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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103844
(43)【公開日】2023-07-27
(54)【発明の名称】車両玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 23/10 20060101AFI20230720BHJP
   A63H 19/15 20060101ALI20230720BHJP
   A63H 19/04 20060101ALI20230720BHJP
【FI】
A63H23/10 E
A63H19/15
A63H19/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022004606
(22)【出願日】2022-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】303022891
【氏名又は名称】株式会社パイロットコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福家 翔太
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA12
2C150CA08
2C150CA10
2C150DA06
2C150DA19
2C150EB36
(57)【要約】
【課題】車両の種類や外形形状等に関わらず、使用者が安定して車輪部材に接触することができ、操作がしやすい車両玩具を提供する。
【解決手段】車両の外形形状を有する車両玩具10であって、中心軸Cを中心として軸方向に延びる車軸を有する車輪部材1と、車軸を回転自在に支持する玩具本体2と、車軸を回転駆動する駆動部と、を備え、車輪部材1は、車軸に固定される第1車輪12及び水掻き部13を有し、玩具本体2は、第1車輪12及び水掻き部13よりも軸方向の外側に配置され、第1車輪12の少なくとも一部または水掻き部13の少なくとも一部を軸方向の外側から覆う側壁22を有し、側壁22は、側壁22を軸方向に貫通する開口部22aを有し、車輪部材1は、開口部22aを通して玩具本体2の外部に露出される部分を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の外形形状を有する車両玩具であって、
中心軸を中心として軸方向に延びる車軸を有する車輪部材と、
前記車軸を回転自在に支持する玩具本体と、
前記車軸を回転駆動する駆動部と、を備え、
前記車輪部材は、前記車軸に固定される第1車輪及び水掻き部を有し、
前記玩具本体は、前記第1車輪及び前記水掻き部よりも軸方向の外側に配置され、前記第1車輪の少なくとも一部または前記水掻き部の少なくとも一部を軸方向の外側から覆う側壁を有し、
前記側壁は、前記側壁を軸方向に貫通する開口部を有し、
前記車輪部材は、前記開口部を通して前記玩具本体の外部に露出される部分を有する、
車両玩具。
【請求項2】
前記車輪部材は、前記車輪部材の軸方向の少なくとも一方の端部に連結され、前記開口部内に配置される回転止め部を有する、
請求項1に記載の車両玩具。
【請求項3】
前記回転止め部は、前記開口部から軸方向の外側に突出する部位を有する、
請求項2に記載の車両玩具。
【請求項4】
前記玩具本体は、前記水掻き部のうち少なくとも前記車軸の上側に位置する部分を前記中心軸回りに囲う第1水流ガイド部を有する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の車両玩具。
【請求項5】
前記玩具本体は、前記玩具本体の前後方向において前記水掻き部と並んで配置され、前記水掻き部から前後方向に離れるに従い下側に向けて延びる第2水流ガイド部を有する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の車両玩具。
【請求項6】
前記玩具本体は、前記玩具本体の前後方向に並ぶ複数の車両部を有し、
前記複数の車両部は、互いに固定されている、
請求項1から5のいずれか1項に記載の車両玩具。
【請求項7】
前記玩具本体に支持される第2車輪を備え、
前記第2車輪は、前記玩具本体の前後方向に並んで複数設けられ、
前記複数の第2車輪は、
前記第1車輪よりも前側に位置する前側車輪と、
前記第1車輪よりも後側に位置する後側車輪と、を含む、
請求項1から6のいずれか1項に記載の車両玩具。
【請求項8】
前記複数の第2車輪のうち少なくとも1つは、前記第2車輪の下端が、前記第1車輪の下端よりも上側に配置される、
請求項7に記載の車両玩具。
【請求項9】
前記車軸は、前記玩具本体の前後方向の中央部よりも前側に配置される、
請求項1から8のいずれか1項に記載の車両玩具。
【請求項10】
車両の外形形状を有する車両玩具であって、
中心軸を中心として軸方向に延びる車軸を有する車輪部材と、
前記車軸を回転自在に支持する玩具本体と、
前記車軸を回転駆動する駆動部と、を備え、
前記車輪部材は、前記車軸に固定される第1車輪及び水掻き部を有し、
前記玩具本体は、前記第1車輪及び前記水掻き部よりも軸方向の外側に配置され、前記第1車輪の少なくとも一部または前記水掻き部の少なくとも一部を軸方向の外側から覆う側壁を有し、
前記側壁は、前記側壁の軸方向の外側から押し込まれることで、軸方向の内側に弾性変形可能とされた弾性部を有し、
前記車輪部材は、前記弾性部と接触可能な部分を有する、
車両玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の外形形状を有する水陸両用の車両玩具が知られている。例えば、特許文献1の走行玩具は、使用者がプルバック操作等によりゼンマイばねを巻き、ゼンマイばねの復元力によって、車軸が回転駆動される。より詳しくは、使用者は、ゼンマイばねを巻いた状態で、車軸の軸方向から車輪に接触して車輪を押さえ、好みの場所やタイミング等で車輪を解放する。これにより、車軸が回転駆動し、走行玩具を床面や地面等の陸上で走行させたり、水上等で進行させたりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭55-125394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば電車などの外形形状を有する車両玩具では、車輪が玩具本体の側壁によって軸方向から覆われるため、使用者が、軸方向から車輪に接触することができない。このため、使用者が車軸の回転駆動が停止された状態を維持することが難しく、操作がしにくい。
【0005】
本発明は、車両の種類や外形形状等に関わらず、使用者が安定して車輪部材に接触することができ、操作がしやすい車両玩具を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様は、車両の外形形状を有する車両玩具であって、中心軸を中心として軸方向に延びる車軸を有する車輪部材と、前記車軸を回転自在に支持する玩具本体と、前記車軸を回転駆動する駆動部と、を備え、前記車輪部材は、前記車軸に固定される第1車輪及び水掻き部を有し、前記玩具本体は、前記第1車輪及び前記水掻き部よりも軸方向の外側に配置され、前記第1車輪の少なくとも一部または前記水掻き部の少なくとも一部を軸方向の外側から覆う側壁を有し、前記側壁は、前記側壁を軸方向に貫通する開口部を有し、前記車輪部材は、前記開口部を通して前記玩具本体の外部に露出される部分を有する。
