(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023104200
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】ゲーム制御プログラムおよびゲーム制御システム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/655 20140101AFI20230721BHJP
A63F 13/213 20140101ALI20230721BHJP
A63F 13/45 20140101ALI20230721BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20230721BHJP
A63F 13/216 20140101ALI20230721BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20230721BHJP
【FI】
A63F13/655
A63F13/213
A63F13/45
A63F13/53
A63F13/216
G06T7/00 350B
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022005061
(22)【出願日】2022-01-17
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年9月17日から令和3年11月23日まで、渋谷駅周辺にてユーザ体験型イベントを開催 令和3年9月16日、パセラリゾーツグランデ渋谷店および渋谷駅周辺にてメディア体験会を開催 令和3年10月8日、渋谷駅周辺にて、4Gamerの取材に対応 令和3年10月29日、渋谷駅周辺にてテレビ埼玉の取材に応じ、ロケを行った 令和3年7月16日にウェブサイト(https://www.liveinteractiveworks.com/contents/frpg/shinsubarashiki/)にて公開 令和3年9月16日にウェブサイト(https://www.youtube.com/watch?v=jabDPJ5DYNw)にて公開 令和3年7月以降にウェブサイト(https://youtu.be/MdHr4F9vKSM)にて公開 令和3年9月13日にウェブサイト(https://apps.apple.com/jp/app/新すばらしきこのせかい-frpg/id1577456778)にて公開 令和3年9月13日にウェブサイト(https://play.google.com/store/apps/details?id=com.square_enix.android_googleplay.NTWEWYxFIELDWALKRPG)にて公開 平成3年11月9日にテレビ埼玉の番組「マチコミ」にて公開 令和3年8月20日~10月13日に別表1記載の各媒体にて公開 令和3年7月16日~10月13日に別表2記載の各URLにて公開 令和3年9月16日~9月17日に別表3記載の各URLにて公開
(71)【出願人】
【識別番号】308033283
【氏名又は名称】株式会社スクウェア・エニックス
(74)【代理人】
【識別番号】100155402
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 真
(72)【発明者】
【氏名】大關 哲
(72)【発明者】
【氏名】南部 綾一
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 優
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096BA08
5L096CA02
5L096DA02
5L096FA02
5L096HA08
5L096JA11
5L096KA04
(57)【要約】
【課題】現実空間を移動しながら参加するゲームのユーザに、現地ならではのユーザ体験を提供する。
【解決手段】ゲーム制御プログラムが、ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームの進行を制御するコンピュータ装置に、撮像画像を取得する画像取得機能と、前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定機能と、前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御機能とを実現させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームの進行を制御するコンピュータ装置に、
撮像画像を取得する画像取得機能と、
前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定機能と、
前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御機能とを、
実現させるための、ゲーム制御プログラム。
【請求項2】
前記判定機能では、前記対象物が存在する場所の環境条件に応じて、前記撮像画像に前記対象物が含まれているか否かを判定する機能を、
実現させるための請求項1に記載のゲーム制御プログラム。
【請求項3】
前記環境条件には、撮像装置が前記対象物を撮像可能な方向と、前記撮像装置が撮像可能な前記対象物の範囲とのうち少なくとも一方が含まれる、
請求項2に記載のゲーム制御プログラム。
【請求項4】
前記判定機能では、前記対象物の撮像方向および撮像範囲のうち少なくともいずれか一方を特定して撮像された撮像画像に基づくデータを学習データとした学習済みモデルを用いて、前記撮像画像に前記対象物が含まれているか否かを判定する機能を、
実現させるための請求項3に記載のゲーム制御プログラム。
【請求項5】
前記コンピュータ装置に、
前記ゲームの進行に応じた進捗情報を取得する、進捗情報取得機能と、
前記進捗情報に基づいて、前記ゲームの進行に関係するヒント情報を出力する、ヒント情報出力機能とを、
実現させるための請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のゲーム制御プログラム。
【請求項6】
前記コンピュータ装置に、
ユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得機能と、
前記位置情報に基づいて前記ユーザ端末が所定の領域に存在するか否かを判定する位置判定機能と、
前記ユーザ端末が前記所定の領域に存在する場合に、所定のセリフ情報を前記ユーザ端末に出力させる、セリフ情報出力機能とを、
実現させるための請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のゲーム制御プログラム。
【請求項7】
通信ネットワークと、サーバと、ユーザ端末とを備える、ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームの進行を制御するゲーム制御システムであって、
撮像画像を取得する画像取得手段と、
前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定手段と、
前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御手段と、を含む、
ゲーム制御システム。
【請求項8】
ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームに用いられるユーザ端末に、
撮像画像を取得する画像取得機能と、
前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定機能と、
前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御機能とを、
実現させるためのゲーム制御プログラム。
【請求項9】
前記ユーザ端末に、
前記ゲームの進行に応じた進捗情報を出力する、進捗情報出力機能と、
前記ゲームの進行に関係するヒント情報を取得する、ヒント情報取得機能とを、
実現させるための請求項8に記載のゲーム制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態の少なくとも一つは、ゲーム制御プログラムおよびゲーム制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームが行われている。
【0003】
非特許文献1には、現実空間を移動しながら行われるゲームが開示されている。当該ゲーム内に出現した仮想的なキャラクタに向けて、所定のアイテムを投げる操作をすることにより、前記キャラクタを取得することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3分でわかる!『ポケモンGO』の基本的な遊び方、[online]、[令和4年1月9日検索]、インターネット〈URL:https://www.pokemongo.jp/play/〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームの一例として、1つの街などがゲームの舞台になっており、ユーザが街などを歩きながらミッションをクリアしていく、いわゆる街歩きゲームなどがある。
【0006】
ここで、街などの現実空間に常設されている対象物(例えばランドマーク)をきっかけにしてゲームを進行させれば、ユーザは現地ならではのユーザ体験を得ることができる。
【0007】
本発明の少なくとも一つの実施形態の目的は、上記課題を解決し、現実空間を移動しながら参加するゲームのユーザに、現地ならではのユーザ体験を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
非限定的な観点によると、本発明の一実施形態に係るゲーム制御プログラムは、ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームの進行を制御するコンピュータ装置に、撮像画像を取得する画像取得機能と、前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定機能と、前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御機能とを実現させるためのものである。
【0009】
非限定的な観点によると、本発明の一実施形態に係るゲーム制御システムは、通信ネットワークと、サーバと、ユーザ端末とを備える、ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームの進行を制御するゲーム制御システムであって、撮像画像を取得する画像取得手段と、前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定手段と、前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御手段と、を含むものである。
【0010】
非限定的な観点によると、本発明の一実施形態に係るゲーム制御プログラムは、ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームに用いられるユーザ端末に、撮像画像を取得する画像取得機能と、前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定機能と、前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御機能とを実現させるためのものである。
【発明の効果】
【0011】
本願の各実施形態により1または2以上の不足が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御システム100の構成の例を示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。
【
図7】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。
【
図9】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御システム100Aの構成の例を示すブロック図である。
【
図11】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御システムの構成を示すブロック図である。
【
図12】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御システムが実行するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【
図13】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するユーザ端末20Xの構成を示すブロック図である。
【
図14】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【
図15】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するユーザ端末20Yの構成を示すブロック図である。
【
図16】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【
