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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023101169
(43)【公開日】2023-07-20
(54)【発明の名称】エンドエフェクタ交換装置
(51)【国際特許分類】
   B25J 15/04 20060101AFI20230712BHJP
   B23Q 7/04 20060101ALI20230712BHJP
   B23Q 3/155 20060101ALI20230712BHJP
【FI】
B25J15/04 A
B23Q7/04 Z
B23Q3/155 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022001601
(22)【出願日】2022-01-07
(71)【出願人】
【識別番号】000102511
【氏名又は名称】SMC株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】弓場 浩
【テーマコード(参考)】
3C002
3C033
3C707
【Fターム(参考)】
3C002KK01
3C033HH00
3C707GS02
3C707GS04
3C707HS14
(57)【要約】
【解決手段】エンドエフェクタ交換装置10の第1アダプタ12は、エアの給排によって駆動されるピストン52と、ピストンに一体的に連結されるカム部材56と、カム部材のカム部62の側面に当接する係合ボール66とを備える。第2アダプタ68は、カム部の側面に当接可能な解除操作具92が挿入される分離操作孔80を有する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットアームまたは搬送装置に取り付けられる第1アダプタと、エンドエフェクタが取り付けられる第2アダプタとを備え、前記第1アダプタが前記第2アダプタに連結および分離可能に取り付けられるエンドエフェクタ交換装置であって、
前記第1アダプタは、エアの給排によって駆動されるピストンと、前記ピストンに一体的に連結されるカム部材と、前記カム部材のカム部の側面に当接する係合ボールとを備え、前記カム部材が第1位置にあるとき、前記係合ボールが突出して前記第1アダプタと前記第2アダプタとの分離が阻止され、前記カム部材が第2位置にあるとき、前記係合ボールが退避して前記第1アダプタと前記第2アダプタとの分離が許容され、
前記第2アダプタは、前記カム部の側面に当接可能な解除操作具が挿入される分離操作孔を有するエンドエフェクタ交換装置。
【請求項2】
請求項1記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記カム部材の側面は、前記カム部材が前記第1位置にあるとき前記係合ボールが当接する第1テーパ面と、前記カム部材が前記第2位置にあるとき前記係合ボールが完全に退避できるスペースを提供する第2テーパ面と、前記第1テーパ面と前記第2テーパ面との間の円筒面とを備えるエンドエフェクタ交換装置。
【請求項3】
請求項1記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記第1アダプタは、第1アダプタボデイとクランプベースとを備え、前記係合ボールは、前記クランプベースの突出部の保持孔に配置されるエンドエフェクタ交換装置。
【請求項4】
請求項3記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記第2アダプタは、第2アダプタボデイとクランププレートとを備え、前記第2アダプタボデイは、前記分離操作孔を有し、前記クランププレートは、前記係合ボールが当接する係合面を有するエンドエフェクタ交換装置。
【請求項5】
請求項4記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記クランプベースの前記突出部は、端部に一対の切欠き溝を有し、前記解除操作具の先端が前記一対の切欠き溝の一方に入り込むエンドエフェクタ交換装置。
【請求項6】
請求項5記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記一対の切欠き溝は、前記第1アダプタの中心軸線に沿う方向から見た場合に該中心軸線を通る一つの直線上に配置され、
前記突出部は複数の保持孔を有し、前記複数の保持孔の各々に前記係合ボールが配置され、前記複数の保持孔は、前記第1アダプタの中心軸線に沿う方向から見た場合に前記直線に関して対称に配置され、前記直線の一方に配置される第1グループの保持孔、および、前記直線の他方に配置される第2グループの保持孔は、それぞれ周方向に均等に配置されるエンドエフェクタ交換装置。
【請求項7】
