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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023101301
(43)【公開日】2023-07-20
(54)【発明の名称】案内機能付きコインランドリー
(51)【国際特許分類】
   D06F 95/00 20060101AFI20230712BHJP
   E04H 3/04 20060101ALI20230712BHJP
【FI】
D06F95/00
E04H3/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022001865
(22)【出願日】2022-01-07
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年12月3日にWASH LIKE 横浜港南台店にて公開
(71)【出願人】
【識別番号】511265305
【氏名又は名称】有限会社ウィンダム
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】100101856
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 日出夫
(74)【代理人】
【識別番号】110003362
【氏名又は名称】弁理士法人i.PARTNERS特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】手塚 伸光
(72)【発明者】
【氏名】中島 奈々子
(57)【要約】
【課題】洗濯レシピカードのカードラックを設置した案内機能付きコインランドリーを提供する。
【解決手段】実施形態の案内機能付きコインランドリーは、店舗内に洗濯乾燥機および乾燥機のランドリー装置が設置されているコインランドリーの入口と前記ランドリー装置の動線上に、ポストカードサイズの多種類の洗濯レシピカードを収納する収納ラック部を有する洗濯レシピラックが設けられ、前記収納ラック部は前記洗濯レシピカードの全体が見える形状を有していることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内に洗濯乾燥機および乾燥機のランドリー装置が設置されているコインランドリーの入口と前記ランドリー装置の動線上に、ポストカードサイズの多種類の洗濯レシピカードを収納する収納ラック部を有する洗濯レシピラックが設けられ、
前記収納ラック部は前記洗濯レシピカードの全体が見える形状を有していることを特徴とする案内機能付きコインランドリー。
【請求項2】
店舗内に洗濯乾燥機および乾燥機のランドリー装置が設置されているコインランドリーの入口と前記ランドリー装置の動線上に設けられ、ポストカードサイズの多種類の洗濯レシピカードの全体が見える形状の収納ラック部を有する洗濯レシピラックと、
前記洗濯レシピラックと前記ランドリー装置との間に位置し、少なくとも布団を含む大物が広げられる大きさを有する第1作業テーブルと、
を有することを特徴とする案内機能付きコインランドリー。
【請求項3】
店舗内に洗濯乾燥機および乾燥機のランドリー装置が設置されているコインランドリーの入口と前記ランドリー装置の動線上に設けられ、ポストカードサイズの多種類の洗濯レシピカードの全体が見える形状の収納ラック部を有する洗濯レシピラックと、
前記洗濯レシピラックと前記ランドリー装置との間に位置し、少なくとも布団を含む大物が広げられる大きさを有する第1作業テーブルと、
前記第1作業テーブルに並行して設けられ、下方にキャスター付きランドリー籠が複数配置される第2作業テーブルと、
を有することを特徴とする案内機能付きコインランドリー。
【請求項4】
前記洗濯レシピラックは、前記入口から入室した直前に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の案内機能付きコインランドリー。
【請求項5】
前記ランドリー装置は、洗濯乾燥機列と、乾燥機列とで構成され、
前記第1作業テーブルおよび前記第2作業テーブルに対し前記洗濯乾燥機列と前記乾燥機列とがL字形状で配置されている請求項3に記載の案内機能付きコインランドリー。
【請求項6】
前記第1作業テーブルには、部屋画像から選択された被洗濯物の洗い方を案内する洗濯ナビ端末が設けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の案内機能付きコインランドリー。
【請求項7】
前記洗濯レシピカードの前記収納ラック部は目線の視野内に位置し、
前記洗濯レシピカードには、少なくとも「敷布団」「掛布団」「毛布」「こたつ布団」「まくら」「ダウンジャケット」「ぬいぐるみ」「クッション」「座布団」「カーテン」「リュック」が含まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の案内機能付きコインランドリー。
【請求項8】
前記洗濯レシピカードには、洗い方の詳しい情報を提供する前記洗濯ナビ端末の利用案内が掲載されていることを特徴とする請求項6に記載の案内機能付きコインランドリー。
