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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023010155
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】入退室管理システム
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20230113BHJP
   G07C 9/27 20200101ALI20230113BHJP
【FI】
E05B49/00 J
G07C9/27
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021114077
(22)【出願日】2021-07-09
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】小椋 伸雄
【テーマコード(参考)】
2E250
3E138
【Fターム(参考)】
2E250AA12
2E250BB09
2E250FF28
3E138AA01
3E138JA01
3E138JB14
3E138JB16
3E138JB18
3E138JC05
3E138JC13
3E138JC15
3E138JD03
(57)【要約】
【課題】入退室制限エリアのセキュリティレベルの低下を抑制することができる入退室管理システムを得る。
【解決手段】この入退室管理システムは、第1扉105に対応して設けられた第1電気錠4および第1個人認証情報入力装置5と、第2扉108に対応して設けられた第2電気錠6および第2個人認証情報入力装置7と、電気錠制御装置3と、個人認証情報が登録された第1テーブルおよび個人認証情報が登録された第2テーブルが記憶された記憶装置201と、を備え、電気錠制御装置3は、第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報と第1テーブルに登録された個人認証情報とを用いて第1電気錠4の動作を制御する通常モードと、第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報と第2テーブルに登録された個人認証情報とを用いて第1電気錠4の動作を制御する異常発生モードとの間で切り替え可能となっている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1扉に対応して設けられた第1電気錠および第1個人認証情報入力装置と、
第2扉に対応して設けられた第2電気錠および第2個人認証情報入力装置と、
前記第1電気錠の動作および前記第2電気錠の動作のそれぞれを制御する電気錠制御装置と、
個人認証情報が登録された第1テーブルおよび前記第1テーブルに登録された個人認証情報のうちの一部の個人認証情報が登録された第2テーブルが記憶された記憶装置と、
を備え、
前記電気錠制御装置は、前記第2個人認証情報入力装置に入力された個人認証情報と前記第2テーブルに登録された個人認証情報とを用いて前記第2電気錠の動作を制御し、
前記電気錠制御装置は、前記第1個人認証情報入力装置に入力された個人認証情報と前記第1テーブルに登録された個人認証情報とを用いて前記第1電気錠の動作を制御する通常モードと、前記第1個人認証情報入力装置に入力された個人認証情報と前記第2テーブルに登録された個人認証情報とを用いて前記第1電気錠の動作を制御する異常発生モードとの間で切り替え可能となっている入退室管理システム。
【請求項2】
前記第2扉によって入退室が制限される第2入退室制限エリアに異常が発生したことを示す第2入退室制限異常発生情報が入力される異常発生情報入力装置をさらに備え、
前記電気錠制御装置は、前記異常発生情報入力装置に前記第2入退室制限異常発生情報が入力された場合に、前記通常モードから前記異常発生モードに切り替えられる請求項1に記載の入退室管理システム。
【請求項3】
前記電気錠制御装置が前記異常発生モードである場合に、前記電気錠制御装置が前記異常発生モードであることを報知する報知装置をさらに備えている請求項1または請求項2に記載の入退室管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、入退室管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の電気錠と、複数のカードリーダ装置と、複数の電気錠のそれぞれの動作を制御する電気錠制御装置と、を備えている入退室管理システムが知られている。複数の電気錠は、複数の扉のそれぞれに対応して1個ずつ設けられている。複数のカードリーダ装置は、複数の扉のそれぞれに対応して1個ずつ設けられている。
【0003】
カードリーダ装置には、扉を解錠しようとする通行者に所持されたカードに記憶されている個人認証情報が入力される。カードリーダ装置に入力された個人認証情報が、入室が許可されている個人認証情報である場合に、電気錠制御装置は電気錠を解錠する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7-26810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
