特開 2023-101271 仕入先補填管理装置、仕入先補填管理方法および仕入先補填管理プログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023101271

(43)【公開日】2023-07-20

(54)【発明の名称】仕入先補填管理装置、仕入先補填管理方法および仕入先補填管理プログラム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 30/0234 20230101AFI20230712BHJP

【ＦＩ】

G06Q30/02 368

【審査請求】未請求

【請求項の数】8

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022001803

(22)【出願日】2022-01-07

(71)【出願人】

【識別番号】398040527

【氏名又は名称】株式会社オービック

(74)【代理人】

【識別番号】110002147

【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】鬼気 恵太

(72)【発明者】

【氏名】上野 剛光

【テーマコード（参考）】

5L049

【Ｆターム（参考）】

5L049BB07

(57)【要約】

【課題】商品毎の補填状況を容易に確認することができる仕入先補填管理装置、仕入先補填管理方法および仕入先補填管理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態の仕入先補填管理装置であって、補填サロンリストマスタ、補填条件マスタ、商品マスタおよび得意先売上実績データを参照し、現金補填金額および商品補填金額を計算した計算結果を含む補填実績予定データを生成し、補填実績予定データに基づいて、仕入先メーカおよび商品コード毎に補填商品の補填依頼数を決定した補填商品データを生成する。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

制御部を備える仕入先補填管理装置であって、
得意先コードに、少なくとも、会計月度と、商品コードと、仕入先メーカと、売上数と、売上単価と、仕入単価と、を対応付けた得意先毎の得意先売上実績データと、
得意先コードに、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、適用条件と、を対応付けた補填サロンリストマスタと、
少なくとも、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、得意先コードと、仕入先メーカと、商品コードと、補填の種別と、現金補填率と、商品補填率と、を対応付けた補填条件マスタと、
少なくとも、商品コードと、仕入単価と、仕入先メーカと、を対応付けた商品マスタと、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
前記補填サロンリストマスタ、前記補填条件マスタ、前記商品マスタおよび前記得意先売上実績データを参照し、現金補填金額および商品補填金額を計算した計算結果を含む補填実績予定データを生成する補填実績計算部と、
前記補填実績予定データに基づいて、仕入先メーカおよび商品コード毎に補填商品の補填依頼数を決定した補填商品データを生成する補填商品生成部と、
を備えること、
を特徴とする仕入先補填管理装置。

【請求項2】

請求項１に記載の仕入先補填管理装置であって、
前記補填実績計算部は、
仕入先メーカ毎に前記補填実績予定データを生成すること、
を特徴とする仕入先補填管理装置。

【請求項3】

請求項１または２に記載の仕入先補填管理装置であって、
前記補填商品生成部は、
仕入先メーカ毎に前記補填商品データを生成すること、
を特徴とする仕入先補填管理装置。

【請求項4】

請求項１～３のいずれか一つに記載の仕入先補填管理装置であって、
仕入先メーカ毎に、商品コードと、売上実績数と、売上金額と、を対応付けた売上実績データと、
仕入先メーカ毎に、商品コードと、仕入実績数と、仕入金額と、を対応付けた仕入実績データと、
にさらにアクセス可能であり、
前記売上実績データと、前記仕入実績データと、に基づいて、商品コードに紐付けて数量売上順に前記売上実績データと前記仕入実績データを統合した売上実績ベースデータおよび商品コードに紐付けて数量仕入順に前記仕入実績データと前記売上実績データとを統合した仕入実績ベースデータの少なくとも一方を生成する紐付部をさらに備えること、
を特徴とする仕入先補填管理装置。

【請求項5】

請求項４に記載の仕入先補填管理装置であって、
前記補填商品生成部は、
前記売上実績ベースデータおよび前記仕入実績ベースデータの少なくとも一方と、前記補填実績予定データと、に基づいて、前記補填商品データを生成すること、
を特徴とする仕入先補填管理装置。

【請求項6】

請求項１～５のいずれか一つに記載の仕入先補填管理装置であって、
前記補填実績計算部が計算する際の計算対象月度の入力を受け付ける計算対象月度画面をモニタに表示させる表示制御部をさらに備え、
前記補填実績計算部は、
前記計算対象月度画面で入力された前記計算対象月度に応じた前記補填実績予定データを生成すること、
を特徴とする仕入先補填管理装置。

【請求項7】

制御部を備える仕入先補填管理装置で実行される仕入先補填管理方法であって、
得意先コードに、少なくとも、会計月度と、商品コードと、仕入先メーカと、売上数と、売上単価と、仕入単価と、を対応付けた得意先毎の得意先売上実績データと、
得意先コードに、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、適用条件と、を対応付けた補填サロンリストマスタと、
少なくとも、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、得意先コードと、仕入先メーカと、商品コードと、補填の種別と、現金補填率と、商品補填率と、を対応付けた補填条件マスタと、
少なくとも、商品コードと、商品名と、中分類と、仕入単価と、仕入先メーカと、を対応付けた商品マスタと、
にアクセス可能であり、
前記制御部で実行される、
前記補填サロンリストマスタ、前記補填条件マスタ、前記商品マスタおよび前記得意先売上実績データを参照し、現金補填金額および商品補填金額を計算した計算結果を含む補填実績予定データを生成する補填実績計算ステップと、
前記補填実績予定データに基づいて、仕入先メーカおよび商品コード毎に補填商品の補填依頼数を決定した補填商品データを生成する補填商品生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする仕入先補填管理方法。