【請求項9】
店舗内に洗濯乾燥機および乾燥機のランドリー装置が設置されている小規模なコインランドリーの入口横側のカウンター上に、ポストカードサイズの多種類の洗濯レシピカードを収納する収納ラック部を有する洗濯レシピラックが設けられ、
前記収納ラック部は前記洗濯レシピカードの全体が見える形状を有していることを特徴とする案内機能付きコインランドリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、案内機能付きコインランドリーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コインランドリー店舗の需要が高まり、各地でコインランドリー店舗の設置数が増加している。コインランドリー店舗に設けられるランドリー装置(洗濯乾燥機、洗濯機、乾燥機の総称)は、洗濯容量が大きく、乾燥温度が高いので、いろんなものが洗濯・乾燥出来る特徴と有している。コインランドリー店舗のランドリー装置を用いれば、例えば敷布団や掛布団、ぬいぐるみ、リュック、カーテン、クッション、ダウンジャケット、カーペット等も簡単に洗濯・乾燥することが出来る。しかしながら、利用者は、コインランドリー店舗で何が洗えて、何が洗えないかの認識が低い。このため、コインランドリー店舗のランドリー装置の利用効率はまだまだ低い。
【0003】
出願人は、各種洗濯物の洗濯レシピをポストカードの大きさで作成して、利用者に提供している。洗濯レシピカードには、洗えるものと洗えないものを区別し、洗えるものはその作業手順を明記している。このような洗濯レシピカードを利用者に提供して、ランドリー装置の利用率を上げることを促進している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-90641号公報
【特許文献2】特開2006-240342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明が解決しようとする課題は、洗濯レシピカードのカードラックを設置した案内機能付きコインランドリーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の案内機能付きコインランドリーは、店舗内に洗濯乾燥機および乾燥機のランドリー装置が設置されているコインランドリーの入口と前記ランドリー装置の動線上に、ポストカードサイズの多種類の洗濯レシピカードを収納する収納ラック部を有する洗濯レシピラックが設けられ、前記収納ラック部は前記洗濯レシピカードの全体が見える形状を有していることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る案内機能付きコインランドリーの店舗レイアウトの一例を示す図である。
図2】実施形態に係る洗濯レシピラックの形状並びにラックに備え付けられる商品の一例を示す図である。
図3図2に示す洗濯レシピカードを拡大した図である。
図4】「敷布団」の洗濯レシピカードの一例を示す図である。
図5】(a)は図1に示す大物洗いブースを右側面から見た図であり、(b)は大物洗いブースを左側面から見た図である。
図6図1に示す一般洗いブースを右又は左側面から見た図である。
図7】(a)は、第1ランドリー装置列の配置図を示す図であり、同(b)は第2ランドリー装置列の配置図を示す図である。
図8】(a)は小規模のコインランドリー店舗等に設置される洗濯レシピラックを示す図、(b)小規模のコインランドリー店舗のレイアウト例を示す図である。
図9】洗濯ナビ端末のハードウェア構成を示す図である。
図10】洗濯ナビ端末のトップ画面から「洗濯ナビ」をタッチし、部屋のイラストから「敷布団」をタッチした時の遷移画面の例を示す図である。
図11】キルティング加工ありの敷布団における、洗える素材か洗えない素材かを判断する判断基準テーブルを示す図である。
図12】キルティング加工なしの敷布団における、洗える素材か洗えない素材かを判断する判断基準テーブルを示す図である。
図13】洗濯ナビ端末のトップ画面から「洗濯ナビ」をタッチし、部屋のイラストから「掛布団」をタッチした時の遷移画面の例を示す図である。
図14】掛布団における、洗える素材か洗えない素材かを判断する判断基準テーブルを示す図である。
図15】洗濯ナビ端末のトップ画面から「洗濯ナビ」をタッチし、部屋のイラストから布団以外の被洗濯物として「枕」をタッチした時の画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態に係る案内機能付きコインランドリーについて、図1乃至図8を参照して説明する。
図1は、案内機能付きコインランドリーを上面から見た店舗レイアウトの一例を示している。例示したコインランドリー店舗100の全面積は、例えば約40坪である。コインランドリー店舗100は、利用者の店舗出入口である自動扉10と、入口(自動扉10)から入室した直前に設置される洗濯レシピラック20と、洗濯レシピラック20から奥に向かって設けられる布団等の大物の被洗濯物を扱うときに使用する大物洗いブース(第1作業テーブル)30と、大物洗いブース30と並行して設置される一般洗いブース(第2作業テーブル)40と、大物洗いブース30の奥に設置された第1ランドリー装置列50(洗濯乾燥機列)と、一般洗いブース40に並行して設置された第2ランドリー装置列(乾燥機列)60と、が配置又は設置されている。大物洗いブース30と一般洗いブース40とに対し、第1ランドリー装置列50と第2ランドリー装置列60が利用し易いようにL字形状に配置されている。大物洗いブース30が入口側に設置されているので、利用者に対してコインランドリー店舗100で布団類の大物が洗えることがアピールでき、その結果、コインランドリーの利用率を向上させることができる。