入退室管理システムによって入退室が管理される入退室管理エリアには、第1入退室制限エリアと、第1入退室制限エリアの中に設定された第2入退室制限エリアと、が含まれる場合がある。この場合に、第1入退室制限エリアに対する通行者の入退室を制限する第1扉に対応して第1電気錠が設けられ、第2入退室制限エリアに対する通行者の入退室を制限する第2扉に対応して第2電気錠が設けられる。
【0006】
第1入退室制限エリアのみの入退室が許可されている通行者は、第1電気錠の解錠が可能であり、第2電気錠の解錠が不可となっている。一方、第2入退室制限エリアの入退室が許可されている通行者は、第1電気錠の解錠が可能であり、第2電気錠の解錠が可能となっている。これにより、第1入退室制限エリアおよび第2入退室制限エリアのそれぞれのセキュリティレベルが確保されている。
【0007】
しかしながら、例えば、第2電気錠に故障が発生し、第2電気錠が解錠されたままとなった場合には、第1入退室制限エリアのみの入退室が許可されている通行者は第2入退室制限エリアの入退室が可能となってしまう。これにより、第2入退室制限エリアのセキュリティレベルが低下してしまう恐れがあるという問題点があった。
【0008】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、入退室制限エリアのセキュリティレベルの低下を抑制することができる入退室管理システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る入退室管理システムは、第1扉に対応して設けられた第1電気錠および第1個人認証情報入力装置と、第2扉に対応して設けられた第2電気錠および第2個人認証情報入力装置と、第1電気錠の動作および第2電気錠の動作のそれぞれを制御する電気錠制御装置と、個人認証情報が登録された第1テーブルおよび第1テーブルに登録された個人認証情報のうちの一部の個人認証情報が登録された第2テーブルが記憶された記憶装置と、を備え、電気錠制御装置は、第2個人認証情報入力装置に入力された個人認証情報と第2テーブルに登録された個人認証情報とを用いて第2電気錠の動作を制御し、電気錠制御装置は、第1個人認証情報入力装置に入力された個人認証情報と第1テーブルに登録された個人認証情報とを用いて第1電気錠の動作を制御する通常モードと、第1個人認証情報入力装置に入力された個人認証情報と第2テーブルに登録された個人認証情報とを用いて第1電気錠の動作を制御する異常発生モードとの間で切り替え可能となっている。
【発明の効果】
【0010】
本開示に係る入退室管理システムによれば、入退室制限エリアのセキュリティレベルの低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態1に係る入退室管理システムが設置された入退室管理エリアを示す図である。
図2】実施の形態1に係る入退室管理システムを示すブロック図である。
図3図2のセンター装置を示すブロック図である。
図4図2の電気錠制御装置、第1電気錠および第1個人認証情報入力装置を示すブロック図である。
図5図2の電気錠制御装置、第2電気錠および第2個人認証情報入力装置を示すブロック図である。
図6図2の電気錠制御装置、第1個人認証情報入力装置、第2個人認証情報入力装置および報知装置を示すブロック図である。
図7図3の記憶装置に記憶されている第1テーブルを示す図である。
図8図3の記憶装置に記憶されている第2テーブルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る入退室管理システムが設置された入退室管理エリアを示す図である。実施の形態1に係る入退室管理システムによって入退室が管理される入退室制限エリアには、第1入退室制限エリア101と、第2入退室制限エリア102と、が含まれている。
【0013】
第2入退室制限エリア102は、第1入退室制限エリア101の中に設置されている。したがって、第1入退室制限エリア101の外にいる通行者が第2入退室制限エリア102に入室するためには、まず、通行者が第1入退室制限エリア101の外から中に入り、その後、通行者が第2入退室制限エリア102の外から中に入る。一方、第2入退室制限エリア102の中にいる通行者が第1入退室制限エリア101の外に出るためには、まず、通行者が第2入退室制限エリア102の中から外に出て、その後、第1入退室制限エリア101の中から外に出る。
【0014】
第1入退室制限エリア101は、境界壁103によって形成されている。第1入退室制限エリア101の境界壁103には、出入口104が形成されている。また、第1入退室制限エリア101の境界壁103には、出入口104を開閉する第1扉105が設けられている。第1扉105は、第1入退室制限エリア101に対する通行者の入退室を制限する。
【0015】
図1では、第1入退室制限エリア101の境界壁103には、2つの出入口104が形成されており、2つの第1扉105が設けられている。なお、出入口104の数および第1扉105の数、2つに限らず、1つまたは3つ以上であってもよい。
