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特開2023-103496無線システムにおける段階的再構成のためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103496
(43)【公開日】2023-07-26
(54)【発明の名称】無線システムにおける段階的再構成のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/24 20090101AFI20230719BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20230719BHJP
   H04W 36/02 20090101ALI20230719BHJP
   H04W 76/19 20180101ALI20230719BHJP
【FI】
H04W36/24
H04W36/08
H04W36/02
H04W76/19
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023088006
(22)【出願日】2023-05-29
(62)【分割の表示】P 2021155501の分割
【原出願日】2018-03-22
(31)【優先権主張番号】62/474,962
(32)【優先日】2017-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/563,445
(32)【優先日】2017-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】316012245
【氏名又は名称】アイディーエーシー ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジスレイン・ペレティエ
(72)【発明者】
【氏名】ユゲスワール・ディーノー
(57)【要約】
【課題】無線通信システムにおいて段階的再構成を実行するためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】無線送受信ユニット(WTRU)は、ソースセルからターゲットセルへの段階的再構成を実行できる。WTRUは、ソースセルに接続することができ、ソースセル向けの機能の第1のセットを実行できる。WTRUは、事前構成されたトリガ条件の第1のセットと、事前構成されたトリガ条件の第2のセットについて監視できる。WTRUは、ソースセル向けの機能の第1のセットを実行し続けながら、事前構成されたトリガ条件の第1のセットのうちの少なくとも1つの検出に基づいて、ターゲットセル向けの機能の第2のセットを開始できる。WTRUは、事前構成されたトリガ条件の第2のセットのうちの少なくとも1つの検出に基づいて、ソースセル向けの機能の第1のセットの少なくともサブセットを実行することを止めることができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソースセルからターゲットセルへの段階的再構成を実行するように構成された無線送受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUは、前記ソースセルに最初に接続されており、
送受信機に動作可能に結合されたプロセッサを備え、
前記プロセッサおよび送受信機は、
前記ソースセルに関して機能の第1のセットを実行し、
前記ソースセルに関して前記機能の第1のセットを実行し続けている間、事前構成された段階的導入トリガ条件のセットのうちの少なくとも1つの検出に応答して、前記ターゲットセルに関して機能の第2のセットを実行し、前記機能の第1のセットは、事前構成された段階的中止トリガ条件のセットのうちの少なくとも1つの検出まで、前記ソースセルに関して実行され、前記事前構成された段階的導入トリガ条件のセットは、前記ターゲットセルにおけるアップリンク(UL)リソースが利用可能になることを含み、前記機能の第1のセットおよび前記機能の第2のセットは、ULデータを送信することを含む、
ように構成されている、ことを特徴とするWTRU。
【請求項2】
前記プロセッサおよび送受信機は、前記ソースセルから、少なくとも1つの制御メッセージにおいて、前記事前構成された段階的導入トリガ条件のセットおよび前記事前構成された段階的中止トリガ条件のセットを受信するように更に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記プロセッサおよび送受信機は、前記WTRUが前記ソースセルおよび前記ターゲットセルからの送信を同時に受信および処理することができるとき、実現可能性通知を送信するように更に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記機能の第1のセットおよび前記機能の第2のセットの各々は、以下の機能、ULグラントについて監視すること、スケジューリング要求(SR)を監視すること、バッファステータス報告(BSR)について監視すること、チャネル品質インジケータ(CQI)情報を送信すること、ダウンリンク(DL)グラントについて監視すること、DLもしくはデータについて監視すること、UL肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を送信すること、シグナリング無線ベアラ(SRB)を送信すること、不連続受信(DRX)モードに入ること、無線リンク監視(RLM)を実行すること、システム情報を更新すること、またはページングについて監視すること、のうちの少なくとも1つを更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記事前構成された段階的導入トリガ条件のセットは、以下の条件、ULデータが前記ターゲットセルにおける送信に利用可能であること、または少なくとも1つのシグナリング無線ベアラ(SRB)が前記ターゲットセルにおいて確立されること、のうちの少なくとも1つを更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記事前構成された段階的中止トリガ条件のセットは、前記ソースセルに対してすべて保留中のバッファされたデータが送信されること、前記ソースセルにおけるULリソースが解放されること、前記ソースセルへの機能を打ち切ることの明示的なインジケーションが受信されること、前記ソースセルにおけるパケット遅延が閾値を上回ること、前記ソースセルにおける再送の回数が閾値を上回ること、前記ソースセルにおけるダウンリンク(DL)否定応答(NACK)の数が閾値を上回ること、「DLの終り」パケットマーカが前記ソースセルから受信されること、前記ソースセルにおけるDL監視が停止されること、またはシグナリング無線ベアラ1(SRB1)および/またはシグナリング無線ベアラ2(SRB2)が前記ソースセルにおいて解放もしくは一時中断されること、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
前記プロセッサおよび送受信機は、以下の条件、前記WTRUが前記ソースセルにおいてもはやUL時間整合していないこと、基準信号測定に基づいた前記ソースセルのセル品質が閾値を下回ること、または無線リンク障害(RLF)が前記ソースセルにおいて発生すること、のうちの少なくとも1つが真であるとき、前記ソースセルにおいてULリソースを解放するように更に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項8】
前記プロセッサおよび送受信機は、前記ソースセルに関して第1のプライマリシグナリング無線ベアラ(SRB)を一時中断し、前記ターゲットセルにおけるランダムアクセス手順の完了に応答して前記ターゲットセルに関して第2のプライマリSRBを確立するように更に構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項9】
前記プロセッサおよび送受信機は、
前記ターゲットセルに関して前記第2のプライマリSRBが確立されると、前記ソースセルに関して前記第1のプライマリSRBを除去し、
前記ターゲットセルに、役割変更インジケーションを含む制御メッセージを送信する、
ように更に構成されている、ことを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項10】
前記プロセッサおよび送受信機は、前記ソースセルに関して少なくとも1つの第1のプライマリシグナリング無線ベアラ(SRB)を維持し、ULリソースが前記ターゲットセルにおいて利用可能になることに応答して前記ターゲットセルに関して一時的セカンダリSRBを確立するように更に構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項11】
ソースセルからターゲットセルへの段階的再構成のために無線送受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、前記WTRUは、前記ソースセルに最初に接続されており、
前記ソースセルに関して機能の第1のセットを実行するステップと、
前記ソースセルに関して前記機能の第1のセットを実行し続けている間、事前構成された段階的導入トリガ条件のセットのうちの少なくとも1つの検出に応答して、前記ターゲットセルに関して機能の第2のセットを実行するステップであって、前記機能の第1のセットは、事前構成された段階的中止トリガ条件のセットのうちの少なくとも1つの検出まで、前記ソースセルに関して実行され、前記事前構成された段階的導入トリガ条件のセットは、前記ターゲットセルにおけるアップリンク(UL)リソースが利用可能になることを含み、前記機能の第1のセットおよび前記機能の第2のセットは、ULデータを送信することを含む、ステップと、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記ソースセルから、少なくとも1つの制御メッセージにおいて、前記事前構成された段階的導入トリガ条件のセットおよび前記事前構成された段階的中止トリガ条件のセットを受信するステップを更に備えた、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記WTRUが前記ソースセルおよび前記ターゲットセルからの送信を同時に受信および処理することができるとき、通知を送信するステップを更に備えた、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記機能の第1のセットおよび前記機能の第2のセットの各々は、以下の機能、ULグラントについて監視すること、スケジューリング要求(SR)を監視すること、バッファステータス報告(BSR)について監視すること、チャネル品質インジケータ(CQI)情報を送信すること、ダウンリンク(DL)グラントについて監視すること、DLもしくはデータについて監視すること、UL肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を送信すること、シグナリング無線ベアラ(SRB)を送信すること、不連続受信(DRX)モードに入ること、無線リンク監視(RLM)を実行すること、システム情報(sysinfo)を更新すること、またはページングについて監視すること、のうちの少なくとも1つを更に含む、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記事前構成された段階的導入トリガ条件のセットは、以下の条件、ULデータが前記ターゲットセルにおける送信に利用可能であること、または少なくとも1つのシグナリング無線ベアラ(SRB)が前記ターゲットセルにおいて確立されること、のうちの少なくとも1つを更に含む、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記事前構成された段階的中止トリガ条件のセットは、前記ソースセルに対してすべて保留中のバッファされたデータが送信されること、前記ソースセルにおけるULリソースが解放されること、前記ソースセルへの機能を打ち切ることの明示的なインジケーションが受信されること、前記ソースセルにおけるパケット遅延が閾値を上回ること、前記ソースセルにおける再送の回数が閾値を上回ること、前記ソースセルにおけるダウンリンク(DL)否定応答(NACK)の数が閾値を上回ること、「DLの終り」パケットマーカが前記ソースセルから受信されること、前記ソースセルにおけるDL監視が停止されること、またはシグナリング無線ベアラ1(SRB1)および/またはシグナリング無線ベアラ2(SRB2)が前記ソースセルにおいて解放もしくは一時中断されること、を含む、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項17】
以下の条件、前記WTRUが前記ソースセルにおいてもはやUL時間整合していないこと、基準信号測定に基づいた前記ソースセルのセル品質が閾値を下回ること、または無線リンク障害(RLF)が前記ソースセルにおいて発生すること、のうちの少なくとも1つが真であるとき、前記ソースセルにおいてULリソースを解放するステップを更に備えた、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記ソースセルに関して第1のプライマリシグナリング無線ベアラ(SRB)を一時中断し、前記ターゲットセルにおけるランダムアクセス手順の完了に応答して前記ターゲットセルに関して第2のプライマリSRBを確立するステップを更に備える、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記ターゲットセルに関して前記第2のプライマリSRBが確立されると、前記ソースセルに関して前記第1のプライマリSRBを除去するステップと、
前記ターゲットセルに、役割変更インジケーションを含む制御メッセージを送信するステップと、
を更に備えた、ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ソースセルに関して少なくとも1つの第1のプライマリシグナリング無線ベアラ(SRB)を維持し、ULリソースが前記ターゲットセルにおいて利用可能になることに応答して前記ターゲットセルに関して一時的セカンダリSRBを確立するステップを更に備える、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線システムにおける段階的再構成のためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2017年3月22日に出願された米国仮出願第62/474962号明細書、および2017年9月26日に出願された米国仮出願第62/563445号明細書の利益を主張し、それらの内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0003】
モバイル通信は、数世代にわたる技術仕様を通して進歩してきた。新しい使用事例は、一般に、5Gなど各新世代のための要件を定めることに貢献する。5Gシステムのための新しい使用事例は、すでに利用可能なものとは技術要件が異なる、任意の事例であることができる。例の非限定的なリストは、改善されたブロードバンド性能(IBB)、産業用制御および通信(ICC)、自動車用アプリケーション(V2X)、ならびに大規模マシンタイプコミュニケーション(mMTC)である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
5Gシステムについては、新しい使用事例の新しい技術要求に対処するために、ニューラジオ(NR)無線インターフェースおよびアクセス技術を定義する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
無線通信システムにおいて段階的再構成(Phased Reconfiguration)を実行するシステムおよび方法が、開示される。無線送受信ユニット(WTRU)は、ソースセルからターゲットセルへの段階的再構成を実行することができる。WTRUは、最初、ソースセルに接続することができ、ソースセル向けの機能の第1のセットを実行することができる。WTRUは、事前構成されたトリガ条件の第1のセット(段階的導入トリガPhase-in triggers)と、事前構成されたトリガ条件の第2のセット(段階的中止トリガPhase-out triggers)について監視する(monitor)ことができる。WTRUは、ソースセル向けの機能の第1のセットを実行し続けながら、事前構成されたトリガ条件の第1のセットのうちの少なくとも1つの検出に基づいて、ターゲットセル向けの機能の第2のセットを開始することができる。WTRUは、事前構成されたトリガ条件の第2のセットのうちの少なくとも1つの検出に基づいて、ソースセル向けの機能の第1のセットの少なくともサブセットを実行することを止めることができる。ソースセルおよびターゲットセル向けの機能のセットは、アップリンク(UL)データを送信すること、ULグラントについて監視すること、スケジューリング要求(SR)を監視すること、バッファステータス報告(BSR)について監視すること、チャネル品質インジケータ(CQI)情報を送信すること、ダウンリンク(DL)グラントについて監視すること、DLもしくはデータについて監視すること、UL肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を送信すること、シグナリング無線ベアラ(SRB)を送信すること、不連続受信(DRX)モードに入ること、無線リンク監視(RLM)を実行すること、システム情報(sysinfo)を更新すること、またはページングについて監視することを含むことができる。段階的導入トリガ(Phase-in triggers)は、ターゲットセルにおけるアップリンク(UL)リソースが利用可能になること、ULデータが、ターゲットセルにおける送信のために利用可能であること、または少なくとも1つのシグナリング無線ベアラ(SRB)がターゲットセルにおいて確立されることを含むことができる。段階的中止トリガ(Phase-out triggers)は、ソースセルのためのすべての保留中スナップショットデータが送信されたこと。ソースセルにおけるULリソースが解放されたこと、ソースセル向けの機能を打ち切る旨の明示的なインジケーションが受信されたこと、ソースセルにおけるパケット遅延が閾値を上回ったこと、ソースセルにおける再送の回数が閾値を上回ったこと、ソースセルにおけるダウンリンク(DL)否定応答(NACK)の数が閾値を上回ったこと、「DLの終り(end of DL)」パケットマーカがソースセルから受信されたこと、ソースセルにおけるDL監視が停止されたこと、またはシグナリング無線ベアラ1(SRB1)/シグナリング無線ベアラ2(SRB2)がソースセルにおいて解放もしくは一時中断されたことを含むことができる。WTRUは、以下の条件、すなわち、WTRUがソースセルにおいてもはやUL時間整合していないこと、基準信号(reference signal)測定に基づいたソースセルのセル品質が閾値を下回ったこと、または無線リンク障害(RLF)がソースセルにおいて発生したことのうちの少なくとも1つが、真であるとき、ソースセルにおいてULリソースを解放することができる。WTRUは、ソースセル向けの第1のプライマリSRBを一時中断し、ターゲットセルにおいてランダムアクセス手順を完了することを含むことができる、事前構成された条件の第3のセットのうちの少なくとも1つに基づいて、ターゲットセル向けの第2のプライマリSRBを確立することができる。より詳細な理解は、添付の図面と併せて、例として与えられる、以下の説明から得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A】1つまたは複数の開示される実施形態を実施できる、例示的通信システムを示すシステム図である。