図17】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。
【
図18】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【
図19】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する、対象物の撮像方向を例示する概念図である。
【
図20】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する、対象物の撮像範囲を例示する概念図である。
【
図21】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示す第2のフローチャートである。
【
図22】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示す第3のフローチャートである。
【
図23】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示す第4のフローチャートである。
【
図24】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示す第5のフローチャートである。
【
図25】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する、分割済み情報の登録例を示す図である。
【
図26】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するユーザ端末20Zの構成を示すブロック図である。
【
図27】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態の例について図面を参照して説明する。なお、以下で説明する各実施形態の例における各種構成要素は、矛盾等が生じない範囲で適宜組み合わせ可能である。また、ある実施形態の例として説明した内容については、他の実施形態においてその説明を省略している場合がある。また、各実施形態の特徴部分に関係しない動作や処理については、その内容を省略している場合がある。さらに、以下で説明する各種フローやシーケンスを構成する各種処理の順序は、処理内容に矛盾等が生じない範囲で順不同である。
【0014】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の概要について説明をする。以下では、第1の実施形態として、コンピュータ装置において実行されるゲーム制御プログラムを例示して説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御システム100の構成の例を示すブロック図である。ゲーム制御システムの一例であるゲーム制御システム100は、サーバ10と、ユーザが使用するユーザ端末20とを備える。ユーザ端末20A、20B、および20Cはそれぞれ、ユーザ端末20の一例である。ゲーム制御システム100の構成はこれに限定されない。例えば、ゲーム制御システム100は、単一のユーザ端末を複数のユーザが使用する構成であってよい。ゲーム制御システム100が複数のサーバを備えてもよい。
【0016】
サーバ10とユーザ端末20は、コンピュータ装置の一例である。サーバ10とユーザ端末20は、それぞれインターネットなどの通信ネットワーク30に通信可能に接続されている。通信ネットワーク30とサーバ10との間の接続、および通信ネットワーク30とユーザ端末20との間の接続は有線接続であっても無線接続であってもよい。例えば、ユーザ端末20は、通信事業者が管理する基地局と無線通信回線によるデータ通信を行うことにより、通信ネットワーク30と接続してよい。
【0017】
ゲーム制御システム100は、サーバ10とユーザ端末20とを備えることにより、ユーザの操作に応じて各種処理を実行するための各種機能を実現する。
【0018】
ゲーム制御システム100は、ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームの進行を制御する。現実空間を移動しながら参加するゲームとして、例えばミッションをクリアしていくタイプの街歩きゲームがある。その他、現実空間で行われるイベント型のゲームであってもよい。ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームは、XR技術等を用いたものであってもよい。
【0019】
ゲーム制御システム100は、ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲーム以外のゲームを制御してもよい。ゲーム制御システム100はビデオゲームを制御してもよい。
【0020】
サーバ10はゲームの進行を制御する。サーバ10はプレイヤの操作に応じてゲームの進行を制御してよい。サーバ10は、ゲーム制御システム100の管理者によって管理され、複数のユーザ端末20に対して各種処理に関する情報を提供するための各種機能を有する。サーバ10は、ゲーム画像をレンダリング可能なゲームサーバなどの情報処理装置によって構成されてよい。なお、ゲーム制御システムが複数のサーバによって構成されてもよい。
【0021】
サーバ10は、プロセッサ11と、メモリ12と、記憶装置13とを備える。プロセッサ11は、例えば、各種の演算および制御を行うCPU(Central Processing Unit)等の中央処理装置である。また、サーバ10がGPU(Graphics Processing Unit)を備える場合には、各種の演算および制御の一部をGPUによって行うようにしてもよい。サーバ10は、メモリ12に読み出したデータを用いて各種の情報処理をプロセッサ11にて実行し、得られた処理結果を必要に応じて記憶装置13に記憶させる。
【0022】
記憶装置13は、各種情報を格納する記憶媒体としての機能を有する。記憶装置13の構成は特に限定されないが、ユーザ端末20にかかる処理負荷を軽減させるといった観点から、ゲーム制御システム100にて行われる制御に必要な各種情報を全て記憶可能な構成であることが好ましい。このような例には、HDDやSSDがある。ただし、各種情報を記憶する記憶装置は、サーバ10がアクセス可能な状態で記憶領域を備えていればよく、例えば専用の記憶領域をサーバ10の外部に有する構成とされていてもよい。
【0023】
ユーザ端末20は、通信ネットワーク30に接続し、サーバ10との通信を行うことにより各種処理を実行するためのハードウェア(例えば、座標に応じたブラウザ画面やゲーム画面を表示する表示装置など)およびソフトウェアを備える。なお、複数のユーザ端末20のそれぞれは、サーバ10を介さずに互いに直接通信を行うこともできる構成とされていてもよい。
【0024】
ユーザ端末20はユーザによって管理され、ネットワーク配信型のゲームを行うことが可能な通信端末によって構成されていてよい。通信端末の例として、例えば携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯型ゲーム装置、VRゴーグル、ARグラス、スマートグラス、ARコンタクト、所謂ウェアラブルデバイスなどがある。ゲーム制御システム100が含み得るユーザ端末の構成はこれらに限定されない。ユーザ端末の構成の他の例には、各種通信端末を組み合わせたものやパーソナルコンピュータ、据置型ゲーム装置がある。
【0025】
ユーザ端末20には表示装置が内蔵されていてよい。また、ユーザ端末20に対して、表示装置が無線接続あるいは有線接続されていてもよい。なお、表示装置は極めて一般的な構成であるため、ここでは図示を省略している。
【0026】
ユーザ端末がゲーム用途で用いられる場合、ゲーム画面は例えば、合成画像として表示装置によって表示され、ユーザがこの合成画像を認識する。ゲーム画面は例えば、ユーザ端末が備える表示装置の一例であるディスプレイや、ユーザ端末と接続された表示装置の一例であるディスプレイに表示される。表示装置には、例えば、ホログラム表示が可能なホログラムディスプレイ装置や、画像(ゲーム画面を含む)をスクリーン等に映写する映写装置、XR表示を行う装置なども含まれる。XRには、VR(Virtual Reality)、AR(Augmented Reality)、MR(Mixed Reality)、およびSR(Substitutional Reality)などが含まれる。
【0027】
ユーザ端末20は、プロセッサ21と、メモリ22と、記憶装置23とを備える。プロセッサ21は、例えば、各種の演算および制御を行うCPU(Central Processing Unit)等の中央処理装置である。また、ユーザ端末20がGPU(Graphics Processing Unit)を備える場合には、各種の演算および制御の一部をGPUによって行うようにしてもよい。ユーザ端末20は、メモリ22に読み出したデータを用いて各種の情報処理をプロセッサ21にて実行し、得られた処理結果を必要に応じて記憶装置23に記憶させる。記憶装置23は、各種情報を格納する記憶媒体としての機能を有する。
【0028】
ユーザ端末20には入力装置が内蔵されていてよい。また、ユーザ端末20に対して入力装置が無線接続あるいは有線接続されていてもよい。入力装置はユーザによる操作入力を受け付ける。ユーザによる操作入力に応じて、サーバ10が備えるプロセッサまたはユーザ端末20が備えるプロセッサが、各種の制御処理を実行する。入力装置の例として、携帯電話端末が備えるタッチパネル画面、キーボード、マウス、ゲームパッド、ジョイスティック、その他のコントローラなどがある。また、ユーザ端末20に内蔵またはこれと接続されたカメラも入力装置に相当し得る。ユーザはカメラの前で手を動かす等のジェスチャーにより、操作入力を行う(ジェスチャー入力)。
【0029】
その他、ユーザ端末20はスピーカ等の他の出力装置を備えていてよい。他の出力装置は、ユーザに対して音声、振動、その他の各種の情報を出力する。
【0030】
図2は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。サーバ10またはユーザ端末20の構成の例であるコンピュータ装置10Aは、画像取得部101と、判定部102と、第1進行制御部103とを少なくとも備える。コンピュータ装置10Aが備えるプロセッサは、記憶装置に保持されたゲーム制御プログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより、画像取得部101と、判定部102と、第1進行制御部103とを機能的に実現する。
【0031】
画像取得部101は撮像画像を取得する機能を有する。判定部102は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する機能を有する。第1進行制御部103は撮像画像に対象物が含まれている場合にゲームを進行させる機能を有する。
【0032】
次に、本発明の第1の実施形態におけるプログラム実行処理について説明する。
図3は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【0033】
画像取得部101は、撮像画像を取得する(St11)。判定部102は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する(St12)。第1進行制御部103は、撮像画像に対象物が含まれている場合(St13:YES)にゲームを進行させる(St14)。
【0034】
画像取得部101が取得する撮像画像は、例えばユーザ端末20が有するカメラなどによって撮像された画像であってよい。撮像画像は静止画であっても動画であってもよい。なお、撮像画像には、撮像画像に対して何らかの画像処理が行われたものも含まれ得る。
【0035】
現実空間とは、例えば、ユーザが参加するゲームが行われている現地のことを意味する。
【0036】
現実空間に常設されている所定の対象物とは、例えば街に常設された銅像や、建物の壁に描かれた壁画などを指す。例えばリンゴなどは、その街に常設されているものではないので、ここでいう所定の対象物には含まれない。
【0037】
判定部102は、撮像画像に対象物の全体が含まれている場合に、所定の対象物が含まれていると判定してよい。判定部102は、撮像画像に対象物の全体ではなく一部分が含まれている場合に、所定の対象物が含まれていると判定してもよい。
【0038】
第1進行制御部103が行うゲームの進行内容は特に限定しない。ゲームの進行内容は例えば、キャラクタとの戦闘シーンなどを映像や音声として出力することであってよい。ゲームの進行内容は例えば、新たなミッションをユーザに提示することであってもよい。上記以外の進行内容であってもよい。
【0039】
第1の実施形態の一側面として、現実空間を移動しながら参加するゲームのユーザに、現地ならではのユーザ体験を提供することができる。
【0040】
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態の概要について説明をする。以下では、第2の実施形態として、コンピュータ装置において実行されるゲーム制御プログラムを例示して説明する。
【0041】
図4は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。サーバ10またはユーザ端末20の構成の例であるコンピュータ装置10Bは、画像取得部101と、判定部102Bと、第1進行制御部103とを少なくとも備える。コンピュータ装置10Bが備えるプロセッサは、記憶装置に保持されたゲーム制御プログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより、画像取得部101と、判定部102Bと、第1進行制御部103とを機能的に実現する。
