(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103629
(43)【公開日】2023-07-27
(54)【発明の名称】ダストバッグアセンブリ及びクリーナ
(51)【国際特許分類】
A47L 9/14 20060101AFI20230720BHJP
【FI】
A47L9/14 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022004256
(22)【出願日】2022-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 圭祐
【テーマコード(参考)】
3B062
【Fターム(参考)】
3B062AB32
3B062AD12
(57)【要約】
【課題】ダストを捨てやすいダストバッグアセンブリを提供すること。
【解決手段】ダストバッグアセンブリは、ダストの廃棄口が設けられるサイド部を有し、サイド部の下端部が塞がれるダストバッグと、廃棄口を開閉するファスナと、を備える。上下方向におけるサイド部の寸法は、前後方向及び左右方向のそれぞれにおけるサイド部の寸法よりも大きい。廃棄口は、サイド部において上下方向に延びるように設けられる。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダストの廃棄口が設けられるサイド部を有し、前記サイド部の下端部が塞がれるダストバッグと、
前記廃棄口を開閉するファスナと、を備え、
上下方向における前記サイド部の寸法は、前後方向及び左右方向のそれぞれにおける前記サイド部の寸法よりも大きく、
前記廃棄口は、前記サイド部において前記上下方向に延びるように設けられる、
ダストバッグアセンブリ。
【請求項2】
前記ダストバッグは、前記サイド部の上端部に接続されダストの受入口が設けられるトップ部を有する、
請求項1に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項3】
前記ダストバッグは、前記サイド部の下端部に接続されるボトム部を有する、
請求項1又は請求項2に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項4】
前記サイド部は、上下方向に延びる複数のコーナーを有し、
前記廃棄口は、前記コーナーに設けられる、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項5】
前記コーナーは、4つ設けられ、
前記サイド部は、左前部のコーナーと右前部のコーナーとの間の前面部を含み、
前記ダストバッグは、前記前面部が前方を向くようにクリーナの捕集室に配置され、
前記廃棄口は、左後部のコーナー又は右後部のコーナーに設けられる、
請求項4に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項6】
前記クリーナは、前記捕集室に面するフィルタを有し、
前記ダストバッグは、前記ファスナと前記フィルタとが対向するように前記捕集室に配置される、
請求項5に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項7】
前記ダストバッグのトップ部に固定され前記クリーナのステーに装着される台座を備え、
前記台座の中央部に開口が設けられ、
前記台座は、前記開口と前記トップ部の受入口とが一致するように前記トップ部に固定される、
請求項5又は請求項6に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項8】
前記台座は、本体部と、前記本体部の上面から上方に突出し前記ステーの少なくとも一部に接触するストッパ部とを有する、
請求項7に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項9】
前記開口を開閉するキャップを備える、
請求項7又は請求項8に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項10】
前記クリーナは、アップライト式クリーナである、
請求項5から請求項9のいずれか一項に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項11】
前記サイド部は、ベース部分と、第1部分と、第2部分とを含み、
前記廃棄口は、前記第1部分と前記第2部分との間に規定され、
前記ファスナは、前記第1部分と前記第2部分とを挟むクリップを含む、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項12】
前記第1部分及び前記第2部分のそれぞれは、前記ベース部分よりも高剛性である、
請求項11に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項13】
前記ファスナは、上下方向における前記第1部分の端部と前記第2部分の端部とを挟んだ状態から前記第1部分及び前記第2部分に沿って移動されることによって前記廃棄口を閉鎖するスライドクリップを含む、
請求項11又は請求項12に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項14】
前記ファスナは、合成樹脂製である、
請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のダストバッグアセンブリ。
【請求項15】
請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のダストバッグアセンブリが配置される捕集室を備える、
クリーナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、ダストバッグアセンブリ及びクリーナに関する。
【背景技術】
【0002】
クリーナは、ダストを吸い込む吸込口を備える。クリーナには、吸込口から吸い込まれたダストを捕集する捕集袋が装着される。捕集袋として、使い捨て式の紙パックと、再利用可能式のダストバッグとが知られている。特許文献1には、再利用可能式の紙袋フィルタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ダストバッグは、廃棄口を有する。ダストバッグにダストが溜まった場合、クリーナの使用者は、廃棄口を介してダストバッグからダストを捨てる。ダストを捨てやすいダストバッグが要望される。