【請求項8】

制御部を備える仕入先補填管理装置に実行させるための仕入先補填管理プログラムであって、
得意先コードに、少なくとも、会計月度と、商品コードと、仕入先メーカと、売上数と、売上単価と、仕入単価と、を対応付けた得意先毎の得意先売上実績データと、
得意先コードに、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、適用条件と、を対応付けた補填サロンリストマスタと、
少なくとも、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、得意先コードと、仕入先メーカと、商品コードと、補填の種別と、現金補填率と、商品補填率と、を対応付けた補填条件マスタと、
少なくとも、商品コードと、商品名と、中分類と、仕入単価と、仕入先メーカと、を対応付けた商品マスタと、
にアクセス可能であり、
前記制御部に実行させるための、
前記補填サロンリストマスタ、前記補填条件マスタ、前記商品マスタおよび前記得意先売上実績データを参照し、現金補填金額および商品補填金額を計算した計算結果を含む補填実績予定データを生成する補填実績計算ステップと、
前記補填実績予定データに基づいて、仕入先メーカおよび商品コード毎に補填商品の補填依頼数を決定した補填商品データを生成する補填商品生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする仕入先補填管理プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、仕入先補填管理装置、仕入先補填管理方法および仕入先補填管理プログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

特許文献１には、仕入先および対象商品毎にリベート条件に基づいて得られた計算式に、売上データファイルに登録された仕入先および対象商品毎の売上実績データまたは仕入データファイルに登録された仕入先および対象商品毎の仕入実績データを導入して、仕入先および対象商品毎のリベート金額を計算する技術が開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２００５－６３３７８号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

ところで、美容業界では、商品の出荷に応じて、メーカ側から出荷金額割合相当の商品による補填または現金をリベートとして享受することができる商習慣が存在している。

【0005】

しかしながら、上述した特許文献１では、出荷金額割合相当の商品による補填状況については何ら考慮されていないうえ、出荷金額からメーカ毎のリベートの金額のみしか計算しておらず、どの商品を補填したかを確認することが難しかった。

【0006】

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、商品毎の補填状況を容易に確認することができる仕入先補填管理装置、仕入先補填管理方法および仕入先補填管理プログラムを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0007】

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る仕入先補填管理装置は、制御部を備える仕入先補填管理装置であって、得意先コードに、少なくとも、会計月度と、商品コードと、仕入先メーカと、売上数と、売上単価と、仕入単価と、を対応付けた得意先毎の得意先売上実績データと、得意先コードに、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、適用条件と、を対応付けた補填サロンリストマスタと、少なくとも、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、得意先コードと、仕入先メーカと、商品コードと、補填の種別と、現金補填率と、商品補填率と、を対応付けた補填条件マスタと、少なくとも、商品コードと、仕入単価と、仕入先メーカと、を対応付けた商品マスタと、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記補填サロンリストマスタ、前記補填条件マスタ、前記商品マスタおよび前記得意先売上実績データを参照し、現金補填金額および商品補填金額を計算した計算結果を含む補填実績予定データを生成する補填実績計算部と、前記補填実績予定データに基づいて、仕入先メーカおよび商品コード毎に補填商品の補填依頼数を決定した補填商品データを生成する補填商品生成部と、を備えること、を特徴とする。

【0008】

また、本発明に係る仕入先補填管理方法は、制御部を備える仕入先補填管理装置で実行される仕入先補填管理方法であって、得意先コードに、少なくとも、会計月度と、商品コードと、仕入先メーカと、売上数と、売上単価と、仕入単価と、を対応付けた得意先毎の得意先売上実績データと、得意先コードに、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、適用条件と、を対応付けた補填サロンリストマスタと、少なくとも、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、得意先コードと、仕入先メーカと、商品コードと、補填の種別と、現金補填率と、商品補填率と、を対応付けた補填条件マスタと、少なくとも、商品コードと、仕入単価と、仕入先メーカと、を対応付けた商品マスタと、にアクセス可能であり、前記制御部で実行される、前記補填サロンリストマスタ、前記補填条件マスタ、前記商品マスタおよび前記得意先売上実績データを参照し、現金補填金額および商品補填金額を計算した計算結果を含む補填実績予定データを生成する補填実績計算ステップと、前記補填実績予定データに基づいて、仕入先メーカおよび商品コード毎に補填商品の補填依頼数を決定した補填商品データを生成する補填商品生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。

