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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023010198
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】しわ形成具
(51)【国際特許分類】
   B42B 5/00 20060101AFI20230113BHJP
【FI】
B42B5/00
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021114170
(22)【出願日】2021-07-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-04
(71)【出願人】
【識別番号】593145630
【氏名又は名称】株式会社バインドテクノ
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】柴田 晴弘
(57)【要約】
【課題】不衛生ではなく、簡単に使用でき、不経済でもなく、新聞等のコストアップに結びつかず、不要なカット片も生じないしわ形成具を提供する。
【解決手段】新聞等の複数枚の積層された紙片Pを捲りやすくするためのしわを形成するしわ形成具であって、基台100と、この基台100にヒンジ結合された押圧体200とを備えており、前記基台100には基台側凹凸部110が、前記押圧体200には押圧体側凹凸部210がそれぞれ形成されており、前記基台側凹凸部110と前記押圧体側凹凸部210との間には、少なくとも両者が最も離反している状態で隙間Gが形成され、前記基台側凹凸部110と前記押圧体側凹凸部210とは、前記押圧体200を前記基台100に対して押しつけると、噛み合うように構成されている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の積層された紙片を捲りやすくするためのしわを形成するしわ形成具であって、
基台と、この基台にヒンジ結合された押圧体とを具備しており、前記基台には基台側凹凸部が、前記押圧体には押圧体側凹凸部がそれぞれ形成されており、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部との間には、少なくとも両者が最も離反している状態で隙間が形成され、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部とは、前記押圧体を前記基台に対して押しつけると、噛み合うように構成されていることを特徴とするしわ形成具。
【請求項2】
前記基台と前記押圧体との間には、前記押圧体を前記基台に対して離反する方向に弾発付勢する弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1記載のしわ形成具
【請求項3】
前記基台の少なくとも一部は透光性を有する素材から構成され、その部分は前記基台の下側に存するものを拡大するレンズ部となっていることを特徴とする請求項1又は2記載のしわ形成具。
【請求項4】
前記基台と前記押圧体との間に積層された紙片を押し入れる方向を示すシンボルを有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のしわ形成具。
【請求項5】
前記シンボルは、前記基台と前記押圧体との少なくともいずれか一方に形成されていることを特徴とする請求項4記載のしわ形成具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新聞や雑誌のように複数枚の積層された紙片を捲りやすくするために紙片にしわをつけるしわ形成具に関する。
【背景技術】
【0002】
新聞や雑誌のように複数枚の積層された紙片が捲りにくいものであることは誰しも経験したことがあるものである。特に代謝の低下した結果、手汗の分泌が少なくなる高齢者ほど捲りにくくなる。
このため、手指を唾液で湿らさせたり、指サックを使用したりするが、前者は不潔であり、後者は面倒であるという問題点がある。
【0003】
このため、実開昭60-119576号公報記載のような親指と人指し指とに貼付する本めくりシールや、実用新案登録第3178949号公報記載の新聞の角を斜めにカットする新聞紙のページめくり機構が創案されている。
【0004】
【特許文献1】実開昭60-119576号公報
【特許文献2】実用新案登録第3178949号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の本めくりシールは使い捨てが前提の不経済なものであり、特許文献2記載の新聞紙のページめくり機構は新聞社によって加工されなければならず新聞のコストアップの要因になるし、不要なカット片が無駄に生じるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたもので、不衛生ではなく、簡単に使用でき、しかも不経済でもなく、新聞等のコストアップに結びつかず、不要なカット片も生じないしわ形成具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るしわ形成具は、複数枚の積層された紙片を捲りやすくするためのしわを形成するしわ形成具であって、基台と、この基台にヒンジ結合された押圧体とを備えており、前記基台には基台側凹凸部が、前記押圧体には押圧体側凹凸部がそれぞれ形成されており、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部との間には、少なくとも両者が最も離反している状態で隙間が形成され、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部とは、前記押圧体を前記基台に対して押しつけると、噛み合うように構成されている。
