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特開2023-102772支援システム、支援方法及び支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023102772
(43)【公開日】2023-07-25
(54)【発明の名称】支援システム、支援方法及び支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230718BHJP
【FI】
G06Q30/0601
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023001475
(22)【出願日】2023-01-10
(31)【優先権主張番号】P 2022002906
(32)【優先日】2022-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000155469
【氏名又は名称】株式会社野村総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100080953
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 克郎
(72)【発明者】
【氏名】武藤 史弥
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】支援活動に関するデータの効果的な活用を実現する。
【解決手段】外部の情報処理システムである第1システムから、ユーザが商品又はサービスを購入する際の決済方法に関する決済方法情報及びユーザが支援を希望する支援先を示す支援先情報を含むユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、ユーザによる商品又はサービスの決済方法での購入に関する購入情報を、購入情報を管理する決済システムから取得する購入情報取得部と、ユーザ情報、購入情報、及び、事前に設定される、商品又はサービスを示す商品等情報と、所定の支援先に提供する支援財を示す支援財情報と、支援財を負担する加盟店を示す加盟店情報と、の対応関係に基づいて、支援先情報と、支援財情報と、加盟店情報と、を対応付けた支援実行情報を生成する支援実行情報生成部と、を備える支援システム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の情報処理システムである第1システムから、ユーザが商品又はサービスを購入する際の決済方法に関する決済方法情報及びユーザが支援を希望する支援先を示す支援先情報を含むユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記ユーザによる商品又はサービスの前記決済方法での購入に関する購入情報を、前記購入情報を管理する決済システムから取得する購入情報取得部と、
前記ユーザ情報、前記購入情報、及び、事前に設定される、商品又はサービスを示す商品等情報と、所定の支援先に提供する支援財を示す支援財情報と、前記支援財を負担する加盟店を示す加盟店情報と、の対応関係に基づいて、前記支援先情報と、前記支援財情報と、前記加盟店情報と、を対応付けた支援実行情報を生成する支援実行情報生成部と、
を備える支援システム。
【請求項2】
前記支援実行情報に基づいて、前記支援先情報が示す支援先に前記支援財を提供し、前記支援実行情報に対応する支援の実行結果を示す支援結果情報を生成する支援実行部をさらに備える、請求項1に記載の支援システム。
【請求項3】
前記加盟店の情報処理システムである第2システムに対し、前記支援実行情報を提供する支援実行情報提供部と、
前記第2システム及び前記支援先の情報処理システムの少なくともいずれかから、前記支援実行情報に対応する支援の実行結果を示す支援結果情報を取得する支援結果情報取得部と、
をさらに備える請求項1又は2に記載の支援システム。
【請求項4】
前記第1システムに対し、前記支援結果情報を提供する支援結果情報提供部をさらに備える、請求項2に記載の支援システム。
【請求項5】
前記第1システムに対し、前記支援結果情報を提供する支援結果情報提供部をさらに備える、請求項3に記載の支援システム。
【請求項6】
前記支援実行情報又は前記支援結果情報に基づいて、前記加盟店の情報処理システムである第2システムから、前記支援実行情報又は前記支援結果情報に対応する前記支援財又は当該支援財に相当する対価を取得する支援財取得部をさらに備える、請求項2に記載の支援システム。
【請求項7】
前記加盟店の情報処理システムである第2システムに対し、前記ユーザの前記購入情報を提供する購入情報提供部をさらに備える、請求項1又は2に記載の支援システム。
【請求項8】
前記購入情報提供部は、前記加盟店が、前記ユーザの前記購入情報の対価に相当する前記支援財を前記支援先情報が示す支援先に提供する場合に、前記第2システムに対し、前記ユーザの前記購入情報を提供する、請求項7に記載の支援システム。
【請求項9】
前記支援先情報が示す支援先に前記支援財を提供する前記加盟店に関する広告を示す広告情報を前記第1システムに対し提供する広告情報提供部をさらに備える、請求項1又は2に記載の支援システム。
【請求項10】
コンピュータが、
外部の情報処理システムである第1システムから、ユーザが商品又はサービスを購入する際の決済方法に関する決済方法情報及びユーザが支援を希望する支援先を示す支援先情報を含むユーザ情報を取得し、
前記ユーザによる商品又はサービスの前記決済方法での購入に関する購入情報を、前記購入情報を管理する決済システムから取得し、
前記ユーザ情報、前記購入情報、及び、事前に設定される、商品又はサービスを示す商品等情報と、所定の支援先に提供する支援財を示す支援財情報と、前記支援財を負担する加盟店を示す加盟店情報と、の対応関係に基づいて、前記支援先情報と、前記支援財情報と、前記加盟店情報と、を対応付けた支援実行情報を生成する、
