(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103212
(43)【公開日】2023-07-26
(54)【発明の名称】電子気化器の制御
(51)【国際特許分類】
A61M 15/00 20060101AFI20230719BHJP
A61M 15/06 20060101ALI20230719BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20230719BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20230719BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20230719BHJP
A24F 40/60 20200101ALI20230719BHJP
A24F 40/65 20200101ALI20230719BHJP
G16H 20/13 20180101ALI20230719BHJP
【FI】
A61M15/00 A
A61M15/06 A
A24F40/10
A24F40/42
A24F40/40
A24F40/60
A24F40/65
G16H20/13
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023061522
(22)【出願日】2023-04-05
(62)【分割の表示】P 2018561648の分割
【原出願日】2017-05-25
(31)【優先権主張番号】62/341,579
(32)【優先日】2016-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523071097
【氏名又は名称】ジュール・ラブズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】JUUL Labs, Inc.
【住所又は居所原語表記】1000 F Street NW, Washington DC, 20004, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】アダム・ボーウェン
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ・モンシーズ
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス・ジェイ・ハットン
(72)【発明者】
【氏名】アリエル・アトキンス
(72)【発明者】
【氏名】チェンユエ・シン
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー・グールド
(72)【発明者】
【氏名】ギャル・エイ・コーエン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザによる吸入のための一つ以上の物質の気化に関する方法、装置、製造品およびシステムを提供する。
【解決手段】気化器及び気化システムは、気化器と通信するデバイスを含むことができ、気化器の機能及び/又は特徴の制御、カートリッジ及び/又はカートリッジ内の気化可能な材料の識別、カートリッジとカートリッジが係合される気化器との間の(一方向又は双方向の)データ交換、並びにそれに類するものに関する一つ以上の特徴を含むことができる。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジであって、
前記カートリッジに関する情報をコード化する識別子と、
気化可能な材料の源と、
前記気化可能な材料を加熱するように構成された加熱器と、
前記カートリッジが気化器本体に結合されたとき、前記気化器本体上の一対の気化器本体接点を前記気化器本体と係合するように構成された一対のカートリッジ接点とを備える、
カートリッジ。
【請求項2】
前記一対のカートリッジ接点と前記一対の気化器本体接点との係合は、電源回路であって、前記加熱器が前記気化可能な材料の前記源から少なくともいくらかの前記気化可能な材料を加熱する温度を制御するために、前記気化器本体内のコントローラが前記電源回路を介して前記気化器本体内の電源からの電力潮流を調整する、電源回路を形成する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記識別子は、前記情報を格納するカートリッジメモリを備え、前記一対のカートリッジ接点と前記一対の気化器本体接点との係合は、データ交換回路であって、データが前記メモリと前記コントローラとの間を前記データ交換回路を介して渡される、データ交換回路を形成する、請求項1又は請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記カートリッジメモリは、読み取り専用である、請求項3に記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記カートリッジメモリは、読み取り可能及び書き込み可能であり、前記カートリッジメモリは、前記コントローラによって前記カートリッジメモリに書き込まれたデータを格納するように構成される、請求項3に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記コントローラによって前記カートリッジメモリに書き込まれた前記データは、前記カートリッジの使用履歴データを備える、請求項5に記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記気化器本体が前記一対のカートリッジ接点にエネルギを与えていないとき、前記カートリッジメモリに電荷を加えるように構成された容量性回路をさらに備える、請求項3から請求項6のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項8】
前記識別子は、前記情報を格納するカートリッジメモリを備える、請求項1又は請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項9】
前記カートリッジメモリは、EEPROMを備える、請求項3から請求項8のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記EEPROMは、変動振動数で生じる基準抵抗の変動を介して前記カートリッジに関する前記情報を出力するように格納し、且つ構成され、前記基準抵抗は、前記気化器本体内の電源と前記加熱器との間の電源回路上で前記コントローラによって検出可能である、請求項9に記載のカートリッジ。
【請求項11】
前記電源回路は、EEPROMに接続された整流回路を備え、前記整流回路は、前記一対のカートリッジ接点が前記一対の気化器本体接点に係合されたとき、前記一対のカートリッジ接点を通じた入力の向きを整えるように構成される、請求項9又は請求項10に記載のカートリッジ。
【請求項12】
前記情報は、カートリッジ特有の識別を備える、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項13】
前記情報は、前記カートリッジ内の前記気化可能な材料の識別の一つ以上に関するパラメータ、前記カートリッジ内の加熱器の種類、カートリッジ内の気化可能な材料の濃度及び/又は量、前記カートリッジの使用履歴、並びに前記カートリッジを使用するために推奨される温度設定を備える、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項14】
気化器であって、
電源、コントローラ、及びプロセッサと通信する一対の気化器本体接点を備える気化器本体と、
カートリッジメモリ、加熱器、気化可能な材料の源、及び前記カートリッジが前記気化器に結合されたとき前記気化器本体上の前記一対の気化器本体接点と係合するように構成された一対のカートリッジ接点を備えるカートリッジとを備え、
前記コントローラは、
前記加熱器を加熱するように前記一対の電気接点に電力を与えること、
前記カートリッジから電気信号を読み取ること、
を含む操作を実行するように構成されている、
気化器。
【請求項15】
前記一対のカートリッジ接点と前記一対の気化器本体接点との係合は、電源回路であって、前記加熱器が前記気化可能な材料の前記源から少なくともいくらかの前記気化可能な材料を加熱する温度を制御するために、前記気化器本体内の前記コントローラが前記電源回路を介して前記気化器本体内の前記電源からの電力潮流を調整する、電源回路を形成する、請求項14に記載の気化器。
【請求項16】
前記一対のカートリッジ接点と前記一対の気化器本体接点との係合は、データ交換回路であって、前記コントローラが前記データ交換回路を介して前記カートリッジメモリから電気信号を読み取る、データ交換回路を形成する、請求項14又は請求項15に記載の気化器。
【請求項17】
気化器を形成するためにカートリッジを気化器本体に結合することであって、前記カートリッジは、識別子、加熱器、気化可能な材料の源、及び一対のカートリッジ接点を備え、前記気化器本体は、電源、コントローラ、及びプロセッサと通信する一対の気化器本体接点を備え、前記結合は、気化器本体上の前記一対の気化器本体接点を前記カートリッジ上の前記一対のカートリッジ接点と係合することを含む、気化器を形成するためにカートリッジを気化器本体に結合することと、
前記加熱器を加熱するように前記一対の電気接点に電力を与えることと、
前記カートリッジから前記コントローラに電気信号を読み取ることとを含む、
方法。
【請求項18】
前記識別子は、前記情報を格納するカートリッジメモリを備え、前記一対のカートリッジメモリと前記一対の気化器本体接点との係合は、データ交換回路であって、データが前記メモリと前記コントローラとの間を前記データ交換回路を介して渡される、データ交換回路を形成する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
一つ以上のプロセッサで実行するアプリケーションの動作を通じて、前記識別子によってコード化された情報にアクセスすることと、
前記一つ以上のプロセッサによって表示部上に生成されるユーザインターフェースを使用する前記気化器に関する情報を表示することと、
前記ユーザインターフェースとのユーザの対話処理によるユーザ入力を受信することと、
前記気化器を、前記ユーザ入力によって前記一つ以上のプロセッサで決定された一つ以上のパラメータによって動作させることとをさらに含む、請求項17又は請求項18に記載の方法。
【請求項20】
一つ以上のプログラム可能なプロセッサで実行するアプリケーションの動作を通じて、気化器に関する情報にアクセスすることと、
前記一つ以上のプロセッサによって表示部上に生成されるユーザインターフェースを使用する前記気化器に関する情報を表示することと、
前記ユーザインターフェースとのユーザの対話処理によるユーザ入力を受信することと、
前記気化器を、前記ユーザ入力によって前記一つ以上のプロセッサで決定された一つ以上のパラメータによって動作させることとを含む、
方法。
【請求項21】
通信デバイスと前記気化器とをペアにすることであって、前記ペアは、前記デバイスの第1の通信ハードウェアと前記気化器の第2の通信ハードウェアとの間に無線通信チャンネルを確立することを含み、前記通信デバイスは、前記一つ以上のプロセッサ及び前記表示部を備え、前記アクセスすることは、前記無線通信チャンネルを通じた前記気化器と前記通信デバイスとの間の第1のデータの交換を含み、前記一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、前記通信デバイスから前記気化器にデータを伝達することを含む、通信デバイスと前記気化器とをペアにすることをさらに含む、
請求項19又は請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記情報は、バッテリ情報、カートリッジの状態、及び気化器の状態の一つ以上を含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、前記気化器のセキュリティ及び/又は認証機能を設定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、ある期間の間の起動サイクルの望ましい回数を設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、一つ以上のリマインダ、アラーム及び/又は通知を設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、吸入ごとの一つ以上の有効物質の提供のためにユーザ所望の用量を設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、ある期間の間の一つ以上の有効物質のユーザ所望の総提供用量を設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、前記気化器によって生成される蒸気及び/又はエアロゾルの蒸気及び/若しくはエアロゾルの強度、蒸気及び/若しくはエアロゾルの密度、蒸気及び/若しくはエアロゾルの量、蒸気及び/若しくはエアロゾルの香り、蒸気及び/若しくはエアロゾルの温度、並びに/又はその他の蒸気及び/若しくはエアロゾルの特徴の一つ以上を調節するために、前記気化器の一つ以上の出力設定を設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、前記電源のバッテリ寿命及び/又は性能に影響を与える前記気化器の設定を調整するために、前記気化器の一つ以上の出力設定を設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、前記気化器によってエアロゾル化された気化可能な材料の液体成分及び/又は製剤に関する前記気化器の構成を設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、前記気化器の、周囲温度に基づいた環境構成を設定すること及び/又は指定すること、湿度に基づいた環境構成を設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、前記気化器の高度に基づいた環境構成を設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、前記気化器の一時的なものに基づいた構成を設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、前記気化器によって生成される蒸気製品の味及び/又は香り成分の機能的効果を最小化し、最大化し、及び/又は調節するためにパラメータを設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
一つ以上のパラメータによって前記気化器を前記動作させることは、前記気化器による蒸気又はエアロゾル製品の有効成分又は薬物成分の薬力学及び薬物動態学に関する機能的効果を最小化し又は最大化するために機能的効果パラメータを設定すること及び/又は指定することを含む、請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2016年5月25日に出願された、「電子気化器の制御(Control of an Electronic Vaporizer)」という名称の米国仮特許出願第62/341,579号の利益を主張し、当該開示は、本明細書の一部を構成するものとしてその全体を本明細書に援用する。
【0002】
本明細書に記載されているデバイス、システム及び方法は、気化デバイス、例えば電子気化デバイス、及びそのようなデバイスを使用し、制御し、作成するなどの方法に関し、そのようなデバイスは任意に、二つ以上の部品、例えば気化可能な物質を含むカートリッジ及び一つ以上のその他の構成部品を含む本体部品、を含むデバイスを含んでもよい。
【背景技術】
【0003】
気化デバイスはまた、電子気化デバイスまたはイー(e-)気化デバイスとも称され、気化デバイスのユーザによる蒸気の吸入によって一つ以上の有効成分を含む蒸気の提供のために使用され得る。電子気化デバイスは、薬剤を提供するときの規範的な医療的使用のため、並びにタバコ及びその他の植物由来の喫煙可能な物質の摂取のための両方で人気の高まりが上昇している。電子気化デバイスは特に、携帯可能で、自給式でかつ使用に便利である。典型的に、そのようなデバイスとして、外部のコントローラ(例えばスマートフォン)と無線通信し得る多くのデバイスが近年利用できるようになってきたが、気化器に設けた一つ以上のスイッチ、ボタン又はそれに類するもの(操作装置)によって制御される。
【0004】
そのような無線制御は、すでに、もしかしたらより便利にデバイスそのもので実行されている、温度設定およびその他の機能に主に制限されてきた。これらシステムは、材料の検出、またはデバイスに読み込まれる材料の種類に基づいて、デバイスの動作を自動化又は較正することができない。そのようなシステムはまた、典型的には、投与量を監視し、及び/又は投薬情報に基づいてデバイスの改良をさせることができない。さらに、先ほど記載されたシステムは、その他のユーザとの社会的相互作用を提供することができない。
【0005】
例えば投薬に関して、気化器での蒸気および/または有効成分の投与量を特定する先の試みは、不十分であった。一回のセッションで送られる材料の量を制限することによって投与量を予め決めるシステムは、材料の全てが吸入されることを前提としており(この考えは、大抵間違っている)、投与量を部分的に調整することはできない。そのようなシステムはまた、材料の量を計量でき、気化用に提供される材料の質量および/または体積の正確な測定を必要とし、又は開始質量/体積と提供後の質量または体積との間の差異を測定することができる。これらの測定は、高レベルの正確性と労力を必要とするが、困難であり、不正確な結果をもたらす可能性がある。さらに、現在の容量制御式電子喫煙デバイスは典型的に、ユーザの実際の臨床的および医療的必要性との関連又は実知識なしに、供給用量を制御しており、体重、年齢、症状などのようなユーザの生体認証に基づいて投与量が調整されない。現行システムはまた、ユーザに習慣および目標並びにユーザの社会的要求に基づいて使用を制限する機能を欠いている。
【0006】
本明細書に記載されているシステム、装置、方法は、少なくとも上記問題や懸念を解消するものである。
【0007】
発明の概要
本主題の態様は、動作(例えば、気化器の一つ以上の設定または動作パラメータ)の管理に関する。いくつかの態様にて、カートリッジは、気化器本体に結合され得る。カートリッジは、気化可能な材料および加熱器だけでなく識別子を含んでもよく、識別子は任意に、カートリッジのメモリであってもよい。気化器本体は、コントローラを含んでもよく、コントローラは、識別子とデータを(例えば一方向又は双方向の通信によって)交換してもよい。このデータ交換は任意に、気化器本体の電力供給からの電力がカートリッジの加熱器に提供される回路と同一の回路によって行われる。
【0008】
別の態様にて、気化システムは、気化器と通信するデバイスを含むことができる。デバイスは、任意選択的には無線通信チャンネルを通じて、気化器から情報を得るために使用可能なアプリケーションをもたらす、ソフトウェア又はその他の指示を実行することができる。加えて、アプリケーションは、気化器の一つ以上の動作に影響を及ぼすように気化器のコントローラへ指示を中継する。
【0009】
本発明の実施形態は、本明細書で提供された記載による方法、および一つ以上の機械(例えば、コンピュータ等)に記載された特徴の一つ以上を実現する動作に至らせるように動作可能な、明白に具体化されたコンピュータが読み取れる機械可読媒体を備える物品を含むことができるが、これに限定するものではない。同様に、コンピュータシステムはまた、一つ以上のプロセッサ、及び当該一つ以上のプロセッサに接続されている一つ以上のメモリを含んでもよいと記載されている。非一時的なコンピュータ可読または機械可読記憶媒体を含むメモリは、コード化、記憶、又はそれらに類する、一つ以上のプロセッサに本明細書に記載している動作の一つ以上を実行させる一つ以上のプログラムを含んでもよい。本発明の一つ以上の実施形態による方法を実行されたコンピュータは、単一のコンピュータシステム又は複数のコンピュータシステム内にある一つ以上のデータプロセッサによって実行され得る。そのような複数のコンピュータシステムは、ネットワーク(例えば、インターネット、無線ワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、有線ネットワーク又はそれに類するもの)を通じた、一つ以上の複数のコンピュータシステムの間での直接接続を介した、等の接続を含むが限定するものではない、一つ以上の接続を介して、データ及び/又はコマンド又はその他の指示又はそれに類するものに接続され得、交換できる。
【0010】
本明細書に記載されている本主題の一つ以上の変形の詳細は、添付図面および以下の記載で説明されている。本明細書に記載されている本主題のその他の特徴及び利点は、明細書及び図面から、並びに特許請求の範囲から明らかになる。現在開示されている特徴が、電子気化デバイスに関する例示目的で記載されているが、そのような特徴は限定することを意図するものではないと容易に理解される。本開示に続いて記載される特許請求の範囲は、保護される本主題の範囲を定めることを意図されている。
【0011】
本明細書の一部に組み込まれ、構成する添付図面は、本明細書に開示されている本主題のある態様を示し、当該記載とともに、開示された実施形態に関連するいくつかの原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】
図1Aは、本発明の実施形態による、典型的な気化器の特徴を示す。
【
図1B】
図1Bは、本発明の実施形態による、気化器およびカートリッジアセンブリの変形例の特徴を示す。
【
図1C】
図1Cは、本発明の実施形態による、気化器およびカートリッジアセンブリの変形例の特徴を示す。
【
図1D】
図1Dは、本発明の実施形態による、気化器およびカートリッジアセンブリの変形例の特徴を示す。
【
図1E】
図1Eは、本発明の実施形態による、気化器およびカートリッジアセンブリの変形例の特徴を示す。
【
図2A】
図2Aは、本発明の実施形態による、使用され得る気化器の実施例の特徴を示す。
【
図2B】
図2Bは、本発明の実施形態による、気化デバイスの実施例の特徴を、側方斜視図を用いて示す。
【
図2C】
図2Cは、本発明の実施形態による、気化デバイスの実施例の特徴を、下方斜視図を用いて示す。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態による、気化器と、デバイスと、サーバとの間の通信を示す。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態による、気化器に気化カートリッジについての情報を提供するための典型的なカートリッジ識別回路の特徴を示す。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態による、さらなる典型的なカートリッジ識別回路の特徴を示す。
【
図6A】
図6Aは、本発明の実施形態による、カートリッジ識別回路を使用するカートリッジの検出のために適応し得る気化器のための積分微分コントローラまたはPIDコントローラの特徴を示す。
【
図6B】
図6Bは、本発明の実施形態による、カートリッジ識別回路を使用するカートリッジの検出のために適応し得る抵抗測定(又は比較)回路の改変例の特徴を示す。
【
図7A】
図7Aは、本発明の実施形態による、気化器を使用され得るアプリケーションのための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図7B】
図7Bは、本発明の実施形態による、気化器を使用され得るアプリケーションのための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図8A】
図8Aは、本発明の実施形態による、気化器または気化器と提携しているアプリケーションとともに使用するため典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図8B】
図8Bは、本発明の実施形態による、気化器または気化器と提携しているアプリケーションとともに使用するための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図9A】
図9Aは、本発明の実施形態による、気化器とともに使用するためのカートリッジの識別および/または検出を含む、気化器とともに使用するための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図9B】
図9Bは、本発明の実施形態による、気化器とともに使用するためのカートリッジの識別および/または検出を含む、気化器とともに使用するための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図9C】
図9Cは、本発明の実施形態による、気化器とともに使用するためのカートリッジの識別および/または検出を含む、気化器とともに使用するための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図9D】
図9Dは、本発明の実施形態による、気化器とともに使用するためのカートリッジの識別および/または検出を含む、気化器とともに使用するための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図9E】
図9Eは、本発明の実施形態による、気化器とともに使用するためのカートリッジの識別および/または検出を含む、気化器とともに使用するための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態による、コマンドのメニューを含む、気化器とともに使用するためのアプリケーションのための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図11A】
図11Aは、本発明の実施形態による、アプリケーションインターフェースの一部として使用され得る典型的なユーザインターフェース画面の特徴を示す。
【
図11B】
図11Bは、本発明の実施形態による、アプリケーションインターフェースの一部として使用され得る典型的なユーザインターフェース画面の特徴を示す。
【
図11C】
図11Cは、本発明の実施形態による、アプリケーションインターフェースの一部として使用され得る典型的なユーザインターフェース画面の特徴を示す。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態による、ユーザ情報ダッシュボードを示す典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図13A】
図13Aは、本発明の実施形態による、関連気化器の動作を制御するための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図13B】
図13Bは、本発明の実施形態による、関連気化器の動作を制御するための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図13C】
図13Cは、本発明の実施形態による、関連気化器の動作を制御するための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図14A】
図14Aは、本発明の実施形態による、使用され得る典型的なユーザインターフェースのアラート/ポップアップの特徴を示す。
【
図14B】
図14Bは、本発明の実施形態による、使用され得る典型的なユーザインターフェースの通知/ポップアップの特徴を示す。
【
図14C】
図14Cは、本発明の実施形態による、使用され得る典型的なユーザインターフェースの通知/ポップアップの特徴を示す。
【
図14D】
図14Dは、本発明の実施形態による、使用され得る典型的なユーザインターフェースの通知/ポップアップの特徴を示す。
【
図14E】
図14Eは、本発明の実施形態による、使用され得る典型的なユーザインターフェースの通知/ポップアップの特徴を示す。
【
図15A】
図15Aは、本発明の実施形態による、ユーザがカートリッジの検出/特定を実行するのを手伝うための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図15B】
図15Bは、本発明の実施形態による、アプリケーション及び/又は気化器をカスタマイズするための別の典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図16A】
図16Aは、本発明の実施形態による、コマンド、及びそれぞれのコマンド/制御に関連付けられた補助的なユーザインターフェースのメニューを含む典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図16B】
図16Bは、本発明の実施形態による、コマンド、及びそれぞれのコマンド/制御に関連付けられた補助的なユーザインターフェースのメニューを含む典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図16C】
図16Cは、本発明の実施形態による、コマンド、及びそれぞれのコマンド/制御に関連付けられた補助的なユーザインターフェースのメニューを含む典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図16D】
図16Dは、本発明の実施形態による、コマンド、及びそれぞれのコマンド/制御に関連付けられた補助的なユーザインターフェースのメニューを含む典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図16E】
図16Eは、本発明の実施形態による、コマンド、及びそれぞれのコマンド/制御に関連付けられた補助的なユーザインターフェースのメニューを含む典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図17A】
図17Aは、本発明の実施形態による、アプリケーションによって示され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図17B】
図17Bは、本発明の実施形態による、アプリケーションによって示され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図18A】
図18Aは、本発明の実施形態による、気化器および/または関連アプリケーションの動作を通じてユーザを導くために使用され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図18B】
図18Bは、本発明の実施形態による、気化器および/または関連アプリケーションの動作を通じてユーザを導くために使用され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図18C】
図18Cは、本発明の実施形態による、気化器および/または関連アプリケーションの動作を通じてユーザを導くために使用され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図18D】
図18Dは、本発明の実施形態による、気化器および/または関連アプリケーションの動作を通じてユーザを導くために使用され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図18E】
図18Eは、本発明の実施形態による、気化器および/または関連アプリケーションの動作を通じてユーザを導くために使用され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図19A】
図19Aは、本発明の実施形態による、アプリケーションを使用する気化器を制御するユーザに指示するために使用され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図19B】
図19Bは、本発明の実施形態による、アプリケーションを使用する気化器を制御するユーザに指示するために使用され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図19C】
図19Cは、本発明の実施形態による、アプリケーションを使用する気化器を制御するユーザに指示するために使用され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図19D】
図19Dは、本発明の実施形態による、アプリケーションを使用する気化器を制御するユーザに指示するために使用され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図19E】
