(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023104020
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G05B 23/02 20060101AFI20230721BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20230721BHJP
G06F 3/04847 20220101ALI20230721BHJP
【FI】
G05B23/02 Z
G06F3/0482
G06F3/0484 170
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022004751
(22)【出願日】2022-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清田 英男
【テーマコード(参考)】
3C223
5E555
【Fターム(参考)】
3C223AA01
3C223AA11
3C223BA03
3C223BB01
3C223CC02
3C223DD03
3C223EB01
3C223EB03
3C223FF02
3C223GG01
3C223HH08
5E555AA17
5E555AA75
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC13
5E555BC14
5E555CC03
5E555DB13
5E555DD11
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】単位の変換に伴って設定値の値を変換して表示可能とする。
【解決手段】I/Oオブジェクトの設定値を示す情報を表示する表示制御部203と、表示制御部203により表示された情報が示す設定値のうち、変換表示対象とする設定値を選択する変換表示対象選択部204と、変換元である単位、変換先である単位、及び、当該変換元である単位から当該変換先である単位への設定値の変換式を示す情報を含む変換情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択された設定値に対し、単位及び値の変換を行う変換部205とを備え、表示制御部203は、変換部205により単位及び値の変換が行われた場合、当該変換後の単位及び値を示す情報を表示する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
I/Oオブジェクトの設定値を示す情報を表示する表示制御部と、
前記表示制御部により表示された情報が示す設定値のうち、変換表示対象とする設定値を選択する変換表示対象選択部と、
変換元である単位、変換先である単位、及び、当該変換元である単位から当該変換先である単位への設定値の変換式を示す情報を含む変換情報に基づいて、前記変換表示対象選択部により選択された設定値に対し、単位及び値の変換を行う変換部とを備え、
前記表示制御部は、前記変換部により単位及び値の変換が行われた場合、当該変換後の単位及び値を示す情報を表示する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
変換情報を登録する変換情報登録部を備え、
前記変換部は、前記変換情報登録部により登録された変換情報を用いて、単位及び値の変換を行う
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記変換部による変換結果に基づいて、変換式に変換前の値を代入した変換方法を示す情報を表示する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記変換表示対象選択部により選択される設定値は、現在値である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記変換表示対象選択部により選択される設定値は、値の範囲を示す最小値又は最大値である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報を含む多言語情報に基づいて、前記変換表示対象選択部により選択された設定値に対し、当該設定値の単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報を一覧表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちの何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、I/Oオブジェクトの単位を示す情報を表示し、
前記変換表示対象選択部は、前記表示制御部により表示された情報が示す単位のうち、変換表示対象とする単位を選択し、
前記表示制御部は、単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報を含む多言語情報に基づいて、前記変換表示対象選択部により選択された単位に対し、当該単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報を一覧表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちの何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項8】
表示制御部が、I/Oオブジェクトの設定値を示す情報を表示するステップと、
変換表示対象選択部が、前記表示制御部により表示された情報が示す設定値のうち、変換表示対象とする設定値を選択するステップと、
変換部が、変換元である単位、変換先である単位、及び、当該変換元である単位から当該変換先である単位への設定値の変換式を示す情報を含む変換情報に基づいて、前記変換表示対象選択部により選択された設定値に対し、単位及び値の変換を行うステップとを有し、
