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特開2023-103310接着剤組成物およびそれを形成する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103310
(43)【公開日】2023-07-26
(54)【発明の名称】接着剤組成物およびそれを形成する方法
(51)【国際特許分類】
   C09J 133/00 20060101AFI20230719BHJP
   C09J 151/00 20060101ALI20230719BHJP
   C09J 11/08 20060101ALI20230719BHJP
   C09J 4/02 20060101ALI20230719BHJP
   C08F 265/06 20060101ALI20230719BHJP
【FI】
C09J133/00
C09J151/00
C09J11/08
C09J4/02
C08F265/06
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023076203
(22)【出願日】2023-05-02
(62)【分割の表示】P 2021538087の分割
【原出願日】2019-12-19
(31)【優先権主張番号】62/786,016
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ニッキー
(72)【発明者】
【氏名】ゲイディー、オリビア
(72)【発明者】
【氏名】ライ、チョウン - ホウン
(72)【発明者】
【氏名】キュイ、ユボ
(72)【発明者】
【氏名】ゴードン、ジェイムズ エヌ.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】数年の曝露後であっても熱可塑性オレフィン上で高い全体性能を保持する感圧性接着剤を提供する。
【解決手段】接着剤は、接着剤構造体および接着剤組成物を含み得る。接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。接着剤組成物は、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマイクロモノマー成分と、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み得る。マクロモノマー成分は、少なくとも1000g/molの重量平均分子量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤構造体および接着剤組成物を含む接着剤であって、前記接着剤構造体が、グラフ
トコポリマーを含み、前記接着剤組成物が、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマ
クロモノマー成分と、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下
の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以
下の粘着付与剤成分と、を含み、
前記マクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平均分子量を有し

前記マクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)
を有する、接着剤。
【請求項2】
前記接着剤構造体の前記グラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含
み、前記主鎖部分が、前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、前記グラフト側鎖
部分が、前記マクロモノマー成分を含む、請求項1に記載の接着剤。
【請求項3】
前記接着剤構造体の前記グラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して形成される、
請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%
および約10重量%以下のモノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエ
チレン性不飽和官能性モノマーを含む、モノマー成分a1と、
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%お
よび約99重量%以下のモノマー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、
モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、請求項1または2に
記載の接着剤。
【請求項5】
前記モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル
酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマ
ー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミ
ノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する
窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマーを含む、
請求項4に記載の接着剤。
【請求項6】
前記モノマー成分a2が、式C=C(R)(COOR)のアクリル酸エステルを含
み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメ
チルである、請求項4に記載の接着剤。
【請求項7】
前記マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アクリルモノマ
ーを含み、前記マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合される
ことが可能である、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項8】
前記粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、
もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1または2に記
載の接着剤。
【請求項9】
接着剤を形成する方法であって、前記方法が、
プレ接着剤混合物を提供することであって、前記プレ接着剤混合物が、
前記プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および約40重量%
以下のプレ接着剤マクロモノマー成分であって、少なくとも約1000g/molの分子
重量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度を有する、プレ接着剤マクロモノマー
成分と、
前記プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量
%以下のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aであって、約20℃以下のガラス
転移温度(Tg)を有する、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、
前記プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重
量%以下のプレ接着剤粘着付与剤成分と、を含む、提供することと、
前記プレ接着剤混合物を混合することと、
前記接着剤を形成するために、前記プレ接着剤混合物を重合することであって、前記接
着剤が、接着剤構造体および接着剤組成物を含み、前記接着剤構造体が、グラフトコポリ
マーを含む、重合することと、を含む、方法。
【請求項10】
前記プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、
前記プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0
.1重量%および約10重量%以下のプレ接着剤モノマー成分a1であって、ペンダント
水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む、プレ接着剤モノマー成分a
1と、
前記プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約8
0重量%および約99重量%以下のプレ接着剤モノマー成分a2であって、エチレン性不
飽和モノマーを含む、プレ接着剤モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生
成物を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記プレ接着剤モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、
メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アク
リルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または
第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド
基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマ
ーを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記プレ接着剤モノマー成分a2が、式C=C(R)(COOR)を有するアクリ
ル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R
2が、Hまたはメチルである、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記プレ接着剤マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アク
リルモノマーを含み、前記プレ接着剤マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセ
スにおいて重合されることが可能である、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記プレ接着剤粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、
テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、請求項9に
記載の方法。
【請求項15】
単層フォームテープであって、
接着剤内に中空の微小球を含む、フォームコアを含み、前記接着剤が、接着剤構造体
および接着剤組成物を含み、前記接着剤構造体が、グラフトコポリマーを含み、前記接着
剤組成物が、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマ
クロモノマー成分と、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下
の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以
下の粘着付与剤成分と、を含み、
前記マクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平均分子量を有し

前記マクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)
を有する、単層フォームテープ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、接着剤組成物およびそれを形成する方法に関する。本開示は、接着剤組成物
を含むフォームテープおよびそれを形成する方法にさらに関する。
【背景技術】
【0002】
感圧性接着剤は、多くの産業および消費者市場において様々な基材を取り付けるために
使用される。特定の用途に応じて、感圧性接着剤は、単一層または多層のいずれかに設計
され得る。基材は、同様の性質、または非常に異なる性質ものであり得る。全く異なる性
質の基材は、特に、一方の側面上の基材がポリプロピレンおよびポリプロピレン/エチレ
ンプロピレンジエンターポリマーを含む、熱可塑性オレフィンから作製されるとき、取り
付けることがより困難となる傾向がある。典型的に、これらの熱可塑性材料用に設計され
た感圧性接着剤は、十分な凝集強度ならびに長期安定性に欠ける傾向がある。これらの問
題は、感圧性接着剤が、高い接着力および高い凝集性の両方を保有することを必要とし、
事実上長年にわたり要素に曝されることが予測されるような用途においてより重要となる
。したがって、数年の曝露後であっても熱可塑性オレフィン上で高い全体性能を保持する
感圧性接着剤を開発することが強く求められる。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様によれば、接着剤は、接着剤構造体および接着剤組成物を含み得る。接着剤
構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。接着剤組成物は、接着剤組成物の総重量に対
して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマイクロモノマー成分と、接着剤組
成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アク
リル系ポリマー成分Aと、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%お
よび約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み得る。マクロモノマー成分は、少なく
とも1000g/molの重量平均分子量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度
(Tg)を有し得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下のガラス転移
温度(Tg)を有し得る。
【0004】
さらに別の態様によれば、接着剤を形成する方法は、プレ接着剤混合物を提供すること
と、プレ接着剤混合物を混合することと、接着剤を形成するために、プレ接着剤混合物を
重合することと、を含み得る。プレ接着剤混合物は、プレ接着剤混合物の総重量に対して
、少なくとも約1重量%および40重量%以下のプレ接着剤マイクロモノマー成分と、プ
レ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下のプ
レ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少
なくとも約0.1重量%および約30重量%以下のプレ接着剤粘着付与剤成分と、を含み
得る。プレ接着剤マクロモノマー成分は、少なくとも1000g/molの重量平均分子
量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。プレ接着剤(メタ
)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。プ
レ接着剤混合物を重合することによって形成される接着剤は、接着剤構造体および接着剤
組成物を含み得る。接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。
【0005】
さらに別の態様によれば、単層フォームテープは、接着剤内に中空の微小球を含む、フ
ォームコアを含み得る。接着剤は、接着剤構造体および接着剤組成物を含み得る。接着剤
構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。接着剤組成物は、接着剤組成物の総重量に対
して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマイクロモノマー成分と、接着剤組
成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アク
リル系ポリマー成分Aと、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%お
よび約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み得る。マクロモノマー成分は、少なく
とも1000g/molの重量平均分子量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度
(Tg)を有し得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下のガラス転移
温度(Tg)を有し得る。
【0006】
さらに別の態様によれば、フォームテープは、フォームコア、およびフォームコアの第
1の表面を覆う第1の接着剤の第1の接着剤層を含み得る。フォームコアは、フォーム材
料内に中空の微小球を含み得る。第1の接着剤は、第1の接着剤構造体および第1の接着
剤組成物を含み得る。第1の接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。第1の接
着剤組成物は、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40
重量%以下の第1のマイクロモノマー成分と、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少
なくとも約50重量%および約98重量%以下の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分
Aと、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重
量%以下の第1の粘着付与剤成分と、を含み得る。第1のマクロモノマー成分は、少なく
とも1000g/molの重量平均分子量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度
(Tg)を有し得る。第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下のガラ
ス転移温度(Tg)を有し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態は、例として例解されており、添付の図面に限定されない。
【0008】
図1】本明細書に記載の実施形態による、接着剤組成物形成方法を示す図を含む。
図2】本明細書に記載の実施形態により形成された単層フォームテープの構成を示す例解図を含む。
図3】本明細書に記載の実施形態により形成された単一の接着剤層を有するフォームテープの構成を示す例解図を含む。
図4】本明細書に記載の実施形態により形成された2つの接着剤層を有するフォームテープの構成を示す例解図を含む。
【0009】
当業者は、図中の要素が単純化および明瞭化のために示されており、必ずしも縮尺どお
りに描かれていないことを理解している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の考察は、本教示の具体的な実装および実施形態に焦点を合わせるであろう。詳細
な説明は、ある特定の実施形態を説明するのを助けるために提供されており、本開示およ
び本教示の範囲または適用性に対する限定として解釈されるべきではない。他の実施形態
を、本明細書に提供された本開示および本教示に基づいて使用することができることが理
解されるであろう。
【0011】
用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含
む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、
「有する(having)」、またはその任意の他の変形は、非排他的包含を含むことを
意図する。例えば、特徴のリストを備える方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの
特徴のみに限定されず、そのような方法、物品、または装置に明示的にリスト化されない
かまたは固有ではない他の特徴を含んでもよい。さらに、明示的にそうではないことが述
べられていない限り、「または(or)」は、包含的な「または」を指し、排他的な「ま
たは」を意味しない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか1つによって満たされ
る。Aは真(または存在する)かつBは偽(または存在しない)、Aは偽(または存在し
ない)かつBは真(または存在する)、およびAとBの両方が真(または存在する)であ
る。
【0012】
また、「1つ(a)」または「1つ(an)」の使用は、本明細書に記載の要素および
構成要素を説明するために用いられる。これは単に便宜上および本発明の範囲の一般的な
意味を与えるために行われる。本明細書は、他を意味することが明確でない限り、1つ、
少なくとも1つ、または複数も含む単数形、またはその逆を含むように読む必要がある。
例えば、本明細書で単一の物品が説明される場合、単一の物品の代わりに複数の物品が使
用され得る。同様に、本明細書で複数の物品が説明される場合、それら複数の物品に代え
て単一の物品が使用され得る。
【0013】
本明細書に記載の実施形態は、概して、接着剤組成物および接着剤組成物を形成する方
法、より具体的には、優れた接着剤特性を有する接着剤組成物およびそれを形成する方法
に関する。
【0014】
例解目的のために、図1は、本明細書に記載の特定の実施形態に従う接着剤組成物形成
方法100を示す図を含む。接着剤組成物形成方法100は、プレ接着剤混合物を提供す
る、第1の工程110と、プレ接着剤混合物を混合する第2の工程120と、接着剤組成
物を形成するためにプレ接着剤混合物を重合する第3の工程130と、を含み得る。
【0015】
第1の工程110を参照すると、ある実施形態によれば、プレ接着剤混合物は、プレ接
着剤マクロモノマー成分、混合物に添加される前に部分的に重合されるプレ接着剤(メタ
)アクリル系ポリマー成分A、およびプレ接着剤粘着付与剤成分を含み得る。
【0016】
特定の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、高いガラス転移温度(T
g)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノ
マー成分は、フォックス式によって推定されるように特定のガラス転移温度を有し得る。
例えば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、少なくとも約40℃、例えば、少なくとも約
45℃、または少なくとも約50℃、または少なくとも約55℃、または少なくとも約6
0℃、または少なくとも約65℃、または少なくとも約70℃、または少なくとも約75
℃、または少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約95℃
、または少なくとも約100℃、または少なくとも約105℃、または少なくとも約11
0℃、または少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約
125℃、またはさらに少なくとも約130℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。プ
レ接着剤マクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述の値のいずれかの間の範囲内にあ
り得る。プレ接着剤マクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の
任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0017】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、特定の分子量を有し
得る。例えば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、少なくとも約1,000g/mol、
例えば、少なくとも約5,000g/mol、または少なくとも約10,000g/mo
l、または少なくとも約15,000g/mol、または少なくとも約20,000g/
mol、または少なくとも約25,000g/mol、または少なくとも約30,000
g/molの分子量を有し得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマ
ー成分は、約100,000g/mol以下、例えば、約75,000g/mol以下、
または約50,000g/mol以下の分子量を有し得る。プレ接着剤マクロモノマー成
分の分子量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解される
であろう。プレ接着剤マクロモノマー成分は上述の任意の最小値と最大値との間の任意の
値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0018】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤混合物は、特定の含有量のプレ接着剤マクロ
モノマー成分を含み得る。例えば、プレ接着剤混合物中のプレ接着剤マクロモノマー成分
の含有量は、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、例えば、
少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.
