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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023100184
(43)【公開日】2023-07-18
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 9/02 20060101AFI20230710BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20230710BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230710BHJP
【FI】
F21S9/02 120
F21V23/00 160
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022000689
(22)【出願日】2022-01-05
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】片野田 寛治
(72)【発明者】
【氏名】辻 裕也
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014BA01
(57)【要約】
【課題】本開示の課題は、配線部材をより確実に支持することである。
【解決手段】表示装置B1は、第1の光源ユニットA1と、電源装置11と、箱状の本体1と、電線16と、を備える。第1の光源ユニットA1は、点灯用の電力が入力される入力部を有する。電源装置11は、点灯用の電力を供給する。本体1は、第1の光源ユニットA1、表示パネル、及び電源装置11を保持する。電線16は、第1の光源ユニットA1を電源装置11と電気的に接続し、点灯用の電力の給電路となる。本体1は、電線16を支持する第1支持部17A及び第2支持部17Bを有する。第1支持部17A及び第2支持部17Bはそれぞれ、長手方向の一端の開口から差し込まれる配線部材を支持可能なスリット170A、170Bを有する。第1支持部17Aのスリット170Aの長手方向は、第2支持部17Bのスリット170Bの長手方向と平行でない。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
点灯用の電力が入力される入力部を有する光源ユニットと、
前記光源ユニットによって照らされる表示パネルと、
前記点灯用の電力を供給する電源装置と、
前記光源ユニット、前記表示パネル、及び前記電源装置を保持する箱状の本体と、
前記光源ユニットを前記電源装置と電気的に接続し、前記点灯用の電力の給電路となる配線部材と、
を備え、
前記光源ユニットと前記表示パネルは、前記本体の前面を覆うように前記本体に保持され、
前記本体は、前記配線部材を支持する第1支持部及び第2支持部を有し、
前記第1支持部及び前記第2支持部はそれぞれ、長手方向の一端の開口から差し込まれる前記配線部材を支持可能なスリットを有し、
前記第1支持部の前記スリットの長手方向は、前記第2支持部の前記スリットの長手方向と平行でない、
表示装置。
【請求項2】
前記第1支持部の前記スリットの開口は、前記本体の前面と対向し、
前記第2支持部の前記スリットの開口は、前記本体の側面と対向する、
請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1支持部を複数有する、
請求項1又は2記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2支持部を複数有する、
請求項1-3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
複数の前記第1支持部は、前記第2支持部を挟んで隣り合っている、
請求項3記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1支持部の前記スリットの閉端は、前記本体の前後方向の中央に位置する、
請求項1-5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2支持部の前記スリットの閉端は、前記本体の前後方向の中央に位置する、
請求項1-6のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1支持部の前記スリット及び前記第2支持部の前記スリットはそれぞれ、開口端の幅が閉端の幅よりも広い、
請求項1-7のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記光源ユニットに相当する第1の光源ユニット及び前記表示パネルに相当する第1の表示パネルの他に、
前記本体の後面を覆うように前記本体に支持される第2の光源ユニットと、
前記本体の後面を覆うように前記本体に支持されて前記第2の光源ユニットによって照らされる第2の表示パネルと、
を更に備え、
前記配線部材は、前記電源装置から前記第2の光源ユニットへの給電路となる、
請求項1-8のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関し、より詳細には、本体内に配線を収容する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来例として特許文献1記載の表示装置を例示する。特許文献1記載の表示装置(以下、従来例という)は、本体、発光面を有する表示部、表示部の発光面を照らす光源部を備える。本体は、光源部を点灯させる点灯装置を内蔵する。本体の内側に設けられた電池収納部には、点灯装置に給電するための配線及びコネクタを有する電池が収納される。本体の内側に設けられた配線固定部は、電池が電池収納部から外れないように電池の配線を固定する。
