(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023101874
(43)【公開日】2023-07-24
(54)【発明の名称】自動調理システム及び調理用プログラム
(51)【国際特許分類】
F24C 7/04 20210101AFI20230714BHJP
F24C 3/12 20060101ALI20230714BHJP
H05B 6/12 20060101ALI20230714BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20230714BHJP
【FI】
F24C7/04 301A
F24C7/04 301Z
F24C3/12 E
F24C3/12 A
H05B6/12 313
H05B6/12 303
H04M1/00 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022002065
(22)【出願日】2022-01-11
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】弁理士法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】水野 純一
(72)【発明者】
【氏名】榊原 隆文
(72)【発明者】
【氏名】丸井 啓
【テーマコード(参考)】
3K151
3L087
5K127
【Fターム(参考)】
3K151AA01
3K151CA63
3L087AA01
3L087AA03
3L087AA04
3L087BA01
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3L087DA28
5K127AA36
5K127BA03
5K127BB25
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5K127CA08
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5K127GA14
5K127GA29
5K127GD16
5K127HA08
5K127KA01
(57)【要約】
【課題】低コスト化を実現しつつ、利便性に優れた自動調理システム及び調理用プログラムを提供する。
【解決手段】本発明の自動調理システム10は、携帯端末1及び第1調理アプリケーション3を備えている。携帯端末1は、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30に接続可能である。携帯端末1と接続された第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30は、特定調理機器とされる。第1調理アプリケーション3は、確認モード及び特定表示モードを有している。確認モードでは、少なくとも各調理機器のいずれか1つが自動調理可能な調理レシピを携帯端末1に表示させる。特定表示モードでは、特定調理機器が自動調理可能な調理レシピのみを携帯端末1に表示させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理能力が異なる複数の調理機器に接続可能な携帯端末と、
前記携帯端末に記憶され、前記各調理機器が自動調理可能な調理レシピを前記携帯端末に表示させるとともに、前記各調理レシピに基づいて少なくとも一つの前記調理機器に自動調理させる調理用プログラムとを備えた自動調理システムであって、
前記各調理機器のうち、前記携帯端末と接続された前記調理機器は特定調理機器とされ、
前記調理用プログラムは、前記携帯端末と全ての前記調理機器との接続前に実行し、少なくとも前記各調理機器のいずれか1つが自動調理可能な前記調理レシピを前記携帯端末に表示させる確認モードと、
前記携帯端末と少なくとも一つの前記調理機器との接続後に実行し、前記特定調理機器が自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる特定表示モードとを有していることを特徴とする自動調理システム。
【請求項2】
調理能力が異なる複数の調理機器に接続可能な携帯端末と、
前記携帯端末に記憶され、前記各調理機器が自動調理可能な調理レシピを前記携帯端末に表示させるとともに、前記調理レシピに基づいて少なくとも一つの前記各調理機器に自動調理させる調理用プログラムとを備えた自動調理システムであって、
前記各調理機器同士は、自動調理が可能な前記調理レシピの一部が共通し、
前記各調理機器のうち、前記携帯端末と接続された前記調理機器は特定調理機器とされ、
前記調理用プログラムは、前記携帯端末と全ての前記調理機器との接続前に実行し、前記各調理機器同士が共通して自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる共通表示モードと、
前記携帯端末と少なくとも一つの前記調理機器との接続後に実行し、前記特定調理機器が自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる特定表示モードとを有していることを特徴とする自動調理システム。
【請求項3】
前記調理用プログラムは、前記携帯端末と少なくとも一つの前記調理機器との接続後に実行可能であり、前記特定調理機器以外の前記調理機器が自動調理可能な前記調理レシピを前記携帯端末に表示させる閲覧モードを有している請求項1又は2記載の自動調理システム。
【請求項4】
調理能力が異なる複数の調理機器に接続可能な携帯端末に記憶され、前記各調理機器が自動調理可能な調理レシピを前記携帯端末に表示させるとともに、前記各調理レシピに基づいて少なくとも一つの前記調理機器に自動調理させる調理用プログラムであって、
前記各調理機器のうち、前記携帯端末と接続された前記調理機器は特定調理機器とされ、
前記携帯端末と全ての前記調理機器との接続前に実行し、少なくとも前記各調理機器のいずれか1つが自動調理可能な前記調理レシピを前記携帯端末に表示させる確認モードと、
前記携帯端末と少なくとも一つの前記調理機器との接続後に実行し、前記特定調理機器が自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる特定表示モードとを有していることを特徴とする調理用プログラム。
【請求項5】
調理能力が異なる複数の調理機器に接続可能な携帯端末に記憶され、前記各調理機器が自動調理可能な調理レシピを前記携帯端末に表示させるとともに、前記調理レシピに基づいて少なくとも一つの前記各調理機器に自動調理させる調理用プログラムであって、
前記各調理機器同士は、自動調理が可能な前記調理レシピの一部が共通し、
前記各調理機器のうち、前記携帯端末と接続された前記調理機器は特定調理機器とされ、
前記携帯端末と全ての前記調理機器との接続前に実行し、前記各調理機器同士が共通して自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる共通表示モードと、
前記携帯端末と少なくとも一つの前記調理機器との接続後に実行し、前記特定調理機器が自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる特定表示モードとを有していることを特徴とする調理用プログラム。
【請求項6】
前記携帯端末と少なくとも一つの前記調理機器との接続後に実行可能であり、前記特定調理機器以外の前記調理機器が自動調理可能な前記調理レシピを前記携帯端末に表示させる閲覧モードを有している請求項4又は5記載の調理用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動調理システム及び調理用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の自動調理システムが開示されている。この自動調理システムは、調理機器と、携帯端末と、調理用プログラムとを備えている。調理機器は、具体的にはガスコンロであり、バーナ部及び加熱グリル部を有している。携帯端末は、調理機器と通信可能に接続されている。調理用プログラムは、ネットワークを通じて提供されており、携帯端末に記憶されている。調理用プログラムは複数の調理レシピを有している。
【0003】
