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▶ エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103457
(43)【公開日】2023-07-26
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/02 20060101AFI20230719BHJP
   H04R 1/00 20060101ALI20230719BHJP
   H04R 1/24 20060101ALI20230719BHJP
   H04R 7/04 20060101ALI20230719BHJP
   H04R 17/00 20060101ALI20230719BHJP
   H04R 9/04 20060101ALI20230719BHJP
【FI】
H04R1/02 102Z
H04R1/00 310F
H04R1/24 A
H04R7/04
H04R17/00
H04R9/04 105A
【審査請求】有
【請求項の数】26
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083974
(22)【出願日】2023-05-22
(62)【分割の表示】P 2021107365の分割
【原出願日】2021-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2020-0080569
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】崔 榮 洛
(72)【発明者】
【氏名】李 成 泰
(72)【発明者】
【氏名】金 光 浩
(72)【発明者】
【氏名】咸 性 秀
(72)【発明者】
【氏名】韓 重 燮
(57)【要約】      (修正有)
【課題】表示パネルの背面に配置した振動装置を用いて音圧特性を向上させる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、映像を表示し、第1領域(1)~第6領域(6)を含む表示パネルを含む表示器と、第1領域及び第2領域に配置される第1振動装置500HL及び第2振動装置500HRと、第4~第6領域に配置される第3振動装置W1、第4振動装置W2及び第5振動装置500Cと、第1領域と第3領域の間にある第1パーティション1711と、第2領域と第3領域の間にある第2パーティション1712と、第4領域と第6領域の間にある第3パーティション1721と、第5領域と第6領域の間にある第4パーティション1722と、を含む。
【選択図】図6A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するように構成され、第1領域ないし第6領域を含む表示パネルを含む表示器と、
前記第1領域および前記第2領域にそれぞれにある少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置と、
前記第4領域ないし前記第6領域にそれぞれにある少なくとも1つの第3振動装置、少なくとも1つの第4振動装置および少なくとも1つの第5振動装置と
を含み、
前記少なくとも1つの第1振動装置および前記少なくとも1つの第2振動装置は、フィルム型の振動装置で構成され、
前記少なくとも1つの第3振動装置、前記少なくとも1つの第4振動装置および前記少なくとも1つの第5振動装置は、コイル型の振動装置またはウーファー一体型の振動装置で構成された、表示装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第1振動装置および前記少なくとも1つの第2振動装置は、中高音域の音響を出力するように構成された、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第3振動装置、前記少なくとも1つの第4振動装置および前記少なくとも1つの第5振動装置は、低音域帯の音響を出力するように構成された、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第3領域の大きさは、前記第1領域および前記第2領域の大きさと異なる、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1領域の大きさおよび前記第2領域の大きさは、互いに同じである、
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第4領域ないし前記第6領域の大きさは、互いに同じである、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1領域および第3領域の間にある第1パーティションと、
前記第2領域および前記第3領域の間にある第2パーティションと、
前記第4領域および前記第6領域の間にある第3パーティションと、
前記第5領域および前記第6領域の間にある第4パーティションと
をさらに含み、
前記第1パーティションおよび前記第2パーティションの中の1つ以上の長さは、前記第3パーティションおよび前記第4パーティションの中の1つ以上の長さよりも長い、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの第1振動装置を向くように配置された1つ以上の第1パッド部と、
前記1つ以上の第1パッド部と向き合う辺に配置され、前記少なくとも1つの第1振動装置を向くように配置された1つ以上の第2パッド部と、
前記少なくとも1つの第2振動装置を向くように配置された1つ以上の第3パッド部と、
前記1つ以上の第3パッド部と向き合う辺に配置され、前記少なくとも1つの第2振動装置を向くように配置された1つ以上の第4パッド部と
をさらに含む、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの第3振動装置を向くように配置された1つ以上の第5パッド部と、
前記1つ以上の第5パッド部と向き合う辺に配置され、前記少なくとも1つの第3振動装置を向くように配置された1つ以上の第6パッド部と、
前記少なくとも1つの第4振動装置を向くように配置された1つ以上の第7パッド部と、
前記1つ以上の第7パッド部と向き合う辺に配置され、前記少なくとも1つの第4振動装置を向くように配置された1つ以上の第8パッド部と、
前記少なくとも1つの第5振動装置を向くように配置された1つ以上の第9パッド部と、
前記1つ以上の第9パッド部と向き合う辺に配置され、前記少なくとも1つの第5振動装置を向くように配置された1つ以上の第10パッド部と、
をさらに含む、請求項7に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1パーティションの辺に配置された1つ以上の第1パッド部と、
前記1つ以上の第1パッド部と向き合う辺に配置された1つ以上の第2パッド部と、
前記第2パーティションの辺に配置された1つ以上の第3パッド部と、
前記1つ以上の第3パッド部と向き合う辺に配置された1つ以上の第4パッド部と
をさらに含む、請求項7に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第3パーティションの辺に配置された1つ以上の第5パッド部と、
前記1つ以上の第5パッド部と向き合う辺に配置された1つ以上の第6パッド部と、
前記第4パーティションの辺に配置された1つ以上の第7パッド部と、
前記1つ以上の第7パッド部と向き合う辺に配置された1つ以上の第8パッド部と、
前記第3パーティションの前記辺とは反対の辺に配置された1つ以上の第9パッド部と、
前記第4パーティションの前記辺とは反対の辺に配置された1つ以上の第10パッド部と
をさらに含む、請求項7に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1領域ないし前記第3領域および前記第4領域ないし前記第6領域との間にある第5パーティションと、
前記第4領域ないし前記第6領域の下にある第6パーティションと
をさらに含む、請求項7に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第1パーティションの辺に配置された1つ以上の第1パッド部と、
前記1つ以上の第1パッド部と向き合う辺に配置された1つ以上の第2パッド部と、
前記第2パーティションの辺に配置された1つ以上の第3パッド部と、
前記1つ以上の第3パッド部と向き合う辺に配置された1つ以上の第4パッド部と
前記第5パーティションの辺に配置され、前記第1領域にある第5パッド部と、
前記第5パッド部と向き合う辺に配置され、前記第1領域にある第6パッド部と、
前記第5パーティションの前記辺に配置され、前記第2領域にある第7パッド部と、
前記第7パッド部と向き合う辺に配置され、前記第2領域にある第8パッド部と
をさらに含む、請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第5パーティションの前記辺とは反対の辺に配置され、前記第4領域にある第9パッド部と、
前記第9パッド部と向き合う前記第6パーティションの辺に配置され、前記第4領域にある第10パッド部と、
前記第5パーティションの前記辺とは反対の前記辺に配置され、前記第5領域にある第11パッド部と、
前記第11パッド部と向き合う前記第6パーティションの辺に配置され、前記第5領域にある第12パッド部と、
前記第5パーティションの前記辺とは反対の前記辺に配置され、前記第6領域にある第13パッド部と、
前記第6パーティションの辺に配置され、前記第6領域にある第14パッド部と
をさらに含む、請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記第1領域にある前記少なくとも1つの第1振動装置を囲む第7パーティションと、
前記第2領域にある前記少なくとも1つの第2振動装置を囲む第8パーティションと
をさらに含む、請求項7に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第7パーティションは、前記少なくとも1つの第1振動装置の一辺にある前記第1パーティションおよび前記第5パーティションよりも小さく、
前記第8パーティションは、前記少なくとも1つの第2振動装置の一辺にある前記第2パーティションおよび前記第5パーティションよりも小さい、
請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記第1領域の大きさが、前記第4領域の大きさと異なり、
前記第2領域の大きさは、前記第5領域の大きさと異なる、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つの第1振動装置ないし前記少なくとも1つの第5振動装置は、それぞれ独立して駆動され、前記表示器を振動させて振動を発生させる、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項19】
前記表示器の背面にある放熱部材と、
前記表示器および前記放熱部材の間にある接着部材と
をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項20】
前記コイル型の振動装置は、
プレート上にあるマグネットと、
前記マグネットの周辺にあるボビンと、
前記ボビンの周囲にあるコイルと
を含み、
前記表示装置は、
前記表示器の背面にある放熱部材と、
前記表示器および前記放熱部材の間にある第1接着部材と、
前記放熱部材および前記ボビンの間にある第2接着部材と
をさらに含む、請求項1ないし請求項19のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項21】
前記コイル型の振動装置は、
プレート上にあるマグネットと、
前記マグネットの周辺にあるボビンと、
前記ボビンの周囲にあるコイルと
を含み、
前記表示装置は、
前記表示器の背面にある支持部材と、
前記支持部材の背面にある構造物と
をさらに含み、
前記少なくとも1つの第3振動装置ないし前記少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上は、前記構造物に配置された、
請求項1ないし請求項19のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項22】
前記構造物に配置された前記少なくとも1つの第3振動装置ないし前記少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上は、前記構造物を有する単一の構造体として設けられた、請求項21に記載の表示装置。
【請求項23】
前記構造物に配置された前記少なくとも1つの第3振動装置ないし前記少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上は、前記構造物を基準として非対称に配置された、請求項21に記載の表示装置。
【請求項24】
前記フィルム型の振動装置は、圧電物質を含む、請求項1ないし請求項19のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項25】
前記フィルム型の振動装置は、
圧電特性を有する複数の無機物質部と、
前記複数の無機物質部間にある有機物質部と
を含む、請求項1ないし請求項19のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項26】
前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域は、前記表示器の上側に配置され、前記第3領域は、前記第1領域および前記第2領域との間に配置され、
前記第4領域ないし前記第6領域は、前記第1領域ないし前記第3領域の下側に配置され、前記第6領域は、前記第4領域および前記第5領域との間に配置された、
請求項1ないし請求項19のいずれか一項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、表示パネルに映像を表示し、音響を提供するために一般的に別途のスピーカー(または音響装置)を含む。表示装置にスピーカーを配置する場合、スピーカーが、空間を占めるようになるので、表示装置のデザインおよび空間配置に制約が伴うという問題が発生する。
【0003】
スピーカーから出力される音響は、表示装置の後方または下方に進行するので、壁または床から反射される音響の間の干渉によって音質が低下する問題点がある。これにより、正確な音響伝達が難しいという問題点があり、視聴者または使用者の没入感が低下するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本願の発明者らは、上記した問題点を認識し、音質を向上させることができ、信頼性を有することができる振動装置を実現するためのいくつかの実験を行った。複数の実験を通じて音質を向上させることができ、信頼性を向上させることができる振動装置を含む新しい構造の表示装置を発明した。
【0005】
本明細書の実施例に係る課題は、表示パネルの背面に配置して表示パネルを振動させて音響を発生させることができ、音圧特性を向上させることができる振動装置を含む表示装置を提供することである。
【0006】
本明細書の実施例に係る課題は、マルチチャンネルの音響を実現できる振動装置を含む表示装置を提供することである。
【0007】
本明細書の実施例に係る解決課題は、以上で言及した課題に限定されず、言及していないまた他の課題は、以下の記載から、この技術分野の通常の技術者に明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書の実施例に係る表示装置は、映像を表示し、第1領域ないし第6領域を含む表示パネルを含む表示器、第1領域と第2領域に配置される少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置、第4領域から第6領域に配置される少なくとも1つの第3振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置、第1領域と第3領域の間にある第1パーティション、第2領域と第3領域の間にある第2パーティション、第4領域と第6領域の間にある第3パーティション、および第5領域と第6領域の間にある第4パーティションを含み、第1パーティションおよび第2パーティションの中の1つ以上の長さは、第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の長さと異なり得る。
【0009】
本明細書の実施例に係る表示装置は、映像を表示し、第1領域ないし第6領域を含む表示パネルを含む表示器、第1領域および第2領域に配置される少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置、第4領域ないし第6領域に配置される少なくとも1つの第3振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置、少なくとも1つの第1振動装置の1つ以上の辺に配置される第1パーティション、少なくとも1つの第2振動装置の1つ以上の辺に配置される第2パーティション、少なくとも1つの第3振動装置の1つ以上の辺に配置される第3パーティション、および少なくとも1つの第4振動装置の1つ以上の辺に配置される第4パーティションを含み、第1パーティションおよび第2パーティションの中の1つ以上の大きさは、第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の大きさと異なり得る。
【0010】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明および図に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本明細書の実施例に係る表示装置は、表示パネルを振動させる振動装置を構成することにより、音響の進行方向が表示パネルの前方になる音響を発生させることができる。
【0012】
本明細書の実施例に係る表示装置は、マルチチャンネルの音響を実現する振動装置を含む表示装置を提供することができる。
【0013】
本明細書の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、本明細書の記載から当業者に明確に理解することができるだろう。
【0014】
上で言及した解決しようとする課題、課題の解決手段、効果に記載した明細書の内容は、請求範囲の必須的な特徴を特定するものではなく、特許請求の範囲に記載した権利範囲は、明細書の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本明細書の実施例に係る表示装置を示す図である。
図2図1に示した線I-I’の断面図である。
図3A】本明細書の実施例に係る振動装置を示す図である。
図3B】本明細書の実施例に係る振動装置を示す図である。
図3C】本明細書の実施例に係る振動装置を示す図である。
図4図1に示した線I-I’の他の断面図である。
図5A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図5B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図5C】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図5D】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図5E】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図6A】本明細書の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図6B】本明細書の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図7A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図7B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図8A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図8B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図9A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図9B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図10A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図10B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図10C】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図10D】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図10E】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図10F】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図11A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図11B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図12】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図13】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図14】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図15】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図16】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
図17図16に示した線II-II’の他の断面図である。
図18】本明細書の実施例に係る音響出力特性を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形状で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0017】
本明細書の実施例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0018】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0019】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0020】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0021】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0022】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その用語によって、その構成要素の本質、順序、順番または個数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」「結合」または「連結」すると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結するか、または連結することができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に連結、または連結することができる各構成要素の間に、他の構成要素が「介在」することもあると理解されなければならない。
【0023】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目の中の少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目の中から2つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0024】
本明細書で「表示装置」は、表示パネルと表示パネルを駆動するための駆動部を含む液晶モジュール(LCM)または有機発光表示(OLED)モジュールなどの表示装置を含むことができる。そして、LCM、OLEDモジュールなどを含む完成品(complete productまたはfinal product)であるノートパソコン、テレビ、コンピュータモニタ、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形状などを含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのセットの電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる
【0025】
したがって、本明細書での表示装置は、LCMとOLEDモジュールなどの表示装置自体、およびLCM、OLEDモジュールなどを含む応用製品またはエンド使用者用装置であるセット装置までを含むことができる。
【0026】
また、いくつかの例では、表示パネルと駆動部などで構成されるLCMおよびOLEDモジュールを「表示装置」と表現し、LCMおよびOLEDモジュールを含む完成品としての電子装置を「セット装置」として区別して表現することもできる。例えば、表示装置は、液晶層または有機発光層を有する表示パネル、および表示パネルを駆動するための制御部であるソースPCBを含むことができる。セット装置は、ソースPCBに電気的に連結してセット装置全体を駆動するセット制御部であるセットPCB(またはコントロールPCB)をさらに含むことができる。
【0027】
本明細書の実施例に使用される表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)表示パネル、および電界発光表示パネル(electroluminescent display panel)などのすべての形状の表示パネルを用いることができ、実施例に限定されるものではない。例えば、表示パネルは、本明細書の実施例に係る振動装置によって振動されることによって、音響を発生することができる表示パネルであり得る。また、本明細書の実施例に係る表示装置に適用される表示パネルは、表示パネルの形状や大きさに限定されない。
【0028】
例えば、表示パネルが液晶表示パネルである場合には、表示パネルは、複数のゲートラインと複数のデータライン、およびゲートラインとデータラインによって定義される画素領域に形成される画素(pixel)(または副画素)を含む。また、表示パネルは、各画素の光透過度を調節するためのスイッチング素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板、カラーフィルタ、および/またはブラックマトリックスなどを備えた上部基板、およびアレイ基板と上部基板の間に形成される液晶層を含むことができる。
【0029】
また、表示パネルが有機発光表示パネルである場合には、表示パネルは、複数のゲートラインと複数のデータライン、およびゲートラインとデータラインによって定義される画素領域に形成される画素(pixel)(または副画素)を含む。また、表示パネルは、各画素に選択的に電圧を印加するための素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板、アレイ基板上の有機発光素子の層、および有機発光素子層を覆うように、アレイ基板上に配置される封止基板(またはカプセル化(encapsulation)基板)などを含むことができる。封止基板は、外部の衝撃から薄膜トランジスタおよび有機発光素子層などを保護し、有機発光素子層に水分や酸素が侵入することを防止することができる。そして、アレイ基板上に形成される有機発光素子層は、無機発光(inorganic light emitting)素子層、量子ドット発光(quantum dot light emitting)素子層などを含むことができる。他の例としては、アレイ基板上に形成される層は、マイクロ発光ダイオードを含むことができる。
【0030】
表示パネルは、表示パネルに付着される金属板(metal plate)のような背面(backing)をさらに含むことができる。他の構造、例えば、他の物質からなる他の構造が含まれることもある。
【0031】
本明細書で振動装置を含む表示装置は、自動車(automobile)での中央制御パネル(central control panel)などの使用者インターフェースモジュール(user interface module)で車両(vehicle)に適用することができる。例えば、このような表示パネルは、表示パネルの振動が車両の内部の方に伝播されるように2つの前座席の搭乗者(occupants)の間に実現し得る。したがって、車両内でのオーディオ体験は、車両内部の側面(interior sides)にのみスピーカーを有する場合に比べて改善し得る。
【0032】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例を互いに対して独立的に実施することができ、関連の関係で一緒に実施することもできる。
【0033】
以下、添付の図および実施例を介して本明細書の実施例を詳しく見ると、次の通りである。図に示した構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有し得るので、図に示したスケールに限定されない。
【0034】
図1は、本明細書の実施例に係る表示装置を示す図である。図2は、図1に示した線I-I’の断面図である。
【0035】
図1および図2を参照すると、本明細書の実施例に係る表示装置は、表示器100、支持部材300、および1つ以上の振動装置500を含むことができる。
【0036】
表示器100は、映像を表示しながら、少なくとも1つ以上の振動装置500の駆動によって振動して音響(PVS)(またはパネルの振動音響)を前面方向(または前方)(FD)に出力することができる。または、表示器100は、映像を表示していない状態で、少なくとも1つ以上の振動装置500の駆動によって振動して音響(PVS)を前方(FD)に出力することができる。これにより、本明細書に係る表示器100は、映像の表示と音響(PVS)の発生(または出力)を兼ねることができる。例えば、表示器100は、表示機器、ディスプレイ、表示部材、表示層、表示モジュール、表示ユニット、振動部材、振動板、振動オブジェクト、振動客體、ディスプレイスピーカー、または表示スピーカーであり得るが、これに限定されるものではない。
【0037】
本明細書の実施例に係る表示器100は、映像を表示する表示パネル110を含む。例えば、映像は、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)などを含むことができる。例えば、表示パネル110は、光を出力して映像を表示することができる。表示パネル110は、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、量子ドット発光表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、または電気泳動表示パネルなどのような、あらゆる形状のフラット型表示パネルまたは曲面型表示パネルであり得る。表示パネル110は、フレキシブル表示パネルであり得る。例えば、表示パネル110は、フレキシブル発光表示パネル、フレキシブル電気泳動表示パネル、フレキシブル電子湿潤表示パネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオード表示パネル、またはフレキシブル量子ドット発光表示パネルであり得るが、これに限定されるものではない。
【0038】
表示パネル110は、振動装置500の振動によって振動して音響(PVS)を前方(FD)に直接出力し、それによって、表示パネル110は、音響(PVS)を直接に発生させる振動板またはスピーカーであり得る。例えば、表示器100が音響(PVS)を発生したとき、表示器100は、音響(PVS)を直接に発生させる振動板、パネルスピーカー、またはフラットスピーカーであり得る。
【0039】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示パネル110は、基板(またはベース基板)上に配置された画素回路、および画素回路に接続してアノード電極とカソード電極および発光層を有する画素アレイ層(または表示部)を含む。アノード電極は、第1電極または画素電極などで表現することができ、この用語に限定されるものではない。カソード電極は、第2電極または共通電極などで表現することができ、この用語に限定されるものではない。表示パネル110は、画素アレイ層の構造によって、トップエミッション(top emission)方式、ボトムエミッション(bottom emission)方式、またはデュアルエミッション(dual emission)方式などの形状で映像を表示することができる。トップエミッション方式は、画素アレイ層で発生した光を表示パネル110の基板の前方(FD)に放出させて映像を表示し、ボトムエミッション方式は、画素アレイ層で発生した光を、基板を通じて外部に放出させて映像を表示する。
【0040】
本明細書の実施例による表示パネル110は、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって構成される画素領域に配置される画素アレイ部を含むことができる。画素アレイ部の信号ラインに供給される信号に基づいて映像を表示する複数の画素を含むことができる。信号ラインは、ゲートラインとデータラインおよび画素駆動電源ラインなどを含むことができる。
【0041】
複数の画素のそれぞれは、画素領域に設けられた駆動薄膜トランジスタを含む画素回路層、駆動薄膜トランジスタと電気的に連結されたアノード電極、アノード電極上に形成された発光層、および発光層と電気的に連結されたカソード電極を含むことができる。
【0042】
駆動薄膜トランジスタは、基板上に配置された各画素領域のトランジスタ領域に構成することができる。駆動薄膜トランジスタは、ゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体層、ソース電極およびドレイン電極を含むことができる。薄膜トランジスタの半導体層は、a-Si、poly-Si、または低温poly-Siなどのシリコンを含むか、またはIGZO(Indium-Gallium-Zinc-Oxide)などの酸化物を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0043】
アノード電極は、各画素領域に配置された開口領域に設けて駆動薄膜トランジスタと電気的に連結することができる。
【0044】
本明細書の実施例に係る発光層は、アノード電極上に形成された有機発光素子を含むことができる。有機発光素子は、画素ごとに同じ色、例としてホワイト(white)の光を発光するように実現、または画素ごとに異なる色、例えば、赤、緑、または青の1つ以上の光を発光するように実現することができる。
【0045】
他の例に係る発光層は、アノード電極とカソード電極のそれぞれに電気的に連結されたマイクロ発光ダイオード素子を含むことができる。マイクロ発光ダイオード素子は、集積回路(IC)またはチップ(Chip)の形状で実現された発光ダイオードであって、アノード電極と電気的に連結された第1端子およびカソード電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。カソード電極は、各画素領域に設けられた発光層の発光素子と共通に連結することができる。
【0046】
封止部は、画素アレイ部を囲むように基板上に形成することで、酸素または水分が画素アレイ部の発光層に浸透することを防止することができる。本明細書の実施例に係る封止部は、有機物質層と無機物質層が交互に積層された複層構造で形成することができ、これに限定されるものではない。無機物質層は、酸素または水分が画素アレイ部の発光層に浸透することを遮断することができる。有機物質層は、製造工程中に発生する可能性のある異物の(particles)を覆うことができるように無機物質層よりも相対的に厚い厚さで形成することができる。例えば、封止部は、第1無機膜、第1無機膜上の有機膜、および有機膜上の第2無機膜を含むことができる。有機膜は、異物カバー層であり得る。タッチパネルは、封止部上に配置、または画素アレイ部の背面に配置され得る。
【0047】
本明細書の実施例による表示パネル110は、上部基板、下部基板、および液晶層を含むことができる。上部基板は、第1基板または薄膜トランジスタのアレイ基板であって、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって交差する画素領域に形成された複数の画素を有する画素アレイ(または表示部または表示領域)を含むことができる。複数の画素のそれぞれは、ゲートラインおよび/またはデータラインに接続した薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに接続した画素電極、および画素電極に隣接するように形成して共通電圧が供給される共通電極を含むことができる。
【0048】
上部基板は、第1縁(または端または非表示部)に設けられたパッド部、および第2縁(または端または第2非表示部)に設けられたゲート駆動回路をさらに含むことができる。
【0049】
パッド部は、外部から供給される信号を画素アレイおよび/またはゲート駆動回路に供給することができる。例えば、パッド部は、複数のデータリンクラインを介して複数のデータラインと連結された複数のデータパッド、および/またはゲート制御信号ラインを介してゲート駆動回路に連結された複数のゲート入力パッドを含むことができる。例えば、上部基板の大きさは、下部基板より大きい大きさを有することができ、これに限定されるものではない。
【0050】
ゲート駆動回路は、複数のゲートラインと連結されるように、上部基板の第2縁に内蔵(または集積)することができる。例えば、ゲート駆動回路は、画素領域に設けられた薄膜トランジスタと同じ工程によって形成されるトランジスタを含むシフトレジスタで実現することができる。他の例に係るゲート駆動回路は、上部基板に内蔵せず、集積回路の形状で実現して、パネル駆動回路に含むこともできる。
【0051】
