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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023102102
(43)【公開日】2023-07-24
(54)【発明の名称】リモートコントロール装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 9/04 20060101AFI20230714BHJP
   H01H 13/06 20060101ALI20230714BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20230714BHJP
【FI】
H01H9/04 D
H01H13/06 B
H04Q9/00 371A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022002465
(22)【出願日】2022-01-11
(71)【出願人】
【識別番号】000201814
【氏名又は名称】双葉電子工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000188009
【氏名又は名称】松山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116942
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 雅信
(74)【代理人】
【識別番号】100167704
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 裕人
(72)【発明者】
【氏名】大澤 椋太
(72)【発明者】
【氏名】高尾 晃
(72)【発明者】
【氏名】池内 善活
(72)【発明者】
【氏名】大村 英昭
(72)【発明者】
【氏名】田副 隼
(72)【発明者】
【氏名】上杉 拓也
【テーマコード(参考)】
5G052
5G206
5K048
【Fターム(参考)】
5G052AA05
5G052BB01
5G052HB04
5G206AS38H
5G206AS38J
5G206AS38K
5G206CS01J
5G206DS02J
5G206GS03
5G206HS24
5G206HU17
5G206KS03
5G206NS07
5G206PS02
5K048BA21
5K048DC01
5K048HA11
5K048HA13
(57)【要約】
【課題】 高い防水性を確保した上で複数の種類の外部機器に対して操縦可能にする。
【解決手段】 内部空間にスイッチが配置されると共に内部空間に連通された連通孔が形成されたケース体と、ケース体に対して着脱可能にされ操作部を有するキートップと、キートップとケース体の間に配置され連通孔を閉塞する弾性変形可能な防水板とを備えた。これにより、操作部を有するキートップと内部空間にスイッチが配置されたケース体との間に存在する弾性変形可能な防水板によって連通孔が閉塞されると共にキートップがケース体に対して交換可能にされるため、高い防水性を確保した上で複数の種類の外部機器に対する操縦を行うことができる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間にスイッチが配置されると共に前記内部空間に連通された連通孔が形成されたケース体と、
前記ケース体に対して着脱可能にされ操作部を有するキートップと、
前記キートップと前記ケース体の間に配置され前記連通孔を閉塞する弾性変形可能な防水板とを備えた
リモートコントロール装置。
【請求項2】
前記連通孔が前記スイッチを操作するための操作孔として形成され、
前記キートップに前記スイッチを操作する操作軸が設けられ、
前記防水板に前記操作孔を閉塞する孔閉塞部が設けられ、
前記スイッチが前記操作孔及び前記孔閉塞部を介して前記操作軸によって押圧されることにより操作される
請求項1に記載のリモートコントロール装置。
【請求項3】
前記キートップに弾性変形可能な係合爪が設けられ、
前記ケース体には係合孔が形成され、
前記係合爪が前記係合孔の開口縁に係合されることにより前記キートップが前記ケース体に取り付けられる
請求項1又は請求項2に記載のリモートコントロール装置。
【請求項4】
前記ケース体に仕切用壁部が設けられ、
前記キートップに前記仕切用壁部の壁面に対向する対向面が形成され、
前記壁面と前記対向面の間に隙間が形成された
請求項1、請求項2又は請求項3に記載のリモートコントロール装置。
【請求項5】
前記キートップには前記壁面に接し前記隙間を隠蔽する隠蔽用突部が設けられた
請求項4に記載のリモートコントロール装置。
【請求項6】
前記隠蔽用突部が弾性変形可能にされた
請求項5に記載のリモートコントロール装置。
【請求項7】
前記キートップのうち前記操作部を有する部分が本体部として設けられ、
前記操作軸が前記本体部に対して着脱可能にされた
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載のリモートコントロール装置。
【請求項8】
前記キートップに被取付ピンが設けられ、
