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特開2023-103943開閉ユニットとそれを含む内視鏡および内視鏡システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103943
(43)【公開日】2023-07-27
(54)【発明の名称】開閉ユニットとそれを含む内視鏡および内視鏡システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/015 20060101AFI20230720BHJP
【FI】
A61B1/015 512
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087699
(22)【出願日】2022-05-30
(31)【優先権主張番号】10-2022-0006186
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】513280027
【氏名又は名称】テウン メディカル カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジ、ヒュン・スー
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161FF12
4C161HH05
4C161HH14
4C161JJ11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】内視鏡施術中に発生する汚染物質が内視鏡の操作部の内部に流れ込んで汚染されることを防止できる開閉ユニットと、これを含む内視鏡および内視鏡システムを提供する。
【解決手段】開閉ユニットは、両端を貫通する第1中空部と、前記第1中空部を外部と連通させる開口部とを備えたボディーと、前記第1中空部内に挿入され、前記開口部を選択的に開閉し、内部に第2中空部が形成され、一側に前記第2中空部と連通する貫通孔を備えた開閉部と、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端を貫通する第1中空部と、前記第1中空部を外部と連通させる開口部とを備えたボディーと、
前記第1中空部内に挿入され、前記開口部を選択的に開閉し、内部に第2中空部が形成され、一側に前記第2中空部と連通する貫通孔を備えた開閉部と、を含む、開閉ユニット。
【請求項2】
前記開閉部は、前記第1中空部の内部で、長手方向に沿って往復線形運動可能に配置される、請求項1に記載の開閉ユニット。
【請求項3】
前記貫通孔は、前記開閉部の往復線形運動によって、前記開口部と選択的に連通する、請求項2に記載の開閉ユニット。
【請求項4】
前記開閉部は、
前記開口部の開放時に、一方向に移動して前記貫通孔を前記開口部と同一線上に配置させて互いに連通させ、前記開口部の閉鎖時に、前記一方向と逆方向に移動して、前記貫通孔を前記開口部とずらして配置して連通解除させる、請求項3に記載の開閉ユニット。
【請求項5】
一端が身体の内部に挿入される挿入ユニットと、
前記挿入ユニットの他端と連結され、操作モジュールを用いて前記挿入ユニットの前記一端が屈曲運動するように作動させる操作ユニットと、
前記操作ユニットの一端に連結されるジョイントユニットと、
前記操作ユニットに配置され、前記挿入ユニットと前記ジョイントユニットとを選択的に連通させる請求項1~4のいずれか一項に記載の開閉ユニットと、を含む、内視鏡。
【請求項6】
請求項5に記載の内視鏡と、
内視鏡施術時に発生する汚染物質を吸入して移動させる吸入ユニットと、
前記吸入ユニットによって移動して外部に排出される前記汚染物質が収容される収容ユニットと、を含む、内視鏡システム。
【請求項7】
前記挿入ユニットは、前記操作ユニットを迂回するように形成された迂回路を用いて、前記吸入ユニットと連通する、内視鏡システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置およびシステムに関するものであり、より詳細には、開閉ユニットとそれを含む内視鏡並びに内視鏡システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に内視鏡を用いる施術は、人体を大きく切開せず、小さい孔を通じてカメラが設けられた内視鏡と施術具を挿入した後、体内で内視鏡によって撮影された映像を通じて患者の患部を観察しながら施術を進行するものである。特に、腹腔鏡手術から始まった内視鏡施術は、開腹手術に比べて切開部位が小さいため、傷跡部位も小さくなり、出血も少ないため施術後の患者の回復時間が早いという利点がある。
【0003】
従来、通常の内視鏡は、人体に挿入される挿入部とこれを制御する操作部とが一体型で構成されており、各部の内部を貫通して多数の管路およびガイドが組み込まれており、特に体内に挿入される挿入部の先端に高価のCCDのような撮像素子などが備えられているため、挿入部のみを操作部から分離して新たに交替することが難しいという問題点があった。これによって、医療用内視鏡の衛生機能をより強化する傾向に合わせて体内に挿入される挿入部と、挿入部を操作する操作部とを互いに結合して連結使用するか、互いに分離して保管できる様々な形態の着脱型内視鏡が用いられている。