請求項6記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記直線を挟んで隣接する前記第1グループの保持孔と前記第2グループの保持孔が前記第1アダプタの中心軸線の回りになす角度は、前記第1グループにおいて互いに隣接する保持孔が前記第1アダプタの中心軸線の回りになす角度よりも大きいエンドエフェクタ交換装置。
【請求項8】
請求項7記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記クランプベースが嵌合する前記第1アダプタボデイの凹部は、前記第1アダプタの中心軸線に沿う方向から見た場合、直線状の二辺と円弧状の二辺を組み合わせた四角形状であり、前記第1アダプタボデイは、前記凹部のうち前記直線状の二辺に対応する部分に近接する位置で前記第1アダプタボデイの側面に開口する流体ポートを有し、前記クランププレートが嵌合する前記第2アダプタボデイの凹部は、前記第2アダプタの中心軸線に沿う方向から見た場合、直線状の二辺と円弧状の二辺を組み合わせた四角形状であり、前記第2アダプタボデイは、前記凹部のうち前記直線状の二辺に対応する部分に近接する位置で前記第2アダプタボデイの側面に開口する流体ポートを有し、前記第1アダプタボデイの前記流体ポートは、前記第2アダプタボデイの前記流体ポートに連通するエンドエフェクタ交換装置。
【請求項9】
請求項7記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記クランプベースが嵌合する前記第1アダプタボデイの凹部は、前記第1アダプタの中心軸線に沿う方向から見た場合、直線状の二辺と円弧状の二辺を組み合わせた四角形状であり、前記第1アダプタボデイは、前記凹部のうち前記直線状の二辺に対応する部分に近接する位置で前記第1アダプタボデイの側面に開口する流体ポートを有し、前記クランププレートが嵌合する前記第2アダプタボデイの凹部は、前記第2アダプタの中心軸線に沿う方向から見た場合、直線状の二辺と円弧状の二辺を組み合わせた四角形状であり、前記第2アダプタボデイは、前記凹部のうち前記直線状の二辺に対応する部分に近接する側面にスリットを有するエンドエフェクタ交換装置。
【請求項10】
請求項8または請求項9記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記第1アダプタボデイは、前記ピストンによって区画される二つの圧力室にエアを給排する第1ポートおよび第2ポートを有し、前記第1ポートおよび前記第2ポートは、前記第1アダプタボデイの前記凹部の外周のうち前記円弧状の一辺に対応する部分に近接して配置されるエンドエフェクタ交換装置。
【請求項11】
請求項8または請求項9記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記第1アダプタボデイの前記凹部の外周のうち前記円弧状の一辺に対応する部分に近接する位置で、前記第1アダプタボデイに第1コネクタが取り付けられ、前記第2アダプタボデイの前記凹部の外周のうち前記円弧状の一辺に対応する部分に近接する位置で、前記第2アダプタボデイに第2コネクタが取り付けられ、前記第1コネクタの電気接点は、前記第2コネクタの電気接点に接続されるエンドエフェクタ交換装置。
【請求項12】
請求項1記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記分離操作孔は雌ねじを備え、前記解除操作具は、前記分離操作孔に螺合する解除ボルトであるエンドエフェクタ交換装置。
【請求項13】
請求項1記載のエンドエフェクタ交換装置において、
前記解除操作具は、解除棒であるエンドエフェクタ交換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボットアームまたは搬送装置に工具、治具、チャック、グリッパ等の部材(以下「エンドエフェクタ」という)を交換可能に取り付けるエンドエフェクタ交換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ロボットアームにエンドエフェクタを着脱可能に取り付ける装置が知られている。例えば、特許文献1には、ロボットアームに固定された第1連結部材と工具部材に固定された第2連結部材とを着脱可能に連結する工具交換装置が記載されている。
【0003】
上記工具交換装置では、第1連結部材のリリース室に圧縮エアが供給されると、第1連結部材に配置されたピストンと一体の出力ロッドが移動する。出力ロッドは、係合ボールの退避溝を備え、出力ロッドが移動すると、係合ボールが第2連結部材の受け面から離間することが可能になる。出力ロッドを移動させた後、第1連結部材を上昇させれば、第1連結部材が第2連結部材から離脱する。
【0004】
