(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023100856
(43)【公開日】2023-07-19
(54)【発明の名称】プログラム、ゲーム装置の制御方法及びゲームシステム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/61 20140101AFI20230711BHJP
A63F 13/86 20140101ALI20230711BHJP
A63F 13/812 20140101ALI20230711BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20230711BHJP
A63F 13/335 20140101ALI20230711BHJP
G09F 19/00 20060101ALI20230711BHJP
G06Q 30/0251 20230101ALI20230711BHJP
【FI】
A63F13/61
A63F13/86
A63F13/812 A
A63F13/79
A63F13/335
G09F19/00 Z
G06Q30/0251
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076702
(22)【出願日】2023-05-08
(62)【分割の表示】P 2019190853の分割
【原出願日】2019-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】506113602
【氏名又は名称】株式会社コナミデジタルエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】千葉 茂
(72)【発明者】
【氏名】井上 快
(72)【発明者】
【氏名】平井 純貴
(72)【発明者】
【氏名】金原 俊明
(72)【発明者】
【氏名】進邦 嗣郎
(72)【発明者】
【氏名】酒井 昭
(57)【要約】
【課題】仮想空間に露出させる広告の内容をゲームの観戦者の存在を考慮して制御する。
【解決手段】ゲームプログラムPRgは、ゲーム装置10のプロセッサを、ゲームを進行させ、ゲームの進行結果に基づいて、ゲームに係る仮想空間FDの状況を示す表示用ゲーム動画GMVを再生するための表示用ゲーム動画情報GMVinfを生成するゲーム処理部121と、表示用ゲーム動画情報GMVinfに基づく配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30に供給する動画供給部122と、複数の端末装置70のうち、配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30から受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報WTinfを、配信サーバ30から取得する観戦情報取得部123と、して機能させ、ゲーム処理部121は、観戦情報取得部123により取得された観戦情報WTinfに基づいて、仮想空間FDに露出させる広告の内容を決定する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置のプログラムであって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
して機能させ、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記観戦情報は、前記観戦端末のユーザの属性を示すユーザ属性情報を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記ユーザ属性情報は、前記観戦端末のユーザの趣味趣向を示す情報を含む、
ことを特徴とする、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記ゲーム制御部は、
1又は複数の広告とユーザの属性との関連性を示す関連情報と、前記取得部により取得された前記観戦情報とに基づいて、前記1又は複数の広告の中から、前記仮想空間に露出させる広告を決定する、
ことを特徴とする、請求項1乃至3のうち何れか1項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記観戦情報は、前記観戦端末の所在地域を示す情報を含む、
ことを特徴とする、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記観戦情報は、前記観戦端末の数を示す情報を含む、
ことを特徴とする、請求項1乃至5のうち何れか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置の制御方法であって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
して機能させ、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、
ことを特徴とするゲーム装置の制御方法。
【請求項8】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置であって、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
を備え、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項9】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと、前記配信システムと通信可能なゲーム装置とを備えたゲームシステムであって、
前記ゲーム装置は、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
を備え、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、
ことを特徴とするゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、ゲーム装置、ゲーム装置の制御方法及びゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、動画配信サービスが広く普及している。動画配信サービスは、一般的に、動画配信用ウェブ画面のうち動画表示領域において、動画を表示しつつ、動画配信用ウェブ画面のうち動画表示領域とは別個に設けられた広告表示領域において、動画観戦者をターゲットとしたバナー広告等の広告を表示する。一方、ゲームの分野では、ゲームをプレイするユーザをターゲットとして、ゲームに係る仮想空間に設定されたオブジェクトに広告を表示する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ゲームの動画を配信した場合、広告のターゲットは、ゲームをプレイするユーザのみならず、ゲームの動画を視聴している観戦者も含まれる。このため、例えば、仮想空間に設定されたオブジェクトに広告を表示する場合においても、観戦者を考慮して広告の内容を制御することが望まれる。しかし、従来の方法は、ゲームの動画を視聴している観戦者の存在を考慮して広告の内容を制御しているわけではない。
【0005】
本発明は、上述した事情を鑑みてなされてものであり、仮想空間に露出させる広告の内容をゲームの観戦者の存在を考慮して制御する技術の提供を、解決課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプログラムは、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置のプログラムであって、前記ゲーム装置のプロセッサを、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、して機能させ、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ことを特徴とする。
【0007】
本発明の一態様に係るゲーム装置の制御方法は、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置の制御方法であって、前記ゲーム装置のプロセッサを、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、して機能させ、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係るゲーム装置は、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置であって、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、を備え、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ことを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様に係るゲームシステムは、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと、前記配信システムと通信可能なゲーム装置とを備えたゲームシステムであって、前記ゲーム装置は、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、を備え、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係るゲームシステムの概要を説明するための説明図である。
【
図2】
図1に示したゲーム装置が生成する表示用ゲーム動画の概要の一例を説明するための説明図である。
【
図3】配信サーバが端末装置に対して供給する、動画配信画面の概要の一例を説明するための説明図である。
【
図4】
図1に示したゲーム装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図5】
図4に示したゲーム装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図6】
図1に示した配信サーバの構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図7】
図6に示した配信サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図8】
図1に示した広告管理サーバの構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図9】
図8に示した広告管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図10】観戦情報の概要の一例を説明するための説明図である。
【
図11】登録者管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
【
図12】広告管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
【
図13】
図1に示したゲームシステムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【
図14】
図1に示したゲーム装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図15】変形例1に係る広告管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
【
図16】変形例2に係る広告管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
【
図17】変形例6に係るゲーム装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図18】変形例8に係るゲームシステムの概要を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0012】
[1.実施形態]
先ず、
図1を参照しながら、実施形態に係るゲームシステム1の概要の一例について説明する。
【0013】
図1は、実施形態に係るゲームシステム1の概要を説明するための説明図である。
【0014】
図1に示すゲームシステム1は、所定のゲームを実行可能なゲーム装置10と、ゲーム装置10に対応して設けられた表示装置20と、配信サーバ30(「配信システム」の一例)と、広告管理サーバ50と、M個の端末装置70(70-1~70-M)とを有する(Mは1以上の自然数)。例えば、ゲーム装置10、配信サーバ30、広告管理サーバ50及びM個の端末装置70は、ネットワークNWを介して、互いに通信可能に接続されている。以下では、M個の端末装置70-1~70-Mのうち、m番目の端末装置70を、端末装置70-mと称する場合がある(mは、1≦m≦Mを満たす自然数)。
【0015】
ゲーム装置10は、例えば、ゲーム装置10と通信可能な表示装置20に設けられた表示部21に対して、ゲーム装置10において実行されている所定のゲームに係る動画を表示させることができる。本実施形態では、ゲーム装置10において野球ゲーム(「ゲーム」の一例)が実行されている場合を想定する。
【0016】
以下では、ゲーム装置10が表示部21に表示させる、野球ゲームに係る動画を、「表示用ゲーム動画GMV」と称する場合がある(
図2参照)。本実施形態において、表示用ゲーム動画GMVは、「ゲーム動画」の一例である。例えば、表示用ゲーム動画GMVは、単位期間(例えば、60分の1(1/60)秒の期間)毎に更新される表示用静止画像であってもよい。ここで、表示用静止画像は、各単位期間において、表示部21に表示される静止画像である。
【0017】
また、本実施形態では、ゲーム装置10は、配信サーバ30に対して、ゲーム装置10において実行されている野球ゲームに係る動画を供給することができる。以下では、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して供給する、野球ゲームに係る動画を、「配信用ゲーム動画DMV」と称する場合がある(
図3参照)。例えば、配信用ゲーム動画DMVは、単位期間毎に更新される配信用静止画像であってもよい。ここで、配信用静止画像は、各単位期間において、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して供給する静止画像である。例えば、配信用静止画像は、表示用静止画像の解像度を低くした静止画像であってもよいし、表示用静止画像と同一の静止画像であってもよい。
【0018】
本実施形態において、配信用ゲーム動画DMVは、表示用ゲーム動画GMVを再生するための動画情報に基づく動画であって、表示用ゲーム動画GMVと同一の動画である場合を想定するが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、配信用ゲーム動画DMVは、表示用ゲーム動画GMVの解像度を低くした動画であってもよい。なお、本実施形態において、配信用ゲーム動画DMVは、「配信動画」の一例である。
【0019】
例えば、ゲーム装置10は、配信用ゲーム動画DMVを再生するための動画情報を配信サーバ30に供給することにより、配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30に供給する。以下では、配信用ゲーム動画DMVを再生するための動画情報を、「配信用動画情報DMVinf」と称する場合がある(
図13参照)。なお、本実施形態では、表示用ゲーム動画GMVを再生するための動画情報は、特に図示されていないが、「配信用動画情報DMVinf」と表現を合わせて、「表示用動画情報GMVinf」とも称される。
【0020】