支援方法。
【請求項11】
コンピュータに、
外部の情報処理システムである第1システムから、ユーザが商品又はサービスを購入する際の決済方法に関する決済方法情報及びユーザが支援を希望する支援先を示す支援先情報を含むユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記ユーザによる商品又はサービスの前記決済方法での購入に関する購入情報を、前記購入情報を管理する決済システムから取得する購入情報取得部と、
前記ユーザ情報、前記購入情報、及び、事前に設定される、商品又はサービスを示す商品等情報と、所定の支援先に提供する支援財を示す支援財情報と、前記支援財を負担する加盟店を示す加盟店情報と、の対応関係に基づいて、前記支援先情報と、前記支援財情報と、前記加盟店情報と、を対応付けた支援実行情報を生成する支援実行情報生成部と、
を実現させるための支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支援システム、支援方法及び支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生活者は、特定の人や団体を支援するため、特定の人や団体に対し直接的又は間接的に、物や金銭の寄付、特定の商品の購入、団体の活動への参加等を通じた支援活動を行っている。
【0003】
近年、生活者の支援活動をより活発にするため、生活者による商品又はサービスの購入時に、生活者が購入額に対応する支援を行う方法が知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、生活者が商品を購入する際に、寄付先リストの中から生活者が希望する寄付先を生活者に指定させ、指定された寄付先に、購入額に対応する額の寄付を行う手段を備える装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4550592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されている装置では、支援活動に関するデータの効果的な活用が不十分であった。
【0007】
そこで、本発明は、支援活動に関するデータの効果的な活用を実現することが可能な支援システム、支援方法及び支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る支援システムは、外部の情報処理システムである第1システムから、ユーザが商品又はサービスを購入する際の決済方法に関する決済方法情報及びユーザが支援を希望する支援先を示す支援先情報を含むユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、ユーザによる商品又はサービスの決済方法での購入に関する購入情報を、購入情報を管理する決済システムから取得する購入情報取得部と、ユーザ情報、購入情報、及び、事前に設定される、商品又はサービスを示す商品等情報と、所定の支援先に提供する支援財を示す支援財情報と、支援財を負担する加盟店を示す加盟店情報と、の対応関係に基づいて、支援先情報と、支援財情報と、加盟店情報と、を対応付けた支援実行情報を生成する支援実行情報生成部と、を備える。
【0009】
本発明の一態様に係る支援方法は、コンピュータが、外部の情報処理システムである第1システムから、ユーザが商品又はサービスを購入する際の決済方法に関する決済方法情報及びユーザが支援を希望する支援先を示す支援先情報を含むユーザ情報を取得し、ユーザによる商品又はサービスの決済方法での購入に関する購入情報を、購入情報を管理する決済システムから取得し、ユーザ情報、購入情報、及び、事前に設定される、商品又はサービスを示す商品等情報と、所定の支援先に提供する支援財を示す支援財情報と、支援財を負担する加盟店を示す加盟店情報と、の対応関係に基づいて、支援先情報と、支援財情報と、加盟店情報と、を対応付けた支援実行情報を生成する。
【0010】
本発明の一態様に係る支援プログラムは、コンピュータに、外部の情報処理システムである第1システムから、ユーザが商品又はサービスを購入する際の決済方法に関する決済方法情報及びユーザが支援を希望する支援先を示す支援先情報を含むユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、ユーザによる商品又はサービスの決済方法での購入に関する購入情報を、購入情報を管理する決済システムから取得する購入情報取得部と、ユーザ情報、購入情報、及び、事前に設定される、商品又はサービスを示す商品等情報と、所定の支援先に提供する支援財を示す支援財情報と、支援財を負担する加盟店を示す加盟店情報と、の対応関係に基づいて、支援先情報と、支援財情報と、加盟店情報と、を対応付けた支援実行情報を生成する支援実行情報生成部と、を実現させる。
【0011】
なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、支援活動に関するデータの効果的な活用を実現することが可能な支援システム、支援方法及び支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態である支援システム100の構成を示す図である。
図2】ユーザ情報記憶部112に記憶される情報の例を示す図である。
図3】加盟店情報記憶部114に記憶される情報の例を示す図である。
図4】対応関係記憶部115に記憶される情報の例を示す図である。
図5】購入情報記憶部122に記憶される情報の例を示す図である。
図6】支援実行情報記憶部132に記憶される情報の例を示す図である。
図7】支援結果情報記憶部136に記憶される情報の例を示す図である。
図8】支援システム100における処理の例を示すフローチャートである。
図9】支援システム100における処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態である支援システム100の構成を示す図である。