図19Eは、本発明の実施形態による、アプリケーションを使用する気化器を制御するユーザに指示するために使用され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図19F】
図19Fは、本発明の実施形態による、アプリケーションを使用する気化器を制御するユーザに指示するために使用され得る典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図20】
図20は、本発明の実施形態による、使用プロファイルをプログラミング/記録するためのユーザインターフェース例の特徴を示す。
【
図21A】
図21Aは、本発明の実施形態による、アプリケーションを使用する気化器の温度を制御、設定、プログラミング等をするユーザのための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図21B】
図21Bは、本発明の実施形態による、アプリケーションを使用する気化器の温度を制御、設定、プログラミング等をするユーザのための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図21C】
図21Cは、本発明の実施形態による、アプリケーションを使用する気化器の温度を制御、設定、プログラミング等をするユーザのための典型的なユーザインターフェースの特徴を示す。
【
図22】
図22は、いくつかの実施形態例に従って、記載された本発明の実施形態による、特徴を実行するためのユーザデバイスの機能ブロックダイアグラムを示す。
【
図23】
図23は、本発明の実施形態による、気化器を使用する方法の特徴を説明する処理フローチャートを示す。
【
図24】
図24は、本発明の実施形態による、気化システムの一部として気化器と通信するデバイスで実行するアプリケーションを使用する方法の特徴を説明する処理フローチャートを示す。
【0013】
実用上、同じ符号は、同様の構造、特徴または要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態は、ユーザによる吸入のための一つ以上の物質の気化に関する方法、装置、製造品およびシステムを含む。実施例は、気化デバイス、及び気化デバイスを含むシステムを含む。用語「気化器」は、概して、以下の明細書及び特許請求の範囲で任意の自給式装置、複数の分離可能な部品(例えば、バッテリ及びその他のハードウェアを含む気化器本体、並びに気化可能な材料を含むカートリッジ)を含む装置を称するために使用される。本文書で使用される「気化システム」は、一つ以上の構成部品、例えば気化器と(例えば無線または有線接続を通じて)通信するデバイス、及び任意選択的に気化器自体も含んでもよい。本発明の実施形態による、気化器または気化システムの一つ以上の構成部品は、ユーザ制御および操作用に構成されてもよい。
【0015】
本発明の実施形態に係る気化器の例は、電子気化器、電子たばこ、イー(e-)たばこ又はそれに類するものを含む。概して、そのような気化器は、材料の吸入可能な用量を提供するために気化可能な材料を(対流、伝導、放射またはそれらの組み合わせによって)加熱する携帯型デバイスである。気化器で使用される気化可能な材料は、カートリッジ(例えば、容器またはその他の入れ物内に気化可能な材料を含み、空のときに再充填でき、又は同一若しくは異なる種類のさらなる気化可能な材料を含む新しいカートリッジを選択して使い捨てできる気化器の一部)内で提供されてもよい。気化器は、カートリッジを使用する気化器、カートリッジのない気化器またはカートリッジの有無にかかわらず使用することができる多目的気化器であってもよい。例えば、多目的気化器は、加熱室内で気化可能な材料を直接受けるように、又は気化可能な材料を保持するための容器又はそれに類するものを有するカートリッジを受けるように構成された加熱室(例えば、オーブン)を含んでもよい。様々な実施形態にて、気化器は、液体気化可能材料(例えば有効および/または非有効成分が、気化可能な材料自体の固体または液体形状で漂っている又は保持されるキャリア溶液)、または固体気化可能材料を使用するために構成されてもよい。固体気化可能材料は、(例えば、気化可能な材料がユーザによって吸入するために放出された後、植物性の材料の一部が廃棄物として残るような)気化可能な材料として植物性の材料の一部を放出する植物性の材料を含んでもよく、又は任意選択的に、固体材料の全てが吸入のために最終的に気化され得るような気化可能な材料自体の固形形状であり得る。液体気化可能材料は、同様に完全に気化され得、又は吸入するのに適した材料の全てが消費された後に残る液体材料の一部を含むことができる。
【0016】
本発明の実施形態において、気化器および/または気化システムは、気化される気化可能な材料を識別し、それに応じて気化器の動作を調整するように構成されてもよい。例えば、気化器は、気化可能な材料(例えば、ニコチン、大麻、及び/又は別の有効成分の気化可能な材料の溶液)を保持するカートリッジ又はその他の予め組み込まれている入れ物を受けるように、並びに気化可能な材料及び/又はカートリッジ又はその他の予め組み込まれている入れ物についての情報、例えば、気化可能な材料の種類、溶液での気化可能な材料若しくはカートリッジの容器若しくはその他の入れ物に含まれる気化可能な材料のその他の純粋でない形態の濃度、カートリッジの容器またはその他の入れ物内の気化可能な材料の量(例えば、質量、体積等)、カートリッジの構造(例えば、加熱器の電源若しくは構造、一つ以上の電気的特性等のような、特定の構成要素または構成要素の種類といったものがカートリッジに存在する)、カートリッジのロット番号、カートリッジの製造日、過ぎた後はカートリッジが使用されるべきでない有効期限、カートリッジの製造若しくは充填日、又はそれに類するものの一つ以上、を識別し、及び/又は特定するように構成される。
【0017】
本発明の実施形態に係る気化器は、気化器と通信する通信デバイス(任意選択的には複数のデバイス)に(例えば、無線接続または有線接続を通じて)接続するように構成されてもよい。そのようなデバイスは、上述されたような気化システムの構成要素であり得、第1の通信ハードウェアを含むことができ、第1の通信ハードウェアは、気化器の第2の通信ハードウェアと無線通信チャンネルを確立することができる。例えば、気化システムの一部として使用されるデバイスは、デバイスのユーザが気化器と情報交換できるようにするためのユーザインターフェースを作り出すためにソフトウェアを実行する汎用コンピュータデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、スマートウォッチのようないくつかのその他の携帯デバイス、又はそれに類するもの)を含んでもよい。本発明によるその他の実施形態にて、気化システムの一部として使用されるそのようなデバイスは、一つ以上の物理的若しくはソフトの(例えば、画面又はその他の表示デバイス上に設定可能、かつタッチセンサ式の画面又はマウス、ポインタ、トラックボール、カーソルボタン若しくはそれに類するもののようないくつかのその他の入力デバイスでのユーザとの対話処理を介して選択可能な)インターフェース制御を有する遠隔制御またはその他の無線若しくは有線デバイスのようなハードウェアの専用部品であり得る。
【0018】
上述された気化システムの一部であるデバイスは、投薬の制御(例えば、用量の監視、用量の設定、用量の制限、ユーザ追跡等)、位置情報の取得(例えば、その他のユーザの位置、小売業者/商業会場の位置、喫煙場所、気化器自体の相対的な位置若しくは絶対位置等)、気化器のパーソナライズ(気化器の名称設定、気化器を保護するロック/パスワード、一つ以上のペアレンタルコントロールを調整、気化器をユーザグループに関連付け、製造業者または保証メンテナンス組織を気化器に登録等)、その他のユーザとの社会活動への関与(例えば、ゲーム、ソーシャルメディアコミュニケーション、一つ以上のグループとの交流等)、またはそれに類するもののような任意の一つ以上の機能、使用され得る。
【0019】
本主題のある実施形態において、気化器は、気化可能な材料を含むカートリッジと通信するための機能を含む。気化器はまた、気化システムの一部であるデバイスと通信してもよいが、これは必須ではない。気化システムの一部である、又は気化システムから分離しているスタンドアローン型ユニットとしてあるデバイスと通信する気化器は、制御下であろうと無かろうと、気化器の動作が、カートリッジから受けた、又はカートリッジの識別に基づいたデータベース若しくはその他の情報源からアクセスされた一つ以上のパラメータに基づいて改良、制御等され得るように構成され得る。
【0020】
例えば、本発明の実施形態による気化器は、カートリッジに関する情報を認識し、記載し(場合によっては伝達し)、又は取得するように構成され得る。つまり、気化器本体に関連づけられたコントローラ又はそれに類するもののようなコンピュータ要素は、何らかの形態のデータ交換を介してカートリッジについての情報を取得できる。気化器によるカートリッジ認証の様々な方法は、以下でより詳細に説明されるものを含む、本発明の対象の範囲内である。以下でより詳細に説明されているように、本明細書に記載されている無線接続は、好適には適用されてもよいが、本明細書に記載されているあらゆる提案は、本明細書に同様に記載されている無線通信/接続の追加することなく実行され得る。
【0021】
本発明の主題の実施形態はまた、気化可能な材料の一つ以上の化学種又は気化可能な材料自体の用量、総量又はそれに類するものを特定及び/又は制御するような機能のための気化器及び/又は気化システムを使用する方法を含む。
【0022】
図1Aから
図2Cは、本発明の実施形態に係る気化器100、気化器200に含まれ得る特徴の実施例を示す。
図1Aは、カートリッジを使用する気化器100の概略図を示し、
図1Bから
図1Eは、気化器本体101及びカートリッジ114を有する典型的な気化器100の図を示す。
図1Bと
図1Cは、カートリッジ114を気化器本体101に接続する前後の上面図を示す。
図1Dは、気化器100の斜視図であり、気化器100は、カートリッジ114を結合された気化器本体101を含む。
図1Eは、液体気化可能材料を保持するカートリッジ114の一つの改変例の斜視図を示す。概して、気化器がカートリッジ(例えばカートリッジ114)を含むとき、カートリッジ114は、気化可能な材料の一つ以上の容器120を含んでもよい。任意の適切な材料が、カートリッジ114の容器120内に含まれてもよく、それはニコチン又はその他の有機材料を含む。
【0023】
上述のように、
図1に示されている気化器100は、気化器本体101を含む。
図1にて示されているように、本発明の実施形態による気化器本体101は、電源103(例えば、要求に応じた使用のための電気エネルギを蓄えるデバイス又はシステム)を含むハウジングを含んでもよく、電源103はバッテリ、コンデンサ、それらの組み合わせ又はそれに類するものであってもよく、充電式であっても非充電式であってもよい。ハウジングはまた、コントローラ105を含んでもよく、コントローラ105は、プロセッサを含んでもよい。示されている実施例では、カートリッジ114は、気化器本体101に、気化器本体101内に、又は気化器本体101内に部分的に取り付けられてもよい。
【0024】
コントローラ105のプロセッサは、加熱器118の動作を制御するための回路を含んでもよく、加熱器118は任意選択的に、カートリッジ114、例えばカートリッジ114の一部である容器又は入れ物、内に含まれている気化可能な材料を気化させるための一つ以上の加熱要素を含むことができる。様々な実施形態にて、加熱器118は、気化器本体101内若しくは(
図1Aにて示されているように)カートリッジ114内又はその両方に存在してもよい。コントローラ回路は、一つ以上のクロック(発振器)、充電回路、入出力コントローラ、メモリ等を含んでもよい。その代わりに又は加えて、コントローラ回路は、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、Wi-Fi(登録商標)、超音波、ZigBee(登録商標)、RFID等を含む、一つ以上の無線通信モードのための回路を含んでもよい。気化器本体101はまた、コントローラ105の一部であり又はそうでなければコントローラとデータ通信してもよい、メモリ125を含んでもよい。メモリ125は、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ)及び/若しくは不揮発性メモリ(リードオンリメモリ、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージ、ハードドライブ、その他の磁気ストレージ)又はデータストレージを含んでもよい。
【0025】
図1をさらに参照すると、気化器100は、任意選択的に電磁誘導充電器及び/又はプラグイン充電器を含む、充電器133(及びコントローラ105によって制御され得る充電回路)を含んでもよい。例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続は、気化器100を充電し、及び/又はコンピュータデバイスとコントローラ105との間で有線接続を通じて通信をさせるために使用されてもよい。充電器133は、搭載電源103を充電してもよい。本発明の実施形態による気化器100はまた、ボタン、ダイアル若しくはそれに類するもののような一つ以上の入力117、及び/又は加速度計若しくはその他のセンサ、容量センサ、流量センサ若しくはそれに類するものを含むセンサ137を含む。上記のセンサ137は、ユーザの操作及び対話処理を検出するために気化器100によって使用されてもよい。例えば、気化器100の(振動動作のような)素早い動作の検出は、気化システムの一部であり、一つ以上の動作及び/又は以下でより詳細に記載される気化器100のパラメータを制御するために使用され得るユーザデバイスと通信を始めるためのユーザコマンドとして、コントローラ105によって(例えば、センサ137の一つ以上からの信号の受信を通じて)解釈され得る。加えて又はその代わりに、気化器100の(振動動作のような)素早い動作の検出は、カートリッジ114内に保持されている気化可能な材料が、加熱器118の作動によって加熱される複数の温度設定を繰り返すようなユーザコマンドとして、コントローラ105によって(例えば、センサ137の一つ以上からの信号の受信を通じて)解釈され得る。いくつかの任意選択的な改変例にて、複数の温度設定の繰り返しの間のコントローラ105による(例えば、センサ137の一つ以上からの信号の受信を通じた)カートリッジ114の取り外しの検出は、温度を確立するように作用する(例えば、サイクルが所望の温度で行われる場合、ユーザは、所望の温度を設定するためのカートリッジ114は取り除いてもよい。)。カートリッジ114は、選択された温度設定によってコントローラ105によって制御されている加熱器を有する気化器100を使用できるようにするために、ユーザによって気化器本体101と再係合されてもよい。複数の温度設定は、気化器本体101の一つ以上のインジケータを通じて示されてもよい。
【0026】
本発明の実施形態による気化器はまた、一つ以上の出力115を含んでもよい。本明細書で使用されている出力115は、任意の視覚的(例えば、LED、ディスプレイ等)、触覚的(例えば、振動等)若しくは音波的(例えば、圧電等)なフィードバック構成部品若しくはそれに類するもの又はそれらの組み合わせを参照し得る。
【0027】
カートリッジ114を含む本発明の実施形態による気化器100は、気化器本体101上に又は気化器本体101内に、カートリッジが気化器本体101と係合されるとき、カートリッジ114の補完的接点119,121,123(例えば、ピン又はレセプタクル)に係合され得る(
図1Aに示されている電気接点109,111,113のような)一つ以上の電気接点を含む。気化器本体の接点は概して、「気化器本体接点」と称され、カートリッジの接点は概して、「カートリッジ接点」と称される。上記接点は、ヒータ118がカートリッジ114内に含まれる本発明の実施形態にて、電源103から加熱器118へエネルギを提供するために使用されてもよい。例えば、カートリッジ接点と気化器本体接点が、カートリッジ114と気化器本体101の結合によってそれぞれ係合されているとき、電源回路は、気化器本体101の電源103からカートリッジ114内の加熱器118への電力潮流の制御をできるように形成され得る。気化器本体101内のコントローラ105は、加熱器118がカートリッジ114内に含まれる気化可能な材料を加熱する温度を制御するために上記電力潮流を調整することができる。
【0028】
ピン(例えば、ポゴピン)、プレート及びそれに類するものを含む、任意の適切な電気接点が、使用されてもよい。さらに、後述されるように、本発明のいくつかの実施形態において、一方向又は双方向の通信が、一つ以上の電気接点を介して気化器本体101とカートリッジ114との間に設けられ、これは電源103から加熱器118へエネルギを提供するように使用される電気接点を含んでもよい。カートリッジ114及び気化器本体101は、例えば、機械的接続(例えば、スナップ及び/又は摩擦係合)又はそれに類するものによる気化器本体101及び/又は気化器ハウジングとのカートリッジ114のハウジングの一部の係合によって、取り外し自在に互いに結合される。その代わりに又は加えて、カートリッジ114及び気化器本体101は、磁気的に又はその他の結合若しくは係合構造によって結合されてもよい。
【0029】
本明細書に記載された任意のカートリッジは、一つ以上の識別子138を含んでもよい。識別子138は、気化器本体101によって識別され、検出され、及び/又は読み込まれてもよく、カートリッジ内に含まれている気化可能な材料について及び/又はカートリッジ114自体についての情報を伝達してもよい。識別子138は、読み取り可能及び/又は読み取り可能/書き込み可能カートリッジメモリを含んでもよい。識別子138は、カートリッジ114と気化器本体101との間で情報を受信及び/又は送信するための回路を含んでもよい。データ交換回路は、情報(例えば、カートリッジの一つ以上のパラメータを特徴付けるデータ)を格納するカートリッジメモリ、及びカートリッジ114が気化器本体101に結合されたとき、気化器本体101のその他の回路と協力してデータ交換回路を形成する付加的回路を含んでもよい。データ交換回路の実施例は、例えば
図6Aを参照して、後述されている。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態にて、識別子138は、パッシブであり、コード又はマーク(例えば、バーコード、クイックレスポンスコード(QRコード(登録商標))等)を含んでもよい。いくつかの実施例にて、識別子138は、気化器本体101によって検出され得るカートリッジ114上で構造的(例えば、一つ以上のピン、突起等)であってもよい。視覚的又は機械的識別子は、気化器本体に一体化された撮像デバイス(例えば、カメラ等)又は読み取りデバイス(例えば、光学的読み取り)(
図1Aに示されていない)を使用する気化器本体101によって直接、又はスマートフォンのような独立しているデバイスを通じた通信によって識別されてもよい。例えば、ユーザは、識別子138の画像(例えば、コード、マーク等)を取得し、コード又はコードから生成された(気化可能な材料及び/又はカートリッジについての情報のような)情報を気化器本体101に無線回路107を用いて又は任意選択的に有線接続で送信してもよい。無線接続(例えば、無線通信チャンネル)は、デバイスの第1の通信ハードウェアと気化器の第2の通信ハードウェアとの間に確立され得る。第1の通信ハードウェア及び第2の通信ハードウェアは、後述される非限定的な例である、一つ以上の無線通信プロトコルを使用するための送受信機をそれぞれ含み得る。
【0031】
図1Bから
図1Eは、気化器本体101及びカートリッジ114を備える気化器100の実施例を示す。上記二つは、
図1Bでは接続されずに、
図1Cでは接続されて示されている。
図1Dは、結合された気化器本体101及びカートリッジ114の斜視図を示し、
図1Eは、単一のカートリッジ114を示す。
図1Bから
図1Eは、
図1Aにて大まかに示された特徴の多くを含んだ実施例を示す。その他の構造は、本明細書に記載された特徴の一部または全部を含んでおり、同様に本発明の対象の範囲内である。
【0032】
図2Aは、カートリッジを使用しない(しかしまだ任意選択的にカートリッジを受けてもよい)が、ルーズリーフ式の(出し入れ可能な)材料を代わりに使用することができる気化器200の概略図である。
図2Aでの気化器200は、オーブン220(例えば気化室)に配置され得るルーズな気化可能な材料を含むことができる。
図1Aから
図1Eにて示されているカートリッジ114を使用する気化器100に存在する同じ要素の多くはまた、カートリッジを使用しない気化器200の一部として含まれ得る。例えば、カートリッジのない気化器200は、電源制御回路及び/又は無線回路207及び/又はメモリ225を含み得る制御回路205を有する気化器本体201を含むことができる。電源203(例えば、バッテリ、コンデンサ等)は、充電器233によって充電され得る(そして示されていないが、充電制御回路を含んでもよい)。気化器200はまた、一つ以上の出力215及びセンサ237を備える一つ以上の入力217を含むことができる。さらに、気化器200は、オーブン220又はその他の加熱室を加熱する一つ以上の加熱器218を含むことができる。加熱器218は、加熱器の温度を決定するために、例えば加熱器用の抵抗率温度係数使用することで、加熱器218の抵抗を使用して制御され得る。吸い口244はまた、含まれてもよい。
【0033】
図2Bは、気化器本体201を有する典型的な気化デバイス200の側方斜視図を示す。
図2Cの下方斜視図にて、蓋230は、気化器本体201から取り外されて示され、オーブン/気化室220を露出している。
【0034】
図3は、気化器100、200と、気化器100、200と無線通信するデジタルデバイス305と、気化器100、200又はデジタルデバイス305と直接通信することができるリモートサーバ307との間の通信の概略的な説明を示す。デジタルデバイス305は、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット等のような携帯型モバイルデバイス、又はデスクトップパソコン若しくはラップトップパソコンであってもよい。上述されているように、デジタルデバイス305は、任意選択的に専用遠隔制御デバイスであってもよい。
【0035】
一般的に、
図3に概略的に示されているように、本明細書に記載されている(気化器100または気化器200のような)任意の気化装置は、リモートサーバ307、並びに/又はウェアラブル電子デバイス(例えば、グーグルグラス(Google Glass)、スマートウォッチ、スマートウェア等)及び/若しくはスマートフォン、スマートウォッチ等のようなデジタルデバイス305と遠隔通信することができる。したがって、任意の気化器100、気化器200は、気化器100、200内、又は気化器100、200上の通信チップ(例えば、第2の通信ハードウェア)を通じて実行され得る通信インターフェース(無線回路107、無線回路207)を含んでもよい。典型的な無線チップは、Parani BCD 210又はテキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments)(TI)社のCC2650 Bluetooth(登録商標) Single-Chip SolutionのようなBluetooth(登録商標)チップ、NFC通信又はNFCがリンクの設定のために使用される拡張Wi-Fi(登録商標)若しくはBluetooth(登録商標)通信を可能とする(クアルコム(登録商標)(Qualcomm(登録商標))社のQCA1990のような)NFC対応チップを含んでもよいが、限定されるものではない。以下でより詳細に記載されているように、一つ以上の上記無線回路は、
図1Aに概略的に示されているようなカートリッジ114を読み込むために構成されている実施形態でのカートリッジ114との又はカートリッジ114との間の通信のために使用され得る。例えば、NFCは、カートリッジ114の(RFIDタグのような)識別子138を読み込むために使用されてもよい。
【0036】
無線通信チップは、装置をWi-Fi(登録商標)ネットワークに接続することができる、TI社のSimpleLinkファミリのCC3000のようなWi-Fi(登録商標)対応チップを含んでもよい。いくつかの実施形態において、無線回路は、気化器の基板上に加入者識別モジュール(SIM)カード、ナノSIMカード又はそれに類するもの(例えば、3G/4Gセルラーネットワーク通信)を備える。通信のその代わりの形態として、気化器100、気化器200とユーザデバイス305との間に双方向通信を確立するために使用されてもよい。
【0037】
気化器100、気化器200とユーザデバイス305との間の接続は、(初期設定後)自動的にされてもよく、様々な設定を通じてユーザによって起動されてもよく、又は気化器100、気化器200の振動によって起動されてもよい。
【0038】
上述されているように、カートリッジを含む本明細書に記載の任意の気化装置は、カートリッジを識別及び/又は認証するように構成されてもよい。一つ以上の識別/認証方法が、使用されてもよい。気化器は、カートリッジ及び/又はカートリッジ内に保持される気化可能な材料についての、気化可能な材料の種類(例えば、ニコチン、大麻等)、気化可能な材料の濃度、気化可能な材料の量、カートリッジの構造(例えば、加熱器、電気的特性等)、カートリッジのロット番号、カートリッジの製造日、有効期限等の一つ以上のような、情報を特定することができる。この情報は、カートリッジで直接コード化されてもよく、参照インジケータが、気化器(又は気化器と通信するプロセッサ)が情報の一部又は全部を調べるための索引として使用できるように、提供されてもよく、又は参照番号及び直接コード化された材料の組み合わせが提供されてもよい。
【0039】
本発明のいくつかの実施形態にて、カートリッジは、カートリッジと気化器との係合によって認識及び/又は識別されてもよい。カートリッジは、気化器と調整された対話処理を含むように構成されてもよい。例えば、カートリッジの形状が、気化器によって検出されてもよい。例えば、カートリッジは、n本のピン又は突起を含んでもよい。これらのピンは、カートリッジが挿入されたとき(例えば、電気接続が完了することで)、気化器によって検出され得;n本のピンに関して2n通りのマークの組み合わせがある。
【0040】
カートリッジは、気化器がカートリッジとの電気接続に基づいて検出できるという電気的特性に基づいて構成又は認証されてもよい。例えば、気化器は、加熱器及び/又は付加的な電気接点との複数の電気接点を通じて電気的接触を作ってもよく、特有の抵抗、インダクタンス又は時間応答(例えば、時定数、RC時定数、LC共振回路)を検出してもよい。
【0041】
本発明のいくつかの実施形態にて、カートリッジは、気化器によって識別されるカートリッジ上のマークによって認識及び/又は識別されてもよい。上記マークは、ユーザに見えても見えなくてもよい。例えば、カートリッジは、気化器で検出され得る特有の紫外線(UV)、赤外線(IR)又はその他の波長特有のインクでマークされてもよく、これは例えば、マーカに特有の放射体/検出器のペアを含んでもよい。例えば、マークは、カートリッジに配置される赤外線スキャン可能なバーコード含んでもよい。いくつかの実施形態にて、マークは、カートリッジ及び/又はカートリッジの内容(気化可能な材料)についての情報を示す、QRコード(登録商標)、バーコード等のようなパターンであってもよい。マークは、英数字を含む記号であってもよい。マークは、気化器によって「読み取り」又は直接検出されてもよく、気化器は、カメラ若しくはその他の光学的検出器を含み、又はカメラ若しくはそれに類するものを有する第2のデバイス(例えば、ウェアラブル、スマートフォン等)との通信によって間接的に検出されてもよい。例えば、カートリッジ上のマークは、ユーザデバイス305のようなスマートフォンによって検出されてもよく;スマートフォンは、検索テーブルから一つ以上の特性を調べるためにスマートフォン上でアプリケーション(例えば、ソフトウェア)を使用することでマークを識別することができ、又は特性を調べることができる気化器にマークを直接通信することができ、及び/又は特性を調べ且つ気化器に直接若しくはスマートフォンを介して通信することができるリモートサーバと通信することができる。
【0042】
本発明のいくつかの実施形態にて、カートリッジは、RFID(無線自動識別)技術によって認識され得る。RFIDマーカは、多様なアプリケーションで在庫管理に使用されてきた。RFID技術は、自身の電源を含むアクティブなデバイスを使用するものもあれば、パッシブなデバイスの電力に依存することなくデータの伝達をさせる別の電力デバイスと作用するパッシブなRFIDデバイスを使用するものもある。例えば、カートリッジは、カートリッジについての情報を識別し且つ受信するように気化器の読み取り機によって検出され且つ読み取られ得る一つ以上のRFIDチップ又は構成要素を含んでもよい。
【0043】
本発明のいくつかの実施形態にて、カートリッジは、気化器との電気的接続を通じてカートリッジのメモリ(例えば、EEPROM)と通信することで認識及び/又は識別されてもよい。
図1Aにて示されている典型的な気化器のような、加熱器がカートリッジに存在する実施形態にて、メモリと通信するために加熱器に電力を供給及び/又は加熱器を制御するようにも使用される、カートリッジでの一つ以上の電気的接続(例えば、接点119、121、123)を使用するのに好適であってもよい。これは、カートリッジが複数の方向で気化器と係合されてもよい場合、及び/又は加熱器が同じ接点を通じて制御されてもよい場合、非常に困難であり得、カートリッジと気化器との間で作用/受信される電気信号の調節が、加熱器の制御及び/又は温度決定を修正してもよい。一つ以上の付加的な電気接点が、加熱器の上記制御に加えて使用されてもよい。一般的に、カートリッジと気化器との間の通信は、一方向(例えば、気化器によるカートリッジ及び/又はカートリッジからの気化可能な材料についての情報の読み取り)であってもよく、又は双方向(例えば、カートリッジ及び/又は気化可能な材料についての情報の読み取り、並びにデバイスの動作、例えば、使用数、使用期間、設定温度等、についての情報の書き込み)であってもよい。情報は、カートリッジに書き込まれてもよく、この情報は、カートリッジ内に残っている材料の量等を含む、カートリッジについてのその他の情報を得るために使用されてもよい。
【0044】
一般的に、本明細書に記載されている任意の気化器は、ユーザに提供され得る(有効成分を含む)蒸気及び/又は蒸気内の材料の量を推定、測定及び/又は予測できる。例えば、以下で詳細に記載されているように、本明細書に記載されている装置は、気化可能な材料の投薬を特定及び/又は制御するために使用されてもよい。例えば、本発明の対象は、ユーザの指定、医療行為、切り替え、又は中止の要求に基づいて、気化可能な材料内の有効成分(例えば、ニコチン、大麻、及び任意のその他有効成分/薬品)の正確かつ制御された用量提供のための気化器及びそのような気化器を使用する方法を含む。用量制御は、ユーザ毎、セッション毎(1~15分、1~30分、1~60分の間、1~90分、1~120分等のような所定の期間において多様な使い方がある)、日毎、又はその他の所定及び/若しくはユーザ設定の期間の投薬情報の表示を含んでもよい。投薬制御はまた、投薬の監視(例えば、装置によって提供される一つ以上の有効成分の量)を含んでもよい。投薬制御は、同様に又はその代わりに、(ユーザ設定の、工場設定の、又はサードパーティ設定の)所定の量若しくは閾値に達した(例えば、所定の量の50%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、99%内等)若しくは超えたときにユーザに通知すること、及び/又は所定の閾値に達した若しくは超えたときに装置の動作を停止(ロック、無効化等)することを含む、装置によって経時的に提供される一つ以上の有効成分の量に基づいた気化器の動作の制御を含んでもよい。投薬(用量)制御を含む装置は、投薬を制御するための内部論理回路(特定用途向け集積回路(ASIC)を含む、回路及び/又はプログラミング)を含んでもよく、及び/又は用量制御の一部又は全部を実行する外部プロセッサと(無線通信リンクによって)通信してもよい。
【0045】
カートリッジ及び/又はカートリッジ内に保持されている気化可能な材料は、用量の特定に非常に役に立ち得る。例えば、気化可能な材料の種類(例えば、ニコチン、大麻等)、気化可能な材料の濃度、カートリッジの構造(例えば、加熱器、電気的特性等)、カートリッジのロット番号、カートリッジの製造日、有効期限、気化可能な材料の温度特性等の一つ以上のような情報は、用量を適切に推定するのに使用されてもよい。本発明のいくつかの実施形態にて、用量及び/又は使用情報は、カートリッジ(例えば、メモリ)に格納(書き込み)されてもよい。