0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または
少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10
.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、
または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約またはさらに少なくとも約20
.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤混合物中のプレ接着剤
マクロモノマー成分の含有量は、プレ接着剤の総重量に対して、約40.0重量%以下、
例えば、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または
約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重
量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下
、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または
約26重量%以下、またはさらに約25重量%以下であり得る。プレ接着剤混合物中のプ
レ接着剤マクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内に
あり得ることが理解されるであろう。プレ接着剤混合物中のプレ接着剤マクロモノマー成
分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理
解されるであろう。
【0019】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、可逆的な不活性化ラ
ジカル重合(RDRP)または制御ラジカル重合(CRP)技術の使用を通じて有利に合
成され得、反応性官能基を含有し得る。これらの重合技術の例には、ニトロキシド介在ラ
ジカル重合(NMP)、可逆的な付加開裂連鎖移動重合(RAFT)、原子移動ラジカル
重合(ATRP)、およびコバルト介在触媒連鎖移動重合(CCT)が挙げられる。さら
に別の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、シクロヘキシルアクリレート、シクロ
へキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジ
シクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート、1-アダマンチル
アクリレート、1-アダマンチルメタクリレートなどのペンダント脂環式官能基を有する
、(メタ)アクリルモノマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マク
ロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、プ
レ接着剤マクロモノマー成分は、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが
可能であり得る。
【0020】
特定の実施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、低いガラ
ス転移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接
着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその
重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移
温度(Tg)を有し得る。例えば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約
20℃以下、例えば、約15℃以下、または、約10℃以下、または、約5℃以下、また
は、約0℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。プレ接着剤(メタ)アクリル系ポ
リマー成分Aは、上記のいずれかの値の間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう
。プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上述のいずれかの
値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0021】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤混合物は、特定の含有量のプレ接着剤(メタ
)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。例えば、プレ接着剤混合物中のプレ接着剤(メ
タ)アクリル系ポリマー成分Aは、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約5
0.0重量%、例えば、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、また
は少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約6
2重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少な
くとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量
%、またはさらに少なくとも約77重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、プ
レ接着剤混合物中のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、プレ接着
剤混合物の総重量に対して、約90.0重量%以下、例えば、約88重量%以下、または
約85重量%以下、または約83重量%以下、または約80重量%以下、またはさらに約
78重量%以下であり得る。プレ接着剤混合物中のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマ
ー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解
されるであろう。プレ接着剤混合物中のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの
含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解さ
れるであろう。
【0022】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、プレ
接着剤モノマー成分a1およびプレ接着剤モノマー成分a2の反応生成物を含み得る。
ある実施形態によれば、プレ接着剤モノマー成分a1は、エチレン性不飽和モノマーであ
り得る。ある実施形態によれば、エチレン性不飽和モノマーは、酸含有(メタ)アクリル
モノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒド
ロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、
第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2
級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択され得る。
【0023】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤モノマー成分a2は、アクリル酸エステルで
あり得る。さらに他の実施形態によれば、前記プレ接着剤モノマー成分a2が、式C=C
(R)(COOR)を有するアクリル酸エステルであり得、式中、R1が、1~24
個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである。
【0024】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定
の含有量のプレ接着剤モノマー成分a1を含み得る。例えば、プレ接着剤(メタ)アクリ
ル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー成分a1の含有量は、プレ接着剤(メタ)ア
クリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、例えば、少なく
とも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量
%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なく
とも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量
%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なく
とも約5.5重量%、またはさらに少なくとも約6.0重量%であり得る。さらに他の実
施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー
成分a1の含有量は、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、
約10重量%以下、例えば、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約
8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7
.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.
5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0
重量%以下、または約3.5重量%以下、またはさらに約3.0重量%以下であり得る。
プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー成分a1の含有量
は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。
プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー成分a1の含有量
は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるで
あろう。
【0025】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定
の含有量のプレ接着剤モノマー成分a2を含み得る。例えば、プレ接着剤(メタ)アクリ
ル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー成分a2の含有量は、プレ接着剤(メタ)ア
クリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、例えば、少なくと
も約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、また
は少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重
量%、または少なくとも約97重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接
着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー成分a2の含有量は、(
メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約99.0重量%以下であり得る。
(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小
値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポ
リマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任
意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0026】
ある実施形態によれば、プレ接着剤粘着付与剤成分は、C5、C9、C5/C9、ジシ
クロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせ
を含み得る。
【0027】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤混合物は、特定の含有量のプレ接着剤粘着付
与剤成分を含み得る。例えば、プレ接着剤混合物中のプレ接着剤粘着付与剤成分の含有量
は、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも0.1重量%、例えば、少なくとも
約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、
または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも
約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、
または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも
約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、
または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも
約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、
または少なくとも約9.5重量%、またはさらに少なくとも約10.0重量%であり得る
。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤混合物中のプレ接着剤粘着付与剤成分の含有
量は、プレ接着剤混合物の総重量に対して、約30重量%以下、例えば、約25重量%以
下、または約20重量%以下、または約18重量%以下、または約15重量%以下、また
は約13重量%以下、または約11重量%以下であり得る。プレ接着剤混合物中のプレ接
着剤粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得る
ことが理解されるであろう。プレ接着剤混合物中のプレ接着剤粘着付与剤成分の含有量は
、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであ
ろう。
【0028】
本明細書に記載の実施形態によって形成された接着剤を参照すると、接着剤は、特定の
接着剤組成物を含み得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤組成物は、マクロモノマ
ー成分、接着剤組成物に添加される前に部分的に重合される(メタ)アクリル系ポリマー
成分A、および粘着付与剤成分を含み得る。
【0029】
特定の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、高いガラス転移温度(Tg)を有す
るとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、構成モノ
マーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推
定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、マクロモノマー成
分は、少なくとも約40℃、例えば、少なくとも約45℃、または少なくとも約50℃、
または少なくとも約55℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約65℃、ま
たは少なくとも約70℃、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃、また
は少なくとも約85℃、または少なくとも約95℃、または少なくとも約100℃、また
は少なくとも約105℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、
または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、またはさらに少なくとも約
130℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。マクロモノマー成分のガラス転移温度は
、上述のいずれかの値の間の範囲内にあり得る。マクロモノマー成分のガラス転移温度は
、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0030】
さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、特定の分子量を有し得る。例え
ば、マクロモノマー成分は、少なくとも約1,000g/mol、例えば、少なくとも約
5,000g/mol、または少なくとも約10,000g/mol、または少なくとも
約15,000g/mol、または少なくとも約20,000g/mol、または少なく
とも約25,000g/mol、または少なくとも約30,000g/molの分子量を
有し得る。さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、約100,000g/
mol以下、例えば、約75,000g/mol以下、または約50,000g/mol
以下の分子量を有し得る。マクロモノマー成分の分子量は、上述の任意の最小値と最大値
との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。マクロモノマー成分は、上述の任
意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0031】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤組成物は、特定の含有量のマクロモノマー成
分を含み得る。例えば、接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、接着剤組成物
の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、例えば、少なくとも約3.0重量%、ま
たは少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約
6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、ま
たは少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも
約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重
量%、または少なくとも約またはさらに少なくとも約20.0重量%であり得る。さらに
他の実施形態によれば、接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、接着剤組成物
の総重量に対して、約40.0重量%以下、例えば、約39重量%以下、または約38重
量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下
、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または
約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重
量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、またはさらに約25重量
%以下であり得る。接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小
値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤組成物中のマク
ロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得るこ
とがさらに理解されるであろう。
【0032】
さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、可逆的な不活性化ラジカル重合
(RDRP)または制御ラジカル重合(CRP)技術の使用を通じて有利に合成され得、
反応性官能基を含有し得る。これらの重合技術の例には、ニトロキシド介在ラジカル重合
(NMP)、可逆的な付加開裂連鎖移動重合(RAFT)、原子移動ラジカル重合(AT
RP)、およびコバルト介在触媒連鎖移動重合(CCT)が挙げられる。さらに別の実施
形態によれば、マクロモノマー成分は、シクロヘキシルアクリレート、シクロへキシルメ
タクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペン
タニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート、1-アダマンチルアクリレー
ト、1-アダマンチルメタクリレートなどのペンダント脂環式官能基を有する、(メタ)
アクリルモノマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー
成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マ
クロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、
マクロモノマー成分は、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能であ
り得る。
【0033】
特定の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、低いガラス転移温度
(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル
系ポリマー成分Aは、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づ
いて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得
る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下、例えば、約15℃以
下、または、約10℃以下、または、約5℃以下、または、約0℃以下のガラス転移温度
(Tg)を有し得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上記のい
ずれかの値の間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポリ
マー成分Aのガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさ
らに理解されるであろう。
【0034】
さらに他の実施形態によれば、接着剤組成物は、特定の含有量の(メタ)アクリル系ポ
リマー成分Aを含み得る。例えば、接着剤組成物中の(メタ)アクリル系ポリマー成分A
の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50.0重量%、例えば、少
なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%
、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくと
も約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、
または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、またはさらに少なくと
も約77重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤組成物中の(メタ)ア
クリル系ポリマー成分Aの含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、約90.0重量%
以下、例えば、約88重量%以下、または約85重量%以下、または約83重量%以下、
または約80重量%以下、またはさらに約78重量%以下であり得る。接着剤組成物中の
(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範
囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤組成物中の(メタ)アクリル系ポリマ
ー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさ
らに理解されるであろう。
【0035】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、モノマー成分a
1およびモノマー成分a2の反応生成物を含み得る。
【0036】
ある実施形態によれば、モノマー成分a1は、エチレン性不飽和モノマーであり得る。
ある実施形態によれば、エチレン性不飽和モノマーは、酸含有(メタ)アクリルモノマー
(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含
有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、
第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、また
は第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択され得る。
【0037】
さらに他の実施形態によれば、モノマー成分a2は、アクリル酸エステルであり得る。
さらに他の実施形態によれば、モノマー成分a2は、式C=C(R)(COOR)を
有するアクリル酸エステルであり得、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキ
ル基であり、R2が、Hまたはメチルである。
【0038】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量の
モノマー成分a1を含み得る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー
成分a1の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも
約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%
、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくと
も約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%
、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくと
も約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、またはさらに少なくとも約6.0
重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中
のモノマー成分a1の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、
約10重量%以下、例えば、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約
8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7
.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.