【0016】
第2入退室制限エリア102は、境界壁106によって形成されている。図1では、第1入退室制限エリア101の境界壁103および第2入退室制限エリア102の境界壁106のそれぞれの一部が同一の境界壁の部分を構成している。なお、第1入退室制限エリア101の境界壁103および第2入退室制限エリア102の境界壁106のそれぞれが同一の境界壁の部分を構成していなくてもよい。
【0017】
第2入退室制限エリア102の境界壁106には、出入口107が形成されている。また、第2入退室制限エリア102の境界壁106には、出入口107を開閉する第2扉108が設けられている。第2扉108は、第2入退室制限エリア102に対する通行者の入退室を制限する。
【0018】
図1では、第2入退室制限エリア102の境界壁106には、1つの出入口107が形成されており、1つの第2扉108が設けられている。なお、出入口107の数および第2扉108の数、1つに限らず、2つ以上であってもよい。
【0019】
図2は、実施の形態1に係る入退室管理システムを示すブロック図である。実施の形態1に係る入退室管理システムは、センター装置2と、電気錠制御装置3と、第1電気錠4と、第1個人認証情報入力装置5と、第2電気錠6と、第2個人認証情報入力装置7と、異常発生情報入力装置8と、報知装置9と、を備えている。
【0020】
図3は、図2のセンター装置2を示すブロック図である。センター装置2は、建物の管理室に配置されている。したがって、センター装置2は、管理室にいる管理者によって操作される。センター装置2は、例えば、パーソナルコンピュータ(PERSONAL COMPUTER)から構成されている。
【0021】
センター装置2は、記憶装置201と、個人認証情報登録装置202と、を有している。記憶装置201には、第1入退室制限エリア101の入退室が許可されている個人認証情報が予め登録された第1テーブルと、第2入退室制限エリア102の入退室が許可されている個人認証情報が予め登録された第2テーブルと、が記憶されている。
【0022】
個人認証情報登録装置202は、第1テーブルおよび第2テーブルのそれぞれを記憶装置201に記憶させるための入力装置である。管理者が個人認証情報登録装置202を操作することによって、記憶装置201に第1テーブルおよび第2テーブルのそれぞれが記憶される。
【0023】
図2に示すように、電気錠制御装置3は、センター装置2に電気的に接続されている。図2では、1つの電気錠制御装置3が示されているが、入退室管理システムは、複数の電気錠制御装置3を備えてもよい。この場合に、電気錠制御装置3は、例えば、複数の階を有する建物におけるそれぞれの階に1つずつ配置されてもよい。
【0024】
第1電気錠4は、電気錠制御装置3に電気的に接続されている。図2では、1つの第1電気錠4が示されているが、入退室管理システムは、図1に示すように、2つの第1電気錠4を備えている。したがって、電気錠制御装置3には、2つの第1電気錠4が電気的に接続されている。電気錠制御装置3は、2つの第1電気錠4のそれぞれの動作を制御する。なお、入退室管理システムは、1つの第1電気錠4または3つ以上の第1電気錠4を備えてもよい。
【0025】
第1個人認証情報入力装置5は、電気錠制御装置3に電気的に接続されている。図2では、1つの第1個人認証情報入力装置5が示されているが、入退室管理システムは、図1に示すように、2つの第1個人認証情報入力装置5を備えている。したがって、電気錠制御装置3には、2つの第1個人認証情報入力装置5が電気的に接続されている。なお、入退室管理システムは、1つの第1個人認証情報入力装置5または3つ以上の第1個人認証情報入力装置5を備えてもよい。第1電気錠4および第1個人認証情報入力装置5は、互いに対応して設置されている。
【0026】
図1に示すように、第1電気錠4は、第1扉105に設けられており、第1個人認証情報入力装置5は、第1入退室制限エリア101の境界壁103に設けられている。2つの第1電気錠4および2つの第1個人認証情報入力装置5は、2つの第1扉105のそれぞれに対応して1つずつ設けられている。
【0027】
図2に示すように、第2電気錠6は、電気錠制御装置3に電気的に接続されている。図2では、1つの第2電気錠6が示されている。電気錠制御装置3には、1つの第2電気錠6が電気的に接続されている。電気錠制御装置3は、1つの第2電気錠6の動作を制御する。なお、入退室管理システムは、2つ以上の第2電気錠6を備えてもよい。
【0028】
第2個人認証情報入力装置7は、電気錠制御装置3に電気的に接続されている。図2では、1つの第2個人認証情報入力装置7が示されている。電気錠制御装置3には、1つの第2個人認証情報入力装置7が電気的に接続されている。なお、入退室管理システムは、2つ以上の第2個人認証情報入力装置7を備えてもよい。第2電気錠6および第2個人認証情報入力装置7は、互いに対応して設置されている。
【0029】