また、本実施形態では、ゲーム装置10が家庭用のゲーム機器である場合を一例として想定する。但し、ゲーム装置10としては、任意の情報処理装置を採用し得る。例えば、ゲーム装置10は、店舗や遊戯施設等に設置された業務用のゲーム機器であってもよいし、携帯電話若しくはスマートフォン等のモバイル機器であってもよいし、また、パーソナルコンピュータ等の据置型の情報機器であってもよい。また、表示装置20としては、例えば、液晶ディスプレイ、テレビ受像機、又は、タッチパネル式ディスプレイ等が該当する。なお、表示装置20は、ゲーム装置10に含まれてもよい。
【0021】
配信サーバ30は、配信用ゲーム動画DMV等の動画を複数の端末装置70に配信する配信システムの一例である。例えば、配信サーバ30は、ゲーム装置10から配信用ゲーム動画DMVが供給され、且つ、端末装置70-mから配信用ゲーム動画DMVの配信要求を受信した場合に、ゲーム装置10から供給された配信用ゲーム動画DMVを端末装置70-mに配信する。また、配信サーバ30は、端末装置70-mから、配信用ゲーム動画DMVを表示するための動画配信画面DSの配信要求を受信した場合、端末装置70-mに動画配信画面DSを配信する(
図3参照)。なお、詳細は
図13において説明するが、配信サーバ30は、配信用ゲーム動画DMVを再生している端末装置70に関する情報(「観戦情報」の一例)を、ゲーム装置10に送信する場合がある。
【0022】
図1に示す例では、端末装置70-mは、表示部71-mを有する。端末装置70-mは、配信サーバ30から、配信用ゲーム動画DMVが配信される場合に、配信用ゲーム動画DMVを表示部71-mに表示させる。なお、端末装置70-mとしては、スマートフォン、携帯電話、又は、パーソナルコンピュータ等の、インターネットに接続可能な任意の情報処理装置を採用し得る。
【0023】
広告管理サーバ50は、例えば、ゲーム装置10が商品又は役務(サービス)の広告を表示用ゲーム動画GMVに組み入れるために必要な情報を、ゲーム装置10に対して供給する。なお、以下では、商品及び役務を、「商材」と総称する場合がある。
【0024】
なお、ゲームシステム1の構成は、
図1に示す例に限定されない。例えば、
図1に示すゲームシステム1では、配信用ゲーム動画DMV等の動画を複数の端末装置70に配信する配信システムが1個の配信サーバ30により実現されたが、配信システムは、複数の配信サーバ30により実現されてもよい。すなわち、配信システムは、複数の配信サーバ30を有してもよい。また、配信システムに動画配信サービスを提供する配信事業者は、1つでもよいし、複数でもよい。例えば、配信システムは、複数の配信事業者のうちの一の配信事業者により管理される1又は複数の配信サーバ30と他の配信事業者により管理される1又は複数の配信サーバ30とを有してもよい。
【0025】
また、ゲームシステム1が有するゲーム装置10の数は、1個に限定されない。例えば、ゲームシステム1が有するゲーム装置10の数は、2個以上でもよい。また、広告管理サーバ50は、配信サーバ30がバナー画像を配信するために必要な情報を、配信サーバ30に対して供給してもよい。バナー画像は、商材の広告に係る静止画像又は動画像である。次に、
図2を参照しながら、ゲーム装置10が生成する表示用ゲーム動画GMVの概要を説明する。
【0026】
図2は、
図1に示したゲーム装置10が生成する表示用ゲーム動画GMVの概要の一例を説明するための説明図である。
【0027】
本実施形態に係る表示用ゲーム動画GMVは、仮想的な野球場等の仮想空間FDにおいて、野球ゲームが進行する様子を示す動画である。例えば、
図2に示す表示用ゲーム動画GMVは、仮想空間FDにおいて、投手キャラクタCR1がボールオブジェクトOB1を投球し、投手キャラクタCR1が投球したボールオブジェクトOB1を打者キャラクタCR2がバットオブジェクトOB2を用いて打ち返す様子を示す。また、例えば、表示用ゲーム動画GMVは、仮想空間FDにおいて、野球ゲームを観戦する観客キャラクタCR3の様子を示す。
【0028】
なお、仮想空間FDにおいて野球ゲームが進行する様子は、「ゲームに係る仮想空間の状況」の一例である。仮想空間FDの状況は、例えば、仮想空間FDに存在するゲーム要素に関する状況の一部又は全部であってもよいし、仮想空間FDに存在する音に関する状況の一部又は全部であってもよい。あるいは、仮想空間FDの状況は、仮想空間FDに存在するゲーム要素に関する状況と仮想空間FDに存在する音に関する状況とを含む状況の一部又は全部であってもよい。
【0029】
また、仮想空間FDに存在するゲーム要素は、例えば、仮想空間FD内の何れかの位置に配置されたゲーム要素であってもよい。ここで、ゲーム要素は、例えば、ゲーム装置10のプログラム(プログラムを実行するプロセッサ)により制御されるものであってもよい。また、ゲーム要素は、例えば、仮想空間FDに存在するキャラクタ、オブジェクト、及び、環境構成物を含む概念であってもよい。仮想空間FDの環境構成物は、例えば、野球場のグラウンド、及び、野球場のバックネット等、仮想空間FDに存在する仮想的な野球場の構成要素であってもよい。
【0030】
また、ゲーム要素に関する状況とは、例えば、仮想空間FDにおけるゲーム要素の位置であってもよいし、ゲーム要素の形状、模様、若しくは、色彩であってもよい。また、ゲーム要素に関する状況とは、例えば、仮想空間FDにおけるゲーム要素の移動方向であってもよいし、仮想空間FDにおけるゲーム要素の移動速度であってもよい。また、ゲーム要素に関する状況とは、例えば、仮想空間FDにおけるゲーム要素の位置、形状、模様、色彩、移動方向及び移動速度の一部若しくは全部であってもよい。
【0031】
また、仮想空間FDに存在する音は、例えば、発音位置又は聴音位置が仮想空間FD内の何れかの位置に存在する音であってもよいし、仮想空間FDに存在するゲーム要素と関連付けて発せられる音であってもよいし、又は、これらの両方であってもよい。また、音は、音声であってもよい。
【0032】
また、本実施形態に係る表示用ゲーム動画GMVは、1又は複数の動画広告AD(「広告」の一例)を含む場合がある。本実施形態において、動画広告ADは、仮想空間FDに存在するゲーム要素に表示される、広告対象の商材に関連する静止画像若しくは動画像であってもよい。また、動画広告ADは、仮想空間FDにおけるゲーム要素により発せられる、広告対象に関連する音声であってもよい。
【0033】
以下では、動画広告ADが、仮想空間FDに存在するゲーム要素に表示される静止画像又は動画像である場合、当該動画広告ADを、「画像広告ADi」と称する場合がある。
図2では、複数の画像広告ADiを区別するために、画像広告ADiの符号の末尾に、ハイフン(“-”)及び数字(“1”及び“2”)を付している。また、以下では、動画広告ADが、仮想空間FDに存在する音声である場合、当該動画広告ADを、「音声広告ADs」と称する場合がある。
【0034】
図2では、画像広告ADi-1が、仮想的な野球場のフェンスBSに設けられた看板BDaに表示される静止画像であり、画像広告ADi-2が、仮想的な野球場のフェンスBSに設けられた看板BDbに表示される静止画像である場合を例示している。また、
図2では、音声広告ADsが、仮想的な野球場に設けられたスピーカオブジェクトOB3から発せられる音声である場合を例示している。なお、本実施形態では、画像広告ADiが表示される場所として、看板BDa及びBDbを想定する。但し、画像広告ADiが表示される場所は、看板BD(BDa及びBDb)に限定されない。例えば、画像広告ADiは、投手キャラクタCR1及び打者キャラクタCR2等の選手キャラクタが着用しているユニホームに表示されてもよい。
【0035】
また、本実施形態では、画像広告ADiが看板BDa又はBDb表示されること、及び、音声広告ADsがスピーカオブジェクトOB3から発せられること等は、「動画広告ADが仮想空間FDに露出されること」を意味する。また、本実施形態では、仮想空間FDに露出される動画広告ADの内容(例えば、看板BDa及びBDbに表示される画像広告ADiの内容等)は、配信用ゲーム動画DMVを再生している端末装置70に関する情報に基づいて決定される。仮想空間FDに露出される動画広告ADの決定方法は、
図12において説明する。次に、
図3を参照しながら、配信サーバ30が端末装置70-mに対して供給する、動画配信画面DSの概要を説明する。
【0036】
図3は、配信サーバ30が端末装置70-mに対して供給する、動画配信画面DSの概要の一例を説明するための説明図である。
【0037】
動画配信画面DSには、例えば、配信サーバ30から配信されている配信用ゲーム動画DMVが表示される。さらに、
図3に示す動画配信画面DSには、再生開始ボタンBTst、全画面表示ボタンBTfs、いいねボタンBTgd、コメント入力領域CIW、及び、コメント表示領域CDW等が表示される。例えば、動画配信画面DSに表示されている配信用ゲーム動画DMVの再生が停止している状態において、再生開始ボタンBTstが押下された場合、配信用ゲーム動画DMVが再生される。また、例えば、動画配信画面DSに配信用ゲーム動画DMVが表示されている状態において、全画面表示ボタンBTfsが押下された場合、配信用ゲーム動画DMVの表示領域は、表示部71-mの全体に広がるように拡大される。
【0038】
また、例えば、動画配信画面DSに配信用ゲーム動画DMVが表示されている状態において、いいねボタンBTgdが押下された場合、いいねボタンBTgdが押下されたことを示す情報が端末装置70-mから配信サーバ30に送信される。なお、いいねボタンBTgdは、例えば、端末装置70-mのユーザ(配信用ゲーム動画DMVを視聴しているユーザ)が配信用ゲーム動画DMVに対してポジティブな感情(例えば、好き、楽しい及び支持できる等)を有することを意思表示するためのボタンである。
【0039】
また、例えば、端末装置70-mのユーザは、配信用ゲーム動画DMVに対してコメントを投稿する場合、投稿するコメントを端末装置70-mに入力する。端末装置70-mに入力された投稿前のコメントは、コメント入力領域CIWに表示される。コメント表示領域CDWには、配信用ゲーム動画DMVに対するコメントが表示される。なお、コメント表示領域CDWには、配信用ゲーム動画DMVを視聴しているユーザのうち、端末装置70-mのユーザ以外のユーザが投稿したコメントも表示される。また、配信用ゲーム動画DMVに対するコメントは、ゲーム装置10に対応する表示装置20の表示部21に表示されてもよい。例えば、ゲーム装置10は、表示用ゲーム動画GMVが表示される領域とは異なる領域に配信用ゲーム動画DMVに対するコメントが表示されるように、表示部21を制御してもよい。
【0040】
なお、動画配信画面DSは、
図3に示した例に限定されない。例えば、再生開始ボタンBTst、全画面表示ボタンBTfs、いいねボタンBTgd、コメント入力領域CIW、及び、コメント表示領域CDWの一部又は全部は、動画配信画面DSに表示されなくてもよい。また、例えば、商材の広告に係るバナー画像が動画配信画面DSに表示されてもよい。次に、
図4から
図9を参照しながら、ゲーム装置10、配信サーバ30及び広告管理サーバ50の機能について説明する。先ず、
図4及び
図5を参照しながら、ゲーム装置10の構成について説明する。
【0041】
図4は、
図1に示したゲーム装置10の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0042】
ゲーム装置10は、制御部120と、ゲームプログラムPRg(「プログラム」の一例)及び制御プログラムPRcg等の各種情報を記憶する記憶部140と、配信サーバ30及び広告管理サーバ50等の外部装置との間の通信を実行するための通信部160と、ゲーム装置10のユーザによる操作を受け付けるための操作部180とを有する。ゲームプログラムPRgは、例えば、ゲーム装置10が野球ゲームを実行するためのアプリケーションプログラムである。また、制御プログラムPRcgは、例えば、制御部120がゲーム装置10の各部を制御するためのオペレーションシステムプログラムである。広告管理テーブルTBL1には、ゲーム装置10が商材の広告を表示用ゲーム動画GMVに組み入れるために必要な情報が記憶されている。広告管理テーブルTBL1のデータ構成については、後述する
図12において説明する。
【0043】
制御部120は、ゲーム装置10の各部を制御する。さらに、制御部120は、ゲーム装置10において実行される野球ゲームの進行を制御する。例えば、制御部120は、ゲーム処理部121(「ゲーム制御部」の一例)、動画供給部122(「供給部」の一例)及び観戦情報取得部123(「取得部」の一例)を有する。
【0044】
ゲーム処理部121は、例えば、ゲーム装置10のユーザの操作等に基づいて、野球ゲームを進行させる。そして、ゲーム処理部121は、野球ゲームの進行結果に基づいて、仮想空間FDの状況を示す表示用ゲーム動画GMVを再生するための表示用動画情報GMVinfを生成する。例えば、ゲーム処理部121は、進行させたゲームの状況を示す進行状況情報を生成し、生成した進行状況情報に基づいて、表示用ゲーム動画GMVを再生するための表示用動画情報GMVinfを生成する。これにより、例えば、表示部21は、ゲーム処理部121が生成した表示用動画情報GMVinfに基づいて、表示用ゲーム動画GMVを表示する。
【0045】
ここで、進行状況情報は、例えば、野球ゲームの進行に伴い仮想空間FDの状況が変化した場合に、仮想空間FDに存在する各種ゲーム要素の状態と、仮想空間FDにおける音とを管理するための情報である。具体的には、本実施形態において、進行状況情報は、例えば、仮想空間FDにおけるゲーム要素の位置、形状、姿勢、向き、色彩、模様、移動速度、及び、移動方向と、仮想空間FDにおいて存在する音との、一部又は全部を含む情報である。
【0046】
また、表示用動画情報GMVinfは、単位期間毎に更新される表示用静止画像を示す情報(単位期間毎に更新される表示用静止画像をリアルタイムに示す情報)であってもよいし、複数の単位期間と1対1に対応する複数の表示用静止画像の集合を示す情報(複数の単位期間に亘り蓄積された複数の表示用静止画像の集合を示す情報)であってもよい。また、表示用動画情報GMVinfは、単位期間毎に更新される表示用静止画像又は複数の表示用静止画像の集合を示す情報に対して、仮想空間FDにおける音を示す情報を付加した情報であってもよい。ここで、表示用静止画像は、各単位期間における各種ゲーム要素の状態と、各単位期間における仮想空間FDとを表す静止画像である。
【0047】
動画供給部122は、配信用ゲーム動画DMVを配信する場合、配信用ゲーム動画DMVを再生するための配信用動画情報DMVinfを表示用動画情報GMVinfに基づいて生成し、生成した配信用動画情報DMVinfを通信部160を介して配信サーバ30に供給する。これにより、配信用動画情報DMVinfに基づく配信用ゲーム動画DMVが端末装置70-m等に配信される。なお、配信用動画情報DMVinfに基づく配信用ゲーム動画DMVは、配信用動画情報DMVinfが表示用動画情報GMVinfに基づいて生成されるため、表示用動画情報GMVinfに基づく配信動画に該当する。
【0048】
ここで、配信用動画情報DMVinfは、単位期間毎に更新される配信用静止画像を示す情報(単位期間毎に更新される配信用静止画像をリアルタイムに示す情報)であってもよいし、複数の単位期間と1対1に対応する複数の配信用静止画像の集合を示す情報(複数の単位期間に亘り蓄積された複数の配信用静止画像の集合を示す情報)であってもよい。また、配信用動画情報DMVinfは、単位期間毎に更新される配信用静止画像又は複数の配信用静止画像の集合を示す情報に対して、仮想空間FDにおける音を示す情報を付加した情報であってもよい。また、配信用静止画像は、
図1において説明したように、表示用静止画像の解像度を低くした静止画像であってもよいし、表示用静止画像と同一の静止画像であってもよい。なお、配信用動画情報DMVinfは、動画供給部122とは別の機能ブロックにより生成されてもよい。
【0049】