前記表示制御部は、前記変換部により単位及び値の変換が行われた場合、当該変換後の単位及び値を示す情報を表示する
ことを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、I/Oオブジェクトの単位を変換して表示可能な情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機器の監視又は制御を行う複数のデバイスに対する設定データを作成するエンジニアリング装置が知られている(例えば特許文献1参照)。このエンジニアリング装置では、設定データの作成において、デバイスが持つI/Oオブジェクトの設定を行う。I/Oオブジェクトは、デバイスが他の機器との間で入出力信号を受け渡しするためのものであり、単位(文字列)及び設定値(例えば、現在値、或いは、値の範囲を示す最小値又は最大値)等が含まれる。
【0003】
従来のエンジニアリング装置では、エンジニアリングモードで、I/Oオブジェクト毎に単位の設定を行い、デバイス毎にその設定値を書込む。
また、従来のエンジニアリング装置では、コネクトモードで、デバイスに対して設定された設定値を読込み、エンジニアリング装置が保持している単位を示す情報を参照し、当該設定値を示す情報を、対応する単位を示す情報とともに表示する。
【0004】
また、従来のエンジニアリング装置では、I/Oオブジェクトの単位を変換して表示可能としている。
【0005】
また、従来のエンジニアリング装置では、単位を示す特定の言語での文字列を他の言語での文字列に切替えて表示することを可能としている。従来のエンジニアリング装置では、例えば、日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)又は韓国語の中から、所望の言語での表示に切替え可能としている。すなわち、従来のエンジニアリング装置では、単位を示す情報を文字列でなく値と紐づけて保持することにより、単位を所望の言語で表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように、従来のエンジニアリング装置では、I/Oオブジェクトの単位を変換して表示を行う仕組みが存在する。
しかしながら、この仕組みは、単位の変換のみを行うことを目的としており、既に設定されている単位に関係する設定値に対する値の変換は行えない。すなわち、従来のエンジニアリング装置では、単位を変更する必要が発生した場合、既に設定した単位に関係する設定値を変換後の単位に対応する値に別途変換する必要がある。
【0008】
また、従来のエンジニアリング装置では、単位を示す複数の言語での文字列を同時に表示することはできない。よって、言語の異なる複数のユーザが同時にエンジニアリング装置の同じ画面を確認する場合、単位として、ある言語での文字列でしか表示されていないため、他の言語を用いるユーザにとって利便性が悪い。
【0009】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、単位の変換に伴って設定値の値を変換して表示可能な情報処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示に係る情報処理装置は、I/Oオブジェクトの設定値を示す情報を表示する表示制御部と、表示制御部により表示された情報が示す設定値のうち、変換表示対象とする設定値を選択する変換表示対象選択部と、変換元である単位、変換先である単位、及び、当該変換元である単位から当該変換先である単位への設定値の変換式を示す情報を含む変換情報に基づいて、変換表示対象選択部により選択された設定値に対し、単位及び値の変換を行う変換部とを備え、表示制御部は、変換部により単位及び値の変換が行われた場合、当該変換後の単位及び値を示す情報を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、上記のように構成したので、単位の変換に伴って設定値の値を変換して表示可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施の形態1に係る施設監視システムの構成例を示す図である。
【
図2】実施の形態1に係るエンジニアリング装置の構成例を示す図である。
【
図3】実施の形態1に係るエンジニアリング装置の動作例(登録動作例)を示すフローチャートである。
【
図4】実施の形態1における変換情報登録部の動作例を説明するための図である。
【
図5】実施の形態1に係るエンジニアリング装置の動作例(変換表示動作例)を示すフローチャートである。
【
図6】実施の形態1における表示制御部、変換表示対象選択部及び変換部の動作例を説明するための図である(エンジニアリングモード且つ単位がアナログの単位であり、設定値(最小値)が選択された場合)。
【
図7】実施の形態1における表示制御部、変換表示対象選択部及び変換部の動作例を説明するための図である(エンジニアリングモード且つ単位がアナログの単位であり、単位が選択された場合)。
【
図8】実施の形態1における表示制御部、変換表示対象選択部及び変換部の動作例を説明するための図である(コネクトモード且つ単位がアナログの単位であり、設定値(現在値)が選択された場合)。
【
図9】実施の形態1における表示制御部、変換表示対象選択部及び変換部の動作例を説明するための図である(コネクトモード且つ単位がデジタルの単位であり、設定値(現在値)が選択された場合)。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る施設監視システム1の構成例を示す図である。
施設監視システム1は、
図1に示すように、監視装置10、エンジニアリング装置20、スイッチングハブ25、統合コントローラ30、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50を備えている。監視装置10、エンジニアリング装置20、統合コントローラ30、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50は、スイッチングハブ25及びネットワークNWを介して通信可能に接続される。