【0008】
前記基台と前記押圧体との間には、前記押圧体を前記基台に対して離反する方向に弾発付勢する弾性体が設けられているとよい。
また、前記基台の少なくとも一部は透光性を有する素材から構成され、その部分は前記基台の下側に存するものを拡大するレンズ部となっているとよい。
【0009】
さらには、前記基台と前記押圧体との間に積層された紙片を押し入れる方向を示すシンボルを前記基台と前記押圧体との少なくともいずれか一方に形成するとよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るしわ形成具は、基台と押圧体との間に複数枚の積層された紙片を差し込み、押圧体を基台側に押しつけることで簡単に複数枚の積層された紙片にしわを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態に係るしわ形成具の概略的斜視図である。
図2】本発明の実施の形態に係るしわ形成具の使用状態を示す概略的斜視図である。
図3】本発明の実施の形態に係るしわ形成具によってしわが形成された新聞紙の概略的斜視図である。
図4】本発明の実施の形態に係るしわが形成具を構成する基台の図面であって、同図(A)は概略的側面図、同図(B)は概略的平面図、同図(C)は概略的正面図である。
図5】本発明の実施の形態に係るしわ形成具を構成する押圧体の図面であって、同図(A)は概略的側面図、同図(B)は概略的平面図、同図(C)は概略的正面図である。
図6】本発明の実施の形態に係るしわ形成具の使用状態の概略的側面図である。
図7】本発明の実施の形態に係るしわ形成具の概略的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施の形態に係るしわ形成具1000は、例えば新聞等の複数枚の積層された紙片Pを捲りやすくするためのしわを形成するしわ形成具であって、基台100と、この基台100にヒンジ結合された押圧体200とを備えており、前記基台100には基台側凹凸部110が、前記押圧体200には押圧体側凹凸部210がそれぞれ形成されており、前記基台側凹凸部110と前記押圧体側凹凸部210との間には、少なくとも両者が最も離反している状態で隙間Gが形成され、前記基台側凹凸部110と前記押圧体側凹凸部210とは、前記押圧体200を前記基台100に対して押しつけると、噛み合うように構成されている。
【0013】
このしわ形成具1000は、事務用のいわゆる穴あけパンチに類似した形状をしている。穴あけパンチは、紙片に2つの穴を穿つものであるが、本願発明に係るしわ形成具1000は穴を穿つものではなく、紙片にしわを形成するものである。
【0014】
しわ形成具1000を構成する基台100は、図4等に示すように、平面視長方形状で、一方の長辺の両端部には一対の基台側突出片120が斜め上方に向かって突出形成されている。この基台側突出片120は、後述する押圧体200の押圧体側突出片220と対応して両者をヒンジ結合する部分となる。従って、基台側突出片120には、押圧体200の動きの中心点となるリベット300が嵌まり込む基台側穴121が開設されている。
かかる一対の基台側突出片120の内側面には、後述する弾性体400が嵌まり込む基台側弾性体用凹部122が形成されている。この基台側弾性体用凹部122は、弾性体400のコイル部が嵌まり込む基台側コイル用凹部122Aと、弾性体400の腕部が嵌まり込む基台側腕用凹部122Bとが一体に形成されている。
【0015】
また、この基台100は、透光性を有する合成樹脂で形成されており、略蒲鉾状に盛上げ形成されてなるレンズ部130が存在する。このレンズ部130は、基台100の下側に存するものを拡大するようになっている。
このレンズ部130の縦寸法は、新聞の一段(約33mm)が収まる40mm程度、横寸法は20~30行をカバーする120mm程度に設定されている。なお、このレンズ部130の寸法は、一例であって本発明を限定するものでないことはいうまでもない。
【0016】
さらに、この基台100の一対の基台側突出片120の間には、基台側凹凸部110が形成されている。この基台側凹凸部110は、基台100の長辺に沿って形成された平行な2本の断面視略V字形状の凹溝111Aと、この2本の凹溝111Aと平行に形成された1本の断面視逆V字形状の突脈111Bとを有している。なお、1本の凸脈111Bは、2本の凹溝111Aと前記レンズ部130との間に位置している。
【0017】
また、紙片を差し込む方向を示すために、図1及び図4(B)に示すように、基台100には、シンボルとしての矢印150が形成されている。
なお、シンボルは矢印150に限定されることなく、また形成されるのも基台100に限定されることはない。すなわち、シンボルは押圧体200に形成されてもよいし、基台100と押圧体200との両方に形成されてもよい。
さらに、この 矢印150が形成された部分は、紙片Pを差し込み易くするために、基台側突出片120より外側に突出して形成されている。
【0018】