5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0
重量%以下、または約3.5重量%以下、またはさらに約3.0重量%以下であり得る。
(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小
値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポ
リマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任
意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0039】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量の
接着前モノマー成分a2を含み得る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモ
ノマー成分a2の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少な
くとも約80重量%、例えば、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%
、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約
92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%であり得る
。さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a
2の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約99.0重量%
以下であり得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、
上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メ
タ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と
最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0040】
ある実施形態によれば、粘着付与剤成分は、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタ
ジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含み得る
【0041】
さらに他の実施形態によれば、接着剤組成物は、特定の含有量の粘着付与剤成分を含み
得る。例えば、接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対
して、少なくとも0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも
約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、
または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも
約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、
または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも
約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、
または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも
約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、
またはさらに少なくとも約10.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、接
着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、約30重量
%以下、例えば、約25重量%以下、または約20重量%以下、または約18重量%以下
、または約15重量%以下、または約13重量%以下、または約11重量%以下であり得
る。接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の
範囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量
は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるで
あろう。
【0042】
本明細書に記載の実施形態によって形成された接着剤を参照すると、接着剤は、特定の
接着剤構造体を含み得る。ある実施形態によれば、接着剤構造体は、グラフトコポリマー
を含み得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤構造体のグラフトコポリマーは、主鎖
部分およびグラフト側鎖部分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリ
マーの主鎖部分は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。さらに他の実施形態
によれば、グラフトコポリマーのグラフト側鎖部分は、マクロモノマー成分を含み得る。
さらに他の実施形態によれば、接着剤構造体は、放射線開始重合を介して形成され得る。
【0043】
さらに他の実施形態によれば、本明細書に記載の実施形態により形成された接着剤は、
基材上の接着剤層として適用されて、テープを形成する。より具体的な実施形態によれば
、テープの基材は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポ
リフェニレンサルファイド、エチレンテトラフルオロエチレン、フッ素化エチレンプロピ
レン、アルミニウム箔、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、任意の材
料を含み得る。
【0044】
単層フォームテープを参照すると、本明細書に記載の実施形態は、概して、本明細書に
記載の実施形態により形成された接着剤を含む、単層フォームにさらに関し得る。
【0045】
例解目的のために、図2は、本明細書に記載の実施形態により形成された単層フォーム
テープ200の構成を示す例解図を含む。図2に示されるように、単層フォームテープ2
00は、フォームコア210を含み得る。フォームコア210は、接着剤230内の中空
の微小球220を含み得る。
【0046】
ある実施形態によれば、単層フォームテープ200は、特定の厚さを有し得る。例えば
、単層フォームテープ200は、少なくとも約0.125mm、例えば、少なくとも約0
.13mm、または少なくとも約0.135mm、または少なくとも約0.14mm、ま
たは少なくとも約0.145mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも
約0.155mm、または少なくとも約0.16mm、または少なくとも約0.165m
m、または少なくとも約0.17mm、または少なくとも約0.175mm、またはさら
に少なくとも約0.18mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、単層フォ
ームテープ200は、約0.25mm以下、例えば、約0.245mm以下、または約0
.24mm以下、または約0.235mm以下、または約0.23mm以下、または約0
.225mm以下、または約0.22mm以下、または約0.215mm以下、または約
0.21mm以下、または約0.205mm以下、または約0.20mm以下、または約
0.195mm以下、または約0.19mm以下、または約0.185mm以下の厚さを
有し得る。単層フォームテープ200の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の範
囲内であり得ることが理解されるであろう。単層フォームテープ200の厚さは、上述の
任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0047】
ある実施形態によれば、フォームコア210は、特定の厚さを有し得る。例えば、フォ
ームコア210は、少なくとも約0.125mm、例えば、少なくとも約0.13mm、
または少なくとも約0.135mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくと
も約0.145mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.155
mm、または少なくとも約0.16mm、または少なくとも約0.165mm、または少
なくとも約0.17mm、または少なくとも約0.175mm、またはさらに少なくとも
約0.18mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、フォームコア210は
、約0.25mm以下、例えば、約0.245mm以下、または約0.24mm以下、ま
たは約0.235mm以下、または約0.23mm以下、または約0.225mm以下、
または約0.22mm以下、または約0.215mm以下、または約0.21mm以下、
または約0.205mm以下、または約0.20mm以下、または約0.195mm以下
、または約0.19mm以下、または約0.185mm以下の厚さを有し得る。フォーム
コア210の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解
されるであろう。フォームコア210の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の任
意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0048】
特定の実施形態によれば、中空の微小球220は、特定の材料であり得る。例えば、中
空の微小球220は、ガラスビーズであり得る。さらに他の実施形態によれば、中空の微
小球220は、重合微小球であってもよい。さらに他の実施形態によれば、中空の微小球
220は、ガラスビーズおよび重合微小球であり得る。
【0049】
本明細書に記載の実施形態により形成された接着剤230を参照すると、接着剤230
は、特定の接着剤組成物を含み得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着
剤組成物は、マクロモノマー成分、接着剤230の接着剤組成物に添加される前に部分的
に重合される(メタ)アクリル系ポリマー成分A、および粘着付与剤成分を含み得る。
【0050】
特定の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、高いガラス転移温度(Tg)を有す
るとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、構成モノ
マーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推
定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、マクロモノマー成
分は、少なくとも約40℃、例えば、少なくとも約45℃、または少なくとも約50℃、
または少なくとも約55℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約65℃、ま
たは少なくとも約70℃、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃、また
は少なくとも約85℃、または少なくとも約95℃、または少なくとも約100℃、また
は少なくとも約105℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、
または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、またはさらに少なくとも約
130℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。マクロモノマー成分のガラス転移温度は
、上述のいずれかの値の間の範囲内にあり得る。マクロモノマー成分のガラス転移温度は
、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0051】
さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、特定の分子量を有し得る。例え
ば、マクロモノマー成分は、少なくとも約1,000g/mol、例えば、少なくとも約
5,000g/mol、または少なくとも約10,000g/mol、または少なくとも
約15,000g/mol、または少なくとも約20,000g/mol、または少なく
とも約25,000g/mol、または少なくとも約30,000g/molの分子量を
有し得る。さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、約100,000g/
mol以下の分子量、例えば、約75,000g/mol以下、または約50,000g
/mol以下を有し得る。マクロモノマー成分の分子量は、上述の任意の最小値と最大値
との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。マクロモノマー成分は、上述の任
意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0052】
さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物は、特定の含有量のマクロ
モノマー成分を含み得る。例えば、接着剤230の接着剤組成物中のマクロモノマー成分
の含有量は、接着剤230の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%
、例えば、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なく
とも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量
%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なく
とも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.
0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約またはさらに少なく
とも約20.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤
組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、約40.0
重量%以下、例えば、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%
以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、ま
たは約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約3
0重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%
以下、または約26重量%以下、またはさらに約25重量%以下であり得る。接着剤23
0の接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との
間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤230の接着剤組成物中のマク
ロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得るこ
とがさらに理解されるであろう。
【0053】
さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、可逆的な不活性化ラジカル重合
(RDRP)または制御ラジカル重合(CRP)技術の使用を通じて有利に合成され得、
反応性官能基を含有し得る。これらの重合技術の例には、ニトロキシド介在ラジカル重合
(NMP)、可逆的な付加開裂連鎖移動重合(RAFT)、原子移動ラジカル重合(AT
RP)、およびコバルト介在触媒連鎖移動重合(CCT)が挙げられる。さらに別の実施
形態によれば、マクロモノマー成分は、シクロヘキシルアクリレート、シクロへキシルメ
タクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペン
タニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート、1-アダマンチルアクリレー
ト、1-アダマンチルメタクリレートなどのペンダント脂環式官能基を有する、(メタ)
アクリルモノマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー
成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マ
クロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、
マクロモノマー成分は、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能であ
り得る。
【0054】
特定の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、低いガラス転移温度
(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル
系ポリマー成分Aは、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づ
いて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得
る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下、例えば、約15℃以
下、または、約10℃以下、または、約5℃以下、または、約0℃以下のガラス転移温度
(Tg)を有し得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上記のい
ずれかの値の間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポリ
マー成分Aのガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさ
らに理解されるであろう。
【0055】
さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物は、特定の含有量の(メタ
)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。例えば、接着剤230の接着剤組成物中の(メ
タ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、接着剤230の接着剤組成物の総重量に対し
て、少なくとも約50.0重量%、例えば、少なくとも約52重量%、または少なくとも
約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、ま
たは少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67
重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少
なくとも約75重量%、またはさらに少なくとも約77重量%であり得る。さらに他の実
施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物中の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの
含有量は、接着剤230の接着剤組成物の総重量に対して、約90.0重量%以下、例え
ば、約88重量%以下、または約85重量%以下、または約83重量%以下、または約8
0重量%以下、またはさらに約78重量%以下であり得る。接着剤230の接着剤組成物
中の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間
の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤230の接着剤組成物中の(メタ
)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値
であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0056】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、モノマー成分a
1およびモノマー成分a2の反応生成物を含み得る。
【0057】
ある実施形態によれば、モノマー成分a1は、エチレン性不飽和モノマーであり得る。
ある実施形態によれば、エチレン性不飽和モノマーは、酸含有(メタ)アクリルモノマー
(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含
有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、
第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、また
は第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択され得る。
【0058】
さらに他の実施形態によれば、モノマー成分a2は、アクリル酸エステルであり得る。
さらに他の実施形態によれば、モノマー成分a2は、式C=C(R)(COOR)を
有するアクリル酸エステルであり得、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキ
ル基であり、R2が、Hまたはメチルである。
【0059】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量の
モノマー成分a1を含み得る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー
成分a1の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも
約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%
、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくと
も約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%
、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくと
も約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、またはさらに少なくとも約6.0
重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中
のモノマー成分a1の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、
約10重量%以下、例えば、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約
8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7
.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.
5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0
重量%以下、または約3.5重量%以下、またはさらに約3.0重量%以下であり得る。
(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小
値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポ
リマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任
意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0060】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量の
モノマー成分a2を含み得る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー
成分a2の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも
約80重量%、例えば、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、また
は少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重
量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%であり得る。さら
に他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含
有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約99.0重量%以下で
あり得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、上述の
任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)ア
クリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値
との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0061】
ある実施形態によれば、粘着付与剤成分は、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタ
ジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含み得る
【0062】
さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物は、特定の含有量の粘着付
与剤成分を含み得る。例えば、接着剤230の接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量
は、接着剤230の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも0.1重量%、例えば、
少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.
5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または
少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.
0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または
少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.
5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または
少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.