【0046】
気化器、気化システム及びそれらをデバイス設定のユーザカスタムおよび行動パターンに基づいた薬品使用のために使用する方法はまた、本発明の対象の範囲内である。本明細書による気化器及び/又は気化システムは、ユーザに気化器をパーソナライズさせ且つ社会活動へ関与させることができる。
【0047】
本発明の実施形態による気化器及び/又は気化システムは、気化器を通じて社会的交流を促進するように構成され得る。例えば、気化器は、医療のよりよい処方及び投与のために、第三者、例えば、医者等を含むヘルスケアプロバイダ、のような他の者と使用情報を共有するように構成されてもよい。気化器及び/又は気化システムはまた、医療とは関係ない第三者(例えば、友達、同僚等)、及び(一部又は全部の情報を公に利用可能とする)よく知らない第三者と通信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態にて、本明細書に記載されている気化器は、それら自体によって、又は気化システムの一部である一つ以上の通信デバイスとの通信によるいずれかで、気化器からパブリックネットワーク又はプライベートネットワークへ動作、状態又はユーザ入力についての情報を識別及び提供することができる。本発明のいくつかの実施形態にて、気化器及び/又は気化システムは、複数の異なる気化器を使用され得る複数プレイヤのゲームを含む、ユーザ及び/又は異なる(又は同じ)気化器の複数ユーザによるユーザための一つ以上の交流ゲームを提供するように構成されてもよい。ゲームは、(例えば、加速度計出力、接触又は唇の検出、吸い込み検出等に基づいた)気化器の動作及び/又は気化器のユーザの操作に関係していてもよい。
【0048】
本発明の実施形態による気化器及び/又は気化システムは、場合によっては他のユーザ(知っているユーザ又は知らないユーザ、特定のユーザ又は不特定のユーザ等)、小売業者、特定の場所(ラウンジ、クラブ、気化器を使いやすい場所)等の一つ以上に近接したユーザ位置についての情報の一つ以上を含む、配置情報を提供するように構成されてもよい。気化器及び/又は気化システムはまた、気化器及び/又は気化システムの使用又は動作に基づいた発注を促進するように構成されてもよい。
【0049】
気化器は、GPS機能を含んでもよく、又は気化システムの一部として気化器と通信する別のデバイスからGPS情報にアクセスしてもよい。
【0050】
本明細書でより詳細に記載されているように、気化器は、付加的な(例えば、ポータブル、ウェアラブル、スマートフォン、デスクトップ、ラップトップ等の)デバイスと(例えば通信するように)接続されてもよく、デバイスは、ユーザがプログラム可能な用量制御、リアルタイム使用監視、パーソナライズされた使用設定、デバイスのロックアウト及び社会的特徴を可能としてもよい。例えば、気化器及び/又は気化システムは、ペアレンタルコントロール、ユーザ年齢制御/制限及び盗難防止コントロールを含むセキュリティ制御に関する機能を含んでもよい。気化器及び/又は気化システムは、盗まれたとき、及び/又は偽造部品を使用されたとき、デバイスの使用/動作をロック又はそうでなければ制限できる盗難防止及び/又は認証機能を含んでもよく、子供の安全のためにロック(例えば、ペアレンタルロック)できるように、又はそうでなければ権限のない第三者の操作を防ぐことができるように構成されてもよい。偽造防止又はこの類いのその他のロックアウト機能は、カートリッジ識別子を使用して実装されてもよい。例えば、照合源又は供給者からのカートリッジ識別子は、識別子の一部としてハッシュ又は照合コードを含むことができ、気化器は、必要なハッシュ又は照合コードを欠落しているカートリッジが気化器本体に結合された場合、気化器の使用をロックアウトできる。そのような特徴は、ユーザ識別照合が、デバイスに気化器の使用をロック解除させるように気化器と通信するデバイスに入力されるように要求するように使用され得る。一実施例では、カートリッジは、規制された物質を含むことを示す識別子を含むことができ、ユーザは、気化器本体に結合されているカートリッジを備える気化器を使用し得るより前に、(カートリッジから受信した識別子情報を介してカートリッジに関する規制された物質を特定するに応じて)彼又は彼女の身元を確認する(例えば、パスワード入力、生体本人確認等)ためにデバイス上でアプリケーションによって、及び識別されたユーザが規制された物質の使用を許可されていることを確認するアプリケーションのために必要とされ得る。別の実施例では、ニコチン又は大麻含有のカートリッジは、デバイス上のアプリケーションが、気化器の使用を許可するだけで、ユーザの身元が照合され、ユーザが最低年齢を上回っているとして登録されているとなるような、ユーザの本人確認を要求してもよい。
【0051】
いくつかの実施例にて、セキュリティ制御は、気化器と通信するデバイスで実行されるアプリケーションを介して組み込まれてもよい。例えば、気化器と通信するデバイスで実行されるアプリケーションは、気化器自体の識別子、又はその代わりに/さらにカートリッジの識別子を受けることができ、識別子に基づいて又は使用して、セキュリティ設定、又は気化器若しくはカートリッジに関連づけられているその他の設定がユーザプロファイルに含まれるかどうか、特定してもよい。本発明の実施形態によって、そのような機能は完全に又は部分的に、気化器(及び/又はカートリッジ)内に含まれてもよく、又は気化器と、制御論理回路を操作するウェアラブル及び/又は携帯型デバイス、ラップトップ、デスクトップ等のような気化システムの一部である付加的なデバイスに存在し得るユーザインターフェースとの間で分けられてもよい。上記機能を提供するための制御論理回路又はその他のソフトウェア機能は、ユーザインターフェースを含んでもよく、入力/出力、及び気化器の動作を調節する解析機能を提供することができる。デバイスの第1の通信ハードウェア及び/又は気化器の第2の通信ハードウェアのための非限定的な選択肢は、上述されている。
【0052】
(カートリッジ認証)
一般的に、気化器は、マーカ(例えばQRコード(登録商標)、IR又はUSマーカ等)、機械的及び/又は電子的キー又はそれに類するものの使用を含む、カートリッジ認証及び/又は通信のための一つ以上の技術を含んでもよい。本明細書で特に記載されているのは、電子カートリッジ認証および通信のための方法及び装置であり、情報がカートリッジから気化器によって受けることができるようにカートリッジと気化器との間で、一方向、又はいくつかの実施形態では双方向(デュプレックス又はマルチプレックスを含む)の情報伝達によって、カートリッジは電子的に通信することができる。この情報は、気化可能な材料の種類、気化可能な材料の濃度、気化可能な材料の量、気化可能な材料の体積、気化可能な材料の特性(例えば、温度特性、組成等)、カートリッジの構造(例えば、加熱器、電気的特性)、ロット番号、製造日、有効期限、カートリッジのための識別照合およびそれに類するものの一つ以上のような、気化可能な材料及び/又はカートリッジについての情報を含んでもよい。
【0053】
識別回路を含むカートリッジ(本明細書では、カートリッジ識別回路とも称される)は、カートリッジから気化器へそのような情報を通信および伝達するように構成される。カートリッジ識別回路は、メモリ(例えば、EEPROM)を含んでもよい。カートリッジの改変例にて、加熱器(例えば、抵抗コイル又は電線のような抵抗加熱要素)は、気化器の対応する接点と通信する一つまたはそれ以上(例えば、二つ、三つ、四つ等)の加熱器電気接点へのエネルギの利用によって制御され、複雑さの増加及び加熱器の破壊の可能性はあるが、カートリッジ識別回路は、同じ加熱器電気接点を介して気化器と通信できる。
【0054】
カートリッジ識別回路はまた、カートリッジがカートリッジ識別回路動作の破壊なしに複数方向で気化器へ挿入されるように構成されてもよい。
【0055】
実施形態によって、
図4は、気化カートリッジで(及び/又は気化カートリッジ内で)使用され得るカートリッジ識別回路の一例を示す。この実施形態は、任意の方向で気化器に接続できるカートリッジで使用されてもよく、カートリッジ内で加熱要素(コイル)と共有されているただ二つの電気接点を必要とする。
図4では、カートリッジ識別回路は、読み取り可能、読み取り専用、読み取り可能/書き込み可能であってもよい読み取り可能メモリ405(例えば、電気的消去・プログラム可能読み取り専用メモリ又はEEPROM)を含む。
図4での読み取り可能メモリ405は、3ピンのEEPROMであり、出力(及び/又は入力/出力、I/O)407を含み、且つ、加熱器(例えば、抵抗加熱コイル411)が加熱器接点401、加熱器接点403へ印加されるエネルギによってエネルギを与えられていない期間の間、EEPROMに加熱器接点401、加熱器接点403へ情報を送り返すことを可能とする容量性素子(コンデンサC
1409)を含む調整回路から電力を受ける。
【0056】
図4でのカートリッジ識別回路は、カートリッジの任意の方向で動作する(例えば、加熱電気接点401、加熱電気接点403がリバーシブルである)ように構成され、Hブリッジ回路413を含む。したがって、(電源、グラウンド、入力/出力ラインを含む)3ピンEEPROMは、容量性ネットワークによって加熱電気接点401、加熱電気接点403へ接続され、カートリッジは、方向を合わせる必要はなく、いずれの方向(いずれの極性)でも気化器に挿入され、プラグを差し込まれ、加熱器を操作するように電力を供給され得る。示されているHブリッジ回路413は、EEPROMの電源及びグラウンドが適切な入力を受けることができるように印加される電圧の向きを調整する。電圧が、Hブリッジ回路413にある任意のトランジスタ(例えば、
図4で示されている4個のMOSFET)のための(例えば電源を入れる)ゲート電圧閾値を超えて電気加熱接点の間に印加されたとき、メモリに印加される結果として生じる電圧は、向きを調整される。
【0057】
電圧が、加熱電気接点に印加され、Hブリッジ回路413によって向きを調整されたとき、電位は、容量性回路(例えばC1409)を充電するためにダイオードを通り、容量性回路は、メモリ405(例えば、EEPROM又はその他のメモリデバイス)が、入力/出力ライン407でデバイス(例えば、この実施例では、デバイスは、情報をコード化している連続するビットパターンで加熱電気接点に印加されている電圧をスイッチングしている)からの信号(書き込み又は読み取り要求)を受け取っている間、電力を供給され続けることを可能にする。読み取りがEEPROMから要求された後、EEPROMは、メモリから入力/出力ライン407へ情報を伝達することができ、これは、入力/出力ライン407が、コイル411の抵抗と並列にR1415を保持しているかどうか検出できる抵抗測定回路を用いて接点401、接点403で気化器によって検出され得;入力/出力ライン407は、一つの論理出力状態ではグラウンド(GND)への接続を維持され、且つその他の状態では浮かせられるような、メモリ405からのオープンドレイン出力であってもよい。例えば、C1409は、約10nFであってもよく、これは(1μAの接地電流を有するEEPROMで)C1409が1V放電する前にメモリ405がデバイスへと10ms間データを送信(10kボーで100ビット出力)することを可能とする。この実施例では、容量性回路は、加熱器の動作と並行して同じ接点を通じて気化器がメモリへ書き込めるようにする。
【0058】
本発明のいくつかの実施形態にて、気化器は、例えば
図4に示されているものに類似するカートリッジ識別回路が使用されるときのように、メモリからの読み取りとメモリへの書き込みの両方をするように構成されてもよい。この実施例では、気化器はカートリッジ識別回路に書き込める。特に、気化装置加熱コントローラ(例えば加熱制御回路)は、先ほど述べたように、メモリ(例えばEEPROM)の入力/出力ライン407の出力が論理的ローからハイへ、およびその逆へ、変化したとき、加熱器接点401と加熱器接点403との間の抵抗変化を検出するように調整されてもよい。
図1A及び
図2Aに関して上述されているように、気化器は、気化可能な材料を加熱し、そして気化させるために、バッテリから加熱器へのエネルギの利用を制御するコントローラを含んでもよい。任意の当該コントローラは、プリント基板回路(PCB)含んでもよく、さらに、マイクロコントローラ;スイッチ;参照抵抗またはホイートストンブリッジおよび作動増幅器を備える抵抗測定回路;並びに制御パラメータ用の論理回路を備えるアルゴリズムを有してもよい。その他の実施形態にて、コントローラ(例えば、マイクロコントローラ、プロセッサ等)は、参照抵抗に対する抵抗加熱要素の抵抗を測定するために一定間隔でスイッチをオン、オフし、抵抗加熱要素の温度を制御するためにアルゴリズム制御パラメータを適用する。加熱器を制御するこれと同じ回路は、加熱器電気接点を通じて接続されているカートリッジのメモリを読み取り及び/又は修正するように調整され得る。
【0059】
図6Aのブロック図で示されているように、気化器は、特定のPID制御法則アルゴリズムに従うようにプログラムされた、比例積分微分コントローラ又は比例積分微分(PID)コントローラを利用してもよい。PIDコントローラは、計測されたプロセス変数と要望された設定値との間の差として「誤差」値を計算する。PID制御が有効にされたとき、コイルの電力は、容認可能な気化が生じているか否かを特定するために、測定される。コイル上での所定の空気の流れのため、デバイスが蒸気を生成している(蒸気を形成するために熱がコイルから取り除かれる)場合、より多くの電力が、所定の温度でコイルを維持するために必要とされる。設定温度でコイルを維持するために必要とされる電力が、閾値を下回った場合、デバイスは、今は蒸気を生成できないことを示す。通常の動作状況の下では、これは、通常の気化が起きるための十分な液体が芯にないことを示す。
【0060】
そのようなPIDコントローラと並行して、気化器コントローラはまた、上述しているように、カートリッジを識別するためにカートリッジメモリから読み取り、且つカートリッジから情報を受けるために、加熱器接点(電極)の負荷の変化を測定できる。
【0061】
プリント回路基板は、したがってさらに、メモリがメモリ内に格納されている情報を出力するとき、加熱器接点での信号(抵抗の変化)を検出する能力がある論理回路を含んでもよい。マイクロコントローラが、PID制御法則アルゴリズムを実行しているとき、コイルが設定温度(例えば、200℃から400℃の間)に到達するようにコイルへの電力を制御するために設定値とコイルの温度との間の差(誤差)を検出することに加えて、マイクロコントローラはさらに、加熱器接点を通じてカートリッジから送られたデジタル信号をデコードしてもよく、受信された信号は、カートリッジ及び/又はカートリッジ内の気化可能な材料についての情報を含む。
【0062】
抵抗加熱要素コイル温度を制御するために使用されたデバイスの構成部品が、
図6Bの回路図でさらに示されている。バッテリ又はその他の電源は、マイクロコントローラ(MCU)に電力を供給できる。マイクロコントローラは、参照電圧(例えばR
ref又はR
2)とR_COILとの間の電圧がMCUによって測定され得るように、所定の期間(例えば100ms毎に1ms間)、加熱器の電源を入れてもよい。Q2がオフのとき、制御法則は、コイルに電力を供給するためにPWM(パルス幅変調)でQ1を制御する(バッテリは、Q1がオンのとき、Q1及びR_COILを通じて放電する)。メモリによって加熱器電極接点でメモリによって利用される信号は、R
coilの変化として検出され得る。デバイスのいくつかの実施形態は、デバイス本体は、さらに、少なくとも一つの、第2の加熱器接点;電源スイッチ;圧力センサ;及び表示灯を備える。
【0063】
一般的に、加熱要素の抵抗(接点間の抵抗(例えば、
図4での接点1 401と接点2 403との間の抵抗)である)は、マイクロコントローラの入力であってもよい。場合によっては、抵抗は、少なくとも一つの既知の抵抗を有する抵抗器を含む回路、例えばホイートストンブリッジ、からの測定に基づいたマイクロコントローラによって特定され得る。その代わりに、加熱要素の抵抗は、加熱要素と接触した抵抗分圧器、及び既知且つ実質的に一定の抵抗を備える抵抗器で測定されてもよい。加熱要素の抵抗の測定は、増幅器によって増幅され得る。増幅器は、オペアンプ又は計装用増幅器であってもよい。増幅された信号は、実質的にノイズがないようにできる。場合によっては、加熱要素とコンデンサとの間の分圧器のための充電時間は、加熱要素の抵抗を計算するために特定され得る。場合によっては、マイクロコントローラは、抵抗測定の間、加熱要素を停止できる。加熱要素の抵抗は、温度が抵抗測定から直接特定され得るような、加熱要素の温度の関数であってもよい。メモリの出力(デジタル信号出力)は、同様に、上記抵抗測定から特定されてもよい。付加的な温度センサからではなく、加熱要素の抵抗測定からの直接の温度の特定は、温度センサと加熱要素との間の未知の接触熱抵抗が除外されるため、より適切な測定をもたらすことができる。さらに、(例えば、気化器の回路内のホイートストンブリッジを使って検出可能な)小さな変化に基づいたメモリの出力の特定は、熱伝導抵抗での変化に基づくような加熱器の制御を損なうことなく実行され得る。温度測定は、メモリの出力の影響を無視している間に直接特定されてもよく、独立して又は並行して、この出力はマイクロプロセッサによってデジタル処理でデコードされてもよい。
【0064】
図6Aにて示されているPID制御ブロック図は、PID制御方式で使用される抵抗測定回路の実施例である。
図6Aにて、ブロック図は、抵抗加熱器(例えば、コイル)の抵抗を測定でき且つマイクロコントローラにアナログ信号を提供できる測定回路、マイクロコントローラによって直接測定され得、及び/又はマイクロコントローラに入力され得るデバイス温度、及び抵抗熱が加熱されるとき、例えば、ユーザがデバイスを吸っているとき又はデバイスがより暖かい温度(例えば、待機温度)に設定されるように計画されているとき、を特定するためにマイクロコントローラによって使用され得るセンサ(例えば、圧力センサ、ボタン又はその他任意のセンサ)からの入力を含む。測定回路は、また、カートリッジ情報を特定するために加熱器電気接点で測定された電気的特性(例えば、抵抗)の変化をデコードできる。
【0065】
図6Aにて、測定回路からの信号は、直接マイクロコントローラ及び加算ブロックに進む。実施例が
図6Bに示されている測定回路では、測定回路からの信号は、マイクロコントローラに直接入力されている。
図6Aでの加算ブロックは、デバイスが暖まっているときマイクロコントローラによって実行され得る機能の代表である。加算ブロックは、次のコイル測定が行われるまでコイルに利用される電力を計算するために制御アルゴリズムで使用される誤差(例えば、この場合、目標抵抗-(マイナス)抵抗加熱器の測定された抵抗)を示すことができる。
【0066】
示されている実施例では、測定回路からの信号は、また、マイクロコントローラに直接進んでもよい。抵抗加熱器は、デバイスが抵抗加熱器で加熱されていないとき、例えば、デバイスが最後に暖まっていたときから時間が経過したとき、基準抵抗(本明細書では、また、周囲温度での抵抗加熱器の抵抗として称される)を特定するために使用されてもよい。その代わりに又は加えて、基準抵抗は、いくらかの安定性閾値を下回る速さでコイル抵抗が経時変化しているときを特定することで、特定されてもよい。したがって、コイルの抵抗測定は、周囲温度でのコイルのための基準抵抗を特定するために使用されてもよい。
【0067】
既知の基準抵抗は、コイル温度での目標上昇と相互関係がある目標抵抗を計算するために使用されてもよい。同様に、メモリの出力に対応する適切な振動数での基準抵抗の変動は、カートリッジメモリからの情報としてデコードされてもよい。
図6Aにて示されている構成は、データが、カートリッジメモリ(例えば、カートリッジ114の識別子138が、カートリッジ114に関する情報を格納するためのカートリッジメモリを含む)とカートリッジ114が結合される気化器本体101の一部であるコントローラ105との間で伝わる、本発明の実施形態によるデータ交換回路の実施例を表す。そのようなデータ交換回路は、データ(例えば、カートリッジの一つ以上のパラメータ、カートリッジ内に含有される気化可能な材料等)をカートリッジメモリと気化器本体101の一部であるコントローラ105との間で渡すことを可能とする。
【0068】
図6Aの実施例は、気化器本体101の各電気接点(気化器本体接点)とカートリッジ114でのただ二つの対となる電気接点(カートリッジ接点)との係合を介して、気化器本体101の一部である電源103からカートリッジ114の一部である加熱器118への電気エネルギの提供と、カートリッジ114の識別子138と気化器本体101の一部であるコントローラ105との間でのデータ交換との両方を提供する。そのようなデータ交換のためのデータ交換回路のその他の実施形態は、(気化器本体の)電源103から(カートリッジの)加熱器118へ電力を伝えるための電力供給回路から独立している専用データ回路の使用を含むことができる。しかし、データ交換及び電力供給の二つの独立している回路を有することは、対となる電気接点が2セットより多く必要となり得るため、ハードウェアの複雑さを増やし得る。本発明の実施形態は、データ交換と電力供給の両方のためのカートリッジ114と気化器本体101それぞれでの二つの対となる電気接点の使用を可能にする。
図6Aに関して上記された基準抵抗の変動は、対となる電気接点の単一ペアを介したデータ交換と電力供給を兼ね備えるための一つの選択肢を表すと分かる。例えば、本発明の対象の範囲内で、データ交換は、周波数、(上記で言及されたような)抵抗、電流パルス、電圧又はそれに類するものの一つ以上の変動または変調を介して電力回路でコード化されてもよい。
【0069】
(周囲温度での抵抗加熱器の抵抗としても称され得る)基準は、また、目標抵抗を計算するために使用されてもよい。気化器の温度は、目標温度上昇とは対照的に、絶対的な目標コイル温度を計算するために使用されてもよい。例えば、気化器の温度は、より正確な温度制御のための絶対的な目標コイル温度を計算するために使用されてもよい。
【0070】
図6Bにて示されている回路は、抵抗測定(又は比較)回路の一実施形態である。前述のように、この実施例では、加熱要素の抵抗は、温度が抵抗測定から特定されるような加熱要素の温度の関数(及び加熱コイルと並列なカートリッジメモリの出力)であってもよく、カートリッジメモリの出力は、特定の周波数(時間)範囲内で抵抗の比較的小さな変化を解析することで検出されてもよい。これらの変化は、温度を計算するとき、無視又は除去されてもよい。加熱要素の抵抗は、加熱要素の温度に大まかには線形である。
【0071】
図6Bにて、気化器検出回路は、差動増幅器の回路に接続されているホイートストンブリッジを含む。測定回路は、Q2がマイクロコントローラからのRM_PWR信号を介してオンに保持されているとき(RMとは、抵抗測定(Resistance Measurement)である)、電力が供給される。Q2は、バッテリ寿命を節約するために、通常はオフであってもよい。一般的に、本明細書に記載されている装置は、抵抗加熱器の抵抗を測定するために抵抗加熱器への電力の供給を止めてもよい。
図6Bにて、加熱しているとき、気化器は、コイル抵抗を測定するために、定期的に加熱を止める(Q1をオフにする)ことができる。ブリッジ内の一つの分圧器は、コイルとR1との間にあり、その他の分圧器は、R2とR3、任意選択的にR4、R5、R6との間にある。R4、R5及びR6はそれぞれ、R3が、R2/R3分圧器を調整するためにR4、R5及びR6の任意の組み合わせと並列であるように、マイクロコントローラからオープンドレイン出力に接続される。アルゴリズムは、R2/R3分圧器での電圧がR_COIL/R1分圧器の電圧の少し下であるように、RM_SCALE_0、RM_SCALE_1及びRM_SCALE_2のオープンドレイン制御によってR2/R3分圧器を調整し、その結果、オペアンプの出力は正バッテリ電圧とグラウンドの間となり、コイル抵抗の小さな変化がオペアンプの出力電圧での測定可能な変化をもたらすことを可能とする。U2、R7、R8、R9及びR10は、差動増幅器の回路を備える。差動増幅器の回路で標準的であるように、R9/R7=R10/R8、R9>>R7、そして回路は、0≦A(V
+-V
-)≦V_BATのときオペアンプは、HM_OUT=A(V
+-V
-)を出力するように、電圧ゲインA=R9/R7を有し、V
+は、R_COIL/R1分圧器の電圧であり、V
-は、調整されたR2/R3分圧器の電圧であり、V_BATは、正バッテリ電圧である。
【0072】
この実施例では、マイクロコントローラは、HM_OUTを測定するためにアナログ・デジタル変換を行い、R1からR10の値及び選択された測定スケールに基づいて、コイルの抵抗を計算する。コイルが、ある程度の時間(例えば、10秒以上、20秒以上、30秒以上、1分以上、2分以上、3分以上、4分以上、5分以上、6分以上、7分以上、8分以上、9分以上、10分以上、15分以上、20分以上、30分以上等)加熱されていない及び/又はコイルの抵抗が安定しているとき、マイクロコントローラは、計算された抵抗をコイル用の基準抵抗として保存してもよい。コイル用の目標抵抗は、基準抵抗の変化率を基準抵抗に加えることで計算される。マイクロコントローラは、ユーザが気化器を吸っていることを圧力センサ(又は流量センサ)を介して検出し、Q1を通じてコイルに電力を供給するためにHEATERでPWM信号を出力してもよい。PWMデューティサイクルは、バッテリ電圧測定及びコイル抵抗測定を使って計算されたコイルでの設定最大平均電力に対応する最大デューティサイクルに制限され得る。これは、バッテリ放電サイクルを通じて一貫した加熱性能を得られる。PID制御アルゴリズムは、測定された抵抗を目標抵抗に保つように、(最大デューティサイクルによって制限されている)PWMデューティサイクルを設定するために目標コイル抵抗と測定されたコイル抵抗との間の差を使用できる。PID制御アルゴリズムは、使用事例の全範囲にわたって一貫した経験(例えば、「香り」を含む気化経験)を保証し、速い吸い込み速度で高出力を可能とするために、空気流の速度及びウィッキング性能に関係なく、コイルを制御された温度に保つ。一般的に、制御法則は、任意の適切な速度で更新され得る。例えば、いくつかの実施形態では、制御法則は20Hzで更新する。この実施例では、加熱しているとき、Q1のPWM制御は無効にされており、Q1は、安定したコイル抵抗測定を可能とするために50ms毎に2ms間、オフに保たれている。別の実施形態にて、制御法則は250Hzから1000Hzで更新されてもよい。
【0073】
図6Bで示されている実施例にて、最大測定可能アナログ電圧と最小測定可能アナログ電圧との間のステップの数は、構成によって制御され得る。例えば、正確な温度制御(+/-1℃又はそれ以上)は、計測された基準抵抗と目標抵抗との間に数百ステップを備えて得られ得る。本発明のいくつかの実施形態にて、ステップの数は約4096であり得る。一つの固定された測定スケールが、気化器が出会い得る全てのカートリッジを測定するのに十分な広さを有する必要がある場合に得られるものよりも、高い分解能で抵抗が測定され得るため、カートリッジ間の抵抗の変動(例えば、公称コイル抵抗の+/-10%)と公称カートリッジ抵抗への電位の連続変化により、複数のより狭い測定スケールを有するために好適であり得る。例えば、R4、R5及びR6は、組み合わせられた8個のスケールによって測定可能である、抵抗の同一範囲を対象とする単一の固定されたスケールのおよそ5倍の感度を可能とする、8個の重なる抵抗測定スケールを可能とし得る、値を有する。8個の測定範囲よりも増減して使用されてもよい。
【0074】
図6Bにて示されている実施例は、測定回路は、1.31~2.61Ωの全範囲及びおよそ0.3mΩの感度を有し、温度設定の増分及び平均コイル温度制御を+/-0.75℃以内を可能とし得る(例えば、公称コイル抵抗×抵抗の温度係数(TCR)=1.5Ω×0.00014/℃=0.21mΩ/℃、0.3mΩ/(0.21mΩ/℃)=1.4℃の感度)。本発明のいくつかの実施形態にて、R_COILは、公称1.5Ω、R1=100Ω、R2=162Ω、R3=10kΩ、R4=28.7kΩ、R5=57.6kΩ、R6=115kΩ、R7=R9=2kΩ、R8=R10=698kΩである。上記範囲は、また、カートリッジ識別回路からメモリの出力を読み取るのに十分であり得る。
【0075】
上述されているように、加熱器抵抗は、温度に概ね線形である。加熱器抵抗の変化は、温度の変化に概ね比例し得る。いくらかの初期温度でのいくらかの抵抗、R
baseline、でのコイルで、ΔT=(R
coil/R
baseline-1)/TCRは、コイル温度上昇によく近似している。
図6Bにて示されているものに類似する増幅されているホイートストンブリッジ構成を使用することで、気化器及び/又は気化システムは、基準抵抗及び抵抗の固定目標変化率4.0%を使用して目標抵抗を計算できる。例として、0.00014/℃のTCRを有するコイルの場合、285℃の温度上昇(例えば、0.04/(0.00014/℃)=285℃)に対応できる。
【0076】
一般的に、気化器及び/又は気化システムは、必ずしも温度を計算する必要はない。その代わりに、上記計算が事前に行われ得、気化器及び/又は気化システムは、温度を制御するために抵抗の目標変化率を容易に使用できる。いくらかの基準抵抗のため、コイル、TCR、目標温度変化、目標加熱器抵抗は、Rtarget=Rbaseline(1+TCR×ΔT)であってもよい。ΔTについて解くと、これはΔT=(Rtarget-Rbaseline-1)/TCRとなる。幾つかのデバイスの改変例では、実際の温度を計算し、例えば表示又は伝達して提供してもよい。この場合、ユーザは、目標とする抵抗の変化率を設定する代わりに、ユーザは、加熱中の実際の温度を知ることができる、又は、気化器及び/又は気化システムの温度を設定できる。
【0077】
その代わりに又は加えて、気化器及び/又は気化システムは、目標温度に対応する目標抵抗を計算するために測定された周囲温度及び目標温度(例えば、温度設定点)を使用してもよい。目標抵抗は、周囲温度での基準抵抗、コイル、TCR、目標温度及び周囲温度から特定されてもよい。例えば、目標加熱器抵抗は、Rtarget=Rbaseline(1+TCR×(Tset-Tamb))として表され得る。Tsetについて解くと、Tset=(Rtarget/Rbaseline-1)/TCR+Tambとなる。いくつかのデバイスの改変例は、ユーザが、加熱している間の実際の温度を分かることができるように、又は目標抵抗若しくは抵抗の目標変化率を設定する代わりにデバイスの温度を設定できるように、実際の温度を計算し、提供(例えば、表示する、伝達する等)してもよい。
【0078】
分圧器方法によって、RreferenceがRbaselineに十分近い場合、温度変化は、概ねΔT=(Rcoil/Rreference-Rbaseline/Rreference)/TCRとなる。
【0079】
上述されているように、本明細書に記載されている任意の気化器及び/又は気化システムは、気化が要求されているとセンサが示した後のみ温度を制御するように構成されてもよい。例えば、圧力センサ(例えば、「パフセンサ」)は、コイルが加熱されるべきときを特定するために使用されてもよい。上記センサは、本質的にPID制御下の加熱用のオン・オフスイッチとして機能してもよい。その代わりとして、いくつかの実施形態では、センサは、また、基準抵抗特定を制御してもよい。例えば、基準抵抗は、最後のふかしの後、少なくともある程度の所定の期間(例えば、10秒、15秒、20秒、30秒、45秒、1分、2分等)まで止められてもよい。
【0080】
先ほど記載されているように、気化検出回路は、EEPROM入力/出力の出力変化状態から抵抗の変化を検出するために十分正確であり得る。したがって、この回路は、(
図4にて示されているもののようなカートリッジ識別回路に関して)R
1抵抗器(例えば、約2KΩ)と第2の抵抗(例えば、1KΩ)との間の抵抗の差を検出できる。
【0081】
図4にて示されているような典型的なカートリッジ識別回路では、ただ二つの入力接点(加熱器電極接点401、加熱器電極接点403)が使用される。さらなる入力(接点)が同様に使用され得、例えばHブリッジ回路413の、必要性を取り除くことができ、その他の類いのメモリ(その他のEEPROMタイプも含む)が使用されるようにできる。動作中、カートリッジ識別回路を備えるカートリッジは満たされ、充填材料及び/又はカートリッジについての情報を含むようにその後プログラムされてもよい。上述されているように、メモリ内にプログラムされた情報は、気化可能な材料の種類の表示(例えば、ニコチン、大麻等)、気化可能な材料の濃度、気化可能な材料の量、カートリッジの構成(例えば、加熱器、電気的特性等)、気化可能な材料の特性(例えば、温度特性、粘性、推奨気化温度等)、カートリッジのロット番号、カートリッジの製造日、有効期限、今までの使用時間、今までのカートリッジに加えられたエネルギ等を含んでもよい。上記情報は、メモリにデジタルに書き込まれ得、且つ直接書き込まれてもよく又は気化器若しくは気化器と通信できる付加的なプロセッサ(例えば、気化システムの一部であるコンピューティングデバイス)が通信するための参照番号として書き込まれてもよい。参照番号は、関連情報を調べるために使用されてもよい。