観戦情報取得部123は、配信用ゲーム動画DMVを再生している1又は複数の端末装置70に関する情報を、配信サーバ30から取得する。なお、配信用ゲーム動画DMVを再生している端末装置70は、M個の端末装置70-1~70-Mのうち、配信用動画情報DMVinfに基づく配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30から受信している観戦端末である。
【0050】
以下では、配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30から受信している端末装置70、すなわち、配信用ゲーム動画DMVを再生している端末装置70を、「観戦端末」と称する場合がある。また、以下では、配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30から受信している観戦端末に関する情報を、「観戦情報WTinf」と称する場合がある(
図10参照)。例えば、ゲーム処理部121は、観戦情報取得部123により取得された観戦情報WTinfに基づいて、仮想空間FDに露出させる広告の内容を制御する。仮想空間FDに露出させる広告の内容を制御する方法の詳細は、
図12において説明する。
【0051】
なお、ゲーム装置10の構成は、
図4に示す例に限定されない。例えば、
図1に示した表示装置20がゲーム装置10に含まれる場合、ゲーム装置10は、表示用ゲーム動画GMV等の各種画像を表示可能な表示部21を有してもよい。次に、
図5を参照しながら、ゲーム装置10のハードウェア構成について説明する。
【0052】
図5は、
図4に示したゲーム装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0053】
ゲーム装置10は、ゲーム装置10の各部を制御するプロセッサ12(「ゲーム装置のプロセッサ」の一例)と、各種情報を記憶するメモリ14と、通信装置16と、入力操作装置18とを有する。
【0054】
メモリ14は、例えば、プロセッサ12の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリと、ゲームプログラムPRg及び制御プログラムPRcg等の各種情報を記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性メモリとの、一方又は双方を含み、記憶部140として機能する。なお、メモリ14は、ゲーム装置10に着脱可能であってもよい。具体的には、メモリ14は、ゲーム装置10に着脱されるメモリカード等の記憶媒体であってもよい。また、メモリ14は、例えば、ゲーム装置10とネットワークNW等を介して通信可能に接続された記憶装置(例えば、オンラインストレージ)であってもよい。
【0055】
プロセッサ12は、例えば、1又は複数のCPU(Central Processing Unit)を含んで構成される。プロセッサ12は、例えば、メモリ14に記憶された制御プログラムPRcgを実行し、制御プログラムPRcgに従って動作することで、ゲーム装置10の各部を制御する制御部120として機能する。さらに、プロセッサ12は、例えば、メモリ14に記憶されたゲームプログラムPRgを実行し、ゲームプログラムPRgに従って動作することで、野球ゲームを実行するための制御部120として機能する。例えば、メモリ14に記憶されたゲームプログラムPRgに従って動作するプロセッサ12は、ゲーム処理部121と動画供給部122と観戦情報取得部123とを含む制御部120として機能する。
【0056】
なお、例えば、プロセッサ12が複数のCPUを含んで構成される場合、制御部120の一部又は全部の機能は、これら複数のCPUが制御プログラムPRcg及びゲームプログラムPRg等のプログラムに従って協働して動作することで実現されてもよい。また、プロセッサ12は、1又は複数のCPUに加え、又は、1又は複数のCPUのうち一部又は全部に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、又は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されるものであってもよい。この場合、プロセッサ12により実現される制御部120の一部又は全部は、DSP等のハードウェアにより実現されてもよい。
【0057】
通信装置16は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの一方又は双方を介して、ゲーム装置10の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、通信部160として機能する。
【0058】
入力操作装置18は、ゲーム装置10のユーザによる操作を受け付けるためのハードウェアであり、操作部180として機能する。例えば、入力操作装置18は、操作ボタン、タッチパネル、キーボード、ジョイスティック、及び、マウス等のポインティングデバイスの一部又は全部を含む、1又は複数の機器から構成されるものであってもよい。次に、
図6及び
図7を参照しながら、配信サーバ30の構成について説明する。
【0059】
図6は、
図1に示した配信サーバ30の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0060】
配信サーバ30は、配信サーバ30の各部を制御する制御部320と、各種情報を記憶する記憶部340と、ゲーム装置10及び端末装置70-m等の外部装置との間の通信を実行するための通信部360とを有する。制御部320は、ゲーム装置10から通信部360を介して配信用動画情報DMVinfを取得する動画取得部321と、動画配信部322と、ゲーム装置10に通信部360を介して観戦情報WTinfを供給する観戦情報供給部324とを有する。
【0061】
動画配信部322は、例えば、動画配信画面DSを端末装置70に表示させるための情報を通信部360を介して端末装置70-mに送信することにより、端末装置70-mに動画配信画面DSを配信する。以下では、動画配信画面DSを端末装置70に表示させるための情報を、「配信画面情報DSinf」と称する場合がある(
図13参照)。配信画面情報DSinfは、例えば、動画配信部322により生成されてもよいし、動画配信部322とは別の機能ブロックにより生成されてもよい。また、動画配信部322は、例えば、端末装置70-mに通信部360を介して配信用動画情報DMVinfを送信することにより、配信用動画情報DMVinfに基づく配信用ゲーム動画DMVを端末装置70-mに対して配信する。記憶部340は、配信サーバ30の各部を制御するための制御プログラムPRcdと、登録者管理テーブルTBL2等の各種情報とを記憶する。登録者管理テーブルTBL2には、例えば、配信サーバ30から配信される動画を視聴するための動画配信サービスにユーザが登録した情報が、記憶されている。登録者管理テーブルTBL2のデータ構成については、後述する
図11において説明する。次に、
図7を参照しながら、配信サーバ30のハードウェア構成について説明する。
【0062】
図7は、
図6に示した配信サーバ30のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0063】
配信サーバ30は、配信サーバ30の各部を制御するプロセッサ32と、各種情報を記憶するメモリ34と、配信サーバ30の外部に存在する外部装置との通信を行うための通信装置36とを有する。
【0064】
メモリ34は、例えば、プロセッサ32の作業領域として機能するRAM等の揮発性メモリと、制御プログラムPRcd等の各種情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリとの、一方又は双方を含み、記憶部340として機能する。プロセッサ32は、例えば、1又は複数のCPUを含んで構成される。プロセッサ32は、メモリ34に記憶された制御プログラムPRcdを実行し、制御プログラムPRcdに従って動作することで、制御部320として機能する。通信装置36は、配信サーバ30の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、通信部360として機能する。
【0065】
なお、配信サーバ30の構成は、
図6及び
図7に示した例に限定されない。例えば、配信サーバ30は、配信サーバ30の管理者等による操作を受け付けるための操作部として機能する入力操作装置を有してもよい。次に、
図8及び
図9を参照しながら、広告管理サーバ50の構成について説明する。
【0066】
図8は、
図1に示した広告管理サーバ50の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0067】
広告管理サーバ50は、広告管理サーバ50の各部を制御する制御部520と、各種情報を記憶する記憶部540と、ゲーム装置10等の外部装置との間の通信を実行するための通信部560とを有する。制御部520は、提供部521を有する。記憶部540は、広告管理サーバ50の各部を制御するための制御プログラムPRcaと、広告管理テーブルTBL1等の各種情報とを記憶する。記憶部540に記憶されている広告管理テーブルTBL1は、例えば、ゲーム装置10に提供される広告管理テーブルTBL1である。
【0068】
例えば、提供部521は、後述する
図13に示すテーブル取得要求REQtblをゲーム装置10から通信部560を介して受信すると、記憶部540に記憶されている広告管理テーブルTBL1を通信部560を介してゲーム装置10に送信する。従って、
図3に示したゲーム装置10の記憶部140に記憶されている広告管理テーブルTBL1は、提供部521がゲーム装置10に送信した広告管理テーブルTBL1と同じである。次に、
図9を参照しながら、広告管理サーバ50のハードウェア構成について説明する。
【0069】
図9は、
図8に示した広告管理サーバ50のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0070】
広告管理サーバ50は、広告管理サーバ50の各部を制御するプロセッサ52と、各種情報を記憶するメモリ54と、広告管理サーバ50の外部に存在する外部装置との通信を行うための通信装置56とを有する。
【0071】
メモリ54は、例えば、プロセッサ52の作業領域として機能するRAM等の揮発性メモリと、制御プログラムPRca及び広告管理テーブルTBL1等の各種情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリとの、一方又は双方を含み、記憶部540として機能する。プロセッサ52は、例えば、1又は複数のCPUを含んで構成される。プロセッサ52は、メモリ54に記憶された制御プログラムPRcaを実行し、制御プログラムPRcaに従って動作することで、制御部520として機能する。通信装置56は、広告管理サーバ50の外部に存在する外部装置との通信を行うためのハードウェアであり、通信部560として機能する。
【0072】
なお、広告管理サーバ50の構成は、
図8及び
図9に示した例に限定されない。例えば、広告管理サーバ50は、広告管理サーバ50の管理者等による操作を受け付けるための操作部として機能する入力操作装置を有してもよい。次に、
図10を参照しながら、観戦情報WTinfについて説明する。
【0073】
図10は、観戦情報WTinfの概要の一例を説明するための説明図である。
【0074】
観戦情報WTinfは、
図4で説明したように、配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30から受信している観戦端末に関する情報である。以下では、観戦端末のユーザ、すなわち、配信用ゲーム動画DMVを視聴しているユーザを、単に「観戦者」と称する場合がある。
図10は、観戦情報WTinfに該当する情報の分類の一例を示したものであり、観戦情報WTinfが
図10に示した情報を全て含むことに限定するものではない。
【0075】
例えば、観戦情報WTinfは、観戦者自身に関する観戦者情報であってもよいし、観戦端末自体に係る端末情報であってもよいし、又は、これらの両方を含む情報であってもよい。観戦者情報は、例えば、観戦者の属性(「ユーザの属性」の一例)を示す観戦者属性情報(「ユーザ属性情報」の一例)であってもよい。観戦者属性情報は、例えば、観戦者ごとに関連付けられた情報であってもよい。観戦者ごとに関連付けられた情報は、例えば、各観戦者に共通した項目情報であってもよい。各観戦者に共通した項目情報は、例えば、観戦者の年齢、性別、居住地域及び趣味趣向の一部又は全部を示す情報であってもよい。なお、観戦者の年齢を示す情報としては、観戦者の年齢層を示す情報も該当する。
【0076】
また、端末情報は、例えば、観戦端末の数(以下、観戦端末数とも称する)であってもよいし、観戦端末の属性を示す端末属性情報であってもよいし、又は、これらの両方を含む情報であってもよい。端末属性情報は、例えば、観戦端末の種類、観戦端末の所在地域、観戦端末のオペレーティングシステム(例えば、iOS(登録商標)及びAndroid(登録商標)等)、及び、配信用ゲーム動画DMVの再生に使用されるアプリケーションの一部又は全部を示す情報であってもよい。なお、観戦端末の種類を示す情報は、パーソナルコンピュータ及びスマートフォン等を示す情報であってもよいし、観戦端末の機種を示す情報であってもよい。また、観戦端末の所在地域を示す情報は、例えば、観戦端末のIP(Internet Protocol)アドレスであってもよい。
【0077】
なお、観戦情報WTinfは、上述の例に限定されない。例えば、端末情報には、観戦端末に対するユーザ操作に基づく反応情報が含まれてもよい。反応情報は、例えば、観戦者による配信用ゲーム動画DMVの評価に関する評価情報であってもよいし、観戦者により配信用ゲーム動画DMVに対して投稿されたコメントに関するコメント情報であってもよい。あるいは、反応情報は、評価情報及びコメント情報の両方を含む情報であってもよい。評価情報は、例えば、配信用ゲーム動画DMVに対して好意的な評価をした観戦者の数を示す情報であってもよい。具体的には、評価情報は、
図3に示したいいねボタンBTgdを押下した観戦者の数を示す情報であってもよい。あるいは、評価情報は、いいねボタンBTgdが押下された回数を示す情報であってもよい。コメント情報は、例えば、配信用ゲーム動画DMVに対して投稿されたコメントの数を示す情報であってもよい。
【0078】
また、例えば、動画配信サービスに登録していないユーザも配信用ゲーム動画DMVの視聴が可能である場合、観戦者情報は、動画配信サービスに登録されている観戦者の数(以下、登録観戦者数とも称する)を示す情報を、観戦者属性情報に加え、又は、観戦者属性情報に代えて含んでもよい。例えば、観戦端末数に対する登録観戦者数の比率が所定の比率以下である場合、観戦者が最も多く居住している地域又は国を推測するための情報として、観戦端末の所在地域を示す情報が観戦者の居住地域を示す情報より優先的に使用されてもよい。
【0079】
本実施形態では、観戦情報WTinfが、観戦者の年齢を示す情報を含む場合を想定する。次に、
図11を参照しながら、配信サーバ30の記憶部340に記憶されている登録者管理テーブルTBL2について説明する。
【0080】
図11は、登録者管理テーブルTBL2のデータ構成の一例を示す図である。
【0081】
登録者管理テーブルTBL2は、例えば、配信サーバ30から配信される動画を視聴するための動画配信サービスに登録した複数のユーザと1対1に対応する複数のレコードを有する。以下では、動画配信サービスに登録したユーザを、「登録者」と称する場合がある。
【0082】
登録者管理テーブルTBL2の各レコードは、例えば、登録者IDと、登録者の名称(登録者名)を示す情報と、登録者の属性を示す登録者属性情報とを含む。登録者IDは、動画配信サービスに登録した複数の登録者の中から、各登録者を識別するための情報である。また、登録者名を示す情報は、例えば、複数の登録者の中から、各登録者を人が識別するためのものであってもよい。また、登録者属性情報は、例えば、ユーザ(登録者)が動画配信サービスへのユーザ登録を行った時又はユーザ登録を行った後に、登録者により申告された情報であってもよい。
