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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103948
(43)【公開日】2023-07-27
(54)【発明の名称】噴霧装置
(51)【国際特許分類】
   B05B 7/30 20060101AFI20230720BHJP
   B05B 17/06 20060101ALI20230720BHJP
【FI】
B05B7/30
B05B17/06
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118710
(22)【出願日】2022-07-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】P 2022004362
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】503205481
【氏名又は名称】株式会社キャスティングイン
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】高橋 昌平
【テーマコード(参考)】
4D074
4F033
【Fターム(参考)】
4D074AA02
4D074AA10
4D074BB02
4D074DD07
4D074DD12
4D074DD13
4D074DD17
4D074DD22
4D074DD34
4D074DD42
4F033QA10
4F033QB02Y
4F033QB03X
4F033QB12Y
4F033QB16X
4F033QD04
4F033QD15
4F033QE06
4F033QE19
4F033QF01X
4F033QK02X
4F033QK09X
4F033QK12X
(57)【要約】
【課題】 手に持って使用することも、任意の場所に置いた状態で使用することもできる噴霧装置を提供する。
【解決手段】 本発明の噴霧装置は、液体をミスト化して噴霧する噴霧部を有する本体10と、噴霧部に供給する液体を貯留するタンク30を備えた装置であって、本体10は使用者が持つハンドル部20bと、噴霧装置が自立するようにタンク30と共に又は単独で支持するベース部20cを備えたものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体をミスト化して噴霧する噴霧部を有する本体と、当該噴霧部に供給する液体を貯留するタンクを備えた噴霧装置において、
前記本体は、使用者が持つハンドル部と、噴霧装置が自立するように前記タンクと共に又は単独で噴霧装置を支持するベース部を備えた、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項2】
請求項1記載の噴霧装置において、
噴霧部として、振動によって液体をミスト化する第一噴霧部と、気体と混合することによって液体をミスト化する第二噴霧部の双方又はいずれか一方を備えた、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項3】
請求項2記載の噴霧装置において、
第一噴霧部と第二噴霧部が異なる向きに設けられた、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3記載の噴霧装置において、
第一噴霧部が超音波振動子である、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項5】
請求項2又は請求項3記載の噴霧装置において、
第一噴霧部から噴霧された液体が噴霧装置の表面に付着するのを防止する液滴付着防止手段を備えた、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項6】
請求項5記載の噴霧装置において、
液滴付着防止手段として、第一噴霧部での液体の噴霧方向に送風するファンを備えた、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項7】
請求項1又は請求項2記載の噴霧装置において、
本体のベース部に、タンク内の液体のレベルを検知するレベルセンサが設けられた、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項8】
請求項7記載の噴霧装置において、
レベルセンサは噴霧部の動作停止時にタンク内の液体のレベルを検知する、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項9】
請求項1又は請求項2記載の噴霧装置において、
本体の重心が、当該本体を前後に二分する前後分割線よりも後方又は/及び当該本体を上下に二分する上下分割線よりも下方にある、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項10】
請求項1又は請求項2記載の噴霧装置において、
タンクは、開口部の周縁に本体に装着される本体装着部を備え、