図1に示すように、第2電気錠6は、第2扉108に設けられており、第2個人認証情報入力装置7は、第2入退室制限エリア102の境界壁106に設けられている。第2電気錠6および第2個人認証情報入力装置7のそれぞれが2つ以上ある場合には、第2電気錠6および第2個人認証情報入力装置7は、2つ以上の第2扉108のそれぞれに対応して1つずつ設けられる。
【0030】
第1入退室制限エリア101に入退室する通行者は、通行者を特定する個人認証情報を第1個人認証情報入力装置5に入力する。この例では、通行者を特定する個人認証情報は、通行者に所持されたカードに記憶されている。したがって、第1個人認証情報入力装置5は、カードとの間で無線通信を行う非接触型カードリーダ装置となっている。
【0031】
通行者は、通行者に所持されたカードを第1個人認証情報入力装置5に近づける。これにより、カードと第1個人認証情報入力装置5との間で無線通信が行われて、第1個人認証情報入力装置5には、通行者を特定する個人認証情報が入力される。第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報は、電気錠制御装置3に入力される。
【0032】
なお、第1個人認証情報入力装置5は、非接触型カードリーダ装置に限らず、例えば、テンキー装置、接触型カードリーダ装置、指紋情報入力装置、または、顔情報入力装置であってもよい。第1個人認証情報入力装置5がテンキー装置である場合には、通行者がテンキー装置を操作することによって、テンキー装置には、通行者を特定する個人認証情報が入力される。第1個人認証情報入力装置5が指紋情報入力装置である場合には、指紋情報入力装置が通行者の指紋を撮影することによって、指紋情報入力装置には、撮影された指紋の画像が通行者を特定する個人認証情報として入力される。第1個人認証情報入力装置5が顔画像入力装置である場合には、顔画像入力装置が通行者の顔を撮影することによって、顔画像入力装置には、撮影された顔の画像が通行者を特定する個人認証情報として入力される。
【0033】
第2入退室制限エリア102に入退室する通行者は、通行者を特定する個人認証情報を第2個人認証情報入力装置7に入力する。第2個人認証情報入力装置7は、第1個人認証情報入力装置5と同様に、カードとの間で無線通信を行う非接触型カードリーダ装置となっている。
【0034】
通行者は、通行者に所持されたカードを第2個人認証情報入力装置7に近づける。これにより、カードと第2個人認証情報入力装置7との間で無線通信が行われて、第2個人認証情報入力装置7には、通行者を特定する個人認証情報が入力される。第2個人認証情報入力装置7に入力された個人認証情報は、電気錠制御装置3に入力される。
【0035】
なお、第2個人認証情報入力装置7は、第1個人認証情報入力装置5と同様に、非接触型カードリーダ装置に限らず、例えば、テンキー装置、接触型カードリーダ装置、指紋情報入力装置、または、顔情報入力装置であってもよい。
【0036】
図4は、図2の電気錠制御装置3、第1電気錠4および第1個人認証情報入力装置5を示すブロック図である。第1電気錠4は、電気錠本体401と、電気錠駆動装置402と、電気錠状態検出装置403と、扉開閉検出装置404と、を有している。
【0037】
電気錠本体401は、第1扉105を施錠するための部材である。電気錠本体401は、第1扉105が施錠される施錠位置と、第1扉105の施錠が解除される解錠位置との間で移動する。
【0038】
電気錠駆動装置402は、電気錠本体401を移動させる。電気錠駆動装置402の駆動は、電気錠制御装置3によって制御される。電気錠制御装置3から電気錠駆動装置402に施錠信号が入力された場合に、電気錠駆動装置402は、電気錠本体401の位置を施錠位置にする。一方、電気錠制御装置3から電気錠駆動装置402に解錠信号が入力された場合に、電気錠駆動装置402は、電気錠本体401の位置を解錠位置にする。
【0039】
電気錠状態検出装置403は、電気錠本体401の位置を検出する。電気錠本体401の位置が施錠位置である場合に、電気錠状態検出装置403は、電気錠本体401の位置が施錠位置であることを示す施錠状態情報を電気錠制御装置3に入力する。一方、電気錠本体401の位置が解錠位置である場合に、電気錠状態検出装置403は、電気錠本体401の位置が解錠位置であることを示す解錠状態情報を電気錠制御装置3に入力する。
【0040】
電気錠本体401の位置が解錠位置である状態が予め設定された時間に達した場合に、電気錠制御装置3は、施錠信号を電気錠駆動装置402に入力する。これにより、電気錠本体401の位置が解錠位置である状態が予め設定された時間に達した場合に、電気錠駆動装置402は、電気錠本体401を解錠位置から施錠位置に移動させる。
【0041】
扉開閉検出装置404は、第1扉105の位置を検出する。第1扉105は、第1扉105が出入口104を閉める閉位置と、出入口104が開く開位置との間で移動する。第1扉105の位置が閉位置である場合に、扉開閉検出装置404は、第1扉105の位置が閉位置であることを示す戸閉状態情報を電気錠制御装置3に入力する。一方、第1扉105の位置が開位置である場合に、扉開閉検出装置404は、第1扉105の位置が開位置であることを示す戸開状態情報を電気錠制御装置3に入力する。
