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特開2023-100907無線通信方法、端末装置及びネットワーク装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023100907
(43)【公開日】2023-07-19
(54)【発明の名称】無線通信方法、端末装置及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20230101AFI20230711BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20230711BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20230711BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20230711BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230711BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230711BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20230711BHJP
【FI】
H04W72/12
H04W92/18
H04W28/04 110
H04W4/40
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W72/23
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077741
(22)【出願日】2023-05-10
(62)【分割の表示】P 2021563379の分割
【原出願日】2019-04-30
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】サイドリンク伝送遅延の短縮のための無線通信方法、端末装置及びネットワーク装置を提供する。
【解決手段】無線通信方法は、伝送対象のサイドリンクデータがある場合、端末装置が、アップリンク設定グラントの伝送リソースにおいてネットワーク装置に第1データを送信する。第1データは、端末装置にサイドリンク伝送リソースを割り当てるように、ネットワーク装置に要求することに用いられる。ネットワーク装置は、端末装置に第1設定情報及び/又は第2設定情報を送信する。第1設定情報及び/又は第2設定情報は、サイドリンク設定グラントを設定することに用いられる。サイドリンク設定グラントは、サイドリンクチャネルのための伝送リソース及び伝送パラメータを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
ネットワーク装置は端末装置に第1設定情報及び/又は第2設定情報を送信し、前記第1設定情報及び/又は第2設定情報はサイドリンク設定グラントを設定することに用いられ、前記サイドリンク設定グラントはサイドリンクチャネルのための伝送リソース及び伝送パラメータを含むことを含み、
前記サイドリンクチャネルはサイドリンクフィードバックチャネルを含み、
前記サイドリンクフィードバックチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、
前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルのフォーマット、サイドリンクフィードバックをサポートするかどうか、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック粒度情報、第1閾値、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1閾値は受信側端末と送信側端末との距離閾値又はサイドリンク参照信号受信電力(RSRP)閾値であることを特徴とする無線通信方法。
【請求項2】
前記サイドリンクチャネルは、サイドリンク制御チャネル、サイドリンクデータチャネル、サイドリンク放送チャネルのうちの少なくとも1つを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サイドリンクデータチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、
前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの復調参照信号(DMRS)情報、前記サイドリンクデータチャネルの伝送方式、前記サイドリンクデータチャネルの伝送層数、前記サイドリンクデータチャネルの変調符号化方式(MCS)、前記サイドリンクデータチャネルの再送回数、前記サイドリンクデータチャネルの冗長バージョン情報、前記サイドリンクデータチャネルのサポートするハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス数、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報、前記サイドリンクデータチャネルにおいて伝送され得るサイドリンクデータの伝送ブロックのサイズ、前記サイドリンクデータの送信先アドレス識別子、前記サイドリンクデータの優先度情報、前記サイドリンクデータの遅延情報、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンクデータチャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクデータチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンクデータチャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含み、
前記サイドリンクデータチャネルの復調参照信号(DMRS)情報は、前記サイドリンクデータチャネルのDMRSのパターン、前記DMRSのスクランブル情報、前記DMRSの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記サイドリンク制御チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンク制御チャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンク制御チャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンク制御チャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクフィードバックチャネルの前記サイドリンクデータチャネルに対する時間オフセット、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周期情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクフィードバックチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記サイドリンク設定グラントは更に、サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータを含み、
前記サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータは、サイドリンクデータチャネルに前記サイドリンク参照信号が含まれるかどうか、前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報、前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報は、前記サイドリンク参照信号の占有する時間領域シンボル情報を含み、
前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソースは、前記サイドリンク参照信号の周波数領域オフセット、前記サイドリンク参照信号の占有する周波数領域リソースサイズ、前記サイドリンク参照信号の周波数領域密度のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記サイドリンク参照信号は、サイドリンクチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、サイドリンク位相追従参照信号(PT-RS)のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
ネットワーク装置であって、通信モジュールを備え、
前記通信モジュールは、端末装置に第1設定情報及び/又は第2設定情報を送信することに用いられ、前記第1設定情報及び/又は第2設定情報はサイドリンク設定グラントを設定することに用いられ、前記サイドリンク設定グラントはサイドリンクチャネルのための伝送リソース及び伝送パラメータを含み、
前記サイドリンクチャネルはサイドリンクフィードバックチャネルを含み、
前記サイドリンクフィードバックチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、
前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルのフォーマット、サイドリンクフィードバックをサポートするかどうか、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック粒度情報、第1閾値、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1閾値は受信側端末と送信側端末との距離閾値又はサイドリンク参照信号受信電力(RSRP)閾値であることを特徴とするネットワーク装置。
【請求項11】
前記サイドリンクチャネルは、サイドリンク制御チャネル、サイドリンクデータチャネル、サイドリンク放送チャネルのうちの少なくとも1つを更に含むことを特徴とする請求項10に記載のネットワーク装置。
【請求項12】
前記サイドリンクデータチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、
前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの復調参照信号(DMRS)情報、前記サイドリンクデータチャネルの伝送方式、前記サイドリンクデータチャネルの伝送層数、前記サイドリンクデータチャネルの変調符号化方式(MCS)、前記サイドリンクデータチャネルの再送回数、前記サイドリンクデータチャネルの冗長バージョン情報、前記サイドリンクデータチャネルのサポートするハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス数、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報、前記サイドリンクデータチャネルにおいて伝送され得るサイドリンクデータの伝送ブロックのサイズ、前記サイドリンクデータの送信先アドレス識別子、前記サイドリンクデータの優先度情報、前記サイドリンクデータの遅延情報、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11に記載のネットワーク装置。
【請求項13】
前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンクデータチャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクデータチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンクデータチャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含み、
前記サイドリンクデータチャネルの復調参照信号(DMRS)情報は、前記サイドリンクデータチャネルのDMRSのパターン、前記DMRSのスクランブル情報、前記DMRSの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項12に記載のネットワーク装置。
【請求項14】
前記サイドリンク制御チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンク制御チャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンク制御チャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンク制御チャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11に記載のネットワーク装置。
【請求項15】
前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクフィードバックチャネルの前記サイドリンクデータチャネルに対する時間オフセット、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周期情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクフィードバックチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10に記載のネットワーク装置。
【請求項16】
前記サイドリンク設定グラントは更に、サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータを含み、
前記サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータは、サイドリンクデータチャネルに前記サイドリンク参照信号が含まれるかどうか、前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報、前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10~15のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
【請求項17】
前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報は、前記サイドリンク参照信号の占有する時間領域シンボル情報を含み、
前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソースは、前記サイドリンク参照信号の周波数領域オフセット、前記サイドリンク参照信号の占有する周波数領域リソースサイズ、前記サイドリンク参照信号の周波数領域密度のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項16に記載のネットワーク装置。
【請求項18】
前記サイドリンク参照信号は、サイドリンクチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、サイドリンク位相追従参照信号(PT-RS)のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項16又は17に記載のネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は通信分野に関し、具体的に無線通信方法及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト(3GPP、3rd Generation Partnership Project)Rel-14において、ビークルツーエブリシング技術、即ち車両とモノの通信(V2X、Vehicle to Everything)技術が標準化され、2つの伝送モード、即ちモードA及びモードBが定義される。
【0003】
具体的に、モードAにおいて、車載端末の伝送リソースは基地局により割り当てられたものであり、車載端末は基地局により割り当てられたリソースに基づいてサイドリンクにおいてデータの送信を行う。基地局は端末に単回伝送するリソースを割り当ててもよく、端末に半静的に伝送するリソースを割り当ててもよい。モードBにおいて、車載端末はサイドリンクリソースにおいて伝送リソースを自主的に選択する。具体的に、車載端末はリソースプールからセンシングの方式で利用可能な伝送リソースを取得し、又は、車載端末はリソースプールから1つの伝送リソースをランダムに選択する。
【0004】
新無線(NR、New Radio)の車両とモノの通信(V2X、Vehicle to Everything)システムにおいて、ネットワークが端末にサイドリンク伝送リソースを割り当てる伝送モード、即ち上記モードAもサポートする。端末に伝送対象のサイドリンクデータがある場合、端末はネットワークにサイドリンク伝送リソースを申請することができる。具体的に、端末装置は順にネットワークにスケジューリング要求(SR、Scheduling Request)及びバッファ状態報告(BSR、Buffer Status Report)を送信することにより、端末にサイドリンク伝送リソースを割り当てるようにネットワークに要求することができる。このようなリソース要求方式は伝送遅延が比較的大きく、一般的に10msより大きいが、NR-V2Xシステムはより低い遅延ニーズ、例えば1~3msをサポートする必要があり、NR-V2Xシステムの遅延要件を満足することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は無線通信方法及び端末装置を提供し、サイドリンク伝送遅延の短縮に役立つ。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様では無線通信方法を提供し、前記方法は、伝送対象のサイドリンクデータがある場合、端末装置はアップリンク設定グラントの伝送リソースにおいてネットワーク装置に第1データを送信し、前記第1データは前記端末装置にサイドリンク伝送リソースを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられることを含む。
【0007】
第2態様では無線通信方法を提供し、前記方法は、ネットワーク装置は端末装置に第1設定情報及び/又は第2設定情報を送信し、前記第1設定情報及び/又は第2設定情報はサイドリンク設定グラントを設定することに用いられ、前記サイドリンク設定グラントはサイドリンク伝送のための伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含むことを含む。
【0008】
第3態様では無線通信方法を提供し、前記方法は、端末装置はネットワーク装置に第2データを送信し、前記第2データは前記端末装置にアップリンク設定グラントを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられ、前記アップリンク設定グラントはアップリンク伝送のための伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含むことを含む。
【0009】
第4態様では、上記第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行することに用いられる端末装置を提供する。具体的に、該端末装置は上記第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行するためのユニット、又は上記第3態様又は第3態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行するためのユニットを備える。
【0010】
第5態様ではネットワーク装置を提供し、該ネットワーク装置はプロセッサ及びメモリを備える。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記第2態様又はその各実現方式における方法を実行することに用いられる。
【0011】
第6態様では、上記第1態様~第3態様又はその各実現方式における方法を実現することに用いられるチップを提供する。
【0012】
具体的に、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、該チップが取り付けられる装置に上記第1態様~第3態様又はその各実現方式における方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0013】
第7態様ではコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該コンピュータプログラムによってコンピュータが上記第1態様~第3態様又はその各実現方式における方法を実行する。
【0014】
第8態様ではコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータが上記第1態様~第3態様又はその各実現方式における方法を実行する。
【0015】
第9態様ではコンピュータプログラムを提供し、コンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが上記第1態様~第3態様又はその各実現方式における方法を実行する。
【発明の効果】
【0016】
上記技術案によれば、伝送対象のサイドリンクデータがある場合、端末装置はネットワーク装置により割り当てられたアップリンク設定グラントの伝送リソースにおいてネットワーク装置に第1データを送信し、該第1データによって、前記端末装置にサイドリンク伝送リソースを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することができる。そうすると、サイドリンクリソースの要求は1つの情報を必要とするだけではよく、端末装置がSR及びBSRによってリソースの要求を行うことによるサイドリンク伝送遅延を回避することに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は本願の実施例に係る通信システムアーキテクチャの模式図である。
図2図2は端末装置がサイドリンク伝送リソースを要求する模式的な相互作用図である。
図3図3は本願の実施例に係る無線通信方法の模式図である。
図4図4はサイドリンクフィードバックチャネルの1つのフィードバック方式の模式図である。
図5図5は1つの通信グループにおける端末装置間の距離の模式図である。
図6図6は本願の実施例に係る他の無線通信方法の模式図である。
図7図7は本願の実施例に係る更なる無線通信方法の模式図である。
図8図8は本願の実施例に係る端末装置の模式的なブロック図である。
図9図9は本願の実施例に係る他の端末装置の模式的なブロック図である。
図10図10は本願の実施例に係るネットワーク装置の模式的なブロック図である。
図11図11は本願の実施例に係る通信装置の模式的なブロック図である。
図12図12は本願の実施例に係るチップの模式的なブロック図である。
図13図13は本願の実施例に係る通信システムの模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を説明する。明らかに、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得する他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0019】
