(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023104021
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20230721BHJP
G05B 23/02 20060101ALI20230721BHJP
G06F 16/24 20190101ALI20230721BHJP
G06F 16/83 20190101ALI20230721BHJP
G06F 9/445 20180101ALI20230721BHJP
G06F 8/60 20180101ALI20230721BHJP
【FI】
G06F3/0482
G05B23/02 Z
G06F16/24
G06F16/83
G06F9/445 130
G06F8/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022004752
(22)【出願日】2022-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清田 英男
【テーマコード(参考)】
3C223
5B175
5B376
5E555
【Fターム(参考)】
3C223AA01
3C223AA11
3C223AA21
3C223BA03
3C223BB01
3C223CC02
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3C223GG01
3C223HH08
3C223HH13
5B175FB03
5B376AA34
5B376AC01
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5E555AA09
5E555AA22
5E555AA75
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5E555BA02
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5E555BC13
5E555BC14
5E555BC17
5E555CB42
5E555CC03
5E555DB13
5E555DC31
5E555DD04
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】従来に対し、任意のバージョンのエンジニアリングツール間での変更事項を示す情報を容易に取得可能とする。
【解決手段】複数のバージョンのエンジニアリングツールのうち、比較対象とするエンジニアリングツールを選択する比較対象選択部203と、比較対象選択部203により選択されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を取得する設定項目情報取得部204と、設定項目情報取得部204により取得されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を比較し、変更事項を抽出する変更事項抽出部205と、変更事項抽出部205による抽出結果を示す情報を表示する表示制御部206とを備えた。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のバージョンのエンジニアリングツールのうち、比較対象とするエンジニアリングツールを選択する比較対象選択部と、
前記比較対象選択部により選択されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を取得する設定項目情報取得部と、
前記設定項目情報取得部により取得されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を比較し、変更事項を抽出する変更事項抽出部と、
前記変更事項抽出部による抽出結果を示す情報を表示する表示制御部と
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
複数のバージョンのエンジニアリングツールをインストール可能なインストール部を備え、
前記比較対象選択部は、前記インストール部によりインストールされたエンジニアリングツールの中から、比較対象とするエンジニアリングツールを選択する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記比較対象選択部は、比較対象とするエンジニアリングツールとして、比較元であるエンジニアリングツール及び比較先であるエンジニアリングツールを選択し、
前記変更事項抽出部は、比較元であるエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を基準に、比較先であるエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報との変更事項を抽出する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、エンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を示す画面を表示し、
前記比較対象選択部は、比較先であるエンジニアリングツールとして、前記表示制御部により表示された画面に対応するエンジニアリングツールを選択する
ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、表示している画面上に、前記変更事項抽出部による抽出結果を示す情報を表示する
ことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記変更事項抽出部により抽出された変更事項が設定項目に関する情報の追加又は拡張である場合、表示している画面のうち、当該追加又は拡張に該当する項目で表示されている文字列に対して強調表示を行う
ことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記変更事項抽出部により抽出された変更事項が設定項目に関する情報の追加又は拡張である場合、表示している画面のうち、当該追加又は拡張に該当する項目に対し、変更事項があることを視認可能な表示を付加する
ことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
比較対象選択部が、複数のバージョンのエンジニアリングツールのうち、比較対象とするエンジニアリングツールを選択するステップと、
設定項目情報取得部が、前記比較対象選択部により選択されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を取得するステップと、
変更事項抽出部が、前記設定項目情報取得部により取得されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を比較し、変更事項を抽出するステップと、
表示制御部が、前記変更事項抽出部による抽出結果を示す情報を表示するステップと
を有する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エンジニアリング装置として機能する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機器の監視又は制御を行う複数のデバイスに対する設定データを作成するエンジニアリング装置が知られている(例えば特許文献1参照)。このエンジニアリング装置は、インストールしたエンジニアリングツールを起動することで、動作する。
【0003】
このエンジニアリング装置では、システムの機能に合わせてエンジニアリングツールのバージョンアップを行い、設定データにおける設定項目に関する情報の変更が行われる。
設定項目に関する情報の変更としては、例えば、設定項目の追加又は削除、設定項目における設定値の範囲の拡張又は縮小、或いは、設定項目における選択肢の追加又は削除等が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、ユーザは、例えば
図11に示すように、文章によるバージョンアップ情報によって、上記変更事項を把握することが可能である。
図11に示すバージョンアップ情報では、「Ver.2.12.0.0」のエンジニアリングツール(比較先であるエンジニアリングツール)について、「Ver.2.11.0.0」のエンジニアリングツール(比較元であるエンジニアリングツール)に対する変更事項が示されている。
【0006】
しかしながら、このバージョンアップ情報は、
図11に示すように、1つ前のバージョンのエンジニアリングツールからの変更事項を示す情報である。
よって、ユーザは、このバージョンアップ情報では、1つ前のバージョンのエンジニアリングツール以外の任意のバージョンのエンジニアリングツールからの変更事項を把握することはできない。そのため、上記任意のバージョンのエンジニアリングツールからの変更事項を確認する必要がある場合、ユーザは、複数のバージョンアップ情報を通して確認する必要があり、非常に煩雑である。
【0007】
また、変更事項が多い場合、文章によるバージョンアップ情報の説明では伝わり辛い。
また、このバージョンアップ情報では、変更事項について作成者が文章を作成しているため、説明に漏れ等が発生する可能性もある。
【0008】
なお、従来から、バージョンアップ情報以外にも、エンジニアリングツールにおいて、1つ前のバージョンのエンジニアリングツールからの変更事項について、新規であることを表現する仕組みは存在する。
しかしながら、現場で用いているエンジニアリングツールが常にバージョンアップされているとは限らず、バージョンアップ前に使用しているエンジニアリングツールが3つも4つも前のバージョンである場合も多い。そのため、このような場合には、上記の仕組みでは対応できない。
【0009】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、従来に対し、任意のバージョンのエンジニアリングツール間での変更事項を示す情報を容易に取得可能な情報処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示に係る情報処理装置は、複数のバージョンのエンジニアリングツールのうち、比較対象とするエンジニアリングツールを選択する比較対象選択部と、比較対象選択部により選択されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を取得する設定項目情報取得部と、設定項目情報取得部により取得されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を比較し、変更事項を抽出する変更事項抽出部と、変更事項抽出部による抽出結果を示す情報を表示する表示制御部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、上記のように構成したので、従来に対し、任意のバージョンのエンジニアリングツール間での変更事項を示す情報を容易に取得可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施の形態1に係る施設監視システムの構成例を示す図である。
【
図2】実施の形態1に係るエンジニアリング装置の構成例を示す図である。
【
図3】実施の形態1に係るエンジニアリング装置の動作例(保持動作例)を示すフローチャートである。
【
図4】実施の形態1におけるインストール部及び保持部の動作例を説明するための図である。
【
図5】実施の形態1に係るエンジニアリング装置の動作例(変更事項抽出動作例)を示すフローチャートである。
【
図6】実施の形態1における表示制御部の動作例を説明するための図である。
【