一方、この基台100と組み合わせられる押圧体200は、図5等に示すように、一方の長辺の両端部に一対の押圧体側突出片220が突出形成されたため、全体として平面視長方形状に形成されている。この押圧体200は、一対の押圧体側突出片220が一対の基台側突出片120の間に嵌まり込むサイズに設定されている。
【0019】
この押圧体側突出片220には、前記基台側突出片120の基台側穴121に対応した押圧体側穴221が開設されている。
さらに、この押圧体側突出片220の外側面には、後述する弾性体400が嵌まり込む押圧体側弾性体用凹部222が形成されている。この押圧体側弾性体用凹部222は、弾性体400のコイル部が嵌まり込む押圧体側コイル用凹部222Aと、一方の腕部が嵌まり込む押圧体側腕用凹部222Bとが一体に形成されている。
【0020】
かかる押圧体200の裏面側、すなわち押圧体200を基台100に組み合わせた場合に基台100側を向く面には、押圧体側凹凸部210が形成されている。
この押圧体側凹凸部210は、押圧体200を基台100に組み合わせた状態で押圧体200を基台100に対して押しつけると、基台側凹凸部110と噛み合うように構成されている。
すなわち、この押圧体側凹凸部210は、押圧体200の長辺に沿って形成された平行な2本の断面視略V字形状の凸脈211Aを有している。この2本の凸脈211Aが、基台100の2本の凹溝111Aに嵌まり込むようになっている。
【0021】
このように構成された基台100と押圧体200とは、基台側穴121と押圧体側穴221とに挿通されたリベット300によって連結されている。しかも、ねじりコイルバネである弾性体400のコイル部にこのリベット300が嵌まり込んでおり、ねじりコイルバネの腕部が基台100の基台側腕用凹部122Bと押圧体200の押圧体側腕用凹部222Bとに嵌め込まれるようになっている。
このため、押圧体200は、常に基台100から離反する方向に弾発付勢されている。
【0022】
前記リベット300を介してヒンジ結合された基台100と押圧体200との間には、押圧体200に外力が加えられていない状態では、弾性体400の弾発付勢力によって、隙間Gが形成されている(図7参照)。この隙間Gが新聞紙等の紙片を差し込む部分となっている。従って、この隙間Gは、少なくとも一般的なページ数の新聞が挿入可能な寸法に設定されている。
なお、しわを形成すべき新聞紙等の紙片は、図2及び図6に示すように、レンズ部130が設けられていない側から基台100と押圧体200との間の隙間Gに差し込まれるようになっている。
【0023】
図2図6及び図7に示すように、積層された紙片Pの隅部を前記隙間Gから差し込んだ後、押圧体200を弾性体400に抗しつつ基台100側に向かって押し込む。
すると、基台100と押圧体200との間に挟み込まれた紙片Pには、基台側凹凸部110と押圧体側凹凸部210とによって凹凸、すなわちしわが形成される。これは、基台側凹凸部110の2本の断面視略V字形状の凹溝111A及び1本の断面視逆V字形状の突脈111Bと、押圧体側凹凸部210の2本の凸脈211Aとが歯車のように噛み合うことによるものである。
【0024】
このようにして形成されたしわは、図3に示すように、各紙片Pをひとかたまりにすることなくそれぞれが離れた状態で捲れ上らせるので、各紙片Pは捲りやすくなる。
このようなしわが形成されると、手指を唾液で湿らさせたり、指サックを使用したりせずとも紙片Pが捲りやすくなるので衛生的かつ利便性を高くすることができる。
【0025】
また、このしわ形成具1000には、レンズ部130が設けられているので、新聞紙等の上に置くことで文字等を拡大することができる。このため、このしわ形成具1000は視力が衰えた者にとっては非常に便利なものとなっている。
なお、上述した説明では、レンズ部130は略蒲鉾状に盛上げ形成されているとしたが、これに限定されることなく例えばフレネルレンズ等の他種類のレンズであってもよいことはいうまでもない。
【0026】
さらに、上述した実施の形態では、基台側凹凸部110は凹溝111Aと突脈111Bを、押圧体側凹凸部210は凸脈211Aをそれぞれ有しているとしたが、突脈111Bや凸脈211Aは鋸歯のように飛び飛びの凹凸とすることも可能である。
【符号の説明】
【0027】
1000 しわ形成具
100 基台
110 基台側凹凸部
200 押圧体
210 押圧体側凹凸部
G 隙間
P 紙片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2021-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の積層された紙片を捲りやすくするためのしわを紙片の隅部に形成するしわ形成具であって、
基台と、この基台にヒンジ結合された押圧体とを具備しており、前記基台には基台側凹凸部が、前記押圧体には押圧体側凹凸部がそれぞれ形成されており、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部との間には、少なくとも両者が最も離反している状態で隙間が形成され、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部とは、前記押圧体を前記基台に対して押しつけると、噛み合うように構成されており、前記基台側凹凸部と押圧側凹凸部との間にしわを形成すべき複数枚の積層された紙片を介在させた状態で噛み合わせると、複数枚の積層された紙片を捲る際に形成されるしわに沿い、かつ各紙片をひとかたまりにすることなくそれぞれが離れた状態で捲れ上るようなしわが形成されることを特徴とするしわ形成具。