【0014】
なお、
図1では施設監視システム1に、監視装置10、エンジニアリング装置20、スイッチングハブ25、統合コントローラ30及びプライマリデバイス40がそれぞれ1台、セカンダリデバイス50が3台備えられているが、各装置の台数はこれに限られない。また、セカンダリデバイス50には、制御又は監視の対象となる機器が接続されているが、
図1ではこの機器の表示を省略している。
【0015】
監視装置10は、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50を介して、セカンダリデバイス50に接続された機器の動作を監視する。具体的には、監視装置10は、所定の間隔で、又は管理者等の指示に応じて、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50に対し、機器の動作を監視するために必要なデータの取得要求を送信する。そして、監視装置10は、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50から取得したデータに基づいて監視用の画面を構成し、当該構成した画面を後述する表示装置60に表示させる。
【0016】
なお、監視装置10は、上記データの取得要求を統合コントローラ30にも送信し、統合コントローラ30、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50から取得したデータに基づいて上記監視用の画面を構成してもよい。
【0017】
エンジニアリング装置20は、上述した設定データの作成を含むエンジニアリング処理を行い、施設監視システム1を構築する。設定データは、例えば、統合コントローラ30がプライマリデバイス40の状態を監視するための統合コントローラ30用の設定データ、プライマリデバイス40が配下のセカンダリデバイス50を監視又は制御するためのプライマリデバイス40用の設定データ、及び、セカンダリデバイス50が配下の機器を監視又は制御するためのセカンダリデバイス50用の設定データである。
【0018】
また、実施の形態1に係るエンジニアリング装置20では、I/Oオブジェクトの単位を変換して表示可能とする機能(情報処理装置の機能)も有している。このエンジニアリング装置20が有する情報処理装置の機能については後述する。
【0019】
統合コントローラ30は、エンジニアリング装置20が保持する設定データのうち、自機に対応する設定データをエンジニアリング装置20からダウンロードし、当該ダウンロードした設定データに基づいて動作することで、プライマリデバイス40の状態を監視する。統合コントローラ30とプライマリデバイス40は、スイッチングハブ25を介してエンジニアリング装置20に接続されており、ネットワークNWの同じ階層に設置されている。
【0020】
プライマリデバイス40は、エンジニアリング装置20が保持する設定データのうち、自機に対応する設定データをエンジニアリング装置20からダウンロードし、当該ダウンロードした設定データに基づいて動作することで、配下のセカンダリデバイス50を監視又は制御する。
【0021】
セカンダリデバイス50は、エンジニアリング装置20が保持する設定データのうち、自機に対応する設定データをエンジニアリング装置20からダウンロードし、当該ダウンロードした設定データに基づいて動作することで、配下の機器を監視又は制御する。機器は、施設内に設置されており、例えば、センサ、温度計、モータ、ダンパ又は電力計で構成される。
【0022】
なお
図1に示す施設監視システム1の構成は一例であり、施設監視システム1の構成はこれに限らない。
【0023】
次に、エンジニアリング装置20の構成例について、
図2を参照しながら説明する。以下では、エンジニアリング装置20が有する構成のうち、I/Oオブジェクトの単位変換表示に関する構成(情報処理装置の構成)についてのみ説明を行う。
【0024】
エンジニアリング装置20は、
図2に示すように、保持部201、変換情報登録部202、表示制御部203、変換表示対象選択部204、及び、変換部205を備えている。
【0025】
保持部201は、I/Oオブジェクトに関する情報を保持する。I/Oオブジェクトに関する情報には、例えば、I/Oオブジェクト、当該I/Oオブジェクトを持つデバイス(例えば、統合コントローラ30、プライマリデバイス40又はセカンダリデバイス50)、当該I/Oオブジェクトの単位、及び、当該I/Oオブジェクトの設定値を示す情報が含まれる。
【0026】
なお、単位を示す情報には、例えば、当該単位を示す文字列を示す情報が含まれる。また、設定値を示す情報には、例えば、現在値、或いは、値の範囲を示す最小値又は最小値を示す情報が含まれる。
また、設定値は、アナログ値でもよいし、デジタル値でもよい。すなわち、単位は、アナログの単位でもよいし、デジタルの単位でもよい。
【0027】
また、通常、保持部201はデバイス毎に設定データを有し、その設定データの中にI/Oオブジェクトに関する情報が含まれている。
この設定データには、I/Oオブジェクトに関する情報の他に、例えば、デバイスに関する情報が含まれる。デバイスに関する情報には、例えば、デバイスを示す情報、及び、当該デバイスが持つ設定項目を示す情報が含まれる。この設定項目には、I/Oオブジェクトが含まれる。
【0028】
更に、保持部201が保持する設定データが複数である場合、保持部201は、それらの設定データが1つにまとめられたエンジニアリングデータを保持するようにしてもよい。
【0029】
また、保持部201は、変換情報登録部202により登録された変換情報(変換表)を保持する。変換情報は、I/Oオブジェクトの単位変換表示を行うための情報である。
【0030】
また、保持部201は、多言語情報を保持してもよい。多言語情報には、例えば、単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報が含まれている。