0重量%、または少なくとも約9.5重量%、またはさらに少なくとも約10.0重量%
であり得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物中の粘着付与剤
成分の含有量は、接着剤230の接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、例
えば、約25重量%以下、または約20重量%以下、または約18重量%以下、または約
15重量%以下、または約13重量%以下、または約11重量%以下であり得る。接着剤
230の接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との
間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤230の接着剤組成物中の粘着
付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることが
さらに理解されるであろう。
【0063】
本明細書に記載の実施形態により形成された接着剤230をさらに参照すると、接着剤
230は、特定の接着剤構造体を含み得る。ある実施形態によれば、接着剤230の接着
剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤構造
体のグラフトコポリマーは、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み得る。さらに他の実
施形態によれば、グラフトコポリマーの主鎖部分は、(メタ)アクリル系ポリマー成分A
を含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリマーのグラフト側鎖部分は、
マクロモノマー成分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤構
造体は、放射線開始重合を介して形成され得る。
【0064】
ここでフォームテープを参照すると、本明細書に記載の実施形態は、概して、フォーム
コアおよびフォームコアの第1の表面を覆う第1の接着剤の少なくとも第1の接着剤層を
含むフォームテープに関し得、第1の接着剤は、本明細書に記載の実施形態より形成され
た、接着剤組成物および接着剤構造体を含む。
【0065】
例解目的のために、図3は、本明細書に記載の実施形態により形成されたフォームテー
プ300の構成を示す例解図を含む。フォームテープ300は、フォームコア310およ
びフォームコア310の第1の表面312を覆う接着剤350の第1の接着剤層340を
含み得る。フォームコア310は、フォーム材料330内の中空の微小球320を含み得
る。
【0066】
ある実施形態によれば、フォームテープ300は、特定の厚さを有し得る。例えば、フ
ォームテープ300は、少なくとも約0.10mm、例えば、少なくとも約0.15mm
、または少なくとも約0.2mm、または少なくとも約0.25mm、または少なくとも
約0.3mm、または少なくとも約0.35mm、または少なくとも約0.4mm、また
は少なくとも約0.45mm、またはさらに少なくとも約0.5mmの厚さを有し得る。
フォームテープ300の厚さは、上記のいずれかの値の間の範囲内であり得ることが理解
されるであろう。フォームテープ300の厚さは、上述の任意の値の間の任意の値であり
得ることがさらに理解されるであろう。
【0067】
ある実施形態によれば、フォームコア310は、特定の厚さを有し得る。例えば、フォ
ームコア310は、少なくとも約0.125mm、例えば、少なくとも約0.13mm、
または少なくとも約0.135mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくと
も約0.145mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.155
mm、または少なくとも約0.16mm、または少なくとも約0.165mm、または少
なくとも約0.17mm、または少なくとも約0.175mm、またはさらに少なくとも
約0.18mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、フォームコア310は
、約0.25mm以下、例えば、約0.245mm以下、または約0.24mm以下、ま
たは約0.235mm以下、または約0.23mm以下、または約0.225mm以下、
または約0.22mm以下、または約0.215mm以下、または約0.21mm以下、
または約0.205mm以下、または約0.20mm以下、または約0.195mm以下
、または約0.19mm以下、または約0.185mm以下の厚さを有し得る。フォーム
コア310の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解
されるであろう。フォームコア310の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の任
意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0068】
特定の実施形態によれば、中空の微小球320は、特定の材料であり得る。例えば、中
空の微小球320は、ガラスビーズであり得る。さらに他の実施形態によれば、中空の微
小球320は、重合微小球であってもよい。さらに他の実施形態によれば、中空の微小球
320は、ガラスビーズおよび重合微小球であり得る。
【0069】
さらに他の実施形態によれば、フォーム材料330は、特定の材料であり得る。例えば
、フォーム材料330は、アクリル材料であり得る。さらに他の実施形態によれば、フォ
ーム材料330は、ポリウレタン材料であり得る。さらに他の実施形態によれば、フォー
ム材料330は、ポリエチレン材料であり得る。さらに他の実施形態によれば、フォーム
材料330は、PVC材料であり得る。他の実施形態によれば、フォーム材料330は、
アクリル材料、ポリウレタン材料、ポリエチレン材料、またはPVC材料であり得る。
【0070】
さらに他の実施形態によれば、フォーム材料330は、アクリルフォームであり得る。
さらに他の実施形態によれば、フォーム材料330は、ポリウレタンフォームであり得る
【0071】
ある実施形態によれば、第1の接着剤層340は、特定の厚さを有し得る。例えば、第
1の接着剤層340は、少なくとも約0.125mm、例えば、少なくとも約0.13m
m、または少なくとも約0.135mm、または少なくとも約0.14mm、または少な
くとも約0.145mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.1
55mm、または少なくとも約0.16mm、または少なくとも約0.165mm、また
は少なくとも約0.17mm、または少なくとも約0.175mm、またはさらに少なく
とも約0.18mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤層3
40は、約0.25mm以下、例えば、約0.245mm以下、または約0.24mm以
下、または約0.235mm以下、または約0.23mm以下、または約0.225mm
以下、または約0.22mm以下、または約0.215mm以下、または約0.21mm
以下、または約0.205mm以下、または約0.20mm以下、または約0.195m
m以下、または約0.19mm以下、または約0.185mm以下の厚さを有し得る。第
1の接着剤層340の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得るこ
とが理解されるであろう。第1の接着剤層340の厚さは、上述の任意の最小値と最大値
との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0072】
本明細書に記載の実施形態により形成された第1の接着剤層340の第1の接着剤35
0を参照すると、第1の接着剤350は、特定の第1の接着剤組成物を含み得る。さらに
他の実施形態によれば、第1の接着剤350の接着剤組成物は、第1のマクロモノマー成
分、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分A、および第1の粘着付与剤成分を含み得る
【0073】
特定の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、高いガラス転移温度(Tg)
を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分
は、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス
式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、第1
のマクロモノマー成分は、少なくとも約40℃、例えば、少なくとも約45℃、または少
なくとも約50℃、または少なくとも約55℃、または少なくとも約60℃、または少な
くとも約65℃、または少なくとも約70℃、または少なくとも約75℃、または少なく
とも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約95℃、または少なくと
も約100℃、または少なくとも約105℃、または少なくとも約110℃、または少な
くとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、または
さらに少なくとも約130℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。第1のマクロモノマ
ー成分のガラス転移温度は、上述の値のいずれかの間の範囲内にあり得る。第1のマクロ
モノマー成分のガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることが
さらに理解されるであろう。
【0074】
さらに他の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、特定の分子量を有し得る
。例えば、第1のマクロモノマー成分は、少なくとも約1,000g/mol、例えば、
少なくとも約5,000g/mol、または少なくとも約10,000g/mol、また
は少なくとも約15,000g/mol、または少なくとも約20,000g/mol、
または少なくとも約25,000g/mol、または少なくとも約30,000g/mo
lの分子量を有し得る。さらに他の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、約
100,000g/mol以下、例えば、約75,000g/mol以下、または約50
,000g/mol以下の分子量を有し得る。第1のマクロモノマー成分の分子量は、上
述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の
マクロモノマー成分は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることが
さらに理解されるであろう。
【0075】
さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物は、特定の含
有量の第1のマクロモノマー成分を含み得る。例えば、第1の接着剤350の第1の接着
剤組成物中の第1のマクロモノマー成分の含有量は、第1の接着剤350の第1の接着剤
組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、例えば、少なくとも約3.0重量
%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なく
とも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量
%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少な
くとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17
.5重量%、または少なくとも約またはさらに少なくとも約20.0重量%であり得る。
さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1のマク
ロモノマー成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、約40.0重量%以下、例
えば、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約
36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量
%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、
または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約
26重量%以下、またはさらに約25重量%以下であり得る。第1の接着剤350の第1
の接着剤組成物中の第1のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値
との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の接着剤350の第1の接着
剤組成物中の第1のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間
の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0076】
さらに他の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、可逆的な不活性化ラジカ
ル重合(RDRP)または制御ラジカル重合(CRP)技術の使用を通じて有利に合成さ
れ得、反応性官能基を含有し得る。これらの重合技術の例には、ニトロキシド介在ラジカ
ル重合(NMP)、可逆的な付加開裂連鎖移動重合(RAFT)、原子移動ラジカル重合
(ATRP)、およびコバルト介在触媒連鎖移動重合(CCT)が挙げられる。さらに別
の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、シクロヘキシルアクリレート、シク
ロへキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、
ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート、1-アダマンチ
ルアクリレート、1-アダマンチルメタクリレートなどのペンダント脂環式官能基を有す
る、(メタ)アクリルモノマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マ
クロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、
プレ接着剤マクロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形
態によれば、第1のマクロモノマー成分は、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合さ
れることが可能であり得る。
【0077】
特定の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、低いガラス転
移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、第1の(メ
タ)アクリル系ポリマー成分Aは、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パー
セントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(T
g)を有し得る。例えば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下、
例えば、約15℃以下、または、約10℃以下、または、約5℃以下、または、約0℃以
下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガ
ラス転移温度は、上記のいずれかの値の間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう
。第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上述のいずれかの値の
間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0078】
さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物は、特定の含
有量の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。例えば、第1の接着剤35
0の第1の接着剤組成物中の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、第1
の接着剤350の第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50.0重量%、
例えば、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約
57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、また
は少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.
0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、またはさら
に少なくとも約77重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤35
0の第1の接着剤組成物中の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、第1
の接着剤350の第1の接着剤組成物の総重量に対して、約90.0重量%以下、例えば
、約88重量%以下、または約85重量%以下、または約83重量%以下、または約80
重量%以下、またはさらに約78重量%以下であり得る。第1の接着剤350の第1の接
着剤組成物中の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小
値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の接着剤350の
第1の接着剤組成物中の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任
意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0079】
さらに他の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、第1のモ
ノマー成分a1および第1のモノマー成分a2の反応生成物を含み得る。
【0080】
ある実施形態によれば、第1のモノマー成分a1は、エチレン性不飽和モノマーであり
得る。ある実施形態によれば、エチレン性不飽和モノマーは、酸含有(メタ)アクリルモ
ノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロ
キシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第
1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級
、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択され得る。
【0081】
さらに他の実施形態によれば、第1のモノマー成分a2は、アクリル酸エステルであり
得る。さらに他の実施形態によれば、第1のモノマー成分a2は、式C=C(R)(C
OOR)を有するアクリル酸エステルであり得、式中、R1が、1~24個の炭素を含
有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである。
【0082】
さらに他の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含
有量の第1のモノマー成分a1を含み得る。例えば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー
成分A中の第1のモノマー成分a1の含有量は、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分
Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、
または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも
約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、
または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも
約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、
またはさらに少なくとも約6.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第1
の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第1のモノマー成分a1の含有量は、第1の(
メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10重量%以下、例えば、約9.
5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0
重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重
量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量
%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%
以下、またはさらに約3.0重量%以下であり得る。第1の(メタ)アクリル系ポリマー
成分A中の第1のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範
囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中
の第1のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値で
あり得ることがさらに理解されるであろう。
【0083】
さらに他の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含
有量の第1のモノマー成分a2を含み得る。例えば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー
成分A中の第1のモノマー成分a2の含有量は、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分
Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、例えば、少なくとも約82重量%、また
は少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重
量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくと
も約97重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポ
リマー成分A中の第1のモノマー成分a2の含有量は、第1の(メタ)アクリル系ポリマ
ー成分Aの総重量に対して、約99.0重量%以下であり得る。第1の(メタ)アクリル
系ポリマー成分A中の第1のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値
との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の(メタ)アクリル系ポリマ
ー成分A中の第1のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の
任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0084】
ある実施形態によれば、第1の粘着付与剤成分は、C5、C9、C5/C9、ジシクロ
ペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含
み得る。
【0085】
さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物は、特定の含
有量の第1の粘着付与剤成分を含み得る。例えば、第1の接着剤350の第1の接着剤組
成物中の第1の粘着付与剤成分の含有量は、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物の
総重量に対して、少なくとも0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または
少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.
0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または
少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.
5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または
少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.
0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または
少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.
