(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103029
(43)【公開日】2023-07-26
(54)【発明の名称】油冷式スクリュ圧縮機
(51)【国際特許分類】
F04C 18/16 20060101AFI20230719BHJP
【FI】
F04C18/16 D
F04C18/16 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022003852
(22)【出願日】2022-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】521362885
【氏名又は名称】コベルコ・コンプレッサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100218132
【弁理士】
【氏名又は名称】近田 暢朗
(72)【発明者】
【氏名】壷井 昇
(72)【発明者】
【氏名】中村 元
(72)【発明者】
【氏名】野口 透
(57)【要約】
【課題】
油冷式スクリュ圧縮機において、増速機での油撹拌による損失を低減しつつ、装置全体としての小型化を図る。
【解決手段】
油冷式スクリュ圧縮機1の増速機3は、雄ロータ4のロータ軸4aに固定されたピニオンギヤ11と、ピニオンギヤ11と噛合し、原動機10の回転をピニオンギヤ11に伝達するブルギヤ12とを備える。ブルギヤ12は、ロータ軸4aの延びる方向から見て、雌ロータ5と重なるように配置され、ブルギヤ12の下端は、雄ロータ4の下端よりも上方に位置している。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横並びに配置された雄ロータと雌ロータを収容するロータ室が設けられた第1ケーシングを備え、吸込口から吸い込んだ空気を前記雄ロータ及び前記雌ロータにより圧縮して吐出口から吐出する圧縮機本体と、
前記雄ロータのロータ軸に固定されたピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛合し、原動機の回転を前記ピニオンギヤに伝達するブルギヤと、前記ピニオンギヤと前記ブルギヤとを収容し、底部に前記ロータ室と前記吸込口を介して連通する油溜まりが設けられた第2ケーシングとを備える増速機と
を備え、
前記ブルギヤは、前記ロータ軸の延びる方向から見て、前記雌ロータと重なるように配置され、
前記ブルギヤの下端は、前記雄ロータの下端よりも上方に位置している、油冷式スクリュ圧縮機。
【請求項2】
前記第1ケーシングの上部側に前記吸込口と連通する吸込ポートが設けられ、前記第1ケーシングの下部側に前記吐出口が設けられている、請求項1に記載の油冷式スクリュ圧縮機。
【請求項3】
前記ブルギヤの前記下端は、前記雌ロータの回転軸線よりも下方に位置する、請求項1又は2に記載の油冷式スクリュ圧縮機。
【請求項4】
前記雄ロータの直径は前記雌ロータの直径よりも大きく、前記ブルギヤの前記下端の高さ位置は、前記雄ロータの前記下端の高さ位置と、前記雌ロータの前記下端の高さ位置との間に位置する、請求項1から3のいずれか1項に記載の油冷式スクリュ圧縮機。
【請求項5】
前記原動機は内燃機関である、請求項1から4のいずれか1項に記載の油冷式スクリュ圧縮機。
【請求項6】
前記増速機の増速比は、2以上3以下である、請求項1から5のいずれか1項に記載の油冷式スクリュ圧縮機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油冷式スクリュ圧縮機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、増速機での油撹拌による損失低減を図ったスクリュ圧縮機が開示されている。
【0003】
しかし、特許文献1に開示されたスクリュ圧縮機は、油撹拌による損失を低減しつつ、装置全体としての小型化を実現するという点について、改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、油冷式スクリュ圧縮機において、増速機での油撹拌による損失を低減しつつ、装置全体としての小型化を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、横並びに配置された雄ロータと雌ロータを収容するロータ室が設けられた第1ケーシングを備え、吸込口から吸い込んだ空気を前記雄ロータ及び前記雌ロータにより圧縮して吐出口から吐出する圧縮機本体と、前記雄ロータのロータ軸に固定されたピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛合し、原動機の回転を前記ピニオンギヤに伝達するブルギヤと、前記ピニオンギヤと前記ブルギヤとを収容し、底部に前記ロータ室と前記吸込口を介して連通する油溜まりが設けられた第2ケーシングとを備える増速機とを備え、前記ブルギヤは、前記ロータ軸の延びる方向から見て、前記雌ロータと重なるように配置され、前記ブルギヤの下端は、前記雄ロータの下端よりも上方に位置している、油冷式スクリュ圧縮機を提供する。
