(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103886
(43)【公開日】2023-07-27
(54)【発明の名称】治療管理システム及び治療管理プログラム
(51)【国際特許分類】
A61M 1/14 20060101AFI20230720BHJP
A61M 5/168 20060101ALI20230720BHJP
G16H 40/60 20180101ALN20230720BHJP
【FI】
A61M1/14 100
A61M5/168
G16H40/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022004674
(22)【出願日】2022-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】511217212
【氏名又は名称】株式会社コスモスウェブ
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100074147
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 崇
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】吉村 直幸
(72)【発明者】
【氏名】丸田 勝弘
(72)【発明者】
【氏名】松田 吉美
【テーマコード(参考)】
4C066
4C077
5L099
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD01
4C066GG10
4C066QQ02
4C066QQ27
4C066QQ44
4C066QQ64
4C066QQ65
4C066QQ84
4C077AA05
4C077BB01
4C077EE01
4C077EE03
4C077HH03
4C077HH13
4C077HH18
4C077JJ03
4C077JJ04
4C077JJ16
4C077KK27
5L099AA01
(57)【要約】
【課題】適切に血圧測定を行うことができるようにした治療管理システムを提供する。
【解決手段】疾病治療機器101-1~101-kと無線式血圧計102-1~102-kとのペアが複数ペア設けられた管理エリアに、1つのエリア治療管理装置150-1が設けられ、前記疾病治療機器101-1~101-kと前記エリア内治療管理装置150-1との間は有線通信路による有線通信が行われると共に、前記無線式血圧計102-1~102-kとの間は無線通信路による無線通信が行われる治療管理システムである。前記エリア内治療管理装置150-1には、前記無線式血圧計の起動・停止を制御する血圧計制御手段と、前記無線式血圧計の起動・停止に関し、スケジュール情報を前記血圧計制御手段に与えてスケジュールの管理を行うスケジュール管理手段とが具備されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
疾病治療機器と無線式血圧計とのペアが複数ペア設けられた管理エリアに、1つのエリア治療管理装置が設けられ、前記疾病治療機器と前記エリア内治療管理装置との間は有線通信路による有線通信が行われると共に、前記無線式血圧計との間は無線通信路による無線通信が行われる治療管理システムにおいて、
前記エリア内治療管理装置には、
前記無線式血圧計の起動・停止を制御する血圧計制御手段と、
前記無線式血圧計の起動・停止に関し、スケジュール情報を前記血圧計制御手段に与えてスケジュールの管理を行うスケジュール管理手段と
が具備されていることを特徴とする治療管理システム。
【請求項2】
前記管理エリアが複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の治療管理システム。
【請求項3】
前記スケジュール情報は、前記疾病治療機器を用いる患者の患者識別情報毎に、血圧測定を所定時間間隔に行うという患者毎測定開始計画情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の治療管理システム。
【請求項4】
前記疾病治療機器毎に患者の血圧以外の生体情報である第2生体情報を得る第2生体情報測定装置を備え、
前記エリア内治療管理装置には、
前記第2生体情報の所定変化に応じて前記患者毎測定開始計画情報に加える患者毎の血圧測定変更ルール情報を前記スケジュール管理手段に与え、前記患者毎測定開始計画情報の変更を行わせる患者毎測定開始計画変更手段が備えられていることを特徴とする請求項3に記載の治療管理システム。
【請求項5】
前記第2生体情報測定装置は、
体温計及びパルスオキシメータであることを特徴とする請求項4に記載の治療管理システム。
【請求項6】
前記エリア内治療管理装置には、
前記疾病治療機器の治療法を制御する治療法制御手段と、
前記無線式血圧計から送られてきた血圧情報が、受信情報対応患者の血液・薬液を用いた治療法に変更を加えるべきことを示す範囲情報及びその変更の治療法を示す情報を含む治療法変更ルール情報を前記治療法制御手段へ与え、治療法の変更を制御する治療法変更制御手段と
が具備されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の治療管理システム。
