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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023101070
(43)【公開日】2023-07-20
(54)【発明の名称】インク受け
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/17 20060101AFI20230712BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20230712BHJP
   B41J 2/165 20060101ALI20230712BHJP
【FI】
B41J2/17 203
B41J2/01 129
B41J2/165 207
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022001402
(22)【出願日】2022-01-07
(71)【出願人】
【識別番号】000116057
【氏名又は名称】ローランドディー.ジー.株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100160004
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 憲雅
(74)【代理人】
【識別番号】100120558
【弁理士】
【氏名又は名称】住吉 勝彦
(74)【代理人】
【識別番号】100148909
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧澤 匡則
(74)【代理人】
【識別番号】100192533
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 如紘
(72)【発明者】
【氏名】松永 翔
(72)【発明者】
【氏名】神山 勇
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA14
2C056EA27
2C056FA10
2C056FD20
2C056JC11
2C056JC23
(57)【要約】
【課題】紫外線により硬化するインクを受けるインク受けのメンテナンス性を高める技術の提供。
【解決手段】インク受け30は、プリントヘッド21のメンテナンスのために吐出されたインクを吸収可能な吸収体40を備えている。吸収体40は、プリントヘッド21に対向している対向面41を有している。吸収体40の対向面41と、メンテンナンスのために位置したプリントヘッド21との間には、吸収体40よりもインクが透過しやすい透過体50が配されている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線により硬化するインクを吐出可能なプリントヘッドのメンテンナンスのために、前記プリントヘッドから吐出された前記インクを受けるインク受けであって、
前記インク受けは、前記インクを吸収可能な吸収体を備え、
前記吸収体は、前記プリントヘッドに対向している対向面を有し、
前記吸収体の前記対向面と、メンテンナンスのために位置した前記プリントヘッドとの間には、前記吸収体よりも前記インクが透過しやすい透過体が配されている、インク受け。
【請求項2】
前記透過体は、前記吸収体の前記対向面に重ね合わされている、請求項1に記載のインク受け。
【請求項3】
前記吸収体及び前記透過体を収納しているケースを備え、
前記ケースは、箱と、前記箱に対してスナップフィットにより着脱可能な蓋を有している、請求項2に記載のインク受け。
【請求項4】
前記吸収体の前記対向面は、前記蓋から外部へ露出可能な露出部を有しており、
前記露出部全体は、前記透過体に覆われている、請求項3に記載のインク受け。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線により硬化するインクを受けるインク受けに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタは、紙などのメディアに対してインクを吐出するタイプのものがある。通常、このようなプリンタは、インクを吐出するプリントヘッドのメンテナンスのためにプリントヘッドから吐出されたインクを受けるインク受けを備えている。
【0003】
インク受けに対してインクを吐出すること(以下、"フラッシング"とする)により、プリントヘッドの詰まりを防止できる。このようなインク受けに関する従来技術が先行文献1に開示されている。
【0004】
特許文献1に開示されたインク受けは、プリントヘッドから吐出されたインクを吸収可能な吸収体を備えている。フラッシングを繰り返すと、吸収体の内部にインクが溜まる。そのため、吸収体を定期的に交換する必要がある。特許文献1の吸収体は、複数のブロックに分割されている。ブロック同士の交換や新規のブロックとの交換が可能となり、インク受けのメンテナンス性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020―044826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、メディアに対して吐出されるインクには、紫外線により硬化する性質を備えたものがある。メディアに対して吐出されたインクに対して紫外線を照射することにより、吐出直後にインクを硬化させることができる。