5重量%、またはさらに少なくとも約10.0重量%であり得る。さらに他の実施形態に
よれば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1の粘着付与剤成分の含有量は
、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、例え
ば、約25重量%以下、または約20重量%以下、または約18重量%以下、または約1
5重量%以下、または約13重量%以下、または約11重量%以下であり得る。第1の接
着剤350の第1の接着剤組成物中の第1の付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値
と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の接着剤350の第
1の接着剤組成物中の第1の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値と
の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0086】
本明細書に記載の実施形態により形成された第1の接着剤350をさらに参照すると、
第1の接着剤350は、特定の第1の接着剤構造体を含み得る。ある実施形態によれば、
第1の接着剤350の第1の接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。さらに他
の実施形態によれば、第1の接着剤構造体のグラフトコポリマーは、主鎖部分およびグラ
フト側鎖部分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリマーの主鎖部分
は、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。さらに他の実施形態によれば
、グラフトコポリマーのグラフト側鎖部分は、第1のマクロモノマー成分を含み得る。さ
らに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤構造体は、放射線開始重
合を介して形成され得る。
【0087】
例解目的のために、図4は、本明細書に記載の実施形態により形成されたフォームテー
プ400の構成を示す例解図を含む。フォームテープ400は、フォームコア410、フ
ォームコア410の第1の表面412を覆う第1の接着剤450の第1の接着剤層440
、およびフォームコア410の第2の表面414を覆う第2の接着剤470の第2の接着
剤層460を含み得る。フォームコア410は、フォーム材料430内の中空の微小球4
20を含み得る。
【0088】
図4に示されるようなフォームテープ400を参照して説明されたフォームテープ40
0および全ての成分は、図3に示される対応する成分を参照して本明細書に記載された任
意の特性を有し得る。具体的には、図4に示される、フォームテープ400、フォームコ
ア410、中空の微小球420、フォーム材料430、第1の接着剤層440、および第
1の接着剤450の特性は、図3に示される、フォームテープ300、フォームコア31
0、中空の微小球320、フォーム材料330、第1の接着剤層340、および第1の接
着剤350を参照して本明細書に記載された任意の対応する特性を有し得る。
【0089】
ある実施形態によれば、第2の接着剤層460は、特定の厚さを有し得る。例えば、第
2の接着剤層460は、少なくとも約0.125mm、例えば、少なくとも約0.13m
m、または少なくとも約0.135mm、または少なくとも約0.14mm、または少な
くとも約0.145mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.1
55mm、または少なくとも約0.16mm、または少なくとも約0.165mm、また
は少なくとも約0.17mm、または少なくとも約0.175mm、またはさらに少なく
とも約0.18mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤層3
60は、約0.25mm以下、例えば、約0.245mm以下、または約0.24mm以
下、または約0.235mm以下、または約0.23mm以下、または約0.225mm
以下、または約0.22mm以下、または約0.215mm以下、または約0.21mm
以下、または約0.205mm以下、または約0.20mm以下、または約0.195m
m以下、または約0.19mm以下、または約0.185mm以下の厚さを有し得る。第
2の接着剤層460の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得るこ
とが理解されるであろう。第2の接着剤層460の厚さは、上述の任意の最小値と最大値
との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0090】
本明細書に記載の実施形態により形成された第2の接着剤層460の第2の接着剤47
0を参照すると、第2の接着剤470は、特定の第2の接着剤組成物を含み得る。さらに
他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物は、第2のマクロモノ
マー成分、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分A、および第2の粘着付与剤成分を含
み得る。
【0091】
特定の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、高いガラス転移温度(Tg)
を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分
は、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス
式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、第2
のマクロモノマー成分は、少なくとも約40℃、例えば、少なくとも約45℃、または少
なくとも約50℃、または少なくとも約55℃、または少なくとも約60℃、または少な
くとも約65℃、または少なくとも約70℃、または少なくとも約75℃、またはさらに
少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約95℃、または少
なくとも約100℃、または少なくとも約105℃、または少なくとも約110℃、また
は少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、
またはさらに少なくとも約130℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。第2のマクロ
モノマー成分のガラス転移温度は、上述の値のいずれかの間の範囲内にあり得る。第2の
マクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得る
ことがさらに理解されるであろう。
【0092】
さらに他の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、特定の分子量を有し得る
。例えば、第2のマクロモノマー成分は、少なくとも約1,000g/mol、例えば、
少なくとも約5,000g/mol、または少なくとも約10,000g/mol、また
は少なくとも約15,000g/mol、または少なくとも約20,000g/mol、
または少なくとも約25,000g/mol、または少なくとも約30,000g/mo
lの分子量を有し得る。さらに他の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、約
100,000g/mol以下、例えば、約75,000g/mol以下、または約50
,000g/mol以下の分子量を有し得る。第2のマクロモノマー成分の分子量は、上
述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の
マクロモノマー成分は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることが
さらに理解されるであろう。
【0093】
さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物は、特定の含
有量の第2のマクロモノマー成分を含み得る。例えば、第2の接着剤470の第2の接着
剤組成物中の第2のマクロモノマー成分の含有量は、第2の接着剤470の第2の接着剤
組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、例えば、少なくとも約3.0重量
%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なく
とも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量
%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少な
くとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17
.5重量%、または少なくとも約またはさらに少なくとも約20.0重量%であり得る。
さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2のマク
ロモノマー成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、約40.0重量%以下、例
えば、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約
36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量
%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、
または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約
26重量%以下、またはさらに約25重量%以下であり得る。第2の接着剤470の第2
の接着剤組成物中の第2のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値
との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の接着剤470の第2の接着
剤組成物中の第2のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間
の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0094】
さらに他の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、可逆的な不活性化ラジカ
ル重合(RDRP)または制御ラジカル重合(CRP)技術の使用を通じて有利に合成さ
れ得、反応性官能基を含有し得る。これらの重合技術の例には、ニトロキシド介在ラジカ
ル重合(NMP)、可逆的な付加開裂連鎖移動重合(RAFT)、原子移動ラジカル重合
(ATRP)、およびコバルト介在触媒連鎖移動重合(CCT)が挙げられる。さらに別
の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、シクロヘキシルアクリレート、シク
ロへキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、
ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート、1-アダマンチ
ルアクリレート、1-アダマンチルメタクリレートなどのペンダント脂環式官能基を有す
る、(メタ)アクリルモノマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マ
クロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、
プレ接着剤マクロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形
態によれば、第2のマクロモノマー成分は、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合さ
れることが可能であり得る。
【0095】
特定の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、低いガラス転
移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、第2の(メ
タ)アクリル系ポリマー成分Aは、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パー
セントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(T
g)を有し得る。例えば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下、
例えば、約15℃以下、または、約10℃以下、または、約5℃以下、または、約0℃以
下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガ
ラス転移温度は、上記のいずれかの値の間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう
。第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上述のいずれかの値の
間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0096】
さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物は、特定の含
有量の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。例えば、第2の接着剤47
0の第2の接着剤組成物中の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、第2
の接着剤470の第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50.0重量%、
例えば、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約
57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、また
は少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.
0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、またはさら
に少なくとも約77重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤47
0の第2の接着剤組成物中の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、第2
の接着剤470の第2の接着剤組成物の総重量に対して、約90.0重量%以下、例えば
、約88重量%以下、または約85重量%以下、または約83重量%以下、または約80
重量%以下、またはさらに約78重量%以下であり得る。第2の接着剤470の第2の接
着剤組成物中の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小
値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の接着剤470の
第2の接着剤組成物中の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任
意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0097】
さらに他の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、第2のモ
ノマー成分a1および第2のモノマー成分a2の反応生成物を含み得る。
【0098】
ある実施形態によれば、第2のモノマー成分a1は、エチレン性不飽和モノマーであり
得る。ある実施形態によれば、エチレン性不飽和モノマーは、酸含有(メタ)アクリルモ
ノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロ
キシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第
1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級
、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択され得る。
【0099】
さらに他の実施形態によれば、第2のモノマー成分a2は、アクリル酸エステルであり
得る。さらに他の実施形態によれば、第2のモノマー成分a2は、式C=C(R)(C
OOR)を有するアクリル酸エステルであり得、式中、R1が、1~24個の炭素を含
有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである。
【0100】
さらに他の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含
有量の第2のモノマー成分a1を含み得る。例えば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー
成分A中の第2のモノマー成分a1の含有量は、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分
Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、
または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも
約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、
または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも
約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、
またはさらに少なくとも約6.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第2
の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第2のモノマー成分a1の含有量は、第2の(
メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10重量%以下、例えば、約9.
5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0
重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重
量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量
%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%
以下、またはさらに約3.0重量%以下であり得る。第2の(メタ)アクリル系ポリマー
成分A中の第2のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範
囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中
の第2のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値で
あり得ることがさらに理解されるであろう。
【0101】
さらに他の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含
有量の第2のモノマー成分a2を含み得る。例えば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー
成分A中の第2のモノマー成分a2の含有量は、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分
Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、例えば、少なくとも約82重量%、また
は少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重
量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくと
も約97重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポ
リマー成分A中の第2のモノマー成分a2の含有量は、第2の(メタ)アクリル系ポリマ
ー成分Aの総重量に対して、約99.0重量%以下であり得る。第2の(メタ)アクリル
系ポリマー成分A中の第2のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値
との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の(メタ)アクリル系ポリマ
ー成分A中の第2のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の
任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0102】
ある実施形態によれば、第2の粘着付与剤成分は、C5、C9、C5/C9、ジシクロ
ペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含
み得る。
【0103】
さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物は、特定の含
有量の第2の粘着付与剤成分を含み得る。例えば、第2の接着剤470の第2の接着剤組
成物中の第2の粘着付与剤成分の含有量は、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物の
総重量に対して、少なくとも0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または
少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.
0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または
少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.
5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または
少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.
0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または
少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.
5重量%、またはさらに少なくとも約10.0重量%であり得る。さらに他の実施形態に
よれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2の粘着付与剤成分の含有量は
、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、例え
ば、約25重量%以下、または約20重量%以下、または約18重量%以下、または約1
5重量%以下、または約13重量%以下、または約11重量%以下であり得る。第2の接
着剤470の第2の接着剤組成物中の第2の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最
小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の接着剤470
の第2の接着剤組成物中の第2の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大
値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0104】
本明細書に記載の実施形態により形成された第2の接着剤470をさらに参照すると、
第2の接着剤470は、特定の第2の接着剤構造体を含み得る。ある実施形態によれば、
第2の接着剤470の第2の接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。さらに他
の実施形態によれば、第2の接着剤構造体のグラフトコポリマーは、主鎖部分およびグラ
フト側鎖部分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリマーの主鎖部分
は、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。さらに他の実施形態によれば
、グラフトコポリマーのグラフト側鎖部分は、第2のマクロモノマー成分を含み得る。さ
らに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤構造体は、放射線開始重
合を介して形成され得る。
【0105】
多くの異なる態様および実施形態が可能である。それらの態様および実施形態のいくつ
かが本明細書に記載される。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様および実施形
態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以
下にリスト化される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
【0106】
実施形態1.接着剤構造体および接着剤組成物を含む接着剤であって、接着剤構造体が
、グラフトコポリマーを含み、接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なく
とも約1重量%および40重量%以下のマクロモノマー成分と、接着剤組成物の総重量に
対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー
成分Aと、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量
%以下の粘着付与剤成分と、を含み、マクロモノマー成分が、少なくとも1000g/m
olの重量平均分子量を有し、マクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移
温度を有し、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(T
g)を有する、接着剤。
【0107】
実施形態2.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト側鎖部分
を含み、主鎖部分が、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、グラフト側鎖部分が、
マクロモノマー成分を含む、実施形態1に記載の接着剤。
【0108】
実施形態3.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して形成され
る、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0109】
実施形態4.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分
Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下のモノマー成分
a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む、
モノマー成分a1と、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも
約80重量%および約99重量%以下のモノマー成分a2であって、エチレン性不飽和モ
ノマーを含む、モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、実施
形態1または2に記載の接着剤。
【0110】
実施形態5.モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メ
タクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリ
ルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第
3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基
を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマー
を含む、実施形態4に記載の接着剤。
【0111】
実施形態6.モノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)のアクリル酸エス
テルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、H
またはメチルである、実施形態4に記載の接着剤。
【0112】
実施形態7.マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アクリ
ルモノマーを含み、該マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合
されることが可能である、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0113】
実施形態8.前記粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン
、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態
1または2に記載の接着剤。
【0114】
実施形態9.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重
量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも
約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、
または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも
約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重
量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または少なくとも約20
.0重量%のマクロモノマー成分を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0115】
実施形態10.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約40重量%以下、
約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重
量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下
、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または
約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重
量%以下、または約25重量%以下のマクロモノマー成分を含む、実施形態1または2に
記載の接着剤。
【0116】
実施形態11.接着剤組成物が、少なくとも約50重量%、少なくとも約52重量%、
または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約6
0.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または
少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72
重量%、または少なくとも約75重量%、または少なくとも約77重量%、または少なく
とも約80重量%の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態1または2に記
載の接着剤。
【0117】
実施形態12.接着剤組成物が、約90重量%以下、約88重量%以下、または85重
量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下、または78重量%以下の(メ
タ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0118】
実施形態13.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1
重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくと
も約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%
、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくと
も約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%
、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくと
も約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%
、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくと
も約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも約10重量%の
粘着付与剤成分を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0119】
実施形態14.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、
約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20重量%以
下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、または11
重量%以下の粘着付与剤成分を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0120】
実施形態15.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または
少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.