【0007】
雄ロータと雌ロータは横並びに配置されている。また、ブルギヤは、ピニオンギヤの真上に配置されているのではなく、雄ロータのロータ軸の延びる方向から見て、雌ロータと重なるように配置されている。これらにより、油冷式スクリュ圧縮機の全高を低減し、装置全体としては小型化を図ることができる。特に、ブルギヤを雄ロータのロータ軸の延びる方向から見て、雌ロータと重なるように配置すること、つまりブルギヤを雄ロータに対して真上ではなく、横並びに近い斜め上方の位置に配置することで、ブルギヤに連結されている原動機の全高を低減できる。原動機は圧縮機本体と比較して大型であり全高が高いので、原動機の全高低減は、油冷式スクリュ圧縮機の装置全体についての、全高低減による小型化に効果的に寄与する。
【0008】
ブルギヤを雄ロータに対して横並びに近い斜め上方に配置しているものの、ブルギヤの下端は、雄ロータの下端、つまり油溜まりに溜まる潤滑油の想定される油面の最大高さよりは上方に位置している。従って、ブルギヤが油溜まりの潤滑油を撹拌することによる損失を回避ないし低減できる。
【0009】
以上の理由により、態様により、増速機での油撹拌による損失を低減しつ、装置全体としての小型化を図ることができる。
【0010】
具体的には、前記第1ケーシングの上部側に前記吸込口と連通する吸込ポートが設けられ、前記第1ケーシングの下部側に前記吐出口が設けられている。
【0011】
前記ブルギヤの前記下端は、前記雌ロータの回転軸線よりも下方に位置する。
【0012】
前記雄ロータの直径は前記雌ロータの直径よりも大きい場合、前記ブルギヤの前記下端の高さ位置は、前記雄ロータの前記下端の高さ位置と、前記雌ロータの前記下端の高さ位置との間に位置してもよい。
【0013】
前記原動機は内燃機関であってもよい。
【0014】
前記増速機の増速比は、2以上3以下であってもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、油冷式スクリュ圧縮機において、増速機での油撹拌による損失を低減しつつ、装置全体としての小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態に係る油冷式スクリュ圧縮機の縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0018】
図1から
図3は、本発明の実施形態に係る油冷式スクリュ圧縮機1を示す。この油冷式スクリュ圧縮機1は、屋外の使用が想定される移動式である。
【0019】
油冷式スクリュ圧縮機1は、圧縮機本体2と、増速機3と、原動機の一例である内燃機関10とを備える。内燃機関10はケーシングの外形のみを模式的に示している。原動機は電機モータであってもよい。
【0020】
圧縮機本体2は、雄ロータ4と雌ロータ5が収容されたロータ室2aが設けられた本体ケーシング(第1ケーシング)2bを備える。本体ケーシング2bの
図1において右側には、増速機3のケーシング、つまり増速機ケーシング(第2ケーシング)3aが取り付けられている。また、本体ケーシング2bの
図1において左側には、軸受ケーシング(図示せず)が取り付けられている。
【0021】
図2及び
図3を参照すると、雄ロータ4と雌ロータ5は、ロータ室2a内において、横並びに配置されている。特に、本実施形態では、
図3に示すように、雄ロータ4の回転軸線RAmと雌ロータ5の回転軸線RAfが互い水平をなす位置に配置されている。つまり、雄ロータ4の回転軸線RAmの高さ位置Lmcと、雌ロータ5の回転軸線RAfの高さ位置Lfcは同一の高さ位置に位置している。
【0022】
図1及び
