(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023102700
(43)【公開日】2023-07-25
(54)【発明の名称】計測システムおよび計測方法
(51)【国際特許分類】
H04R 1/10 20060101AFI20230718BHJP
H04R 5/033 20060101ALI20230718BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
H04R1/10 104Z
H04R1/10 104E
H04R5/033 C
H04R5/033 Z
H04M1/00 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022003369
(22)【出願日】2022-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 健
【テーマコード(参考)】
5D005
5D011
5K127
【Fターム(参考)】
5D005BA13
5D005BB00
5D005BB08
5D011AC03
5K127BA03
5K127BB02
5K127BB33
5K127DA13
5K127GD03
5K127JA21
(57)【要約】
【課題】イヤフォンのお手入れの支援を行い、イヤフォンの音質が低下することを抑制できるようにする。
【解決手段】計測方法は、ユーザの左耳および右耳のそれぞれに装着されるイヤフォンと、ユーザにより携帯される無線端末と、を備え、イヤフォンは、ユーザがイヤフォンを使用した時間を計測および累積し、その累積時間を無線端末に送り、無線端末は、イヤフォンから累積時間を取得し、累積時間が予め定められた時間を超えているか否かを判定し、累積時間が予め定められた時間を超えていると判定した場合、前記イヤフォンのお手入れを前記ユーザに促す通知を生成する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの左耳および右耳のそれぞれに装着されるイヤフォンと、
前記ユーザにより携帯される無線端末と、を備え、
前記イヤフォンは、
前記ユーザが前記イヤフォンを使用した時間を計測および累積し、その累積時間を前記無線端末に送り、
前記無線端末は、
前記イヤフォンから前記累積時間を取得し、前記累積時間が予め定められた時間を超えているか否かを判定し、前記累積時間が予め定められた時間を超えていると判定した場合、前記イヤフォンのお手入れを前記ユーザに促す通知を生成する、
計測システム。
【請求項2】
前記イヤフォンは、音楽信号を再生可能なスピーカを有し、
前記使用した時間は、前記スピーカから前記音楽信号が再生された時間である、
請求項1に記載の計測システム。
【請求項3】
前記イヤフォンは、音楽信号を再生可能で、かつ、通話時の音声信号を出力可能なスピーカを有し、
前記使用した時間は、前記スピーカから前記音楽信号が再生された時間と、前記通話時に前記スピーカから前記音声信号が出力された時間との合計時間である、
請求項1に記載の計測システム。
【請求項4】
前記イヤフォンは、前記イヤフォンが前記ユーザの耳に装着されているか否かを検知する装着センサを有し、
前記使用した時間は、前記装着センサによって前記イヤフォンが前記ユーザの耳に装着されていると検知した時間である、
請求項1に記載の計測システム。
【請求項5】
前記無線端末は、前記通知を生成した後、前記累積時間が前記予め定められた時間を超えているか否かを繰り返し判定し、前記累積時間が前記予め定められた時間を超えていると判定する度に、前記通知を生成する、
請求項1に記載の計測システム。
【請求項6】
前記無線端末は、表示部を有し、
前記通知は、前記イヤフォンのお手入れを前記ユーザに促すメッセージを含む画面であり、
前記無線端末は、前記画面を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の計測システム。
【請求項7】
前記画面は、前記イヤフォンのお手入れを行う場合に押下されるお手入れ実行ボタンを更に有す、
請求項6に記載の計測システム。
【請求項8】
前記イヤフォンは、前記無線端末から前記ユーザによって前記お手入れ実行ボタンの押下が検知された旨の信号を取得した場合、前記累積時間を0にする、
請求項7に記載の計測システム。
【請求項9】
前記画面は、前記イヤフォンのお手入れを今行わない旨の確認ボタンをさらに有し、
前記無線端末は、前記ユーザによって前記確認ボタンが押下されたことを検知した場合、前記通知を生成するタイミングを指定させるためのタイマ設定を行う、
請求項7に記載の計測システム。
【請求項10】
前記通知は、前記イヤフォンのお手入れを前記ユーザに促す音声信号である、
請求項1に記載の計測システム。
【請求項11】
ユーザの左耳および右耳のそれぞれに装着されるイヤフォンと前記ユーザにより携帯される無線端末と、を制御する計測方法であって、
前記イヤフォンにおいて、
前記ユーザが前記イヤフォンを使用した時間を計測および累積し、
その累積時間を前記無線端末に送り、
前記無線端末において、
前記イヤフォンから前記累積時間を取得し、
前記累積時間が予め定められた時間を超えているか否かを判定し、
前記累積時間が予め定められた時間を超えていると判定した場合、前記イヤフォンのお手入れを促す通知を生成する、
計測方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、計測システムおよび計測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、パーソナル・コンピューティング・デバイスを用いた耳刺激装置を制御するためのシステムが開示されている。この計測システムは、電極がユーザの耳と良好に電気的に接触していない場合、ユーザに刺激の提供が阻止され、ユーザに電極の状態が通知される。この計測システムは、様々な場面において、ユーザに、イヤフォンの位置を変える、電極の少なくとも一部を交換する、洗浄する、湿らせる、ジェルを塗るといった指示を知らせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昨今、TWS(True Wireless Stereo)とも呼ばれる完全ワイヤレスイヤフォンをユーザが左右両耳にそれぞれ挿入して使用するスタイルが登場している。このようなイヤフォンは、ユーザの耳を密閉するイヤーピースが交換可能に装着される。ユーザがイヤフォンを使用するにつれ、スピーカ部分に埃あるいは耳垢等のゴミがたまり、イヤーピースの見栄えが悪くなるだけでなく、音が聞こえにくくなるといった問題がある。スピーカから出力された音の品質を下げずにユーザの耳に届けるには、ユーザによるイヤフォンのイヤーピース部分の定期的なお手入れが必要である。
【0005】
特許文献1では、イヤフォンの電極とユーザの耳とが電気的に接触しているか否かを計測することは開示されているが、イヤフォンのスピーカ部分にゴミがたまっているか否かの判定は想定されていない。そのため、ユーザの耳に安定的に高品質の音信号を届けることを支援する点で改善の余地があった。
【0006】
