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特開2023-103181自動車用フードおよびその組み立て方法
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  • 特開-自動車用フードおよびその組み立て方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103181
(43)【公開日】2023-07-26
(54)【発明の名称】自動車用フードおよびその組み立て方法
(51)【国際特許分類】
   B62D 25/10 20060101AFI20230719BHJP
   B62D 25/12 20060101ALI20230719BHJP
【FI】
B62D25/10 D
B62D25/12 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023000529
(22)【出願日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】102022000000434
(32)【優先日】2022-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(71)【出願人】
【識別番号】519463178
【氏名又は名称】フェラーリ エッセ.ピー.アー.
【氏名又は名称原語表記】FERRARI S.p.A.
【住所又は居所原語表記】Via Emilia Est, 1163, 41100 MODENA, Italy
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガブリエーレ プリージ
【テーマコード(参考)】
3D004
【Fターム(参考)】
3D004AA11
3D004BA02
3D004CA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】フードの審美的制約の決定と固定の精度との技術的困難の低減または緩和。
【解決手段】自動車用のフードは、第1の軸に沿った長さ延長部と、第1の軸に直交する第2の軸に沿った幅延長部とを有する骨組みベース8と、骨組みベースの部分14を少なくとも部分的に覆うための被覆パネル15と、被覆パネルが部分を少なくとも部分的に覆うように、被覆パネルを部分に固定するための固定手段20と、を含み、固定手段は、被覆パネルに対して固定位置において被覆パネルによって支持されたベース要素21と、第1および第2の軸を含む平面に対して横断する第3の軸Zに沿って移動可能にベース要素に結合されたレジスタ要素22とを備え、レジスタ要素は、第3の軸に沿ってベース要素からより遠く、骨組みベースに面する端部27を有し、端部は、第3の軸に沿って骨組みベースに当たるように適合されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車(1)の本体(5)に取り付けられるように構成される自動車(1)用のフード(7)であって、
-第1の軸(A)に沿った長さ延長部と、前記第1の軸(A)に直交する第2の軸(B)に沿った幅延長部とを有する骨組みベース(8)と、
-前記骨組みベース(8)の部分(14)を少なくとも部分的に覆うための被覆パネル(15)と、
-前記被覆パネル(15)が前記部分(14)を少なくとも部分的に覆うように、前記被覆パネル(15)を前記部分(14)に固定するための固定手段(20)と、を備え、
前記固定手段(20)が、前記被覆パネル(15)に対して固定位置において前記被覆パネル(15)によって支持されたベース要素(21)を備え、
前記固定手段(20)が、前記第1および前記第2の軸(A、B)を含む平面に対して横断する第3の軸(Z)に沿って前記ベース要素(21)に対して移動可能に前記ベース要素(22)に結合されたレジスタ要素(22)をさらに備え、
前記レジスタ要素(22)が、前記第3の軸(Z)に沿って前記ベース要素(21)からより遠く、前記骨組みベース(8)に面する端部(27)を有し、前記端部(27)が、前記第3の軸(Z)に沿って前記骨組みベース(8)に当たるように適合されている、ことを特徴とする、フード(7)。
【請求項2】
前記ベース要素(21)が、ベース部分(23)と、前記ベース部分(23)の前記第3の軸(Z)に沿って延在し、雄ねじ部分(25)を備えるピン(24)とを備え、前記レジスタ要素(22)が、前記ベース部分(23)と前記端部(27)との間で前記第3の軸(Z)に沿って配置され、前記雄ねじ部分(25)に結合された雌ねじ部分(29)を備えるスリーブ(28)を備える、請求項1に記載のフード。
【請求項3】
