(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023100183
(43)【公開日】2023-07-18
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
F21S 9/02 20060101AFI20230710BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20230710BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20230710BHJP
【FI】
F21S9/02 120
F21V23/06
F21V23/00 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022000688
(22)【出願日】2022-01-05
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】片野田 寛治
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014HA03
(57)【要約】
【課題】電源側コネクタのコンタクトに対する人体接触の可能性の低減を図る。
【解決手段】表示装置B1は、常用電力で光源ユニットA1を点灯させる電源装置11と、停電時に非常用電力を電源装置11に供給して光源ユニットA1を点灯させる電池ユニット13とを備える。電源装置11は、電源側コンタクト(10A,10A)を含む電源側コネクタ部111を有し、電池ユニット13は、電池側コンタクト(10B,10B)を含む電池側コネクタ部131を有する。電池側コンタクト(10B,10B)は、電源側コンタクト(10A,10A)と結合可能であり、電源側コンタクト(10A,10A)は、電池側コンタクト(10B,10B)と結合されていない状態で露出する。電源側コネクタ部111は、防止構造10Cを更に含み、防止構造10Cは、露出している電源側コンタクト(10A,10A)に対する人体接触を防止する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源ユニットと、
前記光源ユニットによって照らされる表示パネルと、
常用電源から供給される常用電力で前記光源ユニットを点灯させる電源装置と、
前記常用電源の停電時に非常用電力を前記電源装置に供給して前記光源ユニットを点灯させる電池ユニットと、
前記光源ユニットと前記表示パネルと前記電源装置とを保持する本体と、を備え、
前記電源装置は、電源側コンタクトを含む電源側コネクタ部を有し、
前記電池ユニットは、前記電源側コンタクトと物理的及び電気的に結合可能な電池側コンタクトを含む電池側コネクタ部を有し、
前記電源側コンタクトは、前記電池側コンタクトと結合されていない状態で露出し、
前記電源側コネクタ部は、前記電池側コンタクトと結合されていない状態にある前記電源側コンタクトに対する人体接触を防止する防止構造、を更に含む、
表示装置。
【請求項2】
前記防止構造は、前記電源側コンタクトを囲む壁部であり、
前記壁部における互いに対向する2つの部分の間の間隔は、試験指が前記電源側コンタクトに接触することを規制する大きさである、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記壁部は、1つ以上の柱部を含み、
前記電池側コネクタ部は、前記1つ以上の柱部が挿入される1つ以上の挿入部を更に含む、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記電池ユニットは、前記本体の内部に配置される、
請求項1-3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記本体は、前記本体の内部に設けられて前記電池ユニットを収容する収容部を有し、
前記表示パネルは、前記本体に着脱可能に取り付けられ、かつ、前記本体に取り付けられた状態で前記収容部を塞ぐとともに前記本体から外された状態で前記収容部を開放する、
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記電池ユニットは、前記本体の外部に配置され、
前記電池側コネクタ部は、前記電池ユニットとは別体であり、前記電池ユニットとの間に接続線が介在し、
前記接続線の前記電池側コネクタ部側が前記本体の内部に引き込まれ、前記電池側コネクタ部は、前記電源側コネクタ部と結合される、