前記ケース体に前記被取付ピンが嵌合される取付孔が形成され、
前記内部空間に前記取付孔を覆う防水シートが配置され、
前記防水シートを挟んだ前記キートップの反対側に前記スイッチが位置された
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7に記載のリモートコントロール装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は外部機器に対する遠隔操作を行うリモートコントロール装置についての技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
無線等により遠隔操作を行うリモートコントロール装置があり、リモートコントロール装置は、例えば、農作業用の外部機器や模型の自動車等の各種の外部機器に対する操縦において頻繁に活用されている。
【0003】
このようなリモートコントロール装置においては、基板(回路基板)に搭載されたスイッチを操作部によって操作することにより所望の操縦を行うことが可能にされている。このようなリモートコントロール装置は屋外で使用されることも多いため、リモートコントロール装置にはスイッチ等に対する防水構造が設けられているものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0004】
特に、リモートコントロール装置が農作業用の外部機器に対する操縦を行うタイプである場合には、リモートコントロール装置が水分の多い環境において使用されることも多く、リモートコントロール装置においてスイッチ等に対する高い防水性が必要である。
【0005】
特許文献1に記載されたリモートコントロール装置においては、筐体にスイッチの一部が配置される開口が形成され、開口が防水機能を有する弾性部材によって閉塞され、弾性部材を挟んで筐体の反対側に位置されたパネルによって保持された操作部が弾性部材を介してスイッチを押圧することにより操作可能にされている(特許文献1の図1等参照)。パネルは弾性部材に挿通された取付ネジによって筐体に固定されている。
【0006】
特許文献2に記載されたリモートコントロール装置においては、装置本体と電池カバーによって形成された内部空間に二次電池が配置され、装置本体の外面側にスイッチが搭載された基板が配置され、基板と装置本体が防水機能を有する弾性部材によって覆われた構成にされている(特許文献2の図1等参照)。弾性部材の外面にはカバー部材に保持された複数の操作部が配置され、操作部が弾性部材を介してスイッチを押圧することにより操作可能にされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平8-129925号公報
【特許文献2】特開2017-10712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1に記載されたリモートコントロール装置においては、弾性部材に取付ネジが挿通された状態でパネルが筐体に固定されており、弾性部材における取付ネジが挿通された部分からスイッチ側に水分が侵入するおそれがあり、十分な防水性を確保することができないおそれがある。
【0009】
また、特許文献2に記載されたリモートコントロール装置においては、スイッチが搭載された基板が装置本体の外面側に配置された構成にされているため、装置本体によるスイッチ等に対する防水性能がなく、装置本体の内部に基板が配置された構成に比し防水性能が劣ってしまう。
【0010】
一方、リモートコントロール装置は、上記したように、各種の外部機器に対する操縦において用いられるため、一つのリモートコントロール装置を複数の種類の外部機器に対する操縦において用いることが可能な構成であれば、汎用性が高まり利便性の向上を図ることが可能になる。
【0011】
そこで、本発明に係るリモートコントロール装置は、高い防水性を確保した上で複数の種類の外部機器に対して操縦可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るリモートコントロール装置は、内部空間にスイッチが配置されると共に前記内部空間に連通された連通孔が形成されたケース体と、前記ケース体に対して着脱可能にされ操作部を有するキートップと、前記キートップと前記ケース体の間に配置され前記連通孔を閉塞する弾性変形可能な防水板とを備えたものである。
【0013】
これにより、操作部を有するキートップと内部空間にスイッチが配置されたケース体との間に存在する弾性変形可能な防水板によって連通孔が閉塞されると共にキートップがケース体に対して交換可能にされる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、操作部を有するキートップと内部空間にスイッチが配置されたケース体との間に存在する弾性変形可能な防水板によって連通孔が閉塞されると共にキートップがケース体に対して交換可能にされるため、高い防水性を確保した上で複数の種類の外部機器に対する操縦を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図2乃至図11と共に本発明リモートコントロール装置の実施の形態を示すものであり、本図は、リモートコントロール装置を示す斜視図である。