【請求項7】
疾病治療機器と無線式血圧計とのペアが複数ペア設けられた管理エリアに、1つのエリア治療管理装置が設けられ、前記疾病治療機器と前記エリア内治療管理装置との間は有線通信路による有線通信が行われると共に、前記無線式血圧計との間は無線通信路による無線通信が行われる治療管理システムの前記エリア内治療管理装置に備えられるコンピュ-タを、
前記無線式血圧計の起動・停止を制御する血圧計制御手段、
前記無線式血圧計の起動・停止に関し、スケジュール情報を前記血圧計制御手段に与えてスケジュールの管理を行うスケジュール管理手段
として機能させることを特徴とする治療管理プログラム。
【請求項8】
前記管理エリアが複数設けられていることを特徴とする請求項7に記載の治療管理プログラム。
【請求項9】
前記スケジュール情報は、前記疾病治療機器を用いる患者の患者識別情報毎に、血圧測定を所定時間間隔に行うという患者毎測定開始計画情報であることを特徴とする請求項7または8に記載の治療管理プログラム。
【請求項10】
前記疾病治療機器毎に患者の血圧以外の生体情報である第2生体情報を得る第2生体情報測定装置を備え、
前記エリア内治療管理装置のコンピュ-タを、
前記第2生体情報の所定変化に応じて前記患者毎測定開始計画情報に加える患者毎の血圧測定変更ルール情報を前記スケジュール管理手段に与え、前記患者毎測定開始計画情報の変更を行わせる患者毎測定開始計画変更手段として機能させることを特徴とする請求項9に記載の治療管理プログラム。
【請求項11】
前記第2生体情報測定装置は、
体温計及びパルスオキシメータであることを特徴とする請求項10に記載の治療管理プログラム。
【請求項12】
前記エリア内治療管理装置のコンピュ-タを、
前記疾病治療機器の治療法を制御する治療法制御手段、
前記無線式血圧計から送られてきた血圧情報が、受信情報対応患者の血液・薬液を用いた治療法に変更を加えるべきことを示す範囲情報及びその変更の治療法を示す情報を含む治療法変更ルール情報を前記治療法制御手段へ与え、治療法の変更を制御する治療法変更制御手段
として機能させることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の治療管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、治療管理システム及び治療管理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、透析などの場合には、1人の患者に1台(1セット)の疾病治療機器を用いると共に血圧計により血圧測定を行いながら、治療を行っている。血圧測定の場合には、血圧計に付設された表示器により看護師などが血圧を監視しているのが通例である。
【0003】
血圧計としては、無線式血圧計が知られている。しかしながら、疾病治療機器と無線式血圧計とのペアが複数ペア設けられた管理エリアにおいて、複数患者の血圧測定を適切に管理するシステムは知られていない。
【0004】
特許文献1には、透析治療に伴って測定された多くの患者の血圧値の記録やグラフ化等の煩わしい付帯作業を自動化する透析用血圧測定システムが示されている。具体的には、携帯用自動血圧計で血圧データを計測して得られた血圧データをメモリに一旦記憶する。その後、この血圧データを透析制御装置に転送してメモリに記憶する。このメモリには、計時部からの計時データが血圧測定日時データとして、上記血圧データと対応付けられて記憶される。看護婦等は、必要なときにメモリ上記の内容を読み出して表示器に表示させることにより、透析治療中の患者の血圧値の推移を容易に確認することができる。
【0005】
特許文献2には、患者の個体差に応じて血圧の変動を抑える等の最適化した血液透析システムが開示されている。このシステムでは、血液透析用血液回路内の血流情報、末梢血管抵抗情報、血圧情報、顔情報、体動情報、温度情報、湿度情報の全部又は一部の組み合わせた情報を取得する血液関連情報取得手段と、上記血液関連情報から患者個体差情報を取得し管理する個体差情報管理手段と、上記患者個体差情報に基づいて、患者にとって、最適化された透析治療を行う最適化透析手段とより構成される。
【0006】
引用文献3には、手術スタッフの全員が各種画像情報や手術ロボット28の動作情報、さらには患者の容態(血圧や心拍数等)等をも容易に共有することができる手術システムが開示されている。しかも、無線通信により、手術室内では、ディスプレイ(ワイヤレス画像プロセッサ)と、各器具との間の配線がほとんど露呈しないことから、各手術スタッフは極めて容易に手術室内を移動することができ、また、必要な器具を迅速に準備することができる、としている。
【0007】
引用文献4には、点滴システムが示されている。この引用文献4では、体内リズムとは、脳の視交叉上核という器官が時計の発振子のように時を刻み、睡眠や覚醒、血圧や体温の変動、ホルモン分泌といった生理機能の24時間リズムを管理していることを紹介している。そして、最近では、各種疾患に対する薬の効き目等への生体リズムの関与も明らかになっているとして、点滴システムが、被点滴者の血圧や体温等の生体情報を時間変数として検出する生体情報検出装置と、この生体情報に基づいて点滴量を制御する点滴装置と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平05-184668号公報