【0003】
配線固定部は、複数のリブで構成されており、隣り合うリブの間に配線が押し込まれることで配線を支持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-107097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来例においては、配線固定部の複数のリブ間の隙間が本体の前面の開口に向かって開放されているため、配線(配線部材)が配線固定部から抜けやすいという問題があった。
【0006】
本開示の目的は、配線部材をより確実に支持することが可能な表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る表示装置は、光源ユニットと、表示パネルと、電源装置と、箱状の本体と、配線部材と、を備える。前記光源ユニットは、点灯用の電力が入力される入力部を有する。前記表示パネルは、前記光源ユニットによって照らされる。前記電源装置は、前記点灯用の電力を供給する。前記本体は、前記光源ユニット、前記表示パネル、及び前記電源装置を保持する。前記配線部材は、前記光源ユニットを前記電源装置と電気的に接続し、前記点灯用の電力の給電路となる。前記光源ユニットと前記表示パネルは、前記本体の前面を覆うように前記本体に保持される。前記本体は、前記配線部材を支持する第1支持部及び第2支持部を有する。前記第1支持部及び前記第2支持部はそれぞれ、長手方向の一端の開口から差し込まれる前記配線部材を支持可能なスリットを有する。前記第1支持部の前記スリットの長手方向は、前記第2支持部の前記スリットの長手方向と平行でない。
【発明の効果】
【0008】
本開示の表示装置は、配線部材をより確実に支持することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1Aは、本開示の実施形態に係る表示装置の前方から見た斜視図である。図1Bは、同上の表示装置の後方から見た斜視図である。
図2図2は、同上の表示装置の前方から見た分解斜視図である。
図3図3は、同上の表示装置の第1の表示ブロックの図示を省略した分解斜視図である。
図4図4は、同上の表示装置におけるコネクタ部の分解斜視図である。
図5図5は、同上の表示装置における第1の光源ユニットを後方から見た斜視図である。
図6図6は、同上の表示装置における本体の要部の斜視図である。
図7図7は、同上の表示装置の一部の図示を省略した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態に係る表示装置について図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0011】
(1)概要
実施形態に係る表示装置B1は、光源ユニットA1と、表示パネル20Aと、電源装置11と、箱状の本体1と、配線部材(電線16)と、を備える(図2参照)。
【0012】
光源ユニットA1は、点灯用の電力が入力される入力部を有する。表示パネル20は、光源ユニットA1によって照らされる。電源装置11は、点灯用の電力を供給する。本体1は、光源ユニットA1、表示パネル20、及び電源装置11を保持する。配線部材は、光源ユニットA1を電源装置11と電気的に接続し、点灯用の電力の給電路となる。光源ユニットA1と表示パネル20は、本体1の前面を覆うように本体1に保持される。
【0013】
本体1は、配線部材を支持する第1支持部17A及び第2支持部17Bを有する。第1支持部17A及び第2支持部17Bはそれぞれ、長手方向の一端の開口から差し込まれる配線部材を支持可能なスリット170A、170Bを有する(図3参照)。第1支持部17Aのスリット170Aの長手方向は、第2支持部17Bのスリット170Bの長手方向と平行でない(図3参照)。
【0014】
ここで、2つのスリット170A、170Bの長手方向が平行でないため、配線部材が第1支持部17Aのスリット170Aの開口に向かって移動する力を受けたとき、第2支持部17Bのスリット170Bによって配線部材の移動が規制される。同様に、配線部材が第2支持部17Bのスリット170Bの開口に向かって移動する力を受けたとき、第1支持部17Aのスリット170Aによって配線部材の移動が規制される。
【0015】
しかして、実施形態に係る表示装置B1によれば、配線部材をより確実に支持することができるという利点がある。
【0016】
(2)実施形態に係る表示装置の詳細
実施形態に係る表示装置B1(以下、表示装置B1と略す。)について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する表示装置B1は、事務所及び店舗などの建物の避難口又は避難口への通路に設置され、前方と後方の2方向に対して避難誘導を行うための、いわゆる両面型の誘導灯である。ただし、実施形態に係る表示装置は、誘導灯に限定されず、例えば、建物内の特定の場所(化粧室など)を表示する用途などに用いられても構わない。また、実施形態に係る表示装置は、前方に対してのみ避難誘導を行うための、いわゆる片面型の誘導灯であっても構わない。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、図1A及び図1Bにそれぞれ矢印で示す上下、前後及び左右の各方向を、表示装置B1の上下、前後及び左右の各方向と定義する。
【0017】
