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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023102487
(43)【公開日】2023-07-25
(54)【発明の名称】コネクタ構成体
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/64 20060101AFI20230718BHJP
   H01R 13/639 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
H01R13/64
H01R13/639 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022002999
(22)【出願日】2022-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 大亮
(72)【発明者】
【氏名】野崎 新史
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA09
5E021FA14
5E021FA16
5E021FC31
5E021FC36
5E021FC38
5E021HA05
5E021HB07
5E021HB11
5E021HC11
5E021HC31
5E021JA05
5E021KA06
(57)【要約】
【課題】コネクタの組み立て作業の効率を向上させる。
【解決手段】コネクタ構成体10は、雄コネクタ20と、雄コネクタ20と嵌合する雌コネクタ60と、を備え、雄コネクタ20は、雄コネクタ20に対して移動可能に組み付けられるリテーナ40を備え、雌コネクタ60は、雄コネクタ20との嵌合方向に延びるカム板66を有し、カム板66には、嵌合方向に対して傾斜したカム溝71が形成され、リテーナ40は、カム溝71と係合するカムピン43と、を有し、リテーナ40は、カムピン43がカム溝71に導かれることで、嵌合方向に直交する第1方向に移動し、雄コネクタ20と雌コネクタ60とが嵌合する過程において、嵌合開始前であることを示す初期位置から、嵌合が完了したことを示す嵌合完了位置まで移動する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタと、前記コネクタと嵌合する相手コネクタと、を備えたコネクタ構成体であって、
前記コネクタは、前記コネクタに対して移動可能に組み付けられるリテーナを備え、
前記相手コネクタは、前記コネクタとの嵌合方向に延びるカム板を有し、
前記カム板には、前記嵌合方向に対して傾斜したカム溝が形成され、
前記リテーナは、前記カム溝と係合するカムピンと、を有し、
前記リテーナは、前記カムピンが前記カム溝に導かれることで、前記嵌合方向に直交する第1方向に移動し、前記コネクタと前記相手コネクタとが嵌合する過程において、嵌合開始前であることを示す初期位置から、嵌合が完了したことを示す嵌合完了位置まで移動する、コネクタ構成体。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタ構成体であって、
前記カムピンは、前記カム溝と係合する外周面を有する軸部と、前記軸部に接続され、前記軸部の前記外周面よりも大径のストッパ部と、を備え、
前記カム溝の溝幅は、前記ストッパ部の直径よりも小さい、コネクタ構成体。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタ構成体であって、
前記コネクタは、前記第1方向から見た場合に傾いているとともに、前記嵌合方向及び前記第1方向に直交する第2方向から見た場合に傾いている第1コード配置面を有し、
前記第1コード配置面には、識別子が配され、
前記リテーナは、シャッター部を有し、
前記シャッター部は、前記リテーナが前記初期位置にあるときは、前記識別子の前記第2方向手前側に位置して、前記第2方向からの前記識別子の視認を阻害し、前記リテーナが前記嵌合完了位置にあるときは、前記識別子の前記第2方向手前側から前記第1方向に退避して、前記第2方向手前側からの前記識別子の視認を阻害しない、コネクタ構成体。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタ構成体であって、
前記リテーナは、前記嵌合方向から見た場合に傾いているとともに、前記第1方向から見た場合に傾いている第2コード配置面を有し、
前記第2コード配置面には、識別子が配され、