前記端部(27)が、前記雌ねじ部分(29)を前記雄ねじ位置(25)にまたは前記雄ねじ位置から螺合または螺合解除するように適合されたレンチを挿入するための前記第3の軸(Z)の周りの多角形孔(30)を備える、請求項2に記載のフード。
【請求項4】
前記ピン(24)が、前記第3の軸(Z)の周りにねじ孔(33)を有する、請求項2に記載のフード。
【請求項5】
前記固定手段(20)が、前記第3の軸(Z)を中心として前記骨組みベース(8)上に得られる貫通孔(40)と、前記貫通孔(40)を貫通し、前記ねじ孔(33)に螺合されるねじ(34)とをさらに備え、前記ねじ(34)が、前記骨組みベース(8)の第2の面(8b)に対向する前記骨組みベース(8)の第1の面(8a)上で前記貫通孔(40)の外側に締め付けられる頭部(35)を有し、前記第2の面(8b)が前記レジスタ要素(22)に面する、請求項4に記載のフード。
【請求項6】
請求項1に記載のフード(7)を組み立てる方法であって、
-前記骨組みベース(8)に対する相対位置に前記被覆パネル(15)を配置するステップと、
-前記レジスタ要素(22)の端部(27)が前記骨組みベース(8)に当たるまで前記相対位置を維持しながら、前記レジスタ要素(22)を前記第3の軸(Z)に沿って前記骨組みベース(8)に向かって移動させ、それによって前記被覆パネル(15)を前記骨組みベース(8)上に敷くステップと、
-前記被覆パネル(15)を前記相対位置において前記骨組みベース(8)に固定するステップと、を含む、方法。
【請求項7】
前記レジスタ要素(22)を移動させるステップが、前記レジスタ要素(22)の雌ねじ付きスリーブ(28)を雄ねじ付きピン(24)に対して螺合または螺合解除するステップを含み、前記ピン(24)が、前記ベース要素(21)の一部であり、前記ベース要素(21)のベース部分(23)から前記第3の軸(Z)に沿って延在する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記スリーブ(28)を螺合または螺合解除するステップが、前記第3の軸(Z)の周りの前記レジスタ要素(22)の前記端部(27)の多角形孔(30)に挿入されたレンチによって行われる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記被覆パネル(15)を固定するステップが、
-前記骨組みベース(8)に形成された貫通孔(40)を通して前記第3の軸(Z)に沿ってレンチを挿入するステップと、
-前記第3の軸(Z)に沿って前記ピン(24)に形成されたねじ孔(33)に前記ねじ(34)を螺合するステップと、
-前記骨組みベース(8)の第2の面(8b)とは反対側の前記骨組みベース(8)の第1の面(8a)上の前記貫通孔(40)の外側の前記ねじ(34)の頭部(35)を締め付けるステップであって、前記第2の面(8b)が前記レジスタ要素(22)に面し、それによって前記被覆パネル(15)を前記骨組みベース(8)に固定する、締め付けるステップと、を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
本体(5)と請求項1に記載のフード(7)とを備える自動車(1)であって、前記フード(7)が、前記第1の軸(A)が前記自動車(1)の移動方向と一致するように前記本体(5)に取り付けられる、自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本特許出願は、2022年1月13日に出願されたイタリア特許出願第102022000000434号の優先権を主張し、その全開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、自動車、特にスポーツカー用のフード、ならびにフードを組み立てるための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
知られているように、自動車は、自動車のより多くの外部部品、したがってユーザに見える外部部品を備える本体を含む。これらの部品はまた、典型的には、フード、すなわち、自動車のエンジンコンパートメントおよびトランクをそれぞれ覆うように配置されたハッチも含む。
【0004】
一般に、翼形状を有する炭素繊維で作られたパネルなどの仕上げ要素によってフードを覆うことが審美的に必要であるが、これらは、特定の空気力学的機能を有しない。
【0005】
特に、フードの中央領域を上述したパネルのうちの1つによって覆う必要がある。
【0006】
これは、オペレータによる固定のためのパネルの複雑な位置と、フードの商業的成功のための審美的制約の決定に適合する目的のための固定の精度との双方に関連する技術的困難をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の1つの目的は、導入される技術的困難を低減または緩和することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、請求項1に記載のフードによって達成される。
