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特開2023-102687住所表示システム及び情報管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023102687
(43)【公開日】2023-07-25
(54)【発明の名称】住所表示システム及び情報管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20230718BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022003345
(22)【出願日】2022-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】522015917
【氏名又は名称】株式会社SESSION
(74)【代理人】
【識別番号】100100170
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 厚司
(74)【代理人】
【識別番号】100121924
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】奥野 司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】住所が特定されることはないが、住所を概略知ることができる住所表示方法、住所表示システム及び情報管理システムを提供する。
【解決手段】利用者を登録者として登録するときに、利用者に住所を表示するか否かを選択させる。地図データを取得し、地図データに基づいて登録者の住所を中心とする地図を表示し、登録者が住所非表示を選択していると判断したとき、登録者の住所を囲む所定範囲の領域Aを地図上にオーバーレイ表示する。登録者が住所非表示をしていると判断したとき、字名番地を省略した都道府県から市区町村までの住所Bを文字表示する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データを取得し、
前記地図データに基づいて登録者の住所を中心とする地図を表示し、
登録者の住所を囲む所定範囲の領域を前記地図上にオーバーレイ表示することを特徴とする住所表示方法。
【請求項2】
利用者を登録者として登録するときに、利用者に住所を表示するか否かを選択させ、
登録者が住所非表示を選択しているか否かを判断し、
登録者が住所非表示を選択していると判断したとき、登録者の住所を囲む所定範囲の領域を地図上にオーバーレイ表示することを特徴とする請求項1に記載の住所表示方法。
【請求項3】
登録者が住所非表示を選択していると判断したとき、字名番地を省略した都道府県から市区町村までを文字表示することを特徴とする請求項2に記載の住所表示方法。
【請求項4】
地図データを取得する地図データ取得手段と、
前記地図データに基づいて登録者の住所を中心とする地図を表示する地図表示手段と、
前記地図上に登録者の住所をマーキングする住所マーキング手段とを備え、
前記住所マーキング手段は、登録者の住所を囲む所定範囲の領域を前記地図上にオーバーレイ表示することを特徴とする住所表示システム。
【請求項5】
利用者を登録者として登録するときに、利用者に住所を表示するか否かを選択させる選択手段と、
登録者が住所非表示を選択しているか否かを判断する判断手段とを備え、
前記住所マーキング手段は、前記判断手段により登録者が住所非表示を選択していると判断したときに、登録者の住所を囲む所定範囲の領域をオーバーレイ表示する、ことを特徴とする請求項4に記載の住所表示システム。
【請求項6】
登録者の住所を文字で表示する住所文字表示手段を備え、
前記住所文字表示手段は、前記判断手段により登録者が住所非表示を選択していると判断したときに、字名番地を省略した都道府県から市区町村までを文字表示する、ことを特徴とする請求項5に記載の住所表示システム。
【請求項7】
管理者サーバと、
前記管理者サーバにネットワークを介して接続可能な複数の利用者端末とを備え、
前記管理者サーバに、請求項4から6のいずれかに記載の住所表示システムを備えることを特徴とする情報管理システム。
【請求項8】
前記管理サーバに、
登録者の得意業務をアイコンで表示する得意業務表示手段と、
前記利用者端末で前記得意業務を編集可能な得意業務編集手段と、