上記工具交換装置は、ピストンの端面に係合する第2操作ロッドおよび第2操作ロッドに係合する第1操作ロッドを備える。メンテナンス等において圧縮エアの供給が停止された場合、第1操作ロッドを手動で操作することにより、ピストンを移動させ、第1連結部材を第2連結部材から離脱させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-131305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記工具交換装置は、ピストンの端面に係合する操作ロッドを備えているため、連結部材がピストンの移動方向に長くなり、装置が大型化するおそれがある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ロボットアームまたは搬送装置に取り付けられる第1アダプタと、エンドエフェクタが取り付けられる第2アダプタとを備え、第1アダプタが第2アダプタに連結および分離可能に取り付けられるエンドエフェクタ交換装置である。第1アダプタは、エアの給排によって駆動されるピストンと、ピストンに一体的に連結されるカム部材と、カム部材のカム部の側面に当接する係合ボールとを備える。カム部材が第1位置にあるとき、係合ボールが突出して第1アダプタと第2アダプタとの分離が阻止され、カム部材が第2位置にあるとき、係合ボールが退避して第1アダプタと第2アダプタとの分離が許容される。第2アダプタは、カム部の側面に当接可能な解除操作具が挿入される分離操作孔を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るエンドエフェクタ交換装置は、解除操作具が挿入される分離操作孔を有するので、エアの供給が停止した場合は、解除操作具により手動で第1アダプタを第2アダプタから分離することができる。また、解除操作具がカム部の側面に当接可能な構成となっているので、装置全体の高さを可及的に低くしながら、第1アダプタを第2アダプタから手動で分離するために必要な構成をコンパクトに配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置の外観図である。
図2図2は、図1のエンドエフェクタ交換装置の第1アダプタの断面図である。
図3図3は、図1のエンドエフェクタ交換装置の第1アダプタを図2の場合とは異なる平面で切断したときの断面図である。
図4図4は、すべての係合ボールの中心を通る平面で、図1のエンドエフェクタ交換装置の第1アダプタを切断したときの断面図である。
図5図5は、図1のエンドエフェクタ交換装置の第1アダプタの底面図である。
図6図6は、図1のエンドエフェクタ交換装置の第2アダプタの断面図である。
図7図7は、図1のエンドエフェクタ交換装置の第2アダプタの平面図である。
図8図8は、図1のエンドエフェクタ交換装置をVIII-VIII線に沿って切断したときの断面図である。
図9図9は、図1のエンドエフェクタ交換装置をIX-IX線に沿って切断したときの断面図である。
図10図10は、カム部材が引込端に移動したときの図8に対応する図である。
図11図11は、解除操作具によってカム部材を引込端に移動させたときの図9に対応する図である。
図12図12は、本発明の第2実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置の外観図である。
図13図13は、図12のエンドエフェクタ交換装置の断面図である。
図14図14は、本発明の第3実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置10について、図1図11を参照しながら説明する。図1に示されるように、エンドエフェクタ交換装置10は、ロボットアーム(図示せず)に取り付けられる第1アダプタ12と、エンドエフェクタ(図示せず)が取り付けられる第2アダプタ68とを備える。以下の説明において、上下に関する言葉を用いたときは、便宜上、図2図3図6図8を含む図面上での方向をいうものであって、部材等の実際の配置を限定するものではない。
【0012】
図2および図3に示されるように、第1アダプタ12は、第1アダプタボデイ14、クランプベース32、ピストン52、カム部材56、第1コネクタ64および複数の係合ボール66から構成される。第1アダプタボデイ14は、下方に開口する有底状のシリンダ孔16を有する。第1アダプタボデイ14の下端には、シリンダ孔16の下端から径方向外方に拡がる凹部18が形成されている。
【0013】
クランプベース32は、シリンダ孔16に嵌合する嵌合部34と、嵌合部34の下端から外方に延びるフランジ部36と、フランジ部36の下端から下方に延びる円筒状の突出部38とを有する。クランプベース32の嵌合部34は、第1アダプタボデイ14のシリンダ孔16に嵌合する。クランプベース32のフランジ部36は、第1アダプタボデイ14の凹部18に嵌合する。シリンダ孔16の下端は、クランプベース32によって閉塞される。
【0014】