【0007】
本発明によれば、玩具本体の側壁によって、第1車輪(駆動車輪)や水掻き部が軸方向の外側から覆われていても、使用者は、側壁の開口部を通して車輪部材に接触することができる。これにより使用者は、車軸の回転駆動が停止された状態を維持することができる。そして、使用者が好みの場所やタイミング等で車輪部材を解放することにより、車軸が回転駆動し、車両玩具を床面や地面等の陸上で走行させたり、水上や水中等で進行させたりすることができる。
したがって本発明の車両玩具によれば、車両の種類や外形形状等に関わらず、使用者が安定して車輪部材に接触することができ、操作がしやすい。
【0008】
前記車両玩具において、前記車輪部材は、前記車輪部材の軸方向の少なくとも一方の端部に連結され、前記開口部内に配置される回転止め部を有することが好ましい。
【0009】
この場合、使用者が回転止め部を指等で押さえることにより、車軸の回転駆動が停止された状態を安定して維持できる。
【0010】
前記車両玩具において、前記回転止め部は、前記開口部から軸方向の外側に突出する部位を有することが好ましい。
【0011】
この場合、使用者が回転止め部をより押さえやすい。
【0012】
前記車両玩具において、前記玩具本体は、前記水掻き部のうち少なくとも前記車軸の上側に位置する部分を前記中心軸回りに囲う第1水流ガイド部を有することが好ましい。
【0013】
水上や水中等で車両玩具を使用するときに、水掻き部のうち車軸の上側に位置する部分が掻いた水等の液体は、車両玩具を進行方向とは反対側へ向けて推進させる力(以下、逆向きの推進力と呼ぶ)を生じさせる。
本発明の上記構成によれば、第1水流ガイド部によって、逆向きの推進力の発生を抑制できるので、車両玩具が進行方向へ向けて安定して進行する。
【0014】
前記車両玩具において、前記玩具本体は、前記玩具本体の前後方向において前記水掻き部と並んで配置され、前記水掻き部から前後方向に離れるに従い下側に向けて延びる第2水流ガイド部を有することが好ましい。
【0015】
第2水流ガイド部が前後方向において水掻き部と並んで配置されることにより、水掻き部に流入する水流をガイドしたり、水掻き部から流出する水流をガイドしたりすることができる。これにより、水掻き部の機能がより顕著に奏功され、車両玩具を進行方向へ向けて安定して推進させることができる。
【0016】
前記車両玩具において、前記玩具本体は、前記玩具本体の前後方向に並ぶ複数の車両部を有し、前記複数の車両部は、互いに固定されていることが好ましい。
【0017】
この場合、前後方向に配列する複数の車両部が、互いに固定されることにより、車両玩具は全体として前後方向に延びた一体的な形状とされる。これにより、陸上、水上、水中等いずれの場所においても、車両玩具が進行方向に向けて真っ直ぐに安定して進行しやすくなる。すなわち、車両玩具の直進安定性が高められる。
【0018】
前記車両玩具は、前記玩具本体に支持される第2車輪を備え、前記第2車輪は、前記玩具本体の前後方向に並んで複数設けられ、前記複数の第2車輪は、前記第1車輪よりも前側に位置する前側車輪と、前記第1車輪よりも後側に位置する後側車輪と、を含むことが好ましい。
【0019】
この場合、第1車輪(駆動輪)の前側及び後側にそれぞれ第2車輪が設けられるため、使用者が車両玩具をプルバック操作する際などにおいて、玩具のぐらつきが抑えられ、玩具の姿勢がより安定する。
【0020】
前記車両玩具において、前記複数の第2車輪のうち少なくとも1つは、前記第2車輪の下端が、前記第1車輪の下端よりも上側に配置されることが好ましい。
【0021】
この場合、車両玩具を陸上で使用するときに、複数の第2車輪のうち少なくとも1つは床面や地面等に接触しないため、走行時の摩擦抵抗を小さく抑えることができる。このため、車両玩具が進行方向により安定して進行する。
【0022】
前記車両玩具において、前記車軸は、前記玩具本体の前後方向の中央部よりも前側に配置されることが好ましい。
【0023】
この場合、使用者が掌で玩具本体を掴んだときに、親指や人差し指等によって車輪部材を安定して押さえやすく、操作性がよい。
【0024】
また、本発明の一つの態様は、車両の外形形状を有する車両玩具であって、中心軸を中心として軸方向に延びる車軸を有する車輪部材と、前記車軸を回転自在に支持する玩具本体と、前記車軸を回転駆動する駆動部と、を備え、前記車輪部材は、前記車軸に固定される第1車輪及び水掻き部を有し、前記玩具本体は、前記第1車輪及び前記水掻き部よりも軸方向の外側に配置され、前記第1車輪の少なくとも一部または前記水掻き部の少なくとも一部を軸方向の外側から覆う側壁を有し、前記側壁は、前記側壁の軸方向の外側から押し込まれることで、軸方向の内側に弾性変形可能とされた弾性部を有し、前記車輪部材は、前記弾性部と接触可能な部分を有する。
【0025】
本発明によれば、玩具本体の側壁によって、第1車輪(駆動車輪)や水掻き部が軸方向の外側から覆われていても、使用者は、側壁の弾性部を介して車輪部材に接触することができる。これにより使用者は、車軸の回転駆動が停止された状態を維持することができる。そして、使用者が好みの場所やタイミング等で車輪部材を解放することにより、車軸が回転駆動し、車両玩具を床面や地面等の陸上で走行させたり、水上や水中等で進行させたりすることができる。
したがって本発明の車両玩具によれば、車両の種類や外形形状等に関わらず、弾性部を介して使用者が安定して車輪部材に接触することができ、操作がしやすい。
【発明の効果】
【0026】
本発明の前記態様の車両玩具によれば、車両の種類や外形形状等に関わらず、使用者が安定して車輪部材に接触することができ、操作がしやすい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本実施形態の車両玩具を示す斜視図である。
図2図2は、車両玩具を示す正面図である。
図3図3は、車両玩具を示す側面図である。
図4図4は、車両玩具を示す下面図である。
図5図5は、図3のV-V断面を示す断面図である。
図6図6は、図2のVI-VI断面を示す断面図である。
図7図7は、車両玩具の一部を示す断面図である。
図8図8は、本実施形態の第1変形例の車両玩具を示す断面図である。
図9図9は、本実施形態の第2変形例の車両玩具を示す側面図である。
図10図10は、本実施形態の第3変形例の車両玩具の一部を示す断面図である。
図11図11は、本実施形態の第4変形例の車両玩具の一部を示す断面図である。
図12図12は、本実施形態の第5変形例の車両玩具の一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の一実施形態の車両玩具10について、図1図7を参照して説明する。