登録者の前記得意業務を前記アイコンの選択によって検索する得意業務検索手段とを備えることを特徴とする請求項7に記載の情報管理システム。
【請求項9】
前記管理サーバに、
登録者の稼働状況をアイコンで表示する稼働状況表示手段と、
前記利用者端末で前記稼働状況を編集可能な稼働状況編集手段と、
登録者の前記稼働状況を前記アイコンの選択によって検索する稼働状況検索手段とを備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の情報管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科技工士、義肢装具士、デザイナー、プログラマー等のフリーランス、陶芸家等主に自宅に事業所ないし作業場を置いている職業人の検索システムで使用するのに適した住所表示方法、住所表示システム及び情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
歯科技工士の事業所(歯科技工所)では、歯科医院から受注品目の増加、特殊な歯科素材や高度な加工が要求される。このような受注品目の増加や要求に対しては、自己の事業所の能力、3DプリンタやCAD/CAM装置等の高額機器の導入状況に応じて、内部処理するか、外部委託するかの選択が迫られる。また、自己の技工所で手が空いている場合には、外部の技工所から受託して稼働率を上げることも経営上重要である。
【0003】
外部委託する場合、周辺地域で対応可能な技工所を所属団体の名簿やインターネットを通じて探す必要があるが、手が空いているか否か、対応可能か否か、3DプリンタやCAD/CAM装置を導入しているか否かは問い合わせしないと分からない。
【0004】
また、内部処理できるようにするためには、高額な機器を導入するだけでなく、新たに歯科技工士や機器のオペレータ、補助者等を募集し採用する必要がある。
【0005】
さらに、外部技工所から委託を受けたい場合には、自己の技工所の状況を外部に発信する必要がある。
【0006】
このように、技工所の情報を外部に提供する必要性が高まっている一方で、歯科技工士は、主に自宅に事業所ないし作業場を置いている場合が多く、事業所を公開すると、自宅の住所が知られてしまい、プライバシー保護の観点から問題がある。
【0007】
特許文献1には、変更した地図の縮尺が所定の値以上である場合に、ポインタが示している住所を取得してその住所を入力し、変更した地図の縮尺が所定の値未満である場合に、ポインタが示している住所を取得せず、入力もしない住所入力装置が記載されている。
しかし、この装置では、地図の縮尺に応じて自動的に住所を表示するか否かが設定されるので、登録者の意思に応じて住所を非表示にすることはできない。
【0008】
特許文献2には、入力住所を用いて、郵便番号と住所表示英数字(丁目、番地及び号等)とを合成した統一表記住所を生成して管理する住所録管理システムが記載されているが、統一表記住所だけを表示したとしても、丁目、番地及び号等まで読み取れるので、住所が知られてしまうという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許第5429726号明細書
【特許文献2】特許第5866176号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、住所が特定されることはないが、住所を概略知ることができる住所表示方法、住所表示システム及び情報管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するための手段として、
(1)本発明に係る住所表示方法は、
地図データを取得し、
前記地図データに基づいて登録者の住所を中心とする地図を表示し、
登録者の住所を囲む所定範囲の領域を前記地図上にオーバーレイ表示することを特徴とする。
この手段では、登録者の住所は、地図上に領域で表示されるので、特定されることはないが、概略知ることができる。
【0012】
(2) 利用者を登録者として登録するときに、利用者に住所を表示するか否かを選択させ、
登録者が住所非表示を選択しているか否かを判断し、
登録者が住所非表示を選択していると判断したとき、登録者の住所を囲む所定範囲の領域を地図上にオーバーレイ表示することが好ましい。