【0082】
同一カートリッジ識別回路は、また、カートリッジ、気化可能な材料、並びに、例えば使用時間及び/又は加えられた全エネルギ等を含む、カートリッジの履歴に関する情報が書き込まれてもよい。
【0083】
(読み取り及び/又は書き込み)メモリに格納された情報は、コード化されてもよく、これは暗号化、誤り訂正符号化(例えば、ハミング符号等)又はそれに類するものの使用を含む。動作中、カートリッジが気化器本体に最初に挿入されるとき、気化器マイクロコントローラは、信号が、カートリッジ及び/又は気化器に対応するカートリッジの識別に関する情報をコード化しているカートリッジのものを読み取られ得るかどうか、最初に特定されるように構成されてもよい。情報は、気化器の測定回路を使用して読み取られてもよい。いくつかの実施形態にて、カートリッジが読み取られない(例えば、カートリッジ識別回路を含んでいない、又はカートリッジ識別回路から情報を読み取ることができない)ときでも、気化器は初期設定で使用されてもよい。
【0084】
動作の間、気化器は、検出された場合、定期的に(例えば、各ふかしの後等)カートリッジ識別回路内のメモリに書き込んでもよい。書き込みは、
図4に示されているような容量性回路に電力を供給するために、所定の期間、電力を与えることで気化器によって行われ得る。気化器マイクロコントローラは、制御された速度で接点の一つに、メモリ405の入力/出力ラインによって受けられる高電圧を印加することで、接点のビットパターンを利用できる。
【0085】
気化器は、デバイスがメモリに書き込む方法と同様にメモリからの読み取りを要求するためにメモリに信号を送り、メモリが入力/出力ラインを制御し、出力データを使用できるように、加熱器接点に印加されたバッテリ電圧を切断し、気化器が抵抗測定回路を通じて検出する出力を伝達するデジタル出力(入力/出力ラインのロー/ハイを切り替える)を提供する。典型的には、メモリが伝達している場合、温度制御の絶対的な正確性に影響を及ぼし得る。気化器は、メモリが伝達(出力)しているとき、デバイスが熱くならないように構成されてもよく、通常の加熱動作はメモリにデータの伝達を開始させなくてもよい。
【0086】
図5は、
図4のものに類似するが2ピンのEEPROMを含むメモリ501を備えるカートリッジ識別回路の別の実施例を示す。この場合、カートリッジ識別回路は、やはりカートリッジが複数の方向で気化器に接続されるように電圧の向きを調整される。
【0087】
本発明の一つ以上の実施形態によるカートリッジ識別回路は、カスタムチップ(例えば、ASIC)に一体化及び/又は組み合わされてもよい。そのような特化された回路は、識別子(例えば、
図1Aに示されている識別子138)として含まれてもよい。
【0088】
その代わりに又は加えて、気化器は、LDS(レーザダイレクトストラクチャリング)方式及びそれによる構造を組み込んでもよい。LDSでは、従来型のプリント基板の代わりとして、回路の経路は、気化器の一つ以上の機械的構成部品に一体化される。その結果、重量及び組み付け空間が効率的に縮小される。例えば、3次元回路キャリアは、変性ポリマー材料から射出成形されてもよく、回路キャリアの表面での回路キャリアのレーザ活性化を可能とする。レーザは、プラスチック構成部品に、典型的には構成部品の射出成形直後に(道具やマスクを必要とせずに)、直接回路レイアウトを刻み込む。活性化されたエリアは、導電性経路を形成するために化学金属化槽で金属化され得る。射出成形及び熱間鍛造が導電性構造を一体化するために使用される、成形相互接続デバイス又はMIDの形成のような、その他の類似するプロセスは、その代わりに又は加えて、使用される。したがって、本明細書に記載されている任意の構成部品は、回路を形成するためのLDS方式に対応するLDSドープされた材料を備えてもよい。特に、カートリッジのための電気配線(例えば、回路として及び/又は回路内に統合された識別子138)は、さらなるPCBを必要とせずに、カートリッジのプラスチック部品上に直接形成されてもよい。
【0089】
以下でより詳細に記載されているように、本明細書に記載されているようなカートリッジ識別回路のメモリに格納されている情報は、特に無線機能を含むデバイスで、セキュリティ、情報伝達及び動作パラメータの格納だけでなく、用量制御(例えば、投薬情報の計算及び格納)の役に立ち得る。しかしながら、カートリッジ識別は、無線通信機能が無いときでさえも役に立ち得る。
【0090】
説明されているように、メモリ(例えば、EEPROM)は、気化可能な材料及び/又はカートリッジについての情報を格納できる。格納され得る情報の一例は、カートリッジの加熱要素を含む、カートリッジ用の公称加熱器R(抵抗)のような加熱要素の特定の特性に関する値を含んでもよい。上記値は、デバイスが製造/作り出されたとき、工場で特定され、格納されてもよく、及び/又は後で行われてもよい。カートリッジに関連するメモリでのそれぞれのカートリッジ用の特定R値を格納することは、上述されているような、周囲温度での基準抵抗を特定することを含む、デバイスのための正確な温度制御の役に立ち得る。製造ラインでの抵抗/基準測定値は、デバイス使用時の測定値と若干異なるかもしれないが、(アルゴリズムによって決定される)基準調整がまた使用され得る。その代わりに又は加えて、カートリッジ用の信頼性のある基準が特定された場合、当該基準は、特定のカートリッジに関するIDに(例えば、リモートデータベース内で、リモートサーバ上で等)結びつけられ得、その結果、カートリッジが取り外され、再挿入されたとき、同一基準値は(カートリッジIDが確認されるとすぐに)同様に使用され、安定した基準が検出されるのを待つよりも早い照合ができる。
【0091】
一般に、カートリッジ自体での加熱器の抵抗のようなカートリッジの特性は、同様に、気化器とカートリッジ間の接続が良好であること及び気化器の抵抗測定回路が正常に機能していることを確認するのに役に立ち得る。したがって、本明細書に記載されている任意の方法及び装置にて、公称カートリッジ抵抗は、カートリッジのメモリ内に格納されてもよく(又はリモートサーバ/デバイス上に格納され、特有のカートリッジIDに基づいて読み出されてもよく)、デバイスとポッド間の接続が要項であること、及び/又はデバイスの抵抗測定回路が正常に機能していること、及び/又はカートリッジの抵抗がカートリッジがアセンブリ若しくは満たされてから変わっていないことを確認するために使用されてもよい。
【0092】
上述されているように、いくつかの実施形態にて、気化器は、カートリッジのメモリに使用情報を書き込むことができ、使用情報は、カートリッジから取り除かれた気化可能な材料の量及び残存する気化可能な材料の量を推定するために使用され得る。使用情報は、ふかし/吸い込みの回数、提供された投与量又はそれに類するものを含んでもよい。
【0093】
(アプリケーション/接続性)
気化器及び/又は気化システムは、気化器から分離している又は分離可能であり且つ気化器と無線通信する、ソフトウェア、ファームウェア又はハードウェアを含んでもよい。例えば、アプリケーション(「アプリ」)は、スマートフォン、スマートウォッチ及びそれに類するものを含む、携帯可能な/ウェアラブルなデバイスのプロセッサ上で実行され得、これらのデバイスは、気化システムの一部である個人用デジタルデバイス又は任意選択的な単なるデバイス(例えば、
図3でのユーザデバイス305)として言及されてもよい。上記デジタルデバイスは、気化器へ、並びに気化器からデジタルデバイス若しくはそれに類するもの及び/又は付加的な第三者プロセッサ(例えば、
図3でのサーバ307のようなサーバ)へのデータの通信を含む、気化器に関する機能に関与し、作用するためのユーザ用のインターフェースを提供できる。例えば、ユーザは、任意選択的にデバイスの第1の通信ハードウェアと気化器の第2の通信ハードウェアとの間の無線通信チャンネルを通じて、気化器(温度、投与量等)並びに/又は気化器への及び気化器からのデータ送信及びデータ受信のいくつかの態様を制御できる。データは、ユーザの一つ以上の行動(例えば、デバイス上に表示されるユーザインターフェースとの対話処理を含む)に応じて、及び/又はユーザが起動する又はデータ通信プロセスを許可する必要のないようなバックグラウンド動作として通信され得る。
【0094】
ユーザインターフェースは、デジタルデバイス上に配置され得、気化器の操作でユーザを補助できる。例えば、デジタルデバイス上でのユーザインターフェースの動作は、気化器の設定がユーザによって調整または設定され得る様々な方法をユーザに知らせるアイコン及び文字列要素を含んでもよい。このようにして(又は本発明の対象によるその他のものによって)、気化器についての情報は、通信デバイスによって表示されるユーザインターフェースを使用して示され得る。アイコン及び/又は文字列要素は、ユーザが、バッテリ情報(充電残量、蒸気吸い込み残量、充電するための時間、充電している等)のような気化器の状態、カートリッジの状態(例えば、カートリッジ及び気化可能な材料の種類、カートリッジの充填状態等)及び類似するデバイスの状態についての情報を見ることができるように提供されてもよい。アイコン及び/又は文字列要素は、ユーザが気化器内の内部ソフトウェア(ファームウェアとしても知られている)を更新できるように提供されてもよい。アイコン及び/又は文字列要素は、ユーザが、認証手段としてデバイスを起動するためにPINコード又は個人生体情報の使用を設定するような、気化器のセキュリティ及び/又は認証機能を設定できるように提供されてもよい。アイコン及び/又は文字列要素は、ユーザがフォアグラウンドデータ共有及び関連設定を構成できるように提供されてもよい。
【0095】
気化器は、一つ以上の認証機能を含み、又は組み込んでもよい。例えば、ユーザインターフェース(「アプリ」)は、例えば、PINに基づいた認証、生体認証(これは、指紋に基づいた認証、虹彩に基づいた認証、顔認識に基づいた認証、及び/又はそれに類するものを含むことができる)を含んでもよい。認証は、顔の特徴の分析に基づいたユーザの年齢の推定又は算定のような、年齢分析を含んでもよい。認証は、気化器をロック/ロック解除するために使用されてもよい。
【0096】
認証プロセスは、(例えば、本明細書に記載されている気化システムの一部のような)有線又は無線方式の使用を通じてデータを通信することができる個人用デジタルデバイスにインストールされ、動いているアプリケーションの機能として統合され得る。個人用デジタルデバイス(例えば、スマートフォン)は、アプリケーションを起動できるオペレーティングシステムを有してもよい。
【0097】
気化器は、例えば、所定の及び/又は予め設定された期間、使用が検出されないとき「スリープモード」にすることで、非活動期間の後、非アクティブな状態にされてもよい。本発明のいくつかの実施形態にて、気化器を起動させ、それによって蒸気を生成する目的でユーザによって使用されることができるようにするために、ユーザは、デバイスが意図されているエンドユーザによって利用されていることを保証するため、及び無許可使用、若しくはデバイスの想定外若しくは意図していない起動、又はニコチン若しくは大麻を含む有効成分を取り込むための法定年齢でない個人によるデバイスの使用を防ぐために認証されなければならない。個人識別番号(PIN)に基づいた認証は、最終使用を認証するためにユーザ選択PINコードを適用できる。任意選択的に一つ以上の方法を使用して、生体認証が使用されてもよい。例えば、指紋に基づいた認証プロセスが、エンドユーザを認証してもよい。虹彩スキャンに基づいた認証プロセスが、エンドユーザを認証するために、眼球若しくは虹彩スキャン又はそれに類するものを使用してもよい。顔認識に基づいた認証が、エンドユーザを認識するために顔スキャン又は画像処理アルゴリズムを使用してもよい。個人用デジタルデバイスが、前方を向いているカメラのようなカメラを有する場合、虹彩スキャンに基づいた認証及び顔認識に基づいた認証は、特に有用であり得る。
【0098】
個人用気化器は、閾値基準が満たされた後に停止されてもよい。例えば、気化器は、非活動期間の後、非アクティブな状態にされてもよい。非活動期間は、(例えば、個人用デジタルデバイス上で動いている制御ソフトウェアを使用することで)ユーザによって予め設定及び/又は選択されてもよい。したがって、非活動期間は、気化器の設定可能なパラメータであり得る。アプリケーションソフトウェア/ファームウェアは、上述されているような、認証を使って気化器をロック解除又は起動させる機能を含むことができる。
【0099】
認証プロセスが実行され得る。認証プロセスが失敗した場合、気化器は、停止されたままであってもよい。認証プロセスが成功した場合、気化器はロック解除され、使用準備される。
【0100】
気化器は、基板でのデータ収集、データ分析及び/又はデータ伝達方法を実行できる。上述されているように、有線又は無線通信機能を有する気化器は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ/ネットブック/デスクトップコンピュータ、「スマートウォッチ」のようなウェアラブル無線技術、及びグーグルの「グラス」のようなその他のウェアラブル技術のようなデジタル消費者工業技術製品、又はプログラミング、ソフトウェア、ファームウェア、GUI、無線通信、有線通信、及び/若しくはアプリケーション若しくは「アプリ」と一般的に称されるソフトウェアの使用を通じた類似するものと連動してもよい。有線通信接続は、気化器からデジタル消費者工業技術製品へ/デジタル消費者工業技術製品から気化器へデータの伝達及び交換をするために気化器をデジタル消費者工業技術製品に結び付けるように使用され得る(また、それによってデジタル消費者工業技術製品で動いているアプリと連動する)。無線通信接続は、 気化器からデジタル無線インターフェースへ/デジタル無線インターフェースから気化器へデータの伝達及び交換をするために気化器をデジタル消費者工業技術製品に結び付けるように使用され得る。気化器は、消費者工業技術と通信するために、赤外線(IR)送信機、Bluetooth(登録商標)インターフェース、802.11指定インターフェース、及び/又は携帯電話ネットワークとの通信の一つ以上を含む、無線インターフェースを使用できる。
【0101】
気化器は、追加機能を加えるために情報及びデータを中継する方法として、デジタル消費者工業技術製品及びアプリと連動(例えば通信)することができる。当該追加機能は、以下を含んでもよい(これらに限定されるわけではない)。(a)ある期間の間の起動サイクルの望ましい回数を設定及び/又は指定すること。(b)一つ以上のリマインダ、アラーム又はユーザへの通知に類似するものを設定及び/又は指定すること。(c)吸入ごとの有効物質の提供のためにユーザ所望の用量を設定及び/又は指定すること。(d)一日あたりの総用量など、ある期間の間の望ましい総提供用量有効物質を設定及び/又は指定すること。(e)気化器によって生成される蒸気及び/又はエアロゾルの蒸気及び/若しくはエアロゾルの強度、蒸気及び/若しくはエアロゾルの密度、蒸気及び/若しくはエアロゾルの量、蒸気及び/若しくはエアロゾルの香り、蒸気及び/若しくはエアロゾルの温度、並びに/又はその他の蒸気及び/若しくはエアロゾルの特徴を調節するために気化器の一つ以上の出力設定を設定及び/又は指定すること。(f)バッテリ寿命及び/又は性能に関するような、デバイスの設定を調節し、調整し、構成し又は類似することを行うために気化器の出力設定を設定及び/又は指定すること。(g)液体成分及び製剤に関する気化器の構成を設定及び/又は指定すること。(h)周囲温度に基づいた環境構成を設定及び/又は指定すること。(i)湿度に基づいた環境構成を設定及び/又は指定すること。(j)高度に基づいた環境構成を設定及び/又は指定すること。(k)一時的なもの(例えば、時間)に基づいた構成を設定及び/又は指定すること。(l)蒸気製品の味及び/又は香り成分の機能的効果を最小化、最大化及び/又は調節するためにパラメータを設定及び/又は指定すること。(m)蒸気又はエアロゾル製品の有効成分又は薬物成分の薬力学及び薬物動態学に関する機能的効果を最小化又は最大化するために機能的効果パラメータを設定及び/又は指定すること。(n)気化器のアラート及び通知を受信及び/又はユーザに提供すること。(o)再充電に関する気化器のアラート及び通知(例えば、バッテリ(例えば、
図1での電源103)が再充電を必要とするかどうか)を受信及び/又はユーザに提供すること。(p)充電状態に関する気化器のアラート及び通知(例えば、バッテリが完全に又は部分的に充電されているかどうか)を受信及び/又はユーザに提供すること。(q)カートリッジから取り出された使用又は吸入の回数など、液体カートリッジ使用状態に関する気化器のアラート及び通知を受信及び/又はユーザに提供すること。(r)カートリッジ内に残っている使用又は吸入の回数など、液体カートリッジ残存状態に関する気化器のアラート及び通知を受信及び/又はユーザに提供すること。(s)予め定められた及び/又は所定の期間の間に取り込まれた使用又は吸入の回数、例えば一日ごとに取り込まれた使用又は吸入の回数、など、時間に基づいた液体カートリッジ使用状態に関するアラート及び通知を受信及び/又はユーザに提供すること。(t)有効成分、強度、投与量(又は類似するもの)、香り情報(又は類似するもの)及び一般的な製剤(又は類似するもの)など、液体カートリッジの内容に関するアラート及び通知を受信及び/又はユーザに提供すること。(u)交換を必要とする液体カートリッジ、液体カートリッジアセンブリ又は類似するものに関するアラート及び通知を受信及び/又はユーザに提供すること。(v)気化器の使用のため予め定められた時間に関するアラート及び通知を受信及び/又はユーザに提供すること。(w)実行されたサイクル回数、並びに/又は加熱要素若しくは加熱アセンブリの提案された及び/若しくは要求された交換の前に残っているサイクル回数など、状態又は「健全さ」の加熱要素アラート及び通知を受信及び/又はユーザに提供すること。
【0102】
気化器の出力設定は、気化器によって生成される蒸気又はエアロゾルの蒸気及び/若しくはエアロゾルの強度、蒸気及び/若しくはエアロゾルの密度、蒸気及び/若しくはエアロゾルの量、蒸気及び/若しくはエアロゾルの香り、蒸気及び/若しくはエアロゾルの温度、並びに/又は類似する蒸気及びエアロゾルの特徴を生じさせ且つ調節するために、最高活性化若しくは「昇温」若しくは「ランプ」までの時間、及び/又は最大若しくは最高活性化時間、及び/又は加熱要素が非活性化若しくは「冷却」される時間との関連でエネルギを与えられている加熱要素のパラメータを調節又は構成することに加えて、加熱要素に提供される活性化エネルギを調節又は構成するように設定及び/又は指定されてもよい。ある実施形態にて、気化器の出力設定は、ユーザがバッテリ寿命を最大化するよう気化器を設定調整できるように設定及び/又は指定されてもよい。この場合、気化器は、結果として、バッテリ充電サイクルごとに維持され得るサイクルの最大回数を保つようにより低いエネルギ出力で動作する。反対に、気化器の出力設定は、ユーザがサイクルごとのデバイスのエネルギ出力に関して性能を最大化できるように設定及び/又は指定されてもよい。
【0103】
気化器のカートリッジ関連の設定は、気化又はエアロゾル化され得る液体に関する情報のような液体成分及び/若しくは製剤、又は類似するものを含む、カートリッジについての情報に基づき得る。気化器の液体関連の設定は、デバイス起動パラメータを調節し、構成し、調整し又は別の方法で構成するためにユーザが構成可能な設定と同様、所定の設定を有することができる。ある実施形態にて、ユーザ特有の環境構成に関する設定は、気化器が、周囲温度、湿度及び/又は高度に基づいて性能を最適化するために、加熱要素の活性化及び活性化パラメータを最適化するように行われ得る。例えば、気化器は、寒い天気若しくは暖かい天気設定、湿度設定、及び/又は高度設定のような構成を有してもよい。
【0104】
気化器は、例えば一日の特定の時間での吸入ごとのユーザ選択の高度な有効成分の提供などユーザ特有の一時的な構成のような、時間に基づいた設定で構成(プログラム)されてもよい。気化器は、気化器が一日の時間に基づいて有効成分の投与量を提供するように構成され得る。例えば、気化器は、ユーザに提供される投与量が、夕方に最も多く又は最大値(又は類似するもの)となり、且つ吸入ごとにより少ない提供用量に保持され、又はその日の始めに最小値(又は類似するもの)であるように構成され得る。ユーザは、個人の好みに基づいて上記設定(及び本明細書に記載されているその他のもの)をプログラムできる。
【0105】
気化器の味及び/又は香り関連の設定は、蒸気製品の味及び/又は香り成分の機能的効果を最小化、最大化及び/又は調節できる。例えば、気化器は、蒸気又はエアロゾルから提供される香りが、吸入期間にわたって最小化、最大化又は調節されるような方法で作動するように構成され得る。蒸気又はエアロゾルの香りの特徴に寄与し得る気化されている液体のいくつかの成分は、気化器が、より低い温度範囲が加熱要素によって生成されているときに比べて加熱要素によって生成されているより高い温度範囲(ユーザによる吸入のために蒸気又はエアロゾルを生成するために加熱要素が作動できる温度範囲内)で作動されるとき、より深く、より広く、又はより多くなり得る。例えば、ユーザは、蒸気又はエアロゾル製品のための香りの最大の、最小の、適度な又は別の暫定的な値について実行するように気化器を設定してもよい。気化器は、それに応じて加熱要素の活性化サイクルを調節してもよい。
【0106】
気化器の機能的効果に関連した設定は、蒸気又はエアロゾル製品の有効又は薬物成分の薬物学及び薬物動態学に関する機能的効果を最小化、最大化又は調整できる。例えば、気化器は、蒸気又はエアロゾルから提供される有効成分又は薬物が標的組織又は器官提供に関して最小化又は最大化されるような方法で作動するように構成され得る。粒径は調整され得る。ユーザは、蒸気又はエアロゾル内の有効成分又は薬物成分としてニコチンの提供のために気化器を使用していてもよい。ユーザがニコチンを摂取していない期間の後(ユーザの衝動又は渇望が高まりそうなとき)など、血流へのニコチンのより急速な提供のため選択肢を有することがユーザのために(又はユーザによって)望ましくなり得る。その代わりに、時には(i)ユーザの渇望又は衝動が小さいとき(ii)寝る前、又はニコチンを投薬又は投与するためのデバイスを使うことができないイベントなど、ユーザがニコチンへの衝動又は渇望を抱く前に、ユーザがより長期にわたる期間を望むときなど、血流へのニコチンの吸収を遅くすることがユーザのために(又はユーザによって)望ましくなり得る。デバイスの起動並びに加熱要素の温度及び加熱要素の活性化特性に関する気化器の設定は、例えば、より低温の活性化では加熱要素の高温の活性化のときより薬物成分の粒径が大きいように調節され得る。したがって、有効成分又は薬物を含む液体を揮発又は気化するために加熱要素によって気化室へ入力される温度又は熱エネルギの入力を調節することで、有効成分又は薬物の粒径に関する蒸気又はエアロゾルの特徴は、ユーザによって全体的に又は部分的に調節され得る。上記設定は、また、ニコチンなどの有効成分又は薬物への依存を減らすためにエンドユーザ又は医療提供者(又は類似するもの)によって使用され得る。上記推移は、ユーザのニコチン依存又は中毒を減らす又は軽減するためにニコチン投与量の減少と共に使用され得る。
【0107】
アプリは、気化器に関連するアラート及び通知を受信する。上記アラート及び通知は、例えば、バッテリ寿命状態、バッテリの状況データ(バッテリサイクルの回数など)、及び(必要に応じて、気化器内部バッテリの現在及び「リアルタイム」の全体的な状況をユーザが通知され得るような)バッテリの「健全さ」を含むことができる。
【0108】
デジタル消費者工業技術製品(例えば、上述されているような気化システムを形成する又はその一部であるデバイス)で動いている気化器及び/又は関連アプリケーション(アプリ)は、製造業者、製造業者の関連会社又はその他のエンティティ(小売業者、医療提供者、供給業者、マーケティングエンティティ等)とデータを共有してもよい。気化器及び/又は関連アプリケーションは、使用頻度など、匿名又はユーザ特有の使用データを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、起動の持続時間及び(該当する場合)ユーザに指定された起動設定など、起動サイクルの特徴のようなユーザ特有の使用データを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザ特有の人口統計情報を収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザ特有の社会経済的情報を収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザ特有の情報を収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザ特有のフィードバック情報を収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザ特有の人口統計情報を収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、調査、世論調査及び類することに使用するユーザ特有のフィードバック情報並びに/又はデータ分析論を収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。
【0109】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイスの障害又は故障などユーザ特有の使用及び/又は信頼性データを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、保証サービス、修理及び/又は交換等の要求などユーザ特有の使用及び/又は信頼性データを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、技術サポートの要求などユーザ特有の顧客満足のデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、製品情報の要求などユーザ特有の見込み客(セールスリード)データを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、使用説明書の要求などユーザ特有の有用性のデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、製品の特徴又は機能に関する情報の要求などユーザ特有の情報を収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、医師又は医療提供者からの処方による気化器の購入及び/又は気化器の入手に関する情報の要求などユーザ特有のマーケティングデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。
【0110】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器の誤用又は乱用を示す気化器のデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器を見つけるために使用され得る気化器データ及び/若しくは使用データ、並びに/又はデータ伝達機能を収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器が紛失され又は盗難された場合、気化器を見つけるために使用され得るデータ及び/又はデータ伝達機能を収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器は、関連アプリケーションを介して、製品のリコール若しくは類似する問題についての通知を収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/若しくは類することをでき、並びに/又はそのようなリコール若しくは問題をユーザに知らせることができる。気化器は、関連アプリケーションを介して、製造業者の契約条件(例えばカートリッジ製造業者)についての通知を収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し、データを共有し及び/若しくは類することをでき、並びに/又はそのような契約条件をユーザに知らせることができ、並びに/又はユーザからそのような契約条件の承認を受けることができる。
【0111】
気化器は、気化システムの一部であるデバイスで動いている関連アプリケーションを介して、気化器の他のユーザと識別し、接触し若しくは接続するために使用され得るネットワークからのデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し、データ共有し及び/若しくは類することをでき、且つ、関連アプリケーションを介して、ネットワーク内で他のユーザと識別し、接触し若しくは接続するために使用され得るネットワークからのデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し、データ共有し及び/又は類することをしてもよい。気化器は、気化器によって収集され、受信され、記録され、格納され、伝達され、推定され、共有され若しくは類することをされた、又は気化器に関するアプリケーションを使用しているユーザから直接収集されたデータの全て又はいくらかの共有を選択及び/又は許可してもよい。気化器は、気化器によって収集され、受信され、記録され、格納され、伝達され、推定され、共有され若しくは類することをされた、又は気化器に関するアプリケーションを使用しているユーザから直接収集されたデータの全て又はいくらかの共有を、ネットワークを介して、選択及び/又は許可してもよい。ネットワークは、ソーシャルメディアを含んでもよい。ソーシャルメディア会員は、ユーザの家族を含んでもよい。ソーシャルメディア会員は、ユーザの友達を含んでもよい。ソーシャルメディア会員は、支援団体又は類似するもの(例えば、禁煙団体)を含んでもよい。ソーシャルメディア会員は、第三者サービス、企業、組織(例えば、教会)、気化器の他のユーザ又はそれに類するものを含んでもよい。
【0112】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイス及び/又はデバイスアプリケーションのソフトウェア構成を実行するのに有用なデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器及び/又は関連アプリケーションのソフトウェア構成を実行するのに有用な又は要求されたデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、製造業者若しくは製造業者の子会社若しくは代理店若しくはサードパーティ又は類似するものによってソフトウェアが構成された、気化器及び/又は関連アプリケーションのソフトウェア構成を実行するのに有用な又は要求されたデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器及び/又は関連アプリケーションのサードパーティのソフトウェア構成を実行するのに有用な又は要求されたデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器及び/又は関連アプリケーションのファームウェア更新を実行するのに有用な又は要求されたデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器及び/又は関連アプリケーションへのファームウェア又は類似するものの更新が、気化器及び/又は関連アプリケーションの意図された又は適切な機能のいくつかの態様を妨げている、デバイスのトラブルシューティングのため、又は気化器及び/又は関連アプリケーションの問題若しくは課題を修正するために利用可能な及び/又は必要とされた気化器及び/又は関連アプリケーションを介してユーザに通知を提供できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器及び/又は関連アプリケーションへのファームウェア又は類似するものの更新が、気化器の性能の改善、ユーザの経験の充実、又は同様に気化器及び/若しくは関連アプリケーションの意図された若しくは適切な機能のいくつかの態様の改善に関する又は意図されたさらなる機能を提供するために利用可能な及び/又は必要とされた気化器及び/又は関連アプリケーションを介してユーザに通知を提供できる。