【0004】
一方、内視鏡施術過程において、患者身体の内部で発生した汚染物質(例えば、血液)を外部に排出させる場合、内視鏡と連結された吸入装置で発生した吸入力を用いて、汚染物質を吸入させて排出することになる。このとき、汚染物質は、内視鏡の内部に形成された排出流路を通じて内視鏡の外部に移動することになるが、一般的に排出流路は操作部の内部を通過するように形成されている。
【0005】
これによって、排出流路を通じて操作部の内部を通過する汚染物質が操作部の内部を汚染させるという問題点が発生することもある。ただし、操作部の内部は、挿入部の屈曲運動のための様々な部品が結合された複雑な構造に形成されるため、内部汚染時に洗浄が難しく、内視鏡施術が終了した後、次の施術のために挿入部はもちろん、操作部も交替して使用している。また、操作部はその複雑な内部構造に起因して製造および販売コストが高価であるため、内視鏡施術の度に操作部を新たに交替することによるコスト面の問題点も存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が成し遂げようとする技術的課題は、内視鏡施術中に発生する汚染物質が内視鏡の操作部の内部に流れ込んで汚染されることを防止できる開閉ユニットと、これを含む内視鏡および内視鏡システムを提供することである。
【0007】
本発明が成し遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されない他の技術的課題は、以下の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解できるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記技術的課題を達成するために、本発明の一実施例に係る開閉ユニットは、両端を貫通する第1中空部と、前記第1中空部を外部と連通させる開口部とを備えたボディーと、前記第1中空部内に挿入され、前記開口部を選択的に開閉し、内部に第2中空部が形成され、一側に前記第2中空部と連通する貫通孔を備えた開閉部と、を含んでもよい。
【0009】
本発明の一実施例において、前記開閉部は、前記第1中空部の内部で、長手方向に沿って往復線形運動可能に配置されてもよい。
【0010】
本発明の一実施例において、前記貫通孔は、前記開閉部の往復線形運動によって、前記開口部と選択的に連通することができる。
【0011】
本発明の一実施例において、前記開閉部は、前記開口部の開放時に、一方向に移動して前記貫通孔を前記開口部と同一線上に配置して互いに連通させ、前記開口部の閉鎖時に、前記一方向と反対方向に移動して、前記貫通孔を前記開口部とずらして配置して連通解除させてもよい。
【0012】
前記技術的課題を達成するために、本発明の一実施例に係る内視鏡は、一端が身体の内部に挿入される挿入ユニットと、前記挿入ユニットの他端に結合され、操作モジュールを用いて前記挿入ユニットの前記一端が屈曲運動するように作動させる操作ユニットと、前記操作ユニットの一端に連結されるジョイントユニットと、前記操作ユニットに配置され、前記挿入ユニットと前記ジョイントユニットとを選択的に連通させる、請求項1~4のいずれか一項に記載の開閉ユニットを含んでもよい。
【0013】
前記技術的課題を達成するために、本発明の一実施例に係る内視鏡システムは、内視鏡と、内視鏡施術時に発生する汚染物質を吸入して移動させる吸入ユニットと、前記吸入ユニットによって、移動する前記汚染物質を外部に排出させる収容ユニットを含んでもよい。
【0014】
本発明の一実施例において、前記挿入ユニットは、前記操作ユニットを迂回するように形成された迂回路を用いて前記吸入ユニットと連通してもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施例に係る開閉ユニットとそれを含む内視鏡および内視鏡システムは、開閉ユニットの操作部を加圧または加圧解除することによって、汚染物質の吸入または吸入中断を簡便かつ容易に調整することができる。また、操作ユニットを迂回して形成された迂回路を通じて挿入ユニットと収容ユニットとを連結することによって、吸入された汚染物質が操作ユニットの内部に流入することを防止し、結果として、操作ユニットの洗浄問題を解決できるだけでなく、操作ユニットの再使用を可能にする。
【0016】
本発明の効果は、前記した効果に限定されるものではなく、本発明の説明または特許請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能な全ての効果を含むものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】従来の内視鏡システムを示す。
図2】本発明の一実施例に係る内視鏡システムを示す。
図3】本発明の一実施例に係る内視鏡に備えられた開放状態の開閉ユニットの一部分を示す斜視図である。
図4】本発明の一実施例に係る内視鏡に備えられた閉鎖状態の開閉ユニットの一部分を示す斜視図である。
図5】本発明の一実施例に係る内視鏡に備えられた開放状態の開閉ユニットを示す横断面図である。