前記本体は、前記本体装着部が収まるタンク装着部を備え、
前記タンク装着部は、噴霧部に液体を供給する給液手段が通過する通過口を有する閉塞体によって閉塞された、
ことを特徴とする噴霧装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌作用や抗ウイルス作用(以下、これらをまとめて「消毒作用」という)を有する液体の噴霧装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液体をミスト状にして噴霧する装置として、ハンドルに設けられたトリガを操作することで、貯留ボトル内の液体を汲み上げ、その液体をミスト化してノズル口から噴霧するもの(特許文献1)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3212421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1の噴霧装置は、手に持った状態でしか使用できないため、使い勝手の面で改善の余地があった。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、従来の噴霧装置よりも使い勝手の良い噴霧装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の噴霧装置は、液体をミスト化して噴霧する噴霧部を有する本体と、噴霧部に供給する液体を貯留するタンクを備えた装置であって、本体は使用者が持つハンドル部と、噴霧装置が自立するようにタンクと共に又は単独で支持するベース部を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の噴霧装置は、使用者が持つハンドル部と噴霧装置が自立するようにタンクと共に又は単独で支持するベース部を備えており、手に持った状態で使用することも、任意の場所に置いた状態で使用することもできるため、手に持った状態でしか使用できない従来の噴霧装置に比べて使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の噴霧装置の一例を示す斜視図。
図2】本発明の噴霧装置の一例を示す機能ブロック図。
図3図1に示す噴霧装置の内部構造の一例を示す説明図。
図4】(a)は図3のIVa-IVa矢視断面図、(b)は図3のIVb-IVb矢視断面図。
図5】(a)は前方噴霧機構と上方噴霧機構の位置関係の説明図、(b)は図1に示す噴霧装置の本体の重心位置の説明図。
図6】タンクとレベルセンサの位置関係の説明図。
図7】(a)は液面の高さと静電容量の関係を示すグラフ、(b)は液面が静電容量検知板の上端よりも上にある場合の説明図、(c)は液面が静電容量検知板の上端よりも下に下がった場合の説明図。
図8】(a)はタンクの一例を示す正面図、(b)は(a)の平面図、(c)は(b)のVIIIc-VIIIc矢視断面図。
図9】タンクとタンク装着部の説明図。
図10】(a)は本発明の噴霧装置の一例を示す正面図、(b)は(a)の背面図、(c)は(a)の右側面図、(d)は(a)の左側面図、(e)は(a)の平面図、(f)は(a)の底面図。
図11】抗菌処理試験における噴霧装置と観測地点の概要説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
本発明の噴霧装置の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。本発明の噴霧装置は、各種液体の噴霧に用いることができるが、ここでは、液体が消毒作用を有する銀イオン水溶液の場合を一例とする。
【0010】
一例として図1に示す噴霧装置は、本体10とタンク30を備えている。タンク30は本体10に着脱可能であり、本体10に装着したときに、本体10の底面とタンク30の底面が面一になるようにしてある。
【0011】
この実施形態の本体10は、噴霧ノズル11、モータ12、超音波振動子13、制御回路14、電源回路15、ファン16、LED17及びバッテリ18を主要構成として備えている。
【0012】
図2に示すように、電源回路15には制御回路14及びバッテリ18が接続され、制御回路14にはモータ12、超音波振動子13、ファン16、LED17及びトリガスイッチ19が接続されている。
【0013】
前記噴霧ノズル11は、タンク30内の液体をミスト化して噴霧する部材である。この実施形態では、噴霧ノズル11として、液体を圧縮空気と混合してミスト化する二流体ノズルを用いている。噴霧ノズル11は二流体ノズル以外のものを用いることもできる。
【0014】
図2に示すように、噴霧ノズル11にはモータ12が接続され、モータ12の動作によって圧縮空気が噴霧ノズル11に供給されるようにしてある。
【0015】
図3に示すように、前記噴霧ノズル11には、タンク30内の液体を噴霧ノズル11に供給する給液ホース(給液手段)11bが接続されている。この実施形態では、給液ホース11bとして、ホースの下端におもり11cを備えたおもり付き樹脂製ホースを用いている。給液ホース11bにはこれ以外のものを用いることもできる。
