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特開2023-104015微細振動を発生、共振させる方式及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023104015
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】微細振動を発生、共振させる方式及びシステム
(51)【国際特許分類】
   A61H 15/00 20060101AFI20230721BHJP
   A61M 21/02 20060101ALI20230721BHJP
   A61N 2/08 20060101ALI20230721BHJP
【FI】
A61H15/00 390D
A61M21/02
A61N2/08 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022004743
(22)【出願日】2022-01-16
(71)【出願人】
【識別番号】520068504
【氏名又は名称】白 蘭
(71)【出願人】
【識別番号】716003881
【氏名又は名称】武藤 圭一
(72)【発明者】
【氏名】白 蘭
(72)【発明者】
【氏名】武藤圭一
【テーマコード(参考)】
4C100
4C106
【Fターム(参考)】
4C100BA01
4C106CC17
4C106EE08
(57)【要約】
【課題】
本発明は、鉱石などの材料が持つ生体に対する効果を最大限に引き出すことを目的とする。
特定の鉱石が、人体に好影響を及ぼすことは経験的に広く知られ、浸透しつつあるが、いかなる条件下に、いかなる状態でその効果が最大になるかは必ずしも明確ではなく、また影響を受ける生体によっても変化する。本発明が解決しようとする課題は、鉱石の微細振動を共振させ、受ける側をも含めた系の中で最適な条件、状態を提供することにある。
【解決手段】
磁場によって励起されるコイルと複数の鉱物、触媒を含む鉱物振動制御ブロック、所定の反射スペクトルを有する結晶と、複数の反射スペクトルを有する多色性のメカニズムを備えた光波長制御ブロックから成る機構を考案し、コイルに高調波交流成分を入力する手段を設け、振動を受ける側の状態を観測し、コイルへの入力にフィードバックする制御機構を組み込み課題解決手段とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
微細振動を発生する鉱石類と当該微細振動と共振する電磁場を生成する手段を持ち、共振状態を保持するためのフィードバック機構を備えた微細振動を発生、共振させる方式
【請求項2】
請求項1に記載の微細振動を発生、共振させる方式を用いた装置
【請求項3】
請求項1に記載の微細振動発生方式において、共振状態を保持するためのフィードバック機構にADRC(Active Disturbance Rejection Control)を用いることを特長とする微細振動発生方式
【請求項4】
請求項1に記載の微細振動を発生、共振させる方式において、共振状態をバイオフィードバックにより実現し、バイオフィードバックの補助をデータベース参照によって行うことを特長とする微細振動を発生、共振させるシステム
【請求項5】
請求項4に記載のバイオフィードバックの補助に利用されるデータベースにおいては、利用者のバイタルデータを収集する機能を備えたアプリケーションソフトを通じ、データベースを随時アップデートすることでデータベースをもバイオフィードバックのループ内に組み込むことを特長とするフィードバック方式
【請求項6】
微細振動と共振する電磁場を発生する一要因であるコイルの励起方法であり、コイルの素材である導体が磁束を切ることでコイルを励起させる手段、若しくはコイルに高周波交流成分を入力する手段、または双方を備えることを特長とするコイル励起方式。
【請求項7】
請求項4に記載のコイルにおいてインピーダンスの不整合点を設けることにより、コイルに発生した交流成分の高調波を生成、活用することを特長とする周波数制御方式。
【請求項8】
微細振動と共振する電磁場を発生する手段として、所定の反射スペクトルを有する結晶と、複数の反射スペクトルを有する多色性のメカニズムを備えることを特長とする光波長制御方式。
【請求項9】
微細振動発生機構を構成する一要因である、電磁場を発生する手段としてのコイルであり、FR4基板、FPCなどの表裏に渦巻状に導体で形成され、表裏の導体パターンは、ガラスエポキシ、ポリイミドなどの絶縁体を介してLCで結合され、渦巻状の導体パターンの中心点は表裏接合されていることを特長とするコイル。
【請求項10】