0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または
少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.
5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または
少なくとも約6.0重量%の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態1また
は2に記載の接着剤。
【0121】
実施形態16.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以下、または約9.0重
量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量
%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%
以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以
下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、または約3.0重量%以下
のモノマー成分a1を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0122】
実施形態17.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約82重量%、または少な
くとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、
または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約9
7重量%のモノマー成分a2を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0123】
実施形態18.前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約99重量%以下を含む、
実施形態1または2に記載の接着剤。
【0124】
実施形態19.接着剤を形成する方法であって、方法が、プレ接着剤混合物を提供する
ことであって、プレ接着剤混合物が、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約
1重量%および約40重量%以下のプレ接着剤マクロモノマー成分であって、少なくとも
約1000g/molの分子重量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度を有する
、プレ接着剤マクロモノマー成分と、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約
50重量%および約98重量%以下のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aであ
って、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、プレ接着剤(メタ)アクリル系
ポリマー成分Aと、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%およ
び約30重量%以下のプレ接着剤粘着付与剤成分と、を含む、提供することと、プレ接着
剤混合物を混合することと、接着剤を形成するために、プレ接着剤混合物を重合すること
であって、接着剤が、接着剤構造体および接着剤組成物を含み、接着剤構造体が、グラフ
トコポリマーを含む、重合することと、を含む、方法。
【0125】
実施形態20.プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、プレ接着剤(メタ)
アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重
量%以下のプレ接着剤モノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレ
ン性不飽和官能性モノマーを含む、プレ接着剤モノマー成分a1と、プレ接着剤の総重量
に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下のプレ接着剤モノマー成分a
2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、プレ接着剤モノマー成分a2と、を含む
、重合可能な材料の反応生成物を含む、実施形態19に記載の方法。
【0126】
実施形態21.プレ接着剤モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(ア
クリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(
メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2
級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第
3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官
能性モノマーを含む、実施形態20に記載の方法。
【0127】
実施形態22.プレ接着剤モノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)を有
するアクリル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基
であり、R2が、Hまたはメチルである、実施形態20に記載の方法。
【0128】
実施形態23.プレ接着剤マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(
メタ)アクリルモノマーを含み、該プレ接着剤マクロモノマー成分が、フリーラジカル重
合プロセスにおいて重合されることが可能である、実施形態19に記載の方法。
【0129】
実施形態24.プレ接着剤粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペン
タジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、
実施形態19に記載の方法。
【0130】
実施形態25.プレ接着剤混合物が、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも
約2.0重量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または
少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.
0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または
少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約
15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または少なく
とも約20.0重量%のプレ接着剤マクロモノマー成分を含む、実施形態19に記載の方
法。
【0131】
実施形態26.プレ接着剤混合物が、プレ接着剤混合物の総重量に対して、約40重量
%以下、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または
約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重
量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下
、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または
約26重量%以下、または約25重量%以下のプレ接着剤マクロモノマー成分を含む、実
施形態19に記載の方法。
【0132】
実施形態27.プレ接着剤混合物が、少なくとも約50重量%、少なくとも約52重量
%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも
約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、ま
たは少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約
72重量%、または少なくとも約75重量%、または少なくとも約77重量%のプレ接着
剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態19に記載の方法。
【0133】
実施形態28.プレ接着剤混合物が、約90重量%以下、約88重量%以下、または8
5重量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下、または78重量%以下の
プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態19に記載の方法。
【0134】
実施形態29.プレ接着剤混合物が、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも
約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または
少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.
5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または
少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.
0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または
少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.
5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または
少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも約10
.0重量%のプレ接着剤粘着付与剤成分を含む、実施形態19に記載の方法。
【0135】
実施形態30.プレ接着剤混合物が、プレ接着剤混合物の総重量に対して、約30重量
%以下、約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20
重量%以下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、ま
たは11重量%以下のプレ接着剤混合物粘着付与剤成分を含む、実施形態19に記載の方
法。
【0136】
実施形態31.プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、プレ接着剤(メタ)
アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約
0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、ま
たは少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約
3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、ま
たは少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約
5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%のプレ接着剤モノマー成分a1を含む、
実施形態20に記載の方法。
【0137】
実施形態32.プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、プレ接着剤(メタ)
アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以
下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下
、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、
または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、ま
たは約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、また
は約3.0重量%以下のプレ接着剤モノマー成分a1を含む、実施形態20に記載の方法
【0138】
実施形態33.プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、プレ接着剤(メタ)
アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約8
2重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少な
くとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、
または少なくとも約97重量%のプレ接着剤モノマー成分a2を含む、実施形態20に記
載の方法。
【0139】
実施形態34.プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、プレ接着剤(メタ)
アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約99重量%以下のプレ接着剤モノマー成
分a2を含む、実施形態20に記載の方法。
【0140】
実施形態35.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量
%および40重量%以下のマクロモノマー成分と、接着剤組成物の総重量に対して、少な
くとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、接
着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の粘着
付与剤成分と、を含み、マクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平
均分子量を有し、マクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、
(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する
、実施形態19に記載の方法。
【0141】
実施形態36.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト側鎖部
分を含み、主鎖部分が、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、グラフト側鎖部分が
、マクロモノマー成分を含む、実施形態35に記載の方法。
【0142】
実施形態37.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して形成さ
れる、実施形態35に記載の方法。
【0143】
実施形態38.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下のモノマー成
分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む
、モノマー成分a1と、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくと
も約80重量%および約99重量%以下のモノマー成分a2であって、エチレン性不飽和
モノマーを含む、モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、実
施形態35に記載の方法。
【0144】
実施形態39.モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、
メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アク
リルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または
第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド
基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマ
ーを含む、実施形態38に記載の方法。
【0145】
実施形態40.モノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)のアクリル酸エ
ステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、
Hまたはメチルである、実施形態38に記載の方法。
【0146】
実施形態41.マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アク
リルモノマーを含み、該マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重
合されることが可能である、実施形態35に記載の方法。
【0147】
実施形態42.粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、
テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態3
5に記載の方法。
【0148】
実施形態43.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0
重量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくと
も約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%
、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくと
も約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0
重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または少なくとも約2
0.0重量%のマクロモノマー成分を含む、実施形態35に記載の方法。
【0149】
実施形態44.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約40重量%以下、
約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重
量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下
、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または
約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重
量%以下、または約25重量%以下のマクロモノマー成分を含む、実施形態35に記載の
方法。
【0150】
実施形態45.接着剤組成物が、少なくとも約50重量%、少なくとも約52重量%、
または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約6
0.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または
少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72
重量%、または少なくとも約75重量%、または少なくとも約77重量%、または少なく
とも約80重量%の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態35に記載の方
法。
【0151】
実施形態46.接着剤組成物が、約90重量%以下、約88重量%以下、または85重
量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下、または78重量%以下の(メ
タ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態35に記載の方法。
【0152】
実施形態47.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1
重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくと
も約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%
、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくと
も約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%
、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくと
も約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%
、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくと
も約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも約10重量%の
粘着付与剤成分を含む、実施形態35に記載の方法。
【0153】
実施形態48.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、
約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20重量%以
下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、または11
重量%以下の粘着付与剤成分を含む、実施形態35に記載の方法。
【0154】
実施形態49.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または
少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.
0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または
少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.
5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または
少なくとも約6.0重量%のモノマー成分a1を含む、実施形態38に記載の方法。
【0155】
実施形態50.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以下、または約9.0重
量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量
%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%
以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以
下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、または約3.0重量%以下
のモノマー成分a1を含む、実施形態38に記載の方法。
【0156】
実施形態51.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約82重量%、または少な
くとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、
または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約9
7重量%のモノマー成分a2を含む、実施形態38に記載の方法。
【0157】
実施形態52.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約99重量%以下を含む、実施
形態38に記載の方法。
【0158】
実施形態53.接着剤内に中空の微小球を含むフォームコアを含む、単層フォームテー
プであって、接着剤が、接着剤構造体および接着剤組成物を含み、接着剤構造体が、グラ
フトコポリマーを含み、接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約
1重量%および40重量%以下のマクロモノマー成分と、接着剤組成物の総重量に対して
、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分A
と、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下
の粘着付与剤成分と、を含み、マクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの
重量平均分子量を有し、マクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を
有し、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を
有する、単層フォームテープ。
【0159】
実施形態54.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト側鎖部
分を含み、主鎖部分が、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、グラフト側鎖部分が
、マクロモノマー成分を含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0160】
実施形態55.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して形成さ
れる、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0161】
実施形態56.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下のモノマー成
分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む
、モノマー成分a1と、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくと
も約80重量%および約99重量%以下のモノマー成分a2であって、エチレン性不飽和
モノマーを含む、モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、実
施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0162】
実施形態57.モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、
メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アク
リルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または
第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド
基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマ
ーを含む、実施形態56に記載の単層フォームテープ。
【0163】
実施形態58.モノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)のアクリル酸エ
ステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、
Hまたはメチルである、実施形態56に記載の単層フォームテープ。
【0164】
実施形態59.マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アク
リルモノマーを含み、該マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重
合されることが可能である、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0165】
実施形態60.粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、
テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態5
3に記載の単層フォームテープ。
【0166】
実施形態61.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0
重量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくと
も約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%
、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくと
も約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0
重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または少なくとも約2
0.0重量%のマクロモノマー成分を含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0167】
実施形態62.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約40重量%以下、
約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重
量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下
、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または
約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重
量%以下、または約25重量%以下のマクロモノマー成分を含む、実施形態53に記載の
単層フォームテープ。
【0168】
実施形態63.接着剤組成物が、少なくとも約50重量%、少なくとも約52重量%、
または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約6
0.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または
少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72
重量%、または少なくとも約75重量%、または少なくとも約77重量%、または少なく
とも約80重量%の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態53に記載の単
層フォームテープ。
【0169】
実施形態64.接着剤組成物が、約90重量%以下、約88重量%以下、または85重
量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下、または78重量%以下の(メ
タ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0170】
実施形態65.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1
重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくと
も約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%
、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくと
も約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%
、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくと
も約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%
、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくと
も約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも約10重量%の
粘着付与剤成分を含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0171】
実施形態66.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、
約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20重量%以
下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、または11
重量%以下の粘着付与剤成分を含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0172】
実施形態67.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または
少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.
0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または
少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.