図7】実施の形態1における比較対象選択部の動作例を説明するための図である。
【
図8】実施の形態1における変更事項抽出部及び表示制御部の動作例を説明するための図である(追加事項がある場合)。
【
図9】実施の形態1における変更事項抽出部及び表示制御部の動作例を説明するための図である(削除事項がある場合)。
【
図10】実施の形態1に係るエンジニアリング装置の別の動作例を説明するための図である。
【
図11】バージョンアップ情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る施設監視システム1の構成例を示す図である。
施設監視システム1は、
図1に示すように、監視装置10、エンジニアリング装置20、スイッチングハブ25、統合コントローラ30、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50を備えている。監視装置10、エンジニアリング装置20、統合コントローラ30、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50は、スイッチングハブ25及びネットワークNWを介して通信可能に接続される。
【0014】
なお、
図1では施設監視システム1に、監視装置10、エンジニアリング装置20、スイッチングハブ25、統合コントローラ30及びプライマリデバイス40がそれぞれ1台、セカンダリデバイス50が3台備えられているが、各装置の台数はこれに限られない。また、セカンダリデバイス50には、制御又は監視の対象となる機器が接続されているが、
図1ではこの機器の表示を省略している。
【0015】
監視装置10は、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50を介して、セカンダリデバイス50に接続された機器の動作を監視する。具体的には、監視装置10は、所定の間隔で、又は管理者等の指示に応じて、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50に対し、機器の動作を監視するために必要なデータの取得要求を送信する。そして、監視装置10は、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50から取得したデータに基づいて監視用の画面を構成し、当該構成した画面を後述する表示装置60に表示させる。
【0016】
なお、監視装置10は、上記データの取得要求を統合コントローラ30にも送信し、統合コントローラ30、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50から取得したデータに基づいて上記監視用の画面を構成してもよい。
【0017】
エンジニアリング装置20は、上述した設定データの作成を含むエンジニアリング処理を行い、施設監視システム1を構築する。設定データは、例えば、統合コントローラ30がプライマリデバイス40の状態を監視するための統合コントローラ30用の設定データ、プライマリデバイス40が配下のセカンダリデバイス50を監視又は制御するためのプライマリデバイス40用の設定データ、及び、セカンダリデバイス50が配下の機器を監視又は制御するためのセカンダリデバイス50用の設定データである。
【0018】
なお、エンジニアリング装置20は、PC(情報処理装置)にエンジニアリングツールがインストールされることで構成される。また、このエンジニアリング装置20は、複数のバージョンのエンジニアリングツールをインストール可能に構成されている。そして、実施の形態1に係るエンジニアリング装置20では、任意のバージョンのエンジニアリングツール間での変更事項を抽出可能とする機能も有している。このエンジニアリング装置20が有する上記機能については後述する。
【0019】
統合コントローラ30は、エンジニアリング装置20が保持する設定データのうち、自機に対応する設定データをエンジニアリング装置20からダウンロードし、当該ダウンロードした設定データに基づいて動作することで、プライマリデバイス40の状態を監視する。統合コントローラ30とプライマリデバイス40は、スイッチングハブ25を介してエンジニアリング装置20に接続されており、ネットワークNWの同じ階層に設置されている。
【0020】
プライマリデバイス40は、エンジニアリング装置20が保持する設定データのうち、自機に対応する設定データをエンジニアリング装置20からダウンロードし、当該ダウンロードした設定データに基づいて動作することで、配下のセカンダリデバイス50を監視又は制御する。
【0021】
セカンダリデバイス50は、エンジニアリング装置20が保持する設定データのうち、自機に対応する設定データをエンジニアリング装置20からダウンロードし、当該ダウンロードした設定データに基づいて動作することで、配下の機器を監視又は制御する。機器は、施設内に設置されており、例えば、センサ、温度計、モータ、ダンパ又は電力計で構成される。
【0022】
なお
図1に示す施設監視システム1の構成は一例であり、施設監視システム1の構成はこれに限らない。
【0023】
次に、エンジニアリング装置20の構成例について、
図2を参照しながら説明する。以下では、エンジニアリング装置20が有する構成のうち、任意のバージョンのエンジニアリングツール間での変更事項の抽出に関する構成についてのみ説明を行う。
【0024】
エンジニアリング装置20は、
図2に示すように、インストール部201、保持部202、比較対象選択部203、設定項目情報取得部204、変更事項抽出部205、及び、表示制御部206を備えている。
【0025】
インストール部201は、複数のバージョンのエンジニアリングツールをインストール可能とする。この際、インストール部201は、バージョン毎のフォルダにエンジニアリングツールをインストールすることで、複数のバージョンのエンジニアリングツールをインストール可能となる。また、これにより、エンジニアリング装置20は、複数のバージョンのエンジニアリングツールを同時に起動することも可能である。