請求項9に記載の、電磁場を発生する手段としてのコイルにおいて、表裏の導体に流れる電流によって生成される磁界が、互いに打ち消し合い、当該コイルの近傍の磁気抵抗を小さくすることを特長とするコイル。
【請求項11】
請求項9に記載の、電磁場を発生する手段としてのコイルにおいて、渦巻状の導体パターンの形状が対数螺旋を近似したものであることを特長とするコイル。
【請求項12】
微細振動発生機構を構成する一要因である、鉱石を保持する手段としてのブロックであり、ゲルマニウム、ラジウム、ブラックシリカ、トルマリン、チタンなどの複数の鉱石を粉砕し、夫々の鉱石が発生する振動を形成する手段を有し、金、銀、白金などの貴金属の微細粉を混合し、触媒作用を引き起こすことを特長とする鉱物振動制御ブロック。
【請求項13】
請求項12に記載の鉱石を保持するブロックにおいて、
金、銀、白金などの貴金属に加え卑金属の微細粉をも混合し、電蝕作用を引き起こすことを特長とする鉱物振動制御ブロック。
【請求項14】
請求項3に記載のフィードバック機構において、生体センサからの入力情報により過渡プロファイルを生成し、VCOを用いたPLLをADRC(Active Disturbance Rejection Control)制御することを特長とするフィードバック機構。
【請求項15】
請求項4に記載のバイオフィードバックの操作手段を、回路への入力電圧、入力電流の微調整によって実現することを特長とする装置
【請求項16】
請求項2に記載の装置において、据付設置を前提とした本体と容易にハンドリング可能なパッドにて構成される装置
【請求項17】
請求項16に記載の本体とパッドとの結合に電磁誘導を用いることにより無線化し、より高い操作性を提供する装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として生体に好影響を与える微細振動を発生させる方法、および発生した微細振動を共振、共鳴させて活用する装置、システムを構築する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特定の鉱石が、人体に好影響を及ぼすことは経験的に広く知られ、浸透しつつある。人体が必要とする多種の天然微量元素及びミネラルである特定の鉱石を、特殊な製造工程を利用して混合し、高温で焼成して複合記憶材料を形成し、人体の健康を改善することや、水を濾過する濾過材に使用して、天然ミネラル、微量元素、人体に有益なエネルギー情報を水中に溶け込ませ、フリーラジカル及び不適当な飲食が招く体質の酸化現象に対抗しようという試みもなされている。
生体に好影響を与える鉱石を有効活用するための材料製造方法も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-201570(P2012-201570A)
複合記憶材料と製造方法
【0004】
特開2019-52133(P2019-52133A)
テラヘルツ波発生材及びテラヘルツ波発生組成物並びにコースター
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、鉱石などの材料が持つ生体に対する効果、更にはあまねく自然界に存在するバイオポジティブとされる物質の効果を最大限に引き出すことを目的とする。
特定の鉱石が、人体に好影響を及ぼすことは経験的に広く知られ、浸透しつつあるが、いかなる条件下に、いかなる状態で置いたときにその効果が最大になるかは必ずしも明確ではなく、また影響を受ける生体によっても変化する。本発明が解決しようとする課題は、鉱石の微細振動を共振させ、受ける側、及びその環境をも含めた系の中で最適な条件、状態を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、発明者らは、磁場によって励起されるコイルと複数の鉱物、触媒を含む鉱物振動制御ブロック、所定の反射スペクトルを有する結晶と、複数の反射スペクトルを有する感光剤(ホログラム)を備えた光波長制御ブロックから成る微細振動発生装置を考案し、コイルに高調波交流成分を入力する手段を設け、微細振動を受ける側の状態を観測し、コイルへの高調波交流成分をフィードバック制御する機構を組み込むことで課題を解決するための手段を提供する。
【発明の効果】
【0007】
この発明においては、人体への影響を監視しつつコイルに入力する高調波周波数を変えることができるので、健康効果・睡眠効果・美容効果等、微弱振動による本来の鉱石の持つ効果を光波も含む電磁波との共振現象によって高めることができる。
この発明においては、人体への影響が最適となるよう周波数制御されるので、飲料水、食品などの人体への影響も最適となるよう制御されるので飲料水、食品などの品質向上をも提供できる。