【特許文献2】特開2018-43003号公報
【特許文献3】特開2009-178230号公報
【特許文献4】特開2006-167103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記のような疾病治療機器と無線式血圧計とが備えられた治療管理システムの現状に鑑みてなされたもので、その目的は、上記のような治療管理システムにおいて適切に血圧測定を行うことができるようにすることである。更に、疾病治療機器が適切に動作するようにした治療管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本実施形態に係る治療管理システムは、疾病治療機器と無線式血圧計とのペアが複数ペア設けられた管理エリアに、1つのエリア治療管理装置が設けられ、前記疾病治療機器と前記エリア内治療管理装置との間は有線通信路による有線通信が行われると共に、前記無線式血圧計との間は無線通信路による無線通信が行われる治療管理システムにおいて、前記エリア内治療管理装置には、前記無線式血圧計の起動・停止を制御する血圧計制御手段と、前記無線式血圧計の起動・停止に関し、スケジュール情報を前記血圧計制御手段に与えてスケジュールの管理を行うスケジュール管理手段とが具備されていることを特徴とする。
【0011】
本実施形態に係る治療管理システムでは、前記管理エリアが複数設けられていることを特徴とする。
【0012】
本実施形態に係る治療管理システムでは、前記スケジュール情報は、前記疾病治療機器を用いる患者の患者識別情報毎に、血圧測定を所定時間間隔に行うという患者毎測定開始計画情報であることを特徴とする。
【0013】
本実施形態に係る治療管理システムでは、前記疾病治療機器毎に患者の血圧以外の生体情報である第2生体情報を得る第2生体情報測定装置を備え、前記エリア内治療管理装置には、前記第2生体情報の所定変化に応じて前記患者毎測定開始計画情報に加える患者毎の血圧測定変更ルール情報を前記スケジュール管理手段に与え、前記患者毎測定開始計画情報の変更を行わせる患者毎測定開始計画変更手段が備えられていることを特徴とする。
【0014】
本実施形態に係る治療管理システムでは、前記第2生体情報測定装置は、体温計及びパルスオキシメータであることを特徴とする。
【0015】
本実施形態に係る治療管理システムでは、前記エリア内治療管理装置には、前記疾病治療機器の治療法を制御する治療法制御手段と、前記無線式血圧計から送られてきた血圧情報が、受信情報対応患者の血液・薬液を用いた治療法に変更を加えるべきことを示す範囲情報及びその変更の治療法を示す情報を含む治療法変更ルール情報を前記治療法制御手段へ与え、治療法の変更を制御する治療法変更制御手段とが具備されていることを特徴とする。
【0016】
本実施形態に係る治療管理プログラムは、疾病治療機器と無線式血圧計とのペアが複数ペア設けられた管理エリアに、1つのエリア治療管理装置が設けられ、前記疾病治療機器と前記エリア内治療管理装置との間は有線通信路による有線通信が行われると共に、前記無線式血圧計との間は無線通信路による無線通信が行われる治療管理システムの前記エリア内治療管理装置に備えられるコンピュ-タを、前記無線式血圧計の起動・停止を制御する血圧計制御手段、前記無線式血圧計の起動・停止に関し、スケジュール情報を前記血圧計制御手段に与えてスケジュールの管理を行うスケジュール管理手段として機能させることを特徴とする。
【0017】
本実施形態に係る治療管理プログラムでは、前記管理エリアが複数設けられていることを特徴とする。
【0018】
本実施形態に係る治療管理プログラムでは、前記スケジュール情報は、前記疾病治療機器を用いる患者の患者識別情報毎に、血圧測定を所定時間間隔に行うという患者毎測定開始計画情報であることを特徴とする。
【0019】
本実施形態に係る治療管理プログラムでは、前記疾病治療機器毎に患者の血圧以外の生体情報である第2生体情報を得る第2生体情報測定装置を備え、前記エリア内治療管理装置のコンピュ-タを、前記第2生体情報の所定変化に応じて前記患者毎測定開始計画情報に加える患者毎の血圧測定変更ルール情報を前記スケジュール管理手段に与え、前記患者毎測定開始計画情報の変更を行わせる患者毎測定開始計画変更手段として機能させることを特徴とする。
【0020】
本実施形態に係る治療管理プログラムでは、前記第2生体情報測定装置は、体温計及びパルスオキシメータであることを特徴とする。
【0021】
本実施形態に係る治療管理プログラムでは、前記エリア内治療管理装置のコンピュ-タを、前記疾病治療機器の治療法を制御する治療法制御手段、前記無線式血圧計から送られてきた血圧情報が、受信情報対応患者の血液・薬液を用いた治療法に変更を加えるべきことを示す範囲情報及びその変更の治療法を示す情報を含む治療法変更ルール情報を前記治療法制御手段へ与え、治療法の変更を制御する治療法変更制御手段として機能させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施形態に係る治療管理システムの構成図。
【