【0031】
変換情報登録部202は、変換情報を登録する。
この変換情報には、例えば、変換元である単位(変換元単位)、変換先である単位(変換先単位)、及び、変換式を示す情報が含まれる。変換式は、変換元である単位から変換先である単位への変換に伴って設定値の値を変換するための式である。
【0032】
表示制御部203は、保持部201に保持されている情報に基づいて、I/Oオブジェクトに関する情報を、表示装置60に表示する。この際、表示制御部203は、I/Oオブジェクトの設定値を示す情報を表示する。
なお、表示制御部203は、上記I/Oオブジェクトの設定値を示す情報に加え、例えば、当該I/Oオブジェクト、及び、当該I/Oオブジェクトの単位を示す情報を表示してもよい。
【0033】
また、表示制御部203は、変換部205により単位及び値の変換が行われた場合、当該変換後の単位及び値を示す情報を表示する。
なおこの際、表示制御部203は、変換部205による変換結果に基づいて、変換式に変換前の設定値の値を代入した変換方法を示す情報を表示してもよい。
【0034】
また、表示制御部203は、変換部205により単位のみの変換が行われた場合には、当該変換後の単位を示す情報を表示する。
なおこの際、表示制御部203は、変換部205による変換結果に基づいて、変換式そのものを変換方法を示す情報として表示してもよい。
【0035】
また、保持部201に多言語情報が保持され、且つ、変換表示対象選択部204により設定値が選択された場合、表示制御部203は、保持部201に保持されている情報(多言語情報)に基づいて、当該設定値に対し、当該設定値の単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報を一覧表示してもよい。
【0036】
また、保持部201に多言語情報が保持され、且つ、変換表示対象選択部204により単位が選択された場合、表示制御部203は、保持部201に保持されている情報(多言語情報)に基づいて、当該単位に対し、当該単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報を一覧表示してもよい。
【0037】
変換表示対象選択部204は、表示制御部203により表示されたI/Oオブジェクトに関する情報が示す設定値のうち、変換表示対象とする設定値を選択する。この際、変換表示対象選択部204は、エンジニアリング装置20のユーザによる操作に応じて選択を行う。
【0038】
また、表示制御部203がI/Oオブジェクトに関する情報として当該I/Oオブジェクトの単位を示す情報を表示している場合、変換表示対象選択部204は、表示制御部203により表示されたI/Oオブジェクトに関する情報が示す単位のうち、変換表示対象とする単位を選択してもよい。
【0039】
変換部205は、保持部201に保持されている情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択された設定値に対し、単位及び値の変換を行う。
ここで、変換表示対象選択部204により選択された設定値の単位がアナログの単位である場合、変換部205は、保持部201に保持されている情報に基づいて、単位を変換元単位から変換先単位へ変換するとともに、変換式を用いて値の変換を行う。一方、変換表示対象選択部204により選択された設定値の単位がデジタルの単位である場合、変換部205は、単位及び値の変換は行わない。
【0040】
また、変換表示対象選択部204により単位が選択された場合には、変換部205は、保持部201に保持されている情報に基づいて、当該単位に対し、単位の変換のみを行う。すなわち、変換部205は、保持部201に保持されている情報に基づいて、単位を変換元単位から変換先単位へ変換する。
【0041】
なお、エンジニアリング装置20は、システムLSI(Large Scale Integration)等の処理回路、又はメモリ等に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等により実現される。
【0042】
また、保持部201は、HDD(Hard Disk Drive)、DVD(Digital Versatile Disc)又はメモリ等によって構成される。
【0043】
また上記では、保持部201がエンジニアリング装置20の内部に設けられた場合を示した。しかしながら、これに限らず、保持部201はエンジニアリング装置20の外部に設けられていてもよい。
【0044】
次に、
図1,2に示す実施の形態1に係るエンジニアリング装置20の動作例について、説明する。
まず、
図1,2に示す実施の形態1に係るエンジニアリング装置20による登録動作例について、
図3を参照しながら説明する。なお以下では、保持部201が、I/Oオブジェクトに関する情報及びデバイスに関する情報を含む設定データ(又はエンジニアリングデータ)を保持しているものとする。
【0045】
図1,2に示す実施の形態1に係るエンジニアリング装置20による登録動作例では、まず、
図3に示すように、変換情報登録部202は、変換情報を登録する(ステップST301)。
【0046】
図4は、実施の形態1における変換情報登録部202の動作例を説明するための図である。
この
図4に示すように、まず、変換情報登録部202は、ユーザにより所定の方法により登録要求が為されると、登録画面を表示する。登録画面は、変換情報を登録するための画面である。
図4に示す登録画面では、画面中央のコンテンツペイン(符号401で示す領域)に、変換情報を入力可能とする項目(セル)が表示されている。また、
図4に示す登録画面では、変換情報として、変換元単位、変換先単位及び変換式を入力可能とする項目が表示されている。
【0047】
図4に示す登録画面では、No.1~No.8については既に変換情報が登録された状態を示しており、No.9に対して変換情報を入力可能となっている(No.9の各項目が空白となっている)。