図2】リモートコントロール装置の分解斜視図である。
図3】リモートコントロール装置を図2とは反対方向から見た状態で示す分解斜視図である。
図4】ケース体や基板等を示す分解斜視図である。
図5】ケース体や基板等を図4とは反対方向から見た状態で示す分解斜視図である。
図6】キートップと防水板とアッパーケースを示す分解斜視図である。
図7】キートップと防水板とアッパーケースを図6とは反対方向から見た状態で示す分解斜視図である。
図8】ケース体に防水板が配置された状態でキートップを分離して示す斜視図である。
図9】操作軸と防水板とステムとスイッチの位置関係等を示す断面図である。
図10】キートップとアッパーケースの間に隙間が形成された状態を示す断面図である。
図11】隙間に工具が挿入されキートップがケース体から取り外される状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明リモートコントロール装置を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。
【0017】
尚、リモートコントロール装置は内部空間に基板が配置されたケース体とケース体に対して着脱可能にされたキートップとを有し、キートップのケース体に対する着脱方向に直交する一方向が長手方向になる形状に形成されている。以下において方向を示すときはキートップのケース体に対する着脱方向を上下方向とし、長手方向を前後方向として各方向を示す。但し、以下に示す方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
【0018】
<リモートコントロール装置の構成>
先ず、リモートコントロール装置1の構成について説明する(図1乃至図10参照)。
【0019】
リモートコントロール装置1はケース体2とキートップ3を有している。
【0020】
ケース体2は厚みの薄い形状に形成されたアッパーケース4と上方に開口された浅い箱状に形成されたボトムケース5とが上下方向において結合されて成り、前後方向が長手方向になる形状に形成されている。ケース体2にはアッパーケース4とボトムケース5によって内部空間2aが形成されている。
【0021】
アッパーケース4は外形状が縦長の略矩形状に形成され、上下方向を向くベース面部6とベース面部6の外周部から上方に突出された外壁部7と外壁部7の内側においてベース面部6から上方に突出された仕切用壁部8とを有している。
【0022】
仕切用壁部8は外壁部7における前端部の左右両端部にそれぞれ連続された傾斜部9、9と傾斜部9、9の後端部にそれぞれ連続され前後に延びる対向部10、10と左右両端部がそれぞれ対向部10、10の後端部に連続された連結部11とから成る。傾斜部9、9は後方へ行くに従って互いに近づくように傾斜されている。仕切用壁部8は内周面が内側壁面8aとして形成され外周面が外側壁面8bとして形成されている。
【0023】
アッパーケース4にはベース面部6の外周部に下方に突出された結合ピン4a、4a、・・・が周方向に離隔して設けられている。アッパーケース4にはベース面部6から下方に突出された挿入ピン4b、4bが左右に離隔して設けられている。
【0024】
ベース面部6には対向部10、10の左右に操作孔6a、6a、・・・が前後に離隔して形成されている。ベース面部6には対向部10、10間に第1の取付孔6b、6b、・・・が前後に離隔して形成されている。ベース面部6には外壁部7と対向部10、10の間に第2の取付孔6c、6c、・・・と挿入取付孔6d、6d、・・・がそれぞれ前後に離隔して形成されている。ベース面部6の前端部には略矩形のパネル配置孔6eが形成されている。
【0025】
第1の取付孔6bと第2の取付孔6cの周面の一部はそれぞれ内方に突出され、この突出された部分が結合用突部6f、6fとして形成されている。結合用突部6fは第1の取付孔6bと第2の取付孔6cの上端部に形成されている。
【0026】
ベース面部6に形成された操作孔6aと第1の取付孔6bと第2の取付孔6cと挿入取付孔6dは、ケース体2の内部空間2aに連通される連通孔とされる。
【0027】
対向部10、10の内面側における下端部には第1の係合孔12、12、・・・が周方向に離隔して形成されている(図4及び図6参照)。また、外壁部7の内面側における前端部にも第1の係合孔12、12、・・・が左右に離隔して形成されている。
【0028】
傾斜部9、9の外面側における下端部と対向部10、10の外面側における下端部と連結部11の外面側における下端部とには第2の係合孔13、13、・・・が形成されている。対向部10、10に形成された第2の係合孔13、13、・・・は前後に離隔して位置されている。尚、第1の係合孔12、12、・・・及び第2の係合孔13、13、・・・はケース体2の内部空間2aに連通されていてもよい。また、対向部10、10を挟んで背中合わせの位置に形成されている第1の係合孔12、12、・・・と第2の係合孔13、13、・・・は、一つの連通孔として形成されていてもよく、それぞれ独立して形成されていてもよい。
【0029】
ボトムケース5は略上下方向を向く底面部14と底面部14の外周部から上方に突出された周面部15とを有している。
【0030】