この手段では、登録者が住所非表示を選択していれば、地図上に住所の領域がオーバーレイ表示されるので、住所が特定されることはない。
【0013】
(3) 登録者が住所非表示を選択していると判断したとき、字名番地を省略した都道府県から市区町村までを文字表示することが好ましい。
この手段では、登録者が住所非表示を選択していれば、都道府県から市区町村までしか文字表示されないので、住所を特定されることはない。
【0014】
(4)本発明に係る住所表示システムは、
地図データを取得する地図データ取得手段と、
前記地図データに基づいて登録者の住所を中心とする地図を表示する地図表示手段と、
前記地図上に登録者の住所をマーキングする住所マーキング手段とを備え、
前記住所マーキング手段は、登録者の住所を囲む所定範囲の領域を前記地図上にオーバーレイ表示することを特徴とする。
この手段では、本発明の住所表示システムによれば、登録者の住所は、地図上に領域で表示されるので、特定されることはないが、概略知ることができる。
【0015】
(5) 利用者を登録者として登録するときに、利用者に住所を表示するか否かを選択させる選択手段と、
登録者が住所非表示を選択しているか否かを判断する判断手段とを備え、
前記住所マーキング手段は、前記判断手段により登録者が住所非表示を選択していると判断したときに、登録者の住所を囲む所定範囲の領域をオーバーレイ表示する、ことが好ましい。
この手段では、登録者が住所非表示を選択していれば、地図上に住所の領域がオーバーレイ表示されるので、住所が特定されることはない。
【0016】
(6) 登録者の住所を文字で表示する住所文字表示手段を備え、
前記住所文字表示手段は、前記判断手段により登録者が住所非表示を選択していると判断したときに、字名番地を省略した都道府県から市区町村までを文字表示する、ことが好ましい。
この手段では、登録者が住所非表示を選択していれば、都道府県から市区町村までしか文字表示されないので、住所を特定されることはない。
【0017】
(7)本発明に係る情報管理システムは、
管理者サーバと、
前記管理者サーバにネットワークを介して接続可能な複数の利用者端末とを備え、
前記管理者サーバに、前記住所表示システムを備えることを特徴とする。
この手段では、情報管理システムによれば、登録者の住所は、地図上に領域で表示されるので、特定されることはないが、概略知ることができる。
【0018】
(8) 前記管理サーバに、
登録者の得意業務をアイコンで表示する得意業務表示手段と、
前記利用者端末で前記得意業務を編集可能な得意業務編集手段と、
登録者の前記得意業務を前記アイコンの選択によって検索する得意業務検索手段とを備えることが好ましい。
【0019】
(9)また、前記管理サーバに、
登録者の稼働状況をアイコンで表示する稼働状況表示手段と、
前記利用者端末で前記稼働状況を編集可能な稼働状況編集手段と、
登録者の前記稼働状況を前記アイコンの選択によって検索する稼働状況検索手段とを備えることが好ましい。
【0020】
この手段では、登録者の得意業務と稼働状況がアイコンで表示されるので、当該登録者の得意業務と稼働状況を視覚的に容易に迅速に把握することができる。
また、登録者は、利用者端末で得意業務と稼働状況を日々の状況に応じて迅速に編集することができる。
さらに、登録者の得意業務と稼働状況をアイコンの選択により容易に検索することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、登録者の住所は、地図上に領域で表示されるので、特定されることはないが、概略知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係る情報管理システムの概略構成図。
図2】トップページ画面を示す図。
図3】登録処理のフローチャート。
図4】検索処理のフローチャート。
図5】情報表示処理のフローチャート。
図6A】住所表示処理のフローチャート。
図6B】電話番号表示処理のフローチャート。
図7】新規登録画面を示す図。
図8】検索結果画面を示す図。
図9A】検索結果の詳細画面であって住所及び電話番号が非表示の場合を示す図。
図9B】検索結果の詳細画面であって住所及び電話番号が表示の場合を示す図。
図10】編集画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
【0024】