本開示は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、イヤフォンのお手入れの支援を行い、イヤフォンの音質が低下することを抑制する計測システムおよび計測方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、ユーザの左耳および右耳のそれぞれに装着されるイヤフォンと、前記ユーザにより携帯される無線端末と、を備え、前記イヤフォンは、前記ユーザが前記イヤフォンを使用した時間を計測および累積し、その累積時間を前記無線端末に送り、前記無線端末は、前記イヤフォンから前記累積時間を取得し、前記累積時間が予め定められた時間を超えているか否かを判定し、前記累積時間が予め定められた時間を超えていると判定した場合、前記イヤフォンのお手入れを前記ユーザに促す通知を生成する計測システムを提供する。
【0008】
また、本開示は、ユーザの左耳および右耳のそれぞれに装着されるイヤフォンと前記ユーザにより携帯される無線端末と、を制御する計測方法であって、前記イヤフォンにおいて、前記ユーザが前記イヤフォンを使用した時間を計測および累積し、その累積時間を前記無線端末に送り、前記無線端末において、前記イヤフォンから前記累計時間を取得し、前記累積時間が予め定められた時間を超えているか否かを判定し、前記累積時間が予め定められた時間を超えていると判定した場合、前記イヤフォンのお手入れを促す通知を生成する計測方法を提供する。
【0009】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、イヤフォンのお手入れの支援を行い、イヤフォンの音質が低下することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図4】本実施の形態に係るスマートフォンのブロック図
【
図5】実施の形態1に係るイヤフォンの使用時間を累積する処理を表すフローチャート
【
図6】実施の形態1に係る定期的にユーザにイヤフォンのお手入れを促す画面を表示するフローチャート
【
図7】実施の形態1に係るユーザにイヤフォンのお手入れを促す画面の例を表す図
【
図8】実施の形態1に係るユーザにイヤフォンのお手入れを促す音声の一例を表す図
【
図9】実施の形態2に係るイヤフォンの使用時間を累積する処理を表すフローチャート
【
図10】実施の形態2に係るユーザにイヤフォンのお手入れを促す画面を表示するフローチャート
【
図11】実施の形態2に係るユーザにイヤフォンのお手入れをするか否かの入力を求める画面の例を表す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を適宜参照して、本開示に計測システムおよび計測方法を具体的に開示した実施の形態について、詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の記載の主題を限定することは意図されていない。
【0013】
(実施の形態1)
実施の形態1では、計測システム100は、イヤフォン1の使用された時間に基づいて定期的にユーザにイヤフォン1のお手入れを促すメッセージを表示/操作部30に表示する例を説明する。
【0014】
まず、
図1および
図2を参照して、イヤフォンのハードウェア構成について説明する。
図1は、イヤフォンの正面図を示す図である。
図2は、イヤフォンの背面図を示す図である。
【0015】
なお、説明の便宜上、
図1に示すようにイヤフォン1LのタッチセンサTCLの面に対して直行する軸をZ軸とする。Z軸に対して垂直(つまりイヤフォン1LのタッチセンサTCLに平行)かつイヤフォン1Lからイヤフォン1Rに延びる軸をY軸とする。Y軸及びZ軸に対して垂直な軸をX軸とする。本実施の形態では、
図1に係るイヤフォン1Lの向きを正面図と定義する。これらの方向に係る表現は、説明の便宜上用いられるものであって、当該構造の実使用時における姿勢を限定する意図ではない。また、他の図面についても同様である。
【0016】
また、本実施の形態では、左右一対のイヤフォン1L、1Rにおいて左耳のイヤフォン1Lおよび右耳のイヤフォン1Rの構成は同一である。同一の構成要素の符合は、左耳のイヤフォン1Lでは末尾に「L」を、右耳のイヤフォン1Rでは末尾に「R」を付して表現する。以下の説明では、その一方の左側のイヤフォン1Lのみを説明し、その他方の、右側のイヤフォン1Rの説明を省略する。
【0017】
イヤフォン1は、ユーザの左耳および右耳のそれぞれに装着され、それぞれの一端側に異なるサイズを有する複数のイヤーピースが交換可能に装着されるイヤフォン1L、1Rである。イヤフォン1は、ユーザの左耳に装着されるイヤフォン1Lとユーザの右耳に装着されるイヤフォン1Rとにより構成される、独立して単独で動作可能な2つのイヤフォン(つまり、イヤフォン1Lおよびイヤフォン1R)により構成されてよい。この場合、イヤフォン1Lとイヤフォン1Rとは無線(例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信)で通信可能となっている。または、イヤフォン1は、イヤフォン1Lとイヤフォン1Rとが有線(言い換えると、ワイヤ等のケーブル)で接続される一対のイヤフォンとして構成されてもよい。
【0018】
図1に示すように、イヤフォン1Lは、ユーザの耳に装着して使用されるインナー型の音響装置であり、ユーザが所持するスマートフォンあるいは携帯型音楽プレーヤ等の外部機器から無線(例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信)で送信される音データ(例えば音楽データ)を受信する。イヤフォン1Lは、受信された音データに基づく音信号を音響的に出力する。また、イヤフォン1Lは、未使用時には充電ケースであるクレードル(不図示)に載置される。イヤフォン1Lに内蔵されるバッテリB1L(
図3)が満充電でない場合等に、イヤフォン1Lがクレードルの所定の載置箇所に載置されると、クレードルから送電される電力に基づいてイヤフォンに内蔵されるバッテリB1Lは充電される。
【0019】
イヤフォン1Lの構造部材としてハウジングHOLを有する。ハウジングHOLは、合成樹脂、金属、セラミックなどの材料が複合体で設けられ、その内部に収納空間が形成される。また、ハウジングHOLには、その収納空間に連通する取付円筒部(不図示)が設けられる。
【0020】
イヤフォン1Lは、イヤフォン1Lの本体に取り付けられるイヤーピースIPLを有する。例えば、イヤフォン1Lは、ユーザの耳に対しイヤーピースIPLにより外耳道の内部に挿入された状態で保持され、この保持された状態がイヤフォン1Lの使用状態とされる。
【0021】
イヤーピースIPLは、シリコンなどの柔軟性のある部材からなり、内筒部(不図示)および外筒部(不図示)を有して射出成型される。イヤーピースIPLは、その内筒部でハウジングHOLの取付円筒部に挿嵌して固定され、またこのハウジングHOLの取付円筒部に対し交換可能(着脱自在)に設けられる。イヤーピースIPLは、その外筒部でユーザの外耳道に装着され、装着する外耳道の形状に応じて弾性変形する。この弾性変形により、イヤーピースIPLはユーザの外耳道に保持される。イヤーピースIPLは、複数の異なるサイズを有する。イヤーピースIPLは、複数の異なるサイズのイヤーピースのうちいずれかのサイズのイヤーピースがイヤフォン1Lに取り付けられユーザの左耳に装着される(以降、ユーザの耳に装着されているイヤーピースを「装着中イヤーピース」と称する)。