【0009】
従属請求項は、本発明の特定の実施形態を定義する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下、非限定的な実施例として、添付の図面を参照して、本発明の実施形態をよりよく理解するための説明を行う。
図1】本発明にかかるフードを備える自動車の斜視図である。
図2図1の自動車のフードの拡大斜視図である。
図3図2に断面線III-IIIによって示す平面にかかるフードの断面図である。
図4】被覆パネルをフードの骨組みベースに固定するための装置の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1において、参照符号1は、全体として自動車を示すために使用される。
【0012】
自動車1は、その移動方向に応じて、直線長手方向軸Aを介して図2に表される前部2および後部3を有する。
【0013】
さらに、自動車1は、本体5と、フード7、特に前部2における前フードとを備える。フード7は、本体5に取り付けられている。
【0014】
フード7は、同じく図示されていない公知のエンジンを収容する図示されていないエンジンコンパートメントを覆ったりまたは閉じたりする。
【0015】
あるいは、フード7はまた、後フードおよび/またはトランクを覆うフードとすることもできる。
【0016】
フード7は、軸Aに沿った長さ延長部と、軸Aに直交する軸Bに沿った幅延長部とを有する骨組みベースまたは骨格8(図3)を備える。軸AおよびBは、使用時に水平な平面に属する。したがって、使用中、軸AおよびBは水平である。既に上述したように、軸Aは、自動車1の移動方向と一致する。
【0017】
骨組みベース8は、軸Aに沿って2つの対向する端部9、10を有する。端部9は、より前方の端部であり、すなわち、自動車1の前端部に属する。
【0018】
さらに、フード7は、骨組みベース8の全幅延長部にわたって端部9、10をそれぞれ覆うように骨組みベース8に固定された2つの被覆パネル11、12を備える。
【0019】
より詳細には、被覆パネル11、12は、図示されていないチャネルを有する構造要素にそれぞれ固定され、特に継ぎ合わされる。
【0020】
被覆パネル11、12は、フード7のそれぞれの外面13a、13bを画定する。外面13a、13bは、骨組みベース8の反対側の片側に画定される。換言すれば、外面13a、13bは、自動車1の外側に面する。
【0021】
特に、被覆パネル11、12は、金属製のシート、例えばアルミニウムを含むかまたはアルミニウム製のシートである。
【0022】
被覆パネル11、12は、骨組みベース8の中間部分14が覆われないままにする。中間部分14は、軸Aにしたがって端部9、10の間に配置される。
【0023】
特に、中間部分14は、骨組みベース8の全幅延長部のために被覆パネル11、12によって覆われないままである。
【0024】
これは、中間部分14が他の要素、装置、構造、パネルなどを使用して部分的または全体的に覆われていないことを意味するのではなく、単にパネル11、12が中間部分14を覆わないことを意味する。
【0025】
実際に、フード7は、中間部分14を少なくとも部分的に覆うように骨組みベース8に固定された被覆パネル15を備える。より詳細には、被覆パネル15は、中間部分14の一部のみを覆う。
【0026】
ここでおよび以下では、「覆う」という表現は、「コートする」と同義として意図される。自動車1の使用状況において、被覆は、上方に配置されることを意味すると理解されることができる。自動車1の「使用状況」という表現は、フード7が本体5に取り付けられている状態を識別するためにここでおよび以下で使用される。
【0027】
被覆パネル15は、翼形状を有する。
【0028】
被覆パネル15は、好ましくは、炭素繊維を含むか、または炭素繊維で作られる。被覆パネル15は、大部分は、単に被覆する機能を有する。特に、翼の形状にもかかわらず、被覆パネル15は、ダウンフォースを発生させるのに適していない。
【0029】
被覆パネル15を骨組みベース8に固定するために、フード7は、以下に詳細に説明する固定装置20を備える。
【0030】
固定装置20は、ベース要素21を備え、ベース要素は、被覆パネルに対して固定位置において被覆パネル15によって支持される。
【0031】
より詳細には、ベース要素21は、被覆パネル15と一体化されている。詳細には、ベース要素21は、炭素繊維に埋め込まれるか、または被覆パネル15に接着される。
【0032】