【0015】
支援システム100は、外部の情報処理システムである第1システム200、第2システム300及び決済システム400とインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されるシステムである。
【0016】
支援システム100は、ユーザが支援を希望する支援先に支援財を提供する際に利用されるシステムである。ここで、ユーザは、例えば、支援システム100を利用する生活者である。また、支援は、特定の商品又はサービスの購入、特定の活動への参加等に対応する支援財を、所定の支援先に提供することを含む。すなわち、支援システム100を利用するユーザは、例えば、特定の商品を購入した際、当該商品に対応する支援財を、支援システム100を通じて、ユーザが支援を希望する支援先に提供することができる。支援システム100の詳細については、後述する。
【0017】
第1システム200は、例えば、ユーザが利用する情報処理システムである。ユーザが利用する情報処理システムは、例えば、ユーザ端末や、ユーザが利用するサービス(例えば、クラウドファンディング等のウェブサービスや交流サイト等)を制御する情報処理システムである。第1システム200は、ユーザによる入力に基づいて、ユーザが商品又はサービスを購入する際の決済方法に関する決済方法情報及びユーザが支援を希望する支援先を示す支援先情報を含むユーザ情報を取得し、支援システム100に提供する。
【0018】
第2システム300は、例えば、支援システム100を利用する加盟店の情報処理システムであり、例えば、ユーザが購入する商品等の製造者や販売者等が管理する情報処理システムである。第2システム300は、支援システム100から提供される支援実行情報に基づいて支援を実行するシステムであってもよく、また、支援実行情報を別の情報処理システムに提供するシステムであってもよい。
【0019】
決済システム400は、ユーザによる商品等の購入に関する購入情報を管理する情報処理システムであり、例えば、小売店等が管理するシステムである。例えば、ユーザが小売店で商品等を購入すると、購入情報が生成され、決済システム400にて管理される。決済システム400は、購入情報を支援システム100に提供する。なお、第2システム300及び決済システム400は、同一の加盟店が管理する情報処理システムであってもよく、また、そうでなくてもよい。
【0020】
続いて、支援システム100の詳細について説明する。支援システム100は、ユーザ情報取得部111、ユーザ情報記憶部112、加盟店情報取得部113、加盟店情報記憶部114、対応関係記憶部115、購入情報取得部121、購入情報記憶部122、支援実行情報生成部131、支援実行情報記憶部132、支援実行部133、支援実行情報提供部134、支援結果情報取得部135、支援結果情報記憶部136、支援結果情報提供部137、支援財取得部138、購入情報提供部141、広告情報取得部142、広告情報提供部143を備える。支援システム100を構成するコンピュータは、プロセッサ及び記憶領域を備える。図1に示す各部は、例えば、記憶領域を用いたり、記憶領域に格納されたプログラムをプロセッサが実行したりすることにより実現することができる。
【0021】
ユーザ情報取得部111は、第1システム200から、支援システム100を利用するユーザに関するユーザ情報を取得し、ユーザ情報記憶部112に格納する。ここで、ユーザ情報は、ユーザが商品又はサービスを購入する際の決済方法に関する決済方法情報及びユーザが支援を希望する支援先を示す支援先情報を含む。
【0022】
決済方法情報は、ユーザの決済方法に関する情報であり、例えば、決済方法の種別(例えば、クレジットカードやICカード等)、クレジットカードやICカード等の番号、決済に際して提示する会員カードの番号を含む情報である。すなわち、ユーザがクレジットカードやICカード等を用いて決済する場合、支援システム100は、例えば、クレジットカードやICカード等の番号に基づいて、対応するユーザを特定する。また、ユーザがクレジットカードやICカード等を用いずに現金で決済する場合、支援システム100は、例えば、決済に際して提示する会員カードの番号に基づいて、対応するユーザを特定する。
【0023】
なお、決済方法情報は、支援システム100を利用するユーザを特定可能な、決済方法に関する情報であればよく、例えば、決済のタイミング(前払い方式、後払い方式、即時決済等)、決済方法の種別(クレジットカード払い、電子マネー払い、ポイント払い、銀行振込、現金決済等)は、限定されない。
【0024】
支援先情報は、ユーザが支援を希望する支援先を示す情報であり、例えば、支援先の団体名を示す情報であってもよい。ここで、支援先は、特定の活動を行う団体又は個人であればよい。すなわち、支援先は、例えば、社会的弱者を支援する慈善団体であってもよく、また、エンターテインメント活動を行うグループや個人(例えば、アイドルグループやそのメンバー、又は漫画家等)であってもよい。
【0025】
なお、ユーザ1人に対し複数の決済方法情報が対応付けられてもよく、また、複数の決済方法情報ごとに異なる支援先情報が設定されてもよい。
【0026】
また、ユーザ情報取得部111は、後述する支援実行情報生成部131による支援実行情報の生成時までの任意のタイミングで、決済方法情報及び支援先情報を取得すればよい。すなわち、支援システム100では、ユーザ情報取得部111による決済方法情報の取得の後に、購入情報取得部121による購入情報の取得が行われ、さらにその後、ユーザ情報取得部111による支援先情報の取得が行われてもよい。また、支援システム100では、ユーザ情報取得部111による決済方法情報及び支援先情報の取得の後に、購入情報取得部121による購入情報の取得が行われてもよく、また、購入情報取得部121による購入情報の取得の後に、ユーザ情報取得部111による決済方法情報及び支援先情報の取得が行われてもよい。