図1は、歯科技工所の情報を管理する情報管理システム1(以下、本システムということがある。)を示す。本情報管理システム1の説明上、本システム1に登録した歯科技工所を「登録者」、本システム1を利用する登録者又は第三者を「利用者」という。第三者には、歯科技工所と取引関係のある歯科医院、本システムに登録していない非登録者の歯科技工所、歯科技工所の取引業者、歯科技工士その他一般人をいう。
【0025】
情報管理システム1は、管理者サーバ2と、当該管理者サーバ2にインターネット等のネットワーク3を介して接続可能な利用者端末4とからなる。
【0026】
管理者サーバ2は、ディスプレイ等の表示部5と、キーボード、マウス等の入力部6と、制御部7と、地図データベース8と、技工所データベース9と、登録者データベース10と、住所データベース11とを備えている。
【0027】
制御部7は、図示しない中央演算処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)を有し、ROMに記憶した所定の情報管理プログラムを実行して、後述する情報登録処理、情報検索処理、情報表示処理、住所表示処理及び情報編集処理を実行する。
【0028】
また、制御部7は、本発明の住所表示システムの地図データ取得手段、地図表示手段、住所マーキング手段、選択手段、判断手段及び住所文字表示手段として機能する。また、制御部は、得意業務表示手段、稼働状況表示手段、得意業務編集手段、稼働状況編集手段、得意業務検索手段、及び稼働状況検索手段として機能する。
【0029】
地図データベース8は、地図提供業者の地図APIサービスを利用して取得した地図データ及び付随データを記憶する。
【0030】
技工所データベース9は、日本歯科技工士会の会員名簿から入手した全国の技工所の名称と住所を記憶する。
【0031】
登録者データベース10は、本システムに登録した登録者の情報を記憶する。登録者情報としては、技工所の名称、郵便番号、住所1(都道府県)、住所2(市区町村)、住所3(丁番地)、住所の表示又は非表示の識別、電話番号、「デジタルデザイン」,「スキャナ」,「加工機」等の得意業務、「手が足りません」,「手が空いています」,「求人」等の稼働状況、「デジタルデザイン」,「スキャナ」,「加工機」,「3Dプリンタ」,「CADCAM冠」,「ジルコニア」,「e.max」,「ラミネート」,「セレック」,「インプラント」,「ノンクラスプ」,「アタッチメント」,「矯正」,「チタン」,「コバルトボンド」,「マウスガード」,「院内ラボ」,「日祝対応可能」,「急ぎ対応可能」,「提携ラボ募集」等の特徴のキーワード、「歯冠修復」,「有床義歯」,「その他」,「全般」,「自費専門」等の専門分野、WEBサイト、画像等がある。
【0032】
住所データベース11は、日本郵便株式会社の郵便番号検索サービスを利用して取得した郵便番号と住所を記憶する。
【0033】
利用者端末4は、本システム1にアクセスする利用者が使用するコンピュータ、スマートフォン、タブレット等の端末である。利用者端末4は、ネットワーク3に接続可能で、図示しない制御手段、記憶手段、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力手段、ディスプレー等の表示手段、記憶手段を備える。利用者端末4には、本システム1に登録された登録者の端末、本システムに登録されていない歯科技工所(非登録者)の端末、歯科技工所と取引関係にある歯科医院の端末、その他一般人の端末がある。
【0034】
次に、本実施形態の情報管理システム1の処理動作を説明する。
【0035】
<トップページの表示>
利用者が本システム1にアクセスすると、管理者サーバ2はアクセスした利用者の利用者端末4に、図2に示す本システム1のトップページ20を表示する。
【0036】
トップページ20には、技工所の検索ツールとして、「地図検索」、「リアルタイムアイコン検索」、及び「キーワード検索」の3つが表示されている。
【0037】
「地図検索」には、日本の摸式地図に示す各地方の都道府県のアイコン21が表示されている。都道府県のアイコン21をクリックすることで、希望する都道府県に所在する技工所を検索することができる。
【0038】
「リアルタイムアイコン検索」には、「デジタルデザイン」、「スキャナ」及び「加工機」の得意業務のアイコン22と、「手が足りません」、「手が空いています」及び「求人」の業務状態のアイコン23が表示されている。得意業務と業務状態のアイコン22,23をクリックすることで、例えばデジタルデザインが得意な歯科技工所を検索することができ、また手が空いている技工所を検索することができる。
