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特開2023-103447無線リンクの監視測定方法、端末デバイス及びネットワークデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103447
(43)【公開日】2023-07-26
(54)【発明の名称】無線リンクの監視測定方法、端末デバイス及びネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20230719BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230719BHJP
   H04W 72/542 20230101ALI20230719BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/0446
H04W72/542
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083215
(22)【出願日】2023-05-19
(62)【分割の表示】P 2020568519の分割
【原出願日】2018-06-21
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ウェイジエ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】免許不要周波数帯域における無線リンク監視測定の正確性を向上させる無線リンクの監視測定方法、端末デバイス及びネットワークデバイスを提供する。
【解決手段】無線リンクの監視測定(RLM)方法は、端末デバイスが該端末デバイスのチャネル品質に基づいて、第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットから目標RLMパラメータセットを選択することと、端末デバイスが該目標RLMパラメータセットに基づいてRLMを行うことと、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスが前記端末デバイスのチャネル品質に基づいて、第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットから目標RLMパラメータセットを選択することと、
前記端末デバイスが前記目標RLMパラメータセットに基づいて前記RLMを行うこととを含み、
前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットは、RLMの評価周期を含み、
前記端末デバイスが前記端末デバイスのチャネル品質に基づいて第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットから目標RLMパラメータセットを選択することは、
前記端末デバイスのチャネル品質の測定値が第1の閾値以上である場合、前記端末デバイスが前記第1のRLMパラメータセットを前記目標RLMパラメータセットとして選択することを含み、及び/又は、
前記端末デバイスのチャネル品質の測定値が前記第1の閾値以下である場合、前記端末デバイスが前記第2のRLMパラメータセットを前記目標RLMパラメータセットとして選択することを含む
ことを特徴とする無線リンクの監視測定RLM方法。
【請求項2】
前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットは、さらに、
同期IS指示を報告するか否かを決定するための同期閾値Qin、同期外れOOS指示を報告するか否かを決定するための同期外れ閾値Qout、タイマT310を開始するか否かを判断するために連続的に報告するOOS指示の数を記録するためのカウンターN310、及びタイマT310がタイムアウトする前にタイマT310を停止するか否かを判断するために連続的に報告するIS指示の数を記録するためのカウンターN311のうちの少なくとも1つパラメータを含み、
前記第1のRLMパラメータセットに含まれるパラメータと前記第2のRLMパラメータセットに含まれるパラメータとは、少なくとも1つパラメータが異なる
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リンクの監視測定RLM方法。
【請求項3】
前記端末デバイスのチャネル品質の測定値は、
参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、参照信号の信号対干渉プラス雑音比RS-SINRのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リンクの監視測定RLM方法。
【請求項4】
前記方法は、さらに、
前記端末デバイスが構成情報を取得することを含み、
前記構成情報は、第1の閾値、前記第1のRLMパラメータセット及び前記第2のRLMパラメータセットのうちの少なくとも1つを含み、
前記端末デバイスが構成情報を取得することは、
前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された前記構成情報を受信すること、又は、
前記端末デバイスが前記端末デバイスに予め記憶された前記構成情報を取得することを含む
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の無線リンクの監視測定RLM方法。
【請求項5】
ネットワークデバイスが構成情報を決定し、前記構成情報が第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットを含み、前記構成情報が第1の閾値をさらに含み、前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットとは、端末デバイスが前記端末デバイスのチャネル品質の測定値が第1の閾値以上である場合、前記第1のRLMパラメータセットを前記目標RLMパラメータセットとして選択し、及び/又は、前記端末デバイスのチャネル品質の測定値が前記第1の閾値以下である場合、前記第2のRLMパラメータセットを前記目標RLMパラメータセットとして選択するために使用されることと、
前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに前記構成情報を送信することとを含み、
前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットは、RLMの評価周期を含む
ことを特徴とする無線リンクの監視測定RLM方法。
【請求項6】
前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットは、さらに、
同期IS指示を報告するか否かを決定するための同期閾値Qin、同期外れOOS指示を報告するか否かを決定するための同期外れ閾値Qout、タイマT310を開始するか否かを判断するために連続的に報告するOOS指示の数を記録するためのカウンターN310、及びタイマT310がタイムアウトする前にタイマT310を停止するか否かを判断するために連続的に報告するIS指示の数を記録するためのカウンターN311のうちの少なくとも1つパラメータを含み、
前記第1のRLMパラメータセットに含まれるパラメータと前記第2のRLMパラメータセットに含まれるパラメータとは、少なくとも1つパラメータが異なる
ことを特徴とする請求項5に記載の無線リンクの監視測定RLM方法。
【請求項7】
前記第1のRLMパラメータセットにおけるカウンターN310の設定値が前記第2のRLMパラメータセットにおけるカウンターN310の設定値よりも大きく、及び/又は、
前記第1のRLMパラメータセットにおけるカウンターN311の設定値が前記第2のRLMパラメータセットにおけるカウンターN311の設定値よりも小さく、及び/又は、
前記第1のRLMパラメータセットにおけるタイマT310の時間長が前記第1のRLMパラメータセットにおけるタイマT310の時間長よりも大きい
ことを特徴とする請求項6に記載の無線リンクの監視測定RLM方法。
【請求項8】
処理ユニットと、リンク監視検定ユニットと、を備える端末デバイスであって、
前記処理ユニットは、前記端末デバイスのチャネル品質に基づいて、第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットから目標RLMパラメータセットを選択するように構成され、
前記リンク監視検定ユニットは、前記処理ユニットにより選択された前記目標RLMパラメータセットに基づいて前記RLMを行うように構成され、
前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットは、RLMの評価周期を含み、
前記処理ユニットは、
前記端末デバイスのチャネル品質の測定値が前記第1の閾値以上である場合、前記第1のRLMパラメータセットを前記目標RLMパラメータセットとして選択し、及び/又は、
前記端末デバイスのチャネル品質の測定値が前記第1の閾値以下である場合、前記第2のRLMパラメータセットを前記目標RLMパラメータセットとして選択するように構成される
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項9】
前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットは、さらに、
同期IS指示を報告するか否かを決定するための同期閾値Qin、同期外れOOS指示を報告するか否かを決定するための同期外れ閾値Qout、タイマT310を開始するか否かを判断するために連続的に報告するOOS指示の数を記録するためのカウンターN310、及びタイマT310がタイムアウトする前にタイマT310を停止するか否かを判断するために連続的に報告するIS指示の数を記録するためのカウンターN311のうちの少なくとも1つパラメータを含み、