図2】本発明の実施形態に係る治療管理システムの要部である疾病治療機器の構成図。
【
図3】本発明の実施形態に係る治療管理システムの要部である無線血圧計の構成図。
【
図4】本発明の実施形態に係る治療管理システムの要部であるエリア内治療管理装置の構成図。
【
図5】本発明の実施形態に係る治療管理システムの要部である統括サーバの構成図。
【
図6】本発明の実施形態に係る治療管理システムの要部であるエリア内治療管理装置に備えられる手段のブロック図。
【
図6A】本発明の実施形態に係る治療管理システムにおいて用いられる患者毎測定開始計画情報の一例を示す図。
【
図6B】本発明の実施形態に係る治療管理システムにおいて用いられる患者毎測定開始計画情報に加える患者毎の血圧測定変更ルール情報の一例を示す図。
【
図6C】本発明の実施形態に係る治療管理システムにおいて用いられる血液・薬液を用いた治療法に変更を加えるべきことを示す範囲情報及びその変更の治療法を示す情報を含む治療法変更ルール情報の一例を示す図。
【
図7】本発明の実施形態に係る治療管理システムの動作を開始する前に、システム管理者が自身で情報を作成し記憶する動作のフローチャート。
【
図8】本発明の実施形態に係る治療管理システムの動作を開始する前に、システム管理者がエリア内治療管理装置に必要な情報セットする動作を示すフローチャート。
【
図9】本発明の実施形態に係る治療管理システムの動作のフローチャートであり、エリア内治療管理装置のCPU30が患者毎測定開始計画情報に基づき行う動作のフローチャート。
【
図10】本発明の実施形態に係る治療管理システムの動作のフローチャートであり、無線式血圧計が行う動作のフローチャート。
【
図11】本発明の実施形態に係る治療管理システムの動作のフローチャートであり、エリア内治療管理装置のCPU30が血圧計から測定結果等を受信したときに行う動作のフローチャート。
【
図12】本発明の実施形態に係る治療管理システムの動作のフローチャートであり、エリア内治療管理装置のCPU30が血圧以外の生体情報を受信して行う動作のフローチャート。
【
図13】本発明の実施形態に係る治療管理システムの動作のフローチャートであり、エリア内治療管理装置のCPU30が血圧情報を受信して、治療法変更ルール情報に基づき治療法の変更を行う動作のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下添付図面を参照して、本発明の実施形態に係る治療管理システム及び治療管理プログラムを説明する。各図において、同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1に、本発明の実施形態に係る治療管理システムの構成図を示す。100-1~100-nは、管理エリアであり、例えば、それぞれが1つの病室を示す。
【0024】
管理エリア100-1には、複数の疾病治療機器101-1~101-kと無線式血圧計102-1~102-kとのペアが複数ペア(kペア)設けられている。疾病治療機器101-1~101-kは、透析装置であり、また点滴装置であり、また手術装置等の疾病治療機器であることができる。管理エリア100-1において、複数の疾病治療機器101-1~101-kは、1種類であっても複数種類であっても良い。
【0025】
疾病治療機器101-1~101-k毎に患者の血圧以外の生体情報である第2生体情報を得る第2生体情報測定装置を備えることができる。本実施形態では、第2生体情報測定装置として体温計103-1~103-kと、SPO2計測計(パルスオキシメータ)104-1~104-kが備えられている。勿論、これらに加えて或いはこれら以外に、脈波や呼吸のバイタルサインを得るための圧電センサ、血糖値センサ、脈波センサ、脳波センサ、心電・心拍センサなど各種のバイタルセンサを生体情報測定装置として用いるものであっても良い。第2生体情報測定装置も無線通信を行うものである。
【0026】
管理エリア100-1には、エリア内治療管理装置150-1が備えられている。エリア内治療管理装置150-1と疾病治療機器101-1はLANなどの有線通信路160により接続され、エリア内治療管理装置150-1と疾病治療機器101-1は有線により通信を行う。エリア内治療管理装置150-1には、バス170-1を介して無線中継器180-1が接続されている。無線中継器180-1は、無線式血圧計102-1、体温計103-1やSPO2計測計104-1などの生体情報測定装置との間で無線通信を行う。エリア内治療管理装置150-1には、バス170-1を介して無線中継器180-1が無線通信により得たデータ等が送られてくる。
【0027】
以上の管理エリア100-1内の構成は、管理エリア100-1~100-nについて、装置や機器の数には違いがあるが、構成内容は同じである。有線通信路160には、統括サーバ200が接続され、複数の疾病治療機器101-1~101-kを制御し、管理エリア100-1~100-nのエリア内治療管理装置150-1~150-nの管理やこのシステムの制御などを行う。
【0028】
疾病治療機器101-1~101-kの構成の一例を
図2に示す。この実施形態では、透析装置または点滴装置の構成を示している。体内または薬液袋11(図の上方に示す)から血液または薬液を管体12へ導き、薬液の場合にはそのまま体内11(図の下方に示す)へ点滴を行い、透析血液の場合に管体12の途中に設けられた図示しない透析機構により処理を行って再び体内11(図の下方に示す)へ戻す。