下部基板は、第2基板またはカラーフィルタアレイ基板として、上部基板に形成された画素領域に重畳する開口領域を含むことができる画素パターン、および開口領域に形成されたカラーフィルタ層を含むことができる。下部基板は、上部基板よりも小さい大きさを有することができ、これに限定されるものではない。例えば、下部基板は、上部基板の第1縁を除いた残りの部分と重畳することができる。下部基板は、シーラント(sealant)によって液晶層を挟んで上部基板の第1縁を除いた残りの部分と合着することができる。
【0052】
液晶層は、上部基板および下部基板との間に介在することで、画素ごとに画素電極に印加されるデータ電圧と共通電圧によって形成される電界によって液晶分子の配列方向が変化する液晶からなることができる。
【0053】
下部偏光部材は、下部基板の下面に付着してバックライトから入射して、液晶層に進行する光を偏光させることができる。上部偏光部材は、上部基板の上面に付着して上部基板を透過して外部に放出される光を偏光させることができる。
【0054】
本明細書の実施例による表示パネル110は、画素ごとに印加されるデータ電圧と共通電圧によって画素ごとに形成される電界によって液晶層を駆動することにより、液晶層を透過する光によって画像を表示することができる。
【0055】
本明細書の他の実施例による表示パネル110は、上部基板が、カラーフィルタアレイ基板からなり、下部基板が薄膜トランジスタのアレイ基板からなることができる。例えば、本明細書の他の実施例による表示パネル110は、本明細書の実施例による表示パネル110が、上下反転した形状を有することができる。この場合、本明細書の他の実施例による表示パネル110のパッド部は、別途の機構物によって覆われ得る。
【0056】
本明細書の実施例による表示パネル110は、曲面形態または一定の曲率半径を有するようにベンディング、または曲がった曲げ部またはベンディング部 を含むことができる。
【0057】
表示パネル110の曲げ部またはベンディング部は、表示パネル110で互いに平行な一側縁の部分と他側縁の中、少なくとも一方に実現することができる。曲げ部またはベンディング部を実現する表示パネル110の一側縁および/または他側縁は、非表示領域だけを含むか、または表示領域の縁と非表示領域を含むことができる。ここで、非表示領域の曲げまたはベンディングによって実現した曲げ部を含む表示パネル110は、一側ベゼル曲げ構造(もしくは一側ベゼルベンディング構造)または両側ベゼル曲げ構造(もしくは両側ベゼルベンディング構造)を有することができる。そして、表示領域の縁部と非表示領域の曲げによって実現された曲げ部またはベンディング部を含む表示パネル110は、一側アクティブ曲げ構造(もしくは一側ベゼルベンディング構造)または両側アクティブ曲げ構造(もしくは両側ベゼルベンディング構造)を有することができる。
【0058】
本明細書のいくつかの実施例に係る表示器100は、表示パネル110上に配置された機能性フィルム130をさらに含むことができる。
【0059】
機能性フィルム130は、透明粘着部材を媒介として表示パネル110上に付着されることができる。粘着部材は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optical clear adhesive)またはOCR(optical clear resin)を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0060】
本明細書のいくつかの実施例によると、機能性フィルム130は、外部光の反射を防止して表示パネル110に表示される映像の屋外または外部視認性とコントラスト比を向上させるための反射防止層(または反射防止フィルム)を含むことができる。例えば、反射防止層は、外部光が表示パネル110の画素アレイ層に配置された薄膜トランジスタおよび/またはラインなどによって反射される反射光が外部に進行することを遮断する円偏光層(または円偏光フィルム)を含むことができる。
【0061】
本明細書のいくつかの実施例によると、機能性フィルム130は、表示パネル110の画素アレイ層から外部の方に出光される光の経路を制御する光経路制御層(または光経路制御フィルム)をさらに含むことができる。光経路制御層は、高屈折層と低屈折層が交互に積層した構造を含むことにより、画素アレイ層から入射する光の経路を変更して、視野角によるカラーシフト現象を最小限に抑えることができ、例えば、低屈折層は、光経路制御層の最上層に配置することができ、これに限定されるものではない。
【0062】
本明細書のいくつかの実施例に係る表示器100は、使用者のタッチを利用した使用者インターフェースのためのタッチ電極部をさらに含むことができる。タッチ電極部は、表示パネル110と機能性フィルム130との間に介在またはインセルタッチ(in-cell touch)方式に基づいて表示パネル110に内蔵されることができる。例えば、インセルタッチ方式によるタッチ電極部は、相互静電容量方式のタッチ電極または自己(self)静電容量方式のタッチ電極を含むことができる。
【0063】
本明細書の実施例に係る表示装置は、支持部材300をさらに含むことができる。支持部材300は、表示器100の背面に配置され得る。例えば、支持部材300は、振動装置500を支持し、または固定することができる。
【0064】
支持部材300は、カバーボトム(Cover Bottom)、プレートボトム(Plate Bottom)、バックカバー(Back Cover)、セットカバー(Set Cover)、支持カバー(Supporting Cover)、リアフレーム(Rear surface Frame)、ベースフレーム(Base Frame)、メタルフレーム(Metal Frame)、メタルシャーシ(Metal Chassis)、シャーシベース(Chassis Base)、シャーシ、またはm-シャーシなどで表現することができる。したがって、支持部材300は、表示器100の背面に配置されるすべての形状のフレームまたは板状構造物などで実現することができる。また、表示器100の背面は、一面、第1面、裏面、後面、または下面などで表現することができ、この用語に限定されるものではない。
【0065】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部材300は、第1支持部材310および第2支持部材350を含むことができる。
【0066】
第1支持部材310は、表示器100の背面に配置され得る。第1支持部材310は、表示器100、例えば、表示パネル110の背面を覆うことができる。第1支持部材310は、ギャップ空間(GS)を間に置いて表示器100の最背面から離隔することができる。第1支持部材310は、振動装置500を支持し、または固定することができる。第1支持部材310は、外部の衝撃から表示器100の背面を保護することができる。
【0067】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1支持部材310は、表示器100の最背面を覆うことができる。例えば、第1支持部材310は、表示パネル110の背面全体を覆う板状の部材であり得る。例えば、第1支持部材310の縁部分または角部分は、面取り工程または角丸め工程によって斜面形態または曲面形態を有することができる。
【0068】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1支持部材310は、ガラス材質、金属材質、またはプラスチック材質からなり得る。例えば、ガラス材料の第1支持部材310は、サファイアガラス(Sapphire Glass)およびゴリラガラス(Gorilla Glass)の1つ以上、またはこれらの積層構造(または接合構造)を有することができる。例えば、金属材質の第1支持部材310は、アルミニウム、アルミニウム合金、グネシウム、グネシウム合金、鉄とニッケルの合金、およびステンレス鋼(stainless steel)の中の1つ以上の材質、これらの合金材質、または接合構造を有することができる。
【0069】
第2支持部材350は、第1支持部材310の背面に配置され得る。例えば、第2支持部材350は、第1支持部材310の背面を覆うことができる。本明細書のいくつかの実施例によると、第2支持部材350は、第1支持部材310の背面全体を覆う板状の部材であり得る。例えば、第2支持部材350の縁部分または角部分は、面取り工程または角丸め工程によって斜面形態または曲面形態を有することができる。
【0070】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2支持部材350は、ガラス材質、金属材質、およびプラスチック材料の中の1つ以上からなり得る。例えば、第2支持部材350は、第1支持部材310と異なる材質からなり得る。例えば、第2支持部材350は、ガラス材質からなり、第1支持部材310は、熱伝導性に優れたアルミニウム(Al)材質などの金属材質からなり得る。例えば、表示装置は、最背面に配置されるガラス材料の第2支持部材350によって外観デザインを改善することができ、表示装置の背面は、金属材質の第1支持部材310を鏡面に用いることができる。
【0071】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第2支持部材350は、第1支持部材310と同じ厚さを有し、または第1支持部材310より相対的に薄い厚さを有することができる。例えば、振動装置500をより安定的に支持して表示装置の重量を減らすために、第1支持部材310は、第2支持部材350よりも相対的に厚い厚さを有することができる。
【0072】
1つ以上の振動装置500は、表示器100を振動板にして、音響(PVS)を発生させることができる。例えば、1つ以上の振動装置500は、表示パネル110を振動板にして、音響(PVS)を発生させることができる。
【0073】
本明細書のいくつかの実施例に係る表示装置は、表示器100の背面中心部(または中央領域)に配置された1つ以上の振動装置500を含むことができる。例えば、1つ以上の振動装置500は、表示器100の背面中心部を振動させて表示器100の振動による音響(PVS)を表示装置の前方方向(FD)に発生させることができる。
【0074】
本明細書の他の実施例によると、表示装置は、表示器100の背面中心部を基準に、表示器100の第1領域(または左側の領域)に配置された第1振動装置500-1、および表示器100の第2領域(または右側領域)に配置された第2振動装置500-2を含むことができる。例えば、第1振動装置500-1は、表示器100の第1背面領域を振動させて表示器100の第1領域の振動による音響(PVS)を発生させることができる。第2振動装置500-2は、表示器100の第2領域を振動させて表示器100の第2領域の振動による音響(PVS)を発生させることができる。本明細書の他の実施例に係る表示装置は、第1および第2振動装置500-1、500-2を介して左右の音響分離による2チャンネルモードの音響を出力することができる。例えば、第1振動装置500-1は、左側の音響を出力するように構成することができ、第2振動装置500-2は、右側の音響を出力するように構成することができる。
【0075】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部材300と1つ以上の振動装置500との間には、連結部材330が配置され得る。例えば、支持部材300と1つ以上の振動装置500は、連結部材330を介して相互に連結することができる。例えば、連結部材330は、第4連結部材333であり得る。第4連結部材333は、ねじおよびナットを含むことができる。第4連結部材333によって1つ以上の振動装置500を支持部材300に配置され得る。
【0076】
表示パネル110と1つ以上の振動装置500との間には、第1接着部材402が配置され得る。例えば、第1接着部材402を介して表示パネル110と1つ以上の振動装置500が付着することができる。第1接着部材402は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。図2に示すように、第1接着部材402は、1つ以上の振動装置500が表示パネル110に付着している部分に形成することができる。これに限らず、第1接着部材402は、表示パネル110の背面全体に形成することもできる。例えば、第1接着部材402は、表示パネル110の背面と1つ以上の振動装置500との間の全体面に形成することができる。
【0077】
本明細書の実施例に係る表示装置は、ミドルフレーム700をさらに含むことができる。
【0078】
ミドルフレーム700は、表示器100の背面の縁と支持部材300の前面の縁との間に配置され得る。ミドルフレーム700は、表示器100と支持部材300のそれぞれの縁を支持することができる。ミドルフレーム700は、それぞれの表示器100と支持部材300の中の少なくとも1つ以上の側面を囲むことができる。ミドルフレーム700は、表示器100と支持部材300の間にギャップ空間(GS)を提供することができる。ギャップ空間(GS)は、エアギャップ、振動空間、または振動装置配置空間などで表現することができ、この用語に限定されるものではない。
【0079】
本明細書のいくつかの実施例によると、ミドルフレーム700は、金属材質またはプラスチック材質からなり得る。例えば、ミドルフレーム700は、表示装置の側面外観デザインを改善して表示装置の側面を保護するために金属材質からなり得る。
【0080】
本明細書のいくつかの実施例によると、ミドルフレーム700は、第3接着部材707を介して表示器100の背面の縁に連結、または結合することができる。ミドルフレーム700は、第4接着部材708を媒介して支持部材300の前面の縁に連結、または結合することができる。支持部材300の前面は、他面、第2面、または、上面などであり、この用語に限定されるものではない。そして、ミドルフレーム700は、ミドルキャビネット、ミドルカバー、またはミドルシャーシなどで表現することができ、この用語に限定されるものではない。または、ミドルフレーム700は、第2支持部材350と一体に形成することができ、第2支持部材350で表現することもできる。
【0081】
本明細書のいくつかの実施例に係るミドルフレーム700は、支持部710と側壁部730を含むことができる。支持部710は、第1部分、および側壁部730は、第2部分であり得、当該用語によって限定されるものではない。
【0082】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部710は、四角形態の単一のフレーム構造または額縁構造を有し、これに限定されるものではない。例えば、支持部710は、表示器100の背面の縁と支持部材300の前面の縁との間に介在する複数の分割バーの形状を有することもできる。
【0083】
支持部710は、表示器100の背面の縁と支持部材300の前面の縁との間に介在することによって表示器100と支持部材300の間にギャップ空間(GS)を設ける。支持部710の前面は、第3接着部材707を介して表示器100の背面の縁と連結される、支持部710の背面は、第4接着部材708を介して、支持部材300の前面の縁と連結することができる。支持部710は、振動装置500の厚さと対応する厚さ(または高さ)を有することができる。例えば、支持部710の厚さは、表示器100と支持部材300の間に配置される振動装置500の厚さと、第3接着部材707の厚さおよび第4接着部材708の厚さによって構成することができる。
【0084】
第3接着部材707は、表示器100の背面の縁と支持部710の前面との間に配置され得る。例えば、第3接着部材707は、接着樹脂、両面テープまたは両面接着フォームパッドであり得、これに限定されるものではない。
【0085】
第4接着部材708は、支持部材300の前面の縁と支持部710の背面との間に配置され得る。例えば、第4接着部材708は、接着樹脂、両面テープまたは両面接着フォームパッドであり得、これに限定されるものではない。第4接着部材708は、第3接着部材707とは異なる材質からなり得る。
【0086】
側壁部730は、表示装置の厚さ方向(Z)と平行に支持部710の外側面に垂直に結合することができる。側壁部730は、表示器100の外側面(または外側壁)と支持部材300の外側面(または外側壁)の両方を囲むことができる。これにより、側壁部730は、表示器100と支持部材300のそれぞれの外側面を保護することができ、表示装置の側面の外郭デザインを向上させることができる。本明細書のいくつかの実施例に係るミドルフレーム700は、支持部710と側壁部730が、単一の筐体をなすように互いに結合することによって、「┣」形態の断面構造を有するフレーム(または額縁)構造を有することができる。
【0087】
本明細書の実施例に係る表示装置は、ミドルフレーム700の代わりに接着部材を含むことができる。
【0088】
接着部材は、表示器100の背面の縁と支持部材300の前面の縁との間に介在することによって、表示器100と支持部材300の間にギャップ空間(GS)を設けることができる。接着部材は、振動装置500の厚さと対応する厚さ(または高さ)を有することができる。例えば、接着部材の厚さは、表示器100と支持部材300の間に配置される振動装置500の厚さによって構成することができる。このような接着部材は、ミドルフレーム700の支持部710と同じ機能をすることができる。
【0089】
表示装置がミドルフレーム700の代わりに接着部材を含む場合、支持部材300は、表示器100の外側面(または外側壁)と支持部材300の外側面(または外側壁)と接着部材の外側面(または外側壁)の両方を囲む側壁カバー部を含むことができる。
【0090】
側壁カバー部は、第2支持部材350の先端から延長されて表示装置の厚さ方向(Z)と平行になるように垂直に曲げられる。本明細書のいくつかの実施例によると、側壁カバー部は、単一の側壁構造またはヘミング(Hemming)構造を有する。ヘミング構造は、ある部材の縁部が曲面形態に折り曲げられて、互いに重なりまたは互いに平行に離隔した構造を意味する。例えば、ヘミング構造を有する側壁カバー部は、第2支持部材350の先端から延長されて表示装置の厚さ方向(Z)と平行になるように曲げたまたはベンディングされた第1側壁、および第1側壁の先端から延長されて第1側壁と平行になるように曲げたまたはベンディングされた第2側壁を含むことができる。第2側壁は、表示器100の外側面と第1側壁の間に配置され得る。例えば、第2側壁が表示装置の最外郭側面に露出せず、第1側壁によって覆われることで表示装置の側面外郭デザインを改善することができる。
【0091】
したがって、本明細書の実施例に係る表示装置は、表示器100と支持部材300の間に配置された1つ以上の振動装置500による表示器100、例えば、表示パネル110の振動によって音響(PVS)を前方(FD)に出力することができ、これにより、表示装置の映像を視聴する視聴者の没入感を向上させることができる。
【0092】
また、本明細書の実施例に係る表示装置は、表示器100(例えば、表示パネル110)の振動によって音響(PVS)が発生することによって、別個のスピーカーを構成しなくても良いので、セット装置のデザインとスピーカーの配置に対する自由度を向上させることができる。
【0093】
図3A図3Cは、本明細書の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0094】
図3A図3Cを参照すると、1つ以上の振動装置500は、マグネット1620の周囲にあるボビン1650、およびボビン1650の周囲にあるコイル1660などを含むことができる。
【0095】
例えば、マグネット1620は、第1プレート1610上に配置され得る。マグネット1620は、バリウムフェライト(barium ferrite)などの焼結磁石を用いることができ、材質は酸化第二鉄(Fe)、炭酸バリウム(BaCO)、ネオジム磁石、磁力成分が改善されたストロンチウム(strontium)フェライト(Fe1219Sr)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)の合金鋳造磁石などの中の1つ以上を含むことができる。例えば、ネオジム磁石は、ネオジム-鉄-ホウ素(Nd-Fe-B)であり得、これに限定されるものではない。第1プレート1610は、ヨークなどと呼ぶこともできるが、当該用語によって限定されるものではない。
【0096】
マグネット1620上にセンターポール1630が配置され得る。センターポール1630は、ポールピース(pole pieces)とすることもできる。他の例では、ポールピース(pole pieces)がセンターポール1630上にさらに配置することもできる。
【0097】
ボビン1650は、マグネット1620の周囲を囲むことができる。例えば、ボビン1650は、第1プレート1610上に配置され得る。ボビン1650は、円の形状または楕円形状(ellipse or oval)を有することができ、これに限定されるものではない。楕円形(oval shape)は、楕円形(elliptical shape)、先端が丸い四角形(rectangular shape with rounded corners)、または幅が高さと異なる非円形の曲線型(non-circular curved shape having a width different from its height)を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、楕円形状のボビン1650で、長軸の直径と短縮の直径の比率は、1.3:1~2:1で構成することができる。このような楕円形状のボビン1650は、円形状よりも高音域帯の音響を改善することができ、振動による熱の発生が少ないことがあるので、優れた放熱特性を有することができる。
【0098】
本明細書のいくつかの実施例によるコイル1660は、ボビン1650の外周面を取り囲むように巻き取られて、外部から音響発生用の電流(またはボイス電流)の供給を受ける。例えば、コイル1660は、ボビン1650と一緒に昇降されることができる。コイル1660は、ボイスコイルなどで表現し得る。コイル1660に電流が印加されると、コイル1660の周囲に形成される磁場とマグネット1620の周囲に形成される外部磁界に基づき、フレミングの左手法則に従ってボビン1650全体が上下に移動するようになり、ボビン1650の上下移動(または振動)による表示器100の振動によって音響(PVS)または音波が発生するようになる。
【0099】
本明細書のいくつかの実施例によると、ボビン1650は、マグネット1620の周囲を囲むように第1プレート1610上に配置され得る。本明細書のいくつかの実施例によると、コイル1660がボビン1650の外周面を囲むよう巻き取ることによってコイル1660で発生する熱がボビン1650に伝達され、このボビン1650の熱により表示パネル110に影響を及ぼす画質不良を減らすために、コイル1660は、相対的に放熱特性に優れた材料で構成することができる。
【0100】
本明細書のいくつかの実施例によると、ボビン1650は、上下に振動するため、上下振動に起因する偏振動が発生することになり、ボビン1650の偏振動はボビン1650の重さに影響を受けることがあり、ボビン1650の重さは、コイル1660の重さに影響を受ける。これにより、コイル1660の重さが減少する場合、ボビン1650の偏振動を減少させることができる。したがって、ボビン1650に伝達される熱とボビン1650の偏振動を考慮すると、コイル1660は、一般的なコイルの材質である銅よりも熱伝導率が優れていて、相対的に優れた放熱特性を有しながら、銅よりも相対的に軽いアルミ材質からなり得る。
【0101】
また、アルミニウムは空気中で酸化膜が形成され、振動装置500の製造時にはんだ付けが容易でないため、本明細書の例によるコイル1660は、放熱のためのアルミニウム層(または金属カバー層、または第1金属層)、およびアルミニウム層を囲む金属外皮層(または第2金属層)を含むことができる。例えば、金属外皮層は銅(Cu)、銀(Ag)、および金(Au)のいずれかの1つ材質を含むことができる。例えば、コイル1660は、銅で覆われた銅クラッドアルミニウムワイヤ(copper clad aluminum wire)であり得る。金属外皮層は、第1金属層の外側に薄膜形状に形成されるので、コイル1660の重量増加に大きな影響を与えないことがあり得る。このような本明細書の例によるコイル1660は、銅材質または銅線のみからなるコイルより約60%程度の重さが減少し得る。
【0102】
本明細書のいくつかの実施例によると、ボビン1650は、パルプまたは紙を加工した材質、アルミニウムやマグネシウムまたはその合金、ポリイミド(polyimide)などの合成樹脂などで形成された構造物であり得る。例えば、ボビン1650は、コイル1660で発生する熱による表示パネル110の局部的な画質不良を防止するために、相対的に放熱特性に優れ、相対的に軽いポリイミドフィルム(polyimide film)で実現し得る。
【0103】
ポリイミドフィルムは、氷点下273℃から零上400℃まで幅広い温度範囲で物性が変わらず、耐熱性、電気絶縁性、柔軟性、および不燃性などの特徴を有している。そして、ポリイミドフィルムは、熱的および機械的強度に優れていてボビン1650の信頼性を向上させることができ、優れた放熱特性により、ボビン1650の振動による熱の発生を減らすことができる効果がある。例えば、ポリイミドフィルムは、KAPTONであり得、パイロメリティックジアンハイドライド(pyromellitic dianhydride)と4,4’-オキシジアニリン(4,4’-oxydianiline)の縮合であり得る。
【0104】
センターポール1630は、ボビン1650に収容しまたは挿入してボビン1650の昇降をガイドすることができる。例えば、センターポール1630は、ボビン1650の内部に収容または挿入することによってセンターポール1630の外周面は、ボビン1650によって囲まれている。センターポール1630は、昇降ガイドまたはポールピース(pole pieces)などで表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。
【0105】
第2プレート1610’は、第1プレート1610上に配置され得る。第2プレート1610’は、ヨークなどであり、当該用語によって限定されるものではない。第1プレート1610および第2プレート1610’のいずれか1以上は、鉄(Fe)等の物質から構成され得るが、これに限定されるものではない。
【0106】
フレーム1640は、第2プレート1610’の周辺の外側に配置され得る。ダンパー1670は、フレーム1640とボビン1650との間に配置され得る。本明細書のいくつかの実施例によるフレーム1640は、ボビン1650と同じ形態を有するように第2プレート1610’の縁に一定の高さに形成することができる。本明細書の他の実施例によるフレーム1640は、第2プレート1610’の前面の縁に一定の高さに形成されてボビン1650と同じ形状を有する中空部を含むことができる。
【0107】
ダンパー1670は、フレーム1640と振動装置の間に連結することができる。例えば、ダンパー1670は、フレーム1640とボビン1650の間に連結することができる。ダンパー1670は、スパイダー(spider)、サスペンション(suspension)、またはエッジ(edge)などの他の用語でも表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。
【0108】
本明細書のいくつかの実施例によるダンパー1670の一側(または一部分)は、フレーム1640と連結することができ、ダンパー1670の他側(または他の部分)は、ボビン1650の上部外側面と連結することができる。ダンパー1670は、一側と他側の間に蛇腹構造で構成されてボビン1650の上下運動によって収縮および弛緩しながらボビン1650の振動を調節することができる。ダンパー1670は、ボビン1650とフレーム1640の間に連結されることによって復元力を介してボビン1650の振動距離を制限する。例えば、ボビン1650が一定の距離以上に振動し、または一定の距離以下に振動する場合、ボビン1650は、ダンパー1670の復元力によって元の位置に原状復帰することができる。
【0109】
本明細書のいくつかの実施例に係る1つ以上の振動装置500は、ボビンリング1652をさらに含むことができる。
【0110】
ボビンリング1652は、ボビン1650の前面(または先端部)に配置され得る。ボビンリング1652は、ボビン1650の昇降(または振動)を表示器100の背面に伝達する。本明細書のいくつかの実施例によるボビンリング1652は、ボビン1650の前面に付着されたリング形状、ボビン1650の前面全体を覆う円板形状、またはボビン1650の前面と上部の外側面を包むキャップ形状を有することができ、これに限定されるものではない。ボビンリング1652は、ボビン保護部材などで表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。
【0111】
本明細書の実施例に係る表示装置では、表示器100は、放熱部材102をさらに含むことができる。
【0112】
放熱部材102は、1つ以上の振動装置500と表示器100の間に配置され得る。本明細書の実施例に係る放熱部材102は、振動装置500と重畳するように表示器100の背面に付着することができる。放熱部材102と表示パネル110の間に第1接着部材401が配置され得る。例えば、第1接着部材401を介して放熱部材102が、表示パネル110と付着することができる。第1接着部材401は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。放熱部材102と振動装置500との間に第2接着部材403が配置され得る。第2接着部材403を介して放熱部材102が振動装置500と付着することができる。例えば、放熱部材102と、ボビンリング1652の間には、第2接着部材403が配置され得る。第2接着部材403を介して放熱部材102と、ボビンリング1652が付着することができる。第2接着部材403は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。図3A図3Cに示すように、第2接着部材403は、放熱部材102に付着した部分に形成することができる。これに限らず、第2接着部材403は、放熱部材102または表示パネル110の背面全体に形成することもできる。例えば、第2接着部材403は、放熱部材102の背面または表示パネル110の背面と振動装置500との間の全面に形成することができる。例えば、第2接着部材403は、放熱部材102の背面または表示パネル110の背面とボビンリング1652との間の全体面に形成することができる。
【0113】
放熱部材102は、振動装置500と重畳するように表示器100の背面に配置されるので、振動装置500の駆動時に発生する熱を表示器100の方に拡散させることで、熱による振動装置500の性能低下を防止することができる。また、放熱部材102は、振動装置500の中心部を中心に、振動装置500より相対的に同じか広い大きさを有することにより、振動装置500の駆動時に発生する熱を広い領域に拡散させ、これにより、振動装置500と重畳する表示器100の局部的な領域に熱が集中的に伝達されることを防止することができる。これにより、表示器100の局部的な輝度の不均一な現像を防止し、又は最小限に抑えることができる。
【0114】
本明細書のいくつかの実施例によると、放熱部材102は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、およびマグネシウム(Mg)のいずれかの1つ材質または、これらの合金などのように熱伝導率の高い金属材質で形成することができ、これに限定されるものではない。放熱部材102は、熱拡散部材、熱拡散シート、熱拡散層、熱拡散プレート、ヒートシンク、放熱シート、放熱層、または放熱プレートなどの他の用語で表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。
【0115】
図3Aを参照すると、1つ以上の振動装置500は、拡径部1614をさらに含むことができる。例えば、拡径部1614は、第1プレート1610と一体に形成することができる。振動装置500の第1プレート1610は、円筒形または円筒形ではないことができる。第1プレート1610の一側は、第1プレート1610の残りの部分の直径よりも大きい突出部を有することができる。直径が大きくなった突起領域を拡径部1614と表現することができる。拡径部1614は、環状を有することができる。拡径部1614の一部には、振動装置500の配置のための延長部1612を形成することができる。
【0116】
延長部1612には、第4連結部材333が配置され得る。第4連結部材333は、ネジ(screw;1720)とナット(nut;1730)を含むことができる。例えば、ナット1730は、支持部材300に配置され得る。ナット1730とネジ1720によって1つ以上の振動装置500は、第2支持部材350に結合することができる。これにより、振動装置500は、第2支持部材350の支持ホール350Sに収容することができる。
【0117】
ナット1730は、例えば、セルフクリーンチンナット(self-clinching nut)であり得る。セルフクリンチナットの1例は、パムナット(PEM(登録商標)nut)であり得、実施例に限定されるものではない。セルフクリーンチンナット(self-clinching nut)を使用する場合、振動装置500で発生する振動がナット1730のセルフクリンチナットで一部吸収され得るので、支持部材300に伝達される振動を減少させることができる。
【0118】
図3A図3Cは、支持部材300が第1支持部材310および第2支持部材350を含むものと説明するが、これに限定されるものではない。例えば、支持部材300は、第2支持部材350のみを含むことができる。
【0119】
図3Bは、図3Aの振動装置よりも薄い厚さの振動装置を実現することができる。
【0120】
図3Bを参照すると、振動装置500を表示装置の内部に配置するために第4連結部材333は、振動装置500に配置され得る。第1プレート1610は、延長部1612を含むことができる。第1プレート1610の延長部1612には、第4連結部材333が配置され得る。例えば、第1プレート1610の厚さを増やしてネジタップを形成した後、ネジ締結することができる。ネジタップは、手動タップ、機械タップ、ガスネジタップ、およびマスタータップなどで形成することができるが、これに限定されるものではない。例えば、第4連結部材333は、支持部材300内に配置され得る。例えば、第4連結部材333は、第1支持部材310内に配置され得る。第4連結部材333は、ネジ1720とナット1730を含むことができる。ネジ1720とナット1730は、支持部材300内に配置され、ネジ1720とナット1730によって振動装置500が支持部材300内に配置され得る。例えば、ナット1730は、セルフクリンチングナット(self-clinching nut)であり得る。セルフクリンチングナットの1つの例は、パムナット(PEM(登録商標)nut)であり得るが、実施例に限定されるものではない。
【0121】
振動装置500は、支持部材300、例えば、第2プレート1610’の支持ホールなしに圧入方式(または押込み方式)を利用して、ナット1730によって支持部材300に結合することができる。圧入方式は、鋸歯状の圧入方式を利用することができ、本明細書の実施例は、結合方式や形状に限定されるものではない。これにより、振動装置500は、表示装置の内部に配置され得る。例えば、振動装置500は、第4連結部材333によって表示パネル110と支持部材300との間に配置され得る。したがって、振動装置が表示装置の内部に配置され得るので、支持部材の支持ホールを構成しなくてもよく、支持部材の支持ホールによる外部からの異物の流入を防止することができる。そして、振動装置が支持部材の背面に露出しないので、外観上の美感を有する表示装置を提供することができ、振動装置の損傷を防止することができる。そして、振動装置が表示装置の内部に配置され得るので、振動装置の低音域帯での音響をより向上させることができる。
【0122】
図3Cを参照すると、振動装置500を表示装置の内部に配置するために第4連結部材333は、振動装置500に配置され得る。フレーム1640は、延長部1612を含むことができる。フレーム1640の延長部1612には、第4連結部材333が配置され得る。第4連結部材333は、ネジ1720とナット1730を含むことができる。ネジ1720とナット1730は、支持部材300内に配置され、ネジ1720とナット1730によって振動装置500を支持部材300内に配置され得る。例えば、ナット1730は、セルフクリンチングナット(self-clinching nut)であり得る。セルフクリンチングナットの1つの例は、パムナット(PEM(登録商標)nut)であり得るが、本実施例に限定されるものではない。
【0123】
例えば、振動装置500は、支持部材300の支持ホールなしに圧入方式(または押込み方式)を利用して、ナット1730によって支持部材300に結合することができる。圧入方式は、鋸歯状の圧入方式を利用することができ、本明細書の実施例は、結合方式や形状に限定されるものではない。これにより、振動装置500は、表示装置の内部に配置され得る。例えば、振動装置500は、第4連結部材333によって表示パネル110と支持部材300との間に配置され得る。したがって、振動装置が表示装置の内部に配置され得るので、支持部材の支持ホールを構成しなくてもよく、支持部材の支持ホールによる外部からの異物の流入を防止することができる。そして、振動装置が支持部材の背面に露出しないので、外観上の美感を有する表示装置を提供することができ、振動装置の損傷を防止することができる。そして、振動装置が表示装置の内部に配置され得るので、振動装置の低音域帯での音響をより向上させることができる。
【0124】
図4は、図1に示した線I-I’の他の断面図である。
【0125】
図1および図4を参照すると、本明細書の実施例に係る表示装置は、表示器100、支持部材300、および1つ以上の振動装置500を含むことができる。表示器100、表示パネル110、支持部材300、およびミドルフレーム700の説明は、図1および図2で説明した内容と同じなので、重複した部分は省略するか簡略化することができる。
【0126】
本明細書のいくつかの実施例に係る1つ以上の振動装置500は、支持部材300に配置された構造物510に配置され得る。構造物510に配置されて表示器100を振動させる1つ以上の振動装置500は、1つの部品にモジュール化された単一の構造体、または単一の構造物であり得る。例えば、1つ以上の振動装置500は、表示装置の組立工程ではなく、モジュール化工程(または組立工程、または一体化工程)によって、構造物510と単一の構造体または単一の構造物などの完成品の形状で製作された後、表示装置の組立工程時に比較的単純な部品の取付(またはバッチ)工程により表示器100と支持部材300の間のギャップ空間(GS)に装着または配置され得る。これにより、本明細書の実施例に係る表示装置は、モジュール間の組立工程で、1つ以上の振動装置500の組立性を改善することができ、これによって生産歩留まりが向上され得る。