図11のハイフン(“-”)は、登録者により申告されなかったことを示す。
【0083】
本実施形態において、登録者属性情報は、例えば、登録者の年齢を示す情報と、登録者の性別を示す情報と、登録者の居住地域を示す情報と、趣味趣向情報とを含む。趣味趣向情報は、登録者の趣味趣向を示す情報である。
図11に示す登録者管理テーブルTBL2の例では、趣味趣向情報は、登録者の趣味を示す情報と、登録者のペットに関する情報と、登録者の好きな音楽のジャンルを示す情報と、登録者が1年間に行く旅行の回数を示す情報とを含む。
【0084】
例えば、配信用ゲーム動画DMVを視聴している登録者(観戦者)に対応する登録者属性情報に含まれる複数の項目(年齢及び性別等)の一部又は全部は、観戦情報WTinfとして、配信サーバ30からゲーム装置10に送信される。本実施形態では、登録者の年齢を示す情報は、
図10に示した観戦者の年齢を示す情報に対応し、登録者の性別を示す情報は、
図10に示した観戦者の性別を示す情報に対応し、登録者の居住地域を示す情報は、
図10に示した観戦者の居住地域を示す情報に対応する。また、趣味趣向情報は、
図10に示した観戦者の趣味趣向情報に対応する。
【0085】
なお、登録者管理テーブルTBL2のデータ構成は、
図11に示した例に限定されない。例えば、趣味趣向情報は、登録者によるインターネットの閲覧履歴及びインターネット上のサービスの利用履歴の一方又は両方を含んでいてもよい。また、例えば、趣味趣向情報は、閲覧履歴及び利用履歴の一方又は両方に基づく、登録者の趣向の分析結果を示す情報を、含んでいてもよい。次に、
図12を参照しながら、広告管理サーバ50の記憶部540に記憶されている広告管理テーブルTBL1について説明する。
【0086】
図12は、広告管理テーブルTBL1のデータ構成の一例を示す図である。
【0087】
図12に示す広告管理テーブルTBL1では、例えば、観戦者の年齢層が複数に区分され、広告ID、商材名称、ファイル情報、及び、露出位置情報を含む広告情報が、年齢層の区分毎に管理される。観戦者の年齢層は、例えば、広告のターゲットとなるユーザ(以下、広告のターゲットユーザとも称する)の年齢層に合わせて、区分されてもよい。広告のターゲットユーザの年齢層は、広告主により申請されてもよい。
【0088】
広告IDは、複数の動画広告ADの中から、各動画広告ADを識別するための情報である。商材名称は、広告IDと対応する動画広告ADの対象となる商材の名称を示す。
【0089】
ファイル情報は、例えば、広告IDと対応する動画広告ADが画像広告ADiである場合、広告IDと対応する画像広告ADiを表示するための静止画ファイル又は動画ファイルを示す情報である。また、ファイル情報は、例えば、広告IDと対応する動画広告ADが音声広告ADsである場合、広告IDと対応する音声広告ADsを再生するための音声ファイルを示す情報である。以下では、画像広告ADiを表示するための静止画ファイル又は動画ファイルと、音声広告ADsを再生するための音声ファイルとを、「広告ファイル」と総称する場合がある。
【0090】
例えば、ゲーム装置10は、広告管理テーブルTBL1を広告管理サーバ50から取得する際に、取得する広告管理テーブルTBL1に登録されている広告ファイルを広告管理サーバ50から取得してもよい。あるいは、ゲーム装置10は、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定したときに、決定した動画広告ADに対応する広告ファイルを広告管理サーバ50から取得してもよい。
【0091】
露出位置情報は、広告IDと対応する動画広告ADが露出される仮想空間FD内の位置を示す情報である。広告IDと対応する動画広告ADが画像広告ADiである場合、動画広告ADが露出される仮想空間FD内の位置としては、例えば、看板等が該当する。例えば、
図12に示す第1看板は、
図2に示した看板BDaであり、第2看板は、
図2に示した看板BDbである。
【0092】
また、広告IDと対応する動画広告ADが音声広告ADsである場合、動画広告ADが露出される仮想空間FD内の位置としては、例えば、場内アナウンス等が該当する。例えば、
図12に示す場内アナウンスは、
図2に示したスピーカオブジェクトOB3から音声広告ADsの内容(音声)が発せられることを示す。なお、
図2では、説明を分かり易くするために、表示用ゲーム動画GMVの再生画面にスピーカオブジェクトOB3が表示される例を示したが、表示用ゲーム動画GMV等の再生画面にスピーカオブジェクトOB3が表示されない場合でも、音声広告ADsに対応する音声が出力されてもよい。以下では、動画広告ADが露出される仮想空間FD内の位置を、「露出位置」と称する場合がある。
【0093】
なお、広告管理テーブルTBL1のデータ構成は、
図12に示した例に限定されない。例えば、ファイル情報に対応するフィールドは、静止画ファイル又は動画ファイルを示す情報に対応する第1のサブフィールドと、音声ファイルを示す情報に対応する第2のサブフィールドとを有してもよい。次に、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを広告管理テーブルTBL1を用いて決定する方法の一例を説明する。なお、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定することは、仮想空間FDに露出させる広告の内容を決定することに該当する。
【0094】
ゲーム処理部121は、例えば、観戦情報取得部123により取得された観戦情報WTinfに基づいて、観戦者の年齢を集計する。そして、ゲーム処理部121は、観戦者の年齢の集計結果に基づいて、広告管理テーブルTBL1において区分された観戦者の年齢層の中から、配信用ゲーム動画DMVを視聴している観戦者が最も多く属する年齢層を特定する。また、ゲーム処理部121は、広告管理テーブルTBL1において区分された観戦者の年齢層のうち、観戦者が最も多く属する年齢層に対応する動画広告ADを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定する。
【0095】
例えば、ゲーム処理部121は、観戦者が最も多く属する年齢層が“16~20歳”の年齢層である場合、“爽やかサイダー”の画像広告ADi、“焼きたてブレッド”の画像広告ADi、及び、“沖縄ツアー”の音声広告ADsを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定する。これにより、
図2に示した看板BDaに“爽やかサイダー”の画像広告ADiが表示され、看板BDbに“焼きたてブレッド”の画像広告ADiが表示され、スピーカオブジェクトOB3から“沖縄ツアー”の音声広告ADsが流れる。このように、観戦者が最も多く属する年齢層が“16~20歳”の年齢層である場合、“16~20歳”の年齢層のユーザをターゲットとした動画広告ADが仮想空間FDに露出される。
【0096】
また、例えば、ゲーム処理部121は、観戦者が最も多く属する年齢層が“21~30歳”の年齢層である場合、“XYミュージック”の画像広告ADi、“おいしいドッグフード”の画像広告ADi、及び、“ハワイツアー”の音声広告ADsを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定する。このように、ゲーム処理部121は、観戦情報取得部123により取得された観戦情報WTinfに基づいて、仮想空間FDに露出させる広告の内容を決定する。
【0097】
なお、ゲーム処理部121は、観戦者が最も多く属する年齢層(以下、第1の多数派年齢層とも称する)に対応する動画広告AD、及び、観戦者が2番目に多く属する年齢層(以下、第2の多数派年齢層とも称する)に対応する動画広告ADを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定してもよい。
【0098】
例えば、第1の多数派年齢層の人数と第2の多数派年齢層の人数との差が所定値以下の場合、ゲーム処理部121は、第1の多数派年齢層に対応する動画広告AD、及び、第2の多数派年齢層に対応する動画広告ADを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定してもよい。あるいは、第1の多数派年齢層の人数と第2の多数派年齢層の人数との比率が所定の比率以下の場合、ゲーム処理部121は、第1の多数派年齢層に対応する動画広告AD、及び、第2の多数派年齢層に対応する動画広告ADを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定してもよい。次に、
図13を参照しながら、ゲームシステム1の動作の概要について説明する。
【0099】
図13は、
図1に示したゲームシステム1の動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【0100】
図13では、図を見やすくするために、M個の端末装置70のうちの端末装置70-1及び70-2を図示しているが、配信用ゲーム動画DMVを再生する端末装置70は、端末装置70-1及び70-2に限定されない。以下では、
図13に示すゲームシステム1の動作の一例は、システム動作例とも称される。
【0101】
先ず、ゲーム装置10の制御部120は、広告管理テーブルTBL1を取得するためのテーブル取得要求REQtblが広告管理サーバ50に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S100)。
【0102】
広告管理サーバ50がテーブル取得要求REQtblを受信すると、広告管理サーバ50の制御部520は、テーブル取得要求REQtblを送信したゲーム装置10に広告管理テーブルTBL1が送信されるように、広告管理サーバ50の各部を制御する(S500)。そして、ゲーム装置10の制御部120は、テーブル取得要求REQtblに対する応答として広告管理サーバ50から送信された広告管理テーブルTBL1を、通信部160を介して取得する(S102)。なお、後述するステップS126の処理(広告の内容を決定する処理)が開始されるまでにゲーム装置10が広告管理テーブルTBL1を取得できれば、テーブル取得要求REQtblの広告管理サーバ50への送信は、例えば、野球ゲームの開始後でもよい。
【0103】
また、ゲーム装置10の制御部120は、配信開始要求REQstが配信サーバ30に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S104)。ここで、配信開始要求REQstは、ゲーム装置10が配信サーバ30に対して配信用ゲーム動画DMVの供給を開始することを示す情報である。
【0104】
配信サーバ30が配信開始要求REQstを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、配信開始要求REQstに対する許可応答ACKstがゲーム装置10に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S300)。そして、ゲーム装置10の制御部120は、配信開始要求REQstに対する応答として配信サーバ30から送信された許可応答ACKstを、通信部160を介して取得する(S106)。
【0105】
その後、ゲーム装置10の制御部120は、野球ゲームを開始する(S108)。なお、ゲーム装置10の制御部120は、例えば、配信開始要求REQstを配信サーバ30に送信する前に、野球ゲームを開始してもよい。ゲーム装置10の制御部120は、野球ゲームを開始した後、配信用動画情報DMVinfが配信サーバ30に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S118)。これにより、配信サーバ30には、配信用動画情報DMVinfに基づく配信用ゲーム動画DMVが供給される。
【0106】
ところで、システム動作例においては、ステップS118の処理が実行されるタイミングで、配信期間が開始される。すなわち、システム動作例においては、ステップS118の処理が実行されるタイミングが、配信開始時刻t0に相当する。
図13に示す例では、配信期間において、端末装置70-1及び70-2が配信サーバ30に動画配信画面要求REQdsを送信する場合(S700)を想定する。
【0107】
例えば、端末装置70-1は、動画配信画面要求REQdsを配信サーバ30に送信する(S700-1)。そして、配信サーバ30が動画配信画面要求REQdsを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、配信画面情報DSinfが端末装置70-1に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S302a)。なお、配信画面情報DSinfは、
図6において説明したように、動画配信画面DSを端末装置70に表示させるための情報である。
【0108】
その後、端末装置70-1は、端末装置70-1の表示部71-1に表示されている動画配信画面DSにおいて、例えば、再生開始ボタンBTstが押下されると、配信サーバ30に動画配信要求REQmvを送信する(S702-1)。動画配信要求REQmvは、例えば、配信用ゲーム動画DMVの配信を要求する情報である。なお、システム動作例では、ステップS702-1の処理が、時刻t0よりも後であって、時刻t1よりも前のタイミングにおいて実行される場合を、一例として想定する。システム動作例では、時刻t1は、後述する観戦情報取得要求REQwtがゲーム装置10から配信サーバ30に送信される時刻である。
【0109】
そして、配信サーバ30が動画配信要求REQmvを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、配信用動画情報DMVinfが端末装置70-1に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S304a)。なお、
図13には特に図示していないが、端末装置70-1は、配信サーバ30から受信した配信用動画情報DMVinfに基づいて、配信用ゲーム動画DMVを再生する。
【0110】
また、例えば、端末装置70-2は、動画配信画面要求REQdsを配信サーバ30に送信する(S700-2)。そして、配信サーバ30が動画配信画面要求REQdsを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、配信画面情報DSinfが端末装置70-2に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S302b)。
【0111】
その後、端末装置70-2は、端末装置70-2の表示部71-2に表示されている動画配信画面DSにおいて、例えば、再生開始ボタンBTstが押下されると、配信サーバ30に動画配信要求REQmvを送信する(S702-2)。
【0112】
そして、配信サーバ30が動画配信要求REQmvを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、配信用動画情報DMVinfが端末装置70-1及び70-2に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S304b)。配信サーバ30は、端末装置70-2からの動画配信要求REQmvを受信する前に、端末装置70-1に対して配信用ゲーム動画DMVの配信を開始している。このため、ステップS304bでは、配信用動画情報DMVinfは、端末装置70-1及び70-2の両方に送信される。
【0113】