前記コネクタは、前記嵌合完了位置における前記第2コード配置面の前記嵌合方向側に開口した確認窓を有する、コネクタ構成体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタ構成体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、相手コネクタとの嵌合が適正に完了したかを検知可能なコネクタが知られている(特開2020-72013号公報)。このコネクタは嵌合保証部品を有する。嵌合保証部品は、コネクタに対して、仮係止位置と、本係止位置との間を移動可能に組み付けられている。相手コネクタとコネクタとが嵌合していない状態では、嵌合保証部品は仮係止位置に保持されており、相手コネクタとコネクタとが嵌合した状態では、嵌合保証部品は本係止位置に移動可能になっている。嵌合保証部品を仮係止位置から本係止位置に移動することで、相手コネクタとコネクタとの嵌合が完了したことを確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-72013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の構成によれば、相手コネクタとコネクタとを嵌合させた後に、嵌合保証部品を仮係止位置から本係止位置に移動させるという操作を行う。このため、コネクタの組み立て作業の効率が低下するおそれがある。
【0005】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタの組み立て作業の効率を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、コネクタと、前記コネクタと嵌合する相手コネクタと、を備えたコネクタ構成体であって、前記コネクタは、前記コネクタに対して移動可能に組み付けられるリテーナを備え、前記相手コネクタは、前記コネクタとの嵌合方向に延びるカム板を有し、前記カム板には、前記嵌合方向に対して傾斜したカム溝が形成され、前記リテーナは、前記カム溝と係合するカムピンと、を有し、前記リテーナは、前記カムピンが前記カム溝に導かれることで、前記嵌合方向に直交する第1方向に移動し、前記コネクタと前記相手コネクタとが嵌合する過程において、嵌合開始前であることを示す初期位置から、嵌合が完了したことを示す嵌合完了位置まで移動する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、コネクタの組み立て作業の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態1に係る雄コネクタと、雌コネクタとを示す分解斜視図である。
図2図2は、雄コネクタと、雌コネクタとを示す断面図である。
図3図3は、リテーナを取り付ける前の雄ハウジングの一部を示す斜視図である。
図4図4は、リテーナと、雌ハウジングとを示す斜視図である。
図5図5は、嵌合が完了したコネクタ構成体を示す斜視図である。
図6図6は、嵌合が完了したコネクタ構成体を示す断面図である。
図7図7は、製造工程後の雄コネクタ20を示す斜視図である。
図8図8は、図7のA-A断面図である。
図9図9は、組付工程後の雄コネクタ20を示す断面図である。
図10図10は、嵌合途中のコネクタ構成体を示す斜視図である。
図11図11は、図10のB-B断面図である。
図12図12は、嵌合が完了したときのコネクタ構成体を示す斜視図である。
図13図13は、図12のC-C断面図である。
図14図14は、図12のD-D断面図である。
図15図15は、実施形態2に係る雄コネクタと、雌コネクタとを示す分解斜視図である。
図16図16は、嵌合途中のコネクタ構成体を示す斜視図である。
図17図17は、嵌合途中のコネクタ構成体を示す側面図である。
図18図18は、嵌合が完了したときのコネクタ構成体を示す斜視図である。
図19図19は、嵌合が完了したときのコネクタ構成体を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0010】
(1)本開示は、コネクタと、前記コネクタと嵌合する相手コネクタと、を備えたコネクタ構成体であって、前記コネクタは、前記コネクタに対して移動可能に組み付けられるリテーナを備え、前記相手コネクタは、前記コネクタとの嵌合方向に延びるカム板を有し、前記カム板には、前記嵌合方向に対して傾斜したカム溝が形成され、前記リテーナは、前記カム溝と係合するカムピンと、を有し、前記リテーナは、前記カムピンが前記カム溝に導かれることで、前記嵌合方向に直交する第1方向に移動し、前記コネクタと前記相手コネクタとが嵌合する過程において、嵌合開始前であることを示す初期位置から、嵌合が完了したことを示す嵌合完了位置まで移動する。
【0011】
リテーナが、初期位置から嵌合完了位置まで移動したことを確認することにより、コネクタと相手コネクタとの嵌合が完了したことを確認できる。これにより、コネクタと相手コネクタとの嵌合動作の後に、嵌合保証部材を別途移動させる操作が不要となるので、コネクタの組み立て作業の効率を向上させることができる。
【0012】