表示装置B1は、第1の光源ユニットA1、第2の光源ユニットA2、第1の表示ブロック2A、第2の表示ブロック2B、本体1、などを備えている(図1A図3参照)。
【0018】
(2-1)本体
本体1は、合成樹脂材料により、前面に開口部を有する四角形の箱状に形成されている(図2参照)。ただし、本体1は、開口部を後面に有する箱状に形成されてもよいし、前面及び後面のいずれにも開口部を有さない箱状に形成されてもよい。本体1は、第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を点灯させるための電源装置11、2次電池を有する電池ユニット13、端子台12、取付板10、コネクタ部7、電線16、第1支持部17A、第2支持部17B、などを収容している。
【0019】
本体1の上側の壁には、電源ケーブル6(図3参照)を引き込むための電源穴15が設けられている(図2参照)。電源穴15は、上側の壁の長手方向(左右方向)のほぼ中央に開口している。なお、電源ケーブル6は、2本の電源線60を有しており、常用電源(例えば、商用の電力系統)から供給される交流電力(常用電力)の給電路となる。
【0020】
(2-1-1)取付板
取付板10は、金属材料によって板状に形成されている(図2参照)。取付板10は、本体1の内底面にねじ止めされる。電源装置11と端子台12は、取付板10にねじ止めされて本体1内に収容される。なお、電池ユニット13は、取付板10に対して着脱可能に取り付けられる。
【0021】
(2-1-2)電源装置
電源装置11は、常用電源から供給される常用電力で第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を点灯させるとともに、電池ユニット13を充電する。また、電源装置11は、常用電源の停電時においては、電池ユニット13から供給される非常用電力で第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を点灯させる。なお、「電池ユニット13を充電する」とは、電池ユニット13が有する2次電池を充電することを意味する。また、「電池ユニット13から供給される非常用電力」とは、電池ユニット13が有する2次電池から放電される直流電力を意味する。
【0022】
すなわち、電源装置11は、電池ユニット13の充電回路と、常用電源で第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を点灯させる点灯回路と、を備えている。電源装置11は、非常用電源で第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を点灯させる非常用点灯回路と、充電回路、点灯回路及び非常点灯回路を収容するケース110とを更に備えている(図2参照)。
【0023】
ケース110は、合成樹脂材料によって箱状に形成されている。ケース110は、本体1内の右下に収容され、ねじ止めによって取付板10に取り付けられている。ケース110の右上隅に出力端子部111が設けられている。出力端子部111は、プラス極とマイナス極の2つの端子を有する。これら2つの端子は、点灯回路の出力端子の正極及び負極と1つずつ接続されている。
【0024】
(2-1-3)端子台
端子台12は、合成樹脂材料によって箱状に形成されている。端子台12は、本体1内において、電源装置11の左側の上部に配置され、ねじ止めによって取付板10に取り付けられている。
【0025】
端子台12の前面に3角柱状の突台部120が左右方向に並ぶように形成されている(図2参照)。各突台部120には複数(例えば、3つ)の電線挿入孔が設けられている。これらの電線挿入孔には、電源ケーブル6の2本の電源線60の導体が1つずつ挿入される(図3参照)。各電線挿入孔に挿入された電源線60の導体は、端子台12の内部に収容されている複数のねじなし端子(速結端子)と1つずつ電気的かつ機械的に接続される。また、複数のねじなし端子は、電源装置11の入力端子と電気的に接続されている。つまり、電源線60は、端子台12を介して電源装置11と電気的に接続され、電源装置11に対して常用電源を供給するための給電路を形成している。
【0026】
(2-1-4)電池ユニット
電池ユニット13は、複数の2次電池と、これら複数の2次電池を収容する合成樹脂製の電池ケース130と、を有する。複数の2次電池は、例えば、円筒形のニッケル水素2次電池である。電池ケース130は、複数の2次電池と電気的に接続された電池コネクタ131を有している。電池コネクタ131は、電源装置11のケース110に設けられた受け側のコネクタと抜き差し可能に電気的に接続される。なお、電池ユニット13は、本体1内において、電源装置11の左側の下部(端子台12の下)に配置される(図3参照)。
【0027】
(2-1-5)コネクタ部
コネクタ部7は、合成樹脂製のハウジング70と、2つの第1コンタクト74Aと、2つの第2コンタクト74Bと、を有している(図4参照)。以下の説明においては、図4に矢印で示す前後、左右、上下の各方向を、コネクタ部7の前後、左右、上下の各方向と規定する。なお、コネクタ部7の前後、左右、上下の各方向は、表示装置B1の前後、左右、上下の各方向と一致している。
【0028】
合計4つのコンタクト(2つの第1コンタクト74A及び2つの第2コンタクト74B)は、すべて同一の形状及び同一の寸法に形成されている。第1コンタクト74A及び第2コンタクト74Bは、逆U字状の本体部740と、本体部740の一端から突出する一対のばね片741と、本体部740の他端から突出する角柱状の端子片742と、を有している。なお、本体部740、一対のばね片741、及び端子片742は、金属板が打ち抜き加工及び曲げ加工されることによって一体に形成されている。