理解されるように、本願の実施例の技術案は端末間(D2D、Device to Device)通信システム、例えばロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)に基づいてD2D通信を行うビークルツーエブリシングシステム、又はNR-V2Xシステムに適用できる。従来のLTEシステムにおいて端末間の通信データがネットワーク装置(例えば、基地局)により送受信される方式と異なり、ビークルツーエブリシングシステムは端末間直接通信方式を用いるため、より高いスペクトル効率及びより低い伝送遅延を有する。
【0020】
選択肢として、ビークルツーエブリシングシステムが基づく通信システムはモバイル通信用グローバル(GSM、Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA、Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、LTEシステム、LTE周波数分割複信(FDD、Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD、Time Division Duplex)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS、Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX、Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、5G新無線(NR、New Radio)システム等であってもよい。
【0021】
本願の実施例のネットワーク装置はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)、WCDMAシステムにおける基地局(NB、NodeB)、LTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB、Evolutional Node B)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN、Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよい。又は、該ネットワーク装置は移動交換局、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側装置(gNB)又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0022】
本願の実施例の端末装置はD2D通信を実現できる端末装置であってもよい。例えば、車載端末装置であってもよく、LTEシステムにおける端末装置(LTE UE)、NRネットワークにおける端末装置(NR UE)、又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)における端末装置等であってもよく、本願の実施例は制限しない。
【0023】
図1は本願の実施例の1つの応用シーンの模式図である。図1には1つのネットワーク装置及び2つの端末装置を例示する。選択肢として、本願の実施例の無線通信システムは複数のネットワーク装置を備えてもよく、且つ各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内に他の数の端末装置が含まれてもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0024】
選択肢として、該無線通信システムは更にモビリティ管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、サービングゲートウェイ(S-GW、Serving Gateway)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW、Packet Data Network Gateway)等の他のネットワークエンティティを備えてもよい。又は、該無線通信システムは更にセッション管理機能(SMF、Session Management Function)、統合データ管理(UDM、Unified Data Management)、認証サーバ機能(AUSF、Authentication Server Function)等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0025】
該ビークルツーエブリシングシステムにおいて、端末装置はモードA及びモードBを用いて通信することができる。
【0026】
具体的に、端末装置121及び端末装置122はD2D通信モードによって通信することができる。D2D通信を行うとき、端末装置121及び端末装置122はD2Dリンク、即ちサイドリンク(SL、SideLink)を介して直接に通信する。モードAにおいて、端末装置の伝送リソースは基地局により割り当てられたものであり、端末装置は基地局により割り当てられたリソースに基づいてSLにおいてデータの送信を行うことができる。基地局は端末装置に単回伝送するリソースを割り当ててもよく、端末に半静的に伝送するリソースを割り当ててもよい。モードBにおいて、端末装置はSLリソースにおいて伝送リソースを自主的に選択する。具体的に、端末装置はリソースプールからセンシングの方式で利用可能な伝送リソースを取得し、又は、端末装置はリソースプールから1つの伝送リソースをランダムに選択する。
【0027】
理解されるように、上記モードA及びモードBは2つの伝送モードを例示的に説明するものであり、他の伝送モードが定義されてもよい。例えば、NR-V2XにモードC及びモードDが導入され、モードCは端末装置のサイドリンク伝送リソースが基地局により割り当てられたものであることを示し、基地局が該モードA及びモードCを用いてサイドリンク伝送リソースを割り当てる方式は異なってもよい。例えば、一方が動的スケジューリング方式を用いるが、他方が半静的スケジューリング方式又は半静的プラス動的スケジューリング方式等を用いることであってもよい。モードDは端末装置のサイドリンク伝送リソースが端末により選択されたものであることを示す。
【0028】
D2D通信技術は車車間(V2V、Vehicle to Vehicle)通信又は車両とモノ(V2X、Vehicle to Everything)の通信に適用できる。V2X通信において、Xとは一般的に無線送受信機能を持ついかなる装置、例えば低速で移動する無線装置、高速で移動する車載装置、又は無線送受信機能を持つネットワーク制御ノード等を指してもよいが、それらに限らない。理解されるように、本発明の実施例は主にV2X通信シーンに適用されるが、いかなる他のD2D通信シーンにも適用でき、本願の実施例はこれを制限しない。
【0029】
NR-V2Xシステムにおいて、端末装置はネットワーク装置にサイドリンク伝送リソースを要求することができる。具体的に、図2に示すように、端末装置はネットワーク装置(gNB)にSRを送信することができる。該SRはアップリンク伝送リソースを要求することに用いられる。該ネットワーク装置は端末装置にダウンリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)1を返信して、前記端末装置にアップリンク伝送リソースを割り当てることができる。次に、該端末装置は該アップリンク伝送リソースにおいてネットワーク装置にBSRを送信して、サイドリンク伝送リソースを要求することができる。更に、該ネットワーク装置はDCI2によって前記端末装置にサイドリンク伝送リソースを割り当てることができる。それにより端末装置はネットワーク装置により割り当てられたサイドリンク伝送リソースにおいてサイドリンク伝送を行うことができる。
【0030】
以上から分かるように、端末装置がネットワーク装置にサイドリンク伝送リソースを要求するには4ステップを必要とし、伝送遅延が比較的大きく、NR-V2Xシステムの遅延への要件を満足することができない。
【0031】
これに鑑みて、本願の実施例はサイドリンク伝送リソース要求の遅延を短縮することができる技術案を提供する。
【0032】
図3は本願の実施例に係る無線通信方法の模式的なフローチャートである。該方法200は図1に示される通信システムにおける端末装置により実行されてもよい。図3に示すように、該方法200は、
伝送対象のサイドリンクデータがある場合、端末装置がアップリンク設定グラントの伝送リソースにおいてネットワーク装置に第1データを送信し、前記第1データが、前記端末装置にサイドリンク伝送リソースを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられるS210、の少なくとも一部を含んでもよい。
【0033】
選択肢として、本願の実施例では、アンライセンス伝送とも称される該アップリンク設定グラント(Configured Grant)は半静的に設定するもの及び/又は動的に設定する伝送リソース及び伝送パラメータであってもよい。該アップリンク設定グラントは端末装置によるアップリンク伝送に使用できる。
【0034】
選択肢として、本願の実施例では、アップリンク設定グラントに基づく設定方式は第1種類の設定グラント(type-1 Configured Grant)及び第2種類の設定グラント(type-2 Configured Grant)を含んでもよく、又は他の種類の設定グラントを含んでもよい。
【0035】
具体的に、該第1種類の設定グラントはネットワーク装置が上位層シグナリング、例えば無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)シグナリングにより設定したものであってもよい。具体的に、該RRCシグナリングはアップリンク伝送のための伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含んでもよく、例えば、アップリンク伝送のための時間領域リソース、周波数領域リソース、復調参照信号(DMRS、Demodulation Reference Signal)、電力制御情報、変調符号化方式(MCS、Modulation and Coding Scheme)、波形(Waveform)、冗長バージョン(RV、Redundancy version)、繰り返し回数、周波数ホッピング情報、HARQプロセス数のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限らない。端末装置は該第1種類の設定グラントを含むRRCシグナリングを受信した後、該第1種類の設定グラントの伝送パラメータを使用して該第1種類の設定グラントの伝送リソースにおいてアップリンク伝送を行うことができる。
【0036】
該第2種類の設定グラントは2ステップのリソース設定方式を用いてもよい。まず、ネットワーク装置は上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)により一部の伝送リソース及び伝送パラメータを設定し、具体的に時間周波数リソースの周期、開ループ電力制御情報、波形、冗長バージョン、繰り返し回数、周波数ホッピング情報、HARQプロセス数のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限らない。次に、DCIによって該第2種類の設定グラントのアップリンク伝送をアクティブ化するとともに、時間領域リソース、周波数領域リソース、DMRS、MCS等を含む他の伝送リソース及び伝送パラメータを設定する。端末装置は上位層パラメータを受信した後、直ちに該上位層パラメータに設定された伝送リソース及び伝送パラメータを使用してアップリンク伝送を行うことができず、対応のDCIを受信し第2種類の設定グラントがアクティブ化されて、且つ他の伝送リソース及び伝送パラメータが設定された後、アップリンク伝送を行うことができる。且つ、ネットワーク装置はDCIによって該第2種類の設定グラントを非アクティブ化することができる。端末装置は非アクティブ化のためのDCIを受信した後、該第2種類の設定グラントの伝送リソース及び伝送パラメータを使用してアップリンク伝送を行うことができなくなる。
【0037】
選択肢として、本願の実施例の該アップリンク設定グラントは上記第1種類の設定グラント又は第2種類の設定グラントであってもよい。該アップリンク設定グラントはネットワーク装置が該端末装置に自主的に設定したものであってもよく、又は該端末装置の要求に応じて設定したものであってもよい。具体的な実現については実施例2において詳しく説明する。
【0038】
本願の実施例では、端末装置は伝送対象のサイドリンクデータがある場合、該アップリンク設定グラントの伝送リソースにおいてネットワーク装置に第1データを送信し、該第1データによって、サイドリンク伝送リソースを割り当てるようにネットワーク装置に要求することができる。更に、該ネットワーク装置は該端末装置の要求に応じて該端末装置に対応のサイドリンク伝送リソースを割り当てることができる。選択肢として、該ネットワーク装置は該端末装置に単回伝送するサイドリンク伝送リソースを割り当ててもよい。例えば、ネットワーク装置はDCIによって端末装置に単回のサイドリンク伝送リソースを割り当ててもよく、又は、該ネットワーク装置は該端末装置にサイドリンク設定グラントとも称される半静的に伝送するサイドリンクリソースを割り当ててもよい。該サイドリンク設定グラントはサイドリンク伝送のための伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含んでもよい。
【0039】
アップリンク設定グラントのリソース設定方式と類似し、該サイドリンク設定グラントは上位層シグナリングにより設定されたもの(第1種類の設定グラントのリソース設定方式に対応する)、又は上位層シグナリング及びDCIにより設定されたもの(第2種類の設定グラントのリソース設定方式に対応する)であってもよく、又は他の方式で設定されたものであってもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0040】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記第1データはネットワーク装置による端末装置への適切な伝送リソース及び/又は伝送パラメータの割り当てを補助するためのリソース要求補助情報を含んでもよい。以下、該リソース要求補助情報の具体的な内容について具体的に説明し、実施例1と記される。
【0041】
実施例1
選択肢として、いくつかの実施例では、前記第1データは下記情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
1、前記第1データが前記サイドリンク伝送リソースを要求することに用いられることを示すための第1指示情報。
1つの具体的な実現方式では、前記第1指示情報は前記第1データが前記サイドリンク設定グラントを要求することに用いられることを示すことに用いられる。
【0043】
該第1指示情報は該第1データがサイドリンク伝送リソースを要求することに用いられることを、ネットワーク装置が決定することに用いられてもよい。該第1指示情報は該第1データにリソース要求補助情報が含まれることを示す。ネットワーク装置は該第1指示情報によって該第1データと該アップリンク設定グラントにおいて伝送される他のアップリンクデータとを区別することができ、更に、該第1データにリソース要求補助情報が含まれることを判定することもできる。それにより、該ネットワーク装置は該第1指示情報に基づいて該第1データにおける他の情報を解析し、更に該他の情報に基づいてサイドリンク伝送リソースの設定を行うことができる。
【0044】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記第1指示情報は下記方式のうちの1つで搬送されてもよい。
【0045】
方式1
前記第1データに含まれる無線ネットワーク一時識別子(RNTI、Radio Network Temporary Identity)。例えば、ネットワーク装置はRNTI1及びRNTI2を含む少なくとも2つのRNTIを端末に設定することができ、該RNTI1は正常のアップリンクデータを伝送することに用いられ、RNTI2はサイドリンク伝送リソース要求のためのアップリンクデータを伝送することに用いられる。それにより、ネットワーク装置は該アップリンクデータにおけるRNTIに基づいて、該アップリンクデータがサイドリンク伝送リソース要求に使用されるかどうかを決定することができる。
【0046】
方式2
前記第1データをスクランブルする際に使用するスクランブルシーケンス。第1データが符号化された後にスクランブルシーケンスによりスクランブル操作を行うことができ、前記端末装置は特定のスクランブルシーケンスに該第1指示情報を含ませることができる。そうすると、ネットワーク装置は第1データを受信した後、該第1データのスクランブルシーケンスをスクランブルすれば、該第1データがサイドリンク伝送リソース要求に使用されるかどうかを判断することができる。該第1データをスクランブルするスクランブルシーケンスが該特定のスクランブルシーケンスである場合、該ネットワーク装置は該第1データがサイドリンク伝送リソース要求に使用されることを決定することができ、そうでない場合、該第1データが正常のアップリンクデータであることを決定する。
【0047】
方式3
前記第1データの媒体アクセス制御(MAC、Media Access Control)制御要素(CE、Control Element)の特定の情報フィールド。
【0048】
2、前記サイドリンクデータの受信側装置を決定するための送信先アドレスインデックス。
選択肢として、該送信先アドレスインデックスはV2X通信の送信先アドレス、隣接サービスの送信先アドレス(ProSe Destination)、グループ識別子、端末識別子のうちの少なくとも1つを決定することに用いられる。
【0049】
例えば、事前設定情報、ネットワーク設定情報又はアプリケーション層に基づく設定等の方式で端末装置に1セットの送信先アドレスインデックスを設定することができる。各送信先アドレスインデックスは1つの送信先アドレスに対応する。例えば、放送通信において、1つのサービスタイプは1つの送信先アドレスに対応してもよく、マルチキャスト通信において、1つの通信グループのグループ識別子は1つの送信先アドレスに対応してもよく、ユニキャスト通信において、1つの受信側端末の端末識別子は1つの送信先アドレスに対応してもよい。ネットワーク装置に送信するアップリンクデータに該送信先アドレスインデックスを含ませることにより、ネットワーク装置は該アップリンクデータに対応する送信先アドレスを決定することができる。
【0050】
選択肢として、いくつかの実施例では、該送信先アドレスインデックスは1つの端末の識別子であってもよく、該サイドリンクデータの受信側が該識別子に対応する端末装置であることを示す。又は、該送信先アドレスインデックスはグループ識別子であってもよく、該サイドリンクデータの受信側が該グループ識別子に対応するグループにおけるすべての端末装置であることを示す。又は、該送信先アドレスインデックスはサービスタイプ識別子であり、該サイドリンクデータの受信側が該サービスタイプ識別子に対応するサービスタイプに関心を持つすべての端末装置であることを示す。
【0051】
3、前記サイドリンクデータに対応する論理チャネルグループを示すための論理チャネルグループ識別子(LCG ID、Logical Channel Group ID)。該LCG IDは該第1データに含まれるバッファサイズがどのLCGのバッファサイズであるか、即ちどのLCGの論理チャネルにおけるサイドリンクデータを伝送する必要があるかを示すことに用いられる。
【0052】
4、前記論理チャネルグループにおける伝送対象のサイドリンクデータの総量を示すためのバッファサイズ(Buffer Size)。
バッファサイズは上記論理チャネルグループにおけるすべての論理チャネルの伝送対象のサイドリンクデータの総量を決定することに用いられてもよい。例えば、該バッファサイズは1つのインデックス値であってもよい。インデックス値とデータ量はマッピング関係を有し、該マッピング関係は予め設定されたもの又はネットワークにより設定されたものであってもよい。端末装置はインデックス値によって伝送対象のサイドリンクデータのサイズを指示し、ネットワーク装置は該インデックス値及び該マッピング関係に基づいて伝送対象のサイドリンクデータのサイズを決定することができる。
【0053】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記第1データは更に伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータを含む。該伝送パラメータはネットワーク装置が伝送ニーズを満足するサイドリンク伝送リソースを端末装置に割り当てることに用いられてもよい。
【0054】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータは下記情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
5、伝送対象のサイドリンクデータ(又は、サイドリンクサービス)の優先度を示すための優先度情報。
該優先度情報は伝送対象のサイドリンクデータの1つ又は複数の優先度情報を含んでもよい。伝送対象データが複数の優先度を有する場合、該優先度情報は該複数の優先度の情報を含んでもよく、又は、該優先度情報は該複数の優先度のうちの最大優先度の情報を含んでもよい。例えば、論理チャネルグループに複数の論理チャネルが含まれ、各論理チャネルにいずれも伝送対象のサイドリンクデータがあり、各論理チャネルは同じ又は異なる優先度に対応してもよい。該優先度情報は該各論理チャネルの伝送対象のサイドリンクデータの優先度情報を含んでもよく、又は、該優先度情報は該論理チャネルグループにおけるすべての論理チャネルの伝送対象のサイドリンクデータの優先度情報のうちの最大優先度情報を含んでもよい。
【0056】
6、伝送対象のサイドリンクデータ又はサイドリンクサービスの周期を示すための周期情報。
例えば、該周期情報は10ms、20ms、50ms、100ms、200ms、500ms、1000ms等であってもよい。伝送対象のサイドリンクサービスが周期的サービスである場合、第1データに該伝送対象のサイドリンクサービスの周期情報を含ませることにより、ネットワーク装置が適切なサイドリンク伝送リソースを割り当てることに役立つ。
【0057】
7、該伝送対象のサイドリンクデータ又はサイドリンクサービスの遅延ニーズを示すための遅延情報。
具体的に、異なるサイドリンクサービスは異なる遅延ニーズを有する。該遅延ニーズは例えば3ms、5ms、10ms、20ms、100ms等であってもよい。端末装置は該遅延情報をネットワーク装置に報告する。該遅延情報はネットワーク装置が該端末装置に適切なサイドリンク伝送リソースを割り当てることに用いられてもよい。
【0058】
8、該伝送対象のサイドリンクデータ又はサイドリンクサービスの信頼性ニーズを示すための信頼性情報。
具体的に、異なるサイドリンクサービスは異なる信頼性ニーズを有する。端末装置は該信頼性情報をネットワーク装置に報告し、該信頼性情報はネットワーク装置が該端末装置に適切なサイドリンク伝送パラメータを割り当てることに用いられてもよい。例えば、信頼性への要件が高いサービスに、より多くの伝送リソース、より低いMCS、より多くの伝送回数等を割り当てる。
【0059】
9、伝送対象のサイドリンクデータ又はサイドリンクサービスの伝送速度を示すための伝送速度情報
具体的に、異なるサイドリンクサービスは異なる伝送速度ニーズを有する。端末装置は該伝送速度情報をネットワーク装置に報告し、該伝送速度情報はネットワーク装置が該端末装置に適切なサイドリンク伝送パラメータを割り当てることに用いられる。例えば、伝送速度への要件が高いサービスに、より多くの伝送リソース、より高いMCS、より高い伝送層数等を割り当てる。
【0060】
10、前記サイドリンクデータの予想到着時間の特定時間境界に対する時間偏差を示すための時間偏差。