【0016】
前記超音波振動子13は、振動によって液体をミスト化して噴霧する部材である。図2に示すように、超音波振動子13は制御回路14と接続され、制御回路14から超音波振動子13の電極(図示しない)に高周波電圧が印加されるようにしてある。
【0017】
この実施形態では、超音波振動子13として、細孔を備えた圧電振動子の外周縁がシリコン枠で被覆された、既存のセラミック超音波振動子を用いている。ミスト化された液体は、細孔を通って霧噴出口20eから外部に噴霧される。超音波振動子13にはこれ以外のものを用いることもできる。
【0018】
図3に示すように、超音波振動子13の下側には、超音波振動子13に液体を供給する給液芯(給液手段)13aが設けられている。この実施形態では、給液芯13aとして、既存の超音波加湿器用の給水芯等を用いている。給液芯13aにはこれ以外のものを用いることもできる。
【0019】
液体をミスト化する方法としてヒータで水を加熱して蒸発させる方法があるが、本件出願人の試験では、この方法では水分だけが噴霧され、金属粒子(銀粒子)を均等に拡散させることができなかった。
【0020】
これに対し、超音波振動子13の振動によって液体をミスト化する本実施形態の方法によれば、水分のみならず、金属粒子も均等に拡散することができた。この実施形態で超音波振動子13を採用したのは、このような理由によるものである。
【0021】
図4(a)(b)に示すように、この実施形態では、超音波振動子13が横並びに二つ設けられている。各超音波振動子13には、各超音波振動子13に液体を供給する給液芯13aが設けられている。超音波振動子13及び給液芯13aは二つより少なくても多くても良い。
【0022】
図5(a)に示すように、この実施形態では、噴霧ノズル11及びモータ12を含む噴霧機構(以下「前方噴霧機構」という)と、両超音波振動子13及び両給液芯13aを含む噴霧機構(以下「上方噴霧機構」という)とが、交差する向きに配置されている。交差する角度は直交でもそれ以外の角で度も良い。
【0023】
図5(a)のように、前方噴霧機構と上方噴霧機構を互いに直交する向きに配置した場合、両機構を狭いスペース内に収めることができ、噴霧装置の小型化を実現しやすくなる。
【0024】
また、この実施形態では、噴霧ノズル11に液体を供給する給液ホース11bと超音波振動子13に液体を供給する給液芯13aが共通のタンク30内に収容され、双方が当該タンク30内の液体を使って噴霧を行えるようにしてある。
【0025】
共通のタンク30を用いるように構成することで、タンク30の数が一つで足りる(タンク30を二つ設ける必要がない)ため、噴霧装置の小型化を実現しやすくなる。また、タンク30を二つ設けなくてよい分だけ部品点数が少なくなり、原価や組立て工数を低減でき、製造コストを抑えることができる。
【0026】
前記制御回路14は、噴霧ノズル11や超音波振動子13、ファン16、LED17等を制御する回路であり、前記電源回路15はこれら各部品に必要な電源を供給する回路である。
【0027】
前記ファン16は、霧噴出口20e付近(本体10の上面の表面)に液滴が付着するのを防止する液滴付着防止手段として機能する部材であり、超音波振動子13から噴霧される液体をより遠方まで行き届かせるための送風手段とは異なる。
【0028】
液体が急激に微粒化されると、大きな粒子は正に帯電して落下し、小さい粒子は負に帯電して周りの空気を負に帯電させる(いわゆるレナード効果)ことが知られている。
【0029】
超音波振動子13によって液体を微粒化する場合、レナード効果によって霧噴出口20eの周囲に液滴が付着することがある。この実施形態では、ファン16によって発生したエアをエア噴出孔20fから噴出させることで、液滴の付着を防止できるようにしてある。
【0030】
この実施形態では、ファン16として背面から吸い込んだ空気をその吸い込み方向に直交する方向に排出する構成のものを用いている。ファン16は背面が下側、前面が上側を向くように配置されている。
【0031】
この実施形態では、ファン16の空気排出方向先方にエア誘導体29が設けられ、排出された空気がエア噴出孔20fに誘導されるようにしてある。このようにすることで、空気を効率良く排出することができる。
【0032】
前記バッテリ18は、噴霧装置の動作に必要な電源を各要素に供給するものである。バッテリ18にはリチウムイオン二次電池等の既存の二次電池を用いることができる。バッテリ18を用いることで、移動しながらでも使用することができる。
【0033】
図3に示すように、本体10を構成する前記噴霧ノズル11、モータ12、超音波振動子13、制御回路14、電源回路15、ファン16、LED17及びバッテリ18等の主要構成は、ケーシング20に内蔵されている。
【0034】
この実施形態のケーシング20は、メイン収容部20aとハンドル部20bとベース部20cを備えている。メイン収容部20aは前後方向に長い形状であり、その内部に、噴霧ノズル11、超音波振動子13、ファン16、制御回路14及びモータ12が設けられている。