【0022】
操作入力部の一例として、タッチセンサTCLは、
図1に示すようにハウジングHOLのイヤーピースIPLが配置された一端側と反対側の他端側に設けられる。タッチセンサTCLは、ユーザの入力操作(例えばタッチ操作)を検知するタッチセンサ機能を有するセンサ素子である。センサ素子は、例えば静電容量式のタッチセンサの電極である。タッチセンサTCLは、例えば真円状の面として形成されてもよいし、例えば、楕円上の面として形成されてもよい。また、タッチセンサTCLは、矩形状の面として形成されてもよい。
【0023】
また、ユーザの指等によるタッチセンサTCLへのタッチ操作として、例えば次のような操作が挙げられる。イヤフォン1Lは、短い時間のタッチ操作が行われた場合、外部機器に対し音楽の再生、停止、曲送り、曲戻し等のうちいずれかを指示してもよい。イヤフォン1Lは、長い時間のタッチ操作(いわゆる長押しタッチ)が行われた場合、スマートフォン等の外部機器とBluetooth(登録商標)等の無線通信を行うためのペアリング動作等を行ってもよい。また、イヤフォン1Lは、タッチセンサTCLの表面を指でなぞる(いわゆるスワイプ動作)が行われた場合、再生されている音楽の音量調整等を行ってもよい。
【0024】
ライト10L(発光素子の一例)は、ハウジングHOLに露出するように設けられたタッチセンサTCLの操作面状の端部(例えば+X方向に沿う操作面上端部)に相当するイヤフォン1Lの筐体一端側の位置に配置される。ライト10Lの一例として、LED(Light Emission Diode)を用いることができる。ライト10Lは、例えば、ユーザが所持する外部機器と無線通信することで、外部機器とイヤフォン1Lとが1対1に対応付け(以下、ペアリングと称する)された場合に用いられる。ライト10Lは、ペアリングが完了すると点灯する、単一色で点滅する、異なる色で点滅するといった動作を表す。なお、ライト10Lの用途および動作方法は一例でありこれらに限定されない。
【0025】
イヤフォン1Lは、電気電子部材として、複数のマイク(マイクMC1L、マイクMC2LおよびマイクMC3L)を有する。これら複数のマイクはハウジングHOLの収納空間(不図示)に収納される。
【0026】
マイクMC1Lは、
図1に示すように、ハウジングHOL上に設けられ、イヤフォン1Lの外部の周囲音などを収音可能に配置される。つまり、マイクMC1Lは、イヤフォン1Lがユーザの耳に装着された状態でのユーザの周囲音を検出することが可能である。マイクMC1Lは外部の周囲音を電気信号(音信号)に変換して音信号入出力制御部S1Lに送る。
【0027】
マイクMC2Lは、
図1に示すようにハウジングHOL上に設けられイヤフォン1Lを装着したユーザの発話に基づく音声信号を収音可能に配置される。そのため、イヤフォン1Lは、ユーザのスマートフォンF1などの携帯電話装置に通信可能な状態でいわゆるハンズフリー通話を実現することが可能である。マイクMC2Lは、ユーザの発話に基づいて生じる音声を収音(つまり、音声信号を検知)可能なマイクロフォンデバイスにより構成される。マイクMC2Lは、ユーザの発話に基づいて生じる音声を収音して電気信号に変換して音信号入出力制御部S1Lに送る。マイクMC2Lは、イヤフォン1Lがユーザの左耳に挿入された時にイヤフォン1Lの延在方向がユーザの口元を向くように配置され(
図1参照)、タッチセンサTCL下部(つまり-X方向)の位置に配置される。ユーザによって発話される音声はマイクMC2Lにより収音されては電気信号に変換され、この電気信号の大小によって、マイクMC2Lによるユーザの発話の有無が検知可能となる。
【0028】
マイクMC3Lは、
図2に示すようにハウジングHOLの取付円筒部付近の面内に配置されユーザの左耳の外耳道に可能な限り近接して配置される。マイクMC3Lは、イヤフォン1Lがユーザの耳に装着された状態でのユーザの耳とイヤーピースIPLとの間から漏れた音を電気信号(音信号)に変換して音信号入出力制御部S1Lに送る。
【0029】
スピーカSP1Lは、
図2に示すようにハウジングHOLの取付円筒部内に配置される。スピーカSP1Lは電子部品であり、外部機器から無線で送信された音データ(例えば音楽データ)を音響的に出力する。ハウジングHOLの内部では、スピーカSP1Lの前面(言い換えると、音響的に出力される音の放音面)は、イヤーピースIPLで覆われたハウジングHOLの取付円筒部側に向けられる。これにより、スピーカSP1Lから音響的に出力された音楽データは、ユーザの耳穴(例えば外耳部分)から更に内部の内耳、鼓膜に伝達されていき、ユーザが音楽データを聴取できる。
【0030】
装着センサSELは、ユーザの左耳への装着の有無を検知するデバイスにより構成され、例えば赤外線センサあるいは静電センサを用いて構成される。赤外線センサの場合、装着センサSELは、イヤフォン1Lがユーザの左耳に装着されていれば、装着センサSELから照射された赤外線が左耳内で反射した赤外線を受光することでユーザの左耳への装着を検知可能である。また、装着センサSELは、イヤフォン1Lがユーザの左耳に装着されていなければ、装着センサSELから照射された赤外線が反射しないで赤外線を受光しないことでユーザの左耳への非装着を検知可能である。一方、静電センサの場合、装着センサSELは、イヤフォン1Lがユーザの左耳に装着されていれば、ユーザの左耳内までの距離に応じた静電容量の変化値が装着センサSELが保持する閾値より大きいと判定することでユーザの左耳への装着を検知可能である。また、装着センサSELはイヤフォン1Lがユーザの左耳に装着されていなければ、静電容量値の変化値が装着センサSELが保持する閾値より小さいと判定することでユーザの左耳への非装着を検知可能である。装着センサSELは、イヤフォン1Lがユーザの左耳に挿入された時に外耳道に対向する位置、かつタッチセンサTCLの背面側に設けられる。
【0031】
このように、イヤフォン1Lは、スピーカSP1LとマイクMC3Lを有し、複数のイヤーピースのうちいずれかのイヤーピースである装着中イヤーピースがユーザの左耳または右耳に装着される。
【0032】
次に、
図3を参照して、イヤフォンのブロック図について説明する。
図3は、本実施の形態に係るイヤフォンのブロック図を示す図である。
図3は、
図1および
図2に示す左右一対のイヤフォン1L、1Rのそれぞれのブロック図である。なお、以下では、左右一対のイヤフォン1L、1Rのうち、イヤフォン1Lの構成について説明するが、イヤフォン1Rの構成はイヤフォン1Lの構成と同じである。そのため、
図3においても同様に、イヤフォン1Rの説明を省略する。
【0033】
計測システム100は、イヤフォン1L、イヤフォン1RおよびスマートフォンF1を備える。
【0034】
操作入力部の一例であるタッチセンサTCLは、イヤフォン制御部S2Lと通信可能に接続される。タッチセンサTCLは、ユーザによって行われたタッチ操作に関する信号をイヤフォン制御部S2Lに出力する。
【0035】
装着センサSELは、イヤフォン制御部S2Lと通信可能に接続され、ユーザの耳とイヤフォン1Lとが接触しているか否かに関する信号をイヤフォン制御部S2Lに出力する。
【0036】