端末装置による該第1データの送信からサイドリンクデータの到着まで、一定の時間がかかる可能性がある。サイドリンクデータが到着する予想時間をネットワーク装置に報告することにより、ネットワーク装置が端末装置に適切なサイドリンク伝送リソースを割り当てることに用いられてもよい。
【0061】
選択肢として、前記特定時間境界はシステムフレーム番号(SFN、System Frame Number)がゼロのシステムフレームにおけるサブフレーム番号がゼロのサブフレームである。
【0062】
選択肢として、前記サイドリンクデータの予想到着時間は、前記サイドリンクデータが論理チャネルに到着する予想時間である。
【0063】
11、伝送対象のデータがアップリンクデータ又はサイドリンクデータであることを決定するためのデータタイプ識別子。
【0064】
理解されるように、上記列挙したサイドリンクデータの伝送パラメータは例示的なものに過ぎず、本願の実施例では、前記第1データは伝送対象のサイドリンクデータの他の伝送パラメータ、例えばサービス品質(QoS、Quality of Service)要件、サービスタイプ等の情報を含んでもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0065】
従って、本願の実施例では、端末装置が第1データに上記情報のうちの少なくとも1つを含ませることにより、ネットワーク装置は該第1データに含まれる情報に基づいて、端末装置にサイドリンク伝送リソースを動的に割り当て、又はサイドリンク設定グラントを割り当てることができる。それにより、端末装置はネットワーク装置により割り当てられたサイドリンクリソースにおいてサイドリンクデータを伝送することができる。4ステップのリソース要求過程に比べて、伝送遅延の短縮に役立つ。
【0066】
上記実施例では、端末装置が第1データを送信するアップリンク設定グラントはネットワーク装置が自主的に設定したものであってもよい。例えば、該ネットワーク装置は前記第1種類の設定グラント又は第2設定グラントの設定方式で該アップリンク設定グラントを設定してもよい。他の実施例では、該アップリンク設定グラントはネットワーク装置が端末装置の要求に応じて設定したものであってもよく、実施例2と記される。以下、該実施例2の具体的な実現について説明する。
【0067】
実施例2
選択肢として、前記方法200は更に、
前記端末装置は前記ネットワーク装置に第2データを送信し、前記第2データは前記端末装置に前記アップリンク設定グラントを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられることを含む。
【0068】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記第2データは、伝送対象データの遅延情報、信頼性情報、伝送速度情報、周期情報、データサイズ、データタイプ識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0069】
選択肢として、前記伝送対象データのデータタイプ識別子は、前記伝送対象データがアップリンクデータ又はサイドリンクデータであることを決定することに用いられる。
【0070】
理解されるように、該第2データにおける伝送パラメータの具体的な意味については、第1データにおける関連パラメータの詳細な説明を参照してもよい。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0071】
更に、該ネットワーク装置は端末装置から送信された該第2データに含まれる情報に基づいて、端末装置にアップリンク伝送リソースを割り当て、又はアップリンク設定グラントを設定することができる。それにより、端末装置はネットワーク装置により割り当てられたアップリンク伝送リソースを使用して前記ネットワーク装置にサイドリンク伝送リソース、即ち実施例1に説明される内容を要求することができる。これにより、ネットワーク装置にSR及びBSRを送信してサイドリンク伝送リソースを要求することによる伝送遅延が大きすぎる問題を回避することができる。
【0072】
選択肢として、いくつかの実施例では、ネットワーク装置は該端末装置から送信された第1データを受信した後、該第1データにおける情報に基づいて端末装置にサイドリンク設定グラントを割り当ててもよい。選択肢として、他の実施例では、該ネットワーク装置は直接に該端末装置にサイドリンク設定グラントを割り当ててもよい。即ち、ネットワーク装置によるサイドリンク設定グラントの割り当ては該第1データにおける情報に基づかない。それにより、端末装置は該サイドリンク設定グラントの伝送リソースにおいてサイドリンクデータを直接に伝送することができ、ネットワーク装置にサイドリンクリソースを申請する過程を回避する。以下、ネットワーク装置が端末装置にサイドリンク設定グラントを割り当てる具体的な実現について説明し、実施例3と記される。
【0073】
実施例3
具体的に、該実施例3では、前記端末装置は前記ネットワーク装置から送信された第1設定情報及び/又は第2設定情報を受信し、前記第1設定情報及び/又は第2設定情報は前記サイドリンク設定グラントを設定することに用いられる。
【0074】
例えば、該端末装置はネットワーク装置から送信された第1設定情報を受信し、該第1設定情報に基づいて該サイドリンク設定グラントを決定することができる。選択肢として、該第1設定情報はRRCシグナリングであってもよい。このような実現方式は前記第1種類の設定グラントのリソース設定方式と類似し、ここで詳細な説明は省略する。
【0075】
更に例えば、該端末装置はネットワーク装置から送信された第1設定情報及び第2設定情報を受信し、該第1設定情報及び第2設定情報に基づいて該サイドリンク設定グラントを決定することができる。選択肢として、該第1設定情報はRRCシグナリングであってもよく、該第2設定情報はDCIであってもよく、RRCシグナリング及びDCIによってそれぞれ一部の伝送リソース及び一部の伝送パラメータを設定する。このような実現方式は前記第2種類の設定グラントのリソース設定方式と類似し、ここで詳細な説明は省略する。
【0076】
以下、該サイドリンク設定グラントを全体として説明する。該サイドリンク設定グラントにおける伝送リソース及び伝送パラメータが1つの設定情報により設定されたものであるか、それとも複数の設定情報により設定されたものであるかについては制限しない。
【0077】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記サイドリンク設定グラントはサイドリンクチャネルの伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含み、前記サイドリンクチャネルは、サイドリンク制御チャネル、サイドリンクデータチャネル、サイドリンクフィードバックチャネル、サイドリンク放送チャネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0078】
選択肢として、該サイドリンク制御チャネルは物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH、Physical Sidelink Control Channel)を含んでもよい。該サイドリンクデータチャネルは物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH、Physical Sidelink Shared Channel)を含んでもよい。該サイドリンクフィードバックチャネルは物理サイドリンク共有チャネル(PSFCH、Physical Sidelink Feedback Channel)を含んでもよい。該サイドリンク放送チャネルは物理サイドリンク放送チャネル(PSBCH、Physical Sidelink Broadcast Channel)及びサイドリンク同期信号(Sidelink Synchronization Signal)を含んでもよい。サイドリンク同期信号はサイドリンクプライマリ同期信号(S-PSS、Sidelink Primary Synchronization Signal)及びサイドリンクセカンダリ同期信号(S-SSS、Sidelink Secondary Synchronization Signal)を含む。
【0079】
以下、サイドリンクデータチャネル、サイドリンク制御チャネル、サイドリンクフィードバックチャネル及びサイドリンク放送チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータに含まれる具体的な内容について具体的に説明する。
【0080】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、
前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの復調参照信号(DMRS)情報、前記サイドリンクデータチャネルの伝送方式、前記サイドリンクデータチャネルの伝送層数、前記サイドリンクデータチャネルの変調符号化方式(MCS)、前記サイドリンクデータチャネルの再送回数、前記サイドリンクデータチャネルの冗長バージョン情報、前記サイドリンクデータチャネルのサポートするハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス数、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報、前記サイドリンクデータチャネルにおいて伝送され得るサイドリンクデータのサイズ、前記サイドリンクデータの送信先アドレス識別子、前記サイドリンクデータの優先度情報、前記サイドリンクデータの遅延情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0081】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンクデータチャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクデータチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0082】
該サイドリンクデータチャネルの周期情報はM個のタイムスロットであってもよく、即ちM個ごとのタイムスロットにおいて、1つのタイムスロット又は複数のタイムスロットはサイドリンクデータの伝送に使用可能な伝送リソースを含み、該Mが正の整数である。各周期における該サイドリンクデータチャネルの占有するタイムスロット情報は、各周期においてどのタイムスロットがサイドリンクデータの伝送に使用できるかを示してもよい。具体的に、前記タイムスロット情報は1つの特定時間境界に対する時間領域オフセットであり、前記特定境界は例えば無線フレーム番号がゼロの無線フレームにおけるサブフレーム番号がゼロのサブフレームである。タイムスロットにおける前記サイドリンクデータチャネルの占有する時間領域シンボル情報は、サイドリンクデータの伝送に使用可能なタイムスロットにおいてどの時間領域シンボルがサイドリンクデータの伝送に使用できるかを示してもよい。
【0083】
理解されるように、上記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソースの指示方式は例示的なものに過ぎず、当然ながら、他の方式で示してもよく、本願の実施例はこれを具体的に制限しない。
【0084】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンクデータチャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0085】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソースのサイズはサブチャネル(sub-channel)を粒度としてもよい。
【0086】
理解されるように、上記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソースの指示方式は例示的なものに過ぎず、当然ながら、他の方式例えば開始周波数領域位置及び終了周波数領域位置等で示してもよく、本願の実施例はこれを具体的に制限しない。
【0087】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルのDMRS情報は、前記サイドリンクデータチャネルのDMRSのパターン(pattern)、前記DMRSのスクランブル情報、前記DMRSの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0088】
該DMRSのスクランブル情報は該DMRSのスクランブルID情報であってもよい。
【0089】
サイドリンクデータチャネルのDMRSが時間領域において少なくとも1つのパターンをサポートする場合、ネットワーク装置はサイドリンク設定グラントにおいてサイドリンクデータチャネルがその中の1つのパターン又は複数のパターンを使用することを指定することができる。
【0090】
前記DMRSの占有する時間領域シンボル情報はPSSCHチャネルにおいてDMRSの占有する時間領域シンボルの位置及び数情報を決定することに用いられる。
【0091】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの伝送方式はシングルポート伝送、空間周波数ブロックコード(SFBC、Space Frequency Block Code)、巡回遅延ダイバーシティ(CDD、Cyclic Delay Diversity)、巡回事前符号化(Pre-coder cycling)のうちの1つ又は複数であってもよい。
【0092】
例えば、サイドリンクが上記伝送方式のうちの少なくとも1つをサポートする場合、該ネットワーク装置はサイドリンク設定グラントにおいてサイドリンクがその中の1つ又は複数を使用することを指定することができる。
【0093】
選択肢として、本願の実施例では、前記サイドリンクデータチャネルの伝送層数は1層又は複数層であってもよい。
【0094】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルのMCSは該サイドリンクデータチャネルに使用されるMCSレベルを含んでもよい。
【0095】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの再送回数はサイドリンクデータの再送回数を示すことに用いられ、又はサイドリンクデータの最大伝送回数を決定することに用いられる。
【0096】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの冗長バージョン情報は前記サイドリンクデータの1回又は複数回の伝送に対応する冗長バージョン情報を含んでもよい。例えば、前記サイドリンクデータが複数回伝送され得る場合、ネットワーク装置は各回伝送する冗長バージョン情報を設定することができる。例えば、冗長バージョン情報の順序は[0,2,3,1]であり、それぞれ4回の伝送(1回の初回伝送及び3回の再送)に対応し、それぞれ対応する冗長バージョンは0、2、3、1である。選択肢として、サイドリンクデータの伝送回数が4回より大きい場合、上記冗長バージョンを繰り返し使用する。
【0097】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報はサイドリンクデータチャネルの最大送信電力を示してもよい。例えば、サイドリンクデータチャネルの送信電力は該最大送信電力を超えてはならない。
【0098】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報はサイドリンクデータチャネルがダウンリンク経路損失に基づいて電力制御を行うこと、及び/又は、サイドリンク経路損失に基づいて電力制御を行うことを示してもよい。
【0099】
ダウンリンク経路損失は端末装置とネットワーク装置との間の経路損失であり、サイドリンク経路損失は受信側端末と送信側端末との間の経路損失である。
【0100】
例えば、前記ネットワーク装置は端末装置がダウンリンク経路損失に基づいて電力制御を行うように設定することができる。そうすると、前記端末装置はダウンリンク経路損失に基づいて第1送信電力を決定することができ、更に該第1送信電力に基づいてサイドリンク送信電力を決定することができる。
【0101】
更に例えば、前記ネットワーク装置は端末装置がサイドリンク経路損失に基づいて電力制御を行うように設定することができる。そうすると、前記端末装置はサイドリンク経路損失に基づいて第2送信電力を決定することができ、更に該第2送信電力に基づいてサイドリンク送信電力を決定することができる。
【0102】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報は更にQoSパラメータを含んでもよく、該QoSパラメータは優先度情報又は信頼性情報であってもよい。サイドリンクデータの優先度が該優先度情報より高い場合、前記端末装置はサイドリンク経路損失に基づいてサイドリンク送信電力を決定することができる。サイドリンクデータの優先度が該優先度情報より低い場合、前記端末装置はダウンリンク経路損失に基づいてサイドリンク送信電力を決定する。サイドリンクデータの信頼性が該信頼性情報より高い場合、前記端末装置はサイドリンク経路損失に基づいてサイドリンク送信電力を決定する。サイドリンクデータの信頼性が該信頼性情報より低い場合、前記端末装置はダウンリンク経路損失に基づいてサイドリンク送信電力を決定する。
【0103】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報はサイドリンク制御チャネルとサイドリンクデータチャネルとの間の電力偏差又はパワースペクトル密度偏差を示してもよい。そうすると、前記端末装置はサイドリンクデータチャネルの送信電力及び該電力偏差又はパワースペクトル密度偏差に基づいて、サイドリンク制御チャネルの送信電力を決定することができる。
【0104】
例えば、前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルの送信電力は第1偏差を有する。該端末装置はサイドリンクデータチャネルの送信電力に前記第1偏差を加える電力値を、前記サイドリンク制御チャネルの送信電力として決定することができる。
【0105】
選択肢として、前記第1偏差はゼロであってもよい。
【0106】
選択肢として、該第1偏差は予め設定されたものであってもよく、又はネットワーク装置により設定されたものであってもよい。
【0107】
更に例えば、前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルのパワースペクトル密度は第2偏差を有する。そうすると、前記端末装置は前記サイドリンクデータチャネルのパワースペクトル密度に前記第2偏差を加えるものを、前記サイドリンク制御チャネルのパワースペクトル密度として決定し、更に前記サイドリンク制御チャネルのパワースペクトル密度及び前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソースサイズに基づいて前記サイドリンク制御チャネルの送信電力を決定することができる。
【0108】
選択肢として、前記第2偏差はゼロであってもよい。
【0109】
選択肢として、該第1偏差は予め設定されたものであってもよく、又はネットワーク装置により設定されたものであってもよい。
【0110】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルにおいて伝送され得るサイドリンクデータのサイズは前記サイドリンクデータに対応する伝送ブロック(TB、Transport Block)のサイズである。
【0111】
選択肢として、前記サイドリンクデータの送信先アドレス識別子は1つの端末の識別子であってもよく、該識別子に対応する端末装置に送信するサイドリンクデータのみが該サイドリンク設定グラントを使用できることを示すことに用いられてもよい。又は、該送信先アドレスインデックスはグループ識別子であってもよく、該グループ識別子に対応するグループにおける端末に送信するサイドリンクデータのみが該サイドリンク設定グラントを使用できることを示すことに用いられてもよい。又は、該送信先アドレスインデックスはサービスタイプ識別子であり、該サービスタイプ識別子に対応するサイドリンクデータの送信のみが該サイドリンク設定グラントを使用できることを示すことに用いられてもよい。
【0112】
選択肢として、前記サイドリンクデータの優先度情報は該サイドリンク設定グラントを使用できるサイドリンクデータの優先度を決定することに用いられてもよい。例えば、該優先度に対応するサイドリンクデータのみは該サイドリンク設定グラントの伝送リソースにおいて伝送され得ており、又は、該優先度以上のサイドリンクデータのみは該サイドリンク設定グラントの伝送リソースにおいて伝送され得る。
【0113】
例えば、優先度情報は隣接サービスパケット毎優先度(PPPP、ProSe Per-Packet Priority)であり、値範囲が[0,7]である。PPPPの値が小さければ小さいほど、優先度のレベルが高くなることを示す。ネットワーク装置により設定された優先度情報が3である場合は、PPPPが3のサイドリンクデータのみが該サイドリンク設定グラントにおいて伝送され得ることを示してもよく、又は該優先度以上、即ちPPPPが0、1、2、3のサイドリンクデータが該サイドリンク設定グラントにおいて伝送され得ることを示してもよい。
【0114】
選択肢として、前記サイドリンクデータの遅延情報は該サイドリンク設定グラントを使用できるサイドリンクデータの遅延を決定することに用いられてもよい。例えば、該遅延情報に対応するサイドリンクデータのみは該サイドリンク設定グラントの伝送リソースにおいて伝送され得ており、又は、遅延要件が該遅延情報以上のサイドリンクデータのみは該サイドリンク設定グラントの伝送リソースにおいて伝送され得ており、又は、該遅延情報は該サイドリンク設定グラントの伝送リソースが満足できる最高遅延要件と理解されてもよい。この場合、該サイドリンク設定グラントは遅延ニーズが該遅延情報以下のサイドリンクデータを伝送することに用いられてもよい。
【0115】
例えば、該サイドリンク設定グラントのサイドリンクデータチャネルの遅延情報は10msであり、遅延ニーズが10msのサイドリンクサービス、又は遅延ニーズが一層高い(例えば、3ms又は5ms)サイドリンクサービスのみが該サイドリンク設定グラントにおいて伝送され得ることを示してもよく、又は遅延要件が一層低い(例えば、10ms、15ms)サイドリンクサービスが該サイドリンク設定グラントにおいて伝送され得ることを示してもよい。
【0116】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0117】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンク制御チャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンク制御チャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0118】
ここで、前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報の具体的な意味については、上記実施例におけるサイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報についての関連説明を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0119】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンク制御チャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0120】