請求項1-3のいずれか一項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関し、より詳細には、着脱可能な電池ユニット、を備える表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、常用電源からの常用電力で表示ユニットを点灯させる電源装置と、常用電源の停電時に非常用電力を電源装置に供給して表示ユニットを点灯させる電池ユニットと、を備える表示装置が存在する。
【0003】
この種の表示装置の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のものにおいて、電源部(電源装置)とバッテリ(電池ユニット)とはコネクタで結合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
表示装置では、電池交換等のためにコネクタの結合が解除(すなわち、電源側コネクタと電池側コネクタとが分離)されることがある。
【0006】
従来の表示装置では、コネクタの結合が解除されると、電源側コネクタのコンタクト(以下、電源側コンタクト)が露出し、電源側コンタクトに人体が接触する可能性があった。
【0007】
例えば、常用電源が商用の電力系統であり、電力系統からの常用電力を遮断することなくコネクタが結合解除された場合、電源側コンタクト(充電部)に人体が接触すれば、感電の可能性がある。
【0008】
本開示の目的は、電源側コンタクトに対する人体接触の可能性の低減を図ることができる表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る表示装置は、光源ユニットと、前記光源ユニットによって照らされる表示パネルと、常用電源から供給される常用電力で前記光源ユニットを点灯させる電源装置と、前記常用電源の停電時に非常用電力を前記電源装置に供給して前記光源ユニットを点灯させる電池ユニットと、前記光源ユニットと前記表示パネルと前記電源装置とを保持する本体と、を備える。前記電源装置は、電源側コネクタ部を有し、前記電源側コネクタ部は、電源側コンタクトを含む。前記電池ユニットは、電池側コネクタ部を有し、前記電池側コネクタ部は、電池側コンタクトを含む。前記電池側コンタクトは、前記電源側コンタクトと物理的及び電気的に結合可能である。前記電源側コンタクトは、前記電池側コンタクトと結合されていない状態で、露出する。前記電源側コネクタ部は、防止構造を更に含み、前記防止構造は、前記電池側コンタクトと結合されていない状態にある前記電源側コンタクトに対する人体接触を防止する。
【発明の効果】
【0010】
本開示の表示装置は、電源側コンタクトに対する人体接触の可能性の低減を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態に係る表示装置の外観図である。
【
図2】
図2は、同上の表示装置の分解斜視図である。
【
図3】
図3は、同上の表示装置が備える電源装置及び電池ユニットの結合状態を示す斜視図である。
【
図4】
図4Aは、同上の電源装置の斜視図であり、
図4Bは、同上の電源装置が有する電源側コンタクトの拡大斜視図である。
【
図5】
図5Aは、同上の電池ユニットの前面側を示す斜視図であり、
図5Bは、同上の電池ユニットの後面側を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、同上の電池ユニットの変形例を示す斜視図である。
【
図7】
図7は、同上の電源装置が有する電源側コネクタに試験指が当接した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態に係る表示装置B1について説明する。なお、以下に説明する表示装置B1は、事務所及び店舗などの建物の避難口又は避難口への通路に設置される誘導灯である。ただし、実施形態に係る表示装置B1は、誘導灯に限定されず、例えば、建物内の特定の場所(化粧室など)を表示する用途などに用いられても構わない。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、
図1に矢印で示す上下、前後及び左右の各方向を、表示装置B1の上下、前後及び左右の各方向と定義する。
【0013】
表示装置B1は、
図1及び
図2に示すように、光源ユニットA1と、光源ユニットA1によって照らされる表示パネル20と、常用電源から供給される常用電力で光源ユニットA1を点灯させる電源装置11と、常用電源の停電時に非常用電力を電源装置11に供給して光源ユニットA1を点灯させる電池ユニット13と、光源ユニットA1と表示パネル20と電源装置11とを保持する本体1と、を備える。