【0042】
画像取得部101は撮像画像を取得する機能を有する。判定部102Bは、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する機能を有する。判定部102Bでは、対象物が存在する場所の環境条件に応じて、撮像画像に対象物が含まれているか否かを判定する機能を有する。第1進行制御部103は、撮像画像に前記対象物が含まれている場合にゲームを進行させる機能を有する。
【0043】
次に、本発明の第2の実施形態におけるプログラム実行処理について説明する。
図5は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【0044】
画像取得部101は、撮像画像を取得する(St21)。判定部102Bは、対象物が存在する場所の環境条件に応じて、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する(St22)。第1進行制御部103は、撮像画像に対象物が含まれている場合(St23:YES)にゲームを進行させる(St24)。
【0045】
撮像画像、現実空間、現実空間に常設されている所定の対象物、対象物の全体または一部分の扱い、およびゲームの進行内容については、第1の実施形態と同様であるため、詳しい説明は省略する。
【0046】
対象物が存在する場所の環境条件とは、対象物が存在する場所において行う撮像に影響のある条件を言う。例えば、撮像装置が対象物を撮像可能な方向は環境条件に該当する。撮像装置が撮像可能な対象物の範囲は環境条件に該当する。
【0047】
ここで、所定の対象物は現実空間に常設されているものである。例えば、対象物が狭い通路などに常設されている場合がある。この場合、狭い通路では撮像装置と対象物との間に充分な距離を取れないため、対象物を正面から撮像できるとは限らない。撮像装置の画角に対象物の全体を収めることが出来ないこともある。対象物が階段のある領域の壁などに常設されている場合も考えられる。この場合、階段から対象物を見上げるように、あるいは見下ろすように撮像せざる得ないことがある。対象物が巨大な壁画などである場合は、撮像装置の画角に対象物の全体を収めることが出来ないこともある。
【0048】
そのため、ゲームに参加するユーザは、現地の環境条件に応じて、撮像装置を用いて対象物を撮像することになる。例えばユーザは対象物を斜めから撮像する。あるいはユーザは、巨大な対象物の一部を画角に収めて撮像する。判定部102Bは、例えば前記のような対象物が存在する場所の環境条件に応じて、撮像画像に所定の対象物が含まれているか否かを判定する。
【0049】
第2の実施形態の一側面として、対象物を撮像するための環境に制約がある場合でも、その制約に応じた適切な判定を判定部が行うことができる。
【0050】
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態の概要について説明をする。以下では、第3の実施形態として、コンピュータ装置において実行されるゲーム制御プログラムを例示して説明する。
【0051】
図6は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。サーバ10またはユーザ端末20の構成の例であるコンピュータ装置10Cは、画像取得部101と、判定部102と、第1進行制御部103と、進捗情報取得部104と、ヒント情報出力部105とを少なくとも備える。コンピュータ装置10Cが備えるプロセッサは、記憶装置に保持されたゲーム制御プログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより、画像取得部101と、判定部102と、第1進行制御部103と、進捗情報取得部104と、ヒント情報出力部105とを機能的に実現する。
【0052】
画像取得部101は、撮像画像を取得する機能を有する。判定部102は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する機能を有する。第1進行制御部103は、撮像画像に対象物が含まれている場合にゲームを進行させる機能を有する。進捗情報取得部104は、ゲームの進行に応じた進捗情報を取得する機能を有する。ヒント情報出力部105は、進捗情報に基づいて、ゲームの進行に関係するヒント情報を出力する機能を有する。
【0053】
次に、本発明の第3の実施形態におけるプログラム実行処理について説明する。
図7は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【0054】
進捗情報取得部104は、ゲームの進行に応じた進捗情報を取得する(St31)。ヒント情報出力部105は、進捗情報に基づいて、ゲームの進行に関係するヒント情報を出力する(St32)。画像取得部101は、撮像画像を取得する(St33)。判定部102は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する(St34)。第1進行制御部103は、撮像画像に対象物が含まれている場合(St35:YES)にゲームを進行させる(St36)。
【0055】
撮像画像、現実空間、現実空間に常設されている所定の対象物、対象物の全体または一部分の扱い、およびゲームの進行内容については、第1の実施形態と同様であるため、詳しい説明は省略する。
【0056】
ゲームの進行に応じた進捗情報とは、あるユーザまたはユーザが属するグループ等について、どの程度までゲームが進行しているかを示す情報である。例えば、複数のミッションをクリアしていくタイプのゲームにおいて、2つ目のミッションをクリア済みであることを示す情報などが、進捗情報に該当する。進捗情報の態様は種々考えられるが、例えばテキスト情報などの、ユーザが認識可能な情報であると好ましい。ユーザがその進捗情報により、進捗を認識することができるからである。非限定的な一例として、進捗情報は、「ミッション3のラスボスの倒し方」などのテキスト情報であってよい。進捗情報は、テキスト情報の他、進捗に応じて絵柄や色などが変わる画像データや、進捗に応じて音の高さが変わる音声データなどであってもよい。進捗情報は、ユーザが認識可能でない情報、例えばユーザが意味内容を理解できないように暗号化された情報などであってもよい。なお、進捗情報は、ユーザがゲームの進行に困った時などに、ユーザの能動的な操作に応じて出力され、進捗情報取得部104がこれを取得してよい。ユーザの能動的な操作とは、例えばユーザ端末のゲーム用アプリケーション画面上に設けられたヒントボタンをタップする操作などであってよい。
【0057】
ゲームの進行に関係するヒント情報とは、あるユーザまたはユーザが属するグループ等が、ゲームを進行させやすくなるような情報である。例えば、あるユーザまたはユーザが属するグループ等がゲームの第2のミッションまでクリア済みである場合に、それ以降のミッションで登場する敵キャラクタの居場所や弱点などを示す情報が、ヒント情報に該当する。ゲームを進行させるのに有利なアイテムの場所や、アイテムの取得方法などを示す情報も、ヒント情報に該当する。なお、ヒント情報は例示した以外の情報であってもよい。ヒント情報は、例えばテキスト情報などの、ユーザが認識可能な情報であると好ましい。ヒント情報は、テキスト情報の他、ヒントの内容が絵柄や色などで表現された画像データや、ヒントの内容が音で表現された音声データなどであってもよい。進捗情報は、ユーザが認識可能でない情報、例えばユーザが意味内容を理解できないように暗号化された情報などであってもよい。例えばユーザは、ゲーム中で所有する暗号解読用のアイテムを使用するか、暗号解読のスキルや魔法などを発動させることにより、暗号化されたヒント情報を、認識可能なヒント情報に変換することができる。
【0058】
第3の実施形態の一側面として、ユーザがゲームの進行に困った時などに、ユーザの能動的な操作に応じて、ゲームの進行に関係するヒントを提供することができる。
【0059】
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態の概要について説明をする。以下では、第4の実施形態として、コンピュータ装置において実行されるゲーム制御プログラムを例示して説明する。
【0060】
図8は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。サーバ10またはユーザ端末20の構成の例であるコンピュータ装置10Dは、画像取得部101と、判定部102と、第1進行制御部103と、位置情報取得部106と、位置判定部107と、セリフ情報出力部108とを少なくとも備える。コンピュータ装置10Dが備えるプロセッサは、記憶装置に保持されたゲーム制御プログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより、画像取得部101と、判定部102と、第1進行制御部103と、位置情報取得部106と、位置判定部107と、セリフ情報出力部108とを機能的に実現する。
【0061】
画像取得部101は、撮像画像を取得する機能を有する。判定部102は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する機能を有する。第1進行制御部103は、撮像画像に対象物が含まれている場合にゲームを進行させる機能を有する。
【0062】
位置情報取得部106は、ユーザ端末の位置情報を取得する機能を有する。位置判定部107は、位置情報に基づいてユーザ端末が所定の領域に存在するか否かを判定する機能を有する。セリフ情報出力部108は、ユーザ端末が所定の領域に存在する場合に、所定のセリフ情報をユーザ端末に出力させる機能を有する。
【0063】
次に、本発明の第4の実施形態におけるプログラム実行処理について説明する。
図9は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【0064】
位置情報取得部106は、ユーザ端末の位置情報を取得する(St41)。位置判定部107は、位置情報に基づいてユーザ端末が所定の領域に存在するか否かを判定する(St42)。セリフ情報出力部108は、ユーザ端末が所定の領域に存在する場合(St42:YES)に、所定のセリフ情報をユーザ端末に出力させる(St43)。
【0065】
画像取得部101は、撮像画像を取得する(St44)。判定部102は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する(St45)。第1進行制御部103は、撮像画像に対象物が含まれている場合(St46:YES)にゲームを進行させる(St47)。
【0066】
撮像画像、現実空間、現実空間に常設されている所定の対象物、対象物の全体または一部分の扱い、およびゲームの進行内容については、第1の実施形態と同様であるため、詳しい説明は省略する。
【0067】
位置情報取得部106は、例えばユーザ端末20に組み込まれたGPS機能などを介して位置情報を取得してよい。
【0068】
所定の領域は、例えば現実世界のある地点から半径10メートル以内、等のように、当業者が適宜決定することができる。
【0069】
所定のセリフ情報は、例えば、ゲームに登場するキャラクタのセリフ情報であってよい。ただし、キャラクタ以外のゲームオブジェクト(例えば、発話する城)に対応したセリフ情報であってもよい。セリフ情報の態様は、テキストであっても音声であってもよい。セリフ情報をユーザ端末に出力させるとは、セリフに対応する音声情報をユーザ端末が備えるスピーカ等の出力装置に出力させることであってよい。セリフ情報をユーザ端末に出力させるとは、セリフに対応するテキスト情報をユーザ端末が備える表示装置に表示させることであってよい。
【0070】
なお、コンピュータ装置がユーザ端末と異なる装置である場合、セリフ情報はコンピュータ装置側に保存されていてもよく、ユーザ端末側に保存されていてもよい。セリフ情報をユーザ端末に出力させるとは、ユーザ端末にセリフ情報を送信すること、または、セリフ情報を出力させる指令を送信することであってもよい。
【0071】
第4の実施形態の一側面として、現実世界でゲームに参加するユーザが所定の領域に近づいた時に、ゲーム内キャラクタ等のセリフをユーザに対して出力することができる。これにより、現実には存在しないキャラクタ等がユーザの近辺に存在するという演出を行うことができる。また、これによりユーザのゲームに対する没入感を増加させることができる。
【0072】
[第5の実施形態]
本発明の第5の実施形態の概要について説明をする。以下では、第5の実施形態として、ゲーム制御システムを例示して説明する。
【0073】
図10は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御システム100Aの構成の例を示すブロック図である。ゲーム制御システムの一例であるゲーム制御システム100Aは、サーバ10と、ユーザが使用するユーザ端末20とを備える。ユーザ端末20A、20B、および20Cはそれぞれ、ユーザ端末20の一例である。ゲーム制御システム100Aの構成はこれに限定されない。例えば、ゲーム制御システム100Aは、単一のユーザ端末を複数のユーザが使用する構成であってよい。ゲーム制御システム100Aが複数のサーバを備えてもよい。