ここで、前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報の具体的な意味については、上記実施例におけるサイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報についての関連説明を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0121】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、
前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルのフォーマット、サイドリンクフィードバックをサポートするかどうか、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック粒度情報、第1閾値、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1閾値は受信側端末と送信側端末との距離閾値又はサイドリンク参照信号受信電力(RSRP)閾値である。
【0122】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクフィードバックチャネルの前記サイドリンクデータチャネルに対する時間オフセット、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周期情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクフィードバックチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0123】
例えば、時間オフセットはKである。タイムスロットnにおいてサイドリンクデータを送信する場合、該サイドリンクデータのフィードバック情報はタイムスロットn+Kにおいて送信され、Kが整数である。
【0124】
例えば、該周期情報はNであってもよく、N個ごとのタイムスロットにおける1つのタイムスロットがサイドリンクフィードバックチャネルを伝送するための伝送リソースを含むことを示す。図4に示すように、該Nは4であってもよく、4つごとのタイムスロットにおいてサイドリンクフィードバック情報を1回フィードバックすることを示す。タイムスロットn、タイムスロットn+1、タイムスロットn+2、タイムスロットn+3においてサイドリンクデータを送信する場合、該サイドリンクデータのフィードバック情報はタイムスロットn+3において送信される。
【0125】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンクフィードバックチャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンクフィードバックチャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0126】
ここで、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周波数領域リソース情報の具体的な意味については、上記実施例におけるサイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報についての関連説明を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0127】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルのフォーマットはサイドリンクフィードバックチャネルのフォーマットを決定することに用いられる。例えば、第1フィードバックチャネルフォーマット及び第2フィードバックチャネルフォーマットを含む2つのサイドリンクフィードバックチャネルのフォーマットは予め定義されたもの又はネットワークにより設定されたものである。該サイドリンクフィードバックチャネルのフォーマットは前記サイドリンクフィードバックチャネルが第1フィードバックチャネルフォーマットを使用するか、それとも第2フィードバックチャネルフォーマットを使用するかを決定することに用いられる。例えば、システムにおいて短いフィードバックチャネル及び長いフィードバックチャネルが定義され、前記短いフィードバックチャネルはサイドリンクフィードバックチャネルが1つのタイムスロットにおけるサイドリンク伝送に使用可能な時間領域シンボルのうちの一部の時間領域シンボルを占有することを示し、前記長いフィードバックチャネルはサイドリンクフィードバックチャネルが1つのタイムスロットにおけるサイドリンク伝送に使用可能なすべての時間領域シンボルを占有することを示す。
【0128】
端末装置が少なくとも1つのサイドリンクフィードバックチャネルのフォーマットをサポートする場合、ネットワーク装置はサポートするサイドリンクフィードバックチャネルのフォーマットにおいて1つ又は複数を指定することができる。
【0129】
選択肢として、サイドリンクフィードバックをサポートするかどうかは受信側装置がサイドリンクフィードバック情報をフィードバックするかどうかを決定することに用いられてもよい。例えば、ネットワーク装置はサイドリンクフィードバックをサポートするように設定される場合、受信側装置はサイドリンクフィードバック情報を送信する必要があり、そうでない場合、サイドリンクフィードバック情報を送信する必要がない。
【0130】
例示的であって制限的ではないが、前記サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式は、否定応答(NACK、Negative ACKnowledgement)のみをフィードバックする方式、肯定応答(ACK、ACKnowledgement)/否定応答ACK/NACKをフィードバックする方式のうちの少なくとも1つを含む。
【0131】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式は更にACKのみをフィードバックする方式等を含んでもよい。
【0132】
フィードバック方式1、即ちNACKのみをフィードバックする方式については、該端末装置は、特定条件を満足し且つサイドリンクデータの検出結果がNACKである場合、NACKをフィードバックし、又は、特定条件を満足し且つサイドリンクデータの検出結果がACKである場合、サイドリンクフィードバック情報を送信せず、又は、前記特定条件を満足しない場合、サイドリンクデータの検出結果がACKであるかそれともNACKであるかにかかわらず、いずれもサイドリンクフィードバック情報を送信しなくてもよい。
【0133】
選択肢として、前記特定条件は第1閾値に基づいて決定されてもよい。例えば、該第1閾値は受信側端末と送信側端末との距離閾値又はサイドリンク参照信号受信電力(RSRP、Reference Signal Receiving Power)閾値であってもよく、又は他のパラメータであってもよい。
【0134】
それに対応して、該特定条件は受信側と送信側端末との距離が前記距離閾値より小さいこと、又は、受信側端末と送信側端末との間のRSRPが前記RSRP閾値より大きいことであってもよい。
【0135】
フィードバック方式2、即ち肯定応答/否定応答ACK/NACKをフィードバックする方式については、該端末装置は、サイドリンクデータの検出結果がNACKである場合、NACKをフィードバックし、サイドリンクデータの検出結果がACKである場合、ACKをフィードバックしてもよい。
【0136】
ネットワーク装置は端末装置がフィードバック方式1又はフィードバック方式2を用いてサイドリンクフィードバックを行うように設定することができる。更に、該端末装置は設定されたフィードバック方式に基づいてサイドリンクフィードバックを行うことができる。
【0137】
図5に示すように、UE1~UE7は1つの通信グループを構成する。UE1はサイドリンクデータを送信し、即ちUE1は送信側端末であり、UE2~UE7はサイドリンクデータを受信し、即ちUE2~UE7は受信側端末である。フィードバック方式1については、受信側端末と送信側端末との距離が第1距離範囲内にある(第1閾値に対応する)場合、例えば内周のUE2、UE3、UE4等の受信側端末はサイドリンクデータの検出結果に基づいてフィードバックする。サイドリンクデータの受信に成功した場合、サイドリンクフィードバック情報を送信せず、サイドリンクデータの受信に失敗した場合、NACKをフィードバックする。該第1距離範囲を超える端末装置(例えば、UE5、UE6、UE7)はいずれもサイドリンクフィードバック情報を送信しない。フィードバック方式2については、該通信グループにおけるすべての受信側端末(UE2~UE7)はいずれもサイドリンクデータの受信状態に応じてサイドリンクフィードバック情報を送信する。サイドリンクデータの受信に成功した場合、ACKをフィードバックする。サイドリンクデータの受信に失敗した場合、NACKをフィードバックする。
【0138】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記サイドリンクフィードバック情報のフィードバック粒度情報は、コードブロックグループ(CBG)に基づくフィードバック又は伝送ブロックに基づくフィードバックを示すことに用いられ、又は、他のグループに基づいてサイドリンクフィードバックを行ってもよい。例えば、前記サイドリンクフィードバック情報のフィードバック粒度情報は1ビットの指示情報であってもよい。該指示情報が1である場合はCBGに基づいてフィードバックすることを示すことに用いられ、そうすると、受信側装置は各CBGに対してサイドリンクフィードバックを行う。又は、指示情報が0である場合は伝送ブロックに基づいてフィードバックすることを示し、そうすると、受信側装置は伝送ブロック全体に対してフィードバックすることができる。具体的なフィードバック方式はサイドリンク設定グラントに設定されたフィードバック方式に基づいて決定されてもよい。又は、このパラメータが設定されていない場合、デフォルトでフィードバック方式2を用いてフィードバックしてもよい。
【0139】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンク放送チャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソース情報、同期ソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0140】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンク放送チャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンク放送チャネルの伝送リソースの個数、各周期における前記サイドリンク放送チャネルの占有するタイムスロット情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0141】
各周期における前記サイドリンク放送チャネルの伝送リソースの個数は、1つのサイドリンク放送チャネルの周期においてサイドリンク放送チャネルを伝送するための伝送リソースがいくつあるかを決定することに用いられる。
【0142】
ここで、前記サイドリンク放送チャネルの時間領域リソース情報の具体的な意味については、上記実施例におけるサイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報についての関連説明を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0143】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域開始位置、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソースサイズ、前記サイドリンク同期信号の周波数領域開始位置、前記サイドリンク同期信号の周波数領域リソースサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0144】
ここで、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソース情報の具体的な意味については、上記実施例におけるサイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報についての関連説明を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの同期ソース情報は同期ソースタイプを含む。前記同期ソースタイプは全地球的衛星測位システム(Global Navigation Satellite System)、gNB、eNB、NR UE、LTE UEのうちの少なくとも1つを含む。
【0145】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記サイドリンク設定グラントは更に、サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータを含む。
【0146】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータは、サイドリンクデータチャネルに前記サイドリンク参照信号が含まれるかどうか、前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報、前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0147】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報は、前記サイドリンク参照信号の占有する時間領域シンボル情報を含む。
【0148】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソースは、前記サイドリンク参照信号の周波数領域オフセット、前記サイドリンク参照信号の占有する周波数領域リソースサイズ、前記サイドリンク参照信号の周波数領域密度のうちの少なくとも1つを含む。
【0149】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の周波数領域オフセットは、1つのリソースブロック(RB)における前記サイドリンク参照信号を伝送するための1番目のサブキャリアのサブキャリア0に対するオフセットである。
【0150】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の周波数領域密度は例えば、各サブキャリアがいずれもサイドリンク参照信号を伝送すること、又はN個ごとのサブキャリアが1つのサイドリンク参照信号を伝送することであってもよく、Nが1より大きな正の整数である。
【0151】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS、Channel State Information Reference Signal)、位相追従参照信号(PT-RS、Phase Tracking Reference Signal)のうちの少なくとも1つを含み、又は他のサイドリンク伝送のための参照信号を含んでもよい。
【0152】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記サイドリンク設定グラントは更に、
受信側端末が送信側端末にチャネル状態情報を送信する必要があるかどうかを示すためのチャネル状態情報フィードバック指示情報、
受信側端末がチャネル測定を行う必要があるかどうかを示すためのチャネル測定指示情報、
受信側端末がチャネル測定結果を送信側端末にフィードバックする必要があるかどうかを示すためのチャネル測定フィードバック指示情報、
受信側端末が送信側端末にチャネル状態情報又はチャネル測定結果を送信する際に使用する伝送リソースを決定するための伝送リソース情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0153】
チャネル状態情報はチャネル品質指示(CQI、Channel Quantity Indicator)、ランク指示(RI、Rank Indication)、プリコーディング行列指示(PMI、Precoding Matrix Indicator)のうちの少なくとも1つを含む。
【0154】
選択肢として、チャネル状態情報フィードバック指示情報は1ビットの指示情報であってもよく、該指示情報の値はそれぞれ受信側端末が送信側端末にチャネル状態情報を送信する必要があるかどうかを示すことに用いられる。
【0155】
前記チャネル測定指示情報は1ビットの指示情報であってもよく、該指示情報の値はそれぞれ受信側端末がチャネル測定を行う必要があるかどうかを示すことに用いられる。選択肢として、前記チャネル測定指示情報は該チャネル測定フィードバック指示情報に基づいて暗示的に決定されてもよい。例えば、受信側端末が送信側装置にチャネル測定情報を送信する必要があるように設定される場合は、受信側端末がチャネル測定を行う必要があることを示す。逆の場合に、受信側端末がチャネル測定を行う必要がなく、この場合、該チャネル測定指示情報を必要としなくてもよい。
【0156】
選択肢として、本願の実施例では、前記チャネル測定結果は例えば、サイドリンクRSRP、サイドリンク参照信号受信品質(RSRQ、Reference Signal Receiving Quality)、経路損失情報例えばダウンリンク経路損失又はサイドリンク経路損失等のチャネル状態情報であってもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0157】
選択肢として、前記伝送リソース情報は受信側端末が送信側端末にチャネル状態情報又はチャネル測定結果を送信する際に使用する伝送リソースを決定するためのものであってもよい。即ち、送信チャネル状態情報及びチャネル測定結果は同じ伝送リソースを使用してもよい。又は、前記伝送リソース情報は複数あってもよく、そうすると、送信チャネル状態情報及びチャネル測定結果は独立した伝送リソースを使用してもよい。
【0158】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、前記サイドリンク設定グラントの受信に成功した指示情報を受信側装置がネットワーク装置に送信するかどうかを示すためのサイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を含む。
【0159】
例えば、該サイドリンク設定グラント受信肯定応答情報は1ビットの指示情報であってもよい。該ビットが0である場合は、受信側端末がサイドリンク設定グラントの受信に成功したかどうかにかかわらず、いずれもネットワーク装置に肯定応答情報を送信する必要がないことを示す。ビットが1である場合は、サイドリンク設定グラントの肯定応答情報の受信に成功したかどうかを受信側端末がネットワーク装置に送信する必要があることを示す。
【0160】
該サイドリンク設定グラント受信肯定応答情報はネットワーク装置が該端末装置の該サイドリンク設定グラントに対する受信状況を把握することに用いられてもよい。そうすると、該ネットワーク装置は端末装置がサイドリンク設定グラントの受信に失敗した場合、該サイドリンク設定グラントを再送することができ、サイドリンクデータのタイムリーな伝送を確保することに役立つ。
【0161】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、前記ネットワーク装置が前記端末装置に割り当てた、サイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を伝送するためのアップリンクリソースを示すためのアップリンクリソース指示情報を含む。
【0162】
いくつかの状況において、ネットワーク装置が端末装置にアップリンクリソース指示情報を割り当てた場合は、端末装置がネットワーク装置にサイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を送信する必要があることを暗示的に示してもよい。このとき、ネットワーク装置はネットワーク装置に前記サイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を送信するように端末装置に明示的に指示する必要がなくなる。又は、ネットワーク装置が端末装置に該アップリンクリソース指示情報を割り当てない場合は、端末装置がネットワーク装置にサイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を送信する必要がないことを示してもよい。選択肢として、アップリンクリソース指示情報を特定値に設定することにより、端末装置がネットワーク装置にサイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を送信する必要がないことを示してもよい。
【0163】
選択肢として、本願の実施例では、ネットワーク装置は端末装置にサイドリンクデータの伝送のための複数のサイドリンク設定グラントを割り当ててもよい。例えば、ネットワークはRRCシグナリングによって該複数のサイドリンク設定グラントを設定してもよく、RRCシグナリング及びDCIシグナリングによって該複数のサイドリンク設定グラントを設定してもよい。該複数のサイドリンク設定グラントの具体的な設定方式については上記実施例の関連説明を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0164】
サイドリンクサービスは異なるQoSニーズがある可能性があり、例えば、遅延ニーズが3ms、5ms、10ms、20ms、100ms等であってもよい。従って、様々なサイドリンクサービスのニーズを満足するために、ネットワーク装置はサイドリンクに複数のサイドリンク設定グラントの伝送リソース及び伝送パラメータを割り当てることができる。更に、前記ネットワーク装置は該第1データにおけるサイドリンクデータの伝送パラメータに基づいて、複数のサイドリンク設定グラントのうちの対応のサイドリンク設定グラントをアクティブ化することができる。例えば、第1データにおける遅延ニーズが10msである場合、該ネットワーク装置は遅延ニーズ10msに対応するサイドリンク設定グラントをアクティブ化することができる。
【0165】
選択肢として、前記ネットワーク装置はRRCシグナリングによって前記複数のサイドリンク設定グラントのうちの少なくとも1つのサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化してもよい。
【0166】
例えば、ネットワーク装置はRRCシグナリング設定又は再設定方式で複数のサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化してもよい。例えば、ネットワーク装置はRRC再設定シグナリングによって複数のサイドリンク設定グラントを設定するとともに、該複数の設定グラントをアクティブ化するが、RRC再設定の前に設定されたサイドリンク設定グラントが非アクティブ化される。
【0167】
例えば、複数のサイドリンク設定グラントがサイドリンク設定グラント1、サイドリンク設定グラント2及びサイドリンク設定グラント3を含み、現在アクティブ化されるサイドリンク設定グラントはサイドリンク設定グラント1であり、RRC再設定シグナリングにサイドリンク設定グラント2及びサイドリンク設定グラント3が設定される。そうすると、該サイドリンク設定グラント2及びサイドリンク設定グラント3がアクティブ化されるとともに、サイドリンク設定グラント1が非アクティブ化される。
【0168】
選択肢として、前記ネットワーク装置はDCIシグナリングによって前記複数のサイドリンク設定グラントのうちの少なくとも1つのサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化してもよい。