【0039】
「キーワード検索」には、「デジタルデザイン」,「スキャナ」,「加工機」,「3Dプリンタ」,「CADCAM冠」,「ジルコニア」,「e.max」,「ラミネート」,「セレック」,「インプラント」,「ノンクラスプ」,「アタッチメント」,「矯正」,「チタン」,「コバルトボンド」,「マウスガード」,「院内ラボ」,「日祝対応可能」,「急ぎ対応可能」,「提携ラボ募集」等の特徴のキーワードを選択するためのチェックボックス24と、キーワード検索ボタン25が設けられている。希望するキーワードのチェックボックス24にチェックを入力して、キーワード検索ボタン25を押すことで、チェックしたキーワードに対応する技工所を検索することができる。
【0040】
また、トップページ20には、「新規ご利用登録」のボタン26と、「メンバー入口」のボタン27とが表示されている。
【0041】
<情報登録処理>
図3は、情報登録処理のフローを示す。情報登録処理では、管理者サーバ2は、ステップ101で、トップページ20の「新規ご利用登録」のボタン26が押されると、ステップ102で、利用者端末4に図7に示す新規登録ページ30を表示する。
【0042】
新規登録ページ30には、技工所名称のテキストボックス31、郵便番号のテキストボックス32、住所1(都道府県)、住所2(市区町村)及び住所3(丁番地)のテキストボックス33、電話番号のテキストボックス34が表示されている。テキストボックス32に郵便番号を入力すると、当該郵便番号に対応する住所を住所データベース11から呼び出して、住所1,住所2のテキストボックス33-1,33-2に自動的に入力される。
【0043】
住所3のテキストボックス33-3に対応して、「表示」のチェックボックス35aが表示されている。「表示」のチェックボックス35aにチェックを入力しなければ、住所3が非表示となり、住所2の市区町村までしか表示されない。「表示」のチェックボックス35aにチェックを入力すると、住所3が表示され、登録者の住所が都道府県から丁番地(字名番地)まで全て表示される。本実施例では、「住所非表示」にデフォルト設定されているので、「表示」のチェックボックス35aにチェックしない限り、登録者の住所の字名番地は省略される。また、電話番号のテキストボックス34に対応して、「表示」のチェックボックス35bが表示されている。「表示」のチェックボックス35bにチェックを入力しなければ、電話番号が非表示となり、「表示」のチェックボックス35bにチェックを入力すると、電話番号が表示される。本実施例では、「電話番号非表示」にデフォルト設定されているので、「表示」のチェックボックス35bにチェックしない限り、登録者の電話番号は省略される。
【0044】
また、新規登録ページ30には、「デジタルデザイン」,「スキャナ」,「加工機」等の得意業務を示すアイコン22及びチェックボックス36と、「手が足りません」,「手が空いています」,「求人」等の稼働状況を示すアイコン23及びチェックボックス37とが表示され、これらから複数の選択が可能になっている。
【0045】
また、新規登録ページ30には、「3Dプリンタ」,「CADCAM冠」,「ジルコニア」,「e.max」,「ラミネート」,「セレック」,「インプラント」,「ノンクラスプ」,「アタッチメント」,「矯正」,「チタン」,「コバルトボンド」,「マウスガード」,「院内ラボ」,「日祝対応可能」,「急ぎ対応可能」,「提携ラボ募集」等の特徴のキーワードとチェックボックス38が表示され、これらから複数の選択が可能になっている。
【0046】
さらに、新規登録ページ30には、「歯冠修復」,「有床義歯」,「その他」,「全般」,「自費専門」等の専門分野とラジオボタン39が表示され、これらのいずれかの選択が可能になっている。
【0047】
また、新規登録ページ30には、WEBサイトのURLを入力するテキストボックス40が表示されている。さらに、新規登録ページ30には、利用者の画像ファイルのアップロードボタン41が表示され、利用者の画像ファイルから任意の画像を登録情報としてアップロードすることが可能になっている。
【0048】
さらに、新規登録ページ30には、「登録を申し込む」のボタン42が表示されている。
【0049】