この自動調理システムでは、使用者が携帯端末を操作し、調理用プログラムが有している各調理レシピの内容を確認することができる。また、この自動調理システムでは、各調理レシピの中から自動調理を所望する調理レシピを選択することにより、調理用プログラムが携帯端末を通じて調理機器の制御を行う。こうして、この自動調理システムでは、選択された調理レシピを調理機器に自動調理させることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、例えばガスコンロ同士であっても、機種によって、バーナ部や加熱グリル部の大きさ等が異なる。これにより、同種の調理機器同士であっても調理能力が個々に異なり得る。また、例えば、炊飯器とガスコンロとのように、調理機器としての用途が異なることから、調理能力が異なる場合もある。このような調理能力の違いにより、調理機器同士には、自動調理が可能な調理レシピに違いが生じる。なお、調理能力の違いにより、調理機器同士において自動調理が可能な調理レシピが全く異なる場合と、調理機器同士で自動調理が可能な調理レシピの一部が共通する場合があり得る。
【0006】
そこで、調理機器の個々の調理能力に応じた専用の調理レシピを表示する調理用プログラムを備えた自動調理システムを作成することが考えられる。しかし、この場合には、調理用プログラムの数が増大することから、調理用プログラムの製造コスト、ひいては自動調理システムの製造コストが増大してしまう。
【0007】
そこで、調理能力が異なる調理機器に対応する汎用の調理用プログラムを作成するとともに、この調理用プログラムを備えた自動調理システムを作成することが考えられる。しかしながら、この場合には、調理用プログラムが調理レシピを携帯端末に表示させることは可能であっても、携帯端末が接続した調理機器の調理能力によっては、表示された調理レシピを自動調理させることができない場合が生じ得る。この結果、このような自動調理システムでは、利便性を高くできない問題がある。
【0008】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、低コスト化を実現しつつ、利便性に優れた自動調理システム及び調理用プログラムを提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の自動調理システムは、調理能力が異なる複数の調理機器に接続可能な携帯端末と、
前記携帯端末に記憶され、前記各調理機器が自動調理可能な調理レシピを前記携帯端末に表示させるとともに、前記各調理レシピに基づいて少なくとも一つの前記調理機器に自動調理させる調理用プログラムとを備えた自動調理システムであって、
前記各調理機器のうち、前記携帯端末と接続された前記調理機器は特定調理機器とされ、
前記調理用プログラムは、前記携帯端末と全ての前記調理機器との接続前に実行し、少なくとも前記各調理機器のいずれか1つが自動調理可能な前記調理レシピを前記携帯端末に表示させる確認モードと、
前記携帯端末と少なくとも一つの前記調理機器との接続後に実行し、前記特定調理機器が自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる特定表示モードとを有していることを特徴とする。
【0010】
本発明の第1の自動調理システムでは、調理能力が異なる複数の調理機器に携帯端末が接続可能である。また、調理用プログラムは、調理能力が異なる各調理機器が自動調理可能な複数の調理レシピを携帯端末に表示させる。これらのため、この自動調理システムでは、調理機器の個々の調理能力に応じた専用の調理レシピを表示する調理用プログラムが不要である。
【0011】
また、この自動調理システムでは、調理用プログラムが確認モードと特定表示モードとを有している。そして、調理用プログラムは、携帯端末と全ての調理機器とが接続される前の状態では、確認モードを実行する。これにより、この自動調理システムでは、携帯端末と全ての調理機器とが接続される前の状態では、少なくとも各調理機器のいずれか1つが自動調理可能な調理レシピが携帯端末に表示される。このため、自動調理システムの使用者は、携帯端末と調理機器との接続前に、各調理機器のうち、所望する調理レシピを自動調理可能な調理機器を確認することができる。
【0012】
一方、調理用プログラムは、携帯端末と少なくとも一つの調理機器とが接続された後、すなわち、各調理機器から特定調理機器が特定された後は、特定表示モードを実行する。これにより、この自動調理システムでは、特定調理機器が特定された後は、その特定調理機器が自動調理可能な調理レシピのみが携帯端末に表示される。このため、使用者は、特定調理機器に自動調理させる調理レシピを好適に選択することができる。また、この自動調理システムによれば、特定調理機器が自動調理不可能な調理レシピが表示部に表示されることに起因する煩わしさや使用者の喪失感が生じない。
【0013】
したがって、本発明の第1の自動調理システムは、低コスト化を実現しつつ、利便性に優れている。
【0014】
本発明の第2の自動調理システムは、調理能力が異なる複数の調理機器に接続可能な携帯端末と、
前記携帯端末に記憶され、前記各調理機器が自動調理可能な調理レシピを前記携帯端末に表示させるとともに、前記調理レシピに基づいて少なくとも一つの前記各調理機器に自動調理させる調理用プログラムとを備えた自動調理システムであって、
前記各調理機器同士は、自動調理が可能な前記調理レシピの一部が共通し、
前記各調理機器のうち、前記携帯端末と接続された前記調理機器は特定調理機器とされ、
前記調理用プログラムは、前記携帯端末と全ての前記調理機器との接続前に実行し、前記各調理機器同士が共通して自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる共通表示モードと、
前記携帯端末と少なくとも一つの前記調理機器との接続後に実行し、前記特定調理機器が自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる特定表示モードとを有していることを特徴とする。
【0015】
本発明の第2の自動調理システムにおいても、第1の自動調理システムと同様、調理機器の個々の調理能力に応じた専用の調理レシピを表示する調理用プログラムが不要である。
【0016】
また、この自動調理システムでは、調理用プログラムが共通表示モードと特定表示モードとを有している。そして、調理用プログラムは、携帯端末と全ての調理機器とが接続される前の状態では、共通表示モードを実行する。これにより、この自動調理システムでは、携帯端末と全ての調理機器とが接続される前の状態では、調理機器同士が共通して自動調理可能な調理レシピ、すなわち、携帯端末がいずれの調理機器と接続した場合であっても自動調理が可能な調理レシピのみが携帯端末に表示される。このため、調理用プログラムが表示可能な全ての調理レシピが携帯端末に表示される場合に比べて、使用者は、所望する調理レシピを発見し易い。また、この自動調理システムでは、携帯端末と調理機器とが接続された後に、共通表示モードで表示された調理レシピが特定調理機器において自動調理不可能となることがない。
【0017】
さらに、この自動調理システムにおいても、第1の自動調理システムと同様、携帯端末と少なくとも一つの調理機器とが接続された後は、調理用プログラムが特定表示モードを実行するため、特定調理機器が自動調理可能な調理レシピのみが携帯端末に表示される。これにより、使用者は、特定調理機器に自動調理させる調理レシピを好適に選択することができる。ここで、特定表示モードにおいて表示される調理レシピの個数は、共通表示モードにおいて表示される調理レシピの個数と同一、又は、共通表示モードにおいて表示される調理レシピの個数よりも多くなる場合があるものの、共通表示モードにおいて表示される調理レシピの個数よりも減少することはない。この結果、この自動調理システムにおいても、特定調理機器が自動調理不可能な調理レシピが表示されることに起因する煩わしさや使用者の喪失感が生じない。
【0018】
したがって、本発明の第2の自動調理システムは、低コスト化を実現しつつ、利便性に優れている。
【0019】
ここで、本発明の第1の自動調理システム及び第2の自動調理システムにおいて、「調理レシピに基づいて少なくとも一つの調理機器に自動調理させる」とは、例えば、携帯端末を通じて調理用プログラムから調理機器へ調理レシピに対応した信号が送信されることにより、調理機器が自己の制御によって火力調整等を適宜実行しつつ調理レシピに基づいた自動調理を行うことが挙げられる。