ボトムケース5には底面部14から上方に突出された複数の取付軸16が設けられている。取付軸16は上端部の径が他の部分の径より小さくされた挿入部16aとして設けられている。底面部14には図示しない音響出力孔が形成されている。
【0031】
周面部15には上方に開口された複数の結合穴15aが周方向に離隔して形成されている。
【0032】
キートップ3は第1の部材17と第2の部材18によって構成されている。第1の部材17と第2の部材18は、例えば、後述する操作軸を除いてエラストマー等の弾性変形可能な材料によって形成されている。
【0033】
第1の部材17は前後方向に延びる形状に形成され、前端部以外の部分が略矩形状の幅狭部19として設けられ、前端部が幅狭部19から前方へ行くに従って幅が広くなる幅広部20として設けられている。第1の部材17には上方に突出された操作部21、21、・・・が設けられている。第1の部材17の外周面における下端部には外方に突出された第1の係合爪22、22、・・・が周方向に離隔して設けられている。
【0034】
第1の部材17には下方に開口された凹部17a、17a、・・・が形成され、凹部17a、17a、・・・がそれぞれ操作部21、21、・・・に対応して位置されている。第1の部材17には凹部17a、17a、・・・にそれぞれ下方に突出された操作軸23、23、・・・が設けられている。操作軸23は操作部21の中央部から下方に突出されている。
【0035】
操作部21が押圧操作されると操作部21が弾性変形され操作部21に伴って操作軸23が下方へ移動され、操作部21に対する押圧操作が解除されると操作部21が弾性復帰され操作部21に伴って操作軸23が上方へ移動される。
【0036】
第1の部材17には幅狭部19における凹部17aが形成されていない位置に下方に突出された第1の被取付ピン24、24、・・・が設けられている。第1の被取付ピン24の下端寄りの位置には環状の結合用溝24aが形成されている。
【0037】
第1の部材17は操作軸23、23、・・・以外の部分が本体部25として設けられ、操作軸23、23、・・・が本体部25に対してそれぞれ着脱可能にされている。
【0038】
尚、第1の部材17においては、本体部25と操作軸23が一体に形成されていてもよい。この場合に、本体部25は弾性変形可能なエラストマー等のゴム材料によって形成され、操作軸23は一定の剛性を確保するために樹脂材料や金属材料によって形成されていることが望ましく、このような異なる材料による第1の部材17の形成はインサート成形によって行うことが可能である。
【0039】
第1の部材17の外周面は所定の各部分が他の部分より僅かに凹んだ状態又は僅かに突出した状態にされ、これらの各部分が平面状の対向面17b、17b、・・・として形成されている。対向面17bは、例えば、第1の係合爪22の上側や第1の係合爪22の近傍に位置されている。
【0040】
第1の部材17における外周面の上端部には外方に突出された隠蔽用突部17cが設けられている(図10参照)。隠蔽用突部17cは第1の部材17の前端部以外の部分に設けられている。第1の部材17における幅広部20の前端部にはカバー配置孔20aが形成されている。
【0041】
第2の部材18は前方に開口する略U字状に形成され、前後方向に延びる側部26、26と側部26、26の後端部間に設けられた基部27とを有している。第2の部材18には上方に突出された操作部28、28、・・・が設けられている。第2の部材18の内周面における下端部には内方に突出された第2の係合爪29、29、・・・が周方向に離隔して設けられている。
【0042】
第2の部材18には下方に開口された凹部18a、18a、・・・が形成され、凹部18a、18a、・・・がそれぞれ操作部28、28、・・・に対応して位置されている。第2の部材18には凹部18a、18a、・・・にそれぞれ下方に突出された操作軸30、30、・・・が設けられている。操作軸30は操作部28の中央部から下方に突出されている。
【0043】
操作部28が押圧操作されると操作部28が弾性変形され操作部28に伴って操作軸30が下方へ移動され、操作部28に対する押圧操作が解除されると操作部28が弾性復帰され操作部28に伴って操作軸30が上方へ移動される。
【0044】
第2の部材18には側部26、26における凹部18aが形成されていない位置に下方に突出された第2の被取付ピン31、31、・・・が設けられている。第2の被取付ピン31の下端寄りの位置には環状の結合用溝31aが形成されている。
【0045】
第2の部材18は操作軸30、30、・・・以外の部分が本体部32として設けられ、操作軸30、30、・・・が本体部32に対してそれぞれ着脱可能にされている。
【0046】
尚、第2の部材18においては、本体部32と操作軸30、30、・・・が一体に形成されていてもよい。この場合に、本体部32は弾性変形可能なエラストマー等のゴム材料によって形成され、操作軸30、30、・・・は一定の剛性を確保するために樹脂材料や金属材料によって形成されていることが望ましく、このような異なる材料による第2の部材18の形成はインサート成形によって行うことが可能である。
【0047】