【0008】
この発明においては、人体への影響が最適となるよう周波数制御されるので、環境、香料、音声再生、美容、照明などの分野においても同様の効果が期待できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
【実施例0010】
図1は本発明を実施するための典型的な例である。
実施例においては、水晶発振器1をリファレンスクロックとしている。水晶発振器1の出力は分周回路5出力と位相検出器2において位相比較される。位相検出器2は、位相が進んでいる場合はupパルスを、位相が遅れている場合にはdownパルスを発生する。チャージポンプ3はup/downパルスを受け、VCO(電圧制御発振器)4に制御電圧を与える。VCO(電圧制御発振器)4出力は分周回路5でn分周され位相検出器2にフィードバックされる。
【0011】
かくして1~5はリファレンスクロックのn倍の周波数を発生するPLL(フェーズ・ロック・ループ)を構成する。ここにnはプログラマブルな数値である。PLLの出力はコイル6に入力され、電磁場を発生し、鉱物振動制御ブロック7を刺激する。
【0012】
8は発光ダイオードである。実施例においては、光の三原色RGBの他、V、UVを加え、各LEDの電流制限可変抵抗9の値はマイクロプロセッサ10により制御され、色合い、波長(周波数)を変化させる。光波長制御ブロック11からの反射、透過光のみならず、LED8から放射される光は電磁波として鉱物振動制御ブロック7を刺激する。
【0013】
発光ダイオード8が発する熱雑音は、PLLの出力に重畳してコイル6に入力され、鉱物振動制御ブロック7を刺激する。
【0014】
コイル6、発光ダイオード8、光波長制御ブロック11、鉱物振動制御ブロック7から放射される微細振動は生体12に影響を与える。生体12の状態は生体センサ13で捉えられ評価項目毎に数値化される。
【0015】
生体センサ13で捉えられて数値化されたデータはADRCブロック14に入力される。ADRCでは、過渡プロファイルジェネレータ15に設定された目標値16と生体センサ13で捉えられた現時点データとの対比により、動的に過渡プロファイルは生成される。
【0016】
ADRCブロック14の詳細については特許文献「特許第3516232号」を参照されたい。
【0017】
ADRCブロック13から出力される制御量情報をPLL回路の設定情報に反映する。
制御量情報は複数ビットから成るデジタル情報である。上位ビットをCourse Reg.に割り当て、分周回路5のnの値に反映する。下位ビットはfine Reg.に割り当てるが、本実施例ではD/A器17によりアナログ量に変換され、VCO4の入力電圧に反映される。
【0018】
過渡プロファイルジェネレータ15に設定された目標値に至るまではフィードバックが掛かり続け、目標値に至るとADRCブロック14から出力される制御量情報は±0となり、フィードバックループはロックする。
本実施例ではフィードバック制御をADRCとすることで行き過ぎを抑止しているが、PIDによるフィードバックも適用可能である。
【実施例0019】
図2は微細振動を発生、共振させる方式において、バイオフィードバックの補助をデータベース参照によって行うシステムの構築例である。
【0020】
本実施例においてはPWMによりトランジスタを制御しスイッチングレギュレータ18を構成する。
スイッチングレギュレータ18により回路には定電流が流れるように制御される。
【0021】
スイッチングノイズを含む電流はコイル6を励起し、鉱物振動制御ブロック7を刺激する。
【0022】
コイル6、発光ダイオード8、光波長制御ブロック11、鉱物振動制御ブロック7から放射される微細振動は生体12に影響を与える。生体12の状態は生体センサ13で捉えられバイタルデータとして数値化されアプリケーションソフト20に渡る。
【0023】
生体センサ13で捉えられて数値化されたバイタルデータはアプリケーションソフト20のUIを通じてユーザに提示されると同時にインターネット21を介してクラウド上のデータベース22に蓄積されビッグデータとなり、AIによって分析処理される。
【0024】
アプリケーションソフト20では、リファレンスジェネレータで生成された基準値と生体センサ13で捉えられた現時点のバイタルデータとの対比リストを生成し、ユーザにメッセージを添えて提示する。
【0025】
本実施例においてはユーザが可変抵抗19を操作し、回路に流れる電流を変化させる機構を示しているが、操作対象が回路に印加される電圧であっても実施例1に示した周波数制御、またはこれらを同時に実装してもよい。
【0026】