【0020】
また、本発明の第1の自動調理システム及び第2の自動調理システムにおいて、調理用プログラムは、携帯端末と少なくとも一つの調理機器との接続後に実行可能であり、特定調理機器以外の調理機器が自動調理可能な調理レシピを携帯端末に表示させる閲覧モードを有していることが好ましい。
【0021】
この場合には、使用者は、特定調理機器では自動調理が不可能ではあるものの、特定調理機器以外の調理機器が自動調理可能な調理レシピについても知ることができる。このため、利便性をより高くすることができる。
【0022】
本発明の第1の調理用プログラムは、調理能力が異なる複数の調理機器に接続可能な携帯端末に記憶され、前記各調理機器が自動調理可能な調理レシピを前記携帯端末に表示させるとともに、前記各調理レシピに基づいて少なくとも一つの前記調理機器に自動調理させる調理用プログラムであって、
前記各調理機器のうち、前記携帯端末と接続された前記調理機器は特定調理機器とされ、
前記携帯端末と全ての前記調理機器との接続前に実行し、少なくとも前記各調理機器のいずれか1つが自動調理可能な前記調理レシピを前記携帯端末に表示させる確認モードと、
前記携帯端末と少なくとも一つの前記調理機器との接続後に実行し、前記特定調理機器が自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる特定表示モードとを有していることを特徴とする。
【0023】
本発明の第1の調理用プログラムは、上述の自動調理システムに用いられる。そして、この調理用プログラムによれば、上述の第1の自動調理システムと同様の作用を奏することができる。
【0024】
したがって、第1の調理用プログラムは、低コスト化を実現しつつ、利便性に優れている。
【0025】
本発明の第2の調理用プログラムは、調理能力が異なる複数の調理機器に接続可能な携帯端末に記憶され、前記各調理機器が自動調理可能な調理レシピを前記携帯端末に表示させるとともに、前記調理レシピに基づいて少なくとも一つの前記各調理機器に自動調理させる調理用プログラムであって、
前記各調理機器同士は、自動調理が可能な前記調理レシピの一部が共通し、
前記各調理機器のうち、前記携帯端末と接続された前記調理機器は特定調理機器とされ、
前記携帯端末と全ての前記調理機器との接続前に実行し、前記各調理機器同士が共通して自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる共通表示モードと、
前記携帯端末と少なくとも一つの前記調理機器との接続後に実行し、前記特定調理機器が自動調理可能な前記調理レシピのみを前記携帯端末に表示させる特定表示モードとを有していることを特徴とする。
【0026】
本発明の第2の調理用プログラムも、上述の自動調理システムに用いられる。そして、この調理用プログラムによれば、上述の第2の自動調理システムと同様の作用を奏することができる。
【0027】
したがって、第2の調理用プログラムは、低コスト化を実現しつつ、利便性に優れている。
【0028】
本発明の第1の調理用プログラム及び第2の調理用プログラムは、携帯端末と少なくとも一つの調理機器との接続後に実行可能であり、特定調理機器以外の調理機器が自動調理可能な調理レシピを携帯端末に表示させる閲覧モードを有していることが好ましい。この場合には、利便性をより高くすることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の第1の自動調理システム及び第2の自動調理システムは、低コスト化を実現しつつ、利便性に優れている。また、本発明の第1の調理用プログラム及び第2の調理用プログラムは、低コスト化を実現しつつ、利便性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】
図1は、実施例1の自動調理システムを示す模式図である。
【
図2】
図2は、実施例1の自動調理システムに係り、調理レシピの内容を示す一覧表である。
【
図3】
図3は、実施例1の自動調理システムに係り、第1選択画面を示す模式図である。
【
図4】
図4は、実施例1の自動調理システムに係り、第2選択画面を示す模式図である。
【
図5】
図5は、実施例1の自動調理システムに係り、確認モード、特定表示モード及び閲覧モードを実行する際におけるフロー図である。
【
図6】
図6は、実施例1の自動調理システムに係り、確認モードを実行する際におけるフロー図である。
【
図7】
図7は、実施例2の自動調理システムを示す模式図である。
【
図8】
図8は、実施例2の自動調理システムに係り、調理レシピの内容を示す一覧表である。
【
図9】
図9は、実施例2の自動調理システムに係り、共通表示モード、特定表示モード及び閲覧モードを実行する際におけるフロー図である。
【
図10】
図10は、実施例2の自動調理システムに係り、共通表示モードの実行時と、共通表示モードから特定表示モードへの切り替え時とにおけるフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
【0032】
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の自動調理システム10は、携帯端末1と、第1調理アプリケーション3とを備えている。第1調理アプリケーション3は、本発明における「調理用プログラム」の一例である。
【0033】
携帯端末1は、具体的には一般に市販されているスマートフォンである。携帯端末1には、タッチパネル式のディスプレイ5が設けられている。このディスプレイ5を通じて、図示しない自動調理システム10の使用者(以下、単に使用者という)は、携帯端末1及び第1調理アプリケーション3を操作可能となっている。また、ディスプレイ5には、後述する調理レシピが表示される。なお、携帯端末1として、タブレット型のコンピュータ等を採用しても良い。
【0034】
携帯端末1は、演算部11と、記憶部13と、通信部15とを有している。演算部11はCPU等で構成されており、携帯端末1の各種の作動制御を行う他、第1調理アプリケーション3を実行する。記憶部13は、ROMやRAMの記憶装置によって構成されている。記憶部13は、携帯端末1の作動制御を行う制御プログラム2を記憶している他、第1調理アプリケーション3を記憶している。通信部15は、無線通信装置によって構成されている。
【0035】
携帯端末1は、通信部15を通じて、インターネット80等のネットワークに無線通信接続可能となっている。また、携帯端末1は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によって、第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30と接続可能となっている。第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30は、本発明における「調理機器」の一例である。なお、携帯端末1は、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30に対して有線によって通信接続しても良い。また、携帯端末1は、インターネット80等のネットワークを介して、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30と通信可能に接続しても良い。
【0036】
第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30は、携帯端末1と無線接続されることにより、本発明における「特定調理機器」とされる。そして、この特定調理機器は、携帯端末1及び第1調理アプリケーション3とともに、自動調理システム10を構成する。これにより、例えば、第1ガスコンロ20と携帯端末1とが無線接続されれば、携帯端末1と、第1調理アプリケーション3と、特定調理機器としての第1ガスコンロ20とによって、自動調理システム10が形成されることになる。
【0037】
第1ガスコンロ20は、第1筐体21、第1天板22、第1~3バーナ部23~25、第1加熱グリル部26及び第1制御部C1を有している。一方、第2ガスコンロ30は、第2筐体31、第2天板32、第4、5バーナ部33、34、第2加熱グリル部35及び第2制御部C2を有している。