【0113】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器によって収集された、又はアプリケーションを使用しているユーザから直接収集されたデータをユーザの医療提供者と共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器によって収集された、又はアプリケーションを使用しているユーザから直接収集されたデータをユーザの医療ネットワークと共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器によって収集された、又はアプリケーションを使用しているユーザから直接収集されたデータをユーザの保険会社と共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器によって収集された、又はアプリケーションを使用しているユーザから直接収集されたデータをユーザの薬局及び/若しくは処方薬提供者又はそれに類するものと共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、非個人化されたデータが、研究、分析、発表又は類似する目的などのために共有され又は使用され得るように、気化器によって収集された、又はユーザから直接収集されたデータを非個人化し又はそうでなければ匿名にすることができる。
【0114】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器による患者への提供を意図された処方成分の集荷、配達、ユーザへ発送又は類似することの準備ができている、エンドユーザのために発せられた又は書かれた処方の利用可能性の通知をユーザに気化器及び/又は関連アプリケーションを介して提供できる。例えば、薬局は、気化器及び/又は関連アプリケーションを介して、気化器又は気化可能な材料(例えば、カートリッジ又は液体)用の処方はユーザが薬局(薬局に限定されるものではなく、店、調剤薬局等を含むその他の商業会場が、同様に上記を行ってもよい)から取得可能であるとユーザに通知するなど、ユーザに通知を送ることができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、医療提供者、ネットワーク、代理店、許可されたサードパーティ又は類似するエンティティが、アラート、メッセージ、調査又は類似するものを、気化器及び/又は関連アプリケーションを介してユーザに送信できるようにする。気化器及び/又は関連アプリケーションは、医療提供者、ネットワーク、代理店、許可されたサードパーティ又は類似するエンティティが、調査結果又は類似するものとして生成されたデータに、気化器及び/又は関連アプリケーションを通じてアクセスできるようにする。
【0115】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器の設定を構成し、調整し、調節し及び/又は操作するように医療提供者を許可(例えば、認める)できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザが、医療提供者によって為された設定、構成等を変更し、修正し、再構成し又は変更することを許可されていない気化器の設定を構成し、調整し、調節し及び/又は操作するように医療提供者を許可できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザが、医療提供者の代表者又は代理店によって為された設定、構成等を変更し、修正し、再構成し又は変更することを許可されていない気化器の設定を構成し、調整し、調節し及び/又は操作するように医療提供者の代表者又は代理店を許可できる。
【0116】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器によって収集された、又はアプリケーションの使用を通じてユーザから直接収集されたデバイス、デバイス構成部品、デバイス付属品又は類似するもののデータに関する製品のエンドユーザの所有権など、ユーザ特有の情報を共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器によって収集された、又はアプリケーションの使用を通じてユーザから直接収集されたデバイス、デバイス構成部品、デバイス付属品又は類似するもののデータに関する製品のエンドユーザの購入など、ユーザ特有の情報を共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、小売業者若しくは類似するものからの製品の販売促進についての通知に類似した通知を、気化器及び/又は関連アプリケーションを介してユーザに提供できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、小売業者又は類似するものからの製品の入手可能性についての通知に類似した通知を、気化器及び/又は関連アプリケーションを介してユーザに提供できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、小売業者又は類似するものからの新製品又は付属品の販売についての通知に類似した通知を、気化器及び/又は関連アプリケーションを介してユーザに提供できる。
【0117】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザに地理的に近い小売りの位置を見つけるために人口統計又は類似する位置サービスを使用できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイスの購入、デバイス付属品の購入、気化器の液体及び関連パッケージ又はアセンブリの購入、購入の頻度、販売位置、購入時にユーザによって利用された割引、並びに関連する又は類似する情報に関するデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイスの購入、デバイス付属品の購入、気化器の液体及び関連パッケージ又はアセンブリの購入、購入の頻度、販売位置、利用された割引、並びに関連する又は類似する情報に関するデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し及び/又は類することをできる。
【0118】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイスの購入、デバイス付属品の購入、気化器の液体及び関連パッケージ又はアセンブリの購入、購入の頻度、販売位置、利用された割引、並びに割引、割引券、販売促進コード、無料の品又は類似するものなど関連情報に関する情報を共有するためにインセンティブを提供できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイスの購入、デバイス付属品の購入、気化器の液体及び関連パッケージ又はアセンブリの購入、購入の頻度、販売位置、利用された割引、使用された販売促進コード、並びに割引、割引券、無料の品又は類似するものなど関連情報に関する情報を共有するためにユーザに目標インセンティブを提供するようにユーザプロファイルの使用を提供できる。
【0119】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、上述されているように、気化器を非アクティブ且つ使用され得ない状態にすることができる。例えば、気化器及び/又は関連アプリケーションは、故障又は類似するものが生じている場合、気化器を非アクティブ且つ使用され得ない状態にすることができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、許可されたユーザが、アプリケーションを使用して個人識別番号(PIN)を入力し、気化器を起動するまで、気化器を非アクティブ且つ使用され得ない状態にすることができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、許可されたユーザが、アプリケーションを使って認証、確認若しくは照合又は類似することをされるとき、気化器を起動する生体識別子をするまで、気化器を非アクティブ且つ使用され得ない状態にすることができる。上述されているように、気化器及び/又は関連アプリケーションの無許可使用は、PIN及び/又は特有の生体識別子を使用することで防がれ得る。気化器及び/又は関連アプリケーションは、一人以上のユーザが気化器を使用できるように個別のユーザ用のデバイスデータ及び個人用設定を保存できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、異なるユーザ用のデバイスデータ及び個人用設定用の設定が、アプリケーションを通じて気化器及び意図されたユーザに利用され得る場所に、個別のユーザ用に保存されるようにデバイスデータ及び個人用設定を保存できる。ユーザは、気化器用に上記保存された構成を選択でき、それぞれのデバイスはユーザに選択された構成下で、動作する。気化器及び/又は関連アプリケーションは、保存され、ユーザによって選択され得る一つ以上のユーザ設定及び/又は構成をユーザ又は複数のユーザ用に有する能力を有することができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、保存されたユーザ設定及び個人用設定又は構成が、アプリケーション及び/又は関連ネットワークを通じてユーザによって共有されることを可能とする能力を有することができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、その他のユーザ設定及び/又は構成が、アプリケーション及び/又は関連ネットワークを通じてユーザと共有されることを可能とすることができる。
【0120】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器、気化器の構成、カートリッジ(例えば、特定の香り、カートリッジのブランド等)又はそれに類するものを(「10」が一番良い1~10の評価、又は「5」星が一番良い1~5「星」の評価のような一般的な方法を通じてなど)評価するようユーザに促進し、促し又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、その他のユーザの構成を評価するようをユーザに促進し、促し又は類することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、評価を有してもよく、又は有さなくてもよく、アプリケーションを通じてユーザの構成にアクセスできてもよく、又はできなくてもよく、ユーザ自身のデバイスで使用するためにユーザの構成をダウンロードしてもよく、又はしなくてもよいユーザの構成のデータベースを共有し、アクセスできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、評価を有してもよく、又は有さなくてもよく、アプリケーションを通じてユーザの構成にアクセスできてもよく、又はできなくてもよく、その他のユーザのデバイスで使用するためにユーザの構成をアップロードしてもよく、又はしなくてもよいユーザの構成のデータベースを共有し、アクセスする能力を有することができる。
【0121】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザ特有の使用データ、人口統計データ、社会経済的データ又は類似するものに基づいてユーザプロファイルを生成するために製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店、又はサードパーティとユーザのデータを共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、特有のユーザプロファイルを特定するために製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店、又はサードパーティと共有されたユーザデータを利用する能力を有することができる。
【0122】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、関連アプリケーションと、ユーザの個人用デジタルデバイスにインストールされ又はその一部であり得るその他のアプリケーションとの間のデータの共有を許可し、促進し、認証し、確認し又は類似することをできる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ソーシャルメディアアプリケーションと情報及び/又はデータを共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、電子メールサービス、電子メールプロバイダ、電子メールホスティング又は類似するアプリケーションと情報及び/又はデータを共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、テキストメッセージ、ショートメッセージサービス(SMS)又は類似するアプリケーションと情報及び/又はデータを共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、位置情報サービスのアプリケーションと情報及び/又はデータを共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、地図若しくは地図作製、ナビゲーション、位置又は類似するアプリケーションと情報及び/又はデータを共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、健康管理、医療提供者、医療サービス、医療ネットワーク又は類似するアプリケーションと情報及び/又はデータを共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、薬局、薬局型サービス提供者又は類似するアプリケーションと情報及び/又はデータを共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、天気、天気予報、気象通報又は類似するアプリケーションと情報及び/又はデータを共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイス製造業者のアプリケーションと情報及び/又はデータを共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、研究又は研究志向アプリケーションと情報及び/又はデータを共有できる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、気化器の小売業者又は類似する消費者デバイスアプリケーションと情報及び/又はデータを共有できる。
【0123】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイスの性能又は機能に関する問題を解消することを目的として、デバイス又は関連アプリケーションが製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店又はサードパーティにエラーコード又はエラー報告を送ることを目的として、データの収集、受信、記録、格納、伝達、推定又は類似することを許可し又は許す能力を有することができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイスアプリケーションに関する問題を解消することを目的として、製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店又はサードパーティにエラーコード又はエラー報告を送るデバイス又は関連アプリケーションのために、データの収集、受信、記録、格納、伝達、推定又は類似することを許可し又は許す能力を有することができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイスの故障に関するデータ計量を推定することを目的として、デバイス又は関連アプリケーションが製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店又はサードパーティにエラーコード又はエラー報告を送ることを目的として、データの収集、受信、記録、格納、伝達、推定又は類似することを許可し又は許す能力を有することができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイス、デバイス構成部品又はデバイスで使用されている液体に関する製造、品質管理若しくは類似する課題、又は潜在的な問題に関係し得るデータの収集、受信、記録、格納、伝達、推定又は類似することを目的として、デバイス又は関連アプリケーションが製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店又はサードパーティにエラーコード又はエラー報告を送ることを目的として、データの収集、受信、記録、格納、伝達、推定又は類似することを許可し又は許す能力を有することができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、デバイスの課題又は問題についてトラブルシューティングするためにデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し又は類似することをする能力を有することができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザの間違いに関係し得るデバイスの課題又は問題についてトラブルシューティングするためにデータを収集し、受信し、記録し、格納し、伝達し、推定し又は類似することをする能力を有することができる。
【0124】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、無線及び有線技術などデータ伝達の方法を使用する能力を有することができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、本明細書に記載されている機能、性能、方法、能力等の一つ以上を実行するために無線及び有線技術などデータ伝達の方法を使用する能力を有することができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザの個人用デジタルデバイスへのデータ伝達のためにWi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、セルラー、3G、4G、近距離無線通信(NFC)又は類似するものなどデータ伝達の方法を使用する能力を有することができる。そのような通信は、デバイスの第1の通信ハードウェアと気化器の第2の通信ハードウェアとの間の無線通信チャンネルの確立を通じて生じ得る。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ネットワークへのデータ伝達のためにWi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、セルラー、3G、4G、近距離無線通信(NFC)又は類似するものなどデータ伝達の方法を使用する能力を有することができる。したがって、第1の通信ハードウェア及び第2の通信ハードウェアは、上記(又はその他の互換性のある)通信方法の少なくとも一つのために構成されている回路及び一つ以上の送受信機を含むことができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、テキストメッセージ又はSMSなどデータ伝達の方法を使用する能力を有することができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、電子メール又はEメールなどデータ伝達の方法を使用する能力を有することができる。気化器及び/又は関連アプリケーションは、ユーザのデジタルデバイスへの通知又はプッシュ通知などデータ伝達の方法を使用する能力を有することができ、これらは第1の通信ハードウェアに含むことができる。
【0125】
気化器及び/又は関連アプリケーションは、構成又は設定と称されるアプリケーションの様々な機能を使用する気化器及び/又は関連アプリケーションの機能、機構、構成等のユーザ制御を可能にする機能(例えば、ソフトウェアベースのボタン若しくは操作装置及び/又は物理的な入力デバイス若しくは操作装置)を含むことができる。上記設定は、以下などの典型的な一般的使用設定含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)ある期間の間の起動サイクルの望ましい回数。(b)ユーザに通知するためのリマインダ、アラーム又は類似するものを構成し及び/又は設定すること。(c)吸入ごとの有効物質の所望の用量の提供。(d)一日あたりの総用量など、ある期間の間の望ましい総提供用量。(e)デバイスによって生成される蒸気又はエアロゾルの蒸気若しくはエアロゾルの強度、蒸気若しくはエアロゾルの密度、蒸気若しくはエアロゾルの量、蒸気若しくはエアロゾルの香り、蒸気若しくはエアロゾルの温度又は類似する蒸気若しくはエアロゾルの特徴を調節するための気化器の出力設定(出力設定は、デバイスによって生成される蒸気又はエアロゾルの蒸気若しくはエアロゾルの強度、蒸気若しくはエアロゾルの密度、蒸気若しくはエアロゾルの量、蒸気若しくはエアロゾルの香り、蒸気若しくはエアロゾルの温度、又は類似する特徴を生じさせ且つ調節するために、最高活性化若しくは「昇温」若しくは「ランプ」までの時間、及び/又は最大若しくは最高活性化時間、及び/又は加熱要素が非活性化若しくは「冷却」される時間との関連でエネルギを与えられている加熱要素のパラメータを調節又は構成できることに加えて、加熱要素に提供される活性化エネルギを調節又は構成できる。)。(f)ユーザがバッテリ寿命を最大化するためにデバイスを設定調整できるように、且つデバイスが、結果として、バッテリ充電サイクルごとに維持されるサイクルの最大回数を保つようにより低いエネルギ出力で動作する(反対に、ユーザは、サイクルごとのデバイスのエネルギ出力に関して性能を最大化するようにデバイスの設定を調節し、調整し、構成し又は類似することを行うことができる)ような、バッテリ寿命及び性能に関するようなデバイスの設定を調節し、調整し、構成し又は類似することを行うための気化器の出力設定。(g)気化又はエアロゾル化される液体に関する情報が、気化器起動パラメータを調節し、構成し、調整し又は類似することを行うためにユーザが構成可能な設定と同様、所定の設定を有することができるような、液体成分及び製材又は類似するものに関する設定。(h)デバイスが、周囲温度に基づいて性能を最適化するために、加熱要素の活性化及び活性化パラメータを最適化できるような寒い天気又は暖かい天気設定など、ユーザ特有の環境構成に関する設定。(i)気化器が、現地の湿度の値又は範囲に基づいて性能を最適化するために、加熱要素の活性化及び活性化パラメータを最適化できるような高い湿度又は低い湿度設定など、ユーザ特有の環境構成に関する設定。(j)気化器が、エンドユーザの高度に基づいて性能を最適化するために、加熱要素の活性化及び活性化パラメータを最適化できるようなユーザの現地高度設定など、ユーザ特有の環境構成に関する設定。(k)一日の特定の時間での吸入ごとのユーザ選択の高度な有効成分の提供など、ユーザ特有の一時的な構成に関する設定(例えば、気化器は、ユーザに提供される投与量が、朝に最も多く又は最大値若しくはそれに類するものとなり、吸入ごとにより少ない提供用量、又は夕方の終わりには最小値若しくは類似するものへと徐々に減るように一日の時間に関して有効成分の高度な投与量を提供するように構成され得る。)。(l)気化器が、蒸気又はエアロゾルから提供される香りが最小化又は最大化されるような方法で作動するように構成され得るように、蒸気製品の味又は香り成分の機能的効果を最小化又は最大化するための、気化器の性能及び活性化パラメータを調節することに関する設定(例えば、蒸気又はエアロゾルの香りの特徴に寄与し得る気化されている液体の成分は、気化器が、ユーザによる吸入のために蒸気又はエアロゾルを生成するために加熱要素が作動できる温度の範囲内で、より低い温度範囲が加熱要素によって生成されているときに比べて加熱要素によって生成されているより高い温度範囲で作動されるとき、より深く、より広く、又はより多くなり得る。)。例えば、ユーザは、蒸気又はエアロゾル製品のために香りの最大の、最小の、適度な又は別の暫定的な値について実行するように気化器を設定してもよく、それに応じて加熱要素活性化サイクルは調整される。(m)気化器が、蒸気又はエアロゾルから提供される有効成分又は薬物が標的組織又は器官提供に関して最小化又は最大化されるような方法で、作動するように構成され得るように、蒸気又はエアロゾル製品の有効又は薬物成分の薬物学又は薬物動態学に関する機能的効果を最小化又は最大化するための、気化器の性能及び活性化パラメータを調節することに関する設定。(n)ユーザが、デバイスの内部バッテリ及びデバイスの充電ケースの内部バッテリのリアルタイムでの現在の及び全体的な状況を必要に応じて通知され得るような、バッテリ寿命状態、及びバッテリサイクルの回数などバッテリ状況データ、並びにバッテリの「健全さ」など、デバイスのアラート及び通知。(o)気化器のバッテリが再充電を必要としているなどの、デバイスのアラート及び通知。(p)デバイスのバッテリが完全に充電されているなどの、デバイスのアラート及び通知。(q)取り込まれた使用又は吸入の回数及び残っている使用回数など、液体カートリッジの状態などの、デバイスのアラート及び通知。(r)有効成分及び強度若しくは投与量又は類似するもの、並びに香りプロファイル又は類似するもの、並びに一般的な製剤など、液体カートリッジの内容などの、デバイスのアラート及び通知。(s)交換を必要とする、液体カートリッジ若しくは液体カートリッジアセンブリ又は類似するものなどの、デバイスのアラート及び通知。(t)気化器の使用のため所定の又は予め定められた時間などの、デバイスのアラート及び通知。(u)デバイス加熱要素の状態、又は実行されたサイクルの回数及び加熱要素若しくは加熱要素アセンブリの提案された若しくは要求された交換の前に残っているサイクルの回数など「健全さ」などの、デバイスのアラート及び通知。
【0126】
設定は、以下などのデバイス製造業者のデータ共有設定を含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)使用頻度などの、匿名又はユーザ特有の使用データ。(b)起動の持続時間、及び該当する場合、ユーザに指定された起動設定など起動サイクルの特徴などの、匿名又はユーザ特有の使用データ。(c)人口統計情報などの、ユーザ特有のデータ。(d)社会経済的情報などの、ユーザ特有のデータ。(e)調査又は類似するものの使用を通じたユーザのフィードバックなどの、ユーザ特有のデータ。(f)デバイスの障害又は故障などの、匿名又はユーザ特有の使用データ。(g)保証サービス又は修理又は交換又は類似するものの要求などの、ユーザ特有のデータ。(h)技術サポートの依頼などの、ユーザ特有のデータ。(i)製品情報の要求などの、ユーザ特有のデータ。(j)使用説明書の要求などの、ユーザ特有のデータ。(k)製品の特徴や機能に関する情報の要求などの、ユーザ特有のデータ。(l)医師又は医療提供者からの処方を通じた製品購入又は製品入手に関する情報の要求などの、ユーザ特有のデータ。(m)デバイスの誤用又は乱用を示すデバイスデータ。(n)デバイスが紛失され又は盗難された場合、デバイスを見つけるために使用されるデバイスデータ及びデータ伝達機能。(o)製品リコール又は類似する問題に関する、デバイス又はアプリケーションを通じたユーザへの通知。(p)製造の契約条件に対する一般的なデータ共有、並びに前述条件に対する認識及びユーザ同意。
【0127】
設定は、以下などのユーザ、使用、システム、デバイス及び操作データ設定を含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)デバイスによって収集された、又はアプリケーションの使用を通じてユーザから直接収集された、全ての又はいくらかのデータをネットワークに共有する選択及び許可に関する設定。(b)ソーシャルメディアであり得るネットワークの場所。(c)ユーザの家族及び/又は友達を構成され得るネットワークの場所。(d)支援団体又は類似するものを構成され得るネットワークの場所。(e)デバイスの他のユーザと識別し、接触し又は接続するために使用され得るネットワークを通じたデータの共有の使用に関する設定。(f)第三者サービス、企業、組織又はそれに類するものであり得る他のネットワークの場所。
【0128】
設定は、以下などのソフトウェア構成及びファームウェア更新設定を含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)デバイス及び/又はデバイスアプリケーションのソフトウェア構成を実行するために必要とされた又は有用なデータの共有及び伝達に関する設定。(b)製造業者若しくは製造業者の子会社若しくは代理店若しくはサードパーティ又は類似するものによってソフトウェアが構成された、デバイス及び/又はデバイスアプリケーションのソフトウェア構成を実行するために必要とされたデータの共有及び伝達に関する設定。(c)サードパーティによってソフトウェアが構成された、デバイス及び/又はデバイスアプリケーションのソフトウェア構成を実行するために必要とされたデータの共有及び伝達に関する設定。(d)デバイス及び/又はアプリケーションに対してファームウェア又は類似するものの更新を実行するために必要とされたデータの共有又は伝達するための認証に関する設定。(e)デバイス及び/又はアプリケーションに対するファームウェア又は類似するものの更新が、利用可能な及び/又は必要とされた、デバイス又はアプリケーションを通じたユーザの通知に関する設定。(f)意図された又は適切な機能のいくつかの態様を妨げている、デバイスのトラブルシューティング、又はデバイス若しくはアプリケーションの問題若しくは課題の修正の手段として、デバイス及び/又はアプリケーションに対するファームウェア又は類似するものの更新が、利用可能な及び/又は必要とされた、デバイス又はアプリケーションを通じたユーザの通知に関する設定。
【0129】
設定は、以下などの医療システムデータ共有設定を含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)デバイスによって収集された、又はアプリケーションの使用を通じてユーザから直接収集された、全ての又はいくらかのデータをユーザの医療提供者への共有に関する設定。(b)デバイスによって収集された、又はアプリケーションの使用を通じてユーザから直接収集された、全ての又はいくらかのデータをユーザの医療ネットワークへの共有に関する設定。(c)デバイスによって収集された、又はアプリケーションの使用を通じてユーザから直接収集された、全ての又はいくらかのデータをユーザの保険会社への共有に関する設定。(d)デバイスによって収集された、又はアプリケーションの使用を通じてユーザから直接収集された、全ての又はいくらかのデータをユーザの薬局若しくは処方薬提供者又は類似するものへの共有に関する設定。(e)気化器による患者への提供を意図された処方成分の集荷、配達及び/若しくはユーザへの発送又は類似することの準備ができている、エンドユーザのために発せられた又は書かれた処方の利用可能性の通知に関する設定。例えば、薬局は、デバイスアプリケーションを通じて、デバイス又はデバイス構成部品用の処方はユーザが薬局から取得可能であるとユーザに通知するなど、ユーザに通知を送ることができる。(f)デバイス設定を構成し、調整し、調節し、操作し又は類似することを行うための医療提供者の認証に関する設定。(g)ユーザが、医療提供者によって為された設定、構成又は類似するものを変更し、修正し、再構成し又は類似することを行うことを許可されていない、デバイス設定を構成し、調整し、調節し、操作し又は類似することを行うための医療提供者の認証に関する設定。(h)ユーザが、医療提供者の代表者若しくは代理店又は類似するものによって為された設定、構成又は類似するものを変更し、修正し、再構成し又は類似することを行うことを許可されていない、デバイス設定を構成し、調整し、調節し、操作し又は類似することを行うための医療提供者の代表者若しくは代理店又は類似するものの許可の設定。(i)医療提供者又はネットワークと共有されたデータが非個人化され又はそうでなければ匿名にされ、研究、分析、発表又は類似する目的などその他の目的のために使用されることを許可する設定。(j)医療提供者、ネットワーク、代理店、許可されたサードパーティ又は類似するものに、デバイスアプリケーションを通じてアラート、メッセージ、調査又は類似するものを送ることを許可する設定。(k)医療提供者、ネットワーク、代理店、許可されたサードパーティ又は類似するものに、デバイスアプリケーションを通じて調査結果又は類似するものとして生成されたデータにアクセスすることを許可する設定。
【0130】