車両玩具10は、車両の外形形状を有する水陸両用の玩具である。図1図4に示すように、本実施形態の車両玩具10は、電車の外形形状を有する。車両玩具10は、後述する各車輪(第1車輪12及び第2車輪4)を用いて床面や地面等の陸上を走行可能であり、後述する水掻き部13を用いて水上や水中等を進行可能である。なお本実施形態では、車両玩具10を単に玩具と呼ぶ場合がある。玩具を使用する使用者は、例えば子供等である。
【0029】
本実施形態の車両玩具10は、全体として所定方向に延びる略直方体状をなしている。図5及び図6に示すように、車両玩具10は、中心軸Cを中心とする車軸11を有する車輪部材1と、車軸11を回転自在に支持する玩具本体2と、車軸11を回転駆動する駆動部3と、玩具本体2に支持される第2車輪4と、玩具本体2の内部に配置されるフロート部5と、を備える。なお本実施形態では、図3及び図4においてフロート部5の概略形状を図示しており、それ以外の図面においては、フロート部5の図示を省略している。
【0030】
図5に示すように、車両玩具10を地面や床面等の面G上に置いたときに、車輪部材1及び第2車輪4は、面Gと接触する。また図6に示すように、車両玩具10は、水面等の液面Wに浮かべることができる。本実施形態では、車両玩具10を液面Wに浮かべたときに、車輪部材1は、水中等の液中に配置され、すなわち液面Wよりも下側に位置する。
【0031】
本実施形態で用いる方向の定義について、説明する。
本実施形態では、車両玩具10が延びる前記所定方向を、前後方向と呼ぶ。各図に示すXYZ直交座標系(3次元直交座標系)において、前後方向は、Y軸方向に相当する。前後方向のうち一方側(+Y側)を前側と呼び、他方側(-Y側)を後側と呼ぶ。
【0032】
車軸11の中心軸Cが延びる方向を、軸方向と呼ぶ。各図において軸方向は、X軸方向に相当する。軸方向のうち一方側(+X側)を右側と呼び、他方側(-X側)を左側と呼ぶ。また、軸方向のうち、玩具本体2の外部から内部へ向かう方向を軸方向の内側と呼び、これとは反対の方向を軸方向の外側と呼ぶ。より詳しくは、軸方向の内側とは、軸方向のうち玩具本体2の後述する側壁22から玩具本体2の中央部へ向かう方向である。軸方向の外側とは、軸方向のうち玩具本体2の中央部から玩具本体2の側壁22へ向かう方向である。なお軸方向は、左右方向や車幅方向等と言い換えてもよい。
【0033】
中心軸Cと直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向のうち、中心軸Cに近づく向きを径方向内側と呼び、中心軸Cから離れる向きを径方向外側と呼ぶ。
中心軸C回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。
【0034】
前後方向及び軸方向と直交する方向を、上下方向と呼ぶ。各図において上下方向は、Z軸方向に相当する。上下方向のうち一方側(+Z側)を上側と呼び、他方側(-Z側)を下側と呼ぶ。
【0035】
車両玩具10の各構成要素について、詳しく説明する。
図5及び図6に示すように、車輪部材1は、車軸11と、第1車輪12と、水掻き部13と、回転止め部14と、を有する。
【0036】
車軸11は、中心軸Cを中心とする円柱状であり、軸方向に延びる。車軸11は、例えばステンレス製等の金属製である。本実施形態では車軸11が、玩具本体2の上下方向の中央部よりも下側に配置される。また車軸11は、玩具本体2の前後方向の中央部よりも前側(+Y側)に配置される。車軸11は、駆動部3に接続されている。車軸11は、駆動部3から右側(+X側)に突出する部分と、駆動部3から左側(-X側)に突出する部分と、を有する。
【0037】
第1車輪12は、中心軸Cを中心とする円環板状である。本実施形態では第1車輪12が、水掻き部13の一部(後述する固定筒13a)を介して車軸11に固定される。第1車輪12は、車輪部材1のうち最も外径寸法が大きい部品である。第1車輪12の下端部は、玩具本体2の下端よりも下側に突出する。玩具を陸上で走行させる際に、第1車輪12の下端部は、面Gと接触する。第1車輪12は、玩具を走行させる車輪であることから、駆動車輪と言い換えてもよい。
【0038】
第1車輪12は、例えばエラストマー、ゴム等の弾性変形可能な弾性部材により構成される。ただしこれに限らず、第1車輪12は、弾性部材以外の樹脂部材等により構成されていてもよい。
【0039】
第1車輪12は、軸方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。複数の第1車輪12は、車軸11のうち駆動部3から右側に突出する部分に固定される右側の第1車輪12と、車軸11のうち駆動部3から左側に突出する部分に固定される左側の第1車輪12と、を含む。本実施形態では、第1車輪12が軸方向に互いに離れて2つ設けられる。
【0040】
第1車輪12は、第1孔12aと、第2孔12bと、リブ12cと、を有する。
第1孔12aは、中心軸Cを中心とする例えば円孔等の孔である。第1孔12aは、第1車輪12を軸方向に貫通する。
【0041】
第2孔12bは、第1孔12aよりも径方向外側に配置される。第2孔12bは、第1車輪12を軸方向に貫通する孔である。第2孔12bは、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。
【0042】
図1及び図4に示すように、リブ12cは、第1車輪12の外周面に配置され、軸方向に延びる。リブ12cは、第1車輪12の外周面に、周方向に並んで複数設けられる。複数のリブ12cは、第1車輪12の外周面に、周方向の全周にわたって等ピッチで配列する。
【0043】
水掻き部13は、例えば、第1車輪12よりも硬質の樹脂製等である。水掻き部13の外径寸法は、第1車輪12の外径寸法よりも小さい。水掻き部13は、車軸11に固定される。水掻き部13の下端部は、玩具本体2の下端よりも下側に突出する。玩具を水上や水中等で進行させる際に、水掻き部13は、水中等の液中に配置され、すなわち液面Wよりも下側に位置する。
【0044】
水掻き部13は、軸方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。複数の水掻き部13は、車軸11のうち駆動部3から右側に突出する部分に固定される右側の水掻き部13と、車軸11のうち駆動部3から左側に突出する部分に固定される左側の水掻き部13と、を含む。本実施形態では、水掻き部13が軸方向に互いに離れて2つ設けられる。
【0045】
図5に示すように、水掻き部13は、固定筒13aと、内側支持板13bと、挿入ピン13cと、フィン13dと、を有する。水掻き部13は、単一の部材により一体に形成される。
【0046】
固定筒13aは、中心軸Cを中心とする有底筒状であり、軸方向に延びる。固定筒13aは、中心軸Cを中心とする筒状の周壁部13aaと、周壁部13aaの軸方向外側の端部に接続される底壁部13abと、を有する。
【0047】
周壁部13aaは、第1車輪12の第1孔12aに挿入される。周壁部13aaは、第1車輪12よりも軸方向の内側に位置する部分と、第1車輪12よりも軸方向の外側に位置する部分と、を有する。周壁部13aaの内周面には、車軸11が嵌合する。底壁部13abの軸方向内側を向く面には、車軸11の軸方向外側を向く端面が接触し、または隙間をあけて対向する。