図5に示されるように、第1アダプタボデイ14の凹部18およびクランプベース32のフランジ部36は、第1アダプタ12の中心軸線X1に沿う方向から見た場合、直線状の二辺18a、18bと円弧状の二辺18c、18dを組み合わせた四角形状である。これにより、クランプベース32は、第1アダプタボデイ14に対して周方向に位置決めされる。クランプベース32は、フランジ部36に挿通される複数のボルト50を用いて第1アダプタボデイ14に固定される。クランプベース32のフランジ部36は、下方に突出する一対の位置決めピン37を備える。
【0015】
第1アダプタボデイ14のシリンダ孔16にピストン52が上下に摺動可能に配置される。ピストン52に装着されたピストンパッキン54がシリンダ孔16の壁面に当接する。第1アダプタ12の内部には、ピストン52の上方に位置する第1圧力室20と、ピストン52の下方に位置する第2圧力室22とが形成される。
【0016】
第1アダプタボデイ14は、第1圧力室20にエアを給排するための第1ポート24と、第2圧力室22にエアを給排するための第2ポート26とを有する(図1参照)。第1ポート24および第2ポート26は、第1アダプタボデイ14の凹部18の外周のうち円弧状の辺18cに対応する部分に近接する位置で、第1アダプタボデイ14の側面に開口する。
【0017】
第1アダプタボデイ14は、第1アダプタボデイ14の側面に開口する複数の流体ポート28を有する。複数の流体ポート28は、第1アダプタボデイ14の凹部18の外周のうち直線状の二辺18a、18bに対応する部分に近接して配置される。複数の流体ポート28には、エンドエフェクタに必要な流体を供給するための配管(図示せず)が接続される。第1アダプタボデイ14は、複数の第1接続流路30を有する。第1接続流路30は、流体ポート28に連通し、第1アダプタボデイ14の下面に開口する。
【0018】
第1アダプタボデイ14の凹部18の外周のうち円弧状の辺18dに対応する部分に近接する位置で、第1アダプタボデイ14に第1コネクタ64が取り付けられる。第1コネクタ64には、エンドエフェクタに必要な電力を供給するための電気接点65が配置されている。なお、参照符号31aで示されるのは、第1アダプタ12をロボットアームに取り付けるボルトが挿通される孔である。また参照符号31bで示されるのは、ロボットアームに対して第1アダプタ12を位置決めするためのピンが挿通される孔である(図1参照)。
【0019】
クランプベース32は、上下方向に貫通する孔部を有する。クランプベース32の孔部は、上方の小径孔部44aと、段差面を介して小径孔部44aに連なる下方の大径孔部44bとからなる。図4に示されるように、クランプベース32の突出部38は、外周面から内周面まで貫通する複数の保持孔40a~40fを有する。各保持孔40a~40fに係合ボール66が配置される。各保持孔40a~40fの内径は、突出部38の外周面の近傍において縮小されている。これにより、各保持孔40a~40fに配置された係合ボール66は、突出部38の外周面から脱落することなく、突出部38から外方に突出可能である。
【0020】
カム部材56は、ねじ部材58を用いてピストン52に連結され、ピストン52から下方に延びる。カム部材56は、ピストン52と一体となって上下方向に移動可能である。カム部材56は、上方の軸部60と、軸部60よりも径の大きい下方のカム部62とからなる。カム部材56の軸部60は、クランプベース32の小径孔部44aに挿通される。カム部材56のカム部62は、クランプベース32の大径孔部44bに収容される。
【0021】
クランプベース32の嵌合部34の内周に装着されたロッドパッキン46は、カム部材56の軸部60に摺接する。クランプベース32の嵌合部34の外周に装着されたシール部材48は、第1アダプタボデイ14のシリンダ孔16の壁面に当接する。ロッドパッキン46およびシール部材48により、第2圧力室22が外部から気密に保持される。
【0022】
カム部62の側面は、一定の半径を有する円筒面62aと、円筒面62aの上方に連なる第1テーパ面62bと、円筒面62aの下方に連なる第2テーパ面62cとを備える。第1テーパ面62bは、上方に向かうほど径が大きくなるテーパ面であり、係合ボール66を突出方向に付勢する作用面を構成する。第2テーパ面62cは、下方に向かうほど径が小さくなるテーパ面であり、係合ボール66が退避可能なスペースを提供する。
【0023】
図8に示されるように、カム部材56が突出端(第1位置)まで下方に移動すると、係合ボール66は、カム部62の第1テーパ面62bに当接し、第1テーパ面62bから斜め外方に向かう力を受ける。これにより、係合ボール66は、クランプベース32の突出部38から外方に突出する向きに付勢される。
【0024】
カム部材56が上方に移動すると、係合ボール66は、カム部62の第2テーパ面62cと向き合い、第2テーパ面62cに向けて退避可能になる。図10に示されるように、カム部材56が引込端(第2位置)まで上方に移動すると、係合ボール66は、クランプベース32の突出部38から外方に突出しない位置まで完全に退避することができる。
【0025】