図1B】実施形態による、図1Aに示される通信システム内において使用できる、例示的無線送受信ユニット(WTRU)を示すシステム図である。
図1C】実施形態による、図1Aに示される通信システム内で使用できる、例示的無線アクセスネットワークおよび例示的コアネットワークを示すシステム図である。
図1D】実施形態による、図1Aに示される通信システム内で使用できる、さらなる例示的RANおよびさらなる例示的CNを示すシステム図である。
図2】ソースセルからターゲットセルへのWTRUのための例示的な段階的再構成手順のシグナリング図である。
図3】ソースセルからターゲットセルへのWTRUの段階的再構成中における例示的SRBハンドリング手順のシグナリング図である。
図4】段階的再構成中におけるL2処理の進展を示す、WTRUの例示的UPエンティティのプロトコルアーキテクチャ図である。
図5】段階的再構成中におけるL2処理の進展を示す、WTRUの別の例示的UPエンティティのプロトコルアーキテクチャ図である。
図6】ソースセルからターゲットセルへのWTRUの段階的再構成中に構成される例示的UPエンティティのプロトコルアーキテクチャ図である。
図7】ソースセルからターゲットセルへのWTRUの段階的再構成中に構成される例示的UPエンティティのプロトコルアーキテクチャ図である。
図8】ソースセルからターゲットセルへのWTRUの段階的再構成中に構成される例示的UPエンティティのプロトコルアーキテクチャ図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態を実施することができる、例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、多元接続システムであることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用を通して、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT拡散OFDM(ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(UW-OFDM)、リソースブロックフィルタードOFDM、およびフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)など、1つまたは複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
【0008】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106/115と、公衆交換電話網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであることができる。例として、それのどれもが、「局」および/または「STA」と呼ばれることがある、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成することができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、サブスクリプションベースのユニット、ページャ、セルラ電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポットまたはMi-Fiデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、ウォッチまたは他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、乗物、ドローン、医療用デバイスおよびアプリケーション(例えば、遠隔手術)、工業用デバイスおよびアプリケーション(例えば、工業用および/または自動化された処理チェーン状況において動作するロボットおよび/または他の無線デバイス)、家電デバイス、ならびに商業用および/または工業用無線ネットワーク上において動作するデバイスなどを含むことができる。WTRU102a、102b、102c、102dのいずれも、交換可能に、UEと呼ばれることがある。
【0009】
通信システム100は、基地局114aおよび/または基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、CN106/115、インターネット110、および/または他のネットワーク112など、1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとるように構成された任意のタイプのデバイスであることができる。例として、基地局114a、114bは、基地送受信機局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、gNB、NRノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線ルータなどであることができる。基地局114a、114bは、各々が、単一の要素として描かれているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
【0010】
基地局114aは、RAN104/113の一部であることができ、RAN104/113は、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示されず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示されず)と呼ばれることがある、1つまたは複数のキャリア周波数上において、無線信号を送信および/または受信するように構成することができる。これらの周波数は、免許要スペクトル、免許不要スペクトル、または免許要スペクトルと免許不要スペクトルとの組み合わせの中にあることができる。セルは、相対的に一定であることができる、または時間とともに変化することができる特定の地理的エリアに、無線サービス用のカバレージを提供することができる。セルは、さらに、セルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態においては、基地局114aは、送受信機を3つ、すなわち、セルの各セクタに対して1つずつ含むことができる。実施形態においては、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を利用することができ、セルの各セクタに対して複数の送受信機を利用することができる。例えば、所望の空間方向において信号を送信および/または受信するために、ビームフォーミングを使用することができる。
【0011】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116上において、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波(RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であることができる。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して、確立することができる。
【0012】
より具体的には、上で言及されたように、通信システム100は、多元接続システムであることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC-FDMAなど、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を利用することができる。例えば、RAN104/113内の基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用して、エアインターフェース115/116/117を確立することができる、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)、および/または高速アップリンク(UL)パケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0013】
実施形態においては、基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)、および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)、および/またはLTEアドバンストプロ(LTE-A Pro)を使用して、エアインターフェース116を確立することができる、進化型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実施することができる。
【0014】
実施形態においては、基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、ニューラジオ(NR)を使用して、エアインターフェース116を確立することができる、NR無線アクセスなどの無線技術を実施することができる。
【0015】
実施形態においては、基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実施することができる。例えば、基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(DC)原理を使用して、LTE無線アクセスと、NR無線アクセスとを一緒に実施することができる。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの無線アクセス技術、ならびに/または複数のタイプの基地局(例えば、eNBおよびgNB)に/から送信される送信によって特徴付けることができる。
【0016】
他の実施形態においては、基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、ワイヤレスフィデリティ(WiFi))、IEEE802.16(すなわち、マイクロ波アクセス用世界的相互運用性(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM)、GSMエボリューション用高速データレート(EDGE)、およびGSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施できる。
【0017】
図1Aにおける基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントであることができ、事業所、自宅、乗物、キャンパス、産業用施設、(例えば、ドローンによって使用される)エアコリド、および車道など、局所化されたエリアにおける無線接続性を容易にするために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態においては、基地局114bと、WTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。実施形態においては、基地局114bと、WTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。また別の実施形態においては、基地局114bと、WTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有することができる。したがって、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスする必要がないことがある。
【0018】
RAN104/113は、CN106/115と通信することができ、CN106/115は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスを、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークであることができる。データは、異なるスループット要件、遅延要件、エラー耐性要件、信頼性要件、データスループット要件、およびモビリティ要件など、様々なサービス品質(QoS)要件を有することができる。CN106/115は、呼制御、ビリングサービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド発呼、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証など、高レベルセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN104/113および/またはCN106/115は、RAN104/113と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的通信を行うことができることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用していることがあるRAN104/113に接続されていることに加えて、CN106/115は、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、またはWiFi無線技術を利用する別のRAN(図示されず)とも通信することができる。
【0019】
CN106/115は、WTRU102a、102b、102c、102dが、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割も果たすことができる。PSTN108は、基本電話サービスを提供する、回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内の伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、および/またはインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの地球規模のシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される、有線および/または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRATまたは異なるRATを利用することができる1つまたは複数のRANに接続された、別のCNを含むことができる。
【0020】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができる(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンク上において、異なる無線ネットワークと通信するための、複数の送受信機を含むことができる)。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を利用することができる基地局114aと通信するように、またIEEE802無線技術を利用することができる基地局114bと通信するように構成することができる。
【0021】
図1Bは、例示的なWTRU102を示すシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、送受信機120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および/または他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含むことができることが理解されよう。
【0022】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、および状態機械などであることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境において動作することを可能にする他の任意の機能性を実行することができる。プロセッサ118は、送受信機120に結合することができ、送受信機120は、送信/受信要素122に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118と送受信機120を別個の構成要素として描いているが、プロセッサ118と送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合することができることが理解されよう。
【0023】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116上において、基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成することができる。例えば、一実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであることができる。実施形態においては、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器であることができる。また別の実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号および光信号の両方を送信および/または受信するように構成することができる。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成することができることが理解されよう。
【0024】