固定筒13aと車軸11とは、嵌合により、または接着剤等を用いて、互いに固定される。
【0048】
内側支持板13bは、中心軸Cを中心とする円環板状である。内側支持板13bの内周部は、周壁部13aaの外周面と接続される。内側支持板13bは、第1車輪12の軸方向内側に配置される。内側支持板13bの軸方向外側を向く板面は、第1車輪12の軸方向内側を向く面と接触する。
【0049】
挿入ピン13cは、内側支持板13bの軸方向外側を向く板面から軸方向外側に突出する。挿入ピン13cは、軸方向に延びる柱状である。挿入ピン13cは、固定筒13aよりも径方向外側に配置される。挿入ピン13cは、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。各挿入ピン13cは、第1車輪12の各第2孔12bに挿入される。挿入ピン13cの軸方向外側の端部は、第2孔12bから軸方向外側に突出する。
【0050】
図1及び図6に示すように、フィン13dは、板状であり、一対の板面が周方向を向く。フィン13dは、周方向と垂直な方向(すなわち、径方向及び軸方向)に広がる多角形板状であり、本実施形態では四角形板状である。図5に示すように、フィン13dの径方向内側の端部は、固定筒13aの周壁部13aaの外周面と接続される。フィン13dの軸方向外側の端部は、内側支持板13bの軸方向内側を向く板面と接続される。
【0051】
図6に示すように、フィン13dは、周方向に並んで複数設けられる。複数のフィン13dは、中心軸Cを中心として放射状に配置される。本実施形態ではフィン13dが、1つの水掻き部13に、周方向に等ピッチで10枚配列する。ただし、水掻き部13に設けられるフィン13dの数は、本実施形態で一例として挙げた10枚に限らず、9枚以下であってもよいし、11枚以上であってもよい。
【0052】
図5に示すように、回転止め部14は、車輪部材1の軸方向の少なくとも一方の端部に連結される。本実施形態では回転止め部14が、車輪部材1の軸方向の両端部にそれぞれ連結される。すなわち、回転止め部14は、車輪部材1に複数設けられる。
【0053】
回転止め部14は、例えば、第1車輪12よりも硬質の樹脂製等である。回転止め部14の外径寸法は、第1車輪12の外径寸法よりも小さい。回転止め部14は、水掻き部13の一部(固定筒13a)を介して車軸11に固定される。複数の回転止め部14は、車軸11のうち駆動部3から右側に突出する部分に固定される右側の回転止め部14と、車軸11のうち駆動部3から左側に突出する部分に固定される左側の回転止め部14と、を含む。本実施形態では、回転止め部14が軸方向に互いに離れて2つ設けられる。
【0054】
回転止め部14は、押さえ部14aと、外側支持板14bと、を有する。
押さえ部14aは、中心軸Cを中心とする有底筒状である。押さえ部14aは、中心軸Cを中心とする筒状の周壁部14aaと、周壁部14aaの軸方向外側の端部に接続される底壁部14abと、を有する。
【0055】
周壁部14aaの内周面には、固定筒13aが嵌合する。底壁部14abは、中心軸Cと垂直な方向に広がる板状である。図1及び図3に示すように、本実施形態では底壁部14abが、円板状である。図5に示すように、底壁部14abの軸方向内側を向く面には、固定筒13aの底壁部13abの軸方向外側を向く面が接触し、または隙間をあけて対向する。
【0056】
底壁部14abの軸方向外側を向く面は、本実施形態では平面状である。ただしこれに限らず、底壁部14abの軸方向外側を向く面は、例えば凸曲面状や凹曲面状等であってもよい。底壁部14abの軸方向外側を向く面は、使用者が玩具の使用時に指等で押さえる面であることから、押さえ面と言い換えてもよい。
【0057】
特に図示しないが、底壁部14abの軸方向外側を向く面には、滑り止め機能を有する凹凸形状が形成されていてもよい。また、底壁部14abの軸方向外側を向く面には、例えば、意匠性を有する図形、記号、英数字、動物、乗り物、キャラクター等の図柄が表示されていたり、レリーフ等が形成されていたりしてもよい。
【0058】
外側支持板14bは、中心軸Cを中心とする円環板状である。外側支持板14bの内周部は、周壁部14aaの軸方向内側の端部と接続される。外側支持板14bは、第1車輪12の軸方向外側に配置される。外側支持板14bの軸方向内側を向く板面は、第1車輪12の軸方向外側を向く面と接触する。
【0059】
第1車輪12は、内側支持板13bと外側支持板14bとにより軸方向の両側から挟まれて、支持されている。これにより、第1車輪12が例えば弾性部材により構成される場合であっても、その剛性が一定以上に確保されている。
【0060】
外側支持板14bは、挿入孔14cを有する。挿入孔14cは、周壁部14aaよりも径方向外側に配置される。挿入孔14cは、外側支持板14bを軸方向に貫通する孔である。挿入孔14cは、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。各挿入孔14cには、水掻き部13の各挿入ピン13cが挿入される。本実施形態では、各挿入孔14cに、各挿入ピン13cの軸方向外側の端部が嵌合する。
これにより、第1車輪12、水掻き部13及び回転止め部14は、中心軸C回りの相対回転が規制された状態で、互いに固定される。
【0061】
図1図3及び図4に示すように、玩具本体2は、前後方向に延びる略直方体状である。玩具本体2は、例えば樹脂製等である。玩具本体2は、玩具本体2の前後方向に並ぶ複数の車両部30を有する。各車両部30は、それぞれ、前後方向に延びる略直方体状である。複数の車両部30は、互いに固定されている。本実施形態では、車両部30が前後方向に隣り合って2つ設けられる。2つの車両部30のうち、前側に位置する車両部30の後端部と、後側に位置する車両部30の前端部とが、互いに接続されている。
【0062】
図1図6に示すように、玩具本体2は、頂壁21と、側壁22と、前壁23と、後壁24と、底壁25と、カバー壁26と、を有する。
頂壁21は、玩具本体2の上端部に配置される。頂壁21は、上下方向と垂直な方向に広がる板状である。頂壁21は、前後方向を長手方向とし、軸方向を短手方向とし、上下方向を板厚方向とする略長方形板状である。
【0063】
側壁22は、玩具本体2の軸方向の端部に配置される。側壁22は、軸方向と垂直な方向に広がる板状である。側壁22は、前後方向を長手方向とし、上下方向を短手方向とし、軸方向を板厚方向とする略長方形板状である。
【0064】
側壁22の上端部は、頂壁21の軸方向の端部と接続される。側壁22は、軸方向に互いに離れて複数設けられる。具体的に、側壁22は、玩具本体2の右側の端部と左側の端部とに、各1つ(計2つ)設けられる。
【0065】
図5に示すように、側壁22は、第1車輪12及び水掻き部13よりも軸方向の外側に配置される。側壁22は、第1車輪12の少なくとも一部または水掻き部13の少なくとも一部を軸方向の外側から覆う。本実施形態では、第1車輪12が水掻き部13よりも軸方向外側に配置されており、側壁22は、第1車輪12の下端部以外の部分を軸方向外側から覆う。