【0007】
しかし、メディアに吐出されたインクを硬化させるために紫外線を照射すると、その一部は、迷光となりインク受けに対しても照射される。インク受けの吸収体に含まれたインクが硬化すると、吸収体の機能が損なわれ、吸収体を交換する必要がある。インク受けのメンテナンス性について改善の余地がある。
【0008】
本発明は、紫外線により硬化するインクを受けるインク受けのメンテナンス性を高める技術の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、紫外線により硬化するインクを吐出可能なプリントヘッドのメンテンナンスのために、前記プリントヘッドから吐出された前記インクを受けるインク受けであって、前記インク受けは、前記インクを吸収可能な吸収体を備え、前記吸収体は、前記プリントヘッドに対向している対向面を有し、前記吸収体の前記対向面と、メンテンナンスのために位置した前記プリントヘッドとの間には、前記吸収体よりも前記インクが透過しやすい透過体が配されている、インク受けが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明のインク受けは、インクを吸収可能な吸収体を備えている。吸収体は、プリントヘッドに対向している対向面を有している。吸収体の対向面と、メンテンナンスのために位置したプリントヘッドとの間には、吸収体よりもインクが透過しやすい透過体が配されている。即ち、透過体はインクを保持しにくいため、透過体に対して紫外線の迷光が照射されても、透過体は硬化しにくく、透過体を長期間使用できる。硬化した透過体と新規の透過体とを交換する頻度を下げることができ、インク受けのメンテナンス性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施例のインク受けを備えたプリンタの正面図である。
図2図1に示されたプリンタの基本的な構成を示した模式図である。
図3図1に示されたプリンタが備えるインク受けの斜視図である。
図4図3に示されたインク受けの分解斜視図である。
図5図2に示されたプリンタヘッドのメンテナンスのためのインク受けの断面図である。
図6図6Aは、蓋を取り外したインク受けの平面図である。図6Bは、蓋を取り付けたインク受けの平面図である。
図7図7Aは、プリントヘッドのフラッシング動作を説明する図である。図7Bは、紫外線の迷光が照射されるインク受けを説明する図である。図7Cは、インク受けの透過体の交換方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。図中Frは前、Rrは後、Lは左、Rは右、Upは上、Dnは下を示している。
【0013】
<実施例>
図1には、メディアMeにカラー画像を形成可能なインクジェット式のプリンタ10が示されている。プリンタ10は、例えば、大型の看板、ポスターの印刷を行うことができる。
【0014】
[プリンタ10]
図1及び図2を参照する。プリンタ10は、前後方向にメディアMeを搬送可能な搬送装置11と、この搬送装置11から送られたメディアMeを載置可能なベッド12と、このベッド12の上方にてプリンタ10の幅方向(左右方向)に延びているレール13と、レール13上を移動可能なキャリッジ20と、互いに異なる色のインクが充填された4本のインクカートリッジ14と、インクカートリッジ14からインクを送り出すように接続されたインクチューブ15と、インクチューブ15が繋がれていると共にメディアMeに対してインクを吐出するプリントヘッド21と、搬送装置11及びキャリッジ20を制御可能な制御部16と、を備える。
【0015】
プリンタ10は、搬送装置11によって前方にメディアMeを送りながら、キャリッジ20の下方を通過するメディアMeに印刷を行う。
【0016】
[インクカートリッジ14]
インクカートリッジ14は、例えば、シアンインクが充填されたシアンカートリッジ14Cと、マゼンタインクが充填されたマゼンタカートリッジ14Mと、イエローインクが充填されたイエローカートリッジ14Yと、ブラックインクが充填されたブラックカートリッジ14Kと、からなる。インクカートリッジ14を構成する各々のカートリッジの個数や種類は適宜変更することができる。
【0017】
[プリントヘッド21]
プリントヘッド21は、カートリッジ14C、14M、14Y、14Kにそれぞれ対応しインクを吐出可能なヘッド21C、21M、21Y、21Kを有する。詳細には、ヘッド21C、21M、21Y、21Kは、シアンインクを吐出するシアンヘッド21Cと、マゼンタインクを吐出するマゼンタヘッド21Mと、イエローインクを吐出するイエローヘッド21Yと、ブラックインクを吐出するブラックヘッド21Kと、からなる。