【0026】
保持部202は、インストール部201によりインストールされたエンジニアリングツールのバージョン毎に、設定項目に関する情報をライブラリ用のファイルに保持する。
【0027】
比較対象選択部203は、保持部202に保持されているエンジニアリングツールの中から、比較対象とするエンジニアリングツールを選択する。すなわち、比較対象選択部203は、比較対象とするエンジニアリングツールとして、比較元であるエンジニアリングツール、及び、比較先であるエンジニアリングツールを選択する。ここで、比較元であるエンジニアリングツールは、比較基準となるエンジニアリングツールである。また、比較先であるエンジニアリングツールは、比較元であるエンジニアリングツールに対して比較を行うエンジニアリングツールである。
なお、比較対象選択部203は、エンジニアリング装置20のユーザによる操作に応じて選択を行う。
【0028】
また、比較対象選択部203は、比較先であるエンジニアリングツールとして、比較元であるエンジニアリングツールのバージョンに対して2つ以上前又は2つ以上後のバージョンのエンジニアリングツールを選択することも可能である。
【0029】
また、表示制御部206が、エンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を示す画面(設定項目画面)を表示している場合、比較対象選択部203は、比較先であるエンジニアリングツールとして、当該設定項目画面に対応するエンジニアリングツールを選択してもよい。この場合、比較対象選択部203は、エンジニアリング装置20のユーザによる操作に応じて比較元であるエンジニアリングツールの選択を別途行う。
【0030】
設定項目情報取得部204は、比較対象選択部203により選択されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を、保持部202から取得する。
【0031】
変更事項抽出部205は、設定項目情報取得部204により取得されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を比較し、新規項目等の変更事項を抽出する。
この際、変更事項抽出部205は、比較元であるエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を基準に、比較先であるエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報との変更事項を抽出する。
【0032】
表示制御部206は、変更事項抽出部205による抽出結果を示す情報(変更事項を示す情報)を、表示装置60に表示する。
【0033】
なお、表示制御部206は、保持部202に保持されている情報に基づいて、エンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を示す画面(設定項目画面)を表示してもよい。この場合、表示制御部206は、表示している上記設定項目画面上に、変更事項抽出部205による抽出結果を示す情報を表示してもよい。
【0034】
また、表示制御部206は、変更事項抽出部205により抽出された変更事項が設定項目に関する情報の追加又は拡張である場合、表示している上記設定項目画面のうち、当該追加又は拡張に該当する項目で表示されている文字列に対して強調表示(例えば太字表示又は異なる色による表示)を行ってもよい。
【0035】
また、表示制御部206は、変更事項抽出部205により抽出された変更事項が設定項目に関する情報の追加又は拡張である場合、表示している上記設定項目画面のうち、当該追加又は拡張に該当する項目に対し、変更事項があることを視認可能な表示(例えばアイコン表示)を付加してもよい。
【0036】
なお、エンジニアリング装置20は、システムLSI(Large Scale Integration)等の処理回路、又はメモリ等に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等により実現される。
【0037】
また、保持部202は、HDD(Hard Disk Drive)、DVD(Digital Versatile Disc)又はメモリ等によって構成される。
【0038】
また上記では、保持部202がエンジニアリング装置20の内部に設けられた場合を示した。しかしながら、これに限らず、保持部202はエンジニアリング装置20の外部に設けられていてもよい。
【0039】
次に、
図1,2に示す実施の形態1に係るエンジニアリング装置20の動作例について、説明する。
まず、
図1,2に示す実施の形態1に係るエンジニアリング装置20による保持動作例について、
図3を参照しながら説明する。
【0040】
まず、
図3に示すように、インストール部201は、エンジニアリングツールをインストールする(ステップST301)。この際、インストール部201は、バージョン毎のフォルダにエンジニアリングツールをインストールする。
【0041】
次いで、保持部202は、インストール部201によりインストールされたエンジニアリングツールのバージョン毎に、設定項目に関する情報をライブラリ用のファイルに保持する(ステップST302)。
【0042】
そして、エンジニアリング装置20は、エンジニアリングツールがバージョンアップされた場合等において、エンジニアリングツールをインストールする度に、上記の動作を繰返す。
【0043】
図4では、1台のPC(情報処理装置)であるエンジニアリング装置20で、「Ver.1.0.0.0」のエンジニアリングツール及び「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールをそれぞれインストールした場合を示している。