また本実施形態では、側壁22は、外側支持板14bよりも軸方向の外側に配置されており、外側支持板14bの下端部以外の部分を軸方向外側から覆う。
【0066】
側壁22は、側壁22を軸方向に貫通する開口部22aを有する。
本実施形態では開口部22aが、側壁22を軸方向に貫通する孔である。図3に示すように、開口部22aは、側壁22の上下方向の中央部よりも下側に配置される。開口部22aは、側壁22の前後方向の中央部よりも前側に配置される。
【0067】
図3に示すように軸方向から見て、開口部22aの内周部の形状は、回転止め部14の押さえ部14aの外周部の形状と、略同じである。本実施形態では押さえ部14aが、中心軸Cを中心とする円筒状をなしており、押さえ部14aの外周部の形状は、軸方向から見て円形状である。開口部22aは、中心軸Cを中心とする円孔状をなしており、開口部22aの内周部の形状は、軸方向から見て円形状である。
【0068】
図5に示すように、回転止め部14の押さえ部14aは、開口部22a内に挿入される。すなわち、回転止め部14は、開口部22a内に配置される部分を有する。詳しくは、押さえ部14aの周壁部14aaの一部と底壁部14abの一部とが、開口部22a内に位置する。また、押さえ部14aは、開口部22aよりも軸方向外側に位置する部分と、開口部22aよりも軸方向内側に位置する部分と、を有する。
【0069】
すなわち、押さえ部14aは、開口部22aから軸方向の外側に突出する部位を有する。言い換えると、回転止め部14は、開口部22aから軸方向の外側に突出する部位を有する。また、車輪部材1は、開口部22aを通して玩具本体2の外部に露出される部分を有する。本実施形態では前記露出される部分が、回転止め部14の押さえ部14aである。
図4及び図5に示すように、押さえ部14aが、開口部22aを通して側壁22よりも軸方向外側に突出する突出量Pは、例えば、2mm以下である。
【0070】
なお特に図示しないが、押さえ部14aは、側壁22の軸方向外側を向く壁面よりも軸方向外側に突出していなくてもよい。詳しくは、押さえ部14aの軸方向外側を向く面(押さえ面)は、側壁22の軸方向外側を向く壁面と、軸方向において同じ位置(つまり面一)に配置されてもよい。あるいは、押さえ部14aの軸方向外側を向く面は、側壁22の軸方向外側を向く壁面よりも、軸方向内側に配置されてもよい。具体的に、押さえ部14aの軸方向外側を向く面が、側壁22の軸方向外側を向く壁面よりも軸方向内側に後退して配置される場合、その後退量は、例えば1mm以下であることが好ましい。言い換えると、前記突出量Pは、-1mm以上であることが好ましい。またこの場合、押さえ部14aの軸方向外側を向く面は、開口部22a内に位置することが望ましい。
【0071】
図6に示すように、前壁23は、玩具本体2の前端部に配置される。前壁23は、前後方向と垂直な方向に広がる板状である。前壁23は、玩具本体2の内部に配置される前壁取付枠27を用いて、ネジ止め等により頂壁21及び側壁22と固定される。
【0072】
後壁24は、玩具本体2の後端部に配置される。後壁24は、前後方向と垂直な方向に広がる板状である。後壁24は、玩具本体2の内部に配置される後壁取付枠28を用いて、ネジ止め等により頂壁21及び側壁22と固定される。
【0073】
図5及び図6に示すように、カバー壁26は、玩具本体2の内部に配置され、ネジ止め等により底壁25と固定される。カバー壁26は、底壁25の上側に配置され、車輪部材1及び駆動部3を、少なくとも上側から覆う。
【0074】
カバー壁26は、駆動部カバー26aと、第1水流ガイド部26bと、第1内側ガイド壁26cと、を有する。すなわち、玩具本体2は、第1水流ガイド部26bを有する。
図3及び図5に示すように、駆動部カバー26aは、駆動部3の上側に配置される。駆動部カバー26aは、駆動部3を上側、前側、後側、及び軸方向の両外側から覆う。
【0075】
図5に示すように、第1水流ガイド部26bは、駆動部カバー26aの軸方向外側に配置される。第1水流ガイド部26bは、軸方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。複数の第1水流ガイド部26bは、駆動部カバー26aの右側に位置する右側の第1水流ガイド部26bと、駆動部カバー26aの左側に位置する左側の第1水流ガイド部26bと、を含む。本実施形態では、第1水流ガイド部26bが軸方向に互いに離れて2つ設けられる。
【0076】
図6に示すように、第1水流ガイド部26bは、周方向に延びる湾曲した板状である。第1水流ガイド部26bの一対の板面は、径方向を向く。第1水流ガイド部26bは、水掻き部13のうち少なくとも車軸11の上側に位置する部分を、中心軸C回りに沿って径方向外側から囲う。図5に示すように、第1水流ガイド部26bは、径方向から見て、水掻き部13のフィン13d及び第1車輪12と重なって配置される。
【0077】
第1内側ガイド壁26cは、水掻き部13のうち少なくとも車軸11の上側に位置する部分に、軸方向内側から隙間をあけて対向する。詳しくは、第1内側ガイド壁26cは、水掻き部13のうち車軸11よりも上側に位置するフィン13dに、軸方向内側から対向する。第1内側ガイド壁26cは、第1水流ガイド部26bの軸方向内側の端部に接続される。第1内側ガイド壁26cは、上側に向けて凸となる半円板状であり、一対の板面が軸方向を向く。
【0078】
第1内側ガイド壁26cは、軸方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。複数の第1内側ガイド壁26cは、駆動部3の右側に隣り合って配置される右側の第1内側ガイド壁26cと、駆動部3の左側に隣り合って配置される左側の第1内側ガイド壁26cと、を含む。本実施形態では、第1内側ガイド壁26cが軸方向に互いに離れて2つ設けられる。
【0079】
車軸11は、複数の第1内側ガイド壁26cの各下端部と、底壁25との間に、中心軸C回りに回転自在に支持される。すなわち、車軸11は、玩具本体2によって回転自在に支持されている。
【0080】
本実施形態では、第1水流ガイド部26bによって径方向外側から囲われる空間(水等の液体が流れる空間)が、側壁22によって軸方向外側から覆われ、かつ第1内側ガイド壁26cによって軸方向内側から覆われている。
【0081】
図1に示すように、底壁25は、玩具本体2の下端部に配置される。底壁25は、上下方向と垂直な方向に広がる板状である。底壁25は、前後方向を長手方向とし、軸方向を短手方向とし、上下方向を板厚方向とする略長方形板状である。底壁25は、ネジ止め等により頂壁21と固定される。
【0082】
図1図4及び図6に示すように、底壁25は、第2水流ガイド部25aと、第2内側ガイド壁25bと、流通孔29と、を有する。すなわち、玩具本体2は、第2水流ガイド部25aを有する。
【0083】