図1Bにおいては、送信/受信要素122は、単一の要素として描かれているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態においては、WTRU102は、エアインターフェース116上において無線信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0025】
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成することができる。上で言及されたように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えば、NRおよびIEEE802.11など、複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数の送受信機を含むことができる。
【0026】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合することができ、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、およびセキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態においては、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示されず)上などに配置された、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。
【0027】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他の構成要素に電力を分配するように、および/またはそれらへの電力を制御するように構成することができる。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスであることができる。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケル-カドミウム(NiCd)、ニッケル-亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウム-イオン(Li-ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含むことができる。
【0028】
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合することができ、GPSチップセット136は、WTRU102の現在ロケーションに関するロケーション情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはそれの代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116上においてロケーション情報を受信することができ、および/または2つ以上の近くの基地局から受信している信号のタイミングに基づいて、自らのロケーションを決定することができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切なロケーション決定方法を用いて、ロケーション情報を獲得することができることが理解されよう。
【0029】
プロセッサ118は、さらに他の周辺機器138に結合することができ、他の周辺機器138は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続性を提供する、1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星送受信機、(写真および/またはビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実および/または拡張現実(VR/AR)デバイス、ならびにアクティビティトラッカなどを含むことができる。周辺機器138は、1つまたは複数のセンサを含むことができ、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、気圧計、ジェスチャセンサ、バイオメトリックセンサ、および/または湿度センサのうちの1つまたは複数であることができる。
【0030】
WTRU102は、(例えば、(例えば、送信用の)ULと(例えば、受信用の)ダウンリンク(DL)の両方のための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつかまたはすべての送信および受信が、並列および/または同時であることができる、全二重無線を含むことができる。全二重無線は、ハードウェア(例えば、チョーク)を介して、またはプロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示されず)もしくはプロセッサ118)を介する信号処理を介して、自己干渉を低減させ、および/または実質的に除去するために、干渉管理ユニット139を含むことができる。実施形態においては、WTRU102は、(例えば、(例えば、送信用の)ULまたは(例えば、受信用の)DLのどちらかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつかまたはすべての送信および受信のための、半二重無線を含むことができる。
【0031】
図1Cは、実施形態に従った、RAN104およびCN106を示すシステム図である。上で言及されたように、RAN104は、E-UTRA無線技術を利用して、エアインターフェース116上において、WTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104は、CN106とも通信することができる。
【0032】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含むことができることが理解されよう。eノードB160a、160b、160cは、各々が、エアインターフェース116上においてWTRU102a、102b、102cと通信するための、1つまたは複数の送受信機を含むことができる。一実施形態においては、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、および/またはWTRU102aから無線信号を受信することができる。
【0033】
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示されず)と関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ならびにULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成することができる。図1Cに示されるように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェース上において、互いに通信することができる。
【0034】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(MME)162と、サービングゲートウェイ(SGW)164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(またはPGW)166とを含むことができる。上記の要素の各々は、CN106の部分として描かれているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータとは異なるエンティティによって所有および/または運営することができることが理解されよう。
【0035】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB160a、160b、160cの各々に接続することができ、制御ノードとしての役割を果たすことができる。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、およびWTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担うことができる。MME162は、RAN104と、GSMおよび/またはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示されず)との間における交換のためのコントロールプレーン機能を提供することができる。
【0036】
SGW164は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB160a、160b、160cの各々に接続することができる。SGW164は、一般に、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/からルーティングおよび転送することができる。SGW164は、eノードB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能なときにページングをトリガすること、ならびにWTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなど、他の機能を実行することができる。
【0037】
SGW164は、PGW166に接続することができ、PGW166は、インターネット110など、パケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0038】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、CN106は、PSTN108など、回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の固定電話回線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそれと通信することができる。加えて、CN106は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線および/または無線ネットワークを含むことができる。
【0039】
図1A図1Dにおいては、WTRUは、無線端末として説明されるが、ある代表的な実施形態においては、そのような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的または永続的に)使用することができることが企図されている。
【0040】
代表的な実施形態においては、他のネットワーク112は、WLANであることができる。
【0041】
インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)モードにあるWLANは、BSSのためのアクセスポイント(AP)と、APと関連付けられた1つまたは複数の局(STA)とを有することができる。APは、トラフィックをBSS内および/またはBSS外に搬送する、ディストリビューションシステム(DS)または別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセスまたはインターフェースを有することができる。BSS外部から発信されたSTAへのトラフィックは、APを通って到着することができ、STAに配送することができる。STAからBSS外部の送信先に発信されたトラフィックは、それぞれの送信先に配送するために、APに送信することができる。BSS内のSTA間のトラフィックは、APを通って送信することができ、例えば、送信元STAは、トラフィックをAPに送信することができ、APは、トラフィックを送信先STAに配送することができる。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックと見なすことができ、および/またはピアツーピアトラフィックと呼ばれることがある。ピアツーピアトラフィックは、直接リンクセットアップ(DLS)を用いて、送信元STAと送信先STAとの間で(例えば、直接的に)送信することができる。ある代表的な実施形態においては、DLSは、802.11e DLSまたは802.11zトンネルDLS(TDLS)を使用することができる。独立BSS(IBSS)モードを使用するWLANは、APを有さないことがあり、IBSS内の、またはIBSSを使用するSTA(例えば、STAのすべて)は、互いに直接的に通信することができる。IBSSモードの通信は、本明細書においては、ときに「アドホック」モードの通信と呼ばれることがある。
【0042】
802.11acインフラストラクチャモードの動作または類似したモードの動作を使用するとき、APは、プライマリチャネルなどの固定されたチャネル上において、ビーコンを送信することができる。プライマリチャネルは、固定された幅(例えば、20MHz幅帯域幅)、またはシグナリングを介して動的に設定された幅であることができる。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであることができ、APとの接続を確立するために、STAによって使用することができる。ある代表的な実施形態においては、例えば802.11システムにおいては、キャリアセンス多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)を実施できる。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、あらゆるSTA)は、プライマリチャネルをセンスすることができる。プライマリチャネルが、センス/検出され、および/または特定のSTAによってビジーであると決定された場合、特定のSTAは、バックオフすることができる。与えられたBSS内においては、任意の与えられた時間に、1つのSTA(例えば、ただ1つの局)が、送信することができる。
【0043】
高スループット(HT)STAは、例えば、プライマリ20MHzチャネルを隣接または非隣接20MHzチャネルと組み合わせて、40MHz幅のチャネルを形成することを介して、通信のために40MHz幅チャネルを使用することができる。
【0044】
超高スループット(VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、および/または160MHz幅チャネルをサポートすることができる。40MHzおよび/または80MHzチャネルは、連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって形成することができる。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって形成することができ、または2つの非連続な80MHzチャネルを組み合わせることによって形成することができ、これは、80+80構成と呼ばれることがある。80+80構成の場合、データは、チャネルエンコーディングの後、データを2つのストリームに分割することができるセグメントパーサを通過することができる。各ストリームに対して別々に、逆高速フーリエ変換(IFFT)処理、および時間領域処理を行うことができる。ストリームは、2つの80MHzチャネル上にマッピングすることができ、データは、送信STAによって送信することができる。受信STAの受信機においては、80+80構成のための上で説明された動作を逆転することができ、組み合わされたデータは、媒体アクセス制御(MAC)に送信することができる。
【0045】
1GHz未満モードの動作は、802.11afおよび802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅およびキャリアは、802.11nおよび802.11acにおいて使用されるそれらと比べて、802.11afおよび802.11ahにおいては低減させられる。802.11afは、TVホワイトスペース(TVWS)スペクトルにおいて、5MHz、10MHz、および20MHz帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz帯域幅をサポートする。代表的な実施形態に従うと、802.11ahは、マクロカバレージエリアにおけるMTCデバイスなど、メータタイプ制御/マシンタイプコミュニケーションをサポートすることができる。MTCデバイスは、一定の機能を、例えば、一定の帯域幅および/または限られた帯域幅のサポート(例えば、それらのサポートだけ)を含む限られた機能を有することができる。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命を有するバッテリを含むことができる。
【0046】
802.11n、802.11ac、802.11af、および802.11ahなど、複数のチャネルおよびチャネル帯域幅をサポートすることができる、WLANシステムは、プライマリチャネルとして指定することができるチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSS内のすべてのSTAによってサポートされる最大の共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有することができる。プライマリチャネルの帯域幅は、BSS内において動作するすべてのSTAの中の、最小帯域幅動作モードをサポートするSTAによって設定および/または制限することができる。802.11ahの例においては、BSS内のAPおよび他のSTAが、2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、および/または他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それだけをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)のために、プライマリチャネルは、1MHz幅であることがある。キャリアセンシングおよび/またはネットワークアロケーションベクトル(NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存することができる。例えば、(1MHz動作モードだけをサポートする)STAが、APに送信しているせいで、プライマリチャネルが、ビジーである場合、周波数バンドの大部分が、アイドルのままであり、利用可能であることがあるとしても、利用可能な周波数バンド全体が、ビジーと見なされることがある。
【0047】
米国においては、802.11ahによって使用することができる利用可能な周波数バンドは、902MHzから928MHzである。韓国においては、利用可能な周波数バンドは、917.5MHzから923.5MHzである。日本においては、利用可能な周波数バンドは、916.5MHzから927.5MHzである。802.11ahのために利用可能な合計帯域幅は、国の規則に応じて、6MHzから26MHzである。