設定は、以下などの小売業者及び/又は消費者に向けたデータ設定を含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)製品、デバイス、構成部品、付属品又は類似するものの詳細などの、ユーザ特有の情報を共有することに関する設定。(b)製品の販売促進について小売業者又は類似するものから通知を受信することに関する設定。(c)製品の入手可能性について小売業者又は類似するものから通知を受信することに関する設定。(d)新製品又は付属品の販売について小売業者又は類似するものから通知を受信することに関する設定。(e)ユーザに地理的に近い小売りの位置を見つけるために人口統計又は類似する位置サービスを使用することに関する設定。(f)人口統計、社会経済的又は類似するもののマーケティング又は宣伝活動のために使用され得るデータの共有に関する設定。(g)デバイスの購入、デバイス付属品の購入、気化器の液体及び関連パッケージ又はアセンブリの購入、購入の頻度、販売位置、購入時にユーザによって利用された割引、並びに関連する又は類似する情報に関するデータの収集に関する設定。(h)デバイスの購入、デバイス付属品の購入、気化器の液体及び関連パッケージ又はアセンブリの購入、購入の頻度、販売位置、利用された割引、並びに関連する又は類似する情報に関するデータの共有に関する設定。(i)デバイスの購入、デバイス付属品の購入、気化器の液体及び関連パッケージ又はアセンブリの購入、購入の頻度、販売位置、利用された割引、並びに割引、割引券、販売促進コード、無料の品又は類似するものなどの関連情報に関する情報を共有するために、ユーザにインセンティブを提供するためのアプリケーションの使用。(j)デバイスの購入、デバイス付属品の購入、気化器の液体及び関連パッケージ又はアセンブリの購入、購入の頻度、販売位置、利用された割引、使用された販売促進コード、並びに割引、割引券、無料の品又は類似するものなどの関連情報に関する情報を共有するためにユーザに目標インセンティブを提供するためのユーザプロファイルの使用に関する設定。
【0131】
設定は、以下などのデバイスアクセス設定を含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)デバイスを非アクティブ且つ使用され得ない状態にすることに関する設定。(b)許可されたユーザが、アプリケーションを使用して入力されたときにデバイスを起動する個人識別番号(PIN)を有する場合、デバイスを非アクティブ且つ使用され得ない状態にすることに関する設定。(c)許可されたユーザが、アプリケーションを使用して認証され若しくは確認され若しくは照合され又は類似することをされたときにデバイスを起動する生体識別子を有する場合、デバイスを非アクティブ且つ使用され得ない状態にすることに関する設定。(d)許可されたユーザが、アプリケーションを使用して認証され又は確認され又は照合されたときに、生体識別子が指紋であるデバイスを起動する生体識別子を有する場合、デバイスを非アクティブ且つ使用され得ない状態にすることに関する設定。(e)許可されたユーザが、アプリケーションを使用して認証され又は確認され又は照合されたときに、生体識別子が眼球若しくは虹彩又はそれに類するもののスキャンであるデバイスを起動する生体識別子を有する場合、デバイスを非アクティブ且つ使用され得ない状態にすることに関する設定。(f)許可されたユーザが、アプリケーションを使用して認証され又は確認され又は照合されたときに、生体識別子が顔認識であるデバイスを起動する生体識別子を有する場合、デバイスを非アクティブ且つ使用され得ない状態にすることに関する設定。(g)デバイスの無許可使用が、PIN又は特有の生体識別子を使用することで防がれる設定。(h)デバイスの無許可使用の試みに関するデータの共有に関する設定。(i)ユーザを許可し、デバイスを起動するためのネットワークを通じたデータの共有に関する設定。(j)生体認証がネットワークの使用を通じて実行され得るようなデータの共有に関する設定。(k)使用後、デバイスが非アクティブな状態にされ、デバイスを許可するために認証が必要とされるまでに経過する時間又は期間に関する設定。(l)PINなどユーザ特有の認証情報の再設定又は変更に関する設定。
【0132】
設定は、以下などの複数のユーザ設定を含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)デバイス及び/又はデバイスアプリケーションのソフトウェア構成を実行するために必要とされた又は有用なデータの共有および伝達に関する設定。(b)ソフトウェアが製造業者若しくは製造業者の子会社若しくは代理店若しくはサードパーティ又は類似するものによって構成されたデバイス及び/又はデバイスアプリケーションのソフトウェア構成を実行するために必要とされた、データの共有および伝達に関する設定。(c)ソフトウェアがサードパーティによって構成されたデバイス及び/又はデバイスアプリケーションのソフトウェア構成を実行するために必要とされた、データの共有および伝達に関する設定。(d)デバイス及び/又はアプリケーションに対するファームウェア又は類似するものの更新を実行するために必要とされた、データの共有又は伝達のための認証に関する設定。(e)デバイス及び/又はアプリケーションに対するファームウェア又は類似するものの更新が利用可能な及び/又は必要とされた、デバイス又はアプリケーションを通じたユーザの通知に関する設定。(f)意図された又は適切な機能のいくつかの態様を妨げている、デバイスのトラブルシューティング、又はデバイス若しくはアプリケーションの問題若しくは課題の修正の手段として、デバイス及び/又はアプリケーションに対するファームウェア又は類似するものの更新が利用可能な及び/又は必要とされた、デバイス又はアプリケーションを通じたユーザの通知に関する設定。
【0133】
設定は、以下などの定義された使用プロファイル設定を含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)ユーザ特有の使用データ、人口統計データ、社会経済的データ又は類似するものに基づいてユーザプロファイルを生成する目的のために、製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店、又はサードパーティへのユーザデータの共有に関する設定。(b)ユーザ特有の使用データ、人口統計データ、社会経済的データ又は類似するものに基づいてユーザプロファイルを生成する目的のために、製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店、又はサードパーティへ共有された又は送信されたユーザデータの使用が、特有のユーザプロファイルを特定するために利用される場合。(c)ユーザプロファイルが、ユーザの特有のサブセットと相互に関連する一連の設定構成である場合。(d)ユーザのサブセットが、人口統計データ、社会経済的データ、アプリケーションの使用を通じて収集された個人用データ、デバイス使用データ又はそれに類するものに基づき得る場合。(e)ユーザプロファイルが、ユーザのサブセットに特有であり得、ユーザプロファイルデータに基づいて推奨されるデバイス構成が、ユーザのサブセットに対するユーザの類似性に基づいてデバイスのユーザが利用可能である場合。(f)ユーザの経験が、ユーザの人口統計データ、社会経済的データ又類似するものに基づいてデバイスの初期設定構成を確立するために、類似ユーザから蓄積されたデータを使用することで最適化される場合。
【0134】
設定は、以下などのその他のアプリケーションとの統合に関する設定を含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)デバイスアプリケーションと、ユーザの個人用デジタルデバイスにインストールされ又はその一部であり得るその他のアプリケーションとの間のデータの共有を許可し、促進し、認証し、確認し又は類似することを行うための設定。(b)デバイスアプリケーションが情報を共有するその他のアプリケーションが、ソーシャルメディアアプリケーションであり得る場合。(c)デバイスアプリケーションが情報を共有するその他のアプリケーションが、電子メールサービス、電子メールプロバイダ、電子メールホスティング又は類似するアプリケーションであり得る場合。(d)デバイスアプリケーションが情報を共有するその他のアプリケーションが、テキストメッセージ、SMS又は類似するアプリケーションであり得る場合。(e)デバイスアプリケーションが情報を共有するその他のアプリケーションが、位置情報サービスのアプリケーションであり得る場合。(f)デバイスアプリケーションが情報を共有するその他のアプリケーションが、地図若しくは地図作成、ナビゲーション、位置又は類似するアプリケーションであり得る場合。(g)デバイスアプリケーションが情報を共有するその他のアプリケーションが、健康管理、医療提供者、医療サービス、医療ネットワーク又は類似するアプリケーションであり得る場合。(h)デバイスアプリケーションが情報を共有するその他のアプリケーションが、薬局若しくは薬局型サービス提供者又は類似するアプリケーションであり得る場合。(i)デバイスアプリケーションが情報を共有するその他のアプリケーションが、天気若しくは天気予報若しくは気象通報又は類似するアプリケーションであり得る場合。(j)デバイスアプリケーションが情報を共有するその他のアプリケーションが、デバイス製造業者のアプリケーションであり得る場合。(k)デバイスアプリケーションが情報を共有するその他のアプリケーションが、研究又は研究志向アプリケーションであり得る場合。(l)デバイスアプリケーションが情報を共有するその他のアプリケーションが、デバイス小売業者又は類似する消費者デバイスアプリケーションであり得る場合。
【0135】
設定は、以下などのエラーコード及びトラブルシューティングに関する設定を含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)デバイスの性能又は機能に関する問題を解消することを目的として、デバイス又はデバイスアプリケーションが製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店又はサードパーティにエラーコード又はエラー報告を送ることを目的としたデータ共有の認証又は容認に関する設定。(b)デバイスアプリケーションに関する問題を解消することを目的として、デバイス又はデバイスアプリケーションが製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店又はサードパーティにエラーコード又はエラー報告を送ることを目的としたデータ共有の認証又は容認に関する設定。(c)デバイスの故障に関するデータ計量を推定することを目的として、デバイス又はデバイスアプリケーションが製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店又はサードパーティにエラーコード又はエラー報告を送ることを目的としたデータ共有の認証又は容認に関する設定。(d)デバイス、デバイス構成部品又はデバイスで使用されている液体に関する製造若しくは品質管理若しくは類似する課題又は潜在的な問題に関係し得るデータを収集することを目的として、デバイス又はデバイスアプリケーションが製造業者、製造業者の子会社、製造業者の代理店又はサードパーティにエラーコード又はエラー報告を送ることを目的としたデータ共有の認証又は容認に関する設定。(e)デバイスの課題又は問題についてトラブルシューティングすることを目的としたデータ共有の認証又は容認に関する設定。(f)ユーザの間違いに関係し得るデバイスの課題又は問題についてトラブルシューティングすることを目的としたデータ共有の認証又は容認に関する設定。
【0136】
設定は、以下などの通信の方法に関する設定を含むことができるが、これらに限定されるわけではない。(a)無線及び有線技術など、データ伝達の方法を使用するデバイス又はデバイスアプリケーションに関する設定。(b)ユーザの個人用デジタルデバイスへのデータ伝達のためにWi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)又は類似するものなど、データ伝達の方法を使用するデバイス又はデバイスアプリケーションに関する設定。(c)ネットワークへのデータ伝達のために有線又は無線方法又は類似するものなど、データ伝達の方法を使用するデバイス又はデバイスアプリケーションに関する設定。(d)テキストメッセージ又はSMSなど、データ伝達の方法を使用するデバイス又はデバイスアプリケーションに関する設定。(e)電子メール又はEメールなど、データ伝達の方法を使用するデバイス又はデバイスアプリケーションに関する設定。(f)ユーザのデジタルデバイスでの通知又はプッシュ通知など、データ伝達の方法を使用するデバイス又はデバイスアプリケーションに関する設定。
【0137】
アプリケーションは、性能の問題又は故障が発生した場合、デバイスをトラブルシューティングする情報を提供するために使用され得る。アプリケーションは、デバイス又はユーザに関する安全情報を提供するために使用され得る。アプリケーションは、デバイスのメンテナンス、清掃又は類似する活動に関する安全情報を提供するために使用され得る。アプリケーションは、デバイスの保管情報を提供するために使用され得る。アプリケーションは、デバイスの処分又は再利用に関する情報を提供するために使用され得る。アプリケーションは、デバイスの適切な分解及び組み付けに関する情報を提供するために使用され得る。アプリケーションは、製造業者、流通業者、小売業者若しくは類似するウェブサイト、及び/又は連絡先情報などの情報を提供するために使用され得る。アプリケーションは、使用、トラブルシューティング、ユーザ経験、ユーザ批評又は類似するものに関係し得るインターネットフォーラムへのウェブサイトのユニフォームリソースロケータ(URL)又はリンクなどの、情報を提供するために使用され得る。アプリケーションは、ユーザにデバイスに関する安全情報を提供するために使用され得る。アプリケーションは、デバイスに関係し得る利用可能な製品、付属品又は類似するものの情報を提供するために使用され得る。アプリケーションは、デバイスに関係し得る消費者製品又はサービスを宣伝するための場所を提供するために使用され得る。アプリケーションは、個人ユーザのデバイス使用の目標に関する機能を提供すし、ユーザが定めた目標に関連するように使用を監視し、チャート、グラフ又は類似する形式でデータを示すために使用され得る。
【0138】
上述されているシステム、制御装置及び機能は、一つ以上のコンピュータシステムで実施され、又は実行され得る。本明細書に記載された方法は、コンピュータ読み取り可能媒体に格納され得る。
【0139】
(用量制御)
気化器及び/又は気化システムは、用量制御及び/又は用量計量を含んでもよい。概して、用量制御は、2015年12月4日に出願された米国特許出願第14/960,259号に記載されており、本明細書の一部を構成するものとしてその全体を本明細書に援用する。
【0140】
上述されているように、気化器及び/又は上記で定められたような気化システムの一部であるデバイスは、通信するデバイスで実行され得るユーザインターフェース(例えば、アプリ又はアプリケーションソフトウェアを含む)を含んでもよく、これは投薬を特定、表示、実行及び/又は計量するように構成され得る。例えば、気化器は、気化器及び/又はアプリケーション上に表示される「単位用量」モード/インジケータを有してもよい。単位用量は、接続されたアプリケーションによって及び/又は気化器を直接制御することで変更され得る。例えば、ユーザは、用量ごとにニコチン1mgから、用量ごとにニコチン2mgに変更してもよい。
【0141】
用量単位は、プログラム可能であってもよい。例えば、ユーザは、以前の(記録された)使用に基づいて用量をプログラムしてもよい。例えば、ユーザがアプリ上の「スタート」ボタンを押し、満足するまで十分にふかし、アプリ上の「ストップ」を押してもよい。加えて、ユーザは、投薬量を決定し及び/又は計量するのに役立つユーザ特有のデータを入力してもよい。例えば、ユーザは、体重、性別、及びその他の任意の関連データを入力できる。それに応じて、そのような情報は、鎮痛剤、睡眠補助薬等のような、治療薬剤の用量の調整に使用され得る。
【0142】
記載されているように、本発明のいくつかの実施形態にて、気化器に接続されている(又は接続可能な)デバイス上で動く気化器及び/又はアプリは、デバイスの使用又は操作を記録でき、後で当該使用を再生できる。概して、気化器又はアプリは、第1の動作パラメータ(例えば、温度設定、加熱するためのランプ時間等)及び第2の使用パラメータ(例えば、ふかしの回数、累積用量、使用時間等)を記録でき、記録された動作パラメータ及び使用パラメータを使用プロファイルとして格納でき、記録された使用プロファイルと操作装置、ボタン、アイコンなどを関連づけることができ、使用プロファイルに基づいてデバイスの動作をプログラムでき、その結果、動作パラメータは、実際の動作パラメータが記録された動作パラメータに追従するように自動的に修正される。
【0143】
例えば、ユーザは、例えば、記録された/プログラムされた使用プロファイルに関連づけられたボタン又はその他のインジケータを選択することで、使用プロファイルが後で再生され得るように、温度に加えて、温度の変化の間のふかし(例えば、吸い込み、吸入等)の回数を含む使用プロファイルを記録できる。いくつかの実施形態にて、気化器及び/又はアプリは、温度及び、ふかし時間(期間)、ふかし数(ふかしの回数)、気化可能な材料に与えられたエネルギ(例えば、エネルギの累積ジュール)投与量/露出量等の一つ以上のような、一つ以上の第2の使用パラメータを記録できる。再生は、ふかしの回数、ふかしの累積期間、与えられた累積エネルギ、累積用量等のような、任意の記録された使用パラメータに索引を付けられ得、気化器が作動されたときに、記録された及び/又はプログラムされた温度と一致するように気化器の動作パラメータ(例えば、与えられた気化温度、与えられたエネルギ等)を記録された温度に設定し又は修正でき、その結果、同一の使用プロファイルが得られる。例えば、ユーザは、5回吸い込む(ふかす)ためにデバイスを第1の温度(例えば150℃)で操作し、そしてさらに5回ふかすために180℃まで温度を上げ、そして10回ふかすために200℃へ温度を上げる間、使用プロファイルを記録できる。記録された動作プロファイルは、気化器、アプリ又はその他の何らかの接続されたメモリに格納され得、気化器、アプリ及び/若しくは遠隔処理装置、又はメモリで操作装置(例えば、アイコン、図形、文字列、ボタン等)と関連付けられ得る。記録された動作プロファイルは、例えば、記録された/プログラムされたプロファイルに関連付けられているアプリ又は気化器でアイコン(又はボタン、操作装置、文字列等)を選択することで、再生され得る。再生の間、気化器は、同一又は類似の動作パラメータ(例えば、ふかし、使用時間、利用された出力、用量等)が一致され又は超えられるまで、待機でき、記録されたプロファイルに基づいて加熱器を制御できる。上述の例では、記録された動作プロファイルは、アイコンを押すことで後で再生されてもよい。気化器及び/又はアプリは、使用パラメータを気化器の現在の動作と比較でき、それに応じて動作パラメータを使用プロファイルに一致するよう調整できる。
【0144】
例えば、
図20は、使用プロファイルに関連付けられているアイコン2001を含むユーザインターフェースの画面を示し、アイコン2001に触れることで、使用プロファイルは2003で示されるように再生され得る。再生は、別のボタン/アイコン2003を押すことで停止され得る。
【0145】
使用プロファイルは、記録されてもよく、若しくはプログラムされてもよく、又はその両方がされてもよい(例えば、記録された使用プロファイルは、気化器及び/又はアプリ等でユーザによって修正されてもよい)。
【0146】
いくつかの実施例にて、用量(例えば、累積用量)は、測定された使用パラメータであってもよい。本発明のいくつかの実施形態にて、用量は、前述のように本明細書の一部を構成するものとしてその全体を本明細書に援用している、2015年12月4日に出願された米国特許出願第14/960,259号に記載されているように計算されてもよい。累積用量は、伝達及び/又は表示するために格納されてもよい。さらに、用量は、気化器の動作を制御するために使用されてもよい。
【0147】
ニコチン用量制御の一実施例にて、ユーザは、彼/彼女が一日にどのくらいの量のニコチンを欲しいかについて目標上限を設定できる。いくつかの実施形態にて、デバイスは、それ以上摂取することに対してユーザをロックアウトしないが、目標を超えている場合、通知する。その代わりに、デバイスはユーザをロックアウトしてもよい。
【0148】
THC用量規制の一例では、用量制御は、ユーザがあまり多くの精神活性作用を受けることなく症状を治療することを可能とし得る。例えば、使用データは、処方/投与を可能にさせるために医者と共有され得る。概して、医療的用途のため、気化器又はアプリは、記録された症状と用量を相互に関連付けることができる。その代わりに又は加えて、嗜好的用途のため、気化器又はアプリは、ユーザが彼らにとって正しい量をより簡単に把握することを可能とし得、当該用量を繰り返し提供してもよい。
【0149】
本発明のいくつかの実施形態にて、アプリケーション又は気化器は、ユーザの状態におけるTHCの飲酒および麻薬の影響下の運転(DUI)の制限をユーザに知らせることができ、1回の使用が推定血中濃度(例えば、コロラドでは5ng/mLの血中濃度、又はhttp://www.canorml.org/healthfacts/DUICreport.2005.pdfの報告によると3.5~5ng/mLの血中濃度)に基づいた制限を超えたとき、警報/アラートを設定してもよい。気化器又はアプリは、また、車両関連を扱う部局(DMV)のレターに含まれた飲酒回数対血中アルコール濃度(BAC)表に類似した表を含んでもよい。気化器及び/又はアプリは、その代わりに又は加えて、ユーザの体重及び性別情報に基づいて血中THC濃度を推定してもよい。
【0150】
(監視-健康管理及び中止)
本発明の実施形態による気化システムの一部であるデバイス上で動いている気化器及び/又はアプリケーションは、また、健康療法及び/又は禁煙等のための使用を監視するために構成されてもよい。例えば、重量減少監視デバイスに類似する、気化器若しくはアプリ又はその両方は、ニコチン消費量を減らし、及び/又は一定時間内にどのくらいのニコチンが消費されたのか記録をつけることを望む人々にとって有用である。例えば、気化器及び/又はアプリは、タバコ-電子タバコ両方のユーザがどのくらいのタバコを消費したのか記録し、ユーザが異なる組み合わせを使用した異なる日に摂取したHPHC及びニコチンの総量比較することを可能とするように構成され得る。
【0151】
アプリ及び/又は気化器は、また、X化合物がどのくらい消費されたかを報告するなど、メッセージを提供することでさらなる動機を提供でき、且つ喫煙経験者が喫煙を減らし又は排除することでどれくらいの金額を節約しているかを示すことができる。これは、ニコチンに最も関連性があるが、同様にその他の物質に使用されてもよい。いくつかの実施形態にて、ユーザはタバコのパックごとの通常の価格を入力でき、基準として使用され得る。これは、また、蒸気を吸うことが消費のより効果的な手段であるため、THCに関連があり得る。事例データから、喫煙と蒸気吸い込みとの間には5~10倍の乗数があるかもしれない。例えば、xmgのTHCの蒸気を吸い込む者は、そうでなければ一定期間でxmgの10倍のTHCを喫煙するであろう。デバイスによる投与量監視に基づいて、気化器及び/又はアプリは、ユーザがそうでなければどれくらい喫煙するかに関連した節約量を報告してもよい。
【0152】
本発明のいくつかの実施形態にて、アプリは、また、ユーザがフィットネスアプリからなどの活動に関するその他の健康管理を記録することを可能にし得、及び/又はニコチン又はTHC使用とアルコール消費量、心拍数、血圧、運動時間又は体重変化との間の相関を示すことができる。例えば、ユーザは、(プリセット、又は上述されたような推定された/記録された/プログラム可能なデータを使用して)望ましい単位用量及び投与間隔又は1日の総目標量を入力してもよい。気化器及び/又はアプリは、それぞれの投与後、ロックアウトしてもよく、次の投与の時間になったときにアラートがユーザのコンピュータデバイス(例えば、電話、スマートウォッチ、タブレット等)上にポップアップしてもよく、気化器は、自動的に次の使用のためにロックを解除する。これは、ユーザ選択削減方法(減少又は中止)として、又は所定の治療計画(例えば、1日あたりZmgを超えないように、Y時間毎にXmgの薬剤)を維持するために使用され得る。
【0153】
いくつかの実施形態にて、気化器及び/又は関連アプリは、ダッシュボード形式のユーザインターフェースを有し、ユーザは、長い時間、進捗を記録し、表にすることができる。データは、個々のデータ及び/又はグループデータに基づいた何かであってもよい。例えば、グループデータは、気化器を使い始めてから任意の定められた時間での平均喫煙-蒸気吸い込み切り替え比率がどれくらいであるかの数として示すことができる。装置は、ユーザがその他のユーザを1日あたりのパック数、年齢、性別等の他のユーザの開始状況に基づいてグループ(コホート)を定めるために選択できる一覧を提供できる。
【0154】
(ユーザの好み)
いくつかの実施形態にて、気化器及び/又は関連アプリは、ユーザの好みに基づいてカスタマイズされ得、リマインダを提供できる(THCユーザを含み、嗜好的なユーザを含む)。例えば、いくつかの実施形態にて、装置は、ユーザに選ばれ得る異なる系統及び強度のカートリッジ(例えば、「ポッド」)への好みを保存してもよい。アプリ及び/又は気化器は、異なる使用事例(例えば、「ハイキング中」、「就寝時」、「パーティーの時間」等)への好みを保存してもよい。いくつかの実施形態にて、カートリッジが異なるTHC/CBD比を備えており、装置(例えば、気化器及び/又はアプリ)は、ユーザの使用パターン及び好みに基づいて、高い又は低いTHCのカートリッジを使用することのリマインダを設定してもよい。
【0155】
カートリッジの検出と連動して(上述され、且つ
図14Eで示すように)、本明細書に記載されている任意の実施形態にて、気化器及び/又はアプリは、同様に又はその代わりに、一つ以上の使用プロファイル(例えば、加熱プロファイル)を提案することができる。例えば、カートリッジの種類に基づいて、及び/又は気化可能な材料(系統、濃度等)の種類のユーザ入力に基づいて、カートリッジ検出を含まない実施形態でさえ、気化器及び/又はアプリは、使用プロファイル(例えば、「他のユーザはこの系統をプロファイルXで楽しむ」又は「他のユーザはこの系統を155℃の初期温度で楽しむ」)を提案してもよい。
【0156】
(デバイス制御及びカスタマイズ)
上述されているように、気化器は、関連アプリへのユーザ入力によって部分的に制御され得る。例えば、制御され得る気化器の特定の態様は、例えば、ユーザが目立たないようにする必要があるときにユーザが蒸気を少なくすることを可能とするために、温度設定点の変更を含むことができる。これは、また、ユーザがふかしごとの厳しさ及び有効成分の摂取を減らすことを可能とし得る。
【0157】
アプリは、また、気化器に表示されているもの以上にバッテリレベルのより正確な表示を提供してもよい。例えば、充電中、アプリは、残り時間を示してもよい。
【0158】
上述されているように、アプリは、また、気化器にファームウェアの更新を提供してもよい。
【0159】
ニコチンとTHCのカートリッジの両方を受け入れるデバイスに関して、関連(接続された)アプリは、また、ユーザがニコチンカートリッジとTHCカートリッジとを切り替えることを可能としてもよく、これは異なる温度設定点を有してもよい。
【0160】
気化器及び/又は気化システムの一部であるデバイスは、ユーザが紛失した気化器を見つけるのを支援するために受信信号強度インジケータ(rssi)を使用できる。加えて、アプリは、置き忘れられた装置を見つける手助けをすることを含めて、ユーザが気化器を振動させ、点滅させ、及び/又はアラームのような音を出させることを可能とし得る。例えば、温度変更、振動又は光の点滅は、また、気化器が近くに隠れているかどうかのインジケータとなり得る。いくつかの実施形態にて、気化器は、また、置き忘れた電話と接続されている場合、気化器と電話との間の距離に基づいたLEDの色の変化を介して置き忘れた電話を見つける手助けをし得る。
【0161】
気化器及び/又はアプリは、気化器のLEDの明るさ及び色を調整するために使用されてもよい。例えば、複数のLEDを備える気化器に関して、ユーザは、パーソナライズされた表示パターンをデバイスにダウンロードしてもよい。気化器がよりパーソナライズされたと感じさせることに加えて、これは、どの気化器が特定の所有者のものであるか識別するのを容易にし得るため、実用性を高めることができる。
【0162】
いくつかの実施形態にて、気化器の温度は、単一の指で気化器の温度の全体的な制御及び正確な制御の両方を可能とするグラフィカルユーザインターフェースを使うことで調整され得る。例えば、
図21Aにて示されているように、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)は、気化器の現在の温度及び/又は目標温度を視覚的に示す(例えば、インジケータ2103の一部として)温度の表示を含んでもよい。当該温度は、(範囲内で)上下に調整され得る。当該実施例では、温度を調整するために、ユーザは、指先をインジケータ2103上の又はインジケータ2103に対して位置2105で保持することができ、
図21Bに示されているように、気化器の温度が上昇するように(右側に)又は下降するように(左側に)調整され得るとき、インジケータ2109を温度の両側に表示させる。隣接したインジケータ2109への指の素早いスライドは、温度設定を大きな間隔(例えば、3度、5度、10度、15度、20度、25度、30度、35度等による間隔)ですぐに移動させる。大きな間隔の調整は、大きな円で示されている。所定のより長い期間(例えば、1秒、2秒、3秒、4秒、5秒等)での指先の(
図21A及び
図21Bで位置2105として示されている)温度インジケータ上の又はインジケータに対する保持は、
図21Cにて小さなインジケータ2107で示されているような細かい温度操作装置を開き得る。指の細かい温度操作装置に沿った移動は、選択された温度を細かい量(例えば、0.1度、0.5度、1度、2度等)で上昇/下降させることを可能とする。温度変更は、中央温度インジケータで示されている。
【0163】
(自己清掃)
気化器は、自己清掃モードを含むように構成され得、気化器は、所定の高温(例えば、600°F以上)で自己清掃時間(例えば、1分より長く、2分より長く、3分より長く、4分より長く、5分より長く、6分より長く、7分より長く、8分より長く、9分より長く、10分より長く、12分より長く、15分より長く等、又は1分から20分の間で、1分から15分の間で、1分から10分の間で等)で加熱器を動作するように構成される。自己清掃モードは、気化器によって直接動作されてもよく、又はアプリケーション(アプリ)若しくはそれに類するものと連動して動作されてもよい。
【0164】
自己清掃モードは、気化器の加速度計又はその他のセンサと連動して動作されてもよい。例えば、加速度計は、自己清掃動作に入る前に、気化器がユーザによって持たれていない又は運ばれていないか特定するために使用されてもよい。例えば、自己清掃は、デバイスが、30秒、1分、1.5分、2分、2.5分、3分等のような所定の期間「静止」している(例えば、静止面に配置又は保持されている)ときのみ認められてもよい。自己清掃モードは、また、扉が装置に確保されているときにオーブン又は加熱室扉を有する(
図2Aから
図2Cで示されているような)実施形態でのみ認められてもよい。
【0165】
自己清掃モードは、また、終了され得、デバイスが持ち上げられる又は移動される(例えば、加速度計の入力に基づいて)と冷却される。自己清掃の間、デバイスは、自己清掃が動作中であると示す視覚的、可聴式の又は触覚に関する出力を提供できる。例えば、一つ以上のインジケータは、自己清掃が動作していることを示すように点灯し、又は点滅(例えば、赤色、赤色及び青色、白色等)してもよい。いくつかの実施形態にて、気化器は、同様に又はその代わりに、発信音、ビープ音、鳴き声又はそれに類するものによって自己加熱を示してもよい。
【0166】
(盗難防止/ペアレンタルロック/チャイルドプルーフ)
本明細書に記載されている任意のデバイスは、上述されているような、デバイスロックを含むことができる。例えば、アプリ及び/又は気化器は、次号防止機構として、暗号化を使用してデバイスを認証する。盗まれた場合にデバイスが使用されるのを防ぐために無効化されるように、類似する構想が、気化器を所有者の携帯通信デバイスと結びつけるために使用され得る。いくつかの実施形態にて、気化器は、検証するために定期的に携帯通信デバイスと接続してもよい。
【0167】