電力監視部13Lは、例えば半導体チップを用いて構成されている。電力監視部13Lは、バッテリB1Lを有しバッテリB1Lの充電残量を計測する。バッテリB1Lは例えばリチウムイオン電池である。電力監視部13Lは、計測したバッテリB1Lの充電残量に関する情報をイヤフォン制御部S2Lに出力する。
【0037】
音信号入出力制御部S1Lは、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)あるいはDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサを用いて構成されている。音信号入出力制御部S1Lは、イヤフォン制御部S2Lと通信可能に接続されており、音信号をPCM(Pulse Code Modulation)方式でデジタル形式に変換されたデジタル信号でやり取りする。音信号入出力制御部S1Lは、スマートフォンF1から取得した音信号に関するデジタル信号に対し、音量レベルを調整してスピーカSP1Lに出力する。
【0038】
音信号入出力制御部S1Lは、マイクMC1L、マイクMC2LおよびマイクMC3Lと接続され、各マイクから各マイクによって収音された音信号が入力される。音信号入出力制御部S1Lは、各マイクから入力された音信号を増幅する、アナログ信号からデジタル信号に変換するなどといった処理が可能であってもよい。音声信号入出力制御部は各マイクから入力された音信号のデータをイヤフォン制御部S2Lへ送信する。
【0039】
イヤフォン制御部S2Lは、例えばCPU、MPUあるいはDSP等のプロセッサを用いて構成されており、音信号入出力制御部S1L、ROM11L、RAM12L、電力監視部13Lおよび無線通信部14Lと通信可能に接続されており、音信号をPCM方式でデジタル形式に変換されたデジタル信号でやり取りする。イヤフォン制御部S2Lは、イヤフォン1Lの全体的な動作を司るコントローラとして機能し、イヤフォン1Lの各部の動作を統括するための制御処理、イヤフォン1Lの各部との間のデータの入出力処理、データの演算処理およびデータの記憶処理を行う。また、イヤフォン制御部S2Lは、計測部の一例として使用時間計測部S2Laを有する。
【0040】
イヤフォン制御部S2Lは、タッチセンサTCLから入力された信号を取得した場合、ライト10Lに点灯または点滅等をさせる。例えば、ライト10Lは、イヤフォン制御部S2LからBluetooth(登録商標)等の無線通信によって外部機器とペアリングした場合に単色または異なる色で交互に点滅する。なお、これは一例であり、ライト10Lの動作はこれらに限定されない。また、イヤフォン制御部S2Lは、電力監視部13LからバッテリB1Lの充電残量に関する情報を取得し、このバッテリB1Lの充電残量によってライト10Lを点灯、点滅させてもよい。
【0041】
計測部の一例として、使用時間計測部S2Laは、ユーザがイヤフォン1Lの使用している時間(以降、使用時間と称する。)を計測する。また使用時間計測部S2Laは、計測した使用時間を累積する。使用時間計測部S2Laは、使用時間の累積を、所定のタイミング(例えばユーザが購入後初めてイヤフォンを使用した時)から開始する。なお、この所定のタイミングは、前述したイヤフォンの初回使用時に限定されなくてもよい。使用時間計測部S2Laは、RAM(Random Access Memory)12Lを使用し、生成したデータをRAM12Lに一時的に保存する。使用時間とは、例えば、スピーカSP1Lで音信号を出力した時間およびイヤフォン1Lを用いてユーザが通話した時間である。なお、使用時間はスピーカSP1Lで音信号を出力した時間だけでもよいし、イヤフォン1Lを用いてユーザが通話した時間でもよい。また、使用時間とは、装着センサSELでイヤフォン1Lのユーザの左耳への装着が検知された時間であってもよい。
【0042】
音信号入出力制御部S1Lおよびイヤフォン制御部S2Lは、ROM(Read Only Memory)11Lに記憶されたプログラムおよびデータを用いることで、それぞれの機能を実現する。音信号入出力制御部S1Lおよびイヤフォン制御部S2Lは、動作中にRAM12Lを使用し、生成あるいは取得したデータもしくは情報をRAM12Lに一時的に保存してもよい。
【0043】
無線通信部14Lは、イヤフォン1LとスマートフォンF1とを送受信が可能に無線接続し、音信号入出力制御部S1Lまたはイヤフォン制御部S2Lで処理された音信号をスマートフォンF1に送信する。無線通信部14Lは、アンテナATLを有し、例えばBluetooth(登録商標)の通信規格に従った近距離無線通信を行う。無線通信部14Lは、Wi-Fi(登録商標)などの通信回線または移動体通信回線などに接続可能に設けられてもよい。また、イヤフォン1L、1Rのそれぞれは、無線通信部14Lおよび無線通信部14Rを用いてスマートフォンF1との間で個別に無線通信を行うことが可能である。そのため、イヤフォン1L、1Rのそれぞれは、スマートフォンF1から送信されるデータ、音信号あるいは情報を受信することが可能である。
【0044】
スマートフォンF1は、ユーザにより携帯される無線端末である。
【0045】
次に、
図4を参照して、スマートフォンのブロック図を用いてスマートフォンのハードウェア構成例について説明する。
図4は、本実施の形態に係るスマートフォンのブロック図を示す図である。スマートフォンF1は、表示/操作部30と、公衆回線通信I/F部31と、公衆回線プロトコル制御部32と、制御部33と、ROM34と、RAM35と、音信号バス36と、音信号入出力制御部37と、近距離無線制御部38と、無線LAN通信I/F部39と、イヤフォン通信I/F部40と、USB通信I/F部41と、バッテリB2とを含む構成である。なお、
図4では、インターフェースを「IF」と略記している。
【0046】
表示部あるいは操作部の一例としての表示/操作部30は、ユーザの操作を受け付けたり、制御部33により生成されたデータを表示したりするタッチパネルを用いて構成され、いわゆるユーザインタフェースを形成する。表示/操作部30は制御部33によって生成される各種画面を表示してよい。表示/操作部30は、表示された各種画面に対するユーザの操作を受け付けて入力信号を生成して制御部33に送る。
【0047】
公衆回線通信I/F部31は、スマートフォンF1が備えるアンテナAT3と接続され、公衆基地局(不図示)との間で公衆回線を用いた無線通信(例えばLTE(Long Term Evolution)等の4G(第4世代移動通信方式)あるいは5G(第5世代移動通信方式)に準拠した無線通信)を行う。なお、公衆回線通信I/F部は、スマートフォンF1の構成から省略されてもよい。
【0048】
公衆回線プロトコル制御部32は、音信号バス36と公衆回線通信I/F部31との間でデータの入出力に関する制御を実行する。なお、公衆回線プロトコル制御部32は、スマートフォンF1の構成から省略されてもよい。
【0049】
制御部33は、例えばCPU、MPUまたはDSP等のプロセッサを用いて構成されている。スマホOS処理部33Aおよびスマホアプリ処理部33Bを機能的に有しており、スマホOS処理部33Aおよびスマホアプリ処理部33BのそれぞれとROM34との協働によって各種の処理および制御を行う。
【0050】