【0029】
ハウジング70は、ボディ71と、第1カバー72と、第2カバー73と、を有する。ボディ71は、第1側壁711、第2側壁712、隔壁713、中央壁714、一対の取付壁715を有する。
【0030】
第1側壁711は、長方形の平板状に形成されている。第1側壁711の長手方向(前後方向)の中央における第1側壁711の上端及び下端に、U字状の挿入溝7110が前後方向に間隔を空けて並ぶように2つずつ設けられている。また、第1側壁711の短手方向(上下方向)の両端に、それぞれ2つの挿入溝7110を挟むように、4角形の穴7111が2つずつ設けられている。
【0031】
第2側壁712は、長方形の平板状に形成されている。第2側壁712は、第1側壁711の右方に第1側壁711と平行するように配置され、隔壁713によって第1側壁711とつながっている。隔壁713は、長方形の平板状に形成されている。隔壁713は、第1側壁711の短手方向の中央と第2側壁712の短手方向の中央を、第1側壁711及び第2側壁712の長手方向の全長にわたってつなげている。すなわち、第1側壁711、第2側壁712、及び隔壁713は、前方から見てH字状に一体に形成されている。なお、隔壁713の前端及び後端における左右方向の中央に、前後方向に沿った溝7130が設けられている。
【0032】
中央壁714は、平板状に形成され、第1側壁711の前後方向の中央において、第1側壁711、第2側壁712及び隔壁713とそれぞれ直交するように設けられている。
【0033】
一対の取付壁715はそれぞれ、上から見てクランク状に形成されている。一方の取付壁715は、隔壁713の前端と中央壁714の間において、第1側壁711、第2側壁712及び隔壁713とそれぞれ直交するように設けられている。他方の取付壁715は、隔壁713の後端と中央壁714の間において、第1側壁711、第2側壁712及び隔壁713とそれぞれ直交するように設けられている。また、一対の取付壁715の上端及び下端のそれぞれに、上下方向を深さ方向とする取付溝7150が設けられている。
【0034】
隔壁713の上面と下面において、前側の取付壁715の前方と後側の取付壁715の後方にそれぞれ角柱状の支持部716が1つずつ設けられている。これらの支持部716は、その軸方向を上下方向に一致させるように、隔壁713の上面及び下面から突出している。
【0035】
第1カバー72は、ボディ71の上面を覆うように第1側壁711に取り付けられる。第1カバー72は、長方形の平板状に形成されている。第1カバー72の下面における左端の前後方向の中央に、一対のリブ720が設けられている。一対のリブ720は、前後方向に間隔を空けて並び、かつ、下向きに突出している。また、第1カバー72の下面における左端に、一対の爪721が設けられている。一対の爪721は、前方から見てL字状に形成されている。一対の爪721は、一対のリブ720を挟んで前後方向に並んでいる。
【0036】
第2カバー73は、ボディ71の下面を覆うように第1側壁711に取り付けられる。第2カバー73は、長方形の平板状に形成されている。第2カバー73の上面における左端の前後方向の中央に、一対のリブ730が設けられている。一対のリブ730は、前後方向に間隔を空けて並び、かつ、上向きに突出している。また、第2カバー73の上面における左端に、一対の爪731が設けられている。一対の爪731は、前方から見てL字状に形成されている。一対の爪731は、一対のリブ730を挟んで前後方向に並んでいる。なお、第1カバー72と第2カバー73は、同一の形状及び同一の寸法に形成されている。
【0037】
第1カバー72は、一対の爪721を第1側壁711の上側の2つの穴7111の縁に引っ掛けるようにしてボディ71に取り付けられる。同じく、第2カバー73は、一対の爪731を第1側壁711の下側の2つの穴7111の縁に引っ掛けるようにしてボディ71に取り付けられる。しかして、ボディ71に第1カバー72と第2カバー73が取り付けられることで角筒状のハウジング70が構成されている。
【0038】
ここで、ハウジング70の前面と後面には、それぞれ2つの差込口が上下に並ぶように開口している。そして、前面の2つの差込口の奥に、第1コンタクト74Aが1つずつ配置されている。一方、後面の2つの差込口の奥に、第2コンタクト74Bが1つずつ配置されている。なお、第1コンタクト74A及び第2コンタクト74Bはそれぞれ、本体部740を支持部716に嵌合し、かつ、端子片742を取付壁715の取付溝7150に挿入するようにしてボディ71に取り付けられる。
【0039】
ここで、ハウジング70内の上段に収容されている第1コンタクト74A及び第2コンタクト74Bのそれぞれの端子片742同士が電線によって電気的に接続される。一方、ハウジング70内の下段に収容されている第1コンタクト74Aの端子片742及び第2コンタクト74Bの端子片742に、2本の電線16の導体が1つずつ電気的に接続される。なお、2本の電線16のそれぞれの導体は、第1側壁711に設けられた4つの挿入溝7110のうちの下方の2つの挿入溝7110を通して、ハウジング70内に挿入される。
【0040】
コネクタ部7は、本体1の右上隅に設けられているコネクタ取付部18に取り付けられる(図3参照)。コネクタ取付部18は、本体1の右側の壁の上部から左向きに突出する一対の係合片180と、本体1の上側の壁の右端から下向きに突出する一対の係合突起181と、を有している(図3参照)。
【0041】