カム部材56が突出端に位置する状態から所定長さ上方に移動するまでの間、係合ボール66は、カム部62の円筒面62aに当接する。係合ボール66がカム部62の円筒面62aに当接している間は、係合ボール66がクランプベース32の突出部38から外方に突出した状態が維持される。
【0026】
図3に示されるように、クランプベース32の突出部38は、下端に一対の切欠き溝42a、42bを有する。各切欠き溝42a、42bは、突出部38の外周面から内周面まで延びる。図5に示されるように、一対の切欠き溝42a、42bは、第1アダプタ12の中心軸線X1に沿う方向から見た場合、該中心軸線X1を通る直線Y上に配置されている。
【0027】
図4に示されるように、クランプベース32の突出部38における複数の保持孔40a~40fは、第1アダプタ12の中心軸線X1に沿う方向から見た場合、直線Yに関し対称に配置されている。複数の保持孔40a~40fは、直線Yの一方に配置される第1グループの保持孔40a~40cと、直線Yの他方に配置される第2グループの保持孔40d~40fとに分けられる。第1グループの保持孔40a~40cおよび第2グループの保持孔40d~40fは、それぞれ周方向に等間隔に配置される。
【0028】
第1グループにおいて互いに隣接する保持孔が第1アダプタ12の中心軸線X1の回りになす角度をαとする。第2グループにおいて互いに隣接する保持孔が第1アダプタ12の中心軸線X1の回りになす角度をαとする。また、直線Yを挟んで隣接する第1グループの保持孔と第2グループの保持孔が第1アダプタ12の中心軸線X1に対してなす角度をβとする。角度βは、角度αよりも大きい。
【0029】
角度βをある程度大きくとることにより、保持孔40a~40fに対して切欠き溝42a、42bを上下方向(高さ方向)に重なる位置に配置することができる。すなわち、クランプベース32の突出部38の上下方向の長さ(高さ)を可及的に短くすることができる。本実施形態では、第1グループの保持孔40a~40cの数および第2グループの保持孔40d~40fの数は、いずれも3個である。また、角度αは約50度であり、角度βは約80度である。
【0030】
図6および図7に示されるように、第2アダプタ68は、第2アダプタボデイ70、クランププレート82および第2コネクタ90から構成される。第2アダプタ68が第1アダプタ12に連結された状態において、第2アダプタ68の中心軸線X2は、第1アダプタ12の中心軸線X1と一致する。第2アダプタボデイ70の外形は、第2アダプタ68の中心軸線X2に沿う方向から見た場合、第1アダプタ12の中心軸線X1に沿う方向から見た第1アダプタボデイ14の外形と一致する。
【0031】
第2アダプタボデイ70は、上下方向に貫通する孔部72を有する。孔部72の上部は段差面を経て外方に拡がっており、孔部72の上部に凹部74が形成されている。環状のクランププレート82は、第2アダプタボデイ70の凹部74に嵌合し、複数のボルト84を用いて第2アダプタボデイ70に固定される。第2アダプタボデイ70は、孔部72から内方に延びるフランジ部75を備える。第2アダプタボデイ70の凹部74およびクランププレート82は、第2アダプタ68の中心軸線X2に沿う方向から見た場合、直線状の二辺74a、74bと円弧状の二辺74c、74dを組み合わせた四角形状である。これにより、クランププレート82は、第2アダプタボデイ70に対して周方向に位置決めされる。
【0032】
第2アダプタボデイ70は、第2アダプタボデイ70の側面に開口する複数の流体ポート76を有する。複数の流体ポート76は、第2アダプタボデイ70の凹部74の外周のうち直線状の二辺74a、74bに対応する部分に近接して配置される。複数の流体ポート76には、エンドエフェクタに必要な流体を供給するための配管(図示せず)が接続される。第2アダプタボデイ70は、複数の第2接続流路78を有する。第2接続流路78は、流体ポート76に連通し、第2アダプタボデイ70の上面に開口する。第1アダプタボデイ14の各流体ポート28は、第1接続流路30および第2接続流路78を介して、第2アダプタボデイ70の各流体ポート76に連通する。
【0033】
第1接続流路30は、第1アダプタボデイ14の凹部18の外周のうち直線状の二辺18a、18bに対応する部分に近接して配置される。これにより、第1アダプタボデイ14の凹部18の外側において、第1接続流路30を幅の広い領域に配置することができる。また、第2接続流路78は、第2アダプタボデイ70の凹部74の外周のうち直線状の二辺74a、74bに対応する部分に近接して配置される。これにより、第2アダプタボデイ70の凹部74の外側において、第2接続流路78を幅の広い領域に配置することができる。
【0034】