本実施例においてはユーザが可変抵抗19を操作し、その結果が生体センサ13で再び捉えられてバイタルデータとしてユーザに提示されるとともにクラウド上のデータベース22にもアップロードされる。かくして動的なバイオフィードバックループが形成される。
【実施例0027】
図3は実施例2の装置実装イメージを示したものである。装置は本体23とレゾネータパッド24,25と通信端末から成る。図2中の6~11は電磁場を発生し共振を生むコア部分であるが、本体と切り離してハンドリング可能なケースに収納しレゾネータパッド24,25を提供する。
【0028】
レゾネータパッド(有線)24には図2中の6~11がリピート実装され、本体23とはケーブルで接続され、本体23から電源を供給される。
【0029】
レゾネータパッド(無線)25にも同様に図2中の6~11がリピート実装されるが、本体23とは磁気結合で、本体23から電源を供給される。レゾネータパッド(無線)25内には二次電池を組み込むことにより本体23から離れても利用可能となり、操作性、可用性を飛躍的に向上させる。
【0030】
装置実装イメージ図3の通信端末はアプリケーションソフトを実装したスマートフォン26である。スマートフォン26に搭載されているイメージセンサ27を生体センサとして利用することを想定した図であるが、より詳細なバイタルデータを取得するためには専用のセンサをアプリケーションと連携させる。
【0031】
インターネットとの接続はスマートフォン26に実装される通信モジュール、通信プロトコルを利用することで容易に実現可能である。
【実施例0032】
実施例として音楽再生器への適用も可能である。
【0033】
音楽のデジタル録音技術においては、サンプリング周波数に依存して、音源に含まれる音声信号の周波数成分は一定の範囲に限定される。現在、広く普及している CDなどのディジタル・オーディオメディア(サンプル周波数44.1kHz、量子化ビット数 16bit)を介した音響情報も、人間の可聴域上限である 20kHz を境に、それ以上の周波数成分は一挙に減衰する。
【0034】
一方、風に揺れる木の葉の擦れる音、小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、波の音といった自然の発する音には高周波成分が多く含まれている。
自然音を聴くことで脳内にはα波が増え、リラックスする。思考力や集中力が増し、ストレスは減少、自然治癒力が高まり不眠にも効果的である。
可聴域外の周波数成分が可聴域の音波に重畳した場合に、 後頭部のα波と脳幹及び視床の局所血流が増大し、聴者が幸福感を得るという、脳生理学的実験に基づく報告もなされている。
【0035】
録音によって失われた高周波成分を超高調波領域での共振によって補完し、耳には聞こえない高次の倍音が、感動を喚起する。
人類の遺伝子が進化的に形成された環境である熱帯雨林の自然環境音や可聴域上限を遥かに超える超高周波成分を豊富に含む音が脳機能を向上させ、脳内のα波を増やし、リラックスさせる。海馬が刺激され、記憶力の保持向上、認知症の予防に効果的である。思考力や集中力が増し、ストレスを減少させるという効果があり、自然治癒力が高まり、不眠、うつ症状にも効果的である。
【0036】
図4は本発明をワイヤレススピーカ28に適用した一例であるが、本発明の適用範囲はワイヤレススピーカに留まらず、据え置き型のスピーカ、カーステレオ、ヘッドホン、電子・電気楽器のスピーカ、更には補聴器などにも及ぶことは言うまでもない。
【0037】
本発明の実施形態としてのワイヤレススピーカ28の駆動装置29はスピーカコーンを振動させることで発音を実現するものであるが、磁気回路を内蔵している。駆動装置29から漏れる磁気は微細振動発生機構30に内蔵されているコイルを励起する。微細振動発生機構30は音声に同期した高調波を発し、音声には高調波が重畳される。
【0038】
本実施例においては音源となるファイルをスマートフォンのメモリに置き、スマートフォン26のコーデックを活用し、更にスマートフォンに実装される近距離無線機能によりスピーカに転送されワイヤレススピーカが実現される。実施例においては2個のスピーカがペアリングされ、右チャネル、左チャネルに振り分けられ、ステレオ再生を提供する
【0039】
スマートフォン26に実施例2で示したアプリケーションソフトを搭載することで、バイオフィードバックの補助にも利用できる。再生音楽の選択によるバイタルデータの変化もビッグデータの一部としてデータベースに蓄えられる。
【0040】
本実施例においては音源となるファイルをスマートフォン26のメモリに置き、近距離無線で転送したが、インターネット上の音源を再生することも可能である。またスピーカ側にメモリスロットを設けてお気に入りの音源ファイルを再生してもよい。