図6】本発明の一実施例に係る内視鏡に備えられた閉鎖状態の開閉ユニットを示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、添付の図面を参照して本発明を説明することにする。しかし、本発明は様々な異なる形態で具現することができ、したがって、ここで説明する実施例に限定されるものではない。なお、図面において、本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は省略し、明細書全体にかけて類似する部分に対しては類似の参照符号を付けた。
【0019】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結(接続、接触、結合)」されているとするとき、これは「直接に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の部材を挟んで「間接に連結」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くもことではなく、他の構成要素をさらに備えてもよいということを意味する。
【0020】
本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定することを意図するものではない。単数の表現は、文脈上、明らかに異なる意味がない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、または、それらを組み合わせたものが存在することを指定するものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴等や、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、または、それらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されなければならない。
【0021】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明することにする。
【0022】
図1は、従来の内視鏡システムを示す。
【0023】
図1を参照すると、従来の内視鏡システム(1’)は、内視鏡(10’)と、供給および吸入ユニット(40)とを含んでもよい。内視鏡(10’)は、内視鏡操作部(100’)と、挿入部(200’)と、ジョイント部(300’)と、作動制御部(400’)とを備えてもよい。このとき、挿入部(200’)は、内視鏡施術時に、患者身体の内部に挿入される部分であり、内視鏡操作部(100’)は、挿入部(200’)の屈曲運動を操作するための部分であってもよい。そして、ジョイント部(300’)は、内視鏡の制御および管理システムと連結され、作動制御部(400’)は後述する第2配管(P2)を選択的に解放または閉鎖するための操作部であってもよい。
【0024】
供給および吸入ユニット(40)は、内視鏡施術によって発生する唾液または異物を排出するための吸引力を発生させるか、液体または気体を供給するのに必要な圧力を生成する圧力部(41)と、内視鏡施術に用いられる液体が貯蔵される貯留部(42)とを備えてもよい。
【0025】
内視鏡施術中に発生した汚染物質(例えば、患者の血液)を吸入して吐出させる場合、従来の内視鏡システム(1’)は、圧力部(41)で生成された吸入力を用いて汚染物質を吸入して移動させることによって、患者身体および内視鏡(10’)の外部に排出させることになる。
【0026】
吸入された汚染物質は、内視鏡(10’)に備えられた配管部(P1、P2、P3、P4)に沿って移動して排出される。このとき、配管部(P1、P2、P3、P4)は、挿入端部(210)の開口部から、挿入部(100’)の内部に延びる「第1配管(P1)」と、内視鏡操作部(100’)の内部に延びて作動制御部(400’)の一側に連結される「第2配管(P2)」と、作動制御部(400’)の他側に連結され、ジョイント部(300’)に向かって延びる「第3配管(P3)」と、ジョイント部(300’)の内部に延びて排出部と連結される「第4配管P4」とが順次に連続して連結されることによって形成されてもよい。
【0027】
このとき、開口部を通じて吸入された汚染物質が第1配管(P1)を通し、第2配管(P2)を通過する場合、第2配管(P2)が内視鏡操作部(100’)の内部を通過して延びることによって、汚染物質が内視鏡操作部(100’)の内部に流入されることがあり、これによって内視鏡操作部(100’)の内部が汚染されるという問題点が発生し得る。このとき、内視鏡操作部(100’)は、挿入部(200’)の屈曲運動のための複雑な内部構造を有するように構成されるため、内部汚染時に洗浄が難しいという問題点が存在する。
【0028】
図2は、本発明の一実施例に係る内視鏡システムを示す。
【0029】
図2を参照すると、本発明に係る内視鏡システム(1)は、患者に内視鏡施術を行い、施術中に発生する汚染物質(例えば、血液)を身体外部に吐出させるためのシステムであってもよい。このとき、内視鏡システム(1)は、内視鏡(10)と、収容ユニット(20)と、吸入ユニット(30)とを含んでもよい。
【0030】