第2の部材18の外周面は所定の各部分が他の部分より僅かに凹部18a側に位置されて凹んだ状態又は僅かに突出した状態にされ、これらの各部分が平面状の対向面18b、18b、・・・として形成されている。対向面18bは、例えば、第2の係合爪29の上側や第2の係合爪29の近傍に位置されている。
【0048】
第2の部材18における周面の上端部には外方に突出された隠蔽用突部18cが設けられている。隠蔽用突部18cは第2の部材18の左右両端部以外の部分と後端部以外の部分に設けられている。
【0049】
ケース体2に形成された内部空間2aには基板33が配置される。基板33は縦長の略矩形状に形成されている。基板33の上面には上方から押圧されて操作されるスイッチ34、34、・・・が前後左右に離隔して搭載されている。基板33には軸挿通孔33a、33a、・・・が前後左右に離隔して形成されている。
【0050】
基板33の上面における後端部にはUSB(Universal Serial Bus)等の図示しない端子が搭載されている。端子は基板33が内部空間2aに配置された状態において、ボトムケース5の後端部に形成された図示しない端子配置孔に配置され、端子に外部から信号線等のケーブルの接続が可能にされる。また、基板33の下面には図示しないスピーカー等が配置されていてもよい。スピーカーから出力される音響はボトムケース5の底面部14に形成された音響出力孔から外部に出力される。
【0051】
基板33の上面における前端部にはパネルホルダー35が取り付けられ、パネルホルダー35には上面側に表示パネル36が保持される。表示パネル36は基板33が内部空間2aに配置された状態において、アッパーケース4のパネル配置孔6eに配置され、表示パネル36に表示される画像や映像が外部から視認可能にされる。表示パネル36の上面には透明な材料によって形成されたパネルカバー37が配置され、表示パネル36がパネルカバー37によって保護される。
【0052】
基板33は軸挿通孔33a、33a、・・・にそれぞれ取付軸16、16、・・・の挿入部16a、16a、・・・が下方から挿入されることによりボトムケース5に位置決めされた状態で取り付けられる。尚、基板33とボトムケース5の底面部14との間には基板33を保護するための図示しないクッションが配置されていてもよい。
【0053】
基板33には上方からステム38が取り付けられる。ステム38は、例えば、ゴム材料等の弾性変形可能な材料によって形成され、上下方向を向く覆いベース部39と覆いベース部39からそれぞれ上方に突出されたスイッチ被覆部40、40、・・・と覆いベース部39の外周部からそれぞれ上方に突出された挿入突部41、41、・・・とを有している。
【0054】
覆いベース部39にはピン挿入孔39a、39aが左右に離隔して形成されている。スイッチ被覆部40は下方に開口された凹状に形成されている。スイッチ被覆部40、40、・・・は、例えば、左右方向において左右と中央の3列でそれぞれ前後に離隔して位置されている。
【0055】
ステム38は覆いベース部39が基板33の上側に位置された状態で基板33に取り付けられる。ステム38が基板33に取り付けられた状態においては、スイッチ34、34、・・・がそれぞれスイッチ被覆部40、40、・・・によって上方から覆われる。
【0056】
ステム38は覆いベース部39が防水シート42によって上方から覆われる。防水シート42はポリエチレンテレフタレート(PET)やウレタン等の水分を透過しない材料によって形成されている。防水シート42には挿入孔42a、42a、・・・が前後に離隔して形成されている。
【0057】
防水シート42は両面テープ等によりアッパーケース4の下面に接着される。従って、防水シート42によってアッパーケース4に形成された第1の取付孔6b、6b、・・・と第2の取付孔6c、6c、・・・が下方から閉塞され、第1の取付孔6b、6b、・・・と第2の取付孔6c、6c、・・・からの内部空間2aへの水分の侵入が防止される。また、第1の係合孔12、12、・・・及び第2の係合孔13、13、・・・がケース体2の内部空間2aに連通されている場合には、第1の係合孔12、12、・・・及び第2の係合孔13、13、・・・が下方から閉塞され、第1の係合孔12、12、・・・及び第2の係合孔13、13、・・・からの内部空間2aへの水分の侵入が防止される。
【0058】
ステム38は3列のうち中央の列に位置されたスイッチ被覆部40、40、・・・がそれぞれ挿入孔42a、42a、・・・に下方から挿入される。覆いベース部39の一部を除いた部分に防水シート42が上方から密着されてもよい。
【0059】
アッパーケース4とボトムケース5の結合に際しては、パッキン43がアッパーケース4とボトムケース5の間に配置される。パッキン43はゴム材料等によって環状に形成されアッパーケース4の外周部とボトムケース5の外周部に密着される。パッキン43によってアッパーケース4とボトムケース5の間の隙間が封止され、この隙間からの水分の侵入が防止される。
【0060】
アッパーケース4とボトムケース5は結合ピン4a、4a、・・・がそれぞれ結合穴15a、15a、・・・に挿入されて結合される。このときアッパーケース4の挿入ピン4b、4bがそれぞれステム38のピン挿入孔39a、39aに挿入されると共にアッパーケース4のベース面部6によってステム38の覆いベース部39が防水シート42を介して上方から押さえられる。また、ステム38の挿入突部41、41、・・・がそれぞれアッパーケース4の挿入取付孔6d、6d、・・・に下方から挿入され、ステム38のスイッチ被覆部40、40、・・・がそれぞれアッパーケース4の操作孔6a、6a、・・・に下方から挿入される。