【0038】
第1筐体21及び第2筐体31は、それぞれ矩形の箱状に形成されている。第1筐体21には、第1~3バーナ部23~25の操作を行う第1~3操作スイッチ201~203と、第1加熱グリル部26の操作を行う第1操作ダイヤル204とが設けられている。一方、第2筐体31には、第4、5バーナ部33、34の操作を行う第4、5操作スイッチ301、302と、第2加熱グリル部35の操作を行う第2操作ダイヤル303とが設けられている。
【0039】
第1天板22は第1筐体21に固定されている。第1~3バーナ部23~25は、それぞれ第1天板22に設けられている。同様に、第2天板32は第2筐体31に固定されている。そして、第4、5バーナ部33、34は、それぞれ第2天板32に設けられている。第1加熱グリル部26は第1筐体21に設けられており、第2加熱グリル部35は第2筐体31に設けられている。
【0040】
第1~3バーナ部23~25及び第4、5バーナ部33、34は、いずれも公知のバーナ部と同様の構成である。また、第1加熱グリル部26及び第2加熱グリル部35は、いずれも公知の加熱グリル部と同様の構成である。これにより、第1~3バーナ部23~25及び第4、5バーナ部33、34は、それぞれ自己に載置された調理容器を加熱可能である。また、第1加熱グリル部26及び第2加熱グリル部35は、それぞれ自己の内部に調理容器を収容しつつ、調理容器を加熱可能である。ここで、調理容器としては、例えば、鍋やフライパンの他、耐熱皿等が挙げられる。
【0041】
第1制御部C1は、第1筐体21の内部に配置されている。第1制御部C1は、第1~3バーナ部23~25及び第1加熱グリル部26と電気的に接続されている他、第1~3操作スイッチ201~203及び第1操作ダイヤル204と電気的に接続されている。これにより、第1制御部C1は、第1~3操作スイッチ201~203及び第1操作ダイヤル204の各操作に基づいて、第1~3バーナ部23~25及び第1加熱グリル部26の作動制御を行う。
【0042】
第2制御部C2は、第2筐体31の内部に配置されている。第2制御部C2は、第4、5バーナ部33、34及び第2加熱グリル部35と電気的に接続されている他、第4、5操作スイッチ301、302及び第2操作ダイヤル303と電気的に接続されている。これにより、第2制御部C2は、第4、5操作スイッチ301、302及び第2操作ダイヤル303の各操作に基づいて、第4、5バーナ部33、34及び第2加熱グリル部35の作動制御を行う。
【0043】
また、第1制御部C1は、第1ガスコンロ20が携帯端末1と無線接続されることにより、携帯端末1と通信可能となっている。同様に、第2制御部C2は、第2ガスコンロ30が携帯端末1と無線接続されることにより、携帯端末1と通信可能となっている。これにより、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30は、第1調理アプリケーション3から送信された各調理レシピに基づいて、自動調理が可能となっている。すなわち、第1ガスコンロ20では、調理レシピに基づいて、第1制御部C1が第1~3バーナ部23~25及び第1加熱グリル部26の作動制御を行う。同様に、第2ガスコンロ30では、調理レシピに基づいて、第2制御部C2が第4、5バーナ部33、34及び第2加熱グリル部35の作動制御を行う。なお、調理レシピについては後述する。
【0044】
ここで、第1ガスコンロ20における第1筐体21、第1天板22、第1~3バーナ部23~25及び第1加熱グリル部26は、第2ガスコンロ30における第2筐体31、第2天板32、第4、5バーナ部33、34及び第2加熱グリル部35よりも大型となっている。このため、第1~3バーナ部23~25は、第4、5バーナ部33、34に比べて載置可能な調理容器の種類や形状が多くなっている。同様に、第1加熱グリル部26は、第2加熱グリル部35比べて収容可能な調理容器の種類や形状が多くなっている。さらに、第1~3バーナ部23~25及び第1加熱グリル部26は、第4、5バーナ部33、34及び第2加熱グリル部35よりも高出力での加熱が可能となっている。
【0045】
これらのため、第1ガスコンロ20と第2ガスコンロ30とでは調理能力に差が生じており、第1ガスコンロ20は、第2ガスコンロ30よりも高い調理能力を有している。この結果、第1ガスコンロ20は、第2ガスコンロ30に比べて、自動調理が可能な調理レシピの個数が多くなっている。
【0046】
第1調理アプリケーション3は、インターネット80を通じて提供されており、使用者は、携帯端末1をインターネット80に接続させることにより、第1調理アプリケーション3を入手可能となっている。なお、第1調理アプリケーション3は、予め携帯端末1の記憶部13に記憶されていても良い。
【0047】
第1調理アプリケーション3は、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が自動調理可能な複数の調理レシピを有している。ここで、
図2に示すように、本実施例では、第1調理アプリケーション3は、30個の調理レシピを有している。この30個の調理レシピのうち、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な調理レシピの数が15個とされており、第2ガスコンロ30のみが自動調理可能な調理レシピの数が5個とされている。また、30個の調理レシピのうち、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が共通して自動調理可能な調理レシピの数が10個とされている。つまり、30個の調理レシピのうち、第1ガスコンロ20が自動調理可能な調理レシピの数は25個であり、第2ガスコンロ30が自動調理可能な調理レシピの数は15個である。なお、これらの各個数は一例であり、第1調理アプリケーション3が有する調理レシピの個数は適宜設定可能である。また、第1調理アプリケーション3は、インターネット80を通じて調理レシピを追加可能となっていても良い。
【0048】
また、第1調理アプリケーション3は、携帯端末1のディスプレイ5を通じた使用者の操作によって、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30と、携帯端末1との接続制御を行う他、携帯端末1と接続した第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30に対して調理レシピを送信する。より具体的には、第1調理アプリケーション3は、調理レシピに対応した信号を第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30に送信する。さらに、第1調理アプリケーション3は、
図3に示す第1選択画面100や
図4に示す第2選択画面200をディスプレイ5に表示させる。
【0049】
また、第1調理アプリケーション3は、確認モード、特定表示モード及び閲覧モードを有している。第1調理アプリケーション3は、これらの確認モード、特定表示モード及び閲覧モードを実行することにより、自己が有する各調理レシピをディスプレイ5に表示する。なお、第1選択画面100、第2選択画面200、確認モード、特定表示モード及び閲覧モードについての詳細は後述する。
【0050】
さらに、第1調理アプリケーション3では、使用者が設定変更操作を行うことが可能となっている。この設定変更操作では、例えば、第1ガスコンロ20と携帯端末1との接続を行った後に、携帯端末1の接続先を第1ガスコンロ20から第2ガスコンロ30に変更することが可能である。また、設定変更操作では、確認モード、特定表示モード及び閲覧モードを切り替えることが可能である。
【0051】
以上のように構成された自動調理システム10では、第1調理アプリケーション3が有する各調理レシピをディスプレイ5に表示させることが可能である他、携帯端末1と接続された第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30に対し、調理レシピに基づいた自動調理を行わせることが可能である。ここで、この自動調理システム10では、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30と携帯端末1との接続の有無に関係なく、第1調理アプリケーション3が有する各調理レシピをディスプレイ5に表示させることが可能となっている。以下、具体的に説明する。