図2を参照すると、雄ロータ4のロータ軸4aの図において右側は、本体ケーシング2bに取り付けられた軸受6に回転自在に支持され、増速機ケーシング3a内に突出している。雌ロータ5のロータ軸5aの図において右側は、本体ケーシング2bに取り付けられた雌ロータ軸受7に回転自在に支持されている。一方、雄ロータ4のロータ軸4aと雌ロータ5のロータ軸5aの図において左側はそれぞれ、軸受ケーシングに取り付けられた軸受(図示せず)に回転自在に支持されている。
【0023】
本体ケーシング2bには、ロータ室2aの図において右端側には吸込口2cが設けられ、ロータ室2aの図において左端の下部側に吐出口2d(矢印でのみ模式的に示す)が設けられている。また、本体ケーシング2bの上部側には吸込口2cと連通する吸込ポート2eが設けられている。
【0024】
図1から
図3を参照すると、増速機3は、いずれも増速機ケーシング3a内に収容されている、歯車であるピニオンギヤ11と、ピニオンギヤ11と噛合する歯車であるブルギヤ12とを備えている。ピニオンギヤ11は、雄ロータ4のロータ軸4aの増速機ケーシング3a内に突出した部分に固定されている。ブルギヤ12は入力軸13に固定されている。入力軸13は、増速機ケーシング3aに取り付けられた軸受14に回転自在に支持されている。入力軸13がカップリングを介して内燃機関10の出力軸に連結されていてもよいし、入力軸13自体が内燃機関10の出力軸であってもよい。
【0025】
内燃機関10の回転はブルギヤ12を介してピニオンギヤ11に伝達され、その結果、雄ロータ4が回転駆動される。雌ロータ5は雄ロータ4に従動して回転する。
図2及び
図3を参照すると、本実施形態では、入力軸13、従ってブルギヤ12の回転方向RDbは内燃機関10の軸端から見て反時計方向に回転であるので、ピニオンギヤ11の回転方向RDpと雄ロータ4の回転方向RDmは、ロータ軸4aの図において右側の軸端から見て反時計方向であり、雌ロータ5の回転方向RDfは同じ方向から見て時計方向である。つまり、本実施形態では、雄ロータ4は右ねじ型で、雌ロータは左ねじ型である。
【0026】
内燃機関10の回転数は、例えば1500rpm~2500rpmであり、圧縮機本体2の回転数は、例えば、3000rpm~7500rpmである。本実施形態では、内燃機関10の回転数が2000rpm、圧縮機本体2の回転数が4200rpmであり、増速機3の増速比は2.1である。つまりブルギヤ12の歯数は、ピニオンギヤ11の歯数の2.1倍。ブルギヤ12の歯数のピニオンギヤ11の歯数に対する歯数比である増速比は、2以上3以下に設定できる。
【0027】
内燃機関10の回転出力が増速機3のブルギヤ12とピニオンギヤ11を介して雄ロータ4に伝達され、雄ロータ4と雌ロータ5が回転すると、吸込ポート2eを介して吸込口2cに吸い込まれた空気が、雄ロータ4の歯部と雌ロータ5の歯溝によって画定される閉じ込み空間内に閉じ込められて圧縮され、圧縮された空気は吐出口2dから突出される。
【0028】
増速機3は、増速機ケーシング3aの底部に油溜まり3bを備える。ブルギヤ12とピニオンギヤ11には、増速機ケーシング3a内に潤滑油を噴射するノズル(図示せず)によって、上方から潤滑油が吹き付けられる。ブルギヤ12とピニオンギヤ11に吹き付けられた潤滑油は油溜まり3bに落下する。本体ケーシング2bの下部には、増速機ケーシング3aの内部の底部側と、本体ケーシング2bの吸込口2cの下部側とを連通させる連通孔2fが設けられている。つまり、油溜まり3bは吸込口2cを介してロータ室2aと連通している。従って、油溜まり3bに溜まる潤滑油の油面の高さ位置Loの想定される最大高さ位置は、ロータ室2aの最下端2gの高さ位置Lrcである。つまり、吸込口2cの下部を介してロータ室2aに潤滑油が吸い込まれるため、油溜まり3bに溜まる潤滑油の油面の高さLoは、ロータ室2aの最下端2gの高さ位置Lrcを上回らない。
【0029】
図3を参照すると、本実施形態では、前述のように雄ロータ4の回転軸線RAmの高さ位置Lmcと、雌ロータ5の回転軸線RAfの高さ位置Lfcは同一の高さ位置に位置している。次に、本実施形態では、雄ロータ4の直径は雌ロータ5の直径よりもわずかに大きい。そのため、雄ロータ4の最下端4bの高さ位置Lmlよりも、雌ロータ5の最下端5bの高さ位置Lflがわずかに上方に位置している(雄ロータ4の最下端4bの高さ位置Lmlは、雌ロータ5の最下端5bの高さ位置Lflがわずかに下方に位置している)。雄ロータ4の最下端4bの高さ位置Lmlは、雄ロータ4と雌ロータ5の回転を許容するためのわずかに隙間に相当する分だけ、ロータ室2aの最下端2gの高さ位置Lrcよりもわずかに上方に位置しているが、潤滑油の油面の高さ位置Loの想定される最大高さ位置との関係では、高さ位置Lmlと高さ位置Lrlは同一とみなし得る。