【0027】
ユーザ情報取得部111は、ユーザ端末から、ユーザ情報を取得することができる。この場合、例えば、ユーザは、専用の入力フォーム上でユーザ端末を通じてユーザ情報を入力した後、ユーザ情報取得部111が、入力されたユーザ情報を取得する。
【0028】
また、ユーザ情報取得部111は、ユーザ端末とは異なる情報処理システムから、ユーザ情報を取得することができる。この場合、例えば、ユーザは、事前に、ユーザ端末の入力を通じて、ユーザ端末とは異なる情報処理システムにユーザ情報を提供し、ユーザ情報取得部111が、当該ユーザ情報を取得する。ここで、ユーザ端末とは異なる情報処理システムは、ユーザが利用する情報処理システムであってもよく、例えば、クラウドファンディング等のウェブサービスや交流サイト等を提供する情報処理システムであってもよい。
【0029】
また、ユーザ情報取得部111は、支援システム100の利用に際してユーザから紙面で受け付けたユーザ情報を、所定の担当者が入力することによって、ユーザ情報を取得してもよい。
【0030】
図2は、ユーザ情報記憶部112に記憶される情報の例を示す図である。ユーザ情報記憶部112に記憶される情報は、例えば、ユーザID、決済方法ID、決済方法情報、支援先情報を含む。ここで、ユーザIDは、支援システム100を利用するユーザを識別するユーザ識別情報である。決済方法IDは、決済方法情報を識別する情報である。
【0031】
加盟店情報取得部113は、第2システム300から、支援システム100を利用する加盟店に関する加盟店情報を取得し、加盟店情報記憶部114に格納する。
【0032】
ここで、支援システム100を利用する加盟店は、例えば、ユーザが購入する商品等の製造者や販売者である。加盟店は、当該加盟店に対応する商品等の購入情報に基づく支援システム100の処理に応じて、所定の支援先又は支援システム100に対し、支援財又は支援財に相当する対価を提供する。
【0033】
図3は、加盟店情報記憶部114に記憶される情報の例を示す図である。加盟店情報記憶部114に記憶される情報は、例えば、加盟店ID、加盟店名情報を含む。加盟店IDは、支援システム100を利用する加盟店を識別する加盟店識別情報である。加盟店名情報は、加盟店の名称を示す情報である。
【0034】
対応関係記憶部115は、事前に設定される対応関係情報を記憶する。対応関係情報は、商品等を示す商品等情報と、所定の支援先に提供する支援財を示す支援財情報と、支援財を負担する加盟店を示す加盟店情報と、の対応関係を示す情報である。すなわち、対応関係情報は、ユーザが購入する商品等に対応する、支援財及び当該支援財を負担する加盟店を示す情報である。
【0035】
商品等情報は、商品等を示す情報であり、例えば、「飲料B」等の商品等の名称を示す情報であってもよく、また、商品等を識別する情報(例えば、商品コード等)でもよい。
【0036】
支援財情報は、所定の支援先に提供する支援財を示す情報である。支援財は、支援先に提供される財であり、例えば、金銭、衣類、食材、文具、日用品、電子マネー、ポイント、時間等であってもよく、また、これらに限られない。例えば、支援財が「時間」である場合、加盟店から所定の支援先に提供する支援は、支援財情報が示す時間に対応する労働力を提供する支援であってもよい。また、支援財情報は、例えば、「1円」等の財の固定量を示す情報であってもよく、また、「1%」等の商品等の価格に対する割合を示す情報であってもよい。
【0037】
また、支援財情報は、所定の条件を満たす場合に提供される支援財を示す情報であってもよい。この場合、支援財情報は、所定の条件に関する条件情報を含んでもよい。所定の条件は、例えば、所定期間内での購入個数や総額が所定の閾値以上か否かに関する条件でもよい。
【0038】
加盟店IDは、支援財を負担する加盟店を示す情報であり、例えば、加盟店IDである。
【0039】
なお、対応関係情報は、支援システム100にて生成される情報であってもよく、また、第2システムから取得される情報であってもよい。また、1つの加盟店IDに複数の商品等情報が対応してもよく、また、1つの商品等情報に複数の加盟店IDが対応してもよい。ここで、1つの商品等情報に複数の加盟店IDが対応している場合は、例えば、商品等が容器入り飲料である場合に、当該容器入り飲料を示す商品等情報に、容器を製造する加盟店のID及び飲料を製造する加盟店のIDが対応する場合である。
【0040】
図4は、対応関係記憶部115に記憶される情報の例を示す図である。対応関係記憶部115に記憶される情報は、例えば、加盟店ID、商品等情報、支援財情報を含む。
【0041】
購入情報取得部121は、決済システム400から、ユーザによる商品等の購入に関する購入情報を取得し、購入情報記憶部122に格納する。購入情報は、ユーザの決済方法や購入の詳細(購入額、購入した商品等の内容、購入日、購入店舗等)に関する情報である。
【0042】
決済システム400は、ユーザの決済方法や購入の詳細(購入額、購入した商品の内容、購入日、購入店舗等)に基づいて、購入情報を生成する。購入情報取得部121は、決済システム400から購入情報を取得する。
【0043】
購入情報取得部121は、ユーザ情報記憶部112に記憶されているユーザ情報に基づいて、ユーザ情報に含まれる決済方法情報が示す決済方法によって購入された購入情報のみを取得してもよい。これにより、購入情報取得部121及び決済システム400は、支援システム100の処理に必要な購入情報のみを送受信することができる。
【0044】
また、購入情報取得部121は、取得した購入情報を加工処理した上で、購入情報記憶部122に格納してもよい。このとき、購入情報取得部121は、例えば、ユーザ情報記憶部112に記憶されているユーザ情報に基づいて、決済方法に対応するユーザを特定し、ユーザID又は決済方法IDと、購入情報と、を対応付ける加工処理を行った上で、購入情報記憶部122に格納してもよい。これにより、支援システム100は、ユーザごとに購入情報を管理できる。