【0009】

また、本発明に係る仕入先補填管理プログラムは、制御部を備える仕入先補填管理装置に実行させるための仕入先補填管理プログラムであって、得意先コードに、少なくとも、会計月度と、商品コードと、仕入先メーカと、売上数と、売上単価と、仕入単価と、を対応付けた得意先毎の得意先売上実績データと、得意先コードに、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、適用条件と、を対応付けた補填サロンリストマスタと、少なくとも、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、得意先コードと、仕入先メーカと、商品コードと、補填の種別と、現金補填率と、商品補填率と、を対応付けた補填条件マスタと、少なくとも、商品コードと、仕入単価と、仕入先メーカと、を対応付けた商品マスタと、にアクセス可能であり、前記制御部に実行させるための、前記補填サロンリストマスタ、前記補填条件マスタ、前記商品マスタおよび前記得意先売上実績データを参照し、現金補填金額および商品補填金額を計算した計算結果を含む補填実績予定データを生成する補填実績計算ステップと、前記補填実績予定データに基づいて、仕入先メーカおよび商品コード毎に補填商品の補填依頼数を決定した補填商品データを生成する補填商品生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。

【発明の効果】

【0010】

本発明によれば、商品毎の補填状況を容易に確認することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【0011】

【図1】図１は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。

【図2】図２は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の適用条件マスタにおける適用条件マスタテーブルの一例を示す図である。

【図3】図３は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の補填サロンリストマスタにおける補填サロンリストマスタテーブルの一例を示す図である。

【図4】図４は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の補填条件マスタにおける補填条件マスタテーブルの一例を示す図である。

【図5】図５は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の基本情報マスタにおける基本情報マスタテーブルの一例を示す図である。

【図6】図６は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の商品マスタにおける商品マスタテーブルの一例を示す図である。

【図7】図７は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の得意先売上実績データにおける得意先売上実績データテーブルの一例を示す図である。

【図8】図８は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の得意先売上実績データにおける得意先売上実績データテーブルの一例を示す図である。

【図9】図９は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の売上実績データにおける売上実績データテーブルの一例を示す図である。

【図10】図１０は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の仕入実績データにおける仕入実績データテーブルの一例を示す図である。

【図11】図１１は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の仕入先補填管理装置を用いた補填商品依頼の概要について模式的に説明する図である。

【図12】図１２は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の仕入先補填管理装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。

【図13】図１３は、計算対象月度画面の一例を示す図である。

【図14】図１４は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の補填実績計算部による補填予定計算方法の概要を模式的に説明する図である。

【図15】図１５は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の補填実績計算部が生成する補填実績予定データにおける補填実績予定データテーブルの一例を示す図である。

【図16】図１６は、補填集計実績の計算対象月度画面の一例を示す図である。

【図17】図１７は、仕入先の補填実績予定データの一例を示す図である。

【図18】図１８は、別の仕入先の補填実績予定データの一例を示す図である。

【図19】図１９は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の紐付部による紐付処理の概要を模式的に説明する図である。

【図20】図２０は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の補填商品生成部による補填商品データの計算方法を模式的に説明する図である。

【図21】図２１は、実施形態に係る仕入先補填管理装置の補填商品生成部が計算した補填商品データテーブルの一例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0012】

以下に、本発明に係る仕入先補填管理装置、仕入先補填管理方法および仕入先補填管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。

【0013】

［１．構成］
本実施形態に係る仕入先補填管理装置の構成の一例について、図１等を参照して説明する。図１は、仕入先補填管理装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。

【0014】

図１に示す仕入先補填管理装置１００は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、仕入先補填管理装置１００は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。

【0015】

仕入先補填管理装置１００は、制御部１０２と、通信インターフェース部１０４と、記憶部１０６と、入出力インターフェース部１０８と、を備えている。仕入先補填管理装置１００が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

【0016】

通信インターフェース部１０４は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、仕入先補填管理装置１００をネットワーク３００に通信可能に接続する。通信インターフェース部１０４は、他の装置と、通信回線と、を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク３００は、仕入先補填管理装置１００と、サーバ２００と、を相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等である。なお、記憶部１０６に格納されるデータは、例えばサーバ２００に格納されてもよい。

【0017】

入出力インターフェース部１０８には、入力装置１１２と、出力装置１１４と、が接続されている。出力装置１１４には、モニタ（家庭用テレビを含む）の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置１１２には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置１１４をモニタ１１４とし、入力装置１１２をキーボード１１２またはマウス１１２として記載する場合がある。

【0018】

記憶部１０６には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部１０６には、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）と協働してＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部１０６として、例えば、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）・ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部１０６は、適用条件マスタ１０６ａと、補填サロンリストマスタ１０６ｂと、補填条件マスタ１０６ｃと、基本情報マスタ１０６ｄと、商品マスタ１０６ｅと、得意先売上実績データ１０６ｆと、売上実績データ１０６ｇと、仕入実績データ１０６ｈと、を記憶している。

【0019】

適用条件マスタ１０６ａは、適用条件コードに、適用条件名を対応付けて記憶している。

【0020】

図２は、適用条件マスタ１０６ａにおける適用条件マスタテーブルの一例を示す図である。図２に示すように、適用条件マスタテーブルＴ１の１行目には、適用条件コード「０」に、適用条件名「グループ２共通」を対応付けて記憶している。

【0021】

補填サロンリストマスタ１０６ｂは、得意先コードに、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、適用条件と、を対応付けて記憶している。