なお、初期の登録画面では、No.1の行のみが表示されており、このNo.1に対して変換情報を入力可能となっている(No.1の各項目が空白となっている)。
【0048】
そして、この
図4に示す登録画面において、ユーザは、上記空白の項目に対して変換情報を入力し、所定の方法により登録要求を行う(
図4では、ユーザは、操作ペイン(符号402で示す領域)に含まれる登録ボタン(不図示)を選択する)。そして、変換情報登録部202は、この登録要求に応じ、ユーザによる上記入力に応じた変換情報の登録を行う。
なお、登録画面では、上記登録ボタンが選択されると、次の行(
図4の場合にはNo.10の行)が追加され、その行に対して変換情報を入力可能となる。
【0049】
図4の例では、No.1として、変換元単位が「62:℃」であり、変換先単位が「63:K」であり、変換式が「x+273.15」である変換情報が登録されている。また、No.2として、変換元単位が「63:K」であり、変換先単位が「62:℃」であり、変換式が「x-273.15」である変換情報が登録されている。なお、「62:℃」における「62」は「℃」に対して付された番号を示している。同様に、「63:K」における「63」は「K」に対して付された番号を示している。
これにより、エンジニアリング装置20では、単位を「℃」を「K」へ変換するとともに、この単位の変換に合わせて値を変換することが可能となり、逆に、単位を「K」を「℃」へ変換するとともに、この単位の変換に合わせて値を変換することが可能となる。
【0050】
また上記では、変換元単位と変換先単位との関係が1対1の関係である場合を示した。しかしながら、これに限らず、変換元単位と変換先単位との関係が1対複数の関係であってもよい。
【0051】
例えば
図4では、No.3として、変換元単位が「5:V」であり、変換先単位が「6:kV」であり、変換式が「x/1000」である変換情報が登録されている。また、No.4として、変換元単位が「5:V」であり、変換先単位が「7:MV」であり、変換式が「x/1000000」である変換情報が登録されている。なお、「5:V」における「5」は「V」に対して付された番号を示している。同様に、「6:kV」における「6」は「kV」に対して付された番号を示している。同様に、「7:MV」における「7」は「MV」に対して付された番号を示している。
これにより、エンジニアリング装置20では、単位を「V」を「kV」及び「MV」へ変換するとともに、この単位の変換に合わせて値を変換することが可能となる。
【0052】
次いで、保持部201は、変換情報登録部202により登録された変換情報を保持する(ステップST302)。
【0053】
次に、
図1,2に示す実施の形態1に係るエンジニアリング装置20による変換表示動作例について、
図5を参照しながら説明する。なお以下では、実施の形態1に係るエンジニアリング装置20がエンジニアリングモードで動作して単位変換表示(設定値に対する単位及び値の変換表示)を行う場合での動作例について示す。
【0054】
図1,2に示す実施の形態1に係るエンジニアリング装置20による変換表示動作例では、まず、
図5に示すように、表示制御部203は、保持部201に保持されている情報に基づいて、I/Oオブジェクトに関する情報を、表示装置60に表示する(ステップST501)。この際、表示制御部203は、I/Oオブジェクトの設定値を示す情報を表示する。
【0055】
図6は、実施の形態1における表示制御部203、変換表示対象選択部204及び変換部205の動作例を説明するための図である。
図6では、表示制御部203は、保持部201に保持されている情報に基づいて、画面左側のツリーペイン(符号601で示す領域)に、デバイスに関する情報を一覧表示している。すなわち、表示制御部203は、デバイス、及び、当該デバイスが持つ設定項目を示す情報を表示している。この設定項目には、I/Oオブジェクトが含まれる。
【0056】
そして、この
図6に示す画面において、ユーザにより所望のデバイスのI/Oオブジェクトが選択されると、表示制御部203は、保持部201に保持されている情報に基づいて、画面中央のコンテンツペイン(符号602で示す領域)に、当該I/Oオブジェクトに関する情報を表示する。
【0057】
図6では、デバイスに関する情報の中からユーザによりDevice001のI/Oオブジェクトが選択され、表示制御部203が、当該I/Oオブジェクトに関する情報を一覧表示している。
【0058】
また、
図6では、表示制御部203は、I/Oオブジェクトに関する情報として、I/Oオブジェクト(オブジェクト識別子(タイプ、グループID及びインスタンスID)及びオブジェクトタイプ)、単位、及び、設定値(最小値、最大値及び小数点以下桁数)を示す情報を表示している。
【0059】
次いで、変換表示対象選択部204は、表示制御部203により表示されたI/Oオブジェクトに関する情報が示す設定値のうち、変換表示対象とする設定値を選択する(ステップST502)。この際、変換表示対象選択部204は、ユーザによる操作に応じて選択を行う。
【0060】
次いで、変換部205は、保持部201に保持されている情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択された設定値に対し、単位及び値の変換を行う(ステップST503)。
ここで、変換表示対象選択部204により選択された設定値の単位がアナログの単位である場合、変換部205は、保持部201に保持されている情報に基づいて、単位を変換元単位から変換先単位へ変換するとともに、変換式を用いて値の変換を行う。
【0061】
次いで、表示制御部203は、変換部205による変換後の単位及び値を示す情報を表示する(ステップST504)。
【0062】
ここで、例えば
図6に示す画面では、変換表示対象選択部204が、ユーザによる操作に応じて、I/Oオブジェクトの最小値を選択した場合を示している。なおここでは、上記最小値はアナログ値であるとする。