【0048】
図1Dは、実施形態に従った、RAN113およびCN115を示すシステム図である。上で言及されたように、RAN113は、NR無線技術を利用して、エアインターフェース116上において、WTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN113は、CN115とも通信することができる。
【0049】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含むことができるが、RAN113は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のgNBを含むことができることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは、各々が、エアインターフェース116上においてWTRU102a、102b、102cと通信するための、1つまたは複数の送受信機を含むことができる。一実施形態においては、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実施することができる。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信し、および/またはgNB180a、180b、180cから信号を受信することができる。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、および/またはWTRU102aから無線信号を受信することができる。実施形態においては、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実施することができる。例えば、gNB180aは、WTRU102aに複数のコンポーネントキャリアを送信することができる(図示されず)。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、免許不要スペクトル上にあることができるが、残りのコンポーネントキャリアは、免許要スペクトル上にあることができる。実施形態においては、gNB180a、180b、180cは、多地点協調(CoMP)技術を実施することができる。例えば、WTRU102aは、gNB180aとgNB180b(および/またはgNB180c)から調整された送信を受信することができる。
【0050】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなヌメロロジ(numerology)と関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。例えば、OFDMシンボル間隔、および/またはOFDMサブキャリア間隔は、異なる送信、異なるセル、および/または無線送信スペクトルの異なる部分ごとに様々であることができる。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含む、および/または様々な長さの絶対時間だけ持続する)様々なまたはスケーラブルな長さのサブフレームまたは送信時間間隔(TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。
【0051】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成および/または非スタンドアロン構成で、WTRU102a、102b、102cと通信するように構成することができる。スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、(例えば、eノードB160a、160b、160cなどの)他のRANにアクセスすることもなしに、gNB180a、180b、180cと通信することができる。スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数を、モビリティアンカポイントとして利用することができる。スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、免許不要バンド内において信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。非スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、eノードB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し/別のRANにも接続しながら、gNB180a、180b、180cと通信し/gNB180a、180b、180cに接続することができる。例えば、WTRU102a、102b、102cは、DC原理を実施して、1つまたは複数のgNB180a、180b、180c、および1つまたは複数のeノードB160a、160b、160cと実質的に同時に通信することができる。非スタンドアロン構成においては、eノードB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのためのモビリティアンカとしての役割を果たすことができ、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cにサービスするための追加のカバレージおよび/またはスループットを提供することができる。
【0052】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示されず)と関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーンデータのユーザプレーン機能(UPF)184a、184bへのルーティング、ならびにコントロールプレーン情報のアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)182a、182bへのルーティングなどを処理するように構成することができる。図1Dに示されるように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェース上において、互いに通信することができる。
【0053】
図1Dに示されるCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182bと、少なくとも1つのUPF184a、184bと、少なくとも1つのセッション管理機能(SMF)183a、183bと、おそらくは、データネットワーク(DN)185a、185bとを含むことができる。上記の要素の各々は、CN115の部分として描かれているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータとは異なるエンティティによって所有および/または運営することができることが理解されよう。
【0054】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続することができ、制御ノードとしての役割を果たすことができる。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ネットワークスライシングのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるPDUセッションの処理)、特定のSMF183a、183bを選択すること、レジストレーションエリアの管理、NASシグナリングの終了、およびモビリティ管理などを担うことができる。ネットワークスライシングは、WTRU102a、102b、102cによって利用されるサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cに対するCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用することができる。例えば、超高信頼低遅延(URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量モバイルブロードバンド(eMBB)アクセスに依存するサービス、および/またはマシンタイプコミュニケーション(MTC)アクセスのためのサービスなど、異なる使用事例のために、異なるネットワークスライスを確立することができる。AMF182a、182bは、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、および/またはWiFiのような非3GPPアクセス技術など、他の無線技術を利用する他のRAN(図示されず)との間の交換のためのコントロールプレーン機能を提供することができる。
【0055】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN115内のAMF182a、182bに接続することができる。SMF183a、183bは、N4インターフェースを介して、CN115内のUPF184a、184bに接続することもできる。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択および制御し、UPF184a、184bを通したトラフィックのルーティングを構成することができる。SMF183a、183bは、UE IPアドレスの管理および割り当てを行うこと、PDUセッションを管理すること、ポリシ実施およびQoSを制御すること、ならびにDLデータ通知を提供することなど、他の機能を実行することができる。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、およびイーサネットベースなどであることができる。
【0056】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続することができ、それらは、インターネット110など、パケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。UPF184a、184bは、パケットをルーティングおよび転送すること、ユーザプレーンポリシを実施すること、マルチホーミングPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、DLパケットをバッファすること、ならびにモビリティアンカリングを提供することなど、他の機能を実行することができる。
【0057】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそれと通信することができる。加えて、CN115は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線および/または無線ネットワークを含むことができる。一実施形態においては、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、およびUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通して、ローカルデータネットワーク(DN)185a、185bに接続することができる。
【0058】
図1A図1D、および図1A図1Dについての対応する説明に鑑みて、WTRU102a~d、基地局114a~b、eノードB160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、および/または本明細書において説明される他の任意のデバイスのうちの1つまたは複数に関する、本明細書において説明される機能の1つもしくは複数またはすべては、1つまたは複数のエミュレーションデバイス(図示されず)によって実行することができる。エミュレーションデバイスは、本明細書において説明される機能の1つもしくは複数またはすべてをエミュレートするように構成された、1つまたは複数のデバイスであることができる。例えば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスをテストするために、ならびに/またはネットワークおよび/もしくはWTRU機能をシミュレートするために、使用することができる。
【0059】
エミュレーションデバイスは、実験室環境において、および/またはオペレータネットワーク環境において、他のデバイスの1つまたは複数のテストを実施するように設計することができる。例えば、1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスをテストするために、有線および/または無線通信ネットワークの一部として、完全または部分的に実施および/または配備されながら、1つもしくは複数またはすべての機能を実行することができる。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として、一時的に実施/配備されながら、1つもしくは複数またはすべての機能を実行することができる。エミュレーションデバイスは、テストの目的で、別のデバイスに直接的に結合することができ、および/またはオーバザエア無線通信を使用して、テストを実行することができる。
【0060】
1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として実施/配備されずに、すべての機能を含む、1つまたは複数の機能を実行することができる。例えば、エミュレーションデバイスは、1つまたは複数の構成要素のテストを実施するために、テスト実験室、ならびに/または配備されていない(例えば、テスト)有線および/もしくは無線通信ネットワークにおける、テストシナリオにおいて利用することができる。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、テスト機器であることができる。データを送信および/または受信するために、直接RF結合、および/または(例えば、1つもしくは複数のアンテナを含むことができる)RF回路を介した無線通信を、エミュレーションデバイスによって使用することができる。
【0061】
第5世代(5G)通信システムにおいては、柔軟なニューラジオ(NR)エアインターフェースを使用することができる。5GシステムのためのNRエアインターフェースは、改善されたブロードバンド性能(IBB)、産業用制御および通信(ICC)、車車間/路車間(V2X)アプリケーションなどの自動車用アプリケーション、ならびに大規模マシンタイプコミュニケーション(mMTC)などの使用事例を可能にすることができる。そのような使用事例は、5Gインターフェースにおける仕様に置き換えることができる。例えば、そのような使用事例をサポートするために、5Gインターフェースは、低遅延通信(LLC)を含む、超低送信遅延をサポートすることができる。別の例においては、エアインターフェース遅延は、1msラウンドトリップ時間(RTT)ほどの低さであることができ、100μsから250μsの間の持続時間を有する送信時間間隔(TTI)をサポートすることができる。超低アクセス遅延(例えば、システムアクセス開始から最初のユーザプレーンデータユニットの送信が完了するまでの時間)に対するサポートは、5Gシステムにおいて(例えば、ICCおよびV2Xにおいて)関心事であることができる。超低アクセス遅延の例は、10msのエンドツーエンド(e2e)遅延である。別の例においては、5Gインターフェースは、LTEシステムを用いた場合に可能なものを超える、99.999%の送信成功およびサービス利用可能性に近いような、改善された送信信頼性を提供することによって、超高信頼性送信などの超高信頼性通信(URC)をサポートすることができる。別の検討事項は、0~500km/hの範囲内のスピードのモビリティに対するサポートであることができる。ICCおよびV2Xなどのいくつかの使用事例は、10e-6未満のパケットロス率(PLR)を必要とすることがある。
【0062】
別の例においては、5Gインターフェースは、狭帯域動作を含む、MTC動作をサポートすることができる。そのような例においては、NRエアインターフェースは、(例えば、200KHz未満を使用する)狭帯域動作、延長されたバッテリ寿命(例えば、最大で15年の自律性)を効率的にサポートし、および/または少量で頻繁でないデータ送信(例えば、数秒から数時間のアクセス遅延を伴う1~100kbpsの範囲内の低データレート)のために、最小の通信オーバヘッドを有することができる。
【0063】
別の例においては、5Gインターフェースは、LTEおよびIEEE802.11におけるのと同様に、データ送信のための基本信号フォーマットとして、OFDMを使用することができ、OFDMは、スペクトルを複数の並列直交サブバンドに効率的に分割する。OFDMにおいては、各サブキャリアは、時間領域において、長方形窓を使用して整形することができ、周波数領域において、正弦形状のサブキャリアをもたらす。したがって、OFDMAは、信号間の直交性を維持するために、またキャリア間干渉を最小化するために、完全な周波数同期、およびサイクリックプレフィックスの持続時間内におけるULタイミング整合の厳しい管理を必要とすることがある。そのような厳しい同期は、WTRUが同時に複数のアクセスポイントに接続されるシステムにおいては、あまり適していないことがある。特に、WTRUの送信のために、断片化されたスペクトルのアグリゲーションが存在するとき、隣接バンドに対するスペクトル放射要件に準拠するために、追加的な電力低減が、UL送信に適用されることがある。
【0064】
サイクリックプレフィックス(CP)に依存する従来のOFDM(CP-OFDM)の短所のいくつかは、特に、アグリゲーションを必要としないことができる大量の連続スペクトルを使用するとき、より厳格な無線フロントエンド(RF)要件によって対処することができる。CPベースのOFDM送信方式は、レガシシステムのそれと類似した、例えば、パイロット信号密度およびロケーションの変更を伴う、5Gのためのダウンリンク(DL)物理レイヤももたらすことができる。したがって、従来のOFDMは、少なくともDL送信方式については、5Gシステムのための可能な候補であり続けるが、提案される5gFLEX設計は、OFDM以外の波形候補を検討することができる。5gFLEX無線アクセス設計は、非常に高い程度のスペクトル柔軟性によって特徴付けることができ、それが、異なる複信構成を含む、異なる特性を有する異なる周波数バンドにおける配備、ならびに同じまたは異なるバンドにおける連続および不連続スペクトル割り当てを含む、異なるサイズおよび/または可変サイズの利用可能なスペクトルを可能にする。それは、複数のTTI長に対するサポート、および非同期送信に対するサポートを含む、可変タイミング態様もサポートすることができる。