【0022】

図３は、補填サロンリストマスタ１０６ｂにおける補填サロンリストマスタテーブルの一例を示す図である。図３に示すように、補填サロンリストマスタテーブルＴ２の１行目には、リベートグループ２（第２のリベートグループ）「００１０００２０」と、リベートグループ１（第１のリベートグループ）「００１０００２５」と、得意先コード「１０００１０８５」と、適用条件「１：グループ１共通」と、を対応付けて記憶している。なお、適用条件は、適用条件マスタ１０６ａの適用条件マスタテーブルＴ１における適用条件のいずれかを選択することができる。具体的には、補填サロンリストマスタテーブルＴ２における１行目～３行目および８行目～１０行目では、リベートグループ１およびリベートグループ２の各々の設定が格納されている。このため、補填サロンリストマスタテーブルＴ２における１行目～３行目および８行目～１０行目では、適用条件として、グループ２共通、グループ１共通および得意先固有から選択されて格納されて記憶している。

【0023】

また、図３に示すように、補填サロンリストマスタテーブルＴ２における４行目では、リベートグループ１の設定がないため、適用条件として、グループ１共通を選択することができず、０：グループ２共通が選択されて格納されて記憶している。

【0024】

さらに、図３に示すように、補填サロンリストマスタテーブルＴ２における５行目および６行目では、リベートグループ２の設定がない。このため、補填サロンリストマスタテーブルＴ２における５行目および６行目では、適用条件として、グループ２共通を選択することができず、１：グループ１共通および２：得先固有が選択された格納されて記憶している。

【0025】

さらにまた、図３に示すように、補填サロンリストマスタテーブルＴ２における６行目および７行目では、リベートグループ２の設定がない。このため、補填サロンリストマスタテーブルＴ２における６行目および７行目では、適用条件として、２：得先固有が選択された格納されて記憶されている。

【0026】

補填条件マスタ１０６ｃは、第１のリベートグループと、第２のリベートグループと、得意先コードと、開始日と、終了日と、仕入先メーカコードと、ブランドと、シリーズと、大分類と、中分類と、商品コードと、補填の種類と、現金補填率と、商品補填率と、を対応付けて記憶している。

【0027】

図４は、補填条件マスタ１０６ｃにおける補填条件マスタテーブルの一例を示す図である。図４に示す補填条件マスタテーブルＴ３の１行目には、リベートグループ２（第２のリベートグループ）「００１０００２０」と、リベートグループ１（第１のリベートグループ）「００１００００２５」と、得意先コード「００００００００」と、開始日「２０００／０１／０１」と、終了日「２０９９／１２／３１」と、仕入先メーカコード「００１」と、大分類「００１」と、補填の種類「０：対象外」と、現金補填率「０．００％」と、商品補填率「０．００％」と、を対応付けて記憶している。

【0028】

基本情報マスタ１０６ｄは、会計月度を記憶している。図５は、基本情報マスタ１０６ｄにおける基本情報マスタテーブルの一例を示す図である。図５に示す基本情報マスタテーブルＴ４には、計算対象月度の基準となる会計月度「２０２１／１０」を記憶している。

【0029】

商品マスタ１０６ｅは、商品コードと、商品名と、ブランド、シリーズと、大分類と、中分類と、仕入単価と、仕入先メーカコードと、を対応付けて管理して記憶している。

【0030】

図６は、商品マスタ１０６ｅにおける商品マスタテーブルの一例を示す図である。図６に示す商品マスタテーブルＴ５の１行目には、商品コード「１１１１１１」と、商品名「商品名Ａ」と、ブランド「１」、シリーズ「１１」と、大分類「００１」と、中分類「１１」と、仕入単価「２００」と、仕入先メーカコード「００１」と、を対応付けて記憶している。

【0031】

得意先売上実績データ１０６ｆは、得意先コードに、少なくとも会計月度と、商品コードと、仕入先メーカと、ブランドと、シリーズと、大分類と、中分類と、売上数と、売上単価と、仕入単価と、を対応付けた得意先毎の売上実績データを記憶している。

【0032】

図７は、得意先売上実績データ１０６ｆにおける得意先売上実績データテーブルの一例を示す図である。図８は、得意先売上実績データ１０６ｆにおける得意先売上実績データテーブルの一例を示す図である。なお、図７では、得意先コードが「１０００１０８５」の売上実績データテーブルの一例を示し、図８では、得意先コードが「１０００１０８６」の売上実績データテーブルの一例を示す。

【0033】

図７の得意先売上実績データテーブルＴ６の１行目には、得意先コード「１０００１０８５」に、会計月度「２０２１／０８」と、商品コード「１１１１１１」と、仕入先メーカ「００１」と、ブランド「１」と、シリーズ「１１」と、大分類「００１」と、中分類「１１」と、売上数「１」と、売上単価「１，０００」と、仕入単価「２００」と、を対応付けて記憶している。

【0034】

また、図８の得意先売上実績データテーブルＴ７の１行目には、得意先コード「１０００１０８６」に、会計月度「２０２１／０８」と、商品コード「１１１１１１」と、仕入先メーカ「００１」と、ブランド「１」と、シリーズ「１１」と、大分類「００１」と、中分類「１１」と、売上数「１」と、売上単価「１，０００」と、仕入単価「２００」と、を対応付けて記憶している。