内視鏡(10)は、操作ユニット(100)と、挿入ユニット(200)と、ジョイントユニット(300)と、開閉ユニット(400)とを含んでもよい。本明細書では、挿入ユニット(200)が操作ユニット(100)に着脱可能に結合される「着脱型内視鏡」である実施例を中心に説明するが、これに限定されるものではない。
【0031】
操作ユニット(100)は、ユーザが挿入ユニット(200)の作動を制御するために操作する部分であり、操作モジュール(H)を備えてもよい。このとき、操作モジュール(H)は、第1操作部(H10)と、第2操作部(H20)とを含んでもよい。
【0032】
操作ユニット(100)の一端には、着脱可能な挿入ユニット(200)が選択的に連結されてもよい。挿入ユニット(200)が操作ユニット(100)に結合された状態で、ユーザは第1操作部(H10)を左右方向に回転させ、挿入ユニット(200)の先端(以下、挿入端部)を上下方向に屈曲運動させるか、第2操作部(H20)を左右方向に回転させ、前記挿入端部を左右方向に屈曲運動させてもよい。
【0033】
操作ユニット(100)は、中間配管部(M1、M2)を備えてもよい。一実施例として、中間配管部(M1、M2)は一対に備えられ、操作ユニット(100)の内部に配置されてもよい。このとき、一対の中間配管部を説明の便宜上、第1中間配管部(M1)と第2中間配管部(M2)とに称することにする。このような第1中間配管部(M1)と第2中間配管部(M2)とは、開閉ユニット(400)とジョイントユニット(300)との間に配置され、開閉ユニット(400)とジョイントユニット(300)とを連通させてもよく、これについては、後述することにする。
【0034】
挿入ユニット(200)は、内視鏡施術時に、一部分(すなわち、挿入端部)が身体の内部に挿入されてもよい。このとき、挿入端部は挿入ユニット(200)の両端のうち、操作ユニット(100)と結合される端部の反対側の端部であってもよい。挿入端部には、体内を照明する光源および体内を撮影するイメージセンサを有する照明撮像部が備えられてもよい。
【0035】
挿入ユニット(200)は、内視鏡施術に用いられる施術装備および吸入ノズルが内視鏡(10)の内部に挿入されるための通路を提供する補助連結ユニット(220)を備えてもよい。このとき、挿入ユニット(200)は第1配管部(I1)を備えてもよい。第1配管部(I1)は、挿入ユニット(200)の内部に配置されてもよい。このような第1配管部(I1)の一端は、挿入ユニット(200)の挿入端部を通じて内視鏡(10)の外部と連通し、第1配管部(I1)の他端は、挿入ユニット(200)の他端(例えば、挿入端部の反対側の端部)に向かって延び、補助連結ユニット(220)と連結されてもよい。
【0036】
一実施例として、補助連結ユニット(220)は、一対の補助挿入部(221、222)を備えてもよい。このとき、一対の補助挿入部(221、222)はそれぞれ、挿入ユニット(200)の内部空間と連通する中空部が形成され、これらの中空部を介して第1配管部(I1)と連結されてもよい。
【0037】
このような場合、一対の補助挿入部の一つである「第1補助挿入部(221」を介して内視鏡施術装備の先端部を挿入ユニット(200)の内部に挿入することができる。このとき、ユーザは、施術装備の挿入前または挿入後に操作モジュール(H)を操作し、挿入ユニット(200)の挿入端部(210)を患者身体の内部に位置した施術対象部に移動させることができる。これによって、挿入ユニット(200)の内部に挿入された施術装備の先端部は、第1配管部(I1)に沿って移動して挿入端部(210)に向かって移動し、挿入端部(210)に形成された開口部を通じて内視鏡(10)の外部に引き出されてもよい。これによって、施術装備は患者身体の内部の施術対象位置に案内され、施術を行うことができる。
【0038】
また、一対の補助挿入部のもう一つである「第2補助挿入部(222)」を介して後述する第1チューブ(T1)の先端部を挿入ユニット(200)の内部に挿入することができる。このとき、第1チューブ(T1)の他端は受容ユニット(20)と連結されてもよい。このような場合、内視鏡施術時に発生した汚染物質は、第1配管部(I1)およびこれと連通した第1チューブ(T1)を介して収容ユニット(20)に移動することができる。
【0039】
ジョイントユニット(300)は、着脱型内視鏡(10)の内視鏡管理および制御部と連結されてもよい。ここで、内視鏡管理および制御部は、前述のような収容ユニット(20)と、吸入ユニット(30)とを含んでもよく、これについては、以下で詳細に説明することにする。
【0040】
ジョイントユニット(300)は、操作ユニット(100)と内視鏡制御部との間に配置され、操作ユニット(100)と内視鏡制御部とを連結してもよい。一実施例として、ジョイントユニット(300)の先端部(310)は操作ユニット(100)と連結され、ジョイントユニット(300)の後端部(320)は内視鏡制御部と連結されてもよい。
【0041】
ジョイントユニット(300)は内部に、先端部(310)から後端部(320)まで貫通する第2配管部(I2、I3)が設けられてもよい。
【0042】