そして、配信開始時刻t0から所定時間Taが経過した後の時刻t1において、ゲーム装置10の制御部120は、観戦情報WTinfを取得するための観戦情報取得要求REQwtが配信サーバ30に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S122)。配信サーバ30が観戦情報取得要求REQwtを受信すると、配信サーバ30の制御部320は、ゲーム装置10に観戦情報WTinfが送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S306)。これにより、ゲーム装置10の制御部120は、配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30から受信している端末装置70に関する情報として、観戦情報WTinfを、通信部160を介して取得する(S124)。
【0114】
ゲーム装置10の制御部120は、ステップS124において配信サーバ30から取得した観戦情報WTinfと、ステップS102において広告管理サーバ50から取得した広告管理テーブルTBL1とに基づいて、仮想空間FDに露出させる広告の内容を決定する(S126)。例えば、ゲーム装置10の制御部120は、
図12において説明したように、観戦者が最も多く属する年齢層をターゲットとする動画広告ADを、仮想空間FDに露出させる広告として決定する。
【0115】
ステップS126の処理(広告の内容を決定する処理)以降では、例えば、ゲーム装置10の制御部120は、ステップS126において決定した動画広告ADを、仮想空間FDに対して組み入れる。これにより、動画広告ADが仮想空間FD内のオブジェクト(例えば、看板BD等)に対してテクスチャとして設定される。そして、ゲーム装置10の制御部120は、動画広告ADが組み入れられた仮想空間FDの状況を示す表示用ゲーム動画GMVを再生するための表示用動画情報GMVinfを生成し、生成した表示用動画情報GMVinfに基づいて、配信用動画情報DMVinfを生成する。表示用動画情報GMVinfに基づいて生成された配信用動画情報DMVinfは、ゲーム装置10から配信サーバ30に送信される(S138)。
【0116】
すなわち、ゲーム装置10の制御部120は、広告の内容を決定した後、配信用動画情報DMVinfが配信サーバ30に送信されるように、ゲーム装置10の各部を制御する(S138)。これにより、配信サーバ30には、配信用動画情報DMVinfに基づく配信用ゲーム動画DMVが供給される。
【0117】
配信サーバ30の制御部320は、配信用動画情報DMVinfが端末装置70-1及び70-2に送信されるように、配信サーバ30の各部を制御する(S304c)。端末装置70はゲーム装置10から配信サーバ30を介して受信した配信用動画情報DMVinfに基づいて、配信用ゲーム動画DMVを再生する。このため、配信用ゲーム動画DMVにより示される仮想空間FD(すなわち、端末装置70において再生される仮想空間FD)に対しても、動画広告ADが組み入れられている。
【0118】
上述のとおり、システム動作例では、時刻t1より後の時刻に、仮想空間FDに露出させる広告の内容が決定される。換言すれば、時刻t1より前の期間(すなわち、配信開始時刻t0から所定時間Taが経過する前までの期間)では、仮想空間FDに露出させる広告の内容は決定されていない。従って、広告の内容が決定される前の期間(例えば、時刻t1より前の期間)では、動画広告ADは仮想空間FDに露出されなくてもよい。
【0119】
なお、ゲームシステム1の動作は、
図13に示した例に限定されない。例えば、ステップS122の処理(観戦情報取得要求REQwtを配信サーバ30に送信する処理)は、省かれてもよい。ステップS122の処理が省かれる場合、例えば、配信サーバ30は、ゲーム装置10に観戦情報WTinfを間隔をあけて繰り返し送信してもよい。この場合、ゲーム装置10の制御部120は、時刻t1より後の期間においてゲーム装置10が配信サーバ30から最初に受信した観戦情報WTinfに基づいて、広告の内容を決定してもよい。あるいは、ゲーム装置10の制御部120は、時刻t1より前の期間においてゲーム装置10が配信サーバ30から最後に受信した観戦情報WTinfに基づいて、広告の内容を決定してもよい。
【0120】
また、ステップS122の処理が省かれる場合、例えば、配信サーバ30は、配信用動画情報DMVinfをゲーム装置10から最初に受信した時刻(すなわち、配信開始時刻t0)から所定時間Taが経過した後の時刻t1において、ゲーム装置10に観戦情報WTinfを送信してもよい。
【0121】
図14は、
図1に示したゲーム装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【0122】
なお、
図14は、
図13に示したステップS100及びS102の一連の処理(テーブル取得要求REQtblの送信、及び、広告管理テーブルTBL1の取得)が実行された後のゲーム装置10の動作の一例を示す。従って、
図14のステップS104の処理は、
図13に示したステップS100及びS102の一連の処理が実行された後に実行される。
図13で説明した処理と同様の処理については、詳細な説明を省略する。
【0123】
ステップS104において、ゲーム処理部121は、配信開始要求REQstを配信サーバ30に送信する。そして、ステップS106において、ゲーム処理部121は、配信開始要求REQstに対する応答として配信サーバ30から送信された許可応答ACKstを取得する。その後、ステップS108において、ゲーム処理部121は、野球ゲームを開始する。
【0124】
そして、ステップS110において、ゲーム処理部121は、例えば、ゲーム装置10の操作部180に対する操作に基づいて、野球ゲームを進行させる。なお、ゲーム処理部121は、ステップS110において、ゲーム装置10の操作部180に対する操作に基づいて進行させたゲームの状況を示す進行状況情報を生成してもよい。
【0125】
次に、ステップS112において、ゲーム処理部121は、ステップS110において進行させたゲームの状況を示す表示用ゲーム動画GMVを再生するための表示用動画情報GMVinfを生成する。例えば、ゲーム処理部121は、ステップS110において進行させたゲームの状況を示す進行状況情報に基づいて、表示用ゲーム動画GMVを再生するための表示用動画情報GMVinfを生成してもよい。なお、
図14に示す処理では、ステップS112において生成される表示用動画情報GMVinfには、広告管理テーブルTBL1に基づく動画広告ADは、組み入れられていない。
【0126】
次に、ステップS114において、ゲーム処理部121は、ステップS110において生成した表示用動画情報GMVinfに基づいて、表示用ゲーム動画GMVを再生する。これにより、表示用ゲーム動画GMVが表示部21に表示される。
【0127】
次に、ステップS116において、動画供給部122は、ステップS112において生成された表示用動画情報GMVinfに基づいて、配信用ゲーム動画DMVを再生するための配信用動画情報DMVinfを生成する。なお、ステップS112において生成された表示用動画情報GMVinfに基づいて生成される配信用動画情報DMVinfには、広告管理テーブルTBL1に基づく動画広告ADは、組み入れられていない。
【0128】
次に、ステップS118において、動画供給部122は、ステップS116において生成した配信用動画情報DMVinfを、配信サーバ30に送信する。これにより、配信用動画情報DMVinfに基づく配信用ゲーム動画DMVが配信サーバ30に供給され、配信期間が開始される。
【0129】
次に、ステップS120において、観戦情報取得部123は、配信開始時刻t0から所定時間Taが経過したか否かを判定する。ステップS120における判定の結果が否定の場合、観戦情報取得部123は、処理をステップS110に戻す。一方、ステップS120における判定の結果が肯定の場合、観戦情報取得部123は、処理をステップS122に進める。
【0130】
ステップS122において、観戦情報取得部123は、観戦情報取得要求REQwtを配信サーバ30に送信する。そして、ステップS124において、観戦情報取得部123は、観戦情報取得要求REQwtに対する応答として配信サーバ30から送信された観戦情報WTinfを取得する。
【0131】
次に、ステップS126において、ゲーム処理部121は、広告管理テーブルTBL1とステップS124において配信サーバ30から取得した観戦情報WTinfとに基づいて、仮想空間FDに露出させる広告の内容を決定する。例えば、ゲーム処理部121は、広告管理テーブルTBL1において区分された観戦者の年齢層の中から、観戦者が最も多く属する年齢層を、観戦情報WTinfに基づいて特定する。そして、ゲーム処理部121は、広告管理テーブルTBL1において管理されている複数の動画広告ADのうち、観戦情報WTinfに基づいて特定した年齢層(観戦者が最も多く属する年齢層)に対応する動画広告ADを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定する。
【0132】
次に、ゲーム処理部121は、ステップS130からステップS138までの一連の処理を実行する。なお、ステップS130からステップS138までの一連の処理は、ステップS126において決定された動画広告ADが仮想空間FDに対して組み入れられることを除いて、ステップS110からステップS118までの一連の処理と同様である。
【0133】
例えば、ステップS130の処理は、ステップS110の処理と同様である。また、ステップS132の処理は、ステップS112の処理と同様であり、ステップS134の処理は、ステップS114の処理と同様である。但し、ステップS132において生成される表示用動画情報GMVinfは、広告管理テーブルTBL1に基づく動画広告ADが仮想空間FDに対して組み入れられている点が、ステップS112において生成される表示用動画情報GMVinfと相違する。従って、ステップS134において再生される表示用ゲーム動画GMVにより示される仮想空間FDには、広告管理テーブルTBL1に基づく動画広告ADが組み入れられている。
【0134】
また、ステップS136の処理は、ステップS116の処理と同様であり、ステップS138の処理は、ステップS118の処理と同様である。但し、ステップS136において生成される配信用動画情報DMVinfは、広告管理テーブルTBL1に基づく動画広告ADが仮想空間FDに対して組み入れられている点が、ステップS116において生成される配信用動画情報DMVinfと相違する。従って、ステップS138において配信サーバ30に送信された配信用動画情報DMVinfに基づく配信用ゲーム動画DMVにより示される仮想空間FDには、広告管理テーブルTBL1に基づく動画広告ADが組み入れられている。動画供給部122は、ステップS138の処理を実行した後、処理をステップS140に進める。
【0135】
ステップS140において、ゲーム処理部121は、野球ゲームが終了する等、所定の終了条件が充足されたか否かを判定する。ステップS140における判定の結果が否定の場合、ゲーム処理部121は、処理をステップS130に戻す。一方、ステップS140における判定の結果が肯定の場合、ゲーム処理部121は、
図14に示す処理を終了させる。
【0136】
なお、ゲーム装置10の動作は、
図14に示した例に限定されない。例えば、ステップS104及びS106の処理は、ゲーム処理部121とは別の機能ブロック、例えば、動画供給部122により実行されてもよい。また、例えば、ステップS120の処理(配信開始時刻t0から所定時間Taが経過したか否かの判定)は、観戦情報取得部123とは別の機能ブロック、例えば、ゲーム処理部121により実行されてもよい。また、例えば、ステップS122の処理(観戦情報取得要求REQwtを配信サーバ30に送信する処理)は、省かれてもよい。
【0137】
また、例えば、ステップS116の処理(配信用動画情報DMVinfの生成)は、ステップS114の処理(表示用ゲーム動画GMVの再生)より前に実行されてもよいし、ステップS114の処理と並列に実行されてもよい。同様に、例えば、ステップS136の処理は、ステップS134の処理より前に実行されてもよいし、ステップS134の処理と並列に実行されてもよい。また、例えば、ステップS116及び118の一連の処理が、ステップS114の処理(表示用ゲーム動画GMVの再生)より前に実行されてもよいし、ステップS114の処理と並列に実行されてもよい。同様に、例えば、ステップS136及びS138の一連の処理が、ステップS134の処理より前に実行されてもよいし、ステップS134の処理と並列に実行されてもよい。
【0138】
以上、本実施形態では、ゲーム処理部121は、野球ゲームを進行させ、野球ゲームの進行結果に基づいて、野球ゲームに係る仮想空間FDの状況を示す表示用ゲーム動画GMVを再生するための表示用動画情報GMVinfを生成する。そして、動画供給部122は、配信用動画情報DMVinfに基づく配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30に供給する。なお、配信用動画情報DMVinfは、表示用動画情報GMVinfに基づいて生成される。また、観戦情報取得部123は、複数の端末装置70のうち、配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30から受信する1又は複数の端末装置70(観戦端末)に関する観戦情報WTinfを、配信サーバ30から取得する。そして、ゲーム処理部121は、観戦情報取得部123により取得された観戦情報WTinfに基づいて、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定する。
【0139】
このように、本実施形態では、仮想空間FDに露出させる動画広告ADが、配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30から受信している端末装置70に関する観戦情報WTinfに基づいて、決定される。配信用ゲーム動画DMVを配信サーバ30から受信している端末装置70は、配信用ゲーム動画DMVを再生している端末装置70に該当する。このため、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを観戦情報WTinfに基づいて決定することは、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを野球ゲームの観戦者の存在を考慮して決定することに該当する。従って、本実施形態では、野球ゲームをプレイするユーザのみならず、野球ゲームの動画を視聴している観戦者の存在も考慮して、仮想空間FDに露出させる広告の内容を制御することができる。
【0140】
具体的には、例えば、観戦情報WTinfが、配信用ゲーム動画DMVを視聴している観戦者の年齢層を示す場合、ゲーム処理部121は、観戦者の年齢層に基づいて、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定する。このように、本実施形態では、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを野球ゲームの観戦者の年齢層を考慮して決定することができる。なお、本実施形態では、野球ゲームをリアルタイムで観戦している観戦者の年齢層を観戦情報WTinfに基づいて把握することができるため、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを、野球ゲームをリアルタイムで観戦している観戦者の年齢層に応じて決定することができる。
【0141】
[2.変形例]
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0142】
[変形例1]
上述した実施形態では、仮想空間FDに露出させる動画広告ADが観戦者の年齢層に応じて決定される場合を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、観戦端末数を示す情報が観戦情報WTinfに含まれる場合、ゲーム処理部121は、観戦端末数に基づいて、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定してもよい。この場合、広告ID、商材名称、ファイル情報、及び、露出位置情報を含む広告情報は、