【0005】
本明細書で開示する技術は、ダストを捨てやすいダストバッグアセンブリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、ダストバッグアセンブリを開示する。ダストバッグアセンブリは、ダストバッグと、ファスナとを備えてもよい。ダストバッグは、ダストの廃棄口が設けられるサイド部を有してもよい。サイド部の下端部が塞がれてもよい。ファスナは、廃棄口を開閉してもよい。上下方向におけるサイド部の寸法は、前後方向及び左右方向のそれぞれにおけるサイド部の寸法よりも大きくてもよい。廃棄口は、サイド部において上下方向に延びるように設けられてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、ダストを捨てやすいダストバッグアセンブリが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係るクリーナを示す左前方からの斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るクリーナを示す左側面図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るクリーナを示す底面図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るクリーナの一部を示す左前方からの斜視図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るクリーナの一部を示す左前方からの斜視図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るクリーナから離れた状態のダストバッグアセンブリを示す左前方からの斜視図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係るクリーナから離れた状態のダストバッグアセンブリを示す右前方からの斜視図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係るダストバッグアセンブリを示す右前方からの斜視図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係るダストバッグアセンブリを示す左後方からの斜視図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係るダストバッグアセンブリを示す平面図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係るダストバッグアセンブリを示す底面図である。
【
図12】
図12は、実施形態に係るダストバッグアセンブリの一部を示す断面図である。
【
図13】
図13は、実施形態に係るダストバッグアセンブリを示す左後方からの分解斜視図である。
【
図14】
図14は、実施形態に係る台座を示す左後方からの分解斜視図である。
【
図15】
図15は、実施形態に係るステーに装着された台座を示す左前方からの斜視図である。
【
図16】
図16は、実施形態に係るステーに装着された台座を示す断面図である。
【
図17】
図17は、実施形態に係る捕集室にダストバッグアセンブリが配置されている状態のクリーナを示す断面図である。
【
図18】
図18は、実施形態に係る捕集室から出されたダストバッグアセンブリを示す左後方からの斜視図である。
【
図19】
図19は、実施形態に係る廃棄作業が実施されるダストバッグアセンブリを示す左後方からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ダストバッグアセンブリは、ダストバッグと、ファスナとを備えてもよい。ダストバッグは、ダストの廃棄口が設けられるサイド部を有してもよい。サイド部の下端部が塞がれてもよい。ファスナは、廃棄口を開閉してもよい。上下方向におけるサイド部の寸法は、前後方向及び左右方向のそれぞれにおけるサイド部の寸法よりも大きくてもよい。廃棄口は、サイド部において上下方向に延びるように設けられてもよい。
【0010】
上記の構成では、廃棄口がダストバッグのサイド部において上下方向に延びるように設けられるので、クリーナの使用者は、廃棄口を介してダストバッグからダストを捨てやすい。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ダストバッグは、サイド部の上端部に接続されダストの受入口が設けられるトップ部を有してもよい。
【0012】
上記の構成では、ダストバッグは、トップ部に設けられた受入口からダストを受け入れることができる。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ダストバッグは、サイド部の下端部に接続されるボトム部を有してもよい。
【0014】
上記の構成では、ボトム部によりダストバッグの下部の容積が確保されるので、ダストバッグはダストを沢山溜めることができる。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、サイド部は、上下方向に延びる複数のコーナーを有してもよい。廃棄口は、コーナーに設けられてもよい。
【0016】
上記の構成では、廃棄口がサイド部のコーナーに設けられているので、クリーナの使用者は、廃棄口を介してダストバッグからダストを捨てやすい。また、クリーナの使用者は、ダストバッグにファスナを着ける作業及びダストバッグからファスナを外す作業を実施しやすい。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、コーナーは、4つ設けられてもよい。サイド部は、左前部のコーナーと右前部のコーナーとの間の前面部を含んでもよい。ダストバッグは、前面部が前方を向くようにクリーナの捕集室に配置されてもよい。廃棄口は、左後部のコーナー又は右後部のコーナーに設けられてもよい。
【0018】
上記の構成では、クリーナの使用者は、ダストバッグアセンブリを捕集室の前部から捕集室に入れやすい。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、捕集室に面するフィルタを有してもよい。ダストバッグは、ファスナとフィルタとが対向するように捕集室に配置されてもよい。