前記第1のRLMパラメータセットに含まれるパラメータと前記第2のRLMパラメータセットに含まれるパラメータとは、少なくとも1つパラメータが異なる
ことを特徴とする請求項8に記載の端末デバイス。
【請求項10】
前記端末デバイスのチャネル品質の測定値は、
参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、参照信号の信号対干渉プラス雑音比RS-SINRのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項8に記載の端末デバイス。
【請求項11】
前記端末デバイスが取得ユニットをさらに含み、
前記取得ユニットは、構成情報を取得するように構成され、
前記構成情報は、第1の閾値、前記第1のRLMパラメータセット及び前記第2のRLMパラメータセットのうちの少なくとも1つを含み、
前記端末デバイスが受信ユニットをさらに含み、
前記取得ユニットは、
前記受信ユニットを介してネットワークデバイスにより送信された前記構成情報を受信し、又は、
前記端末デバイスに予め記憶する前記構成情報を取得するように構成される
ことを特徴とする請求項8~10のいずれか1項に記載の端末デバイス。
【請求項12】
決定ユニットと、送信ユニットと、を備えるネットワークデバイスであって、
前記決定ユニットは、構成情報を決定するように構成され、前記構成情報が第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットを含み、前記構成情報が第1の閾値をさらに含み、前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットとは、端末デバイスが前記端末デバイスのチャネル品質の測定値が第1の閾値以上である場合、前記第1のRLMパラメータセットを前記目標RLMパラメータセットとして選択し、及び/又は、前記端末デバイスのチャネル品質の測定値が前記第1の閾値以下である場合、前記第2のRLMパラメータセットを前記目標RLMパラメータセットとして選択するために使用され、
前記送信ユニットは、前記端末デバイスに前記決定ユニットにより決定された前記構成情報を送信するように構成され、
前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットは、RLMの評価周期を含む
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項13】
前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットは、さらに、
同期IS指示を報告するか否かを決定するための同期閾値Qin、同期外れOOS指示を報告するか否かを決定するための同期外れ閾値Qout、タイマT310を開始するか否かを判断するために連続的に報告するOOS指示の数を記録するためのカウンターN310、及びタイマT310がタイムアウトする前にタイマT310を停止するか否かを判断するために連続的に報告するIS指示の数を記録するためのカウンターN311のうちの少なくとも1つパラメータを含み、
前記第1のRLMパラメータセットに含まれるパラメータと前記第2のRLMパラメータセットに含まれるパラメータとは、少なくとも1つパラメータが異なる
ことを特徴とする請求項12に記載のネットワークデバイス。
【請求項14】
前記第1のRLMパラメータセットにおけるカウンターN310の設定値が前記第2のRLMパラメータセットにおけるカウンターN310の設定値よりも大きく、及び/又は、
前記第1のRLMパラメータセットにおけるカウンターN311の設定値が前記第2のRLMパラメータセットにおけるカウンターN311の設定値よりも小さく、及び/又は、
前記第1のRLMパラメータセットにおけるタイマT310の時間長が前記第1のRLMパラメータセットにおけるタイマT310の時間長よりも大きい
ことを特徴とする請求項12に記載のネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、無線リンクの監視測定(Radio Link Monitoring、RLM)方法、端末デバイス及びネットワークデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
新しいラジオ( New Radio、NR )システム(または5Gシステム、5Gネットワークと呼ばれる)では、免許不要周波数帯域( unlicensed frequency bands )上でのデータ伝送がサポートされ、通信デバイスは、免許不要周波数帯域上で通信する際に、LBT( Listen Before Talk)原則に基づいている必要がある。例えば、基地局は、免許不要周波数帯域のチャネル上で端末デバイスに信号を送信する前に、チャネル検出を行う必要があり、チャネル検出結果がアイドルである場合にのみ信号送信を行うことができ、基地局が免許不要周波数帯域上でチャネル検出を行った結果がチャネルがビジーである場合、信号送信はできない。
【0003】
端末デバイスは、無線リンク監視測定のために、免許不要周波数帯域上で基地局によって送信された参照信号を受信する。端末デバイスは、測定した参照信号の品質が悪い場合、基地局がチャネルがビジーで参照信号を送信できないのか、端末デバイスのチャネルの品質が悪いのかを知ることができなかった。この場合、この参照信号によるRLM測定結果は、実際のチャネル状況を正確に判断することができない。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、免許不要周波数帯域における無線リンク監視測定の正確度を向上させることができる無線リンクの監視測定方法、端末デバイス及びネットワークデバイスを提供する。
【0005】
第1の態様は、無線リンクの監視測定方法を提供し、端末デバイスが前記端末デバイスのチャネル品質に基づいて、第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットから目標RLMパラメータセットを選択することと、前記端末デバイスが前記目標RLMパラメータセットに基づいて前記RLMを行うこととを含む。
【0006】
第2の態様は、無線リンクの監視測定方法を提供し、ネットワークデバイスが構成情報を決定し、前記構成情報が第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットを含み、前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットとは、前記端末デバイスが前記端末デバイスのチャネル品質に基づいて前記RLMを行うための目標RLMパラメータセットを選択するために使用されることと、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに前記構成情報を送信することとを含む。
【0007】
第3の態様は、上記第1の態様または第1の態様の任意の選択可能な実装における方法を実行することができる端末デバイスが提供される。具体的には、端末デバイスは、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行するための機能モジュールを含み得る。
【0008】
第4の態様は、上記第2の態様または第2の態様の任意の選択可能な実装における方法を実行することができる端末デバイスが提供される。具体的には、端末デバイスは、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行するための機能モジュールを含み得る。
【0009】
第5の態様は、プロセッサとメモリとを含む端末デバイスを提供する。メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上述の第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれかにおける方法を実行する。
【0010】
第6の態様は、プロセッサとメモリとを含むネットワークデバイスを提供する。メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上述の第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれかにおける方法を実行する。
【0011】
第7の態様は、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装における方法を実装するためのチップを提供する。具体的には、チップは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行し、チップが搭載されたデバイスに、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行させるプロセッサを含む。
【0012】
第8の態様は、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装における方法を実装するためのチップを提供する。具体的には、チップは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行し、チップが搭載されたデバイスに、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行させるプロセッサを含む。
【0013】
第9の態様は、コンピュータに、上述の第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0014】
第10の態様は、コンピュータに、上述の第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0015】
第11の態様は、コンピュータに、上述の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0016】