(2)前記カムピンは、前記カム溝と係合する外周面を有する軸部と、前記軸部に接続され、前記軸部の前記外周面よりも大径のストッパ部と、を備え、前記カム溝の溝幅は、前記ストッパ部の直径よりも小さいことが好ましい。
【0013】
軸部とカム溝との係合が外れにくくなり、より確実に嵌合動作を完了させることができる。
【0014】
(3)前記コネクタは、前記第1方向から見た場合に傾いているとともに、前記嵌合方向及び前記第1方向に直交する第2方向から見た場合に傾いている第1コード配置面を有し、前記第1コード配置面には、識別子が配され、前記リテーナは、シャッター部を有し、前記シャッター部は、前記リテーナが前記初期位置にあるときは、前記識別子の前記第2方向手前側に位置して、前記第2方向からの前記識別子の視認を阻害し、前記リテーナが前記嵌合完了位置にあるときは、前記識別子の前記第2方向手前側から前記第1方向に退避して、前記第2方向手前側からの前記識別子の視認を阻害しないことが好ましい。
【0015】
嵌合前であってリテーナが初期位置にあるときは、第2方向手前側から識別子を視認できず、嵌合が完了してリテーナが嵌合完了位置にあるときは、第2方向手前側から識別子を視認できる。これにより、識別子の視認の可否によって、嵌合が完了したか否かを確認できる。
【0016】
(4)前記リテーナは、前記嵌合方向から見た場合に傾いているとともに、前記第1方向から見た場合に傾いている第2コード配置面を有し、前記第2コード配置面には、識別子が配され、前記コネクタは、前記嵌合完了位置における前記第2コード配置面の前記嵌合方向側に開口した確認窓を有していてもよい。
【0017】
確認窓を通して識別子の視認の可否を確認することにより、嵌合方向側から嵌合が完了したか否かを確認できる。
【0018】
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0019】
<実施形態1>
本開示の実施形態1について、図1から図14を参照しつつ説明する。図1図2に示すように、本実施形態に係るコネクタ構成体10は、雄コネクタ20(コネクタの一例)と、雌コネクタ60(相手コネクタの一例)と、を有する。
【0020】
以下の説明において、上下方向(第1方向の一例)とは、図2において紙面に直交する方向をいう。紙面に対して手前側を上方向、奥側を下方向とする。前後方向(嵌合方向の一例)は、図2における雄コネクタ20と雌コネクタ60との嵌合方向を基準とし、互いに嵌合する嵌合面側を前側とする。左右方向(第2方向の一例)については、雄コネクタ20及び雌コネクタ60のそれぞれを嵌合面と反対側から見た場合の左方向及び右方向を基準として説明する。上下方向、前後方向、左右方向はそれぞれ直交する方向である。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
【0021】
[雄コネクタ20]
雄コネクタ20は、図2に示すように、雄端子21と、雄端子21を収容する雄ハウジング22と、雄ハウジング22に取り付けられるリテーナ40と、を備える。
【0022】
雄端子21は、金属板材が所定の形状にプレス加工されることにより形成される。雄端子21は、前方に突出する板状をなすタブ23と、タブ23の後方に連なるとともに電線24が接続される電線接続部25と、を有する。電線接続部25が電線24の外周に圧着されることにより、電線24と電線接続部25とが電気的に接続されるようになっている。
【0023】
雄ハウジング22は、全体として略直方体形状をなしており、絶縁性の合成樹脂により形成されている。雄ハウジング22は前方に開口するフード部26を有する。フード部26内には、雄端子21のタブ23が前方に突出した状態で配されている。雄ハウジング22には雄端子21が収容される複数(本実施形態では2つ)の雄キャビティ27が、上下方向に間隔を空けて形成されている。雄キャビティ27の内部には、前方に突出して延びるとともに弾性変形可能な雄ランス28が形成されている。雄ランス28の前端部が雄端子21に後方から係止することにより、雄端子21が雄キャビティ27内に抜け止め状態で保持されるようになっている。フード部26の右壁29の前端には、雄ロック部30が左方に突出して設けられている。
【0024】
雄ハウジング22の下壁22bには、前後方向に延びる一対のレール受部39が設けられている(図9参照)。各レール受部39は、互いに平行であり、相手側のレール受部39に対向する面に配された装着溝39aを有している。
【0025】
図1に示すように、雄ハウジング22の左壁22aには、雄ハウジング22の内部空間と外部とを連通する開口部31が設けられている。開口部31は、左方から見て、2つの矩形が前後方向に繋がった形状をしている。開口部31には、後述するリテーナ40が開口部31の一部を塞ぐように組み付けられる。図3に示すように、雄ハウジング22の内部には、上下方向に延びる2本のガイドレール32a、32bが、前後方向に並んで配されている。
【0026】