【0020】
上記の構成では、ファスナがダストバッグとフィルタとの間に配置されるので、フィルタに吸引力が発生した場合、ファスナにより、ダストバッグがフィルタに吸着されることが抑制される。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ダストバッグアセンブリは、トップ部に固定されクリーナのステーに装着される台座を備えてもよい。台座の中央部に開口が設けられてもよい。台座は、開口と受入口とが一致するようにトップ部に固定されてもよい。
【0022】
上記の構成では、ダストバッグアセンブリは、台座を介してクリーナのステーに装着される。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、台座は、本体部と、本体部の上面から上方に突出しステーの少なくとも一部に接触するストッパ部とを有してもよい。
【0024】
上記の構成では、ストッパ部がステーの少なくとも一部に接触することにより、台座がステーから意図せずに外れることが抑制される。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ダストバッグアセンブリは、開口を開閉するキャップを備えてもよい。
【0026】
上記の構成では、ステーから台座が外された後、台座の開口がキャップで閉鎖されることにより、ダストバッグの内部のダストが開口を介してダストバッグの外部に出てしまうことが抑制される。
【0027】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、アップライト式クリーナでもよい。
【0028】
上記の構成では、上下方向を長手方向とするダストバッグアセンブリは、アップライト式クリーナに好適である。
【0029】
1つ又はそれ以上の実施形態において、サイド部は、ベース部分と、第1部分と、第2部分とを含んでもよい。廃棄口は、第1部分と第2部分との間に規定されてもよい。ファスナは、第1部分と第2部分とを挟むクリップを含んでもよい。
【0030】
上記の構成では、クリーナの使用者は、ダストバッグの第1部分と第2部分とをファスナで挟むことにより、廃棄口を簡単に閉鎖することができる。
【0031】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第1部分及び第2部分のそれぞれは、ベース部分よりも高剛性でもよい。
【0032】
上記の構成では、第1部分及び第2部分のそれぞれが高剛性なので、クリーナの使用者は、第1部分と第2部分とをファスナで挟みやすい。
【0033】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ファスナは、上下方向における第1部分の端部と第2部分の端部とを挟んだ状態から第1部分及び第2部分に沿って移動されることによって廃棄口を閉鎖するスライドクリップを含んでもよい。
【0034】
上記の構成では、クリーナの使用者は、一方の手で台座をつかんだ状態で、他方の手でファスナを引っ張ることにより、ダストバッグにファスナを着ける作業及びダストバッグからファスナを外す作業を円滑に実施することができる。
【0035】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ファスナは、合成樹脂製である。
【0036】
上記の構成では、ダストバッグアセンブリの軽量化が図られる。
【0037】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0038】
実施形態においては、左、右、前、後、上、及び下の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、クリーナ1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
【0039】
[クリーナ]
図1は、実施形態に係るクリーナ1を示す左前方からの斜視図である。
図2は、実施形態に係るクリーナ1を示す左側面図である。
図3は、実施形態に係るクリーナ1を示す底面図である。
【0040】
クリーナ1は、本体部2と、本体部2の下端部に連結されるヘッド部3と、本体部2とヘッド部3とを接続する接続管4と、本体部2の上部に設けられるハンドル部5とを備える。
【0041】
実施形態において、クリーナ1は、アップライト式クリーナである。アップライト式クリーナとは、ヘッド部3に対して本体部2が直立可能なクリーナをいう。本体部2の下端部は、ヘッド部3に回動可能に連結される。本体部2の回動軸は、左右方向に延伸する。本体部2は、ヘッド部3に対して直立する状態と傾斜する状態とに変化するように回動することができる。本体部2とヘッド部3との間にフットレバー6が設けられる。使用者は、フットレバー6を操作することにより、本体部2とヘッド部3とが固定される状態と固定が解除される状態とに切り換えることができる。
【0042】
本体部2は、本体ハウジング21と、捕集室カバー22と、モータ室カバー23とを有する。本体ハウジング21は、上下方向に長い。捕集室カバー22及びモータ室カバー23のそれぞれは、本体ハウジング21の前部に装着される。捕集室カバー22は、モータ室カバー23よりも上方に配置される。
【0043】
ヘッド部3は、クリーニング対象面に対向する。ヘッド部3は、クリーニング対象面を移動可能である。ヘッド部3は、ヘッドハウジング31と、バッテリ室カバー32と、連結管33とを有する。ヘッドハウジング31は、本体ハウジング21に連結される。バッテリ室カバー32は、ヘッドハウジング31の上部に装着される。連結管33は、接続管4に連結される。
【0044】
図4は、実施形態に係るクリーナ1の一部を示す左前方からの斜視図である。
図4は、本体ハウジング21から捕集室カバー22が外された状態を示す。
【0045】
図4に示すように、本体ハウジング21は、ダストバッグアセンブリ7が配置される捕集室24を有する。
【0046】
図5は、実施形態に係るクリーナ1の一部を示す左前方からの斜視図である。
図5は、本体ハウジング21から捕集室カバー22、モータ室カバー23、及びダストバッグアセンブリ7が外され、ヘッドハウジング31からバッテリ室カバー32が外された状態を示す。
