(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023104015
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】微細振動を発生、共振させる方式及びシステム
(51)【国際特許分類】
A61H 15/00 20060101AFI20230721BHJP
A61M 21/02 20060101ALI20230721BHJP
A61N 2/08 20060101ALI20230721BHJP
【FI】
A61H15/00 390D
A61M21/02
A61N2/08 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022004743
(22)【出願日】2022-01-16
(71)【出願人】
【識別番号】520068504
【氏名又は名称】白 蘭
(71)【出願人】
【識別番号】716003881
【氏名又は名称】武藤 圭一
(72)【発明者】
【氏名】白 蘭
(72)【発明者】
【氏名】武藤圭一
【テーマコード(参考)】
4C100
4C106
【Fターム(参考)】
4C100BA01
4C106CC17
4C106EE08
(57)【要約】
【課題】
本発明は、鉱石などの材料が持つ生体に対する効果を最大限に引き出すことを目的とする。
特定の鉱石が、人体に好影響を及ぼすことは経験的に広く知られ、浸透しつつあるが、いかなる条件下に、いかなる状態でその効果が最大になるかは必ずしも明確ではなく、また影響を受ける生体によっても変化する。本発明が解決しようとする課題は、鉱石の微細振動を共振させ、受ける側をも含めた系の中で最適な条件、状態を提供することにある。
【解決手段】
磁場によって励起されるコイルと複数の鉱物、触媒を含む鉱物振動制御ブロック、所定の反射スペクトルを有する結晶と、複数の反射スペクトルを有する多色性のメカニズムを備えた光波長制御ブロックから成る機構を考案し、コイルに高調波交流成分を入力する手段を設け、振動を受ける側の状態を観測し、コイルへの入力にフィードバックする制御機構を組み込み課題解決手段とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
微細振動を発生する鉱石類と当該微細振動と共振する電磁場を生成する手段を持ち、共振状態を保持するためのフィードバック機構を備えた微細振動を発生、共振させる方式
【請求項2】
請求項1に記載の微細振動を発生、共振させる方式を用いた装置
【請求項3】
請求項1に記載の微細振動発生方式において、共振状態を保持するためのフィードバック機構にADRC(Active Disturbance Rejection Control)を用いることを特長とする微細振動発生方式
【請求項4】
請求項1に記載の微細振動を発生、共振させる方式において、共振状態をバイオフィードバックにより実現し、バイオフィードバックの補助をデータベース参照によって行うことを特長とする微細振動を発生、共振させるシステム
【請求項5】
請求項4に記載のバイオフィードバックの補助に利用されるデータベースにおいては、利用者のバイタルデータを収集する機能を備えたアプリケーションソフトを通じ、データベースを随時アップデートすることでデータベースをもバイオフィードバックのループ内に組み込むことを特長とするフィードバック方式
【請求項6】
微細振動と共振する電磁場を発生する一要因であるコイルの励起方法であり、コイルの素材である導体が磁束を切ることでコイルを励起させる手段、若しくはコイルに高周波交流成分を入力する手段、または双方を備えることを特長とするコイル励起方式。
【請求項7】
請求項4に記載のコイルにおいてインピーダンスの不整合点を設けることにより、コイルに発生した交流成分の高調波を生成、活用することを特長とする周波数制御方式。
【請求項8】
微細振動と共振する電磁場を発生する手段として、所定の反射スペクトルを有する結晶と、複数の反射スペクトルを有する多色性のメカニズムを備えることを特長とする光波長制御方式。
【請求項9】
微細振動発生機構を構成する一要因である、電磁場を発生する手段としてのコイルであり、FR4基板、FPCなどの表裏に渦巻状に導体で形成され、表裏の導体パターンは、ガラスエポキシ、ポリイミドなどの絶縁体を介してLCで結合され、渦巻状の導体パターンの中心点は表裏接合されていることを特長とするコイル。
【請求項10】