図3に戻ると、管理者サーバ2は、ステップ103で技工所名称(必須)が入力され、ステップ104で郵便番号(必須)が入力されると、ステップ104-1で、当該郵便番号に対応する住所を住所データベース11から呼び出して、住所1,住所2のテキストボックス33-1,33-2に自動的に出力する。ステップ105で住所3(必須)が入力されると、ステップ106で、住所表示のチェックボックス35aがチェックされているか否か判断する。住所表示がチェックされていれば、ステップ106-1で住所表示フラグを1(オン)にする。ステップ107で電話番号(必須)が入力されると、ステップ108で、電話番号表示のチェックボックス35bがチェックされているか否か判断する。電話番号表示がチェックされていれば、ステップ108-1で電話番号表示フラグを1(オン)にする。ステップ109で画像(必須)が入力され、ステップ110で、「登録を申し込む」のボタン42が押されると、管理者サーバ2は、ステップ110-1で、入力された各項目を登録者データベース10に登録する。
【0050】
<情報検索処理>
図4は、情報検索処理のフローを示す。情報検索処理では、管理者サーバ2は、ステップ111で、トップページ20の検索条件を読み取り、ステップ112で読み取った検索条件で登録者データベース10から技工所を検索する。「地図検索」で都道府県のアイコン21が選択されれば、技工所データベース9と登録者データベース10から選択された都道府県に所在する技工所を検索する。また、「リアルタイムアイコン検索」で得意業務又は業務状況のアイコン22、23が選択されれば、登録者データベース10から選択された得意業務又は業務状況が登録された技工所を検索する。さらに、「キーワード検索」でキーワードが選択されてキーワード検索ボタン25が1であれば、登録者データベース10から選択されたキーワードが登録された技工所を検索する。ステップ113で、登録情報を読み取り、ステップ114で登録情報を表示する。
【0051】
本システム1の登録者でない歯科技工士の利用者が、「地図検索」で都道府県のアイコン21をクリックすると、技工所データベース9から、自己の技工所を含む当該都道府県の全ての技工所が検索されるので、検索された他の技工所の詳細を見て、住所が知られない等の本システム1の利便性を実感すれば、直ちにトップページ20の「登録を申し込む」のボタン42を押して本システム1に登録を申し込みことができるので、本システム1の利用が促進される。
【0052】
また、本システム1を利用して検索しようとする利用者は、アイコン22を見てクリックするだけで、迅速かつ容易に特定の業務を得意とする技工所を検索することができるとともに、アイコン23を見て、迅速かつ容易に手が空いている技工所を検索することができる。
【0053】
<情報表示処理>
図5は、ステップ114の登録情報表示処理のフローを示す。登録情報表示処理では、管理者サーバ2は、ステップ121で、利用者端末4に図8に示す検索結果画面50を表示する。ステップ122で、ヒットした全ての技工所のリスト(実施例では1~3)を表示する。ステップ123で、検索によりヒットした全ての技工所1~3を含む縮尺の地図を地図データベース8から読み込んで表示する。ステップ124で、各技工所1~3毎に、技工所名称とアイコン22,23と、詳細ボタン51を表示するとともに、ステップ125で住所表示する。住所表示については、後で詳細に説明する。
【0054】
ステップ126で、詳細ボタン51が押されると、ステップ127で、利用者端末4に図9A又は図9Bに示す検索結果詳細画面60を表示する。図9Aは、住所表示と電話番号表示をしない例、図9Bは、住所表示と電話番号表示をした例を示す。まず、ステップ128で、登録情報を表示する。すなわち、詳細ボタン51が押された技工所の名称、アイコン21、23を表示するとともに、詳細ボタン51が押された技工所を含む縮尺の地図を地図データベース8から読み込んで表示し、さらに、詳細ボタン51が押された技工所の専門分野、WEBサイト、テーマを表示する。ステップ129で住所を表示し、ステップ130で電話番号を表示する。住所表示と電話番号表示については、後で詳細に説明する。
【0055】
本システム1を利用して検索した利用者は、アイコン22を見て、特定の業務を得意とする技工所を知ることができるとともに、アイコン23を見て、手が空いている技工所を知ることができる。このため、技工所を探している歯科医院や、外部の技工所に外注を希望する登録者は、手が空いている技工所にその技工所が得意な仕事を発注することができる。