【0047】
本体ハウジング21は、ダストバッグアセンブリ7が配置される捕集室24と、モータアセンブリ8が配置されるモータ室25と、排気口29とを有する。捕集室24は、モータ室25よりも上方に配置される。捕集室カバー22は、捕集室24の前部に設けられた開口24Aを覆うように配置される。モータ室カバー23は、モータ室25の前部に設けられた開口25Aを覆うように配置される。捕集室24は、本体ハウジング21と捕集室カバー22とにより規定される。モータ室25は、本体ハウジング21とモータ室カバー23とにより規定される。
【0048】
捕集室カバー22は、捕集室24の開口24Aを開閉する。捕集室カバー22の下端部に爪部が設けられる。開口24Aの下側の本体ハウジング21に凹部が設けられる。捕集室カバー22の爪部は、本体ハウジング21の凹部に挿入される。捕集室カバー22の上部にラッチ機構9が設けられる。ラッチ機構9は、捕集室カバー22の上部と本体ハウジング21とを固定する。ラッチ機構9は、使用者に操作されるラッチレバー9Aを有する。ラッチレバー9Aは、捕集室カバー22の前部に設けられる。ラッチレバー9Aが前方に移動するように使用者に操作されることにより、ラッチ機構9による本体ハウジング21と捕集室カバー22との固定が解除される。これにより、捕集室24の開口24Aが開放される。
【0049】
また、本体部2は、本体ハウジング21の内部において捕集室24とモータ室25とを繋ぐ流路26と、流路26と捕集室24との境界に配置されるフィルタ27と、本体ハウジング21の上部に配置される連結管28とを有する。流路26は、本体ハウジング21の内部において捕集室24及びモータ室25の右側に設けられる。流路26は、上下方向に延伸するように設けられる。流路26の上部は、捕集室24に接続される。流路26の下部は、モータ室25に接続される。捕集室24とモータ室25とは、流路26を介して接続される。フィルタ27は、捕集室24の右部に配置される。フィルタ27として、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)が例示される。フィルタ27は、本体ハウジング21に着脱可能である。連結管28は、本体ハウジング21の上部を貫通するように配置される。連結管28の下端部は、捕集室24に配置される。ダストバッグアセンブリ7は、連結管28の下端部に接続される。本体ハウジング21の排気口29は、モータ室25の左側に設けられる。
【0050】
モータアセンブリ8は、モータ81と、モータ81が発生する回転力により回転する吸引ファン82と有する。モータ81は、クリーナ1の動力源である。モータ81は、電動モータである。モータ81は、ブラシレスモータでもよい。
【0051】
ヘッドハウジング31は、バッテリ装着部10及びバッテリパック11が配置されるバッテリ室34と、吸込口35とを有する。バッテリ室カバー32は、バッテリ室34の上部に設けられた開口34Aを覆うように配置される。バッテリ室34は、ヘッドハウジング31とバッテリ室カバー32とにより規定される。
【0052】
バッテリ室カバー32は、バッテリ室34の開口34Aを開閉する。バッテリ室カバー32の前部は、ヒンジを介してヘッドハウジング31の前端部に回動可能に連結される。バッテリ室カバー32の回動軸は、左右方向に延伸する。バッテリ室カバー32の後部にラッチ機構12が設けられる。ラッチ機構12は、バッテリ室カバー32の後部とヘッドハウジング31とを固定する。ラッチ機構12は、使用者に操作されるラッチレバー12Aを有する。ラッチレバー12Aは、バッテリ室カバー32の上部に設けられる。ラッチレバー12Aが上方に移動するように使用者に操作されることにより、ラッチ機構12によるヘッドハウジング31とバッテリ室カバー32との固定が解除される。これにより、バッテリ室34の開口34Aが開放される。
【0053】
吸込口35は、クリーニング対象面のダストを吸い込む。吸込口35は、ヘッドハウジング31の底部の前部に配置される。吸込口35に回転ブラシ37が配置される。回転ブラシ37は、左右方向に延伸する回転軸を中心に回転可能である。回転ブラシ37は、クリーニング対象面に存在するダストを掻き取るように回転する。ヘッドハウジング31の上部に高さ調整ダイヤル17が配置される。高さ調整ダイヤル17は、使用者により操作される。高さ調整ダイヤル17が操作されることにより、回転ブラシ37の高さが調整される。
【0054】
連結管33は、吸込口35から吸い込まれたダストを接続管4に送る。連結管33の前端部は、吸込口35に接続される。連結管33の後端部は、接続管4に接続される。
【0055】
また、ヘッド部3は、走行輪38と、補助輪39とを有する。走行輪38及び補助輪39のそれぞれは、ヘッドハウジング31の底部に設けられる。
【0056】
走行輪38は、2つ設けられる。走行輪38は、左右方向に延伸する回転軸を中心に回転する。走行輪38が回転することにより、ヘッド部3が移動する。
【0057】
補助輪39は、2つ設けられる。補助輪39は、走行輪38よりも前方に配置される。補助輪39は、左右方向に延伸する回転軸を中心に回転する。
【0058】
また、ヘッド部3は、ヘッド部3の前方を照明するライト18を有する。ライト18は、ヘッド部3の前部に2つ設けられる。
【0059】
バッテリパック11は、クリーナ1の電力源である。バッテリパック11は、バッテリ装着部10に装着される。バッテリパック11は、モータ81に駆動電流を供給する。実施形態において、バッテリ装着部10は、2つ設けられる。
【0060】
接続管4は、本体部2とヘッド部3とを接続する。接続管4は、本体部2の連結管28と、ヘッド部3の連結管33とを接続する。接続管4は、本体部2の右後方において上下方向に沿って配置される。
【0061】
ハンドル部5は、ロッド13を介して本体ハウジング21の上部に連結される。ハンドル部5は、使用者に握られる。使用者は、ハンドル部5を握った状態で、クリーナ1を移動させことができる。ハンドル部5に操作スイッチ14が設けられる。使用者は、ハンドル部5を握った状態で操作スイッチ14を操作可能である。操作スイッチ14は、モータ81の駆動と停止とを切り換えるために使用者に操作される。操作スイッチ14は、モータ81を駆動させるために操作される駆動スイッチ14Aと、モータ81を停止させるために操作される停止スイッチ14Bとを含む。モータ81が停止している状態で駆動スイッチ14Aが操作されることにより、モータ81が起動する。モータ81が駆動している状態で駆動スイッチ14Aが操作されることにより、モータ81の駆動モードが切り換えられる。