一実施例として、第2配管部(I2、I3)は一対に備えられてもよい。このような場合、ジョイントユニット(300)が操作ユニット(100)に結合するとき、一対の第2配管部のいずれか一方である「第2-1配管部(I2)」の一端は、第2中間配管部(M2)と連結されてもよい。そして、一対の第2配管部の他方である「第2-2配管部(I3)」の一端は、第1中間配管部(M1)と連結されてもよい。このとき、「第2-1配管部(I2)」の他端は、第2チューブ(T2)を介して収容ユニット(20)と連通してもよい。そして、「第2-2配管部(I3)」の他端は、第3チューブ(T3)を介して吸入ユニット(30)に連結されてもよい。
【0043】
開閉ユニット(400)は、挿入ユニット(200)とジョイントユニット(300)とが操作ユニット(100)に結合するとき、挿入ユニット(200)とジョイントユニット(300)とを選択的に連通させることができ、このような開閉ユニット(400)については、以下で詳細に説明することにする。
【0044】
図3は、本発明の一実施例に係る内視鏡に備えられた開放状態の開閉ユニットの一部分を示す斜視図であり、図4は、本発明の一実施例に係る内視鏡に備えられた閉鎖状態の開閉ユニットの一部分を示す斜視図である。そして、図5は、本発明の一実施例に係る内視鏡に備えられた開放状態の開閉ユニットを示す横断面図であり、図6は、本発明の一実施例に係る内視鏡に備えられた閉鎖状態の開閉ユニットを示す横断面図である。
【0045】
図3図6を参照すると、本発明の一実施例に係る開閉ユニット(400)は、ボディー(410)と、開閉部(420)と、操作部(430)とを含んでもよい。
【0046】
ボディー(410)は、開閉部(420)が配置される部分であり、開閉部(420)の開閉運動をガイドすることができる。
【0047】
ボディー(410)は、上端部(411)と、下端部(412)とを含んでもよい。このとき、上端部(411)は図面の上下方向を基準に、上側に配置された端部を含む部分であり、下端部(412)は下側に配置された端部を含む部分であってもよい。一実施例として、上端部(411)と下端部(412)とは、互いに別個の構造体で構成されてもよい。このような場合、ボディー(410)は、上端部(411)と下端部(412)とが結合されて形成されてもよい。
【0048】
ボディー(410)は内部に、第1中空部(411a)を備えてもよい。第1中空部(411a)は、上端部(411)から、上下方向に沿って下端部(412)まで貫通するように形成されてもよい。
【0049】
このとき、ボディー(410)は、第1中空部(411a)を外部と連通させる開口部(412a)を備えてもよい。一実施例として、開口部(412a)は下端部(412)の側面に備えられてもよい。このような場合、開口部(412a)は、ボディー(410)の長手方向(または、図面の上下方向)に垂直な方向(例えば、半径方向)に沿って、下端部(412)の側面を貫通して形成されてもよい。このような開口部(412a)を通じて、第1中空部(411a)はボディー(410)の外部と連通することができる。
【0050】
第1中空部(411a)は段差部(411b)を備えてもよい。段差部(411b)は上端部(411)の内側に配置され、操作部(430)の開閉運動範囲を画定することができ、これについては、後述することにする。
【0051】
開閉部(420)は、前述した開口部(412a)を選択的に開閉し、第1重孔部(411a)の外部との連通状態を調節することができる。開閉部(420)は、例えば、円柱状のバー(bar)であってもよい。このような場合、開閉部(420)は、第1中空部(411a)の内径と同一または類似の直径に形成されてもよい。
【0052】
開閉部(420)は、第1中空部(411a)内に挿入配置されてもよい。このとき、開閉部(420)は第1中空部(411a)内に挿入された状態で、下方向(B1)および上方向(B2)に沿って往復線形運動(以下、開閉運動)可能に配置されてもよい。
【0053】
開閉部(420)は内部に、第2中空部(420a)を備えてもよい。第2重孔部(420a)は、開閉部(420)の下端から、上方向に延びるように形成されてもよい。このとき、開閉部(420)は、第2中空部(420a)を外部と連通させる貫通孔(420b)を備えてもよい。
【0054】
貫通孔(420b)は、一実施例として、開閉部(420)の側面を貫通して形成されてもよい。より具体的に、貫通孔(420b)は、開閉部(420)の長手方向(または、図面の上下方向)に垂直な方向(例えば、半径方向)に沿って、開閉部(420)の側面を貫通して形成されてもよい。これによって、貫通孔(420b)は、開閉部(420)の幅方向(または、貫通孔(420b)の長手方向)に沿って両端部(以下、開放端部)が解放された状態であってもよい。このような貫通孔(420b)を通じて、第2中空部(420a)は第1中空部(411a)または開口部(412a)と選択的に連通することができる。
【0055】
操作部(430)は、開閉部(420)の開閉運動を操作するための部分であってもよい。一実施例として、操作部(430)は開閉部(420)に連結されてもよい。具体的に、操作部(430)の上端は、第1中空部(411a)の上側開口部を通じて外部に露出され、操作部(430)の下端は、開閉部(420)の上端と連結され、開閉部(420)と共に上下方向(B1、B2)に往復運動してもよい。