【0169】
具体的に、ネットワーク装置はRRCシグナリング及びDCIシグナリングによって該複数のサイドリンク設定グラントを設定してもよい。更に、該ネットワーク装置はDCIシグナリングによって該複数のサイドリンク設定グラントのうちのいずれか1つのサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化してもよい。
【0170】
以下、具体的な実施例によって該複数のサイドリンク設定グラントのアクティブ化又は非アクティブ化方式を説明する。
【0171】
選択肢として、一実施例として、前記DCIに第1ビットマップ(bitmap)が含まれ、前記第1ビットマップにおける各ビットは、前記ビットの前記複数のサイドリンク設定グラントでの対応のサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化することを指示することに用いられる。
【0172】
具体的に、該第1ビットマップにおける各ビットは1つのサイドリンク設定グラントに対応し、該ビットマップのビット長Mはネットワーク装置が設定したM個のサイドリンク設定グラントに対応する。該第1ビット位置でのあるビットが第1値(例えば、1)である場合は、該ビットに対応するサイドリンク設定グラントがアクティブ化されることを示す。該ビットが第2値(例えば、0)である場合は、該ビットに対応するサイドリンク設定グラントが非アクティブ化されることを示す。
【0173】
選択肢として、他の実施例として、前記DCIに第1インデックスが含まれ、前記第1インデックスは第1サイドリンク設定グラントを示すことに用いられる。前記DCI又は前記DCIに対応する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)には第2指示情報が含まれ、前記第2指示情報は前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化することを指示することに用いられる。
【0174】
例えば、前記第2指示情報は第1値を取る場合、前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化することを指示することに用いられる。前記第2指示情報は第2値を取る場合、前記第1サイドリンク設定グラントを非アクティブ化することを指示することに用いられる。前記第2指示情報が前記DCIにおける第2情報フィールドに搬送される場合、該第2情報フィールドは1ビットを含んでもよい。該ビットの異なる値はそれぞれ該第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化することを示す。例えば、該ビットの値が1である場合は該第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化することを示し、該ビットの値が0である場合は該第1サイドリンク設定グラントを非アクティブ化することを示す。
【0175】
選択肢として、該DCIにおける第2情報フィールドは該DCIの追加情報フィールド、又は該DCIにおける予約フィールド、又は従来の情報フィールドにおける予約ビット等であってもよい。サイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化するために従来のDCIにおける予約情報を多重化することにより、シグナリングオーバーヘッドを低減することができる。
【0176】
更に例えば、前記第2指示情報は前記DCIにおける第1情報フィールドに搬送される。前記第1情報フィールドの値が特定値である場合は、前記第2指示情報が前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化することを指示することに用いられることを示す。前記第1情報フィールドの値が前記特定値以外の他の値である場合は、前記第2指示情報が前記第1サイドリンク設定グラントを非アクティブ化することを指示することに用いられることを示す。
【0177】
選択肢として、前記特定値は前記第1情報フィールドの無効状態又はヌル(Null)状態である。
【0178】
例えば、前記第1情報フィールドはPDCCHにおける半静的にスケジューリングするためのアクティブ化された特定の情報フィールドであってもよい。
【0179】
選択肢として、いくつかの実施例では、ネットワーク装置は対応のサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化することを示すためにDCIにおける複数の情報フィールドを特定値に設定してもよい。本願の実施例は具体的なアクティブ化又は非アクティブ化方式を制限しない。
【0180】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記第2指示情報はDCIをスクランブルするスクランブルシーケンスである。
【0181】
即ち、DCIをスクランブルするスクランブルシーケンスにより該第2指示情報を搬送してもよい。例えば、ネットワーク装置はそれぞれサイドリンク設定グラントのアクティブ化及び非アクティブ化に対応して、2つのスクランブルシーケンスを設定してもよい。そうすると、該端末装置は該DCIのスクランブルシーケンスに基づいて、該第1インデックスに対応するサイドリンク設定グラントをアクティブ化するかそれとも非アクティブ化するかを決定することができる。
【0182】
選択肢として、更なる実施例として、前記DCIは第2インデックス及び第3インデックスを含む。前記第2インデックスはアクティブ化されたサイドリンク設定グラントのインデックスに対応し、前記第3インデックスは非アクティブ化されたサイドリンク設定グラントのインデックスに対応する。即ち、ネットワーク装置はアクティブ化及び非アクティブ化されたサイドリンク設定グラントのインデックスを同時に設定することができる。
【0183】
選択肢として、前記第2インデックスは前記DCIにおける1番目のインデックスであり、前記第3インデックスは前記DCIにおける2番目のインデックスであり、又は逆でもよい。
【0184】
選択肢として、本願の実施例では、前記ネットワーク装置はそれぞれアップリンク伝送及びサイドリンクデータのための少なくとも2つのRNTIを設定してもよい。例えば、該少なくとも2つのRNTIは第1RNTI及び第2RNTIを含む。該第1RNTIはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI、Cell Radio Network Temporary Identity)であってもよく、端末装置がネットワーク装置にアップリンクデータを送信することに用いられる。該第2RNTIはサイドリンク無線ネットワーク一時識別子(SL-RNTI、Sidelink Radio Network Temporary Identity)であってもよく、端末装置がサイドリンクにおいてサイドリンクデータを送信することに用いられる。
【0185】
要するに、実施例1及び実施例3は独立して実施されてもよく、又は組み合わせて実施されてもよい。即ち、端末装置はネットワーク装置により割り当てられたアップリンク設定グラントの伝送リソースにおいてネットワークにサイドリンクリソース要求を送信し(実施例1)、更に、前記ネットワーク装置は該要求に応じて端末装置にサイドリンク設定グラントの伝送リソースを割り当てることができ(実施例3)、次に、端末装置はネットワーク装置により割り当てられたサイドリンク設定グラントの伝送リソースにおいてサイドリンクデータを送信することができる。
【0186】
選択肢として、前記実施例2は独立して実施されてもよく、又は実施例1と組み合わせて実施されてもよい。即ち、端末装置はネットワーク装置に第2データを送信し(実施例2)、ネットワーク装置は第2データに基づいて端末装置にアップリンク設定グラントを割り当て、端末に伝送対象のサイドリンクデータがある場合、アップリンク設定グラントにおいてネットワーク装置にサイドリンクリソース要求を送信する(実施例1)。
【0187】
選択肢として、前記実施例1、実施例2及び実施例3は組み合わせて実施されてもよい。例えば、端末装置はネットワーク装置に第2データを送信し(実施例2)、ネットワーク装置は第2データに基づいて端末装置にアップリンク設定グラントを割り当てる。端末装置に伝送対象のサイドリンクデータがある場合、アップリンク設定グラントにおいてネットワーク装置にサイドリンクリソース要求を送信する(実施例1)。更に、ネットワーク装置は該リソース要求情報に含まれる補助情報に基づいて端末装置にサイドリンク設定グラントを割り当て(実施例3)、それにより端末装置はネットワークにより割り当てられたサイドリンク設定グラントの伝送リソースにおいてサイドリンクデータを送信することができる。従って、本願の実施例では、ネットワーク装置は端末装置にサイドリンク設定グラントの伝送リソース及び伝送パラメータを割り当てることができ、サイドリンク制御チャネル、サイドリンクデータチャネル、サイドリンクフィードバックチャネル、サイドリンク放送チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータを含んでもよい。それにより、端末装置は該サイドリンク設定グラントの伝送リソースにおいてサイドリンクデータを直接に伝送することができ、ネットワーク装置にサイドリンクリソースを改めて申請する過程を回避し、サイドリンク伝送遅延を短縮する。
【0188】
図6は本願の他の実施例に係る無線通信方法300の模式的なフローチャートである。選択肢として、該方法300は図1に示される通信システムにおける端末装置により実行されてもよい。図6に示すように、該方法300は、
端末装置がネットワーク装置に第2データを送信し、前記第2データが、前記端末装置にアップリンク設定グラントを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられ、前記アップリンク設定グラントがアップリンク伝送のための伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含むS310を含む。
【0189】
理解されるように、該方法300は上記実施例における実施例2に対応してもよい。具体的な実現については上記実施例の関連説明を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0190】
従って、本願の実施例では、端末装置はネットワーク装置に第2データを送信することによりアップリンク伝送リソースを要求することができる。ネットワーク装置が端末装置に適切なアップリンク伝送リソース及び伝送パラメータを割り当てることに用いるために、該第2データにリソース要求補助情報を含ませる。
【0191】
選択肢として、前記第2データは、伝送対象データの遅延情報、信頼性情報、伝送速度情報、周期情報、データサイズ、データタイプ識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0192】
選択肢として、前記伝送対象データのデータタイプ識別子は、前記伝送対象データがアップリンクデータ又はサイドリンクデータであることを決定することに用いられる。
【0193】
選択肢として、前記方法は更に、
伝送対象のサイドリンクデータがある場合、前記端末装置は前記アップリンク設定グラントの伝送リソースにおいて前記ネットワーク装置に第1データを送信し、前記第1データは前記端末装置にサイドリンク伝送リソースを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられることを含む。
【0194】
選択肢として、前記第1データが、前記端末装置にサイドリンク伝送リソースを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられることは、
前記第1データは前記端末装置にサイドリンク設定グラントを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられ、前記サイドリンク設定グラントはサイドリンク伝送のための伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含むことを含む。
【0195】
選択肢として、前記第1データは、
前記第1データが前記サイドリンク伝送リソースを要求することに用いられることを示すことに用いられ、1つの具体的な実現方式において、前記第1データが前記サイドリンク設定グラントを要求することに用いられることを示すことに用いられる第1指示情報、
前記サイドリンクデータの受信側装置を決定するための送信先アドレスインデックス、
前記サイドリンクデータに対応する論理チャネルグループを示すための論理チャネルグループ識別子、
前記論理チャネルグループにおける伝送対象のサイドリンクデータの総量を示すためのバッファサイズ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0196】
選択肢として、前記第1データは更に伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータを含む。
【0197】
選択肢として、前記伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータは、優先度情報、周期情報、遅延情報、信頼性情報、伝送速度情報、時間偏差、データタイプ識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0198】
選択肢として、前記優先度情報は、前記伝送対象のサイドリンクデータの複数の優先度のうちの最大優先度である。
【0199】
選択肢として、前記時間偏差は、特定時間境界に対する前記サイドリンクデータの予想到着時間の時間偏差を示すことに用いられる。
【0200】
選択肢として、前記特定時間境界は、システムフレーム番号がゼロのシステムフレームにおけるサブフレーム番号がゼロのサブフレームである。
【0201】
選択肢として、前記サイドリンクデータの予想到着時間は、前記サイドリンクデータが論理チャネルに到着する予想時間である。
【0202】
選択肢として、前記データタイプ識別子は、伝送対象のデータがアップリンクデータ又はサイドリンクデータであることを決定することに用いられる。
【0203】
選択肢として、
前記第1データに含まれる無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、
前記第1データをスクランブルする際に使用するスクランブルシーケンス、
前記第1データの媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)の特定の情報フィールド、のうちの1つにより前記第1指示情報を搬送する。
【0204】
以上は図3図6を参照しながら端末装置の観点から本願の実施例に係る無線通信方法を詳しく説明したが、以下に図7を参照しながらネットワーク装置の観点から本願の更なる実施例に係る無線通信方法を詳しく説明する。理解されるように、ネットワーク装置側の説明は端末装置側の説明に対応し、類似の説明については上記説明を参照してもよい。重複を避けるために、ここで詳細な説明は省略する。
【0205】
図7は本願の他の実施例に係る無線通信方法400の模式的なフローチャートである。選択肢として、該方法400は図1に示される通信システムにおけるネットワーク装置により実行されてもよい。図7に示すように、該方法400は、
ネットワーク装置が端末装置に第1設定情報及び/又は第2設定情報を送信し、前記第1設定情報及び/又は第2設定情報がサイドリンク設定グラントを設定することに用いられ、前記サイドリンク設定グラントがサイドリンク伝送のための伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含むS410を含む。
【0206】
理解されるように、該方法400は上記実施例における実施例3に対応してもよい。具体的な実現については上記実施例の関連説明を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0207】
従って、本願の実施例では、ネットワーク装置は端末装置にサイドリンク設定グラントの伝送リソース及び伝送パラメータを割り当てることができる。それにより、端末装置は該サイドリンク設定グラントの伝送リソースにおいてサイドリンクデータを直接に伝送することができ、ネットワーク装置にサイドリンクリソースを改めて申請する過程を回避し、サイドリンク伝送遅延を短縮する。
【0208】
選択肢として、該ネットワーク装置が端末装置にサイドリンク設定グラントを割り当てることは、ネットワーク装置が自主的に選択したものであってもよく、又は端末装置の要求に応じるものであってもよい。この場合、該サイドリンク設定グラントにおける伝送リソース及び伝送パラメータは該端末装置の第1データにおけるリソース要求複製情報に基づいて決定したものであってもよい。
【0209】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントはサイドリンクチャネルの伝送リソース及び/又は伝送パラメータのうちの少なくとも1つを含む。前記サイドリンクチャネルは、サイドリンク制御チャネル、サイドリンクデータチャネル、サイドリンクフィードバックチャネル、サイドリンク放送チャネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0210】
選択肢として、該サイドリンク制御チャネルはPSCCHを含んでもよい。該サイドリンクデータチャネルはPSSCHを含んでもよい。該サイドリンクフィードバックチャネルはPSFCHを含んでもよい。該サイドリンク放送チャネルはPSBCH及びサイドリンク同期信号(Sidelink Synchronization Signal)を含んでもよく、サイドリンク同期信号はサイドリンクプライマリ同期信号(S-PSS、Sidelink Primary Synchronization Signal)及びサイドリンクセカンダリ同期信号(S-SSS、Sidelink Secondary Synchronization Signal)を含む。
【0211】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、
前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの復調参照信号(DMRS)情報、前記サイドリンクデータチャネルの伝送方式、前記サイドリンクデータチャネルの伝送層数、前記サイドリンクデータチャネルの変調符号化方式(MCS)、前記サイドリンクデータチャネルの再送回数、前記サイドリンクデータチャネルの冗長バージョン情報、前記サイドリンクデータチャネルのサポートするハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス数、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報、前記サイドリンクデータチャネルにおいて伝送され得るサイドリンクデータのサイズ、前記サイドリンクデータの送信先アドレス識別子、前記サイドリンクデータの優先度情報、前記サイドリンクデータの遅延情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0212】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンクデータチャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクデータチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0213】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンクデータチャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0214】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソースのサイズはサブチャネル(sub-channel)を粒度としてもよい。
【0215】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの復調参照信号(DMRS)情報は、前記サイドリンクデータチャネルのDMRSのパターン、前記DMRSのスクランブル情報、前記DMRSの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0216】
前記DMRSの占有する時間領域シンボル情報はPSSCHチャネルにおいて、DMRSの占有する時間領域シンボルの位置及び数情報を決定することに用いられる。
【0217】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの再送回数はサイドリンクデータの再送回数を示すことに用いられ、又はサイドリンクデータの最大伝送回数を決定することに用いられる。
【0218】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報はサイドリンクデータチャネルの最大送信電力を示してもよい。例えば、サイドリンクデータチャネルの送信電力は該最大送信電力を超えてはならない。
【0219】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報は更にQoSパラメータを含んでもよく、該QoSパラメータは優先度情報又は信頼性情報であってもよい。
【0220】
選択肢として、前記サイドリンクデータの送信先アドレス識別子は1つの端末の識別子であってもよく、該識別子に対応する端末装置に送信するサイドリンクデータのみが該サイドリンク設定グラントを使用できることを示すことに用いられてもよい。又は、該送信先アドレスインデックスはグループ識別子であってもよく、該グループ識別子に対応するグループにおける端末に送信するサイドリンクデータのみが該サイドリンク設定グラントを使用できることを示すことに用いられてもよい。又は、該送信先アドレスインデックスはサービスタイプ識別子であり、該サービスタイプ識別子に対応するサイドリンクデータの送信のみが該サイドリンク設定グラントを使用できることを示すことに用いられてもよい。
【0221】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルにおいて伝送され得るサイドリンクデータのサイズは、前記サイドリンクデータに対応する伝送ブロックのサイズである。
【0222】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0223】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンク制御チャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンク制御チャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0224】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンク制御チャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0225】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、
前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルのフォーマット、サイドリンクフィードバックをサポートするかどうか、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック粒度情報、第1閾値、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1閾値は受信側端末と送信側端末との距離閾値又はサイドリンク参照信号受信電力(RSRP)閾値である。