【0045】
また、購入情報取得部121は、ユーザ情報に含まれる決済方法情報が示す決済方法によって購入された購入情報以外の購入情報も取得し、取得される購入情報を購入情報記憶部122に格納してもよく、また、格納の際に、取得した購入情報を加工処理してもよい。
【0046】
また、購入情報取得部121による購入情報の取得や購入情報記憶部122への格納は、ユーザによる購入のたびに行われてもよく、一定期間ごとに行われてもよい。加えて、支援システム100または決済システム400の要求に応じた任意のタイミングで行われてもよい。
【0047】
図5は、購入情報記憶部122に記憶される情報の例を示す図である。購入情報記憶部122に記憶される情報は、例えば、決済方法ID、商品等情報を含む。なお、購入情報記憶部122に記憶される情報は、決済方法IDの代わりにユーザIDを含んでもよく、また、決済方法ID及びユーザIDをともに含んでもよい。さらに、購入の詳細(購入額、購入日、購入店舗等)に関する情報を含んでいてもよい。
【0048】
支援実行情報生成部131は、購入情報及び対応関係情報に基づいて、支援先情報と、支援財情報と、加盟店情報と、を対応付けた支援実行情報を生成し、支援実行情報記憶部132に格納する。
【0049】
支援実行情報は、対応する加盟店が実質的に負担する支援財と、当該支援財を提供する支援先を示す情報である。ここで、加盟店は、直接、支援先に支援財を提供してもよく、また、支援システム100を通じて間接的に支援先に支援財を提供してもよい。
【0050】
加盟店が直接支援先に支援財を提供する場合、加盟店の情報処理システム(例えば、第2システム300)が、支援実行情報に基づいて、対応する支援先に、対応する支援財を提供する。加盟店が支援システム100を通じて間接的に支援先に支援財を提供する場合、後述する支援実行部133が、支援実行情報に基づいて、対応する支援先に、対応する支援財を提供する。
【0051】
支援実行情報生成部131は、支援実行情報の生成に際して、例えば、購入情報とユーザ情報に基づいて購入情報に対応するユーザ(例えば、ユーザID)を特定し、当該ユーザに対応する支援先情報を抽出する。そして、支援実行情報生成部131は、対応関係情報及び抽出される支援先情報に基づいて、支援実行情報を生成する。
【0052】
また、支援実行情報生成部131は、支援実行情報の生成に際して、例えば、購入情報と対応関係情報に基づいて購入情報に対応する支援財情報を特定し、必要に応じて集計される支援財情報を第1システム200に提供した上で、ユーザ情報取得部111が取得する支援先情報に基づいて、支援実行情報を生成してもよい。これにより、ユーザは、当該ユーザに対応付けられている支援財を把握した上で、支援先を選択することができる。
【0053】
なお、支援実行情報生成部131は、対応関係情報に含まれる支援財情報が所定の条件を満たす場合に提供される支援財を示す情報である場合、所定の条件を満たす購入情報に対応する支援実行情報を生成してもよい。また、支援実行情報生成部131は、対応関係情報に含まれる1つの商品等情報に複数の加盟店IDが対応している場合、1つの購入情報から当該複数の加盟店IDに対応する複数の支援実行情報を生成してもよい。
【0054】
支援実行情報生成部131による支援実行情報の生成のタイミングは任意に設定することができる。支援実行情報生成部131による支援実行情報の生成は、購入情報の取得のたびに行われてもよく、また、一定期間ごとに行われてもよい。
【0055】
図6は、支援実行情報記憶部132に記憶される情報の例を示す図である。支援実行情報記憶部132に記憶される情報は、例えば、支援ID、ユーザID、支援先情報、支援財情報、加盟店IDを含む。ここで、支援IDは、支援実行情報を識別する支援実行情報識別情報である。
【0056】
なお、支援実行情報記憶部132に記憶される情報は、購入情報それぞれに対応する形式で記憶されていてもよく、また、特定の項目(例えば、加盟店ID)ごとに集計された情報であってもよい。また、支援実行情報記憶部132に記憶される情報は、さらに商品等情報を含んでもよく、また、商品等情報ごとに集計された情報であってもよい。
【0057】
支援実行部133は、支援実行情報に基づいて、対応する支援先に、対応する支援財を提供して支援の実行結果を示す支援結果情報を生成し、支援結果情報を支援結果情報記憶部136に格納する。すなわち、支援実行部133は、支援実行情報に対応する支援を実行する。
【0058】
支援結果情報は、支援実行情報に対応する支援の実行結果を示す情報であり、例えば、支援財の提供やその準備が完了したことを示す情報である。なお、支援結果情報は、支援財の提供やその準備が完了したことを示す情報に加え、対応する支援の内容(支援先、支援財等)を示す情報を含んでもよい。また、支援結果情報は、支援先が支援財を受領したことを示す情報等、支援実行情報提供部134から提供された支援実行情報に基づいて行われた支援の実行結果であることを示す情報を含んでいてもよい。
【0059】
支援実行部133による支援実行のタイミングは、任意に設定することができる。支援実行部133による支援実行は、例えば月末ごとに行われる等、一定の周期的なタイミングで実行されてもよく、また、ユーザ、加盟店又は支援先が指定するタイミングで行われてもよい。
【0060】
支援実行情報提供部134は、支援実行情報を第2システム300に提供する。第2システム300は、提供される支援実行情報に基づいて、対応する支援先に、対応する支援財を提供する。
【0061】
支援結果情報取得部135は、支援実行情報提供部134から提供された支援実行情報に基づいて行われた支援の実行結果を示す支援結果情報を、第2システム300及び支援先の情報処理システムの少なくともいずれかから取得し、支援結果情報記憶部136に格納する。
【0062】