【0009】
一般洗いブース40は、第1ランドリー装置列50および第2ランドリー装置列60の近い位置に配置されているので、一般の被洗濯部の洗濯、乾燥作業の作業性が良い形状となっている。一般洗いブース40は、第2ランドリー装置列60の長さと同じ程度である。更に、コインランドリー店舗100には、スタッフルーム70、スニーカーランドリー80、利用者の待合場所でもあり休憩場所でもあるテーブル&椅子セット90a、90b、90c、トイレが配置されている。出入口の自動扉10と対峙する洗濯レシピラック20と自動扉10間の距離L1は、例えば120cm~180cm(好ましくは150cm)である。洗濯レシピラック20は、自動扉10と第1ランドリー装置列50との動線上、又は自動扉10と第2ランドリー装置列60との動線上に設置される。つまり、入口と第1コインランドリー装置列50との間、および入口と第2コインランドリー装置列60との間に、洗濯レシピラック20が設けられる構造である。したがって、利用者は必ず洗濯レシピラック20を見て、利用したいランドリー装置に移動するようになっている。コインランドリー店舗100内には、人が通る通路幅が確保されている。例えば、大物洗いブース30と第1ランドリー装置列50との距離L2は、大型洗濯乾燥機の開閉扉を開けた時でも通行の邪魔にならない距離が保たれている。また、引出式布団乾燥機62が設置される場所は、引出式布団乾燥機62を引き出せる距離L3が確保されている。第2ランドリー装置列60なお、図1には、ランドリー装置の電気、ガス、水等の配管、並びに複数の柱等は省略している。
【0010】
大物洗いブース30の側面中央には、後述する洗濯ナビ端末32が設けられる。洗濯ナビ端末32は、布団等の大物の被洗濯物の洗える素材、洗えない素材を示すと共に、洗える素材についてはその洗い方を伝授する端末である。一般洗いブース40は、造作たたみ台40a、40bが設けられる。入口側の造作たたみ台40aは、間仕切りによって例えば6つに仕切られており、洗濯・乾燥を終えた被洗濯物を折り畳む等、利用者によって自由に利用することができる。造作たたみ台40bは、仕切りの無い大きな作業テーブルであり、利用者によって自由に利用することができる。造作たたみ台40a、40bの下には、キャスター付きのランドリー籠45(図1の破線)が12台配置されている。ランドリー籠45は、洗濯乾燥前後の被洗濯物を搭載して、ランドリー装置と造作たたみ台40a、40bとの間の移動時に使用することができる。なお、大物洗いブース30の下段スペースに、布団用のキャリア籠を設けても良い。
【0011】
図2は、洗濯レシピラック20の形状(正面図、側面)、並びにラックに備え付けている商品の一例を示している。洗濯レシピラック20は、基台200と、基台200の上面と天井の間をアジャスター機構により高さ調整可能な2本の支柱210と、2本の支柱210間に設けられる収納ラック部220と、により構成されている。基台200と2本の支柱210とにより、洗濯レシピラック20は転倒しないようしっかりと固定される。基台200は、例えば幅120cm、高さ約100cm、奥行き30cmである。基台200の上部には、籠230が備え付けるための収納スペース235が設けられている。籠230には、布団洗いネットを縛る長さと色が異なる3種類のバンド240が収納される。バンド240は、中綿のヨレを防止するためのバンドであり、布団を洗濯乾燥する際に必要な道具の一つである。中綿の厚みによって使用するバンド240(長さが50cm、90cm、150cm)の一つを選んで使用する。また、バンド240は座布団やまくら等の洗濯、乾燥にも使用しても良い。
【0012】
収納スペース235の下側には、洗濯洗いネットを掛けるルームバー(掛棒)250が2本取り付けられている。利用者は、洗濯レシピラック20の後方にある大物洗いブース30のテーブルを利用して、広げた布団等を洗濯洗いネットを用いて使用例に示すように縛る作業を実施することができる。そして、洗濯洗いネットで縛った布団は、大型のランドリー装置を用いて洗濯乾燥が行われる。布団洗いネットをルームバー250に掛けて収納することで風通しが良く、カビ対策になる。またルームバー250に布団洗いネットが掛かっていることで、引き出しを引くなどのアクション無しで、パッと見ただけで布団洗いネットの収納場所が分かる。
【0013】