第12の態様は、コンピュータに、上述の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0017】
第13の態様は、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに、上記の第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0018】
第14の態様は、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに、上記の第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0019】
上記の技術的解決策により、端末デバイスは、そのチャネル品質に基づいて、異なるRLMパラメータセットから、無線リンク監視測定のための目標RLMパラメータセットを選択し、それにより、この目標RLMパラメータセットの各パラメータに基づいて無線リンク監視測定を行い、したがって、免許不要周波数帯域におけるRLM測定の正確度を向上する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本願の実施例に応用される無線通信システムの模式図である。
図2】本願の実施例における無線リンクの監視測定方法のフローチャートである。
図3】本願の他の実施例における無線リンクの監視測定方法のフローチャートである。
図4】本願の他の実施例における端末デバイスのブロック図である。
図5】本願の他の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
図6】本願の他の実施例における通信デバイスの構成図である。
図7】本願の他の実施例におけるチップの構成図である。
図8】本願の他の実施例における通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本願の実施例について図面を参照して説明するが、本願は、この実施例に限定されるものではなく、本願の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をすることなく得られる全ての他の実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0022】
本願の実施例による技術的解決策は、例えば、全地球移動通信( Global System of Mobile communication、GSM)システム、符号分割多元接続( Code Division Multiple Access、CDMA )システム、広帯域符号分割多元接続( Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA )システム、汎用パケット無線サービス( General Packet Radio Service、GPRS )、ロングタームエボリューション( Long Term Evolution、LTE )システム、LTE周波数分割複信( Frequency Division Duplex、FDD )システム、LTE時分割複信( Time Division Duplex、TDD )、アドバンスドロングタームエボリューション( Advanced long term evolution、LTE-A )システム、新規ラジオ( New Radio、NR )システム、NRシステムのエボリューションシステム、免許不要スペクトル上のLTE ( LTE-based access to unlicensed spectrum、LTE-U )システム、免許不要スペクトル上のNR ( NR-based access to unlicensed spectrum、NR-U )システム、汎用移動通信システム( Universal Mobile Telecommunication System、UMTS )、全地球相互接続マイクロ波アクセス( Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX )、無線ローカルエリアネットワーク( Wireless Local Area Networks、WLAN )、WiFi( Wireless Fidelity)、又はその後のリリースの通信システムなどの様々な通信システムに適用されてもよい。
【0023】
通常、従来の通信システムがサポートする接続数は限られており、実現も容易であるが、通信技術の発展に伴い、移動通信システムは従来の通信だけでなく、例えば、デバイス-デバイス( Device to Device、D2D )通信、マシン-マシン( Machine to Machine、M2M )通信、マシン型通信( Machine Type Communication、MTC )、車車間通信( Vehicle to Vehicle、V2V )などをサポートし、本願の実施例はこれらの通信システムにも適用可能である。
【0024】
任意選択で、本願の実施例における通信システムは、キャリアアグリゲーション( Carrier Aggregation、CA )シナリオに適用されてもよく、デュアルコネクティビティ( Dual Connectivity、DC )シナリオに適用されてもよく、スタンドアロン( Standalone、SA )ネットワーキングシナリオに適用されてもよい。
【0025】
本願の実施例が適用される通信システム100は、例えば図1に示すようなものである。無線通信システム100は、ネットワークデバイス110を含み得る。ネットワークデバイス110は、端末デバイスと通信するデバイスであってもよい。ネットワークデバイス110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得、そのカバレージ内に位置する端末デバイスと通信し得る。任意選択で、ネットワークデバイス100は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局( Base Transceiver Station、BTS )、WCDMAシステムにおける基地局( NodeB、NB )、LTEシステムにおける発展型基地局( Evolutional Node B、eNB、又はeNodeB )、NRシステムにおけるネットワーク側装置、またはクラウド無線アクセスネットワーク( Cloud Radio Access Network、CRAN )における無線コントローラであってもよく、または中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、次世代ネットワークにおけるネットワーク側装置、または将来進化するパブリック地上波モバイルネットワーク( Public Land Mobile Network、PLMN )におけるネットワークデバイスなどであってもよい。
【0026】
この無線通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレージ内に配置された少なくとも1つの端末デバイス120をさらに含む。本明細書で使用される「端末デバイス」としては、公衆交換電話網( Public Switched Telephone Networks、PSTN )、デジタル加入者線( Digital Subscriber Line、DSL )、デジタルケーブル、直接ケーブル接続などの有線回線を介した接続、および/または別のデータ接続/ネットワーク、および/または、セルラネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク( Wireless Local Area Network、WLAN )、DVB-Hネットワークなどのデジタルテレビジョンネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送受信機などの無線インターフェースを介して、及び/又は通信信号を受信/送信するように構成された別の端末デバイスのための手段、および/またはモノのインターネット( Internet of Things、IoT )装置を含む。無線インターフェースを介して通信するように設定された端末デバイスは、「無線通信端末」、「無線端末」、又は「移動端末」と称され得る。
【0027】
端末デバイス120は、移動型であってもよいし、固定型であってもよい。任意選択で、端末デバイス120は、アクセス端末、ユーザ機器( User Equipment、UE )、ユーザ装置、ユーザ局、移動局、モバイル、リモート局、リモート端末、モバイル機器、ユーザ装置、無線通信機器、ユーザエージェント、またはユーザ装置を指し得る。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル( Session Initiation Protocol、SIP )電話、ワイヤレスローカルループ( Wireless Local Loop、WLL )局、パーソナルデジタル処理( Personal Digital Assistant、PDA )、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、または将来開発されるPLMNにおける端末デバイスなどであり得る。このとき、任意選択的に、端末デバイス120間の端末直接接続( DEVICE to Device、D2D )通信も行われてもよい。
【0028】
具体的には、ネットワークデバイス110はセルにサービスを提供することができ、端末デバイス120は、セルによって使用される伝送リソース(たとえば、周波数領域リソース、またはスペクトルリソース)を通じてネットワークデバイス110と通信し、このセルは、ネットワークデバイス110( たとえば、基地局)に対応するセルであってもよく、セルは、マクロ基地局またはスモールセルに対応する基地局に属することができ、ここでのスモールセルには、メトロセル、マイクロセル、およびピコセル( ピコセル)、フェムトセル(フェムトセル)などであり、これらのスモールセルは、カバレッジが小さく、送信電力が低いという特徴があり、高速データ伝送サービスの提供に適している。