【0065】
別の例においては、5Gインターフェースは、時分割複信(TDD)方式、および周波数分割複信(FDD)方式をサポートすることができる。FDD動作については、スペクトルアグリゲーションを使用して、補足的なDL動作をサポートすることができる。FDD動作は、全二重FDD動作および半二重FDD動作の両方をサポートすることができる。TDD動作については、DL/UL割り当ては、動的であることができ、それは、固定されたDL/ULフレーム構成に基づかないことができ、むしろDLまたはUL送信間隔の長さは、送信機会ごとに設定することができる。
【0066】
5G通信システムにおいては、ビームフォーミングを使用することもできる。例えば、ビームフォーミングを使用して、より高い周波数(例えば、6GHzよりも大きい周波数)において増加する経路損失を補償することができる。多数のアンテナ要素を使用して、より高いビームフォーミング利得を達成することができる。アナログおよび/またはハイブリッドビームフォーミングを使用して、実施コストを低減させる(すなわち、RFチェーンの数を低減させる)ことができる。アナログ/ハイブリッドビームは、時間において多重化することができる。例えば、ビームフォーミングを、同期チャネル、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、および/または任意の制御チャネルに適用して、セルワイドなカバレージを提供することができる。本明細書においては、時間および/または周波数および/または空間において多重化された、ビームフォーミングされたチャネルの送信/受信を指して、「ビームスイープ」という用語を使用することがある。
【0067】
本明細書においては、本明細書において説明される目的のうちの1つまたは複数のために、WTRUによって受信および/または送信することができる、任意の信号、プリアンブル、および/またはシステムシグネチャを指して、「基準信号」という用語を使用することがある。例においては、DLおよび/またはULにおけるビーム管理のために、異なる基準信号を定義することができる。例えば、DLビーム管理は、以下の基準信号、すなわち、チャネル状態情報(CSI)基準信号(CSI-RS)、復調基準信号(DMRS)、および/または同期信号のうちのいずれかを使用することができるが、それらを使用することに限定されない。別の例においては、ULビーム管理は、以下の基準信号、すなわち、サウンディング基準信号(SRS)、DMRS、および/またはランダムアクセスチャネル(RACH)のうちのいずれかを使用することができるが、それらを使用することに限定されない。
【0068】
LTEアドバンストプロおよびニューラジオ(NR)のさらなる進化版など、次世代エアインターフェースは、低オーバヘッド低データレートの電力効率の良いサービス(例えば、mMTC)、超高信頼低遅延サービス(URLLC)、および高データレートモバイルブロードバンドサービス(eMBB)など、様々なサービス要件を有する広範な使用事例をサポートすることができる。この広範な使用は、低電力低帯域幅WTRU、非常に広い帯域幅(例えば、80MHz)が可能なWTRU、および/または(例えば、6GHzよりも大きい)高周波数をサポートすることが可能なWTRUなど、WTRU能力の多様な選択を用いて実施することができる。さらに、(例えば、静止/一定速度から高速列車までの範囲内の)様々なモビリティシナリオの下で、様々なWTRU能力をサポートすることができる。これらの可能性に基づいて、5Gシステムは、多様な配備シナリオに適合するのに十分な柔軟性を有するアーキテクチャを使用することができる。柔軟な5Gシステムアーキテクチャによってサポートすることができる配備シナリオの例は、以下の配備シナリオ、すなわち、異なるエアインターフェースからの支援を有するスタンドアロン、非スタンドアロンシナリオ、理想的なバックホール上における集中化、仮想化、分散シナリオ、および/または非理想的なバックホール上における分散シナリオを含むことができるが、それらを含むことに限定されない。
【0069】
遅延クリティカルなサービスをサポートするために、NRエアインターフェースなど、次世代エアインターフェースの目標は、モビリティイベント中の中断時間(すなわち、モビリティ中断時間)を最小化することであることができる。中断時間は、WTRUがいずれの基地局ともユーザプレーンパケットを交換することができない時間持続として、定義することができる。モビリティ中断時間は、数10ミリ秒のオーダであっても、遅延クリティカルなURLLCサービス(例えば、タッチインターネット、産業オートメーション、遠隔手術、拡張現実)については、許容可能または実現可能でないことがある。そのような遅延クリティカルなサービスは、NRシステムについての中断時間において、0msに近いことができる目標遅延要件の可能性に通じている。サービス中断は、特に、高スループット(HT)サービスについて、TCP性能に対する影響を有することもある。例えば、より大きい中断時間を、TCPは、輻輳と見ることがあり、それは、その後、輻輳に対処するために、データレートを低減させる。したがって、本明細書において開示されるシステムおよび方法は、モビリティ中断を低減させ、モビリティ中断問題に関連する他の態様に対処することができる。
【0070】
遅延クリティカルなサービスのケースにおいて、次世代エアインターフェースの別の目標は、遅延クリティカルなサービスのモビリティ(または他の)イベント中に、遅延クリティカルなサービスの最大遅延要件を超えないように、ネットワークにおけるユーザプレーンデータ転送を扱うことであることができる。例えば、遅延クリティカルなサービスは、1msを超えないオーバザエア遅延要件を有することを期待されることがある。しかしながら、ファイバアクセスに基づいた非理想的なインターフェースについては、転送遅延は、2ms~5msの範囲内にあること、またはより大きいことがあり、その場合、転送が実行されるとき、それが、パケット遅延バジェットに加算される。本明細書において開示されるシステムおよび方法は、遅延クリティカルなサービスのためのデータ転送の必要性を回避し、したがって、遅延要件を満たすことができる。
【0071】
モビリティイベントの回数がより頻繁であることができる、ネットワーク要素の稠密配備を含むシナリオにおいては、中断時間が、増加することがあり、バックホール上における転送のせいで、追加的な遅延が、発生することがあり、サービス品質(QoS)が、悪影響を受けることがある。したがって、本明細書において開示されるシステムおよび方法は、モビリティイベントに起因する中断を最小化および/または回避して、これらの課題のいくつかを軽減することができる。
【0072】
本明細書の開示に従えば、システムおよび方法は、ソースセルとターゲットセルとの間で動いているWTRUの段階的再構成(Phased reconfiguration)を提供する。WTRUが、ソースセル向けの機能の第1のセットを実行している間に、WTRUは、段階的再構成を実行するように構成することができ、それによって、WTRUは、サービングセル向けの機能の第3のセットを実行しながら、ターゲットセル向けの機能の第2のセットをトリガすることができ、WTRUは、事前構成されたトリガに基づいて、サービングセル向けの機能の第3のセットのうちの1つまたは複数を実行することを停止することができる。
【0073】
本明細書の開示に従えば、WTRUは、ソースセル向けの機能の第1のセットを実行しながら、段階的再構成を実行するように構成することができ、WTRUは、事前構成されたトリガ条件の第1のセット(例えば、「段階的導入phase-in」トリガ)に基づいて、ターゲットセル向けの機能の第2のセットをトリガすることができ、WTRUは、事前構成されたトリガ条件の第2のセット(例えば、「段階的中止phase-out」トリガ)に基づいて、サービングセル向けの機能の第1のセットのうちの1つまたは複数の機能を実行することを停止することができる。
【0074】
次世代無線アクセスネットワーク(例えば5Gネットワーク)においては、異なるタイプのバックホールソリューションを使用することができる。理想的なバックホールは、非常に高いスループットおよび非常に低い遅延など、きわめて望ましい特質を有するが、それは、性能対コストのトレードオフの観点から、実用的でないことがある。この理由のため、非理想的なバックホールが、広く配備されることがある。非理想的なバックホールの特性の例が、表1に示されている。
【0075】
【表1】
【0076】
例においては、WTRUが、ターゲットセルとのUuエアインターフェースを確立している間、WTRUは、トリガが発生するまで、ソースセルとの最小Uuエアインターフェースを維持することができる。例えば、WTRUは、第2のターゲットキャリアを使用して(ターゲットセルにおいて)接続の確立を開始しながら、WTRUは、(ソースセルにおいて)第1のソースキャリアを用いて接続性を維持するように構成することができる。このWTRUの段階的再構成挙動は、WTRUが、第1のキャリアをソースセル内に含むソース構成から、第2のキャリアをターゲットセル内に含むターゲット構成への再構成を、それが実行すべきであると決定した後に、発生することができる。WTRUは、例えば、以前に受信した接続構成命令を使用することによって、またはモビリティ制御情報を用いて再構成の開始をトリガするネットワークからの(例えば、gNBからの)制御シグナリングの受信時に、再構成の必要性を自律的に決定することができる。WTRUの段階的再構成挙動は、ソースセルからターゲットセルへのモビリティイベントなどにおいて、再構成が第1のキャリアのための構成を含まないときに、発生することができる。例示的なケースにおいては、異なるキャリアと関連付けられたリソースの同時使用は、時分割方式で、または周波数分割方式で、実行することができる。
【0077】
WTRUの段階的再構成挙動の一部として、WTRUは、ソースセルに対するそれの動作を段階的に中止することができる。WTRUは、第2の(ターゲット)キャリア(すなわち、ターゲットセル)のリソースを使用する送信を開始しながら、それは、第1の(ソース)キャリア(すなわち、ソースセル)のリソースを使用する送信を続行することができる。WTRUは、段階的手法を使用して、第1のキャリアのリソースを使用して動作することができ、段階的手法によって、以前はソースキャリアに適用可能であったいくつかの機能を停止することができ、一方、他の機能は、WTRUが、トリガ(多くの可能なトリガが存在することができる)から、それがそれの構成から第1のキャリアを完全に除去すべきであることを決定するまで、変更または続行することができる。
【0078】
WTRUの段階的再構成挙動の一部として、WTRUは、ターゲットセルに対するそれの動作を段階的に導入することができる。WTRUは、第1の(ソース)キャリア(すなわち、ソースセル)のリソースを使用する送信においてアクティブであり続けながら、WTRUは、第2の(ターゲット)キャリア(すなわち、ターゲットセル)のリソースを使用する送信を開始することができる。WTRUは、段階的手法を使用して、第2のキャリアのリソースを使用して動作することができ、段階的手法よって、いくつかの機能(例えば、以前はソースキャリアに適用可能であったが、そのソースキャリアに対して停止することができた機能)は、最初に開始することができ、一方、他の機能は、後で開始することができる。例えば、WTRUは、それがそれの構成から第1のキャリアを完全に除去すべきであることを示すトリガ(多くの可能なトリガが存在することができる)から、そのような他の機能を第2のキャリアに対して開始することを決定することができる。
【0079】
非段階的再構成においては、WTRUが、構成を受信すると直ちに、WTRUは、再構成を適用/実行することができる。段階的再構成においては、WTRUは、ソースセル向けのトリガ条件の第1のセットに基づいて、再構成の第1のセットを適用することができ、ターゲットセル向けのトリガ条件の第2のセットに基づいて、再構成の第2のセットを適用することができる。
【0080】
図2は、ソースセル/gNB201からターゲットセル/gNB202へのWTRU204のための例示的な段階的再構成手順200のシグナリング図である。例示的な段階的再構成手順200は、並列して、部分的または全体的に発生すること、または発生しないことができる、以下のステージ、すなわち、段階的再構成前ステージ230、ターゲットセル段階的導入ステージ232、およびソースセル段階的中止ステージ234を含むことができる。段階的再構成に先立つ230において、WTRU204は、ソースセル/gNB201とともに、CONNECTED状態206にあることができ、制御信号208をgNB201から受信することができる。制御信号(メッセージ)208は、段階的導入トリガおよび/または段階的中止トリガを含む、段階的再構成を示すことができる。例においては、示されていないが、WTRU204は、制御信号208を受信せずに、段階的再構成を自律的に開始することができる。CONNECTED状態206にある間に、WTRUは、データおよび/もしくは制御情報(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)/物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)210)を、gNB201から受信することができ、ならびに/またはデータおよび/もしくは制御情報(例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)/物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)212)を、gNB201に送信することができる。
【0081】
214において、WTRU204は、受信した段階的再構成制御メッセージ208によって示されるような、1つまたは複数の段階的導入トリガおよび/または段階的中止トリガを監視し始めることができる。WTRU204が、ソースセル201とターゲットセル202からの送信を同時に受信および処理することができるとき、WTRU204は、実現可能性通知(feasibility notification)216を送信することができる。実現可能性通知216の目的は、段階的再構成手順200の開始のタイミングについて、およびネットワークにおいてデータ転送をどのように実行すべきかの決定について、ネットワークを支援することであることができる。ソースgNB201は、WTRU204を対象とした情報の、ターゲットgNB202へのデータ転送218を実行することができる。段階的再構成が、開始されたとき、WTRU204は、ソースセル201において、不連続受信(DRX)に入るように構成することができる。データギャップのアクティブ化220とは、WTRUが、(データ送信のための測定ギャップなど)事前構成された時分割多重(TDM)パターンを、ソースセル201および/またはターゲットセル202への時間多重送信に適用することであることができる。データギャップが、構成される場合、WTRU204が、ソースセル201上において、データギャップ期間中に連続監視を実行することができるように、WTRU204は、データギャップ220をアクティブ化することができる。WTRU204は、ターゲットgNB202とのランダムアクセス(RACH)手順222を実行して、ターゲットセル202と接続状態226になることができる。WTRU204は、ある期間の時間にわたって、gNB201とgNB202の両方に接続されていることができる。WTRU204は、再構成完了メッセージ224をgNB202に送信して、役割変更(role change)をターゲットセル202に示すことができる。
【0082】
ソースセル201に対するアクション(「アクションS」)と、ターゲットセル202に対するアクション(「アクションT」)は、並列して発生することができる。アクションSは、ソースセル201においてWTRU204が実行する機能(機能の第1のセット)(例えば、以下の表2における列「段階的再構成条件がトリガされたときのWTRU挙動」)に対応することができる。アクションTは、ターゲットセル202においてWTRU204が実行する機能(機能の第2のセット)(例えば、以下の表2における列「WTRUがターゲットセルにおいて機能を実行することができる時間/イベント」)に対応することができる。
【0083】
例においてWTRU204は、WTRU能力および/または配備の検討事項に基づいて、ソースセル201およびターゲットセル202への/からの送信および/または受信を同時に実行するように構成することができる。例えば同時動作のために、独立したRFチェーンを有するWTRU204を構成することができる。例えばWTRU204は、同時動作を可能にするために、ビームフォーミングおよび/または干渉除去を使用して、ソースセル201およびターゲットセル202向けの空間的隔離および/または干渉軽減を達成することが可能であることができる。例においては、ソースセル201とターゲットセル202との間のタイミング差が小さい配備は、同時動作に貢献することができる。
【0084】
WTRU204は、ソースセル201およびターゲットセル202との送信/受信を同時に実行することができることがある。例えばソースセル201とターゲットセル202が、同じ1つもしくは複数の周波数を使用しており、および/または干渉軽減/除去を使用しており、および/または2つの重なり合わない同時ビームを使用しているとき、同時送信/受信が、可能であることができる。そのような同時送信/受信は、WTRU204が、独立した無線フロントエンド(RF)チェーンを有する場合、異周波数ケースにおいても、可能であることができる。ソースセル段階的中止ステージ234の間に、WTRU204が、ソースセル201への送信を停止することができ、および/またはソースセル201との送信をもはや時間多重(TDM)することができないように、WTRU204は、データギャップ228を非アクティブ化することができる。例示的な段階的再構成手順200において示される要素など、段階的再構成の要素が以下でより詳細に説明される。
【0085】