【0056】
<住所表示処理及び電話番号表示処理>
図6Aは、図5のステップ125,129の住所表示処理のフローを示す。管理者サーバ2は、ステップ131で、住所表示フラグが1であるか否かを判断する。住所表示フラグが1である場合、ステップ132で、図9Bに示すように、各事業所の住所の位置にピンPを地図上にオーバーレイ表示し、ステップ133で、図9Bに示すように、住所1から住所3までの住所Cを各技工所のリストに表示する。またステップ131で、住所表示フラグが1でない場合、ステップ134で、図9Aに示すように、各技工所の住所を中心とする所定距離の半径の領域円Aを地図上にオーバーレイ表示で表示し、ステップ135で、図9Aに示すように、住所1から住所2までの住所Bを所定位置に表示する。領域円Aの半径は、実施例では1kmであるが、これに限るものではない。領域円Aの中心には、検索結果の技工所リストの番号が表示される。これにより、技工所の番号と同じ番号の領域円Aにより、当該番号の技工所の位置を地図上で概略確認することができる。
【0057】
図9Aは、住所表示フラグが1でない場合、すなわち、住所非表示の場合の例を示す。技工所の住所は、住所3の字名番地を省略した住所1と2の都道府県から市区町村までの住所Bが文字表示されるので、住所の字名番地まで特定されることはないが、地図上に領域円Aで表示されるので、概略知ることができる。登録者にとっては、自己の技工所の住所を特定されないので、航空写真やストリートビュー(登録商標)で技工所の外観や周辺環境を知られることはない。
【0058】
なお、地図の拡大又は縮小により縮尺が変更された場合は、領域円Aを縮尺に応じて拡大又は縮小する。これにより、特に拡大の場合、地図の拡大とともに、領域円Aも大きくなるので、領域が分かり易くなる。逆に、領域円Aの大きさが変化しないと、地図が拡大したときに、領域円Aが相対的に小さくなり、住所が特定されやすくなる。
【0059】
図6Bは、図5のステップ130の電話番号表示処理のフローを示す。管理者サーバ2は、ステップ141で、電話番号表示フラグが1であるか否かを判断する。電話番号表示フラグが1である場合、ステップ142で、電話番号の欄に電話番号を表示する。またステップ141で、電話番号表示フラグが1でない場合、ステップ143で、電話番号を表示しない。図9Aに示すように、電話番号が表示されない場合、登録者にとっては、電話番号案内等で自己の技工所の住所を特定されないので、航空写真やストリートビュー(登録商標)で技工所の外観や周辺環境を知られることはない。
【0060】
<情報編集処理>
管理者サーバ2は、トップページ20の「メンバー入口」のボタン27が押されると、続いて入力されるログインIDとパスワードを確認して、図10に示す編集画面70を表示して、更新ボタン71が押されると、編集後の情報で登録者データベース10を更新する。これにより、登録者は、日々のリアルタイムで技工所の得意業務や業務状態等を更新して自己の技工所の状況を発信することで、受注拡大を企図したり、求人募集することができる。また、キーワードや専門分野、画像を日々、更新して、自己の技工所の最新の情報を発信することで、本システムを自己のホームページとして利用することもできる。
【0061】
本発明は、前記実施形態に限るものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨を変更することなく、前記実施形態の変更や修正を行うことができる。
【0062】
例えば、前記実施形態では、図7の新規登録ページにおいて、住所非表示をデフォルト設定し、住所を表示するチェックボックス35aを設けているが、逆に、住所表示をデフォルト設定し、住所を非表示とするチェックボックス35aを設けて、利用者に選択させるようにしてもよい。同様に、電話番号表示をデフォルト設定し、電話番号を非表示とするチェックボックス35bを設けて、利用者に選択させるようにしてもよい。また、チェックボックス35aにより住所を非表示とすることが選択された場合、自動的に電話番号も非表示としてもよい。
【0063】
また、前記実施形態では、図8の検索結果画面、図9の検索結果詳細画面において、登録者の住所を中心とする地図上の所定距離の半径の円Aを表示しているが、円の内部を着色したり、円の代わりに三角形や楕円形にしてもよい。