【0042】
電気錠制御装置3は、第1電気錠4の故障によって、電気錠本体401が移動しない場合に、第1入退室制限エリア101に異常が発生したことを示す第1入退室制限異常発生情報をセンター装置2に入力する。また、電気錠制御装置3は、第1扉105の位置が開位置である状態が予め設定された時間に達した場合に、第1入退室制限エリア101に異常が発生したことを示す第1入退室制限異常発生情報をセンター装置2に入力する。
【0043】
第1個人認証情報入力装置5は、入室用カードリーダ501と、退室用カードリーダ502と、を有している。第1入退室制限エリア101に通行者が入室する場合には、通行者に所持されたカードに記憶されている個人認証情報が入室用カードリーダ501に入力される。第1入退室制限エリア101から通行者が退室する場合には、通行者に所持されたカードに記憶されている個人認証情報が退室用カードリーダ502に入力される。
【0044】
図5は、図2の電気錠制御装置3、第2電気錠6および第2個人認証情報入力装置7を示すブロック図である。第2電気錠6は、電気錠本体601と、電気錠駆動装置602と、電気錠状態検出装置603と、扉開閉検出装置604と、を有している。
【0045】
電気錠本体601は、第2扉108を施錠するための部材である。電気錠本体601は、第2扉108が施錠される施錠位置と、第2扉108の施錠が解除される解錠位置との間で移動する。
【0046】
電気錠駆動装置602は、電気錠本体601を移動させる。電気錠駆動装置602の駆動は、電気錠制御装置3によって制御される。電気錠制御装置3から電気錠駆動装置602に施錠信号が入力された場合に、電気錠駆動装置602は、電気錠本体601の位置を施錠位置にする。一方、電気錠制御装置3から電気錠駆動装置602に解錠信号が入力された場合に、電気錠駆動装置602は、電気錠本体601の位置を解錠位置にする。
【0047】
電気錠状態検出装置603は、電気錠本体601の位置を検出する。電気錠本体601の位置が施錠位置である場合に、電気錠状態検出装置603は、電気錠本体601の位置が施錠位置であることを示す施錠状態情報を電気錠制御装置3に入力する。一方、電気錠本体601の位置が解錠位置である場合に、電気錠状態検出装置603は、電気錠本体601の位置が解錠位置であることを示す解錠状態情報を電気錠制御装置3に入力する。
【0048】
電気錠本体601の位置が解錠位置である状態が予め設定された時間に達した場合に、電気錠制御装置3は、施錠信号を電気錠駆動装置602に入力する。これにより、電気錠本体601の位置が解錠位置である状態が予め設定された時間に達した場合に、電気錠駆動装置602は、電気錠本体601を解錠位置から施錠位置に移動させる。
【0049】
扉開閉検出装置604は、第2扉108の位置を検出する。第2扉108は、第2扉108が出入口107を閉める閉位置と、出入口107が開く開位置との間で移動する。第2扉108の位置が閉位置である場合に、扉開閉検出装置604は、第2扉108の位置が閉位置であることを示す戸閉状態情報を電気錠制御装置3に入力する。一方、第2扉108の位置が開位置である場合に、扉開閉検出装置604は、第2扉108の位置が開位置であることを示す戸開状態情報を電気錠制御装置3に入力する。
【0050】
電気錠制御装置3は、第2電気錠6の故障によって、電気錠本体601が移動しない場合に、第2入退室制限エリア102に異常が発生したことを示す第2入退室制限異常発生情報をセンター装置2に入力する。また、電気錠制御装置3は、第2扉108の位置が開位置である状態が予め設定された時間に達した場合に、第2入退室制限エリア102に異常が発生したことを示す第2入退室制限異常発生情報をセンター装置2に入力する。
【0051】
第2個人認証情報入力装置7は、入室用カードリーダ701と、退室用カードリーダ702と、を有している。第2入退室制限エリア102に通行者が入室する場合には、通行者に所持されたカードに記憶されている個人認証情報が入室用カードリーダ701に入力される。第2入退室制限エリア102から通行者が退室する場合には、通行者に所持されたカードに記憶されている個人認証情報が退室用カードリーダ702に入力される。
【0052】
図6は、図2の電気錠制御装置3、第1個人認証情報入力装置5、第2個人認証情報入力装置7および報知装置9を示すブロック図である。報知装置9は、電気錠制御装置3に電気的に接続されている。報知装置9は、入室用カードリーダ501に設けられた表示装置901と、退室用カードリーダ502に設けられた表示装置902と、を有している。また、報知装置9は、入室用カードリーダ701に設けられた表示装置903と、退室用カードリーダ702に設けられた表示装置904と、を有している。
【0053】