固定装置20はまた、軸A、Bを含む平面に対して横断する、より正確には直交する軸Zに沿ってベース要素21に対して移動可能にベース要素21に結合されたレジスタ要素22を備える。
【0033】
自動車1の使用状況において、軸Zは垂直である。さらに、骨組みベース8の上方には、被覆パネル15が配置されている。
【0034】
より正確には、レジスタ要素22は、それが取り付けられるベース要素21に対して2つの移動自由度を有する。第1の自由度は、既に述べた自由度、すなわち、軸Zに沿った並進の自由度である。第2の自由度は、軸Zの周りの回転の自由度である。レジスタ要素22は、ベース要素21に対する他の移動自由度を有しない。
【0035】
換言すれば、レジスタ要素22は、軸Zに対して半径方向である方向にしたがってベース要素21に固定される。
【0036】
図3および図4の実施形態では、ベース要素21は、特にディスクを備えるベース部分23と、ベース部分23から軸Zに沿って延在するピンまたはロッド24とを備える。
【0037】
ベース部分23のディスクは、具体的には、被覆パネル15に接着される。
【0038】
ピン24は、特にピン24の残りの部分よりも大きい直径を有する雄ねじ部分または雄ねじ25を備える。より具体的には、雄ねじ25は、ピン24の中間部分に対応する。
【0039】
具体的には、ピン24は、たとえこれが必要でなくても、ベース部分23のディスクから直接突出する。
【0040】
レジスタ要素22は、軸Zにしたがって、ベース部分23に近いおよびベース部分から遠い2つの端部26、27の間で軸Zに沿って延在する。
【0041】
端部27は、骨組みベース8に面しており、第3の軸8に沿って骨組みベース8に当たるように設計されている。
【0042】
より詳細には、端部27は、軸Zの周りに平坦壁、特に円筒形の壁を備える。
【0043】
レジスタ要素22は、好ましくは、軸Zに沿ってまたは軸Zの周りに、すなわちピン24と同軸に配置されたスリーブ28をさらに備える。
【0044】
スリーブ28は、ピン24の周りに配置される。換言すれば、ピン24は、スリーブ28の半径方向内側にある。
【0045】
特に、スリーブ28は、端部26を備える。より具体的には、レジスタ要素22は、スリーブ28および端部27からなる。
【0046】
詳細には、端部27は、スリーブ28に対して半径方向に突出している。換言すれば、より詳細には、平坦壁は、スリーブ28の外径よりも大きい直径を有する。
【0047】
スリーブ28は、雄ねじ25に結合される雌ねじ部分または雌ねじ29を備える。
【0048】
したがって、レジスタ要素22は、ピン24に対してスリーブ28を、すなわち、雌ねじ29に対して雄ねじ25を螺合または螺合解除するために、ベース要素21に対して可動である。
【0049】
したがって、スリーブ28は、ねじナットの原理にしたがって、軸Zの周りを回転し、同時に軸Zに沿って並進する。
【0050】
これは有利であるが、いずれの場合でも、いくつかの変形形態が考慮されてもよい。例えば、スリーブ28は、スリーブ28およびそれらの間のベース要素21に結合された弾性部材とともに軸Zに沿って摺動するようにピン24に結合されることができる。
【0051】
端部27は、好ましくは多角形孔30、より正確には多角形貫通孔を備え、これは、軸Zに沿って延在し、したがって詳細にはスリーブ28またはピン24と同軸である。
【0052】
孔30は、特に、端部27の平坦壁を貫通し、より詳細には、平坦壁の中心に配置される。
【0053】
詳細には、孔30は、スリーブ28の内径よりも小さい半径方向延長部を有する。独立して、孔30の半径方向延長部は、ピン24の外径よりも大きい。
【0054】
孔30は、正確には六角形である。
【0055】
孔30は、ピン24に対するスリーブ28の螺合または螺合解除を可能にするように設計されたレンチ(図示せず)を挿入するように成形されている。この場合、レンチは、アレンレンチである。
【0056】
したがって、オペレータは、レンチを使用することによって軸Zに沿ってレジスタ要素22を移動させることができる。
【0057】
レジスタ要素22の軸Zに沿った移動は、一方では、端部26が接触することができるベース部分23によって、他方では、骨組みベース8によって、より正確には、端部27が当たるその面8aによって制限される。
【0058】
面8aは、レジスタ要素22に向かって、または被覆パネル15に向かって面している。骨組みベース8はまた、面8aの反対側の面8bを有する。
【0059】
オペレータがスリーブ28を骨組みベース8を通って移動させることができるため、骨組みベース8は、軸Zに沿って、または軸Zの周りに、より正確にはレンチの通過のための面8a、8bの間に貫通孔40を有する。
【0060】
孔40は、固定装置20の一部と考えることができる。