【0074】
サーバ10とユーザ端末20は、コンピュータ装置の一例である。サーバ10とユーザ端末20は、それぞれインターネットなどの通信ネットワーク30に通信可能に接続されている。通信ネットワーク30とサーバ10との間の接続、および通信ネットワーク30とユーザ端末20との間の接続は有線接続であっても無線接続であってもよい。例えば、ユーザ端末20は、通信事業者が管理する基地局と無線通信回線によるデータ通信を行うことにより、通信ネットワーク30と接続してよい。
【0075】
ゲーム制御システム100Aは、サーバ10とユーザ端末20とを備えることにより、ユーザの操作に応じて各種処理を実行するための各種機能を実現する。
【0076】
ゲーム制御システム100Aは、ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームの進行を制御する。現実空間を移動しながら参加するゲームとして、例えばミッションをクリアしていくタイプの街歩きゲームがある。その他、現実空間で行われるイベント型のゲームであってもよい。ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームは、XR技術等を用いたものであってもよい。
【0077】
ゲーム制御システム100Aは、ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲーム以外のゲームを制御してもよい。ゲーム制御システム100Aはビデオゲームを制御してもよい。
【0078】
サーバ10はゲームの進行を制御する。サーバ10はプレイヤの操作に応じてゲームの進行を制御してよい。サーバ10は、ゲーム制御システム100Aの管理者によって管理され、複数のユーザ端末20に対して各種処理に関する情報を提供するための各種機能を有する。サーバ10は、ゲーム画像をレンダリング可能なゲームサーバなどの情報処理装置によって構成されてよい。なお、ゲーム制御システムが複数のサーバによって構成されてもよい。
【0079】
サーバ10は、プロセッサ11と、メモリ12と、記憶装置13とを備える。プロセッサ11は、例えば、各種の演算および制御を行うCPU(Central Processing Unit)等の中央処理装置である。また、サーバ10がGPU(Graphics Processing Unit)を備える場合には、各種の演算および制御の一部をGPUによって行うようにしてもよい。サーバ10は、メモリ12に読み出したデータを用いて各種の情報処理をプロセッサ11にて実行し、得られた処理結果を必要に応じて記憶装置13に記憶させる。
【0080】
記憶装置13は、各種情報を格納する記憶媒体としての機能を有する。記憶装置13の構成は特に限定されないが、ユーザ端末20にかかる処理負荷を軽減させるといった観点から、ゲーム制御システム100Aにて行われる制御に必要な各種情報を全て記憶可能な構成であることが好ましい。このような例には、HDDやSSDがある。ただし、各種情報を記憶する記憶装置は、サーバ10がアクセス可能な状態で記憶領域を備えていればよく、例えば専用の記憶領域をサーバ10の外部に有する構成とされていてもよい。
【0081】
ユーザ端末20は、通信ネットワーク30に接続し、サーバ10との通信を行うことにより各種処理を実行するためのハードウェア(例えば、座標に応じたブラウザ画面やゲーム画面を表示する表示装置など)およびソフトウェアを備える。なお、複数のユーザ端末20のそれぞれは、サーバ10を介さずに互いに直接通信を行うこともできる構成とされていてもよい。
【0082】
ユーザ端末20はユーザによって管理され、ネットワーク配信型のゲームを行うことが可能な通信端末によって構成されていてよい。通信端末の例として、例えば携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯型ゲーム装置、VRゴーグル、ARグラス、スマートグラス、ARコンタクト、所謂ウェアラブルデバイスなどがある。ゲーム制御システム100Aが含み得るユーザ端末の構成はこれらに限定されない。ユーザ端末の構成の他の例には、各種通信端末を組み合わせたものやパーソナルコンピュータ、据置型ゲーム装置がある。
【0083】
ユーザ端末20には表示装置が内蔵されていてよい。また、ユーザ端末20に対して、表示装置が無線接続あるいは有線接続されていてもよい。なお、表示装置は極めて一般的な構成であるため、ここでは図示を省略している。
【0084】
ユーザ端末がゲーム用途で用いられる場合、ゲーム画面は例えば、合成画像として表示装置によって表示され、ユーザがこの合成画像を認識する。ゲーム画面は例えば、ユーザ端末が備える表示装置の一例であるディスプレイや、ユーザ端末と接続された表示装置の一例であるディスプレイに表示される。表示装置には、例えば、ホログラム表示が可能なホログラムディスプレイ装置や、画像(ゲーム画面を含む)をスクリーン等に映写する映写装置、XR表示を行う装置なども含まれる。XRには、VR(Virtual Reality)、AR(Augmented Reality)、MR(Mixed Reality)、およびSR(Substitutional Reality)などが含まれる。
【0085】
ユーザ端末20は、プロセッサ21と、メモリ22と、記憶装置23とを備える。プロセッサ21は、例えば、各種の演算および制御を行うCPU(Central Processing Unit)等の中央処理装置である。また、ユーザ端末20がGPU(Graphics Processing Unit)を備える場合には、各種の演算および制御の一部をGPUによって行うようにしてもよい。ユーザ端末20は、メモリ22に読み出したデータを用いて各種の情報処理をプロセッサ21にて実行し、得られた処理結果を必要に応じて記憶装置23に記憶させる。記憶装置23は、各種情報を格納する記憶媒体としての機能を有する。
【0086】
ユーザ端末20には入力装置が内蔵されていてよい。また、ユーザ端末20に対して入力装置が無線接続あるいは有線接続されていてもよい。入力装置はユーザによる操作入力を受け付ける。ユーザによる操作入力に応じて、サーバ10が備えるプロセッサまたはユーザ端末20が備えるプロセッサが、各種の制御処理を実行する。入力装置の例として、携帯電話端末が備えるタッチパネル画面、キーボード、マウス、ゲームパッド、ジョイスティック、その他のコントローラなどがある。また、ユーザ端末20に内蔵またはこれと接続されたカメラも入力装置に相当し得る。ユーザはカメラの前で手を動かす等のジェスチャーにより、操作入力を行う(ジェスチャー入力)。
【0087】
その他、ユーザ端末20はスピーカ等の他の出力装置を備えていてよい。他の出力装置は、ユーザに対して音声、振動、その他の各種の情報を出力する。
【0088】
図11は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御システムの構成を示すブロック図である。ゲーム制御システムの一例であるゲーム制御システム100Aは、画像取得部501と、判定部502と、第1進行制御部503とを少なくとも備える。ゲーム制御システム100Aが備える一つ以上のプロセッサは、ゲーム制御システム100Aが備える一つ以上の記憶装置に保持されたゲーム制御プログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより、画像取得部501と、判定部502と、第1進行制御部503とを機能的に実現する。
【0089】
画像取得部501は撮像画像を取得する機能を有する。判定部502は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する機能を有する。第1進行制御部503は、撮像画像に対象物が含まれている場合にゲームを進行させる機能を有する。
【0090】
次に、本発明の第5の実施形態におけるプログラム実行処理について説明する。
図12は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御システムが実行するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【0091】
画像取得部501は、撮像画像を取得する(St51)。判定部502は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する(St52)。第1進行制御部503は、撮像画像に対象物が含まれている場合(St53:YES)にゲームを進行させる(St54)。
【0092】
画像取得部501が取得する撮像画像は、例えばユーザ端末20が有するカメラなどによって撮像された画像であってよい。撮像画像は静止画であっても動画であってもよい。なお、撮像画像には、撮像画像に対して何らかの画像処理が行われたものも含まれ得る。
【0093】
現実空間とは、例えば、ユーザが参加するゲームが行われている現地のことを意味する。
【0094】
現実空間に常設されている所定の対象物とは、例えば街に常設された銅像や、建物の壁に描かれた壁画などを指す。例えばリンゴなどは、その街に常設されているものではないので、ここでいう所定の対象物には含まれない。
【0095】
判定部502は、撮像画像に対象物の全体が含まれている場合に、所定の対象物が含まれていると判定してよい。判定部502は、撮像画像に対象物の全体ではなく一部分が含まれている場合に、所定の対象物が含まれていると判定してもよい。
【0096】
第1進行制御部503が行うゲームの進行内容は特に限定しない。ゲームの進行内容は例えば、キャラクタとの戦闘シーンなどを映像や音声として出力することであってよい。ゲームの進行内容は例えば、新たなミッションをユーザに提示することであってもよい。上記以外の進行内容であってもよい。
【0097】
第5の実施形態の一側面として、現実空間を移動しながら参加するゲームのユーザに、現地ならではのユーザ体験を提供することができる。
【0098】
[第6の実施形態]
本発明の第6の実施形態の概要について説明をする。以下では、第6の実施形態として、ユーザ端末において実行されるゲーム制御プログラムを例示して説明する。なお、ユーザ端末20Xは、
図1または
図10に示された複数のユーザ端末20、20A~20Cのうちのいずれかであってよい。
【0099】
図13は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するユーザ端末20Xの構成を示すブロック図である。ユーザ端末20Xは、画像取得部201と、判定部202と、第1進行制御部203とを少なくとも備える。ユーザ端末20Xが備えるプロセッサは、記憶装置に保持されたゲーム制御プログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより、画像取得部201と、判定部202と、第1進行制御部203とを機能的に実現する。
【0100】
画像取得部201は、撮像画像を取得する機能を有する。判定部202は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する機能を有する。第1進行制御部203は、撮像画像に対象物が含まれている場合にゲームを進行させる機能を有する。
【0101】
次に、本発明の第6の実施形態におけるプログラム実行処理について説明する。
図14は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【0102】
画像取得部201は、撮像画像を取得する(St61)。判定部202は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する(St62)。第1進行制御部203は、撮像画像に対象物が含まれている場合(St63:YES)にゲームを進行させる(St64)。
【0103】
画像取得部201が取得する撮像画像は、例えばユーザ端末20Xが有するカメラなどによって撮像された画像であってよい。撮像画像は静止画であっても動画であってもよい。なお、撮像画像には、撮像画像に対して何らかの画像処理が行われたものも含まれ得る。
【0104】
現実空間とは、例えば、ユーザが参加するゲームが行われている現地のことを意味する。
【0105】
現実空間に常設されている所定の対象物とは、例えば街に常設された銅像や、建物の壁に描かれた壁画などを指す。例えばリンゴなどは、その街に常設されているものではないので、ここでいう所定の対象物には含まれない。
【0106】
判定部202は、撮像画像に対象物の全体が含まれている場合に、所定の対象物が含まれていると判定してよい。判定部202は、撮像画像に対象物の全体ではなく一部分が含まれている場合に、所定の対象物が含まれていると判定してもよい。
【0107】
第1進行制御部203が行うゲームの進行内容は特に限定しない。ゲームの進行内容は例えば、キャラクタとの戦闘シーンなどを映像や音声として出力することであってよい。ゲームの進行内容は例えば、新たなミッションをユーザに提示することであってもよい。上記以外の進行内容であってもよい。
【0108】
第6の実施形態の一側面として、現実空間を移動しながら参加するゲームのユーザに、現地ならではのユーザ体験を提供することができる。
【0109】
[第7の実施形態]
本発明の第7の実施形態の概要について説明をする。以下では、第7の実施形態として、ユーザ端末において実行されるゲーム制御プログラムを例示して説明する。なお、ユーザ端末20Yは、
図1または