【0056】
図3および図5に例示的に示されているように、ユーザは操作部(430)の上面を加圧して開閉部(420)を下方向(B1)に移動させることができる。このように、開閉部(420)が下方向(B1)に移動して貫通孔(420b)は、開口部(412a)と同一線上に配置され、これによって貫通孔(420b)と開口部(412a)とを連通することができる。このとき、貫通孔(420b)の両解放端部のうち、開口部(412a)に向き合う解放端部が開口部(412a)と連通させることができる。これによって、第2中空部(420a)は、貫通孔(420b)および開口部(412a)を通じて第2中間配管部(M2)と連通することによって、第2中間配管部(M2)を介して第2中空部(420a)内に流体が移動可能な状態(以下、開放状態)となる。
【0057】
一実施例として、第1中空部(411a)は、その内面から半径方向の外側に凹状に形成された内側溝部(411c)を備えてもよい。このとき、内側溝部(411c)は、開口部(412a)の反対側の内面に配置されてもよい。このような内側溝部(411c)は、貫通孔(420b)の両解放端部のうち、開口部(412a)の反対側に位置した開放端部と少なくとも部分的に連通することができる。
【0058】
一方、操作部(430)は、開閉部(420)より大きい直径を有してもよい。このような操作部(430)は、ユーザの加圧によって、下方向(B1)に所定距離だけ移動する場合、段差部(411b)に当接してもよい。このとき、操作部(430)は、段差部(411b)によって遮断されることによって、下方向(B1)にさらに移動できなくなることもある。このように、段差部(411b)は、操作部(430)の下方向(B1)への移動距離を制限することによって、操作部(430)の開閉運動範囲を画定することができる。
【0059】
図4および図6に例示的に示されているように、ユーザは操作部(430)に加えた力を除去し、前述の「開放状態」を解除することができる。
【0060】
例えば、第2中空部(420a)内に流体が流入されることを中止させる場合、ユーザは操作部(430)の上面に加えた力を除去することによって、操作部(430)を上方向(B2)に再び移動させることができる。これによって、貫通孔(420b)が上方向(B2)に移動して開口部(412a)の上側に位置することになり、貫通孔(420b)と開口部(412a)とは互いに「ずれた状態」で配置することができる。
【0061】
このとき、「ずれた状態」である貫通孔(420b)の両開放端部のうち、開口部(412a)側に配置された開放端部は、ボディー(410)の下端部(412)内面によって閉鎖され、開口部(412a)は開閉部(420)の外面によって閉鎖されてもよい。これによって、貫通孔(420b)は開口部(412a)から隔離され、第2中間配管部(M2)を介して第2中空部(420a)内に流体が移動できない状態(以下、閉鎖状態)となる。
【0062】
一実施例として、操作部(430)は弾性部材(図示せず)を備えてもよい。このような弾性部材は、操作部(430)の下面と、ボディー(410)の段差部(411b)との間に配置されてもよい。弾性部材は、操作部(430)が下方向(B1)に加圧されるときに圧縮変形され、操作部(430)に加わった力が除去されると、上方向(B2)に弾性復元力を供給することができる。
【0063】
このような場合、ユーザによる加圧が除去されることによって、弾性部材は、上方向(B2)に弾性復元力を加え、操作部(430)を上方向(B2)に移動させることができる。このとき、ユーザによる加圧除去後、所定の時間が経過するとき、操作部(430)は元の位置に戻ることができる。
【0064】
開閉ユニット(400)は、操作ユニット(100)に配置されてもよい。一実施例として、開閉ユニット(400)は操作ユニット(100)の一側面に配置され、このとき操作ユニット(100)の前記一側面は操作モジュール(H)と隣接する側面であってもよい。このように、開閉ユニット(400)が操作モジュール(H)と隣接する位置に配置されることによって、内視鏡(10)のユーザは片手のみを用いて、挿入ユニット(200)の屈曲運動と開閉ユニット(400)の開閉運動を同時にまたは異時に制御することができる。
【0065】
より具体的に、開閉ユニット(400)はボディー(410)の上端部(411)と、操作部(430)とが操作ユニット(100)の外部に突出され、ボディー(410)の下端部(412)は操作ユニット(100)の内部に挿入されるように設けられてもよい。このような場合、操作ユニット(100)の内部に配置された状態で、開口部(412a)は第2中間配管部(M2)と連結され、第1中空部(411a)は第1中間配管部(M1)と連結されてもよい。
【0066】
開口部(412a)は、再び図2を参照すると、収容ユニット(20)は、内視鏡施術中に発生した汚染物質が排出されて収容される部分であってもよい。このとき、汚染物質は例えば、内視鏡施術時に発生した血液(blood)であってもよい。一実施例として、収容ユニット(20)は内部に、内部空間(21)が備えられた円筒型タンク(tank)であってもよいが、本発明は、これに限定されるものではなく、収容ユニット(20)は円筒型と異なる形状を有するタンクであってもよいことはいうまでもない。