【0127】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1支持部材310と第2支持部材350は、連結部材330を介して互いに連結することができる。例えば、連結部材330は、接着樹脂、両面テープまたは両面接着フォームパッドであり得る。連結部材330は、衝撃吸収のために弾性を有することができる。
【0128】
本明細書のいくつかの実施例によると、連結部材330は、第1支持部材310と第2支持部材350の間の全体領域に介在することができる。
【0129】
本明細書のいくつかの実施例によると、連結部材330は、第1支持部材310と第2支持部材350の間にエアギャップを有する網目構造に形成することができる。例えば、エアギャップの一部は、1つ以上の振動装置500に連結されたケーブルまたは信号伝送部材の配置領域として用いることができる。
【0130】
1つ以上の振動装置500は、表示器100を振動板にして、音響(PVS)を発生させることができる。例えば、1つ以上の振動装置500は、表示パネル110を振動板にして、音響(PVS)を発生させることができる。
【0131】
本明細書のいくつかの実施例に係る表示装置は、表示器100の背面中心部(または中央領域)に配置された1つ以上の振動装置500を含むことができる。例えば、1つ以上の振動装置500は、表示器100の背面中心部を振動させて表示器100の振動による音響(PVS)を表示装置の前方方向(FD)に発生させることができる。
【0132】
本明細書の他の実施例によると、表示装置は、表示器100の背面中心部を基準に、表示器100の第1領域(または左側の領域)に配置された第1振動装置500-1、および表示器100の第2領域(または右側領域)に配置された第2振動装置500-2を含むことができる。例えば、第1振動装置500-1は、表示器100の第1背面領域を振動させて表示器100の第1領域の振動による音響(PVS)を発生させことができる。第2振動装置500-2は、表示器100の第2領域を振動させて表示器100の第2領域の振動による音響(PVS)を発生させことができる。本明細書の他の実施例に係る表示装置は、第1および第2振動装置500-1、500-2を介して左右の音響分離による2チャンネルモードの音響を出力することができる。例えば、第1振動装置500-1は、左側の音響を出力するように構成することができ、第2振動装置500-2は、右側の音響を出力するように構成することができる。
【0133】
本明細書のいくつかの実施例によると、1つ以上の振動装置500は、表示器100と支持部材300の間に配置され、表示器100を振動させて音響(PVS)を発生させることができる。1つ以上の振動装置500の背面は、支持部材300によって覆われることによって表示装置の最外郭背面に直接露出しないで隠蔽される。これにより、本明細書の実施例に係る表示装置は、1つ以上の振動装置500の背面が支持部材300によって覆われることで、1つ以上の振動装置500の背面または一部が露出しないか、または使用者の目につかないクリーンバックデザイン(clean back design)を有することができ、これによって、表示装置の背面の外郭デザインを改善し得る。
【0134】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部材300に配置された構造物510および構造物510に配置されて表示器100を振動させる1つ以上の振動装置500は、1つの部品にモジュール化された単一の構造体、または単一の構造物であり得る。例えば、1つ以上の振動装置500は、表示装置の組立工程ではなく、モジュール化工程(または組立工程)によって、構造物510と単一の構造体または単一の構造物などの完成品の形状で製作された後、表示装置の組立工程時に比較的単純な部品の取付(または配置)工程により表示器100と支持部材300の間のギャップ空間(GS)に装着または配置され得る。これにより、本明細書の実施例に係る表示装置は、モジュール間の組立工程で、1つ以上の振動装置500の組立性が改善され、これによって生産歩留まりが向上され得る。
【0135】
本明細書の実施例に係る1つ以上の振動装置500は、表示器100を直接的に振動させ、または間接的に振動させることができる。例えば、1つ以上の振動装置500は、表示パネル110に直接に連結して表示パネル110を直接的に振動させることができる。他の例として、1つ以上の振動装置500は、表示パネル110に直接に連結した振動伝達部材を介して表示パネル110を間接的に振動させることができる。振動伝達部材は、1つ以上の振動装置500に実現しまたは表示器100に実現することができる。例えば、1つ以上の振動装置500に実現された振動伝達部材は、表示器100に接触(または結合)した振動伝達プレート(または振動伝達シート)であり得る。また、表示器100に実現された振動伝達部材は、表示パネル110の背面に配置されたバックライトモジュール、または表示パネル110の背面に結合(または付着)した振動伝達板(または放熱プレート)であり得る。
【0136】
したがって、本明細書の実施例に係る表示装置は、表示器100と支持部材300の間に配置された1つ以上の振動装置500による表示器100、例えば、表示パネル110の振動によって音響(PVS)を前方(FD)に出力することができ、これにより、表示装置の映像を視聴する視聴者の没入感を向上させることができる。
【0137】
また、本明細書の実施例に係る表示装置は、表示パネル110の振動によって音響(PVS)が発生することによって、別個のスピーカーを構成しなくても良いので、セット装置のデザインとスピーカーの配置に対する自由度を向上させることができる。
【0138】
また、本明細書の実施例に係る表示装置は、振動装置500が表示器100と支持部材300の間のギャップ空間(GS)に配置することにより、振動装置500の背面が支持部材300によって覆われ得る。これにより、1つ以上の振動装置500の背面または一部が露出しないか、または使用者の目につかないクリーンバックデザイン(clean back design)を有することができ、これによって、表示装置の背面の外郭デザインを改善し得る。
【0139】
そして、本明細書の実施例に係る表示装置は、振動装置500の構造物510と振動装置500が1つの部品にモジュール化された状態で、比較的単純な部品の取付工程により表示器100と支持部材300の間のギャップ空間(GS)に装着することにより、表示装置の組立工程で振動装置500の組立性が改善され、これによって生産歩留まりが向上され得る。
【0140】
図5A図5Eは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0141】
図4図5Eを参照すると、本明細書の実施例に係る振動モジュールは、構造物510および振動装置500を含むことができる。
【0142】
構造物510は、支持部材300に配置され得る。例えば、構造物510は、支持部材300に配置されて振動装置500を固定または支持することができる。本明細書のいくつかの実施例によると、構造物510は、金属材質で構成されながら平板形状を有する金属プレートであり得る。構造物510は、モジュール構造物、支持構造物、板状機構物、ベース構造物、ベース機構物、モジュール支持フレーム、またはモジュール支持プレートなどで表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。
【0143】
構造物510は、第1部材410(またはモジュール部材)を介して、支持部材300に配置するか、または固定することができる。構造物510の背面は、支持部材300によって覆われることによって、表示装置の最外郭背面に直接に露出しないで隠蔽される。例えば、構造物510の背面には、支持部材300によって完全に覆われることによって、表示装置の最外郭の背面に直接に露出しないで隠蔽され得る。
【0144】
本明細書のいくつかの実施例による第1部材410は、構造物510と支持部材300の間に介在した両面接着部材であり得る。両面接着部材は、両面テープまたは両面フォームテープであり得、これに限定されるものではない。第1部材410の一面(または前面)は、構造物510の背面に結合または配置し、第1部材410の他面(または背面)は、支持部材300、例えば、第1支持部材310の前面に配置するか、または固定することができる。例えば、第1部材410の他面は、下部保護シートを剥離した状態で、第1支持部材310の前面に固定するか、または配置され得る。
【0145】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1部材410は、振動発生装置501と表示器100の間の組立の便宜上、1つの部品としてモジュール化された振動発生装置501の最背面に結合(またはモジュール化)されていて、下部保護シートによって保護することができる。下部保護シートは、下部剥離シートまたはボトムライナー(bottom liner)などで表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。
【0146】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1部材410である両面接着部材は、熱伝達物質をさらに含むことができる。熱伝達物質は、振動発生装置501から発生する熱を、支持部材300の方に速く伝達することにより、振動発生装置501の熱を支持部材300の方に放熱させ、振動発生装置501の駆動時に発生する熱が振動発生装置501と重畳する表示器100の領域に局部的に伝達されて発生する表示器100の局部的な輝度の不均一現像を防止または最小限に抑える。本明細書のいくつかの実施例によると、熱伝達物質は、導電性粒子または導電層を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、熱伝達物質を含む両面接着部材は、熱伝導テープまたは放熱テープなどで表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。
【0147】
振動装置500は、構造物510に配置されて表示器100を振動させる。例えば、振動装置500は、構造物510に配置されて表示パネル110を振動させることができる。振動装置500と構造物510との間に一体化部材520が配置され得る。例えば、振動装置500は、一体化部材520を介して、構造物510に配置するか、または一体化することができる。例えば、一体化部材520は、モジュール一体化部材で表現されることがあり、この用語に限定されるものではない。
【0148】
振動装置500は、電気的信号によって表示器100を振動させることができる任意の音響機器または振動の発生装置を含むことができる。例えば、振動装置500は、フレミングの左手法則(Fleming’s left hand rule)に基づいて印加される電流(またはボイス電流)によって表示器100を振動させるように構成することができる。振動装置500は、音響発生ユニット、音響発生モジュール、振動発生ユニット、振動発生ユニット、アクチュエータ、エキサイター、またはトランスデューサーなどで表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。
【0149】
振動装置500は、表示器100の背面と接触するように配置されたアクチュエータ(またはエキサイター)を含むことができる。例えば、振動装置500は、ベースプレート531、マグネット532、センターポール533、ボビン534、コイル535、エッジフレーム536、およびダンパー537を含むことができる。例えば、振動装置500は、ボイスコイルを含む振動装置であり得、当該用語によって限定されるものではない。
【0150】
ベースプレート531は、構造物510に配置するか、または固定することができる。ベースプレート531は、振動装置500のメインボディであり得る。ベースプレート531は、マグネット532とセンターポール533およびエッジフレーム536の中の1つ以上を支持することができる。ベースプレート531は、鉄(Fe)のように磁性を有する金属物質からなり得る。ベースプレート531は、下部プレート、ベースフレーム、またはヨーク(yoke)などで表現することができ、用語によって限定されるものではない。
【0151】
ベースプレート531は、マグネット532と、ボビン534を収容する溝部を含むことができる。例えば、溝部は、円形状を有するようにベースプレート531の上面から凹に形成することができる。
【0152】
ベースプレート531と構造物510の間に一体化部材520が配置され得る。例えば、ベースプレート531は、一体化部材520を介して、構造物510に配置するか、または一体化することができる。
【0153】
一体化部材520は、接着部材であり得る。接着部材は、ベースプレート531の延長部(または配置部)531aと構造物510の間に配置することにより、ベースプレート531を構造物510に配置され得る。一体化部材520は、接着剤または両面テープであり得、これに限定されるものではない。
【0154】
本明細書の他の実施例によると、一体化部材520は、複数のネジであり得る。複数のネジは、ベースプレート531の延長部531aを貫通して、構造物510に締結されることにより、ベースプレート531を構造物510に配置され得る。
【0155】
本明細書の他の実施例による一体化部材520は、ボルトとナットであり得る。ナットは、ベースプレート531の延長部531aと重畳する構造物510に配置するか、または固定することができる。ボルトは、ベースプレート531の延長部531aを貫通してナットに締結する。本明細書のいくつかの実施例によるナットは、構造物510に配置されたセルフクリンチングナット(self-clinching nut)であり得、これに限定されるものではない。セルフクリンチングナットはパムナット(PEM(登録商標)nut)であり得る。
【0156】
マグネット532、センターポール533、ボビン534、およびコイル535は、ベースプレート531に設置されて表示器100を振動させる磁気回路ユニットまたは磁気振動ユニットで表現することができる。
【0157】
本明細書のいくつかの実施例による磁気回路ユニット(または磁気回路部)は、マグネット532がコイル535の外側に配置された外磁タイプ(external magnetic type)またはダイナミックタイプの構造を有するか、マグネット532がコイル535の内側に配置された内磁タイプ(internal magnetic type)またはマイクロタイプの構造を有することができる。内磁タイプの構造を有する磁気回路ユニットを含む振動装置500は、漏洩磁束が少なく、全体的に小さい大きさを有することができる利点を有する。本明細書のいくつかの実施例に係る振動装置500は、外磁タイプまたは内磁タイプの構造を有することができ、以下の説明では、内磁タイプの構造を有することに仮定して説明することにする。マグネット532、ボビン534、センターポール533、およびダンパー537などの説明は、図3A図3Cで説明した内容と同一または類似するので、ここでは説明を省略するか簡単に説明することができる。
【0158】
本明細書のいくつかの実施例によるマグネット532は、ベースプレート531の溝部に収容または挿入することができる。マグネット532は、ボビン534に収容または挿入可能な円柱形状を有する永久磁石であり得る。
【0159】
本明細書のいくつかの実施例によるボビン534は、マグネット532の周囲を囲むようにベースプレート531上に配置され得る。センターポール533は、ボビン534に収容しまたは挿入してボビン534の昇降をガイドすることができる。センターポール533は、昇降ガイドまたはポールピース(pole pieces)などで表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。
【0160】
エッジフレーム536は、ベースプレート531の前面の縁に設置されてダンパー537を支持する。本明細書のいくつかの実施例によるエッジフレーム536は、ボビン534と同じ形態を有するようにベースプレート531の前面の縁に一定の高さに形成し得る。本明細書の他の実施例によると、エッジフレーム536は、ベースプレート531の前面の縁に一定の高さに形成されてボビン534と同じ形態を有する中空部を含むことができる。
【0161】
ダンパー537は、エッジフレーム536と磁気回路ユニットの間に連結することができる。例えば、ダンパー537は、エッジフレーム536とボビン534の間に連結することができる。ダンパー537は、スパイダー(spider)、サスペンション(suspension)、またはエッジ(edge)などの他の用語で表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。
【0162】
振動装置500は、表示器100と支持部材300の間に介在するので、表示装置の薄い厚みまたはスリム化のために、相対的に薄い厚さを有していなければならず、これにより、ボビン534の高さ(または厚さ)が低くなる場合、音圧が低くなる問題点がある。そこで、本願の発明者らはボビン534の高さが低くなることに起因する音圧が低くなる問題点を解決するために、ボビン534の周辺に配置されたダンパー537の面積を広くする構造を設計した。ダンパー537の面積を大きくする場合、コイル535に電流を印加する配線の配置スペースが狭くなるので、配線とダンパー537の干渉が発生し得る。それで、ダンパー537を導電体で構成してダンパー537が配線の機能を兼ねることができるように構成した。
【0163】
本明細書のいくつかの実施例によるダンパー537は、コイル535に電気的に連結された金属材質を含むことができる。例えば、ダンパー537は、ステンレス鋼(stainless steel)または銅(Cu)などで構成することができ、これに限定されるものではない。
【0164】
本明細書のいくつかの実施例に係る振動装置500は、ボビン保護部材538をさらに含むことができる。
【0165】
ボビン保護部材538は、ボビン534の前面(または先端部)に配置してボビン534の昇降(または振動)を表示器100の背面に伝達する。本明細書のいくつかの実施例によるボビン保護部材538は、ボビン534の前面に付着したリング形状、ボビン534の前面全体を覆う円板形状、またはボビン534の前面と上部の外側面を包むキャップ形状を有することができる。ボビン保護部材538は、ボビンリングなどで表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。
【0166】
本明細書の実施例に係る振動発生装置501は、連結部材550をさらに含むことができる。
【0167】
連結部材550は、構造物510と表示器100の間に介在することができる。本明細書のいくつかの実施例による連結部材550は、構造物510の前面の縁部分と表示器100の背面の縁部分の間に介在することができる。例えば、連結部材550は、両面テープまたは両面フォームテープであり得、これに限定されるものではない。連結部材550は、構造物510と表示器100の間に振動装置500を囲む振動空間を設けることができる。振動空間は、音圧空間、響胴、響き部、共鳴筒、または共鳴部で表現することもでき、当該用語によって限定されるものではない。
【0168】
本明細書の実施例に係る振動発生装置501は、振動伝達部材570をさらに含むことができる。
【0169】
振動伝達部材570は、連結部材550と振動装置500のそれぞれに連結しまたは結合して、振動装置500の振動によって振動して、振動装置500の振動を表示器100に伝達することができる。
【0170】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動伝達部材570の背面の縁部分または背面の周辺部分は、連結部材550によって連結しまたは結合して、振動伝達部材570の背面の中央部分は、振動装置500のボビン534の前面と結合するか、または振動装置500のボビン保護部材538と連結するか、または結合することができる。
【0171】
本明細書のいくつかの実施例による振動伝達部材570は、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、マグネシウム(Mg)合金、マグネシウム・リチウム(Mg-Li)合金、およびアルミニウム(Al)合金の中の1つ以上の材質からなり得、これに限定されるものではない。例えば、マグネシウム合金は、アルミニウムと亜鉛(Zn)およびマンガン(Mn)の中の少なくとも1つ以上を含むことができる。マグネシウム合金は、スピーカーの振動板として用いることができる金属材料中の最軽量の材料であり、相対的に高い比剛性(強度/比重)と相対的に高い振動減衰能(振動を吸収して振動を徐々に小さくする能力)を有し、温度と時間の変化に対する寸法安定性が優れているという特性を有する。
【0172】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動伝達部材570と表示器100との間に第2部材430(またはモジュール接着部材)が配置され得る。例えば、振動伝達部材570の前面は、第2部材430を介して表示器100の背面に結合することができる。
【0173】
第2部材430は、表示器100と振動伝達部材570の間に 配置された両面接着部材であり得る。両面接着部材は、両面テープまたは両面フォームテープであり得、これに限定されるものではない。第2部材430の一面(または前面)は、表示器100の背面に配置しまたは結合して、第2部材430の他面(または背面)は、振動伝達部材570の前面に配置しまたは結合する。例えば、第2部材430の一面は、上部保護シートが剥離された状態で表示器100の背面に配置するか、または固定することができる。
【0174】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2部材430は、振動発生装置501と表示器100の間の組立やすさのために、1つの部品としてモジュール化された振動発生装置501の最上面に結合(またはモジュール化)されていて、上部保護シートによって保護し得る。たとえば、上部保護シートは、上部剥離シートまたはトップライナー(top liner)などで表現することができるが、当該用語によって限定されるものではない。
【0175】
例えば、振動伝達部材570と第2部材430のそれぞれは、すべて省略することができる。例えば、振動発生装置501は、連結部材550と振動装置500のそれぞれと結合されるか連結した上部保護シートを含むことができる。上部保護シートは、連結部材550と振動装置500のそれぞれに結合されるか連結されて振動発生装置501の前面全体を覆うことで、1つの部品にモジュール化された振動発生装置501のモジュール化工程の以後の輸送過程で、振動発生装置501の振動装置500と連結部材550のそれぞれが外部に露出することを防止し、ほこりなどの異物が振動発生装置501の内部に浸透することを防止する。上部保護シートは、振動発生装置501と表示器100間の組立工程の直前に振動発生装置501から剥離することができる。
【0176】
したがって、本明細書の実施例に係る振動発生装置501は、構造物510と振動装置500が1つの部品にモジュール化された状態で表示器100と支持部材300の間に介在することによって、表示器100を振動板にして表示パネル110の振動による音響(PVS)を出力し、表示装置の最外郭の背面に露出しないので表示装置の背面の外観デザインを向上させることができる。
【0177】
図5Bおよび図5Cを参照すると、振動装置500と構造物510の間には、接着部材522が配置され得る。接着部材522は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。接着部材522で構成する場合、ネジ、またはナットおよびボルトと比較して組立工程が簡略化され得、ネジ、またはナットおよびボルトで締結するためのホールやプレートの延長部が必要なくなるので、よりスリムな振動装置を提供することができる。振動装置の説明は、図3A図3C、および図5Aで説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0178】
図5Bを参照すると、振動装置500は、非対称的に配置し得る。非対称に配置する場合、特定の周波数でのディップ(dip)現象を改善することができる。例えば、振動装置500を基準に上下左右からの定在波が発生することになる場合、上下左右からのディップ現象が発生することになるが、非対称的に配置する場合、上下左右での定在波が同時に発生する現象を減らすことができる。これにより、ディップ現象を改善することができるので、音響特性をより向上させることができる。
【0179】
図5Dおよび図5Eを参照すると、支持部材300は、第1支持部材310および第2支持部材350を含むことができる。第1支持部材310および第2支持部材350は、図2で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0180】
図5Dを参照すると、振動装置500は、第1支持部材310との間に収容し得る。例えば、第1支持部材310の一部を除去した部分に振動装置500が配置され得る。振動装置500は、接着部材522によって第2支持部材350に付着され得る。接着部材522は、振動装置500と第2支持部材350との間に配置され得る。第1支持部材310と振動装置500は、接着部材522によって付着し得る。他の例としては、接着部材522は、振動装置500と第1支持部材310の間にさらに配置することもできる。例えば、接着部材522は、第1プレート1610の延長部1612と第1支持部材310の間にさらに配置することもできる。接着部材522は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。第1支持部材310の一部を除去し、除去した第1支持部材310の領域に振動装置500が配置されることで、振動装置500の厚さを減らすことができ、これにより、表示装置の厚さを減らすことができる。また、振動装置500と第1支持部材310および/または第2支持部材350が隣接するように配置する場合、振動装置500の振動時に異常振動が発生し得るので、間隔または距離(D)を置いて離隔することができる。例えば、振動装置500は、第1支持部材310および/または第2支持部材350との間隔または距離(D)を置いて離隔し得る。例えば、間隔または距離(D)は、1mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0181】
図5Eを参照すると、振動装置500は、第1支持部材310の間と第2支持部材350との間に収容し得る。例えば、振動装置500のベースプレート531を外函化することができる。振動装置500のベースプレート531は、第1支持部材310の間と第2支持部材350の間に配置され得る。振動装置500のベースプレート531は、第1支持部材310と第2支持部材350を貫通するように構成され得る。第1支持部材310と振動装置500の間には、接着部材522が配置され得る。例えば、接着部材522は、ベースプレート531の延長部531aと第1支持部材310の一側に配置され得る。接着部材522は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。振動装置500のベースプレート531を外函化して構成することで、振動装置500の厚さを減らすことができ、これにより表示装置の厚さを減らすことができる。また、振動装置500と、第1支持部材310および第2支持部材350が隣接するように配置する場合、振動装置500の振動時に異常振動が発生し得るので、間隔または距離(D)を置いて離隔し得る。例えば、振動装置500は、第1支持部材310および第2支持部材350との間隔または距離(D)を置いて離隔し得る。例えば、間隔または距離(D)は、1mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0182】
1つ以上の振動装置500は、左側音響および右側音響の2チャンネルの音響を実現するようになるので、上側および下側での音響を再生することが難しいということを認識した。例えば、サウンドバーを利用して、マルチチャンネル音響を再生することができるが、上側チャンネルは天井を反射して再生して間接的な音響であり得、表示される画面および音像の位置の差により所望する音響を再生することが困難な問題があることを認識した。そこで、本願の発明者らは、間接音響ではなく、リアル音響(またはサウンド)を再生するためにいくつかの実験を行った。複数の実験を通じてリアル音響を実現することができ、マルチチャンネル音響を実現できる新しい構造の表示装置を発明した。これに対して、以下に説明する。
【0183】
図6Aおよび図6Bは、本明細書の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
【0184】
図6Aおよび図6Bを参照すると、表示装置は、映像を表示し、第1領域1から第6領域6を有する表示パネル110を含む表示器100を含むことができる。例えば、表示器100の背面は、第1領域1から第6領域6を含むことができる。第1領域1、第2領域2、および第3領域3は、表示器100の上側に配置され得る。例えば、第3領域3は、第1領域1および第2領域2の間に配置され得る。第4領域4、第5領域5、および第6領域6は、第1領域1、第2領域2、および第3領域3の下側に配置され得る。第6領域6は、第4領域4および第5領域5の間に配置され得る。
【0185】
第1領域1から第6領域6の中の少なくとも1つ以上の領域には、少なくとも1つ以上の振動装置が配置され得る。以下の実施例は、振動装置が、表示パネル110の背面に配置することを例に説明し、これに限定されるものではない。例えば、振動装置は、表示パネル110と支持部材300の間に配置され得る。例えば、振動装置は、表示パネル110の背面と支持部材300の上面との間に配置され得る。他の例としては、図5A図5Eで説明したように、振動装置は、1つの部品でモジュール化されるように構成され得る。
【0186】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、パーティションをさらに含むことができる。例えば、パーティションは、表示パネル110と支持部材300の間に配置され得る。パーティションは、振動装置によって表示パネル110が振動するときに音響が発生するエアギャップ(air gap)または空間(space)であり得る。音響を発生させ、又は音響を伝達するエアギャップまたは空間をパーティションとすることができる。パーティションは、音響を分離し、又はチャンネルを分離することができ、音響の干渉に起因する透明でない音響の発生を防止または軽減することができる。パーティションは、エンクロージャ(enclosure)またはバッフル(baffle)とすることができ、当該用語によって限定されない。以下の実施例は、パーティションが支持部材に配置される一例について説明する。これに限らず、表示パネルの背面に配置され得る。振動装置およびパーティションを示すために支持部材に配置することを例に挙げて説明する。例えば、パーティションを支持部材に配置する場合、表示パネルに配置するパーティションによって表示パネルに与える画質の影響を軽減することができる。
【0187】
図6Aを参照すると、パーティションは、表示パネル110の背面に配置する振動装置から出力される左側音響と右側音響を分離するために配置され得る。例えば、パーティションは、表示パネル110の第1領域1から第6領域6に対応する表示パネル110と支持部材300の間に配置され得る。例えば、第1パーティション1711は、第1領域1および第3領域3の間に配置され得る。第2パーティション1712は、第2領域2および第3領域3の間に配置され得る。第3パーティション1721は、第4領域4および第6領域6の間に配置され得る。第4パーティション1722は、第5領域5および第6領域6の間に配置され得る。例えば、第1パーティション1711および第2パーティション1712は、第1振動装置500HLと第2振動装置500HRで発生する左右の音響または左右のチャンネルを分離することができる。例えば、第3パーティション1721および第4パーティション1722は、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)で発生する左右の音響または左右のチャンネルを分離することができる。
【0188】
マルチチャンネルの音響を実現するために、第1振動装置500HLから第3振動装置500HCをさらに構成し、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRで発生する音響またはチャネルと第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)および第5振動装置500Cで発生する音響またはチャネルを分離するためにパーティションを構成しなければならない。第1パーティション1711から第4パーティション1722を配置する場合には、左右の音響または左右のチャンネルを分離することができる。上側音響または上側チャンネルを分離し、表示パネル110の背面の領域に配置する振動装置が領域ごとに独立した音響を実現するために、各振動装置で音響を発生させることができるパーティションを構成しなければならない。
【0189】
パーティションは、表示パネル110の上側のチャンネルと表示パネル110の中央のチャンネルを分離することができるように構成することができる。例えば、第5パーティション1731は、表示パネル110の上側のチャンネルと表示パネル110の中央のチャンネルを分離することができる。例えば、第5パーティション1731は、表示パネル110の上側に配置される第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRと、表示パネル110の下側に配置される第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)および第5振動装置500Cで発生する音響またはチャネルを分離することができる。例えば、第6パーティション1732は、表示パネル110の下側に配置して表示パネル110を駆動するための駆動部と分離することができる。例えば、第6パーティション1732は、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)および第5振動装置500Cの下側に配置され得る。例えば、第6パーティション1732は、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)および第5振動装置500Cと、表示パネル110を駆動するための駆動部と分離することができる。例えば、第5パーティション1731は、第1領域1から第3領域3と第4領域4から第6領域6の間に配置され得る。第6パーティション1732は、第4領域4から第6領域6の下側に配置され得る。
【0190】
第1パーティション1711から第6パーティション1732は、支持部材300に配置され得る。例えば、第1パーティション1711から第6パーティション1732は、支持部材300の上面に配置され得る。例えば、第1パーティション1711から第6パーティション1732は、表示パネル110と支持部材300の間に配置され得る。例えば、第1パーティション1711から第6パーティション1732は、表示パネル110の背面と支持部材300の上面との間に配置され得る。
【0191】
図6Bを参照すると、表示装置は、第1パーティション1711から第5パーティション1731、および支持部材300と表示パネル110の間に配置された第7パーティション1750を含むことができる。例えば、第7パーティション1750は、支持部材300の縁に配置され得る。例えば、第7パーティション1750は、支持部材300の上面の縁に配置され得る。第7パーティション1750は、支持部材300の上面の外郭の四辺の全体領域であり得る。他の例としては、第7パーティション1750は、表示器100の背面の縁に配置され得る。例えば、第7パーティション1750は、表示パネル110の背面の縁に配置され得る。例えば、第7パーティション1750は、表示器100の縁を囲むことができる。例えば、第7パーティション1750は、表示パネル110の縁を囲むことができる。第7パーティション1750は、表示パネル110の背面の外郭の四辺の全体領域であり得る。第7パーティション1750は、表示パネル110の背面の全体領域または支持部材300の全体領域であり得る。例えば、第7パーティション1750は、第1振動装置500HLから第5振動装置500Cを囲むように配置され得る。例えば、第7パーティション1750は、振動装置を囲むように表示パネル110の背面の縁と支持部材300の前面の縁との間に沿って配置され得る。第7パーティション1750は、エッジパーティションまたは音遮断部材、エッジエンクロージャ、またはエッジバッフルなどで表現することができ、当該用語によって限定されるものではない。第7パーティション1750は、表示器100のウェーブ現象を防止するために、表示器100の形状に沿って配置され得る。ウェーブ現象は、表示器を構成する基板の厚さが薄くなる場合、パーティションの形状などが表示器の画面に目立つ現象であり、表示器が平らでなく、または支持部材が平坦でなくなって表示パネルの一部領域で、凸凹に視認される問題点であり得る。例えば、第7パーティション1750が、図1図5Eで説明した表示パネル110と支持部材300を付着するための接着部材である場合には、図1図5Eで説明した接着部材を省略することができ、第7パーティション1750は、接着部材の役割をすることができる。これに限らず、表示パネル110と支持部材300を付着するための接着部材は、表示パネル110の背面または支持部材300に構成することもできる。例えば、第7パーティション1750は、連結部材550に隣接するか、または接触するように配置して、連結部材550によって囲むことができる。他の例としては、第7パーティション1750は、連結部材550と1つの筐体として実現することができる。
【0192】
したがって、表示装置は、第7パーティション1750をさらに構成されることにより、ピークやディップ現象を改善することができ、音響特性の平坦度を改善することができる。例えば、ピークは、特定の周波数で音圧がはねる現象であり、ディップは、特性周波数の発生が抑制され、低い音圧が発生する現象である。例えば、音響特性の平坦度は、最大音圧と最低音圧の間の偏差の大きさであり得る。
【0193】