図10に示された複数のユーザ端末20、20A~20Cのうちのいずれかであってよい。
【0110】
図15は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するユーザ端末20Yの構成を示すブロック図である。ユーザ端末20Yは、画像取得部201と、判定部202と、第1進行制御部203と、進捗情報出力部204と、ヒント情報取得部205とを少なくとも備える。ユーザ端末20Yが備えるプロセッサは、記憶装置に保持されたゲーム制御プログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより、画像取得部201と、判定部202と、第1進行制御部203と、進捗情報出力部204と、ヒント情報取得部205とを機能的に実現する。
【0111】
画像取得部201は、撮像画像を取得する機能を有する。判定部202は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する機能を有する。第1進行制御部203は、撮像画像に対象物が含まれている場合にゲームを進行させる機能を有する。進捗情報出力部204は、ゲームの進行に応じた進捗情報を出力する機能を有する。ヒント情報取得部205は、ゲームの進行に関係するヒント情報を取得する機能を有する。
【0112】
次に、本発明の第7の実施形態におけるプログラム実行処理について説明する。
図16は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【0113】
進捗情報出力部204は、ゲームの進行に応じた進捗情報を出力する(St71)。ヒント情報取得部205は、ゲームの進行に関係するヒント情報を取得する(St72)。画像取得部201は、撮像画像を取得する(St73)。判定部202は、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する(St74)。第1進行制御部203は、撮像画像に対象物が含まれている場合(St75:YES)にゲームを進行させる(St76)。
【0114】
撮像画像、現実空間、現実空間に常設されている所定の対象物、対象物の全体または一部分の扱い、およびゲームの進行内容については、第6の実施形態と同様であるため、詳しい説明は省略する。
【0115】
ゲームの進行に応じた進捗情報とは、あるユーザまたはユーザが属するグループ等についてどの程度までゲームが進行しているかを示す情報である。例えば、複数のミッションをクリアしていくタイプのゲームにおいて、2つ目のミッションをクリア済みであることを示す情報などが、進捗情報に該当する。進捗情報の態様は種々考えられるが、例えばテキスト情報などの、ユーザが認識可能な情報であると好ましい。ユーザがその進捗情報により、進捗を認識することができるからである。非限定的な一例として、進捗情報は、「ミッション3のラスボスの倒し方」などのテキスト情報であってよい。進捗情報は、テキスト情報の他、進捗に応じて絵柄や色などが変わる画像データや、進捗に応じて音の高さが変わる音声データなどであってもよい。進捗情報は、ユーザが認識可能でない情報、例えばユーザが意味内容を理解できないように暗号化された情報などであってもよい。なお、進捗情報は、ユーザがゲームの進行に困った時などに、ユーザの能動的な操作に応じて出力されてよい。ユーザの能動的な操作とは、例えばユーザ端末20Yのゲーム用アプリケーション画面上に設けられたヒントボタンをタップする操作などであってよい。
【0116】
ゲームの進行に関係するヒント情報とは、あるユーザまたはユーザが属するグループ等が、ゲームを進行させやすくなるような情報である。例えば、あるユーザまたはユーザが属するグループ等がゲームの第2のミッションまでクリア済みである場合に、それ以降のミッションで登場する敵キャラクタの居場所や弱点などを示す情報が、ヒント情報に該当する。ゲームを進行させるのに有利なアイテムの場所や、アイテムの取得方法などを示す情報も、ヒント情報に該当する。なお、ヒント情報は例示した以外の情報であってもよい。ヒント情報は、例えばテキスト情報などの、ユーザが認識可能な情報であると好ましい。ヒント情報は、テキスト情報の他、ヒントの内容が絵柄や色などで表現された画像データや、ヒントの内容が音で表現された音声データなどであってもよい。進捗情報は、ユーザが認識可能でない情報、例えばユーザが意味内容を理解できないように暗号化された情報などであってもよい。例えばユーザは、ゲーム中で所有する暗号解読用のアイテムを使用するか、暗号解読のスキルや魔法などを発動させることにより、暗号化されたヒント情報を、認識可能なヒント情報に変換することができる。
【0117】
第7の実施形態の一側面として、ユーザがゲームの進行に困った時などに、ユーザの能動的な操作に応じて、ゲームの進行に関係するヒントを提供することができる。
【0118】
[第8の実施形態]
本発明の第8の実施形態の概要について説明をする。以下では、第8の実施形態として、コンピュータ装置において実行されるゲーム制御プログラムを例示して説明する。
【0119】
図17は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。サーバ10またはユーザ端末20の構成の例であるコンピュータ装置10Zは、画像取得部101Zと、判定部102Zと、第1進行制御部103Zと、進捗情報取得部104Zと、ヒント情報出力部105Zと、位置情報取得部106Zと、位置判定部107Zと、セリフ情報出力部108Zとを備える。コンピュータ装置10Zが備えるプロセッサは、記憶装置に保持されたゲーム制御プログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより、画像取得部101Zと、判定部102Zと、第1進行制御部103Zと、進捗情報取得部104Zと、ヒント情報出力部105Zと、位置情報取得部106Zと、位置判定部107Zと、セリフ情報出力部108Zとを機能的に実現する。
【0120】
コンピュータ装置10Zは、停止条件判定部109Zと、操作情報取得部110Zと、同種操作判定部111Zと、第2進行制御部112Zと、ミッション提供部113Zと、抽出部114Zと、分割済み情報登録部115Zと、分割済み情報出力部116Zとを備える。コンピュータ装置10Zが備えるプロセッサは、記憶装置に保持されたゲーム制御プログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより、停止条件判定部109Zと、操作情報取得部110Zと、同種操作判定部111Zと、第2進行制御部112Zと、ミッション提供部113Zと、抽出部114Zと、分割済み情報登録部115Zと、分割済み情報出力部116Zとを機能的に実現する。
【0121】
画像取得部101Zは、撮像画像を取得する機能を有する。判定部102Zは、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する機能を有する。なお、判定部102Zは、対象物が存在する場所の環境条件に応じて、撮像画像に対象物が含まれているか否かを判定してよい。第1進行制御部103Zは、撮像画像に対象物が含まれている場合にゲームを進行させる機能を有する。
【0122】
進捗情報取得部104Zは、ゲームの進行に応じた進捗情報を取得する機能を有する。ヒント情報出力部105Zは、進捗情報に基づいて、ゲームの進行に関係するヒント情報を出力する機能を有する。
【0123】
位置情報取得部106Zは、ユーザ端末の位置情報を取得する機能を有する。位置判定部107Zは、位置情報に基づいてユーザ端末が所定の領域に存在するか否かを判定する機能を有する。セリフ情報出力部108Zは、ユーザ端末が所定の領域に存在する場合に、所定のセリフ情報をユーザ端末に出力させる機能を有する。停止条件判定部109Zから分割済み情報出力部116Zまでがそれぞれ有する機能については後述する。
【0124】
次に、本発明の第8の実施形態におけるプログラム実行処理について説明する。
図18は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【0125】
進捗情報取得部104Zは、ゲームの進行に応じた進捗情報を取得する(St81)。ヒント情報出力部105Zは、進捗情報に基づいて、ゲームの進行に関係するヒント情報を出力する(St82)。
【0126】
ゲームの進行に応じた進捗情報とは、あるユーザまたはユーザが属するグループ等についてどの程度までゲームが進行しているかを示す情報である。例えば、複数のミッションをクリアしていくタイプのゲームにおいて、2つ目のミッションをクリア済みであることを示す情報などが、進捗情報に該当する。進捗情報の対応は種々考えられるが、例えばテキスト情報などの、ユーザが認識可能な情報であると好ましい。ユーザがその進捗情報により、進捗を認識することができるからである。非限定的な一例として、進捗情報は、「ミッション3のラスボスの倒し方」などのテキスト情報であってよい。進捗情報は、テキスト情報の他、進捗に応じて絵柄や色などが変わる画像データや、進捗に応じて音の高さが変わる音声データなどであってもよい。進捗情報は、ユーザが認識可能でない情報、例えばユーザが意味内容を理解できないように暗号化された情報などであってもよい。なお、進捗情報は、ユーザがゲームの進行に困った時などに、ユーザの能動的な操作に応じて出力され、進捗情報取得部104Zがこれを取得してよい。ユーザの能動的な操作とは、例えばユーザ端末のゲーム用アプリケーション画面上に設けられたヒントボタンをタップする操作などであってよい。
【0127】
ゲームの進行に関係するヒント情報とは、あるユーザまたはユーザが属するグループ等が、ゲームを進行させやすくなるような情報である。例えば、あるユーザまたはユーザが属するグループ等がゲームの第2のミッションまでクリア済みである場合に、それ以降のミッションで登場する敵キャラクタの居場所や弱点などを示す情報が、ヒント情報に該当する。ゲームを進行させるのに有利なアイテムの場所や、アイテムの取得方法などを示す情報も、ヒント情報に該当する。なお、ヒント情報は例示した以外の情報であってもよい。ヒント情報は、例えばテキスト情報などの、ユーザが認識可能な情報であると好ましい。ヒント情報は、テキスト情報の他、ヒントの内容が絵柄や色などで表現された画像データや、ヒントの内容が音で表現された音声データなどであってもよい。進捗情報は、ユーザが認識可能でない情報、例えばユーザが意味内容を理解できないように暗号化された情報などであってもよい。例えばユーザは、ゲーム中で所有する暗号解読用のアイテムを使用するか、暗号解読のスキルや魔法などを発動させることにより、暗号化されたヒント情報を、認識可能なヒント情報に変換することができる。
【0128】
なお、ヒント情報出力部105Zは、進捗情報に基づいて、ゲームの進行に関係するヒント情報を出力してよい。例えば、テキストデータとして進捗情報を取得したヒント情報出力部105Zは、当該テキストデータに対応するヒント情報を出力する。進捗情報とヒント情報との間の対応関係は、表データまたは対応関係を登録したデータベースなどの形態で記憶装置に保存されていていよい。表データまたは対応関係を登録したデータベースがコンピュータ装置10Zからみた外部装置に記憶されていてもよい。この場合、ヒント情報出力部105Zは、取得した進捗情報に基づいてヒント情報を外部装置から抽出し、抽出されたヒント情報を出力する。また、コンピュータ装置10Zまたは前述の外部装置が、進捗情報とヒント情報との間の対応関係を学習させた学習済みモデルを備えることにより、ヒント情報出力部105Zがいわゆるボット(bot)として機能し、ヒント情報を出力してもよい。
【0129】
図18を再び参照する。位置情報取得部106Zは、ユーザ端末の位置情報を取得する(St83)。位置判定部107Zは、位置情報に基づいてユーザ端末が所定の領域に存在するか否かを判定する(St84)。セリフ情報出力部108Zは、ユーザ端末が所定の領域に存在する場合(St84:YES)に、所定のセリフ情報をユーザ端末に出力させる(St85)。
【0130】
位置情報取得部106Zは、例えばユーザ端末20に組み込まれたGPS機能などを介して位置情報を取得してよい。
【0131】
所定の領域は、例えば現実世界のある地点から半径10メートル以内、等のように、当業者が適宜決定することができる。
【0132】
所定のセリフ情報は、例えば、ゲームに登場するキャラクタのセリフ情報であってよい。ただし、キャラクタ以外のゲームオブジェクト(例えば、発話する城)に対応したセリフ情報であってもよい。セリフ情報の態様は、テキストであっても音声であってもよい。セリフ情報をユーザ端末に出力させるとは、セリフに対応する音声情報をユーザ端末が備えるスピーカ等の出力装置に出力させることであってよい。セリフ情報をユーザ端末に出力させるとは、セリフに対応するテキスト情報をユーザ端末が備える表示装置に表示させることであってよい。
【0133】
なお、コンピュータ装置10Zがユーザ端末と異なる装置である場合、セリフ情報はコンピュータ装置10Z側に保存されていてもよく、ユーザ端末側に保存されていてもよい。セリフ情報をユーザ端末に出力させるとは、ユーザ端末にセリフ情報を送信すること、または、セリフ情報を出力させる指令を送信することであってもよい。
【0134】
