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特開2023-101397発券サービスを提供する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023101397
(43)【公開日】2023-07-20
(54)【発明の名称】発券サービスを提供する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230712BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022211583
(22)【出願日】2022-12-28
(31)【優先権主張番号】10-2022-0002937
(32)【優先日】2022-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジン シ ヒョン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC18
(57)【要約】
【課題】需要予測に基づいた発券サービスを提供する方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】公演管理者によって登録された公演情報に対して事前予約をアクティブ化し、前記公演情報に対する事前予約規模を利用して公演場を決定し、前記公演場の座席情報と事前予約者の予約情報に基づいて座席を割当することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ装置によって実行される方法であって、
前記コンピュータ装置は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、公演管理者によって登録された公演情報に対して事前予約をアクティブ化する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記公演情報に対する事前予約規模を利用して公演場を決定する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記公演場の座席情報と事前予約者の予約情報に基づいて座席を割当する段階
を含む、方法。
【請求項2】
前記アクティブ化する段階は、
公演を希望する時間情報、地域情報、および公演開催のための最小観客数を含む前記公演情報を登録する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アクティブ化する段階は、
前記公演情報に対してファンディング(funding)現況情報を提供する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記決定する段階は、
前記公演管理者によって登録された公演希望条件に一致する公演場を推薦する段階、および
前記推薦された公演場のうちから前記公演管理者によって選択された公演場を確定する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記決定する段階は、
前記事前予約規模に対する公演スケジューリングによって公演場と各公演場の公演回数を推薦する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記割当する段階は、
事前予約者数が前記公演管理者によって登録された最大観客数を超過する場合、チケット確保者を確定するための抽選を行う段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記割当する段階は、
前記座席情報と前記予約情報によって前記公演場の座席等級と各等級の人数を決定する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記割当する段階は、
利用者の公演予約データと前記公演管理者の過去の発券データを基にした人工知能学習により、各公演場の各座席等級の選好度を把握する段階、および
前記各座席等級の選好度に基づいて、発券のための座席配当方式、座席等級数、または座席等級比率のうちの少なくとも1つを決定する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記割当する段階は、
前記公演場の座席等級のうちの一部の等級にはオークション(action)方式を適用し、残りの等級にはウォーターフォール(waterfall)方式を適用するオプションを提供する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記割当する段階は、
チケットを確保した事前予約者を対象に、前記公演場の座席等級によって異なる時点に座席選択が可能なユーザインタフェースを提供する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
請求項1~10のうちのいずれか一項に記載の方法を前記コンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項12】
コンピュータ装置であって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
公演管理者によって登録された公演情報に対して事前予約をアクティブ化する過程、
前記公演情報に対する事前予約規模を利用して公演場を決定する過程、および
前記公演場の座席情報と事前予約者の予約情報に基づいて座席を割当する過程
を処理する、コンピュータ装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記公演情報に対してファンディング現況情報を提供すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記公演管理者によって登録された公演希望条件に一致する公演場を推薦し、
前記推薦された公演場のうちから前記公演管理者によって選択された公演場を確定すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記事前予約規模に対する公演スケジューリングによって公演場と各公演場の公演回数を推薦すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
事前予約者数が前記公演管理者によって登録された最大観客数を超過する場合、チケット確保者を確定するための抽選を行うこと
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記座席情報と前記予約情報によって前記公演場の座席等級と各等級の人数を決定すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