【0035】
メイン収容部20aの前面側には、噴霧ノズル11の噴霧口11aが露出するノズル露出口20dが設けられている。噴霧ノズル11で生成されたミストは、当該ノズル露出口20dから露出する噴霧口11aから外部に噴霧される。
【0036】
メイン収容部20aの上面の前方側の位置には、超音波振動子13によって生成された霧が噴出する霧噴出口20eと、ファン16によって生成されたエアが噴出するエア噴出孔20fが設けられている。
【0037】
エア噴出孔20fは霧噴出口20eよりも小径の孔であり、霧噴出口20eの前方の位置に横並びで複数個設けられている。エア噴出孔20fの数は適宜増減することができる。
【0038】
メイン収容部20aの上面の後端側の位置には、モード選択ボタン21が設けられている。この実施形態では、モード選択ボタン21によって、噴霧ノズル11から噴霧する際の噴霧強度を「弱」「中」「強」の中から選択できるようにしてある。
【0039】
また、この実施形態では、モード選択ボタン21によって、超音波振動子13によって生成された霧を噴出する際のモード、具体的には、「タイマー噴霧モード」と「連続噴霧モード」を選択できるようにしてある。
【0040】
ここでいう「タイマー噴霧モード」は、トリガスイッチ19の操作によって噴霧を開始したのち、予め設定された一定時間噴霧が継続し、一定時間経過時に自動的に噴霧が終了するモードであり、「連続噴霧モード」は、トリガスイッチ19によって噴霧の開始と終了を操作するモードである。
【0041】
この実施形態では、モード選択ボタン21の操作によって、「弱」「中」「強」「タイマー噴霧モード」「連続噴霧モード」の順番でモードが切り替わるようにしてある。このほか、超音波振動子13によって生成された霧は、間欠的(噴霧と停止を繰り返す)に噴射されるようにすることもできる。
【0042】
モード選択ボタン21の周方向外側には、運転モードを示すモード表示部22と、噴霧の強度を示す強度表示部23が設けられている。この実施形態では、モード表示部22として、「タイマー噴霧モード」と「連続噴霧モード」を示す二つの表示部が、強度表示部23として「弱」「中」「強」を示す三つの表示部が設けられている。
【0043】
モード表示部22と強度表示部23の位置にはLED17が設けられ、選択中の噴霧モードや噴霧強度に応じて、対応するLED17が点灯するようにしてある。
【0044】
メイン収容部20aの両側面のうちモータ12が配置された位置には、ケーシング20内に空気を取り込むための無数の通気孔20hが設けられている。
【0045】
メイン収容部20aの底面の前方側の位置には、タンク30を装着するためのタンク装着部20i(図9)が設けられている。タンク装着部20iの内部には図示しない本体側フランジ及び保持具が設けられている。保持具はスライド具24の操作によって前後方向にスライドするように構成されている。
【0046】
タンク装着部20iからは、給液ホース11b及び給液芯13aが下向きに突出している。突出した給液ホース11b及び給液芯13aは、タンク30をタンク装着部20iに装着したときに、タンク30内に収まるようにしてある。
【0047】
前記ハンドル部20bは、メイン収容部20aの底面側から下向きに設けられた筒状の部分である。ハンドル部20bはメイン収容部20a及びベース部20cと内部で連通する中空状である。
【0048】
この実施形態のハンドル部20bは片手で握れるサイズであり、片手で握った際に人差し指や中指が届く位置にトリガスイッチ19が設けられている。トリガスイッチ19は噴霧の開始と終了を切り替えるためのスイッチである。
【0049】
前記ベース部20cは、タンク30の底面(縁部31の底面31a)と協働して噴霧装置を自立可能な状態で支持する部分であり、その内部にはバッテリ18が設けられている。この実施形態では、バッテリ18をベース部20cに配置することで、噴霧装置の重心が低くなるようにして、噴霧装置が倒れにくくなるようにしてある。
【0050】
図示は省略しているが、ベース部20cの底面20gには、ゴム材などの滑り止め部材(図示しない)を設けることもできる。このような滑り止め部材を設けることで、噴霧装置の自立姿勢が安定しやすくなる。
【0051】
図3に示すように、ベース部20cの後端側の位置には充電口27及び電源スイッチ28が設けられている。電源スイッチ28はベース部20cの後端面に露出しており、外部から電源のON及びOFFを操作できるようにしてある。
【0052】
ベース部20cの後端側の位置であって、電源スイッチ28の下側にはACアダプタ25(図2)を接続するための充電口27が突出している。充電口27に差し込んだACアダプタ25をコンセントに接続することでバッテリ18を充電することができる。
【0053】
図6に示すように、ベース部20cの前端側の内部(バッテリ18よりも前端側の位置)には、タンク30内の液体のレベル(水位)を検知するレベルセンサ(水位センサ)26が設けられている。この実施形態では、レベルセンサ26として静電容量式のセンサを用いている。レベルセンサ26はこれ以外の方式のものであってもよい。