【0035】

売上実績データ１０６ｇは、商品コード毎に、処理月度と、仕入先メーカコードと、商品コードと、売上実績数と、売上金額と、を対応付けて記憶する。

【0036】

図９は、売上実績データ１０６ｇにおける売上実績データテーブルの一例を示す図である。図９に示す売上実績データテーブルＴ８の１行目には、処理月度「２０２１／０９」と、仕入先メーカコード「００１」と、商品コード「３３３３３３」と、売上実績数「３００」と、売上金額「３，０００」と、を対応付けて記憶する。

【0037】

仕入実績データ１０６ｈは、商品コード毎に、処理月度と、仕入先メーカコードと、商品コードと、売上実績数と、仕入金額と、を対応付けて記憶する。

【0038】

図１０は、仕入実績データ１０６ｈにおける仕入実績データテーブルの一例を示す図である。図１０に示す仕入実績データテーブルＴ９の１行目には、処理月度「２０２１／０９」と、仕入先メーカコード「００１」と、商品コード「３３３３３３」と、売上実績数「５００」と、仕入金額「６００，０００」と、を対応付けて記憶する。

【0039】

図１に戻り、仕入先補填管理装置１００の構成の説明を続ける。
制御部１０２は、仕入先補填管理装置１００を統括的に制御するＣＰＵ等である。制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部１０２は、取得部１０２ａと、補填実績計算部１０２ｂと、紐付部１０２ｃと、補填商品生成部１０２ｄと、表示制御部１０２ｅと、を備える。

【0040】

取得部１０２ａは、計算対象月度画面Ｐ１のセルＫ１で選択された計算対象月度に基づいて、記憶部１０６から計算対象月度に応じた得意先売上実績データ１０６ｆを得意先毎に取得する。

【0041】

補填実績計算部１０２ｂは、補填サロンリストマスタ１０６ｂ、補填条件マスタ１０６ｃ、商品マスタ１０６ｅおよび得意先売上実績データ１０６ｆを参照し、補填実績予定データを計算する。また、補填実績計算部１０２ｂは、補填実績予定データと、補填集計実績の計算対象月度画面Ｐ２に入力された計算対象月度と、仕入先メーカコードと、に基づいて、仕入先毎の補填実績予定データを生成し、仕入先メーカ毎の補填実績予定データを各仕入先メーカへ出力する。

【0042】

紐付部１０２ｃは、売上実績データ１０６ｇと、仕入実績データ１０６ｈと、商品コードとを、紐付けて補填商品検討用に参照するための売上実績ベースデータおよび仕入実績ベースデータを生成して出力する紐付処理を実行する。また、紐付部１０２ｃは、売上実績ベースデータおよび仕入実績ベースデータの少なくとも一方をモニタ１１４に出力する。

【0043】

補填商品生成部１０２ｄは、補填実績計算部１０２ｂが生成した補填実績予定データに基づいて、仕入先メーカおよび商品コード毎に補填商品の補填依頼数を決定した補填商品データを生成する。

【0044】

表示制御部１０２ｅは、基本情報マスタ１０６ｄを参照し、計算対象月度画面をモニタ１１４に表示させる。さらに、表示制御部１０２ｅは、補填集計実績の計算対象月度画面をモニタ１１４に表示させる。

【0045】

［２．仕入先補填管理装置１００を用いた補填商品依頼の概要］
次に、仕入先補填管理装置１００を用いた補填商品依頼の概要について説明する。図１１は、仕入先補填管理装置１００を用いた補填商品依頼の概要について模式的に説明する図である。

【0046】

図１１の（Ａ）に示すように、まず、仕入先補填管理装置１００を管理する自社は、仕入先メーカから商品Ａを仕入（ステップＳ１）、得意先サロンに納品することによって売上を行う（ステップＳ２）。

【0047】

続いて、図１１の（Ｂ）に示すように、仕入先補填管理装置１００は、得意先サロンから得意先売上実績データ１０６ｆを取得し（ステップＳ３）、得意先売上実績データ１０６ｆを用いて現金補填金額および商品補填金額を含む補填実績予定データを生成する（ステップＳ４）。なお、補填実績予定データの生成方法の詳細については、後述する。

【0048】

その後、図１１の（Ｂ）に示すように、仕入先補填管理装置１００は、現金補填金額および商品補填金額を含む補填実績予定データを仕入先メーカに送信する（ステップＳ５）。これにより、仕入先メーカからの補填内容に関する問い合わせに対して、敏速に回答することができる。この場合、仕入先メーカは、仕入先補填管理装置１００から送付された補填実績予定データを確認し、了承する場合、補填実績予定データに対して了承する旨の連絡を行う。

【0049】

続いて、図１１の（Ｃ）に示すように、仕入先補填管理装置１００は、補填実績予定データの商品補填金額を基準に補填対象の商品および商品の数を確定して仕入先メーカに商品補填を依頼するための商品補填予定データを生成し（ステップＳ６）、商品補填予定データを仕入先メーカに送付することによって商品補填依頼を行う（ステップＳ７）。