【0061】
アッパーケース4とボトムケース5は結合ピン4aが結合穴15aに挿入されて結合された状態において、ネジ止め等によって固定される。アッパーケース4とボトムケース5が結合されることによりケース体2が構成される。
【0062】
上記したように、ケース体2とキートップ3の間には第1の防水板44と第2の防水板45が配置される。
【0063】
第1の防水板44はウレタン等の水分を透過しない弾性変形可能な材料によって形成されている。第1の防水板44は第1の部材17の形状に対応して前後方向に延びる形状に形成されている。
【0064】
第1の防水板44には複数の第1のピン挿通孔44aが前後に離隔して形成されている。第1の防水板44には第1のピン挿通孔44aの前後両側に孔閉塞部44b、44bが設けられている。孔閉塞部44bは、例えば、外形状が円形状に形成され上方に膨らむ形状に形成されている。
【0065】
第1の防水板44はアッパーケース4における仕切用壁部8の内側の部分に上方から配置される。第1の防水板44がアッパーケース4に配置された状態においては、アッパーケース4に形成された操作孔6a、6a、・・・の真上にそれぞれ孔閉塞部44b、44b、・・・が位置され、操作孔6a、6a、・・・が第1の防水板44によって覆われる。このとき第1のピン挿通孔44a、44a、・・・はそれぞれ第1の取付孔6b、6b、・・・の真上に位置される。
【0066】
第2の防水板45はウレタン等の水分を透過しない弾性変形可能な材料によって形成されている。第2の防水板45は第2の部材18の形状に対応して前方に開口する略U字状に形成されている。
【0067】
第2の防水板45の前後に延びる二つの部分にはそれぞれ複数の第2のピン挿通孔45aが前後に離隔して形成されている。第2の防水板45には第2のピン挿通孔45aの前後両側に孔閉塞部45b、45bが設けられている。孔閉塞部45bは、例えば、外形状が円形状に形成され上方に膨らむ形状に形成されている。
【0068】
第2の防水板45はアッパーケース4における外壁部7と仕切用壁部8の間の部分に上方から配置される。第2の防水板45がアッパーケース4に配置された状態においては、アッパーケース4に形成された操作孔6a、6a、・・・の真上にそれぞれ孔閉塞部45b、45b、・・・が位置され、操作孔6a、6a、・・・が第2の防水板45によって覆われる。このとき第2のピン挿通孔45a、45a、・・・はそれぞれ第2の取付孔6c、6c、・・・の真上に位置される。
【0069】
<キートップのケース体に対する着脱>
次に、キートップ3のケース体2に対する着脱について説明する(図9乃至図11参照)。
【0070】
上記のように、アッパーケース4に第1の防水板44と第2の防水板45が配置された状態において、ケース体2に第1の部材17と第2の部材18が取り付けられる。
【0071】
ケース体2に対する第1の部材17の取付は、上記のように、第1の防水板44がアッパーケース4に配置された状態において、第1の係合爪22、22、・・・がそれぞれ仕切用壁部8の第1の係合孔12、12、・・・の開口縁に係合されると共に第1の被取付ピン24、24、・・・がそれぞれ第1の防水板44の第1のピン挿通孔44a、44a、・・・を挿通され第1の取付孔6b、6b、・・・に挿入されて嵌合されることにより行われる。このとき第1の部材17のカバー配置孔20aにパネルカバー37が挿入されて配置される。
【0072】
第1の被取付ピン24が第1の取付孔6bに挿入されるときには、第1の被取付ピン24は先端部が結合用突部6fに摺動されて径が小さくなるように弾性変形され、先端部が結合用突部6fを乗り越えたときに弾性復帰して結合用溝24aの開口縁に結合用突部6fが係合される(図9参照)。
【0073】
第1の部材17がケース体2に取り付けられた状態においては、操作軸23、23、・・・がそれぞれ第1の防水板44の孔閉塞部44b、44b、・・・に上方から接した状態にされる。従って、操作部21が押圧操作されて弾性変形されると、操作軸23が下方へ移動され孔閉塞部44bとステム38のスイッチ被覆部40が弾性変形されてスイッチ34が押圧され、押圧されたスイッチ34に応じた所定の機能が実行される。一方、操作部21に対する押圧操作が解除されて操作部21が弾性復帰されると、操作軸23が上方へ移動され孔閉塞部44bとスイッチ被覆部40が弾性復帰されてスイッチ34に対する押圧が解除される。
【0074】
第1の部材17がケース体2に取り付けられた状態においては、アッパーケース4における仕切用壁部8の内側壁面8aと第1の部材17の対向面17b、17b、・・・との間にそれぞれ隙間50、50、・・・が形成されている(図10参照)。また、第1の部材17における隠蔽用突部17cの先端縁が内側壁面8aの上端部に密着された状態にされている。従って、隠蔽用突部17cの下側の部分に隙間50が形成され、隙間50は隠蔽用突部17cによって上方から閉塞され、隙間50への水分の侵入が防止される。
【0075】