【0029】
管体12の途中には、点滴速度調整用のバルブや透析であればポンプ機構などの速度調整機構13が備えられる。管体12における速度調整機構13の下流側には、流量センサ14が設けられている。流量センサ14により得られた流量データは制御部10に送られる。制御部10には、有線通信路160に接続される通信インタフェース15が接続されており、有線通信路160を介してエリア内治療管理装置150-1や統括サーバ200と通信を行う。また、制御部10はエリア内治療管理装置150-1や統括サーバ200からのコマンド等に応じて速度制御部16から速度調整機構13を制御し、点滴の速度、透析の速度などの広くは治療法を変更する。ここでは、点滴の速度、透析の速度を例としたが、酸素の供給量、体温を調整する機構を備える手術装置にあっては調整する体温などを変更する治療法とすることができる。
【0030】
図3に、無線式血圧計102の構成を示す。即ち、コンピュータにより構成される本体装置2に、マンシェット110、ポンプ120が接続された構成を備えている。
【0031】
本体装置2は、CPU20が主メモリ21に記憶されたプログラムに基づき各部を制御して、生体情報と、血圧情報の収集と送信を行う。そのため、CPU20には、主メモリ21が接続されており、更にCPU20には、バス22を介してI/O(I/Oインタフェース)23、24と、表示コントローラ26、無線送受信コントローラ27、入力コントローラ28が接続されている。
【0032】
I/O23には、マンシェット110のセンサから血圧情情報やコロトコフ音信号が到来する。I/O24には、ポンプ120が接続されており、マンシェット110へ空気を送り込み、またマンシェット110内の空気を排出させるときの排出口として機能させる。
【0033】
表示コントローラ26には、LCDやLED等の表示装置26Aが接続されており、前述の血圧情報や生体情報の表示が行われる。無線送受信コントローラ27には、コロトコフ音信号が血圧測定時を示すときにマンシェット110のセンサにより得られる血圧情報を送信し、必要な情報を受信する無線送受信部27Aが接続されている。送受信部27Aは、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信方式を採用することができる。入力コントローラ28には、電源スイッチや血圧測定開始・停止指示スイッチ、送信の時刻などの設定を行うキーボードなどが備えられた入力部28Aが接続されている。
【0034】
体温計103は、
図3の無線式血圧計102と略同様の構成であり、I/O23に温度センサを接続して体温情報を得るようにしたものである。また、SPO2計測計104は、
図3の無線式血圧計102と略同様の構成であり、I/O23に受光側のLEDを接続し、I/O24に発光側のLEDを接続し、発光時のI/O23から得られる信号に基づきSPO2信号を得て酸素飽和度情報を得るようにしたものである。
【0035】
図4に、エリア内治療管理装置150の構成を示す。エリア内治療管理装置150は、CPU30が装置の統括制御を行うパーソナルコンピュータなどのコンピュータの構成を有する。CPU30には、CPU30が実行するプログラムや処理に必要なデータ等が記憶された主メモリ31が接続されている。また、CPU30には、バス32が接続され、バス32には、表示コントローラ33、有線通信コントローラ34、外部記憶コントローラ35、入力コントローラ36、無線通信コントローラ38が接続されている。
【0036】
表示コントローラ33には、表示装置43が表示されており必要な文字や画像の表示がなされる。有線通信コントローラ34には、送受信部44が接続されており有線通信路160を介して有線通信が可能に構成され、疾病治療機器101-1~101-kや統括サーバ200と通信を行うことができる。外部記憶コントローラ35には、外部記憶装置45が接続されている。外部記憶装置45には、CPU30が主メモリ31に読み出して実行するプログラム及びそのプログラムを実行する場合に必要なデータ等が記憶されている。入力コントローラ36には、入力装置46及びマウス等のポインティングデバイス47が接続されている。入力装置46及びポインティングデバイス47によって必要なコマンドやデータ等を入力することができる。無線通信コントローラ38には、無線送受信部48が接続され、無線式血圧計102-1~102-k、体温計103-1~103-kと、SPO2計測計104-1~104-kと無線通信が可能に構成されている。
【0037】
図5に、統括サーバ200の構成を示す。統括サーバ200は、CPU50が当該統括サーバ200の統括制御を行うコンピュータの構成を有する。CPU50には、CPU50が実行するプログラムや処理に必要なデータ等が記憶された主メモリ51が接続されている。また、CPU50には、バス52が接続され、バス52には、表示コントローラ53、有線通信コントローラ54、外部記憶コントローラ55、入力コントローラ56が接続されている。
【0038】