雄ハウジング22の左壁22aから下壁22bにかけて、雄ハウジング22の一部が左方から右方に向かって斜め下方に切り欠かれており、切り欠かれた箇所は第1スリット36を形成している。斜めに切り欠かれた第1スリット36の内壁(右奥壁)は、識別子37が設けられた第1コード配置面38である。第1コード配置面38は、雄ハウジング22の左壁22aよりも右側(雄ハウジング22の内部側)に位置している。第1スリット36の上端は、開口部31と繋がっている。
【0027】
第1コード配置面38は、前後方向に対して平行であり、左右方向及び上下方向の両方に対して傾斜している。下方及び左方の2方向から、識別子を視認可能である。第1コード配置面38の傾斜角度は、左右方向にのびる平面及び上下方向にのびる平面の両方に対して、共に概ね45度となっている。
【0028】
識別子57としては、一次元コード、二次元コード、三次元コードのいずれを用いてもよいが、本明細書では二次元コードが用いられている。また、本明細書の識別子37は、第1コード配置面38にレーザ加工が施されることによって印字されているが、第1コード配置面38とは別に形成された板状のコードが第1コード配置面38に貼着される構成としてもよい。
【0029】
識別子37には、「嵌合完了」や「ロットナンバー」などの情報が二次元コードとして記録されている。この識別子37をリーダー、カメラ等の所定の装置を用いて読み取ることができ、読み取った情報を記録装置に記録できる。例えば、雄コネクタ20と雌コネクタ60とを嵌合させた後、所定の検出装置が識別子37を検出して情報を読み取ることで、雌コネクタ60と雄コネクタ20の嵌合が適正に完了したことを記録装置に記録できるようになっている。
【0030】
図1に示すように、リテーナ40は、雄ハウジング22の開口部31に対して左方から組み付けられている。リテーナ40の上下方向の大きさは、開口部31よりも小さい。リテーナ40が組み付けられた雄ハウジング22を左方から見ると、リテーナ40と開口部31のとの間には、上下方向の隙間がある。
【0031】
図4に示すように、リテーナ40は、リテーナ本体41と、カムピン保持部42と、カムピン43と、シャッター部44と、を有している。リテーナ40は、絶縁性の合成樹脂により形成されている。
【0032】
リテーナ本体41は、リテーナ40の後方側を構成する、前後方向に長い矩形板状の部材である。リテーナ本体41は、規制部46と、2対のロックアーム45a、45bと、を有している。規制部46は、リテーナ本体41の前端部から右方向に突出して形成されている。図2に示すように、規制部46は、雄ランス28が弾性変形する弾性変形空間33内に左方から進入して前方の雄ランス28及び後方のガイドレール32aに当接し、雄ランス28の弾性変形を妨げる。
【0033】
ロックアーム45a、45bは、規制部46の後方において、前後方向に間隔を空けて右方向に突出して形成されている。ロックアーム45a、45bの先端には、それぞれ前後方向に突出する突起が形成されている。図2に示すように、ロックアーム45a、45bの突起がガイドレール32a、32bと弾性的に係合することにより、リテーナ40が雄ハウジング22に左方向に抜け止めされた状態で組み付けられている。
【0034】
規制部46は、前方の雄ランス28に当接しており、かつ、後方のガイドレール32aにも当接している。さらに、ロックアーム45a、45bは、それぞれ前方のガイドレール32a、後方のガイドレール32bに当接している。リテーナ40は、雄ハウジング22に対して、前後方向の変位が規制されている。
【0035】
一方、雄ハウジング22に対するリテーナ40の上下方向の変位は規制されていない。リテーナ40は、ガイドレール32a、32bに沿って、上下方向に移動することができる。具体的には、リテーナ40は、図1に示す開口部31の下壁にリテーナ40の端縁が当接する位置(初期位置)と、開口部31の上壁にリテーナ40の端縁が当接する位置(上限位置)との間で、上下方向に移動可能である。なお、雄ハウジング22にリテーナ40を組み付けた後は、リテーナ40は初期位置にセットされる。
【0036】
図4に示すように、カムピン保持部42は、リテーナ本体41の前端からさらに前方に向かって延びる、前後方向に長い矩形板状の部材である。カムピン保持部42の前端部寄りの板面には、右方向に突出するカムピン43が形成されている。
【0037】
カムピン43は、カムピン保持部42に近い方から順に、円柱状の軸部47と、軸部47よりも直径の大きい円柱状のストッパ部48と、を有している。軸部47をなす円柱と、ストッパ部48をなす円柱は、左右方向の同軸上に形成されている。軸部47の直径は、後述するカム溝71の溝幅よりも小さくなっている。軸部47の外周面は、雄コネクタ20と雌コネクタ60とを嵌合させる際に、後述するカム溝71と係合する。
【0038】