支援システム100は、支援結果情報取得部135が、必要に応じて、支援先の情報処理システムから支援結果情報を取得した場合に、続く処理を行ってもよい。これにより、支援システム100は、加盟店による虚偽の支援結果情報の提供を防ぐことができる。
【0063】
なお、第2システム300は、支援実行情報を別の情報処理システムに提供してもよく、別の情報処理システムにて生成される支援結果情報を支援結果情報取得部135に提供してもよい。この場合、当該別の情報処理システムにて支援が実行されてもよい。
【0064】
支援結果情報記憶部136は、支援実行部133が生成した支援結果情報及び支援結果情報取得部135が取得した支援結果情報の少なくともいずれかを記憶する。図7は、支援結果情報記憶部136に記憶される情報の例を示す図である。支援結果情報記憶部136に記憶される情報は、例えば、支援ID、支援結果情報を含む。なお、支援結果情報記憶部136に記憶される支援結果情報は、支援財の提供やその準備が完了したことを示す情報に加え、対応する支援の内容(支援先、支援財等)を示す情報を含んでもよい。
【0065】
支援結果情報提供部137は、支援結果情報を第1システム200に提供する。なお、支援結果情報提供部137は、対応する支援の内容(支援先、支援財等)を示す情報を含む支援結果情報を第1システム200に提供してもよい。
【0066】
また、支援結果情報提供部137は、支援結果情報に所定の統計処理を施した上で、第1システム200に提供してもよい。例えば、支援結果情報提供部137は、支援結果情報に含まれる支援の内容(支援先、支援財等)を示す情報に基づいて、支援先ごとに支援財を集計した情報を提供してもよい。これにより、ユーザは、支援先ごとの支援状況を把握することができる。
【0067】
支援財取得部138は、支援実行情報又は支援結果情報に基づいて、第2システム300から、支援実行情報又は支援結果情報に対応する支援財又は当該支援財に相当する対価を取得する。
【0068】
ここで、支援財に相当する対価は、支援財と同種の財であってもよく、また、支援財とは異なる種類の財であってもよい。すなわち、支援実行部133によって提供される支援財が衣類や食材等の現物である場合、支援財に相当する対価は、当該衣類や食材等に相当する金銭であってもよい。
【0069】
加盟店が支援システム100を通じて間接的に支援先に支援財を提供する場合、支援システム100が、支援実行部133による支援の実行の前又は後に、第2システム300から、対応する支援財又は当該支援財に相当する対価を取得することで、加盟店は、支援を負担することができる。そこで、支援財取得部138は、第2システム300から、対応する支援財又は当該支援財に相当する対価を取得する。
【0070】
支援財取得部138による処理は、支援実行部133による支援の実行の前に、支援実行情報に基づいて行われてもよく、また、支援の実行の後に、支援実行情報又は支援結果情報に基づいて行われてもよい。また、支援財取得部138による処理は、支援実行部133による支援の実行のたびごとに行われてもよく、また、一定期間ごとに行われてもよい。
【0071】
購入情報提供部141は、購入情報記憶部122に記憶される購入情報を第2システム300に提供する。
【0072】
また、購入情報提供部141は、加盟店が、購入情報の提供の対価に相当する支援財を、当該購入情報に対応するユーザの支援先に提供する場合に、当該加盟店に対応する第2システム300に対し、当該購入情報を提供してもよい。以下、この処理について具体的に説明する。
【0073】
購入情報は、加盟店のマーケティングに活用できる有益な情報であるとともに、ユーザの行動に関する個人情報である。そのため、ユーザは、自身の購入情報の提供に際し、加盟店に一定の対価を要求することが考えられる。加えて、ユーザにおいて、加盟店から取得する対価を、ユーザ自身が希望する支援先に支援財として提供するニーズが想定される。
【0074】
そこで、ユーザは、自身の購入情報の対価に相当する支援財を、自身が希望する支援先に提供している加盟店に対してのみ、自身の購入情報を提供することを希望する。すなわち、購入情報提供部141は、加盟店が、購入情報の提供の対価に相当する支援財を、当該購入情報に対応するユーザの支援先に提供する場合に、当該加盟店に対応する第2システム300に対し、当該購入情報を提供する。なお、支援システム100は、ユーザによる第1システム200を通じた設定操作に基づいて、ユーザの購入情報の対価に相当する支援財をユーザが希望する支援先に提供している加盟店の全部又は一部に購入情報を提供してもよく、また、ユーザの購入情報の対価に相当する支援財をユーザが希望する支援先に提供している加盟店以外の加盟店に購入情報を提供してもよい。
【0075】
購入情報提供部141は、例えば、支援実行情報記憶部132に記憶される支援実行情報又は支援結果情報記憶部136に記憶される支援結果情報に含まれる、支援先情報及び支援財情報に基づいて、購入情報の提供の対価に相当する支援財を、当該購入情報に対応するユーザの支援先に提供する加盟店を特定する。そして、購入情報提供部141は、特定された加盟店に対応する第2システムに対し、購入情報を提供する。
【0076】
広告情報取得部142は、第2システム300又は外部の情報処理システムから、加盟店に関する広告を示す広告情報を取得する。
【0077】
ここで、広告情報は、加盟店の商品又はサービスに関する広告に関する情報であってもよく、また、加盟店に関する金融商品の購入を提案する情報であってもよい。また、広告情報取得部142に広告情報を提供する外部の情報処理システムは、例えば、広告を扱う広告代理店や広告配信業者の情報処理システムや、金融商品を扱う証券会社等の情報処理システムであってもよい。
【0078】
広告情報提供部143は、支援先情報が示す支援先に所定の支援財を提供する加盟店の広告情報を、当該支援先情報に対応する第1システム200に対し提供する。
【0079】