請求項9に記載の、電磁場を発生する手段としてのコイルにおいて、表裏の導体に流れる電流によって生成される磁界が、互いに打ち消し合い、当該コイルの近傍の磁気抵抗を小さくすることを特長とするコイル。
【請求項11】
請求項9に記載の、電磁場を発生する手段としてのコイルにおいて、渦巻状の導体パターンの形状が対数螺旋を近似したものであることを特長とするコイル。
【請求項12】
微細振動発生機構を構成する一要因である、鉱石を保持する手段としてのブロックであり、ゲルマニウム、ラジウム、ブラックシリカ、トルマリン、チタンなどの複数の鉱石を粉砕し、夫々の鉱石が発生する振動を形成する手段を有し、金、銀、白金などの貴金属の微細粉を混合し、触媒作用を引き起こすことを特長とする鉱物振動制御ブロック。
【請求項13】
請求項12に記載の鉱石を保持するブロックにおいて、
金、銀、白金などの貴金属に加え卑金属の微細粉をも混合し、電蝕作用を引き起こすことを特長とする鉱物振動制御ブロック。
【請求項14】
請求項3に記載のフィードバック機構において、生体センサからの入力情報により過渡プロファイルを生成し、VCOを用いたPLLをADRC(Active Disturbance Rejection Control)制御することを特長とするフィードバック機構。
【請求項15】
請求項4に記載のバイオフィードバックの操作手段を、回路への入力電圧、入力電流の微調整によって実現することを特長とする装置
【請求項16】
請求項2に記載の装置において、据付設置を前提とした本体と容易にハンドリング可能なパッドにて構成される装置
【請求項17】
請求項16に記載の本体とパッドとの結合に電磁誘導を用いることにより無線化し、より高い操作性を提供する装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として生体に好影響を与える微細振動を発生させる方法、および発生した微細振動を共振、共鳴させて活用する装置、システムを構築する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特定の鉱石が、人体に好影響を及ぼすことは経験的に広く知られ、浸透しつつある。人体が必要とする多種の天然微量元素及びミネラルである特定の鉱石を、特殊な製造工程を利用して混合し、高温で焼成して複合記憶材料を形成し、人体の健康を改善することや、水を濾過する濾過材に使用して、天然ミネラル、微量元素、人体に有益なエネルギー情報を水中に溶け込ませ、フリーラジカル及び不適当な飲食が招く体質の酸化現象に対抗しようという試みもなされている。
生体に好影響を与える鉱石を有効活用するための材料製造方法も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-201570(P2012-201570A)
複合記憶材料と製造方法
【0004】
特開2019-52133(P2019-52133A)
テラヘルツ波発生材及びテラヘルツ波発生組成物並びにコースター
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、鉱石などの材料が持つ生体に対する効果、更にはあまねく自然界に存在するバイオポジティブとされる物質の効果を最大限に引き出すことを目的とする。
特定の鉱石が、人体に好影響を及ぼすことは経験的に広く知られ、浸透しつつあるが、いかなる条件下に、いかなる状態で置いたときにその効果が最大になるかは必ずしも明確ではなく、また影響を受ける生体によっても変化する。本発明が解決しようとする課題は、鉱石の微細振動を共振させ、受ける側、及びその環境をも含めた系の中で最適な条件、状態を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、発明者らは、磁場によって励起されるコイルと複数の鉱物、触媒を含む鉱物振動制御ブロック、所定の反射スペクトルを有する結晶と、複数の反射スペクトルを有する感光剤(ホログラム)を備えた光波長制御ブロックから成る微細振動発生装置を考案し、コイルに高調波交流成分を入力する手段を設け、微細振動を受ける側の状態を観測し、コイルへの高調波交流成分をフィードバック制御する機構を組み込むことで課題を解決するための手段を提供する。
【発明の効果】
【0007】
この発明においては、人体への影響を監視しつつコイルに入力する高調波周波数を変えることができるので、健康効果・睡眠効果・美容効果等、微弱振動による本来の鉱石の持つ効果を光波も含む電磁波との共振現象によって高めることができる。