【0226】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクフィードバックチャネルの前記サイドリンクデータチャネルに対する時間オフセット、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周期情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクフィードバックチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0227】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンクフィードバックチャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンクフィードバックチャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0228】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルのフォーマットは、短いフィードバックチャネル及び長いフィードバックチャネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0229】
選択肢として、前記短いフィードバックチャネルはサイドリンクフィードバックチャネルが1つのタイムスロットにおけるサイドリンク伝送に使用可能な時間領域シンボルのうちの一部の時間領域シンボルを占有することを示し、前記長いフィードバックチャネルはサイドリンクフィードバックチャネルが1つのタイムスロットにおけるサイドリンク伝送に使用可能なすべての時間領域シンボルを占有することを示す。
【0230】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバック情報のフィードバック粒度情報は、コードブロックグループ(CBG)に基づくフィードバック又は伝送ブロックに基づくフィードバックを示すことに用いられる。
【0231】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式は、否定応答(NACK)のみをフィードバックする方式、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)をフィードバックする方式のうちの少なくとも1つを含む。
【0232】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンク放送チャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンク放送チャネルの同期ソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0233】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンク放送チャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンク放送チャネルの伝送リソースの個数、各周期における前記サイドリンク放送チャネルの占有するタイムスロット情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0234】
各周期における前記サイドリンク放送チャネルの伝送リソースの個数は、1つのサイドリンク放送チャネルの周期においてサイドリンク放送チャネルを伝送するための伝送リソースがいくつあるかを決定することに用いられる。
【0235】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域開始位置、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソースサイズ、前記サイドリンク同期信号の周波数領域開始位置、前記サイドリンク同期信号の周波数領域リソースサイズのうちの少なくとも1つを含む。選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの同期ソース情報は同期ソースタイプを含み、前記同期ソースタイプは全地球的衛星測位システム(Global Navigation Satellite System)、gNB、eNB、NR UE、LTE UEのうちの少なくとも1つを含む。
【0236】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータを含む。
【0237】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータは、サイドリンクデータチャネルに前記サイドリンク参照信号が含まれるかどうか、前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報、前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0238】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報は、前記サイドリンク参照信号の占有する時間領域シンボル情報を含む。
【0239】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソースは、前記サイドリンク参照信号の周波数領域オフセット、前記サイドリンク参照信号の占有する周波数領域リソースサイズ、前記サイドリンク参照信号の周波数領域密度のうちの少なくとも1つを含む。
【0240】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の周波数領域オフセットは、1つのリソースブロック(RB)における前記サイドリンク参照信号を伝送するための1番目のサブキャリアのサブキャリア0に対するオフセットである。
【0241】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号は、サイドリンクチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、サイドリンク位相追従参照信号(PT-RS)のうちの少なくとも1つを含む。
【0242】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、
受信側端末が送信側端末にチャネル状態情報を送信する必要があるかどうかを示すためのチャネル状態情報フィードバック指示情報、
受信側端末がチャネル測定を行う必要があるかどうかを示すためのチャネル測定指示情報、
受信側端末がチャネル測定結果を送信側端末にフィードバックする必要があるかどうかを示すためのチャネル測定フィードバック指示情報、
受信側端末が送信側端末にチャネル状態情報又はチャネル測定結果を送信する際に使用する伝送リソースを決定するための伝送リソース情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0243】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、前記サイドリンク設定グラントの受信に成功した指示情報を受信側がネットワーク装置に送信するかどうかを示すためのサイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を含む。
【0244】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、前記ネットワーク装置が前記端末装置に割り当てた、サイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を伝送するためのアップリンクリソースを示すためのアップリンクリソース指示情報を含む。前記サイドリンク設定グラント受信肯定応答情報は、前記サイドリンク設定グラントの受信に成功した指示情報を受信側がネットワーク装置に送信するかどうかを示すことに用いられる。
【0245】
選択肢として、前記方法は更に、
前記ネットワーク装置は前記端末装置に複数の設定情報を送信し、前記複数の設定情報はサイドリンクデータの伝送のための複数のサイドリンク設定グラントを設定することに用いられ、前記複数の設定情報は前記第1設定情報及び/又は前記第2設定情報を含むことを含む。
【0246】
選択肢として、前記ネットワーク装置は、RRCシグナリング又はダウンリンク制御情報(DCI)によって、前記複数のサイドリンク設定グラントのうちの少なくとも1つのサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化する。
【0247】
選択肢として、前記DCIに第1ビットマップが含まれ、前記第1ビットマップにおける各ビットは、前記ビットの複数のサイドリンク設定グラントでの対応のサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化することを指示することに用いられる。
【0248】
選択肢として、前記DCIに第1インデックスが含まれ、前記第1インデックスは第1サイドリンク設定グラントを示すことに用いられる。前記DCI又は前記DCIに対応する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)には第2指示情報が含まれ、前記第2指示情報は前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化することを指示することに用いられる。
【0249】
選択肢として、前記第2指示情報は第1値を取る場合、前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化することを指示することに用いられる。前記第2指示情報は第2値を取る場合、前記第1サイドリンク設定グラントを非アクティブ化することを指示することに用いられる。
【0250】
選択肢として、前記第2指示情報は前記DCIにおける情報フィールドに搬送される。
【0251】
選択肢として、前記第2指示情報は前記DCIにおける第1情報フィールドに搬送される。前記第1情報フィールドの値が特定値である場合は、前記第2指示情報が前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化することを指示することに用いられることを示す。前記第1情報フィールドの値が前記特定値以外の他の値である場合は、前記第2指示情報が前記第1サイドリンク設定グラントを非アクティブ化することを指示することに用いられることを示す。
【0252】
選択肢として、前記特定値は前記第1情報フィールドの無効状態である。
【0253】
選択肢として、前記第2指示情報は前記DCIをスクランブルするスクランブルシーケンスである。
【0254】
選択肢として、前記DCIは第2インデックス及び第3インデックスを含み、前記第2インデックスはアクティブ化されたサイドリンク設定グラントのインデックスに対応し、前記第3インデックスは非アクティブ化されたサイドリンク設定グラントのインデックスに対応する。
【0255】
選択肢として、前記第2インデックスは前記DCIにおける1番目のインデックスであり、前記第3インデックスは前記DCIにおける2番目のインデックスである。
【0256】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記方法は更に、
前記ネットワーク装置は前記端末装置がアップリンク設定グラントの伝送リソースにおいて送信した第1データを受信し、前記第1データは前記端末装置に前記サイドリンク設定グラントを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられることを含む。
【0257】
選択肢として、前記第1データは、
前記第1データが前記サイドリンク設定グラントを要求することに用いられることを示すための第1指示情報、
前記サイドリンクデータの受信側装置を決定するための送信先アドレスインデックス、
前記サイドリンクデータに対応する論理チャネルグループを示すための論理チャネルグループ識別子、
前記論理チャネルグループにおける伝送対象のサイドリンクデータの総量を示すためのバッファサイズ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0258】
選択肢として、前記第1データは更に伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータを含む。
【0259】
選択肢として、前記伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータは、優先度情報、周期情報、遅延情報、信頼性情報、伝送速度情報、時間偏差、データタイプ識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0260】
選択肢として、前記優先度情報は、前記伝送対象のサイドリンクデータの複数の優先度のうちの最大優先度である。
【0261】
選択肢として、前記時間偏差は、特定時間境界に対する前記サイドリンクデータの予想到着時間の時間偏差を示すことに用いられる。
【0262】
選択肢として、前記特定時間境界は、システムフレーム番号がゼロのシステムフレームにおけるサブフレーム番号がゼロのサブフレームである。
【0263】
選択肢として、前記サイドリンクデータの予想到着時間は、前記サイドリンクデータが論理チャネルに到着する予想時間である。
【0264】
選択肢として、前記データタイプ識別子は、伝送対象のデータがアップリンクデータ又はサイドリンクデータであることを決定することに用いられる。
【0265】
選択肢として、
前記第1データに含まれる無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、
前記第1データをスクランブルする際に使用するスクランブルシーケンス、
前記第1データの媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)の特定の情報フィールド、のうちの1つにより前記第1指示情報を搬送する。
【0266】
選択肢として、前記送信先アドレスインデックスは、グループ識別子、端末識別子、サービスタイプ識別子のうちの1つを決定することに用いられる。
【0267】
以上は図2図7を参照しながら本願の方法実施例を詳しく説明したが、以下に図8図13を参照しながら本願の装置実施例を詳しく説明する。理解されるように、装置実施例は方法実施例に対応し、類似の説明については方法実施例を参照してもよい。
【0268】
図8は本願の実施例に係る端末装置の模式的なブロック図である。図8における端末装置500は通信モジュール510を備え、前記通信モジュール510は伝送対象のサイドリンクデータがある場合、アップリンク設定グラントの伝送リソースにおいてネットワーク装置に第1データを送信することに用いられ、前記第1データは前記端末装置にサイドリンク伝送リソースを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられる。
【0269】
選択肢として、前記第1データが、前記端末装置にサイドリンク伝送リソースを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられることは、
前記第1データは前記端末装置にサイドリンク設定グラントを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられ、前記サイドリンク設定グラントはサイドリンク伝送のための伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含むことを含む。
【0270】
選択肢として、前記第1データは、
前記第1データが前記サイドリンク設定グラントを要求することに用いられることを示すための第1指示情報、
前記サイドリンクデータの受信側装置を決定するための送信先アドレスインデックス、
前記サイドリンクデータに対応する論理チャネルグループを示すための論理チャネルグループ識別子、
前記論理チャネルグループにおける伝送対象のサイドリンクデータの総量を示すためのバッファサイズ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0271】
選択肢として、前記第1データは更に伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータを含む。
【0272】
選択肢として、前記伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータは、優先度情報、周期情報、遅延情報、信頼性情報、伝送速度情報、時間偏差、データタイプ識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0273】
選択肢として、前記優先度情報は、前記伝送対象のサイドリンクデータの複数の優先度のうちの最大優先度である。
【0274】
選択肢として、前記時間偏差は、特定時間境界に対する前記サイドリンクデータの予想到着時間の時間偏差を示すことに用いられる。
【0275】
選択肢として、前記特定時間境界は、システムフレーム番号がゼロのシステムフレームにおけるサブフレーム番号がゼロのサブフレームである。
【0276】
選択肢として、前記サイドリンクデータの予想到着時間は、前記サイドリンクデータが論理チャネルに到着する予想時間である。
【0277】
選択肢として、前記データタイプ識別子は、伝送対象のデータがアップリンクデータ又はサイドリンクデータであることを決定することに用いられる。
【0278】
選択肢として、
前記第1データに含まれる無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、
前記第1データをスクランブルする際に使用するスクランブルシーケンス、
前記第1データの媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)の特定の情報フィールド、のうちの1つにより前記第1指示情報を搬送する。
【0279】
選択肢として、前記送信先アドレスインデックスは、グループ識別子、端末識別子、サービスタイプ識別子のうちの1つを決定することに用いられる。
【0280】
選択肢として、前記通信モジュールは更に、前記ネットワーク装置に第2データを送信することに用いられ、前記第2データは前記端末装置に前記アップリンク設定グラントを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられる。
【0281】
選択肢として、前記第2データは、伝送対象データの遅延情報、信頼性情報、伝送速度情報、周期情報、データサイズ、データタイプ識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0282】
選択肢として、前記伝送対象データのデータタイプ識別子は、前記伝送対象データがアップリンクデータ又はサイドリンクデータであることを決定することに用いられる。
【0283】
選択肢として、前記通信モジュールは更に、前記ネットワーク装置から送信された第1設定情報及び/又は第2設定情報を受信することに用いられ、前記第1設定情報及び/又は第2設定情報は前記サイドリンク設定グラントを設定することに用いられる。
【0284】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントはサイドリンクチャネルの伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含み、前記サイドリンクチャネルは、サイドリンク制御チャネル、サイドリンクデータチャネル、サイドリンクフィードバックチャネル、サイドリンク放送チャネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0285】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの復調参照信号(DMRS)情報、前記サイドリンクデータチャネルの伝送方式、前記サイドリンクデータチャネルの伝送層数、前記サイドリンクデータチャネルの変調符号化方式(MCS)、前記サイドリンクデータチャネルの再送回数、前記サイドリンクデータチャネルの冗長バージョン情報、前記サイドリンクデータチャネルのサポートするハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス数、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報、前記サイドリンクデータチャネルにおいて伝送され得るサイドリンクデータのサイズ、前記サイドリンクデータの送信先アドレス識別子、前記サイドリンクデータの優先度情報、前記サイドリンクデータの遅延情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0286】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンクデータチャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクデータチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0287】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンクデータチャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0288】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの復調参照信号(DMRS)情報は前記サイドリンクデータチャネルのDMRSのパターン、前記DMRSのスクランブル情報、前記DMRSの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0289】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルにおいて伝送され得るサイドリンクデータのサイズは、前記サイドリンクデータに対応する伝送ブロックのサイズである。
【0290】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0291】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンク制御チャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンク制御チャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0292】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンク制御チャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0293】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、
前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルのフォーマット、サイドリンクフィードバックをサポートするかどうか、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック粒度情報、第1閾値、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1閾値は受信側端末と送信側端末との距離閾値又はサイドリンク参照信号受信電力(RSRP)閾値である。