クランププレート82の下面の内周には、係合ボール66が当接可能なテーパ面(係合面)88が形成されている。係合ボール66がクランププレート82のテーパ面88に下方から当接した状態では、係合ボール66を保持するクランプベース32は、第2アダプタボデイ70に対して上方に移動することができない。クランププレート82は、上面に一対の位置決め孔86を有する。クランプベース32のフランジ部36から突出する位置決めピン37がクランププレート82の位置決め孔86に挿入される。
【0035】
図1および図9に示されるように、第2アダプタボデイ70は、雌ねじを備えた分離操作孔80を有する。分離操作孔80は、第2アダプタボデイ70の側面に開口し、第2アダプタボデイ70の孔部72まで延びている。分離操作孔80は、クランプベース32の突出部38の切欠き溝42aに対応する位置に形成されている。
【0036】
前述のとおり、クランプベース32の切欠き溝42aは、保持孔40a~40fに対して高さ方向に重なる位置に配置されるので、分離操作孔80を形成するために第2アダプタボデイ70を上下方向に長くする必要がない。すなわち、第2アダプタボデイ70の高さを可及的に低くすることができる。これにより、エンドエフェクタ交換装置10全体の高さを可及的に低くすることができる。
【0037】
解除操作具としての解除ボルト92が分離操作孔80に挿入螺合されている。解除ボルト92の先端は、クランプベース32の切欠き溝42aに入り込んでいる。解除ボルト92の端部は、第2アダプタボデイ70のフランジ部75によって支持される。カム部材56が突出端に移動した位置にあるとき、第2アダプタ68の側面からドライバ等の工具を用いて解除ボルト92を回転させ前進させると、解除ボルト92の先端をカム部材56の第2テーパ面62cに当接させることができる。
【0038】
第2アダプタボデイ70の凹部74の外周のうち円弧状の辺74dに対応する部分に近接する位置で、第2アダプタボデイ70に第2コネクタ90が取り付けられる。第2コネクタ90には、エンドエフェクタに必要な電力を供給するための電気接点91が配置される。第2コネクタ90の電気接点91は、第1コネクタ64の電気接点65に接続される。
【0039】
第2アダプタボデイ70は、第2アダプタボデイ70を上下方向に貫通するボルト挿通孔81を有する。エンドエフェクタは、第2アダプタボデイ70の上面からボルト挿通孔81に挿通される図示しないボルトを用いて第2アダプタボデイ70に取り付けられる。
【0040】
次に、エアの給排により第1アダプタ12を第2アダプタ68に連結する動作について説明する。初期状態において、ロボットアームに取り付けられた第1アダプタ12は、所定のエンドエフェクタが取り付けられた第2アダプタ68から分離されている。また、第2ポート26を通じて第2圧力室22にエアが供給されており、ピストン52と一体のカム部材56は、引込端(第2位置)まで移動している。
【0041】
上記初期状態からロボットアームを駆動して、クランプベース32の突出部38をクランププレート82と向き合わせる。その後、第1アダプタ12の中心軸線X1を第2アダプタ68の中心軸線X2に一致させながら、第1アダプタ12を第2アダプタ68に接近させる。クランプベース32の突出部38は、環状のクランププレート82の中央を通過して、第2アダプタボデイ70の孔部72に入り込む。
【0042】
このとき、クランプベース32に保持された係合ボール66は、カム部材56のカム部62の側面に当接してクランプベース32の突出部38から突出する可能性があるが、第1アダプタ12を第2アダプタ68に連結する力は生じない。カム部材56が引込端(第2位置)に位置し、係合ボール66が自由に移動可能な状態となっているからである。
【0043】
クランプベース32の突出部38が第2アダプタボデイ70の孔部72に入り込んだ後、第1ポート24を通じて第1圧力室20にエアを供給し、第2ポート26を通じて第2圧力室22のエアを排出する。これにより、ピストン52と一体のカム部材56が下方に移動する。カム部材56が下方に移動すると、係合ボール66は、カム部62の第2テーパ面62cに押されて、クランプベース32の突出部38から突出する。
【0044】
その後、係合ボール66は、カム部62の円筒面62aに当接し、さらに、カム部62の第1テーパ面62bに当接する。係合ボール66は、第1テーパ面62bに当接すると、第1テーパ面62bに押されて、クランププレート82のテーパ面88との間で強く挟まれる。これにより、第1アダプタ12が第2アダプタ68に引き付けられる。
【0045】
この状態になると、第1アダプタ12を第2アダプタ68から引き離す力が作用しても、第1アダプタ12は第2アダプタ68から分離しない。第1アダプタ12を第2アダプタ68から引き離す力が作用すると、係合ボール66は、カム部62の第1テーパ面62bから離れ、カム部62の円筒面62aに当接するが、それ以上係合ボール66を退避方向に移動させる力は作用しないからである。すなわち、セルフロックの状態になる。こうして、第2アダプタ68に対する第1アダプタ12の連結が完了する。
【0046】