コネクタ部7は、ハウジング70の長手方向(前後方向)の両端における上面と下面から突出する、合計4つの突起部700に、一対の係合片180と一対の係合突起181を1つずつ係合させて本体1に取り付けられる(図3参照)。
【0042】
しかして、コネクタ部7は、ハウジング70の前面の開口を本体1の開口部に対向させ、かつ、ハウジング70の後面の開口を本体1の内底面に対向させるように本体1に取り付けられている。なお、本体1の内底面の右上隅に4角形の窓19が開口している。ゆえに、コネクタ部7のハウジング70の後面は、本体1の窓19と対向している(図3参照)。
【0043】
(2-1-6)第1支持部及び第2支持部
本体1は、右側の壁に沿って2つの第1支持部17A及び1つの第2支持部17Bを有している(図2及び図3参照)。2つの第1支持部17Aは、間に第2支持部17Bを挟み、かつ、第2支持部17Bとの間隔を等しくするように本体1に配置されている。
【0044】
2つの第1支持部17Aはそれぞれ、上下方向から見て台形状に形成されている(図6参照)。各第1支持部17Aは、本体1の内底面と右側の内壁面から突出するように本体1と一体に形成されている。
【0045】
また、2つの第1支持部17Aはそれぞれ、長手方向(前後方向)の一端(前端)が開口したスリット170Aを有している。スリット170Aは、第1支持部17Aの前端から後方に向かって本体1の右側の壁とほぼ平行となる長方形状に形成されている。なお、スリット170Aの閉端(後端)は、本体1の前後方向の中央に位置する。
【0046】
スリット170Aの開口端(前端)の幅(左右方向の間隔)は、スリット170Aの閉端(後端)の幅よりも広くなっている。さらに、スリット170Aの先端部分は、開口端から後方に向かって徐々に幅を狭くするように形成されている。
【0047】
第2支持部17Bは、上下方向から見て台形状に形成されている。第2支持部17Bは、本体1の右側の壁の内壁面における本体1の前後方向の中央から左向きに突出するように本体1と一体に形成されている。
【0048】
また、第2支持部17Bは、長手方向(左右方向)の一端(左端)が開口したスリット170Bを有している。スリット170Bは、第2支持部17Bの先端(左端)から右方に向かって本体1の後壁とほぼ平行となる長方形状に形成されている。つまり、第1支持部17Aのスリット170Aと第2支持部17Bのスリット170Bとは、本体1の上下方向から見たときに交差している(図6参照)。なお、スリット170Bの開口端(左端)の幅(前後方向の間隔)は、スリット170Bの閉端(右端)の幅よりも広くなっている。さらに、スリット170Bの先端部分は、開口端から右方に向かって徐々に幅を狭くするように形成されている。
【0049】
2つの第1支持部17Aと1つの第2支持部17Bは、電源装置11とコネクタ部7を電気的に接続する配線部材(電線16)を支持する(図2図3及び図7参照)。つまり、2つの第1支持部17Aの各スリット170Aの開口端から電線16が差し込まれることによって、2本の電線16が2つの第1支持部17Aのそれぞれに支持される。同じく、第2支持部17Bのスリット170Bの開口端から電線16が差し込まれることによって、2本の電線16が1つの第2支持部17Bに支持される(図3及び図7参照)。
【0050】
ここで、電線16に、前方に向かう外力が加えられた場合、スリット170A内を開口端に向かって電線16が移動しようとする。しかしながら、第2支持部17Bのスリット170Bの長手方向がスリット170Aの長手方向と平行でないため、スリット170Bの前端に電線16が当たって前方の移動が規制される。つまり、表示装置B1は、第2支持部17Bによって、第1支持部17Aのスリット170Aから電線16が脱落することを抑制できる。
【0051】
また、電線16に左方に向かう外力が加えられた場合、スリット170B内を開口端に向かって電線16が移動しようとする。しかしながら、第1支持部17Aのスリット170Aの長手方向が第2支持部17Bのスリット170Bの長手方向と平行でないため、スリット170Aの左端に電線16が当たって左方への移動が規制される。つまり、表示装置B1は、第1支持部17Aによって、第2支持部17Bのスリット170Bから電線16が脱落することを抑制できる。
【0052】
(2-2)第1の表示ブロック及び第2の表示ブロック
第1の表示ブロック2Aは、表示パネル20Aと、導光板21Aと、保持体22Aと、を有する(図2参照)。また、第2の表示ブロック2Bは、表示パネル20Bと、導光板21Bと、保持体22Bと、を有する(図2参照)。
【0053】
表示パネル20A、20Bは、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料によって四角形の平板状に形成されている。ただし、表示パネル20A、20Bは、石英ガラスなどの合成樹脂以外の透光性を有する材料で形成されても構わない。表示パネル20A、20Bの表示面には、避難誘導のためのピクトグラムが表示されている(図1A及び図1B参照)。
【0054】
導光板21A、21Bは、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料によって四角形の平板状に形成されている。
【0055】
導光板21Aは、その前面を表示パネル20Aの後面と対向させるように表示パネル20Aの後方に配置される(図2参照)。導光板21Aの上面(入射面)に、第1の光源ユニットA1から放射される光が入射される。入射面から入射する光は、導光板21A内を導光されて導光板21Aの前面(出射面)から出射される。そして、導光板21Aの出射面から出射する光によって表示パネル20Aが照らされる。
【0056】