洗濯レシピラック20の収納ラック部220には、ポストカードの大きさを有する洗濯レシピカード260を配列する収納枠(ポケット)270が設けられている。収納枠270は、洗濯レシピカード260の全体が見えるように、且つ重なりがないように、太めの針金等で7列×3段(合計21ポケット)形成されている。収納ラック部220は、基台200の上に設けられている。即ち、床面から100cm(腰の高さ程度)の高さに位置するので、利用者が歩行する時の目線(視野内)の高さで洗濯レシピカード260が掲載されている。洗濯レシピカード260は、テーブル&椅子セット90a、90b、90cで待機中又は休憩中の時間を利用して読んで貰うと、いろんな素材が洗濯できることを理解して貰えるようになる。
【0014】
図3は、洗濯レシピカード260を拡大した図である。洗濯レシピカード260のうち被洗濯物のレシピカードとして、例えば「敷布団」「掛布団」「毛布」「こたつ布団」「まくら」「ダウンジャケット」「ぬいぐるみ」「長座布団」「クッション」「座布団」「カーテン」「ラグ・カーペット」「リュック」等が用意されている。また、被洗濯物以外のレシピカードとして、例えば「プレミアムコース」「除菌消臭スプレー」「静電気防止シート」「シミ抜き剤」「敷ふとん乾燥機」「圧縮機」「夜間割&深夜割」等が用意されている。被洗濯物の各カードの表面にはレシピ名とイラスト図、裏面には洗濯乾燥の手順、所要時間、料金目安等が記載されている。被洗濯物によっては、注意事項やマイスターからのアドバイス等も記載されている。洗濯レシピカード260は、季節に応じて配置を変更される。
【0015】
図4は、洗濯レシピカード260の一例として、例えば「敷布団」(表面/裏面)を示している。「敷布団」のカード260は、情報量が多いのでポストカードの2倍の大きさであり、半分に折り畳んで掲載される。これに限定されず、ポストカードに統一するために、別々な2枚で作成しても良いし、1枚に収まるように縮小しても良い。利用者は、希望する洗濯レシピカード260を収納枠270から取り出して、ランドリー装置の前で洗濯レシピカード260に記載される操作手順を確認しながら、洗濯乾燥を操作することができる。これにより、不慣れな布団等の大物洗いであっても、マイスターの指導を受けることなく、利用者自身で洗濯乾燥を行うことができるようになる。
【0016】
このように、洗濯レシピカード260には、被洗濯物に対しランドリー装置を使った洗濯、乾燥の仕方が記載されているので、利用者に分かり易く使い勝手の良いコインランドリーを提供することができる。洗濯レシピカード260には、洗い方の詳細な解説を提供する洗濯ナビ端末32の案内280「洗い方の詳しい解説は、店内の「洗濯ナビ」をタッチしてください」が掲載されている。これにより、詳細な洗い方を洗濯ナビ端末32の画面で確認して、作業することができる。なお、洗濯レシピカード260は利用者が自由に持ち帰ることができる。
【0017】
図5(a)は、大物洗いブース30を右側面(図1の上側)から見た図であり、図5(b)は、大物洗いブース30を左側面(図1の下側)から見た図である。大物洗いブース30のテーブル36は、例えば幅120cm、長さ500cm、テーブル高さがh100cm、オープン部迄に高さh2が190cmの大型たたみ台テーブルである。大物洗いブース30の側面中央には、洗濯ナビ端末32が埋め込まれて設置されている。洗濯ナビ端末32の詳細な機能については、後に図9乃至図15を参照して説明する。大物洗いブース30の上方には、照明ランプ34が複数取り付けられている。大型のテーブル36の下段の複数の棚には、図2に示した籠220や布団洗いネットを収納しても良い。大物洗いブース30の主な利用は、布団等の大物洗いの準備として、テーブル36上に布団を広げて、布団洗いネットのネット掛け作業を行う領域として使用される。但し、大物洗いの利用に限定されることなく、利用者の自由な作業エリアとして利用されるものである。
【0018】
図6は、一般洗いブース40を右側面(左側面も同じ)から見た図である。一般洗いブース40は、例えば幅150cm、長さ3mの造作たたみ台40a(第2テーブルA)と、例えば幅150cm、長さ3mの造作たたみ台40b(第2テーブルB)と、で構成される。造作たたみ台40aは、間仕切りにより2×3の6つのブロックに区分けされたテーブルである。1つのブロックは、例えば幅75cm×長さ100cmの大きさである。間仕切りによってプライバシーが保護された状態でコインランドリーを利用することができる。造作たたみ台40bは、区分けの無い大型のテーブルである。造作たたみ台40a、40bのテーブル高さh3が90cm、間仕切りの高さ60cm、造作たたみ台40aの高さh4が150cmの形状を有している。造作たたみ台40a、40bの上方には照明ランプ42が設けられている。造作たたみ台40a、40bの下段スペース(高さ約87cm)には、キャスター付きのランドリー籠45が12台装備されている。よって、造作たたみ台40a、40bの周辺の通路は、利用者とランドリー籠45とが横並びしても邪魔しない幅を有している。利用者は、ランドリー籠45を利用して被洗濯物を移動することができる。そして、造作たたみ台40a、又は40bを利用して、洗濯乾燥を終えた被洗濯物を綺麗に折り畳んで持ち帰ることができる。布団等の大きさに応じて、大物洗いブース30と一般洗いブース40とを使い分けるようにすると良い。
【0019】