ROM34は、制御部33の動作を規定するプログラムとそのプログラムの実行時に使用するデータとが書き込まれている。ROM34には、スマートフォンF1の識別情報、音信号を送信する先として事前に登録(ペアリング)されたイヤフォン1の識別情報をそれぞれ記憶している。
【0051】
RAM35は、制御部33の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAMとである、RAM35には、制御部33により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。
【0052】
音信号バス36は、制御部33との間での音信号データ、公衆回線プロトコル制御部32との間での音信号データ、音信号入出力制御部37との間での音信号データ、近距離無線制御部38との間での音信号データの入出力を行う。
【0053】
音信号入出力制御部37は、制御部33から出力された指令に基づいて、マイクMC4により収音された音信号データを、音信号バス36を介して制御部33に送ったり、音信号バス36を介して入力された音信号をスピーカSP2から出力させたりする。
【0054】
マイクMC4は、スマートフォンF1を使用するユーザの発話に基づく音声を収音して音信号に変換し、変換後の音信号を音信号入出力制御部37に送る。マイクMC4により収音された音信号は、音信号入出力制御部37、音信号バス36を経由して制御部33に入力される。
【0055】
スピーカSP2は、音信号入出力制御部37からの音信号データを音響的に出力する。
【0056】
近距離無線制御部38は、音信号バス36と無線LAN通信I/F部39との間および音信号バス36とイヤフォン通信I/F部40との間のデータの入出力に関する制御を実行する。近距離無線制御部38は、制御部33から出力された指令、音信号バス36を介して入力された音信号のデータを、無線LAN通信I/F部39またはイヤフォン通信I/F部40に送る。また近距離無線制御部38は、無線LAN通信I/F部39またはイヤフォン通信I/F部40から入力された音信号のデータを制御部33に送ってもよい。
【0057】
無線LAN通信I/F部39は、スマートフォンF1が備えるアンテナAT2と接続され、イヤフォン1との間で無線LANによる無線通信(例えば近距離無線制御部38からのデータ送信)を行う。無線LAN通信I/F部39は、無線LANルータ(図示略)を介してインターネットに接続可能な通信回路を用いて構成される。また、無線LAN通信I/F部39は、上述した無線LANルータ(図示略)を介して、イヤフォン1L、1Rのそれぞれとの間で無線通信(例えばWi-Fi(登録商標)等の無線LAN)を行ってもよい。
【0058】
イヤフォン通信I/F部40は、スマートフォンF1が備えるアンテナAT1と接続され、イヤフォン1との間でBluetoothによる近距離無線通信(例えば近距離無線制御部38からのデータ送信)を行う。
【0059】
USB通信I/F部41は、スマートフォンF1と外部機器(例えばPC(Personal Computer))とをケーブル等の有線で通信するためのインターフェースである。USB通信I/F部41は、制御部33とデータ通信可能に接続されていて、外部機器からのデータを制御部33に送信することができる。またUSB通信I/F部41を介して、外部の商用電源からバッテリB2に電荷を供給してもよい。
【0060】
バッテリB2は、外部の商用電源から供給される電荷を蓄積可能なバッテリ(例えば電池)である、スマートフォンF1に電源を供給する。なお、バッテリB2は、脱着可能な構成であってもよい。バッテリB2は、外部の商用電源から電源の供給を直接得てもよいし、外部の商用電源から切り離された状態においてスマートフォンF1に電源を供給可能であってもよい。
【0061】
次に、
図5を参照して、実施の形態1に係るイヤフォンの使用時間を累積する処理について説明する。
図5は、実施の形態1に係るイヤフォンの使用時間を累積する処理を表すフローチャートである。
図5に係るフローチャートの各処理は、使用時間計測部S2La、S2Raにより実行される。
図5に係るフローチャートの処理は、定期的に実行される。なお、
図5では、イヤフォンの使用時間を蓄積するための処理例として、ユーザが聴いている音楽信号を再生(つまり、スピーカから出力)する処理と、ユーザが相手とイヤフォンを介して通話している時に相手が発話した音声信号を出力(つまり、スピーカから出力)する処理とを例示するが、これらの処理に限定されなくてもよいことは言うまでもない。
【0062】
使用時間計測部S2La、S2Raは、再生中の音楽信号をスピーカSP1L、SP1Rから出力中であるか否かに係る情報をイヤフォン制御部S2L、S2Rから取得する(St10)。つまり、使用時間計測部S2La、S2Raは、ユーザが聴いている音楽信号をスピーカSP1L、SP1Rから出力して再生中であるか否かを判定する(St10)。ここで一例として音楽を挙げたが、スピーカSP1L、SP1Rで再生するものとして音楽に限られず、外部機器(本実施の形態ではスマートフォンF1)で再生される動画の音信号、ラジオの音信号等であってもよい。
【0063】
使用時間計測部S2La、S2Raは、スピーカSP1L、SP1Rから音楽信号を再生(出力)中であると判定した場合(St10、YES)、音楽を再生しているスピーカSP1L、SP1Rからの出力時間を計測し、計測した時間を使用時間として累積する(St11)。使用時間計測部S2La、S2Raの処理は、ステップSt11の処理が終了すると、
図5の処理を終了する。
【0064】
使用時間計測部S2La、S2Raは、ステップSt10の処理でスピーカSP1L、SP1Rから音楽信号を再生(出力)中でないと判定した場合(St10、NO)、ユーザが通話中の音声信号をスピーカSP1L、SP1Rから出力中であるか否かに係る情報をイヤフォン制御部S2L、S2Rから取得する(St12)。つまり、使用時間計測部S2La、S2Raは、ユーザが通話中の音声信号をスピーカSP1L、SP1Rから出力中であるか否かを判定する(St12)。
【0065】
使用時間計測部S2La、S2Raは、通話中の音声信号をスピーカSP1L、SP1Rから出力中であると判定した場合(St12、YES)、通話中の音声信号のスピーカSP1L、SP1Rからの出力時間を計測し、計測した時間を使用時間として累積する(St13)。使用時間計測部S2La、S2Raの処理は、ステップSt13の処理が終了すると、
図5の処理を終了する。
【0066】
使用時間計測部S2La、S2Raは、ステップSt12の処理でスピーカSP1L、SP1Rから通話中の音声信号を出力中でないと判定した場合(St12、NO)、
図5の処理を終了する。
【0067】
このように、イヤフォン1L、1Rは音楽信号を再生可能なスピーカSP1L、SP1Rを有し、使用時間は、スピーカSP1L、SP1Rから音楽信号が再生された時間である。
【0068】
また、イヤフォン1L、1Rは音楽信号を再生可能で、かつ、通話時の音声信号を出力可能なスピーカSP1L、SP1Rを有し、使用時間は、スピーカSP1L、SP1Rから音楽信号が再生された時間と、通話時にスピーカSP1L、SP1Rから音声信号が出力された時間との合計時間であってもよい。
【0069】