【0054】
この実施形態のレベルセンサ26は、静電容量検知板26aと、電源部26bと、検知回路(図示しない)を備えている。この実施形態では、静電容量検知板26aとして銅板を用いているが、静電容量検知板26aは銅板以外であっても良い。これらはリード線26cで電気的に接続され、電源部26bから静電容量検知板26aに電圧を印加することで、検知回路で静電容量が検知されるようにしてある。
【0055】
静電容量は、静電容量検知板26aの面積、静電容量検知板26aとタンク30との隙間、タンク30内の液体の量及びタンク30の内容物(液体又は空気)の誘電率により変化する。
【0056】
図7(a)は液面の高さによる静電容量の変化を示すグラフであり、横軸に液面高さ、縦軸に静電容量を取ったものである。図7(b)のように、タンク30内の液体が静電容量検知板26aの上端よりも高い位置まで貯留されている状態では、静電容量はC1で安定している。
【0057】
その後、タンク30内の液体が減少し、図7(c)のように、液面が静電容量検知板26aの上端よりも低くなると、静電容量検知板26aにより検知される静電容量が低下する。
【0058】
この実施形態では、閾値静電容量C0を設定してあり、液体の減少に伴って静電容量が閾値静電容量C0未満となったときに、警告が出力されると共に、上方噴霧機構が作動しなくなり、超音波振動子13側から噴霧されなくなるようにしてある。
【0059】
タンク30内に十分な液体がない状態で噴霧を続けると、液切れによる空運転によって、給液ホース11bや給液芯13aの破損等が生じるおそれがある。これに対し、本実施形態のように、タンク30内の液体の水位が閾値未満となったときに、警告が出力されるようにすることで、このようなリスクを低減することができる。
【0060】
なお、この実施形態では、警告として、メイン収容部20aの上面のモード選択ボタン21の近傍に設けられた液残量ランプ(図示しない)が点灯するようにしてある。警告はこれ以外であってもよく、たとえば、警報音や振動などを発するようにすることもできる。
【0061】
図6に示すように、この実施形態のベース部20cの前端側は曲面状に構成され、タンク30の後端側の曲面状の凹部30aに収まるようにしてある。タンク30をタンク装着部20iに取り付けた状態で、レベルセンサ26がタンク30内の液体の水位の検知可能な距離まで接近する。
【0062】
なお、この実施形態の上方噴霧機構は、噴霧と停止を交互に繰り返す間欠運転ができるようにしてあり、レベルセンサ26による検知が停止時に行われるようにしてある。上方噴霧機構の噴霧時には、超音波振動子13の動作の為の印加電気信号が給液芯13aを介してレベルセンサ26に影響を与え、誤判定の要因となる。これに対し、上方噴霧機構の動作停止時に検知を行うことで、レベルセンサ26がそのような影響を受けることがなく、正確な水位情報を得ることができる。
【0063】
ただし、レベルセンサ26による検知は、これ以外のタイミング、具体的には、噴霧中のタイミングや、噴霧中のタイミングと停止中のタイミングの両タイミングで行うこともできる。
【0064】
前記タンク30は、液体を収容するための容器である。一例として図8(a)~(c)に示すタンク30は、上部に開口部30bを備えた中空立体状の有底容器であり、透明の樹脂材で構成されている。
【0065】
この実施形態では、ベース部20cと協働して噴霧装置を自立可能な状態で支持できるように、タンク30自体も安定しやすいような構造にしてある。
【0066】
図8(a)~(c)に示すように、タンク30の上端側であって、開口部30bの周縁には、タンク30の他の部分よりも細い本体装着部30cが設けられている。本体装着部30cの外周にはタンク側フランジ30dが横向きに突設されている。タンク側フランジ30dは、本体側フランジ(図示しない)と共に保持具で保持される部分である。
【0067】
タンク側フランジ30dと本体側フランジを重ね合わせた状態で、スライド具24を前方にスライドさせると保持具が両フランジに被さり、タンク30が本体10に装着される。
【0068】
一方、タンク側フランジ30dと本体側フランジの双方が保持具で保持された状態で、スライド具24を後方にスライドさせると、保持具によるタンク側フランジ30dと本体側フランジの保持が解除され、タンク30を本体10から取り外すことができる。
【0069】
この実施形態では、本体10のタンク装着部20iにタンク30を取り付けた際に、タンク30内の液体が所定流路、具体的には、給液ホース11bから噴霧ノズル11に流れる流路及び給液芯13aから超音波振動子13に流れる流路以外に流れ込まないようにしてある。
【0070】
すなわち、図9に示すように、本体10のタンク装着部20iは、給液ホース11b及び給液芯13aが通過する通過口20jを除く部分が閉塞体20kで閉塞され、タンク装着部20iにタンク30を取り付けた際に、タンク30の開口部30bが閉塞体20kで閉塞されて、タンク30内の液体が本体10の内部(給液ホース11b及び給液芯13a以外の部分)に浸入しないようにしてある。