図7(a)は、第1ランドリー装置列50の配置図を示す図であり、同(b)は第2ランドリー装置列60の配置図を示す図である。ランドリー装置列50では、洗濯32kg/乾燥22kgの大型洗濯乾燥機52が3台と、洗濯22kg/乾燥15kgの中型洗濯乾燥機54が2台と、集中精算機56が1台と、ランドリー装置の大きさに従って据え付けられている。第2ランドリー装置列60では、引出式布団乾燥機62が1台と、乾燥25kgの大型ガス乾燥機64が2台と、乾燥15kg×2の中型2段式ガス乾燥機66が4列(合計8台)と、が据え付けられている。集中精算機56は、ランドリー装置列50,60の洗濯乾燥機および乾燥機の16機と接続されている。集中精算機56は、第1ランドリー装置列50と第2ランドリー装置列60の中間位置にあるので、移動時の負担を軽減している。利用者は、集中精算機56を用いて、被洗濯物を挿入したランドリー装置を選び、表示される設定メニューに従って洗濯回数、すすぎ回数、乾燥時間等を設定する。そして、その設定内容に応じた利用料金を支払うことで、洗濯乾燥又は乾燥が開始される。
【0020】
図8(a)は、小規模のコインランドリー店舗等に設置される第2洗濯レシピラック290を示している。例えば、20坪程度の広さのコインランドリー店舗では、洗濯レシピラックと設置するスペースを確保できないことがある。そこで、小規模のコインランドリー店舗に設けられる作業カウンター上に、洗濯レシピラック290を設置することで対処する。洗濯レシピラック290の基本的構成は、図2に示した洗濯レシピラック20と同じであるが、収納スペース235の下側が無い。
【0021】
図8(b)は、小規模のコインランドリー店舗(例えば、横幅940cm×奥行き500cm)のレイアウト例を示している。図8(b)では、入口の左右に作業用のカウンターが設置されており、内側に向かって右側のカウンター292には、第2洗濯レシピラックが2台設置されている。第2洗濯レシピラック290aは、外側(例えば、通行人)に向けて洗濯レシピカードが見えるように設置され、第2洗濯レシピラック290bは、内側(利用者)に向けて洗濯レシピカードが見えるように設置されている。小規模のコインランドリー店舗では、入口とランドリー装置との間は例えば300cm程度しか確保できないので、内部に設置されるカウンター292を利用して、その上に第2洗濯レシピラック290を設置する構成とする。
【0022】
第2洗濯レシピラック290a、290bは、収納スペース235が基台200となってカウンター292上に設置される。これにより、小規模のコインランドリー店舗において、第2洗濯レシピラック290を用いて、ポストカードの大きさを有する洗濯レシピカードを配列して提供される。洗濯レシピカード260は、同様に利用者が歩行する時の目線(視野内)の高さで洗濯レシピカード260が提供される。また安全確保のため、天井の間を高さ調整可能な2本の支柱210により転倒しないようしっかりと固定される。洗濯レシピラック290を設置することで、小規模のコインランドリー店舗であっても、洗濯レシピカードを配列して利用者に提供することができる。
【0023】
次に、図9乃至図15を用いて、洗濯ナビ端末32について説明する。図9は、洗濯ナビ端末32のハードウェア構成を示している。洗濯ナビ端末32は、制御装置320とタッチスクリーン325とを有して構成されている。制御装置320は、装置全体の制御を司るCPU322と、ROM等に記憶される洗濯ナビゲーションプログラム323と、図示しないサーバー装置と交信可能な通信部324とを有している。タッチスクリーン325に表示される識別コードは、利用者の携帯端末(例えばスマートフォンやタブレット)400で読み取る。なお、制御装置320にはRAMやハードディスク等を備えている。なお、通信部324を用いて洗濯ナビ端末32の情報を携帯端末400に送信しても良い。
【0024】
図10は、タッチスクリーン325に表示されるトップ画面500から「洗濯ナビ」をタッチし、部屋のイラストから「敷布団」をタッチ(選択)した時の遷移画面の例を示している。制御装置320は、洗濯ナビゲーションプログラム323を実行して、例えば「敷布団」の洗濯乾燥作業を案内する。
【0025】
利用者が、まず図10の画面500から「洗濯ナビ」をタッチすると、画面510に遷移して「洗濯ナビ」の部屋画像がタッチスクリーン325に表示される。画面510において、白丸部(他の形状でも良い)が「洗いたいもの」を示している。利用者は、この画面510の部屋画像から洗いたいものをタッチする。利用者が、部屋画像から例えば「敷布団」をタッチすると画面520に遷移する。画面520では、持参した敷布団にキルティングが施されているか、否かを案内している。利用者は、画面520の画像から持参した敷布団にキルティングがあれば、選択ボタン520aをタッチする。利用者は、持参した敷布団にキルティングが無ければ、選択ボタン520bをタッチする。
【0026】
例えば、利用者が選択ボタン520aをタッチすると、画面530に遷移する。画面530では、キルティングありの場合の敷布団のつめもの素材を確認/選択すると、洗濯ナビ端末32が洗える素材か洗えない素材かを判断して、それに応じた案内画面を提供する。
【0027】