ケース体2に対する第2の部材18の取付は、上記のように、第2の防水板45がアッパーケース4に配置された状態において、第2の係合爪29、29、・・・がそれぞれ仕切用壁部8の第2の係合孔13、13、・・・の開口縁に係合されると共に第2の被取付ピン31、31、・・・がそれぞれ第2の防水板45の第2のピン挿通孔45a、45a、・・・を挿通され第2の取付孔6c、6c、・・・に挿入されて嵌合されることにより行われる。
【0076】
第2の被取付ピン31が第2の取付孔6cに挿入されるときには、第2の被取付ピン31は先端部が結合用突部6fに摺動されて径が小さくなるように弾性変形され、先端部が結合用突部6fを乗り越えたときに弾性復帰して結合用溝31aの開口縁に結合用突部6fが係合される(図9参照)。
【0077】
第2の部材18がケース体2に取り付けられた状態においては、操作軸30、30、・・・がそれぞれ第2の防水板45の孔閉塞部45b、45b、・・・に上方から接した状態にされる。従って、操作部28が押圧操作されて弾性変形されると、操作軸30が下方へ移動され孔閉塞部45bとステム38のスイッチ被覆部40が弾性変形されてスイッチ34が押圧され、押圧されたスイッチ34に応じた所定の機能が実行される。一方、操作部28に対する押圧操作が解除されて操作部28が弾性復帰されると、操作軸30が上方へ移動され孔閉塞部45bとスイッチ被覆部40が弾性復帰されてスイッチ34に対する押圧が解除される。
【0078】
アッパーケース4における仕切用壁部8の外側壁面8bと第2の部材18の対向面18b、18b、・・・との間にそれぞれ隙間60、60、・・・が形成されている。また、第2の部材18における隠蔽用突部18cの先端縁が外側壁面8bの上端部に密着された状態にされている。従って、隠蔽用突部18cの下側の部分に隙間60が形成され、隙間60は隠蔽用突部18cによって上方から閉塞され、隙間60への水分の侵入が防止される。
【0079】
上記のように第1の部材17がケース体2に取り付けられた状態において、第1の部材17をケース体2に対して持ち上げるようにして引っ張ることにより、第1の係合爪22が弾性変形されて第1の係合孔12から引き出されると共に第1の被取付ピン24が第1の取付孔6bから引き出され第1の部材17をケース体2から取り外すことができる。
【0080】
このとき、例えば、ドライバー(マイナスドライバー)等の工具70によって遮蔽用突部17cを押圧して工具70を隙間50に挿入し、工具70によって第1の部材17を持ち上げて第1の部材17をケース体2から取り外すことができる。遮蔽用突部17cは工具70によって押圧されて弾性変形されるが、工具70に対する押圧が解除されることにより弾性復帰して元の形状に戻る。
【0081】
また、上記のように第2の部材18がケース体2に取り付けられた状態において、第2の部材18をケース体2に対して持ち上げるようにして引っ張ることにより、第2の係合爪29が弾性変形されて第2の係合孔13から引き出されると共に第2の被取付ピン31が第2の取付孔6cから引き出され第2の部材18をケース体2から取り外すことができる。
【0082】
このとき、例えば、工具70によって遮蔽用突部18cを押圧して工具70を隙間60に挿入し、工具70によって第2の部材18を持ち上げて第2の部材18をケース体2から取り外すことができる(図11参照)。遮蔽用突部18cは工具70によって押圧され弾性変形されるが、工具70に対する押圧が解除されることにより弾性復帰して元の形状に戻る。
【0083】
尚、リモートコントロール装置においては、製造者や販売者等のロゴ等が表示される場合があるが、このようなロゴ等をキートップ3の表面に表示することが可能である。
【0084】
このようにロゴ等を付すことによりキートップ3が操作を行う部分として機能すると共に銘板としても機能し、ケース体2の内部に配置される各部に対する高い防水性を確保した上で銘板としても機能するキートップ3をケース体2に対して交換可能な構成にされる。
【0085】
<まとめ>
以上に記載した通り、リモートコントロール装置1にあっては、内部空間2aにスイッチ34が配置されると共に内部空間2aに連通された連通孔(操作孔6a、第1の取付孔6b、第2の取付孔6c又は挿入取付孔6d)が形成されたケース体2と、ケース体2に対して着脱可能にされ操作部21、28を有するキートップ3と、キートップ3とケース体2の間に配置され連通孔を閉塞する弾性変形可能な第1の防水板44と第2の防水板45とを備えている。
【0086】
従って、操作部21、28を有するキートップ3と内部空間2aにスイッチ34が配置されたケース体2との間に存在する弾性変形可能な第1の防水板44と第2の防水板45によって連通孔が閉塞されると共にキートップ3がケース体2に対して交換可能にされるため、高い防水性を確保した上で複数の種類の外部機器に対する操縦を行うことができる。
【0087】
このようにリモートコントロール装置1においては高い防水性が確保されるため、動作の信頼性の向上を図ることができる。また、キートップ3をケース体2に対して交換することが可能であるため、リモートコントロール装置1の汎用性が高くなり利便性の向上を図ることができる。
【0088】