第1パーティション1711から第7パーティション1750は、両面テープ、両面フォームテープ、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中のいずれか1つで構成することができ、これに限定されるものではない。両面テープまたは両面フォームパッドで構成する場合、表示パネル110の背面と支持部材300の上面を付着する際の接着力を向上させることができる。例えば、第1パーティション1711から第7パーティション1750は、一定程度圧縮することができる弾性を有する材質で実現することができる。例えば、第1パーティション1711から第7パーティション1750は、ポリウレタン(polyurethane)、ポリオレフィン(polyolefin)、およびポリエチレン(polyethylene)材質で構成することができ、これに限定されるものではない。
【0194】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置500HLは、表示パネルの背面の第1領域1に配置され得る。少なくとも1つの第2振動装置500HRは、表示パネルの背面の第2領域2に配置され得る。例えば、第1振動装置500HLは、上左側(Height Left、または Upper Left)チャンネルであり得る。例えば、第2振動装置500HRは、上右側(Height Right、または Upper Right)チャンネルであり得る。
【0195】
少なくとも1つの第3振動装置(W1)は、表示パネルの背面の第4領域4に配置され得る。少なくとも1つの第4振動装置(W2)は、表示パネルの背面の第5領域5に配置され得る。少なくとも1つの第5振動装置500Cは、表示パネルの背面の第6領域6に配置され得る。例えば、第3振動装置(W1)は、左側(Left)チャンネルであり、第4振動装置(W2)は、右側(Right)チャンネルであり、第5振動装置500Cは、中央(Center)チャンネルであり得る。
【0196】
例えば、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRは、上側チャンネル(height channel)であり得る。第3振動装置(W1)、第4振動装置(W2)、および第5振動装置500Cは、メインチャンネル(main channel)であり得る。 第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRは、フルレンジ(full-range)の音響を出力する振動装置であり得る。第3振動装置(W1)、第4振動装置(W2)、および第5振動装置500Cは、フルレンジ(full-range)の音響を出力する振動装置であり得る。例えば、フルレンジの音域帯は、約300Hz以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)で構成する場合、左側音響および右側音響を再生することができ、本明細書の実施例に係る表示装置は、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRをさらに構成して、上側チャンネルを再生することができるので、上側チャンネルのリアルサウンドを実現することができる。例えば、本明細書の実施例に係る表示装置は、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRをさらに構成することで、画面と音像の位置ずれがなく、画面に応じた音像を実現することができ、位置に応じたリアルサウンドを実現することができる。そして、左側音響および右側音響のほかに、第5振動装置500Cが中央のチャネルを構成するので、マルチチャンネルの音響を出力することができる表示装置を提供することができる。
【0197】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3領域3は、振動装置を構成しないことができる。これによって、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRの振動が表示パネル110の第3領域3で減衰または吸収され得るので、第1領域1からの音響が第2領域2に伝達することを遮断または減らすことができ、第2領域2からの音響が第1領域1に伝達することを遮断し、又は減らすことができる。したがって、第1領域1および第2領域2で発生する音響の干渉に起因する音質劣化を減少させることができ、中高音域帯の音響特性をより向上させることができる効果がある。例えば、中音域帯は200Hz~3kHz、高音域帯は3kHz以上であり得、低音域帯は200Hz以下であり得、この範囲に限定されるものではない。
【0198】
したがって、本明細書の実施例に係る表示装置は、5つの振動装置で構成し、上側チャンネルおよびメインチャンネルを有する振動装置で構成することにより、5チャンネルの音響を提供することができる。そして、5つの振動装置は、独立して、音響信号を印加して駆動することができるので、5つの振動装置のそれぞれは、独立した音響チャンネルを再生することができる。
【0199】
例えば、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)は、ウーファー一体型振動装置で構成することで、3.1.2チャネルまたは3.2.2チャンネルを実現することができる。そして、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)は、ウーファー一体型振動装置で構成することで、低音域帯の音響を再生するためのウーファーを別途に配置する必要がない利点がある。ウーファー一体型振動装置は、図11Aおよび図11Bを参照して後述する。
【0200】
本明細書のいくつかの実施例によると、音響の左右対称のために、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)は、同一の振動装置で構成することができる。例えば、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRの中の1つ以上は、第3振動装置(W1)および第4振動装置(W2)の中の1つ以上と異なる振動装置で構成することができる。例えば、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRは、コイル型振動装置で構成することができる。コイル型振動装置は、図1図5Eで説明した振動装置であり得る。例えば、第3振動装置(W1)および第4振動装置(W2)は、ウーファー一体型振動装置で構成することができる。例えば、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRの中の1つ以上は、第3振動装置(W1)、第4振動装置(W2)、および第5振動装置500Cの中の1つ以上と異なる振動装置で構成することができる。第5振動装置500Cは、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRと同一の振動装置で構成することができる。例えば、第5振動装置500Cは、コイル型振動装置で構成することができる。これにより、3.2.2チャンネルを実現することができる表示装置を提供することができる。そして、第1振動装置500HL、第2振動装置500HR、および第5振動装置500Cは、第3振動装置(W1)および第4振動装置(W2)よりもコストが安価な振動装置で構成することができる。これにより、メインチャンネルの第3振動装置(W1)および第4振動装置(W2)のチャンネルを強化して音響を向上させることができ、振動装置のコストを低減することができる。
【0201】
本願の発明者らは、パーティションを構成して上側のチャネルまたは音響、および下側のチャネルまたは音響を分離しても低音域帯の音響を出力することが難しいことを認識した。それで、低音域帯の音響を実現するためのいくつかの実験を行い、いくつかの実験を介して、低音帯域を含むマルチチャンネルの音響を実現した。
【0202】
図6Aを参照すると、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の大きさとは異なって構成することができる。例えば、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の長さは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の長さとは異なって構成することができる。例えば、第1領域1は、第1-1の長さ(a1)および第1-2の長さ(b1)を含むことができる。例えば、第2領域2および第3領域3の中の少なくとも1つ以上は、第1-1の長さ(a1)および第1-2の長さ(b1)を含むことができる。例えば、第4領域4は、第2-1の長さ(a4)および第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第5領域5および第6領域6の中の少なくとも1つ以上は、第2-1の長さ(a4)および第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第1パーティション1711の長さ(a1)は、第3パーティション1721の長さ(a4)とは異なって構成することができる。例えば、第1パーティション1711の長さ(a1)は、第3パーティション1721の長さ(a4)よりも小さくすることができる。これにより、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRは、300Hz以上の音域帯を出力することができ、第3振動装置(W1)、第4振動装置(W2)、および第5振動装置500Cは、フルレンジ(full-range)の音域帯を出力することができる。
【0203】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置500HLの周辺にあるパーティションの大きさと第3振動装置(W1)の周辺にあるパーティションの大きさを異なって構成することができる。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にあるパーティションは、第1パーティション1711および第5パーティション1731を含むことができる。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第3パーティション1721および第6パーティション1732を含むことができる。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさと異なり得る。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさよりも小さくすることができる。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも小さくすることができる。第1振動装置500HLの1つ以上の辺にあるパーティションは、第1パーティション1711の第1-1の長さ(a1)と、第5パーティション1731の第1-2の長さ(b1)を含むことができる。例えば、第1-1の長さ(a1)は、250mm以上であり得、第1-2の長さ(b1)は、250mm以上であり得、これに限定されるものではない。第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第3パーティション1721の第2-1の長さ(a4)と第6パーティション1732の第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第2-1の長さ(a4)は、300mm以上であり得、第2-2の長さ(b4)は、300mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0204】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2振動装置500HRの周辺にあるパーティションの大きさと第4振動装置(W2)の周辺にあるパーティションの大きさを異なって構成することができる。例えば、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にあるパーティションは、第2パーティション1712および第5パーティション1731を含むことができる。例えば、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第4パーティション1722および第6パーティション1732を含むことができる。例えば、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさと異なり得る。例えば、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさよりも小さくすることができる。例えば、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。例えば、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも小さくすることができる。第2振動装置500HRの1つ以上の辺にあるパーティションは、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にあるパーティションのように、第2パーティション1712の第1-1の長さ(a1)と、第5パーティション1731の第1-2の長さ(b1)を含むことができる。例えば、第1-1の長さ(a1)は、250mm以上であり得、第1-2の長さ(b1)は、250mm以上であり得、これに限定されるものではない。第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にあるパーティションのように、第4パーティション1722の第2-1の長さ(a4)と第6パーティション1732の第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第2-1の長さ(a4)は、300mm以上であり得、第2-2の長さ(b4)は、300mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0205】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置500HLの周辺にある第1パーティション1711の大きさは、第2振動装置500HRの周辺にある第2パーティション1712の大きさと同じであり得る。例えば、第1振動装置500HLの周辺にある第1パーティション1711および第5パーティション1731の中の1つ以上の大きさは、第2振動装置500HRの周辺にある第2パーティション1712および第5パーティション1731の中の1つ以上の大きさと同じであり得る。例えば、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にあるパーティションは、第2パーティション1712および第5パーティション1731を含むことができる。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさと同じであり得る。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。第2振動装置500HRの1つ以上の辺にあるパーティションは、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にあるパーティションのように、第1-1の長さ(a1)と、第1-2の長さ(b1)を含むことができる。例えば、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にあるパーティションは、第2パーティション1712の第1-1の長さ(a1)と、第5パーティション1731の第1-2の長さ(b1)を含むことができる。例えば、第1-1の長さ(a1)は、250mm以上であり得、第1-2の長さ(b1)は、250mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0206】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3振動装置(W1)の周辺にある第3パーティション1721の大きさは、第4振動装置(W2)の周辺にある第4パーティション1722の大きさと同じであり得る。例えば、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第4パーティション1722および第6パーティション1732を含むことができる。例えば、第3振動装置(W1)の周辺にある第3パーティション1721および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさは、第4振動装置(W2)の周辺にある第4パーティション1722および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさと同じであり得る。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさと同じであり得る。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にあるパーティションのように、第2-1の長さ(a4)と、第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第4パーティション1722の第2-1の長さ(a4)と第6パーティション1732の第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第2-1の長さ(a4)は、300mm以上であり得、第2-2の長さ(b4)は、300mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0207】
本明細書のいくつかの実施例によると、第5振動装置500Cの周辺にあるパーティションの大きさは、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)の周辺にあるパーティションの中の1つ以上の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にあるパーティションは、第5パーティション1731および第6パーティション1732を含むことができる。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの周辺にある第5パーティション1731および第6パーティション1732の大きさは、相互に同じであり得る。第5振動装置500Cの1つ以上の辺にあるパーティションは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にあるパーティションのように、第2-1の長さ(a1)と、第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第2-1の長さ(a1)は、300mm以上であり得、第2-2の長さ(b4)は、300mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0208】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721、および第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722を含むことができる。例えば、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の大きさと異なり得る。例えば、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の大きさより小さくすることができる。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさと異なり得る。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさよりも小さくすることができる。例えば、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさと異なり得る。例えば、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさよりも小さくすることができる。
【0209】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1パーティション1711の大きさは、第2パーティション1712の大きさと同じであり得る。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさと同じであり得る。第3パーティション1721の大きさは、第4パーティション1722の大きさと同じであり得る。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさと同じであり得る。
【0210】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731と、第3振動装置(W1)および第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732をさらに含むことができる。第5パーティション1731の大きさは、第6パーティション1732の大きさと異なり得る。例えば、第5パーティション1731の大きさは、第6パーティション1732の大きさよりも小さくすることができる。第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも小さくすることができる。第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも小さくすることができる。第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。例えば、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも小さくすることができる。第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも小さくすることができる。
【0211】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の大きさは、第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさと同じであり得る。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。例えば、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。例えば、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。
【0212】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731および第6パーティション1732を含むことができる。第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさは、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさと異なり得る。例えば、第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさは、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさより大きくすることができる。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさと異なり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711よりも大きくすることができる。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと異なり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第1振動装置500HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731よりも大きくすることができる。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさと異なり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712よりも大きくすることができる。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと異なり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第2振動装置500HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731よりも大きくすることができる。
【0213】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731および第6パーティション1732を含むことができる。第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさは、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)の周辺にある第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。
【0214】
図6Aおよび図6Bを参照すると、第1領域1および第2領域2の大きさは、第3領域3の大きさと同じか、異なり得る。第3領域3の大きさが、第1領域1および第2領域2の大きさよりも大きい場合、低音域帯の音響をより向上させることができる。例えば、第4領域4、第5領域5、および第6領域6の大きさは、相互に同じであり得る。
【0215】
したがって、本明細書の実施例によると、振動装置の周辺にあるパーティションの大きさを異なって構成することで、180Hz以上の音域帯および/またはフルレンジ(full-range)の音域帯を出力することができる振動装置を含む表示装置を提供することができる。また、本明細書の実施例によると、ドルビーアトモス3.1.2チャンネルを表示装置の内部に内在化することができる表示装置を提供することができる。本明細書の実施例によると、単純な左右の動きによる音響のほか、上下左右の動作または動きによる音響を実現することができる3.1.2チャネルまたは3.1.2チャンネルを含む振動装置を提供することができる。例えば、表示される画面内で人または事物の位置によって、上下左右から躍動感がある音響および立体的な音響を提供することができる。明細書の実施例によると、上側チャンネル(height channel)である第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRは、サウンドバーと比較して高い位置から音響を発生させることができるので、別途のアルゴリズムを必要とせずに音響を実現できる振動装置を提供することができる。
【0216】
図7Aおよび図7Bは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
【0217】
図7Aおよび図7Bを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置は、第1領域1、第2領域2、第3領域3、第4領域4、第5領域5、および第6領域6を含む表示パネル110を含む表示器100を含むことができる。第1領域1、第2領域2、第3領域3、第4領域4、第5領域5、および第6領域6のうちの少なくとも1つ以上の領域には、少なくとも1つ以上の振動装置が配置され得る。
【0218】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置500HLは、表示パネルの背面の第1領域1に配置することができ、少なくとも1つの第2振動装置500HRは、表示パネルの背面の第2領域2に配置され得る。例えば、第1振動装置500HLは、上左側(Height Left、または Upper Left)チャンネルであり得る。例えば、第2振動装置500HRは、上右側(Height Right、または Upper Right)チャンネルであり得る。
【0219】
少なくとも1つの第3振動装置500Lは、表示パネルの背面の第4領域4に配置することができ、少なくとも1つの第4振動装置500Rは、表示パネルの背面の第5領域5に配置され得る。少なくとも1つの第5振動装置500Cは、表示パネルの背面の第6領域6に配置され得る。例えば、第3振動装置500Lは、左側(Left)チャンネルであり、第4振動装置500Rは、右側(Right)チャンネルであり、第5振動装置500Cは、中央(Center)チャンネルであり得る。
【0220】
例えば、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRは、上側チャンネル(height channel)であり得、第3振動装置500L、第4振動装置500R、および第5振動装置500Cは、メインチャンネル(main channel)であり得る。第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRは、フルレンジ(full-range)の音響を出力する振動装置であり得る。第3振動装置(W1)、第4振動装置(W2)、および第5振動装置500Cは、フルレンジ(full-range)の音響を出力する振動装置であり得る。例えば、フルレンジの音域は約300Hzであり得、これに限定されるものではない。例えば、第3振動装置500Lおよび第4振動装置500Rを構成する場合、左側の音響および右側の音響を再生することができる、本明細書の実施例に係る表示装置は、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRをさらに構成して、上側のチャンネルを再生することができるので、上側チャンネルに対するリアルサウンドを実現することができる。例えば、本明細書の実施例に係る表示装置は、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRをさらに構成することで、画面と音像の位置ずれがなく、画面に応じた音像を実現することができ、位置によるリアルサウンドを実現することができる。そして、左側の音響および右側の音響のほか、第5振動装置500Cが中央のチャネルを構成するので、マルチチャンネルの音響を出力することができる表示装置を提供することができる。
【0221】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3領域3は、振動装置を構成してないことができる。これによって、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRの振動が表示パネル110の第3領域3で減衰または吸収され得るので、第1領域1からの音響が第2領域2に伝達することを遮断または減らすことができ、第2領域2からの音響が第1領域1に伝達することを遮断または減らすことができる。したがって、第1領域1および第2領域2で発生する音響の干渉に起因する音質劣化を減少させることができ、中高音域帯の音響特性をより向上させることができる効果がある。
【0222】
したがって、本明細書の実施例に係る表示装置は、5つの振動装置で構成し、上側チャンネルおよびメインチャンネルを有する振動装置で構成することにより、5チャンネルの音響を提供することができる。そして、5つの振動装置は、独立して、音響信号を印加して駆動することができるので、5つの振動装置のそれぞれは、独立した音響チャンネルを再生することができる。
【0223】
本明細書のいくつかの実施例によると、音響の左右対称のために、第3振動装置500Lおよび第4振動装置500Rは、同一の振動装置で構成することができる。例えば、第3振動装置500Lおよび第4振動装置500Rは、コイル型振動装置で構成することができる。コイル型振動装置は、図1図5Eで説明した振動装置であり得る。例えば、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRの中の1つ以上は、第3振動装置500L、第4振動装置500R、および第5振動装置500Cの中の1つ以上と同じ振動装置で構成することができる。第5振動装置500Cは、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRと同じ振動装置で構成することができる。例えば、第5振動装置500Cは、コイル型振動装置で構成することができる。これにより、3.2.2チャンネルを実現することができる表示装置を提供することができる。
【0224】
図7Aおよび図7Bを参照すると、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の大きさとは異なって構成することができる。第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさは、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさとは異なって構成することができる。例えば、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の長さは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の長さとは異なって構成することができる。例えば、第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の長さは、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の長さとは異なって構成することができる。これにより、第1振動装置500HLおよび第2振動装置500HRは、300Hz以上の音域帯を出力することができ、第3振動装置500L、第4振動装置500R、および第5振動装置500Cは、フルレンジ(full-range)の音域帯を出力することができる。パーティション、および第1領域1ないし第6領域6の大きさに対する説明は、図6Aおよび図6Bの説明内容と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0225】
したがって、本明細書の実施例によると、振動装置の周辺にあるパーティションの大きさを異なって構成することで、180Hz以上の音域帯および/またはフルレンジ(full-range)の音域帯を出力することができる振動装置を含む表示装置を提供することができる。
【0226】
図8Aおよび図8Bは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
【0227】
図8Aおよび図8Bを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置は、第1領域1、第2領域2、第3領域3、第4領域4、第5領域5、および第6領域6を含む表示パネル110を含む表示器100を含むことができる。第1領域1、第2領域2、第3領域3、第4領域4、第5領域5、および第6領域6のうちの少なくとも1つ以上の領域には、少なくとも1つ以上の振動装置が配置され得る。
【0228】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置600HLは、表示パネルの背面の第1領域1に配置することができ、少なくとも1つの第2振動装置600HRは、表示パネルの背面の第2領域2に配置され得る。例えば、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRのそれぞれは、正方形または長方形の形状を有することができる。例えば、第1振動装置600HLは、上左側(Height Left、または Upper Left)チャンネルであり得る。例えば、第2振動装置600HRは、上右側(Height Right、または Upper Right)チャンネルであり得る。
【0229】
少なくとも1つの第3振動装置(W1)は、表示パネルの背面の第4領域4に配置することができ、少なくとも1つの第4振動装置(W1)は、表示パネルの背面の第5領域5に配置され得る。少なくとも1つの第5振動装置500Cは、表示パネルの背面の第6領域6に配置され得る。例えば、第3振動装置(W1)は、左側(Left)チャンネルであり、第4振動装置(W2)は、右側(Right)チャンネルであり、第5振動装置500Cは、中央(Center)チャンネルであり得る。
【0230】
例えば、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRは、上側チャンネル(height channel)であり得、第3振動装置(W1)、第4振動装置(W2)、および第5振動装置500Cは、メインチャンネル(main channel)であり得る。第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRは、フルレンジ(full-range)の音響を出力する振動装置であり得る。第3振動装置(W1)、第4振動装置(W2)、および第5振動装置500Cは、フルレンジ(full-range)の音響を出力する振動装置であり得る。例えば、フルレンジの音域は300Hzであり得、これに限定されるものではない。例えば、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)で構成する場合、左側音響および右側音響を再生することができる、本明細書の実施例に係る表示装置は、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRをさらに構成して、上側チャンネルを再生することができるので、上側チャンネルのリアルサウンドを実現することができる。例えば、本明細書の実施例に係る表示装置は、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRをさらに構成することで、画面と音像の位置ずれがなく、画面に応じた音像を実現することができ、位置に応じたリアルサウンドを実現することができる。そして、左側音響および右側音響のほかに、第5振動装置500Cが中央のチャネルを構成するので、マルチチャンネルの音響を出力することができる表示装置を提供することができる。