利用者の公演予約データと前記公演管理者の過去の発券データを基にした人工知能学習により、各公演場の各座席等級の選好度を把握し、
前記各座席等級の選好度に基づいて、発券のための座席配当方式、座席等級数、または座席等級比率のうちの少なくとも1つを決定すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記公演場の座席等級のうちの一部の等級にはオークション方式を適用し、残りの等級にはウォーターフォール方式を適用するオプションを提供すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
チケットを確保した事前予約者を対象に、前記公演場の座席等級によって異なる時点に座席選択が可能なユーザインタフェースを提供すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、発券(ticketing)サービスを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
演劇やコンサートを観覧するためには、インターネットに接続して予約サイトにアクセスし、公演場と公演回数が決められている公演に対して座席を指定してチケットを購入する。しかし、このような方法では、人気のある公演やコンサートの場合、座席確保のために多くの利用者が同時にアクセスするためトラフィックが混雑し、サーバへの負荷が増加するなどリソースの分配が効率的になされないという問題がある。
【0003】
例えば、特許文献1(公開日2009年2月20日)には、予約サービス会社が公演、映画、イベント、試写会などの情報をリアルタイムで提供するだけでなく、予約および発券が可能な文化コンテンツ予約サービスを提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2009-0018355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
事前登録やファンディング(funding)が入力されるようにすることにより、ネットワークおよびコンピュータリソースを効率的に活用することができる。事前登録やファンディング(funding)から需要規模を予測し、予測規模に合わせて公演を確定し、公演に対する発券まで行うことが可能な、向上したユーザー体験を提供することができる。
【0006】
利用者の公演予約データと公演供給者の過去の発券データを基にした人工知能学習により、公演発券のための座席配当方式と座席等級を最適化することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
コンピュータ装置によって実行される方法であって、前記コンピュータ装置は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、公演管理者によって登録された公演情報に対する事前予約をアクティブ化する段階、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記公演情報に対する事前予約規模を利用して公演場を決定する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサが、前記公演場の座席情報と事前予約者の予約情報に基づいて座席を割当する段階を含む、方法を提供する。
【0008】
一側面によると、前記アクティブ化する段階は、公演を希望する時間情報、地域情報、および公演開催のための最小観客数を含む前記公演情報を登録する段階を含んでよい。
【0009】
他の側面によると、前記アクティブ化する段階は、前記公演情報に対してファンディング(funding)現況情報を提供する段階を含んでよい。
【0010】
また他の側面によると、前記決定する段階は、前記公演管理者によって登録された公演希望条件に一致する公演場を推薦する段階、および前記推薦された公演場のうちで前記公演管理者によって選択された公演場を確定する段階を含んでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記決定する段階は、前記事前予約規模に対する公演スケジューリングによって公演場と各公演場の公演回数を推薦する段階を含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記割当する段階は、事前予約者数が前記公演管理者によって登録された最大観客数を超過する場合、チケット確保者を確定するための抽選を行う段階を含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、前記割当する段階は、前記座席情報と前記予約情報によって前記公演場の座席等級と各等級の人数を決定する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記割当する段階は、利用者の公演予約データと前記公演アドミンの過去の発券データを基にした人工知能学習により、各公演場の各座席等級の選好度を把握する段階、および前記各座席等級の選好度に基づいて、発券のための座席配当方式、座席等級数、または座席等級比率のうちの少なくとも1つを決定する段階を含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記割当する段階は、前記公演場の座席等級のうちの一部の等級にはオークション(action)方式を適用し、残りの等級にはウォーターフォール(waterfall)方式を適用するオプションを提供する段階を含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記割当する段階は、チケットを確保した事前予約者を対象に、前記公演場の座席等級によって異なる時点に座席選択が可能なユーザインタフェースを提供する段階を含んでよい。
【0017】
前記方法を前記コンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0018】
コンピュータ装置であって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、公演管理者によって登録された公演情報に対して事前予約をアクティブ化する過程、前記公演情報に対する事前予約規模を利用して公演場を決定する過程、および前記公演場の座席情報と事前予約者の予約情報に基づいて座席を割当する過程を処理する、コンピュータ装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することができる方法の例を示したフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態における、座席割当に関するデータの例を示した図である。