【0029】
図1は、1つのネットワークデバイス及び2つの端末デバイスを例示的に示し、任意選択で、この無線通信システム100は、複数のネットワークデバイスを含み、各ネットワークデバイスのカバレージ内に他の数の端末デバイスを含んでもよく、本願の実施例は、これに限定されない。
【0030】
任意選択で、無線通信システム100は、ネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティなどの他のネットワークエンティティをさらに含むことができ、本願の実施例はこれに限定されない。
【0031】
現在、免許不要スペクトル上のNRシステム( NR-U )の目標シナリオは、SAシナリオとDCシナリオとを含み、免許不要周波数帯域上でRLM動作を実行する必要がある。ネットワークデバイスは、免許不要周波数帯域で信号を送信する前に、チャネルが空っているか否かを判定するチャネルリッスンを行う必要があり、空っていると判定されたチャネルのみ信号送信を行うことができる。このため、ネットワークデバイスは、端末デバイスに無線リンク監視測定のための参照信号RLM-RSを行う際に、チャネルがビジーであるためRLM-RSを送信できず、端末デバイスに無線リンク監視測定に影響を与える可能性がある。
【0032】
既存のメカニズムでは、端末デバイスがRLM-RSに基づいて測定を行い、信号対干渉プラス雑音比( Signal to Interference plus Noise Ratio、SINR )を取得し、このSINRが同期閾値Qinより高い場合、端末デバイスは同期( in sync、IS )指示を報告し、測定されたSINRが同期外れ閾値Qoutを下回る場合、端末デバイスは同期はずれを報告する( out of sync、OOS )。
【0033】
しかし、免許不要周波数帯域では、端末デバイスが測定したSINRが低い場合、端末デバイスは、ネットワークデバイスがチャネルビジーでRLM-RSを送信できなかったのか、端末デバイスのチャネル品質が悪いのかを知ることができなかった。ネットワークデバイスがRLM-RSを送信する際に、一時的にチャネルビジーによりRLM-RSの送信ができない場合、実際にチャネルが空いてしまうと、チャネル品質が依然として良好な状態になり、この場合、端末はRLM-RSの測定結果から現在の実際のチャネル状況を判断する準備ができなくなる。
【0034】
したがって、本願の実施例は、異なるチャネル品質のために異なるRLMパラメータセットを構成して、異なるチャネル品質を有する端末デバイスが異なるRLMパラメータセットを使用して無線リンク監視測定を行い、これにより、免許不要周波数帯域にわたる無線リンク監視測定の正確性を向上することを提案する。
【0035】
本願の実施例における端末デバイスによる無線リンク監視測定のための参照信号RLM-RSは、例えば、チャネル状態指示参照信号( Channel State Information Reference Signal、CSI-RS )又は同期信号ブロック( Synchronization Signal Block、SSB又はSS Block )などの参照信号を含み得る。
【0036】
図2は、本願の実施例による無線リンク監視測定の方法200の概略的なフローチャートである。図2に示す方法は、例えば、図1に示す端末デバイス120であり得る端末デバイスによって実行され得る。図2に示されるように、この無線リンクの監視測定方法200は、以下のステップの一部または全部を含み得る。
【0037】
210において、端末デバイスが該端末デバイスのチャネル品質に基づいて、第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットから目標RLMパラメータセットを選択する。
【0038】
220において、端末デバイスが該目標RLMパラメータセットに基づいて無線リンク監視測定を行う。
【0039】
任意選択で、該第1のRLMパラメータセットは、RLMの評価周期、同期IS指示を報告するか否かを決定するための同期閾値Qin、同期外れOOS指示を報告するか否かを決定するための同期外れ閾値Qout、タイマT310を開始するか否かを判断するために連続的に報告するOOS指示の数を記録するためのカウンターN310、及びタイマT310がタイムアウトする前にタイマT310を停止するか否かを決定するために連続的に報告するIS指示を記録するカウンターN311のうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
任意選択で、該第2のRLMパラメータセットは、RLMの評価周期、同期IS指示を報告するか否かを決定するための同期閾値Qin、同期外れOOS指示を報告するか否かを決定するための同期外れ閾値Qout、タイマT310を開始するか否かを判断するために連続的に報告するOOS指示の数を記録するためのカウンターN310、及びタイマT310がタイムアウトする前にタイマT310を停止するか否かを決定するために連続的に報告するIS指示を記録するカウンターN311のうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
ここで、該第1のRLMパラメータセットに含まれるパラメータと該第2のRLMパラメータセットに含まれるパラメータとは、少なくとも1つパラメータが異なる。
【0042】
本願の実施例において、カウンターN310の設定値をN310とし、カウンターN311の設定値をN311とする。
【0043】
ここで、このタイマT310は、リンク接続失敗( Radio Link Failure、RLF )であるか否かを端末デバイスが判断するために使用される。タイマT310は、端末デバイスの上位層が物理層によって送信された連続したN310個のOOS指示を受信した場合に開始され、タイムアウト前に端末デバイスの上位層が物理層によって送信された連続したN311個のIS指示を受信した場合に停止される。RLMの評価期間、すなわち、無線リンク監視測定が行われてIS指示又はOOS指示が報告されるか否かを決定する期間、例えば、端末デバイスは、その期間に応じてSINRの測定を行い、測定結果をQin又はQoutと比較してOOS指示又はIS指示が報告されるかを決定する。
【0044】
無線リンク監視測定を行うセルについて、端末デバイスの信号品質の測定値が同期閾値Qinよりも高い場合、端末デバイスの物理層は、上位層に同期( in sync、IS )指示を報告し、一方、端末デバイスの信号品質の測定値が同期外れ閾値Qoutを下回る場合、端末デバイスの物理層は、上位層に同期外れ( out of sync、OOS )指示を報告する。端末デバイスの上位層が物理層から連続したN310個のOOS指示を受信した場合(ここで、タイマT311のような他のタイマが動作していないと仮定し、本願の実施例は、タイマT310のメカニズム下のRLMのみを考慮する)、タイマT310を開始する。端末デバイスの上位層は、物理層から連続したN311個のIS指示を受信し、タイマT310が動作中である(すなわち、タイマT310がタイムアウトしていない)場合、タイマT310を停止する。タイマT310がタイムアウトする前に、端末デバイスの上位層間で連続したN311個のIS指示を受信しなかった場合、端末デバイスはRLFを決定する。
【0045】
なお、同期閾値Qin、同期外れ閾値Qout、タイマT310、カウンターN310及びカウンターN311の名称は、本願の実施例に限定されるものではなく、上記パラメータの機能を実現できる他の名称のパラメータであっても本願の実施例の範囲に含まれる。
【0046】
免許不要周波数帯域では、端末デバイスのチャネル品質が良好であっても、ネットワークデバイスがRLM-RSを送信する際に、チャネルビジーによりRLM-RSの送信が成功しない場合があり、この場合、端末デバイスが複数回連続して測定した参照信号品質のいずれもが同期外れ閾値Qoutを下回ってタイマT310を起動し、その後、同様の理由により、タイマT310の起動後に連続したN311個のIS指示を端末デバイスが受信できずにタイマT310を終了してしまい、RLFの誤判定の可能性があることがわかる。
【0047】
本願の実施例では、端末デバイスは、無線リンク監視測定を行う際に、自分のチャネル品質の良否に応じて、第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットから、使用される目標RLMパラメータセットとして自分のRLMパラメータセットに適合するRLMパラメータセットを選択することで、チャネルビジーによりRLM-RSの送信が成功しないことによるRLFの誤判定をできるだけ回避する。
【0048】
なお、本願の実施例による第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットを例としてのみ説明したが、これに限定されない。例えば、複数のチャネル品質のレベルにそれぞれ1対1に対応するように複数のRLMパラメータセットを構成し、端末デバイスは、測定されたチャネル品質に基づいて、その信号品質のレベルに対応するRLMパラメータセットを選択し、その選択されたRLMパラメータセットに基づいて無線リンク監視測定を行うようにしてもよい。
【0049】
任意選択で、210において、端末デバイスが該端末デバイスのチャネル品質に基づいて、第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットから目標RLMパラメータセットを選択することは、該端末デバイスのチャネル品質の測定値が第1の閾値以上である場合、該端末デバイスが該第1のRLMパラメータセットを該目標RLMパラメータセットとして選択し、及び/又は、該端末デバイスのチャネル品質の測定値が該第1の閾値以下である場合、該端末デバイスが該第2のRLMパラメータセットを該目標RLMパラメータセットとして選択する。
【0050】