【0071】
このようにすることで、本体10のケーシング20内部に収容された各構成が水没することによる故障リスクや、使用現場での水漏れリスク等を回避することができる。
【0072】
ここで説明したタンク30の着脱構造は一例であり、タンク30の着脱構造はこれ以外であってもよい。たとえば、本体装着部30cの外周に設けた雄ネジをタンク装着部20iに設けた雌ネジに螺合することによって本体10に装着するような着脱構造にすることもできる。
【0073】
この実施形態のタンク30の底面の周縁には下向きに突出する縁部31が設けられ、タンク30を本体10に装着したときに、縁部31の底面31aとベース部20cの底面20gが面一になるようにしてある。このようにすることで、噴霧装置を任意の場所に置いたときに、噴霧装置を自立可能な状態で支持することができる。
【0074】
縁部31の底面31aには、ベース部20cの底面20gと同様、ゴム材などの滑り止め部材(図示しない)を設けることもできる。このような滑り止め部材を設けることで、噴霧装置の自立姿勢が安定しやすくなる。
【0075】
この実施形態では、タンク30を装着した状態及びタンク30を取り外した状態で本体10が自立できるように、本体10の重心位置を設計している。具体的には、図5(b)に示すように、本体10の重心が、噴霧装置を前後に二分する前後分割線L1よりも後方又は/及び噴霧装置を上下に二分する上下分割線L2よりも下方に位置するようにしてある。
【0076】
このようにすることで、タンク30を装着した状態はもちろん、タンク30を取り外した状態においても本体10を自立させることができる。なお、ここでいう「前後に二分」及び「上下に二分」とは、前後方向又は高さ方向の長さを基準として、均等又は略均等に二分することを意味する。
【0077】
なお、本実施形態の噴霧装置は、意匠的には図10(a)~(f)に示すような外観を呈する。図10(a)は本実施形態の噴霧装置の正面図、同(b)は同(a)の背面図、同(c)は同(a)の右側面図、同(d)は同(a)の左側面図、同(e)は同(a)の平面図、同(f)は同(a)の底面図である。
【0078】
(動作)
以上のように構成された本実施形態の噴霧装置は、噴霧ノズル11から噴霧するか、超音波振動子13から噴霧するかを選択して使用することができる。
【0079】
噴霧ノズル11から噴霧する場合、換言すれば、モード選択ボタン21によって「弱」「中」「強」が選択された場合、トリガスイッチ19が引かれると、給液ホース11bの動作によってタンク30内の液体が噴霧ノズル11内に供給されると共に、モータ12の動作によって圧縮空気等が噴霧ノズル11内に供給される。
【0080】
噴霧ノズル11に供給された液体と圧縮空気は、当該噴霧ノズル11内で混合されてミスト化され、噴霧口11aから噴霧される。
【0081】
一方、超音波振動子13から噴霧する場合、換言すれば、モード選択ボタン21によって「タイマー噴霧モード」又は「連続噴霧モード」が選択された場合、トリガスイッチ19が引かれると、給液芯13aの動作によって吸上げられたタンク30内の液体が超音波振動子13の振動によってミスト化され、霧噴出口20eから噴霧される。
【0082】
超音波振動子13から噴霧する場合、「タイマー噴霧モード」での運転時には一定時間経過時に自動的に噴霧が停止する。一方、「連続噴霧モード」での運転時には、トリガスイッチ19を引くことで噴霧を開始し、再度トリガスイッチ19を引くことで噴霧が終了する。
【0083】
(使用例1)
噴霧装置を手で持って使用する場合、たとえば、次の手順で噴霧を行う。
(1)電源スイッチ28を操作して電源を入れる。
(2)モード選択ボタン21を操作して噴霧強度「弱」「中」「強」のいずれかを選択する。
(3)トリガスイッチ19を引いて噴霧を開始する。
(4)所望範囲に噴霧が完了したらトリガスイッチ19を引き、噴霧を終了する。
【0084】
(使用例2)
噴霧装置を任意の場所に置いて使用する場合、たとえば、次の手順で噴霧を行う。
(1)電源スイッチ28を操作して電源を入れる。
(2)噴霧装置を任意の場所に置いて自立させる。
(3)モード選択ボタン21を操作して「タイマー噴霧モード」「連続噴霧モード」のいずれかを選択する。
(4)トリガスイッチ19を引いて噴霧を開始する。
(5)「タイマー噴霧モード」が選択された場合、予め設定された時間が経過すると、自動的に噴霧が終了する。
(6)「連続噴霧モード」が選択された場合、所望範囲に噴霧が完了し、又は所望時間の噴霧が完了したらトリガスイッチ19を引き、噴霧を終了する。
【0085】
前記使用例1及び2における手順は一例であり、順番は適宜入れ替えることができる。
【0086】
(その他の実施形態)
前記実施形態では説明を省略しているが、噴霧ノズル11の噴霧口11aが露出するノズル露出口20dの周りには、図示しないLEDを一又は二以上配置し、噴霧時に当該LEDが点灯するようにすることができる。