5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または
少なくとも約6.0重量%のモノマー成分a1を含む、実施形態56に記載の単層フォー
ムテープ。
【0173】
実施形態68.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以下、または約9.0重
量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量
%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%
以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以
下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、または約3.0重量%以下
のモノマー成分a1を含む、実施形態56に記載の単層フォームテープ。
【0174】
実施形態69.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約82重量%、または少な
くとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、
または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約9
7重量%のモノマー成分a2を含む、実施形態56に記載の単層フォームテープ。
【0175】
実施形態70.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、約99重量%以下のモノマー成分a2を含む、実施形態56に記
載の単層フォームテープ。
【0176】
実施形態71.単層フォームテープが、少なくとも約0.125mmの厚さを有する、
実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0177】
実施形態72.単層フォームテープが、約0.25mm以下の厚さを有する、実施形態
53に記載の単層フォームテープ。
【0178】
実施形態73.中空球が、ガラスビーズ、ポリマー微小球、またはそれらの組み合わせ
を含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0179】
実施形態74.フォームテープであって、フォーム材料内に中空の微小球を含むフォー
ムコア、およびフォームコアの第1の表面を覆う第1の接着剤の第1の接着剤層を含み、
第1の接着剤が、第1の接着剤構造体および第1の接着剤組成物を含み、第1の接着剤構
造体が、グラフトコポリマーを含み、第1の接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重
量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下の第1のマクロモノマー成分と
、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以
下の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、第1の接着剤組成物の総重量に対して
、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の第1の粘着付与剤成分と、を含み
、第1のマクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平均分子量を有し
、第1のマクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、第1の(
メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、
フォームテープ。
【0180】
実施形態75.第1の接着剤構造体のグラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト
側鎖部分を含み、主鎖部分が、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、グラフ
ト側鎖部分が、第1のマクロモノマー成分を含む、実施形態74に記載のフォームテープ
【0181】
実施形態76.第1の接着剤構造体のグラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して
形成される、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0182】
実施形態77.第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第1の(メタ)アクリル
系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下
の第1のモノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官
能性モノマーを含む、第1のモノマー成分a1と、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下の第1のモノマ
ー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、第1のモノマー成分a2と、を
含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0183】
実施形態78.第1のモノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリ
ル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ
)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、
または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級
アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性
モノマーを含む、実施形態77に記載のフォームテープ。
【0184】
実施形態79.第1のモノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)のアクリ
ル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R
2が、Hまたはメチルである、実施形態77に記載のフォームテープ。
【0185】
実施形態80.第1のマクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ
)アクリルモノマーを含み、該マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにお
いて重合されることが可能である、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0186】
実施形態81.第1の粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジ
エン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、実施
形態74に記載のフォームテープ。
【0187】
実施形態82.第1の接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なく
とも約2.0重量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、ま
たは少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約
7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、ま
たは少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくと
も約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または少
なくとも約20.0重量%の第1のマクロモノマー成分を含む、実施形態74に記載のフ
ォームテープ。
【0188】
実施形態83.第1の接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重量に対して、約40
重量%以下、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、ま
たは約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約3
3重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%
以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、ま
たは約26重量%以下、または約25重量%以下の第1のマクロモノマー成分を含む、実
施形態74に記載のフォームテープ。
【0189】
実施形態84.第1の接着剤組成物が、第1の接着剤成分Aの総重量に対して、少なく
とも約50重量%、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少
なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重
量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくと
も約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、
または少なくとも約77重量%、または少なくとも約80重量%の第1の(メタ)アクリ
ル系ポリマー成分Aを含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0190】
実施形態85.第1の接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重量に対して、約90
重量%以下、約88重量%以下、または85重量%以下、または83重量%以下、または
80重量%以下、または78重量%以下の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含
む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0191】
実施形態86.第1の接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なく
とも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、ま
たは少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約
2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、ま
たは少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約
5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、ま
たは少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約
7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、ま
たは少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも約
10重量%の第1の粘着付与剤成分を含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0192】
実施形態87.接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%
以下、約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20重
量%以下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、また
は11重量%以下の第1の粘着付与剤成分を含む、実施形態74に記載のフォームテープ
【0193】
実施形態88.第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第1の(メタ)アクリル
系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重
量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少な
くとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重
量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少な
くとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重
量%、または少なくとも約6.0重量%の第1のモノマー成分a1を含む、実施形態77
に記載のフォームテープ。
【0194】
実施形態89.第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第1の(メタ)アクリル
系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以下、また
は約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または
約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約
6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4
.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、または約3.
0重量%以下の第1のモノマー成分a1を含む、実施形態77に記載のフォームテープ。
【0195】
実施形態90.第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第1の(メタ)アクリル
系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約82重量%
、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約
90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少
なくとも約97重量%の第1のモノマー成分a2を含む、実施形態77に記載のフォーム
テープ。
【0196】
実施形態91.第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約99重量%以下を含む
、実施形態77に記載のフォームテープ。
【0197】
実施形態92.フォームテープが、フォームコアの第2の表面を覆う第2の接着剤の第
2の接着剤層をさらに含み、第2の接着剤が、第2の接着剤構造体および第2の接着剤組
成物を含み、第2の接着剤構造体が、グラフトコポリマーを含み、第2の接着剤組成物が
、第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下の
第2のマクロモノマー成分と、第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50
重量%および約98重量%以下の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、第2の接
着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の第2
の粘着付与剤成分と、を含み、第2のマクロモノマー成分が、少なくとも1000g/m
olの重量平均分子量を有し、第2のマクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラ
ス転移温度を有し、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス
転移温度(Tg)を有する、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0198】
実施形態93.第2の接着剤構造体のグラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト
側鎖部分を含み、主鎖部分が、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、グラフ
ト側鎖部分が、第2のマクロモノマー成分を含む、実施形態92に記載のフォームテープ
【0199】
実施形態94.第2の接着剤構造体のグラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して
形成される、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0200】
実施形態95.第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第2の(メタ)アクリル
系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下
の第2のモノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官
能性モノマーを含む、第2のモノマー成分a1と、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成
分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下の第2のモノマ
ー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、第2のモノマー成分a2と、を
含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0201】
実施形態96.第2のモノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリ
ル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ
)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、
または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級
アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性
モノマーを含む、実施形態95に記載のフォームテープ。
【0202】
実施形態97.第2のモノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)のアクリ
ル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R
2が、Hまたはメチルである、実施形態95に記載のフォームテープ。
【0203】
実施形態98.第2のマクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ
)アクリルモノマーを含み、該マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにお
いて重合されることが可能である、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0204】
実施形態99.第2の粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジ
エン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、実施
形態92に記載のフォームテープ。
【0205】
実施形態100.第2の接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、少な
くとも約2.0重量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、
または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも
約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、
または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なく
とも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または
少なくとも約20.0重量%の第2のマクロモノマー成分を含む、実施形態92に記載の
フォームテープ。
【0206】
実施形態101.第2の接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、約4
0重量%以下、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、
または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約
33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量
%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、
または約26重量%以下、または約25重量%以下の第2のマクロモノマー成分を含む、
実施形態92に記載のフォームテープ。
【0207】
実施形態102.第2の接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、少な
くとも約50重量%、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または
少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62
重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なく
とも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%
、または少なくとも約77重量%、または少なくとも約80重量%の第2の(メタ)アク
リル系ポリマー成分Aを含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0208】
実施形態103.第2の接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、約9
0重量%以下、約88重量%以下、または85重量%以下、または83重量%以下、また
は80重量%以下、または78重量%以下の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを
含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0209】
実施形態104.第2の接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、少な
くとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、
または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも
約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、
または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも
約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、
または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも
約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、
または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも
約10重量%の第2の粘着付与剤成分を含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0210】
実施形態105.接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、約30重量
%以下、約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20
重量%以下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、ま
たは11重量%以下の第2の粘着付与剤成分を含む、実施形態92に記載のフォームテー
プ。
【0211】
実施形態106.第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第2の(メタ)アクリ
ル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5
重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少
なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0
重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少
なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5
重量%、または少なくとも約6.0重量%の第2のモノマー成分a1を含む、実施形態9
5に記載のフォームテープ。
【0212】
実施形態107.第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第2の(メタ)アクリ
ル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以下、ま
たは約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、また
は約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または
約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約
4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、または約3
.0重量%以下の第2のモノマー成分a1を含む、実施形態95に記載のフォームテープ
【0213】
実施形態108.第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第2の(メタ)アクリ
ル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約82重量
%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも
約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または
少なくとも約97重量%の第2のモノマー成分a2を含む、実施形態95に記載のフォー
ムテープ。
【0214】
実施形態109.第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約99重量%以下を含
む、実施形態95に記載のフォームテープ。
【実施例0215】
本明細書に記載の概念は、以下の実施例においてさらに説明されるが、これは、特許請
求の範囲に記載された本発明の範囲を限定しない。
【0216】
試験方法
以下の試験方法は、本発明の接着剤を評価するために使用される。実施例を含む、明細
書ならびに特許請求の範囲内の全てのパーセンテージ、部、および比は、別様に具体的に
述べられない限り重量比である。
【0217】
試験方法A1:陽極酸化アルミニウムのストリップ(寸法19mm×200mm×0.