本明細書に記載されている気化器は、ペアレンタルロックアウト(例えば、チャイルドプルーフ)を含むことができる。例えば、デバイスは、子供がデバイスを使用しないようにしたい親のために「ロック」され得る。ペアレンタルロックアウトのために、Bluetooth(登録商標)又はその他の比較的長距離の通信に加えて、装置は、また、気化器に近距離無線通信(NFC)タグを実装してもよい。NFC読み取り機は、多くのスマートフォンに組み込まれている。NFCの一つの特徴は、非常に短距離しか動作しないことである。これは、ロック解除を非常に簡単にし、あなたは気化器に対して電話を軽くたたくだけである。NFCタグは、極めて安く且つ小さく、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信モードに加えて又はその代わりに使用され得る。NFCは、上述されたその他の機能のいくつかを実装するために使用され得る。
【0168】
(探知、発注、ソーシャルネットワークのためのGPS)
本明細書に記載されている装置(例えば、気化器及び/又は関連アプリ)は、位置サービス(GPS)を含むことができる。
【0169】
例えば、提供元から直接、気化器用のカートリッジを買うユーザは、ユーザが所有しているカートリッジの数及びそれらが残っている数を正確に把握するためにアプリを使用することができる。小売業者は、カートリッジが不足しているとき、より多く自動的に注文するようにユーザに提案するために上記情報を使用してもよい。
【0170】
本明細書に記載されている任意の装置にて、アプリ及び/又は気化器は、気化器の一を特定するためにGPSを含むことができ、又はGPSと通信することができる。位置的情報は、さらなるカートリッジを購入するために最寄りの小売業者をユーザに伝えるため、配達のために位置サービスを使用するため、スマートフォン(例えば、自動補充と組み合わされた使用トラッカー)を通じて注文するため、及び/又はユーザに電子タバコ及び大麻の使用について関連する地方の法律の知らせるために使用され得る。
【0171】
加えて、本明細書に記載されている任意の気化器及びアプリは、その他のユーザとの交流及び特定ユーザとの連絡を含む、ユーザの社会経験を向上させるために使用され得る。
【0172】
いくつかの実施形態にて、気化器及び/又はアプリは、ユーザの人物像を描き、他のユーザとどのように比較されるか伝え得る。例えば、気化器及び/又はアプリは、ユーザのニコチン/THC消費量が何パーセンタイルに該当するのか示すことができ、ユーザの行動に基づいて系統(カートリッジ)を推薦することができる(例えば、「私たちは、あなたは気化器を夜に最も使用していることを通知した。夜に使用するその他の人々は、この系統を好む。」)。
【0173】
気化器又はアプリは、ユーザが助言を交換できるフォーラム又はチャットエリア、及び医師が様々な話題を議論できるエリアへのアクセスを含むことができる。
【0174】
概して、任意の上記装置は、使用法のゲーミフィケーションによって、又は材料の気化とは関係なく(複数のユーザを含む)ユーザによって利用され得るゲームを含むことで、ユーザをゲームに参加させることを可能とし得る。例えば、(カートリッジなどの新しい構成部品の購入を含む)使用法のゲーミフィケーションは、ポイント、賞等の授与、及び交換又は類することのためにチームの作成を含んでもよい。ゲームは、ゲームの相互作用を可能とするためにアプリに及び/又は別のユーザの気化器若しくはアプリに(例えば、直接又はリモートサーバを介して)無線で伝達され得る、装置内の加速度計又はその他のセンサの使用を含んでもよい。
【0175】
本明細書に記載されている気化器及び/又はアプリは、また、スポンサによる支援を容易にし得、例えば、ユーザが友人会員又は家族会員に署名し、気化器の金額を支払い、且つ気化器を彼らに送る又は直ちに(例えば、バイクメッセンジャによって)配達することさえ可能とする。これは、伝統的なタバコから気化器の切り替えに対するスポンサへのインセンティブ及び/又は(おそらく伝統的なタバコの使用の代わりの)使用に対する報奨を提供するために使用されてもよく、例えば、あなたがこれにこだわった場合、報奨(例えば、ギフトカード等)を手に入れる。
【0176】
本明細書に記載されている(気化器及び任意の関連アプリを含む)任意の装置は、また、ユーザデータを収集し、分析するために使用されてもよい。これは、気化器の製造者、提供者及び小売業者が、いつ、どこで、及びどのようにしてユーザが気化器を使用しているかの把握を含む、ユーザをよりよく知ることを可能とし得る。消費者がいつ、どこで気化器を使用しているかを知ることで、ユーザに対してより良いマーケティングを可能とし、将来の製品のための設計を改良できる。
【0177】
本明細書に記載されている気化器及びアプリは、また、製造業者及び/又は小売業者と消費者(ユーザ)との通信を容易にし得る。例えば、製品を使用している間に消費者と交流することで、直接販売を促す機会があり得る。したがって、例えばアプリが「私の計算が正しければ、あなたのパックに残っているカートリッジは一つしかないようです。別のものを購入しますか?」と言ってもよい。
【0178】
本明細書に記載されている気化器及びアプリは、また、気化器及び/又はアプリの(例えば、アプリの使用を通じた)登録を含む、強化された偽造防止構成部品を有することができる。いくつかの実施形態では、気化器は、アプリ及び/又は充電ドックと類似する暗号化ハンドシェイクを有してもよい。
【0179】
加えて、気化器及び/又はアプリは、デバイス診断を許可又は含むことができる。例えば、気化器及び/又はアプリは、構成部品レベルの故障(例えば、圧力センサ、バッテリ、ポゴピン)を監視することができ、且つ潜在的に現場で壊れたデバイスを識別し、デバイスを顧客サービスへの返却を必要とせずに、保証交換品を出荷することができる。これは、また、定期的な変更及び将来の設計のための共通問題に関わるデータの迅速な収集を可能とし得る。
【0180】
(実施例)
アプリケーションソフトウェア/ハードウェア/ファームウェア(「アプリ」)
【0181】
一つ以上の気化器で使用するための本明細書に記載されている機能の多くを備えるアプリケーションソフトウェアの実施例は、
図7Aから
図21Cを参照して記載されている。
図7A及び
図7Bは、アプリ自体を含む、初期セキュリティ制御、並びに/又は気化器にアクセスするための認証プロトコル、並びに/又は関連気化器データ分析、データ収集及びデータ処理システムを含む、本明細書に記載されているような気化器とともに使用され得るアプリケーション(アプリ)用のユーザインターフェース(UI)を示す。生体データ又はその他のデータを含む、上述されている任意のセキュリティ機能が、組み込まれてもよい。
【0182】
図7Aは、アプリを含む、セキュリティ制御、並びに/又は気化器にアクセスするための認証、並びに/又は関連気化器データ分析、データ収集、データ処理システムの一部を示す。
図7Bは、気化器に関連付けられるアカウントを設定するために顧客情報の入力を求める典型的なユーザインターフェースである。
【0183】
ユーザは、また、アプリケーション又は関連ソフトウェア/ハードウェア/ファームウェアをカスタマイズすることができる。
図7Bは、気化器に関連付けられるアカウントを設定するために顧客情報の入力を求める典型的なUIを示す。
【0184】
図8A及び
図8Bは、気化器、又は特定のユーザ用にUIをさらにカスタマイズ/パーソナライズできる気化器に関連付けられたアプリとともに使用する典型的なUIを示す。
図8Aは、ユーザが一つ以上の気化器をアプリと関連付けることを可能とするように構成されたアプリ用のユーザインターフェースを示し、
図8Bは、ユーザがプライバシ設定を操作できるようにするアプリのためのユーザインターフェースの画面を示す。
【0185】
本明細書に記載されている任意のアプリは、また、自動検出を含む、カートリッジ及び/又は気化可能な材料の検出で使用するために調整され得る。アプリは、検出/識別のための指示を提供でき、又はアプリの動作は、検出されたカートリッジに基づいて自動的に調整され/カスタマイズされ得る。例えば、
図9Aから
図9Eは、気化器とともに使用するカートリッジの識別及び/又は(自動的な検出を含む)検出を含む気化器とともに使用する典型的なUIを示す。
図9A及び
図9Bは、カートリッジの検出(例えば、自動的な検出)を含む、気化器の操作においてユーザを導くユーザインターフェースの画面を示す。
図9Cは、一つ以上の気化器に名前(例えば、ニックネーム)を与えることを含む、ユーザアカウントに関連付けられた気化器の一つ以上をユーザがカスタマイズすることを可能とするように構成されたUIである。
図9Dは、使用のためのアニメ化された指示を示す
図9Eの典型的なUI(「使い方」)で示されているような、気化器及びアプリをともに操作することを含む、気化器の操作を通じてユーザを導くために映像、図表又はそれに類するものを示すことによって、指示の選択肢を提供するUIを示す。
【0186】
図10は、(「アカウント」、「店を探す」、「友達を紹介する」、「遊ぶ」、「ヘルプ」及び「ウォークスルー」を含む)コマンドのメニューを含むアプリのためのUIの別の実施例である。コマンドのメニューのためのUIは、示されているように、統計的/データ表示(例えば、用量情報、使用情報等)を含む、その他のUIの上に要求に応じて表示され得る。
【0187】
図11Aから
図11Cは、(例えば、携帯型/ウェアラブルな装置のための)アプリインターフェースの一部として使用され得るUIの画面を示す。
【0188】
図11Aにて、UIは、ユーザネーム/画像、及び使用情報(「ダッシュボード」情報)の統計データ(上部の棒グラフ)を含む。
図11Bは、(例えば、GPS情報及び/又はユーザ指示情報にアクセスすることで)ユーザ位置を示す地図を示す。
図11Cは、その他の気化器ユーザ/グループについての情報を示す地図画面上に配置され得る情報アイコンを示す。
【0189】
図12は、ユーザ及び関連気化デバイスの図表を含む、ユーザ情報(「ダッシュボード」)を示すUIである。
【0190】
図13Aは、関連気化器の一つの動作を制御するためのUIであり、画像を選択/触れることでアクセスされ得るカートリッジ及び/又は内容についての情報とともに下部に検出されたカードリッジ、手動で温度の指先での選択及び/若しくは変更、又は温度を設定するための一つ以上のプログラムの選択を可能とする中心の温度(例えば、オーブン/気化室)制御、並びに「セッション」の間又は設定期間内にともに累積的に気化器から行われた吸入回数及び/又は用量を示すモニタを示す。
図13B及び
図13Cは、
図13Aにて示されたものに類似する代わりのUI又は改良されたUIを示す。
図13Aから
図13Cにて示されているように、インジケータ(例えば、ハート又はその他のシンボル)は、ユーザに対して事前設定された好みを示すように使用されてもよい。
【0191】
図14Aから
図14Eは、使用され得るUIのアラート/ポップアップを示す。
図14Aは、他のユーザからの集計データに基づいて気化器及び/又は指定されたカートリッジの動作についての情報を示し得るユーザのアラート/ポップアップを示す。
図14Bは、使用され得るユーザカスタマイズされたデータを示す。
図14Cは、
図14DのUIに類似する、アプリを介して気化器のファームウェアに対するダウンロードされた更新を含む、気化器及び/又はアプリの動作のためのユーザ特有の設定を示す。
図14Eは、気化可能な材料についての情報を参照する挿入された及び検出されたカートリッジに特有のアラート/ポップアップを示す。
【0192】
図15Aは、カートリッジ上に存在するQRコード(登録商標)を使用することで、カートリッジを検出/特定するための一つの方法(及びそれを実施しているユーザを支援するためのUI)を示し、QRコード(登録商標)は、装置と通信しているユーザ電子デバイス(例えば、スマートフォン)によってスキャンされ得る。
図15Bは、無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標))及びその他の機能の制御のための選択肢を示す、アプリ及び/又は気化器をカスタマイズするための別のUIである。
【0193】
図16Aから
図16Eは、
図16Aにて示されている(
図10にて示されているものなど)コマンドのメニューを含むUI、
図16B(「店舗検索」)、
図16C(「アカウント」)、
図16D(「ゲーム」)、
図16E(「ヘルプ」)にて示されているそれぞれコマンド/制御に関連付けられている付属UIを示す。さらなるUI及び内容が、上記UIを通じて提供され又はリンクされ得る。
【0194】
【0195】
図18Aから
図18Eは、記載/図示機能のいずれか又は両方を含む、気化器及び/又はアプリの操作を通じてユーザを導くために使用され得るUIを示す。
【0196】
【0197】
(気化可能な材料)
上述されているように、本発明の実施形態による気化器及び/又は気化システムは、任意の適切な気化可能な材料とともに使用され得る(且つそれを含み又はそれのために特に構成され得る)。ある実施形態では、気化可能な材料は有機材料である。ある実施例では、気化可能な材料は、液体、粘性液体、ワックス、ルーズリーフ植物材料等を含む。ある実施例では、気化可能な材料は、タバコに基づく材料である。ある実施例では、気化可能な材料は、大麻に基づく材料である。ある実施例では、気化可能な材料は、植物性である。ある実施例では、気化可能な材料は、ニコチン、ニコチン誘導体又はニコチン塩である。ある実施例では、気化可能な材料は、栄養補助食品である。ある実施例では、気化可能な材料は、カンナビノイドを含有する。ある実施例では、気化可能な材料は、医薬品化合物である。
【0198】
ある実施例では、気化可能な材料は、1センチポアズから50センチポアズの間の粘度を示す。ある実施例では、気化可能な材料は、50センチポアズから1,000センチポアズの間の粘度を示す。ある実施例では、気化可能な材料は、1,000センチポアズから5,000センチポアズの間の粘度を示す。ある実施例では、気化可能な材料は、5,000センチポアズから10,000センチポアズの間の粘度を示す。ある実施例では、気化可能な材料は、10,000センチポアズを上回る粘度を示す。
【0199】
ある実施例では、気化可能な材料は、ニコチンを含有する。ある実施例では、気化可能な材料は、ニコチン誘導体を含有する。ある実施例では、ニコチン誘導体は、ニコチンの酸性塩である。ある実施例では、ニコチンの酸性塩は、有機酸を含む。ある実施例では、ニコチンの酸性塩は、無機塩を含まない。
【0200】
ある実施例では、気化可能な材料は、ニコチン、ニコチン誘導体又はニコチン塩の製剤である。いくつかの製剤では、製剤でのニコチン又はその誘導体の濃度は、約1%(w/w)から約25%(w/w)である。いくつかの製剤では、製剤でのニコチン又はその誘導体の濃度は、約1%(w/w)から約20%(w/w)である。いくつかの製剤では、製剤でのニコチンの濃度は、約1%(w/w)から約18%(w/w)である。いくつかの実施例では、製剤でのニコチンの濃度は、約1%(w/w)から約15%(w/w)である。いくつかの実施例では、製剤でのニコチンの濃度は、約1%(w/w)から約10%(w/w)である。いくつかの実施例では、製剤でのニコチンの濃度は、約1%(w/w)から約8%(w/w)である。いくつかの実施例では、製剤でのニコチンの濃度は、約2%(w/w)から約10%(w/w)である。いくつかの製剤では、製剤でのニコチンの濃度は、約4%(w/w)から約12%(w/w)である。いくつかの製剤では、製剤でのニコチンの濃度は、約4%(w/w)である。いくつかの実施例では、製剤でのニコチンの濃度は、約2%(w/w)である。
【0201】
ニコチン塩製剤は、有機酸又は無機酸を含む、ニコチン又はその誘導体への適切な酸の添加によって形成される。本明細書で提供されるいくつかの製剤では、適切な有機酸は、カルボン酸である。本明細書にて開示されている有機カルボン酸の例は、モノカルボン酸、ジカルボン酸(二つのカルボン酸基を含有する有機酸)、安息香酸のような芳香族基を含有するカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、複素環式のカルボン酸、テルペノイド酸、糖酸である。例えば、ペクチン酸、アミノ酸、脂環式酸、脂肪族カルボン酸、ケトカルボン酸及びそれに類するものなどである。本明細書にて提供されるいくつかの製剤では、本明細書で使用される有機酸は、モノカルボン酸である。本明細書にて提供されるいくつかの製剤では、有機カルボン酸は、安息香酸、レブリン酸、酢酸、乳酸、クエン酸、ソルビン酸、ラウリン酸、サリチル酸、ピルビン酸又はそれらの組み合わせである。本明細書にて提供されるいくつかの製剤では、有機カルボン酸は、レブリン酸ではない。ニコチン塩は、ニコチンへの適切な酸の添加から形成される。本明細書にて提供されるいくつかの製剤では、酸に対するニコチンの化学量論比(ニコチン:酸)は、1:1、1:2、1:3、1:4、2:3、2:5、2:7、3:4、3:5、3:7、3:8、3:10、3:11、4:5、4:7、4:9、4:10、4:11、4:13、4:14、4:15、5:6、5:7、5:8、5:9、5:11、5:12、5:13、5:14、5:16、5:17、5:18、又は5:19である。本明細書にて提供されるいくつかの製剤では、酸に対するニコチンの化学量論比は、1:1、1:2、1:3又は1:4(ニコチン:酸)である。
【0202】
ある実施例では、ニコチン製剤のpHは、酸性である。ある実施例では、ニコチン製剤のpHは、7.0未満である。ある実施例では、ニコチン製剤のpHは、6.0未満である。ある実施例では、ニコチン製剤のpHは、5.0未満である。ある実施例では、ニコチン製剤のpHは、4.0未満である。ある実施例では、ニコチン製剤のpHは、3.0より大きい。ある実施例では、ニコチン製剤のpHは、4.0より大きい。ある実施例では、ニコチン製剤のpHは、5.0より大きい。ある実施例では、ニコチン製剤のpHは、6.0より大きい。
【0203】
ある実施例では、気化可能な材料は、大麻属植物からの有機材料を含有する。ある実施例では、気化可能な材料は、大麻属植物からの抽出物を含有する。ある実施例では、気化可能な材料は、カンナビノイドを含有する。ある実施例では、カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール(THC)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビゲロール酸(CBGA)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビゲロール(CBG)である。ある実施例では、カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビクロメン(CBC)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビシクロール(CBL)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビバリン(CBV)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビクロムバリン(CBCV)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビゲロバリン(CBGV)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)である。ある実施例では、カンナビノイドは、デルタ-8-テトラヒドロカンナビノール(D8THC)である。ある実施例では、カンナビノイドは、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(D9THC)である。ある実施例では、カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビバリン(THCV)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビノール酸(CBNA)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビノール(CBN)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビジオール酸(CBDA)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビジバリン酸(CBDVA)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビジオール(CBD)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビクロメン酸(CBCA)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビクロメン(CBC)である。ある実施例では、カンナビノイドは、カンナビシクロール酸(CBLA)である。ある実施例では、カンナビノイドは、上述されたカンナビノイドのいずれかの立体異性体である。ある実施例では、カンナビノイドは、上述されたカンナビノイドのいずれかの塩である。
【0204】
ある実施例では、気化可能な材料は、カンナビノイド製剤である。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、1%~99%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、5%~95%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、10%~90%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約99%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約98%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約97%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約96%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約95%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約94%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約93%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約92%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約91%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約90%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約80%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約70%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約60%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中の濃度は、約50%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中の濃度は、約40%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約30%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約20%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約10%のカンナビノイドを上回る。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約1%から約10%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約10%から約20%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約20%から約30%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約30%から約40%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約40%から約50%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約50%から約60%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約60%から約70%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約70%から約80%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約80%から約90%のカンナビノイドである。ある実施例では、カンナビノイド製剤中のカンナビノイドの濃度は、約90%から約100%のカンナビノイドである。
【0205】
ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、酸性である。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、7.0未満である。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、6.0未満である。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、5.0未満である。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、4.0未満である。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、3.0より大きい。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、4.0より大きい。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、5.0より大きい。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、6.0より大きい。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、塩基性である。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、10.0未満である。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、9.0未満である。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、8.0未満である。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、7.0より大きい。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、8.0より大きい。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、9.0より大きい。ある実施例では、カンナビノイド製剤のpHは、10.0より大きい。
【0206】
ある実施例では、気化可能な材料は大麻製剤である。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、1%~99%の大麻である。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、5%~95%の大麻である。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、10%~90%の大麻である。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約99%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約98%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約97%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約96%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約95%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約94%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約93%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約92%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約91%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約90%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約80%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約70%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約60%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約50%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約40%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約30%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約20%の大麻を上回る。ある実施例では、大麻製剤の濃度は、約10%の大麻を上回る。
【0207】
ある実施例では、大麻製剤のpHは、酸性である。ある実施例では、大麻製剤のpHは、7.0未満である。ある実施例では、大麻製剤のpHは、6.0未満である。ある実施例では、大麻製剤のpHは、5.0未満である。ある実施例では、大麻製剤のpHは、4.0未満である。ある実施例では、大麻製剤のpHは、3.0より大きい。ある実施例では、大麻製剤のpHは、4.0より大きい。ある実施例では、大麻製剤のpHは、5.0より大きい。ある実施例では、大麻製剤のpHは、6.0より大きい。ある実施例では、大麻製剤のpHは、塩基性である。ある実施例では、大麻製剤のpHは、10.0未満である。ある実施例では、大麻製剤のpHは、9.0未満である。ある実施例では、大麻製剤のpHは、8.0未満である。ある実施例では、大麻製剤のpHは、7.0より大きい。ある実施例では、大麻製剤のpHは、8.0より大きい。ある実施例では、大麻製剤のpHは、9.0より大きい。ある実施例では、大麻製剤のpHは、10.0より大きい。
【0208】