【0052】
自動調理システム10を使用するに当たっては、使用者は携帯端末1を操作して第1調理アプリケーション3を起動させる(
図5のステップS101)。これにより、第1調理アプリケーション3は、
図3に示す第1選択画面100をディスプレイ5に表示する(
図5のステップS102)。なお、図示を省略するものの、第1調理アプリケーション3を初めて起動させた際には、第1選択画面100に先立って、第1調理アプリケーション3の操作説明を行う画面等がディスプレイ5に表示される。
【0053】
図3に示すように、第1選択画面100では、第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30と携帯端末1との接続を行うか否かの案内メッセージの他、使用者が第1調理アプリケーション3を操作するための第1~3アイコン51~53が表示される。ここで、使用者が第1アイコン51を操作すれば(
図5のステップS103:NO、ステップS111:NO)、第1調理アプリケーション3は以降の処理を行わず、第1選択画面100を終了させる。これにより、第1調理アプリケーション3が終了する。なお、第1アイコン51は、第1選択画面100及び第2選択画面200(
図4参照)内だけでなく、後述する確認モード、特定表示モード及び閲覧モードの実行中を含め、第1調理アプリケーション3の使用中は常に表示される。このため、使用者は、第1アイコン51を操作すれば、いつでも第1調理アプリケーション3を終了させることができる。
【0054】
一方、
図3に示す第1選択画面100において、使用者が第2アイコン52を操作すれば(
図5のステップS103:YES)、第1調理アプリケーション3は、携帯端末1と接続可能な第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30を抽出する。ここで、第1ガスコンロ20が抽出されれば、第1調理アプリケーション3は、第1ガスコンロ20と携帯端末1とを接続させる(ステップS104)。
【0055】
また、第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続された後、第1調理アプリケーション3は、特定表示モードを開始する(ステップS105)。この特定表示モードでは、第1調理アプリケーション3は、自己が有している30個の調理レシピのうち、特定調理機器が自動調理可能な調理レシピのみをディスプレイ5に表示する。つまり、第1調理アプリケーション3は、第1ガスコンロ20が自動調理可能な調理レシピのみをディスプレイ5に表示する(ステップS106)。
【0056】
この結果、特定表示モードでは、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な15個の調理レシピと、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が共通して自動調理可能な10個の調理レシピとの合計25個の調理レシピがディスプレイ5に表示される。なお、各調理レシピの表示方法としては、例えば、特定表示モードで表示する各調理レシピの一覧をディスプレイ5に表示した後、この一覧の中から使用者が任意に選択した調理レシピの詳細をディスプレイ5に表示する方法が挙げられる。
【0057】
このように、第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続され、第1ガスコンロ20が「特定調理機器」とされている場合には、特定表示モードにおいて、第2ガスコンロ30のみが自動調理可能な5個の調理レシピは表示されることがない。
【0058】
こうして、使用者は、第1ガスコンロ20が自動調理可能な各調理レシピの内容を確認することができる。また、使用者がこれらの25個の調理レシピの中から自動調理を所望する調理レシピを選択することにより、第1調理アプリケーション3は、第1ガスコンロ20に対し、使用者が所望した調理レシピに基づく自動調理を開始させる。
【0059】
また、このように特定表示モードが実行されている間、この第1調理アプリケーション3では、使用者が設定変更操作を行うことが可能となっている。ここで、第1ガスコンロ20の他に、第2ガスコンロ30についても携帯端末1との接続が可能な状態にあれば、設定変更操作によって、携帯端末1の接続先を第1ガスコンロ20から第2ガスコンロ30に変更することが可能である。
【0060】
また、第2ガスコンロ30と携帯端末1との接続が不可能な場合であっても、この第1調理アプリケーション3では、使用者が設定変更操作を行うことにより、特定表示モードから閲覧モードに切り替えることが可能となっている。そして、特定表示モードから閲覧モードへの切り替えが行われれば(ステップS107:YES)、閲覧モードが開始される(ステップS108)。
【0061】
この閲覧モードでは、特定調理機器である第1ガスコンロ20以外、すなわち、第2ガスコンロ30が自動調理可能な調理レシピをディスプレイ5に表示させる(ステップS109)。これにより、閲覧モードでは、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が共通して自動調理可能な10個の調理レシピの他に、第2ガスコンロ30のみが自動調理可能な5個の調理レシピをディスプレイ5に表示させる。このため、使用者は、第2ガスコンロ30のみが自動調理可能な5個の調理レシピの内容についても知ることができる。なお、第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続されている状態では、第2ガスコンロ30のみが自動調理可能な調理レシピについては、使用者は、内容を確認するに止まり、第1ガスコンロ20に自動調理をさせることは不可能となっている。また、この第1調理アプリケーション3では、閲覧モードが実行されている間においても、使用者が設定変更操作を行うことにより、閲覧モードから特定表示モードに切り替えることが可能となっている(ステップS110)。そして、閲覧モードから特定表示モードへの切り替えが行われれば(ステップS110:YES)、特定表示モードが再び開始される(ステップS105)。一方、閲覧モードから特定表示モードへの切り替えが行われなければ(ステップS110:NO)、閲覧モードが継続される。
【0062】
ここで、ステップS104において、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続された場合には、第2ガスコンロ30が「特定調理機器」となる。このため、ステップS105、ステップS106において実行される特定表示モードでは、第2ガスコンロ30が自動調理可能な調理レシピのみがディスプレイ5に表示される。すなわち、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続された場合、ステップS106は、「第2ガスコンロが自動調理可能な調理レシピのみを表示」と読み替える。このため、この場合には、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な15個の調理レシピは表示されることがない。また、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続された場合であっても、使用者が設定変更操作を行うことにより、閲覧モードを実行することができる。これにより、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な調理レシピについても、ディスプレイ5に表示させることができる。
【0063】
また、
図3に示す第1選択画面100において、使用者が第3アイコン53を操作することにより(
図5のステップS111:YES)、この自動調理システム10では、上述のような第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30との接続を行わずに、第1調理アプリケーション3を使用することができる。この場合、第1調理アプリケーション3は、確認モードを開始する(ステップS201)。