ユーザは、支援システム100の利用に際して、一定の広告を受け取る場合がある。そのとき、ユーザが希望する支援先に支援財を提供している加盟店の広告は、ユーザにとって親和性がある広告である可能性が高い。そのため、当該加盟店の広告の提供は、ユーザにとって有益な広告提供になりうるとともに、加盟店にとって広告効果が高い広告提供となりうる。そこで、広告情報提供部143は、ユーザの支援先に支援財を提供している加盟店の広告情報を、第1システム200に対し提供する。
【0080】
第1システム200がユーザ端末である場合、広告情報提供部143は、ユーザの支援先に支援財を提供している加盟店の広告情報を、対応するユーザ端末に提供する。また、第1システム200が、ユーザが利用するサービスを制御する情報処理システムである場合、広告情報提供部143は、例えば、広告情報をユーザIDに対応付けて第1システムに提供する。これにより、第1システムは、対応するユーザ端末に広告情報を提供することができる。
【0081】
広告情報提供部143は、例えば、支援実行情報記憶部132に記憶される支援実行情報又は支援結果情報記憶部136に記憶される支援結果情報に含まれる、支援先情報及び支援財情報に基づいて、ユーザの支援先に支援財を提供している加盟店を特定する。そして、広告情報提供部143は、特定された加盟店の広告情報を、第1システム200に対し提供する。
【0082】
図8は、支援システム100における処理の例を示すフローチャートである。図8に示す処理は、支援システム100が支援を実行する場合の処理である。
【0083】
まず、ユーザ情報取得部111は、第1システム200からユーザ情報を取得する(S801)。加盟店情報取得部113は、第2システム300から加盟店情報を取得する(S802)。購入情報取得部121は、決済システム400から購入情報を取得する(S803)。なお、ユーザ情報取得部111は、ユーザ情報を、後述する支援実行情報生成部131による支援実行情報の生成時までに、取得すればよい。
【0084】
次に、支援実行情報生成部131は、購入情報及び対応関係情報に基づいて、支援実行情報を生成する(S804)。そして、支援実行部133は、支援実行情報に基づいて支援を実行する(S805)。
【0085】
支援結果情報提供部137は、第1システム200に対し支援結果情報を提供する(S806)。支援財取得部138は、支援実行情報又は支援結果情報に基づいて、第2システム300から、支援実行情報又は支援結果情報に対応する支援財又は当該支援財に相当する対価を取得する(S807)。
【0086】
また、購入情報提供部141は、第2システム300に対し購入情報を提供する(S808)。広告情報取得部142は、第2システムから広告情報を取得する(S809)。広告情報提供部143は、第1システム200に対し広告情報を提供する(S810)。
【0087】
図9は、支援システム100における処理の例を示すフローチャートである。図9に示す処理は、第2システム300が支援を実行する場合の処理である。図9は、図8に示すフローチャートに対応するものであるが、S805の処理が異なり、また、S807の処理が不要となる。
【0088】
具体的には、第2システム300が支援を実行する場合、支援実行情報提供部134が、支援実行情報を第2システムに対し提供する(S805a)。その後、例えば第2システム300において支援が実行される(S805b)。そして、支援結果情報取得部135は、第2システム300から支援結果情報を取得する(S805c)。なお、第2システム300が支援実行情報を別の情報処理システムに提供し、別の情報処理システムにて支援が実行され、別の情報処理システムで生成される支援結果情報を第2システムが支援結果情報取得部135に提供してもよい。また、支援結果情報取得部135は、支援先の情報処理システムから支援結果情報を取得してもよい。
【0089】
<変形例>
続いて、支援システム100の変形例について、説明する。
【0090】
購入情報取得部121は、決済システム400から、ユーザが購入する商品等の期限に関する期限情報を含む購入情報を取得することができる。
【0091】
ここで、期限情報は、例えば、商品等の賞味期限、消費期限、又は賞味期限若しくは消費期限に応じて加盟店が適宜設定する販売期限に関する情報であってもよく、また、賞味期限、消費期限、又は販売期限と、購入日との差分(すなわち、残期間)に関する情報であってもよい。
【0092】
なお、期限情報は、例えば、決済システム400に備わる装置(例えば、レジ端末)が商品に付けられたバーコード等を読み取ることによって、生成されてもよい。
【0093】
支援実行情報生成部131は、購入情報に含まれる期限情報にさらに基づいて、支援実行情報を生成することができる。
【0094】
具体的には、支援実行情報生成部131は、例えば、期限情報が示す賞味期限、消費期限、又は販売期限が近いほど、大きな支援財(例えば、高い金額、高いポイント、高い割合の支援財)を提供するための支援実行情報を生成することができる。
【0095】
近年、例えば小売店舗である加盟店では、期限切れの商品の廃棄が問題になっている。特に、具体的には、賞味期限、消費期限、又は販売期限等を過ぎた食品の廃棄が問題になっている。加盟店では、賞味期限、消費期限、又は販売期限等が近い商品の購入を促すため、値下げやポイント還元等がなされている。
【0096】
そこで、支援システム100(特に支援実行情報生成部131)は、購入情報に含まれる期限情報にさらに基づいて、支援実行情報を生成する。これにより、支援システム100は、ユーザに対し、賞味期限、消費期限、又は販売期限等が近い商品の購入のインセンティブを与えることができ、賞味期限、消費期限、又は販売期限等が近い商品の購入を促すことができる。
【0097】