【0050】

その後、図１１の（Ｄ）に示すように、仕入先補填管理装置１００を管理する自社は、仕入メーカから補填商品を受領する（ステップＳ８）。

【0051】

［３．仕入先補填管理装置１００が実行する処理］
次に、仕入先補填管理装置１００が実行する処理について説明する。図１２は、仕入先補填管理装置１００が実行する処理の概要を示すフローチャートである。

【0052】

図１２に示すように、まず、表示制御部１０２ｅは、基本情報マスタ１０６ｄを参照し、計算対象月度画面をモニタ１１４に表示させる（ステップＳ１０１）。図１３は、計算対象月度画面の一例を示す図である。計算対象月度画面Ｐ１には、計算対象月度を選択するためのセルＫ１と、実行を指示する実行ボタンＢ１と、が含まれる。なお、図１３では、セルＫ１に「２０２１／０９」が入力されているが、初期表示では基本情報マスタ１０６ｄの会計月度、例えば「２０２１／１０」が表示される。また、計算対象月度は、基本情報マスタ１０６ｄにおける会計月度から先月（－１月）まで変更可能である。

【0053】

続いて、取得部１０２ａは、計算対象月度画面Ｐ１のセルＫ１で選択された計算対象月度に基づいて、記憶部１０６から計算対象月度に応じた得意先売上実績データ１０６ｆを得意先毎に取得する（ステップＳ１０２）。例えば、図７の得意先売上実績データテーブルＴ６および図８の得意先売上実績データテーブルＴ７を記憶部１０６から取得する。

【0054】

その後、補填実績計算部１０２ｂは、補填サロンリストマスタ１０６ｂ、補填条件マスタ１０６ｃ、商品マスタ１０６ｅおよび得意先売上実績データ１０６ｆを参照し、補填実績予定データを計算する（ステップＳ１０３）。

【0055】

図１４は、補填実績計算部１０２ｂによる補填予定計算方法の概要を模式的に説明する図である。なお、図１４において、まず、得意先「１０００１０８５」の補填金額計算内容について説明後、得意先「１０００１０８６」の補填金額計算内容について説明する。

【0056】

［３－１．得意先「１０００１０８５」］
まず、得意先が「１０００１０８５」の場合について説明する。図１４に示すように、補填実績計算部１０２ｂは、補填サロンリストマスタテーブルＴ２、補填条件マスタテーブルＴ３、商品マスタテーブルＴ５および得意先売上実績データテーブルＴ６を参照し、得意先売上実績データテーブルＴ６の補填金額計算を計算する。

【0057】

具体的には、補填実績計算部１０２ｂは、補填条件マスタテーブルＴ３におけるブランド、シリーズ、中分類および商品コードが未指定であり、大分類のみ指定されているため、得意先売上実績データテーブルＴ６における２行目（２）および３行目（３）が条件に該当するが補填種類が対象外であると判定する。

【0058】

これに対して、補填実績計算部１０２ｂは、補填条件マスタテーブルＴ３におけるブランド、シリーズ、中分類および商品コードが未指定であり、大分類のみ指定されているため、得意先売上実績データテーブルＴ６における４行目（４）のみ仕入先が条件（Ｂ）に合致すると判定する。

【0059】

従って、補填実績計算部１０２ｂは、４行目（４）のみ現金補填予定金額および商品補填予定金額を計算する。例えば、補填実績計算部１０２ｂは、補填サロンリストマスタテーブルＴ２、補填条件マスタテーブルＴ３、商品マスタテーブルＴ５および得意先売上実績データテーブルＴ６を参照し、以下の（１），（２）によって現金補填予定金額および商品補填予定金額を計算する。
現金補填予定金額＝（３×２０００）×０．１０＝６００ ・・・（１）
商品補填予定金額＝（３×２０００）×０．１５＝９００ ・・・（２）

【0060】

［３－２．得意先「１０００１０８６」］
次に、得意先「１０００１０８６」の場合について説明する。図１４に示すように、補填実績計算部１０２ｂは、補填サロンリストマスタテーブルＴ２、補填条件マスタテーブルＴ３、商品マスタテーブルＴ５および得意先売上実績データテーブルＴ６を参照し、得意先売上実績データテーブルＴ７の補填金額計算を計算する。

【0061】

具体的には、補填実績計算部１０２ｂは、補填条件マスタテーブルＴ３におけるブランド、シリーズ、中分類および商品コードが未指定であり、大分類のみ指定されているため、得意先売上実績データテーブルＴ７における２行目（２）および３行目（３）が条件に該当するが補填種類が対象外であると判定する。

【0062】

これに対して、補填実績計算部１０２ｂは、得意先売上実績データテーブルＴ７における４行目（４）の仕入先が条件（Ｅ）に合致すると判定する。このため、補填実績計算部１０２ｂは、４行目（４）における現金補填予定金額を以下の式（３）によって計算する。
現金補填予定金額＝（３×２０００）×０．１０＝６００ ・・・（３）