この場合、変換部205は、保持部201に保持されている情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択されたI/Oオブジェクトの最小値に対し、単位及び値の変換を行う。
そして、表示制御部203は、変換部205による変換結果に基づいて、変換表示対象選択部204により選択されたI/Oオブジェクトの最小値に対し、変換後の単位及び値を示す情報を表示する。
【0063】
具体的には、
図6では、I/Oオブジェクトに関する情報の中からユーザによりNo.4のI/Oオブジェクトの最小値が選択された場合を示している。ここで、この最小値の単位は「℃」であり、値は「0」である。
この場合、変換部205は、例えば
図4に示すNo.1の変換情報を用いて、単位を「62:℃」から「63:K」に変換し、値を「0」から「273.15」に変換する。
そして、
図6では、表示制御部203が、上記最小値に対し、画面右側のプロパティペイン(符号603で示す領域)に、変換後の単位及び値を示す情報(符号6031に示す情報)を表示している。具体的には、
図6では、表示制御部203は、変換後表示として、「273.15K」と表示している。
【0064】
また、
図6では、表示制御部203は、変換方法を示す情報(符号6032で示す情報)についても表示している。具体的には、
図6では、表示制御部203は、変換方法として、「0+273.15」と表示している。
【0065】
また、
図6では、表示制御部203は、保持部201に保持されている情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択されたI/Oオブジェクトの最小値に対し、当該最小値の単位(変換前の単位)を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報(符号6033に示す情報)を一覧表示している。具体的には、
図6では、表示制御部203は、多言語表示として、日本語について「ja 0℃」と表示し、英語について「en 0℃」と表示し、中国語(簡体字)について「zh-CN 0℃」と表示し、中国語(繁体字)について「zh-TW 0℃」と表示し、韓国語について「ko 0℃」と表示している。
これにより、ユーザは、対象の単位(文字列)が他の言語ではどのような単位(文字列)となるのかを容易に確認可能となる。
【0066】
なお上記では、変換元単位と変換先単位との関係が1対1の関係である場合での表示について示した。しかしながら、これに限らず、変換元単位と変換先単位との関係が1対複数の関係である場合には、変換部205は該当する複数の変換情報をそれぞれ用いて変換を行い、表示制御部203はその変換結果をそれぞれ表示(例えば上下に並べて表示)することが可能である。
【0067】
なお、
図6に示す画面において、ユーザにより所望のI/Oオブジェクトの他の設定値(最大値)が選択された場合での動作例についても、上記の動作例と同様である。
【0068】
一方、例えば
図7に示す画面では、変換表示対象選択部204が、ユーザによる操作に応じて、I/Oオブジェクトの単位を選択した場合を示している。なおここでは、上記単位はアナログの単位であるとする。
この場合、変換部205は、保持部201に保持されている情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択されたI/Oオブジェクトの単位に対し、単位の変換を行う。
そして、表示制御部203は、変換部205による変換結果に基づいて、変換表示対象選択部204により選択されたI/Oオブジェクトの単位に対し、変換後の単位を示す情報を表示する。
【0069】
具体的には、
図7では、I/Oオブジェクトに関する情報の中からユーザによりNo.4のI/Oオブジェクトの単位が選択された場合を示している。ここで、この単位は「℃」である。
この場合、変換部205は、例えば
図4に示すNo.1の変換情報を用いて、単位を「62:℃」を「63:K」に変換する。
そして、
図7では、表示制御部203が、上記単位に対し、画面右側のプロパティペイン(符号703で示す領域)に、変換後の単位を示す情報(符号7031に示す情報)を表示している。具体的には、
図7では、表示制御部203は、変換後表示として、「63:K」と表示している。
【0070】
また、
図7では、表示制御部203は、変換方法を示す情報(符号7032で示す情報)についても表示している。具体的には、
図7では、表示制御部203は、変換方法として、「x+273.15」と表示している(この場合には、値が未知であるため、表示制御部203は、変換式をそのまま表示している。)。
【0071】
なお、
図7において、符号701で示す領域はツリーペインであり、符号702で示す領域はコンテンツペインである。
【0072】
また、
図7では、表示制御部203は、保持部201に保持されている情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択されたI/Oオブジェクトの単位に対し、当該単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報(符号7033に示す情報)を一覧表示している。
これにより、ユーザは、対象の単位(文字列)が他の言語ではどのような単位(文字列)となるのかを容易に確認可能となる。
【0073】
なお上記では、変換表示対象選択部204により変換表示対象とする単位又は設定値が選択された場合に、表示制御部203が、コンテンツペインとは異なる領域(
図6及び
図7ではプロパティペイン)に、変換部205による変換後の単位或いは単位及び値を示す情報を表示する場合を示した。しかしながら、これに限らず、変換表示対象選択部204により変換表示対象とする単位又は設定値が選択された場合に、表示制御部203は、I/Oオブジェクトに関する情報を示す画面とは別の画面に、変換部205による変換後の単位或いは単位及び値を示す情報を表示してもよい。
【0074】
また上記では、変換表示対象選択部204により変換表示対象とする単位又は設定値が選択された場合に、表示制御部203が、コンテンツペインとは異なる領域(