【0018】
[紫外線ランプ22]
キャリッジ20が移動する方向を基準として(左右方向)、キャリッジ20の両側には、ヘッド21C、21M、21Y、21KからメディアMeに吐出されたインクに対して、紫外線を照射可能な紫外線ランプ22,22が設けられている。ヘッド21C、21M、21Y、21Kから吐出されたインクは、紫外線が照射されると硬化する性質を備えている。
【0019】
[インク受け30]
図1及び図3を参照する。プリンタ10は、プリントヘッド21をメンテンナンス可能なメンテンナンスユニット17を備えている。メンテンナンスユニット17は、プリントヘッド21のメンテンナンス(例えば、ヘッドの詰まり防止)のためにプリントヘッド21から吐出されたインクを受けるインク受け30を備えている。なお、各々のプリントヘッド21C~21Kごとにインク受け30に対してインクを吐出することが可能である。プリントヘッド21の幅(左右方向の寸法)は、インク受け30の幅よりも大きくても良い。即ち、紫外線により硬化するインクを吐出する限り、プリントヘッド21の大きさや種類は問わない。
【0020】
図3及び図4を参照する。インク受け30は、プリントヘッド21から吐出されたインクを吸収可能な吸収体40と、吸収体40よりもインクを透過させやすい透過体50と、吸収体40及び透過体50を収納しているケース31と、を備えている。
【0021】
なお、メンテナンスユニット17は、プリントヘッド21に付着したインク等の付着物を取り除くワイピングユニット(図示なし)や、キャップをプリントヘッド21に取り付けることによってプリントヘッド21の乾燥を抑制するキャッピングユニット(図示なし)も備えている。メンテンナンスユニット17の詳細な説明は省略する。
【0022】
[吸収体40]
吸収体40は、インクの浸透速度が高い多孔質体であり、例えば、主にポリウレタンとポリエチレンの発泡体であるスポンジである。吸収体40は、前後方向が長手方向となるブロック状である。吸収体40のうち、プリントヘッド21に対向する方向を向いている対向面41(上方を向いている面)とする。
【0023】
[透過体50]
透過体50の厚みは吸収体40よりも薄く、シート状である。透過体50は、吸収体40の対向面41に重ね合わされている。透過体50は、例えば、ポリエステル等からなる不織布である。透過体50は、吸収体40よりもインクを透過させやすい限り、透過体50は不織布に限られない。換言すると、透過体50は吸収体40よりもインクを内部に保持しにくい。
【0024】
[ケース31]
図4及び図5を参照する。ケース31は、プリントヘッド21に対向する方向(上方)に開いている箱60と、箱60の開いた面に対して取付可能な蓋80と、を備えている。
【0025】
[箱60]
インク受けに対してインクを吐出すること(いわゆる"フラッシング")が実施されると、透過体50や吸収体40が吸収しきれないインクがケース31の内部に溜まる。箱60の底部62は、ケース31の外部へインクを排出する排出部61を有する。排出部61へ向かってインクが流れるように、底部62の底面62aは傾斜している。底部62には、吸収体40の下面45(対向面41と反対側の面)を支持している複数の支持板64が立てられている。支持板64は、インクを排出部61へガイドするように配置されている。
【0026】
[箱60の周壁部63]
図5及び図6Aを参照する。底部62の周縁には、底部62と共に収納空間を画定する周壁部63が設けられている。箱60の周壁部63の内周面70は、段差状である。詳細には、内周面70は、底部62の縁から上方へ延びている第1壁面73と、第1壁面73よりも周方向の長さが長く(図6A参照)第1壁面73よりも上方に位置している第2壁面71と、第1壁面73と第2壁面71とを接続している段差面72と、を有している。段差面72は上方を向いている。さらに、箱60の周壁部64には、インク受け30を他のユニットの壁部(図示なし)に引っ掛けるためのフック67,67が設けられている。
【0027】
[蓋80]
図4及び図5を参照する。蓋80は、矩形状の枠部81と、枠部81の周縁から下方へ延びている周壁部90と、を有している。
【0028】
[箱60に対する蓋80の位置]
箱60に対して蓋80が取り付けられた状態において、蓋80は、箱60の内部に収まっている。周壁部の下面91は、箱60の段差面72に支持されている。枠部81の周壁部90の外周面92は、第2壁面71に囲われている。周壁部の内周面93は、吸収体40の上側半分及び透過体50を囲っている。枠部81の上面82は、箱60の周壁部の上面66よりも低い。
【0029】
[スナップフィット32]
蓋80は、箱60に対してスナップフィット32により着脱可能である。スナップフィット32は、前後方向に弾性変形可能な変形部88と、変形部88の復元力により変形部88を保持する保持部68と、により構成される。変形部88は、周壁部90のなかの前壁部90aに設けられている。保持部68は、周壁部63のなかの前壁部63aに設けられている。スナップフィット32は、その他の周知の構成を採用することができる。