【0087】
前記実施形態では説明を省略しているが、本発明の噴霧装置には、液滴付着防止手段としてのファン16とは別に、超音波振動子13から噴霧される液体をより遠方まで行き届かせるための送風手段を設けることもできる。
【0088】
前記実施形態では、噴霧ノズル11と超音波振動子13のいずれか一方のみから液体を噴霧する場合を一例としているが、本発明の噴霧装置は、噴霧ノズル11と超音波振動子13の双方から同時に液体を噴霧できるような構成とすることもできる。
【0089】
前記実施形態では、本体10の底面とタンク30の底面、具体的には、ベース部20cの底面20gと縁部31の底面31aによって噴霧装置を自立可能な状態で支持する場合を一例としているが、本発明の噴霧装置は、ベース部20cの底面20gのみ又は縁部31の底面31aのみで噴霧装置を支持するような構成とすることもできる。
【0090】
前記実施形態では、液滴の付着を防止するファン16として、背面から吸い込んだ空気をその吸い込み方向に直交する方向に排出する構成のものを用いる場合を一例としているが、ファン16には、背面から吸い込んだ空気を前面に排出する構成のものを用いることもできる。
【0091】
前記実施形態では説明を省略しているが、本発明の噴霧装置には、バッテリ18の残量を表示する残量表示部(図示しない)を設けることもできる。
【0092】
前記実施形態では説明を省略しているが、「タイマー噴霧モード」で運転する場合、予め設定された時間噴霧が継続するようにするほか、時間選択ボタンを設け、任意の噴霧時間を選択できるようにすることもできる。
【0093】
前記実施形態では説明を省略しているが、噴霧ノズル11から噴霧される液体と超音波振動子13から噴霧される液体は、同じ粒径になるようにすることも、異なる粒径になるようにすることもできる。
【0094】
後者の場合、噴霧ノズル11から噴霧される液体の粒径が超音波振動子13から噴霧される液体の粒径より大きくなるようにすることも、小さくなるようにすることもできる。いずれの場合も、噴霧される液体の粒径は、5μm以下程度となるようにするのが好ましい。ただし、この数値は一例であり、噴霧される液体の粒径はこの数値に限定されない。
【0095】
前記実施形態では、銀イオン水溶液を噴霧する場合を一例としているが、本発明の噴霧装置は、消毒作用を有する各種液体の噴霧に用いることができる。
【0096】
消毒作用を有する液体には、ナノオーダーやマイクロオ―ダー等の粒径の各種金属粒子を含有する金属イオン水溶液等が含まれる。また、金属イオン水溶液には、銀粒子を含有する銀イオン水溶液や銅粒子を含有する銅イオン水溶液等が含まれる。
【0097】
前記実施形態の構成は一例であり、本発明の噴霧装置の構成はこの実施形態の構成に限定されるものではない。本発明の噴霧装置は所期の目的を達成できる範囲で、構成の追加、入れ替え、省略等の変更を加えることができる。
【0098】
(試験例)
本件出願人は、本発明の噴霧装置を用いた抗菌処理の有効性を確認するため、本発明の噴霧装置を用いて室内の抗菌処理試験を行った。試験の概要及び結果は次のとおりである。
【0099】
(1)試験内容
図11に示すように、室内の三か所に試験片を設置し、噴霧装置による抗菌処理を行ったのち、当該試験片に対してJIS Z 2081:2010を参考とする抗菌性試験による評価を行った。
(2)使用機器及び試験条件等
試験装置:本発明に係る噴霧装置
液体 :銀イオン水溶液
試験片 :縦5cm×横5cm×厚さ1.5cmのアクリル片(四枚)
室内面積:15m(8畳間)
噴射時間:90分(タイマー噴霧モードによる)
観測地点:(地点1)噴射地点より1.8mの位置
:(地点2)噴射地点より2.6mの位置
:(地点3)噴射地点より3.7mの位置
(3)試験手順
ア.室内の地点1~3の三か所に試験片を設置し、前記条件で抗菌処理を行った。
イ.三枚の試験片に、生菌数10CFU/mlに調整した黄色ブドウ球菌及び大腸菌を滴下したのち、直ちに4cm×4cmのフィルムを、滴下した黄色ブドウ球菌及び大腸菌の外側から各試験片に密着させた。
ウ.前記イの工程を行った直後と24時間後にフィルムを取り、SCDLP培地で洗い出しを行った。
エ.前記ウで得られた洗い出し液を、希釈液を用いて10倍、100倍、1000倍に希釈した。希釈液にはリン酸緩衝生理食塩水(PBS)を用いた。
オ.前記エで得られた各液1mlをシャーレに移し、寒天培地を流し込んで固化させた。ここでは、各液につきシャーレ二枚分を用意した。
カ.前記オによって得られた培地を35℃の恒温槽内で48時間培養し、それぞれのコロニー数を測定して除菌率を算出した。
(4)試験結果
表1に本試験の結果を示す。
【表1】
【0100】