【0041】
図5は、スピーカ21に内蔵する微細振動発生機構の実施例を示している。実施例においては、エポキシガラスFR4基板31の上に、銅パターンにて23巻きの渦巻状のコイル32を形成している。図6は当該パターンを裏側から見た図である。表裏の渦巻状のパターンは渦巻の中心部、端末部の2か所でスルーホール33にて接続される。実施例においては、エポキシガラスFR4基板31としたが、ポリイミドFPC基板などの絶縁材であってもかまわない。
【0042】
実施例における鉱物振動制御ブロック34は粉末にした鉱物を混合した塗料を複数種準備して重ね合わせている。光波長制御ブロック35も複数種の多色性の結晶構造を含む塗料を重ね合わせている。本実施例においては、脳機能の向上を狙い、波長の短い紫色の塗料を主体に重ね合わせたものである。
【0043】
本実施例においては、駆動装置29から漏れる磁気と微細振動発生機構30に内蔵されているコイル32とを磁気結合する配置としているが、微細振動発生機構30は音声による振動と地磁気による効果によって配置を決めても良い。
【0044】
また、コイル32の端部はスルーホール33にて接続されているが、接続を切り離し、音声信号を通過させてもよい。

【実施例0045】
健康増進のためのアクセサリー類への応用も可能である。
人体の細胞の一つ一つは体内電流のバランスで成り立っているが、このバランスが崩れると、眼の疲労、肩こり、頭痛、めまい等が生じる。この軽減のため、磁石や遠赤外線を放射する金属や鉱石やセラミックを取り付けたり、その粉末を練りこんだ金属製またはプラスチック製の機能性のアクセサリーも開発され、素材に波動を照射して記憶させることも提案されているが、効果の持続性や耐久性に疑念がある。上記課題を解決するために、発明者らは、地磁気によって励起されるコイルと複数の鉱物、触媒を含む鉱物振動制御ブロック、触媒と所定の反射スペクトルを備えた光波長制御ブロックから成る微細振動発生機構をペンダント、ブレスレット等のアクセサリーに埋め込むことで課題を解決するための手段を提供する。
【0046】
地磁気によって励起されるコイルを備えた微細振動発生機構をアクセサリーに埋め込むことで、効果の持続性、耐久性といった課題を解決する。
微細振動発生機構は、脳内のα波を増やし、リラックスさせる。思考力や集中力が増し、ストレスを減少させるという効果があり、自然治癒力が高まり、自律神経のバランスを整え、健康に維持に役立つ。
【0047】
図7は本発明の実施例を示したものである。図7は本発明を健康アクセサリーとして首から下げるペンダントに適用した一例である。
図8は、健康アクセサリー1に内蔵する微細振動発生機構の一例である。平面図と断面構造を示したものである。
図9図8平面図で示したコイルを裏側から見た図である。
【0048】
図7に示す本発明の実施形態としての健康アクセサリー36は、微細振動発生機構37をシェルの内側に埋め込み、その上に芳香を担持させたフェルト38を埋め込んでいる。蝶つがい39がついていてシェルの上下が開閉可能なのでフェルトの交換も容易である。シェルの内側に埋め込まれた微細振動発生機構37が発する振動は神経疲労を和らげ、脳をリラックスさせる。
【0049】
微細振動はシェルの内側に埋め込まれたフェルト38に担持された芳香にも作用し、リラックス効果を増強する。フェルト38が発する芳香は鼻づまり、花粉症といった鼻腔まわりの不調に対する効果も期待できる。芳香がもたらす効果は微細振動によって、永続性を増す。
【0050】
健康アクセサリー36を着用した者が動作するたびに、微細振動発生機構37に内蔵されているコイル40が地磁気を切ることでコイル40は励起され、微細振動を誘発する。
【0051】
図8は、健康アクセサリー36に内蔵する微細振動発生機構の実施例を示している。実施例においては、ポリイミドのFPC基板41の表裏両面に、銅パターンにて23巻きの渦巻状のコイル40を形成している。図9は当該パターンを裏側から見た図である。表裏の渦巻状のパターンは渦巻の中心部、端末部の2か所でスルーホール42,43にて接続される。実施例においては、薄さを担保するためポリイミドのFPC基板36としたが、ガラスエポキシFR4基板などの絶縁材であってもかまわない。
【0052】
実施例における鉱物振動制御ブロック44は粉末にした鉱物を混合した塗料を複数種準備して重ね合わせている。光波長制御ブロック45は多色性の結晶構造を含む塗料を重ね合わせている。
【0053】