図6に示すように、第2水流ガイド部25aは、第1水流ガイド部26bと前後方向に隣り合って配置される。第2水流ガイド部25aは、前後方向に延びる板状であり、一対の板面が略上下方向を向く。第2水流ガイド部25aは、玩具本体2の前後方向において水掻き部13と並んで配置され、水掻き部13から前後方向に離れるに従い下側に向けて延びる。図6に示すように軸方向から見て、第2水流ガイド部25aは、上下方向と垂直な図示しない仮想平面に対して、傾斜して延びる。特に図示しないが、第2水流ガイド部25aは、径方向から見て、水掻き部13のフィン13d及び第1車輪12と重なって配置される。
【0084】
第2水流ガイド部25aは、前後方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。複数の第2水流ガイド部25aは、水掻き部13の前側に配置される前側の第2水流ガイド部25aaと、水掻き部13の後側に配置される後側の第2水流ガイド部25abと、を含む。
【0085】
前側の第2水流ガイド部25aaの後端部の上下方向の位置は、中心軸Cの上下方向の位置と略同じである。第2水流ガイド部25aaの後端部は、第1水流ガイド部26bの前端部と接続される。第2水流ガイド部25aaは、前側へ向かうに従い下側に向けて延びる。
【0086】
後側の第2水流ガイド部25abの前端部の上下方向の位置は、中心軸Cの上下方向の位置と略同じである。第2水流ガイド部25abの前端部は、第1水流ガイド部26bの後端部と接続される。第2水流ガイド部25abは、後側へ向かうに従い下側に向けて延びる。
【0087】
図1及び図4に示すように、前後方向に並ぶ前側の第2水流ガイド部25aaと後側の第2水流ガイド部25abの組は、軸方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。本実施形態では前記組が、底壁25の右側部分と左側部分とに、各1つ(計2つ)設けられる。
【0088】
第2内側ガイド壁25bは、第2水流ガイド部25aの軸方向内側の端部に接続される。第2内側ガイド壁25bは、略台形板状であり、上側へ向かうに従い前後方向の寸法が小さくなる。第2内側ガイド壁25bの一対の板面は、軸方向を向く。
第2内側ガイド壁25bは、軸方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。本実施形態では、第2内側ガイド壁25bが軸方向に互いに離れて2つ設けられる。
【0089】
本実施形態では、第2水流ガイド部25aの下側に配置される空間(水等の液体が流れる空間)が、側壁22によって軸方向外側から覆われ、かつ第2内側ガイド壁25bによって軸方向内側から覆われている。
【0090】
流通孔29は、底壁25を貫通する孔である。流通孔29は、底壁25を上下方向に貫通する。水等の液体は、流通孔29を通して、玩具本体2の内部と外部とにわたって流通可能である。流通孔29は、前後方向及び軸方向において互いに間隔をあけて、複数設けられる。
【0091】
複数の流通孔29には、第1流通孔29aと、第2流通孔29bと、第3流通孔29cと、が含まれる。
第1流通孔29aは、前後方向に延びるスリット状または長方形孔状である。第1流通孔29aは、底壁25に複数設けられる。複数の第1流通孔29aは、前後方向及び軸方向において、互いに間隔をあけて配置される。本実施形態では第1流通孔29aが、底壁25の右側部分に、前後方向に互いに間隔をあけて3つ設けられる。また第1流通孔29aは、底壁25の左側部分に、前後方向に互いに間隔をあけて3つ設けられる。すなわち、第1流通孔29aは、底壁25に計6つ設けられる。
【0092】
複数の第1流通孔29aには、前側の第2水流ガイド部25aaに少なくとも一部が配置される第1流通孔29aと、後側の第2水流ガイド部25abに少なくとも一部が配置される第1流通孔29aと、が含まれる。すなわち、複数の第1流通孔29aには、第2水流ガイド部25aに位置する第1流通孔29aが含まれる。
【0093】
第2流通孔29bは、前後方向に延びるスリット状または長方形孔状である。第2流通孔29bは、底壁25の軸方向の中央部に配置される。第2流通孔29bは、底壁25に複数設けられる。複数の第2流通孔29bは、前後方向に互いに間隔をあけて配置される。各第2流通孔29bは、底壁25の前端部と後端部とに配置される。特に図示しないが、第2流通孔29bは、軸方向に互いに間隔をあけて複数設けられてもよい。
【0094】
第3流通孔29cは、円孔状である。第3流通孔29cは、軸方向において、第1流通孔29aと第2流通孔29bとの間に配置される。第3流通孔29cは、底壁25に複数設けられる。複数の第3流通孔29cは、前後方向及び軸方向において、互いに間隔をあけて配置される。各第3流通孔29cは、底壁25の前端部と後端部とに配置される。
【0095】
図5に示すように、駆動部3は、玩具本体2の内部に収容され、底壁25の上面に配置される。駆動部3は、玩具本体2の軸方向の中央部に配置される。
【0096】
本実施形態の駆動部3は、ゼンマイ構造を備える。特に図示しないが、ゼンマイ構造は、ゼンマイばねと、複数のギアと、を有する。この車両玩具10は、使用者がプルバック操作等によりゼンマイばねを巻くことで、ゼンマイばねの復元力により、駆動部3が車軸11を回転駆動する。ゼンマイばねは、ステンレス製等である。ギアは、樹脂製またはステンレス製等である。このため本実施形態では、ゼンマイ構造の錆び等が抑制され、駆動部3の性能が良好に維持される。
【0097】
第2車輪4は、例えば樹脂製等である。図6に示すように、第2車輪4は、略円板状である。第2車輪4の図示しない中心軸は、車軸11の中心軸Cと平行に延びる。図7に示すように、第2車輪4は、車輪本体4aと、軸部4bと、を有する。
【0098】
車輪本体4aは、第2車輪4の中心軸と垂直な方向に広がる円板状である。車輪本体4aの一対の板面は、軸方向を向く。図1及び図6に示すように、車輪本体4aは、底壁25の第1流通孔29aに挿入される。車輪本体4aの下端部は、第1流通孔29aを通して底壁25の下側に突出する。
【0099】
軸部4bは、車輪本体4aの板面から軸方向に突出する。図4に示すように、本実施形態では軸部4bが、車輪本体4aから軸方向の内側と外側とに突出して、一対設けられる。図7に示すように、各軸部4bは、頂壁21から下側に延びる上支持板21aの下端部と、底壁25から上側に突出する下支持板25cの上端部との間に、第2車輪4の中心軸回りに回転自在に支持される。すなわち、第2車輪4は、玩具本体2によって回転自在に支持されている。第2車輪4は、従動車輪等と言い換えてもよい。
【0100】
図4及び図6に示すように、第2車輪4は、玩具本体2の前後方向に並んで複数設けられる。また第2車輪4は、玩具本体2の軸方向にも互いに間隔をあけて複数設けられる。複数の第2車輪4は、底壁25の右側部分と左側部分とにそれぞれ配置される。
【0101】
複数の第2車輪4は、第1車輪12よりも前側に位置する前側車輪4Aと、第1車輪12よりも後側に位置する後側車輪4Bと、を含む。本実施形態では、前側車輪4Aが軸方向に互いに間隔をあけて2つ設けられ、後側車輪4Bが、軸方向及び前後方向に互いに間隔をあけて4つ設けられる。すなわち、第2車輪4は、計6つ設けられる。