導光板21Bは、その後面を表示パネル20Bの前面と対向させるように表示パネル20Bの前方に配置される(図2参照)。導光板21Bの上面(入射面)に、第2の光源ユニットA2から放射される光が入射される。入射面から入射する光は、導光板21B内を導光されて導光板21Bの前面(出射面)から出射される。そして、導光板21Bの出射面から出射する光によって表示パネル20Bが照らされる。
【0057】
保持体22Aは、透光性を有しない合成樹脂材料により、前面と上面が開放された四角形の箱状に形成されている。保持体22Aは、導光板21Aの前方に表示パネル20Aを配置するようにして表示パネル20Aと導光板21Aを保持している(図2参照)。
【0058】
保持体22Bは、透光性を有しない合成樹脂材料により、後面と上面が開放された四角形の箱状に形成されている。保持体22Bは、導光板21Bの前方に表示パネル20Bを配置するようにして表示パネル20Bと導光板21Bを保持している(図2参照)。
【0059】
第1の表示ブロック2Aは、本体1の開口部のうち、第1の光源ユニットA1が取り付けられる上部を除いた残りの部分を覆うように本体1に取り付けられる(図1A参照)。また、第2の表示ブロック2Bは、本体1の後面において、第2の光源ユニットA2が取り付けられる上部を除いた残りの部分を覆うように本体1に取り付けられる(図1B参照)。
【0060】
(2-3)第1の光源ユニット及び第2の光源ユニット
第1の光源ユニットA1と第2の光源ユニットA2のそれぞれの基本構造は共通である。したがって、以下では、第1の光源ユニットA1について、図5を参照しながら説明し、第2の光源ユニットA2については、第1の光源ユニットA1と異なる点のみを説明する。なお、以下の説明において、第1の光源ユニットA1と第2の光源ユニットA2のそれぞれに共通する構成要素を区別するための数字の後に、第1の光源ユニットA1の構成要素には符号「A」を、第2の光源ユニットA2の構成要素には符号「B」を付している。
【0061】
第1の光源ユニットA1は、発光ブロック3Aと、導光体5Aと、筐体4Aと、を有している。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、図5に矢印で示す上下、前後及び左右の各方向を、第1の光源ユニットA1の上下、前後及び左右の各方向と定義する。なお、第1の光源ユニットA1の上下、前後及び左右の各方向は、表示装置B1の上下、前後及び左右の各方向と一致している。
【0062】
発光ブロック3Aは、発光部30Aと、放熱部材31Aと、を有している。発光部30Aは、固体光源であるLEDと、LEDを実装した基板301Aと、を有している。基板301Aの前端部分の表面にLEDが実装されている。基板301Aの後端部分の表裏両面に各々一対の電極302Aが形成されている。一対の電極302Aは、基板301Aのプリント配線を介してLEDのアノード及びカソードと1つずつ電気的に接続されている。
【0063】
放熱部材31Aは、放熱板310Aと、基板301Aの裏面と熱的に結合する結合部と、を有している。放熱板310A及び結合部はそれぞれ、長方形の平板状に形成されている。放熱部材31Aは、放熱板310Aと結合部によって略L字形状に形成されている。なお、第2の光源ユニットA2の発光ブロック3Bは、第1の光源ユニットA1の発光ブロック3Aと同一の構成である。
【0064】
導光体5Aは、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料によって4角柱状に形成されている。ただし、導光体5Aの形状は4角柱状に限定されず、4角すい状又は4角すい台状などの形状でもよい。導光体5Aの長手方向(軸方向)に対向する2つの底面(左底面及び右底面)のうち、一方の底面(右底面)が入射面となる。また、導光体5Aの4つの側面(前面、後面、上面、下面)のうちの1つの側面(下面)が出射面51Aとなる。
【0065】
筐体4Aは、前壁40A、上壁41A、一対の側壁42A、収容部43A、一対の取付片46A、一対の支持片47A、などを有している。前壁40Aは、長方形の平板状に形成されている。上壁41Aは、長方形の平板状に形成され、前壁40Aの上端から後方に向かって突出している。一対の側壁42Aはそれぞれ、長方形の平板状に形成され、前壁40Aの左右両端から後方に向かって突出している。一対の側壁42Aの上端は、上壁41Aの長手方向の両端とつながっている。つまり、筐体4Aは、前壁40A、上壁41A、及び一対の側壁42Aにより、後面と下面が開放された長尺の箱状に形成されている。
【0066】
収容部43Aは、前面と下面と右側面が開放された長尺の箱状に形成されている。収容部43Aは、入射面を右側面から露出させ、出射面51Aを下面から露出させるようにして導光体5Aを収容する。
【0067】
一対の支持片47Aは、上壁41Aの左右の両端から1つずつ後方に突出している。また、一対の取付片46Aは、上壁41Aの左右の両端から1つずつ後方に突出している。ただし、各取付片46Aは、各支持片47Aよりも内側に位置している。
【0068】
なお、第2の光源ユニットA2の筐体4B(図1B参照)は、第1の光源ユニットA1の筐体4Aと鏡像の関係にある。つまり、第2の光源ユニットA2の筐体4Bにおいて、収容部は、収容部43Aと左右が反転し、かつ、取付部の左右方向の位置が取付部の左右方向の位置と逆になっている。
【0069】
(2-4)表示装置の施工手順
次に、表示装置B1の施工手順を説明する。
【0070】
まず、施工作業を行う作業者は、第1の光源ユニットA1と第1の表示ブロック2Aを取り外した本体1の上側の壁の電源穴15から電源ケーブル6を引き込んだ後、本体1を天井にねじ止めする。