【0064】
確認モードでは、第1調理アプリケーション3は、最初に第2選択画面200をディスプレイ5に表示する(
図6のステップS202)。
図4に示すように、第2選択画面200では、調理レシピを表示する第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30の選択を促す案内メッセージの他、第1ガスコンロ20を選択するための第4アイコン54と、第2ガスコンロ30を選択するための第5アイコン55と、上述の第1アイコン51とが表示される。
【0065】
ここで、使用者が第4アイコン54を操作し、第1ガスコンロ20が選択されれば(
図6のステップS203:YES)、第1調理アプリケーション3は、自己が有している30個の調理レシピのうち、第1ガスコンロ20が自動調理可能な25個の調理レシピをディスプレイ5に表示する(ステップS204)。なお、この場合における各調理レシピの表示方法としても、これら25個の調理レシピの一覧をディスプレイ5に表示した後、この一覧の中から使用者が任意に選択した調理レシピの詳細をディスプレイ5に表示する方法が挙げられる。
【0066】
これにより、第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続される前の状態であっても、使用者は、第1ガスコンロ20が自動調理可能な各調理レシピの内容を確認することができる。ここで、第1ガスコンロ20と携帯端末1とは未接続であるため、ディスプレイ5に表示された調理レシピを第1ガスコンロ20に自動調理させることはできない。
【0067】
また、このように第1ガスコンロ20が自動調理可能な調理レシピが表示されている間においても、使用者は、設定変更操作を行うことにより、調理レシピを表示する対象を第1ガスコンロ20から第2ガスコンロ30に切り替えることができる。ここで、第1ガスコンロ20から第2ガスコンロ30への切り替えが行われていなければ(ステップS205:YES)、第1調理アプリケーション3は、引き続き、第1ガスコンロ20が自動調理可能な調理レシピをディスプレイ5に表示する(ステップS206)。
【0068】
一方、第1ガスコンロ20から第2ガスコンロ30への切り替えが行われれば(ステップS205:NO)、第1調理アプリケーション3は、自己が有している30個の調理レシピのうち、第2ガスコンロ30が自動調理可能な15個の調理レシピをディスプレイ5に表示する(ステップS212)。これにより、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続される前の状態であっても、使用者は、第2ガスコンロ30が自動調理可能な各調理レシピの内容についても確認することができる。なお、この場合についても、ディスプレイ5に表示された調理レシピを第2ガスコンロ30に自動調理させることはできない。
【0069】
また、このように第1ガスコンロ20が自動調理可能な調理レシピが表示されている間においても、使用者は、再び設定変更操作を行うことにより、調理レシピを表示する対象を第2ガスコンロ30から第1ガスコンロ20に切り替えることができる。これより、第2ガスコンロ30から第1ガスコンロ20への切り替えが行われれば(ステップS213:NO)、第1調理アプリケーション3は、第1ガスコンロ20が自動調理可能な調理レシピを再度ディスプレイ5に表示する。一方、第2ガスコンロ30から第1ガスコンロ20への切り替えが行われなければ(ステップS213:YES)、第1調理アプリケーション3は、引き続き、第2ガスコンロ30が自動調理可能な調理レシピをディスプレイ5に表示する(ステップS214)。
【0070】
ここで、
図4に示す第2選択画面200において、使用者が第5アイコン55を操作した場合(
図6のステップS203:NO、ステップS211:YES)、確認モードでは、最初に第2ガスコンロ30が自動調理可能な15個の調理レシピがディスプレイ5に表示される(ステップS212)。この場合についても、使用者が設定変更操作を行うことで、調理レシピを表示する対象を第2ガスコンロ30から第1ガスコンロ20に切り替えることができる。
【0071】
このように、この自動調理システム10では、確認モードが実行されている間に、調理レシピを表示する対象を第1ガスコンロ20と第2ガスコンロ30とに適宜切り替えることができる。この結果、確認モードでは、第1ガスコンロ20が自動調理可能な各調理レシピと、第2ガスコンロ30が自動調理可能な各調理レシピとの両方、すなわち、第1調理アプリケーション3が有している全ての調理レシピをディスプレイ5に表示させることが可能となっている。
【0072】
また、この自動調理システム10では、確認モードが実行されている間においても、第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30と、携帯端末1とが接続可能な状態あれば、使用者が設定変更操作を行うことにより、第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30と、携帯端末1との接続が開始される。この場合には、第1調理アプリケーション3は確認モードを終了させて、第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30に対応した特定表示モードを開始する。
【0073】
このように、この自動調理システム10では、調理能力が異なる第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30に対して携帯端末1が接続可能となっている。また、第1調理アプリケーション3は、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が自動調理可能な調理レシピを有している。これにより、この自動調理システム10では、第1ガスコンロ20が自動調理可能な調理レシピのみを有する第1ガスコンロ20専用の第1調理アプリケーション3や、第2ガスコンロ30が自動調理可能な調理レシピのみを有する第2ガスコンロ30専用の第1調理アプリケーション3が不要となっている。
【0074】
そして、この自動調理システム10では、第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続されていない場合を含め、第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続される前の状態では、第1調理アプリケーション3が確認モードを実行する。これにより、この自動調理システム10では、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30を入手していない場合であっても、使用者は、第1ガスコンロ20が自動調理可能な調理レシピと、第2ガスコンロ30が自動調理可能な調理レシピとをそれぞれ確認することが可能となっている。これにより、使用者は、所望する調理レシピを自動調理し得る第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30を事前に確認した上で、第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30を入手することができる。
【0075】
一方、この自動調理システム10では、携帯端末1が第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30と接続した後は、第1調理アプリケーション3が特定表示モードを実行する。このため、例えば携帯端末1が第1ガスコンロ20と接続した場合には、第1ガスコンロ20が自動調理可能な調理レシピのみがディスプレイ5に表示される。このため、使用者は、第1ガスコンロ20に自動調理させる調理レシピを好適に選択することが可能となっている。また、このように第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続している際には、第2ガスコンロ30のみが自動調理可能な5個の調理レシピについてはディスプレイ5に表示されることがない。これにより、この自動調理システム10では、第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続している際、第1ガスコンロ20が自動調理不可能な調理レシピがディスプレイ5に表示されることに起因する煩わしさや使用者の喪失感が生じない。