利用者は、持参した敷布団のタグを見て、タグに記載されている素材を画面530から選択する。画面530では、側生地が「ポリエステル」で、充てん物(つめもの)が「ポリエステル」であると選択した状態を示している。制御装置320は、選択された素材が洗える素材であると判断して、セルフ洗いの画像(動画像又は静止画像)を提供するための識別コード(例えばQRコード(登録商標))530aを画面530に表示する。利用者は、所有する携帯端末400によって当該識別コードを読み取ることで、セルフ洗いの解説画像(例えば動画像又は静止画像)を取得することができる。セルフ洗いの画像(動画像又は静止画像)の具体例は、特願2020-158790号を参照されたい。
【0028】
一方、画面540に示すように、側生地が「ポリエステル」で、充てん物(つめもの)が「マットレス」であると選択した場合には、制御装置320は、選択された素材が洗えない素材であると判断する。よって画面540では、洗えない素材に対して「乾燥のみ、かけることをおすすめします。ドラム乾燥機で乾燥することで湿気をとばし、ダニ対策になります」のメッセージを提供する。同時に、ドラム乾燥機の使い方画像540aを表示提供して、セルフ乾燥が出来るようにする。
【0029】
利用者が画面520でキルティングなしボタン520bを選択した場合、画面550に遷移する。画面550では、キルティングがない場合の敷布団のつめもの素材を確認/選択すると、制御装置320が洗える素材か洗えない素材かを判断して、それに応じた案内画面を提供する。
【0030】
同様に、持参した敷布団のタグを見て、タグに記載されている素材を画面550から選択する。画面550では、側生地が「ポリエステル」で、充てん物(つめもの)が「ポリエステル」であると選択した状態を示している。制御装置320は、選択された素材が洗える素材であると判断して、セルフ洗いの画像(動画像又は静止画像)を提供するための識別コード550aを画面550に表示する。利用者は、所有する携帯端末400によって当該識別コードを読み取ることで、セルフ洗いの解説画像(例えば動画像又は静止画像)を取得することができる。
【0031】
一方、画面560に示すように、側生地が「ポリエステル」で、充てん物(つめもの)が「マットレス」であると選択した場合には、制御装置320は、選択された素材が洗えない素材であると判断する。よって画面560では、洗えない素材に対して「乾燥のみ、かけることをおすすめします。ドラム乾燥機で乾燥することで湿気をとばし、ダニ対策になります」のメッセージを提供する。同時に、ドラム乾燥機の使い方画像560aを表示提供して、セルフ乾燥が出来るようにする。
【0032】
図11は、キルティング加工ありの敷布団における、洗える素材か洗えない素材かを判断する判断基準テーブルである。判断基準テーブルは、制御装置320内のROMメモリ等に記憶されている。判断基準テーブルは横軸に「側生地」の素材、縦軸に「つめもの」の素材が記載され、その組み合わせで洗える素材か洗えない素材かを〇×で明示している。
【0033】
図11に示すように、制御装置320は、「側生地」の素材が「ポリエステル」「綿」「ポリエステル綿混合」と、「つめもの」の素材が「ポリエステル」「綿」「羊毛50%ポリエステル50」との組み合わせであれば、いずれも「洗える素材」と判断して、タッチスクリーン325に画面530を表示する。それ以外の組み合わせは「洗えない素材」と判断してタッチスクリーン325に画面540を表示する。
【0034】
また、「つめもの」の素材が「ポリエステル」および「羊毛50%ポリエステル50」であれば敷布団「共通」のQRコード/1を画面530に表示する。「つめもの」の素材が「綿」であれば敷布団「綿」のQRコード/3を画面530に表示する。
【0035】
図12は、キルティング加工なしの敷布団における、洗える素材か洗えない素材かを判断する判断基準テーブルである。同様に、判断基準テーブルは、制御装置320内のROMメモリ等に記憶されている。判断基準テーブルは横軸に「側生地」の素材、縦軸に「つめもの」の素材が記載され、その組み合わせで洗える素材か洗えない素材かを〇×で明示している。
【0036】
図12に示すように、制御装置320は、「側生地」の素材が「ポリエステル」「綿」「ポリエステル綿混合」と、「つめもの」の素材が「ポリエステル」「綿」「羊毛50%ポリエステル50」との組み合わせであれば、いずれも「洗える素材」と判断して、タッチスクリーン325に画面550を表示する。それ以外の組み合わせは「洗えない素材」と判断してタッチスクリーン325に画面560を表示する。
【0037】
また、「つめもの」の素材が「ポリエステル」および「羊毛50%ポリエステル50」であれば敷布団「共通」のQRコード/2を画面550に表示する。「つめもの」の素材が「綿」であれば敷布団「綿」のQRコード/3を画面550に表示する。
【0038】
図13は、洗濯ナビ端末32のトップ画面500から「洗濯ナビ」をタッチし、部屋のイラストから「掛布団」をタッチ(選択)した時の遷移画面の例を示している。同様に制御装置320は、洗濯ナビゲーションプログラム323を実行して「掛布団」の洗濯乾燥作業を案内する。
【0039】