また、イヤフォン1L、1Rは、イヤフォン1L、1Rがユーザの耳に装着されているか否かを検知する装着センサSEL、SERを有し、使用時間は、装着センサSEL、SERによってイヤフォン1L、1Rがユーザの耳に装着されていると検知した時間でもよい。
【0070】
次に、
図6を参照して、実施の形態1に係る定期的にユーザにイヤフォンのお手入れを促す画面を表示する処理を説明する。
図6は、実施の形態1に係る定期的にユーザにイヤフォンのお手入れを促す画面を表示するフローチャートである。
図6に係るフローチャートの各処理は、制御部33により実行される。
図6に係るフローチャートの処理は、定期的に実行される。
【0071】
制御部33は、スマートフォンF1とイヤフォン1L、1Rとが接続されているか否かに係る信号を近距離無線制御部38から取得する(St21)。制御部33は、ステップSt21の処理でスマートフォンF1とイヤフォン1L、1Rとが接続されていないという信号を近距離無線制御部38から取得した場合(St21、NO)、制御部33は
図6の処理を終了する。
【0072】
制御部33は、ステップSt21の処理でスマートフォンF1とイヤフォン1L、1Rとが接続されているという信号を近距離無線制御部38から取得した場合(St21、YES)、制御部33は、近距離無線制御部38に累積使用時間tの取得を求める。ここで上述した累積使用時間tとは、
図5に係る使用時間計測部S2La、S2Raでの処理で累積された使用時間と定義する。累積使用時間tは、イヤフォン1L、1Rで音楽を再生した時間とユーザがイヤフォン1L、1Rを使用して通話をした時間との合計時間である。また、累積使用時間tは、装着センサSEL、SERによってイヤフォン1L、1Rがユーザの耳に装着されていると検知した時間でもよい。近距離無線制御部38は、制御部33から累積使用時間tの取得を求める信号を取得すると、無線LAN通信I/F部39またはイヤフォン通信I/F部40を介して無線通信部14L、14Rに累積使用時間tの取得を求める。無線通信部14L、14Rは、近距離無線制御部38から累積使用時間tの取得を求める信号を取得すると、使用時間計測部S2La、S2Raに累積使用時間tの取得を求める。使用時間計測部S2La、S2Raは、無線通信部14L、14Rから累積使用時間tの取得を求める信号を取得すると、累積使用時間tを無線通信部14L、14Rに送信する。無線通信部14L、14Rは、使用時間計測部S2La、S2Raから累積使用時間tを取得すると、近距離無線制御部38に累積使用時間tを送信する。近距離無線制御部38は、無線通信部14L、14Rから累積使用時間tを取得すると、制御部33に累積使用時間tを送信する。制御部33は、近距離無線制御部38から累積使用時間tを取得する(St22)。
【0073】
制御部33は、累積使用時間tが(式1)を満たすか否かを判定する(St23)。ここでnは、表示/操作部30がイヤフォン1のお手入れを促すメッセージを表示した回数を示すパラメータである。Tは、予め定められたイヤフォン1L、1Rのお手入れを促すメッセージを表示するまでの時間(以降、規定時間Tと称する)である。
【0074】
【0075】
制御部33は、ステップSt23の処理で累積使用時間tが(式1)を満たす場合(St23、YES)、制御部33はイヤフォン1L、1Rのお手入れを促すメッセージを含む画面を生成し、表示/操作部30に送信する。表示/操作部30は、制御部33から取得した画面を表示する(St24)。また、ステップSt24の処理は、イヤフォン1L、1Rのお手入れを促すメッセージを含む画面を表示する処理の代わりに、制御部33がイヤフォン1L、1Rのお手入れを促す音信号をイヤフォン1L、1Rに送信してイヤフォン1L、1RのスピーカSP1L、SP1Rから出力させるという処理でもよい。また、ステップSt24の処理は、イヤフォン1L、1Rのお手入れを促すメッセージを含む画面を表示する処理に加え、制御部33がイヤフォン1L、1Rのお手入れを促す音信号をイヤフォン1L、1Rに送信してイヤフォン1L、1RのスピーカSP1L、SP1Rから出力させる処理の両方を含んでもよい。
【0076】
制御部33は、表示/操作部30がイヤフォン1のお手入れを促すメッセージを表示した回数nをインクリメントし(St25)、
図6に係る処理を終了する。
【0077】
制御部33は、ステップSt23の処理で累積使用時間tが(式1)を満たさない場合(St23、NO)、
図6に係る処理を終了する。
【0078】
このように、イヤフォン1L、1Rは、累積使用時間tをスマートフォンF1に送る。スマートフォンF1は、イヤフォン1L、1Rから累積使用時間tを取得する。スマートフォンF1は、累積使用時間tが予め定められた時間を超えているか否かを判定する。スマートフォンF1は、累積使用時間tが予め定められた時間を超えていると判定した場合、イヤフォン1L、1Rのお手入れをユーザに促す通知を生成する。
【0079】
このように、スマートフォンF1は、通知を再生した後、累積使用時間tが予め定められた時間を超えていると判定する度に、通知を生成する。
【0080】
次に、
図7を参照して、実施の形態1に係るユーザにイヤフォンのお手入れを促す画面の例を説明する。
図7は、実施の形態1に係るユーザにイヤフォンのお手入れを促す画面の例を表す図である。
【0081】
画面例UI1は、表示/操作部30に表示される画面の一例である。画面例UI1は、ユーザにイヤフォン1L、1Rのお手入れを促すメッセージMsg1を含む。
【0082】
メッセージMsg1は、例えば、「定期的にイヤーピースに付着した耳垢などをお手入れすることをお勧めします。」、「お手入れしないと、スピーカが目詰まりし、音が聞こえにくくなることがあります。」である。なお、メッセージMsg1は一例であり、これに限定されない。
【0083】
このように、通知は、イヤフォン1L、1Rのお手入れをユーザに促すメッセージを含む画面であり、スマートフォンF1は表示/操作部30に画面を表示させる。
【0084】
このように、計測システム100は、イヤフォン1L、1Rの使用時間に基づいて定期的にイヤフォン1L、1Rのお手入れを促すメッセージを表示/操作部30に表示しお手入れの支援を行う。これにより、計測システム100はイヤフォン1L、1Rの音質が低下することを抑制することができる。
【0085】
次に、
図8を参照して、実施の形態1に係るユーザにイヤフォンのお手入れを促す音声の一例を説明する。
図8は、実施の形態1に係るユーザにイヤフォンのお手入れを促す音声の一例を表す図である。
【0086】
計測システム100は、イヤフォン1L、1Rのお手入れをユーザに促す通知として音声信号を用いてもよい。音声信号は、一例として、「イヤーピースのお手入れ時期が近づきました。」、「イヤーピースが汚れています。」、「前回のお手入れから××時間経過しました。」である。
【0087】
計測システム100に係る通知は、
図7に示した画面の表示による通知によるものでもよいし、
図8に示した音声信号の出力による通知によるものでもよい。また、計測システム100に係る通知は、
図7に示した画面の表示による通知と、
図8に示した音声信号の出力による通知との両方であってもよい。
【0088】
このように、計測システム100は、イヤフォン1L、1Rの使用時間に基づいてユーザに定期的にお手入れを促す通知を行う。これにより、計測システム100は、ユーザがイヤフォン1L、1Rのお手入れを行うのを支援し、イヤフォン1L、1Rの音質が低下することを抑制することができる。