【請求項2】
前記基台と前記押圧体との間には、前記押圧体を前記基台に対して離反する方向に弾発付勢する弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1記載のしわ形成具。
【請求項3】
前記基台の少なくとも一部は透光性を有する素材から構成され、その部分は前記基台の下側に存するものを拡大するレンズ部となっていることを特徴とする請求項1又は2記載のしわ形成具。
【請求項4】
前記基台と前記押圧体との間に積層された紙片を押し入れる方向を示すシンボルを有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のしわ形成具。
【請求項5】
前記シンボルは、前記基台と前記押圧体との少なくともいずれか一方に形成されていることを特徴とする請求項4記載のしわ形成具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明に係るしわ形成具は、複数枚の積層された紙片を捲りやすくするためのしわを紙片の隅部に形成するしわ形成具であって、基台と、この基台にヒンジ結合された押圧体とを備えており、前記基台には基台側凹凸部が、前記押圧体には押圧体側凹凸部がそれぞれ形成されており、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部との間には、少なくとも両者が最も離反している状態で隙間が形成され、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部とは、前記押圧体を前記基台に対して押しつけると、噛み合うように構成されており、前記基台側凹凸部と押圧側凹凸部との間にしわを形成すべき複数枚の積層された紙片を介在させた状態で噛み合わせると、複数枚の積層された紙片を捲る際に形成されるしわに沿い、かつ各紙片をひとかたまりにすることなくそれぞれが離れた状態で捲れ上るようなしわが形成されるようになっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明に係るしわ形成具は、基台と押圧体との間に複数枚の積層された紙片を差し込み、押圧体を基台側に押しつけることで簡単に複数枚の積層された紙片を捲る際に形成されるしわに沿い、かつ各紙片をひとかたまりにすることなくそれぞれが離れた状態で捲れ上るようなしわが形成されるようになっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明の実施の形態に係るしわ形成具1000は、例えば新聞等の複数枚の積層された紙片Pを捲りやすくするためのしわを紙片Pの隅部に形成するしわ形成具であって、基台100と、この基台100にヒンジ結合された押圧体200とを備えており、前記基台100には基台側凹凸部110が、前記押圧体200には押圧体側凹凸部210がそれぞれ形成されており、前記基台側凹凸部110と前記押圧体側凹凸部210との間には、少なくとも両者が最も離反している状態で隙間Gが形成され、前記基台側凹凸部110と前記押圧体側凹凸部210とは、前記押圧200体を前記基台100に対して押しつけると、噛み合うように構成されており、前記基台側凹凸部110と押圧側凹凸部210との間にしわを形成すべき複数枚の積層された紙片Pを介在させた状態で噛み合わせると、複数枚の積層された紙片Pを捲る際に形成されるしわに沿い、かつ各紙片Pをひとかたまりにすることなくそれぞれが離れた状態で捲れ上るようなしわが形成されるようになっている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
また、紙片Pを差し込む方向を示すために、図1及び図4(B)に示すように、基台100には、シンボルとしての矢印150が形成されている。
なお、シンボルは矢印150に限定されることなく、また形成されるのも基台100に限定されることはない。すなわち、シンボルは押圧体200に形成されてもよいし、基台100と押圧体200との両方に形成されてもよい。
さらに、この矢印150が形成された部分は、紙片Pを差し込み易くするために、基台側突出片120より外側に突出して形成されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
前記リベット300を対してヒンジ結合された基台100と押圧体200との間には、押圧体200に外力が加えられていない状態では、弾性体400の弾発付勢力によって、隙間Gが形成されている(図7参照)。この隙間Gが新聞紙等の紙片Pを差し込む部分となっている。従って、この隙間Gは、少なくとも一般的なページ数の新聞が挿入可能な寸法に設定されている。
なお、しわを形成すべき新聞紙等の紙片Pは、図2及び図6に示すように、レンズ部130が設けられていない側から基台100と押圧体200との間の隙間Gに差し込まれるようになっている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
図2図6及び図7に示すように、積層された紙片Pの隅部を前記隙間Gから差し込んだ後、押圧体200弾性体400に抗しつつ基台100側に向かって押し込む。