【0294】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクフィードバックチャネルの前記サイドリンクデータチャネルに対する時間オフセット、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周期情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクフィードバックチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0295】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンクフィードバックチャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンクフィードバックチャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0296】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルのフォーマットは、短いフィードバックチャネル及び長いフィードバックチャネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0297】
選択肢として、前記短いフィードバックチャネルはサイドリンクフィードバックチャネルが1つのタイムスロットにおけるサイドリンク伝送に使用可能な時間領域シンボルのうちの一部の時間領域シンボルを占有することを示し、前記長いフィードバックチャネルはサイドリンクフィードバックチャネルが1つのタイムスロットにおけるサイドリンク伝送に使用可能なすべての時間領域シンボルを占有することを示す。
【0298】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバック情報のフィードバック粒度情報は、コードブロックグループ(CBG)に基づくフィードバック又は伝送ブロックに基づくフィードバックを示すことに用いられる。
【0299】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式は、否定応答(NACK)のみをフィードバックする方式、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)をフィードバックする方式のうちの少なくとも1つを含む。
【0300】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式はNACKのみをフィードバックすることである場合、前記通信モジュールは更に、
前記第1閾値を満足し且つサイドリンクデータの検出結果がNACKである場合、NACKをフィードバックすること、又は、
前記第1閾値を満足し且つサイドリンクデータの検出結果がACKである場合、サイドリンクフィードバック情報を送信しないこと、又は、
第1閾値を満足しない場合、サイドリンクフィードバック情報を送信しないことに用いられる。
【0301】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンク放送チャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンク放送チャネルの同期ソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0302】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンク放送チャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンク放送チャネルの伝送リソースの個数、各周期における前記サイドリンク放送チャネルの占有するタイムスロット情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0303】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域開始位置、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソースサイズ、前記サイドリンク同期信号の周波数領域開始位置、前記サイドリンク同期信号の周波数領域リソースサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0304】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの同期ソース情報は同期ソースタイプを含み、前記同期ソースタイプは全地球的衛星測位システム(Global Navigation Satellite System)、gNB、eNB、NR UE、LTE UEのうちの少なくとも1つを含む。
【0305】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータを含む。
【0306】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータは、サイドリンクデータチャネルに前記サイドリンク参照信号が含まれるかどうか、前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報、前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0307】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報は、前記サイドリンク参照信号の占有する時間領域シンボル情報を含む。
【0308】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソースは、前記サイドリンク参照信号の周波数領域オフセット、前記サイドリンク参照信号の占有する周波数領域リソースサイズ、前記サイドリンク参照信号の周波数領域密度のうちの少なくとも1つを含む。
【0309】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の周波数領域オフセットは、1つのリソースブロック(RB)における前記サイドリンク参照信号を伝送するための1番目のサブキャリアのサブキャリア0に対するオフセットである。
【0310】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号は、サイドリンクチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、サイドリンク位相追従参照信号(PT-RS)のうちの少なくとも1つを含む。
【0311】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、
受信側端末が送信側端末にチャネル状態情報を送信する必要があるかどうかを示すためのチャネル状態情報フィードバック指示情報、
受信側端末がチャネル測定を行う必要があるかどうかを示すためのチャネル測定指示情報、
受信側端末がチャネル測定結果を送信側端末にフィードバックする必要があるかどうかを示すためのチャネル測定フィードバック指示情報、
受信側端末が送信側端末にチャネル状態情報又はチャネル測定結果を送信する際に使用する伝送リソースを決定するための伝送リソース情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0312】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、前記サイドリンク設定グラントの受信に成功した指示情報を受信側がネットワーク装置に送信するかどうかを示すためのサイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を含む。
【0313】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、前記ネットワーク装置が前記端末装置に割り当てた、サイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を伝送するためのアップリンクリソースを示すためのアップリンクリソース指示情報を含む。前記サイドリンク設定グラント受信肯定応答情報は、前記サイドリンク設定グラントの受信に成功した指示情報を受信側がネットワーク装置に送信するかどうかを示すことに用いられる。
【0314】
選択肢として、前記通信モジュールは更に、前記ネットワーク装置から送信された複数の設定情報を受信することに用いられ、前記複数の設定情報はサイドリンクデータの伝送のための複数のサイドリンク設定グラントを設定することに用いられ、前記複数の設定情報は前記第1設定情報及び/又は前記第2設定情報を含む。
【0315】
選択肢として、前記ネットワーク装置は、RRCシグナリング又はダウンリンク制御情報(DCI)によって、前記複数のサイドリンク設定グラントのうちの少なくとも1つのサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化する。
【0316】
選択肢として、前記DCIに第1ビットマップが含まれ、前記第1ビットマップにおける各ビットは、前記ビットの前記複数のサイドリンク設定グラントでの対応のサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化することを指示することに用いられる。
【0317】
選択肢として、前記DCIに第1インデックスが含まれ、前記第1インデックスは第1サイドリンク設定グラントを示すことに用いられ、前記DCI又は前記DCIに対応する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)には第2指示情報が含まれ、前記第2指示情報は前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化することを指示することに用いられる。
【0318】
選択肢として、前記第2指示情報は第1値を取る場合、前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化することを指示することに用いられる。前記第2指示情報は第2値を取る場合、前記第1サイドリンク設定グラントを非アクティブ化することを指示することに用いられる。
【0319】
選択肢として、前記第2指示情報は前記DCIにおける情報フィールドに搬送される。
【0320】
選択肢として、前記第2指示情報は前記DCIにおける第1情報フィールドに搬送される。前記第1情報フィールドの値が特定値である場合は、前記第2指示情報が前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化することを指示することに用いられることを示す。前記第1情報フィールドの値が前記特定値以外の他の値である場合は、前記第2指示情報が前記第1サイドリンク設定グラントを非アクティブ化することを指示することに用いられることを示す。
【0321】
選択肢として、前記特定値は前記第1情報フィールドの無効状態である。
【0322】
選択肢として、前記第2指示情報は前記DCIをスクランブルするスクランブルシーケンスである。
【0323】
選択肢として、前記DCIは第2インデックス及び第3インデックスを含み、前記第2インデックスはアクティブ化されたサイドリンク設定グラントのインデックスに対応し、前記第3インデックスは非アクティブ化されたサイドリンク設定グラントのインデックスに対応する。
【0324】
選択肢として、前記第2インデックスは前記DCIにおける1番目のインデックスであり、前記第3インデックスは前記DCIにおける2番目のインデックスである。
【0325】
理解されるように、本願の実施例に係る端末装置500は本願の方法実施例の端末装置に対応してもよく、且つ端末装置500の各ユニットの上記及び他の操作及び/又は機能はそれぞれ図3に示される方法200における端末装置の対応プロセスを実現するためのものである。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0326】
図9は本願の実施例に係る端末装置の模式的なブロック図である。図9における端末装置600は通信モジュール610を備え、前記通信モジュール610はネットワーク装置に第2データを送信することに用いられ、前記第2データは前記端末装置にアップリンク設定グラントを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられ、前記アップリンク設定グラントはアップリンク伝送のための伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含む。
【0327】
選択肢として、前記第2データは、伝送対象データの遅延情報、信頼性情報、伝送速度情報、周期情報、データサイズ、データタイプ識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0328】
選択肢として、前記伝送対象データのデータタイプ識別子は、前記伝送対象データがアップリンクデータ又はサイドリンクデータであることを決定することに用いられる。
【0329】
選択肢として、前記通信モジュールは更に、伝送対象のサイドリンクデータがある場合、前記アップリンク設定グラントの伝送リソースにおいて前記ネットワーク装置に第1データを送信することに用いられ、前記第1データは前記端末装置にサイドリンク伝送リソースを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられる。
【0330】
選択肢として、前記第1データが、前記端末装置にサイドリンク伝送リソースを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられることは、
前記第1データは前記端末装置にサイドリンク設定グラントを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられ、前記サイドリンク設定グラントはサイドリンク伝送のための伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含むことを含む。
【0331】
選択肢として、前記第1データは、
前記第1データが前記サイドリンク設定グラントを要求することに用いられることを示すための第1指示情報、
前記サイドリンクデータの受信側装置を決定するための送信先アドレスインデックス、
前記サイドリンクデータに対応する論理チャネルグループを示すための論理チャネルグループ識別子、
前記論理チャネルグループにおける伝送対象のサイドリンクデータの総量を示すためのバッファサイズ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0332】
選択肢として、前記第1データは更に伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータを含む。
【0333】
選択肢として、前記伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータは、優先度情報、周期情報、遅延情報、信頼性情報、伝送速度情報、時間偏差、データタイプ識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0334】
選択肢として、前記優先度情報は、前記伝送対象のサイドリンクデータの複数の優先度のうちの最大優先度である。
【0335】
選択肢として、前記時間偏差は、特定時間境界に対する前記サイドリンクデータの予想到着時間の時間偏差を示すことに用いられる。
【0336】
選択肢として、前記特定時間境界は、システムフレーム番号がゼロのシステムフレームにおけるサブフレーム番号がゼロのサブフレームである。
【0337】
選択肢として、前記サイドリンクデータの予想到着時間は、前記サイドリンクデータが論理チャネルに到着する予想時間である。
【0338】
選択肢として、前記データタイプ識別子は、伝送対象のデータがアップリンクデータ又はサイドリンクデータであることを決定することに用いられる。
【0339】
選択肢として、
前記第1データに含まれる無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、
前記第1データをスクランブルする際に使用するスクランブルシーケンス、
前記第1データの媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)の特定の情報フィールド、のうちの1つにより前記第1指示情報を搬送する。
【0340】
理解されるように、本願の実施例に係る端末装置600は本願の方法実施例の端末装置に対応してもよく、且つ端末装置600の各ユニットの上記及び他の操作及び/又は機能はそれぞれ図6に示される方法300における端末装置の対応プロセスを実現するためのものである。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0341】
図10は本願の実施例に係るネットワーク装置の模式的なブロック図である。図10におけるネットワーク装置700は通信モジュール710を備え、前記通信モジュール710は端末装置に第1設定情報及び/又は第2設定情報を送信することに用いられ、前記第1設定情報及び/又は第2設定情報はサイドリンク設定グラントを設定することに用いられ、前記サイドリンク設定グラントはサイドリンク伝送のための伝送リソース及び/又は伝送パラメータを含む。
【0342】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントはサイドリンクチャネルの伝送リソース及び/又は伝送パラメータのうちの少なくとも1つを含む。前記サイドリンクチャネルは、サイドリンク制御チャネル、サイドリンクデータチャネル、サイドリンクフィードバックチャネル、サイドリンク放送チャネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0343】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクデータチャネルの復調参照信号(DMRS)情報、前記サイドリンクデータチャネルの伝送方式、前記サイドリンクデータチャネルの伝送層数、前記サイドリンクデータチャネルの変調符号化方式(MCS)、前記サイドリンクデータチャネルの再送回数、前記サイドリンクデータチャネルの冗長バージョン情報、前記サイドリンクデータチャネルのサポートするハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス数、前記サイドリンクデータチャネルの電力制御情報、前記サイドリンクデータチャネルにおいて伝送され得るサイドリンクデータのサイズ、前記サイドリンクデータの送信先アドレス識別子、前記サイドリンクデータの優先度情報、前記サイドリンクデータの遅延情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0344】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンクデータチャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクデータチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0345】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンクデータチャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンクデータチャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0346】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルの復調参照信号(DMRS)情報は、前記サイドリンクデータチャネルのDMRSのパターン、前記DMRSのスクランブル情報、前記DMRSの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0347】
選択肢として、前記サイドリンクデータチャネルにおいて伝送され得るサイドリンクデータのサイズは、前記サイドリンクデータに対応する伝送ブロックのサイズである。
【0348】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0349】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンク制御チャネルの占有するタイムスロット情報、タイムスロットにおける前記サイドリンク制御チャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0350】
選択肢として、前記サイドリンク制御チャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンク制御チャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンク制御チャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0351】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、
前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンクフィードバックチャネルのフォーマット、サイドリンクフィードバックをサポートするかどうか、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式、サイドリンクフィードバック情報のフィードバック粒度情報、第1閾値、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1閾値は受信側端末と送信側端末との距離閾値又はサイドリンク参照信号受信電力(RSRP)閾値である。
【0352】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンクフィードバックチャネルの前記サイドリンクデータチャネルに対する時間オフセット、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周期情報、タイムスロットにおける前記サイドリンクフィードバックチャネルの占有する時間領域シンボル情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0353】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンクフィードバックチャネルの開始周波数領域位置、前記サイドリンクフィードバックチャネルの占有する周波数領域リソースのサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0354】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバックチャネルのフォーマットは、短いフィードバックチャネル及び長いフィードバックチャネルのうちの少なくとも1つを含む。
【0355】
選択肢として、前記短いフィードバックチャネルはサイドリンクフィードバックチャネルが1つのタイムスロットにおけるサイドリンク伝送に使用可能な時間領域シンボルのうちの一部の時間領域シンボルを占有することを示す。前記長いフィードバックチャネルはサイドリンクフィードバックチャネルが1つのタイムスロットにおけるサイドリンク伝送に使用可能なすべての時間領域シンボルを占有することを示す。