表示装置901の表示、表示装置902の表示、表示装置903の表示および表示装置904の表示のそれぞれは、電気錠制御装置3によって制御される。表示装置901、表示装置902、表示装置903および表示装置904のそれぞれは、電気錠制御装置3が後述する通常モードであるか異常発生モードであるかを表示する。したがって、表示装置901、表示装置902、表示装置903および表示装置904のそれぞれは、電気錠制御装置3が通常モードである場合に、電気錠制御装置3が通常モードであることを表示する。表示装置901、表示装置902、表示装置903および表示装置904のそれぞれは、電気錠制御装置3が異常発生モードである場合に、電気錠制御装置3が異常発生モードであることを表示する。表示装置901の表示、表示装置902の表示、表示装置903の表示および表示装置904の表示によって、電気錠制御装置3が通常モードである場合に、電気錠制御装置3が通常モードであることが通行者に報知される。表示装置901の表示、表示装置902の表示、表示装置903の表示および表示装置904の表示によって、電気錠制御装置3が異常発生モードである場合に、電気錠制御装置3が異常発生モードであることが通行者に報知される。
【0054】
表示装置901、表示装置902、表示装置903および表示装置904のそれぞれは、点灯する色の違い、点灯する方法の違い、表示される文字などによって、電気錠制御装置3が通常モードであるか異常発生モードであるかを表示する。点灯する方法の違いによって電気錠制御装置3が通常モードであるか異常発生モードであるかを表示する場合には、連続した点灯によって通常モードが表示されて、点滅した点灯によって異常発生モードが表示されてもよい。
【0055】
なお、報知装置9は、表示装置901、表示装置902、表示装置903および表示装置904に限らず、音声発生装置を有してもよい。音声発生装置は、音声を発することによって、電気錠制御装置3が通常モードであるか異常発生モードであるかを報知する。
【0056】
図2に示すように、外部から異常発生情報入力装置8に対して、第2入退室制限エリア102に異常が発生したことを示す第2入退室制限異常発生情報が入力されるようになっている。異常発生情報入力装置8に入力される第2入退室制限エリア102に発生する異常としては、例えば、第2入退室制限エリア102の壁に設けられた窓の故障が挙げられる。入退室管理システムによって、クリーンルームの洗浄度を管理する場合には、第2入退室制限エリア102に発生する異常としては、第2入退室制限エリア102の環境変化が挙げられる。第2入退室制限エリア102の環境変化としては、空調機の故障、洗浄機の故障、ナトリウム濃度の異常上昇などが挙げられる。
【0057】
第2入退室制限異常発生情報が異常発生情報入力装置8に入力されることによって、第2入退室制限異常発生情報が電気錠制御装置3に入力される。また、第2電気錠6の故障または第2扉108の位置が開位置である状態が予め設定された時間に達することによって、電気錠制御装置3が第2入退室制限異常発生情報を発生させる。したがって、第2入退室制限異常発生情報には、電気錠制御装置3が発生させる第2入退室制限異常発生情報と、外部から電気錠制御装置3に入力される第2入退室制限異常発生情報とが含まれる。
【0058】
電気錠制御装置3の制御モードには、通常モードと異常発生モードとが含まれている。電気錠制御装置3の制御モードは、通常モードと、異常発生モードとの間で切り替え可能となっている。言い換えれば、電気錠制御装置3は、通常モードと、異常発生モードとの間で切り替え可能となっている。電気錠制御装置3は、第2入退室制限異常発生情報の有無によって、通常モードと、異常発生モードとの間で切り替えられる。電気錠制御装置3に第2入退室制限異常発生情報が入力されていない場合には、電気錠制御装置3は、通常モードとなる。一方、電気錠制御装置3に第2入退室制限異常発生情報が入力された場合には、電気錠制御装置3は、異常発生モードとなる。
【0059】
なお、第2入退室制限異常発生情報は、異常発生情報入力装置8を介さずに、電気錠制御装置3に入力される構成であってもよい。
【0060】
図7は、図3の記憶装置201に記憶されている第1テーブルを示す図である。図8は、図3の記憶装置201に記憶されている第2テーブルを示す図である。
【0061】
第1テーブルには、第1入退室制限エリア101の入退室が許可されている通行者の個人認証情報が予め登録されている。第1テーブルでは、A、B、CおよびDのすべての通行者は、第1入退室制限エリア101の入退室が許可されている。
【0062】
第2テーブルには、第2入退室制限エリア102の入退室が許可されている通行者の個人認証情報が予め登録されている。第2テーブルでは、AおよびBの通行者は、第2入退室制限エリア102の入退室が許可されている。一方、第2テーブルでは、CおよびDの通行者は、第2入退室制限エリア102の入退室が許可されていない。したがって、第2テーブルに登録されている個人認証情報は、第1テーブルに登録されている個人認証情報の一部となっている。
【0063】
第2テーブルに登録されている個人認証情報が第1テーブルに登録されている個人認証情報の一部となっていることによって、第2テーブルを用いた個人認証のセキュリティレベルは、第1テーブルを用いた個人認証のセキュリティレベルよりも高くなっている。
【0064】
図2に示すように、センター装置2の記憶装置201に記憶されている第1テーブルおよび第2テーブルは、電気錠制御装置3に入力される。