【0014】
(1)本体
本体1は、合成樹脂材料により、前面に開口部を有する四角形の箱状に形成されている。光源ユニットA1及び表示パネル20は、本体1の前面の開口部に取り付けられる。本実施形態における表示パネル20は、本体1の上記開口部に対して着脱可能である。
【0015】
本体1は、
図2に示すように、電源装置11及び電池ユニット13に加えて、端子台12、取付板10などを収容している。取付板10は、金属材料によって板状に形成されている。取付板10は、本体1の内底面にねじ止めされる。
【0016】
電源装置11と端子台12は、取付板10にねじ止めされて本体1内に収容される。電池ユニット13は、取付板10に対して着脱可能に取り付けられる。
【0017】
(2)光源ユニットと表示パネル
光源ユニットA1は筐体4を有し、筐体4内に発光部及び導光体等(図示しない)が収納されている。表示パネル20は導光板21を含み、導光板21は保持体22によって保持されている。
【0018】
光源ユニットA1において発光部が発し導光体で導かれた光は、導光板21の入射面210から導光板21に入射する。導光板21に入射した光は、導光板21内を進行しながら保持体22の後面で全反射されて前方へ出射して表示パネル20を照らすことができる。
【0019】
なお、光源ユニットA1及び表示パネル20は、実施形態では、本体1の片面に設けられているが、本体1の両面に設けられてもよい。
【0020】
(3)電源装置と電池ユニット
電源装置11は、常用電源(例えば、商用の電力系統)から供給される常用電力で光源ユニットA1を点灯させるとともに、電池ユニット13を充電する。また、電源装置11は、常用電源の停電時においては、電池ユニット13から供給される非常用電力で光源ユニットA1を点灯させる。
【0021】
電池ユニット13は、2次電池を有する。なお、電池ユニット13は一次電池を有してもよく、その場合、電源装置11は電池ユニット13の充電を行わない。
【0022】
(3-1)電源側コネクタ部
電源装置11は、
図3及び
図4に示されるように、電源側コネクタ部111を有する。電源側コネクタ部111は、
図3に示されるように、電池側コネクタ部131と結合する。
【0023】
(3-1-1)電源側コンタクト
電源側コネクタ部111は、電源側コンタクトを含む。電源側コンタクトは、電池側コネクタ部131を構成する電池側コンタクト(後述)と物理的及び電気的に結合可能である。
【0024】
なお、電源側コンタクト及び電池側コンタクトは、導体(金属や合金等)で形成される。また、電源側コンタクトは、電池側コンタクトと契合可能な形状を有する。例えば、電池側コンタクトが孔形状を有し、電源側コンタクトは、当該孔形状と契合可能な突起形状を有する。
【0025】
本実施形態における電源側コンタクトは、
図4に示されるような一対のオス端子10A,10Aであり、以下では「電源側コンタクト(10A,10A)」のように記す。
【0026】
なお、詳細は後述するが、本実施形態における電池側コンタクト(10B,10B)は、
図5Bに示されるような一対のメス端子10B,10Bであり、以下では「電池側コンタクト(10B,10B)」のように記す。
【0027】
ただし、電源側と電池側とで端子のオス・メスが逆(すなわち、電源側コンタクトが一対のメス端子10B,10B、電池側コンタクトが一対のオス端子10A,10A)でもよい。
【0028】
電源側コンタクト(10A,10A)は、電池側コンタクト(10B,10B)と結合されていない状態で、
図4に示されるように、露出する。
【0029】
(3-1-2)防止構造
電源側コネクタ部111は、防止構造10Cを更に含む。防止構造10Cは、電池側コンタクト(10B,10B)と結合されていない状態にある(つまり、露出している)電源側コンタクト(10A,10A)に対する人体接触を防止する。
【0030】
本実施形態における防止構造10Cは、電源側コンタクト(10A,10A)を囲む壁部(10C1-10C3)である。人体は、例えば、表示装置B1に対して電池交換等の作業を行う作業者の身体であり、特にその指先である。
【0031】
なお、本実施形態では、電源側コンタクトが一対のオス端子10A,10Aであるため、電源側コンタクトに対する人体接触が特に起こりやすい。ただし、電源側コンタクトが一対のメス端子10B,10Bである場合でも、端子の形状によっては、電源側コンタクトに対する人体接触が起こりうる。なお、壁部(10C1-10C3)については後述する。