ここで、任意選択で、該第1のRLMパラメータセットにおけるカウンターN310の設定値が該第2のRLMパラメータセットにおけるカウンターN310の設定値よりも大きく、及び/又は、該第1のRLMパラメータセットにおけるカウンターN311の設定値が該第2のRLMパラメータセットにおけるカウンターN311の設定値よりも小さく、及び/又は、該第1のRLMパラメータセットにおけるタイマT310の時間長が該第1のRLMパラメータセットにおけるタイマT310の時間長よりも大きい。
【0051】
該端末デバイスのチャネル品質の測定値は、例えば、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)、及び参照信号のSINR(Reference Signal SINR、RS-SINR)のうちの少なくとも1つを含む。
【0052】
例えば、SINRを例にとると、チャネル品質が良好な端末デバイス、すなわちSINRが第1の閾値より大きい端末デバイスに対しては、第1のRLMパラメータセットのパラメータを用いて無線リンク監視測定を行うことができる。この第1のRLMパラメータセットのカウンターN310の設定値は、第2のRLMパラメータセットのカウンターN310の設定値よりも大きく構成されるため、タイマT310が容易に起動されなく、複数のOOS指示が連続して受信される場合にのみ起動され、及び/又は、第1のRLMパラメータセットのカウンターN311の設定値は、第2のRLMパラメータセットのカウンターN311の設定値よりも小さく構成されるため、IS指示の連続受信回数が少ない場合にタイマT310を終了し、及び/又は、第1のRLMパラメータセットのタイマT310の時間長は、第2のRLMパラメータセットのタイマT310の時間長より長く構成され、タイマT310がタイムアウトするのに長い時間を要し、これにより、N311個のIS指示が連続して受信される可能性を高めてタイマT310を終了し、これにより、チャネル品質が良い端末デバイスがRLFの誤判定を行う可能性を低減することができる。
【0053】
一方、チャネル品質が悪い端末デバイス、すなわちSINRが第1の閾値未満の端末デバイスに対しては、第2のRLMパラメータセットのパラメータを用いて無線リンク監視測定を行うことができる。第2のRLMパラメータセットのカウンターN310の設定値は、第1のRLMパラメータセットのカウンターN310の設定値よりも小さく構成されるため、タイマT310が容易に開始でき、及び/又は、第2のRLMパラメータセットのカウンターN311の設定値は、第1のRLMパラメータセットのカウンターN311の設定値よりも大きく構成されるため、タイマT310の開始後に早期に終了することが難しくなり、及び/又は、第2のRLMパラメータセットのタイマT310の時間長は、第1のRLMパラメータセットのタイマT310の時間長よりも短くなるように構成されるため、タイマT310が開始された後に比較的容易にタイムアウトされる。第2のRLMパラメータセットのこれらのパラメータは、第1のRLMパラメータセットと比較して、端末デバイスによって測定された第1のSINRが小さい場合にRLFを比較的容易にトリガすることができ、この設定は、端末デバイスによる無線リンク監視測定のために使用されるパラメータセットの検出結果に対する影響を実際のチャネル品質条件に実質的に一致させる。
【0054】
また、任意選択で、端末デバイスが免許周波数帯で無線リンクを監視測定する場合に、チャネルのビジーによる悪影響を考慮して、第2のRLMパラメータセットを選択することにより、端末デバイスがRLFを判断しにくくなる場合がある。例えば、第2のRLMパラメータセットは、免許周波数帯域にわたる端末デバイスによる無線リンク監視測定のために使用される上述のパラメータに対して、より大きいN310、及び/又はより小さいN311、及び/又はより大きいT310の期間を構成し得る。
【0055】
上記のチャネル品質の測定値は、RSRP、RSRQ、RS-SINR等を含むが、これに限定されず、例えば、端末デバイスのチャネル品質の測定値は、受信信号強度指示( Received Signal Strength Indication、RSSI )であってもよく、これらの測定値は、端末デバイスのチャネル品質を直接的又は間接的に示すことができる。
【0056】
なお、端末デバイスが第1のRLMパラメータセット又は第2のRLMパラメータセットを使用される目標RLMパラメータセットとして選択することは、端末デバイスのチャネル品質に基づいて行う。端末デバイスのチャネル品質が良くなる場合、第1のRLMパラメータセットを選択し、端末デバイスのチャネル品質が悪くなる場合、第2のRLMパラメータセットを選択する。
【0057】
例えば、端末デバイスは、RSRP、RSRQ、RS-SINRなどの測定値に基づいてRLMパラメータセットの選択を行う場合、測定値が大きいほどチャネル品質が良好であることを示すので、測定値が第1の閾値より大きい場合、カウンターN310の設定値が大きい、かつ/またはカウンターN311の設定値が小さい、かつ/またはタイマT310の時間長が大きいRLMパラメータセットを目標パラメータセットとして選択してもよく、測定値が小さいほど、チャネル品質が悪いことを示し、測定値が第1の閾値より小さい場合、カウンターN310の設定値が小さい、及び/又は、カウンターN311の設定値が大きい、及び/又は、タイマT310の時間長が小さいRLMパラメータセットを目標パラメータセットとして選択することができる。
【0058】
端末デバイスがRSSIなどに基づいてRLMRLMパラメータセットの選択を行う場合、測定値が小さいほどチャネル品質が良好であることを示すので、測定値が第1の閾値より小さい場合、カウンターN310の設定値が大きい、かつ/又はカウンターN311の設定値が小さい、かつ/又はタイマT310の時間長が大きいRLMパラメータセットを目標パラメータセットとして選択してもよく、測定値が大きいほど、チャネル品質が悪いことを示すので、測定値が第1の閾値より大きい場合、カウンターN310の設定値が小さい、及び/又は、カウンターN311の設定値が大きい、及び/又は、タイマT310の時間長が小さいRLMパラメータセットを、目標パラメータセットとして選択することができる。
【0059】
任意選択で、前記端末デバイスのチャネル品質の測定値は、前記端末デバイスが所定時間内に測定したこの該端末デバイスのチャネル品質の複数の測定値の平均値を含む。
【0060】
SINRを例にとると、チャネル品質の良い端末に対しては、チャネル測定は、RLM-RSに対する測定に基づいてSINRを得てもよいし、他の参照信号に対する測定に基づいてSINRを得てもよい。端末で測定したSINRが第1の閾値(例えば10 dB )より大きい場合、端末デバイスのチャネル品質が良いことを示す。このSINRは、ある期間におけるSINRの測定結果の平均値、例えば、現在に無線リンクの監視測定を行っている時間より前のある期間におけるSINRの測定平均値であってもよく、端末デバイスは、時間の経過とともに、最新の測定結果に基づいてリアルタイムにSINRを更新することができる。
【0061】
任意選択で、210の前に、該方法は、さらに、端末デバイスが無線リンク監視測定を行うための構成情報を取得する。ここで、該構成情報は、第1の閾値、第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0062】
さらに、任意選択で、該端末デバイスが無線リンク監視測定を行うための構成情報を取得することは、該端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された該構成情報を受信することを含み、例えば、ネットワークデバイスが無線リソース制御(Wireless Resource Control、RRC)シグナリングで送信する該構成情報を受信し、又は、該端末デバイスが端末デバイスに予め記憶した該構成情報を取得し、例えば、該構成情報がプロトコルにより約定される。
【0063】
任意選択で、220において、該端末デバイスが該目標RLMパラメータセットに基づいて該RLMを行うことは、該端末デバイスがSINR測定を行い、該SINRの測定値が該同期閾値Qinよりも大きい場合、該端末デバイスの物理層が該端末デバイスの上位層に該IS指示を報告し、該SINRの測定値が該同期外れ閾値Qoutよりも小さい場合、該端末デバイスの物理層が該端末デバイスの上位層に該OOS指示を報告することを含む。
【0064】
任意選択で、220において、端末デバイスが該目標RLMパラメータセットに基づいて該RLMを行うことは、さらに、端末デバイスの上位層が端末デバイスの物理層から連続的に受信したOOS指示の数が該タイマN310の設定値に達した場合、端末デバイスの上位層が該タイマTを開始し、該タイマT310がタイムアウトする前に、端末デバイスの上位層が端末デバイスの物理層から連続的に受信したIS指示の数が該タイマN311の設定値に達した場合、端末デバイスの上位層が該タイマT310を停止し、該タイマT310がタイムアウトする前に、端末デバイスの上位層が端末デバイスの物理層から連続的に受信したIS指示の数が該タイマN311の設定値に達してない場合、端末デバイスがRLFを決定することを含む。
【0065】
図3は本願の実施例における無線リンクの監視測定方法300のフローチャートである。図3に記載された方法は、例えば、図1に示されたネットワークデバイス110であり得るネットワークデバイスによって実行され得る。図3に示すように、無線リンクの監視測定方法300は、以下のステップの一部または全部を含み得る。ここで、
310において、ネットワークデバイスが構成情報を決定する。
【0066】
320において、ネットワークデバイスが端末デバイスに該構成情報を送信する。
【0067】
任意選択で、該構成情報が第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットを含み、該第1のRLMパラメータセットと該第2のRLMパラメータセットとは、該端末デバイスが該端末デバイスのチャネル品質に基づいて該RLMを行うための目標RLMパラメータセットを選択するために使用される。