【0102】
図3に示すように、複数の第2車輪4のうち少なくとも1つは、第2車輪4の下端が、第1車輪12の下端よりも上側に配置される。本実施形態では、前後方向に並ぶ複数の後側車輪4Bのうち、前側に位置する後側車輪4Bの下端、及び、前側車輪4Aの下端が、第1車輪12の下端よりも上側に配置される。このため、前側に位置する後側車輪4B及び前側車輪4Aは、面Gから上側に離れて配置される。また、前後方向に並ぶ複数の後側車輪4Bのうち、後側に位置する後側車輪4Bの下端は、面Gに接触する。
【0103】
図6に示すように、複数の第2車輪4のうち少なくとも1つは、第2水流ガイド部25aから下側に突出する。本実施形態では、前側車輪4Aが、第1流通孔29aを通して、前側の第2水流ガイド部25aaから下側に突出する。また、前側の後側車輪4Bが、第1流通孔29aを通して、後側の第2水流ガイド部25abから下側に突出する。
【0104】
図3及び図4に示すように、フロート部5は、玩具本体2の内部に収容され、中心軸Cよりも上側に配置される。フロート部5は、例えば、発泡スチロールや密閉容器等により構成される。本実施形態ではフロート部5が、前後方向に並んで複数設けられる。各フロート部5は、各車両部30に配置される。フロート部5は、車両玩具10を液面Wに浮かばせる機能を有していればよく、その形状、寸法、数量、材質等については、特に限定されない。
【0105】
以上説明した本実施形態の車両玩具10によれば、玩具本体2の側壁22によって、第1車輪(駆動車輪)12や水掻き部13が軸方向の外側から覆われていても、使用者は、側壁22の開口部22aを通して車輪部材1に接触することができる。これにより使用者は、プルバック操作等の後に車軸11の回転駆動が停止された状態を維持することができる。そして、使用者が好みの場所やタイミング等で車輪部材1を解放することにより、車軸11が回転駆動し、車両玩具10を床面や地面等の陸上で走行させたり、水上や水中等で進行させたりすることができる。
したがって本実施形態の車両玩具10によれば、車両の種類や外形形状等に関わらず、使用者が安定して車輪部材1に接触することができ、操作がしやすい。
【0106】
また本実施形態では、車輪部材1が、開口部22a内に配置される回転止め部14を有する。
この場合、使用者が回転止め部14を指等で押さえることにより、車軸11の回転駆動が停止された状態を安定して維持できる。
【0107】
また本実施形態では、回転止め部14が、開口部22aから軸方向の外側に突出する部位を有する。
この場合、使用者が回転止め部14をより押さえやすい。
【0108】
また本実施形態では、回転止め部14(の押さえ部14a)が側壁22から軸方向に突出する突出量Pが、-1mm以上2mm以下である。
突出量Pが-1mm以上であることにより、使用者が指等で回転止め部14に確実に触れることができるため、使用者は、回転止め部14を安定して押さえることができる。また、突出量Pが2mm以下であることにより、使用者は、回転止め部14を押さえつつ、玩具本体2を掌で安定して掴むことができる。
【0109】
また本実施形態では、玩具本体2が、水掻き部13のうち少なくとも車軸11の上側に位置する部分を中心軸C回りに囲う第1水流ガイド部26bを有する。
水上や水中等で車両玩具10を使用するときに、水掻き部13のうち車軸11の上側に位置する部分が掻いた水等の液体は、車両玩具10を進行方向とは反対側(後側)へ向けて推進させる力(以下、逆向きの推進力と呼ぶ)を生じさせる。
本実施形態の上記構成によれば、第1水流ガイド部26bによって、逆向きの推進力の発生を抑制できるので、車両玩具10が進行方向(前側)へ向けて安定して進行する。
【0110】
また本実施形態では、玩具本体2が、第2水流ガイド部25aを有する。
第2水流ガイド部25aが前後方向において水掻き部13と並んで配置されることにより、水掻き部13に流入する水流をガイドしたり、水掻き部13から流出する水流をガイドしたりすることができる。これにより、水掻き部13の機能がより顕著に奏功され、車両玩具10を進行方向へ向けて安定して推進させることができる。
【0111】
また本実施形態では、第1水流ガイド部26bによって囲われる空間が、玩具本体2の側壁22及び第1内側ガイド壁26cにより、軸方向の両側から覆われている。また、第2水流ガイド部25aの下側の空間が、側壁22及び第2内側ガイド壁25bにより、軸方向の両側から覆われている。
このため、第1水流ガイド部26b及び第2水流ガイド部25aを流れる水等の液体に、外部からの流れの影響が作用しにくくされている。したがって、第1水流ガイド部26b及び第2水流ガイド部25aによる整流の機能等がより安定する。
【0112】
また本実施形態では、水掻き部13の前側に位置する第2水流ガイド部25aaが設けられることにより、前述した効果のほか、第1水流ガイド部26b内で発生した液体中の泡を、第2水流ガイド部25aaを通して第1水流ガイド部26bの外部に排出しやすくできるという効果も得られる。
【0113】
また本実施形態では、複数の第2車輪4のうち少なくとも1つが、第2水流ガイド部25aから下側に突出する。
この場合、第2水流ガイド部25aにより前後方向にガイドされる水流を、第2車輪4によっても前後方向にガイドすることができる。
【0114】
また本実施形態では、玩具本体2が、前後方向に並ぶ複数の車両部30を有し、複数の車両部30は、互いに固定されている。
この場合、前後方向に配列する複数の車両部30が、互いに固定されることにより、車両玩具10は全体として前後方向に延びた一体的な形状とされる。これにより、陸上、水上、水中等いずれの場所においても、車両玩具10が進行方向に向けて真っ直ぐに安定して進行しやすくなる。すなわち、車両玩具10の直進安定性が高められる。
【0115】
また本実施形態では、複数の第2車輪4が、第1車輪12よりも前側に位置する前側車輪4Aと、第1車輪12よりも後側に位置する後側車輪4Bと、を含む。
この場合、第1車輪12の前側及び後側にそれぞれ第2車輪4が設けられるため、使用者が車両玩具10をプルバック操作する際などにおいて、玩具のぐらつきが抑えられ、玩具の姿勢がより安定する。
【0116】
また本実施形態では、複数の第2車輪4のうち、少なくとも1つの第2車輪4の下端が、第1車輪12の下端よりも上側に配置される。
この場合、車両玩具10を陸上で使用するときに、複数の第2車輪4のうち少なくとも1つは床面や地面等の面Gに接触しないため、走行時の摩擦抵抗を小さく抑えることができる。このため、車両玩具10が進行方向により安定して進行する。
【0117】
また本実施形態では、車軸11が、玩具本体2の前後方向の中央部よりも前側に配置される。
この場合、使用者が掌で玩具本体2を掴んだときに、親指や人差し指等によって車輪部材1を安定して押さえやすく、操作性がよい。
【0118】
また本実施形態では、第1車輪12がその外周面にリブ12cを有する。