【0231】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3領域3は、振動装置を構成しないことができる。これによって、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRの振動が表示パネル110の第3領域3で減衰または吸収され得るので、第1領域1からの音響が第2領域2に伝達することを遮断または減らすことができ、第2領域2からの音響が第1領域1に伝達することを遮断し、又は減らすことができる。したがって、第1領域1および第2領域2で発生する音響の干渉に起因する音質劣化を減少させることができ、中高音域帯の音響特性をより向上させることができる効果がある。
【0232】
したがって、本明細書の実施例に係る表示装置は、5つの振動装置で構成し、上側チャンネルおよびメインチャンネルを有する振動装置で構成することにより、5チャンネルの音響を提供することができる。そして、5つの振動装置は、独立して、音響信号を印加して駆動することができるので、5つの振動装置のそれぞれは、独立した音響チャンネルを再生することができる。
【0233】
例えば、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)は、ウーファー一体型振動装置で構成することで、3.1.2チャネルまたは3.2.2チャンネルを実現することができる。そして、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)は、ウーファー一体型振動装置で構成することで、低音域帯の音響を再生するためのウーファーを別途に配置する必要がない利点がある。
【0234】
本明細書のいくつかの実施例によると、音響の左右対称のために、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)は、同一の振動装置で構成することができる。例えば、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRの中の1つ以上は、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)の中の1つ以上と異なる振動装置で構成することができる。例えば、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRは、フィルム型振動装置で構成することができる。フィルム型振動装置は、図12図17を参照して、後述する。例えば、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)は、ウーファー一体型振動装置で構成することができる。例えば、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRの中の1つ以上は、第3振動装置(W1)、第4振動装置(W2)、および第5振動装置500Cの中の1つ以上と異なる振動装置で構成することができる。例えば、第5振動装置500Cは、コイル型振動装置で構成することができる。例えば、第1振動装置600HLから第5振動装置500Cは、異なる2つ以上の振動装置で構成することができる。これにより、3.2.2チャンネルを実現することができる表示装置を提供することができる。
【0235】
図8Aを参照すると、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の大きさとは異なって構成することができる。例えば、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の長さは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の長さとは異なって構成することができる。例えば、第1パーティション1711の長さ(a1)は、第3パーティション1721の長さ(a4)とは異なって構成することができる。例えば、第1パーティション1711の長さ(a1)は、第3パーティション1721の長さ(a4)より長くすることができる。これにより、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRは、300Hz以上の音域帯を出力することができ、第3振動装置(W1)、第4振動装置(W2)、および第5振動装置500Cは、フルレンジ(full-range)の音域帯を出力することができる。パーティションの説明は、図6Aおよび図6Bの説明内容と同じなので、ここでは説明を省略し、又は簡単に説明することができる。
【0236】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置600HLの周辺にあるパーティションの大きさと第3振動装置(W1)の周辺にあるパーティションの大きさを異なって構成することができる。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にあるパーティションは、第1パーティション1711および第5パーティション1731を含むことができる。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第3パーティション1721および第6パーティション1732を含むことができる。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさと異なり得る。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさよりも大きくすることができる。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも大きくすることができる。第1振動装置600HLの1つ以上の辺にあるパーティションは、第1パーティション1711の第1-1の長さ(a1)と、第5パーティション1731の第1-2の長さ(b1)を含むことができる。例えば、第1-1の長さ(a1)は、400mm以上であり得、第1-2の長さ(b1)は、400mm以上であり得、これに限定されるものではない。第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第3パーティション1721の第2-1の長さ(a4)と第6パーティション1732の第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第2-1の長さ(a4)は、300mm以上であり得、第2-2の長さ(b4)は、300mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0237】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2振動装置600HRの周辺にあるパーティションの大きさと第4振動装置(W2)の周辺にあるパーティションの大きさを異なって構成することができる。例えば、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にあるパーティションは、第2パーティション1712および第5パーティション1731を含むことができる。例えば、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさと異なり得る。例えば、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさよりも大きくすることができる。例えば、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。例えば、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも大きくすることができる。第2振動装置600HRの1つ以上の辺にあるパーティションは、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にあるパーティションのように、第2パーティション1712の第1-1の長さ(a1)と、第5パーティション1731の第1-2の長さ(b1)を含むことができる。例えば、第1-1の長さ(a1)は、400mm以上であり得、第1-2の長さ(b1)は、400mm以上であり得、これに限定されるものではない。第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にあるパーティションのように、第4パーティション1722の第2-1の長さ(a4)と第6パーティション1732の第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第2-1の長さ(a4)は、300mm以上であり得、第2-2の長さ(b4)は、300mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0238】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置600HLの周辺にある第1パーティション1711の大きさは、第2振動装置600HRの周辺にある第2パーティション1712の大きさと同じであり得る。例えば、第1振動装置600HLの周辺にある第1パーティション1711および第5パーティション1731の中の1つ以上の大きさは、第2振動装置600HRの周辺にある第2パーティション1712および第5パーティション1731の中の1つ以上の大きさと同じであり得る。例えば、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にあるパーティションは、第2パーティション1712および第5パーティション1731を含むことができる。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさと同じであり得る。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。第2振動装置600HRの1つ以上の辺にあるパーティションは、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にあるパーティションのように、第1-1の長さ(a1)と、第1-2の長さ(b1)を含むことができる。例えば、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にあるパーティションは、第2パーティション1712の第1-1の長さ(a1)と、第5パーティション1731の第1-2の長さ(b1)を含むことができる。例えば、第1-1の長さ(a1)は、400mm以上であり得、第1-2の長さ(b1)は、400mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0239】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3振動装置(W1)の周辺にある第3パーティション1721の大きさは、第4振動装置(W2)の周辺にある第4パーティション1722の大きさと同じであり得る。例えば、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第4パーティション1722および第6パーティション1732を含むことができる。例えば、第3振動装置(W1)の周辺にある第3パーティション1721および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさは、第4振動装置(W2)の周辺にある第4パーティション1722および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさと同じであり得る。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさと同じであり得る。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にあるパーティションのように、第2-1の長さ(a4)と、第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にあるパーティションは、第4パーティション1722の第2-1の長さ(a4)と第6パーティション1732の第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第2-1の長さ(a4)は、300mm以上であり得、第2-2の長さ(b4)は、300mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0240】
本明細書のいくつかの実施例によると、第5振動装置500Cの周辺にあるパーティションの大きさは、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)の周辺にあるパーティションの中の1つ以上の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にあるパーティションは、第5パーティション1731および第6パーティション1732を含むことができる。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。第5振動装置500Cの1つ以上の辺にあるパーティションは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にあるパーティションのように、第2-1の長さ(a4)と第2-2の長さ(b4)を含むことができる。例えば、第2-1の長さ(a1)は、300mm以上であり得、第2-2の長さ(b4)は、300mm以上であり得、これに限定されるものではない。
【0241】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721、および第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722を含むことができる。例えば、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の大きさと異なり得る。例えば、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の大きさより大きくすることができる。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさと異なり得る。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさよりも大きくすることができる。例えば、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさと異なり得る。例えば、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさよりも大きくすることができる。
【0242】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1パーティション1711の大きさは、第2パーティション1712の大きさと同じであり得る。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさは、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさと同じであり得る。第3パーティション1721の大きさは、第4パーティション1722の大きさと同じであり得る。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさと同じであり得る。
【0243】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731と、第3振動装置(W1)および第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732をさらに含むことができる。第5パーティション1731の大きさは、第6パーティション1732の大きさと異なり得る。例えば、第5パーティション1731の大きさは、第6パーティション1732の大きさよりも大きくすることができる。第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも大きくすることができる。第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも大きくすることができる。第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。例えば、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも大きくすることができる。第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと異なり得る。第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさよりも大きくすることができる。
【0244】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の大きさは、第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさと同じであり得る。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。例えば、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第3パーティション1721の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。例えば、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。例えば、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第4パーティション1722の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。
【0245】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731および第6パーティション1732を含むことができる。第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさは、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさと異なり得る。例えば、第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさは、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさより小さくすることができる。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711の大きさと異なり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第1パーティション1711よりも小さくすることができる。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと異なり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第1振動装置600HLの1つ以上の辺にある第5パーティション1731よりも小さくすることができる。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712の大きさと異なり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第2パーティション1712よりも小さくすることができる。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと異なり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第2振動装置600HRの1つ以上の辺にある第5パーティション1731よりも小さくすることができる。
【0246】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731および第6パーティション1732を含むことができる。第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさは、第3振動装置(W1)と第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさは、第3振動装置(W1)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第5パーティション1731の大きさと同じであり得る。例えば、第5振動装置500Cの1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさは、第4振動装置(W2)の1つ以上の辺にある第6パーティション1732の大きさと同じであり得る。
【0247】
図8Aおよび図8Bを参照すると、第1領域1および第2領域2の大きさは、第3領域3の大きさと同じか、異なり得る。第1領域1および第2領域2の大きさは、第3領域3の大きさが第1領域1および第2領域2の大きさよりも大きい場合、低音域帯の音響をより向上させることができる。例えば、第4領域4、第5領域5、および第6領域6の大きさは同じであり得る。
【0248】
したがって、本明細書の実施例によると、振動装置の周辺にあるパーティションの大きさを異なって構成することで、180Hz以上の音域帯および/またはフルレンジ(full-range)の音域帯を出力することができる振動装置を含む表示装置を提供することができる。例えば、フィルム型振動装置である第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRのパーティションの大きさを他の振動装置のパーティションの大きさよりも大きく構成することで、180Hz以上の音域帯および/またはフルレンジ(full-range)の音域帯を出力することができる。
【0249】
図9Aおよび図9Bは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
【0250】
図9Aおよび図9Bを参照すると、第1領域1、第2領域2、第3領域3、第4領域4、第5領域5、および第6領域6を含む表示パネル110を含む表示器100を含むことができる。第1領域1、第2領域2、第3領域3、第4領域4、第5領域5、および第6領域6のうちの少なくとも1つ以上の領域には、少なくとも1つ以上の振動装置が配置され得る。
【0251】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置600HLは、表示パネルの背面の第1領域1に配置することができ、少なくとも1つの第2振動装置600HRは、表示パネルの背面の第2領域2に配置され得る。例えば、第1振動装置600HLは、上左側(Height Left、または Upper Left)チャンネルであり得る。例えば、第2振動装置600HRは、上右側(Height Right、または Upper Right)チャンネルであり得る。
【0252】
少なくとも1つの第3振動装置500Lは、表示パネルの背面の第4領域4に配置することができ、少なくとも1つの第4振動装置500Rは、表示パネルの背面の第5領域5に配置され得る。少なくとも1つの第5振動装置500Cは、表示パネルの背面の第6領域6に配置され得る。例えば、第3振動装置500Lは、左側(Left)チャンネルであり、第4振動装置500Rは、右側(Right)チャンネルであり、第5振動装置500Cは、中央(Center)チャンネルであり得る。
【0253】
例えば、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRは、上側チャンネル(height channel、または Upper channel)であり得、第3振動装置500L、第4振動装置500R、および第5振動装置500Cは、メインチャンネル(main channel)であり得る。第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRは、フルレンジ(full-range)の音響を出力する振動装置であり得る。第3振動装置(W1)、第4振動装置(W2)、および第5振動装置500Cは、フルレンジ(full-range)の音響を出力する振動装置であり得る。例えば、フルレンジの音域は約300Hzであり得、これに限定されるものではない。例えば、第3振動装置500Lおよび第4振動装置500Rで構成する場合、左側音響および右側音響を再生することができ、本明細書の実施例に係る表示装置は、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRをさらに構成して、上側チャンネルを再生することができるので、上側チャンネルのリアルサウンドを実現することができる。例えば、本明細書の実施例に係る表示装置は、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRをさらに構成することで、画面と音像の位置ずれがなく、画面に応じた音像を実現することができ、位置に応じたリアルサウンドを実現することができる。そして、左側音響および右側音響のほかに、第5振動装置500Cが中央チャネルを構成するので、マルチチャンネルの音響を出力することができる表示装置を提供することができる。
【0254】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3領域3は、振動装置を構成しないことができる。これによって、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRの振動が表示パネル110の第3領域3で減衰または吸収され得るので、第1領域1からの音響が第2領域2に伝達することを遮断または減らすことができ、第2領域2からの音響が第1領域1に伝達することを遮断し、又は減らすことができる。したがって、第1領域1および第2領域2で発生する音響の干渉に起因する音質劣化を減少させることができ、中高音域帯の音響特性をより向上させることができる効果がある。
【0255】
したがって、本明細書の実施例に係る表示装置は、5つの振動装置で構成し、上側チャンネルおよびメインチャンネルを有する振動装置で構成することにより、5チャンネルの音響を提供することができる。そして、5つの振動装置は、独立して、音響信号を印加して駆動することができるので、5つの振動装置のそれぞれは、独立した音響チャンネルを再生することができる。
【0256】
本明細書のいくつかの実施例によると、音響の左右対称のために、第3振動装置500Lおよび第4振動装置500Rは、同一の振動装置で構成することができる。例えば、第3振動装置500Lおよび第4振動装置500Rは、コイル型振動装置で構成することができる。コイル型振動装置は、図1図5Eで説明した振動装置であり得る。例えば、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRの中の1つ以上は、第3振動装置500L、第4振動装置500R、および第5振動装置500Cの中の1つ以上と同じ振動装置で構成することができる。第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRは、フィルム型振動装置で構成することができる。第5振動装置500Cは、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRと同じ振動装置で構成することができる。例えば、第5振動装置500Cは、コイル型振動装置で構成することができる。例えば、第1振動装置600HLから第5振動装置500Cは、異なる2つ以上の振動装置で構成することができる。これにより、3.2.2チャンネルを実現することができる表示装置を提供することができる。
【0257】
図9Aおよび図9Bを参照すると、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の大きさとは異なって構成することができる。第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の大きさは、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の大きさとは異なって構成することができる。例えば、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の長さは、第3パーティション1721および第4パーティション1722の中の1つ以上の長さとは異なって構成することができる。例えば、第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上の長さは、第1パーティション1711および第2パーティション1712の中の1つ以上の長さとは異なって構成することができる。これにより、第1振動装置600HLおよび第2振動装置600HRは、300Hz以上の音域帯を出力することができ、第3振動装置500L、第4振動装置500R、および第5振動装置500Cは、フルレンジ(full-range)の音域帯を出力することができる。パーティション、および第1領域1ないし第6領域6の大きさに対する説明は、図8Aおよび図8Bの説明内容と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0258】
したがって、本明細書の実施例によると、振動装置の周辺にあるパーティションの大きさを異なって構成することで、180Hz以上の音域帯および/またはフルレンジ(full-range)の音域帯を出力することができる振動装置を含む表示装置を提供することができる。
【0259】
図10A図10Fは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を含む表示装置を示す図である。
【0260】
図10A図10Dは、図6Aの表示装置を例に挙げて説明し、図6B図7Bの表示装置も同様に適用することができる。図10Eおよび図10Fは、図8Aの表示装置を例に挙げて説明し、図8B図9Bの表示装置も同様に適用することができる。
【0261】
振動装置500によって表示器100、例えば、表示パネル110が振動して発生する音波は、振動装置の中央から放射状に広がり、進行することができる。この音波を進行波(progressive wave)とすることができる。進行波がパーティションの一辺で出会う場合、パーティションで反射して、進行波と逆方向に進行する反射波(reflected wave)を形成することになる。この反射波は、進行波と重畳および干渉し、重畳した音波が進行しないで一定の位置に停滞している定在波(standing wave)を形成することになる。この定在波によって音圧が減少して音響出力特性が悪くなり得る。
【0262】
表示器100にパーティションを構成する場合、定在波によるピークやディップ現象を制御することができない。ピークは、特定の周波数で音圧がはねる現象であり、ディップは特性周波数の発生が抑制され、低い音圧が発生する現象である。ピークまたはディップ現象によって振動装置500の音響出力特性が低下し得る。ピークやディップ現象を制御するための構造は、単純に実現することではなく、いくつかの実験を介して実現した。したがって、振動装置の縦方向に発生する定在波によるピーク(peak)とディップ(dip)現象を減らすために、パーティションにパッド部を構成することができる。パッド部により、反射波と進行波の干渉によって発生する定在波による音圧の減少を減らすことができる。しかし、パッド部の形状などにより表示器100は、例えば、表示パネル110の画面に目立つ形状が発生し、表示器または表示パネルが平らでない、または支持部材が平坦でない、凸凹に視認される問題点が発生した。このような現象を表示器100、例えば、表示パネル110または支持部材300の凸凹した現象またはウェーブ(wave)現象(以下、「ウェーブ現象」と呼ぶ)とすることができ、用語限定されるものではない。したがって、ウェーブ現象を防止し、定在波によるピークやディップ現象の制御にも容易なようにパーティションを構成しなければならない。したがって、パーティションの形状に対して、複数の実験を行った。複数の実験を通じて、パーティションは表示器100、例えば、表示パネル110の形状に沿って配置しなければならないことを認識した。例えば、パーティションは、四角形の形状を有することができ、これに限定されず、表示パネル110の形状によって変更することができる。表示器100、例えば、表示パネル110が曲線形状などを含む曲面(curved)表示パネルモジュールまたは曲面表示パネルモジュールの場合、パーティションは、曲面形状または曲線形を有することができる。したがって、パーティションを表示器100、例えば、表示パネル110の形状に沿って配置することにより、表示器100、例えば、表示パネル110と支持部材300の付着時に表示器100、例えば、表示パネル110が引っ張られる現象が減少し得るので、ウェーブ現象を防止することができる。
【0263】
パッド部の形状は、支持部材に配置されたパッド部によって表示器100に付着する時に表示器100の引っ張られによるウェーブ現象を防止できるように構成することができる。または、表示器100に配置されたパッド部が支持部材に付着する時に、表示器100の引っ張られによるウェーブ現象が防止されるように構成することができる。例えば、振動装置の定在波によるピークやディップ現象の制御が容易でなければならず、ウェーブ現象が防止されるように実現しなければならない。以下の実施例は、パーティションを支持部材に配置することを例に挙げて説明し、これに限らず、表示パネルの背面に配置され得る。振動装置およびパーティションを示すために支持部材に配置することを例に挙げて説明する。例えば、パーティションを支持部材に配置する場合には、表示パネルに配置するパーティションによって表示パネルに与える画質の影響を減らすことができる。
【0264】
図10A図10Fを参照すると、音圧の減少を引き起こす定在波は、進行波と反射波の大きさが大きな地点で多く発生し得る。したがって、パッド部は振動装置から到達する音波が最も大きい位置に配置され得る。例えば、パッド部のパーティションの四つの辺の中で最も強い音波が到着する1つ以上の辺に配置し、振動装置を向くように構成することができる。
【0265】
図10Aおよび図10Bを参照すると、第1パーティション1711の1つ以上の辺に、1つ以上のパッド部が配置され得る。例えば、第1パーティション1711の1つ以上の辺に、第1-1パッド部721および第1-2パッド部722が配置され得る。例えば、第1-1パッド部721および第1-2パッド部722は、第1振動装置500HLを向くように配置され得る。第1-1パッド部721および第1-2パッド部722は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第1-1パッド部721および第1-2パッド部722の中の2つ以上は、2つ以上で構成することができる。第1-1パッド部721および第1-2パッド部722が配置された辺に対向する辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第1-1パッド部721および第1-2パッド部722が配置された辺に対向する辺には、第1-3パッド部723および第1-4パッド部724がさらに配置され得る。第1-3パッド部723および第1-4パッド部724は、第1振動装置500HLを向くように配置され得る。第1-3パッド部723および第1-4パッド部724は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第1-3パッド部723および第1-4パッド部724の中の1つ以上は、2つ以上で構成することができる。第1-1パッド部721から第1-4パッド部724は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1-1パッド部721から第1-4パッド部724は、第1領域1に配置され得る。例えば、第1-1パッド部721から第1-4パッド部724は、第1領域1に配置し、第1振動装置500HLを向くように配置され得る。
【0266】
図10Aおよび図10Bを参照すると、第2パーティション1712の1つ以上の辺に1つ以上のパッド部が配置され得る。例えば、第2パーティション1712の1つ以上の辺に第2-1パッド部821および第2-2パッド部822が配置され得る。例えば、第2-1パッド部821および第2-2パッド部822は、第2振動装置500HRを向くように配置され得る。第2-1パッド部821および第2-2パッド部822は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第2-1パッド部821および第2-2パッド部822の中の1つ以上は、2つ以上で構成することができる。第2-1パッド部821および第2-2パッド部822が配置された辺に対向する辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第2-1パッド部821および第2-2パッド部822が配置された辺に対向する辺には、第2-3パッド部823および第2-4パッド部824がさらに配置され得る。第2-3パッド部823および第2-4パッド部824は、第2振動装置500HRを向くように配置され得る。第2-3パッド部823および第2-4パッド部824は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第2-3パッド部823および第2-4パッド部824の中の1つ以上は、2つ以上で構成することができる。第2-1パッド部821から第2-4パッド部824は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第2-1パッド部821から第2-4パッド部824は、第2領域2に配置され得る。例えば、第2-1パッド部821から第2-4パッド部824は、第2領域2に配置し、第2振動装置500HRを向くように配置され得る。
【0267】