【0068】
任意選択で、該構成情報が、さらに、第1の閾値を含み、該第1の閾値は、該端末デバイスが該端末デバイスのチャネル品質の測定値が第1の閾値以上でる場合に該第1のRLMパラメータセットを該目標パラメータセットとして選択し、及び/又は、該端末デバイスのチャネル品質の測定値が該第1の閾値以下である場合に該第1のRLMパラメータセットを該目標パラメータセットとして選択するために使用される。
【0069】
任意選択で、該第1のRLMパラメータセットにおけるカウンターN310の設定値が該第2のRLMパラメータセットにおけるカウンターN310の設定値よりも大きく、及び/又は、該第1のRLMパラメータセットにおけるカウンターN311の設定値が該第2のRLMパラメータセットにおけるカウンターN311の設定値よりも小さく、及び/又は、該第1のRLMパラメータセットにおけるタイマT310の時間長が該第1のRLMパラメータセットにおけるタイマT310の時間長よりも大きい。
【0070】
任意選択で、該第1のRLMパラメータセットに含まれるパラメータと該第2のRLMパラメータセットに含まれるパラメータは、少なくとも1つのパラメータが異なり、かつ、該第1のRLMパラメータセットと該第2のRLMパラメータセットとは、RLMの評価周期、同期IS指示を報告するか否かを決定するための同期閾値Qin、同期外れOOS指示を報告するか否かを決定するための同期外れ閾値Qout、タイマT310を開始するか否かを判断するために連続的に報告するOOS指示の数を記録するためのカウンターN310、タイマT310がタイムアウトになる前にタイマT310を停止するか否かを判断するために連続報告のIS指示の数を記録するカウンターN311のうちの少なくとも1つを含む。
【0071】
したがって、ネットワークデバイスは、端末デバイスのための2つのRLMパラメータセットを構成することにより、端末デバイスが、そのチャネル品質に基づいて、第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットから無線リンク監視測定のための目標RLMパラメータセットを選択し、この目標RLMパラメータセットの様々なパラメータに基づいて無線リンク監視測定を行い、したがって、免許不要周波数帯域におけるRLM測定の正確性を向上する。
【0072】
なお、第1の閾値および2つのパラメータセットは、ネットワークデバイスが端末デバイスに構成されてもよく、又は、2つのパラメータセットがネットワークデバイスによって端末デバイスに設定され、第1の閾値が端末デバイスに予め記憶されていてもよく、又は、第1の閾値は、ネットワークデバイスから端末デバイスへ構成され、2つのパラメータセットは、端末デバイスに予め記憶されていてもよい。本願実施例はこれらに限定されるものではない。
【0073】
なお、無線リンク監視測定プロセスにおけるネットワークデバイスの具体的な動作は、前述の図2における端末デバイスに関する説明を参照してもよく、簡潔にするためにここで説明を省略する
なお、本明細書に記載の各実施例および/または各実施例の技術的特徴は、矛盾が生じない範囲で任意に組み合わせることができ、組み合わせた技術的解決策も本明細書の保護範囲に含まれる。
【0074】
なお、本願の様々な実施例において、上述のプロセスの順序のサイズは、実行順序の先後を意味するものではなく、各プロセスの実行順序は、その機能及び内部ロジックにおいて決定されるべきであり、本願の実施例のプロセスを何ら限定するものではない
本願の実施例による通信方法を本願の実施例によるデバイスを図4乃至図7を参照して以下に説明するが、本願の実施例によるデバイスは、以下のデバイスの実施例に適用される。
【0075】
図4は本願の実施例における端末デバイス400のブロック図である。図4に示すように、該端末デバイス400は、処理ユニット410及びリンク監視検定ユニット420を含む。ここで、
処理ユニット410は、前記端末デバイスのチャネル品質に基づいて、第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットから目標RLMパラメータセットを選択するように構成され、
リンク監視検定ユニット420は、前記処理ユニットが選択した前記目標RLMパラメータセットに基づいて前記RLMを行うように構成される。
【0076】
したがって、端末デバイスは、そのチャネル品質に基づいて、異なるRLMパラメータセットから無線リンク監視測定のための目標RLMパラメータセットを選択し、それにより、この目標RLMパラメータセットの様々なパラメータに基づいて、無線リンク監視測定を行い、したがって、免許不要周波数帯域上のRLM測定の正確度を向上することができる。
【0077】
任意選択で、前記第1のRLMパラメータセットに含まれるパラメータと前記第2のRLMパラメータセットに含まれるパラメータとは、少なくとも1つパラメータが異なり、前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットは、RLMの評価周期、同期IS指示を報告するか否かを決定するための同期閾値Qin、同期外れOOS指示を報告するか否かを決定するための同期外れ閾値Qout、タイマT310を開始するか否かを判断するために連続的に報告するOOS指示の数を記録するためのカウンターN310、及びタイマT310がタイムアウトする前にタイマT310を停止するか否かを判断するために連続的に報告するIS指示の数を記録するためのカウンターN311のうちの少なくとも1つパラメータを含む。
【0078】
任意選択で、前記処理ユニット410は、具体的に、前記端末デバイスのチャネル品質の測定値が前記第1の閾値以上である場合、前記第1のRLMパラメータセットを前記目標RLMパラメータセットとして選択し、及び/又は、前記端末デバイスのチャネル品質の測定値が前記第1の閾値以下である場合、前記第2のRLMパラメータセットを前記目標RLMパラメータセットとして選択するように構成される。
【0079】
任意選択で、前記第1のRLMパラメータセットにおけるカウンターN310の設定値が前記第2のRLMパラメータセットにおけるカウンターN310の設定値よりも大きく、及び/又は、前記第1のRLMパラメータセットにおけるカウンターN311の設定値が前記第2のRLMパラメータセットにおけるカウンターN311の設定値よりも小さく、及び/又は、前記第1のRLMパラメータセットにおけるタイマT310の時間長が前記第1のRLMパラメータセットにおけるタイマT310の時間長よりも大きい。
【0080】
任意選択で、前記端末デバイスのチャネル品質の測定値は、参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、参照信号の信号対干渉プラス雑音比RS-SINRのうちの少なくとも1つを含む。
【0081】
任意選択で、前記端末デバイスのチャネル品質の測定値は、前記端末デバイスが所定期間に測定した前記端末デバイスのチャネル品質の複数の測定値の平均値を含む。
【0082】
任意選択で、前記端末デバイスが取得ユニットをさらに含み、前記取得ユニットは、構成情報を取得するように構成され、前記構成情報は、第1の閾値、前記第1のRLMパラメータセット及び前記第2のRLMパラメータセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0083】
任意選択で、前記端末デバイスが受信ユニットをさらに含み、前記取得ユニットは、具体的に、前記受信ユニットでネットワークデバイスにより送信された前記構成情報を受信し、又は、前記端末デバイスに予め記憶した前記構成情報を取得するように構成される。
【0084】
任意選択で、前記端末デバイスがさらに送信ユニットを含み、前記送信ユニットは、前記SINRの測定値が前記同期閾値Qinよりも大きい場合、前記IS指示を報告し、前記SINRの測定値が前記同期外れ閾値Qoutよりも小さい場合、前記OOS指示を報告するように構成される。
【0085】
任意選択で、前記リンク監視検定ユニット420は、さらに、前記端末デバイスの上位層が前記端末デバイスの物理層からN310個のOOS指示を連続的に受信した場合、前記タイマT310を開始し、前記タイマT310がタイムアウトする前に、前記端末デバイスの上位層が前記端末デバイスの物理層から連続的に受信したIS指示の数が前記タイマN311の設定値に達した場合、前記端末デバイスの上位層が前記タイマT310を停止し、前記タイマT310がタイムアウトする前に、前記端末デバイスの上位層が前記端末デバイスの物理層から連続的に受信したIS指示の数が前記タイマN311の設定値に達してない場合、無線リンク失敗RLFを決定するように構成される。
【0086】
なお、端末デバイス400は、上述した方法200において端末デバイスによって実行される対応する動作を実行することができ、ここでは簡潔のため、その説明を省略する。
【0087】
図5は本願の実施例におけるネットワークデバイス500のブロック図である。図5に示すように、該ネットワークデバイス500は、決定ユニット510及び送信ユニット520を含む。ここで、
決定ユニット510は、構成情報を決定するように構成され、前記構成情報が第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットを含み、前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットとは、前記端末デバイスが前記端末デバイスのチャネル品質に基づいて前記RLMを行うための目標RLMパラメータセットを選択するために使用される。
【0088】
送信ユニット520は、端末デバイスに前記決定ユニット510が決定した前記構成情報を送信するように構成される。
【0089】