【0071】
続いて、作業者は、電源穴15から引き込んだ電源ケーブル6の2本の電源線60のそれぞれの導体を端子台12の突台部120に設けられた2つの電線挿入孔に1つずつ挿入して電源ケーブル6を端子台12に電気的に接続する。
【0072】
それから、作業者は、第1の表示ブロック2Aを本体1の前面に取り付ける。
【0073】
最後に、作業者は、一対の取付片46Aの先端に設けられた爪を、本体1の上面に設けられた穴の縁に引っ掛け、かつ、本体1のコネクタ部7の前方の開口に基板301Aの幅細の端部(第1の入力部)を差し込む。そうすると、基板301Aの幅細の端部が、ハウジング70の前半部分に収容されている2つの第1コンタクト74Aのそれぞれの一対のばね片741の間に挿入される。上段の第1コンタクト74Aの一対のばね片741は、第1の入力部の2つの電極302Aのうちの上方に位置する電極302Aと接触して導通する。下段の第1コンタクト74Aの一対のばね片741は、第1の入力部の2つの電極302Aのうちの下方に位置する電極302Aと接触して導通する。つまり、コネクタ部7のハウジング70の前半部分に収容されている2つの第1コンタクト74Aが、第1の光源ユニットA1の発光部30Aと電気的に接続される。
【0074】
以上のようにして、表示装置B1の施工が完了する。
【0075】
なお、コネクタ部7の後方の開口には、第2の光源ユニットA2が有する基板301Bの幅細の端部(第2の入力部)が差し込まれている。基板301Bの幅細の端部は、ハウジング70の後半部分に収容されている2つの第2コンタクト74Bのそれぞれの一対のばね片741の間に挿入される。上方の第2コンタクト74Bの一対のばね片741は、第2の入力部の2つの電極302Bのうちの上方に位置する電極302Bと接触導通する。下方の第2コンタクト74Bの一対のばね片741は、第2の入力部の2つの電極302Bのうちの下方に位置する電極302Bと接触導通する。つまり、コネクタ部7のハウジング70の後半部分に収容されている2つの第2コンタクト74Bが、第2の光源ユニットA2の発光部30Bと電気的に接続される。
【0076】
(2-5)実施形態に係る表示装置の利点
上述のように、表示装置B1において、第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2と電源装置11を電気的に接続する電線16が第1支持部17Aと第2支持部17Bに支持される。そして、第2支持部17Bのスリット170Bの長手方向が第1支持部17Aのスリット170Aの長手方向と平行でないため、電線16に前方又は左方に向かう外力が加えられた場合に電線16の前方及び左方への移動が規制される。その結果、表示装置B1は、電線16をより確実に支持することができる。
【0077】
また、表示装置B1において、第1支持部17Aのスリット170Aの開口は、本体1の前面と対向し、第2支持部17Bのスリット170Bの開口は、本体1の左側面と対向している。そのため、表示装置B1では、それぞれのスリット170A、170Bの開口端の周囲に十分なスペースが確保されるので、スリット170A、170Bに電線16を差し込む際の作業性の向上を図ることができる。しかも、各スリット170A、170Bの開口端の幅が閉端の幅よりも広いので、各スリット170A、170Bに電線16を差し込む際の作業性の更なる向上を図ることができる。
【0078】
ここで、表示装置B1は、第1支持部17Aを複数(2つ)有しているため、電線16を更に確実に支持することができる。なお、表示装置B1は、第2支持部17Bを1つしか有していないが、第2支持部17Bを複数有しても構わない。表示装置B1は、第2支持部17Bを複数有することにより、電線16を更に確実に支持することができる。さらに、表示装置B1において、複数の第1支持部17Aは、第2支持部17Bを挟んで隣り合っているので、電線16を更に確実に支持することができる。
【0079】
ところで、本体1の底面における右端に溝穴100が設けられている(図2参照)。この溝穴100に、第2の表示ブロック2Bの取付用の複数の爪23のうちの1つの爪23が挿入され、本体1の内底面における溝穴100の縁に爪23が引掛けられることで第2の表示ブロック2Bが本体1の後面を覆うように本体1に取り付けられる(図3参照)。つまり、本体1の内底面における第1支持部17A及び第2支持部17Bの後方に、第2の表示ブロック2Bの爪23が存在するので、本体1の内底面に近い位置で電線16を支持した場合に爪23と電線16が干渉する可能性がある。
【0080】
そこで、表示装置B1においては、第1支持部17Aのスリット170Aの閉端(後端)及び第2支持部17Bのスリット170Bの閉端を、本体1の前後方向の中央に位置させている(図6及び図7参照)。つまり、第1支持部17A及び第2支持部17Bは、本体1の前後方向のほぼ中央で電線16を支持する。ゆえに、表示装置B1では、第1支持部17A及び第2支持部17Bに支持された電線16に構造物(例えば、第2の表示ブロック2Bの爪23など)が干渉することを抑制できる。その結果、表示装置B1は、電線16を更に確実に保持することができる。
【0081】
(3)まとめ