図5】本発明の一実施形態における、公演の事前予約過程を説明するための例示図である。
図6】本発明の一実施形態における、公演の事前予約過程を説明するための例示図である。
図7】本発明の一実施形態における、公演の事前予約過程を説明するための例示図である。
図8】本発明の一実施形態における、確定座席の電子チケットを提供するサービス画面を示した例示図である。
図9】本発明の一実施形態における、座席割当過程を説明するための例示図である。
図10】本発明の一実施形態における、座席割当過程を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0021】
本発明の実施形態は、発券サービスを提供する技術に関する。
【0022】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、公演市場で需要予測に基づいて公演場の割当から発券までワンストップサービス体制を構築することにより、公演供給者にも観客にも最適な経験を提供することができる。
【0023】
本発明の実施形態に係る公演発券システムは、少なくとも1つのコンピュータ装置によって実現されてよく、本発明の実施形態に係る公演発券方法は、公演発券システムに含まれる少なくとも1つのコンピュータ装置によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係る公演発券方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合して公演発券方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。
【0025】
このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。また、図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例を説明したものに過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0026】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーションシステム、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0027】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0028】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービス(一例として、発券サービスなど)を提供するシステムであってよい。
【0029】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0030】
このようなコンピュータ装置200は、図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0031】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0032】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0033】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0034】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術による構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、送受信機、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0035】
以下では、需要予測に基づいた発券サービスを提供する方法および装置の具体的な実施形態について説明する。
【0036】
本明細書において、公演とは、芸術文化、スポーツ文化、旅行文化、体験文化、キャンピング文化などのように発券が必要なすべての領域の文化コンテンツを意味してよく、例えば、コンサート、演劇、ミュージカル、バレエ、オペラ、展示会、ファンミーティング、スポーツ競技、Eスポーツなどを包括したものを意味してよい。
【0037】
図3は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することができる方法の例を示したフローチャートである。
【0038】
本実施形態に係るコンピュータ装置200は、クライアントを対象に、クライアント上にインストールされた専用アプリケーションやコンピュータ装置200と関連するウェブ/モバイルサイトへの接続によって発券サービスを提供してよい。コンピュータ装置200には、コンピュータによって実現された公演発券システムが構成されてよい。一例として、公演発券システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されてもよいし、特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成されて前記特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよい。
【0039】
コンピュータ装置200のプロセッサ220は、図3に係る公演発券方法を実行するための構成要素によって実現されてよい。実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、選択的にプロセッサ220に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、プロセッサ220の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0040】
このようなプロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、図3の公演発券方法に含まれる段階310~330を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。例えば、プロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0041】
ここで、プロセッサ220の構成要素は、コンピュータ装置200に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ220によって実行される、互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。