【0030】
図6Bを参照する。箱60の周壁部63の後壁部63bは、差込孔69,69を有している。蓋80の周壁部90の後壁部63bは、差込孔69,69に差し込み可能な差込部89,89を有している。
【0031】
[蓋80の枠部81に対する吸収体40及び透過体50の位置]
図4及び図5を参照する。吸収体40の対向面41の周縁43は、吸収体40の厚み方向を基準として枠部81に重なり外部に露出しない。吸収体40の対向面41のうち、枠部81に重ならず枠部81の内周縁83から外部に露出可能な部位を露出部42とする。
【0032】
透過体50は、吸収体40の対向面41全体を覆っている。詳細には、透過体50は、吸収体40の露出部42全体を覆っているカバー部52と、吸収体40の周縁43に重なっている重なり部53と、を有している。カバー部52は、プリントヘッド21から吐出されるインクを受ける可能な部位である。
【0033】
図5を参照する。箱60に対して蓋80が取り付けられた状態では、枠部81の下面84は、透過体50の重なり部53に接触している。枠部84は、吸収体40及び透過体50を支持板64に対して押し付けている。
【0034】
[実施例の効果]
[透過体50のみを低頻度で交換可能]
図7Aを参照する。インク受け30は、プリントヘッド21から吐出されたインクを吸収可能な吸収体40と、吸収体40よりもインクを透過させやすい透過体50と、を備えている。透過体50は、吸収体40の対向面41と、プリントヘッド21との間に配されている。そのため、プリントヘッド21のメンテナンスのためにインク受け30へ向かってインクが吐出された場合、インクは、透過体50及び吸収体40に吸収される。
【0035】
仮に、透過体50の素材を吸収体40と同一の素材とした場合、透過体50にもインクが多量に吸収されてしまう。しかし、上記の通り透過体50は、吸収体40よりもインクを透過させやすい。透過体50の素材を吸収体40と同一の素材とした場合と比較すると、透過体50に含まれるインクの量は少なくなる。
【0036】
図7Bを参照する。メディアMe(図1図2参照)への印刷の際に、紫外線ランプ22から照射された紫外線の迷光は、透過体50に対しても照射される。インクは、紫外線が照射される硬化する性質を備える。ただし、透過体50に含まれるインクの量は少ないため、透過体50は硬化しにくい。
【0037】
図7Cには、箱60から蓋80を取り外し、硬化した透過体50を新規の透過体50Aと交換する方法が描かれている。上記の通り、透過体50は吸収体40よりも硬化しにくい。透過体50を長期間使用できるため、硬化した透過体50と新規の透過体50とを交換する頻度を下げることができ、インク受けのメンテナンス性が高まる。なお、透過体50を交換する際に、吸収体40も新規の吸収体(図示なし)と交換することができる。
【0038】
[吸収体40に対して透過体50を重ね合わせる構成]
図5を参照する。透過体50は吸収体40の対向面41に重ね合わされている。吸収体40そのものが透過体50を支持する部材となるため、透過体50を支持するための特別な部材や構成が不要であり、簡素な構成である。なお、透過体50は、吸収体40の対向面41と、プリントヘッド21との間に配されていればよい。例えば、図示はしないが、透過体50を箱60が支持する構成や、透過体50を蓋80に貼り付ける構成であってもよい。
【0039】
[ケース31内で透過体50及び吸収体40を保持する構成]
箱60に対して蓋80が取り付けられた状態では、枠部81の下面84は、透過体50の重なり部53に接触している。枠部84は、吸収体40及び透過体50を支持板64に対して押し付けている。そのため、吸収体40及び透過体50は、ケース31の内部で所定の位置に保持される。
【0040】
[スナップフィット32]
図3を参照する。蓋80は、箱60に対してスナップフィット32により着脱可能である。スナップフィット32は、前後方向に弾性変形可能な変形部88と、変形部88の復元力により変形部88を保持する保持部68と、により構成される。ねじ等を用いていないため、エンドユーザ自身が透過体50や吸収体40の交換を行うことができ、メンテナンス性が高い。
【0041】
[透過体50の大きさ]
吸収体40の露出部42全体は、透過体50のカバー部52に覆われている。吸収体40の対向面41には外部に露出している部位がなく、直接に紫外線が照射されない。吸収体40が硬化することを抑制でき、メンテナンス性が高まる。
【0042】
本発明の作用・効果を奏する限り、本発明は実施例に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明のインク受けは、UVプリンタに好適である。
【符号の説明】
【0044】
21…プリントヘッド
30…インク受け
31…ケース
32…スナップフィット
40…吸収体
41…対向面
42…露出部
50…透過体
60…箱
80…蓋
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7