図15に示すように、観戦端末数に基づく複数の区分により管理されてもよい。
【0143】
図15は、変形例1に係る広告管理テーブルTBL1aのデータ構成の一例を示す図である。
【0144】
図15に示す広告管理テーブルTBL1aでは、例えば、観戦端末数が複数に区分され、広告ID、商材名称、ファイル情報、及び、露出位置情報を含む広告情報が、観戦端末数の区分毎に管理される。観戦端末数は、例えば、広告を仮想空間FDに露出させるための広告料金等に応じて、区分されてもよい。
図15のハイフン(“-”)は、仮想空間FDに露出させる動画広告ADが指定されていないことを示す。
【0145】
広告情報は、
図12において説明した広告情報と同様である。例えば、広告情報は、広告ID、商材名称、ファイル情報、及び、露出位置情報を含む。広告ID、商材名称、ファイル情報、及び、露出位置情報については、
図12において説明したため、説明を省略する。
【0146】
ゲーム処理部121は、例えば、広告管理テーブルTBL1aにおける観戦端末数の区分の中から、観戦情報取得部123により取得された観戦情報WTinfから得られる観戦端末数が属する区分を特定する。そして、ゲーム処理部121は、広告管理テーブルTBL1aにおける観戦端末数の区分のうち、観戦情報WTinfから得られる観戦端末数が属する区分に対応する動画広告ADを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定する。
【0147】
例えば、ゲーム処理部121は、観戦端末数が“12”である場合、“すごろくソフト”の画像広告ADiを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定する。この場合、例えば、
図2に示した看板BDaに“すごろくソフト”の画像広告ADiが表示される。看板BDbには、画像広告ADiは表示されなくてもよいし、所定の画像広告ADiが表示されてもよい。所定の画像広告ADiは、看板BDaに表示される画像広告ADi(上述の例では、“すごろくソフト”の画像広告ADi)でもよい。また、スピーカオブジェクトOB3からは、音声広告ADsが流れなくてもよいし、所定の音声広告ADsが流れてもよい。
【0148】
また、例えば、ゲーム処理部121は、観戦端末数が“234”である場合、“朝のままごとセット”の画像広告ADi、及び、“おいしいドッグフード”の画像広告ADiを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定する。この場合、例えば、
図2に示した看板BDaに“朝のままごとセット”の画像広告ADiが表示され、看板BDbに“おいしいドッグフード”の画像広告ADiが表示される。スピーカオブジェクトOB3からは、音声広告ADsが流れなくてもよいし、所定の音声広告ADsが流れてもよい。
【0149】
また、例えば、ゲーム処理部121は、観戦端末数が“345”である場合、“爽やかサイダー”の画像広告ADi、“焼きたてブレッド”の画像広告ADi、及び、“沖縄ツアー”の音声広告ADsを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定する。この場合、例えば、
図2に示した看板BDaに“爽やかサイダー”の画像広告ADiが表示され、看板BDbに“焼きたてブレッド”の画像広告ADiが表示され、スピーカオブジェクトOB3から“沖縄ツアー”の音声広告ADsが流れる。このように、ゲーム処理部121は、観戦端末数に応じた動画広告ADを仮想空間FDに露出させる。
【0150】
なお、ゲーム処理部121は、観戦端末数以外の情報に基づいて、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定してもよい。例えば、ユーザ操作に基づく反応情報が観戦情報WTinfに含まれる場合、ゲーム処理部121は、反応情報に基づいて、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定してもよい。具体的には、例えば、反応情報が
図3に示したいいねボタンBTgdを押下した観戦者の数を示す情報である場合、上述の「観戦端末数」の代わりに「いいねボタンBTgdを押下した観戦者の数」が用いられてもよい。
【0151】
また、例えば、観戦者の趣味趣向を示す情報が観戦情報WTinfに含まれる場合、ゲーム処理部121は、観戦者の趣味趣向に基づいて、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定してもよい。この場合、例えば、広告管理テーブルTBL1aにおいて、広告ID、商材名称、ファイル情報、及び、露出位置情報を含む広告情報は、観戦者の趣味趣向に基づく複数の区分により管理されてもよい。具体的には、例えば、広告情報は、ペットを飼っていない観戦者、猫を飼っている観戦者、犬を飼っている観戦者、猫と犬との両方を飼っている観戦者、猫及び犬以外の動物を飼っている観戦者等に分けて管理されてもよい。そして、例えば、ゲーム処理部121は、犬を飼っている観戦者が最も多い場合、犬を飼っているユーザをターゲットとした動画広告AD(例えば、“おいしいドッグフード”の画像広告ADi)を、仮想空間FDに露出させる動画広告ADに決定してもよい。
【0152】
また、例えば、観戦者の居住地域を示す情報又は観戦端末の所在地域を示す情報が観戦情報WTinfに含まれる場合、ゲーム処理部121は、観戦者の居住地域に基づいて、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定してもよい。この場合、例えば、観戦者が最も多く居住している地域又は国において提供されていない商材に対応する動画広告ADが仮想空間FDに露出されることを抑制することができる。また、観戦者の国籍を示す情報が観戦情報WTinfに含まれる場合、ゲーム処理部121は、観戦者が最も多い国籍に合わせて、動画広告ADにより表示される言語又は動画広告ADにより発せられる言語を切り替えてもよい。変形例1においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0153】
[変形例2]
上述した実施形態及び変形例1では、仮想空間FDに露出させる動画広告ADが観戦情報WTinfに含まれる1つの項目(例えば、観戦者の年齢層)のみに応じて決定される場合を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、ゲーム処理部121は、1又は複数の動画広告ADと観戦者の属性との関連性を示す関連情報と、観戦情報取得部123により取得された観戦情報WTinfとに基づいて、1又は複数の動画広告ADの中から、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定してもよい。ここで、関連情報は、例えば、各観戦者の属性と広告のターゲットユーザの属性との一致度合いを示す指標値であってもよい。各観戦者の属性と広告のターゲットユーザの属性との一致度合いを示す指標値は、例えば、
図16に示すように、年齢層及び性別等の観戦者の属性に含まれる各項目に対する重みであってもよい。
【0154】
図16は、変形例2に係る広告管理テーブルTBL1bのデータ構成の一例を示す図である。
【0155】
広告管理テーブルTBL1bは、1又は複数の広告主から申請された複数の広告と1対1に対応する複数のレコードを有する。広告管理テーブルTBL1bの各レコードは、例えば、広告情報と重み情報(「関連情報」の一例)とを含む。
【0156】
広告情報は、
図12において説明した広告情報と同様である。例えば、広告情報は、広告ID、商材名称、ファイル情報、及び、露出位置情報を含む。広告ID、商材名称、ファイル情報、及び、露出位置情報については、
図12において説明したため、説明を省略する。
【0157】
重み情報は、例えば、観戦者の年齢層と、観戦者の年齢層に対する重みと、観戦者の性別と、観戦者の性別に対する重みとを含む。
図16に示す例では、重み情報に対応するフィールドは、“1”以外の値が重み付けされる年齢層と、“1”以外の値が重み付けされる性別との組み合わせの数に応じた数のサブレコードを有する。例えば、広告IDが“c002”のレコードでは、観戦者の年齢層及び重みの各々に対応するフィールドは、“16~20歳”と“21~30歳”と“その他”との年齢層に対応する3つのサブレコードを有する。なお、
図16に示した“その他”は、各レコードにおいて、指定された年齢層以外の年齢層を意味する。
【0158】
また、観戦者の性別及び重みの各々に対応するフィールドは、年齢層に対応するサブレコードに対して、男性に対応するサブレコードと女性に対応するサブレコードとの2つのサブレコードを有する。なお、男性に対する重みと女性に対する重みとが互いに同じ値である場合、観戦者の性別及び重みの各々に対応するフィールドは、年齢層に対応するサブレコードに対して、男性と女性とを区別しない1つのサブレコードを有してもよい。
【0159】
また、
図16に示す例では、重み付けされた値が大きい年齢層は、重み付けされた値が小さい年齢層に比べて、広告のターゲットユーザの年齢層に近い。同様に、重み付けされた値が大きい性別は、重み付けされた値が小さい性別に比べて、広告のターゲットユーザの性別に近い。すなわち、重み付けされた値が大きい観戦者の属性は、重み付けされた値が小さい観戦者の属性に比べて、広告のターゲットユーザの属性に近い。なお、
図16のハイフン(“-”)は、重み付けされていないことを示す。また、各レコードにおいて、年齢層に対応するフィールドに“その他”の指定がない場合、指定された年齢層以外の年齢層と性別との組み合わせに対して、重み付けされていないことを示す。重み付けされていない年齢層及び性別は、重みの値が“1”として扱われる。次に、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを広告管理テーブルTBL1bを用いて決定する方法の一例を説明する。
【0160】
例えば、ゲーム処理部121は、広告管理テーブルTBL1bと観戦情報WTinfとに基づいて、各観戦者の属性と広告のターゲットユーザの属性との関係性を動画広告AD毎にポイント化する。そして、ゲーム処理部121は、露出位置情報により指定された露出位置毎に、ポイントが最も高い動画広告ADを、仮想空間FDに露出させる動画広告ADとして決定する。
【0161】
以下では、観戦者の内訳が、10歳以下の10人の男性と16歳以上20歳以下の40人の女性とである場合を想定して、ポイント算出の具体例を説明する。また、以下では、説明を簡単にするために、広告IDが“a001”、“a002”、“c001”及び“c002”に対応する4つの動画広告ADの中から、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定する場合を想定する。
【0162】
例えば、広告IDが“a001”に対応する“朝のままごとセット”の動画広告ADでは、10歳以下の男性に該当する重みの値は、年齢層に対する重みの値“1.0”と男性に対する重みの値“0.5”とを乗算した値“0.5”となる。また、16歳以上20歳以下の女性に該当する重みの値は、重み付けが指定されていないため、“1”となる。従って、“朝のままごとセット”の動画広告ADのポイントは、10歳以下の男性に該当する重みの値“0.5”に10歳以下の男性の人数“10”を乗算した値“5”と、16歳以上20歳以下の女性に該当する重みの値“1”に16歳以上20歳以下の女性の人数“40”を乗算した値“40”とを加算した値“45”となる(45=1.0×0.5×10+1.0×40)。
【0163】
“朝のままごとセット”の動画広告AD以外のポイントも、“朝のままごとセット”の動画広告ADのポイントと同様に算出される。例えば、広告IDが“a002”に対応する“ヒーロー写真集”の動画広告ADのポイントは、“70”(=1.0×3.0×10+1.0×40)となる。広告IDが“c001”に対応する“爽やかサイダー”の動画広告ADのポイントは、“50”(=1.0×10+1.0×40)となる。また、広告IDが“c002”に対応する“焼きたてブレッド”の動画広告ADのポイントは、“130”(=1.0×1.0×10+2.0×1.5×40)となる。
【0164】
上述の数値例の場合、露出位置が第1看板(
図1の看板BDa)である動画広告ADの中では、“爽やかサイダー”の動画広告ADのポイント“50”の方が“朝のままごとセット”の動画広告ADのポイント“45”より高い。このため、ゲーム処理部121は、“爽やかサイダー”の動画広告ADを看板BDaに表示する動画広告ADとして決定する。また、露出位置が第2看板(
図1の看板BDb)である動画広告ADの中では、“焼きたてブレッド”の動画広告ADのポイント“130”の方が“ヒーロー写真集”の動画広告ADのポイント“70”より高い。このため、ゲーム処理部121は、“焼きたてブレッド”の動画広告ADを看板BDbに表示する動画広告ADとして決定する。
【0165】
なお、広告管理テーブルTBL1bのデータ構成は、
図16に示した例に限定されない。例えば、重み付けされる項目は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。具体的には、例えば、観戦情報WTinfに該当する情報として
図10において説明した複数の項目(例えば、観戦者の年齢層、性別、居住地域及び趣味趣向等)のうちの1又は複数の項目に対して重み付けされてもよい。また、重みの値は、“0”であってもよい。例えば、10歳以下の観戦者をターゲットとしない広告では、10歳以下の年齢層に対応する重みの値は“0”でもよい。広告のターゲットユーザの属性と異なる属性の観戦者が多い場合、広告の効果は低くなる。従って、広告のターゲットユーザの属性と異なる属性に対する重みの値を“0”とすることにより、観戦者の属性と異なる属性のユーザをターゲットとする動画広告AD(効果の低い広告)が仮想空間FDに露出されることを抑制することができる。
【0166】
また、例えば、重み情報の1つとして、観戦端末数に対する重みが追加される場合、所望の観戦端末数以外の観戦端末数に対する重みの値を“0”とすることにより、観戦端末数が所望の観戦端末数以外の期間に、動画広告ADが仮想空間FDに露出されることを抑制することができる。具体的には、例えば、広告IDが“c002”の“焼きたてブレッド”に対応する重み情報において、50以下の観戦端末数に対して値“0”の重みが付けられてもよい。この場合、観戦端末数が50以下である期間では、“焼きたてブレッド”の動画広告ADは、ポイントが常に“0”であるため、仮想空間FDに露出させる動画広告ADとして選択されない。
【0167】
また、例えば、配信用ゲーム動画DMVに対してポジティブな感情を有することを意思表示したことを示す情報が観戦情報WTinfに含まれる場合、ポジティブな感情を有する観戦者に対して“1”より大きい値の重みが付けられてもよい。ポジティブな感情を有することを意思表示したことを示す情報は、例えば、いいねボタンBTgdが押下されたことを示す情報であってもよい。例えば、ゲーム処理部121は、いいねボタンBTgdを押下した一の観戦者に該当する重みの値を、一の観戦者の属性(年齢層及び性別等)と同じ属性で、いいねボタンBTgdを押下していない観戦者に該当する重みの値のα倍としてもよい。なお、αは、例えば、“1”より大きい値であり、いいねボタンBTgdが押下されたことに対する重みの値である。具体的には、例えば、いいねボタンBTgdを押下していない16歳以上20歳以下の女性に該当する重みの値は、“爽やかサイダー”の動画広告ADに対しては“1”となり、“焼きたてブレッド”の動画広告ADに対しては“3”(=2×1.5)となる。これに対し、いいねボタンBTgdを押下した16歳以上20歳以下の女性に該当する重みの値は、“爽やかサイダー”の動画広告ADに対しては“1×α”となり、“焼きたてブレッド”の動画広告ADに対しては“3×α”となる。