【0032】
本実施形態によれば、電源側コンタクト(10A,10A)を含む電源側コネクタ部111に防止構造10C(電源側コンタクト(10A,10A)を囲む壁部(10C1-10C3))を設けたことによって、電源側コンタクト(10A,10A)に対する人体接触の可能性の低減を図ることができる。
【0033】
従って、例えば、商用の電力系統からの常用電力を遮断することなく、コネクタ部(111,131)が結合解除された場合でも、充電部である電源側コンタクト(10A,10A)への人体接触による感電の可能性は低くなり、安全性の向上が図られる。なお、充電部とは、通常の使用において課電することを目的とした導体又は導電性部分である( JIS C0365参照)。
【0034】
(3-2)電池側コネクタ部
電池ユニット13は、
図3、
図5A及び
図5Bに示されるように、電池側コネクタ部131を有する。電池側コネクタ部131は、
図3に示されるように、電源側コネクタ部111と結合する。
【0035】
(3-2-1)電池側コンタクト
電池側コネクタ部131は、電池側コンタクト(10B,10B)を含む。電池側コンタクト(10B,10B)は、電源側コンタクト(10A,10A)と物理的及び電気的に結合可能である。
【0036】
前述したように、電池側コンタクト(10B,10B)は、導体で形成され、電源側コンタクト(10A,10A)と契合可能な形状(例えば、孔形状)を有する。本実施形態における電池側コンタクトは、
図5に示されるような一対のメス端子10B,10Bである。
【0037】
(4)防止構造の詳細
(4-1)壁部
本実施形態における防止構造10Cは、前述したように、電源側コンタクト(一対のオス端子10A,10A)を囲む壁部(10C1-10C3)である。
【0038】
本実施形態における壁部(10C1-10C3)は、
図4に示されるように、全体として、前方から見て左右方向よりも上下方向に長い矩形である。壁部(10C1-10C3)は、一対の柱部10C1,10C1と、一対の側壁部10C2,10C2と、奥壁部10C3とで構成される。
【0039】
なお、本実施形態における壁部(10C1-10C3)は、一対(2つ)の柱部10C1,10C1を含むが、壁部(10C1-10C3)に含まれる柱部10C1の数は、1つでも、3つ以上でもよい。
【0040】
また、本実施形態における壁部(10C1-10C3)は矩形であるが、壁部(10C1-10C3)の形状は、矩形以外の多角形、又は円形(楕円形等の偏円形も含む)でもよい。
【0041】
(4-1-1)柱部
一対の柱部10C1,10C1は、一対のオス端子10A,10Aに対して左に位置する。
【0042】
一対の柱部10C1,10C1は、先端側がやや細くなっている。これによって、電池側コネクタ部131が有する一対の挿入部131A,131A(
図5B参照:後述)への一対の柱部10C1,10C1の挿入の容易化が図られる。
【0043】
(4-1-2)側壁部と奥壁部
一対の側壁部10C2,10C2は、一対のオス端子10A,10Aに対して上下に位置する。奥壁部10C3は、一対のオス端子10A,10Aに対して右に位置する。
【0044】
(4-2)壁部と試験指
上記のように構成された壁部(10C1-10C3)において、互いに対向する2つの部分(例えば一対の側壁部10C2,10C2:以下「対向部分」)の間の間隔は、例えば、
図7に示されるように、試験指F1が電源側コンタクト(一対のオス端子10A,10A)に接触することを規制する大きさである。
【0045】
なお、
図7の断面図は、
図4Bの拡大斜視図に対応する拡大断面図であり、具体的には、
図4Aに示された電源装置11を、一対のオス端子10A,10Aを通る平面で切断した断面図において、
図4Bに一点鎖線で示された電源側コネクタ部111に対応する部分を拡大したものである。
【0046】
(4-2-1)対向部分
ここでいう対向部分は、例えば、
図4A及び
図4Bに示した一対の側壁部10C2,10C2(つまり、上記矩形の一対の短辺に対応する部分)である。
【0047】
または、対向部分は、例えば、一対の側壁部10C2,10C2の一方の前端と他方の後端(つまり、上記矩形の対角に相当する部分)でもよい。
【0048】
または、壁部(10C1-10C3)が、前方から見て上下方向よりも左右方向に長い矩形である場合(図示しない)、対向部分は、例えば、一対の柱部10C1,10C1(一般には、1つ以上の柱部10C1…)と奥壁部10C3(つまり、上記矩形の一対の長辺に対応する部分)でもよい。
【0049】