また、コイル40の端部はスルーホール42,43にて接続されているが、接続を切り離し、実施例1と同様にLED8の電流制限可変抵抗9の値をマイクロプロセッサ10により制御させることで、色合い、波長(周波数)を変化させ、アクセサリーにイルミネーション効果を与えることもできる。LEDは小型のボタン電池などで駆動してもよい。
【実施例0054】
図10は、水素水製造機1に内蔵する微細振動発生機構の実施例を示している。
【0055】
図10に示す本発明の実施形態としての水素水製造機46は、微細振動発生機構47を水素水製造機46の内側に埋め込み、その上に電気分解を行うための電極48を埋め込んで配置している。実施例においては、電極に直流電圧源49を接続しているが、定電流源であっても交流電源であってもかまわない。
【0056】
本実施例では微細振動発生機構47にも直流定電圧源を接続しているが、LED50に対する電流を制限する可変抵抗51はマイクロプロセッサ52により制御されて電流変化を生ずる。LED50は虹色に変化して水面にイルミネーション効果を生むが、LEDの電流変化は半導体の熱雑音と相俟って微細振動発生機構47のコイルに交流成分を与えコイルを励起する。
【0057】
コイルから発生する電磁波、LEDから発生する電磁波により、微細振動発生機構47が発生する微細振動は、水分子、水素分子を振動させ、活性化する。活性化エネルギーが下がり、結合しやすくなる状態となるため、水素が溶存している状態が保たれる。更にミクロな視点からは、微細振動で、水素がイオン化した状態が保たれる。
【0058】
ライマン系列端91.2nmよりも短い波長の電磁波(光)が水素原子にあたると、水素原子はその光を吸収することによって、電子が基底状態から電離状態へ遷移し、水素イオンと自由電子に分離する。波長の短い電磁波を吸収して原子が電離することを光電離というが、本実施例は、微細振動発生機構47から照射される電磁波が光電離を引き起こしてイオン化高品質水素水を製造するものである。
【産業上の利用可能性】
【0059】
生体への好影響が期待できるので、健康器具、医療機器への応用が考えられる。生体は人体には限らず動植物に影響するので、農林水産業に適用することで産業自体の可能性を広げることも期待できる。
実施例に示したようにオーディオ機器、電子楽器などのアミューズメント機器、アクセサリーの他、水に対しても働きかけるので、化粧品、化学鉱工業の分野にも利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0060】
図1は本発明を実施する一形態(周波数フィードバック制御)を表したブロック図である。(実施例1)
図2は本発明を実施する一形態(データベース参照によるバイオフィードバック補助)を表したブロック図である。(実施例2)
図3図1のブロック図を装置に実装した一実施例のイメージ図である。(実施例3)
図4は本発明の一実施例である。(実施例4)
図5図3に内蔵する微細振動発生機構の一実施例の平面図である。
図6図3に示したコイルを裏側から見た図である。
図7は本発明の一実施例である。(実施例5)
図8図5に内蔵する微細振動発生機構の一実施例の平面図である。
図9図6に示したコイルを裏側から見た図である。
図10は本発明の一実施例である。(実施例6)
【符号の説明】
【0061】
1 水晶発振器
2 位相差検出器
3 チャージポンプ
4 VCO(電圧制御発振器)
5 分周回路
6 コイル
7 鉱物振動制御ブロック
8 LED(発光ダイオード)
9 電流制御可変抵抗
10 マイクロプロセッサ
11 光波長制御ブロック
12 生体
13 生体センサ
14 ADRC制御ブロック
15 過渡プロファイルジェネレータ
16 目標値
17 デジタル/アナログ変換器
【0062】
18 スイッチングレギュレータ
19 可変抵抗
20 アプリケーションソフト
21 インターネット
22 データベース
【0063】
23 本体
24 レゾネータパッド(有線)
25 レゾネータパッド(無線)
26 スマートフォン
27 イメージセンサ
【0064】
28 ワイヤレススピーカ
29 駆動装置
30 発生装置
31 FR4基板
32 コイル
33 スルーホール
34 鉱物振動制御ブロック
35 光波長制御ブロック
【0065】
36 健康アクセサリー
37 微細振動発生機構
38 芳香担持フェルト
39 蝶つがい
40 コイル
41 FPC基板
42 スルーホール(中心部)
43 スルーホール(端部)
44 鉱物振動制御ブロック
45 光波長制御ブロック
【0066】
46 水素水製造器
47 微細振動発生機構
48 電極
49 直流電圧源
50 LED(発光ダイオード)
51 可変抵抗
52 マイクロプロセッサ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10