【0062】
[クリーナの動作]
使用者により駆動スイッチ14Aが操作され、モータ81の駆動が開始されると、吸引ファン82が回転する。吸引ファン82の回転により、モータ室25に吸引力が発生する。モータ室25に吸引力が発生すると、ヘッド部3の吸込口35に吸込力が発生する。吸込口35に吸込力が発生することにより、クリーニング対象面に存在するダストが空気とともに吸込口35に吸い込まれる。
【0063】
使用者は、ハンドル部5を手で握った状態でクリーナ1を移動させることができる。クリーニング対象面が絨毯を含む場合、回転ブラシ37が回転することにより、絨毯に絡みついているダストが回転ブラシ37により掻き取られる。
【0064】
吸込口35に吸い込まれたダストは、連結管33、接続管4、及び連結管28を介して捕集室24に送られる。捕集室24には、ダストバッグアセンブリ7が配置される。ダストバッグアセンブリ7は、捕集室24において連結管28に接続される。捕集室24に送られたダストは、ダストバッグアセンブリ7に捕集される。ダストバッグアセンブリ7を通過した空気は、フィルタ27を介して流路26に流入する。ダストバッグアセンブリ7で捕集しきれなかったダストは、フィルタ27に捕集される。流路26に流入した空気は、モータ室25に流入する。モータ室25に流入した空気は、モータアセンブリ8を通過した後、排気口29を介してクリーナ1の外部に排出される。
【0065】
[ダストバッグアセンブリ]
図6は、実施形態に係るクリーナ1から離れた状態のダストバッグアセンブリ7を示す左前方からの斜視図である。
図7は、実施形態に係るクリーナ1から離れた状態のダストバッグアセンブリ7を示す右前方からの斜視図である。
図8は、実施形態に係るダストバッグアセンブリ7を示す右前方からの斜視図である。
図9は、実施形態に係るダストバッグアセンブリ7を示す左後方からの斜視図である。
図10は、実施形態に係るダストバッグアセンブリ7を示す平面図である。
図11は、実施形態に係るダストバッグアセンブリ7を示す底面図である。
図12は、実施形態に係るダストバッグアセンブリ7の一部を示す断面図である。
図13は、実施形態に係るダストバッグアセンブリ7を示す左後方からの分解斜視図である。
【0066】
ダストバッグアセンブリ7は、ヘッド部3により吸引された空気からダストを捕集する。ダストバッグアセンブリ7は、捕集したダストを保持する。
【0067】
ダストバッグアセンブリ7は、ダストバッグ40と、ファスナ50と、台座60と、キャップ70とを有する。
【0068】
ダストバッグ40は、袋状の部材である。ダストバッグ40は、吸込口35に吸い込まれ、連結管33、接続管4、及び連結管28を介して捕集室24に送られたダストを捕集する捕集袋である。ダストバッグ40は、例えば不織布により形成される。なお、ダストバッグ40は、織物により形成されてもよいし、紙により形成されてもよい。
【0069】
ダストバッグ40は、上下方向に長い。ダストバッグ40の長手方向は、上下方向である。ダストバッグ40は、サイド部41と、トップ部42と、ボトム部43とを有する。
【0070】
サイド部41は、筒状である。サイド部41は、上下方向に長い。上下方向におけるサイド部41の寸法は、前後方向及び左右方向のそれぞれにおけるサイド部41の寸法よりも大きい。サイド部41にダストの廃棄口44が設けられる。廃棄口44は、サイド部41において上下方向に延びるように設けられる。
【0071】
トップ部42は、サイド部41の上端部に接続される。トップ部42は、筒状である。トップ部42にダストの受入口45が設けられる。
【0072】
ボトム部43は、サイド部41の下端部に接続される。ボトム部43は、平布状である。ボトム部43により、サイド部41の下端部が塞がれる。
【0073】
ダストバッグ40は、再利用可能式のダストの捕集袋である。ダストバッグ40は、吸込口35に吸い込まれ、連結管33、接続管4、及び連結管28を介して捕集室24に送られたダストを受入口45から受け入れる。ダストバッグ40にダストが溜まった場合、使用者は、廃棄口44を介してダストバッグ40からダストを捨てる。使用者は、ダストバッグ40に溜まったダストを捨てることにより、ダストバッグ40を繰り返し使用することができる。また、使用者は、ダストバッグ40を洗濯することができる。
【0074】
サイド部41は、上下方向に延びる複数のコーナー46を有する。廃棄口44は、複数のコーナー46のうち、1つのコーナー46に設けられる。実施形態において、ダストバッグ40を上方から見た場合、サイド部41の外形は、実質的に正方形状である。ボトム部43の外形も、実質的に正方形状である。コーナー46は、4つ設けられる。実施形態において、コーナー46は、サイド部41の左前部に設けられる第1コーナー46Aと、サイド部41の右前部に設けられる第2コーナー46Bと、サイド部41の左後部に設けられる第3コーナー46Cと、サイド部41の右後部に設けられる第4コーナー46Dとを含む。
【0075】
サイド部41は、前面部41Aと、後面部41Bと、左面部41Cと、右面部41Dとを含む。前面部41Aは、左前部の第1コーナー46Aと右前部の第2コーナー46Bとの間に設けられる。後面部41Bは、左後部の第3コーナー46Cと右後部の第4コーナー46Dとの間に設けられる。左面部41Cは、左前部の第1コーナー46Aと左後部の第3コーナー46Cとの間に設けられる。右面部41Dは、右前部の第2コーナー46Bと右後部の第4コーナー46Dとの間に設けられる。
【0076】
実施形態において、廃棄口44は、右後部の第4コーナー46Dに設けられる。廃棄口44は、サイド部41の上端部からサイド部41の下端部に亘って設けられる。廃棄口44は、サイド部41の上端部とサイド部41の下端部との間に設けられる。サイド部41の上端部の位置と廃棄口44の上端部の位置とは、一致する。サイド部41の下端部の位置と廃棄口44の下端部の位置とは、一致する。
【0077】