なお、円形状の壁部(図示しない)における対向部分は、その間の距離が最大となる2つの部分(例えば、円の直径の両端、又は偏円の長径両端、に相当する部分)である。
【0050】
(4-2-2)試験指
試験指F1は、例えば、電気用品安全法の別表第四1(2)ハに規定されている擬似指である。
【0051】
(4-2-3)対向部分の間の間隔
対向部分の間隔が「試験指F1が電源側コンタクト(10A,10A)に接触することを規制する大きさ」であること(以下、「非接触条件」)は、例えば、一対の側壁部10C2,10C2の間の間隔(上記矩形の長辺に相当する長さ)が、試験指F1の幅(円錐台状の試験指F1の先端側の外径に相当する長さ)より小さいことである。
【0052】
または、非接触条件は、例えば、一対の側壁部10C2,10C2の一方の前端と他方の後端(つまり、上記矩形の対角に相当する部分)の間の間隔(対角線の長さ)が、試験指F1の幅より小さいことでもよい。
【0053】
一般に、前方(壁が立ち上がる方向)から見た形状が、凹みのない凸形(円形や多角形等)である壁部(10C1-10C3)において、試験指F1の幅と比較される「対向部分の間の間隔」は、当該壁部(10C1-10C3)の差し渡しである。本実施形態でいう差し渡しとは、間隔が最大となるような対向部分同士を繋ぐ線(例えば、矩形の場合は長辺又は対角線、円形の場合は直径、偏円の場合は長径)の長さである。従って、非接触条件は、例えば、「壁部(10C1-10C3)が、試験指F1の先端が電源側コンタクト(10A,10A)に触れないような差し渡しを有すること」でもよい。
【0054】
これにより、簡単な構成で、電源側コンタクト(10A,10A)に対する指先接触の可能性の低減を図ることができる。
【0055】
(5)電池側コネクタ部の詳細:柱部が挿入される挿入部
壁部(10C1-10C3)は、上記のように、1つ以上の柱部(ここでは、一対の柱部10C1,10C1)を含む。
【0056】
電池側コネクタ部131は、電源側コネクタ部111の上記1つ以上の柱部10C1…が挿入される1つ以上の挿入部131A…を更に含む。これによって、電源側コネクタ部111と電池側コネクタ部131との結合の安定化を図ることができる。
【0057】
本実施形態における電池側コネクタ部131は、
図5Bに示されるように、一対の柱部10C1,10C1が挿入される一対の挿入部131A,131Aを含む。一対の柱部10C1,10C1の先端側がやや細くなっていることに伴い、一対の挿入部131A,131Aは、奥側がやや細くなっている。これによって、結合の更なる安定化を図ることができる。
【0058】
(6)収容部
本実施形態における本体1は、電池ユニット13を更に保持する。詳しくは、本体1は、
図1に示されるように、収容部1aを有する。収容部1aは、本体1の内部に設けられて電池ユニット13を収容する。電池ユニット13は、収容部1aに収容された状態で、取付板10に着脱可能に取り付けられる。
【0059】
前述したように、表示パネル20は、本体1に対して着脱可能であり、本体1に取り付けられた状態で収容部1aを塞ぐとともに、本体1から外された状態で収容部1aを開放する。
【0060】
本実施形態によれば、表示パネル20の着脱が可能な電池内蔵型の表示装置B1において、表示パネル20が外された状態での電源側コンタクト(10A,10A)に対する人体接触の可能性の低減を図ることができる。
【0061】
なお、本実施形態における電池ユニット13は、本体1の内部に配置(本体1内の収容部1aに収納)されたが、変形例で説明するように、本体1の外部に配置されてもよい。
【0062】
(7)変形例:外付けの電池ユニット
この変形例における電池側コネクタ部131は、
図6に示すように、電池ユニット13とは別体であり、電池ユニット13との間に接続線132が介在する。すなわち、電池側コネクタ部131と電池ユニット13とは、物理的に分離しており、接続線132を介して電気的に接続される。
【0063】
電池ユニット13は、本体1の外部に配置される。電池ユニット13は、例えば、本体1の外面に取り付けられ、本体1により保持されてもよい。または、電池ユニット13は、本体1によって保持されず、本体1から離れた場所に配置されてもよい。
【0064】
本体1には、例えば、接続線132を引き込むための引込穴(図示しない)が形成される。
【0065】
本体1の外部に配置された電池ユニット13から延びる接続線132の電池側コネクタ部131側が、例えば、上記引込穴を通じて本体1の内部に引き込まれ、電池側コネクタ部131は、本体1内において電源側コネクタ部111と結合される。