表示コントローラ53には、表示装置63が表示されており必要な文字や画像の表示がなされる。有線通信コントローラ54には、送受信部64が接続されており有線通信路160を介して有線通信が可能に構成され、疾病治療機器101-1~101-kやエリア内治療管理装置150-1~150-nと通信を行うことができる。外部記憶コントローラ55には、外部記憶装置65が接続されている。外部記憶装置45には、CPU30が主メモリ31に読み出して実行するプログラム及びそのプログラムを実行する場合に必要なデータ等が記憶されている。入力コントローラ56には、入力装置66及びマウス等のポインティングデバイス67が接続されている。入力装置66及びポインティングデバイス67によって必要なコマンドやデータ等を入力することができる。
【0039】
以上の構成の治療管理システムにおいて、エリア内治療管理装置150の主メモリ31には、
図6に示される血圧計制御手段301、スケジュール管理手段302、患者毎測定開始計画変更手段303、治療法制御手段304、治療法変更制御手段305の各手段が備えられ、管理動作が行われる。これらの各種手段は、例えば外部記憶装置45にプログラムとして格納されており、主メモリ31へ読み出してCPU30がプログラムを実行することにより各手段が構成される。勿論、全ての手段が同時に主メモリ31に存在しなくともよい。
【0040】
上記血圧計制御手段301は、上記無線式血圧計102-1~102-kの起動・停止を制御するものである。つまり、血圧計制御手段301から起動・停止の指示を受けた無線式血圧計102-1~102-kのCPU21は、I/O24を介してポンプ120を制御してマンシェット110の膨張・膨張停止、収縮の動作を行い、血圧測定或いは測定の停止を行う。スケジュール管理手段302は、上記無線式血圧計102-1~102-kの起動・停止に関し、スケジュール情報を上記血圧計制御手段301に与えてスケジュールの管理を行うものである。上記スケジュール情報は、上記疾病治療機器101-1~101-kを用いる患者の患者識別情報毎(ID毎)に、血圧測定を所定時間間隔(例えば、30分、40分、・・・など)に行うという患者毎測定開始計画情報である。当然、患者識別情報と当該患者が用いる疾病治療器の識別情報とはスケジュール情報において対応付けられている。
【0041】
図6Aに、患者毎測定開始計画情報の一例を示す。「エリア番号」は、当該疾病治療機器が配置されているエリアの番号であり、エリア毎に、この患者毎測定開始計画情報が作成されることを示している。患者毎に一行分の領域が用いられる。そして、一行の先頭は患者識別情報(患者ID)が記憶され、次に用いる疾病治療機器の識別情報(機器ID)が記憶され、次に測定の開始時刻が記憶される。その次には、測定間隔情報が記憶され、最後に終了時刻が記憶される。
【0042】
患者毎測定開始計画変更手段303は、上記疾病治療機器101-1~101-k毎に患者の血圧以外の生体情報である第2生体情報を得る第2生体情報測定装置を備える場合に用いられる。患者毎測定開始計画変更手段303は、上記第2生体情報の所定変化に応じて前記患者毎測定開始計画情報に加える患者毎の血圧測定変更ルール情報を前記スケジュール管理手段に与え、前記患者毎測定開始計画情報の変更を行わせるものである。
【0043】
図6Bに、患者毎測定開始計画情報に加える患者毎の血圧測定変更ルール情報の一例を示す。この血圧測定変更ルール情報についても、エリア毎の患者毎に、情報が作成される。また、患者毎に一行分の領域が用いられる。そして、一行の先頭は患者識別情報(患者ID)が記憶され、次に用いる疾病治療機器の識別情報(機器ID)が記憶され、次に第2生体情報として、体温とSPO2が採用されており、これ以外の生体情報を用いても良いことが示されている。本実施形態では、体温が記載の範囲を外れた場合、或いはSPO2測定の結果が記載の範囲を超えた場合に血圧測定開始を指示すべき、とされている。
【0044】
治療法制御手段304は、上記疾病治療機器101-1~101-kの治療法を制御するものである。疾病治療機器101-1~101-kの治療法とは、前述の通り特に制限はないが、。ここでは、点滴の速度、透析の速度、酸素の供給量、体温を調整する機構を備える手術装置にあっては調整する体温などを変更したものが治療法である。治療法変更制御手段305は、上記無線式血圧計102-1~102-kから送られてきた血圧情報が、受信情報対応患者の血液・薬液を用いた治療法に変更を加えるべきことを示す範囲情報及びその変更の治療法を示す情報を含む治療法変更ルール情報を上記治療法制御手段304へ与え、治療法の変更を制御するものである。
【0045】
図6Cに、血液・薬液を用いた治療法に変更を加えるべきことを示す範囲情報及びその変更の治療法を示す情報を含む治療法変更ルール情報の一例を示す。この情報についても、エリア毎の患者毎に、情報が作成される。また、患者毎に一行分の領域が用いられる。そして、一行の先頭は患者識別情報(患者ID)が記憶され、次に用いる疾病治療機器の識別情報(機器ID)が記憶され、血圧の範囲と血液・薬液の流入(或いは、流出)速度変化が記憶されている。本例では、患者IDが0501の患者の場合に、血圧が90以下となると血液・薬液の流入(或いは、流出)速度を〇〇だけ低下させることがルール情報とされ、次に、血圧が85以下となると治療を停止することがルール情報とされ、更に、血圧が130以上となると、血液・薬液の流入(或いは、流出)速度を××だけ低下させることがルール情報とされている。