上で説明されたように、WTRUは、段階的再構成を開始することができる。例においては、WTRUは、例えば、段階的導入トリガおよび/または段階的中止トリガに基づいて、段階的再構成を自律的に開始することができる。WTRUは、ターゲットセルとともに適用される構成情報、および構成をターゲットセルに対していつ適用すべきかについての関連付けられたトリガ(例えば、段階的導入トリガ)を含む、第1の再構成を受信することができる。段階的導入トリガの例は、表2における列「WTRUがターゲットセルにおいて機能を実行することができる時間/イベント」において与えられる。WTRUは、ソースセルにおいて適用される構成情報、および構成をソースセルに対していつ適用すべきかについての関連付けられたトリガ(例えば、段階的中止トリガ)を含む、第2の再構成を受信することができる。段階的中止トリガの例は、表2における列「WTRUがソースセルにおいてもはや機能を実行することができない時間/イベント」において示されている。第1および第2の再構成は、同じメッセージで、または別々のメッセージで受信することができる。別の例においては、WTRUは、DL制御シグナリングを受信し、それからWTRUが段階的再構成を開始すべきであることを決定することができる。例えば、WTRUは、ターゲットセルと関連付けられた第1の再構成を実行し、並列的または順次的に、ソースセルと関連付けられた第2の再構成を実行するように構成することができる。
【0086】
WTRUが、ソースセルとターゲットセルからの送信を同時に受信および処理することができるとき、WTRUは、実現可能性通知などの通知を送信するように構成することができる。ネットワーク向けのそのようなUL制御シグナリングの目的は、段階的再構成手順の開始のタイミングについて、およびネットワークにおいてデータ転送をどのように実行すべきかの決定について、ネットワークを支援することである。例においては、WTRUは、段階的再構成のために必要とされるすべての条件がトリガされた、または満たされたとき、実現可能性通知を送信するように構成することができる。別の例においては、WTRUは、段階的再構成のために必要とされる1つまたは複数の基準がトリガされた、または満たされたとき、実現可能性通知を送信するように構成することができる。別の例においては、WTRUは、段階的再構成のために必要な個々のイベントを、ネットワークに、例えば、ソースセルに、報告するように構成することができる。
【0087】
別の例においては、WTRUは、モビリティ制御情報(例えば、ハンドオーバコマンド)を有する再構成が受信され、段階的再構成のための1つまたは複数の条件が満たされたとき、実現可能性通知を送信するように構成することができる。例においては、WTRUは、実現可能性要求を受信したときに、実現可能性応答(例えば、実現可能性通知)をソースセルに送信することができ、実現可能性要求は、WTRUによって測定されるような1つまたは複数のイベント/基準のステータスを問い合わせることができる。例においては、WTRUは、実現可能性インジケーションを測定報告と多重化することができる。測定報告は、様々な候補セル、および関連付けられた測定結果を含むことができる。WTRUは、それが、サービングセルおよび候補セルの両方から同時に送信/受信することができるかどうかを、測定報告において示すことができる。WTRUは、各候補についての段階的再構成の実現可能性を、測定報告において示すことができる。
【0088】
以下の条件のうちの1つまたは複数が満たされたとき、WTRUは、実現可能性通知を送信し、ターゲットセルへのアクセスを開始し、および/または段階的導入トリガについての監視を開始することができる。例示的な条件に従えば、WTRUバッファステータスが、(例えば、1つまたは複数の事前構成されたデータ無線ベアラ(DRB)のための)事前定義された閾値を超える。別の例示的な条件においては、WTRU RXビームフォーミングが、ソースセルおよびターゲットセルからのDL送信間に、十分な空間的隔離を達成することができる(例えば、ソースセルからの少なくとも1つの送信、およびターゲットセルからの少なくとも1つの送信ビームと関連付けられた、信号対干渉および雑音比(SINR)が、閾値を上回った場合、WTRUは、十分な空間的隔離が達成されたと決定することができる)。別の例示的な条件においては、ソースセルとターゲットセルとの間のDLタイミング差が、閾値内(例えば、CP内)にある。別の例示的な条件においては、ソースセルの(例えば、基準信号測定と関連付けられた)品質が、事前定義された閾値を上回り、ターゲットセルの(例えば、基準信号測定と関連付けられた)品質が、事前定義された閾値を上回る。別の例示的な条件においては、ソースセルとのUL同期が、まだ有効である(すなわち、時間アライメントタイマ(TAT)が、満了していない)。別の例示的な条件においては、ソースセルの無線リンク監視(RLM)ステータスが、無線リンク障害(RLF)が発生していないこと、または無線リンク回復と関連付けられたタイマ(例えば、T310)が動作していないことを示す。
【0089】
WTRUは、空間的隔離を達成することができる、ソースセルおよびターゲットセルからの好ましい送信ビームを示すことができる。WTRUは、ソースセル向けのデータ送信と関連付けられたWTRUバッファのステータス報告(例えば、段階的再構成がトリガされたときのWTRUバッファのスナップショット)を、実現可能性通知メッセージ内に含めることができる。
【0090】
段階的再構成の間におけるWTRU機能性(functionality)および挙動の例が、表2に示されている。表2におけるWTRU挙動は、様々な段階的導入トリガおよび段階的中止トリガの機能であることができ、ソースキャリア(ソースセル)に対して適用可能な機能の第1のセット、およびターゲットキャリア(ターゲットセル)に対して適用可能な機能の第2のセットに関することができる。
【0091】
【表2-1】
【0092】
【表2-2】
【0093】
【表2-3】
【0094】
段階的再構成中におけるWTRUと関連付けられたリソースおよびWTRU挙動の例が、表3に示されている。表3に示されていない他のリソース(例えば、UL ACK/NACK、SCIリソース、PRACH、SR、PUSCH)が、段階的再構成によって影響されることがある。表3に示されるWTRU挙動は、様々なトリガの機能であることができ、ソースキャリア(ソースセル)に対して適用可能な機能の第1のセット、およびターゲットキャリア(ターゲットセル)に対して適用可能な機能の第2のセットに関することができる。
【0095】
【表3】
【0096】
以下においては、段階的再構成の開始後のソースセルにおけるWTRU挙動の例が、与えられる。例においては、段階的構成の開始後のソースセルにおけるWTRU挙動について、以下の条件、すなわち、WTRUがもはやUL時間整合していないこと(例えば、TAT満了時)、(例えば、基準信号測定に基づいた)サービング(ソース)セル品質が閾値を下回ったこと、および/またはRLFがソースセルにおいて発生していることのうちの1つまたは複数が、真であるとき、WTRUは、ソースセルにおいてULリソースを解放するように構成することができる。例においては、WTRUは、段階的再構成がアクティブであるとき、控えめのRLF閾値を用いるように構成することができる。
【0097】
例においては、以下の条件、すなわち、ソースセルにおけるULリソースが解放されたこと、ULデータ送信について、ソースセルにおけるデータ送信のために構成されたDRBと関連付けられたWTRU ULバッファが空であること、DLについて、WTRUが最後のDL PDUを受信したとき(例えば、ソースセルからの「DLの終り」パケットマーカによって示すことができるように、ソースセルがWTRUに送信すべきそれ以上のPDUを有さないとき)、ならびに/またはWTRUが他のいずれかの明示的なインジケーションをソースセルおよび/もしくはターゲットセルから受信したとき(例えば、段階的構成が解放されるべきことを示す制御メッセージをWTRUが受信したとき)のうちの1つまたは複数が、真であるとき、WTRUは、段階的再構成を解放するように(すなわち、ソースセルへの/からの送信/受信を停止するように)構成することができる。例においては、WTRUは、段階的再構成の解放時に、通知をターゲットセルに送信するように構成することができる。
【0098】
例においては、WTRUは、ソースセルと関連付けられたRLCエンティティへの新しいPDCP PDUの以降の配送を停止するように構成することができる。例においては、WTRUは、そのようなアクションを、低遅延および最小サービス中断を必要とするDRBなど、事前構成されたDRBに対してだけ実行することができる。DRBの残りについては、WTRUは、ターゲットセルとともに、PDCP/RLCエンティティを再確立することができる。WTRUは、ソースセルと関連付けられたMACエンティティをリセットしないことがある。WTRUは、ソースセルにおいて、ULグラント監視、スケジューリング要求(SR)送信、および/またはBSR送信に関連する手順を実行し続けることができる。WTRUは、WTRU送信バッファ内のデータのスナップショット(例えば、RLCセグメント、否定応答されたRLC PDU)を、ソースセルに送信しようと試みることができる。
【0099】
例においては、以下の基準、すなわち、ULデータ送信について、ソースセルにおけるデータ送信のために構成されたDRBと関連付けられたWTRU ULバッファが空であること、ソースセルにおけるULリソースが解放されたこと、パケット遅延が閾値を上回ったこと、および/もしくは再送/DL NACKの回数が閾値を上回ったこと、ならびに/またはWTRUが他のいずれかの明示的なインジケーションをソースセルおよび/もしくはターゲットセルから受信したこと(例えば、WTRUは段階的構成が解放されるべきことを示す制御メッセージを受信することができる)のうちの1つまたは複数が、満たされたとき、WTRUは、ソースセルにおいてUL送信を停止するように構成できる。
【0100】
例においては、WTRUは、ソースセル向けのDLデータ送信動作を続行するように構成することができる。以下の条件、すなわち、WTRUが、それがソースセルから送信された最後のDL PDUであることを示す特別なマーキング(例えば、ソースセルからの「DLの終り」パケットマーカ)を有するDL PDUを受信したこと、ソースセルにおけるULリソースが解放されたこと、ならびに/またはWTRUが他のいずれかの明示的なインジケーションをソースセルおよび/もしくはターゲットセルから受信したこと(例えば、WTRUは段階的構成が解放されるべきことを示す制御メッセージを受信することができる)のうちの1つまたは複数が、満たされたとき、WTRUは、ソースセルにおいてDLデータ送信に関連する動作(例えば、DLグラントについての監視、および/またはDL送信に関連するフィードバックの送信)を停止するように構成することができる。
【0101】
例においては、WTRUは、ソースセルへのCSIフィードバック送信を続行するように構成することができる。別の例においては、段階的再構成が、開始されたとき、WTRUは、ソースセルへのCSIフィードバック送信を停止するように構成することができる。WTRUは、段階的再構成がアクティブであるとき、ソースセル送信のために、控えめの変調符号化方式(MCS)を用いるように構成することができる。
【0102】
例においては、WTRUは、ソースセルにおいて非DRX状態に入るように構成することができる。データギャップが、構成される場合、WTRUは、ソースセル上において、データギャップ期間中に連続監視を実行することができる。別の例においては、WTRUは、ソースセル上において、RLM動作を実行し続けることができる。段階的再構成が、開始されるとき、WTRUは、ターゲットセル上において、RLM動作を開始することができる。WTRUは、WTRUがターゲットセルにおいてULリソースを獲得したとき、ソースセル上において、RLFを宣言しないように構成することができる。別の例においては、WTRUは、WTRUがターゲットセルにおいてULリソースを獲得するまで、ソースセルにおいて、システム情報および/またはページング受信動作を実行し続けることができる。WTRUは、ターゲットセルにおいてULリソースを獲得したとき、ターゲットセル上において、システム情報更新およびページングチャネルを監視し始めることができる。
【0103】
以下においては、段階的再構成の開始後のターゲットセルにおけるWTRU挙動の例が、与えられる。例においては、以下の条件、すなわち、競合解決がターゲットセルにおいて成功したこと、ターゲットセルの品質が閾値を上回り、事前割り当てされたグラントが(例えば、事前定義された開始サブフレームと同時に、またはその後に)有効になったこと、および/またはWTRUがターゲットセルにおいてULグラントを受信したこと(例えば、事前割り当てされたグラントが提供されない場合、WTRUは、開始サブフレームにおいて、DL上の割り当てられたセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)について監視することができる)のうちの1つまたは複数が、真であるとき、WTRUは、ターゲットセルにおけるULリソースが獲得されたと見なすことができる。例においては、WTRUが、ターゲットセルにおいてULリソースを獲得したとき、WTRUは、ソースセルへのSRB送信を停止し、ターゲットセルへのSRB送信を開始するように構成することができる。別の例においては、WTRUが、ターゲットセルにおいてULリソースを獲得したとき、WTRUは、DRBと関連付けられたデータ送信を実行するように構成することができる。WTRUが、ターゲットセルにおいてULリソースを獲得したとき、WTRUは、UL SR送信および/またはBSR送信を開始することができる。
【0104】
段階的構成中におけるレイヤ3(L3)/コントロールプレーン(CP)処理の例が、以下において説明される。例においては、WTRUは、第1のノード(例えば、マスタeNB(MeNB))向けの通信のために構成することができる。例えば、WTRUの観点からは、第1のノードは、WTRUの構成の第1のMACインスタンスのためのプライマリセル(例えば、MeNBのプライマリセル(PCell))に対応することができる。同様に、第2のノード(例えば、セカンダリeNB(SeNB)、または第1のノードと同じであることができる)は、WTRUの構成の第2のMACインスタンスのためのプライマリセル(例えば、SeNBのプライマリセル(PSCell))に対応することができる。例えば、段階的再構成中、PCellは、最初、(例えば、MeNB上の)ソースセルに対応することができ、一方、PSCellは、最初、(例えば、SeNB上の)ターゲットセルに対応することができる。段階的再構成手順の完了に成功したとき、PCell(すなわち、ソースセル)は、解放することができる。段階的再構成手順の完了に成功したとき、PCell(すなわち、新しいソースセル)になるように、PSCell(すなわち、ターゲットセル)を促すことができる。ネットワークの観点からは、gNB内モビリティのケースにおいては、第1および第2のノードは、同じノードであることができ、一方、gNB間モビリティのケースにおいては、両者は、異なるノードであることができる。いずれのケースにおいても、ソースセルおよびターゲットセルと関連付けられたノードの識別情報は、WTRUから可視であること、または可視でないことがある。本明細書において説明される例においては、ノード、セル(例えば、PCell、PSCell)、gNB、MACインスタンス、またはセルグループという用語は、交換可能に使用することができる。本明細書において説明される例においては、第1のセルは、ソースセルであることができ(第1のセルとソースセルは、交換可能に使用することができ)、第2のセルは、ターゲットセルであることができ(第2のセルとターゲットセルは、交換可能に使用することができ)、WTRUは、モビリティイベントの前、最中、または後に、アクションを実行するように構成することができる。
【0105】
シグナリング無線ベアラ(SRB)は、無線リソース制御(RRC)および/または非アクセス層(NAS)メッセージの送信のために使用される無線ベアラ(RB)として、定義することができる。例えば、以下のSRBを定義することができ、すなわち、SRB0は、(例えば、共通制御チャネル(CCCH)論理チャネルを使用する)RRCメッセージのために使用することができ、SRB1は、(ピギーバックされたNASメッセージを含むことができる)RRCメッセージのために、および(例えば、個別制御チャネル(DCCH)論理チャネルを使用する)SRB2の確立前のNASメッセージのために使用することができ、SRB2は、(例えば、DCCH論理チャネルを使用する)ログに記録された測定情報などのRRCメッセージおよびNASメッセージのために使用することができ、ならびに/またはSRB3は、セカンダリセルグループ(SCG)と関連付けられた、測定の再構成、L2/L1再構成、および無線リンク監視(RLM)パラメータ再構成のためなどの、SgNBと関連付けられたRRCメッセージを運ぶために使用することができる。SRB2は、SRB1よりも低いプライオリティを有することができ、セキュリティアクティブ化の後に、構成することができる。
【0106】
以下の例においては、WTRUは、段階的再構成中、SRB0上において送信を実行するように構成することができる。WTRUは、SRB0が常に利用可能であり、明示的な確立を必要としないことができることを仮定することができ、ならびに/またはWTRUは、SRB1およびSRB2についてと同様に、SRB0確立を扱うことができる。例においては、WTRUは、事前構成された条件時に(事前構成された条件の例は以下で与えられる)、ソースセル向けのプライマリSRB(例えば、SRB1およびSRB2)を一時中断し、ターゲットセル向けのプライマリSRBを確立するように構成することができる。WTRUが、モビリティイベント中に、SRBの段階的再構成を適用するように構成されるとき、WTRUは、以下のアクション、すなわち、第1のセル(例えば、ソースセル)向けの1つもしくは複数のプライマリSRB(例えば、SRB1および/もしくはSRB2)を維持しながらの、第2のセル(例えば、ターゲットセル)向けの一時的セカンダリSRB(例えば、SRB3)の確立、第1のセル向けの1つもしくは複数のプライマリSRB(例えば、SRB1および/もしくはSRB2)の一時中断/削除/除去/解放、第2のセル向けの1つもしくは複数のプライマリSRB(例えば、SRB1および/もしくはSRB2)の確立、第1のセル向けのセカンダリSRB(例えば、SRB3)の確立、ならびに/または第1のセルの1つもしくは複数のプライマリSRBが以前に一時中断された場合における、第2のセルのためのプライマリSRBの確立が成功したときの、1つもしくは複数の一時中断されたプライマリSRBの除去もしくは解放のうちの1つまたは複数を実行することができる。別の例においては、第2のセル(例えば、ターゲットセル)と関連付けられたSRB1およびSRB2は、段階的再構成中に、確立することができる。WTRUは、1つまたは複数の事前構成された条件に基づいて(事前構成された条件の例は以下で与えられる)、第2のセル向けのSRB1およびSRB2の確立を開始するように構成することができる。