【0066】
この変形例によれば、電池外付型の表示装置B1において、電源側コンタクト(10A,10A)に対する人体接触の可能性の低減を図ることができる。
【0067】
(8)まとめ
第1の態様に係る表示装置(B1)は、光源ユニット(A1)と、光源ユニット(A1)によって照らされる表示パネル(20)と、常用電源から供給される常用電力で光源ユニット(A1)を点灯させる電源装置(11)と、前記常用電源の停電時に非常用電力を電源装置(11)に供給して光源ユニット(A1)を点灯させる電池ユニット(13)と、光源ユニット(A1)と表示パネル(20)と電源装置(11)とを保持する本体(1)と、を備える。電源装置(11)は、電源側コネクタ部(111)を有し、電源側コネクタ部(111)は、電源側コンタクト(10A,10A)を含む。電池ユニット(13)は、電池側コネクタ部(131)を有し、電池側コネクタ部(131)は、電池側コンタクト(10B,10B)を含む。電池側コンタクト(10B,10B)は、電源側コンタクト(10A,10A)と物理的及び電気的に結合可能である。電源側コンタクト(10A,10A)は、電池側コンタクト(10B,10B)と結合されていない状態で、露出する。電源側コネクタ部(111)は、防止構造(10C)を更に含み、防止構造(10C)は、電池側コンタクト(10B,10B)と結合されていない状態にある電源側コンタクト(10A,10A)に対する人体接触を防止する。
【0068】
この態様によれば、電源側コンタクト(10A,10A)に対する人体接触の可能性の低減を図ることができる。
【0069】
第2の態様に係る表示装置(B1)では、第1の態様において、防止構造(10C)は、壁部(10C1-10C3)である。壁部(10C1-10C3)は、電源側コンタクト(10A,10A)を囲む。壁部(10C1-10C3)における互いに対向する2つの部分(一対の側壁部10C2,10C2)の間の間隔は、試験指(F1)が電源側コンタクト(10A,10A)に接触することを規制する大きさである。
【0070】
この態様によれば、簡単な構成で、電源側コンタクト(10A,10A)に対する指先接触の可能性の低減を図ることができる。
【0071】
第3の態様に係る表示装置(B1)では、第2の態様において、壁部(10C1-10C3)は、1つ以上の柱部(10C1…)を含む。電池側コネクタ部(131)は、1つ以上の挿入部(131A…)を更に含み、1つ以上の挿入部(131A…)には、1つ以上の柱部(10C1…)が挿入される。
【0072】
この態様によれば、電源側コネクタ部(111)と電池側コネクタ部(131)との結合の安定化を図ることができる。
【0073】
第4の態様に係る表示装置(B1)では、第1-第3のいずれかの態様において、電池ユニット(13)は、本体(1)の内部に配置される。
【0074】
この態様によれば、電源側コンタクト(10A,10A)に対する人体接触の可能性の低減を図ることができる電池内蔵型の表示装置(B1)を提供できる。
【0075】
第5の態様に係る表示装置(B1)では、第4の態様において、本体(1)は、収容部(1a)を有し、収容部(1a)は、本体(1)の内部に設けられて電池ユニット(13)を収容する。表示パネル(20)は、本体(1)に着脱可能に取り付けられる。表示パネル(20)は、本体(1)に取り付けられた状態で収容部(1a)を塞ぐとともに、本体(1)から外された状態で収容部(1a)を開放する。
【0076】
この態様によれば、電源側コンタクト(10A,10A)に対する人体接触の可能性の低減を図ることができる、表示パネル(20)の着脱が可能な電池内蔵型の表示装置(B1)を提供できる。
【0077】
第6の態様に係る表示装置(B1)では、第1-第3のいずれかの態様において、電池ユニット(13)は、本体(1)の外部に配置される。電池側コネクタ部(131)は、電池ユニット(13)とは別体であり、電池ユニット(13)との間に接続線(132)が介在する。接続線(132)の電池側コネクタ部(131)側が本体(1)の内部に引き込まれ、電池側コネクタ部(131)は、電源側コネクタ部(111)と結合される。
【符号の説明】
【0078】
B1 表示装置
A1 光源ユニット
20 表示パネル
11 電源装置
111 電源側コネクタ部
10A,10A 電源側コンタクト(オス端子)
10C 防止構造(壁部)
10C1 柱部
10C2 側壁部
10C3 奥壁部
13 電池ユニット
131 電池側コネクタ部
10B,10B 電池側コンタクト(メス端子)
131A 挿入部
1 本体
1a 収容部
F1 試験指