ある実施例では、気化可能な材料は、有効成分として医薬品化合物を含有する。本明細書の方法を利用する電子気化デバイスでの気化のための有効成分である医薬品化合物は、例えば約100℃(例えば水性キャリアの場合、例えば約100℃、約105℃、約110℃、約120℃、約130℃、約140℃、約150℃、約160℃、約170℃等。エタノール系製剤の場合、例えば約50℃、約60℃、約70℃、約80℃等)から有効成分が熱分解する温度(例えば、約150℃未満、約160℃未満、約170℃未満、約180℃未満、約190℃未満、約200℃未満、約210℃未満、約220℃未満、約230℃未満、約240℃未満、約250℃未満、約260℃未満、約270℃未満、約280℃未満、約290℃未満、約300℃未満等)程度(例えば、それ未満)の温度範囲で吸入提供のために燃焼せずに気化するまで加熱され得る薬物を含む。ある実施例では、薬物は、そのままであり得、又は薬学的に許容可能な溶媒に可溶化される。ある実施例では、薬物は、様々な病気のための補助薬として店頭販売(OTC)の物質を含むことができる。ここでの前記薬物は、喘息又は慢性閉塞性肺疾患(COPD)用の公知の呼吸補助薬を含むことができる。本明細書に記載されているデバイスでの気化のための有効成分である気化可能な材料は、燃焼せずに、吸入提供のために気化するまで加熱され得る薬物を含むことができる。ここでの前記薬物は、(セチリジンのような)上気道補助薬、(イブプロフェン、ナプロキセンのような)鎮痛及び内部投薬補助薬、(オメプラゾールのような)胸焼け補助薬、(ドキシラミン、ジフェンヒドラミン、メラトニンのような)睡眠補助薬、又は(メクリジンのような)乗り物酔い止め補助薬を含むグループからの店頭販売(OTC)の物質を含むことができる。ある実施例では、気化可能な材料は、(アルブテロ-ル、レバルブテロール、ピルブテロールのような)短時間作用型のベータ作動薬、(サルメテロール、ホルモテロールのような)長時間作動型ベータ作動薬、(硫酸アトロピン、イプラトロピウム臭化物のような)抗コリン作用薬、(モンテルカスト、ザフィルルカストのような)ロイコトリエン拮抗薬、(フルチカゾン、ブデソニド、モメタゾンのような)コルチコステロイド、(テオフィリンのような)テオフィリン、又はコルチコステロイドと長時間持続するベータ作動薬の組み合わせ(フルチカゾンとサルメテロール、ブデソニドとホルモテロール、モメタゾンとホルモテロール)などの、喘息又は慢性閉塞性肺疾患(COPD)用の呼吸補助薬を含有することができる。ある実施例では、気化可能な材料は、お茶(ポリフェノール、フラボノイド、緑茶カテキン+/-カフェイン)、ニガハッカ(フェノールフラボノイド配糖体、ラブダン型ジテルペノイド、ヨヒンベ、クランベリ/ブドウ(プロアントシアニジン)、ブラックコホッシュ(テルペン配糖体留分(アクチン/シミフゴシド)、亜麻の種子(オメガ脂肪酸)、エキナセア(エキナコシド)、バレリアン(アルカロイド、ガバペンチン、イソ吉草酸、テルペン)、センナ(センナ配糖体)、シナモン(シンナムアルデヒド、フェノール、テルペン)、ビタミンD、ソーパルメット(脂肪酸)、又はカフェインのような植物性及び栄養補助食品を含有することができる。ある実施例では、気化可能な材料は、(プロピレングリコール及びベジタブルグリセリンなどの)グリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール、エタノール及びそれらの組み合わせのような任意の適切なキャリア溶媒に少なくとも50重量%は可溶である。ある実施例では、医薬品化合物は、テルピノレンである。ある実施例では、医薬品化合物は、リナロールである。ある実施例では、医薬品化合物は、フィトールである。ある実施例では、医薬品化合物は、ベータミルセンである。ある実施例では、医薬品化合物は、シトロネロールである。ある実施例では、医薬品化合物は、カリオフィレンオキシドである。ある実施例では、医薬品化合物は、アルファピネンである。ある実施例では、医薬品化合物は、リモネンである。ある実施例では、医薬品化合物は、ベータカリオフィレンである。ある実施例では、医薬品化合物は、フムレンである。ある実施例では、医薬品化合物は、精油である。
【0209】
図22は、いくつかの例示的な実施形態による、記載された機能及び/又は構成部品の一つ以上を実装するために使用され得る例示的なユーザデバイス305を示す。ユーザデバイス305は、本明細書で記載された処理の一つ以上を実行できる。例えば、ユーザデバイス305は、いくつかの例示的な実施形態によって、ユーザデバイス305と通信して気化器のユーザ制御を提供するアプリケーションを実行するために、且つ気化器に関連する機能と関連し、対話するようにユーザにインターフェースを提供するために使用され得る。
【0210】
示されているように、ユーザデバイス305は、本明細書に記載されたものによる動作を実装できる指示を実行するためにプロセッサ2210のような一つ以上のプロセッサを含むことができる。ユーザデバイス305は、実行可能な指示及び/又は情報を格納するためにメモリ2220を含むことができる。メモリ2220は、ソリッドステートメモリ、ソリッドステートディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、又は任意のその他の情報記憶デバイスを含むことができる。いくつかの態様では、メモリ2220は、データベースの少なく一部のための記憶装置を設けることができる。ユーザデバイス305は、
図3に関連して記載されているネットワークのような、有線ネットワーク又は無線ネットワークへのネットワークインターフェース2240を含むことができる。無線通信を行うためにネットワークインターフェース2240は、例えば、アンテナ2290のような一つ以上のアンテナを利用してもよい。
【0211】
ユーザデバイス305は、ユーザインターフェース2250のような一つ以上のユーザインターフェースを含むことができる。ユーザインターフェース2250は、キーボード、マウス、又はその他のインターフェースのような、ハードウェアインターフェース又はソフトウェアインターフェースを含むことができる。そのうちのいくつかは、表示部2230と一体とされたタッチスクリーンを含んでもよい。表示部2230は、気化器の機能に関する情報のような情報を表示するために、ユーザへの指示を提供するために、ユーザ入力を受信するために、及び/又はそれに類することのために使用され得る。様々な実施形態にて、ユーザインターフェース2250は、一つ以上の周辺デバイスを含むことができ、及び/又はユーザインターフェース2250は、上記周辺デバイスと通信するように構成され得る。
【0212】
いくつかの態様にて、ユーザインターフェース2250は、本明細書に記載されているセンサの一つ以上を含むことができ、及び/又は本明細書に記載されているセンサの一つ以上へのインターフェースを含むことができる。上記センサの動作は、センサモジュール2260によって少なくとも部分的に制御され得る。ユーザデバイス305は、また、入出力フィルタ2270を備え、入出力フィルタ2270は、センサ又はその他のユーザインターフェースから受信された、ネットワーク2240によって受信され及び/若しくは伝達された、並びに/又はそれに類することをされた情報をフィルタにかけることができる。例えば、センサを通じて検出された信号は、適切な信号調整のためにフィルタ2270を通過され得、フィルタされたデータは、(例えば、ネットワークインターフェース2240を介して結果又は指示を送信する前に)検証し及び処理するためにセンサモジュール2260及び/又はプロセッサ2210に渡され得る。ユーザデバイス305は、電源2280のような一つ以上の電源の使用を通じて、電力を供給され得る。示されているように、ユーザデバイス305の構成部品の一つ以上は、システムバス2299を通じて通信し、及び/又は電力を受信することができる。
【0213】
上述されているように、本発明の実施形態は、気化器及び気化器と通信するデバイスを含む気化システムの使用の様々な方法を含むことができる。
図23と
図24は、そのような実施形態による方法の機能を示す処理フローチャート2300と処理フローチャート2400を示す。
【0214】
図23は、方法の機能を示し、これは、任意選択的に、下記の一部又は全てを含むことができる。2310で、カートリッジは、気化器本体に結合され得る。カートリッジは、識別子、加熱器、気化可能な材料の源、及び一対のカートリッジ接点を含むことができる。気化器本体は、電源、コントローラ、及びコントローラと通信する一対の気化器本体接点を含むことができる。結合することは、気化器本体上の一対の気化器本体接点をカートリッジ上の一対のカートリッジ接点と係合することを含むことができる。2320で、電力は、加熱器を加熱するために一対の電気接点に与えられ得、電気信号は、2330でカートリッジメモリからコントローラに読み取られ得る。いくつかの改変例にて、電力を供給すること及びカートリッジメモリからコントローラへ電気信号を読み取ることは、一対のカートリッジ接点と一対の気化器本体接点との係合によって完成された回路を介して生じてもよい。
【0215】
図24は、方法の機能を示し、これは、任意選択的に、下記の一部又は全てを含むことができる。通信デバイスは、2410で気化器とペアとされ得る。ペアを作ることは、デバイスの第1の通信ハードウェアと気化器の第2の通信ハードウェアとの間に無線通信チャンネルを確立することを含むことができる。2420で、気化器の識別情報は、通信デバイス上で実行するアプリケーションの動作を通じてアクセスされ得る。アクセスすることは、無線通信チャンネルを通じた気化器と通信デバイスとの間の第1のデータの交換を含むことができる。気化器に関する情報は、通信デバイスによって表示されるユーザインターフェースを使用する2430で表示され得、ユーザ入力は、ユーザインターフェースとのユーザの対話処理によって2440で受信され得る。2450で、データは、ユーザ入力によって通信デバイスで決定された一つ以上のパラメータによって気化器を動作させるために気化器に伝達され得る。
【0216】
特徴又は要素が、本明細書で別の特徴又は要素の「上に(on)」あるとして言及されているとき、それは他の特徴若しくは要素の直接上にあることができ、又は介在する特徴及び/若しくは要素が存在してもよい。対照的に、特徴又は要素が、別の特徴又は要素の「直接上に(directly on)」あるとして言及されているとき、介在する特徴又は要素が存在しない。特徴又は要素が、別の特徴又は要素に「接続されている(connected)」、「取り付けられている(attached)」又は「結合されている(coupled)」として言及されているとき、他の特徴若しくは要素に直接、接続され、取り付けられ若しくは結合され得、又は介在する特徴若しくは要素が存在してもよいことが同様に理解され得る。対照的に、特徴又は要素が、別の特徴又は要素に「直接接続されている(directly connected)」、「直接取り付けられている(directly attached)」又は「直接結合されている(directly coupled)」として言及されているとき、介在する特徴又は要素は存在しない。
【0217】
与えられた例に関して記載され又は示されているが、そのように記載され又は示された特徴及び要素は、本発明のその他の実施形態に適用できる。別の特徴に「隣接して(adjacent)」配置されている構造又は特徴への言及が、隣接する特徴に対して重なる又は下にある部分を有し得ることは、また、当業者によって理解される。
【0218】
本明細書で使用された専門用語は、特定の実施形態及び実装を記載することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。例えば、本明細書で使用されているような、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が明確にそうでないことを示さない限り、複数形を同様に含むことを意図している。用語「備える、含む(comprises)」及び/又は「備えている、含んでいる(comprising)」は、本明細書及び特許請求の範囲で使用されるとき、記載された特徴、ステップ、動作、要素及び/又は構成部品の存在を明確に述べており、一つ以上のその他の特徴、ステップ、動作、要素、構成部品及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外するものではないとさらに理解される。
【0219】
上記の記載及び特許請求の範囲にて、「の少なくとも一つ(at least one of)」又は「の一つ以上(one or more of)」のような句の後には、接続詞を伴った複数の要素又は特徴が続く。用語「及び/又は」はまた、二つ以上の要素又は特徴の間に置かれる。使用されている文脈によって特に暗黙的に又は明示的に否定されない限り、そのような句は、挙げられた要素若しくは特徴の個々のいずれか、又は記載された要素若しくは特徴のいずれかと、他の記載された要素若しくは特徴のいずれかとの組み合わせを意味することを意図されている。例えば、句「A及びBのうちの少なくとも一つ(at least one of A and B)」、「A及びBのうちの一つ以上(one or more of A and B)」及び「A及び/又はB(A and/or B)」は、それぞれ「A単独、B単独、又はA及びBを共に(A alone, B alone, or A and B together)」を意味することを意図されている。同様の解釈が、同様に、三つ以上の項目を含むことを意図されている。例えば、句「A、B及びCのうちの少なくとも一つ(at least one of A, B, and C)」、「A、B及びCのうちの一つ以上(one or more of A, B, and C)」及び「A、B及び/又はC(A, B, and/or C)」は、それぞれ「A単独、B単独、C単独、A及びBを共に、A及びCを共に、B及びCを共に、又はA、B及びCを共に(A alone, B alone, C alone, A and B together, A and C together, B and C together, or A and B and C together)」を意味することを意図されている。上記及び特許請求の範囲での用語「に基づいて(based on)」の使用は、記載されていない特徴又は要素がまた許容可能なように「少なくとも部分的に基づいて(based at least in part on)」を意味することを意図されている。
【0220】
「下に(under)」、「下に(below)」、「より下に(lower)」、「上に(over)」、「より上に(upper)」およびそれに類するもののような、空間に関連する用語は、図に示されているような一つの要素又は特徴の別の要素又は特徴との関係を記載するために説明を容易にするように本明細書では使用され得る。空間に関連する用語は、図にて示されている向きに加えて、使用中又は動作中のデバイスの異なる向きを包含するように意図されていると理解され得る。例えば、図中のデバイスが反転されている場合、その他の要素又は特徴の「下に(under)」又は「下に(beneath)」として記載されている要素は、他の要素又は特徴の「上に(over)」と向けられるであろう。したがって、典型的な用語「下に(under)」は、上にと下にの両方の向きを包含することができる。デバイスは、(90度又は別の向きに回転されて)別の方向を向いてもよく、それに応じて本明細書で使用されている空間的に関連する記述子は解釈される。同様に、「上方に(upwardly)」、「下方に(downwardly)」、「垂直に(vertical)」「水平に(horizontal)」及びそれに類するものは、特に示されない限り、説明するためだけに本明細書で使用される。
【0221】
用語「第1の(first)」及び「第2の(second)」が、様々な(ステップを含む)特徴/要素を説明するために本明細書にて使用され得るが、当該特徴/要素は、文脈上に別段の指示がない限り上記用語によって限定されるものではない。上記用語は、一つの特徴/要素を別の特徴/要素から区別するために使用され得る。したがって、本明細書で提供された教示から逸脱することなく、以下で説明される第1の特徴/要素は、第2の特徴/要素と称され得、同様に、以下で説明される第2の特徴/要素は、第1の特徴/要素と称され得る。
【0222】
本明細書及び後述の特許請求の範囲を通して、文脈上に別段の要求がない限り、単語「備える、含む(comprise)」並びに「備える、含む(comprises)」及び「備えている、含んでいる(comprising)」のような改変例は、様々な構成部品が方法及び物品(例えば、デバイス及び方法を含む組成物及び装置)で共同して用いられ得ることを意味する。例えば、用語「備えている、含んでいる(comprising)」は、任意の述べられた要素又はステップの包含を意味するが、その他の任意の要素又はステップの排除を意味しないことが理解される。
【0223】
実施例で使用される場合を含む、本明細書及び特許請求の範囲で使用されるとき、明示的に別段の指定がされない限り、全ての数字は、用語が明示的に表現されていなくても、単語「約(about)」又は「およそ(approximately)」を前に付けられているとして読むことができる。句「約」又は「およそ」は、記載されている値及び/又は位置が、妥当な予測される値及び/又は位置の範囲内であると示すために、大きさ及び/又は位置を記載するとき、使用され得る。例えば、数値は、表示値(又は値の範囲)の+/-0.1%、表示値(又は値の範囲)の+/-1%、表示値(又は値の範囲)の+/-2%、表示値(又は値の範囲)の+/-5%、表示値(又は値の範囲)の+/-10%等である値を有し得る。本明細書に与えられている任意の数値は、また、文脈上の特段の指示がない限り、約又はおよそその値を含むと理解される。例えば、数値「10」が開示されている場合、「約10」が、同様に開示されている。本明細書に記載されている任意の数値範囲は、その中に包含される全ての従属範囲を含むことを意図されている。ある値が開示されたとき、当業者によって適切に理解されるように、「その値以下(less than or equal to the value)」、「その値以上(greater than or equal to the value)」及び値の間で可能な範囲がまた開示されていると、また、理解される。例えば、値「X」(例えば、Xが数値である場合)が開示されている場合、「X以下」及び「X以上」もまた開示されている。奔出願を通して、データは多くの異なるフォーマットで提供されており、上記データは、終了点及び開始点を表し、データ点の任意の組み合わせの範囲であると、また、理解される。例えば、特定のデータ点「10」及び特定のデータ点「15」が開示されている場合、10及び15の間だけでなく、10より大きく且つ15より大きく、10以上且つ15以上、10未満且つ15未満、10以下且つ15以下、および10と等しく且つ15と等しいことが、開示されていると見なされると理解される。同様に、二つの特定のユニット間での各ユニットが、また、開示されていると理解される。例えば、10及び15が開示されている場合、11、12、13及び14もまた、開示されている。
【0224】
様々な例示的な実施形態が上述されているが、本明細書の教示から逸脱することなく、任意の多くの変更が様々な実施形態に行われ得る。例えば、様々に記載された方法ステップが実行される指示は、代わりの実施形態にしばしば変更され得、その他の代わりの実施形態にて、一つ以上の方法ステップが、完全に省略されてもよい。様々なデバイス及びシステムの実施形態の選択的な特徴は、いくつかの実施形態に含まれてもよく、その他の実施形態に含まれなくてもよい。したがって、前述の記載は、主に典型的な目的のために提供されており、特許請求の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
【0225】
本明細書に記載されている本主題の一つ以上の態様又は特徴は、デジタル電子回路、集積回路、特別に設計された特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア及び/又はそれらの組み合わせで実現され得る。上記様々な態様又は特徴は、ストレージシステム、少なくとも一つの入力デバイス及び少なくとも一つの出力デバイスからデータ及び指示を受信し、且つそこへデータ及び指示を伝達するように連結された、特殊な用途又は汎用用途であり得る、少なくとも一つのプログラム可能なプロセッサを含むプログラム可能なシステム上で実行可能及び/又は解読可能である、一つ以上のコンピュータプログラムでの実装を含むことができる。プログラム可能なシステム又はコンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含むことができる。クライアント及びサーバは、一般的には、互いに離れており、典型的には通信ネットワークを通じて作用する。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行され、クライアント-サーバの結びつきを互いに持つコンピュータプログラムによって発生する。
【0226】
上記コンピュータプログラムは、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、アプリケーション、コンポーネント又はコードとも呼ばれ得、プログラム可能なプロセッサ用の機械語命令を含む。上記コンピュータプログラムは、高水準手続き型言語、オブジェクト指向プログラミング言語、関数型プログラミング言語、論理型プログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械言語で実装され得る。本明細書で使用されるとき、用語「機械可読媒体」は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、及びプログラム可能論理回路(PLD)などの、機械可読信号として機械語命令を受信する機械可読媒体を含むプログラム可能なプロセッサに機械語命令及び/又はデータを提供するために使用される、任意のコンピュータプログラム製品、装置及び/又はデバイスについて言及する。用語「機械可読信号」は、プログラム可能なプロセッサに機械語命令及び/又はデータを提供するために使用される任意の信号について言及する。機械可読媒体は、例えば一時的でないソリッドステートメモリ若しくは磁気ハードドライブ又は任意の同等の記憶媒体のときのように、そのような機械語命令を非一時的に格納できる。機械可読媒体は、その代わりに又は加えて、例えば一つ以上の物理プロセッサコアに関連付けられたプロセッサのキャッシュ又はその他のランダムアクセスメモリのときのように、そのような機械語命令を一時的な方法で格納することができる。
【0227】
ユーザとの対話処理を提供するために、本明細書に記載されている本主題の一つ以上の態様又は特徴は、例えばユーザへの情報を表示するためのブラウン管(CRT)又は液晶ディスプレイ(LCD)又は発光ダイオード(LED)モニタのような表示デバイス、キーボード、及び例えばユーザがコンピュータへ入力を提供できるマウス又はトラックボールのようなポインティングデバイスを有するコンピュータ上に実装され得る。その他の種類のデバイスが、同様にユーザと任意の対話処理を提供するために使用され得る。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、例えば視覚フィードバック、聴覚フィードバック又は触覚フィードバックのような、任意の形態の感覚フィードバックであり得る。ユーザからの入力は、音響、音声又は触覚入力を含むがこれらに限定されるわけではない、任意の形態で受信されてもよい。その他の想定される入力デバイスは、タッチスクリーン又は単一点若しくは多点の抵抗性若しくは容量性のトラックパッドのようなその他のタッチセンサ式のデバイス、音声認識ハードウェア及びソフトウェア、光学スキャナ、光学ポインタ、デジタル画像取込デバイス、並びに関連解読ソフトウェア並びにそれに類するものを含むがこれらに限定されるわけではない。
【0228】
本明細書に含まれた実施例及び図は、限定するものではなく例示として、本発明の主題が実施され得る特定の実施形態を示す。記載されているように、構造的及び論理的な置換及び変更が、本開示の請求の範囲から逸脱することなく行われ得るように、その他の実施形態がそこから利用され、導き出されてもよい。本発明の主題のそのような実施形態は、一つ以上が、実際に、開示される場合、任意の単一の発明又は発明の概念へ本出願の範囲の自発的な限定を意図することなく、ただ単に便宜上の用語「発明」によって、個々に又は集合的に本明細書で参照され得る。したがって、特定の実施形態が、本明細書で説明され、記載されてきたが、同じ目的を達成するように算出された任意の配置は、示されている特定の実施形態の代わりに使用され得る。本開示は、様々な実施形態の任意の及び全ての適合又は変形に及ぶように意図されている。上記実施形態、及び本明細書にて具体的に記載されていないその他の実施形態の組み合わせは、上記説明を検討すると当業者には明らかである。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラと1つ以上の気化器本体接点とを有する気化器本体とともに使用するカートリッジであって、該カートリッジは、
気化可能な材料と、
前記気化可能な材料を加熱する抵抗加熱器であって、周囲温度での前記抵抗加熱器の電気抵抗を示す基準抵抗を有する抵抗加熱器と、
前記カートリッジについての情報をコード化しているカートリッジメモリであって、コード化された前記情報には前記基準抵抗が含まれ、前記カートリッジメモリが前記コントローラとともにデータ交換回路を形成した際に、コード化された前記情報が前記気化器本体の前記コントローラによって読み取り可能とされる、カートリッジメモリと、
前記カートリッジが前記気化器本体に結合された際に、前記気化器本体の1つ以上の前記気化器本体接点に接するように構成された1つ以上のカートリッジ接点と、
を備える、カートリッジ。
【請求項2】
1つ以上の前記カートリッジ接点は、1つ以上の前記気化器本体接点に接した際に、電源回路を形成するようにさらに構成されており、前記電源回路を介して、前記気化器本体の前記コントローラが、前記気化器本体の電源からの電力潮流を調整して、前記抵抗加熱器が前記気化可能な材料を加熱する温度を制御する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記電源回路は、前記カートリッジメモリに接続するHブリッジ回路を構成しており、前記Hブリッジ回路は、1つ以上の前記カートリッジ接点が1つ以上の前記気化器本体接点に接した際に、1つ以上の前記カートリッジ接点を介する入力を調整するように構成される、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記カートリッジメモリは電気的消去・プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)を備え、前記電源回路は前記EEPROMに接続された整流回路を備え、前記整流回路は、1つ以上の前記カートリッジ接点が1つ以上の前記気化器本体接点に係合された際に、1つ以上の前記カートリッジ接点を介した入力を調整するように構成される、請求項2又は3に記載のカートリッジ。
【請求項5】
1つ以上の前記カートリッジ接点は、1つ以上の前記気化器本体接点に接した際に、データ交換回路を形成するようにさらに構成されており、前記データ交換回路を介して、データが前記カートリッジメモリと前記コントローラとの間で伝わる、請求項1から4のいずれか1項に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記カートリッジメモリは読み取り可能及び書き込み可能であり、前記カートリッジメモリは、前記コントローラによって書き込まれた、前記カートリッジの使用履歴データを備えるデータを格納するように構成され、前記使用履歴データには、前記カートリッジの使用数、前記カートリッジの使用期間、及び前記カートリッジに適用される設定温度のうちの1つ以上が含まれる、請求項1から5のいずれか1項に記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記気化器本体が1つ以上の前記カートリッジ接点にエネルギを与えていない際に、前記カートリッジメモリに電力を与えるように構成される容量性回路をさらに備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のカートリッジ。
【請求項8】
前記カートリッジメモリでコード化された前記基準抵抗は、前記カートリッジと前記気化器本体との間の電気的接続が容認可能かという点、前記カートリッジと前記気化器本体との間の抵抗測定回路が正常に機能しているかという点、及び前記抵抗加熱器の前記基準抵抗が、前記カートリッジが組み立てられるか満たされてから変化しているかという点の少なくとも1つを示す、請求項1から7のいずれか1項に記載のカートリッジ。
【請求項9】
コード化された前記情報は、カートリッジ特有の識別をさらに備える、請求項1から8のいずれか1項に記載のカートリッジ。
【請求項10】
コード化された前記情報は、前記気化可能な材料の認証、前記カートリッジ内の前記気化可能な材料の濃度及び/又は量、前記カートリッジの使用履歴、及び前記カートリッジとともに使用するのに好適な設定温度のうちの1つ以上に関連するパラメータをさらに備える、請求項1から9のいずれか1項に記載のカートリッジ。
【請求項11】
気化器本体とカートリッジとを備える気化器であって、
前記気化器本体は、
電源と、
コントローラと、
前記コントローラに接続する1つ以上の気化器本体接点と、を備え、
前記カートリッジは、
カートリッジメモリと、
気化可能な材料と、
前記気化可能な材料を加熱するように構成された抵抗加熱器と、
前記カートリッジが前記気化器本体に結合された際に、前記気化器本体の1つ以上の前記気化器本体接点に接するように構成された1つ以上のカートリッジ接点と、を備え、
前記抵抗加熱器は、周囲温度での前記抵抗加熱器の電気抵抗を示す基準抵抗を有し、
前記カートリッジメモリは、前記カートリッジについての情報をコード化しており、コード化された前記情報には前記基準抵抗が含まれ、
前記コントローラは、前記カートリッジメモリが前記コントローラとともにデータ交換回路を形成した際に、前記カートリッジメモリからのコード化された前記情報を読み取るステップを実行するように構成される、気化器。
【請求項12】
1つ以上の前記カートリッジ接点は、1つ以上の前記気化器本体接点に接した際に、電源回路を形成するように構成されており、前記電源回路を介して、前記気化器本体の前記コントローラが、前記気化器本体の前記電源からの電力潮流を調整して、前記抵抗加熱器が前記気化可能な材料を加熱する温度を制御する、請求項11に記載の気化器。
【請求項13】
1つ以上の前記カートリッジ接点は、1つ以上の前記気化器本体接点に接した際に、前記データ交換回路を形成するように構成されており、前記データ交換回路を介して、データが前記コントローラと前記カートリッジメモリとの間で伝わる、請求項11又は12に記載の気化器。
【請求項14】
前記カートリッジメモリは、読み取り可能及び書き込み可能であり、前記コントローラによって前記カートリッジメモリに書き込まれたデータを格納するように構成される、請求項11から13のいずれか1項に記載の気化器。
【請求項15】
前記コントローラによって前記カートリッジメモリに書き込まれた前記データは、前記カートリッジの使用履歴データを備える、請求項14に記載の気化器。
【請求項16】
前記使用履歴データには、前記カートリッジの使用数が含まれる、請求項15に記載の気化器。
【請求項17】
前記使用履歴データには、前記カートリッジの使用期間が含まれる、請求項15又は16に記載の気化器。
【請求項18】
前記使用履歴データには、前記カートリッジが使用されている間に適用される設定温度の少なくとも1つが含まれる、請求項15から17のいずれか1項に記載の気化器。
【請求項19】
カートリッジを気化器本体に結合するステップであって、前記カートリッジは、カートリッジメモリと、気化可能な材料と、前記気化可能な材料を加熱するように構成された抵抗加熱器と、1つ以上のカートリッジ接点とを備え、前記気化器本体は、電源と、コントローラと、プロセッサに接続する1つ以上の気化器本体接点と、を備え、前記結合するステップは、前記気化器本体の1つ以上の気化器本体接点の少なくとも1つを、前記カートリッジの1つ以上のカートリッジ接点に接触させるステップを含み、前記抵抗加熱器は、周囲温度での前記抵抗加熱器の電気抵抗を示す基準抵抗を有し、前記カートリッジメモリは、前記カートリッジについての情報をコード化しており、かつ、前記情報には前記基準抵抗が含まれる、ステップと、
前記カートリッジメモリが前記コントローラとともにデータ交換回路を形成した際に、前記カートリッジメモリからの前記情報を前記コントローラを介して読み取るステップとを備える、気化器を制御するための方法。
【請求項20】
1つ以上の前記カートリッジ接点を1つ以上の前記気化器本体接点に接触させるステップには、データが前記カートリッジメモリと前記コントローラとの間で伝わるようにするデータ交換回路を形成するステップが含まれる、請求項19に記載の気化器を制御するための方法。
【請求項21】
カートリッジメモリからのコード化された前記情報に、1つ以上のプロセッサを介してアクセスするステップと、
コード化された前記情報に基づいて、1つ以上の前記プロセッサを介してユーザインターフェースを生成するステップと、
前記1つ以上のプロセッサを介して、前記ユーザインターフェースをディスプレイに表示するステップと、
前記ユーザインターフェースとのユーザの対話処理によって、ユーザ入力を受信するステップと、
前記ユーザ入力に従う1つ以上のパラメータを、1つ以上の前記プロセッサを介して決定するステップと、
前記気化器本体を1つ以上の前記パラメータに一致するように動作させるステップと、
をさらに備える、請求項19又は20に記載の気化器を制御するための方法。
【請求項22】
前記コントローラを介して、前記カートリッジメモリに書き込まれたデータを格納するステップであって、前記データは前記カートリッジの使用履歴データを備え、前記使用履歴データには、前記カートリッジの使用数、前記カートリッジの使用期間、及び前記カートリッジに適用される設定温度のうちの1つ以上が含まれる、請求項19から21のいずれか1項に記載の気化器を制御するための方法。
【外国語明細書】