シャッター部44は、リテーナ本体41の前端部寄りの位置から下方に突出して形成された矩形板状の部材である。シャッター部44の前後方向の長さは、第1スリット36(図1図3参照)の前後方向の長さよりも小さい。シャッター部44は、第1スリット36の内側において上下方向に移動できるようになっている。
【0039】
シャッター部44の上下方向の長さは、左方から見た第1コード配置面38の上下方向の長さよりも小さい。リテーナ40が初期位置に配されているとき、シャッター部44は下壁22bよりも下方に突出しないようになっている(図1参照)。また、リテーナ40が後述する嵌合完了位置に配されているときは、シャッター部44の下端が識別子37の上端よりも上方に位置する(図5参照)。
【0040】
[雌コネクタ60]
図2に示すように、雌コネクタ60は、雌ハウジング61と、雌ハウジング61に収容される雌端子62と、を備える。
【0041】
雌端子62は、金属板材が所定の形状にプレス加工されることにより形成される。雌端子62は、雄端子21のタブ23が挿入される接続筒部63と、接続筒部63の後方に連なるとともに電線24が接続される電線接続部64と、を有する。タブ23が接続筒部63内に挿入されると、接続筒部63内に配された弾性接触片(図示せず)とタブ23とが弾性的に接触するようになっている。これにより雄端子21と雌端子62とが電気的に接続されるようになっている。また、電線接続部64が電線24の外周に圧着されることにより、電線24と電線接続部64とが電気的に接続されるようになっている。
【0042】
雌ハウジング61は、略箱型の雌ハウジング本体65と、カム板66と、を有する。雌ハウジング61は、絶縁性の合成樹脂により形成されている。図2に示すように、雌ハウジング本体65の左側には、前端部から後方に延びる雌ロックアーム67が形成されている。雌ロックアーム67は左右方向に弾性変形可能である。雌ロックアーム67の後端部寄りの位置には、左方に突出する雌ロック部68が形成されている。
【0043】
雌ハウジング本体65は前方及び後方に開口する複数(本実施形態では2つ)の雌キャビティ69を有する。雌キャビティ69内には後方から雌端子62が収容されるようになっている。雌キャビティ69は、左右方向について雌ハウジング本体65の中央位置付近に、上下方向に間隔を空けて並んで形成されている。
【0044】
図4に示すように、カム板66は、雌ハウジング本体65の右側の外周面から前方に向かって延びる矩形板状の部材である。カム板66の前端寄りの部分は、上腕部70aと下腕部70bの2つに分かれている。カム溝71は、上腕部70aの下面と、下腕部70bの上面とで囲まれた、カム板66を左右方向に貫通する溝である。カム溝71は、前端の導入部71aと、後端の突き当りである終端部71bと、導入部71aと終端部71bの間に位置する傾斜部71cと、に分けられる。
【0045】
導入部71aにおいて、カム溝71は前方に向かって開いている。導入部71aは、カム板66の下方寄りに配されている。雌コネクタ60を雄コネクタ20に挿入すると、初期位置に配されたリテーナ40の軸部47が、導入部71aからカム溝71に導かれる。
【0046】
傾斜部71cにおいて、上腕部70aの下面と、下腕部70bの上面は、共に後方に向かって上がるように傾斜しており、終端部71bは導入部71aよりも上方に位置する。言い換えると、カム溝71は、前方から後方に向かって上方に傾斜している。
【0047】
カム溝71の溝幅は、導入部71aから終端部71bにかけて一定の値である。具体的には、カム溝71の幅は、軸部47の直径よりも大きく、ストッパ部48の直径よりも小さい。このようにすると、ストッパ部48によってカムピン43の左右方向の変位が抑制されるため、カムピン43とカム溝71の係合が外れにくい。
【0048】
[嵌合の完了]
次に、嵌合の完了について説明する。嵌合が完了したときのコネクタ構成体10を、図5図6に示す。
【0049】
雌コネクタ60が雄コネクタ20に挿入されると、雌ロック部68が雄ロック部30に当接し、雌ロックアーム67は右方に弾性変形する。雌コネクタ60をさらに前方に向けて押圧して雌ロック部68が雄ロック部30を乗り越えると、雌ロックアーム67は復帰変形し、雄ロック部30の後端部と、雌ロック部68の後端部とが当接する。このとき、雌コネクタ60は、雄コネクタ20に対して後方に抜け止めされており、嵌合が完了している。
【0050】
[製造工程]
雄コネクタ20を製造する際には、まず、雄ハウジング22の第1コード配置面38に識別子37が形成される。その後、図7に示すように、リテーナ40が開口部31に組み付けられ、初期位置にセットされる。
【0051】
製造工程の完了後、組付工程に進む前の雄コネクタ20に対して、識別子37が正常に検出可能か否かの確認が行われる。この確認は、例えば、検出装置によって識別子37を読み取ることができるか否かをテストすることにより行われる。
【0052】