【0107】
ソースセル向けのプライマリSRB(例えば、SRB1/2)を一時中断するための、および/またはターゲットセル向けのプライマリSRBを確立するための事前構成された条件の例は、以下の条件、すなわち、第2のセルにおけるランダムアクセス手順の完了時、第2のセルとのセカンダリSRB(例えば、SRB3)の確立時、例えば、セカンダリSRBがWTRUのために構成されたとき、第1のセルと関連付けられたレイヤ2(L2)エンティティ内にバッファされた未処理データの完了時(すなわち、バッファを空にしたとき)、第1のセルにおける無線リンク問題の経験時もしくはRLFの宣言時、ソースセルとのタイミング同期の喪失時(例えば、TATタイマの満了時)、ソースセルと関連付けられたULリソースの解放時、(例えば、測定に基づいたトリガに従った)段階的再構成が有効化された、条件付きモビリティによってトリガされた再構成の開始時、および/またはより低位のレイヤが第2のセルと関連付けられたセキュリティコンテキストを用いるように首尾よく構成されたときを含むが、それらに限定されない。
【0108】
例においては、第1のセル(例えば、ソースセル)と関連付けられたSRB1およびSRB2は、段階的再構成中に一時中断することができる。WTRUは、1つまたは複数の事前構成された条件に基づいて、第1のセルとともに確立されたSRB1およびSRB2を一時中断するように構成することができる。段階的再構成中にソースセルと関連付けられたSRB1/2を一時中断するための事前構成された条件の例は、以下の条件、すなわち、第2のセルとのセカンダリSRB(例えば、SRB3)の確立時(例えば、第2のセルにおけるランダムアクセス手順の完了時)、第2のセルとともにSRB1および/もしくはSRB2を確立するための手順の開始時、第1のセルと関連付けられたL2エンティティ内にバッファされた未処理データの完了時(すなわち、バッファを空にしたとき)、第1のセルにおける無線リンク問題および/もしくはRLFの決定時(例えば、WTRUが第2のセル向けのセカンダリSRBを用いるように構成されたときは、第1のセル向けの無線リンク問題の検出時に、WTRUはRLFを宣言せず、第2のセルとのSRB1/SRB2を続行し、第1のセル向けのSRB1/SRB2を一時中断することができる)、ソースセルとのタイミング同期の喪失時(例えば、TATタイマの満了時)、ソースセルと関連付けられたULリソースの解放時、ならびに/またはより低位のレイヤが第2のセルと関連付けられたセキュリティコンテキストを用いるように首尾よく構成されたときを含むが、それらに限定されない。
【0109】
例においては、第1のセルと関連付けられたSRB1およびSRB2は、段階的再構成中に削除することができる。WTRUは、1つまたは複数の事前構成された条件に基づいて、第1のセルとともに確立されたSRB1およびSRB2を削除するように構成することができる。事前構成された条件の例は、以下の条件、すなわち、第2のセルとともにSRB1および/もしくはSRB2を確立する手順が首尾よく完了したとき、セキュリティが第2のセルとともに首尾よくアクティブ化されたと決定したとき、ならびに/または第1のセル向けのセカンダリSRB確立の開始時、例えば、セカンダリSRBがWTRUのために構成されたときを含むが、それらに限定されない。
【0110】
図3は、例えば、WTRU304のモビリティイベントに起因する、ソースセル301からターゲットセル302へのWTRU304の段階的再構成中における例示的なSRBハンドリング手順300のシグナリング図である。WTRU304は、ソースセル301との確立された接続を有することができ、306において、ソースセル301とSRB1およびSRB2を交換することができる。例えば、SRB1およびSRB2は、WTRU304とソースセル301との間のRRC接続セットアップ手順(図示されず)中に、確立されていることができる。WTRU304は、測定報告308をソースセル301に送信することができる。測定報告308は、以下の情報、すなわち、(単側帯波変調(SSB)もしくはCSI-RSに基づいた)セル品質結果、個々のSSBおよび/もしくは基準信号測定結果、ならびに/またはそのような測定結果と関連付けられたセルの識別情報のうちのいずれかを含むことができるが、それらを含むことに限定されない。WTRU304は、セカンダリセルグループ(SCG)の追加(構成)(例えば、モビリティイベント中、SCGはターゲットセル302に対応することができる)、および/またはターゲットセル302への役割変更構成を含むことができる、RRC接続再構成メッセージ316を、ソースセル301から受信することによって、再構成を実行するように構成することができる。310において、ソースセル301は、ターゲットセル302を(例えば、セカンダリノードとして)追加することを決定することができる。例えば、ターゲットセル302を追加する決定は、測定報告308に基づくことができる。ソースセル301は、セカンダリノード追加要求メッセージ312(例えば、SeNB追加要求)を、ターゲットセル302に送信することができ、ターゲットセル302は、セカンダリノード追加要求肯定応答314を用いて応答することができる。
【0111】
WTRU304は、無線リソース制御(RRC)接続再構成メッセージ316を、ソースセル301から受信することができる。RRC接続再構成メッセージ316は、PSCell(例えば、ターゲットセル302)の追加、および/またはターゲットセル302と関連付けられた専用無線リソース構成を含むSCG構成を含むことができる。WTRU304は、ソースセル301向けのデータ送信を依然として実行しながら、ターゲットセル302向けの初期アクセスをトリガすることができる。例えば、WTRU304は、RRC接続再構成完了メッセージ318を用いて、ソースセル301に応答することができ、ソースセル301は、セカンダリノード再構成完了メッセージ320をターゲットセル302に送信して、ターゲットセル302の構成を完了することができる(例えば、WTRU304が再構成シグナリングを首尾よく受信したことをターゲットセル302に通知することができる)。例えば、324において、SRB3の構成を(例えば、RRC接続再構成メッセージ316で)SCG構成の一部として受信した場合、WTRU304は、324において、ターゲットセル302向けのSRB3をさらに確立することができる。WTRU304は、役割変更構成についての決定326を行うように構成することができ、役割変更構成は、ターゲットセル302向けのSRB1/SRB2確立のための条件(および/またはソースセル301と関連付けられたSRB1/SRB2の一時中断)を含むことができる。1つまたは複数の事前構成された条件が、満たされたとき、WTRU304は、328において、ソースセル301向けのSRB1/SRB2の一時中断を行い、および/または332において、ターゲットセル302向けのSRB1/SRB2の確立をトリガすることができる。例においては、WTRU304は、ソースセル301および/またはターゲットセル302から受信したコマンドに基づいて、役割変更(role change)をトリガすることができる。例においては、WTRU304は、制御メッセージ330(例えば、RRC再構成完了または任意のRRCメッセージ)を、ターゲットセル302に送信して、役割変更インジケーションをターゲットセル302に示すことができる。SRB3が構成され、存在する場合、SRB3上において、役割変更インジケーション制御メッセージ330を送信することができる。SRB3が構成されない、またはターゲットセル302から利用可能でない場合、WTRU304は、SRB0またはSRB1上において、役割変更インジケーション制御メッセージ330を送信することができる。WTRU304は、ターゲットセル302のために導出されたセキュリティコンテキストを使用する暗号化およびインテグリティ保護を用いて、役割変更インジケーション制御メッセージ330を送信するように構成することができる。
【0112】
332において、ターゲットセル302上におけるSRB1/SRB2の確立が成功したとき、WTRU304は、334において、ソースセル301と関連付けられた一時中断されたSRB1/SRB2を削除することができる。例においては、WTRU304は、336において、ソースセル301向けのセカンダリSRB(例えば、SRB3)を確立するように構成することができる。失敗イベント(図示されず)の場合、例えば、ターゲットセル302上においてSRB1/SRB2を確立することができないとき、WTRU304は、ソースセル301向けの先に一時中断されたSRB1/SRB2を再開するように構成することができる。図示されない別の例においては、WTRU304は、ソースセル301向けの再開されたSRB1/SRB2を使用して、ターゲットセル障害を報告するように構成することができる。例示的なSRBハンドリング手順300においては、すべての可能な要素が、示されているわけではなく、例示的なSRBハンドリング手順300の要素の任意のサブセットを、WTRU304のための段階的再構成手順の一部として実行することができ、または省くことができる。
【0113】
段階的構成中におけるレイヤ2(L2)コントロールプレーンおよびユーザプレーン(UP)処理の例が、以下で説明される。図4は、段階的再構成中におけるL2処理の進展を示す、WTRUの例示的なプロトコルエンティティ構成400のプロトコルアーキテクチャ図である。例示的なWTRUコントロールプレーンおよびUPエンティティ構成401、402、403は、段階的再構成のフェーズ、すなわち、段階的再構成の前(401)、段階的再構成の最中(402)、および段階的再構成の完了後(403)にそれぞれ対応する。WTRUは、PDCPレイヤの上のサービスデータレイヤ405において、シーケンス番号を追加するように構成することができる。サービスデータレイヤ405は、ソースセルおよびターゲットセルに対応するPDCPエンティティによってサービスされる単一のベアラのために、重複検出、順序が狂ったパケット(out-of-order packets)の並べ替えを実行することができる。例においては、サービスデータレイヤ405は、QoSフローと無線ベアラとの間のマッピングを扱うことができる。この手法においては、PDCPエンティティは、独立したセキュリティハンドリング(例えば、異なるインテグリティおよび/または暗号化鍵)を用いるように構成することができる。
【0114】
図4に示される例においては、ソースセルのための、コントロールプレーンプロトコルエンティティ(RRC414、PDCP416、RLC418)、およびUPプロトコルエンティティ(PDCP406、PDCP408、RLC410、RLC412)の初期構成401が、MACインスタンス420、およびレイヤ1(L1)インスタンス422(例えば、物理レイヤ)と関連付けられて、示されている。(例えば、表2による)1つまたは複数の段階的導入トリガが、満たされたとき、WTRUは、段階的再構成を適用し、段階的再構成の進行中402に入ることができる。再構成402は、ターゲットセルのための、MACインスタンス440およびL1インスタンス442と関連付けられた、1つもしくは複数のベアラのためのユーザプレーンエンティティ(PDCP426、RLC430、PDCP428、RLC432、PDCP436、RLC438)のインスタンス化、および/またはコントロールプレーンエンティティ(RRC434、PDCP436、RLC438)のインスタンス化を含むことができる。この例においては、WTRUは、単一の(共通)ベアラと関連付けられた2つのPDCPエンティティ、すなわち、PDCP408(ソースセル用)およびPDCP426(ターゲットセル用)と、異なるサービスと関連付けられた異なるベアラのためのPDCPエンティティ428とを構成することができる。WTRUは、段階的再構成中の402において、PDCPエンティティ408からRLCエンティティ412への新しいPDCP PDUの配送を停止することができる。段階的再構成後の403において、プロトコルエンティティの構成は、WTRUが、ソースセルを段階的に中止し、ソースセルと関連付けられたすべてのプロトコルエンティティ(すなわち、プロトコルエンティティ406、408、410、412、414、416、418、420、422)が、解放され、ターゲットセルと関連付けられたプロトコルエンティティ(すなわち、プロトコルエンティティ426、428、430、432、434、436、438、440、442)だけが、サービスデータレイヤ405とともに残存するように、示されている。
【0115】
図5は、段階的再構成中におけるL2処理の進展を示す、WTRUのプロトコルエンティティ構成500の別の例のプロトコルアーキテクチャ図である。図5の例においては、WTRUは、以下で説明されるような分割ベアラを可能にするソースPDCPエンティティ508を用いるように構成される。例示的なWTRUコントロールプレーンおよびユーザプレーンエンティティ構成501、502、503は、段階的再構成のフェーズ、すなわち、段階的再構成の前(501)、段階的再構成の最中(502)、および段階的再構成の完了後(503)にそれぞれ対応する。サービスデータレイヤ505は、図4において説明されたのと類似の機能性を有するPDCPレイヤの上位に含まれる。図5においては、ソースセルのための、コントロールプレーンプロトコルエンティティ(RRC514、PDCP516、RLC518)、およびユーザプレーンプロトコルエンティティ(PDCP506、508、RLC510、512)の初期構成501が、MACインスタンス520、およびL1インスタンス522と関連付けられて、示されている。1つまたは複数の段階的導入トリガが、満たされたとき(例えば、表2における例)、WTRUは、段階的再構成502を適用することができ、再構成は、ターゲットセルのための、MACインスタンス540およびL1インスタンス542と関連付けられた、1つもしくは複数のベアラのためのユーザプレーンエンティティ(PDCP526、RLC525、RLC530、PDCP528、RLC532)、および/またはコントロールプレーンエンティティ(RRC534、PDCP536、RLC538)のインスタンス化を含むことができる。WTRUは、サービスデータレイヤ505と関連付けられた単一のベアラのための2つのPDCPエンティティ(PDCP508、PDCP526)を構成することができる。WTRUは、分割ベアラ構成を含むこともでき、ソースPDCPエンティティ508は、2つのRLCエンティティ、すなわち、ソースセルのためのMACインスタンス520と関連付けられたRLCエンティティ512、およびターゲットセルのためのMACインスタンス540と関連付けられたRLCエンティティ525と関連付けることができる。段階的再構成後の503において、WTRUが、ソースセルを段階的に中止し、ソースセルと関連付けられたすべてのプロトコルエンティティ(すなわち、プロトコルエンティティ506、508、510、512、514、516、518、520、522)が、解放された、プロトコルエンティティの構成が、示されている。
【0116】
段階的再構成中におけるUP処理の例においては、WTRUは、初期データ送信のために、ターゲットセル向けの第1のUP構成を適用することができ、事前構成されたイベントの発生時に、WTRUは、同じターゲットセル向けの第2のUP構成を適用することができる。同じターゲットセル向けの第2のUP構成を適用するようにWTRUをトリガすることができる、事前構成されたイベントの例は、以下のイベント、すなわち、ターゲットセル向けのプライマリSRB(例えば、SRB1/2)の確立の成功、ソースセル向けのデータベアラの一時中断、RLFを経験するソースセル、閾値を下回るほど低下したソースセルの品質、閾値を超えるターゲットセルの品質、事前定義された量だけソースセルの品質を超えるターゲットセルの品質、ターゲットセルにおいてULグラントを受信したWTRU、および/またはソースセルにおいてRLFを検出したWTRUを含むが、それらに限定されない。
【0117】
WTRUは、モビリティイベント中に中断のないデータ送信を実行するために、段階的再構成を適用するように構成することができる。段階的再構成は、初期データ送信のために、ターゲットセル向けの第1のUP構成を適用することを含むことができ、ある事前構成されたイベント(事前構成されたイベントの例は上で与えられた)の発生時に、WTRUは、同じターゲットセル向けの第2のUP構成を適用することができる。WTRUは、与えられたターゲットセルのために、複数のUP構成を用いるように構成することができ、段階的手法において、WTRUは、事前構成されたイベントに基づいて、異なる時間に、特定のUP構成を適用するように構成することができる。UP構成に対する段階的手法は、ソースセルおよびターゲットセルとの同時データ送信および/または受信を可能にすることができ、モビリティイベント中における中断時間を低減することを、または排除することさえも助けることができる。
【0118】
ターゲットセル向けの第1のUP構成は、以下の例示的な特性のうちのいずれか1つまたは複数を有することができる。例えば、WTRUは、ターゲットセル向けの初期データ送信および/または受信の前に、第1のUP構成を適用するように構成することができる。別の例においては、WTRUは、ターゲットセル向けの初期アクセスの成功前に、第1のUP構成を適用するように構成することができる。別の例においては、WTRUは、ターゲットセル向けのセカンダリシグナリングベアラ(例えば、SRB3)の確立の成功後に、第1のUP構成を適用するように構成することができる。別の例においては、第1のUP構成は、ソースセルと関連付けられたUP構成と共存することができる。別の例においては、第1のUP構成は、デュアルコネクティビティ(DC)と関連して、SCG構成と関連付けることができる。別の例においては、第1のUP構成は、第1のUP構成がソースセル鍵および/またはカウンタに基づいて導出されるときなど、(例えば、ソースセルと関連付けられた既存のプライマリセキュリティコンテキストに基づいて導出された)セカンダリセキュリティコンテキストと関連付けることができる。
【0119】