【0089】
(実施の形態2)
実施の形態2では、イヤフォン1の使用時間に基づいてイヤフォン1のお手入れを促すメッセージが表示/操作部30に表示された場合、スマートフォンF1でのメッセージの表示のタイミングをユーザが選択可能とする例を説明する。
【0090】
また、実施の形態2に係るイヤフォン1L、1RおよびスマートフォンF1の構成は実施の形態1に係るイヤフォン1L、1RおよびスマートフォンF1の構成と同一であるため、実施の形態1と同一の内容については同一の符合を参照して説明を簡略化または省略し、異なる内容について説明する。
【0091】
図9を参照して、実施の形態2に係るイヤフォンの使用時間を累積する処理を説明する。
図9は、実施の形態2に係るイヤフォンの使用時間を累積する処理を表すフローチャートである。
図9に係るフローチャートの各処理は、使用時間計測部S2La、S2Raによる処理である。
図9に係るフローチャートの処理は、定期的に実行される。
【0092】
表示/操作部30に表示されたイヤフォン1L、1Rのお手入れを今行う旨の確認ボタン(
図11、ボタンBT1)(以降、「お手入れ実行ボタン」と称する)がユーザによって押下されたことが制御部33で検知されると、制御部33は、お手入れ実行ボタンが押下された旨の信号をイヤフォン1L、1Rに送信する。
【0093】
使用時間計測部S2La、S2Raは、スマートフォンF1からユーザによってお手入れ実行ボタンの押下が検知された旨の信号を受信した場合(St31、YES)、累積使用時間tを0にリセットする(St32)。この後、使用時間計測部S2La、S2Raの処理はステップSt10の処理に進む。
【0094】
使用時間計測部S2La、S2Raは、スマートフォンF1からユーザによってお手入れ実行ボタンの押下が検知された旨の信号を受信しなかった場合(St31、NO)、使用時間計測部S2La、S2Raの処理はステップSt10の処理に進む。
【0095】
以降のステップSt10、St11、St12およびSt13の処理は、
図5のフローチャートに係るステップSt10、St11、St12およびSt13の処理と同様であるため説明を省略する。
【0096】
次に、
図10を参照して、実施の形態2に係るユーザにイヤフォンのお手入れを促す画面を表示する処理を説明する。
図10は、実施の形態2に係るユーザにイヤフォンのお手入れを促す画面を表示するフローチャートである。
図10に係るフローチャートの各処理は、制御部33による処理である。
図10に係るフローチャートの処理は、定期的に実行される。なお、
図10に係るフローチャートの処理を行う間、スマートフォンF1の電源はオンとなっていることとする。
【0097】
ステップSt41の処理は、
図6のフローチャートに係るステップSt21の処理と同様である。またステップSt42の処理は、
図6のフローチャートに係るステップSt22の処理と同様である。そのため、ステップSt41およびSt42の処理の説明を省略する。
【0098】
制御部33は、累積使用時間tが規定時間Tよりも小さくなった場合(St43、NO)、
図10のフローチャートに係る処理を終了する。
【0099】
制御部33は、累積使用時間tが規定時間Tよりも大きくなった場合(St43、YES)、ユーザにイヤフォン1L、1Rのお手入れを促すメッセージとイヤフォン1L、1Rのお手入れを今行う旨の確認ボタンとイヤフォン1L、1Rのお手入れを今行わない旨の確認ボタンとを含む画面を生成し、表示/操作部30に送信する。表示/操作部30は、制御部33から取得した画面を表示する(St44)。
【0100】
表示/操作部30は、ステップSt44の処理で表示した画面に対するユーザの入力内容に係る信号を制御部33に送信する。ユーザによってイヤフォン1L、1Rのお手入れを今行う旨の確認ボタンが押下された場合、表示/操作部30はイヤフォン1L、1Rのお手入れが完了した旨の信号を制御部33に送信する。ユーザによってイヤフォン1L、1Rのお手入れを今行わない旨の確認ボタンが押下された場合、表示/操作部30はイヤフォン1L、1Rのお手入れが完了していない旨の信号を制御部33に送信する。制御部33は、表示/操作部30からステップSt44の処理で表示した画面に対するユーザの入力内容を取得する(St45)。
【0101】
制御部33は、イヤフォン1L、1Rのお手入れが完了した旨の信号を表示/操作部30から取得した場合(St45、YES)、制御部33は、イヤフォン1L、1Rに累積使用時間tを0にリセットする旨の信号を送信する(St48)。イヤフォン1L、1Rは、ステップSt48の処理で制御部33から累積使用時間tを0にリセットする旨の信号を取得した場合、イヤフォン1L、1Rは累積使用時間tを0にリセットする。制御部33は、ステップSt48の処理が終了すると、
図10のフローチャートに係る処理を終了する。
【0102】
制御部33は、イヤフォン1L、1Rのお手入れが完了していない旨の信号を表示/操作部30から取得した場合(St45、NO)、制御部33の処理がステップSt44の処理で表示した画面を再び生成するタイミングを指定させるためのタイマ設定を行う(St46)。ここで設定されるタイマの時間は、ユーザによって設定することが可能である。例えば3時間、1日等である。これらは一例であり、限定されない。
【0103】
制御部33は、ステップSt46の処理で設定された時間を現在の時刻が経過したか否かを判定する(St47)。制御部33は、ステップSt47の処理で、ステップSt46の処理で設定された時間を現在の時刻が経過したと判定した場合(St47、YES)、制御部33の処理は、ステップSt41の処理へ戻る。制御部33は、ステップSt47の処理で、ステップSt46の処理で設定された時間を現在の時刻が経過していないと判定した場合(St47、NO)、制御部33の処理はステップSt47の処理に戻る。
【0104】
このように、制御部33は、ユーザによってイヤフォン1L、1Rのお手入れを今行わない旨の確認ボタンが押下されたことを検知した場合、ステップSt44の処理で表示した画面を生成するタイミングを指定させるためのタイマ設定を行う。
【0105】
次に、
図11を参照して、実施の形態2に係るユーザにイヤフォンのお手入れをするか否かの入力を求める画面の例を説明する。
図11は、実施の形態2に係るユーザにイヤフォンのお手入れをするか否かの入力を求める画面の例を表す図である。
【0106】
画面例UI2は、表示/操作部30に表示される画面の一例である。画面例UI2は、メッセージMsg2、ボタンBT1、BT2を含む。画面例UI2は、ユーザにイヤフォン1L、1Rのお手入れをするか否かの入力を求める画面である。
【0107】
メッセージMsg2は、ユーザにイヤフォン1L、1Rのお手入れを促すメッセージである。メッセージMsg2は、例えば、「定期的にイヤーピースに付着した耳垢などをお手入れすることをお勧めします。」、「お手入れしないと、スピーカが目詰まりし、音が聞こえにくくなることがあります。」、「お手入れしますか?」である。これらのメッセージMsg2の内容は一例であり限定されない。
【0108】
ボタンBT1は、ユーザによって押下されると、イヤフォン1L、1Rのお手入れが完了した旨の信号を制御部33に送信する。ボタンBT1に表示されるテキストは、例えば、「お手入れする」である。これは一例であり、限定されない。