雄コネクタ20が例えば車体パネル80に組み付けられていない状態では、図8の矢線S1で示すように、リテーナ40の位置にかかわらず、雄コネクタ20の下方から識別子37を視認可能であり、かつ、検出装置を容易に近付けることができる。これにより、スムーズに識別子37を検出できる。
【0053】
識別子37が正常に検出可能であることが確認された雄コネクタ20は、雌コネクタ60とともに次の組付工程に進む。
【0054】
[組付工程]
続いて、雄コネクタ20を車体パネル80に組み付けて固定する工程について、図9を参照して説明する。なお、図9図14における断面の位置は、図7のA-A断面(シャッター部44を含む断面)と同一の位置である。
【0055】
車体パネル80は、パネル表面80aから突出した一対のレール81を備えている。レール81が装着溝39aに進入してレール受部39に係合することで、雄コネクタ20が車体パネル80に組み付けられる。
【0056】
雄コネクタ20が車体パネル80に組み付けられた状態では、識別子37は車体パネル80によって隠されている。矢線S2で示すように、下方から識別子37を視認することはできず、検出装置によって読み取ることもできない。
【0057】
リテーナ40は初期位置に配されており、シャッター部44は、識別子37の左側(第2方向手前側の一例)に、間隔を空けて配される。矢線S3で示すように、雄コネクタ20の左側から識別子37を視認しようとしても、シャッター部44によって識別子37の全部または一部が隠されている。シャッター部44によって識別子37の視認が阻害され、検出装置で読み取ることができない。これにより、リテーナ40が初期位置にある場合、すなわち雌コネクタ60との嵌合が完了していない場合には、誤って識別子37が読み取られてしまうことを回避できる。
【0058】
[組立工程]
次に、図10から図14を参照して、雄コネクタ20と、雌コネクタ60とを嵌合させ、コネクタ構成体10を組み立てる工程について説明する。また、嵌合の過程におけるリテーナ40の移動についても説明する。
【0059】
嵌合前は、雄コネクタ20と雌コネクタ60は向かい合わせになるように配置される。雄コネクタ20と雌コネクタ60を互いに接近させることで嵌合が開始される(図10参照)。
【0060】
図11図10のB-B断面図である。雌コネクタ60が雄コネクタ20に挿入されると、図11に示すように、初期位置にあるリテーナ40の軸部47は、導入部71aからカム溝71に入り込み、軸部47の外周面がカム溝71に係合する。なお、図13における断面の位置は、図11と同一の位置である。
【0061】
図12及び図13に示すように、雌コネクタ60を押圧してさらに押し込むと、カム板66が前方へ移動する。傾斜部71cにおいて、軸部47は上方に傾斜した下腕部70bの上面によって押し上げられ、リテーナ40が上方に移動する。嵌合が完了したときは、軸部47はカム溝71の終端部71bに位置する。嵌合が完了したときのリテーナ40の位置を嵌合完了位置とする。
【0062】
嵌合前に初期位置に配されていたリテーナ40は、嵌合する過程において上方に移動し、嵌合が完了したときには、嵌合完了位置に到達する。
【0063】
リテーナ40が初期位置から嵌合完了位置に移動するのに伴い、シャッター部44は上方に移動する。嵌合前の初期位置において、識別子37の左方に配されていたシャッター部44(図10参照)は、嵌合が完了したときには上方に退避している(図12参照)。図14に示すように、リテーナ40が嵌合完了位置にあるときのシャッター部44の下端は、識別子37の上端よりも上方に配されている。リテーナ40が嵌合完了位置にあるときは、矢線S4で示すように、雄コネクタ20の左側から識別子37の全体を視認することができる。また、雄コネクタ20の左側から、検出装置によって識別子37を検出し、読み取ることができる。
【0064】
[実施形態1の作用効果]
続いて、実施形態1の作用効果について説明する。実施形態1のコネクタ構成体10によれば、リテーナ40は、カムピン43がカム溝71に導かれることで、上方に移動する。リテーナ40は、雄コネクタ20と雌コネクタ60とが嵌合する過程において、嵌合開始前であることを示す初期位置から、嵌合が完了したことを示す嵌合完了位置まで移動するようになっている。
【0065】
上記の構成によれば、リテーナ40の位置が、嵌合完了位置か、初期位置かを確認することで、嵌合が完了したか否かを判断することができる。リテーナ40は、嵌合動作のみによって、初期位置から嵌合完了位置まで移動する。雄コネクタ20と雌コネクタ60との嵌合動作の後に、嵌合保証部材を別途移動させる操作が不要になり、コネクタ構成体10の組み立て工程における作業効率を向上させることができる。
【0066】
また、カムピン43は、カム溝71と係合する外周面を有する軸部47と、軸部47に接続され、軸部47の外周面よりも大径のストッパ部48と、を備え、カム溝71の溝幅は、ストッパ部48の直径よりも大きい。
【0067】