【0067】
収容ユニット(20)は、連結部(CF)を備えてもよい。一実施例として、連結部(CF)は一対に備えられてもよい。このような場合、一対の連結部(CF)は、収容ユニット(20)の内部空間(21)と連通するように配置されてもよい。このとき、一対の連結部(CF)のいずれか一方(CF1)には第1チューブ(T1)が連結され、一対の連結部(CF)の他方(CF2)には第2チューブ(T2)が連結されてもよい。
【0068】
吸入ユニット(30)は、内視鏡施術時に発生した汚染物質を吸入し、患者身体および内視鏡(10)の外部に排出させることができる。吸入ユニット(30)は、例えばポンプ(pump)を通じて吸引力を発生させ、吸入口を通じて唾液や異物を吸入して排出させるサクション器(suction machine)であってもよい。
【0069】
吸入ユニット(30)は、第3チューブ(T3)を介して内視鏡(10)と連結されてもよい。具体的に、第3チューブ(T3)の一端は吸入ユニット(30)に連結されてもよい。しかし、第3チューブ(T3)の他端は、ジョイントユニット(300)の吸入用連結部(SF)を介して第2-2配管部(I3)と連通することができる。このとき、第2-2配管部(I3)は、ジョイントユニット(300)の内部を通過して延びることによって、第1中間配管部(M1)と連結されてもよい。
【0070】
前述した内視鏡システム(1)を用いて、内視鏡施術中の汚染物質を吸入および除去する方法は、以下の通りである。
【0071】
まず、操作ユニット(100)に挿入ユニット(200)とジョイントユニット(300)とを連結した状態の内視鏡(10)を、収容ユニット(20)と吸入ユニット(30)と連結してもよい。
【0072】
このような場合、第1配管部(I1)は、第1チューブ(T1)を介して、収容ユニット(20)の内部空間(21)に連結されてもよい。具体的に、第1チューブ(T1)の一端は、挿入ユニット(200)に備えられた第2補助挿入部(222)に挿入され、第1配管部(I1)と連結されてもよい。このとき、第1チューブ(T1)の他端は、第2補助挿入部(222)の外部に引き出され、操作ユニット(100)を迂回する「迂回路」を形成しながら収容ユニット(20)に向かって延びてもよい。このような第1チューブ(T1)の他端は一対の連結部のいずれか一方(CF1)に連結され、収容ユニット(20)の内部空間(21)と連通させることができる。これによって、第1チューブ(T1)は、操作ユニット(100)の内部空間(21)を通過せず、操作ユニット(100)の外部に形成された「迂回路」を通じて挿入ユニット(200)と受容ユニット(20)とを連通させることができる。同時に、第1チューブ(T1)は第1中間配管部(M1)と連結されることによって、開閉ユニット(400)の第1中空部(411a)と連通することができる。
【0073】
また、第2中間配管部(M2)の一端は、開閉ユニット(400)に備えられた開口部(412a)に連結され、第2中間配管部(M2)の他端は、ジョイントユニット(300)の内部に備えられた第2-1配管部(I2)の一端と連結されてもよい。このとき、第2-1配管部(I2)の他端は、一対の吸入用連結部(SF)のいずれか一方を介して第2チューブ(T2)と連結され、第2チューブ(T2)は、一対の連結部の他方(CF2)と連結されてもよい。このように、開閉ユニット(400)の開口部(412a)は、これと順次に連結された第2中間配管部(M2)、第2-1配管部(I2)および第2チューブ(T2)を介して、収容ユニット(20)の内部空間(21)と連通することができる。そして、第1チューブ(T1)と連結された第1配管部(I1)は、挿入ユニット(200)の内部を通って延び、挿入端部(210)の開口部を通じて内視鏡(10)の外部と連通することができる。
【0074】
これによって、挿入端部(210)の開口部から、挿入ユニット(200)内部の第1配管部(I1)を通って、操作ユニット(100)の外部に回路を形成する第1チューブ(T1)を介して、収容ユニット(20)の内部空間(21)につながる「第1流路部(210-I1-T1-CF1-21)」が形成されてもよい。収容ユニット(20)の内部空間(21)から、第2チューブ(T2)およびそれと順次に連結される第2-1配管部(I2)を通って、第2中間配管部(M2)を介して開閉ユニット(400)の開口部(412a)につながる「第2流路部(21-CF2-T2-SF1-I2-H2-412)」が形成されてもよい。しかし、開閉ユニット(400)の第2中空部(420a)から、第1中間配管部(M1)およびこれに連結された第2-2配管部(I3)を通って、第3チューブ(T3)を介して吸入ユニット(30)につながる「第3流路部(420a-H1-I3-SF2-T3)」が形成されてもよい。
【0075】
次に、ユーザは、患者身体の内部に挿入ユニット(200)の少なくとも一部(例えば、挿入端部(210)およびその周辺部)を挿入させることができる。このとき、ユーザは、操作モジュール(H)を用いて、挿入端部(210)を上下および/または左右方向に屈曲操作することによって、挿入端部を患者身体の内部の施術対象部に位置させることができる。その後、ユーザは、第1補助挿入部(221)およびこれと連通した第1配管部(I1)を介して施術装備を施術対象部に移動させ、内視鏡施術を行うことができる。このような施術の過程で、施術対象部およびその周辺部で血液などのような汚染物質が発生することがある。