図18を再び参照する。画像取得部101Zは、撮像画像を取得する(St86)。判定部102Zは、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する(St87)。第1進行制御部103Zは、撮像画像に対象物が含まれている場合(St88:YES)にゲームを進行させる(St89)。
【0135】
ステップSt86で画像取得部101Zが取得する撮像画像は、例えばユーザ端末20が有するカメラなどによって撮像された画像であってよい。撮像画像は静止画であっても動画であってもよい。なお、撮像画像には、撮像画像に対して何らかの画像処理が行われたものも含まれ得る。
【0136】
現実空間とは、例えば、ユーザが参加するゲームが行われている現地のことを意味する。
【0137】
現実空間に常設されている所定の対象物とは、例えば街に常設された銅像や、建物の壁に描かれた壁画などを指す。例えばリンゴなどは、その街に常設されているものではないので、ここでいう所定の対象物には含まれない。
【0138】
ステップSt87において判定部102Zは、撮像画像に対象物の全体が含まれている場合に、所定の対象物が含まれていると判定してよい。判定部102Zは、撮像画像に対象物の全体ではなく一部分が含まれている場合に、所定の対象物が含まれていると判定してもよい。
【0139】
ステップSt89において第1進行制御部103Zが行うゲームの進行内容は特に限定しない。ゲームの進行内容は例えば、キャラクタとの戦闘シーンなどを映像や音声として出力することであってよい。ゲームの進行内容は例えば、新たなミッションをユーザに提示することであってもよい。上記以外の進行内容であってもよい。
【0140】
(環境条件に応じた判定)
なお、判定部102Zは、対象物が存在する場所の環境条件に応じて、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定してもよい。
【0141】
対象物が存在する場所の環境条件とは、対象物が存在する場所において行う撮像に影響のある条件を言う。例えば、撮像装置が対象物を撮像可能な方向は環境条件に該当する。撮像装置が撮像可能な対象物の範囲は環境条件に該当する。すなわち、環境条件には、撮像装置が対象物を撮像可能な方向と、撮像装置が撮像可能な対象物の範囲とのうち少なくとも一方が含まれる。
【0142】
ここで、所定の対象物は現実空間に常設されているものである。例えば、対象物が狭い通路などに常設されている場合がある。この場合、狭い通路では撮像装置と対象物との間に充分な距離を取れないため、対象物を正面から撮像できるとは限らない。撮像装置の画角に対象物の全体を収めることが出来ないこともある。対象物が階段のある領域の壁などに常設されている場合も考えられる。この場合、階段から対象物を見上げるように、あるいは見下ろすように撮像せざる得ないことがある。対象物が巨大な壁画などである場合は、撮像装置の画角に対象物の全体を収めることが出来ないこともある。
【0143】
そのため、ゲームに参加するユーザは、現地の環境条件に応じて、撮像装置を用いて対象物を撮像することになる。例えばユーザは対象物を斜めから撮像する。あるいはユーザは、巨大な対象物の一部を画角に収めて撮像する。判定部102Zは、例えば前記のような対象物が存在する場所の環境条件に応じて、撮像画像に所定の対象物が含まれているか否かを判定する。
【0144】
判定部102Zは、対象物の撮像方向および撮像範囲のうち少なくともいずれか一方を特定して撮像された撮像画像に基づくデータを学習データとした学習済みモデルを用いて、撮像画像に対象物が含まれているか否かを判定してよい。
【0145】
図19は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する、対象物の撮像方向を例示する概念図である。
【0146】
対象物OBJが通路などの高い位置に常設されている。通路は狭いため、撮像装置によって対象物OBJを正面から撮像することはできない。そのため、実際にゲームに参加するユーザが撮像するであろう撮像画像は、例えば図示したような斜め下から対象物OBJを見上げるような画像になる。
【0147】
このような撮像方向で撮像された撮像画像であっても正しく判定を行うために、例えば人工知能の学習済みモデルを用いることが考えられる。斜め下から対象物OBJを見上げるような角度で撮像した撮像画像を多数用意し、多数の画像を学習データとして機械学習を行う。そして判定部102Zは、機械学習後の学習済みモデルを用いて、撮像画像に対象物OBJが含まれているか否かを判定する。
【0148】
図20は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する、対象物の撮像範囲を例示する概念図である。
【0149】
巨大な対象物OBJ2が通路や階段の付近などに常設されている。対象物OBJ2は壁画である。通路や階段の付近などはスペースが限られるため、撮像装置は対象物OBJ2の全体を画角に収めるように撮像することはできない。そのため、実際にゲームに参加するユーザが撮像するであろう撮像画像は、例えば図示したような、OBJ2の一部を画角に収めるような画像になる。
【0150】
このような撮像画像であっても正しく判定を行うために、実際に撮像が行われそうなOBJ2の撮像範囲を一以上特定し、一以上の撮像範囲で撮像した画像を多数用意する。そして、多数の画像を学習データとして機械学習を行う。判定部102Zは、機械学習後の学習済みモデルを用いて、撮像画像に対象物OBJ2が含まれているか否かを判定する。
【0151】
(進行停止条件)
図17を再び参照する。停止条件判定部109Zは、ゲームが所定の進行停止条件を満たすか否かを判定する機能を有する。
【0152】
図21は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示す第2のフローチャートである。
【0153】
画像取得部101Zは、撮像画像を取得する(St91)。停止条件判定部109Zは、ゲームが所定の進行停止条件を満たすか否かを判定する(St92)。第1進行制御部103Zは、ゲームが進行停止条件を満たしている間(St93:YES)は、撮像画像に対象物が含まれている場合であってもゲームを進行させない。
図21のフローチャートにおいては、処理がステップSt93からステップSt91へと戻る。ゲームが進行停止条件を満たしていない場合(St93:NO)、第1進行制御部103Zはゲームを進行させ得る(St96)。
【0154】
判定部102Zは、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する(St94)。第1進行制御部103Zは、撮像画像に対象物が含まれている場合(St95:YES)にゲームを進行させる(St96)。
【0155】
進行停止条件の判定タイミングは、
図21のフローチャートとは異なるタイミングであってもよい。例えば、ステップSt91より前に進行停止条件の判定を行い、ゲームが進行停止条件を満たしているならばステップSt91の画像取得自体を行わないようにしてもよい。
【0156】
進行停止条件とは、ゲームの進行が停止されるための条件である。例えば、プレイヤキャラクタ(PC)の体力が0になっていることなどが進行停止条件に該当する。進行停止条件が満たされなくなるまで、ゲームの進行(St96)が停止される。例えばゲーム中で食べ物のアイテムを使用し、プレイヤキャラクタの体力を1以上の値まで回復させた場合、ゲームの進行(St96)が再び可能となる。
【0157】
ゲームは、プレイヤキャラクタ(PC)の体力が0になった場合、ゲームオーバーとして処理して、最初から、あるいは所定のチェックポイントからゲームをリスタートさせるような仕様も考えられる。ここで、現実空間を移動しながら参加する街歩きゲームなどにおいては、進捗に戻りが発生すると、やり直しの作業がユーザにとって大きな負担となることがある。ゲームを開始した場所まで歩いて戻る手間なども生じる。そこで、進行停止条件を満たした場合には、その進行停止条件が満たされなくなるまで、ゲームの進行を停止する。これにより、ユーザがゲームのやり直しの負担を回避することができる。
【0158】
なお、進行停止条件は、プレイヤキャラクタ(PC)の体力が0になっていること以外の条件であってもよい。
【0159】
(同種の操作に基づくゲームの進行)
複数のユーザがグループを結成し、各ユーザが現実空間を移動しながら参加するタイプのゲームを行う場合、グループに属する複数のユーザの意思の一致に基づいてゲームを進行させることが考えられる。この観点から、グループに属する複数のユーザが同種の操作を行ったか否かを判定することが考えられる。
【0160】
図17を再び参照する。操作情報取得部110Zは、ユーザによる操作情報を取得する機能を有する。同種操作判定部111Zは、操作情報に基づいて、複数のユーザからなるグループに属する所定の人数以上のユーザが同種の操作を行ったか否かを判定する機能を有する。第2進行制御部112Zは、所定の人数以上のユーザが同種の操作を行った場合にゲームを進行させる機能を有する。
【0161】
図22は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示す第3のフローチャートである。
【0162】
操作情報取得部110Zは、ユーザによる操作情報を取得する(St101)。同種操作判定部111Zは、操作情報に基づいて、複数のユーザからなるグループに属する所定の人数以上のユーザが同種の操作を行ったか否かを判定する(St102)。第2進行制御部112Zは、グループに属する所定の人数以上のユーザが同種の操作を行った場合(St103:YES)にゲームを進行させる(St96)。
【0163】
ユーザによる操作情報とは、例えばユーザがユーザ端末に設けられた所定のボタンを押下したことを示す情報であってよい。操作情報は、ユーザがユーザ端末に設けられたタッチパネルでスワイプ、タップ、ダブルタップなどの所定の操作をしたことを示す情報であってもよい。操作情報はこれらには限られない。ユーザによる操作情報は、例えばユーザが入力レバーを左に倒すと同時にAボタンを押すなどのような、複数の操作の組み合わせに係る情報であってもよい。
【0164】
同種の操作とは、例えば複数のユーザがそれぞれユーザ端末20のAボタンを押下するなどであってよい。同種の操作は、複数のユーザがユーザ端末20の所定の領域をそれぞれタップまたはダブルタップすることであってもよい。同種の操作は、複数のユーザがユーザ端末20に表示された所定のオブジェクトを所定の方向にスワイプすることなどであってもよい。同種の操作はこれらには限られない。なお、同種の操作は、完全に同一の操作ではなくともよい。
【0165】
所定の人数以上のユーザとは、グループに属するユーザの全員であっても、そのうちの一部のユーザであってもよい。例えば5人のユーザが1つのグループを結成する場合、所定の人数は3人でも5人でもよい。
【0166】
第2進行制御部112Zによるゲームの進行制御は、第1進行制御部103Zによるゲームの進行制御と同じものであってよい。第2進行制御部112Zと第1進行制御部103Zとは一体化されていてもよい。例えば、グループに属する所定の人数以上のユーザが同一の対象物またはそれぞれ異なる対象物を撮像するための同種の操作(対象物のカメラ撮影など)を行った場合に、第2進行制御部112Zを兼ねる第1進行制御部103Zがゲームを進行させてよい。なお、グループに属する所定の人数以上のユーザのそれぞれについて、画像に常設対象物が含まれている場合に、第2進行制御部112Zを兼ねる第1進行制御部103Zがゲームを進行させてもよい。
【0167】
第2進行制御部112Zによるゲームの進行制御は、第1進行制御部103Zによるゲームの進行制御とは異なるものであってもよい。すなわち、画像に常設対象物が含まれているか否かの判定に基づくゲームの進行制御とは異なる内容について、第2進行制御部112Zがゲームの進行制御を行ってよい。
【0168】
(選択された対象物に基づくミッション提供)
図17を再び参照する。ミッション提供部113Zは、ユーザに一以上のミッションを提供する機能を有する。抽出部114Zは、現実空間または仮想空間に配置されたn個の目標物のうちm個の目標物を抽出する機能を有する。
【0169】
図23は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示す第4のフローチャートである。
【0170】
抽出部114Zは、現実空間または仮想空間に配置されたn個の目標物のうちm個の目標物を抽出する(St111)。なお、nはmより大きい。ミッション提供部113Zは、ユーザに一以上のミッションを提供する(St112)。なお、後述するように、提供される一以上のミッションのうち少なくとも一つは、抽出されたm個の目標物のうち少なくとも一つと関係するミッションである。
【0171】
ミッションを提供するとは、例えばユーザが保持するユーザ端末に、「目的地Aに移動してボスキャラクタを倒せ」または「この建物内に隠された3種類のアイテムを集めよ」などのミッション情報を出力させることなどが該当する。ミッションを提供するとはユーザ端末に、ミッションについての静止画、動画または音声等を出力させることであってもよい。ミッションに関する情報は、ユーザ端末20にあらかじめ記憶されていても、サーバ10などからユーザ端末へ送信されてもよい。
【0172】
提供されるミッションの数は一つ以上である。ミッションのうち少なくとも一つは、抽出されたm個の目標物のうち少なくとも一つと関係するミッションである。例えば、「m個のアイテムを集めよ」「m体の敵を倒せ」などのミッションが考えられる。前記の例において、m個のアイテムおよびm体の敵が、目標物に該当する。また、「m個のアイテムのうちの一つ目を集めよ」などのミッションであってもよい。