【0030】
引き続き
図3を参照すると、ブルギヤ12はピニオンギヤ11の真上に配置されているのではなく、雄ロータ4のロータ軸4aの延びる方向(雌ロータ5のロータ軸5aの延びる方向でも良い)から見て、雌ロータ5と重なるように配置されている。ブルギヤ12の最下端12aの高さ位置Lblは、雄ロータ4の最下端4bの高さ位置Lmlよりも上方に位置している。具体的には、ブルギヤ12の最下端12aの高さ位置Lblが雌ロータ5の回転軸線RAfよりも下方に位置している。さらに具体的には、本実施形態では、ブルギヤ12は、最下端12aの高さ位置Lblが、雌ロータ5の最下端の高さ位置Lflよりもわずかに上方に位置するように配置されている。
【0031】
図3において符号Yは、ブルギヤ12の回転軸線RAbの高さ位置Lbcと雌ロータ5の回転軸線RAfの高さLfcの高低差を示す。また、
図3において符号θは、雄ロータ4の回転軸線RAmと雌ロータ5の回転軸線RAfとを結ぶ直線に対して、雄ロータ4の回転軸線RAmとブルギヤ12の回転軸線RAbを結ぶ直線がなす角度を示す。この角度θは、例えば5度以上20度以下の範囲で設定される。
【0032】
本実施形態では、雄ロータ4と雌ロータ5は横並び、より具体的には、雄ロータ4の回転軸線RAmの高さ位置Lmcと、雌ロータ5の回転軸線RAfの高さ位置Lfcが同じになるように配置されている。また、本実施形態では、ブルギヤ12は、ピニオンギヤ11の真上に配置されているのではなく、雄ロータ4のロータ軸4aの延びる方向から見て、雌ロータ5と重なるように配置されている。言い換えれば、ブルギヤ12を雄ロータ4に対して横並びに近い斜め上方に配置している。これらにより、油冷式スクリュ圧縮機1の全高を低減し、装置全体としては小型化を図ることができる。特に、ブルギヤ12を雄ロータ4のロータ軸4aの延びる方向から見て、雌ロータ5と重なるように配置すること、つまりブルギヤ12をピニオンギヤ11に対して真上ではなく、横並びに近い斜め上方の位置に配置することで、ブルギヤ12に連結されている内燃機関10の全高を低減できる。内燃機関10は圧縮機本体2と比較して大型であり、特に全高が高いので、内燃機関10の全高低減は、油冷式スクリュ圧縮機1の装置全体についての、全高低減による小型化に効果的に寄与する。
【0033】
ブルギヤ12を雄ロータ4に対して横並びに近い斜め上方に配置しているものの、ブルギヤ12の最下端12aは、雄ロータの最下端4bの高さ位置Lml(前述のようにロータ室2aの最下端2gの高さ位置Lrcと同じ高さとみなし得る)、つまり油溜まり3bに溜まる潤滑油の油面の高さ位置Loの想定される最大高さよりは上方に位置している。従って、ブルギヤ12が油溜まり3bの潤滑油を撹拌することによる損失を回避ないし低減できる。
【0034】
以上のように、本実施形態の油冷式スクリュ圧縮機1では、増速機3での油撹拌になる損失を低減しつ、装置全体としての小型化を図ることができる。
【0035】
増速機3での油撹拌を回避しつつ、装置全体としての小型化を図るためには、ブルギヤ12の最下端12aの高さ位置Lblが油溜まり3bに溜まる潤滑油の油面の高さ位置Loの想定される最大高さ、つまり本実施形態では、雄ロータの最下端4bの高さ位置Lmlよりわずかに上方に位置することが好ましい。従って、例えば、ブルギヤ12の最下端12aの高さ位置Lblは、雄ロータ4の最下端4bの高さ位置Lmlと、雌ロータ5の最下端5bの高さ位置Lflとの間に位置するように設定される。
【0036】
図4は、本実施形態の変形例を示す。本実施形態では、ブルギヤ12の歯車のピニオンギヤ11の歯数に対する歯数比である増速比が2.1であるのに対して、
図4の変形例では、歯数比(増速比)が3である。
【符号の説明】
【0037】
1 油冷式スクリュ圧縮機
2 圧縮機本体
2a ロータ室
2b 本体ケーシング(第1ケーシング)
2c 吸込口
2d 吐出口
2e 吸込ポート
2f 連通孔
2g 最下端
3 増速機
3a 増速機ケーシング(第2ケーシング)
3b 油溜まり
4 雄ロータ
4a ロータ軸
4b 最下端
5 雌ロータ
5a ロータ軸
5b 最下端
6,7,14 軸受
10 内燃機関
11 ピニオンギヤ
12 ブルギヤ
12a 最下端
13 入力軸
RAm,RAf,RAb 回転軸線
Lmc,Lfc,Lrc,Lml,Lfl,Lo,Lbl,Lbc 高さ位置
RDb,RDp,RDm,RDf 回転方向