【0109】
ボタンBT2は、ユーザによって押下されると、イヤフォン1L、1Rのお手入れが完了していない旨と画面例UI2を再び表示するまでの時間を設定する信号を制御部33に送信する。ボタンBT2に表示されるテキストは、例えば、「今はお手入れしない(××後に再通知を設定)」である。ここで××とは3時間や1日である。画面例UI2を再び表示するまでの時間は、予め定められていてもよいし、ユーザによって設定されてもよい。
【0110】
このように画面例UI2は、イヤフォン1L、1Rのお手入れをユーザに促すメッセージMsg2と、今お手入れをする場合に押すボタンBT1と、後ほどユーザにイヤフォン1L、1Rのお手入れを促す通知を再表示させることを指示するボタンBT2とを少なくとも含む画面である。
【0111】
以上により、計測システム100は、ユーザの左耳および右耳のそれぞれに装着されるイヤフォン1L、1Rと、ユーザにより携帯されるスマートフォンF1と、を備える。イヤフォン1L、1Rは、ユーザがイヤフォン1L、1Rを使用した時間を計測および累積し、その累積時間をスマートフォンF1に送る。スマートフォンF1は、イヤフォン1L、1Rから累積時間を取得し、累積時間が予め定められた時間を超えているか否かを判定し、累積時間が予め定められた時間を超えていると判定した場合、前記イヤフォンのお手入れを前記ユーザに促す通知を生成する。
【0112】
これにより、計測システム100は、イヤフォン1L、1Rのお手入れの支援を行い、イヤフォン1L、1Rの音質が低下することを抑制することができる。
【0113】
また、イヤフォン1L、1Rは、音楽信号を再生可能なスピーカSP1L、SP1Rを有する。使用した時間は、スピーカSP1L、SP1Rから音楽信号が再生された時間である。これにより、計測システム100は、ユーザがイヤフォン1L、1Rで音楽を再生する用途で使用した時間に基づいて、ユーザにイヤフォン1L、1Rのお手入れの支援を行うことができる。
【0114】
また、イヤフォン1L、1Rは、音楽信号を再生可能で、かつ、通話時の音声信号を出力可能なスピーカSP1L、SP1Rを有する。使用した時間は、スピーカSP1L、SP1Rから音楽信号が再生された時間と、通話時にスピーカSP1L、SP1Rから音声信号が出力された時間との合計時間である。これにより、計測システム100は、ユーザがイヤフォン1L、1Rを使用した合計時間に基づいて、ユーザにイヤフォン1L、1Rのお手入れの支援を行うことができる。
【0115】
また、イヤフォン1L、1Rは、イヤフォン1L、1Rがユーザの耳に装着されているか否かを検知する装着センサSEL,SERを有し、使用した時間は、装着センサSEL、SERによってイヤフォン1L、1Rがユーザの耳に装着されていると検知した時間である。これにより、計測システム100は、ユーザがイヤフォン1L、1Rを耳に装着した時間に基づいて、ユーザにイヤフォン1L、1Rのお手入れの支援を行うことができる。
【0116】
また、スマートフォンF1は、通知を生成した後、累積時間が予め定められた時間を超えているか否かを繰り返し判定し、累積時間が予め定められた時間を超えていると判定する度に、通知を生成する。これにより、計測システム100は、ユーザに定期的にイヤフォン1L、1Rのお手入れを促す通知を出力することができる。これにより、計測システム100は、イヤフォン1L、1Rから安定的に高音質の音信号を出力することを支援することができる。
【0117】
また、スマートフォンF1は、表示/操作部30を有し、通知は、イヤフォン1L、1Rのお手入れをユーザに促すメッセージを含む画面であり、スマートフォンF1は、画面を表示/操作部30に表示させる。これにより、計測システム100は、表示/操作部30にイヤフォン1L、1Rのお手入れをユーザに促すメッセージを含む画面を表示させることができる。これにより、計測システム100は、ユーザにイヤフォン1L、1Rのお手入れの支援を行うことができる。
【0118】
また、画面は、イヤフォン1L、1Rのお手入れを行う場合に押下されるお手入れ実行ボタンを更に有する。これにより、計測システム100は、ユーザにイヤフォン1L、1Rのお手入れをするか否かに係る入力を取得することができる。これにより、ユーザにイヤフォン1L、1Rのお手入れを促す画面が表示された時にユーザがイヤフォン1L、1Rのお手入れを行えない場合でも、計測システム100は、後で通知を表示することができる。これにより、計測システム100は、イヤフォン1L、1Rのお手入れの支援を利便性の高く行うことができる。
【0119】
また、イヤフォン1L、1Rは、スマートフォンF1からユーザによってお手入れ実行ボタンの押下が検知された旨の信号を取得した場合、累積時間を0にする。これにより、計測システム100は、ユーザの入力操作に応じて使用時間計測部S2Laによる使用時間の累積処理を0にリセットすることができる。これにより、計測システム100は、ユーザの入力操作に基づいた間隔でイヤフォン1L、1Rのお手入れを促す通知を行うことができる。
【0120】
また、画面は、イヤフォン1L、1Rのお手入れを今行わない旨の確認ボタンをさらに有し、スマートフォンF1は、ユーザによって確認ボタンが押下されたことを検知した場合、通知を生成するタイミングを指定させるためのタイマ設定を行う。これにより、計測システム100は、ユーザの入力操作に基づいた間隔でイヤフォン1L、1Rのお手入れを促す通知を行うことができる。
【0121】
また、通知は、イヤフォン1L、1Rのお手入れをユーザに促す音声信号である。これにより、計測システム100は、イヤフォン1L、1Rのお手入れをユーザに促す通知を音声信号によって行うことができる。これにより、計測システム100は、ユーザに通知を効果的に知らせることができる。
【0122】
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本開示の技術は、イヤフォンのお手入れの支援を行い、イヤフォンの音質が低下することを抑制する計測システムおよび計測方法の提供として有用である。
【符号の説明】
【0124】
100 計測システム
1,1L,1R イヤフォン
IPL,IPR イヤーピース
10L,10R ライト
MC1L,MC1R,MC2L,MC2R,MC3L,MC3R,MC4 マイク
TCL,TCR タッチセンサ
HOL,HOR ハウジング
SEL,SER 装着センサ
SP1L,SP1R,SP2 スピーカ
11L,11R,34 ROM
12L,12R,35 RAM
13L,13R 電力監視部
B1L,B1R,B2 バッテリ
14L,14R 無線通信部
ATL,ATR,AT1,AT2,AT3 アンテナ
S2L,S2R イヤフォン制御部
S2La,S2Ra 使用時間計測部
S1L,S1R,37 音信号入出力制御部
F1 スマートフォン
30 表示/操作部
31 公衆回線通信I/F部
32 公衆回線プロトコル制御部
33 制御部
33A スマホOS処理部
33B スマホアプリ処理部
36 音信号バス
38 近距離無線制御部
39 無線LAN通信I/F部
40 イヤフォン通信I/F部
41 USB通信I/F部
UI1,UI2 画面例
Msg1,Msg2 メッセージ
BT1,BT2 ボタン