【0076】
次に、吸入ユニット(30)が吸入作動を行うことによって、吸入力を発生させることができる。このような場合、ユーザは開閉ユニット(400)の操作部(430)を選択的に加圧して、前記の吸引力を挿入端部(210)に伝達することができる。一方、ユーザは汚染物質の吸入に先立ち、施術装備を挿入ユニット(200)から引き出した後、第1補助挿入部(221)をキャップ(211a)を用いて密閉させることができる。
【0077】
内視鏡施術過程で発生した汚染物質を身体外部に排出させる場合、ユーザは操作部(430)を加圧して、開閉部(420)を下方向(B1)に移動させることができる。これによって、貫通孔(420b)が開口部(412a)と連通して「開放状態」になることによって、第3流路部(420a-H1-I3-SF2-T3)が第2流路部(21-CF2-T2-SF1-I2-H2-412)および収容ユニット(20)の内部空間(21)と連通することができる。これによって、第3流路部(420a-H1-I3-SF2-T3)は、「迂回路」を形成する第1流路部(210-I1-T1-CF1-21)とも連通するこれによって、結果として、挿入端部(210)の開口部を通じて患者身体の内部の施術対象部およびその周辺部と連通することができる。
【0078】
このような場合、吸入ユニット(30)の吸入作用によって、挿入端部(210)の開口部を通じて汚染物質が吸入され、第1流路部(210-I1-T1-CF1-21)を通過して、収容ユニット(20)に向かって吸引して移動することができる。このような経路に移動した汚染物質は、収容ユニット(20)の内部空間(21)内に排出することができる。このように、ユーザの操作によって、吸入して移動する汚染物質が、操作ユニット(100)の外部に形成された「迂回路」を通って収容ユニット(20)に収容されることによって、内視鏡施術過程で操作ユニット(100)内部への汚染物質の流入、およびそれによる内部汚染が発生することを防止することができる。
【0079】
他の例として、汚染物質の排出が完了するか、これ以上汚染物質を排出する必要がない場合、ユーザは操作部(430)の加圧を中止し、開閉部(420)を上方向(B2)に移動させて元の位置に復帰させることができる。これによって、貫通孔(420b)と開口部(412a)との連通状態が解除され、「閉鎖状態」となる。これによって、第2流路部(21-CF2-T2-SF1-I2-H2-412)が閉鎖されることによって、吸入ユニット(30)で生成された吸入力が第1流路部(210-I1-T1-CF1-21)および挿入端部(210)に伝達されなくなり、結果として、挿入端部(210)の開口部を介する汚染物質の吸入作用が中断されることがある。
【0080】
このとき、操作部(430)の上方向(B2)に移動することによって、第1中空部(411a)は「操作部(430)とボディー(410)の上端部(411)との間の離隔空間」を介して外部と連通することができる。これによって、吸入ユニット(30)の吸入作動が継続される場合、閉鎖された開口部(412a)に代えて、前記の「離隔空間」を介して空気を吸入することができる。
【0081】
前述のように、本発明の実施例に係る開閉ユニット(400)とこれを含む内視鏡(10)および内視鏡システム(1)は、開閉ユニット(400)の操作部(430)を加圧または加圧解除することによって、汚染物質の吸入または吸入中断を簡便かつ容易に調節することができる。また、操作ユニット(100)を迂回して形成された迂回路を通じて挿入ユニット(200)と受容ユニット(20)とを連結することによって、吸入された汚染物質が操作ユニット(100)の内部に流入することを防止し、結果として、操作ユニット(100)の洗浄問題を解決できるだけでなく、操作ユニット(100)の再使用を可能にする。
【0082】
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更することなく、他の具体的な形態で容易に変形が可能であることが理解できるだろう。したがって、以上で記述した実施例は全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならない。例えば、単一形で説明されている各構成要素を分散して実施することもでき、同様に分散したものと説明されている構成要素も結合された形態で実施することもできる。
【0083】
本発明の範囲は後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、並びにその均等な概念から導出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0084】
1:内視鏡システム
10:内視鏡
20:受容ユニット
30:吸引ユニット
100:操作ユニット
200:挿入ユニット
300:ジョイントユニット
400:開閉ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6