この場合、このエンジニアリング装置20は、バージョン毎に、設定項目に関する情報をライブラリ用のファイル(ライブラリファイル)に保持する。すなわち、
図4では、エンジニアリング装置20は、「Ver.1.0.0.0」のエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報をライブラリファイルに保持するとともに、「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報をライブラリファイルに保持する。
【0044】
なお、
図4に示すライブラリファイルにおいて、「Ver.2.0.0.0」の設定項目に関する情報のうち、太字部分は、「Ver.1.0.0.0」の設定項目に関する情報に対して、追加事項を示す部分である。すなわち、「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールでは、「Ver.1.0.0.0」のエンジニアリングツールに対し、オブジェクトタイプの選択肢として「AV」の項目が追加され、設定項目として「通告有効」の項目が追加されている。
【0045】
なお、エンジニアリング装置20では、バージョン毎のフォルダにエンジニアリングツールをインストールすることにより、複数のバージョンのエンジニアリングツールをインストール可能となり、また、複数のバージョンのエンジニアリングツールを同時に起動することも可能となる。
【0046】
次に、
図1,2に示す実施の形態1に係るエンジニアリング装置20による変更事項抽出動作例について、
図5を参照しながら説明する。
【0047】
まず、
図5に示すように、比較対象選択部203は、保持部202に保持されているエンジニアリングツールの中から、比較対象とするエンジニアリングツールを選択する(ステップST501)。すなわち、比較対象選択部203は、比較対象とするエンジニアリングツールとして、比較元であるエンジニアリングツール、及び、比較先であるエンジニアリングツールを選択する。この際、比較対象選択部203は、エンジニアリング装置20のユーザによる操作に応じて選択を行う。
【0048】
また、表示制御部206が、エンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を示す画面(設定項目画面)を表示している場合、比較対象選択部203は、比較先であるエンジニアリングツールとして、当該設定項目画面に対応するエンジニアリングツールを選択してもよい。この場合、比較対象選択部203は、ユーザによる操作に応じて比較元であるエンジニアリングツールの選択を別途行う。
【0049】
次いで、設定項目情報取得部204は、比較対象選択部203により選択されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を、保持部202から取得する(ステップST502)。
【0050】
次いで、変更事項抽出部205は、設定項目情報取得部204により取得されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を比較し、新規項目等の変更事項を抽出する(ステップST503)。
この際、変更事項抽出部205は、比較元であるエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を基準に、比較先であるエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報との変更事項を抽出する。
【0051】
次いで、表示制御部206は、変更事項抽出部205による抽出結果を示す情報を、表示装置60に表示する(ステップST504)。
【0052】
なお、表示制御部206は、保持部202に保持されている情報に基づいて、エンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を示す画面(設定項目画面)を表示してもよい。この場合、表示制御部206は、表示している上記設定項目画面上に、変更事項抽出部205による抽出結果を示す情報を表示してもよい。
【0053】
また、表示制御部206は、変更事項抽出部205により抽出された変更事項が設定項目に関する情報の追加又は拡張である場合、表示している上記設定項目画面のうち、当該追加又は拡張に該当する項目で表示されている文字列に対して強調表示を行ってもよい。
【0054】
また、表示制御部206は、変更事項抽出部205により抽出された変更事項が設定項目に関する情報の追加又は拡張である場合、表示している上記設定項目画面のうち、当該追加又は拡張に該当する項目に対し、変更事項があることを視認可能な表示を付加してもよい。
【0055】
以下に、
図1,2に示す実施の形態1に係るエンジニアリング装置20による変更事項抽出動作の具体例について説明する。
なおここでは、エンジニアリング装置20が、4つのバージョン(「Ver.1.0.0.0」、「Ver.1.0.0.1」、「Ver.1.1.0.0」及び「Ver.2.0.0.0」)のエンジニアリングツールをインストールしているものとする。そして、このエンジニアリング装置20が、上記の中から、最も新しいバージョンである「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールと、1つ前のバージョンである「Ver.1.0.0.0」のエンジニアリングツールとの間での変更事項を抽出する場合を例に説明を行う。
【0056】
ここで、例えば、表示制御部206は、ユーザによる操作に応じ、保持部202に保持されている情報に基づいて、特定のバージョンのエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を示す画面(設定項目画面)を、表示装置60に表示する。例えば