なお、支援システム100は、決済システム400に備わる装置(例えば、レジ端末)を通じて取得可能な情報(例えば、商品等に関する情報(期限情報以外の情報を含む)、ユーザの決済手段(例えば、クレジットカードの種類、電子マネーの種類)に関する情報、レジ端末(例えば、ユーザが利用するレジ端末が有人レジか無人レジか)に関する情報、利用店舗に関する情報、利用タイミングに関する情報、又は利用頻度若しくは利用回数に関する情報)にさらに基づいて、支援実行情報を生成することができる。すなわち、支援システム100は、決済システム400に備わる装置(例えば、レジ端末)を通じて取得可能な情報のうち、ユーザによる加盟店における所定の行動(例えば、所定の商品等の購入、所定の決済手段の利用、所定のレジ端末の利用、所定の店舗の利用、所定のタイミングでの利用、又は所定の頻度若しくは回数での利用等)又は支援先への支援のインセンティブにつながる情報にさらに基づいて、支援実行情報を生成することができる。これにより、支援システム100は、ユーザに対し、ユーザによる加盟店における所定の行動及び支援先への支援のインセンティブを与えることができる。
【0098】
より具体的には、例えば、支援システム100は、ユーザの決済手段に関する情報にさらに基づいて、ユーザに対し、例えば、所定の種類のクレジットカードでの決済及び支援先への支援のインセンティブを与えることができる。また、例えば、支援システム100は、レジ端末に関する情報にさらに基づいて、ユーザに対し、例えば、所定のレジ端末での決済及び支援先への支援のインセンティブを与えることができる。
【0099】
また、例えば、支援システム100は、所定の店舗の利用に関する情報にさらに基づいて、ユーザに対し、例えば、所定の店舗(例えば、所定の商店街の利用や、本店又は所定の支店の利用)の利用及び支援先への支援のインセンティブを与えることができる。
【0100】
また、例えば、支援システム100は、所定のタイミングでの利用に関する情報にさらに基づいて、ユーザに対し、例えば、所定のタイミング(例えば、「午前中」「平日」等の時間帯、又は「雨天時」「誕生日」「クリスマス」等の所定のイベント等)での利用及び支援先への支援のインセンティブを与えることができる。また、例えば、支援システム100は、所定の頻度若しくは回数での利用に関する情報にさらに基づいて、ユーザに対し、例えば、所定の頻度若しくは回数(例えば、「初回」「2回目以降」「3か月内に2回以上」等)での利用及び支援先への支援のインセンティブを与えることができる。
【0101】
以上、本発明の一実施形態について説明した。支援システム100は、購入情報及びユーザが事前に設定しておくユーザ情報に基づいて、支援財及びユーザが支援を希望する支援先を対応付けた支援実行情報を生成することができる。これにより、支援システム100は、ユーザの支援先や支援状況に関するデータを管理し、効果的に活用することができる。また、ユーザは、支援活動への参加のハードルが低く、かつ、高い満足度を伴う支援活動を行うことができる。
【0102】
また、支援システム100は、支援実行情報に基づいて、対応する支援先に支援財を提供することができる。これにより、支援システム100は、支援システム100を通じた、ユーザ及び加盟店による間接的な支援の実行に、支援活動に関するデータを効果的に活用することができる。
【0103】
また、支援システム100は、第2システム300に対し、支援実行情報を提供することができる。これにより、加盟店は、第2システム300又は別の情報処理システムでの支援の実行に、支援活動に関するデータを効果的に活用することができる。
【0104】
また、支援システム100は、第1システム200に対し、支援結果情報を提供することができる。これにより、支援システム100は、支援活動に関するデータを効果的に活用して、ユーザに対し、支援システム100を通じた支援の結果をユーザに提示することで、満足度の高い支援活動をユーザに提供することができる。
【0105】
また、支援システム100は、第2システム300から、支援実行情報又は支援結果情報に対応する支援財又は当該支援財に相当する対価を取得することができる。これにより、支援システム100は、支援活動に関するデータを効果的に活用して、第2システム300が支援システム100を通じて間接的に行う支援を、第2システム300に負担させることができる。
【0106】
また、支援システム100は、第2システム300に対し、購入情報を提供することができる。これにより、第2システム300は、支援活動に関する情報である購入情報を、販売活動等の企業活動に効果的に活用することができる。
【0107】
また、支援システム100は、加盟店が、購入情報の提供の対価に相当する支援財を、当該購入情報に対応するユーザの支援先に提供する場合に、当該加盟店に対応する第2システム300に対し、当該購入情報を提供することができる。これにより、ユーザは、支援活動に関する自身の購入情報を、支援活動に効果的に活用することができる。
【0108】
また、支援システム100は、ユーザの支援先に支援財を提供する加盟店に関する広告情報を第1システム200に対し提供することができる。これにより、支援活動に関する情報を効果的に活用して、ユーザは、自身と親和性の高い広告を受け取ることができ、また、加盟店は、広告効果の高いユーザに広告を提供することができる。
【0109】
なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0110】
100 支援システム、111 ユーザ情報取得部、112 ユーザ情報記憶部、113 加盟店情報取得部、114 加盟店情報記憶部、115 対応関係記憶部、121 購入情報取得部、122 購入情報記憶部、131 支援実行情報生成部、132 支援実行情報記憶部、133 支援実行部、134 支援実行情報提供部、135 支援結果情報取得部、136 支援結果情報記憶部、137 支援結果情報提供部、138 支援財取得部、141 購入情報提供部、142 広告情報取得部、143 広告情報提供部、200 第1システム、300 第2システム、400 決済システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9