【0065】
電気錠制御装置3が通常モードである場合には、電気錠制御装置3は、第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報が、第1入退室制限エリア101の入室が許可されている個人認証情報であるか否かについて、第1テーブルを用いて判定する。言い換えれば、電気錠制御装置3は、第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報と第1テーブルに登録された個人認証情報とを用いて第1電気錠4の動作を制御する。
【0066】
一方、電気錠制御装置3が異常発生モードである場合には、電気錠制御装置3は、第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報が、第1入退室制限エリア101の入室が許可されている個人認証情報であるか否かについて、第2テーブルを用いて判定する。言い換えれば、電気錠制御装置3は、第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報と第2テーブルに登録された個人認証情報とを用いて第1電気錠4の動作を制御する。
【0067】
電気錠制御装置3は、第2個人認証情報入力装置7に入力された個人認証情報が、第2入退室制限エリア102の入室が許可されている個人認証情報であるか否かについて、第2テーブルを用いて判定する。言い換えれば、電気錠制御装置3は、第2個人認証情報入力装置7に入力された個人認証情報と第2テーブルに登録された個人認証情報とを用いて第2電気錠6の動作を制御する。したがって、電気錠制御装置3が通常モードであるか異常発生モードであるかに関係なく、第2個人認証情報入力装置7に入力された個人認証情報と第2テーブルに登録された個人認証情報とを用いて電気錠制御装置3が第2電気錠6の動作を制御する。
【0068】
次に、入退室管理システムの動作について説明する。まず、第1入退室制限エリア101の中にいる通行者が第2入退室制限エリア102に入室する場合について説明する。通行者に所持されたカードを通行者が第2個人認証情報入力装置7に近づける。これにより、通行者に所持されたカードに記憶されている個人認証情報が第2個人認証情報入力装置7に入力される。
【0069】
電気錠制御装置3は、第2個人認証情報入力装置7に入力された個人認証情報が、第2入退室制限エリア102の入室が許可されている個人認証情報であるか否かについて、第2テーブルを用いて判定する。第2個人認証情報入力装置7に入力された個人認証情報が、第2入退室制限エリア102の入室が許可されている個人認証情報である場合に、電気錠制御装置3は、第2電気錠6を解錠させる。これにより、第1入退室制限エリア101の中にいる通行者が第2入退室制限エリア102の中に入ることができる。
【0070】
次に、第1入退室制限エリア101の外にいる通行者が第1入退室制限エリア101に入室する場合について説明する。通行者に所持されたカードを通行者が第1個人認証情報入力装置5に近づける。これにより、通行者に所持されたカードに記憶されている個人認証情報が第1個人認証情報入力装置5に入力される。
【0071】
電気錠制御装置3が通常モードである場合には、電気錠制御装置3は、第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報が、第1入退室制限エリア101の入室が許可されている個人認証情報であるか否かについて、第1テーブルを用いて判定する。第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報が、第1入退室制限エリア101の入室が許可されている個人認証情報である場合に、電気錠制御装置3は、第1電気錠4を解錠させる。これにより、第1入退室制限エリア101の外にいる通行者が第1入退室制限エリア101の中に入ることができる。
【0072】
電気錠制御装置3が異常発生モードである場合には、電気錠制御装置3は、第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報が、第1入退室制限エリア101の入室が許可されている個人認証情報であるか否かについて、第2テーブルを用いて判定する。第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報が、第1入退室制限エリア101の入室が許可されている個人認証情報である場合に、電気錠制御装置3は、第1電気錠4を解錠させる。これにより、第1入退室制限エリア101の外にいる通行者が第1入退室制限エリア101の中に入ることができる。この場合に、第1入退室制限エリア101のみの入退室が許可されている通行者は、第1入退室制限エリア101の中に入ることができない。
【0073】