この発明においては、人体への影響が最適となるよう周波数制御されるので、飲料水、食品などの人体への影響も最適となるよう制御されるので飲料水、食品などの品質向上をも提供できる。
【0008】
この発明においては、人体への影響が最適となるよう周波数制御されるので、環境、香料、音声再生、美容、照明などの分野においても同様の効果が期待できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
【実施例0010】
図1は本発明を実施するための典型的な例である。
実施例においては、水晶発振器1をリファレンスクロックとしている。水晶発振器1の出力は分周回路5出力と位相検出器2において位相比較される。位相検出器2は、位相が進んでいる場合はupパルスを、位相が遅れている場合にはdownパルスを発生する。チャージポンプ3はup/downパルスを受け、VCO(電圧制御発振器)4に制御電圧を与える。VCO(電圧制御発振器)4出力は分周回路5でn分周され位相検出器2にフィードバックされる。
【0011】
かくして1~5はリファレンスクロックのn倍の周波数を発生するPLL(フェーズ・ロック・ループ)を構成する。ここにnはプログラマブルな数値である。PLLの出力はコイル6に入力され、電磁場を発生し、鉱物振動制御ブロック7を刺激する。
【0012】
8は発光ダイオードである。実施例においては、光の三原色RGBの他、V、UVを加え、各LEDの電流制限可変抵抗9の値はマイクロプロセッサ10により制御され、色合い、波長(周波数)を変化させる。光波長制御ブロック11からの反射、透過光のみならず、LED8から放射される光は電磁波として鉱物振動制御ブロック7を刺激する。
【0013】
発光ダイオード8が発する熱雑音は、PLLの出力に重畳してコイル6に入力され、鉱物振動制御ブロック7を刺激する。
【0014】
コイル6、発光ダイオード8、光波長制御ブロック11、鉱物振動制御ブロック7から放射される微細振動は生体12に影響を与える。生体12の状態は生体センサ13で捉えられ評価項目毎に数値化される。
【0015】
生体センサ13で捉えられて数値化されたデータはADRCブロック14に入力される。ADRCでは、過渡プロファイルジェネレータ15に設定された目標値16と生体センサ13で捉えられた現時点データとの対比により、動的に過渡プロファイルは生成される。
【0016】
ADRCブロック14の詳細については特許文献「特許第3516232号」を参照されたい。
【0017】
ADRCブロック13から出力される制御量情報をPLL回路の設定情報に反映する。
制御量情報は複数ビットから成るデジタル情報である。上位ビットをCourse Reg.に割り当て、分周回路5のnの値に反映する。下位ビットはfine Reg.に割り当てるが、本実施例ではD/A器17によりアナログ量に変換され、VCO4の入力電圧に反映される。
【0018】
過渡プロファイルジェネレータ15に設定された目標値に至るまではフィードバックが掛かり続け、目標値に至るとADRCブロック14から出力される制御量情報は±0となり、フィードバックループはロックする。
本実施例ではフィードバック制御をADRCとすることで行き過ぎを抑止しているが、PIDによるフィードバックも適用可能である。
コイル6、発光ダイオード8、光波長制御ブロック11、鉱物振動制御ブロック7から放射される微細振動は生体12に影響を与える。生体12の状態は生体センサ13で捉えられバイタルデータとして数値化されアプリケーションソフト20に渡る。
生体センサ13で捉えられて数値化されたバイタルデータはアプリケーションソフト20のUIを通じてユーザに提示されると同時にインターネット21を介してクラウド上のデータベース22に蓄積されビッグデータとなり、AIによって分析処理される。
アプリケーションソフト20では、リファレンスジェネレータで生成された基準値と生体センサ13で捉えられた現時点のバイタルデータとの対比リストを生成し、ユーザにメッセージを添えて提示する。
本実施例においてはユーザが可変抵抗19を操作し、回路に流れる電流を変化させる機構を示しているが、操作対象が回路に印加される電圧であっても実施例1に示した周波数制御、またはこれらを同時に実装してもよい。
本実施例においてはユーザが可変抵抗19を操作し、その結果が生体センサ13で再び捉えられてバイタルデータとしてユーザに提示されるとともにクラウド上のデータベース22にもアップロードされる。かくして動的なバイオフィードバックループが形成される。