図10Aおよび図10Bを参照すると、第3パーティション1721の1つ以上の辺に1つ以上のパッド部が配置され得る。例えば、第3パーティション1721の1つ以上の辺に第3-1パッド部711および第3-2パッド部712が配置され得る。例えば、第3-1パッド部711および第3-2パッド部712は、第3振動装置(W1)を向くように配置され得る。第3-1パッド部711および第3-2パッド部712は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第3-1パッド部711および第3-2パッド部712の中の1つ以上は、2つ以上で構成することができる。第3-1パッド部711および第3-2パッド部712が配置された辺に対向する辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第3-1パッド部711および第3-2パッド部712が配置された辺に対向する辺には、第3-3パッド部713および第3-4パッド部714がさらに配置され得る。第3-3パッド部713および第3-4パッド部714は、第3振動装置(W1)を向くように配置され得る。第3-3パッド部713および第3-4パッド部714は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第3-3パッド部713および第3-4パッド部714の中の1つ以上は、2つ以上で構成することができる。第3-1パッド部711から第3-4パッド部714は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第3-1パッド部711から第3-4パッド部714は、第4領域4に配置され得る。例えば、第3-1パッド部711から第3-4パッド部714は、第4領域4に配置し、第3振動装置(W1)を向くように配置され得る。
【0268】
第3パーティション1721のもう1つ以上の辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第3パーティション1721のもう1つ以上の辺には、第5-1パッド部911および第5-2パッド部912がさらに配置され得る。第5-1パッド部911および第5-2パッド部912が配置された辺の他の辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第3-1パッド部711および第3-2パッド部712が配置された辺の他の辺には、第5-1パッド部911および第5-2パッド部912がさらに配置され得る。第5-1パッド部911および第5-2パッド部912は、第5振動装置500Cを向くように配置され得る。第5-1パッド部911および第5-2パッド部912は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第5-1パッド部911および第5-2パッド部912の中の1つ以上は、2つ以上で構成することができる。第5-1パッド部911および第5-2パッド部912は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第3パーティション1721の1つ以上の辺には、第3-1パッド部711、第3-2パッド部712、第5-1パッド部911、および第5-2パッド部912が配置され得る。例えば、第3パーティション1721の1つ以上の辺には、2つ以上の振動装置に向かう1つ以上のパッド部が配置され得る。例えば、第3パーティション1721の1つ以上の辺には、第3振動装置(W1)および第5振動装置500Cに向かう1つ以上のパッド部が配置され得る。
【0269】
図10Aおよび図10Bを参照すると、第4パーティション1722の1つ以上の辺に、1つ以上のパッド部が配置され得る。例えば、第4パーティション1722の1つ以上の辺に、第4-1パッド部811および第4-2パッド部812が配置され得る。例えば、第4-1パッド部811および第4-2パッド部812は、第4振動装置(W2)を向くように配置され得る。第4-1パッド部811および第4-2パッド部812は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第4-1パッド部811および第4-2パッド部812の中の1つ以上は、2つ以上で構成することができる。第4-1パッド部811および第4-2パッド部812が配置された辺に対向する辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第4-1パッド部811および第4-2パッド部812され配置された辺に対向する辺には、第4-3パッド部813および第4-4パッド部814されさらに配置され得る。第4-3パッド部813および第4-4パッド部814は、第4振動装置(W2)を向くように配置され得る。第4-3パッド部813および第4-4パッド部814は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第4-3パッド部813および第4-4パッド部814の中の1つ以上は、2つ以上で構成することができる。第4-1パッド部811から第4-4パッド部814は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第4-1パッド部811から第4-4パッド部814は、第5領域5に配置され得る。例えば、第4-1パッド部811から第4-4パッド部814は、第5領域5に配置し、第4振動装置(W2)を向くように配置され得る。
【0270】
第4パーティション1722のもう1つ以上の辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第4パーティション1722のもう1つ以上の辺には、第5-3パッド部913および第5-4パッド部914がさらに配置され得る。第4-1パッド部811および第4-2パッド部812が配置された辺の他の辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第4-1パッド部811および第4-2パッド部812が配置された辺の他の辺には、第5-3パッド部913および第5-4パッド部914がさらに配置され得る。第5-3パッド部913および第5-4パッド部914は、第5振動装置500Cを向くように配置され得る。第5-3パッド部913および第5-4パッド部914は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第5-3パッド部913および第5-4パッド部914の中の1つ以上は、2つ以上で構成することができる。第5-3パッド部913および第5-4パッド部914は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第4パーティション1722の1つ以上の辺には、2つ以上の振動装置に向かう1つ以上のパッド部が配置され得る。例えば、第4パーティション1722の1つ以上の辺には、第4振動装置(W2)および第5振動装置500Cに向かう1つ以上のパッド部が配置され得る。例えば、第5-1パッド部911から第5-4パッド部914は、第6領域6に配置され得る。例えば、第5-1パッド部911から第5-4パッド部914は、第6領域6に配置し、第5振動装置500Cを向くように配置され得る。
【0271】
図10Bを参照すると、第5パーティション1731の1つ以上の辺には、第1-5パッド部725がさらに配置され得る。第1-5パッド部725は、第1振動装置500HLを向くように配置され得る。第1-5パッド部725は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第1-5パッド部725は、2つ以上で構成することができる。第1-5パッド部725が配置された辺に対向する辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第1-5パッド部725が配置した辺に対向する辺には、第1-6パッド部726がさらに配置され得る。第1-6パッド部726は、第1振動装置500HLを向くように配置され得る。第1-6パッド部726は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第1-6パッド部726は、2つ以上で構成することができる。第1-5パッド部725および第1-6パッド部726は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1-1パッド部721から第1-6パッド部726は、第1領域1に配置され得る。例えば、第1-1パッド部721から第1-6パッド部726は、第1領域1に配置し、第1振動装置500HLを向くように配置され得る。第1-5パッド部725および第1-6パッド部726をさらに構成することで、定在波による音圧の減少をより低減することができ、振動装置の音響出力特性をより向上させることができる。
【0272】
第5パーティション1731の1つ以上の辺には、第2-5パッド部825がさらに配置され得る。第2-5パッド部825は、第2振動装置500HRを向くように配置され得る。第2-5パッド部825は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第2-5パッド部825は、2つ以上で構成することができる。第2-5パッド部825が配置された辺に対向する辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第2-5パッド部825が配置された辺に対向する辺には、第2-6パッド部826がさらに配置され得る。第2-6パッド部826は、第2振動装置500HRを向くように配置され得る。第2-6パッド部826は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第2-6パッド部826は、2つ以上で構成することができる。第2-5パッド部825および第2-6パッド部826は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第2-1パッド部821から第2-6パッド部826は、第2領域2に配置され得る。例えば、第2-1パッド部821から第2-6パッド部826は、第2領域2に配置し、第2振動装置500HRを向くように配置され得る。第2-5パッド部825および第2-6パッド部826をさらに構成することで、定在波による音圧の減少をより低減することができ、振動装置の音響出力特性をより向上させることができる。
【0273】
図10Bを参照すると、第6パーティション1732の1つ以上の辺には、第3-5パッド部715がさらに配置され得る。第3-5パッド部715は、第3振動装置(W1)を向くように配置され得る。第3-5パッド部715は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第3-5パッド部715は、2つ以上で構成することができる。第3-5パッド部715が配置された辺に対向する辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第3-5パッド部715が配置された辺に対向する辺には、第3-6パッド部716がさらに配置され得る。例えば、第5パーティション1731の他の辺には、第3-6パッド部716がさらに配置され得る。第3-6パッド部716は、第3振動装置(W1)を向くように配置され得る。第3-6パッド部716は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第3-6パッド部716は、2つ以上で構成することができる。第3-5パッド部715および第3-6パッド部716は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第3-1パッド部711から第3-6パッド部716は、第4領域4に配置され得る。例えば、第3-1パッド部711から第3-6パッド部716は、第4領域4に配置し、第3振動装置(W1)を向くように配置され得る。第3-5パッド部715および第3-6パッド部716をさらに構成することで、定在波による音圧の減少をより低減することができ、振動装置の音響出力特性をより向上させることができる。
【0274】
第6パーティション1732の1つ以上の辺には、第5-5パッド部815がさらに配置され得る。第4-5パッド部815は、第4振動装置(W2)を向くように配置され得る。第4-5パッド部815は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第4-5パッド部815は、2つ以上で構成することができる。第4-5パッド部815が配置された辺に対向する辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第4-5パッド部815が配置された辺に対向する辺には、第4-6パッド部816がさらに配置され得る。例えば、第5パーティション1731の他の辺には、第4-6パッド部816がさらに配置され得る。第4-6パッド部816は、第4振動装置(W2)を向くように配置され得る。第4-6パッド部816は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第4-6パッド部816は、2つ以上で構成することができる。第4-5パッド部815および第4-6パッド部816は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第4-1パッド部811から第4-6パッド部816は、第5領域5に配置され得る。例えば、第4-1パッド部811から第4-6パッド部816は、第5領域5に配置し、第4振動装置(W2)を向くように配置され得る。第4-5パッド部815および第4-6パッド部816をさらに構成することで、定在波による音圧の減少をより低減することができ、振動装置の音響出力特性をより向上させることができる。
【0275】
第6パーティション1732の1つ以上の辺には、第5-5パッド部915がさらに配置され得る。第5-5パッド部915は、第5振動装置500Cを向くように配置され得る。第5-5パッド部915は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第5-5パッド部915は、2つ以上で構成することができる。第5-5パッド部915が配置された辺に対向する辺には、1つ以上のパッド部がさらに配置され得る。例えば、第5-5パッド部915が配置された辺に対向する辺には、第5-6パッド部916がさらに配置され得る。例えば、第5パーティション1731の他の辺には、第5-6パッド部916がさらに配置され得る。第5-6パッド部916は、第5振動装置500Cを向くように配置され得る。第5-6パッド部916は、1つで構成することができ、これに限定されるものではない。例えば、第5-6パッド部916は、2つ以上で構成することができる。第5-5パッド部915および第5-6パッド部916は、両面テープ、両面フォームテープ、両面パッド、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面パッド、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、第5-1パッド部911から第5-6パッド部916は、第6領域6に配置され得る。例えば、第5-1パッド部911から第5-6パッド部916は、第6領域6に配置し、第5振動装置500Cを向くように配置され得る。第5-5パッド部915および第5-6パッド部916をさらに構成することで、定在波による音圧の減少をより低減することができ、振動装置の音響出力特性をより向上させることができる。
【0276】
図10Cを参照すると、本明細書のいくつかの実施例に係る表示装置は、パーティションの1つ以上の辺にある1つ以上のベント部をさらに 含むことができる。ベント部は、反射波と進行波の干渉によって発生する定在波による音圧の減少を減らすために配置され得る。ベント部は、パーティションの四つの辺の中で最も強い音波が到着する1つ以上の辺に構成し、振動装置を向くように構成することができる。残りの構成は、図10Aおよび10Bで説明した内容と同一または類似するので、詳細な説明を省略する。
【0277】
第5パーティション1731の1つ以上の辺は、1つ以上の振動装置を向くように配置された1つ以上のベント部をさらに含むことができる。例えば、第5パーティション1731の1つ以上の辺は、第3振動装置(W1)を向くように配置された第1ベント部701をさらに含むことができる。例えば、第5パーティション1731の1つ以上の辺は、第4振動装置(W2)を向くように配置された第2ベント部702をさらに含むことができる。そして、第5パーティション1731の1つ以上の辺は、第5振動装置500Cを向くように配置された第3ベント部703をさらに含むことができる。
【0278】
第6パーティション1732の1つ以上の辺は、1つ以上の振動装置を向くように配置された1つ以上のベント部をさらに含むことができる。例えば、第6パーティション1732は、第3振動装置(W1)を向くように配置された第4ベント部704をさらに含むことができる。例えば、第6パーティション1732は、第4振動装置(W2)を向くように配置された第5ベント部705をさらに含むことができる。そして、第6パーティション1732は、第5振動装置500Cを向くように配置された第6ベント部706をさらに含むことができる。
【0279】
図10Dを参照すると、第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上は、ベント部をさらに含むことができる。例えば、第6パーティション1732の1つ以上の辺は、1つ以上のベント部をさらに含むことができる。例えば、第6パーティション1732は、第3振動装置(W1)を向くように配置された第4ベント部704をさらに含むことができる。例えば、第6パーティション1732は、第4振動装置(W2)を向くように配置された第5ベント部705をさらに含むことができる。そして、第6パーティション1732は、第5振動装置500Cを向くように配置された第6ベント部706をさらに含むことができる。
【0280】
ベント部は、振動装置の中心部で開いた構造を有することができる。これに限定されず、「V」字形状の塞がった構造を有することができる。ベント部が、振動装置の中心部で開いた構造を有する場合、塞がった構造を有する場合よりも材料費を削減することができる利点がある。音響特性の実験によると、ベント部が振動装置の中心部で開いた構造を有する場合と塞がった構造を有する場合に、音響特性の違いが微々または違いがないことを確認した。したがって、第5パーティション1731および第6パーティション1732の中の1つ以上に、1つ以上のベント部を構成することにより、振動装置の定在波による音圧の減少を減らすことができる。
【0281】
図10A図10Dを参照すると、図6Bおよび図7Bで説明した第7パーティション1750が適用され得る。第7パーティション1750を適用する場合、図10A図10Dで説明したパッド部は、第7パーティション1750の1つ以上の辺に構成され得る。図10Aを参照して説明し、図10B図10Dにも同様に適用され得る。例えば、第7パーティション1750の1つ以上の辺には、第1-3パッド部723および第1-4パッド部724が配置され得る。第1-3パッド部723および第1-4パッド部724は、第1振動装置500HLを向くように配置され得る。例えば、第7パーティション1750の1つ以上の辺には、第2-3パッド部823および第2-4パッド部824が配置され得る。第2-3パッド部823および第2-4パッド部824は、第2振動装置500HRを向くように配置され得る。例えば、第7パーティション1750の1つ以上の辺には、第3-3パッド部713および第3-4パッド部714が配置され得る。第3-3パッド部713および第3-4パッド部714は、第3振動装置(W1)を向くように配置され得る。例えば、第7パーティション1750の1つ以上の辺には、第4-3パッド部813および第4-4パッド部814が配置され得る。第4-3パッド部813および第4-4パッド部814は、第4振動装置(W2)を向くように配置され得る。
【0282】
図10Eおよび図10Fを参照すると、第1振動装置600HLの周辺には、第8パーティション7211がさらに構成され得る。第8パーティション7211は、図8A図9Bで説明したように、第1パーティション1711、および/または第5パーティション1731の大きさと同じか小さく構成することができる。例えば、第8パーティション7211は、第1振動装置600HLを囲むように配置され得る。第8パーティション7211は、第1パーティション1711および第5パーティション1731と一緒に第1振動装置600HLを囲むことにより、第1振動装置600HLの振動空間を確保して音圧特性を向上させることができる。また、表示器100と支持部材300の間の側面を通じた音響または音圧の外部への流出を遮断することができ、これにより、表示装置の音響出力特性をより向上させることができる。第8パーティション7211は、第1振動装置600HLを囲む四角形状を有することができる。これに限定されず、第1振動装置600HLの全体的な形状と同じかまたは異なる形状を有することができる。例えば、第1振動装置600HLが正方形の形状を有する場合、第8パーティション7211は、第1振動装置600HLより相対的に大きい大きさを有する正方形の形状を有し、又は円形状若しくは楕円形状を有することができる。第8パーティション7211は、第1振動装置600HLによる表示器100、例えば、表示パネル110の振動領域(または振動面積)を限定(または定義)することができる。例えば、第8パーティション7211の大きさが増加するほど、第1領域1の振動領域が増加し、左側音響の低音域帯の音響特性を向上させることができる。
【0283】
例えば、第1振動装置600HLは、第3振動装置(W1)と同じ線上に位置するように構成することができる。例えば、第1振動装置600HLは、第3振動装置(W1)と表示器100の縦方向と同じ線上に位置するように構成することができる。このように構成する場合、第1振動装置600HLおよび第3振動装置(W1)から出力される音場感を最大にすることができるので、音場感が改善された表示装置を提供することができる。
【0284】
第2振動装置600HRの周辺に、第9パーティション7212をさらに構成することができる。第9パーティション7212は、図8A図9Bで説明したように、第2パーティション1712、および/または第5パーティション1731の大きさと同じか小さく構成することができる。例えば、第9パーティション7212は、第2振動装置600HRを囲むように配置され得る。第9パーティション7212は、第2パーティション1712および第5パーティション1731と一緒に第2振動装置600HRを囲むことにより、第2振動装置600HRの振動空間を確保して音圧特性を向上させることができる。また、表示器100と支持部材300の間の側面を通じた音響または音圧の外部への流出を遮断することができ、これにより、表示装置の音響出力特性をより向上させることができる。第9パーティション7212は、第2振動装置600HRを囲む四角形状を有することができる。これに限定されず、第2振動装置600HRの全体的な形状と同じかまたは異なる形状を有することができる。例えば、第2振動装置600HRが正方形の形状を有する場合、第9パーティション7212は、第2振動装置600HRより相対的に大きい大きさを有する正方形の形状を有し、又は円形状若しくは楕円形状を有することができる。第9パーティション7212は、第2振動装置600HRによる表示器100、例えば、表示パネル110の振動領域(または振動面積)を限定(または定義)することができる。例えば、第9パーティション7212の大きさが増加するほど、第2領域2の振動領域が増加し、右側音響の低音域帯の音響特性を向上させることができる。
【0285】
例えば、第2振動装置600HRは、第4振動装置(W2)と同じ線上に位置するように構成することができる。例えば、第2振動装置600HRは、第4振動装置(W2)と表示器100の縦方向と同じ線上に位置するように構成することができる。このように構成する場合、第2振動装置600HRおよび第4振動装置(W2)から出力される音場感を最大にすることができるので、音場感が改善された表示装置を提供することができる。
【0286】
第8パーティション7211および第9パーティション7212は、両面テープ、両面フォームテープ、両面フォームパッド、片面テープ、片面フォームテープ、片面フォームパッド、接着剤、およびボンドの中のいずれか1つで構成することができ、これに限定されるものではない。両面テープまたは両面フォームパッドで構成する場合、表示器100の背面と支持部材300の上面を付着する時の接着力を向上させることができる。例えば、第8パーティション7211および第9パーティション7212は、一定程度圧縮することができる弾性を有する材質で実現することができる。例えば、第8パーティション7211および第9パーティション7212は、ポリウレタン(polyurethane)、ポリオレフィン(polyolefin)、およびポリエチレン(polyethylene)材質で構成することができ、これに限定されるものではない。
【0287】
パッド部に対する説明は、図10A図10Dで説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。図10Eおよび図10Fは、ベント部を含まない例を示しており、これに限定されるものではない。例えば、図10Cおよび図10Dで説明したベント部を適用することができる。
【0288】
図10Eおよび図10Fを参照すると、図8Bおよび図9Bで説明した第7パーティション1750を構成することができる。第7パーティション1750を適用する場合、図10E図10Fに説明したパッド部は、第7パーティション1750の1つ以上の辺に構成することができる。図10Eを参照して説明し、図10Fにも同様に適用することができる。例えば、第7パーティション1750の1つ以上の辺に、第3-3パッド部713および第3-4パッド部714が配置され得る。第3-3パッド部713および第3-4パッド部714は、第3振動装置(W1)を向くように配置され得る。例えば、第7パーティション1750の1つ以上の辺に、第4-3パッド部813および第4-4パッド部814が配置され得る。第4-3パッド部813および第4-4パッド部814は、第4振動装置(W2)を向くように配置され得る。
【0289】
図11Aおよび図11Bは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0290】
本明細書の他の実施例に係る振動装置1800は、ウーファー一体型音響発生装置、ハイブリッド音響発生装置、およびウーファーを含む音響発生装置であり得、当該用語によって限定されるものではない。図11Aは、振動装置の正面図であり、図11Bは、振動装置の断面図である。
【0291】
図11および図11Bを参照すると、振動装置1800は、第1振動発生部1801および第2振動発生部1802を含むことができる。例えば、第1振動発生部1801は、表示パネルの背面に配置することができ、第2振動発生部1802は、表示パネルの背面から離隔するように配置され得る。
【0292】
振動装置1800は、第1振動発生部1801および第2振動発生部1802を収容することができるフレームを含むことができる。フレームは、第1振動発生部1801および第2振動発生部1802の下側を支持する下部フレーム1610aおよび下部フレーム1610aと連結するか、または結合する側面フレーム1610bを含むことができる。フレームは、ヨーク(yoke)であり得、当該用語によって限定されるものではない。
【0293】
下部フレーム1610aは、マグネット1620の背面に配置され得る。例えば、下部フレーム1610aは、マグネット1620を支持することができる。マグネット1620は、第1振動発生部1801および第2振動発生部1802を共有することができる。例えば、第1振動発生部1801のボビン1650a、およびボビン1650aの周囲にあるコイル1660aは、マグネット1620の周囲に配置され得る。例えば、第2振動発生部1802の第2ボビン1650b、および第2ボビン1650bの周囲にある第2コイル1660bは、マグネット1620の周囲に配置され得る。例えば、下部フレーム1610aおよびプレート1611のそれぞれは、マグネット1620の下側および上側のそれぞれに配置され、マグネット1620と、コイル1660aおよび第2コイル1660bを介して形成される磁束密度を増加させて振動特性を向上させることができる。下部フレーム1610aは、ヨーク(yoke)であり得、当該用語によって限定されるものではない。
【0294】
側面フレーム1610bは、下部フレーム1610aと連結するか、または結合され、音響または振動を排出のための少なくとも1つのホール217を含むことができる。例えば、ホール217は、通気口であり得る。例えば、ホール217は、振動装置1800の内部にあるエアギャップで、第2振動発生部1802の振動板214bによって発生した低音域帯の音響を表示パネル110の後方に出力することができる。
【0295】
側面フレーム1610bは、導電性物質で構成されてマグネット1620で生成される磁束を制御することができる。例えば、側面フレーム1610bは、マグネット1620を離隔するように囲むことにより、マグネット1620で発生する磁束を第2ボビン1650b内に集中させ、漏洩磁束を抑制することができる。側面フレーム1610bは、ヨーク(yoke)であり得、当該用語によって限定されるものではない。ホール217は、側面フレーム1610bに形成するだけでなく、下部フレーム1610aに形成することができ、側面フレーム1610bおよび下部フレーム1610aが連結される領域に形成することができる。側面フレーム1610bは、ナットまたはボルト等の連結部材1710を介して支持部材に連結するか、または表示パネル110との間に配置され得る。
【0296】
第1振動発生部1801は、フレーム上に配置されるマグネット1620、マグネット1620の周囲にあるボビン1650a、およびボビン1650aの周囲にあるコイル1660aおよびダンパー1670aなどを含むことができる。例えば、これに対する説明は、図2図5Eで説明した内容と同様なので、ここでは詳細な説明を省略または簡略にする。
【0297】
マグネット1620は、下部フレーム1610a上に配置され得る。例えば、マグネット1620は、プレート1611および下部フレーム1610aの間に配置され得る。下部フレーム1610aおよびプレート1611は、マグネット1620で生成される磁束を制御することができる。例えば、マグネット1620は、下部フレーム1610aおよびプレート1611によって囲まれることにより、マグネット1620で発生する磁束がボビン1650a内に集中して漏洩磁束が抑制され得る。
【0298】
ボビン1650aは、ボビンリング1652aの背面に付着することができる。例えば、ボビン1650aの外周面に巻かれたコイル1660aに音響および振動発生用の電流が印加され、第1振動発生部1801内に磁場が形成されると、磁場によってボビンリング1652aを媒介にして表示ユニット、例えば、表示パネルを振動させることができる。ボビンリング1652aは、ボビン1650aおよび表示パネル間に配置されて、ボビン1650aの振動を表示パネルに伝達することができる。第1振動発生部1801は、中高音域の音響を出力することができる。
【0299】
第2振動発生部1802は、フレーム上に配置されるマグネット1620、マグネット1620上にあるプレート1611、マグネット1620の周囲にある第2ボビン1650b、および第2ボビン1650bの周囲にある第2コイル1660bおよび第2ダンパー1670bなどを含むことができる。
【0300】
第2ボビン1650b上には、振動板214bが配置され得る。例えば、振動板214bは、表示パネルの背面から離隔されて配置することができ、第2ボビン1650bで発生する熱が表示パネルに伝達されないように遮断することができる。
【0301】
第2ボビン1650bは、第2ボビン1650bの外周面に巻かれた第2コイル1660bに音響発生用の電流が印加され、第2振動発生部1802内に磁場が形成されると、磁場によって振動板214bを介して振動板周辺部の空気層またはエアギャップを振動させて音響を出力することができる。例えば、第2ボビン1650bの前面(Front Surface)は、振動板214bに接触して電流の印加および非印加の状態によって、振動板214bを振動させることができる。第2振動発生部1802は、振動板214bの前方および後方に音響を出力することができる。例えば、第2振動発生部1802は、低音域帯の音響を出力することができる。例えば、第2振動発生部1802の振動板214bによって発生した音響は、振動板214bの上側に伝播される第1低音および振動板214bの下側に伝播される第2低音を含むことができる。例えば、第2振動発生部1802は、ウーファー(Woofer)であり得、当該用語によって限定されない。
【0302】
マグネット1620は、下部フレーム1610a上に配置され得る。プレート1611は、振動板214bと離隔して配置され得る。第2ボビン1650bは、振動板214bの背面に配置され得る。例えば、第2ボビン1650bは、マグネット1620およびプレート1611を囲むことができる。
【0303】
第2ダンパー1670bは、第1振動発生部1801と第2振動発生部1802との間に配置され得る。例えば、第2ダンパー1670bは、第1振動発生部1801のダンパー1670aおよび第2振動発生部1802の第2ボビン1650bとの間に配置され得る。例えば、第2ダンパー1670bは、第1振動発生部1801と第2振動発生部1802の振動板214bとの間に配置され得る。振動板214bは、第1振動発生部1801と物理的に接触しないことがあり得る。例えば、第2ダンパー1670bは、第1振動発生部1801と第2振動発生部1802との音響干渉を防止することができる。振動板214b上には、エッジ1670cが配置され得る。エッジ1670cは、振動板214bが上下運動する時、振動板214bのゆがみなどの変形を防止することができるので、クリアな音質を提供することができ、振動装置1800の信頼性を向上させることができる。第2ダンパー1670bは、第1サスペンションであり得、エッジ1670cは、第2サスペンションであり得る。
【0304】
第1振動発生部1801のマグネット1620および第2振動発生部1802のマグネット1620は、互いに反対方向の磁界を有することができる。第1振動発生部1801は、表示パネルを直接に振動させて高音域帯の音響を表示パネルの前方に出力することができ、第2振動発生部1802は、低音域帯の音響を表示パネルの後方に出力することができる。したがって、第1振動発生部1801および第2振動発生部1802は、互いに逆方向の磁界を有することで、第1振動発生部1801および第2振動発生部1802の振動を独立して駆動し、または制御することができる。
【0305】
したがって、ウーファー一体型振動装置は、振動装置の周辺に配置され得る。振動装置は、表示パネルの背面に配置して中高音域帯の音響を発生させることができ、ウーファーは、表示パネルの背面に離隔するように配置して、上下振動によって低音域帯の音響を発生させることができる。例えば、振動装置とウーファーは、異なる音響信号またはボイス信号の供給を受けて駆動することができる。したがって、ウーファー一体型振動装置によって低音域帯の音響を向上させることができる。
【0306】
表示装置に音響を提供するために、スピーカーを実現する場合、フィルムの形状で実現して表示装置の厚さを薄くすることができる。フィルム状の振動装置は、大面積で製造することができるので、大面積の表示装置に適用することができるが、圧電特性が低く、低振動により大面積の表示装置に適用することは困難な問題がある。圧電特性を向上させるためにセラミックを適用して実現する場合には、耐久性が弱く、セラミックの大きさに制限を受ける問題がある。圧電セラミックを含む圧電複合体で構成された振動装置を表示装置に適用した場合、圧電複合体は、主に横方向を基準に左右方向、例えば、表示装置の横方向を基準に左右方向に振動するので、表示装置を上下(または前後)方向に十分に振動させることができないため、表示装置への適用が難しく、表示装置の前方に必要な音響を出力することができなくなる。フィルム型圧電体を表示装置に適用した場合、エキサイターのようなスピーカーと比較して音圧特性が低いという問題がある。音圧を改善するために、フィルム型圧電体を複数層で構成した複数枚のフィルムを積層した積層圧電体を表示装置に適用した場合、消費電力が上昇し、表示装置の厚さが厚くなる問題がある。また、表示パネル、例えば、携帯電話の表示装置の背面に1つの振動装置を配置する場合には、モノ音響を出力することができるが、マルチチャンネルの音響を出力することが困難な問題があることを認識した。そこで、マルチチャンネルの音響を実現するために、表示パネルの縁に振動装置をさらに配置し得るが、表示パネルに曲面部があるフレキシブル表示装置にエキサイターを配置することは困難である。そのため、圧電セラミックからなるスピーカーを配置する場合、圧電セラミックは、壊れやすいという問題がある。本明細書の実施例によると、マルチチャンネルの音響特性を実現して、フレキシブル表示装置などを含む表示装置に適用することができる振動装置を提供することができる。これに関して、図12図17を参照して説明する。
【0307】
図12は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0308】
図12を参照すると、本明細書の実施例に係る振動装置450は、圧電振動部451、第1電極部(E1)、および第2電極部(E2)を含むことができる。
【0309】
圧電振動部451は、圧電効果を含む圧電物質、圧電物質(または電気活性物質)を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら正(+)イオンと負(-)イオンの相対的な位置の変化に伴う誘電分極によって電位差が発生し、反対に印加される電圧による電界によって振動が発生する特性を有することができる。圧電振動部451は、圧電駆動部、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、振動部、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、無機物質層、または無機物質部などの他の用語で表現することができ、これに限定されるものではない。
【0310】
圧電振動部451は、透明、半透明、または不透明な圧電物質(または電気活性物質)で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。圧電振動部451は、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成するか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックで構成することができる。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する板状の構造であり得る。ペロブスカイト結晶構造は、ABOの化学式で表され、Aサイトは2価の金属元素からなり、Bサイトは4価の金属元素からなることができる。一例としては、ABOの化学式で、AサイトおよびBサイトはカチオンであり得、Oはアニオンであり得る。例えば、ペロブスカイト系の結晶構造は、PbTiO、PbZrO、PbZrTiO、BaTiO、およびSrTiOの中の少なくとも1つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0311】