この場合、第1車輪12の軸方向寸法(幅寸法)を小さく抑えながら、複数のリブ12cによって、床面や地面等の面Gに対する第1車輪12のグリップ力を高めることができる。特に、浴室やプール等での玩具使用時において、使用者がプルバック操作等によりゼンマイばねを巻く際に、水等で濡れた床面等に対する第1車輪12のグリップ力が向上する。さらに、複数のリブ12cが水中で水を掻くことにより、車両玩具10が進行方向により安定して進行しやすくなるという効果も得られる。
【0119】
また本実施形態では、車両玩具10がフロート部5を備える。
この場合、水上や水中等において車両玩具10の姿勢が安定し、また液面Wに対する車両玩具10の上下方向の位置も安定する。したがって、車両玩具10が進行方向により安定して進行する。
【0120】
また本実施形態では、玩具本体2が、底壁25を貫通する流通孔29を有する。
この場合、水上や水中等での玩具使用時には、流通孔29を通して水等を玩具本体2の内部に流入しやすくして、車両玩具10の姿勢を早期に安定させることができる。また、玩具使用後には、流通孔29を通して水等を玩具本体2の外部に排出しやすくして、玩具内のパーツの錆び等を抑制できる。
【0121】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。なお、変形例の図示においては、前述の実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付し、下記では主に異なる点について説明する。
【0122】
図8は、前述の実施形態で説明した車両玩具10の第1変形例を示す。図8に示すように、第2水流ガイド部25aは、水掻き部13の後側にのみ設けられてもよい。
この場合、第1水流ガイド部26bから水等の液体が、矢印で示すように下側へ向けて流出し、前側へ向けて流出することは抑えられる。このため、車両玩具10を進行方向により安定して推進させることができる。
【0123】
図9は、前述の実施形態で説明した車両玩具10の第2変形例を示す。図9に示すように、玩具本体2は、前後方向の端部へ向かうに従い、上下方向の寸法または軸方向の寸法が小さくなるテーパ部2aを有していてもよい。具体的に、第2変形例の車両玩具10は、例えば新幹線や特別急行列車等の外形形状を有している。
この場合、テーパ部2aによって玩具本体2と水等との抵抗が抑えられ、水上や水中等において、車両玩具10が進行方向により安定して進行する。
【0124】
図10は、前述の実施形態で説明した車両玩具10の第3変形例を示す。図10に示すように、回転止め部14は、小径部14dと、大径部14eと、を有していてもよい。小径部14dは、中心軸Cを中心として軸方向に延びる柱状であり、開口部22aに挿入される。大径部14eは、中心軸Cを中心とする円板状等であり、小径部14dの軸方向外側の端部に接続される。図示の例では、大径部14eの外径寸法が、開口部22aの内径寸法よりも大きい。
この第3変形例の車両玩具10においても、前述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0125】
図11は、前述の実施形態で説明した車両玩具10の第4変形例を示す。図11に示すように、車輪部材1は、回転止め部14を有していなくてもよい。この第4変形例では、車輪部材1のうち開口部22aを通して玩具本体2の外部に露出される部分が、第1車輪12の一部または水掻き部13の一部とされている。また、第4変形例では、開口部22aの内径寸法が大きく確保されており、使用者は、開口部22aを通して、車輪部材1の第1車輪12または水掻き部13に接触可能である。
この第4変形例の車両玩具10においても、前述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0126】
図12は、前述の実施形態で説明した車両玩具10の第5変形例を示す。図12に示すように、側壁22は、開口部22aを有する代わりに、弾性部22bを有していてもよい。弾性部22bは、膜状や板状等であり、エラストマーやゴム等の弾性部材により構成される。弾性部22bは、側壁22の軸方向の外側から押し込まれることで、軸方向の内側に弾性変形可能である。弾性部22bは、軸方向から見て、車輪部材1と重なって配置される。車輪部材1は、弾性部22bと接触可能な部分を有する。前記接触可能な部分は、第1車輪12の一部、水掻き部13の一部及び回転止め部14の一部のいずれであってもよい。
第5変形例の車両玩具10では、使用者が、側壁22の軸方向の外側から指等で弾性部22bを押し込み、軸方向の内側へ弾性変形させることにより、弾性部22bを車輪部材1に接触させて、車輪部材1を押さえることができる。この第5変形例によっても、前述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0127】
また、前述の実施形態では、車両玩具10が、電車の外形形状を有する例を挙げたが、これに限らない。特に図示しないが、車両玩具10は、電車以外の車両の外形形状を有していてもよい。
【0128】
前述の実施形態では、第1車輪12が水掻き部13よりも軸方向外側に配置されており、側壁22は、第1車輪12の下端部以外の部分を軸方向外側から覆う例について説明したが、これに限らない。特に図示しないが、水掻き部13が第1車輪12よりも軸方向外側に配置されており、側壁22は、水掻き部13の下端部以外の部分を軸方向外側から覆っていてもよい。
【0129】
前述の実施形態では、開口部22aが、側壁22を軸方向に貫通する孔である例を挙げたが、これに限らない。特に図示しないが、開口部22aは、側壁22を軸方向に貫通する切り欠き形状等の凹部でもよい。前記凹部は、例えば、側壁22の下端面に開口し、側壁22の下端面から上側に延びる凹状などである。
【0130】
前述の実施形態では、第2車輪4が6つ設けられる例を挙げたが、これに限らない。第2車輪4の数は、5つ以下でもよいし、7つ以上でもよい。なお好ましくは、第2車輪4の数は、偶数である。
【0131】
本発明は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態及び変形例等で説明した各構成を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態等によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【産業上の利用可能性】
【0132】
本発明の車両玩具によれば、車両の種類や外形形状等に関わらず、使用者が安定して車輪部材に接触することができ、操作がしやすい。したがって、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0133】
1…車輪部材、2…玩具本体、3…駆動部、4…第2車輪、4A…前側車輪、4B…後側車輪、10…車両玩具、11…車軸、12…第1車輪、13…水掻き部、14…回転止め部、22…側壁、22a…開口部、22b…弾性部、25a,25aa,25ab…第2水流ガイド部、26b…第1水流ガイド部、30…車両部、C…中心軸
図1
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