以上説明したように、実施の形態1に係る入退室管理システムは、第1電気錠4と、第1個人認証情報入力装置5と、第2電気錠6と、第2個人認証情報入力装置7と、電気錠制御装置3と、記憶装置201と、を備えている。第1電気錠4および第1個人認証情報入力装置5は、第1扉105に対応して設けられている。第2電気錠6および第2個人認証情報入力装置7は、第2扉108に対応して設けられている。電気錠制御装置3は、第1電気錠4の動作および第2電気錠6の動作のそれぞれを制御する。記憶装置201には、個人認証情報が登録された第1テーブルおよび第1テーブルに登録された個人認証情報のうちの一部の個人認証情報が登録された第2テーブルが記憶されている。電気錠制御装置3は、第2個人認証情報入力装置7に入力された個人認証情報と第2テーブルに登録された個人認証情報とを用いて第2電気錠6の動作を制御する。電気錠制御装置3は、通常モードと異常発生モードとの間で切り替え可能となっている。電気錠制御装置3が通常モードである場合には、電気錠制御装置3は、第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報と第1テーブルに登録された個人認証情報とを用いて第1電気錠4の動作を制御する。一方、電気錠制御装置3が異常発生モードである場合には、電気錠制御装置3は、第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報と第2テーブルに登録された個人認証情報とを用いて第1電気錠4の動作を制御する。この構成によれば、例えば、第2電気錠6に故障が発生し、第2電気錠6が解錠されたままとなった場合には、電気錠制御装置3が通常モードから異常発生モードに切り替えることができる。これにより、第1入退室制限エリア101のセキュリティレベルを第2入退室制限エリア102のセキュリティレベルに高めることができる。したがって、第2入退室制限エリア102のセキュリティレベルの低下が抑制される。その結果、入退室制限エリアのセキュリティレベルの低下を抑制することができる。
【0074】
また、実施の形態1に係る入退室管理システムは、第2扉108によって入退室が制限される第2入退室制限エリア102に異常が発生したことを示す第2入退室制限異常発生情報が入力される異常発生情報入力装置8を備えている。異常発生情報入力装置8に第2入退室制限異常発生情報が入力された場合に、電気錠制御装置3は、通常モードから異常発生モードに切り替えられる。この構成によれば、異常発生情報入力装置8に第2入退室制限異常発生情報が入力されることによって、第1入退室制限エリア101のセキュリティレベルを第2入退室制限エリア102のセキュリティレベルに高めることができる。
【0075】
また、実施の形態1に係る入退室管理システムは、電気錠制御装置3が異常発生モードである場合に、電気錠制御装置3が異常発生モードであることを報知する報知装置9を備えている。この構成によれば、電気錠制御装置3が異常発生モードである場合に、電気錠制御装置3が異常発生モードであることを通行者に報知することができる。
【0076】
なお、実施の形態1では、電気錠制御装置3が異常発生モードである場合には、第1個人認証情報入力装置5に入力された個人認証情報と第2テーブルに登録された個人認証情報とを用いて電気錠制御装置3が第1電気錠4の動作を制御する構成について説明した。第1入退室制限エリア101のみの入退室が許可されている通行者が第1入退室制限エリア101の中にいる状態で、電気錠制御装置3が通常モードから異常発生モードに切り替えられる場合がある。この場合には、第1個人認証情報入力装置5の退室用カードリーダ502に入力された個人認証情報と第1テーブルに登録された個人認証情報とを用いて電気錠制御装置3が第1電気錠4の動作を制御してもよい。また、複数の第1扉105のうちの一部の第1扉105に対応して設けられた第1電気錠4のみについて、退室用カードリーダ502に入力された個人認証情報と第1テーブルに登録された個人認証情報とを用いて電気錠制御装置3が制御してもよい。これにより、例えば、複数の第1扉105のうちの一部の第1扉105に監視員または監視装置を配置することによって、第1入退室制限エリア101から退室する通行者を監視することができる。この場合に、報知装置9は、第1入退室制限エリア101のみの入退室が許可されている通行者が第1入退室制限エリア101から退室することができる第1扉105の位置を報知する構成であってもよい。
【符号の説明】
【0077】
2 センター装置、3 電気錠制御装置、4 第1電気錠、5 第1個人認証情報入力装置、6 第2電気錠、7 第2個人認証情報入力装置、8 異常発生情報入力装置、9 報知装置、101 第1入退室制限エリア、102 第2入退室制限エリア、103 境界壁、104 出入口、105 第1扉、106 境界壁、107 出入口、108 第2扉、201 記憶装置、202 個人認証情報登録装置、401 電気錠本体、402 電気錠駆動装置、403 電気錠状態検出装置、404 扉開閉検出装置、501 入室用カードリーダ、502 退室用カードリーダ、601 電気錠本体、602 電気錠駆動装置、603 電気錠状態検出装置、604 扉開閉検出装置、701 入室用カードリーダ、702 退室用カードリーダ、901 表示装置、902 表示装置、903 表示装置、904 表示装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8