【0046】
本実施形態では、システムの動作を開始する前に、患者毎測定開始計画情報、患者毎測定開始計画情報に加える患者毎の血圧測定変更ルール情報、血圧情報が、受信情報対応患者の血液・薬液を用いた治療法に変更を加えるべきことを示す範囲情報及びその変更の治療法を示す情報を含む治療法変更ルール情報を医師などのシステム管理者が
図7のフローチャートに示すように作成しておき、
図8のフローチャートに示すようにエリア内治療管理装置150-1~150-nにセットする。
【0047】
即ち、システム管理者等は、患者識別情報毎に、血圧測定を所定時間間隔(何分毎等)に行うという患者毎測定開始計画情報を作成し、統括サーバ200や作業用パーソナルコンピュータ(自前のコンピュータ)に記憶する(S11)。次に、患者識別情報毎に、血圧以外の生体情報(体温、SPO2等)の所定変化時に患者毎測定開始計画情報に加える血圧測定変更ルール情報を、統括サーバ200や作業用パーソナルコンピュータ(自前のコンピュータ)に記憶する(S12)。更に、患者識別情報毎に、血圧情報がどのようなときに血液・薬液等を用いた治療法に加えるべき治療法変更ルール情報を、統括サーバ200や作業用パーソナルコンピュータ(自前のコンピュータ)に記憶する(S13)。
【0048】
上記のステップS11~S13において記憶した情報を
図8に示すように、セットする。即ち、統括サーバ200や作業用パーソナルコンピュータ(自前のコンピュータ)から該当患者の患者毎測定開始計画情報を取り出すなどし、該当のエリア内治療管理装置へセットする(S21)。次に、統括サーバ200や作業用パーソナルコンピュータ(自前のコンピュータ)から該当患者の血圧以外の生体情報(体温、SPO2等)の所定変化時に患者毎測定開始計画情報に加える血圧測定変更ルール情報を取り出すなどし、該当のエリア内治療管理装置へセットする(S22)。更に、統括サーバ200や作業用パーソナルコンピュータ(自前のコンピュータ)から該当患者の血圧情報がどのようなときに血液・薬液等を用いた治療法に加えるべき治療法変更ルール情報を取り出すなどし、該当のエリア内治療管理装置へセットする(S23)。
【0049】
以上のように該当のエリア内治療管理装置へセットがなされると、
図9から
図13のフローチャートに示されるように動作が行われる。
図9は、エリア内治療管理装置150-1~150-nのCPU30が行う動作である。当該エリア内治療管理装置へセットされた患者毎測定開始計画情報について測定開始時刻となったものがあるかを検出する(S31)。上記ステップS31においてNOとなると、最初に戻ってステップS31の判定を繰り返す。また、上記ステップS31においてYESとなると、対応する無線式血圧計102へ向けて測定開始の指示を送り(S32)、ステップS31へ戻って処理を続ける。
【0050】
図10は、無線式血圧計102のCPU20が行う動作を示す。CPU20は、無線回線を介してエリア内治療管理装置150から送られてくる指示または自らの入力装置から入力される血圧計の起動・停止なされたかを検出し(S41)、指示の有無を判定する(S42)。ステップS42において指示がないことを検出するとステップS41へ戻って処理を続け、ステップS42において指示がなされたことを検出すると、指示の内容が起動であるか停止であるかを検出する(S43)。
【0051】
ステップS43において、指示内容が起動であることを検出すると、血圧計を起動して血圧測定を実行し(S44)、測定結果を表示装置26Aに表示すると共に、無線送受信部27Aを介して測定結果を送信する(S45)。一方、ステップS43において、指示内容が停止であることを検出すると、血圧計の測定操作を停止し(S46)、測定を停止したことを表示装置26Aに表示すると共に、無線送受信部27Aを介して測定を停止した旨を送信する(S47)。
【0052】
図11は、エリア内治療管理装置150のCPU30が血圧計から測定結果等を受信したときの動作である。CPU30は無線血圧計から血圧情報または測定の報告が受信されたかを検出している(S51)。
【0053】
受信があると、血圧情報または測定停止の報告をこの情報の送信元の血圧計を用いている患者IDと共に統括サーバ200へ送信する(S52)。次に、受信情報対応患者の患者毎測定開始計画情報が当該エリア内治療管理装置150に記憶されているかを検出する(S53)。
【0054】
ステップS53においてYESとなると、これ以降においては、当該患者毎測定開始計画情報を用いてその情報に従って血圧測定を指示し、結果を無線受信し、更に統括サーバ200へ転送する(S54)。ステップS54に続いて当該患者毎測定開始計画情報の終了時刻までの回数分指示が終了したかを検出し(S55)、終了するまで動作を継続する。
【0055】
一方、ステップS53においてNOとなると、当該患者毎測定開始計画情報を当該エリア内治療管理装置150にセットするように、表示装置43に警告表示し、アラーム発生させ(S56)、改善されたかを検出して(S57)、改善するまで繰り返す。改善があると、ステップS55へ進んで処理を続ける。
【0056】