【0064】
前記実施形態は、歯科技工士の会員登録情報の情報管理システムについて説明したが、本発明は、歯科技工士に限らず、義肢装具士、デザイナー、プログラマー等のフリーランス、陶芸家等主に自宅に事業所ないし作業場を置いている職業人の情報管理システムにも適用することができる。
【符号の説明】
【0065】
A…領域円
B、C…住所
P…ピン
1…情報管理システム
2…管理者サーバ
3…ネットワーク
4…利用者端末
5…制御部
8…地図データベース
9…技工所データベース
10…登録者データベース
11…住所データベース
20…トップページ
30…新規登録ページ
35a、35b…表示チェックボタン
50…検索結果画面
60…検索結果詳細画面
70…編集画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9A
図9B
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理者サーバと、前記管理者サーバにネットワークを介して接続可能な複数の利用者端末とを備える情報管理システムにおける登録者の住所表示システムであって、
前記管理者サーバが、
地図データを取得する地図データ取得手段と、
前記利用者端末で入力される登録者の住所を取得する登録者住所取得手段と、
前記地図データに基づいて前記登録者の住所の位置含む地図を表示する地図表示手段と、
前記地図上に登録者の住所の位置をマーキングする住所マーキング手段とを備え、
前記住所マーキング手段は、登録者の住所の位置を囲む所定範囲の領域を前記地図上にオーバーレイ表示し、地図が拡大又は縮小により縮尺が変更された場合、前記領域を前記縮尺に応じて拡大又は縮小することを特徴とする住所表示システム。
【請求項2】
利用者を登録者として登録するときに、利用者に住所を表示するか否かを選択させる選択手段と、
登録者が住所非表示を選択しているか否かを判断する判断手段とを備え、
前記住所マーキング手段は、前記判断手段により登録者が住所非表示を選択していると判断したときに、登録者の住所の位置を囲む所定範囲の領域をオーバーレイ表示する、ことを特徴とする請求項に記載の住所表示システム。
【請求項3】
登録者の住所を文字で表示する住所文字表示手段を備え、
前記住所文字表示手段は、前記判断手段により登録者が住所非表示を選択していると判断したときに、字名番地を省略した都道府県から市区町村までを文字表示する、ことを特徴とする請求項に記載の住所表示システム。
【請求項4】
管理者サーバと、前記管理者サーバにネットワークを介して接続可能な複数の利用者端末とを備える情報管理システムであって、
請求項1から3のいずれかに記載の住所表示システムを備え、
前記管理サーバに、
登録者の得意業務をアイコンで表示する得意業務表示手段と、
前記利用者端末で前記得意業務を編集可能な得意業務編集手段と、
登録者の前記得意業務を前記アイコンの選択によって選択する得意業務選択手段と、
前記得意業務選択手段で選択された得意業務を有する登録者を検索する得意業務検索手段とを備えることを特徴とする情報管理システム。
【請求項5】
管理者サーバと、前記管理者サーバにネットワークを介して接続可能な複数の利用者端末とを備える情報管理システムであって、
請求項1から3のいずれかに記載の住所表示システムを備え、
前記管理サーバに、
登録者の稼働状況をアイコンで表示する稼働状況表示手段と、
前記利用者端末で前記稼働状況を編集可能な稼働状況編集手段と、
登録者の前記稼働状況を前記アイコンの選択によって選択する稼働状況選択手段と、
前記稼働状況選択手段で選択された稼働状況を有する登録者を検索する稼働状況検索手段とを備えることを特徴とする情報管理システム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、歯科技工士、義肢装具士、デザイナー、プログラマー等のフリーランス、陶芸家等主に自宅に事業所ないし作業場を置いている職業人の検索システムで使用するのに適した住所表示システム及び情報管理システムに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、住所が特定されることはないが、住所を概略知ることができる住所表示システム及び情報管理システムを提供することを課題とする。