)が本体(1)からより脱落しにくくなる。
【0131】
第4の態様に係る表示装置(B1)に関して、第3の態様において、第1部位(S1)は、凹部(J1)として、内面(400)に形成された溝(402)を含む。第2部位(S2)は、凸部(J2)として、一側面(H10)から突出した突起(224)を含む。
【0132】
上記の態様によれば、簡単な構成でありながら、光源ユニット(A1)が本体(1)からより脱落しにくくなる。
【0133】
第5の態様に係る表示装置(B1)に関して、第3又は第4の態様において、凸部(J2)は、光源ユニット(A1)を、表示パネル(20)の厚み方向に沿って本体(1)に近づく方向(後方)に押し込むことで、凹部(J1)に入り、上記状態となる。凸部(J2)は、光源ユニット(A1)が本体(1)に近づく方向(後方)と対向する面(前側の外周面)に、光源ユニット(A1)の変位をガイドする押しガイド面(G1)を有する。
【0134】
上記の態様によれば、光源ユニット(A1)を表示ブロック(2)に取り付ける作業が容易となる。
【0135】
第6の態様に係る表示装置(B1)に関して、第5の態様において、押しガイド面(G1)は、曲面状である。
【0136】
上記の態様によれば、簡単な構成でガイド機能を設けることができる。
【0137】
第7の態様に係る表示装置(B1)に関して、第3~第6の態様のいずれか1つにおいて、凸部(J2)は、上記状態において、光源ユニット(A1)を、表示パネル(20)の厚み方向に沿って本体(1)から離れる方向(前方)に引くことで、凹部(J1)から離脱する。凸部(J2)は、光源ユニット(A1)が本体(1)から離れる方向(前方)と対向する面(後ろ側の外周面)に、光源ユニット(A1)の変位をガイドする引きガイド面(G2)を有する。
【0138】
上記の態様によれば、光源ユニット(A1)を表示ブロック(2)から取り外す作業が容易となる。
【0139】
第8の態様に係る表示装置(B1)に関して、第7の態様において、引きガイド面(G2)は、曲面状である。
【0140】
上記の態様によれば、簡単な構成でガイド機能を設けることができる。
【0141】
第9の態様に係る表示装置(B1)に関して、第1~第8の態様のいずれか1つにおいて、筐体(4)は、長尺の箱状に形成されている。内面(400)は、筐体(4)の長手方向(左右方向)における両側壁(42,42)の、互いに対向する一対の内壁面(401)を含む。筐体(4)は、一対の内壁面(401)の各々に、第1部位(S1)を有する。縁部(H1)は、一側面(H10)に相当する第1側面(H11)と、長手方向(左右方向)における第1側面(H11)とは反対側の第2側面(H12)と、を有する。一対の内壁面(401)は、上記状態において、第1側面(H11)、及び第2側面(H12)を、それぞれ覆う。表示ブロック(2)は、第1側面(H11)、及び第2側面(H12)の各々に、第2部位(S2)を有する。
【0142】
上記の態様によれば、より確実に光源ユニット(A1)が本体(1)から脱落しにくくなる。
【0143】
第10の態様に係る表示装置(B1)に関して、第1~第9の態様のいずれか1つにおいて、筐体(4)は、長尺の箱状に形成されている。内面(400)は、筐体(4)の長手方向(左右方向)における両側壁(42,42)の、互いに対向する一対の内壁面(401)を含む。第1部位(S1)は、一対の内壁面(401)の一方の内壁面(401)に設けられている。光源(LED300)は、長手方向(左右方向)において内壁面(401)と隣り合って配置されている。
【0144】
上記の態様によれば、光源(LED300)が、第1部位(S1)が設けられた内壁面(401)と隣り合って配置されていることで、外力を受けたときに、光源(LED300)に掛かる応力を抑えることができる。
【0145】
第11の態様に係る表示装置(B1)は、第1~第10の態様のいずれか1つにおいて、コネクタ(14)を更に備える。コネクタ(14)は、筐体(4)内に配置されて、光源(LED300)を実装した基板(301)が接続されることで光源(LED300)の点灯用の電力が入力され得る。筐体(4)は、長尺の箱状に形成されている。内面(400)は、筐体(4)の長手方向(左右方向)における両側壁(42,42)の、互いに対向する一対の内壁面(401)を含む。第1部位(S1)は、一対の内壁面(401)の一方の内壁面(401)に設けられている。コネクタ(14)は、長手方向(左右方向)において内壁面(401)と隣り合って配置されている。
【0146】
上記の態様によれば、コネクタ(14)が、第1部位(S1)が設けられた内壁面(401)と隣り合って配置されていることで、外力を受けたときに、コネクタ(14)又は基板(301)に掛かる応力を抑えることができる。
【0147】
第2~11の態様に係る構成については、表示装置(B1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0148】
A1 光源ユニット
B1 表示装置
1 本体
14 コネクタ
2 表示ブロック
20 表示パネル
224 突起
300 LED(光源)
301 基板
4 筐体
42 側壁
400 内面
401 内壁面
402 溝
G1 押しガイド面
G2 引きガイド面
H1 縁部
H10 一側面
H11 第1側面
H12 第2側面
J1 凹部
J2 凸部
S1 第1部位
S2 第2部位