本明細書の一実施例に係る圧電振動部451は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができ、これに限定されるものではない。または、圧電振動部451は、鉛(Pb)を含まないCaTiO、BaTiO、およびSrTiOの中の少なくとも1つ以上を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0312】
本明細書の一実施例に係る圧電振動部451は、円形状、楕円形状、または多角形状で構成され得るが、これに限定されるものではない。
【0313】
第1電極部(E1)は、圧電振動部451の第1面(または上面)に配置され、圧電振動部451の第1面と電気的に連結することができる。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部451の第1面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部451と同じ形状を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の一実施例に係る第1電極部(E1)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができ、これに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むか、またはこれらの合金からなり得、これに限定されるものではない。
【0314】
第2電極部(E2)は、圧電振動部451の第1面とは反対の第2面(または背面)上に配置され、圧電振動部451の第2面と電気的に連結することができる。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部451の第2面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部451より広い大きさを有しながら、圧電振動部451と同じ形状を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の実施例による第2電極部(E2)は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、第2電極部(E2)は、第1電極部(E1)と同一の物質からなることができ、これに限定されるものではない。他の例としては、第2電極部(E2)は、第1電極部(E1)と異なる物質で構成することができる。
【0315】
圧電振動部451は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される一定の電圧によって分極化することができ、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部451は、外部から第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される音響信号(またはボイス信号)による逆圧電効果によって収縮と膨張を交互にまたは繰り返すことにより、振動することができる。
【0316】
本明細書の実施例に係る振動装置450は、第1保護部材および第2保護部材をさらに含むことができる。
【0317】
第1保護部材は、第1電極部(E1)上に配置し、第1電極部(E1)を保護することができる。例えば、第1保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。
【0318】
第2保護部材は、第2電極部(E2)の上に配置し、第2電極部(E2)を保護することができる。例えば、第2保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。例えば、第1保護部材は、第2保護部材と同一または他の材質からなることができる。第1保護部材および第2保護部材の中のいずれかの1つは、接着部材を介して表示パネルに付着されるか、または結合することができる。
【0319】
図13は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0320】
図13を参照すると、本明細書の実施例に係る振動装置450は、フレキシブル音響発生器、フレキシブルアクチュエータ、フレキシブルスピーカー、フレキシブル圧電スピーカー、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体のスピーカーなどで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0321】
本明細書の実施例に係る振動装置450は、圧電振動部453、第1電極部(E1)、および第2電極部(E2)を含むことができる。
【0322】
圧電振動部453は、圧電効果を含む圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質の少なくとも1つを含むことができる。圧電振動部453は、圧電駆動部、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、振動部、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、圧電複合層、圧電複合体、または圧電セラミック複合体などの他の用語で表現することができる。圧電振動部453は、透明、半透明、または不透明な圧電物質で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。
【0323】
本明細書の実施例に係る圧電振動部453は、複数の第1部分453aおよび複数の第2部分453bを含むことができる。例えば、複数の第1部分453aおよび複数の第2部分453bは、第1方向(X)(又は第2方向(Y))に沿って交互に繰り返して配置され得る。例えば、第1方向(X)は、圧電振動部453の横方向であり得る。第2方向(Y)は、第1方向(X)と交差する圧電振動部453の縦方向であり得る。これに限定されず、第1方向(X)は、圧電振動部453の縦方向であり得、第2方向(Y)は、圧電振動部453の横方向であり得る。
【0324】
複数の第1部分453aのそれぞれは、無機物質部で構成することができる。無機物質部は、前述した圧電物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分453aのそれぞれは、図12で説明した圧電振動部451と実質的に同一の圧電物質からなり得るので、これに対する重複説明は省略する。
【0325】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分453aのそれぞれは、複数の第2部分453bの間に配置され得る。例えば、複数の第1部分453aは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第1幅(W1)を有しながら、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行の長さを有することができる。複数の第2部分453bのそれぞれは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第2幅(W2)を有しながら、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行の長さを有することができる。第1幅(W1)は、第2幅(W2)と同一または異なり得る。例えば、第1幅(W1)は、第2幅(W2)よりも大きいことがあり得る。例えば、第1部分453aと第2部分453bは、互いに同一または異なる大きさを有するライン形状またはストライプ形状を含むことができる。したがって、圧電振動部453は、2-2複合体を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができるが、これに限定されず、圧電振動部453の共振周波数は、形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に基づいて変更され得る。
【0326】
圧電振動部453で、複数の第1部分453aと複数の第2部分453bのそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)することができる。複数の第2部分453bのそれぞれは、隣接する2つの第1部分453aと連結するか、または接着することができる。例えば、複数の第2部分453bのそれぞれは、隣接する2つの第1部分453a間のギャップを埋めるように構成することにより、隣接する第1部分453aと連結するか、または接着することができる。これにより、圧電振動部453は、第1部分453aと第2部分453bの側面結合(または連結)によって所望の大きさまたは長さに拡張することができる。
【0327】
圧電振動部453で、複数の第2部分453bのそれぞれの幅(W2)は、圧電振動部453または振動装置450の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少することができる。
【0328】
本明細書の実施例によると、複数の第2部分453bの中で最も大きな幅(W2)を有する第2部分453bは、圧電振動部453または振動装置450が上下方向(Z)(または厚さ方向)に振動するとき、最も大きな応力が集中する部分に位置することができる。複数の第2部分453bの中で最も小さい幅(W2)を有する第2部分453bは、圧電振動部453または振動装置450が上下方向(Z)に振動するとき、相対的に最も小さな応力が発生する部分に位置することができる。例えば、複数の第2部分453bの中で最も大きな幅(W2)を有する第2部分453bは、圧電振動部453の中間部分に配置され得る。複数の第2部分453bの中で最も小さい幅(W2)を有する第2部分453bは、圧電振動部453の両縁部分に配置され得る。これにより、圧電振動部453または振動装置450が上下方向(Z)に振動するとき、最も大きな応力が集中する部分で発生する音波の干渉または共振周波数の重畳を最小限に抑えることができ、これによって低音域帯で発生する音圧の低下(dipping)現象を改善することができ、低音域帯の音響特性の平坦度を改善することができる。例えば、音響特性の平坦度は、最高音圧と最低音圧の間の偏差の大きさであり得る。
【0329】
圧電振動部453で、複数の第1部分453aのそれぞれは、互いに異なる大きさ(または幅)を有することができる。例えば、複数の第1部分453aのそれぞれの大きさ(または幅)は、圧電振動部453または振動装置450の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少、または増加することができる。この場合、圧電振動部453は、互いに異なる大きさを有する複数の第1部分453aのそれぞれの振動による様々な固有振動周波数によって音響の音圧特性が向上し得、音響の再生帯域を拡大することができる。
【0330】
複数の第2部分453bのそれぞれは、複数の第1部分453a間に配置され得る。これにより、圧電振動部453または振動装置450は、第2部分453bによって第1部分453aの単位格子内のリンクによる振動エネルギーが増加することができるので、振動特性が増加することができ、圧電特性と柔軟性を確保することができる。例えば、第2部分453bは、エポキシ(epoxy)系ポリマー、アクリル(acryl)系ポリマー、およびシリコン(silicone)系ポリマーの中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。
【0331】
本明細書の実施例による第2部分453bは、有機物質部で構成することができる。例えば、有機物質部は、無機物質部間に配置することによって無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができ、無機物質部に集中するストレス(stress)をリリーシング(releasing)して圧電振動部453または振動装置450の耐久性を向上させることができ、また、圧電振動部453または振動装置450に柔軟性を提供することができる。
【0332】
本明細書の実施例による第2部分453bは、第1部分453aと比較して、低いモジュラス(modulus)と粘弾性を有することができ、これにより、第1部分453aの脆性特性により衝撃に弱い第1部分453aの信頼性を向上させることができる。例えば、第2部分453bは、0.01~1の損失係数と0.1~10[GPa]のモジュラスを有する物質で構成することができる。
【0333】
第2部分453bに構成される有機物質部は、第1部分453aの無機物質部と比較して柔軟な特性を有する有機物質、有機ポリマー、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、第2部分453bは、柔軟性を有する接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または延性部などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0334】
本明細書の実施例による圧電振動部453は、複数の第1部分453aと第2部分453bが同一平面上に配置(または連結)することにより、単一の薄いフィルムの形状を有することができる。例えば、圧電振動部453は、複数の第1部分453aが一側に連結された構造を有することができる。例えば、圧電振動部453は、複数の第1部分453aが圧電振動部453の一側に延長された構造を有することができる。例えば、複数の第1部分453aは、圧電振動部453の全体で連結した構造を有することができる。例えば、複数の第1部分453aが圧電振動部453の全体で延長された構造を有することができる。例えば、圧電振動部453は、振動特性を有する第1部分453aによって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分453bによって曲面形状に曲がることができる。また、本明細書の実施例による圧電振動部453において、第1部分453aの大きさおよび第2部分453bの大きさは、圧電振動部453または振動装置450に求められる圧電特性および柔軟性に応じて構成することができる。一例として、柔軟性より圧電特性を必要とする圧電振動部453の場合、第1部分453aの大きさは、第2部分453bの大きさよりも大きく構成することができる。他の例としては、圧電特性よりも柔軟性を必要とする圧電振動部453の場合、第2部分453bの大きさは、第1部分453aの大きさよりも大きく構成することができる。したがって、圧電振動部453の大きさを求められる特性に応じて調節することができるので、圧電振動部453の設計が容易であるという長所がある。
【0335】
第1電極部(E1)は、圧電振動部453の第1面(または上面)に配置され得る。第1電極部(E1)は、複数の第1部分453aのそれぞれの第1面と複数の第2部分453bのそれぞれの第1面に共通して配置するか、または結合することができ、複数の第1部分453aのそれぞれの第1面と電気的に連結することができる。例えば、第1電極部(E1)、圧電振動部453の第1面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第1電極部(E1)は、圧電振動部453と実質的に同一の形状を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第1電極部(E1)は、図12で説明したように、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0336】
第2電極部(E2)は、圧電振動部453の第1面とは反対の第2面(または背面)上に配置され得る。第2電極部(E2)は、複数の第1部分453aのそれぞれの第2面と複数の第2部分453bのそれぞれの第2面に共通して配置するか、または結合することができ、複数の第1部分453aのそれぞれの第2面と電気的に連結することができる。第2電極部(E2)は、圧電振動部453の第2面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第2電極部(E2)は、圧電振動部453と同一の形状を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第2電極部(E2)は、図12で説明したように、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0337】
圧電振動部453は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される一定の電圧によって分極化することができ、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部453は、外部から第1電極部(E1)と第2電極部(E2)に印加される音響信号(またはボイス信号)による逆圧電効果により収縮と膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができる。例えば、圧電振動部453は、第1電極部(E1)と第2電極部(E2)によって垂直方向の振動(d33)と平面方向の振動(d31)により振動することができる。圧電振動部453は、面方向の収縮と膨張によって表示器の変位を増加させることができ、これにより振動をより向上させることができる。
【0338】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置450は、圧電特性を有する複数の無機物質部、および複数の無機物質部の間にある有機物質部を含むことができる。例えば、振動装置450は、圧電特性を有する複数の無機物質部、および複数の無機物質部の間に連結された有機物質部を含むことができる。
【0339】
本明細書の実施例によると、第1電極部(E1)および第2電極部(E2)のうちの1つを、接着部材を介して表示器に付着させるか、または表示器と結合させることができる。
【0340】
本明細書の実施例に係る振動装置450は、第1保護部材および第2保護部材をさらに含むことができる。
【0341】
第1保護部材は、第1電極部(E1)上に配置し、第1電極部(E1)を保護することができる。例えば、第1保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。
【0342】
第2保護部材は、第2電極部(E2)の上に配置し、第2電極部(E2)を保護することができる。例えば、第2保護部材は、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。例えば、第1保護部材は、第2保護部材と同一または他の材質からなることができる。第1保護部材および第2保護部材のうちの1つを、接着部材を介して表示パネルに付着させるか、または表示パネルと結合させることができる。
【0343】
図14は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。図14は、図13で説明した圧電振動部を変更したものである。これにより、以下の説明では、圧電振動部を除いた残りの構成の重複説明は、略または簡略にする。
【0344】
図14を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置450で、圧電振動部453は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔した複数の第1部分453a、および複数の第1部分453a間に配置した第2部分453bを含むことができる。
【0345】
複数の第1部分453aのそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔するように配置され得る。例えば、複数の第1部分453aそれぞれは、互いに同じ大きさを有する六面体態を有しながら格子の形状に配置され得る。複数の第1部分453aのそれぞれは、図13で説明した第1部分453aと実質的に同一の圧電物質からなることがあるので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0346】
第2部分453bは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分453a間に配置され得る。第2部分453bは、隣接した2つの第1部分453a間のギャップを埋めるか、複数の第1部分453aのそれぞれを囲むように構成することにより、隣接した第1部分453aと連結するか、または接着することができる。本明細書の実施例によると、第1方向(X)に沿って隣接した2つの第1部分453a間に配置された第2部分453bの幅は、第1部分453aの幅と同じか異なり得る。第2方向(Y)に沿って隣接する2つの第1部分453a間に配置された第2部分453bの幅は、第1部分453aの幅と同じか異なり得る。複数の第2部分453bは、図13で説明した第2部分453bと実質的に同一の有機物質からなり得るので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0347】
このように、本明細書の実施例に係る振動装置450の圧電振動部453は、1-3複合体を含むことにより、30MHz以下の共振周波数を有することができるが、これに限定されず、圧電振動部453の共振周波数は、形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に基づいて変更することができる。
【0348】
図15は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。図15は、図13で説明した圧電振動部を変更したものである。これにより、以下の説明では、圧電振動部を除いた残りの構成の重複説明は、省略または簡略にする。
【0349】
図15を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置450で、圧電振動部453は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔した複数の第1部分453a、および複数の第1部分453a間に配置した第2部分453bを含むことができる。
【0350】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分453aのそれぞれは、円の形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分453aのそれぞれは、円板の形状を有することができるが、これに限定されない。例えば、複数の第1部分453aのそれぞれは、楕円形状、多角形状、またはドーナツ形状などを含む点形状を有することができる。
【0351】
第2部分453bは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分453a間に配置され得る。第2部分453bは、複数の第1部分453aのそれぞれを囲むように構成することにより、複数の第1部分453aのそれぞれの側面と連結するか、または接着することができる。複数の第1部分453aと第2部分453bのそれぞれは、同一平面(または同じ層)に互いに並んで配置(または配列)することができる。
【0352】
本明細書の他の実施例に係る振動装置450の圧電振動部453で、円の形状の平面構造の代わりに三角の形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分453aのそれぞれは、三角板の形状を有することができる。
【0353】
本明細書の実施例によると、複数の第1部分453aのうち、隣接した4つの第1部分453aは、四角の形状(または正方形形状)をなすように隣接して配置され得る。四角の形状をなす隣接した4つの第1部分453aのそれぞれの頂点は、四角形状の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0354】
本明細書の他の例によると、複数の第1部分453aのうち、隣接した6つの第1部分453aは、六角形状(または正六角形状)をなすように隣接して配置され得る。六角形状をなす隣接した6つの第1部分453aのそれぞれの頂点は、六角形状の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0355】
図16は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。図17は、図16に示した線II-II’の断面図である。
【0356】
図16および図17を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置450は、少なくとも1つ以上の振動発生器450A、450B、450C、450D、または複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dを含むことができる。図16および図17では、4つの振動発生器を含むことを例として示しており、本明細書の実施例による振動装置450は、2つ以上の振動発生器で構成することができる。例えば、振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、振動器、振動部、振動モジュール、振動発生部、または振動発生アレイなどで表現することができ、この用語に限定されるものではない。
【0357】
複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、第1方向(X)および第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔しながら電気的に分離配置され得る。
【0358】
複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、圧電効果によって収縮と膨張を交互にまたは繰り返すことにより、振動することができる。例えば、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、第1方向(X)および第2方向(Y)のそれぞれに沿って一定の間隔で配置するか、またはタイリングすることができる。これにより、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dがタイリングされた振動装置450は、音響発生器、振動アレイ、振動アレイ部、振動発生アレイ部、振動アレイ構造物、タイリング振動アレイ、タイリングアレイモジュール、またはタイリング振動フィルムなどで表現することができ、この用語に限定されるものではない。
【0359】
本明細書の実施例に係る複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、四角の形状を有することができる。例えば、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、5cm以上の幅を有する四角の形状を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、5cm×5cm以上の大きさを有する正方形の形状を有することができ、これに限定されるものではない。
【0360】
複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、一定の間隔で配置するかタイリングすることによって、独立して駆動せず、完全な1つの単一体の形状で駆動する1つの振動装置(または単一振動装置)として実現することができる。本明細書の実施例によると、第1方向(X)を基準に、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dの間の第1離隔距離(D1)は、0.1mm以上3cm未満であり得る。また、第2方向(Y)を基準に、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dの間の第2離隔距離(D2)は、0.1mm以上3cm未満であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1離隔距離(D1)と第2離隔距離(D2)は、工程誤差の範囲内で互いに同じにすることができる。
【0361】
本明細書の実施例によると、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、0.1mm以上3cm未満の離隔距離(または間隔)(D1、D2)を有するように配置するかタイリングすることによって1つの振動装置として駆動することができ、このような振動発生器450A、450B、450C、450Dの単一体振動に連動して発生する音響の再生帯域および音響の音圧特性のそれぞれが増加することができる。例えば、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dの単一体振動に連動して発生する音響の再生帯域を増加させ、低音域帯音響、例えば、500Hz以下での音圧特性を増加させるために、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dは、0.1mm以上5mm未満の間隔で配置され得る。
【0362】
本明細書の実施例によると、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dを0.1mm未満の間隔(D1、D2)、または間隔(D1、D2)なしに配置するとき、振動発生器450A、450B、450C、450DDのそれぞれの振動時に互いの間の物理的な接触によるクラックの発生または破損によって、振動発生器450A、450B、450C、450Dまたは振動装置450の信頼性が低下し得る。
【0363】
本明細書の実施例によると、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dを3cm以上の間隔(D1、D2)で配置したとき、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの独立した振動によって、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dが1つ(又は単一)の振動装置として駆動しないことがあり得る。これにより、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dの振動に連動して発生する音響の再生帯域および音響の音圧特性が低下さし得る。例えば、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dを3cm以上の間隔(D1、D2)で配置するとき、低音域帯、例えば、500Hz以下での音響特性と音圧特性のそれぞれが低下し得る。
【0364】
本明細書の実施例によると、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dを5mmの間隔で配置するとき、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれが1つの振動装置として駆動しないため、低音域帯、例えば、200Hz以下で音響特性と音圧特性のそれぞれが低下し得る。
【0365】
本明細書の他の例によると、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dを1mmの間隔で配置するとき、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dが1つの振動装置として振動することにより、音響の再生帯域が増加して低音域帯の音響、例えば、500Hz以下での音圧特性が増加し得る。例えば、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dを1mmの間隔で配置するとき、振動装置450は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450D間の離隔距離が最適化されることによる大面積化した振動体を実現することができる。これにより、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dの単一体振動による大面積の振動体として駆動することができ、これにより振動装置450の大面積の振動に連動して発生する音響の再生帯域と低音域帯の音響特性および音圧特性のそれぞれが増加するか、または向上することができる。
【0366】
したがって、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dの単一体振動(または1つの振動装置)を実現するために、複数の振動発生器450A、450B、450C、450D間の離隔距離は、0.1mm以上3cm未満に構成することができる。また、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dの単一体振動(または1つの振動装置)を実現して、低音域帯音響の音圧特性を増加させるために、複数の振動発生器450A、450B、450C、450D間の離隔距離は0.1mm以上5mm以下に構成することができる。
【0367】
本明細書の実施例による振動装置450は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔しながら電気的に分離された第1~第4振動発生器450A、450B、450C、450Dを含むことができる。例えば、第1~第4振動発生器450A、450B、450C、450Dは、2×2形状で配列するか、またはタイリングすることができる。
【0368】
本明細書の実施例によると、第1および第2振動発生器450A、450Bは、第1方向(X)に沿って互いに離隔することができる。第3および第4振動発生器450C、450Dは、第1方向(X)に沿って互いに離隔しながら第2方向(Y)に沿って、第1および第2振動発生器450A、450Bのそれぞれから離隔することができる。第1および第3振動発生器450A、450Cは、互いに向かい合って第2方向(Y)に沿って互いに離隔することができる。第2および第4振動発生器450B、450Dは、互いに向かい合って第2方向(Y)に沿って互いに離隔することができる。
【0369】
本明細書の実施例による第1~第4振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、圧電振動部453、第1電極部(E1)、および第2電極部(E2)を含むことができる。
【0370】
圧電振動部453は、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成することができる。例えば、圧電振動部453は、1-3振動モードの圧電特性を有する1-3複合体(composite)または2-2振動モードの圧電特性を有する2-2複合体を有することができる。例えば、圧電振動部453は、図13図15で説明した圧電振動部453と同様に、第1部分453aと第2部分453bを含むので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0371】
第1電極部(E1)は、圧電振動部453の第1面に配置され、圧電振動部453の第1面と電気的に連結することができる。これは、図13図15で説明した第1電極部(E1)と同一なので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0372】
第2電極部(E2)は、圧電振動部453の第2面に配置され、圧電振動部453の第2面と電気的に連結することができる。これは、図13図15で説明した第2電極部(E2)と同一なので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0373】
本明細書の実施例によると、圧電振動部453は、図13で説明したように、透明、半透明、または不透明な圧電物質で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。
【0374】
本明細書の他の実施例に係る振動装置450は、第1保護部材456および第2保護部材457をさらに含むことができる。
【0375】
第1保護部材456は、振動装置450の第1面上に配置され得る。例えば、第1保護部材456は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1面上に配置された第1電極部(E1)を覆うことができる。これにより、第1保護部材456は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1面に共通して連結するか、または複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1面を共通に支持することができる。これにより、第1保護部材456は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1面または第1電極部(E1)を保護することができる。
【0376】
本明細書の他の実施例によると、第1保護部材456と複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dの間に第1接着層454が配置され得る。例えば、第1保護部材456は、第1接着層454を介して、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1面に配置され得る。例えば、第1保護部材456は、第1接着層454を媒介とするフィルムラミネート工程により、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1面に直接に配置され得る。したがって、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dは、一定の間隔(D1、D2)を有するように、第1保護部材456に一体化(または配置)するか、またはタイリングすることができる。
【0377】
第2保護部材457は、振動装置450の第2面上に配置され得る。例えば、第2保護部材457は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2面上に配置された第2電極部(E2)を覆うことができる。これにより、第2保護部材457は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2面に共通に連結するか、または複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2面を共通に支持することができる。これにより。第2保護部材457は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2面または第2電極部(E2)を保護することができる。