125mm)を、10mm幅および少なくとも100mm長さのテープ試料の比試験接着
剤面上に位置決めする。6.8kgローラで回転することによって、圧力をアルミニウム
に適用する。試料の反対側の面(試験側)を、次いでポリプロピレン、もしくはヘプタン
またはイソプロピルアルコールのいずれかで予め洗浄されたポリプロピレンーエチレンプ
ロピレンジエンターポリマーパネルのいずれかにしっかりと結合させる。室温および50
%相対湿度で24時間調整した後、試料を、30.5cm/分の速度で、接着剤表面に対
して90°で、アルミニウムストリップを引くことによって除去する。試験値は、プラス
チックパネル(接着剤層間剥離)からテープを除去する、またはテープを凝集裁断させる
ために必要とされる力として報告される。フォーム裁断(FS)は、基材に対する接着力
が、フォーム層の内部強度よりも強いことを示すため、最も望ましい不良モードである。
【0218】
試験方法B1:フォームテープの2.54cm×2.54cm片の比試験接着剤面を、
7.62cm×5.08cmアルミニウムパネルの長縁部に沿って中心に位置決めし、6
.8kgの重りによって巻く。フォームテープの他方の側(試験側)を、7.62cm×
5.08cmのポリプロピレン、またはヘプタンもしくはイソプロピルアルコールのいず
れかで予め洗浄されたポリプロピレンーエチレンプロピレンジエンターポリマーパネル上
に適用し、再度巻く。室温および50%相対湿度で24時間調整した後、アセンブリを、
70℃まで予め加熱している気流循環オーブン内で15分間、垂直線から2度で掛け、そ
の後500グラムの重りを、アルミニウムパネル上に予め穿孔された穴を通してすぐに取
り付ける。重りが落ちる時間を、数時間にわたり記録する。10,000分後、不良が発
生しない場合、試験は中断される。
【0219】
試験方法B2:試験条件は、オーブンが80℃まで予め加熱されていることを除いてB
1と同じである。
【0220】
試験方法B3:試験条件は、オーブンが90℃まで予め加熱されていることを除いてB
1と同じである。
【0221】
試験方法B4:試験条件は、オーブンが100℃まで予め加熱されていることを除いて
B1と同じである。
【0222】
試験方法C1:試験条件は、室温および50%相対湿度で24時間調整された後、アセ
ンブリが72時間、80℃の気流循環オーブン内に置かれたままであることを除いて、試
験方法A1と同様である。アセンブリを、次いで、オーブンから取り出し、室温および5
0%相対湿度でアセンブリを1時間冷却し、試験する。
【0223】
試験方法C2:試験条件は、室温および50%相対湿度で24時間調整された後、アセ
ンブリが168時間、90℃の気流循環オーブン内に置かれたままであることを除いて、
試験方法A2と同様である。アセンブリを、次いで、オーブンから取り出し、アセンブリ
を室温および50%相対湿度で1時間冷却し、試験する。
【0224】
試験方法D:試料の重量平均分子量(Mw)および多分散度指数(PDI)を、ゲル浸
透クロマトグラフ法(GPC)を介して判定する。Shimadzu RID-20A屈
折率検出器を有するShimadzu Prominence LC-20ADシステム
を使用した。GPCは、一組のオリゴマーカラムを装備し、これが10の狭い多分散度ポ
リスチレン標準で較正されて、200~2×10gmol-1の線形較正範囲を与えた
。テトラヒドラフォルアン(Tetrahydraforuan)(THF、1mL分
の流量)を、40℃で廃液として使用した。各測定に対して、30mgのポリマーを、
4mLのTHF中に溶解し、注入前に200μmナイロンフィルターを通して濾過した。
【0225】
試験方法E:精製されたマクロモノマー試料のガラス転移温度(T)を、示差走査熱
量測定(DSC)を介して判定した。およそ5mgの各マクロモノマーを、密封されたア
ルミニウムパンに配置した。試料を、2サイクルで20~200℃、10℃/分の加熱速
度に供する。Tを、第2のサイクル中の加熱フローにおける変化から判定した。
【0226】
原材料:全ての化学物質は、さらなる精製または処理を伴わずに、受容されたまま使用
された。
【表1】
【0227】
接着剤を、50マイクロンPETフィルム上、またはおよそ10重量%のアクリル酸、
90重量%の2-エチルへキシルアクリレート、微小球、および他の一般的に使用される
材料から作製された0.9mmの独占所有権のあるアクリルフォームコア上のいずれかに
塗布し、硬化させる。
【0228】
実施例1:試料S1~S5
試料接着剤組成物S1~S5を、本明細書に記載の実施形態により形成した。試料接着
剤S1~S5の組成物は、下記の表1に要約される。
【表2】
【0229】
接着剤組成物S1~S5において使用されるマクロモノマーを、ブチルアセテートにお
いてイソボルニルメタクリレートのコバルト介在触媒連鎖移動重合を介して合成した。I
BOMA(50g)、AIBN(0.10g)、およびブチルアセテート(48g)を、
250mLの3つ口丸底フラスコ内で組み合わせた。CoBF(2mg)およびブチルア
セテート(10g)を、20mLのシンチレーション瓶内で組み合わせ、10分間超音波
で分解して、CoBF/ブチルアセテート原液を作成した。必要とされるCoBF触媒の
量に応じて、およそ2~2.5gの原液を、次いで250mL丸底フラスコ内のモノマー
溶液に添加した。溶液含有モノマー、熱開始剤、および触媒を、次いで、1時間の窒素パ
ージによって脱気した。フラスコを、次いで、80℃で加熱されたオイル液槽に4.5時
間配置した。マクロモノマーを、撹拌棒による600rpmでの連続的な撹拌の下、冷た
いメタノール/THF混合物(メタノールのTHFに対する比が20:1)における沈殿
法により遊離した。遊離されたマクロモノマーを、次いで、85℃に設定された真空オー
ブンにおいて24時間乾燥させて、残留有機揮発性汚染物質の大部分を除去した。試料マ
クロモノマーM1~M4の特性が、表2に示される。
【表3】
【0230】
試料接着剤組成物S1~S5における成分Aを、UV開始ラジカル光重合下で、2-E
HA(389.9g)およびAA(10g)の混合物を共重合することによって作製した
。BDK(0.1g)を、上部のモノマー混合物中で溶解し、次いで、365nm、5m
W/cmのUV光によるUV照射の前に、1時間窒素ガスでパージした。15~20℃
の温度増加が観察されるまで、重合を実施した。結果として生じるポリマー成分Aは、お
よそ10000cPの粘度を有した。
【0231】
試料接着剤組成物S1を、まず関連するマクロモノマー、成分A、粘着付与剤、IBO
A、BDK、およびHDDAを、表1に示される量で組み合わせることによって形成した
。マクロモノマー成分が完全に溶解されて、シロップS1を作製するまで、異なる成分を
、室温で混合した。シロップを、次いで、前述の0.9mmアクリルフォームコア上、ま
たは50マイクロンPETフィルム上に塗布し、365nm、5mW/cmUV光の下
8分間で硬化させて、およそ100マイクロンの厚さを有する接着剤塗布剤を形成した。
【0232】
試料接着剤組成物S2、S3、およびS4に関して、関連するマクロモノマーが表1で
指定されるように置換されたことを除いて、試料接着剤組成物S1と同じ方法で作製した
【0233】
実施例2:試料S5~S7
試料接着剤組成物S5、S7を、本明細書に記載の実施形態により形成した。試料接着
剤の組成物S5~S7は、下記の表3に要約される。
【表4】
【0234】
接着剤組成物S6~S8において使用されたマクロモノマーを、マクロモノマーM1~
M5に類似した手順で、ブチルアセテートにおいてイソボルニルメタクリレートのコバル
ト介在触媒連鎖移動重合を介して合成した。IBOAコモノマーの量を、異なる重量パー
センテージの最終的なマクロモノマー組成物のためマクロモノマーM5~M7において変
化させた。試料マクロモノマーM6~M8の特性が、表4に示される。
【表5】
【0235】
試料接着剤組成物S5~S6における成分Aを、UV開始ラジカル光重合下で、2-E
HA(379.9g)およびAA(20g)の混合物を共重合することによって作製した
。BDK(0.1g)を、上部のモノマー混合物中で溶解し、次いで、365nm、5m
W/cmのUV光によるUV照射の前に、1時間窒素ガスでパージした。15~20℃
の温度増加が観察されるまで、重合を実施した。結果として生じるポリマー成分Aは、お
よそ10000cPの粘度を有した。試料接着剤組成物S7中の成分Aを、試料接着剤S
1のように調製した。
【0236】
試料接着剤組成物S5~S7を、関連するマクロモノマーが表3で指定されるように置
換されたことを除いて、試料接着剤組成物S1と同じ方法で作製した。
【0237】
実施例3:比較試料C1~C3
比較試料接着剤組成物C1~C3を、調製して、説明されたグラフトコポリマー系接着
剤の固有の特性を例解した。比較試料接着剤の組成物C1~C3は、下記の表5に要約さ
れる。
【表6】
【0238】
比較接着剤組成物中の成分Bを以下のように変化させた。比較接着剤C1において、マ
クロモノマー成分を、IBOMAモノマーによって取り替えた。比較接着剤C2およびC
3において、マクロモノマー成分を、80℃に設定された加熱温水液槽において連鎖移動
剤として、IOTGでのバルク光開始重合を介して調製された標準非反応性ポリ(イソボ
ルニルメタクリレート)ポリマーによって取り替えた。ポリマー特性は、下記の表6に要
約される。
【表7】
【0239】
比較接着剤組成物C1~C3中の成分Aを、試料接着剤S1に対して与えられた命令に
より調製した。比較接着剤組成物C1~C3を、表5に示されるような量で、成分B、成
分A、粘着付与剤、IBOA、BDK、およびHDDAを組み合わせることによって作製
した。成分Bが完全に溶解されて、シロップC1~C3を作製するまで、異なる成分を、
室温で混合した。シロップを、次いで、前述の0.9mmアクリルフォームコア上、また
は50マイクロンPETフィルム上に塗布し、365nm、5mW/cmUV光の下8
分間で硬化させて、およそ100マイクロンの厚さを有する接着剤塗布剤を形成した。
【0240】
ポリプロピレンおよびポリプロピレン/ポリエチレンコポリマーなどの低表面エネルギ
ー基材に対する我々の試料接着剤の有利な接着力を、試験方法A1を使用して評価した。
試料接着剤S1~S7および比較接着剤C1~C3の剥離強度は、下記の表7に要約され
る。略語ADは、接着剤不良を表し、略語FSは、フォーム裁断を表す。
【表8】
【0241】
データは、マイクロモノマー成分およびグラフトコポリマー構造体を含有する本発明の
接着剤が、ポリプロピレン/ポリエチレンなどの低い表面エネルギー基材に対して優れた
剥離接着力を有することを明らかに示す。
【0242】
本発明の高い内部凝集強度をまた、高温静的剪断試験を使用して評価した。異なる静的
剪断試験における接着剤試料S1~S6および比較接着剤C1~C3の性能は、表8に要
約される。
【表9】
【0243】
データは、マイクロモノマー成分およびグラフトコポリマー構造体を含有する本発明の
接着剤が、優れた内部凝集強度、および最大100℃の優秀な静的剪断抵抗を有すること
を明らかに示す。比較接着剤は、急なクリープおよび6時間未満の不良で、高温静的剪断
試験のいずれも合格しない。
【0244】
本発明の接着剤はまた、グラフトコポリマー構造体を保有し、粘着付与剤成分の劣化お
よび移動に対して優れた抵抗力を提供する。これを、粘着付与剤成分の可動性を増加させ
る高温環境における劣化促進後に、剥離試験で評価した。高温での劣化促進後の、試料接
着剤S1~S6および比較接着剤C1~C3の剥離強度は、下記の表9に要約される。
【表10】
【0245】
データは、マイクロモノマー成分およびグラフトコポリマー構造体を含有する本発明の
接着剤が、高温で厳しい劣化促進条件の後でさえも、低い表面エネルギー基材に対して優
れた剥離接着力を有することを明らかに示す。
【0246】
上記の一般的な説明または例で説明した機能の全てが必要なわけではなく、特定の機能
の一部分は必要でない場合があり、説明した機能に加えて1つ以上の機能を実行すること
ができることに留意されたい。さらにまた、機能が記載される順序は、必ずしも実行され
る順序ではない。
【0247】
利益、他の利点、および問題に対する解決策は、特定の実施形態に関して上記で説明さ
れている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、および任意の利益、利点、もしく
は解決策が発生またはより顕著になる可能性のある任意の特徴(複数可)は、いずれかま
たは全ての特許請求の範囲の重要な、必須の、または本質的な特徴として解釈されるべき
ではない。
【0248】
本明細書に記載された実施形態の明細書および例示は、様々な実施形態の構造の一般的
な理解を提供することを意図する。本明細書および例示は、本明細書に記載の構造または
方法を使用する装置およびシステムの全ての要素および特徴の網羅的かつ包括的な説明と
して役立つことを意図するものではない。別個の実施形態はまた、単一の実施形態におい
て組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説
明される様々な特徴もまた、別個にまたは任意の副組み合わせで提供されてもよい。さら
に、範囲で述べられた値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。本明細書を
読んだだけで、他の多くの実施形態が当業者には明らかであろう。本開示の範囲から逸脱
することなく、構造的置換、論理的置換、または別の変更を行うことができるように、他
の実施形態が使用され、本開示から導出され得る。したがって、本開示は限定的ではなく
例示的とみなされるべきである。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤構造体および接着剤組成物を含む接着剤であって、前記接着剤構造体が、グラフトコポリマーを含み、前記接着剤組成物が、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマクロモノマー成分と、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み、
前記マクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平均分子量を有し、
前記マクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、接着剤。
【請求項2】
前記接着剤構造体の前記グラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み、前記主鎖部分が、前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、前記グラフト側鎖部分が、前記マクロモノマー成分を含む、請求項1に記載の接着剤。
【請求項3】
前記接着剤構造体の前記グラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して形成される、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下のモノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む、モノマー成分a1と、
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下のモノマー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項5】
前記モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマーを含む、請求項4に記載の接着剤。
【請求項6】
前記モノマー成分a2が、式C=C(R)(COOR)のアクリル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである、請求項4に記載の接着剤。
【請求項7】
前記マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アクリルモノマーを含み、前記マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能である、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項8】
前記粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項9】
前記接着剤組成物が、前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%の前記マクロモノマー成分を含む、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項10】
前記接着剤組成物が、前記接着剤組成物の総重量に対して、約40重量%以下の前記マクロモノマー成分を含む、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項11】
前記接着剤組成物が、少なくとも約50重量%の前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項12】
前記接着剤組成物が、約90重量%以下の前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項13】
前記接着剤組成物が、前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%の前記粘着付与剤成分を含む、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項14】
前記接着剤組成物が、前記接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下の前記粘着付与剤成分を含む、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項15】
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%の前記モノマー成分a1を含む、請求項1または2に記載の接着剤。
【外国語明細書】