【0173】
目標物は、現実空間または仮想空間に配置される。目標物は、有体物であっても無体物であってもよい。有体物である目標物の例として、店舗に陳列されたバッグなどの物品や、公園に配置された遊具などがある。無体物である目標物の例として、仮想空間上に配置された剣や盾などのオブジェクトがある。仮想空間はVR(Virtual Reality)空間であってもAR(Augmented Reality)空間であってもよく、それ以外の仮想空間であってもよい。
【0174】
抽出部114Zが現実空間または仮想空間に配置されたn個の目標物からm個を抽出し、ミッション提供部113Zがm個の目標物のうち少なくとも一つに関係するミッションをユーザに提供する。これにより、ユーザがゲームを繰り返しプレイする際に、前回のプレイとは異なるユーザ体験を提供することができる。
【0175】
(分割済み情報の出力)
図17を再び参照する。分割済み情報登録部115Zは、複数の分割済み情報のそれぞれを、一以上の所定の対象と対応付けて登録する機能を有する。分割済み情報出力部116Zは、ゲームが所定の分割済み情報出力条件を満たす場合に、分割済み情報をユーザ端末に出力させる機能を有する。
【0176】
図24は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示す第5のフローチャートである。
【0177】
分割済み情報登録部115Zは、複数の分割済み情報のそれぞれを、一以上の所定の対象と対応付けて登録する(St121)。分割済み情報出力部116Zは、ゲームが所定の分割済み情報出力条件を満たす場合(ステップSt122)に、分割済み情報をユーザ端末に出力させる(St123)。
【0178】
分割済み情報とは、ゲームを進行させるための情報が複数に分割された情報を言う。例えば、ゲームを進行させるための情報Aが「ラスボスを倒すと地点Bに裏ボスが出現し、地点Bから2メートル以内の場所で光の剣をかざすと裏ボスが弱体化する。裏ボスを倒すには、剣、魔法、剣、の順番で裏ボスに攻撃を与える必要がある」という情報であるとする。この時、3つの分割済み情報A1、A2およびA3はそれぞれ下記のような情報であってよい。
(情報A1)ラスボスを倒すと地点Bに裏ボスが出現する。
(情報A2)地点Bから2メートル以内の場所で光の剣をかざすと裏ボスが弱体化する。
(情報A3)裏ボスを倒すには、剣、魔法、剣、の順番で裏ボスに攻撃を与える必要がある。
【0179】
分割済み情報は、テキスト情報の他、内容が絵柄や色などで表現された画像データや、ヒントの内容が音で表現された音声データなどであってもよい。分割済み情報は、ユーザが認識可能でない情報、例えばユーザが意味内容を理解できないように暗号化された情報などであってもよい。例えばユーザは、ゲーム内で所有する暗号解読用のアイテムを使用するか、暗号解読のスキルや魔法などを発動させることにより、暗号化された分割済み情報を、認識可能な分割済み情報に変換することができる。
【0180】
所定の対象には、現実空間または仮想空間における位置、現実空間または仮想空間に配置された目標物、ユーザに提供されるミッション、および前記ゲームとは異なる第二のゲームのうちいずれか一つ以上が含まれる。
【0181】
所定の分割済み情報出力条件は、その情報の内容や、対応付けられている対象などに応じて適宜設定される。例えば、分割済み情報出力条件は、ユーザがある地点に到達すること等であってよい。それ以外の条件が分割済み情報出力条件として設定されてもよい。
【0182】
図25は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する、分割済み情報の登録例を示す図である。
【0183】
分割済み情報登録部115Zによる登録情報は、例えばサーバ10の記憶装置13またはユーザ端末20の記憶装置23などに保存される。登録情報の保存先はこれらには限られない。例えば、コンピュータ装置から通信ネットワーク30を介してアクセス可能な他の記憶装置に登録情報が保存されてもよい。
【0184】
図25の例では、ゲームを進行させるための情報として、情報A、情報Bおよび情報Cが登録されている。情報Aは情報A1、情報A2および情報A3の3つの分割済み情報へと分割されている。情報Bは情報B1、情報B2および情報B3の3つの分割済み情報へと分割されている。情報Cは、情報C1および情報C2の2つの分割済み情報へと分割されている。
【0185】
分割済み情報登録部115Zは、分割済み情報A1を、現実空間における地点アと対応付けて登録する。分割済み情報出力部116Zが分割済み情報A1をユーザ端末に出力させるための分割済み情報出力条件は、ユーザが地点アに到達することである。この条件は、例えばユーザが保持するユーザ端末の位置情報などを用いて確認可能である。
【0186】
分割済み情報登録部115Zは、分割済み情報A2を、現実空間に配置された目標物ウと対応付けて登録する。分割済み情報出力部116Zが分割済み情報A2をユーザ端末に出力させるための分割済み情報出力条件は、ユーザが目標物ウにアクセスすることである。アクセスとは、例えば、目標物ウのふたを開ける、目標物ウに設けられたボタンを押す、ICタグを備える目標物ウにユーザ端末をタッチさせるなどであってよい。
【0187】
分割済み情報登録部115Zは、分割済み情報A3を、ミッション1と対応付けて登録する。分割済み情報出力部116Zが分割済み情報A3をユーザ端末に出力させるための分割済み情報出力条件は、ユーザがミッション1をクリアすることである。
【0188】
分割済み情報登録部115Zは、分割済み情報B1を、仮想空間に配置された目標物エと対応付けて登録する。分割済み情報出力部116Zが分割済み情報B1をユーザ端末に出力させるための分割済み情報出力条件は、ユーザが目標物エにアクセスすることである。アクセスとは、例えば、目標物エをゲーム内で拾うことなどであってよい。
【0189】
分割済み情報登録部115Zは、分割済み情報B2を、仮想空間における地点イと対応付けて登録する。分割済み情報出力部116Zが分割済み情報B2をユーザ端末に出力させるための分割済み情報出力条件は、ユーザが地点イを3回通過することである。
【0190】
分割済み情報登録部115Zは、分割済み情報B3を、ゲームαと対応付けて登録する。分割済み情報出力部116Zが分割済み情報B3をユーザ端末に出力させるための分割済み情報出力条件は、ユーザが現地、すなわちゲームが行われている現実空間の所定の領域内で、ゲームαを10分間プレイすることである。
【0191】
分割済み情報登録部115Zは、分割済み情報C1を、ミッション2と対応付けて登録する。分割済み情報出力部116Zが分割済み情報C1をユーザ端末に出力させるための分割済み情報出力条件は、ユーザがミッション2をクリアすることである。
【0192】
分割済み情報登録部115Zは、分割済み情報C2を、ゲームβおよびミッション3と対応付けて登録する。すなわち分割済み情報C2は、2つの所定の対象と対応付けて登録されている。分割済み情報出力部116Zが分割済み情報C2をユーザ端末に出力させるための分割済み情報出力条件は、ユーザが現地、すなわちゲームが行われている現実空間の所定の領域内で、ゲームβを20分間プレイすること、または、ユーザがミッション3をクリアすることである。
【0193】
分割済み情報をユーザ端末に出力させるとは、分割済み情報をユーザ端末であるコンピュータ装置が出力することであってよい。分割済み情報をユーザ端末に出力させるとは、サーバであるコンピュータ装置が分割済み情報の出力指令または分割済み情報それ自体をユーザ端末に送信することであってもよい。
【0194】
分割済み情報出力条件を満たす場合に所定の分割済み情報をユーザ端末に出力させることにより、ゲームをプレイするユーザに、現地で種々の条件をクリアすることにより、ゲームの進行に役立つ情報を集めるというユーザ体験を提供することができる。
【0195】
第8の実施形態の一側面として、現実空間を移動しながら参加するゲームのユーザに、現地ならではのユーザ体験を提供することができる。
【0196】
第8の実施形態の一側面として、対象物を撮像するための環境に制約がある場合でも、その制約に応じた適切な判定を判定部が行うことができる。
【0197】
第8の実施形態の一側面として、常設された対象物を正面から撮像できない環境や、常設された対象物の全体を画角に収めて撮像できないような環境であっても、撮像画像に対象物が含まれているか否かを正しく判定することができる。
【0198】
第8の実施形態の一側面として、対象物が常設されている現地で取得できる多数の撮像画像に基づいて、撮像画像に対象物が含まれているか否かを判定することができる。
【0199】
第8の実施形態の一側面として、ユーザがゲームの進行に困った時などに、ユーザの能動的な操作に応じて、ゲームの進行に関係するヒントを提供することができる。
【0200】
第8の実施形態の一側面として、現実世界でゲームに参加するユーザが所定の領域に近づいた時に、ゲーム内キャラクタ等のセリフをユーザに対して出力することができる。これにより、現実には存在しないキャラクタ等がユーザの近辺に存在するという演出を行うことができる。また、これによりユーザのゲームに対する没入感を増加させることができる。
【0201】
第8の実施形態の一側面として、ユーザがゲームのやり直しの負担を回避することができる。
【0202】
第8の実施形態の一側面として、グループに属する複数のユーザの意思の一致に基づいてゲームを進行させることができる。
【0203】
第8の実施形態の一側面として、ユーザがゲームを繰り返しプレイする際に、前回のプレイとは異なるユーザ体験を提供することができる。
【0204】
第8の実施形態の一側面として、ゲームをプレイするユーザに、現地で種々の条件をクリアすることにより、ゲームの進行に役立つ情報を集めるというユーザ体験を提供することができる。
【0205】
第8の実施形態の一側面として、分割済み情報を種々の対象と対応付けて登録することができる。
【0206】
[第9の実施形態]
本発明の第9の実施形態の概要について説明をする。以下では、第9の実施形態として、ユーザ端末において実行されるゲーム制御プログラムを例示して説明する。なお、ユーザ端末20Zは、
図1または
図10に示された複数のユーザ端末20、20A~20Cのうちのいずれかであってよい。
【0207】
図26は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するユーザ端末20Zの構成を示すブロック図である。ユーザ端末20Zは、画像取得部201Zと、判定部202Zと、第1進行制御部203Zと、進捗情報出力部204Zと、ヒント情報取得部205Zと、音声通信部206Zとを少なくとも備える。ユーザ端末20Zが備えるプロセッサは、記憶装置に保持されたゲーム制御プログラムを参照し、そのプログラムを実行することにより、画像取得部201Zと、判定部202Zと、第1進行制御部203Zと、進捗情報出力部204Zと、ヒント情報取得部205Zと、音声通信部206Zとを機能的に実現する。
【0208】
画像取得部201Zは、撮像画像を取得する機能を有する。判定部202Zは、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する機能を有する。第1進行制御部203Zは、撮像画像に対象物が含まれている場合にゲームを進行させる機能を有する。進捗情報出力部204Zは、ゲームの進行に応じた進捗情報を出力する機能を有する。ヒント情報取得部205Zは、ゲームの進行に関係するヒント情報を取得する機能を有する。音声通信部206Zは、ユーザ端末に対して所定の操作が行われている場合に、他の装置との音声通信を行えるようにする機能を有する。
【0209】
次に、本発明の第9の実施形態におけるプログラム実行処理について説明する。
図27は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム制御プログラムの処理例を示すフローチャートである。
【0210】
進捗情報出力部204Zは、ゲームの進行に応じた進捗情報を出力する(St131)。ヒント情報取得部205Zは、ゲームの進行に関係するヒント情報を取得する(St132)。音声通信部206Zは、ユーザ端末に対して所定の操作が行われている場合に、他の装置との音声通信を行う(St133)。画像取得部201Zは、撮像画像を取得する(St134)。判定部202Zは、撮像画像に、現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する(St135)。第1進行制御部203Zは、撮像画像に対象物が含まれている場合(St136:YES)にゲームを進行させる(St137)。
【0211】
画像取得部201Zが取得する撮像画像は、例えばユーザ端末20Zが有するカメラなどによって撮像された画像であってよい。撮像画像は静止画であっても動画であってもよい。なお、撮像画像には、撮像画像に対して何らかの画像処理が行われたものも含まれ得る。
【0212】
現実空間とは、例えば、ユーザが参加するゲームが行われている現地のことを意味する。
【0213】
現実空間に常設されている所定の対象物とは、例えば街に常設された銅像や、建物の壁に描かれた壁画などを指す。例えばリンゴなどは、その街に常設されているものではないので、ここでいう所定の対象物には含まれない。