また、サイド部41は、ベース部分47と、第1部分48と、第2部分49とを含む。ベース部分47は、実質的に筒状である。前面部41A、後面部41B、左面部41C、及び右面部41Dのそれぞれは、ベース部分47により構成される。ダストバッグ40の周方向において、第1部分48は、ベース部分47の一端部に配置され、第2部分49は、ベース部分47の他端部に配置される。第1部分48及び第2部分49のそれぞれは、上下方向に延びるように設けられる。廃棄口44は、第1部分48と第2部分49との間に規定される。
【0078】
第1部分48及び第2部分49のそれぞれは、ベース部分47よりも高剛性である。ベース部分47が不織布により形成される場合、第1部分48及び第2部分49のそれぞれは、不織布に固定された紐90を含む。
【0079】
なお、第1部分48及び第2部分49のそれぞれは、ベース部分47よりも高剛性であればよく、不織布に固定された紐90に限定されない。例えば、ベース部分47が不織布製であり、第1部分48及び第2部分49のそれぞれが合成樹脂製でもよい。また、第1部分48及び第2部分49のそれぞれは、紙製でもよいし、不織布の束又は不織布の塊を含んでもよい。また、第1部分48及び第2部分49のそれぞれが弾性体により形成されてもよい。
【0080】
ファスナ50は、廃棄口44を開閉する。ファスナ50がダストバッグ40に装着されることにより、廃棄口44がファスナ50で閉鎖される。ファスナ50は、上下方向に長い。上下方向において、ファスナ50の寸法は、廃棄口44の寸法よりも大きい。実施形態において、ファスナ50は、ダストバッグ40の第1部分48と第2部分49とを挟むことによって廃棄口44を閉鎖するクリップを含む。
【0081】
実施形態において、ファスナ50は、上下方向における第1部分48の端部と第2部分49の端部とを挟んだ状態から第1部分48及び第2部分49に沿って移動されることによって廃棄口44を閉鎖するスライドクリップを含む。使用者は、例えば第1部分48の上端部と第2部分49の上端部とファスナ50で挟んだ状態からファスナ50を下方に移動することによって廃棄口44を閉鎖することができる。なお、使用者は、例えば第1部分48の下端部と第2部分49の下端部とファスナ50で挟んだ状態からファスナ50を上方に移動することによって廃棄口44を閉鎖してもよい。
【0082】
ファスナ50は、合成樹脂製である。ファスナ50を形成する合成樹脂として、ポリ塩化ビニル(PVC: polyvinyl chloride)が例示される。
【0083】
ファスナ50は、第1クランプ部51と、第2クランプ部52と、ベースプレート部53とを有する。第1クランプ部51及び第2クランプ部52のそれぞれは、ベースプレート部53に接続される。第1クランプ部51及び第2クランプ部52のそれぞれは、相互に接近する方向及び離隔する方向に弾性変形することができる。第1クランプ部51は、第1部分48に対向する。第2クランプ部52は、第2部分49に対向する。ファスナ50は、第1クランプ部51と第2クランプ部52とにより、第1部分48と第2部分49とを挟むことができる。第1部分48及び第2部分49のそれぞれがベース部分47よりも高剛性なので、使用者は、ファスナ50で第1部分48及び第2部分49を円滑に挟むことができる。
【0084】
台座60は、ダストバッグ40のトップ部42に固定される。台座60の外形は、四角形状である。台座60の中央部に開口61が設けられる。開口61は、円形状である。台座60は、開口61とダストバッグ40の受入口45とが一致するようにダストバッグ40のトップ部42に固定される。実施形態において、台座60は、ダストバッグ40のトップ部42に縫合される。
【0085】
台座60は、クリーナ1の捕集室24に設けられたステー15に装着される。連結管28の下端部は、ステー15に配置される。台座60は、連結管28が開口61に挿入されるようにステー15に装着される。台座60がステー15に装着されることにより、ダストバッグ40の受入口45と連結管28の下端部とが接続される。吸込口35から吸い込まれ、連結管33、接続管4、及び連結管28を流れたダストは、受入口45に供給される。ダストバッグ40は、受入口45からダストを受け入れる。
【0086】
図14は、実施形態に係る台座60を示す左後方からの分解斜視図である。台座60は、本体部62と、シール部63と、ストッパ部64とを有する。
【0087】
本体部62は、合成樹脂製である。本体部62は、プレート部65と、筒部66とを有する。プレート部65は、ステー15に挿入される。プレート部65の中央部に開口65Aが設けられる。プレート部65の前部に一対の開口65Bが設けられる。筒部66は、プレート部65の下面から下方に突出する。筒部66は、開口65Aを囲むように配置される。筒部66は、ダストバッグ40の受入口45に挿入される。筒部66とトップ部42とが縫合される。
【0088】
シール部63及びストッパ部64のそれぞれは、ゴム製である。シール部63及びストッパ部64のそれぞれは、インサート成形により本体部62に固定される。シール部63は、リング状である。シール部63は、プレート部65の開口65Aを規定するプレート部65の縁部に固定される。台座60の開口61は、シール部63により規定される。ストッパ部64は、開口65Bに配置される。ストッパ部64は、2つ設けられる。ストッパ部64は、本体部62のプレート部65の上面から上方に突出するように開口65Bに配置される。
【0089】
キャップ70は、台座60の開口61を開閉する部材である。キャップ70は、ゴム製である。キャップ70は、台座60の開口61に挿入されるキャップ部71と、キャップ部71に接続されるバンド部72とを有する。バンド部72は、プレート部65の後部に設けられたフック部67に挿入される開口73を有する。キャップ部71は、バンド部72を介してプレート部65に連結される。キャップ部71が台座60の開口61に挿入されることにより、台座60の開口61が閉鎖される。キャップ部71が台座60の開口61から外されることにより、台座60の開口61が開放される。キャップ部71が台座60の開口61から外されたとき、キャップ部71は、バンド部72を介してプレート部65からぶら下がる。
【0090】
[本体部とダストバッグアセンブリとの関係]
図15は、実施形態に係るステー15に装着された台座60を示す左前方からの斜視図である。