このような構成によれば、カム溝71の溝幅よりも大径のストッパ部48によって、カム溝71と係合する軸部47の左右方向の変位が妨げられる。軸部47の外周面とカム溝71との係合が外れにくくなるため、より確実にリテーナ40を嵌合完了位置まで移動させることができる。
【0068】
また、雄コネクタ20は、上下方向から見た場合に傾いているとともに、左右方向から見た場合に傾いている第1コード配置面38を有し、第1コード配置面38には、識別子37が配され、リテーナ40は、シャッター部44を有し、シャッター部44は、リテーナ40が初期位置にあるときは、識別子37の左側に位置して、左方向からの識別子37の視認を阻害し、リテーナ40が嵌合完了位置にあるときは、識別子37の左手前側から上方向に退避して、左手前側からの識別子37の視認を阻害しない。
【0069】
このような構成では、嵌合前のシャッター部44は、識別子37の左側に配されており、左方からの識別子の視認を阻害する。一方、嵌合が完了したときは、シャッター部44は上方に退避しているため、識別子37の視認を阻害せず、左方から識別子37を視認することができるようになる。これにより、識別子37の視認の可否により、嵌合が完了したか否かを確認できる。
【0070】
また、上下方向から見て傾いている第1コード配置面38に配された識別子37は、識別子37の左方において上下方向に移動可能なシャッター部44と接触しない。これにより、識別子37がシャッター部44と接触して損傷し、検出装置による読み取りができなくなることを確実に回避できる。
【0071】
<実施形態2>
実施形態2について、図15から図19を参照して説明する。実施形態2に係るコネクタ構成体110は、図15に示すように、リテーナ140と、雄ハウジング122と、雌ハウジング61と、を有する。実施形態2では、リテーナ140と雄ハウジング122の形状が、実施形態1とは異なっている。その他の構成については、実施形態1と同様のものに同一の符号を付し、説明を省略する。実施形態1と同様の作用効果についても、説明を省略する。
【0072】
[リテーナ140]
リテーナ140は、リテーナ本体141と、リテーナ本体141の前方寄りの部分から下方に向かって突出したリテーナ突起90と、を有している。リテーナ突起90の後方側の面は、上方から下方に向かって斜め前方に傾斜して形成された第2コード配置面91である。リテーナ突起90の前方側の面は、リテーナ本体141から下方に向かって切り立っている。
【0073】
第2コード配置面91には、識別子137が設けられている。第2コード配置面91は、左右方向にのびる平面であり、上下方向にのびる平面及び前後方向にのびる平面の両方に対して傾斜している。言い換えると、第2コード配置面91は、下方及び後方から見た場合に傾いている。これにより、下方及び後方の2方向から、識別子137を視認できる。第2コード配置面91の傾斜角度は、上下方向及び前後方向の両方に対して、概ね45度となっている。
【0074】
[雄ハウジング122]
図15に示すように、ガイドレール132aの下方側には、左方から右方に向かって矩形状に切り欠かれた第2スリット92が形成されている。第2スリット92の上下方向の長さは、識別子137を後方から見たときの上下方向の長さよりも大きい。雄ハウジング122の左側の外周面を基準とした、第2スリット92の左右方向の長さは、識別子137の左右方向の長さよりも大きい。第2スリット92は、ガイドレール132aを前後方向に貫通しているため、第2スリット92を通して、ガイドレール132aの前後を見通すことができる。
【0075】
雄ハウジング122の後壁122cには、雄ハウジング122の左側の外周面から右方に向かって矩形状に切り欠かれた第3スリット93(確認窓の一例)が形成されている。第3スリット93は、後壁122cを前後方向に貫通している。
【0076】
第3スリット93の上下方向の長さは、識別子137を後方から見たときの上下方向の長さよりも大きい。雄ハウジング122の左側の外周面を基準とした第3スリット93の左右方向の長さは、識別子137の左右方向の長さよりも大きい。
【0077】
第3スリット93は、後方から見て第2スリット92と重畳する位置に形成されている。雄ハウジング122の後方から第3スリット93を覗きこむと、第2スリット92及び第3スリット93を通して、第2スリット92よりも前方を視認できるようになっている。
【0078】
雄ハウジング122の下壁122bには、雄ハウジング122の左側の外周面から右方に向かって矩形状に切り欠かれた第4スリット94が形成されている。実施形態1の第1スリット36とは異なり、第4スリットの3つの内壁(前壁と後壁と右奥壁)は全て上下方向に切り立った面である。第4スリット94の前後方向の長さは、リテーナ突起90の基端(上端)における前後方向の長さよりも大きい。雄ハウジング122の左側の外周面を基準とした第4スリット94の左右方向の長さは、リテーナ突起90の左右方向の長さよりも大きい。