また、リモートコントロール装置1にあっては、キートップ3にスイッチ34を操作する操作軸23、30が設けられ、第1の防水板44と第2の防水板45にそれぞれ操作孔6aを閉塞する弾性変形可能な孔閉塞部44b、45bが設けられ、スイッチ34が操作孔6aと孔閉塞部44b、45bを介して操作軸23、30によって押圧されることにより操作される。
【0089】
従って、操作孔6aを閉塞する弾性変形可能な孔閉塞部44b、45bを介してスイッチ34が操作されるため、ケース体2の内部空間2aに配置される各部に対する高い防水性を確保した上でスイッチ34を確実に操作することができる。
【0090】
さらに、キートップ3に弾性変形可能な第1の係合爪22と第2の係合爪29が設けられ、ケース体2に第1の係合孔12と第2の係合孔13が形成され、第1の係合爪22と第2の係合爪29がそれぞれ第1の係合孔12と第2の係合孔の各開口縁に係合されることによりキートップ3がケース体2に取り付けられる。
【0091】
従って、弾性変形された第1の係合爪22と第2の係合爪29が弾性復帰されてそれぞれ第1の係合孔12と第2の係合孔13の開口縁に係合されることによりキートップ3がケース体2に取り付けられるため、キートップ3のケース体2への着脱を容易かつ迅速に行うことができる。
【0092】
さらにまた、ケース体2に仕切用壁部8が設けられ、キートップ3に仕切用壁部8の内側壁面8a又は外側壁面8bに対向する対向面17b、18bが形成され、内側壁面8a又は外側壁面8bと対向面17b、18bの間に隙間50、60が形成されている。
【0093】
従って、内側壁面8a又は外側壁面8bと対向面17b、18bの間に形成された隙間50、60にドライバー等の工具70を挿入することが可能になり、工具70を用いてキートップ3をケース体2から容易に取り外すことができる。
【0094】
また、キートップ3には内側壁面8aと外側壁面8bにそれぞれ接し隙間50、60を隠蔽する遮蔽用突部17c、18cが設けられている。
【0095】
従って、遮蔽用突部17c、18cによって隙間50、60が露出されないため、隙間50、60に水分が侵入し難く、ケース体2に対する防水性の向上を図ることができる。
【0096】
さらに、遮蔽用突部17c、18cが弾性変形可能にされているため、隙間50、60に工具70が挿入されるときに遮蔽用突部17c、18cが弾性変形されると共に工具70が隙間50、60から引き出されたときに遮蔽用突部17c、18cが弾性復帰して内側壁面8a又は外側壁面8bに接する。
【0097】
従って、工具70の隙間50、60への挿入作業を容易に行うことができると共にケース体2に対する防水性の向上を図ることができる。
【0098】
さらにまた、キートップ3のうち操作部21、28を有する部分が本体部25、32として設けられ、操作軸23、30が本体部25、32に対して着脱可能にされている。
【0099】
従って、本体部25、32に対する操作軸23、30の取付位置を対応する外部機器に応じて任意に選定することが可能になり、リモートコントロール装置1の汎用性の向上を図ることができる。
【0100】
例えば、複数の操作部21、28のうち一部の操作部21、28に対応する位置にのみ操作軸23、30が取り付けられてもよく、必要な操作部21、28のみを操作可能にすることにより製造コストの削減を図った上で汎用性の向上を図ることができる。
【0101】
加えて、キートップ3に第1の被取付ピン24と第2の被取付ピン31が設けられ、ケース体2に第1の被取付ピン24と第2の被取付ピン31がそれぞれ嵌合される第1の取付孔6bと第2の取付孔6cが形成され、内部空間2aに第1の取付孔6bと第2の取付孔6cを覆う防水シート42が配置され、防水シート42を挟んでキートップ3の反対側にスイッチ34が位置されている。
【0102】
従って、第1の取付孔6b及び第2の取付孔6cとスイッチ34の間に第1の取付孔6bと第2の取付孔6cを覆う防水シート42が位置されるため、スイッチ34に対する防水性の向上を図ることができる。
【0103】
尚、上記には、キートップ3が第1の部材17と第2の部材18の二つの部材によって構成された例を示したが、キートップ3は二つの部材によって構成されることに限られることはなく、一つの部材であってもよく三つ以上の部材によって構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0104】
1 リモートコントロール装置
2 ケース体
2a 内部空間
3 キートップ
6a 操作孔(連通孔)
6b 第1の取付孔(連通孔)
6c 第2の取付孔(連通孔)
6d 挿入取付孔(連通孔)
8 仕切用壁部
8a 内側壁面
8b 外側壁面
12 第1の係合孔
13 第2の係合孔
17b 対向面
17c 隠蔽用突部
18b 対向面
18c 隠蔽用突部
21 操作部
22 第1の係合爪
23 操作軸
24 第1の被取付ピン
25 本体部
28 操作部
29 第2の係合爪
30 操作軸
31 第2の被取付ピン
32 本体部
33 基板
34 スイッチ
42 防水シート
44 第1の防水板
44b 孔閉塞部
45 第2の防水板
45b 孔閉塞部
50 隙間
60 隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11