本開示の第1の態様に係る表示装置(B1)は、光源ユニット(A1)と、表示パネル(20A)と、電源装置(11)と、箱状の本体(1)と、配線部材(電線16)と、を備える。光源ユニット(A1)は、点灯用の電力が入力される入力部(基板301A、電極302A)を有する。表示パネル(20A)は、光源ユニット(A1)によって照らされる。電源装置(11)は、点灯用の電力を供給する。本体(1)は、光源ユニット(A1)、表示パネル(20A)、及び電源装置(11)を保持する。配線部材は、光源ユニット(A1)を電源装置(11)と電気的に接続し、点灯用の電力の給電路となる。光源ユニット(A1)と表示パネル(20A)は、本体(1)の前面を覆うように本体(1)に保持される。本体(1)は、配線部材を支持する第1支持部(17A)及び第2支持部(17B)を有する。第1支持部(17A)及び第2支持部(17B)はそれぞれ、長手方向の一端の開口から差し込まれる配線部材を支持可能なスリット(170A、170B)を有する。第1支持部(17A)のスリット(170A)の長手方向は、第2支持部(17B)のスリット(170B)の長手方向と平行でない。
【0082】
第1の態様に係る表示装置(B1)は、第1支持部(17A)のスリット(170A)の長手方向が第2支持部(17B)のスリット(170B)の長手方向と平行でないため、配線部材に外力が加えられた場合に配線部材の移動が規制される。その結果、第1の態様に係る表示装置(B1)は、配線部材をより確実に支持することができる。
【0083】
本開示の第2の態様に係る表示装置(B1)は、第1の態様との組合せにより実現され得る。第2の態様に係る表示装置(B1)において、第1支持部(17A)のスリット(170A)の開口は、本体(1)の前面と対向することが好ましい。第2支持部(17B)のスリット(170B)の開口は、本体(1)の側面と対向することが好ましい。
【0084】
第2の態様に係る表示装置(B1)は、それぞれのスリット(170A、170B)の開口端の周囲に十分なスペースが確保されるので、スリット(170A、170B)に配線部材を差し込む際の作業性の向上を図ることができる。
【0085】
本開示の第3の態様に係る表示装置(B1)は、第1又は第2の態様との組合せにより実現され得る。第3の態様に係る表示装置(B1)は、第1支持部(17A)を複数有することが好ましい。
【0086】
第3の態様に係る表示装置(B1)は、配線部材を更に確実に支持することができる。
【0087】
本開示の第4の態様に係る表示装置(B1)は、第1-第3の態様のいずれかとの組合せにより実現され得る。第4の態様に係る表示装置(B1)は、第2支持部(17B)を複数有することが好ましい。
【0088】
第4の態様に係る表示装置(B1)は、配線部材を更に確実に支持することができる。
【0089】
本開示の第5の態様に係る表示装置(B1)は、第3の態様との組合せにより実現され得る。第5の態様に係る表示装置(B1)において、複数の第1支持部(17A)は、第2支持部(17B)を挟んで隣り合っていることが好ましい。
【0090】
第5の態様に係る表示装置(B1)は、配線部材を更に確実に支持することができる。
【0091】
本開示の第6の態様に係る表示装置(B1)は、第1-第5の態様のいずれかとの組合せにより実現され得る。第6の態様に係る表示装置(B1)において、第1支持部(17A)のスリット(170A)の閉端は、本体(1)の前後方向の中央に位置することが好ましい。
【0092】
第6の態様に係る表示装置(B1)は、本体(1)の内底面(後面)に存在する構造物と配線部材との干渉を抑制して配線部材を更に確実に支持することができる。
【0093】
本開示の第7の態様に係る表示装置(B1)は、第1-第6の態様のいずれかとの組合せにより実現され得る。第7の態様に係る表示装置(B1)において、第2支持部(17B)のスリット(170B)の閉端は、本体(1)の前後方向の中央に位置することが好ましい。
【0094】
第7の態様に係る表示装置(B1)は、本体(1)の内底面(後面)に存在する構造物と配線部材との干渉を抑制して配線部材を更に確実に支持することができる。
【0095】
本開示の第8の態様に係る表示装置(B1)は、第1-第7の態様のいずれかとの組合せにより実現され得る。第8の態様に係る表示装置(B1)において、第1支持部(17A)のスリット(170A)及び第2支持部(17B)のスリット(170B)はそれぞれ、開口端の幅が閉端の幅よりも広いことが好ましい。
【0096】
第8の態様に係る表示装置(B1)は、スリット(170A、170B)に配線部材を差し込む際の作業性の更なる向上を図ることができる。
【0097】
本開示の第9の態様に係る表示装置(B1)は、第1-第8の態様のいずれかとの組合せにより実現され得る。第9の態様に係る表示装置(B1)は、光源ユニットに相当する第1の光源ユニット(A1)及び表示パネルに相当する第1の表示パネル(20A)の他に、第2の光源ユニット(A2)と、第2の表示パネル(20B)と、を更に備えることが好ましい。第2の光源ユニット(A2)は、本体(1)の後面を覆うように本体(1)に支持されることが好ましい。第2の表示パネル(20B)は、本体(1)の後面を覆うように本体(1)に支持されて第2の光源ユニット(A2)によって照らされることが好ましい。配線部材は、電源装置(11)から第2の光源ユニット(A2)への給電路となることが好ましい。
【0098】
第9の態様に係る表示装置(B1)は、本体(1)の前方と後方のそれぞれに向けて表示を行うことができる。
【符号の説明】
【0099】
A1 第1の光源ユニット
A2 第2の光源ユニット
B1 表示装置
1 本体
11 電源装置
16 電線(配線部材)
17A 第1支持部
17B 第2支持部
20A 表示パネル
20B 表示パネル
170A スリット
170B スリット
301A 基板(入力部)
302A 電極(入力部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7