したがって、ネットワークデバイスは、端末デバイスのための異なるRLMパラメータセットを構成することにより、端末デバイスが、そのチャネル品質に基づいて、異なるRLMパラメータセットから無線リンク監視測定のための目標RLMパラメータセットを選択し、この目標RLMパラメータセットの様々なパラメータに基づいて無線リンク監視測定を行い、したがって、免許不要周波数帯域におけるRLM測定の正確度を向上する。
【0090】
任意選択で、前記構成情報が第1の閾値をさらに含み、前記第1の閾値は、前記端末デバイスが前記第1のRLMパラメータセット及び前記第2のRLMパラメータセットから前記目標RLMパラメータセットを選択するために使用される。
【0091】
任意選択で、前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットとは、RLMの評価周期、同期IS指示を報告するか否かを決定するための同期閾値Qin、同期外れOOS指示を報告するか否かを決定するための同期外れ閾値Qout、タイマT310を開始するか否かを判断するために連続的に報告するOOS指示の数を記録するためのカウンターN310、及びタイマT310がタイムアウトする前にタイマT310を停止するか否かを判断するために連続的に報告するIS指示の数を記録するためのカウンターN311のうちの少なくとも1つパラメータが異なる。
【0092】
なお、通信デバイス500は、上述の方法300においてネットワークデバイスによって実行される対応する動作を実行し、簡潔のためにここで説明を省略する。
【0093】
図6は、本願の実施例に係る通信デバイス600の概略構成図である。図6に示す通信デバイス600は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現するプロセッサ610を有する。
【0094】
任意選択で、図6に示されるように、通信デバイス600は、メモリ620をさらに含み得る。プロセッサ610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実施する。
【0095】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610とは独立した1つの別個の部品であってもよく、プロセッサ610に集積されてもよい。
【0096】
任意選択で、図6に示すように、通信デバイス600は、プロセッサ610が他のデバイスと通信するように制御することができる、具体的には、他のデバイスに情報又はデータを送信するか、又は他のデバイスによって送信された情報又はデータを受信することができる、送受信機630を更に含むことができる。
【0097】
ここで、送受信機630は、送信機および受信機を含み得る。送受信機630は、1つ以上の数のアンテナをさらに含むことができる。
【0098】
任意選択で、通信デバイス600は、特に、本願の実施例の端末デバイスであってもよく、通信デバイス600は、本願の実施例の様々な方法において端末デバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0099】
任意選択で、通信デバイス600は、特に、本願の実施例のネットワークデバイスであってもよく、通信デバイス600は、本願の実施例の様々な方法においてネットワークデバイスにより実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0100】
図7は、本願の実施例におけるチップの概略構成図である。図7に示されるチップ700は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実行することができるプロセッサ710を含む。
【0101】
任意選択で、図7に示されるように、チップ700は、メモリ720をさらに含むことができる。プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0102】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710とは独立した別個の部品であってもよく、プロセッサ710に集積されていてもよい。
【0103】
任意選択で、チップ700は、入力インターフェース730をさらに含むことができる。プロセッサ710は、入力インターフェース730を制御して他のデバイスまたはチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイスまたはチップによって送信された情報またはデータを取得してもよい。
【0104】
任意選択で、チップ700は、出力インターフェース740をさらに含み得る。プロセッサ710は、出力インターフェース740を制御して、他のデバイス又はチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイス又はチップに情報又はデータを出力してもよい。
【0105】
任意選択で、チップは、本願の実施例における端末デバイスに適用されてもよく、チップは、本願の実施例の様々な方法において端末デバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔さのためにここで説明を省略する。
【0106】
任意選択で、チップは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、チップは、本願の実施例の様々な方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔にするためにここでは詳しい説明を省略する。
【0107】
なお、本願の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、チップシステム、チップシステム、またはシステムオンチップチップなどと呼ばれることもある
本願の実施例のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得ることが理解される。実施において、上述した方法の実施例のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( Digital Signal Processor、DSP )、特定用途向け集積回路( Application Specific Integrated Circuit、ASIC )、既存のプログラマブルゲートアレイ( Field Programmable Gate Array、FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図は、実施され得るか、又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサ実行として直接的に、または、デコーディングプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行されるとして具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。この記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、ハードウェアとともに上述した方法のステップを実行する。
【0108】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ( Read-Only Memory、ROM )、プログラマブルリードオンリーメモリ( Programmable ROM、PROM )、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Erasable PROM、EPROM )、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Electrically EPROM、EEPROM )、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ( Random Access Memory、RAM )であってよい。限定ではなく例として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ( Static RAM、SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( Dynamic RAM、DRAM )、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchronous DRAM、SDRAM )、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM )、エンハンスメント型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Enhanced SDRAM、ESDRAM )、シンクロナス接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchlink DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )など、多くの形態で利用可能である。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されない。
【0109】
上述のメモリは、限定ではなく例示的であるが、例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ( static RAM、SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( dynamic RAM、DRAM )、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( synchronous DRAM、SDRAM )、デュアルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( double data rate SDRAM、DDR SDRAM )、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( enhanced SDRAM、ESDRAM )、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( synch link DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )等であってもよいことが理解されるべきである。すなわち、本願の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されない。