【0168】
いいねボタンBTgdを押下した観戦者は、いいねボタンBTgdを押下していない観戦者に比べて、配信用ゲーム動画DMVの視聴を途中で止める可能性が低いと考えられる。このため、いいねボタンBTgdの押下に対して重み付けされる場合、いいねボタンBTgdの押下に対して重み付けされない場合に比べて、野球ゲームの動画を最後まで視聴する観戦者の属性に近い属性のユーザをターゲットとする広告を仮想空間FDに露出させることができる。
【0169】
また、例えば、配信用ゲーム動画DMVに対してネガティブな感情(例えば、嫌い、楽しくない及び支持できない等)を有することを意思表示したことを示す情報が観戦情報WTinfに含まれる場合、ネガティブな感情を有する観戦者に対して“1”より小さい値の重みが付けられてもよい。この場合、観戦者が配信用ゲーム動画DMVに対してネガティブな感情を有することを意思表示するためのボタンが、動画配信画面DSに表示されてもよい。
【0170】
変形例2においても、上述した実施形態及び変形例1と同様の効果を得ることができる。さらに、変形例2では、観戦者の年齢層及び性別等の複数の項目を考慮して、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定することができる。このため、観戦者の属性に近い属性のユーザをターゲットとする広告を仮想空間FDに露出させることができる。すなわち、変形例2では、仮想空間FDに露出させた広告の効果を、観戦者の属性のうちの1つの項目のみに基づいて仮想空間FDに露出させる広告を決定する場合に比べて、高くすることができる。
【0171】
なお、例えば、仮想空間FDに露出させる動画広告ADが観戦情報WTinfに含まれる1つの項目(例えば、観戦者の年齢層)と、当該1つの項目に対する重みの値とに応じて決定される場合においても、当該1つの項目に重み付けがされない場合に比べて、広告主の所望する属性の観戦者に対して、商材を広告することができる。
【0172】
[変形例3]
上述した実施形態、変形例1及び変形例2では、露出位置情報により第1看板及び第2看板の何れに画像広告ADiを表示するか指定される場合を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、露出位置情報は、第1看板及び第2看板等を区別せずに、単に看板を示す情報であってもよい。あるいは、露出位置情報は、省かれてもよい。
【0173】
例えば、変形例3が、上述した変形例2に適用される場合、“朝のままごとセット”、“ヒーロー写真集”、“爽やかサイダー”及び“焼きたてブレッド”の4つの動画広告ADの中から、ポイントの高い2つの動画広告ADが仮想空間FDに露出させる動画広告ADとして決定されてもよい。あるいは、“朝のままごとセット”、“ヒーロー写真集”、“爽やかサイダー”及び“焼きたてブレッド”の4つの動画広告ADの中から、最も高いポイントの動画広告ADが看板BDa及びBDbの両方に表示される動画広告ADとして決定されてもよい。
【0174】
上述した変形例2と同じ数値例の場合、“朝のままごとセット”、“ヒーロー写真集”、“爽やかサイダー”及び“焼きたてブレッド”の4つの動画広告ADの中では、“焼きたてブレッド”の動画広告ADのポイント“130”が最も高く、“ヒーロー写真集”の動画広告ADのポイント“70”が2番目に高い。従って、ゲーム処理部121は、“焼きたてブレッド”及び“ヒーロー写真集”の2つの動画広告ADを看板BDa及びBDbに表示する動画広告ADとして決定してもよいし、“焼きたてブレッド”の動画広告ADを看板BDa及びBDbの両方に表示する動画広告ADとして決定してもよい。
【0175】
看板BDa及びBDbに表示される動画広告ADとして“焼きたてブレッド”及び“ヒーロー写真集”の2つの動画広告ADが決定された場合、“焼きたてブレッド”及び“ヒーロー写真集”の2つの動画広告ADが看板BDa及びBDbにそれぞれ表示されてもよい。あるいは、“焼きたてブレッド”の動画広告ADが看板BDa及びBDbの両方に表示される第1期間と、“ヒーロー写真集”の動画広告ADが看板BDa及びBDbの両方に表示される第2期間とが繰り返されてもよい。第1期間の長さと第2期間の長さとは、互いに同じでもよいし、ポイントに応じた長さ(例えば、第1期間は130秒、第2期間は70秒)でもよい。変形例3においても、上述した実施形態、変形例1及び変形例2と同様の効果を得ることができる。
【0176】
[変形例4]
上述した実施形態と、変形例1から変形例3までの変形例とでは、ゲーム装置10が、広告管理テーブルTBL1、TBL1a又はTBL1bと広告ファイルとを広告管理サーバ50から取得する場合を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、広告管理テーブルTBL1、TBL1a又はTBL1bと広告ファイルとは、ゲームプログラムPRgに組み込まれたものであってもよい。なお、ゲームプログラムPRgに組み込まれた広告管理テーブルTBL1等は、広告管理サーバ50がネットワークNWを介してゲーム装置10にアクセスすることにより、更新可能であってもよい。変形例4においても、上述した実施形態と、変形例1から変形例3までの変形例と同様の効果を得ることができる。
【0177】
[変形例5]
上述した実施形態と、変形例1から変形例4までの変形例とでは、配信開始時刻t0から所定時間Taが経過した後の時刻t1にゲーム装置10が観戦情報WTinfを取得する態様を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、ゲーム装置10は、野球ゲームにおける所定のイニングの開始時(例えば、3回の表のイニングが開始されるとき)に、観戦情報WTinfを取得してもよい。変形例5においても、上述した実施形態と、変形例1から変形例4までの変形例と同様の効果を得ることができる。
【0178】
[変形例6]
上述した実施形態と、変形例1から変形例5までの変形例とでは、仮想空間FDに露出させる動画広告ADとして一度決定した動画広告ADは野球ゲームが終了するまで変更されない態様を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、仮想空間FDに露出させる動画広告ADは、
図17に示すように、間隔をあけて繰り返し決定されてもよい。
【0179】
図17は、変形例6に係るゲーム装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【0180】
図14において説明した動作と同様の動作については、詳細な説明を省略する。
図17に示す動作では、例えば、ステップS110からステップS118までの一連の処理が、
図14に示したステップS110からステップS118までの一連の処理とステップS130からステップS138までの一連の処理とを兼ねる。また、
図17に示す動作では、ステップS121の判定処理が
図14に示したステップS120の判定処理の代わりに実行される。
図17に示すその他の動作は、
図14に示した動作と同様である。例えば、ステップS110の処理は、ステップS108の処理が実行された後、又は、ステップS140における判定の結果が否定の場合に、実行される。
【0181】
仮想空間FDに露出させる広告の内容が決定されていない場合(例えば、ステップS126の処理が一度も実行されていない場合)、
図17に示すステップS110からステップS118までの一連の処理は、
図14に示したステップS110からステップS118までの一連の処理と同様である。また、仮想空間FDに露出させる広告の内容が決定された場合(例えば、ステップS126の処理が一度でも実行された場合)、
図17に示すステップS110からステップS118までの一連の処理は、
図14に示したステップS130からステップS138までの一連の処理と同様である。例えば、動画供給部122は、ステップS118の処理を実行した後、処理をステップS121に進める。
【0182】
ステップS121において、観戦情報取得部123は、現時刻が観戦情報WTinfの取得タイミングであるか否かを判定する。例えば、観戦情報取得部123は、配信開始時刻t0、又は、前回の取得タイミングから所定時間Taが経過したか否かを判定する。ステップS121における判定の結果が否定の場合、観戦情報取得部123は、処理をステップS140に進める。一方、ステップS121における判定の結果が肯定の場合、観戦情報取得部123は、処理をステップS122に進める。
【0183】
ステップS122からステップS126までの一連の処理は、
図14に示したステップS122からステップS126までの一連の処理と同様である。なお、
図17に示すステップS126では、ゲーム処理部121は、最新の取得タイミングにおいて観戦情報取得部123により取得された観戦情報WTinfに基づいて、仮想空間FDに露出させる動画広告AD(広告の内容)を決定する。ゲーム処理部121は、ステップS126の処理を実行した後、処理をステップS140に進める。
【0184】
ステップS140において、ゲーム処理部121は、野球ゲームが終了する等、所定の終了条件が充足されたか否かを判定する。ステップS140における判定の結果が否定の場合、ゲーム処理部121は、処理をステップS110に戻す。一方、ステップS140における判定の結果が肯定の場合、ゲーム処理部121は、
図17に示す処理を終了させる。このように、変形例6では、所定時間Taが経過する度に、仮想空間FDに露出させる動画広告AD(広告の内容)が決定される。
【0185】
なお、変形例6におけるゲーム装置10の動作は、
図17に示した例に限定されない。例えば、配信開始時刻t0から観戦情報WTinfの最初の取得タイミングまでの間隔と、2回目以降の取得タイミングまでの間隔とは、異なる間隔でもよい。また、例えば、観戦情報WTinfの取得タイミングは、3回の表、5回の表、及び、7回の表等の所定のイニングの開始時でもよい。また、例えば、ステップS121の処理は、ステップS110の処理より前に実行されてもよい。この場合、例えば、ステップS110からステップS118までの一連の処理は、ステップS121における判定の結果が否定の場合、又は、ステップS126の処理が実行された後に、実行されてもよい。
【0186】
このように、変形例6では、観戦情報取得部123は、観戦情報WTinfを間隔をあけて繰り返し取得する。そして、ゲーム処理部121は、観戦情報取得部123が観戦情報WTinfを取得する度に、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定する。このため、変形例6では、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを、例えば、野球ゲームの開催中に変化する観戦者の属性(年齢層及び性別等)等に応じて適切に決定することができる。
【0187】
[変形例7]
上述した実施形態と、変形例1から変形例6までの変形例とでは、「ゲーム」の一例として、「野球ゲーム」を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。本発明における「ゲーム」としては、任意のゲームを採用し得る。
【0188】
[変形例8]
上述した実施形態と、変形例1から変形例7までの変形例とでは、所定のゲームがユーザのゲーム装置10において実行される場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、所定のゲームは、
図18に示すように、ゲームサーバ51において実行されてもよい。
【0189】
図18は、変形例8に係るゲームシステム1Aの概要を示す説明図である。
【0190】
図18に示すゲームシステム1Aは、
図1に示した広告管理サーバ50の代わりにゲームサーバ51を有し、
図1に示したゲーム装置10の代わりにゲーム端末11を有している。ゲームシステム1Aのその他の構成は、
図1に示したゲームシステム1と同様である。例えば、ゲームシステム1Aは、所定のゲームを実行可能なゲームサーバ51と、ゲーム端末11と、ゲーム端末11に対応して設けられた表示装置20と、配信サーバ30と、M個の端末装置70(70-1~70-M)とを有する(Mは1以上の自然数)。ゲーム端末11、配信サーバ30、ゲームサーバ51及びM個の端末装置70は、ネットワークNWを介して、互いに通信可能に接続されている。
【0191】
ゲームサーバ51(「ゲーム装置」の他の例)は、所定のゲームを実行することができる。さらに、ゲームサーバ51は、
図1に示した広告管理サーバ50としても機能する。例えば、ゲームサーバ51は、ゲームサーバ51の各部を制御する制御部520Aと、各種情報を記憶する記憶部540と、ゲーム端末11、配信サーバ30及び端末装置70等の外部装置との間の通信を実行するための通信部560と、ゲームサーバ51の管理者等による操作を受け付けるための操作部580とを有する。
【0192】
制御部520Aは、例えば、
図4等において説明したゲーム処理部121、動画供給部122及び観戦情報取得部123を有する。記憶部540は、例えば、所定のゲームを実行するためのゲームプログラムPRgA(「プログラム」の一例)、ゲームサーバ51の各部を制御するための制御プログラムPRcaA、及び、広告管理テーブルTBL1を記憶する。なお、記憶部540は、広告管理テーブルTBL1の代わりに、広告管理テーブルTBL1a又はTBL1bを記憶してもよい。
【0193】
ゲーム端末11は、制御部120Aと、ゲーム端末11の制御プログラムPRcgA等を記憶する記憶部140と、配信サーバ30及びゲームサーバ51等の外部装置との間の通信を実行するための通信部160と、ゲーム端末11のユーザによる操作を受け付けるための操作部180とを有する。制御部120Aは、ゲームサーバ51において生成される表示用動画情報GMVinfに基づいて、所定のゲームに係る表示用ゲーム動画GMVを、ゲーム端末11に対応して設けられた表示装置20が具備する表示部21に表示させる。なお、ゲームサーバ51のハードウェア構成は、例えば、操作部580として機能する入力操作装置が
図9に示した広告管理サーバ50に追加された構成と同様である。変形例8においても、上述した実施形態と、変形例1から変形例7までの変形例と同様の効果を得ることができる。
【0194】
[変形例9]
上述した実施形態と、変形例1から変形例7までの変形例とでは、ゲーム装置10が観戦情報取得部123を有する場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、広告管理サーバ50が観戦情報取得部123を有してもよい。この場合、広告管理サーバ50は、例えば、配信サーバ30から取得した観戦情報WTinfをゲーム装置10に供給してもよい。あるいは、広告管理サーバ50は、広告管理テーブルTBL1と観戦情報WTinfとに基づいて、仮想空間FDに露出させる動画広告ADを決定し、決定した動画広告ADを示す情報をゲーム装置10に供給してもよい。また、
図18に示したゲームシステム1Aにおいて、ゲーム処理部121及び動画供給部122がゲーム端末11に設けられてもよい。変形例9においても、上述した実施形態と、変形例1から変形例7までの変形例と同様の効果を得ることができる。
【0195】
[3.付記]
以上の記載から、本発明は例えば以下のように把握される。
【0196】
[付記1]
本発明の一態様に係るプログラムは、複数の端末装置(例えば、端末装置70)に動画を配信する配信システム(例えば、配信サーバ30)と通信可能なゲーム装置(例えば、ゲーム装置10)のプログラムであって、前記ゲーム装置のプロセッサを、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画(例えば、表示用ゲーム動画GMV)を再生するための動画情報(例えば、表示用ゲーム動画情報GMVinf)を生成するゲーム制御部(例えば、ゲーム処理部121)と、前記動画情報に基づく配信動画(例えば、配信用ゲーム動画DMV)を前記配信システムに供給する供給部(例えば、動画供給部122)と、前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報(例えば、観戦情報WTinf)を、前記配信システムから取得する取得部(例えば、観戦情報取得部123)と、して機能させ、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ことを特徴とする。