図12は、エリア内治療管理装置150のCPU30が血圧以外の生体情報を受信して行う動作を示すフローチャートである。CPU30は、血圧以外の生体情報が受信されるのを待っている(S61)。ステップS61においてYESとなると、受信情報対応患者の患者毎測定開始計画情報に加える血圧測定変更ルール情報が当該エリア内治療管理装置150に記憶されているかを検出する(S62)。ステップS62においてYESとなると、得られた血圧が血圧測定変更ルールの変更項目に該当するかを検出し(S63)、このステップS63においてYESとなると、対応患者の患者毎測定開始計画情報を血圧測定変更ルールに基づき変更して記憶し、これに基づき血圧測定等を指示し、測定結果を待つ(S64)。ステップS63においてNOとなると、エンドとなる。
【0057】
また、ステップS62においてNOとなると、当該血圧測定変更ルールを当該エリア内治療管理装置150にセットするように、表示装置43に警告表示し、アラーム発生させ(S65)、改善されたかを検出して(S66)、改善するまで繰り返す。改善があると、ステップS63へ進んで処理を続ける。
【0058】
図13は、エリア内治療管理装置150のCPU30が血圧情報を受信して、治療法変更ルール情報に基づき治療法の変更を行う動作を示すフローチャートである。CPU30は、血圧情報或いは測定停止の旨が受信されるのを待っている(S71)。受信があると、ステップS71においてYESへ分岐し、血圧情報または測定停止の報告をこの情報の送信元の血圧計を用いている患者IDと共に統括サーバ200へ送信する(S72)。次に、受信情報対応患者の血液・薬液を用いた治療法に加えるべき治療法変更ルール情報が当該エリア内治療管理装置150に記憶されているかを検出する(S73)。
【0059】
ステップS73においてYESとなると、得られた血圧情報が治療法変更ルールの変更項目に該当するかを検出し(S74)、このステップS74においてYESとなると、対応患者の治療法を治療法変更ルールに基づき変更して該当の疾病治療装置へ送信し、これに基づき図示していないが所定時間を経てから血圧測定等を指示し、測定結果を待つ(S75)。測定結果が治療法変更ルールにおける変更を行う範囲から外れると、通常の治療法に戻ることになる。このステップS74においてNOとなると、エンドとなる。
【0060】
上記ステップS73においてNOへ分岐すると、、当該治療法変更ルールを当該エリア内治療管理装置150にセットするように、表示装置43に警告表示し、アラーム発生させ(S76)、改善されたかを検出して(S77)、改善するまで繰り返す。改善があると、ステップS74へ進んで処理を続ける。
【0061】
上記実施形態では、上記のような治療管理システムにおいて適切に血圧測定を行うことができると共に、疾病治療機器が適切に動作するようできる。以上の説明では、本実施形態に係る治療管理システムが、
図6に示される血圧計制御手段301、スケジュール管理手段302、患者毎測定開始計画変更手段303、治療法制御手段304、治療法変更制御手段305の各手段を全て備えており、管理動作が行われるが、この構成を全て備えなくとも良い。例えば、血圧計制御手段301、スケジュール管理手段302を備え、患者毎測定開始計画変更手段303と治療法制御手段304と治療法変更制御手段305とを備えず、スケジュールに基づき管理動作を行うもの(第2の実施形態)であっても良い。
【0062】
上記第2の実施形態の構成に患者毎測定開始計画変更手段303を加えて備え、患者毎測定開始計画情報の変更を行わせて管理動作を行うものであっても良い。
【0063】
上記第2の実施形態の構成に治療法制御手段304と治療法変更制御手段305を加えて備え、患者の治療法の変更を行わせて管理動作を行うものであっても良い。
【符号の説明】
【0064】
100-1~100-n 管理エリア 101-1~101-k 疾病治療機器
102-1~102-k 無線式血圧計 103-1~103-k 体温計
104-1~104-k SPO2計測計
150-1~150-n エリア内治療管理装置 10 制御部
11 体内または薬液袋 12 管体
13 速度調整機構 14 流量センサ
15 通信インタフェース 16 速度制御部
20 CPU 21 主メモリ
22 バス 26 表示コントローラ
26A 表示装置 27 無線送受信コントローラ
27A 無線送受信部 28 入力コントローラ
28A 入力部 30 CPU
31 主メモリ 32 バス
33 表示コントローラ 34 有線通信コントローラ
35 外部記憶コントローラ 36 入力コントローラ
38 無線通信コントローラ 43 表示装置
44 送受信部 45 外部記憶装置
46 入力装置 47 ポインティングデバイス
48 無線送受信部 50 CPU
51 主メモリ 52 バス
53 表示コントローラ 54 有線通信コントローラ
55 外部記憶コントロ 56 入力コントローラ
63 表示装置 64 送受信部
65 外部記憶装置 66 入力装置
67 ポインティングデバイス 110 マンシェット
120 ポンプ 160 有線通信路
170-1 バス 180-1 無線中継器
200 統括サーバ 301 血圧計制御手段
302 スケジュール管理手段 303 患者毎測定開始計画変更手段
304 治療法制御手段 305 治療法変更制御手段