次に、エアの給排により第1アダプタ12を第2アダプタ68から分離する場合の動作について説明する。第1アダプタ12が第2アダプタ68に連結され、所定のエンドエフェクタが装着されたロボットアームによって作業が行われる。その後、エンドエフェクタを交換する場合、第1アダプタ12を第2アダプタ68から分離することが必要になる。第2アダプタボデイ70に対するエンドエフェクタの取付けおよび取外しは、第2アダプタボデイ70の上面からボルト挿通孔81を通じてボルトを挿抜することによって行われるからである。
【0047】
第1アダプタ12を第2アダプタ68から分離するには、第2ポート26を通じて第2圧力室22にエアを供給し、第1ポート24を通じて第1圧力室20のエアを排出する。これにより、ピストン52と一体のカム部材56が引込端まで移動し、係合ボール66は、クランプベース32の突出部38から突出しない位置まで退避できるようになる(図10参照)。この状態で、第1アダプタ12を第2アダプタ68から引き離す力を加えれば、係合ボール66は、クランププレート82のテーパ面88に押されてクランプベース32の突出部38から突出しない位置に退避する。したがって、第1アダプタ12が第2アダプタ68から分離する。
【0048】
次に、解除ボルト92の操作により第1アダプタ12を第2アダプタ68から分離する場合について説明する。第1アダプタ12を第2アダプタ68から分離するためのエアの供給が停止した場合、あるいは、ピストンパッキン54の破損等によりピストン52の推力が失われた場合を想定する。この場合、以下のように、解除ボルト92を手動で操作することにより、第1アダプタ12を第2アダプタ68から強制的に分離することができる。
【0049】
作業者は、第2アダプタ68の側面からドライバ等の工具を用いて解除ボルト92を螺進させ、解除ボルト92の先端をカム部材56の第2テーパ面62cに当接させる。このとき、第2アダプタ68またはエンドエフェクタを何らかの方法で動かないように支持しておくのが望ましい。そのように支持しないと、係合ボール66が第2テーパ面62cに当接する位置までカム部材56が移動したとき、第1アダプタ12と第2アダプタ68との間に隙間が生じ、解除ボルト92によるカム部材56の押上げ量が小さくなるからである。解除ボルト92をさらに螺進させれば、カム部材56を引込端まで押し込むことができる(図11参照)。エアの供給が停止しているときは、ピストン52と一体のカム部材56にはエアの圧力が作用していないので、解除ボルト92の操作に必要な力は小さいもので済む。
【0050】
カム部材56が引込端まで押し込まれると、係合ボール66は、クランプベース32の突出部38から突出しない位置まで退避できるようになる。この状態で、第1アダプタ12を第2アダプタ68から引き離す力を加えれば、係合ボール66は、クランププレート82のテーパ面88に押されてクランプベース32の突出部38から突出しない位置に退避する。したがって、第1アダプタ12が第2アダプタ68から分離する。
【0051】
本実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置10は、解除ボルト92が挿入される分離操作孔80を有する。このため、エアの供給が停止した場合は、解除ボルト92を手動で操作して第1アダプタ12を第2アダプタ68から分離することができる。また、クランプベース32の切欠き溝42aは、保持孔40a~40fに対して高さ方向に重なる位置に配置され、第2アダプタボデイ70の分離操作孔80は、切欠き溝42aに対応する位置に形成される。このため、クランプベース32の突出部38の高さを可及的に低くすることができ、第2アダプタボデイ70の高さを可及的に低くすることができる。したがって、エンドエフェクタ交換装置10全体の高さを可及的に低くすることができる。
【0052】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置100について、図12および図13を参照しながら説明する。なお、第2実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置100において、第1実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置10と同一または同等の構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0053】
エンドエフェクタ交換装置100の第2アダプタボデイ70は、一対のスリット102を側面に有する。一対のスリット102は、第2アダプタ68を図示しないスタンドに支持するために使用される。第2アダプタ68は、例えば、第2アダプタ68の中心軸線X2が水平方向を向いた状態で、床面に設置されたスタンドに支持される。
【0054】