利用者は、「洗濯ナビ」画面510の部屋画像から「掛布団」をタッチすると画面620に遷移する。同様に、持参した掛布団のタグを見て、タグに記載されている素材を画面620から選択する。画面620では、側生地が「ポリエステル」で、充てん物(つめもの)が「ポリエステル」であると選択した状態を示している。制御装置320は、選択された素材が洗える素材であると判断して、セルフ洗いの画像(動画像又は静止画像)を提供するための識別コード620aを画面620に表示する。利用者は、所有する携帯端末400によって当該識別コードを読み取ることで、セルフ洗いの解説画像(例えば動画像又は静止画像)を取得することができる。
【0040】
一方、画面630に示すように、側生地が「ポリエステル」で、充てん物(つめもの)が「ムートン素材」であると選択した場合には、制御装置320は、選択された素材が洗えない素材であると判断する。よって画面630では、洗えない素材に対して「乾燥のみ、かけることをおすすめします。ドラム乾燥機で乾燥することで湿気をとばし、ダニ対策になります」のメッセージを提供する。同時に、ドラム乾燥機の使い方画像630aを表示提供して、セルフ乾燥が出来るようにする。
【0041】
図14は、掛布団における、洗える素材か洗えない素材かを判断する判断基準テーブルを示している。同様に、判断基準テーブルは、制御装置320内のROMメモリ等に記憶されている。判断基準テーブルは横軸に「側生地」の素材、縦軸に「つめもの」の素材が記載され、その組み合わせで洗える素材か洗えない素材かを〇×で明示している。
【0042】
図14に示すように、制御装置320は、「側生地」の素材が「ポリエステル」「綿」「ポリエステル綿混合」と、「つめもの」の素材が「ポリエステル」「綿」「羊毛50%ポリエステル50」「羽毛」との組み合わせであれば、いずれも「洗える素材」と判断して、タッチスクリーン325に画面620を表示する。それ以外の組み合わせは「洗えない素材」と判断してタッチスクリーン325に画面630を表示する。
【0043】
また、「つめもの」の素材が「ポリエステル」および「羊毛50%ポリエステル50」であれば掛布団「共通」のQRコード/4を画面620に表示する。「つめもの」の素材が「綿」であれば掛布団「綿」のQRコード/6を画面620に表示する。「つめもの」の素材が「羽毛」であれば掛布団「羽毛」のQRコード/5を画面620に表示する。
【0044】
図15は、洗濯ナビ端末32のトップ画面500から「洗濯ナビ」をタッチし、部屋のイラストから布団以外の被洗濯物として「枕」をタッチ(選択)した時の画面例を示している。同様に制御装置320は、洗濯ナビゲーションプログラム323を実行して布団以外の被洗濯物の洗濯乾燥作業を案内する。
布団以外の被洗濯物として「毛布」「リュック」「カーテン」「クッション」「こたつ布団」「ダウンジャケット」「ぬいぐるみ」「ラグ・カーペット」「座布団(綿とポリエステル)」「長座布団(綿とポリエステル)」「枕(ポリエステルと羽毛)」等がある。
【0045】
図15のトップ画面500から「洗濯ナビ」をタッチし、部屋のイラスト画面510から布団以外の被洗濯物として「枕」をタッチすると、枕の「洗えない素材」と「洗える素材」の画面700が表示される。
【0046】
「洗えない素材」の高/低反発ウレタンでは、「乾燥のみできます」を明示して30~40分の乾燥を案内する。「洗えない素材」のそばがら/ビーズでは、「洗濯も乾燥もできません」を明示する。
【0047】
「洗える素材」のポリエステルでは、そのセルフ洗いの画像(動画像又は静止画像)を提供するための識別コード700aを表示する。「洗える素材」の羽毛では、そのセルフ洗いの画像(動画像又は静止画像)を提供するための識別コード700bを表示する。利用者は、所有する携帯端末400によって当該識別コード700a又は700bを読み取ることで、セルフ洗いの解説画像(例えば動画像又は静止画像)を取得することができる。
【0048】
以上のように、実施形態の案内機能付きコインランドリーによれば、店舗内に洗濯乾燥機50および乾燥機60のランドリー装置が設置されているコインランドリー100の入口10とランドリー装置の動線上に、ポストカードサイズの多種類の洗濯レシピカード260を収納する収納ラック部220を有する洗濯レシピラック20が設けられ、収納ラック部220は洗濯レシピカード260の全体が見える形状を有している。これにより、コインランドリーの利用者は、入口にて多種類の洗濯レシピカード260から希望するカードを見つけて、そのカードの記載に従って洗濯乾燥を実施することができる。特に、布団類等のように日頃洗ったことのない洗濯物でも、当該カードを参照することでセルフ洗いを行うことが出来る。
【0049】
また、実施形態の案内機能付きコインランドリーは、店舗内に洗濯乾燥機50および乾燥機60のランドリー装置が設置されているコインランドリー100の入口10とランドリー装置の動線上に設けられ、ポストカードサイズの多種類の洗濯レシピカード260の全体が見える形状の収納ラック部220を有する洗濯レシピラック20と、洗濯レシピラック20とランドリー装置との間に位置し、少なくとも布団を含む大物が広げられる大きさを有する第1作業テーブル30と、を有している。これにより、コインランドリーの利用者は、布団類等のように日頃洗ったことのない洗濯物でも、洗濯レシピカード260を参照することでセルフ洗いを行うことが出来る。また当該カードを持ち出して、それを見ながら大きな第1作業テーブル30で布団洗いネットの掛け作業を行うことが出来る。