図16は、実施形態に係るステー15に装着された台座60を示す断面図である。
【0091】
ステー15は、プレート部65が挿入される挿入空間15Aを有する。挿入空間15Aの前部に挿入口15Bが設けられる。プレート部65は、挿入口15Bからステー15の挿入空間15Aに挿入される。挿入空間15Aの後部に、プレート部65の後端部と当たるストップ部15Cが設けられる。ステー15の後端部は、本体ハウジング21に回動可能に支持される。ステー15の回動軸は、左右方向に延伸する。ステー15の前端部は、ロックレバー16により本体ハウジング21にロックされる。プレート部65が挿入空間15Aに配置された状態で、ステー15の前端部がロックレバー16により本体ハウジング21にロックされることにより、連結管28の下端部が台座60の開口61に挿入された状態が維持される。ロックレバー16によるロックが解除されることにより、挿入口15Bが下方に移動するようにステー15が回動する。挿入口15Bが下方に移動するようにステー15が回動された状態で、挿入空間15Aからプレート部65を抜去する作業又は挿入空間15Aにプレート部65を挿入する作業が実施される。
【0092】
ストッパ部64は、ステー15の少なくとも一部に接触する。実施形態において、ストッパ部64は、挿入空間15Aの天井面に設けられた凸部15Dに接触する。凸部15Dは、挿入空間15Aの天井面から下方に突出する。ストッパ部64がステー15の少なくとも一部に接触することにより、挿入口15Bが下方に移動するようにステー15が回動したとき、プレート部65が重力の作用により挿入空間15Aから抜去されることが抑制される。すなわち、台座60がステー15から意図せずに外れることが抑制される。
【0093】
図17は、実施形態に係る捕集室24にダストバッグアセンブリ7が配置されている状態のクリーナを示す断面図である。
【0094】
ダストバッグアセンブリ7は、廃棄口44がファスナ50で閉じられた状態で捕集室24に配置される。ダストバッグアセンブリ7は、ダストバッグ40の前面部41Aが前方を向くように捕集室24に配置される。フィルタ27は、捕集室24に面するように配置される。フィルタ27は、捕集室24の右部に配置される。ダストバッグアセンブリ7は、ファスナ50とフィルタ27とが対向するように捕集室24に配置される。
【0095】
上下方向において、ファスナ50の寸法は、フィルタ27の寸法よりも大きい。ファスナ50の少なくとも一部は、ダストバッグ40とフィルタ27との間に配置される。ファスナ50により、フィルタ27に吸引力が発生した場合において、ダストバッグ40がフィルタ27に吸着されることが抑制される。ダストバッグ40がフィルタ27に吸着されると、フィルタ27の吸引力が低下し、その結果、吸込口35の吸込力が低下する可能性がある。実施形態においては、ファスナ50によりダストバッグ40がフィルタ27に吸着されることが抑制されるので、吸込口35の吸込力の低下が抑制される。
【0096】
なお、フィルタ27が捕集室24の左部に配置される場合、廃棄口44がダストバッグ40の左後部の第3コーナー46Cに設けられてもよい。第3コーナー46Cに設けられた廃棄口44を閉鎖するように第3コーナー46Cにファスナ50が装着されることにより、ダストバッグ40の前面部41Aが前方を向くようにダストバッグアセンブリ7が捕集室24に配置された場合、ファスナ50とフィルタ27とが対向することができる。
【0097】
[廃棄作業]
図18は、実施形態に係る捕集室24から出されたダストバッグアセンブリ7を示す左後方からの斜視図である。
【0098】
ダストバッグ40にダストが溜まった場合、使用者は、ダストバッグ40からダストを捨てるために、ステー15からプレート部65を抜去する。ステー15からプレート部65が抜去され、ダストバッグアセンブリ7が捕集室24から出された後、使用者は、台座60の開口61をキャップ70で閉鎖することができる。開口61がキャップ70で閉鎖されることにより、ダストバッグ40の内部のダストが開口61を介してダストバッグ40の外部に出てしまうことが抑制される。
【0099】
実施形態において、キャップ部71の上面に複数のリブ74が設けられる。リブ74は、キャップ部71の上面の中心から放射方向に延びるように設けられる。リブ74により、キャップ部71の強度の低下が抑制される。
【0100】
図19は、実施形態に係る廃棄作業が実施されるダストバッグアセンブリ7を示す左後方からの斜視図である。
【0101】
ダストバッグ40からダストを捨てる廃棄作業を実施する場合、使用者は、ダストバッグ40からファスナ50を外す。使用者は、一方の手(例えば右手)で台座60をつかんだ状態で、他方の手(例えば左手)でファスナ50を下方に引っ張ることにより、ダストバッグ40からファスナ50を円滑に外すことができる。ダストバッグ40からファスナ50が外されることにより、廃棄口44が開放される。廃棄口44は、ダストバッグ40のサイド部41においてダストバッグ40の長手方向である上下方向に延びるように設けられる。廃棄口44の大きさが十分に大きいので、使用者は、ダストバッグ40からダストを捨てやすい。
【0102】
[効果]
以上説明したように、実施形態において、ダストバッグアセンブリ7は、ダストバッグ40と、ファスナ50とを備える。ダストバッグ40は、ダストの廃棄口44が設けられるサイド部41を有する。サイド部41の下端部が塞がれる。ファスナ50は、廃棄口44を開閉する。上下方向におけるサイド部41の寸法は、前後方向及び左右方向のそれぞれにおけるサイド部41の寸法よりも大きい。廃棄口44は、サイド部41において上下方向に延びるように設けられる。
【0103】
上記の構成では、廃棄口44がダストバッグ40のサイド部41において上下方向に延びるように設けられるので、クリーナ1の使用者は、廃棄口44を介してダストバッグ40からダストを捨てやすい。
【0104】
実施形態において、ダストバッグ40は、サイド部41の上端部に接続されダストの受入口45が設けられるトップ部42を有する。
【0105】
上記の構成では、ダストバッグ40は、トップ部42に設けられた受入口45からダストを受け入れることができる。
【0106】
実施形態において、ダストバッグ40は、サイド部41の下端部に接続されるボトム部43を有する。
【0107】