すると、基台100と押圧体200との間に挟み込まれた紙片Pには、基台側凹凸部110と押圧体側凹凸部210とによって凹凸、すなわち複数枚の積層された紙片Pを捲る際に形成されるしわに沿い、かつ各紙片Pをひとかたまりにすることなくそれぞれが離れた状態で捲れ上るようなしわが形成される(図3参照)。これは、基台側凹凸110の2本の断面視略V字形状の凹溝111A及び1本の断面視逆V字形状の突脈111Bと、押圧体側凹凸部210の2本の凸脈211Aとが歯車のように噛み合うことによるものである。
【手続補正書】
【提出日】2021-12-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の積層された紙片を捲りやすくするためのしわを紙片の隅部に形成するしわ形成具であって、
基台と、この基台にヒンジ結合された押圧体とを具備しており、前記基台には基台側凹凸部が、前記押圧体には押圧体側凹凸部がそれぞれ形成されており、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部との間には、少なくとも両者が最も離反している状態で隙間が形成され、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部とは、前記押圧体を前記基台に対して押しつけると、噛み合うように構成されており、前記基台側凹凸部と押圧側凹凸部との間にしわを形成すべき複数枚の積層された紙片を介在させた状態で噛み合わせると、各紙片をひとかたまりにすることなくそれぞれが離れた状態で捲れ上るようなしわが形成されることを特徴とするしわ形成具。
【請求項2】
前記基台と前記押圧体との間には、前記押圧体を前記基台に対して離反する方向に弾発付勢する弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1記載のしわ形成具。
【請求項3】
前記基台の少なくとも一部は透光性を有する素材から構成され、その部分は前記基台の下側に存するものを拡大するレンズ部となっていることを特徴とする請求項1又は2記載のしわ形成具。
【請求項4】
前記基台と前記押圧体との間に積層された紙片を押し入れる方向を示すシンボルを有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のしわ形成具。
【請求項5】
前記シンボルは、前記基台と前記押圧体との少なくともいずれか一方に形成されていることを特徴とする請求項4記載のしわ形成具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明に係るしわ形成具は、複数枚の積層された紙片を捲りやすくするためのしわを紙片の隅部に形成するしわ形成具であって、基台と、この基台にヒンジ結合された押圧体とを備えており、前記基台には基台側凹凸部が、前記押圧体には押圧体側凹凸部がそれぞれ形成されており、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部との間には、少なくとも両者が最も離反している状態で隙間が形成され、前記基台側凹凸部と前記押圧体側凹凸部とは、前記押圧体を前記基台に対して押しつけると、噛み合うように構成されており、前記基台側凹凸部と押圧側凹凸部との間にしわを形成すべき複数枚の積層された紙片を介在させた状態で噛み合わせると、各紙片をひとかたまりにすることなくそれぞれが離れた状態で捲れ上るようなしわが形成されるようになっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明に係るしわ形成具は、基台と押圧体との間に複数枚の積層された紙片を差し込み、押圧体を基台側に押しつけることで簡単に各紙片をひとかたまりにすることなくそれぞれが離れた状態で捲れ上るようなしわが形成されるようになっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明の実施の形態に係るしわ形成具1000は、例えば新聞等の複数枚の積層された紙片Pを捲りやすくするためのしわを紙片Pの隅部に形成するしわ形成具であって、基台100と、この基台100にヒンジ結合された押圧体200とを備えており、前記基台100には基台側凹凸部110が、前記押圧体200には押圧体側凹凸部210がそれぞれ形成されており、前記基台側凹凸部110と前記押圧体側凹凸部210との間には、少なくとも両者が最も離反している状態で隙間Gが形成され、前記基台側凹凸部110と前記押圧体側凹凸部210とは、前記押圧200体を前記基台100に対して押しつけると、噛み合うように構成されており、前記基台側凹凸部110と押圧側凹凸部210との間にしわを形成すべき複数枚の積層された紙片Pを介在させた状態で噛み合わせると、各紙片Pをひとかたまりにすることなくそれぞれが離れた状態で捲れ上るようなしわが形成されるようになっている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
図2図6及び図7に示すように、積層された紙片Pの隅部を前記隙間Gから差し込んだ後、押圧体200弾性体400に抗しつつ基台100側に向かって押し込む。
すると、基台100と押圧体200との間に挟み込まれた紙片Pには、基台側凹凸部110と押圧体側凹凸部210とによって凹凸、すなわち各紙片Pをひとかたまりにすることなくそれぞれが離れた状態で捲れ上るようなしわが形成される(図3参照)。これは、基台側凹凸110の2本の断面視略V字形状の凹溝111A及び1本の断面視逆V字形状の突脈111Bと、押圧体側凹凸部210の2本の凸脈211Aとが歯車のように噛み合うことによるものである。