図6及び
図7ではプロパティペイン)に、変換部205による変換後の単位或いは単位及び値を示す情報を表示する場合を示した。
一方、
図6及び
図7に示す画面(I/Oオブジェクトに関する情報を示す画面)では、ユーザが操作領域(符号604,704で示す領域)を操作することで、表示制御部203が、当該操作に応じて、コンテンツペインに表示している単位を変換表示(置き換えて表示)することも可能である。なおこの場合には、表示制御部203は、単位の変換表示を行うのみであり、値の変換表示は行わない。すなわち、コンテンツペインで表示される設定値には、デバイスから直接取得した値(現在値)が含まれ得るため、そのような設定値の値を変換して表示することは望ましくない場合があるためである。なお、
図6及び
図7に示す画面では、上記単位の変換表示について、データ全体に対する変換(一括変換)と、選択行のみの変換(個別変換)とを選択可能に構成されている。
【0075】
なお上記では、エンジニアリング装置20が、エンジニアリングモードで動作する場合での変換表示動作例について示した。しかしながら、これに限らず、エンジニアリング装置20が、コネクトモードで動作する場合についても、上記と同様に、変換表示を行うことが可能である。
【0076】
ここで、コネクトモードの場合には、例えば
図8に示すように、設定値として、現在値が含まれている。
【0077】
そして、例えば
図8に示す画面において、変換表示対象選択部204が、ユーザによる操作に応じて、I/Oオブジェクトの現在値を選択したとする。なおここでは、上記現在値はアナログ値であるとする。
この場合、変換部205は、保持部201に保持されている情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択されたI/Oオブジェクトの現在値に対し、単位及び値の変換を行う。
そして、表示制御部203は、変換部205による変換結果に基づいて、変換表示対象選択部204により選択されたI/Oオブジェクトの現在値に対し、変換後の単位及び値を示す情報を表示する。
【0078】
具体的には、
図8では、I/Oオブジェクトに関する情報の中からユーザによりNo.4のI/Oオブジェクトの現在値が選択された場合を示している。ここで、この現在値の単位は「℃」であり、値は「77」である。
この場合、変換部205は、例えば
図4に示すNo.1の変換情報を用いて、単位を「62:℃」から「62:K」に変換し、値を「0」から「350.15」に変換する。
そして、
図8では、表示制御部203が、上記現在値に対し、画面右側のプロパティペイン(符号803で示す領域)に、変換後の単位及び値を示す情報(符号8031に示す情報)を表示している。具体的には、
図8では、表示制御部203は、変換後表示として、「350.15K」と表示している。
【0079】
また、
図8では、表示制御部203は、変換方法を示す情報(符号8032で示す情報)についても表示している。具体的には、
図8では、表示制御部203は、変換方法として、「77+273.15」と表示している。
【0080】
なお、
図8において、符号801で示す領域はツリーペインであり、符号802で示す領域はコンテンツペインであり、符号804で示す領域は操作ペインである。
【0081】
また、
図8では、表示制御部203は、保持部201に保持されている情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択されたI/Oオブジェクトの現在値に対し、当該現在値の単位(変換前単位)を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報(符号8033で示す情報)を一覧表示している。
これにより、ユーザは、対象の単位(文字列)が他の言語ではどのような単位(文字列)となるのかを容易に確認可能となる。
【0082】
なお、エンジニアリング装置20が、コネクトモードで動作する場合において、現在値以外の項目(単位又は他の設定値)が選択された場合での変換表示動作例は、エンジニアリングモードで動作する場合での変換表示動作例と同様である。
【0083】
また上記では、変換表示対象選択部204が選択した設定値がアナログ値である場合について示した。一方、例えば
図9に示すように、変換表示対象選択部204が選択した設定値がデジタル値である場合には、変換部205は単位の変換は行わない。
具体的には、
図9では、I/Oオブジェクトに関する情報の中からユーザによりNo.1のI/Oオブジェクトの現在値(デジタル値)が選択された場合を示している。
【0084】
なお、
図9において、符号901で示す領域はツリーペインであり、符号902で示す領域はコンテンツペインであり、符号903で示す領域はプロパティペインであり、符号904で示す領域は操作ペインである。
【0085】
なお、
図9のように、設定値がデジタル値の場合でも、表示制御部203は、保持部201に保持されている情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択されたI/Oオブジェクトの設定値に対し、当該設定値の単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報(符号9031で示す情報)は一覧表示してもよい。
これにより、ユーザは、対象の単位(文字列)が他の言語ではどのような単位(文字列)となるのかを容易に確認可能となる。
【0086】
なお
図9では、変換表示対象選択部204が変換表示対象として設定値を選択した場合での例を示しているが、変換表示対象選択部204が変換表示対象として単位を選択した場合についても同様である。
【0087】
また
図9では、エンジニアリング装置20がコネクトモードで動作している場合での例を示しているが、エンジニアリング装置20がエンジニアリングモードで動作している場合についても同様である。
【0088】