【0356】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバック情報のフィードバック粒度情報は、コードブロックグループ(CBG)に基づくフィードバック又は伝送ブロックに基づくフィードバックを示すことに用いられる。
【0357】
選択肢として、前記サイドリンクフィードバック情報のフィードバック方式は、否定応答(NACK)のみをフィードバックする方式、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)をフィードバックする方式のうちの少なくとも1つを含む。
【0358】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの伝送リソース及び伝送パラメータは、前記サイドリンク放送チャネルの時間領域リソース情報、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソース情報、前記サイドリンク放送チャネルの同期ソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0359】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの時間領域リソース情報は、前記サイドリンク放送チャネルの周期情報、各周期における前記サイドリンク放送チャネルの伝送リソースの個数、各周期における前記サイドリンク放送チャネルの占有するタイムスロット情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0360】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソース情報は、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域開始位置、前記サイドリンク放送チャネルの周波数領域リソースサイズ、前記サイドリンク同期信号の周波数領域開始位置、前記サイドリンク同期信号の周波数領域リソースサイズのうちの少なくとも1つを含む。
【0361】
選択肢として、前記サイドリンク放送チャネルの同期ソース情報は同期ソースタイプを含み、前記同期ソースタイプは全地球的衛星測位システム(Global Navigation Satellite System)、gNB、eNB、NR UE、LTE UEのうちの少なくとも1つを含む。
【0362】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータを含む。
【0363】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の伝送リソース及び伝送パラメータは、サイドリンクデータチャネルに前記サイドリンク参照信号が含まれるかどうか、前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報、前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソース情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0364】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の時間領域リソース情報は、前記サイドリンク参照信号の占有する時間領域シンボル情報を含む。
【0365】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の周波数領域リソースは、前記サイドリンク参照信号の周波数領域オフセット、前記サイドリンク参照信号の占有する周波数領域リソースサイズ、前記サイドリンク参照信号の周波数領域密度のうちの少なくとも1つを含む。
【0366】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号の周波数領域オフセットは、1つのリソースブロック(RB)における前記サイドリンク参照信号を伝送するための1番目のサブキャリアのサブキャリア0に対するオフセットである。
【0367】
選択肢として、前記サイドリンク参照信号は、サイドリンクチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、サイドリンク位相追従参照信号(PT-RS)のうちの少なくとも1つを含む。
【0368】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、
受信側端末が送信側端末にチャネル状態情報を送信する必要があるかどうかを示すためのチャネル状態情報フィードバック指示情報、
受信側端末がチャネル測定を行う必要があるかどうかを示すためのチャネル測定指示情報、
受信側端末がチャネル測定結果を送信側端末にフィードバックする必要があるかどうかを示すためのチャネル測定フィードバック指示情報、
受信側端末が送信側端末にチャネル状態情報又はチャネル測定結果を送信する際に使用する伝送リソースを決定するための伝送リソース情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0369】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、前記サイドリンク設定グラントの受信に成功した指示情報を受信側がネットワーク装置に送信するかどうかを示すためのサイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を含む。
【0370】
選択肢として、前記サイドリンク設定グラントは更に、前記ネットワーク装置が前記端末装置に割り当てた、サイドリンク設定グラント受信肯定応答情報を伝送するためのアップリンクリソースを示すためのアップリンクリソース指示情報を含む。前記サイドリンク設定グラント受信肯定応答情報は、前記サイドリンク設定グラントの受信に成功した指示情報を受信側がネットワーク装置に送信するかどうかを示すことに用いられる。
【0371】
選択肢として、前記通信モジュールは更に、
前記端末装置に複数の設定情報を送信し、前記複数の設定情報はサイドリンクデータの伝送のための複数のサイドリンク設定グラントを設定することに用いられ、前記複数の設定情報は前記第1設定情報及び/又は前記第2設定情報を含むことに用いられる。
【0372】
選択肢として、前記ネットワーク装置は、RRCシグナリング又はダウンリンク制御情報(DCI)によって、前記複数のサイドリンク設定グラントのうちの少なくとも1つのサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化する。
【0373】
選択肢として、前記DCIに第1ビットマップが含まれ、前記第1ビットマップにおける各ビットは、前記ビットの複数のサイドリンク設定グラントでの対応のサイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化することを指示することに用いられる。
【0374】
選択肢として、前記DCIに第1インデックスが含まれ、前記第1インデックスは第1サイドリンク設定グラントを示すことに用いられ、前記DCI又は前記DCIに対応する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)には第2指示情報が含まれ、前記第2指示情報は前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化することを指示することに用いられる。
【0375】
選択肢として、前記第2指示情報は第1値を取る場合、前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化することを指示することに用いられる。前記第2指示情報は第2値を取る場合、前記第1サイドリンク設定グラントを非アクティブ化することを指示することに用いられる。
【0376】
選択肢として、前記第2指示情報は前記DCIにおける情報フィールドに搬送される。
【0377】
選択肢として、前記第2指示情報は前記DCIにおける第1情報フィールドに搬送される。前記第1情報フィールドの値が特定値である場合は、前記第2指示情報が前記第1サイドリンク設定グラントをアクティブ化することを指示することに用いられることを示す。前記第1情報フィールドの値が前記特定値以外の他の値である場合は、前記第2指示情報が前記第1サイドリンク設定グラントを非アクティブ化することを指示することに用いられることを示す。
【0378】
選択肢として、前記特定値は前記第1情報フィールドの無効状態である。
【0379】
選択肢として、前記第2指示情報は前記DCIをスクランブルするスクランブルシーケンスである。
【0380】
選択肢として、前記DCIは第2インデックス及び第3インデックスを含み、前記第2インデックスはアクティブ化されたサイドリンク設定グラントのインデックスに対応し、前記第3インデックスは非アクティブ化されたサイドリンク設定グラントのインデックスに対応する。
【0381】
選択肢として、前記第2インデックスは前記DCIにおける1番目のインデックスであり、前記第3インデックスは前記DCIにおける2番目のインデックスである。
【0382】
選択肢として、前記通信モジュールは更に、前記端末装置がアップリンク設定グラントの伝送リソースにおいて送信した第1データを受信することに用いられ、前記第1データは前記端末装置に前記サイドリンク設定グラントを割り当てるように前記ネットワーク装置に要求することに用いられる。
【0383】
選択肢として、前記第1データは、
前記第1データが前記サイドリンク設定グラントを要求することに用いられることを示すための第1指示情報、
前記サイドリンクデータの受信側装置を決定するための送信先アドレスインデックス、
前記サイドリンクデータに対応する論理チャネルグループを示すための論理チャネルグループ識別子、
前記論理チャネルグループにおける伝送対象のサイドリンクデータの総量を示すためのバッファサイズ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0384】
選択肢として、前記第1データは更に伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータを含む。
【0385】
選択肢として、前記伝送対象のサイドリンクデータの伝送パラメータは、優先度情報、周期情報、遅延情報、信頼性情報、伝送速度情報、時間偏差、データタイプ識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0386】
選択肢として、前記優先度情報は、前記伝送対象のサイドリンクデータの複数の優先度のうちの最大優先度である。
【0387】
選択肢として、前記時間偏差は、特定時間境界に対する前記サイドリンクデータの予想到着時間の時間偏差を示すことに用いられる。
【0388】
選択肢として、前記特定時間境界は、システムフレーム番号がゼロのシステムフレームにおけるサブフレーム番号がゼロのサブフレームである。
【0389】
選択肢として、前記サイドリンクデータの予想到着時間は、前記サイドリンクデータが論理チャネルに到着する予想時間である。
【0390】
選択肢として、前記データタイプ識別子は、伝送対象のデータがアップリンクデータ又はサイドリンクデータであることを決定することに用いられる。
【0391】
選択肢として、
前記第1データに含まれる無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、
前記第1データをスクランブルする際に使用するスクランブルシーケンス、
前記第1データの媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)の特定の情報フィールド、のうちの1つにより前記第1指示情報を搬送する。
【0392】
選択肢として、前記送信先アドレスインデックスは、グループ識別子、端末識別子、サービスタイプ識別子のうちの1つを決定することに用いられる。
【0393】
理解されるように、本願の実施例に係るネットワーク装置700は本願の方法実施例のネットワーク装置に対応してもよく、且つネットワーク装置700の各ユニットの上記及び他の操作及び/又は機能はそれぞれ図7に示される方法400におけるネットワーク装置の対応プロセスを実現するためのものである。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0394】
図11は本願の実施例に係る通信装置800の構造模式図である。図11に示される通信装置800はプロセッサ810を備え、プロセッサ810はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0395】
選択肢として、図11に示すように、通信装置800は更にメモリ820を備えてもよい。プロセッサ810はメモリ820からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0396】
メモリ820はプロセッサ810から独立した1つの独立したデバイスであってもよく、プロセッサ810に統合されてもよい。
【0397】
選択肢として、図11に示すように、通信装置800は更に送受信機830を備えてもよい。プロセッサ810は該送受信機830と他の装置との通信を制御することができ、具体的に、他の装置に情報又はデータを送信し、又は他の装置から送信された情報又はデータを受信することができる。
【0398】
送受信機830は送信機と受信機を備えてもよい。送受信機830は更にアンテナを備えてもよく、アンテナの数が1つ又は複数であってもよい。
【0399】
選択肢として、該通信装置800は具体的に本願の実施例のネットワーク装置であってもよく、且つ該通信装置800は本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0400】
選択肢として、該通信装置800は具体的に本願の実施例のモバイル端末/端末装置であってもよく、且つ該通信装置800は本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0401】
図12は本願の実施例のチップの構造模式図である。図12に示されるチップ900はプロセッサ910を備え、プロセッサ910はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0402】
選択肢として、図12に示すように、チップ900は更にメモリ920を備えてもよい。プロセッサ910はメモリ920からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0403】
メモリ920はプロセッサ910から独立した1つの独立したデバイスであってもよく、プロセッサ910に統合されてもよい。
【0404】
選択肢として、該チップ900は更に入力インターフェース930を備えてもよい。プロセッサ910は該入力インターフェース930と他の装置又はチップとの通信を制御することができ、具体的に、他の装置又はチップから送信された情報又はデータを取得することができる。
【0405】
選択肢として、該チップ900は更に出力インターフェース940を備えてもよい。プロセッサ910は該出力インターフェース940と他の装置又はチップとの通信を制御することができ、具体的に、他の装置又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0406】
選択肢として、該チップは本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該チップは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0407】
選択肢として、該チップは本願の実施例のモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、且つ該チップは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0408】
理解されるように、本願の実施例に言及したチップは更にシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と称されてもよい。
【0409】
図13は本願の実施例に係る通信システム1000の模式的なブロック図である。図13に示すように、該通信システム1000は端末装置1010及びネットワーク装置1020を備える。
【0410】
該端末装置1010は上記方法における端末装置の実現する対応機能を実現することに用いられてもよく、該ネットワーク装置1020は上記方法におけるネットワーク装置の実現する対応機能を実現することに用いられてもよい。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0411】
理解されるように、本願の実施例のプロセッサは信号処理機能を有する集積回路チップでありうる。実現過程において、上記方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で行われてもよい。上記プロセッサは汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロックを実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサはいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで遂行し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで遂行するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを行う。
【0412】
理解されるように、本願の実施例では、メモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM、Programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、Erasable PROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM、Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよい。例示的な説明であって制限的ではないが、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、Double Data Rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)は利用可能である。注意されるように、本明細書に説明されるシステム及び方法のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限らないように意図されるものである。
【0413】
理解されるように、上記メモリは例示的な説明であって制限的ではない。例えば、本願の実施例のメモリは更にスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、double data rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、synch link DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)等であってもよい。即ち、本願の実施例のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限らないように意図されるものである。
【0414】
本願の実施例はコンピュータプログラムを記憶することに用いられるコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0415】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0416】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0417】
本願の実施例はコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。
【0418】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0419】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0420】
本願の実施例は更にコンピュータプログラムを提供する。
【0421】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0422】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例のモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0423】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0424】
当業者であれば明確に理解できるように、説明を容易で簡単にするために、上記説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程については、前述の方法実施例における対応過程を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0425】
本願に係るいくつかの実施例では、理解されるように、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区別は論理機能上の区別に過ぎず、実際に実現するとき、他の区別方式があってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0426】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離してもよく、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよく、物理ユニットでなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0427】
また、本願の各実施例では、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてもよい。
【0428】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるときは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案の本質的又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよい。該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0429】
以上の説明は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではない。当業者が本願に開示される技術的範囲内で容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。
図1
図2
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図10
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図13