表1の除菌率は、(陽性コントロールの生菌数-試験対象サンプル生菌数)を陽性コントロール生菌数で除することで算出した値である。表1に示すように、地点1~3のすべての地点において、黄色ブドウ球菌と大腸菌の双方に対する除菌率は92%以上であった。これにより、本発明の噴霧装置による抗菌処理の有効性が確認された。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明の噴霧装置は、各種液体の噴霧に用いることができるが、消毒作用を有する液体、具体的には金属イオン水溶液、より具体的には銀イオン水溶液や銅イオン水溶液の噴霧装置として、特に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0102】
10 本体
11 噴霧ノズル
11a 噴霧口
11b 給液ホース(給液手段)
11c おもり
12 モータ
13 超音波振動子
13a 給液芯(給液手段)
14 制御回路
15 電源回路
16 ファン
17 LED
18 バッテリ
19 トリガスイッチ
20 ケーシング
20a メイン収容部
20b ハンドル部
20c ベース部
20d ノズル露出口
20e 霧噴出口
20f エア噴出孔
20g 底面
20h 通気孔
20i タンク装着部
20j 通過口
20k 閉塞体
21 モード選択ボタン
22 モード表示部
23 強度表示部
24 スライド具
25 ACアダプタ
26 レベルセンサ(水位センサ)
26a 静電容量検知板
26b 電源部
26c リード線
27 充電口
28 電源スイッチ
29 エア誘導体
30 タンク
30a 凹部
30b 開口部
30c 本体装着部
30d タンク側フランジ
31 縁部
31a (縁部の)底面
L1 前後分割線
L2 上下分割線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2022-10-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体をミスト化して噴霧する噴霧部を有する本体と、当該噴霧部に供給する液体を貯留するタンクを備えた噴霧装置において、
前記本体は、使用者が持つハンドル部と、噴霧装置が自立するように前記タンクと共に又は単独で噴霧装置を支持するベース部を備え、
前記噴霧部として、第一噴霧部及び第二噴霧部をえ、
前記第一噴霧部と前記第二噴霧部が異なる向きに設けられた、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項2】
請求項1記載の噴霧装置において、
第一噴霧部が超音波振動子の振動によって液体をミスト化するものである、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項3】
請求項1記載の噴霧装置において、
第一噴霧部から噴霧された液体が噴霧装置の表面に付着するのを防止する液滴付着防止手段を備えた、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項4】
液体をミスト化して噴霧する噴霧部を有する本体と、当該噴霧部に供給する液体を貯留するタンクを備えた噴霧装置において、
前記本体は、使用者が持つハンドル部と、噴霧装置が自立するように前記タンクと共に又は単独で噴霧装置を支持するベース部を備え、
前記噴霧部として、第一噴霧部と第二噴霧部の双方又はいずれか一方を備え、
前記第一噴霧部から噴霧された液体が噴霧装置の表面に付着するのを防止する液滴付着防止手段を備えた、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項5】
請求項1又は請求項4記載の噴霧装置において、
第一噴霧部が振動によって液体をミスト化するものであり、
第二噴霧部が気体と混合することによって液体をミスト化するものである、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項6】
請求項3又は請求項4記載の噴霧装置において、
液滴付着防止手段として、第一噴霧部での液体の噴霧方向に送風するファンを備えた、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項7】
請求項1又は請求項2記載の噴霧装置において、
本体のベース部に、タンク内の液体のレベルを検知するレベルセンサが設けられた、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項8】
請求項7記載の噴霧装置において、
レベルセンサは噴霧部の動作停止時にタンク内の液体のレベルを検知する、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項9】
請求項1又は請求項2記載の噴霧装置において、
本体の重心が、当該本体を前後に二分する前後分割線よりも後方又は/及び当該本体を上下に二分する上下分割線よりも下方にある、
ことを特徴とする噴霧装置。
【請求項10】
請求項1又は請求項2記載の噴霧装置において、
タンクは、開口部の周縁に本体に装着される本体装着部を備え、
前記本体は、前記本体装着部が収まるタンク装着部を備え、
前記タンク装着部は、噴霧部に液体を供給する給液手段が通過する通過口を有する閉塞体によって閉塞された、
ことを特徴とする噴霧装置。