【0063】

さらに、図１４に示すように、補填実績計算部１０２ｂは、得意先売上実績データテーブルＴ７における５行目（５）が条件（Ｃ）に合致すると判定する。このため、補填実績計算部１０２ｂは、５行目（５）における現金補填予定金額および商品補填予定金額を以下の式（４）、（５）によって計算する。
現金補填予定金額＝（４×２０００）×０．０８＝６４０ ・・・（４）
商品補填予定金額＝（４×２０００）×０．２５＝２０００ ・・・（５）

【0064】

このように補填実績計算部１０２ｂは、得意先毎に、仕入先毎の現金補填予定金額および商品補填予定金額を計算し、仕入先毎に、処理月度と、現金補填予定金額と、商品補填予定金額と、を対応付けた補填実績予定データを生成する。

【0065】

図１５は、補填実績計算部１０２ｂが生成する補填実績予定データにおける補填実績予定データテーブルの一例を示す図である。図１５に示すように、補填実績予定データテーブルＴ１０には、仕入先毎に、処理月度と、仕入先メーカコードと、得意先コードと、現金補填金額と、商品補填金額と、を対応付けて記憶されている。具体的には、補填実績予定データテーブルＴ１０の１行目には、処理月度「２０２１／０９」と、仕入先メーカコード「００１」と、得意先コード「１０００１０８５」と、現金補填金額「１，２００」と、商品補填金額「９００」と、を対応付けて記憶されている。これにより、ユーザは、仕入先メーカから補填内容に関する問い合わせがあった場合であっても、補填実績予定データテーブルＴ１０に基づいて敏速に回答することができる。

【0066】

図１２に戻り、ステップＳ１０４以降の説明を続ける。
ステップＳ１０４において、表示制御部１０２ｅは、補填集計実績の計算対象月度画面をモニタ１１４に表示させる。図１６は、補填集計実績の計算対象月度画面の一例を示す図である。補填集計実績の計算対象月度画面Ｐ２には、計算対象月度を選択するためのセルＫ１１と、仕入先メーカコードを入力するための仕入先コードセルＫ１２，Ｋ１３と、出力先を入力するための出力先セルＫ１４と、実行を指示する実行ボタンＢ１と、が含まれる。なお、図１６では、セルＫ１１に「２０２１／０９」が入力されているが、初期表示では基本情報マスタ１０６ｄの会計月度、例えば「２０２１／１０」が表示される。また、計算対象月度は、基本情報マスタ１０６ｄにおける会計月度から先月（－１月）まで変更可能である。

【0067】

続いて、補填実績計算部１０２ｂは、補填実績予定データと、補填集計実績の計算対象月度画面Ｐ２に入力された計算対象月度と、仕入先メーカコードと、に基づいて、仕入先メーカおよび商品コード毎に補填商品の補填依頼数を決定した補填実績予定データを生成し（ステップＳ１０５）、仕入先メーカ毎の補填実績予定データを各仕入先メーカへ出力する（ステップＳ１０６）。

【0068】

図１７は、仕入先の補填実績予定データの一例を示す図である。図１８は、別の仕入先の補填実績予定データの一例を示す図である。図１７および図１８に示すように、補填実績計算部１０２ｂは、補填実績予定データと、補填集計実績の計算対象月度画面Ｐ２に入力された計算対象月度と、仕入先メーカコードと、に基づいて、図１７の補填実績予定データテーブルＴ１１および図１８の補填実績予定データテーブルＴ１２の少なくとも一方を生成して各仕入先メーカへ送信する。これにより、各仕入先メーカは、補填金額を確認することができる。

【0069】

その後、紐付部１０２ｃは、売上実績データ１０６ｇと、仕入実績データ１０６ｈと、商品コードとを、紐付けて補填商品検討用に参照するための売上実績ベースデータおよび仕入実績ベースデータを生成して出力する紐付処理を実行し（ステップＳ１０７）、売上実績ベースデータおよび仕入実績ベースデータの少なくとも一方をモニタ１１４に出力する（ステップＳ１０８）。

【0070】

図１９は、紐付部１０２ｃによる紐付処理の概要を模式的に説明する図である。図１９に示すように、紐付部１０２ｃは、指定機関の売上実績データテーブルＴ８および仕入実績データテーブルＴ９を参照し、仕入実績データテーブルＴ９と商品コードで紐付けることによって、売上実績ベースデータテーブルＴ２１および仕入実績ベースデータテーブルＴ２２を生成する。

【0071】

売上実績ベースデータテーブルＴ２１は、過去分の売上実績上位の商品を仕入実績データテーブルＴ９と商品コードで紐付け、かつ、売上実績を数量売上順ベースに商品コードで仕入実績データ１０６ｈと統合したデータテーブルである。

【0072】

また、仕入実績ベースデータテーブルＴ２２は、補填検討用の過去分の仕入実績上位の商品を売上実績と商品コードで紐付け、かつ、仕入実績を数量順次順ベースに商品コードで売上実績データ１０６ｇと統合したデータテーブルである。

【0073】

これにより、ユーザは、売上実績ベースデータテーブルＴ２１および仕入実績ベースデータテーブルＴ２２の少なくとも一方を確認することによって、補填商品の売れ筋を把握することができる。