【0042】
プロセッサ220は、コンピュータ装置200の制御と関連する命令がロードされたメモリ210から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、プロセッサ220が以下で説明する段階310~330を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0043】
以下で説明する段階310~330は、図3に示したものとは異なる順序で実行されてもよいし、段階310~330のうちの一部が省略されたり追加の過程がさらに含まれたりしてもよい。
【0044】
図3を参照すると、段階310で、プロセッサ220は、公演情報が登録される場合、公演情報に対して事前予約機能をアクティブ化してよい。本実施形態によると、公演登録から、事前予約による需要予測、需要予測による公演場予約、利用者へのチケット配布をシームレス(seamless)に提供することができる。公演情報は、公演供給者によって入力される情報であって、公演内容情報(例えば、コンサートの場合はアーティスト情報)、公演を希望する時間情報と地域情報、公演開催のための最小/最大観客数などを含んでよい。プロセッサ220は、公演供給者から入力された公演情報を登録してよく、登録された公演情報に対して需要予測のための事前予約機能を提供してよい。一例として、プロセッサ220は、ファンディング方式または抽選方式などによって公演に対する利用者の参加申込のための事前予約を行ってよい。このとき、事前予約機能には、利用者の参加申込のための決済機能が含まれてよい。利用者は、公演ごとに定められた1人あたりの枚数内で希望する枚数の事前予約を決済してよい。
【0045】
段階320で、プロセッサ220は、事前予約機能と連携して把握された事前予約規模に基づいて公演場と公演回数を決定してよい。プロセッサ220は、事前予約機能を利用して複数の利用者から公演に対する参加申込を受信してよく、これに基づいて公演の予想需要を把握してよい。一例として、プロセッサ220は、公演に対する利用者の参加申込に含まれた事前予約枚数を集計して事前予約規模を予測してよい。プロセッサ220は、事前予約規模が公演供給者によって設定された最小観客数を超過する場合、事前予約規模の公演のための公演場と公演回数を確定してよい。このとき、プロセッサ220は、公演供給者の公演希望条件(公演を希望する時間情報と地域情報)とマッチングする公演場を推薦してよい。また、プロセッサ220は、事前予約規模に基づいて、事前予約規模の公演が可能なスケジューリングによって公演場と各公演場の公演回数を推薦してよい。プロセッサ220は、公演場推薦のうちから公演供給者によって選択された公演場と公演回数を確定してよい。このために、プロセッサ220は、ネットワーク170に接続して他の電子機器と通信して取得するかメモリ210に保存された公演場情報と連動して公演場の予約現況をリアルタイムで確認し、予約に先立つ貸館料の支払いのためのユーザインタフェースを提供してよい。
【0046】
段階330で、プロセッサ220は、確定となった公演場の座席情報と事前予約者の予約情報に基づいて座席を割当してよい。プロセッサ220は、ネットワーク170に接続して他の電子機器と通信して取得するかメモリ210に保存された公演場情報を利用して公演供給者によって選択された公演場の座席情報を確認してよく、公演場の座席情報と事前予約者の予約情報に基づいて座席等級および各等級の人数を決定してよい。プロセッサ220は、座席等級のうちの一部の等級に対して競売入札を適用してよい。プロセッサ220は、事前予約規模が公演供給者によって設定された最大観客数を超過した場合、抽選によって最大観客数に相応する事前予約者をチケット確保者として確定した後、チケット確保者だけに座席を割当してよい。また、プロセッサ220は、事前予約規模が公演供給者によって設定された最大観客数を超過した場合、確定となった公演場の公演場情報に基づいて、確定となった公演場に収容可能な最大観客数に相応する事前予約者をチケット確保者として確定した後、チケット確保者に座席を割当してよい。
【0047】
一例として、プロセッサ220は、事前予約者のうちのチケット確保者を対象に、座席をランダムに割当してよい。公演供給者の設定によって、需要過剰時にはチケット確保者に座席をランダムに割当してよい。
【0048】
他の例として、プロセッサ220は、事前予約者のうちのチケット確保者を対象に、全ての等級に対する座席選択を同時に公開し、事前予約者が選択した座席を先着順に割当してよい。
【0049】
また他の例として、プロセッサ220は、事前予約者のうちのチケット確保者を対象に、座席等級によって異なる時点に座席選択のためのユーザインタフェースを提供してよい。例えば、プロセッサ220は、チケット確保者のうちでグレードアップ費用を追加で支払った利用者に座席選択のためのユーザインタフェースを優先的に提供することによって座席選択の権限を提供してよい。言い換えれば、プロセッサ220は、公演場の座席情報に基づいて、座席等級ごとに差をつけて座席選択のためのユーザインタフェースを提供してよい。
【0050】
プロセッサ220は、等級毎の座席割当方式の場合、競争入札(bidding)方式として、ウォーターフォール(waterfall)方式、オークション(auction)方式、またはウォーターフォールとオークションの混合方式のうちの1つを適用してよい。プロセッサ220は、座席割当のための競争入札(bidding)方式を、人工知能学習によって売上げを最大化する方式に最適化して公演供給者に提案してよい。
【0051】
例えば、図4を参照すると、プロセッサ220は、利用者の公演予約データ410と公演供給者の過去の発券データ420を基にした人工知能学習によって各公演場の各座席等級の選好度を把握してよく、これに基づいて、公演発券のための座席配当方式はもちろん、座席等級数または座席等級比率などが最適化された推薦情報430を提供することができる。
【0052】
図5~7は、本発明の一実施形態における、公演事前予約過程を説明するための例示図である。
【0053】
図5を参照すると、プロセッサ220は、公演供給者の管理者ページとして公演情報登録画面500を提供してよい。
【0054】
一例として、公演情報登録画面500は、公演内容情報510およびファンディング条件情報520を入力するためのインタフェースを含んでよい。
【0055】
プロセッサ220は、公演供給者から公演タイプが入力されると、入力された公演タイプによって異なる公演情報登録画面500を提供してよい。公演タイプが音楽コンサートに指定された場合、公演内容情報510としてアーティスト名と公演タイトルが入力されるようにしてよい。
【0056】