図6では、表示制御部206が、最も新しいバージョンである「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を示す画面を表示した場合を示している。
またここでは、比較対象選択部203は、比較先であるエンジニアリングツールとして、表示制御部206により表示された上記画面に対応するエンジニアリングツールを選択するものとする。
【0057】
この場合、ユーザは、上記設定項目画面において、所定の方法により、比較元であるエンジニアリングツールの選択を行う。そして、比較対象選択部203は、このユーザによる操作に応じて比較元であるエンジニアリングツールを選択する。
【0058】
例えば
図7に示すように、「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を示す画面(設定項目画面)において、ユーザにより画面上部のメニューバーから「新規機能確認」ボタン(符号701で示すボタン)が選択されると、表示制御部206は、比較対象選択画面(符号702で示す画面)を表示する。
比較対象選択画面は、比較元であるエンジニアリングツールを選択するための画面である。この比較対象選択画面では、インストール部201によりインストールされたエンジニアリングツールに関する情報が表示されている。
【0059】
ここで、比較対象選択部203は、上記設定項目画面に対応するエンジニアリングツールを、比較先であるエンジニアリングツールとして選択している。そのため、上記比較対象選択画面では、比較元であるエンジニアリングツールとして、上記設定項目画面に対応するエンジニアリングツール以外のエンジニアリングツールのみ選択可能である。
図7では、比較元であるエンジニアリングツールとして、「Ver.2.0.0.0」以外の、「Ver.1.0.0.0」、「Ver.1.0.0.1」及び「Ver.1.1.0.0」のエンジニアリングツールのみ選択可能である。
【0060】
なお、
図7では、エンジニアリングツールに関する情報として、当該エンジニアリングツールのバージョン、及び、インストール日時を示す情報が、比較対象選択画面に表示されている。
【0061】
そして、ユーザにより比較対象選択画面から所望の1つのエンジニアリングツールが選択され、「決定」ボタン(符号703で示すボタン)が選択されると、比較対象選択部203は、このユーザによる操作に応じ、比較元であるエンジニアリングツールを選択する。
【0062】
そして、変更事項抽出部205は、比較元であるエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を基準に、比較先であるエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報との変更事項を抽出する。
【0063】
なお、
図7において、ユーザにより操作領域における「クリア」ボタン(符号704で示すボタン)が選択されると、表示制御部206は、比較対象選択画面の表示を終了し、前の画面(設定項目画面)の表示に戻す。
【0064】
このように、
図7では、表示制御部206が、最も新しいバージョンである「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を示す画面を表示している。そして、このエンジニアリングツールの画面上で、過去のバージョンのエンジニアリングツールとの比較を行う場合を想定している。
ここでは、比較対象選択部203が、比較先であるエンジニアリングツールとして「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールを選択し、比較元であるエンジニアリングツールとして「Ver.1.0.0.0」のエンジニアリングツールを選択したとする。
【0065】
そして、例えば
図8に示すように、表示制御部206は、変更事項抽出部205による抽出結果に基づいて、比較先のエンジニアリングツールの画面(
図8に示す設定項目画面)上で、比較元のエンジニアリングツールとの変更事項を示す情報を表示する。
【0066】
ここで、
図4に示したように、「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールでは、「Ver.1.0.0.0」のエンジニアリングツールに対し、オブジェクトタイプの選択肢として「AV」の項目が追加され、設定項目として「通告有効」の項目が追加されている。
【0067】
そして、
図8では、表示制御部206は、「AV」及び「通告有効」が追加事項であることを示すため、設定項目画面において、画面中央のコンテンツペイン(符号801で示す領域)上の「AV」及び「通告有効」の文字列を、他の文字列とは異なる強調表示(
図8では太字表示)で表示している。
【0068】
また、
図8では、表示制御部206は、設定項目画面において、画面中央のコンテンツペイン上の設定項目のうちの変更事項がある設定項目(
図8では「オブジェクトタイプ」及び「通告有効」の項目)に対し、当該変更事項があることを視認可能な表示(
図8ではアイコン表示)を付加している。
なお、
図8の例では、視認性を考慮し、選択肢として追加された「AV」の文字列が表示された部分ではなく、「オブジェクトタイプ」の文字列が表示された部分に、アイコンを表示している。
【0069】
また、
図8では、表示制御部206は、設定項目画面において、画面右側のプロパティペイン(符号802で示す領域)上でも、「AV」及び「通告有効」が追加事項であることを示す表示(符号8021で示す表示)を行っている。
図8では、表示制御部206は、プロパティペイン上で、追加事項に該当する項目の文字列を他の文字列とは異なる強調表示(太字表示)とし、且つ、アイコンを表示している。
なお、
図8の例では、プロパティペイン上では「AV」の文字列が表示されていない状態を示しているが、このような場合にも、「オブジェクト」の文字列が表示された部分に追加事項を示すアイコンが表示されていることで、ユーザは追加事項があることを容易に把握可能となる。