【0378】
本明細書の他の実施例によると、第2保護部材457と複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dの間に第2接着層455が配置され得る。例えば、第2保護部材457は、第2接着層455を介して、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2面に配置され得る。例えば、第2保護部材457は、第2接着層455を媒介とするフィルムラミネート工程により、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2面に直接に配置され得る。したがって、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、間隔(D1、D2)を有するように、第2保護部材457と一体化(または配置)させるか、またはタイリングさせることができる。
【0379】
本明細書の実施例に係る第1および第2保護部材456、457のそれぞれは、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。第1保護部材456および第2保護部材457のいずれか1つ以上は、接着部材を介して車両内装材又は車両ガラス窓に付着させるか、または結合させることができる。
【0380】
第1接着層454は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1面および複数の振動発生器450A、450B、450C、450D間に配置され得る。例えば、第1接着層454は、振動装置450の第1面と向き合う第1保護部材456の背面(または内部面)に形成して、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1面に配置し、複数の振動発生器450A、450B、450C、450D間に充填することができる。
【0381】
第2接着層455は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2面と複数の振動発生器450A、450B、450C、450D間に配置され得る。例えば、第2接着層455は、振動装置450の第2面と向き合う第2保護部材457の前面(または内部面)に形成して、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2面に配置し、複数の振動発生器450A、450B、450C、450D間に充填することができる。
【0382】
第1および第2接着層454、455は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450D間で相互に連結、または結合することができる。これにより、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれは、第1および第2接着層454、455によって囲まれ得る。例えば、第1および第2接着層454、455は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450D全体を完全に囲むことができる。例えば、第1および第2接着層454、455は、カバー部材などで表現することができ、これに限定されるものではない。第1および第2接着層454、455がカバー部材であるとき、第1保護部材456は、カバー部材の第1面に配置し、第2保護部材457は、カバー部材の第2面に配置され得る。
【0383】
本明細書の実施例による第1および第2接着層454、455のそれぞれは、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1および第2接着層454、455のそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acryl)樹脂、シリコン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、第1および第2接着層454、455のそれぞれは、振動装置450が配置される車両の場所に応じて透明、半透明、または不透明ように構成することができる。
【0384】
本明細書の他の実施例に係る振動装置450は、第1保護部材456に配置された第1電源供給ライン(PL1)、第2保護部材457に配置された第2電源ライン(PL2)、および第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)に電気的に連結したパッド部458をさらに含むことができる。
【0385】
第1電源供給ライン(PL1)は、振動装置450の第1面と向き合う第1保護部材456の背面に配置され得る。第1電源供給ライン(PL1)は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1電極部(E1)と電気的に連結することができる。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1電極部(E1)と直接に電気的に連結することができる。一例として、第1電源供給ライン(PL1)は、異方性導電フィルムを媒介として、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1電極部(E1)と電気的に連結することができる。他の例として、第1電源供給ライン(PL1)は、第1接着層454に含有された導電性物質(または粒子)を介して、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1電極部(E1)と電気的に連結することができる。
【0386】
本明細書の実施例による第1電源供給ライン(PL1)は、第2方向(Y)に沿って配置された第1および第2上部電源ライン(PL11、PL12)を含むことができる。例えば、第1上部電源ライン(PL11)は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのうち、第2方向(Y)と平行な第1列に配置された第1および第3振動発生器450A、450C(または第1グループ、または第1アレイグループ)のそれぞれの第1電極部(E1)と電気的に連結することができる。第2上部電源ライン(PL12b)は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのうち、第2方向(Y)と平行な第2列に配置された第2および第4振動発生器450B、450D(または第2グループ、または第2アレイグループ)のそれぞれの第1電極部(E1)と電気的に連結することができる。
【0387】
第2電源供給ライン(PL2)は、振動装置450の第2面と向き合う第2保護部材457の前面に配置され得る。第2電源供給ライン(PL2)は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2電極部(E2)と電気的に連結することができる。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2電極部(E2)と直接に電気的に連結することができる。一例として、第2電源供給ライン(PL2)は、異方性導電フィルムを媒介として、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2電極部(E2)と電気的に連結することができる。他の例として、第2電源供給ライン(PL2)は、第2接着層455に含有された導電性物質(または粒子)を介して、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2電極部(E2)と電気的に連結することができる。
【0388】
本明細書の実施例による第2電源供給ライン(PL2)は、第2方向(Y)に沿って配置された第1および第2下部電源ライン(PL21、PL22)を含むことができる。例えば、第1下部電源ライン(P21)は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのうち、第2方向(Y)と平行な第1列に配置された第1および第3振動発生器450A、450C(または第1グループ、または第1アレイグループ)のそれぞれの第2電極部(E2)と電気的に連結することができる。第2下部電源ライン(PL22)は、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのうち、第2方向(Y)と平行な第2列に配置された第2および第4振動発生器450B、450D(または第2グループ、または第2アレイグループ)のそれぞれの第2電極部(E2)と電気的に連結することができる。
【0389】
パッド部458は、第1電源供給ライン(PL1)および第2電源供給ライン(PL2)のそれぞれの一側(または一端)と電気的に連結するように、振動装置450に配置され得る。本明細書の実施例によるパッド部458は、第1電源供給ライン(PL1)の一端と電気的に連結した第1パッド電極、および第2電源供給ライン(PL2)の一端と電気的に連結した第2パッド電極を含むことができる。
【0390】
第1パッド電極は、第1電源供給ライン(PL1)の第1および第2上部電源ライン(PL11、PL12)のそれぞれの一側に共通して連結することができる。例えば、第1および第2上部電源ライン(PL11、PL12)のそれぞれの一側は、第1パッド電極から分岐することができる。
【0391】
第2パッド電極は、第2電源供給ライン(PL2)の第1および第2下部電源ライン(PL21、PL22)のそれぞれの一側に共通して連結することができる。例えば、第1および第2下部電源ライン(PL21、PL22)のそれぞれの一側は、第2パッド電極から分岐することができる。
【0392】
本明細書の実施例によると、第1電源供給ライン(PL1)、第2電源供給ライン(PL2)、およびパッド部458のそれぞれは、透明、半透明、または不透明になるように透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0393】
本明細書の他の実施例に係る振動装置450は、フレキシブルケーブル459をさらに含むことができる。
【0394】
フレキシブルケーブル459は、振動装置450に配置されたパッド部458と電気的に連結して、音響処理回路から提供される振動駆動信号(または音響信号)を振動装置450に供給することができる。本明細書の実施例によるフレキシブルケーブル459は、パッド部458の第1パッド電極と電気的に連結した第1端子、およびパッド部458の第2パッド電極と電気的に連結した第2端子を含むことができる。例えば、フレキシブルケーブル459は、フレキシブルプリント回路ケーブルまたはフレキシブルフラットケーブルであり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0395】
音響処理回路は、音響ソースに基づいて、第1振動駆動信号および第2振動駆動信号を含む交流形の振動駆動信号を生成することができる。第1振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のいずれかであり、第2振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のいずれかであり得る。例えば、第1振動駆動信号は、フレキシブルケーブル459の第1端子とパッド部458の第1パッド電極および第1電源ライン(PL1)を介して、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第1電極部(E1)に供給することができる。第2振動駆動信号は、フレキシブルケーブル459の第2端子とパッド部458の第2パッド電極および第2電源供給ライン(PL2)を介して、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dのそれぞれの第2電極部(E2)に供給することができる。
【0396】
したがって、本明細書の実施例に係る振動装置450は、独立して駆動せずに、1つの単一振動体として実現するように、一定の間隔(D1、D2)で配列(またはタイリング)された複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dを含むことにより、複数の振動発生器450A、450B、450C、450Dの単一体振動による大面積の振動体として駆動することができる。これにより、表示器の広い面積を振動させたり、広い面積にわたってそれ自身が振動したりすることができるので、表示器から出力される音響の再生帯域と低音域帯での音響特性および音圧特性のそれぞれを増加させたり、または向上させることができる。
【0397】
図18は、本明細書の実施例に係る音響出力特性を示す図である。
【0398】
図18は、図6Aの音響出力特性であり、点線は、パーティションの大きさが250mm×250mmの場合の音響出力特性であり、実線は、パーティションの大きさが300mm×300mmの場合の音響出力特性を示したものである。そして、横軸は周波数(Frequency、Hz)であり、縦軸は音圧(Sound Pressure Level; SPL,dB)を示す。音響出力特性は、音響分析装置であるBnK装備を用いて測定することができる。音響分析装置は、制御用PC(Control PC)と音を送受信するサウンドカード、そしてサウンドカードから発生した音を振動装置に増幅伝達するアンプ(amplifier)、表示パネルの振動装置を介して発生する音響を収集するマイクで構成することができる。マイクで収集された音響は、サウンドカードを介して制御用PCに入力し、これを制御プログラムで確認して振動装置の音響を分析することになる。
【0399】
図18を参照すると、異なる大きさのパーティションを適用する場合、全周波数領域で音圧が向上することが分かる。例えば、点線の場合180Hz以上での音圧が実線よりも増加することが分かる。例えば、点線の場合は、約180Hzで実線より音圧が約10dB増加することが分かる。振動装置の周辺にあるパーティションの大きさを異なって構成して音域帯を互いに補償して全周波数の音域帯を出力することができる。したがって、本明細書の実施例によると、振動装置の周辺にあるパーティションの大きさを異なって構成することで、180Hz以上の音域帯および/またはフルレンジ(full-range)の音域帯を出力することができる振動装置を含む表示装置を提供することができる。
【0400】
本明細書の実施例に係る振動装置は、表示装置に配置される振動装置に適用することができる。本明細書の実施例に係る表示装置は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブ・ド・機器(curved apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用することができる。また、本明細書の振動装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用することができる。振動装置を照明装置に適用する場合、照明およびスピーカーの役割をすることができる。また、本明細書の表示装置をモバイルデバイスなどに適用する場合、スピーカー、レシーバー、およびハプティックの中の1つ以上の役割をすることができるが、これに限定されるものではない。
【0401】
本明細書に係る表示装置は、以下のように説明することができる。
【0402】
本明細書のいくつかの実施例に係る表示装置は、映像を表示し、第1領域ないし第6領域を含む表示パネルを含む表示器、第1領域と第2領域に配置される少なくとも1つの第1振動装置と少なくとも1つの第2振動装置、第4領域から第6領域に配置される少なくとも1つの第3振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置、第1領域と第3領域の間にある第1パーティション、第2領域と第3領域の間にある第2パーティション、第4領域と第6領域の間にある第3パーティション、および第5領域と第6領域の間にある第4パーティションを含み、第1パーティションおよび第2パーティションの中の1つ以上の長さは、第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の長さと異なり得る。少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の中のいずれかの辺にある第1パーティションおよび第2パーティションの中の1つ以上の長さは、少なくとも1つの第3振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中のいずれかの辺にある第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の長さと異なり得る。
【0403】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1パーティションないし第2パーティションの中の1つ以上の長さは、第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の長さよりも小さくすることができる。本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の中のいずれかの辺にある第1パーティションないし第2パーティションの中の1つ以上の長さは、少なくとも1つの第3振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中のいずれかの辺にある第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の長さよりも小さくすることができる。
【0404】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1パーティションと第2パーティションの中の1つ以上の長さは、第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の長さよりも長くすることができる。本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の中のいずれかの辺にある第1パーティションと第2パーティションの中の1つ以上の長さは、少なくとも1つの第3振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中のいずれかの辺にある第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の長さよりも長くすることができる。
【0405】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置は、同一の振動装置で構成され得る。
【0406】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置は、コイル型振動装置またはフィルム型振動装置で構成され得る。
【0407】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第3振動装置および少なくとも1つの第4振動装置は、同一の振動装置で構成され得る。
【0408】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第3振動装置および少なくとも1つの第4振動装置は、コイル型振動装置またはウーファー一体型振動装置で構成され得る。
【0409】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の中の1つ以上は、少なくとも1つの第3振動装置、少なくとも1つの第4振動装置、および少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上と異なる振動装置で構成され得る。
【0410】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の中の1つ以上は、コイル型振動装置またはフィルム型振動装置で構成され、少なくとも1つの第3振動装置、少なくとも1つの第4振動装置、および少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上は、コイル型振動装置またはウーファー一体型振動装置で構成され得る。
【0411】
本明細書のいくつかの実施例によると、ウーファー一体型振動装置は、記表示パネルの背面に配置される第1振動発生部と表示パネルの背面から離隔された第2振動発生部を含むことができる。
【0412】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動発生部は、前方に中高音域の音響を出力し、前記第2振動発生部は、前方および後方に低音域帯の音響を出力することができる。
【0413】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上をさらに含み、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上は、少なくとも1つの第1振動装置、少なくとも1つの第2振動装置、少なくとも1つの第3振動装置、少なくとも1つの第4振動装置、少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上を向くように、第1パーティションから第4パーティションの中の1つ以上の辺に配置され得る。
【0414】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、1つ以上のパッド部をさらに含み、1つ以上のパッド部は、少なくとも1つの第1振動装置、少なくとも1つの第2振動装置、少なくとも1つの第3振動装置、少なくとも1つの第4振動装置、および少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上を向くように、第1パーティションないし第4パーティションの中の1つ以上の辺と向き合う辺に配置され得る。
【0415】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第1領域、第2領域、および第3領域と、第4領域、第5領域、および第6領域との間にある第5パーティションおよび、第4領域、第5領域、および第6領域の下側にある第6パーティションとをさらに含むことができる。
【0416】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上をさらに含み、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上は、少なくとも1つの第1振動装置、少なくとも1つの第2振動装置、少なくとも1つの第3振動装置、少なくとも1つの第4振動装置、少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上を向くように、第5パーティションおよび第6パーティションの中の1つ以上の辺に配置され得る。
【0417】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第8パーティションおよび第9パーティションをさらに含み、第8パーティションは、少なくとも1つの第1振動装置を囲むように配置され、少なくとも1つの第1振動装置の辺にある第1パーティションおよび第5パーティションの大きさよりも小さい、
第9パーティションは、少なくとも1つの第2振動装置を囲むように配置され、 少なくとも1つの第2振動装置の辺にある第2パーティションおよび第5パーティションの大きさよりも小さくすることができる。
【0418】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、第1領域、第2領域、および第3領域と、第4領域、第5領域、および第6領域との間にある第5パーティションおよび表示器の縁を囲む第7パーティションをさらに含むことができる。
【0419】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上をさらに含み、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上は、少なくとも1つの第1振動装置、少なくとも1つの第2振動装置、少なくとも1つの第3振動装置、少なくとも1つの第4振動装置、少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上を向くように、第5パーティションと第7パーティションの中の1つ以上の辺に配置され得る。
【0420】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3領域の大きさは、第1領域および前記第2領域の大きさと異なり得る。
【0421】
本明細書のいくつかの実施例によると、第4領域、第5領域、および第6領域の大きさは、同じであり得る。
【0422】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1領域の大きさは、第4領域の大きさと異なり、第2領域の大きさは、第5領域の大きさと異なり得る。
【0423】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置は、それぞれ独立して駆動し、表示器を振動させて振動を発生することができる。
【0424】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、表示器の背面に配置される放熱部材、および表示器と放熱部材の間に配置される接着部材をさらに含むことができる。
【0425】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上は、コイル型振動装置で構成され、コイル型振動装置は、プレート上にあるマグネット、マグネットの周辺にあるボビン、およびボビンの周囲にあるコイルを含み、表示装置は、表示器の背面に配置される放熱部材、表示器と放熱部材の間に配置される第1接着部材、および放熱部材とボビンの間にある第2接着部材をさらに含むことができる。
【0426】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上は、コイル型振動装置で構成され、コイル型振動装置は、プレート上にあるマグネット、マグネットの周辺にあるボビン、およびボビンの周囲にあるコイルを含み、表示装置は、表示器の背面に配置される支持部材、および支持部材の背面に配置される構造物をさらに含み、少なくとも1つの第1振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上は、構造物に配置され得る。
【0427】
本明細書のいくつかの実施例によると、構造物に配置される少なくとも1つの第1振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上が、構造物と単一の構造体で構成されることができる。
【0428】
本明細書のいくつかの実施例によると、構造物に配置される少なくとも1つの第1振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上が、構造物と非対称的に配置されることができる。
【0429】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上は、フィルム型振動装置で構成され、フィルム型振動装置は、圧電特性を有する複数の無機物質部、および複数の無機物質部間にある有機物質部を含むことができる。
【0430】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1領域、第2領域および第3領域は、表示器の上側に配置され、第3領域は、第1領域と第2領域の間に配置され、第4領域ないし第6領域は、表示器の下側に配置され、第6領域は、第4領域と第5領域の間に配置されることができる。
【0431】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、映像を表示し、第1領域ないし第6領域を含む表示パネルを含む表示器、第1領域および第2領域のそれぞれに配置される少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置、第4領域ないし第6領域のそれぞれに配置される少なくとも1つの第3振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置、少なくとも1つの第1振動装置の1つ以上の辺に配置される第1パーティション、少なくとも1つの第2振動装置の1つ以上の辺に配置される第2パーティション、少なくとも1つの第3振動装置の1つ以上の辺に配置される第3パーティション、および少なくとも1つの第4振動装置の1つ以上の辺に配置される第4パーティションを含み、第1パーティションおよび第2パーティションの中の1つ以上の大きさは、第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の大きさと異なり得る。少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の中のいずれかの辺にある第1パーティションおよび第2パーティションの中の1つ以上の大きさは、少なくとも1つの第3振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中のいずれかの辺にある第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の大きさと異なり得る。
【0432】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1パーティションおよび第2パーティションの中の1つ以上の大きさは、第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の大きさよりも小さくすることができる。本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の中のいずれかの辺にある第1パーティションおよび第2パーティションの中の1つ以上の大きさは、少なくとも1つの第3振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中のいずれかの辺にある第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の大きさよりも小さくすることができる。
【0433】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1パーティションおよび第2パーティションの中の1つ以上の大きさは、第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の大きさよりも大きくすることができる。本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の中のいずれかの辺にある第1パーティションおよび第2パーティションの中の1つ以上の大きさは、少なくとも1つの第3振動装置ないし少なくとも1つの第5振動装置の中のいずれかの辺にある第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の大きさよりも大きくすることができる。
【0434】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上をさらに含み、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上は、少なくとも1つの第1振動装置、少なくとも1つの第2振動装置、少なくとも1つの第3振動装置、少なくとも1つの第4振動装置、少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上を向くように第1パーティションから第4パーティションの中の1つ以上の辺に配置され得る。
【0435】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、表示装置は、1つ以上のパッド部をさらに含み、1つ以上のパッド部は、少なくとも1つの第1振動装置、少なくとも1つの第2振動装置、少なくとも1つの第3振動装置、少なくとも1つの第4振動装置、および少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上を向くように第1パーティションないし第4パーティションの中の1つ以上の辺と向き合う辺に配置され得る。
【0436】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の1つ以上の辺に配置される第5パーティション、および少なくとも1つの第3振動装置および少なくとも1つの第4振動装置の1つ以上の辺に配置される第6パーティションをさらに含み、第5パーティションの大きさは、第6パーティションの大きさよりも小さくすることができる。本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の1つ以上の辺に配置される第5パーティション、および少なくとも1つの第3振動装置および少なくとも1つの第4振動装置の1つ以上の辺に配置される第6パーティションをさらに含み、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の中のいずれかの辺にある第5パーティションの大きさは、少なくとも1つの第3振動装置および少なくとも1つの第4振動装置の中のいずれかの辺にある第6パーティションの大きさよりも小さくすることができる。
【0437】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上をさらに含み、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上は、少なくとも1つの第1振動装置、少なくとも1つの第2振動装置、少なくとも1つの第3振動装置、少なくとも1つの第4振動装置、少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上を向くように、第5パーティションおよび第6パーティションの1つ以上の辺に配置され得る。
【0438】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の1つ以上の辺に配置される第5パーティション、および少なくとも1つの第3振動装置および少なくとも1つの第4振動装置の1つ以上の辺に配置される第6パーティションをさらに含み、第5パーティションの大きさは、第6パーティションの大きさよりも大きくすることができる。本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の1つ以上の辺に配置される第5パーティション、および少なくとも1つの第3振動装置および少なくとも1つの第4振動装置の1つ以上の辺に配置される第6パーティションをさらに含み、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の中のいずれかの辺にある第5パーティションの大きさは、少なくとも1つの第3振動装置および少なくとも1つの第4振動装置の中のいずれかの辺にある第6パーティションの大きさよりも大きくすることができる。
【0439】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上をさらに含み、1つ以上のパッド部および1つ以上ベント部の中の1つ以上は、少なくとも1つの第1振動装置、少なくとも1つの第2振動装置、少なくとも1つの第3振動装置、少なくとも1つの第4振動装置、少なくとも1つの第5振動装置の中の1つ以上を向くように、第5パーティションおよび第6パーティションの1つ以上の辺に配置され得る。
【0440】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の大きさは、第5パーティションおよび第6パーティションの中の1つ以上の大きさと同じであり得る。本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの第1振動装置および少なくとも1つの第2振動装置の中のいずれかの辺にある第3パーティションおよび第4パーティションの中の1つ以上の大きさは、第5パーティションおよび第6パーティションの中の1つ以上の大きさと同じであり得る。
【0441】
本明細書のいくつかの実施例によると、第5パーティションおよび第6パーティションは、少なくとも1つの第5振動装置の1つ以上の辺にさらに配置され、少なくとも1つの第5振動装置の1つ以上の辺に配置された第5パーティションおよび第6パーティションの中の1つ以上の大きさは、少なくとも1つの第1振動装置の1つ以上の辺に配置された第1パーティションおよび、第5パーティションの中の1つ以上の大きさよりも大きく、少なくとも1つの第2振動装置の1つ以上の辺に配置された第2パーティションおよび第5パーティションの中の1つ以上の大きさよりも大きくすることができる。
【0442】
本明細書のいくつかの実施例によると、第5パーティションおよび第6パーティションは、少なくとも1つの第5振動装置の1つ以上の辺にさらに配置され、少なくとも1つの第5振動装置の1つ以上の辺に配置された第5パーティションおよび第6パーティションの中の1つ以上の大きさは、少なくとも1つの第1振動装置の1つ以上の辺に配置された第1パーティションおよび、第5パーティションの中の1つ以上の大きさよりも小さい、少なくとも1つの第2振動装置の1つ以上の辺に配置された第2パーティションおよび第5パーティションの中の1つ以上の大きさよりも小さくすることができる。
【0443】
以上で説明した本明細書は、前述した実施例および添付した図に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形および変更が可能であることが本明細書の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、請求の範囲の意味および範囲そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形状が、本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0444】
100:表示器
110:表示パネル
300:支持部材
500:振動装置
1711、1712、1721、1722、1731、1732、1750、7211、7212:パーティション
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18