第2アダプタボデイ70は、エンドエフェクタに必要な流体を供給するための複数の接続流路104を有する。各接続流路104は、第2アダプタボデイ70を上下方向に貫通する。第1アダプタボデイ14の各流体ポート28は、第1接続流路30を介して、第2アダプタボデイ70の各接続流路104に連通する。なお、第2アダプタボデイ70は、側面に開口する流体ポートを有していない。
【0055】
一対のスリット102および複数の接続流路104は、第2アダプタボデイ70の凹部74の外周のうち直線状の二辺74a、74bに対応する部分に近接して配置される。これにより、第2アダプタボデイ70の凹部74の外周において、一対のスリット102および複数の接続流路104を幅の広い領域に配置することができる。
【0056】
本実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置100によれば、第2アダプタボデイ70に一対のスリット102を形成する場合、第2アダプタボデイ70においてスペース的に余裕をもたせた部位に形成することができる。
【0057】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置110について、図14を参照しながら説明する。なお、第3実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置110において、第1実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置10と同一または同等の構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0058】
第2アダプタボデイ70は、解除操作具としての解除棒114を挿入するための分離操作孔112を有する。分離操作孔112は、雌ねじを備えていない。分離操作孔112は、第2アダプタボデイ70の側面に開口し、第2アダプタボデイ70の孔部72まで延びている。分離操作孔112は、クランプベース32の突出部38の切欠き溝42aに対応する位置に形成されている。解除棒114は、棒状の挿入部114aと、挿入部114aを同軸に連結支持する把持部114bとを備える。挿入部114aの先端は、丸みを有する。
【0059】
第1アダプタ12を第2アダプタ68から分離するためのエアの供給が停止した場合、あるいは、ピストンパッキン54の破損等によりピストン52の推力が失われた場合を想定する。この場合、作業者が第2アダプタボデイ70の分離操作孔112に解除棒114を挿入することにより、第1アダプタ12を第2アダプタ68から強制的に分離することができる。
【0060】
第2アダプタボデイ70の分離操作孔112に解除棒114が挿入されると、解除棒114の先端がカム部材56の第2テーパ面62cに当接する。このとき、第1実施形態の場合と同様に、第2アダプタ68またはエンドエフェクタを何らかの方法で動かないように支持しておくのが望ましい。作業者が解除棒114を押し込めば、カム部材56を引込端まで押し込むことができる。エアの供給が停止しているときは、ピストン52と一体のカム部材56にはエアの圧力が作用していないので、解除棒114の押し込みに必要な力は小さいもので済む。
【0061】
カム部材56が引込端まで押し込まれると、係合ボール66は、クランプベース32の突出部38から突出しない位置まで退避できるようになる。この状態で、第1アダプタ12を第2アダプタ68から引き離す力を加えれば、係合ボール66は、クランププレート82のテーパ面88に押されてクランプベース32の突出部38から突出しない位置に退避する。したがって、第1アダプタ12が第2アダプタ68から分離する。
【0062】
本実施形態に係るエンドエフェクタ交換装置110によれば、分離操作孔112が雌ねじを備えていないので、単純な穴あけ加工によって、第2アダプタボデイ70に分離操作孔112を形成することができる。
【0063】
本発明に係るエンドエフェクタ交換装置は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
【符号の説明】
【0064】
10、100、110…エンドエフェクタ交換装置
12…第1アダプタ 14…第1アダプタボデイ
18、74…凹部 20…第1圧力室(圧力室)
22…第2圧力室(圧力室) 24…第1ポート
26…第2ポート 28、76…流体ポート
32…クランプベース 38…突出部
40a~40f…保持孔 42a、42b…切欠き溝
52…ピストン 56…カム部材
62…カム部 62a…円筒面
62b…第1テーパ面 62c…第2テーパ面
64…第1コネクタ 65、91…電気接点
66…係合ボール 68…第2アダプタ
70…第2アダプタボデイ 80、112…分離操作孔
82…クランププレート 88…テーパ面(係合面)
90…第2コネクタ 92…解除ボルト(解除操作具)
102…スリット 114…解除棒(解除操作具)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14