【0076】
したがって、実施例1の自動調理システム10は、低コスト化を実現しつつ、利便性に優れている。
【0077】
特に、この自動調理システム10では、第1調理アプリケーション3が確認モード及び特定表示モードに加えて、閲覧モードを有している。このため、この自動調理システム10では、仮に第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続された場合であっても、使用者が設定変更操作を行うことによって、第1調理アプリケーション3は、特定表示モードから閲覧モードに切り替えることが可能となっている。これにより、第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続されている場合であっても、第2ガスコンロ30のみが自動調理可能な調理レシピをディスプレイ5に表示させることが可能となっている。この点においても、この自動調理システム10は利便性に優れている。
【0078】
また、この自動調理システム10では、第1調理アプリケーション3が確認モードを実行する際、使用者は、第2選択画面200を通じて、調理レシピを表示する第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30を選択することが可能となっている。これにより、確認モードにおいて、第1調理アプリケーション3は、自己が有する調理レシピを区分けした状態でディスプレイ5に表示することが可能となっている。このため、この自動調理システム10では、使用者が各調理レシピを確認し易くなっている。
【0079】
(実施例2)
図7に示すように、実施例2の自動調理システム40は、第1調理アプリケーション3に換えて、第2調理アプリケーション7を備えている。第2調理アプリケーション7も、本発明における「調理用プログラム」の一例である。
【0080】
第1調理アプリケーション3と同様、第2調理アプリケーション7もインターネット80を通じて提供されており、携帯端末1の記憶部13に記憶されている。
図8に示すように、第2調理アプリケーション7についても、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が自動調理可能な30個の調理レシピを有している。そして、第1調理アプリケーション3と同様、第2調理アプリケーション7も、携帯端末1と接続した第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30に対して調理レシピ、より具体的には、調理レシピに対応した信号を送信する。
【0081】
ここで、第2調理アプリケーション7では、30個の調理レシピのうち、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な調理レシピの数が20個とされており、第2ガスコンロ30のみが自動調理可能な調理レシピの数が0個とされている。また、30個の調理レシピのうち、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が共通して自動調理可能な調理レシピの数が10個とされている。つまり、第1ガスコンロ20は、第2調理アプリケーション7が有している調理レシピの全てを自動調理可能となっている。これに対し、第2ガスコンロ30は、第2調理アプリケーション7が有している10個の調理レシピを自動調理可能であるものの、第2調理アプリケーション7が有している調理レシピの中には、第2ガスコンロ30のみが自動調理可能な調理レシピは存在しない。なお、これらの調理レシピの各個数についても適宜設定可能である。
【0082】
また、第2調理アプリケーション7は、共通表示モード、特定表示モード及び閲覧モードを有している。さらに、第2調理アプリケーション7は、第1調理アプリケーション3と同様に、
図3に示す第1選択画面100や
図4に示す第2選択画面200をディスプレイ5に表示させる。実施例2の自動調理システム40における他の構成は実施例1の自動調理システム10と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。つまり、携帯端末1と接続された第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30は、携帯端末1及び第2調理アプリケーション7とともに、自動調理システム40を構成する。
【0083】
この自動調理システム40においても、第2調理アプリケーション7を使用することによって、第2調理アプリケーション7が有する各調理レシピをディスプレイ5に表示させることが可能である他、携帯端末1と接続された第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30に対し、調理レシピに基づいた自動調理を行わせることが可能である。なお、この自動調理システム40でも、共通表示モード、特定表示モード及び閲覧モードの実行中を含め、第2調理アプリケーション7の使用中に使用者が第1アイコン51(
図4参照)を操作すれば、いつでも第2調理アプリケーション7を終了させることができる。
【0084】
そして、この自動調理システム40においても、
図9に示すステップS101~ステップS106を経ることにより、第2調理アプリケーション7は、第1調理アプリケーション3と同様に、特定表示モードを実行する。ここで、第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続されていれば、特定表示モードにおいて、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な20個の調理レシピを含め、30個の調理レシピがディスプレイ5に表示される。一方、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続されていれば、特定表示モードにおいて、第2ガスコンロ30が自動調理可能な10個の調理レシピがディスプレイ5に表示される。つまり、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続されている際には、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な20個の調理レシピについては、特定表示モードにおいてディスプレイ5に表示されることがない。
【0085】
また、このように、第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30と、携帯端末1とが接続され、特定表示モードが実行されている状態において、ステップS107~ステップS109を経ることにより、第2調理アプリケーション7についても、第1調理アプリケーション3と同様に閲覧モードを実行する。また、ステップS110を経ることにより、閲覧モードから特定表示モードへの切り替えも可能となっている。
【0086】
一方、
図3に示す第1選択画面100において、使用者が第3アイコン53を操作することにより(
図9のステップS111:YES)、この自動調理システム40でも、第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30との接続を行わずに、第2調理アプリケーション7を使用することができる。この場合、第1調理アプリケーション3とは異なり、第2調理アプリケーション7は、共通表示モードを開始する(ステップS301)。
【0087】
この共通表示モードでは、第2調理アプリケーション7は、自己が有している30個の調理レシピのうち、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が共通して自動調理可能な調理レシピのみをディスプレイ5に表示する(
図10のステップS302)。つまり、共通表示モードでは、10個の調理レシピがディスプレイ5に表示されるものの、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な20個の調理レシピについてはディスプレイ5に表示されることはない。
【0088】