【0061】
図3の実施形態では、ピン24は、軸Zの周りまたは軸Zに沿ってねじ孔33を有する。したがって、孔33は、スリーブ28、ピン24、孔30、他の孔40、または端部27の平坦壁のいずれかと同軸である。特に、孔33は、止まり孔である。
【0062】
固定装置20はまた、孔40を横切り、この場合は穿孔するように孔33に螺合されるねじ34を備える。ねじ34は、軸Zに沿って延在している。
【0063】
ねじ34は、頭部35と、頭部35から軸Zに沿って延在するねじ付きシャンク36とを有する。
【0064】
ねじ付きシャンク36は、詳細には半径方向隙間を伴って孔40を貫通する。このように、孔40の内部でねじ34を半径方向に移動させることにより、軸A、Bに応じて被覆パネル15の位置が調整されることができる。
【0065】
軸Zに応じた被覆パネル15の位置は、レジスタ要素22を移動させることによって調整されることができる。
【0066】
頭部35は、面8b上、したがって骨組みベース8上で孔40の外側に締め付けられる。「締め付けられる」という表現は、例えば、頭部35と骨組みベース8との間に1つ以上のワッシャが設けられることができるため、直接的に締め付けられた意味と間接的に締め付けられた意味との双方を含む。
【0067】
被覆パネル15の位置は、頭部35が面8bまたは骨組みベース8に締め付けられるとすぐに実装される。
【0068】
図3に見られるように、フード7は、複数の固定装置20を備えてもよい。この場合、フード7は、4つの固定装置20を備え、そのうちの2つが図3に示されている。
【0069】
したがって、フード7を取り付ける方法は、以下のとおりとすることができる。
【0070】
被覆パネル15は、骨組みベース8に対して所望の位置に配置される。
【0071】
被覆パネル15は、方法全体の間に取り外されることができる特別な支持体(図示せず)を介して、骨組みベース8に対して所望の位置に維持されることができる。
【0072】
したがって、レジスタ要素22は、所望の位置が維持されながら、軸Zに沿って骨組みベース8に向かって移動する。レジスタ要素22は、端部27が面8aまたは骨組みベース8に当たるまで移動される。
【0073】
したがって、被覆パネル15は、所望の位置で骨組みベース8上に載置され、そのために取り外し可能な支持体は、場合によっては既に取り外されることができる。
【0074】
既に上述したように、レジスタ要素22の移動は、特に孔30に挿入されたレンチを使用して、スリーブ28をピン24に対して螺合または螺合解除することによって得られる。
【0075】
この時点で、所望の位置は、安定化または固定されることができる。
【0076】
したがって、被覆パネル15は、骨組みベース8に対して所望の位置に固定される。
【0077】
固定は、頭部35を面8bの孔33の外側、より一般的には骨組みベース8の孔40の外側に締め付けるまで、孔40を通してねじ34を軸Zに沿って挿入し、ねじ34をねじ孔に螺合することによって行われる。
【0078】
被覆パネル15は、頭部35が骨組みベース8に締め付けられたときに骨組みベース8に固定される。
【0079】
ここで、取り付けプロセスが終了する。したがって、フード7は、自動車1の組み立て中に本体5に取り付けられることができる。
【0080】
上記から、本発明にかかるフード7および方法の利点は明らかである。
【0081】
被覆パネル15は、ごく少数の簡単で効果的な装置を使用して、オペレータにとって極めて簡単で便利な方法で骨組みベース8に固定されることができる。
【0082】
実際に、オペレータは、フード7の下方から孔40を介してレジスタ要素22にアクセスするが、フードは、例えば矯正ベンチを介して高く支持される。
【0083】
被覆パネル15を固定するためにオペレータが行わなければならない作業は簡単で数も少ない。
【0084】
さらに、軸Zに対する所望の位置の調整および固定は、特にピッチが締め付けられたときに、特に一体に結合された雄ねじ25および雌ねじ29のおかげで、極めて正確な方法で行われることができる。
【0085】
ねじ34のシャンク36に対する孔40の幅が大きいことは、さらに、非常に簡単な方法で軸A、Bにしたがって所望の位置を調整することを可能にする。
【0086】
実際に、頭部35が骨組みベース8に締め付けられると、3つの軸A、B、Zにしたがって、所望の位置の固定が完全に得られる。
【0087】
最後に、本発明にかかるフード7およびその変形製品に変更が加えられることができ、いずれの場合でも、特許請求の範囲によって定義される保護の範囲から逸脱しないことは明らかである。
【0088】
例えば、説明および図示された構成要素の数または形状は、一般性を失うことなく変化することができる。
図1
図2
図3
図4
【外国語明細書】