【0079】
リテーナ140は、雄ハウジング122の開口部131に左側から組み付けられ、その後初期位置にセットされる。雄ハウジング122は、リテーナ140を上下方向に移動可能な状態で保持する。
【0080】
雄コネクタ120に雌コネクタ60を嵌合させる過程であって、リテーナ140が初期位置にあるときのコネクタ構成体110を、図16及び図17に示す。リテーナ140が初期位置にあるときは、リテーナ突起90は第4スリット94の内部に収容されている。このとき、矢線S5で示すように、第3スリット93を後方から見ると、第3スリット93を通して前方に位置するリテーナ本体141の後端部が見える。つまり、リテーナ140が初期位置にあるときは、リテーナ本体141に阻害されて、第3スリット93よりも前方を視認することができない。
【0081】
雄コネクタ120と雌コネクタ60の嵌合が完了して、リテーナ140が嵌合完了位置にあるときのコネクタ構成体110を、図18及び図19に示す。リテーナ140が嵌合完了位置にあるときは、第3スリット93の前方の空間からリテーナ本体141が上方に退避している。このとき、矢線S6で示すように、第3スリット93を後方から見ると、第3スリット93及び第2スリット92を通して、さらに前方に位置する識別子137を視認できる。
【0082】
[実施形態2の作用効果]
リテーナ140は、後方から見た場合に傾いているとともに、下方から見た場合に傾いている第2コード配置面91を有し、第2コード配置面91には、識別子137が配され、雄コネクタ120は、嵌合完了位置における第2コード配置面91の後方に開口した第3スリット93を有している。
【0083】
例えば、コネクタ構成体110の左右方向に他のコネクタ構成体や部品が配されている場合、コネクタ構成体110の左右方向から識別子を視認したり、検出装置を近付けたりすることは困難である。しかし、コネクタ構成体の前後方向には、電線を取り回すためのスペースや、嵌合動作のためのスペースが空けられていることが多い。
【0084】
実施形態2に係るコネクタ構成体110では、これらのスペースを利用して、雄コネクタ20の後方に開口した第3スリット93を通して後方から識別子137を視認する。これにより、嵌合が完了したか否かを検出できる。
【0085】
<他の実施形態>
(1)実施形態1では、第1コード配置面38は、前後方向にのびる平面としたが、前後方向に対して傾いた方向にのびる平面としてもよい。上下方向及び左右方向の両方に対して傾斜していればよい。
【0086】
(2)実施形態2では、第2コード配置面は、左右方向にのびる平面としたが、左右方向に対して傾いた方向にのびる平面としてもよい。上下方向及び前後方向の両方に対して傾斜していればよい。
【0087】
(3)カム溝71の溝幅は一定であるとしたが、一定でなくてもよい。軸部47の直径よりも大きければよい。
【0088】
(4)実施形態1、2では検出装置によって識別子37を読み取るようにしているが、識別子37は省略してもよく、これに伴いシャッター部等も省略してもよい。
【0089】
(4)実施形態1では、リテーナ40が初期位置にあるときには、シャッター部44によって左側からの識別子37の視認が阻害された。左側から見た場合にシャッター部44が識別子37の全てを覆っていなくても、少なくとも半分を覆っていれば、視認が阻害されたと判断してもよい。
【符号の説明】
【0090】
10、110: コネクタ構成体
20、120: 雄コネクタ
21: 雄端子
22、122: 雄ハウジング
22a、122a: 左壁
22b、122b: 下壁
23: タブ
24: 電線
25: 電線接続部
26: フード部
27: 雄キャビティ
28: 雄ランス
29: 右壁
30: 雄ロック部
31、131: 開口部
32a、32b、132a: ガイドレール
33: 弾性変形空間
36: 第1スリット
37、137: 識別子
38: 第1コード配置面
39: レール受部
39a: 装着溝
40、140: リテーナ
41、141: リテーナ本体
42: カムピン保持部
43: カムピン
44: シャッター部
45a、45b: ロックアーム
46: 規制部
47: 軸部
48: ストッパ部
57: 識別子
60: 雌コネクタ
61: 雌ハウジング
62: 雌端子
63: 接続筒部
64: 電線接続部
65: 雌ハウジング本体
66: カム板
67: 雌ロックアーム
68: 雌ロック部
69: 雌キャビティ
70a: 上腕部
70b: 下腕部
71: カム溝
71a: 導入部
71b: 終端部
71c: 傾斜部
80: 車体パネル
80a: パネル表面
81: レール
90: リテーナ突起
91: 第2コード配置面
92: 第2スリット
93: 第3スリット
94: 第4スリット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19