プロセッサ220は、ファンディング方式によって事前予約を行ってよく、このために、ファンディング条件情報520として、公演を希望する場所と時間、公演可能な最大回数、1人あたりの最大予約枚数、公演確定最小観客数などが公演供給者によって入力されるようにしてよい。
【0057】
プロセッサ220は、公演情報登録画面500を利用して公演供給者の公演情報を登録してよく、公演の事前予約のためのサービスページおよびリンク(例えば、事前予約が可能なユーザインタフェースを提供するURL)を発給してよい。
【0058】
プロセッサ220は、動画プラットフォームやソーシャルプラットフォームと連動して、公演情報に対する事前予約プロモーションチャネルを通してコンテンツを提供してよい。
【0059】
図6を参照すると、プロセッサ220は、事前予約プロモーションチャネルを通して事前予約のためのプロモーション映像600を提供してよく、プロモーション映像600とともに事前予約のためのリンク601を案内してよい。
【0060】
図7を参照すると、プロセッサ220は、ファンディング方式の事前予約のためのサービス画面700を提供してよい。
【0061】
事前予約サービス画面700では、事前予約が可能な期間とファンディング現況などを提供してよい。公演鑑賞を希望する利用者は、ファンディングによって参加を申し込むことができ、公演供給者によって設定された1人あたりの最大予約枚数内で少なくとも1枚のチケットを事前購入する方式によってファンディングに参加することができる。
【0062】
プロセッサ220は、事前予約者を対象に座席を割当した後、発券を進めてよい。図8を参照すると、プロセッサ220は、割当された座席の電子チケット800を、専用アプリを通して事前予約者に発送してよい。
【0063】
図9および図10は、本発明の一実施形態における、座席割当過程を説明するための例示図である。
【0064】
図9は、ウォーターフォール方式とオークション方式を混合したハイブリッド方式の座席割当を示している。
【0065】
例えば、公演供給者の公演情報に対して確定された公演場の座席情報に基づいて、公演の座席等級を、S等級は10人、A等級は20人、B等級は30人、残りはC等級としてよい。
【0066】
プロセッサ220は、座席割当方式によって互いに異なる方式をオプションとして公演供給者に提供してよい。例えば、プロセッサ220は、公演供給者が選択可能な座席割当方式として、事前予約者が希望する等級の座席を選択し、選択した等級に定められた金額を追加で支払うウォーターフォール方式、入札価格によって優先順位を付与するオークション方式、またはウォーターフォール方式とオークション方式を混合したハイブリッド方式を活用してよい。
【0067】
プロセッサ220は、公演場で選好される座席データと該当の公演のファンダムデータが累積すれば、機械学習によって最適な座席等級と座席配当方式が決定されるようにしてよい。
【0068】
一例として、プロセッサ220は、公演供給者の選択またはシステム設定により、公演場の座席等級のうちの一部の等級にはオークション方式を適用し、残りの等級にはウォーターフォール方式を適用してよい。例えば、S等級に対してはオークション方式の座席選択を公開し、A等級、B等級、およびC等級に対してはウォーターフォール方式の座席選択を公開してよい。
【0069】
プロセッサ220は、座席等級に応じて異なる座席選択時間を付与してよい。
【0070】
例えば、座席配置が図10のようであるとき、事前予約によって確保した需要に応じて等級別に座席選択が可能なユーザインタフェースを等級毎に提供して、事前予約者が希望する座席を選択できるようにしてよい。図9に示すように、S等級座席を確保したチケット確保者には、第1追加支払いを条件に、事前予約者全員に座席選択のためのユーザインタフェースが提供される基準日よりも3日早く座席選択のためのユーザインタフェースを提供してよい。A等級座席を確保したチケット確保者には、第2追加支払いを条件に、事前予約者全員に座席選択のためのユーザインタフェースが提供される基準日よりも2日早く座席選択のためのユーザインタフェースを提供してよく、B等級座席を確保したチケット確保者には、第3追加支払いを条件に、事前予約者全員に座席選択のためのユーザインタフェースが提供される基準日よりも1日早く座席選択のためのユーザインタフェースを提供してよい。
【0071】
プロセッサ220は、各等級に定められた座席数よりも多くの人数がこの等級を選択した場合、座席確保者をランダムに決定してよく、このとき、一定の条件を満たした利用者(例えば、公演提供者のファンクラブメンバー)に優先権を提供したり、公演複数観覧履歴(公演予約回数/公演数:N回観覧)による加重値を適用したりしてよい。
【0072】
プロセッサ220は、利用者から座席等級による選好度が入力されると、最も選好された座席等級の座席割当に失敗した事前予約者を対象に、空きのある次に選好された等級の座席選択を提案してよい。
【0073】
プロセッサ220は、座席指定のためのオークション方式として、公開入札方式または未公開入札方式を活用してよい。
【0074】
このように、本発明の実施形態によると、事前登録やファンディング(funding)を入力させるようにすることにより、ネットワークおよびコンピュータのリソースを効率的に活用することができる。また、事前登録やファンディングから需要規模を予測し、予測規模に合わせて公演を確定し、公演に対する発券まで行うことが可能な、向上したユーザー体験を提供することができる。
【0075】
特に、本発明の実施形態によると、利用者の公演予約データと公演供給者の過去発券データに基づいた人工知能学習により、公演発券のための座席割当方式と座席等級を最適化することができる。
【0076】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特定用途向けコンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0077】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0078】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0079】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0080】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付の特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0081】
110、120、130、140:電子機器
150、160:サーバ
170:ネットワーク
図1
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