また、このように共通表示モードを実行している間において、第2調理アプリケーション7は、使用者の操作によって
図3に示す第1選択画面100をディスプレイ5に表示させつつ、第1ガスコンロ20や第2ガスコンロ30と携帯端末1とを接続させることができる。
【0089】
ここで、第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続された場合(
図10のステップS303:YES)、第2調理アプリケーション7は、共通表示モードを終了し(ステップS304)、特定表示モードを開始する(ステップS305)。つまり、第2調理アプリケーション7は、共通表示モードから特定表示モードへの切り替えを行う。
【0090】
これにより、第2調理アプリケーション7は、第1ガスコンロ20が自動調理可能な調理レシピをディスプレイ5に表示する(ステップS306)。つまり、第2調理アプリケーション7は、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が共通して自動調理可能な10個の調理レシピに加えて、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な20個の調理レシピについてもディスプレイ5に表示する。また、特定表示モードが実行されている間は、ディスプレイ5に表示された調理レシピに基づいて第1ガスコンロ20に自動調理を行わせることができる。
【0091】
一方、共通表示モードが実行されている間に、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続された場合(ステップS303:NO、ステップS311:YES)についても、第2調理アプリケーション7は、共通表示モードを終了し(ステップS312)、特定表示モードを開始する(ステップS313)。これにより、第2調理アプリケーション7は、第2ガスコンロ30が自動調理可能な調理レシピをディスプレイ5に表示する(ステップS314)。
【0092】
ここで、上述のように、第2調理アプリケーション7が有している調理レシピの中には、第2ガスコンロ30のみが自動調理可能な調理レシピは存在しない。このため、第2調理アプリケーション7は、特定表示モードにおいても、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が共通して自動調理可能な10個の調理レシピを引き続きディスプレイ5に表示する。
【0093】
こうして、この自動調理システム40においても、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続された際の特定表示モードでは、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な20個の調理レシピはディスプレイ5に表示されることがない。また、このように、特定表示モードが実行されている間においても、上述のように使用者が設定変更操作を行うことにより、特定表示モードから閲覧モードに切り替えることができる。このため、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続された場合であっても、使用者は、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な20個の調理レシピを確認することが可能となっている。また、この際の閲覧モードから、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続された状態の特定表示モードへ切り替えを行った場合には(
図9のステップS110:YES)、ステップS106において実行される特定表示モードでは、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が共通して自動調理可能な調理レシピのみがディスプレイ5に表示される。
【0094】
このように、この自動調理システム40では、第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続される前は、第2調理アプリケーション7が共通表示モードを実行する。これにより、第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続されていない状態では、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30が共通して自動調理可能な調理レシピのみがディスプレイ5に表示される。これにより、この自動調理システム40では、第2調理アプリケーション7が有する30個の調理レシピの全てがディスプレイ5に表示される場合に比べて、使用者は、所望する調理レシピを発見し易くなっている。また、この自動調理システム40では、例えば、携帯端末1と第2ガスコンロ30とが接続された後に、共通表示モードで表示されていた調理レシピについて、第2ガスコンロ30では自動調理が不可能とされることがない。
【0095】
また、この自動調理システム40では、第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続された際の特定表示モードでは、共通表示モードで表示された各調理レシピに加えて、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な調理レシピも表示される。つまり、第1ガスコンロ20と携帯端末1とが接続された場合には、共通表示モードに比べて、特定表示モードで表示される調理レシピの数が増加する。このため、使用者は高い満足感を得ることができる。
【0096】
一方、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続された際の特定表示モードでは、共通表示モードと同じ調理レシピが表示される。このように、この自動調理システム40では、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続された場合には、共通表示モードに比べて特定表示モードで表示される調理レシピの数が増加しないものの、特定表示モードで表示される調理レシピの数が減少することもない。このため、この自動調理システム40では、共通表示モードから特定表示モードに切り替わった際に表示される調理レシピの数が減少することによる使用者の喪失感も生じない。
【0097】
また、この自動調理システム40においても、第2ガスコンロ30と携帯端末1とが接続された際の特定表示モードにおいて、第1ガスコンロ20のみが自動調理可能な調理レシピは表示されることがない。このため、これによる煩わしさや使用者の喪失感も生じない。この自動調理システム40における他の作用は、実施例1の自動調理システム10と同様である。
【0098】
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0099】
例えば、実施例1、2の自動調理システム10、40では、第1ガスコンロ20及び第2ガスコンロ30を本発明における「調理機器」としているが、これに限らず、オーブンレンジや炊飯器等を本発明における「調理機器」として採用しても良い。
【0100】
また、実施例1の自動調理システム10において、確認モードの実行時に、調理レシピを表示する第1ガスコンロ20又は第2ガスコンロ30の選択を省略しても良い。
【0101】
さらに、実施例1の自動調理システム10では、第1調理アプリケーション3が調理レシピを有している。しかし、これに限らず、調理レシピはサーバに保存されており、第1調理アプリケーション3は、インターネット80を介してサーバに保存された調理レシピを読み出すことにより、携帯端末1のディスプレイに調理レシピを表示しても良い。実施例2の自動調理システム40における第2調理アプリケーション7についても同様である。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明は家庭用調理機器や厨房設備等に利用可能である。
【符号の説明】
【0103】
1…携帯端末
3…第1調理アプリケーション(調理用プログラム)
7…第2調理アプリケーション(調理用プログラム)
10…自動調理システム
20…第1ガスコンロ(調理機器、特定調理機器)
30…第2ガスコンロ(調理機器、特定調理機器)
40…自動調理システム