【0110】
図8は本願の実施例における通信システム800のブロック図である。図8に示すように、該通信システム800は、ネットワークデバイス810及び端末デバイス820を含む。
【0111】
ここで、該ネットワークデバイス810は、構成情報を決定するように構成され、前記構成情報が第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットを含み、前記第1のRLMパラメータセットと前記第2のRLMパラメータセットとは、前記端末デバイスが無線リンク監視測定を行うための目標RLMパラメータセットを送信するために使用され、前記端末デバイスに前記構成情報を送信するように構成される。
【0112】
ここで、該端末デバイス820は、前記端末デバイスのチャネル品質に基づいて、第1のRLMパラメータセット及び第2のRLMパラメータセットから目標RLMパラメータセットを選択し、前記目標RLMパラメータセットに基づいて無線リンク監視測定を行うように構成される。
【0113】
ここで、該ネットワークデバイス810は、上記方法300においてネットワークデバイスにより実現される対応する機能を実現するために使用されてもよく、該ネットワークデバイス810の構成は、図5においてネットワークデバイス500に示されてもよく、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0114】
ここで、該端末デバイス820は、上記方法200において端末デバイスによって実現される対応する機能を実現するために用いられてもよく、該端末デバイス820の構成は、図4において端末デバイス400に示されてもよく、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0115】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。任意選択で、コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。任意選択で、本願の実施例における端末デバイスには、コンピュータ読み取り可能な記録媒体が適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法における端末デバイスによって実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0116】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品も提供する。任意選択で、コンピュータプログラム製品は、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。任意選択で、コンピュータプログラム製品は、本願の実施例における端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法において端末デバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0117】
本願の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供する。任意選択的に、コンピュータプログラムは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行される場合、コンピュータに、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実現される対応するフローを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返し説明しない。任意選択で、本願の実施例に係る端末デバイスにコンピュータプログラムを適用し、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行される場合、コンピュータに、本願の実施例に係る方法のうち端末デバイスで実現される対応するフローを実行させてもよく、これについての説明は省略する。
【0118】
本明細書において、「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば、本明細書において交換可能に使用されることが理解される。ここで、及び/又はとは、単に関連のある対象を記述するための関連関係の1つであり、A及び/又はBのように3つの関係が存在し得ることを意味し、Aのみ、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在することの3つの場合が存在し得ることを意味する。なお、本文中の「/」の文字は、前後の関連オブジェクトが一種の「または」の関係であることを一般的に示す。
【0119】
また、本願の実施例において、「Aに対応する(対応する) B」とは、BがAに関連付けられていることを意味し、Aに応じてBが決定されてもよい。AからBを決定することは、AのみからBを決定することを意味するのではなく、Aおよび/または他の情報からBを決定することもできることをさらに理解されたい。
【0120】
当業者は、本明細書に開示される実施例に関連して説明される様々な例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能は、技術案の特定の適用例および設計制約に応じて、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれで実行されるかに依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用し得るが、そのような実施は、本開示の範囲から逸脱するものと考えられるべきではない。
【0121】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの特定の動作プロセスが、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照してよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0122】
本明細書で提供されるいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記の装置の実施例は、単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、1つの論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では、別の分割方法があり得、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、組み合わされてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、又はいくつかの特徴が省略されてもよいし、又は実行されなくてもよい。別の点では、表示または議論される相互間の結合または直接的な結合または通信接続は、何らかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。
【0123】
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示する手段は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所にあってもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散していてもよい。また、本実施例の目的は、必要に応じて各部の一部又は全部を選択して実施することができる。
【0124】
また、本願の各実施例における各機能部は、1つの処理部に集積されてもよいし、各部は、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上の部が1つの部に集積されてもよい。
【0125】
また、ソフトウェア的な機能単位で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分、または本願の技術的解決策の部分は、1つのコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであり得る)に本願の様々な実施例に記載された方法のステップの全てまたは一部を実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化され得る。なお、前記記憶媒体としては、U字ディスク、リムーバブルハードディスク、Read-Only Memory、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を用いることができる。
【0126】
以上、本願の具体的な実施例を説明したが、本願の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本願が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本願の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは勿論である。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8