【0074】

図１２に戻り、ステップＳ１０９以降の説明を続ける。
ステップＳ１０９において、補填商品生成部１０２ｄは、補填実績計算部１０２ｂが生成した補填実績予定データに基づいて、補填商品データを生成する。

【0075】

図２０は、補填商品生成部１０２ｄによる補填商品データの計算方法を模式的に説明する図である。図２１は、補填商品生成部１０２ｄが計算した補填商品データテーブルの一例を示す図である。

【0076】

図２０および図２１に示すように、補填商品生成部１０２ｄは、補填実績予定データテーブルＴ１０のおける商品補填金額Ｄ１を基準に、今回の補填対象を計算することによって補填商品データテーブルＴ３１を生成する。この場合、補填商品生成部１０２ｄは、上述した紐付部１０２ｃが生成した売上実績ベースデータテーブルＴ２１、仕入実績ベースデータテーブルＴ２２および商品マスタテーブルＴ５を参照して、売れ筋商品または重点販売商品等を今回の補填対象の商品となるように計算して補填商品データテーブルＴ３１を生成する。

【0077】

続いて、補填商品生成部１０２ｄは、補填商品データを各仕入先メーカへ出力する（ステップＳ１１０）。ステップＳ１１０の後、仕入先補填管理装置１００は、本処理を終了する。

【0078】

以上説明した実施形態によれば、補填商品生成部１０２ｄが補填実績計算部１０２ｂによって生成された補填実績予定データに基づいて、仕入先メーカおよび商品コード毎に補填商品の補填依頼数を決定した補填商品データを生成するため、商品毎の補填状況を容易に確認することができる。

【0079】

また、実施形態によれば、補填実績計算部１０２ｂが仕入先メーカ毎に補填実績予定データを生成するため、仕入先メーカ毎に敏速に現金補填金額および商品補填金額を回答することができ、商品および現金補填の遅延および依頼漏れを防止することができる。

【0080】

また、実施形態によれば、補填商品生成部１０２ｄが仕入先マーカ毎に補填商品データを生成するため、仕入先メーカ毎に補填商品の依頼を敏速に依頼することができる。

【0081】

また、実施形態によれば、補填実績計算部１０２ｂが仕入先メーカ毎に補填実績予定データを生成するため、きめ細かな現金補填金額および商品補填金額を計算することができる。

【0082】

また、実施形態によれば、紐付部１０２ｃが売上実績ベースデータおよび仕入実績ベースデータの少なくとも一方を生成するため、補填検討用の売上実績上位または補填検討用の仕入実績上位を確認することができる。

【0083】

また、実施形態によれば、補填商品生成部１０２ｄが紐付部１０２ｃによって生成された売上実績ベースデータおよび仕入実績ベースデータの少なくとも一方と、補填実績計算部１０２ｂによって補填実績予定データと、に基づいて、補填商品データを生成するため、売上実績ベースデータおよび仕入実績ベースデータを加味した補填商品データを生成するため、売れ筋商品または重点販売商品等を今回の補填対象の商品を補填する。これにより、仕入先メーカは、サンプル品のような販売費扱いにでき、市場動向分析調整に用いることができる。

【0084】

［４．国連が主導する持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）への貢献］
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、ＳＤＧｓの目標８および９に貢献することが可能となる。

【0085】

また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、ＳＤＧｓの目標１２、１３および１５に貢献することが可能となる。

【0086】

また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、ＳＤＧｓの目標１６に貢献することが可能となる。

【0087】

［５．他の実施形態］
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。

【0088】

例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

【0089】

また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメーターを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

【0090】

また、仕入先補填管理装置１００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

【0091】

例えば、仕入先補填管理装置１００が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵおよび当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて仕入先補填管理装置１００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの記憶部などには、ＯＳと協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

【0092】

また、このコンピュータプログラムは、仕入先補填管理装置１００に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

【0093】

また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）メモリ、ＳＤ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ）カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＣＤ－ＲＯＭ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ－Ｏｐｔｉｃａｌ ｄｉｓｋ）、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）、および、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標） Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。

【0094】

また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

【0095】

記憶部に格納される各種のデータベース等は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。

【0096】

また、仕入先補填管理装置１００は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、仕入先補填管理装置１００は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア（プログラムまたはデータ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

【0097】

さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。

【産業上の利用可能性】

【0098】

本発明は、商品を補填する美容業等において有用である。

【符号の説明】

【0099】

１００ 仕入先補填管理装置
１０２ 制御部
１０２ａ 取得部
１０２ｂ 補填実績計算部
１０２ｃ 紐付部
１０２ｄ 補填商品生成部
１０２ｅ 表示制御部
１０４ 通信インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 適用条件マスタ
１０６ｂ 補填サロンリストマスタ
１０６ｃ 補填条件マスタ
１０６ｄ 基本情報マスタ
１０６ｅ 商品マスタ
１０６ｆ 得意先売上実績データ
１０６ｇ 売上実績データ
１０６ｈ 仕入実績データ
１０８ 入出力インターフェース部
１１２ 入力装置
１１４ 出力装置
２００ サーバ
３００ ネットワーク

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】

【図21】