なお上記では、変換情報登録部202が、変換情報を登録可能に構成された場合を示した。しかしながら、これに限らず、変換情報登録部202は、変換情報だけでなく、多言語情報も登録可能に構成されていてもよい。この際、変換情報登録部202は、例えば
図4に示した登録画面と同様の画面(多言語情報を登録可能な画面)を表示し、ユーザによる入力に応じた多言語情報の登録を行うように構成されていてもよい。
【0089】
また上記では、エンジニアリング装置20に変換情報登録部202が設けられ、変換情報登録部202が変換情報を登録し、保持部201がこの変換情報を保持する場合を示した。しかしながら、変換情報登録部202はエンジニアリング装置20に必須の構成ではなく、エンジニアリング装置20が外部から変換情報を取得して保持部201で保持するように構成されていてもよい。
【0090】
また上記では、エンジニアリング装置20が、情報処理装置の機能を有する場合を示した。しかしながら、これに限らず、監視装置10が、情報処理装置の機能を有していてもよい。
また、情報処理装置は、エンジニアリング装置20及び監視装置10とは別の装置として構成されていてもよい。
【0091】
以上のように、この実施の形態1によれば、情報処理装置は、I/Oオブジェクトの設定値を示す情報を表示する表示制御部203と、表示制御部203により表示された情報が示す設定値のうち、変換表示対象とする設定値を選択する変換表示対象選択部204と、変換元である単位、変換先である単位、及び、当該変換元である単位から当該変換先である単位への設定値の変換式を示す情報を含む変換情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択された設定値に対し、単位及び値の変換を行う変換部205とを備え、表示制御部203は、変換部205により単位及び値の変換が行われた場合、当該変換後の単位及び値を示す情報を表示する。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、単位の変換に伴って設定値の値を変換して表示可能となる。よって、実施の形態1に係る情報処理装置では、単位を変更する必要が発生した場合、自動的に、既に設定した単位に関係する設定値を変換後の単位に対応する値に変換することが可能となる。
【0092】
また、実施の形態1によれば、情報処理装置は、変換情報を登録する変換情報登録部202を備え、変換部205は、変換情報登録部202により登録された変換情報を用いて、単位及び値の変換を行うように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、変換情報登録部202により登録された変更情報を用いて、単位及び設定値の変換が可能となる。
【0093】
また、実施の形態1によれば、表示制御部203は、変換部205による変換結果に基づいて、変換式に変換前の設定値の値を代入した変換方法を示す情報を表示するように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、設定値の値を変換した際の変換方法をユーザに提示可能となる。
【0094】
また、実施の形態1によれば、変換表示対象選択部204により選択される設定値は、現在値であるように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、設定値として、現在値の単位及び値を変換可能となる。
【0095】
また、実施の形態1によれば、変換表示対象選択部204により選択される設定値は、値の範囲を示す最小値又は最大値であるように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、設定値として、最小値又は最大値の単位及び値を変換可能となる。
【0096】
また、実施の形態1によれば、表示制御部203は、単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報を含む多言語情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択された設定値に対し、当該設定値の単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報を一覧表示するように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、言語の異なる複数のユーザが同時に情報処理装置の同じ画面を確認する場合、設定値の単位として、各言語での文字列を一覧表示することが可能であり、各言語を用いるユーザにとっての利便性を向上可能となる。
【0097】
また、実施の形態1によれば、表示制御部203は、I/Oオブジェクトの単位を示す情報を表示し、変換表示対象選択部204は、表示制御部203により表示された情報が示す単位のうち、変換表示対象とする単位を選択し、表示制御部203は、単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報を含む多言語情報に基づいて、変換表示対象選択部204により選択された単位に対し、当該単位を示す複数の言語での文字列、及び、当該言語を用いる国を示す情報を一覧表示するように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、言語の異なる複数のユーザが同時に情報処理装置の同じ画面を確認する場合、単位として、各言語での文字列を一覧表示することが可能であり、各言語を用いるユーザにとっての利便性を向上可能となる。
【0098】
なお、実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0099】
1 施設監視システム
10 監視装置
20 エンジニアリング装置
25 スイッチングハブ
30 統合コントローラ
40 プライマリデバイス
50 セカンダリデバイス
60 表示装置
201 保持部
202 変換情報登録部
203 表示制御部
204 変換表示対象選択部
205 変換部
NW ネットワーク