【0050】
また、実施形態の案内機能付きコインランドリーは、店舗内に洗濯乾燥機50および乾燥機60のランドリー装置が設置されているコインランドリー100の入口10とランドリー装置の動線上に設けられ、ポストカードサイズの多種類の洗濯レシピカード260の全体が見える形状の収納ラック部を有する洗濯レシピラック20と、洗濯レシピラック20とランドリー装置との間に位置し、少なくとも布団を含む大物が広げられる大きさを有する第1作業テーブル30と、第1作業テーブル30に並行して設けられ、下方にキャスター付きランドリー籠45が複数配置される第2作業テーブル40と、を有している。これにより、コインランドリーの利用者は、布団類等のように日頃洗ったことのない洗濯物でも、洗濯レシピカード260を参照することでセルフ洗いを行うことが出来る。また当該カードを持ち出して、それを見ながら第1作業テーブル30で布団洗いネットの掛け作業を行うことが出来る。更に、第2作業テーブル40ではランドリー籠45を利用して被洗濯物の移動作業、並びに洗濯物の折り畳み作業を行うことが出来る。
【0051】
また、実施形態の案内機能付きコインランドリーの洗濯レシピラック20は、入口10から入室した直前に設けられている。これにより、コインランドリーの利用者は入室して直ぐに洗濯レシピカードを入手でき、そのカードを見ながら被洗濯物の洗濯、乾燥の作業をすることが出来る。
【0052】
また、実施形態の案内機能付きコインランドリーのランドリー装置は洗濯乾燥機列50と、乾燥機列60とで構成され、第1作業テーブル30および第2作業テーブル40に対し洗濯乾燥機列50と乾燥機列60とがL字形状で配置されている。これにより、利用者は、テーブル30、40と洗濯乾燥機列50および乾燥機列60との間の移動距離を少なくしてコインランドリーを利用出来る。
【0053】
また、実施形態の案内機能付きコインランドリーの第1作業テーブル30には、部屋画像から選択された被洗濯物の洗い方を案内する洗濯ナビ端末32が設けられている。これにより、コインランドリーの利用者は、布団類等のように日頃洗ったことのない洗濯物でも、洗濯ナビ端末32を用いてその洗い方の解説画像(動画像又は静止画像)を見ることが出来るので、作業性を更に高めることが出来る。
【0054】
また、実施形態の案内機能付きコインランドリーの洗濯レシピカード260の収納ラック部220は目線の視野内に位置し、洗濯レシピカード260には、少なくとも「敷布団」「掛布団」「毛布」「こたつ布団」「まくら」「ダウンジャケット」「ぬいぐるみ」「クッション」「座布団」「カーテン」「リュック」が含まれている。これにより、コインランドリーの利用者は、日頃洗ったことのない洗濯物でも容易にセルフ洗いを実施することが出来る。
【0055】
また、実施形態の案内機能付きコインランドリーの洗濯レシピカード260には、洗い方の詳しい情報を提供する洗濯ナビ端末32の利用案内が掲載されている。これにより、詳細な洗い方を洗濯ナビ端末32の画面で確認して、作業することができる。
【0056】
また、実施形態の案内機能付きコインランドリーは、店舗内に洗濯乾燥機および乾燥機のランドリー装置が設置されている小規模なコインランドリーの入口横側のカウンター292上に、ポストカードサイズの多種類の洗濯レシピカード260を収納する収納ラック部220を有する洗濯レシピラック290が設けられ、収納ラック部220は洗濯レシピカード260の全体が見える形状を有している。小規模なコインランドリーであっても、同様に洗濯レシピカード260を参照して、日頃洗ったことのない洗濯物でも容易にセルフ洗いを実施することが出来る。
【0057】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
100…コインランドリーの店舗
10…出入口の自動扉、 20…洗濯レシピラック
30…大物洗いブース(第1作業テーブル)、 32…洗濯ナビ端末
34、42…照明ランプ、 40…一般洗いブース(第2作業テーブル)
40a、40b…造作たたみ台、 45…キャスター付きのランドリー籠
50…第1ランドリー装置列(洗濯乾燥機)、 52…大型洗濯乾燥機
54…中型洗濯乾燥機、 56…集中精算機
60…第2ランドリー装置列(乾燥機)、 62…引出式布団乾燥機
64…大型ガス乾燥機、 66…中型2段式ガス乾燥機
70…ペットランドリー室、 80…トイレ付きのスタッフルーム
90…スニーカーランドリー、 95a、95b…テーブル&椅子セット
200…基台、 210…支柱、 220…収納ラック部、 230…籠
235…収納スペース、 240…バンド、 250…ルームバー(掛棒)
260…洗濯レシピカード、 270…収納枠(ポケット)
320…制御装置、 322…CPU
323…洗濯ナビゲーションプログラム、 324…無線通信部
325…タッチスクリーン、 400…携帯端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15