上記の構成では、ボトム部43によりダストバッグ40の下部の容積が確保されるので、ダストバッグ40はダストを沢山溜めることができる。
【0108】
実施形態において、サイド部41は、上下方向に延びる複数のコーナー46を有する。廃棄口44は、コーナー46に設けられる。
【0109】
上記の構成では、廃棄口44がサイド部41のコーナー46に設けられているので、クリーナ1の使用者は、廃棄口44を介してダストバッグ40からダストを捨てやすい。また、クリーナ1の使用者は、ダストバッグ40にファスナ50を着ける作業及びダストバッグ40からファスナ50を外す作業を実施しやすい。
【0110】
実施形態において、コーナー46は、4つ設けられる。サイド部41は、左前部の第1コーナー46Aと右前部の第2コーナー46Bとの間の前面部41Aを含む。ダストバッグ40は、前面部41Aが前方を向くようにクリーナ1の捕集室24に配置される。廃棄口44は、左後部の第3コーナー46C又は右後部の第4コーナー46Dに設けられる。
【0111】
上記の構成では、クリーナ1の使用者は、ダストバッグアセンブリ7を捕集室24の前部から捕集室24に入れやすい。
【0112】
実施形態において、クリーナ1は、捕集室24に面するフィルタ27を有する。ダストバッグ40は、ファスナ50とフィルタ27とが対向するように捕集室24に配置される。
【0113】
上記の構成では、ファスナ50がダストバッグ40とフィルタ27との間に配置されるので、フィルタ27に吸引力が発生した場合、ファスナ50により、ダストバッグ40がフィルタ27に吸着されることが抑制される。
【0114】
実施形態において、ダストバッグアセンブリ7は、トップ部42に固定されクリーナ1のステー15に装着される台座60を備える。台座60の中央部に開口61が設けられる。台座60は、開口61と受入口45とが一致するようにトップ部42に固定される。
【0115】
上記の構成では、ダストバッグアセンブリ7は、台座60を介してクリーナ1のステー15に装着される。
【0116】
実施形態において、台座60は、本体部62と、本体部62の上面から上方に突出しステー15の少なくとも一部に接触するストッパ部64とを有する。
【0117】
上記の構成では、ストッパ部64がステー15の少なくとも一部に接触することにより、台座60がステー15から意図せずに外れることが抑制される。
【0118】
実施形態において、ダストバッグアセンブリ7は、開口61を開閉するキャップ70を備える。
【0119】
上記の構成では、ステー15から台座60が外された後、台座60の開口61がキャップ70で閉鎖されることにより、ダストバッグ40の内部のダストが開口61を介してダストバッグ40の外部に出てしまうことが抑制される。
【0120】
実施形態において、クリーナ1は、アップライト式クリーナである。
【0121】
上記の構成では、上下方向を長手方向とするダストバッグアセンブリ7は、アップライト式クリーナに好適である。
【0122】
実施形態において、サイド部41は、ベース部分47と、第1部分48と、第2部分49とを含む。廃棄口44は、第1部分48と第2部分49との間に規定される。ファスナ50は、第1部分48と第2部分49とを挟むクリップを含む。
【0123】
上記の構成では、クリーナ1の使用者は、ダストバッグ40の第1部分48と第2部分49とをファスナ50で挟むことにより、廃棄口44を簡単に閉鎖することができる。
【0124】
実施形態において、第1部分48及び第2部分49のそれぞれは、ベース部分47よりも高剛性である。
【0125】
上記の構成では、第1部分48及び第2部分49のそれぞれが高剛性なので、クリーナ1の使用者は、第1部分48と第2部分49とをファスナ50で挟みやすい。
【0126】
実施形態において、ファスナ50は、上下方向における第1部分48の端部と第2部分49の端部とを挟んだ状態から第1部分48及び第2部分49に沿って移動されることによって廃棄口44を閉鎖するスライドクリップを含む。
【0127】
上記の構成では、クリーナ1の使用者は、一方の手で台座60をつかんだ状態で、他方の手でファスナ50を引っ張ることにより、ダストバッグ40にファスナ50を着ける作業及びダストバッグ40からファスナ50を外す作業を円滑に実施することができる。
【0128】
実施形態において、ファスナ50は、合成樹脂製である。
【0129】
上記の構成では、ダストバッグアセンブリ7の軽量化が図られる。
【0130】
[その他の実施形態]
上述の実施形態において、クリーナ1がアップライト式クリーナであることとした。クリーナ1は、スティック式クリーナでもよいし、キャニスタ式クリーナでもよいし、背負い式クリーナでもよい。
【符号の説明】
【0131】
1…クリーナ、2…本体部、3…ヘッド部、4…接続管、5…ハンドル部、6…フットレバー、7…ダストバッグアセンブリ、8…モータアセンブリ、9…ラッチ機構、9A…ラッチレバー、10…バッテリ装着部、11…バッテリパック、12…ラッチ機構、12A…ラッチレバー、13…ロッド、14…操作スイッチ、14A…駆動スイッチ、14B…停止スイッチ、15…ステー、15A…挿入空間、15B…挿入口、15C…ストップ部、15D…凸部、16…ロックレバー、17…高さ調整ダイヤル、18…ライト、21…本体ハウジング、22…捕集室カバー、23…モータ室カバー、24…捕集室、24A…開口、25…モータ室、25A…開口、26…流路、27…フィルタ、28…連結管、29…排気口、31…ヘッドハウジング、32…バッテリ室カバー、33…連結管、34…バッテリ室、34A…開口、35…吸込口、37…回転ブラシ、38…走行輪、39…補助輪、40…ダストバッグ、41…サイド部、41A…前面部、41B…後面部、41C…左面部、41D…右面部、42…トップ部、43…ボトム部、44…廃棄口、45…受入口、46…コーナー、46A…第1コーナー、46B…第2コーナー、46C…第3コーナー、46D…第4コーナー、47…ベース部分、48…第1部分、49…第2部分、50…ファスナ、51…第1クランプ部、52…第2クランプ部、53…ベースプレート部、60…台座、61…開口、62…本体部、63…シール部、64…ストッパ部、65…プレート部、65A…開口、65B…開口、66…筒部、67…フック部、70…キャップ、71…キャップ部、72…バンド部、73…開口、74…リブ、81…モータ、82…吸引ファン、90…紐。