【0197】
この態様によれば、仮想空間に露出させる広告の内容は、観戦端末に関する観戦情報に基づいて、決定される。観戦端末は、ゲーム装置から配信システムを介して受信した配信動画を再生している端末装置に該当する。このため、仮想空間に露出させる広告の内容を観戦情報に基づいて決定することは、仮想空間に露出させる広告の内容をゲームの観戦者の存在を考慮して制御することに該当する。従って、本態様によれば、ゲームをプレイするユーザのみならず、ゲームの動画を視聴している観戦者の存在も考慮して、仮想空間に露出させる広告の内容を制御することができる。
【0198】
なお、上記態様において、「仮想空間の状況」とは、例えば、仮想空間に存在するゲーム要素に関する状況であってもよいし、仮想空間に存在する音に関する状況であってもよいし、又は、これらの一部若しくは全部であってもよい。
【0199】
ここで、「仮想空間に存在するゲーム要素」とは、例えば、仮想空間内の何れかの位置に配置されたゲーム要素であってもよい。このうち、「ゲーム要素」とは、例えば、ゲーム装置のプログラム(プログラムを実行するプロセッサ)により制御されるものであってもよい。また、「ゲーム要素」とは、例えば、ゲームに係るキャラクタであってもよいし、ゲームに係るオブジェクトであってもよいし、仮想空間の環境構成物であってもよいし、又は、これらの一部若しくは全部であってもよい。また、「ゲーム要素に関する状況」とは、例えば、仮想空間におけるゲーム要素の位置であってもよいし、ゲーム要素の形状、模様、若しくは、色彩であってもよいし、仮想空間におけるゲーム要素の移動方向であってもよいし、仮想空間におけるゲーム要素の移動速度であってもよいし、又は、これらの一部若しくは全部であってもよい。
【0200】
また、「仮想空間に存在する音」とは、例えば、発音位置又は聴音位置が仮想空間内の何れかの位置に存在する音であってもよいし、仮想空間の存在するゲーム要素と関連付けて発せられる音であってもよいし、又は、これらの両方であってもよい。また、「音」は、音声であってもよい。
【0201】
また、上記態様において、「動画情報」とは、例えば、単位期間毎に更新されるゲーム画像(仮想空間の状況を示す静止画像)をリアルタイムに示す情報であってもよいし、複数の単位期間と1対1に対応する複数のゲーム画像の集合を示す情報(複数の単位期間に亘り蓄積された複数のゲーム画像の集合を示す情報)であってもよいし、これらの情報に対して仮想空間に存在する音を示す情報を付加した情報であってもよい。
【0202】
また、上記態様において、「観戦情報」とは、例えば、配信動画を視聴しているユーザ(観戦端末のユーザ)自身のユーザ情報であってもよいし、観戦端末自体に係る端末情報であってもよいし、又は、これらの両方を用いた情報であってもよい。「ユーザ情報」は、例えば、ユーザの属性を示すユーザ属性情報であってもよい。「ユーザ属性情報」は、例えば、ユーザごとに関連付けられた情報であってもよい。ユーザごとに関連付けられた情報は、例えば、各ユーザに共通した項目情報であってもよい。各ユーザに共通した項目情報は、ユーザの年齢、性別、居住地域及び趣味趣向の一部又は全部を示す情報であってもよい。また、「ユーザ情報」は、例えば、配信システムから配信される動画を視聴するための動画配信サービスに登録していないユーザも配信動画の視聴が可能である場合、配信動画を視聴しているユーザのうちの動画配信サービスに登録されているユーザの数を示す情報を含んでもよい。また、「端末情報」とは、例えば、配信動画を再生している観戦端末の数であってもよいし、観戦端末の属性を示す端末属性情報であってもよいし、又は、これらの両方を用いた情報であってもよい。「端末属性情報」は、例えば、観戦端末の種類、観戦端末の所在地域、観戦端末のオペレーティングシステム、及び、配信動画の再生に使用されるアプリケーションの一部又は全部を示す情報であってもよい。
【0203】
また、上記態様において、「広告」とは、例えば、仮想空間に存在するゲーム要素に表示される、商品又はサービス等の広告対象に関連する静止画像若しくは動画像であってもよいし、仮想空間におけるゲーム要素により発せられる、広告対象に関連する音声であってもよいし、又は、これらの一部又は全部であってもよい。
【0204】
[付記2]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1に記載のプログラムであって、前記観戦情報は、前記観戦端末のユーザの属性を示すユーザ属性情報を含む、ことを特徴とする。
【0205】
この態様によれば、付記1と同様の効果を得ることができる。例えば、この態様によれば、仮想空間に露出させる広告の内容を、配信動画をリアルタイムで観戦しているユーザの属性に応じて決定することができる。
【0206】
[付記3]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記2に記載のプログラムであって、前記ユーザ属性情報は、前記観戦端末のユーザの趣味趣向を示す情報を含む、ことを特徴とする。
【0207】
この態様によれば、付記2と同様の効果を得ることができる。例えば、この態様によれば、仮想空間に露出させる広告の内容を、配信動画をリアルタイムで観戦しているユーザの趣味趣向に応じて決定することができる。
【0208】
なお、上記態様において、「趣味趣向」とは、例えば、ユーザによるインターネットの閲覧傾向及びインターネット上のサービスの利用傾向の一方又は両方であってもよい。また、「趣味趣向」とは、例えば、動画情報に基づく配信動画を視聴するためのユーザ登録時にユーザにより申告された趣味であってもよい。
【0209】
また、上記態様において、「趣味趣向を示す情報」とは、例えば、ユーザの端末装置によるインターネットの閲覧履歴及びインターネット上のサービスの利用履歴の一方又は両方であってもよいし、閲覧履歴及び利用履歴の一方又は両方に基づく、ユーザの趣向の分析結果であってもよい。また、「趣味趣向を示す情報」とは、例えば、動画情報に基づく配信動画を視聴するためのユーザ登録時にユーザにより申告された趣味趣向を示す情報であってもよい。
【0210】
[付記4]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至3のうち何れか1項に記載のプログラムであって、前記ゲーム制御部は、1又は複数の広告とユーザの属性との関連性を示す関連情報と、前記取得部により取得された前記観戦情報とに基づいて、前記1又は複数の広告の中から、前記仮想空間に露出させる広告を決定する、ことを特徴とする。
【0211】
この態様によれば、付記1乃至3のうち何れかと同様の効果を得ることができる。さらに、この態様によれば、ユーザの年齢層及び性別等の属性と広告との関連性を考慮して、仮想空間に露出させる広告の内容を決定することができる。例えば、この態様によれば、ユーザの属性に近い属性のユーザをターゲットとする広告を仮想空間に露出させることができる。
【0212】
なお、上記態様において、「関連情報」とは、例えば、各ユーザの属性と広告のターゲットとなるユーザの属性との一致度合いを示す指標値であってもよい。
【0213】
[付記5]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至4のうち何れか1項に記載のプログラムであって、前記観戦情報は、前記観戦端末の所在地域を示す情報を含む、ことを特徴とする。
【0214】
この態様によれば、付記1乃至4のうち何れかと同様の効果を得ることができる。例えば、この態様によれば、仮想空間に露出させる広告の内容を、配信動画をリアルタイムで受信している観戦端末の所在地域に応じて決定することができる。観戦端末の所在地域は、例えば、観戦端末を所有するユーザの居住地域に該当する。すなわち、この態様によれば、仮想空間に露出させる広告の内容を、配信動画をリアルタイムで観戦しているユーザの居住地域に応じて決定することができる。これにより、この態様によれば、例えば、ユーザが最も多く居住している地域又は国において提供されていない商材に対応する広告が仮想空間に露出されることを抑制することができる。
【0215】
[付記6]
本発明の他の態様に係るプログラムは、付記1乃至5のうち何れか1項に記載のプログラムであって、前記観戦情報は、前記観戦端末の数を示す情報を含む、ことを特徴とする。
【0216】
この態様によれば、付記1乃至5のうち何れかと同様の効果を得ることができる。例えば、この態様によれば、仮想空間に露出させる広告の内容を、配信動画をリアルタイムで受信している観戦端末の数に応じて決定することができる。
【0217】
[付記7]
本発明の一態様に係るゲーム装置の制御方法は、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置の制御方法であって、前記ゲーム装置のプロセッサを、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、して機能させ、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ことを特徴とする。
【0218】
この態様によれば、付記1と同様の効果を得ることができる。
【0219】
[付記8]
本発明の一態様に係るゲーム装置は、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置であって、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、を備え、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ことを特徴とする。
【0220】
この態様によれば、付記1と同様の効果を得ることができる。
【0221】
[付記9]
本発明の一態様に係るゲームシステムは、複数の端末装置に動画を配信する配信システムと、前記配信システムと通信可能なゲーム装置とを備えたゲームシステムであって、前記ゲーム装置は、ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、を備え、前記ゲーム制御部は、前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ことを特徴とする。
【0222】
この態様によれば、付記1と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0223】
1、1A…ゲームシステム、10…ゲーム装置、11…ゲーム端末、12…プロセッサ、14…メモリ、16…通信装置、18…入力操作装置、20…表示装置、21…表示部、30…配信サーバ、32…プロセッサ、34…メモリ、36…通信装置、50…広告管理サーバ、51…ゲームサーバ、52…プロセッサ、54…メモリ、56…通信装置、70…端末装置、71…表示部、120、120A…制御部、121…ゲーム処理部、122…動画供給部、123…観戦情報取得部、140…記憶部、160…通信部、180…操作部、320…制御部、321…動画取得部、322…動画配信部、324…観戦情報供給部、340…記憶部、360…通信部、520、520A…制御部、521…提供部、540…記憶部、560…通信部、580…操作部。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置のプログラムであって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
して機能させ、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ゲーム装置であって、
前記ゲームを観戦する観戦者が最も多く居住している地域又は国において提供されていない商材に対応する広告が前記仮想空間に露出されることを抑制するように前記広告の内容を決定する、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項2】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置のプログラムであって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
して機能させ、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ゲーム装置であって、
前記ゲームを観戦する観戦者のうち、最も多い国籍に合わせて、前記広告により表示される言語叉前記広告により発せられる言語を切り替える、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項3】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置の制御方法であって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
して機能させ、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ゲーム装置の制御方法であって、
前記ゲームを観戦する観戦者が最も多く居住している地域又は国において提供されていない商材に対応する広告が前記仮想空間に露出されることを抑制するように前記広告の内容を決定する、
ゲーム装置の制御方法。
【請求項4】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと通信可能なゲーム装置の制御方法であって、
前記ゲーム装置のプロセッサを、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
して機能させ、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、ゲーム装置の制御方法であって、
前記ゲームを観戦する観戦者のうち、最も多い国籍に合わせて、前記広告により表示される言語叉前記広告により発せられる言語を切り替える、
ゲーム装置の制御方法。
【請求項5】
配信する配信システムと、前記配信システムと通信可能なゲーム装置とを備えたゲームシステムであって、
前記ゲーム装置は、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
を備え、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、
ゲームシステムであって、
前記ゲームを観戦する観戦者が最も多く居住している地域又は国において提供されていない商材に対応する広告が前記仮想空間に露出されることを抑制するように前記広告の内容を決定する、
ことを特徴とするゲームシステム。
【請求項6】
複数の端末装置に動画を配信する配信システムと、前記配信システムと通信可能なゲーム装置とを備えたゲームシステムであって、
前記ゲーム装置は、
ゲームを進行させ、前記ゲームの進行結果に基づいて、前記ゲームに係る仮想空間の状況を示すゲーム動画を再生するための動画情報を生成するゲーム制御部と、
前記動画情報に基づく配信動画を前記配信システムに供給する供給部と、
前記複数の端末装置のうち、前記配信動画を前記配信システムから受信する1又は複数の観戦端末に関する観戦情報を、前記配信システムから取得する取得部と、
を備え、
前記ゲーム制御部は、
前記取得部により取得された前記観戦情報に基づいて、前記仮想空間に露出させる広告の内容を決定する、
ゲームシステムであって、
前記ゲームを観戦する観戦者のうち、最も多い国籍に合わせて、前記広告により表示される言語叉前記広告により発せられる言語を切り替える、
ゲームシステム。