ターゲットセル向けの第2のUP構成は、以下の例示的な特性のうちのいずれか1つまたは複数を有することができる。例えば、WTRUは、ターゲットセル向けの後続のデータ送信および/または受信を実行するために、第2のUP構成を適用するように構成することができる。別の例においては、WTRUは、ターゲットセル向けのプライマリシグナリングベアラ(例えば、SRB1/SRB2)の確立の成功後に、ターゲットセル向けの第2のUP構成を適用することができる。別の例においては、WTRUは、ソースセル向けのデータベアラが一時中断されたとき、ターゲットセル向けの第2のUP構成を適用することができる。別の例においては、WTRUは、ソースセルがRLFを経験したとき、ターゲットセル向けの第2のUP構成を適用することができる。別の例においては、WTRUは、ターゲットセル向けの第2のUP構成をいつ適用すべきかを決定するための条件/基準を用いるように明示的に構成することができる。ターゲットセル向けの第2のUP構成を適用するための例示的な条件は、以下を、すなわち、ソースセルの品質が閾値を下回ったとき、ターゲットセルの品質が閾値を上回ったとき、ターゲットセルの品質が事前定義された量だけソースセルよりも良好なとき、WTRUがターゲットセルにおいてULグラントを受信したとき、および/またはWTRUがソースセルにおいて無線リンク障害を検出したときを含むが、それらに限定されない。別の例においては、第2のUP構成は、(例えば、ターゲットセルと関連付けられた識別情報に基づいて導出された)ターゲットセルにおいて固定されたプライマリセキュリティコンテキストと関連付けることができる。
【0120】
図6図7、および図8は、ソースセルからターゲットセルへのWTRUの段階的再構成中に構成される例示的なプロトコルエンティティ構成のプロトコルアーキテクチャ図である。図6図7、および図8における例においては、時間T1は、WTRUがソースセルだけに接続される、段階的構成の前に発生することができ、時間T4は、WTRUがターゲットセルだけに接続される、段階的構成が完了した後に発生することができる。
【0121】
例においては、図6は段階的再構成の前、最中、および後の時間T1、T2、T3、およびT4における、ソースセルのプロトコルエンティティのプロトコルエンティティ構成601、ターゲットセルのプロトコルエンティティのプロトコルエンティティ構成602、およびWTRUのプロトコルエンティティのプロトコルエンティティ構成603を示している。段階的再構成の前の時間T1において、WTRUは、ソースセルと関連付けられたプロトコルエンティティ(L1 610、MAC612、RLC614、PDCP616)を用いるように構成される。WTRUがソースセルからRRC再構成を受信することができる段階的再構成の最中の時間T2において、WTRUは、ターゲットセルと関連付けられたUPエンティティ(L1 622、MAC624、RLC626)に第1のUP構成を適用するように構成することができる。したがって、WTRUは、ターゲットセルのためのUPエンティティ(L1 622、MAC624、RLC626)をインスタンス化し、第1のUP構成と関連付けられたMACおよびRLC構成を適用することができる。時間T2において、WTRUのプロトコルエンティティ構成603は、ソースセルと関連付けられたPDCPエンティティ620を用いる分割ベアラに対応することができる。WTRUは、ターゲットセルにおいて固定された無線ベアラを用いるように構成することができ、その場合、第1のUP構成は、SCGカウンタを含むことができる。例においては、WTRUは、SCGカウンタに基づいて、ターゲットセルと関連付けられたS-KeNBを導出するように構成することができ、S-KeNBは、RRCおよび/またはUPのためのインテグリティおよび暗号化鍵がそれから導出される、アクセス層セキュリティのための最上位レベル鍵である。WTRUは、その後、ユーザプレーン暗号および/またはインテグリティ保護鍵を導出することができる。WTRUは、暗号化/インテグリティ保護アルゴリズムを適用し、新たに導出された鍵を使用するように、あるレイヤ(例えば、図示されていないPDCPレイヤエンティティ)を構成することができる。第1のUP構成の適用の成功時、WTRUは、すでに実行されていない場合は、ターゲットセル向けのデータ送信および/または初期アクセスを開始するように構成することができる。
【0122】
時間T3において、WTRUは、例えば、上で説明された第2のUP構成の特性に関連する、1つまたは複数のイベントに基づいて、第2のUP構成を適用するように構成することができる。第2のUP構成を適用するようにWTRUをトリガすることができる例示的なイベントは、WTRUがソースセルおよび/またはターゲットセルから制御メッセージを受信することであることができる。時間T3において、WTRUは、第2のUP構成に基づいて、ターゲットセルと関連付けられたUPエンティティ(L1 622、MAC624、RLC628)をインスタンス化するように構成することができる。時間T3において、WTRUは、ソースセルと関連付けられたユーザプレーンエンティティ(L1 610、MAC612、RLC614)を一時中断/削除するように構成することができる。結果として、WTRUは、ソースセル向けのいずれの進行中のデータ送信および/または受信も停止することができる。段階的再構成が完了した後の時間T4において、WTRUは、ターゲットセルと関連付けられ、ソースセルと関連付けられない、プロトコルエンティティ(L1 622、MAC624、RLC626、PDCP628)を用いるように構成される。
【0123】
別の例においては、図7は、段階的再構成の前、最中、および後の時間T1、T2、T3、およびT4における、ソースセルのプロトコルエンティティのプロトコルエンティティ構成701、ターゲットセルのプロトコルエンティティのプロトコルエンティティ構成702、およびWTRUのプロトコルエンティティのプロトコルエンティティ構成703を示している。段階的再構成の前の時間T1において、WTRUは、ソースセルと関連付けられたプロトコルエンティティ(L1 710、MAC712、RLC714、PDCP716)を用いるように構成される。WTRUがソースセルからRRC再構成を受信することができる段階的再構成の最中の時間T2において、WTRUは、ターゲットセルと関連付けられたUPエンティティ(L1 722、MAC724、RLC726)に第1のUP構成を適用するように構成することができる。したがって、WTRUは、ターゲットセルのためのUPエンティティ(L1 722、MAC724、RLC726)をインスタンス化し、第1のUP構成と関連付けられたMACおよびRLC構成を適用することができる。時間T2において、WTRUのプロトコルエンティティ構成703は、ソースセルと関連付けられたPDCPエンティティ720を用いる分割ベアラに対応することができる。WTRUは、ターゲットセルにおいて固定された無線ベアラを用いるように構成することができ、その場合、第1のUP構成は、SCGカウンタを含むことができる。例においては、WTRUは、SCGカウンタに基づいて、ターゲットセルと関連付けられたS-KeNBを導出するように構成することができる。WTRUは、その後、ユーザプレーン暗号および/またはインテグリティ保護鍵を導出することができる。WTRUは、暗号化/インテグリティ保護アルゴリズムを適用し、新たに導出された鍵を使用するように、他のレイヤ(例えば、図示されていないPDCPレイヤエンティティ)を構成することができる。第1のUP構成の適用の成功時、WTRUは、すでに実行されていない場合は、ターゲットセル向けのデータ送信および/または初期アクセスを開始するように構成することができる。
【0124】
時間T3において、WTRUは、例えば、上で説明された第2のUP構成の特性に関連する、1つまたは複数のイベントに基づいて、第2のUP構成を適用するように構成することができる。第2のUP構成を適用するようにWTRUをトリガすることができる例示的なイベントは、WTRUがソースセルおよび/またはターゲットセルから制御メッセージを受信することであることができる。時間T3において、WTRUは、第2のUP構成に基づいて、ターゲットセルと関連付けられたUPエンティティ(RLC730)をインスタンス化するように構成することができる。時間T3において、WTRUは、ソースセルおよびターゲットセルの両方からのPDCP PDUを処理するように、PDCPエンティティ720を構成することができる。例えば、PDCPエンティティ720は、(例えば、RLCエンティティ714、728から受信したPDUのための、ソースセルと関連付けられたセキュリティコンテキストを使用して、またRLCエンティティ730から受信したPDUのための、ターゲットセルと関連付けられたセキュリティコンテキストを使用して)ソースサービングセルおよびターゲットサービスセルの各々に固有のセキュリティ機能(例えば、暗号化およびインテグリティ)を適用することができる。例えば、PDCPエンティティ720は、与えられたベアラのために、ソースセルおよびターゲットセルの両方から受信したPDUに対して、共通の並べ替え機能を適用することができる。段階的再構成が完了した後の時間T4において、WTRUは、ターゲットセルと関連付けられたプロトコルエンティティ(L1 722、MAC724、RLC730、PDCP734)を用いるように構成される。段階的再構成の後の時間T4において発生することができる、図7に示されていない例においては、WTRUは、ソースセルとのデータ送信を続行するために、UPエンティティをインスタンス化する、第3のUP構成を用いるように構成することができる。例においては、第3のUP構成は、デュアルコネクティビティ(DC)と関連して、SCG構成と関連付けることができる。
【0125】
別の例においては、図8は段階的再構成の前、最中、および後の時間T1、T2、T3、およびT4における、ソースセルのプロトコルエンティティのプロトコルエンティティ構成801、ターゲットセルのプロトコルエンティティのプロトコルエンティティ構成802、およびWTRUのプロトコルエンティティのプロトコルエンティティ構成803を示している。段階的再構成の前の時間T1において、WTRUは、ソースセルと関連付けられたプロトコルエンティティ(L1 810、MAC812、RLC814、PDCP816)を用いるように構成される。WTRUがネットワーク(例えば、ソースセル)から再構成コマンドを受信することができる段階的再構成の最中の時間T2において、WTRUは、ターゲットセルと関連付けられたUPエンティティ(L1 822、MAC824、RLC826)に第1のUP構成を適用するように構成することができる。したがって、WTRUは、ターゲットセルのためのUPエンティティ(L1 822、MAC824、RLC826)をインスタンス化し、第1のUP構成と関連付けられたMACおよびRLC構成を適用することができ、ベアラごとに順序通りの配送および重複検出が実行されるように、与えられたベアラに対して共通の並べ替えおよび/または順序付け機能を適用することができる。時間T2において、WTRUにおいては、ネットワーク内における両方の(すなわち、ソース構成801およびターゲット構成802における)アクティブなPDCPエンティティのためのPDCPエンティティ820が存在する。時間T2において、暗号化(暗号解除)およびインテグリティ保護機能を実行するためのWTRU構成は、セルグループに固有であることができる(すなわち、1つはソース用、もう1つはターゲット用の、ベアラことに別々の2つの機能)。例えば、時間T2において、WTRUは、PDCP PDUがそこから受信されるRLCエンティティ814または826に基づいて、異なるセキュリティ鍵を適用するように、PDCPエンティティ820を構成することができる。例えば、PDCPエンティティ820は、ソースセルと関連付けられたRLCエンティティ814から配送されたPDUに対して第1のセキュリティ鍵を、またターゲットセルと関連付けられたRLCエンティティ826から配送されたPDUに対して第2のセキュリティ鍵を適用することができる。別の例においては、WTRUは、PDCPヘッダ内のインジケーションに基づいて、異なるセキュリティ鍵を適用するように、PDCPエンティティ820を構成することができ、例えば、PDCPヘッダは、PDCP PDUを処理するために適用される必要がある、セキュリティコンテキストを識別することができる、論理インデックスを運ぶことができる。別の例においては、WTRUは、事前構成された範囲のPDCPシーケンス番号に基づいて、異なるセキュリティ鍵を適用するように、PDCPエンティティ820を構成することができる。第1のUP構成のUPエンティティ(L1 822、MAC824、RLC826)への適用の成功時、WTRUは、すでに実行されていない場合は、ターゲットセル向けのデータ送信および/または初期アクセスを開始するように構成することができる。
【0126】
時間T3において、WTRUは、例えば、上で説明された第2のUP構成の特性に関連する、1つまたは複数のイベントに基づいて、第2のUP構成を適用するように構成することができる。WTRUは、第2のUP構成に基づいて、ターゲットセルと関連付けられたUPエンティティ(L1 822、MAC824、RLC826)をインスタンス化することができ、WTRUは、ソースセル(L1 810、MAC812、RLC814)と関連付けられた暗号化(暗号解除)およびインテグリティ保護機能を除去するように構成することができ、それは、順序が狂ったPDUを回復した後に、発生することができる。
【0127】
段階的再構成中のセキュリティハンドリングの例が、以下で与えられる。例においては、WTRUは、セキュリティコンテキスト格上げを実行することができる。WTRUは、セカンダリセキュリティコンテキスト(例えば、それから導出されたS-KeNBおよびUP、CP鍵)を使用して、ターゲットセルへの/からの送信/受信のための暗号化およびインテグリティ保護を適用するように構成することができる。例においては、セカンダリセキュリティコンテキストは、プライマリセキュリティコンテキスト(例えば、ソースセルと関連付けられたKeNB)、およびカウンタ値(例えば、SCGカウンタ)から導出することができる。例においては、WTRUは、セカンダリセキュリティコンテキストをプライマリセキュリティコンテキストに格上げするように(すなわち、段階的再構成中にS-KeNBをKeNBに格上げするように)構成することができる。例においては、WTRUは、S-KeNBをKeNBに格上げし、ターゲットセル向けのSRB1/SRB2の確立のための初期制御メッセージ交換の保護のために、そのようなKeNBを使用することができる。WTRUは、セキュリティ鍵の明示的な再構成が、ターゲットセルから受信されるまで、そのようなKeNBを使用し続けることができる。セキュリティコンテキストの格上げは、新しいコンテキストをセットアップするための中断/シグナリングオーバヘッドを低減させることができる。WTRUは、(例えば、格上げされたKeNB、およびモビリティコマンドで伝達されたNCCを使用する)後続のモビリティイベント中に、別のターゲットセルのためのセキュリティコンテキストを導出するための基礎として、格上げされたセキュリティコンテキストを使用するように構成することができる。
【0128】
段階的再構成中における障害ハンドリングならびに例外および制限の例が、以下で与えられる。例においては、中断が0msに近い必要があるモビリティと関連して、再確立手順と関連付けられた過度になることがある遅延が、存在することがある。段階的再構成を用いると、成功したモビリティ手順と関連付けられた中断は、除去する(すなわち、0msまで低減させる)ことができる。モビリティ手順中における障害(例えば、RACH障害が原因で、WTRUがターゲットセルにアクセスすることができないこと、WTRUモビリティが原因で、ターゲットセルがもはや適していないこと)は、完全には回避可能であることはできない。失敗したモビリティ手順によって引き起こされた中断は、0msの中断を期待するサービスに対して、著しい影響を有することがある。したがって、失敗したモビリティ手順と関連付けられた中断を低減させることが、より重要であることがある。WTRUは、段階的再構成手順の間に、エラー/障害が発生したこと(例えば、事前構成された時間(例えば、T304)内に、段階的再構成手順を完了することができないとき、またはWTRUが段階的再構成と関連付けられた構成の一部に準拠することができないとき)を決定することができる。
【0129】
例においては、WTRUは、モビリティ手順中における障害から回復するために、疑似マルチコネクティビティを用いる高度化された再確立手順を実行するように構成することができる。例えば、WTRUは、高度化された再確立手順のために準備された、事前構成されたSCGと関連付けられた、一時中断されたSRBを再開することができる。例においては、WTRUは、高度化された再確立手順のために、1つまたは複数のSCGを用いるように明示的に構成することができる。別の例においては、WTRUは、再確立のためにgNBが準備されたことを暗黙的に決定するように構成することができる。例えば、WTRUは、同じRANエリア内のすべてのgNBを、高度化された再確立のための候補と見なすことができる。別の例においては、WTRUは、事前構成されたSCGの各々と関連付けられた、SRBおよびセキュリティコンテキストを用いるように構成することができ、事前構成は、疑似マルチコネクティビティを提供することができる(例えば、WTRUコンテキストは、事前構成されたSCGの各々において、利用可能であることができる)。WTRUは、専用プリアンブルの送信によって、一時中断されたSRBのアクティブ化を実行することができる。gNBが高度化された再確立のための候補ではないとWTRUが決定した場合、WTRUは、通常の(高度化されていない)再確立を実行することができる。
【0130】
上では特徴および要素が特定の組み合わせで説明されたが、各特徴または要素は、単独で使用することができ、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用することができることを当業者は理解されよう。加えて、本明細書において説明された方法は、コンピュータおよび/またはプロセッサによって実行される、コンピュータ可読媒体内に含まれる、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読媒体の例は、(有線または無線接続上において送信される)電子信号、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定されることなく、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用される、無線周波数送受信機を実施することができる。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8