【0070】
また、保持部202に保持されている設定項目に関する情報に、特定のバージョンのエンジニアリングツールからの変更事項を説明するための詳細情報が付加されている場合、表示制御部206は、当該詳細情報を表示してもよい。
図8では、符号8022で示す情報のように、表示制御部206は、プロパティペイン上に、詳細情報として、変更が発生したバージョンを示す情報(変更バージョン)、変更の種類(内容)を示す情報(変更種類)、及び、その変更種類の詳細な説明を示す情報を表示している。
【0071】
なお
図8では、Device001のI/Oオブジェクトに関する情報を示す画面について、変更事項を示す情報が表示された場合を示した。一方、エンジニアリング装置20では、比較対象であるエンジニアリングツール間の全ての変更事項を抽出する。そのため、表示制御部206は、ユーザ操作により他の設定項目に関する情報を示す画面に切替えた場合には、当該切替え後の画面においても、該当する変更事項を示す情報を表示することが可能である。
【0072】
なお上記では、比較元のエンジニアリングツールに対して、比較先のエンジニアリングツールで、設定項目又は選択肢が追加又は拡張された場合を示した。
一方、比較元のエンジニアリングツールに対して、比較先のエンジニアリングツールで、設定項目又は選択肢が削除又は縮小された場合には、表示制御部206は、その旨を示す情報を表示してもよい(例えばプロパティペイン上に表示してもよい)。
【0073】
ここで、「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールでは、ある比較元であるエンジニアリングツールに対し、オブジェクトタイプの選択肢として「AV」の項目が追加され、設定項目として「通告有効」の項目が追加され、更に、設定項目として「オブジェクト名称」、「表示名称」及び「サービス外」の項目が削除されているとする。そして、例えば
図9に示すように、エンジニアリング装置20が、この「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールと上記のある比較元であるエンジニアリングツールとの間で変更事項の抽出を行ったとする。
この場合、
図9では、表示制御部206は、プロパティペイン(符号902で示す領域)上に、削除事項を示す情報(符号9021で示す情報)を表示する。なお、この削除事項を示す情報は、編集不可である。
図9では、プロパティペイン上で、削除事項に該当する項目の文字列を他の文字列とは異なる強調表示(グレー表示)とし、且つ、アイコンを表示している。なお、
図9において、追加事項を示す情報については、
図8における追加事項を示す情報と同様である。
【0074】
なお、
図9において、符号901で示す領域はコンテンツペインである。
【0075】
また、変更事項として、ある項目に対して名称変更等の変更が行われた場合、表示制御部206は、当該項目については当該項目(変更前の項目)に対する削除が行われた上で当該項目(変更後の項目)の追加があったものとして、表示を行う。この場合での、表示制御部206による、削除事項に対する表現及び追加事項に対する表現は、上記と同様である。
【0076】
なお上記では、エンジニアリング装置20が、新しいバージョンのエンジニアリングツールの画面上で、過去のバージョンのエンジニアリングツールとの比較を行う場合を示した。
しかしながら、これとは逆に、エンジニアリング装置20が、過去のバージョンのエンジニアリングツールの画面上で、新しいバージョンのエンジニアリングツールとの比較を行うことも可能である。但し、この場合には、エンジニアリング装置20は、新しいバージョンのエンジニアリングツールで追加又は拡張された箇所は削除又は縮小された箇所として表現を行い、逆に、新しいバージョンのエンジニアリングツールで削除又は縮小された箇所は追加又は拡張された箇所として表現を行うこととなる。
【0077】
また、
図8では、比較対象選択部203が、比較先であるエンジニアリングツールとして、比較元であるエンジニアリングツールのバージョンに対して1つ前又は1つ後のバージョンのエンジニアリングツールを選択した場合を示した。
しかしながら、これに限らず、比較対象選択部203は、比較先であるエンジニアリングツールとして、比較元であるエンジニアリングツールのバージョンに対して2つ以上前又は2つ以上後のバージョンのエンジニアリングツールを選択することも可能である。
【0078】
例えば、
図10において、「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールでは、「Ver.1.0.0.0」のエンジニアリングツールに対し、オブジェクトタイプの選択肢として「AV」の項目が追加とされ、設定項目として「通告有効」の項目が追加されている。
また、「Ver.3.0.0.0」のエンジニアリングツールでは、「Ver.2.0.0.0」のエンジニアリングツールに対し、オブジェクトタイプの選択肢として「BI」の項目が追加されている。
【0079】
そして、
図10では、比較対象選択部203が、比較対象のエンジニアリングツールとして、「Ver.1.0.0.0」エンジニアリングツール、及び、「Ver.3.0.0.0」のエンジニアリングツールを選択した場合を示している。ここで、
図10では、「Ver.3.0.0.0」のエンジニアリングツールを比較先であるエンジニアリングツールとし、「Ver.1.0.0.0」のエンジニアリングツールを比較元であるエンジニアリングツールとしている。
【0080】
この場合、変更事項抽出部205は、「Ver.3.0.0.0」のエンジニアリングツールでは、「Ver.1.0.0.0」のエンジニアリングツールに対し、オブジェクトタイプの選択肢として「AV」及び「BI」の項目が追加され、設定項目として「通告有効」の項目が追加されていることを抽出する。
【0081】
このように、実施の形態1に係るエンジニアリング装置20では、比較元であるエンジニアリングツールと、当該比較元であるエンジニアリングツールのバージョンに対して2つ以上前又は2つ以上後のバージョンのエンジニアリングツールとの間での変更事項の抽出を可能とすることで、比較対象であるエンジニアリングツール間に発生している変更事項を全て抽出することが可能となる。
【0082】
以上のように、この実施の形態1によれば、情報処理装置は、複数のバージョンのエンジニアリングツールのうち、比較対象とするエンジニアリングツールを選択する比較対象選択部203と、比較対象選択部203により選択されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を取得する設定項目情報取得部204と、設定項目情報取得部204により取得されたエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を比較し、変更事項を抽出する変更事項抽出部205と、変更事項抽出部205による抽出結果を示す情報を表示する表示制御部206とを備えた。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、従来に対し、任意のバージョンのエンジニアリングツール間での変更事項を示す情報を容易に取得可能となる。よって、ユーザは、任意の複数のバージョンのエンジニアリングツール間での変更事項を確認する際に、複数のバージョンアップ情報を通して確認する必要はなく、従来に対して作業負担が軽減される。
【0083】
また、実施の形態1によれば、情報処理装置は、複数のバージョンのエンジニアリングツールをインストール可能なインストール部201を備え、比較対象選択部203は、インストール部201によりインストールされたエンジニアリングツールの中から、比較対象とするエンジニアリングツールを選択するように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、インストール部201によりインストールされた複数のバージョンのエンジニアリングツール間での変更事項を示す情報を取得可能となる。
【0084】
また、実施の形態1によれば、比較対象選択部203は、比較対象とするエンジニアリングツールとして、比較元であるエンジニアリングツール及び比較先であるエンジニアリングツールを選択し、変更事項抽出部205は、比較元であるエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を基準に、比較先であるエンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報との変更事項を抽出するように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、旧バージョンを基準にした新バージョンの変更事項を示す情報を取得することが可能となるとともに、新バージョンを基準にした旧バージョンの変更事項を示す情報を取得することも可能となる。
【0085】
また、実施の形態1によれば、表示制御部206は、エンジニアリングツールにおける設定項目に関する情報を示す画面を表示し、比較対象選択部203は、比較対象とするエンジニアリングツールとして、表示制御部206により表示された画面に対応するエンジニアリングツールを比較先であるエンジニアリングツールとして選択するように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、特定のエンジニアリングツールの画面上で、他のエンジニアリングツールとの間での変更事項を示す情報を取得可能となる。
【0086】
また、実施の形態1によれば、表示制御部206は、表示している画面上に、変更事項抽出部205による抽出結果を示す情報を表示するように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、特定のエンジニアリングツールの画面上で、他のエンジニアリングツールとの間での変更事項を示す情報を表示可能となる。
【0087】
また、実施の形態1によれば、表示制御部206は、変更事項抽出部205により抽出された変更事項が設定項目に関する情報の追加又は拡張である場合、表示している画面のうち、当該追加又は拡張に該当する項目で表示されている文字列に対して強調表示を行うように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、従来の文章によるバージョンアップ情報を確認する場合に対し、比較対象であるエンジニアリングツール間での変更事項を示す情報を容易に視認可能とすることができる。
【0088】
また、実施の形態1によれば、表示制御部206は、変更事項抽出部205により抽出された変更事項が設定項目に関する情報の追加又は拡張である場合、表示している画面のうち、当該追加又は拡張に該当する項目に対し、変更事項があることを視認可能な表示を付加するように構成された。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置は、従来の文章によるバージョンアップ情報を確認する場合に対し、比較対象であるエンジニアリングツール間での変更事項を示す情報を容易に視認可能とすることができる。
【0089】
なお、実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0090】
1 施設監視システム
10 監視装置
20 エンジニアリング装置
25 スイッチングハブ
30 統合コントローラ
40 プライマリデバイス
50 セカンダリデバイス
60 表示装置
201 インストール部
202 保持部
203 比較対象選択部
204 設定項目情報取得部
205 変更事項抽出部
206 表示制御部
NW ネットワーク