【0214】
判定部202Zは、撮像画像に対象物の全体が含まれている場合に、所定の対象物が含まれていると判定してよい。判定部202Zは、撮像画像に対象物の全体ではなく一部分が含まれている場合に、所定の対象物が含まれていると判定してもよい。
【0215】
第1進行制御部203Zが行うゲームの進行内容は特に限定しない。ゲームの進行内容は例えば、キャラクタとの戦闘シーンなどを映像や音声として出力することであってよい。ゲームの進行内容は例えば、新たなミッションをユーザに提示することであってもよい。上記以外の進行内容であってもよい。
【0216】
ゲームの進行に応じた進捗情報とは、あるユーザまたはユーザが属するグループ等についてどの程度までゲームが進行しているかを示す情報である。例えば、複数のミッションをクリアしていくタイプのゲームにおいて、2つ目のミッションをクリア済みであることを示す情報などが、進捗情報に該当する。進捗情報の態様は種々考えられるが、例えばテキスト情報などの、ユーザが認識可能な情報であると好ましい。ユーザがその進捗情報により、進捗を認識することができるからである。非限定的な一例として、進捗情報は、「ミッション3のラスボスの倒し方」などのテキスト情報であってよい。進捗情報は、テキスト情報の他、進捗に応じて絵柄や色などが変わる画像データや、進捗に応じて音の高さが変わる音声データなどであってもよい。進捗情報は、ユーザが認識可能でない情報、例えばユーザが意味内容を理解できないように暗号化された情報などであってもよい。なお、進捗情報は、ユーザがゲームの進行に困った時などに、ユーザの能動的な操作に応じて出力されてよい。ユーザの能動的な操作とは、例えばユーザ端末20Zのゲーム用アプリケーション画面上に設けられたヒントボタンをタップするなどの操作であってよい。
【0217】
進捗情報出力部204Zによる進捗情報の出力先は、サーバ10などの外部装置であってよく、ユーザ端末20Z自身であってもよい。
【0218】
出力先がユーザ端末20Z自身である場合、進捗情報出力部204Zは例えば、ユーザ端末20Zにおいて実行可能なテキストチャットアプリケーション等に対して進捗情報を出力してもよい。この場合、ユーザはユーザ端末20Zのテキストチャットアプリケーション画面に表示された進捗情報を確認してから、テキストチャットの送信ボタンを押下するなどの操作を行う。送信ボタンが押下されると、進捗情報がユーザ端末20Zからサーバ10などの外部装置に送信される。
【0219】
ゲームの進行に関係するヒント情報とは、あるユーザまたはユーザが属するグループ等が、ゲームを進行させやすくなるような情報である。例えば、あるユーザまたはユーザが属するグループ等がゲームの第2のミッションまでクリア済みである場合に、それ以降のミッションで登場する敵キャラクタの居場所や弱点などを示す情報が、ヒント情報に該当する。ゲームを進行させるのに有利なアイテムの場所や、アイテムの取得方法などを示す情報も、ヒント情報に該当する。なお、ヒント情報は例示した以外の情報であってもよい。ヒント情報は、例えばテキスト情報などの、ユーザが認識可能な情報であると好ましい。ヒント情報は、テキスト情報の他、ヒントの内容が絵柄や色などで表現された画像データや、ヒントの内容が音で表現された音声データなどであってもよい。進捗情報は、ユーザが認識可能でない情報、例えばユーザが意味内容を理解できないように暗号化された情報などであってもよい。例えばユーザは、ゲーム中で所有する暗号解読用のアイテムを使用するか、暗号解読のスキルや魔法などを発動させることにより、暗号化されたヒント情報を、認識可能なヒント情報に変換することができる。
【0220】
ユーザ端末に対する所定の操作とは、例えばユーザ端末に設けられた所定のボタンを押下することや、ユーザ端末に設けられたタッチパネルでスワイプ、タップ、ダブルタップなどを行うことなどを意味する。ただし、所定の操作はこれらには限られない。
【0221】
例えばユーザがユーザ端末20Zに設けられた無線通信ボタンをタップしている間、ユーザ端末20Zと他の装置との間で音声通信が可能になる。これにより、ゲームに参加する複数のユーザが所望のタイミングで互いに音声で連絡を取り合いながらゲームをプレイすることができる。
【0222】
第9の実施形態の一側面として、現実空間を移動しながら参加するゲームのユーザに、現地ならではのユーザ体験を提供することができる。
【0223】
第9の実施形態の一側面として、ユーザがゲームの進行に困った時などに、ユーザの能動的な操作に応じて、ゲームの進行に関係するヒントを提供することができる。
【0224】
第9の実施形態の一側面として、ゲームに参加する複数のユーザが所望のタイミングで互いに音声で連絡を取り合いながらゲームをプレイすることができる。
【0225】
以上に説明したように、本願の各実施形態により1または2以上の不足が解決される。なお、夫々の実施形態による効果は、非限定的な効果または効果の一例である。
【0226】
上述した各実施形態では、ユーザ端末20およびサーバ10は、自己が備える記憶装置に記憶されている各種制御プログラム(例えば、ゲーム制御プログラム)に従って、上述した各種の処理を実行する。また、ユーザ端末20やサーバ10に限られない他のコンピュータ装置が、自己が備える記憶装置に記憶されている各種制御プログラム(例えば、ゲーム制御プログラム)に従って、上述した各種の処理を実行してもよい。
【0227】
また、ゲーム制御システム100および100Aの構成は、上述した各実施形態の例として説明した構成に限定されない。例えばユーザ端末が実行する処理として説明した処理の一部または全部をサーバが実行する構成としてもよいし、サーバが実行する処理として説明した処理の一部または全部をユーザ端末が実行する構成としてもよい。また、サーバが備える記憶部(記憶装置)の一部または全部をユーザ端末が備える構成としてもよい。すなわち、ゲーム制御システム100および100Aにおける、ユーザ端末とサーバのどちらか一方が備える機能の一部または全部を、他の一方が備える構成とされていてもよい。
【0228】
また、プログラムが、上述した各実施形態の例として説明した機能の一部または全部を、通信ネットワークを含まない装置単体に実現させる構成としてもよい。
【0229】
[付記]
上述した実施形態の説明は、少なくとも下記発明を、当該発明の属する分野における通常の知識を有する者がその実施をすることができるように記載した。
[1]
ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームの進行を制御するコンピュータ装置に、
撮像画像を取得する画像取得機能と、
前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定機能と、
前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御機能とを、
実現させるための、ゲーム制御プログラム。
[2]
前記判定機能では、前記対象物が存在する場所の環境条件に応じて、前記撮像画像に前記対象物が含まれているか否かを判定する機能を、
実現させるための[1]に記載のゲーム制御プログラム。
[2-2]
前記環境条件には、撮像装置が前記対象物を撮像可能な方向と、前記撮像装置が撮像可能な前記対象物の範囲とのうち少なくとも一方が含まれる、
[2]に記載のゲーム制御プログラム。
[2-3]
前記判定機能では、前記対象物の撮像方向および撮像範囲のうち少なくともいずれか一方を特定して撮像された撮像画像に基づくデータを学習データとした学習済みモデルを用いて、前記撮像画像に前記対象物が含まれているか否かを判定する機能を、
実現させるための[2-2]に記載のゲーム制御プログラム。
[3]
前記コンピュータ装置に、
前記ゲームの進行に応じた進捗情報を取得する、進捗情報取得機能と、
前記進捗情報に基づいて、前記ゲームの進行に関係するヒント情報を出力する、ヒント情報出力機能とを、
実現させるための[1]から[2-3]のうちいずれか一項に記載のゲーム制御プログラム。
[4]
前記コンピュータ装置に、
ユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得機能と、
前記位置情報に基づいて前記ユーザ端末が所定の領域に存在するか否かを判定する位置判定機能と、
前記ユーザ端末が前記所定の領域に存在する場合に、所定のセリフ情報を前記ユーザ端末に出力させる、セリフ情報出力機能とを、
実現させるための[1]から[3]のうちいずれか一項に記載のゲーム制御プログラム。
[5]
前記コンピュータ装置に、
前記ゲームが所定の進行停止条件を満たすか否かを判定する、停止条件判定機能をさらに実現させ、
前記第1進行制御機能では、前記ゲームが前記ゲーム進行停止条件を満たしている間は、前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合であっても前記ゲームを進行させない、
[1]から[4]のうちいずれか一項に記載のゲーム制御プログラム。
[6]
前記コンピュータ装置に、
前記ユーザによる操作情報を取得する操作情報取得機能と、
前記操作情報に基づいて、複数のユーザからなるグループに属する所定の人数以上のユーザが同種の操作を行ったか否かを判定する、同種操作判定機能と、
前記所定の人数以上のユーザが同種の操作を行った場合にゲームを進行させる、第2進行制御機能とを、
実現させるための[1]から[5]のうちいずれか一項に記載のゲーム制御プログラム。
[7]
前記コンピュータ装置に、
前記ユーザに一以上のミッションを提供するミッション提供機能と、
前記現実空間または仮想空間に配置されたn個の目標物のうちm個の目標物を抽出する抽出機能とを実現させ、
nはmより大きく、
前記ミッションのうち少なくとも一つは、抽出されたm個の前記目標物のうち少なくとも一つと関係するミッションである、
[1]から[6]のうちいずれか一項に記載のゲーム制御プログラム。
[8]
前記ゲームを進行させるための情報が分割済み情報へと分割されており、
前記コンピュータ装置に、
前記複数の分割済み情報のそれぞれを、一以上の所定の対象と対応付けて登録する、分割済み情報登録機能と、
前記ゲームが所定の分割済み情報出力条件を満たす場合に、前記分割済み情報を前記ユーザ端末に出力させる、分割済み情報出力機能とを、
実現させるための[1]から[7]のうちいずれか一項に記載のゲーム制御プログラム。
[9]
前記所定の対象は、前記現実空間または仮想空間における位置、前記現実空間または仮想空間に配置された目標物、前記ユーザに提供されるミッション、および前記ゲームとは異なる第二のゲームのうちいずれか一つ以上を含む、
[8]に記載のゲーム制御プログラム。
[10]
[1]から[9]のうちいずれか一項に記載のゲーム制御プログラムが前記コンピュータ装置に実現させる機能のうち少なくとも1つの機能を、当該コンピュータ装置と通信可能なユーザ端末に実現させるためのプログラム。
[11]
[1]から[9]のうちいずれか一項に記載のゲーム制御プログラムがインストールされたコンピュータ装置。
[12]
通信ネットワークと、サーバと、ユーザ端末とを備える、ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームの進行を制御するゲーム制御システムであって、
撮像画像を取得する画像取得手段と、
前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定手段と、
前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御手段と、を含む、
ゲーム制御システム。
[13]
ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームに用いられるユーザ端末に、
撮像画像を取得する画像取得機能と、
前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定機能と、
前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御機能と、
を実現させるためのゲーム制御プログラム。
[14]
前記ユーザ端末に、
前記ゲームの進行に応じた進捗情報を出力する、進捗情報出力機能と、
前記ゲームの進行に関係するヒント情報を取得する、ヒント情報取得機能とを、
実現させるための[13]に記載のゲーム制御プログラム。
[15]
前記ユーザ端末に、
前記ユーザ端末に対して所定の操作が行われている場合に、他の装置との音声通信を行えるようにする、音声通信機能を、
実現させるための[13]または[14]に記載のゲーム制御プログラム。
[16]
[13]から[15]のうちいずれか一項に記載のゲーム制御プログラムがインストールされたユーザ端末。
[17]
ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームを制御するコンピュータ装置によるゲーム制御方法であって、
撮像画像を取得する画像取得処理と、
前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定処理と、
前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御処理と、を含む、
ゲーム制御方法。
[18]
通信ネットワークと、サーバと、ユーザ端末とを備えるシステムによる、ユーザが現実空間を移動しながら参加するゲームの進行を制御するゲーム制御方法であって、
撮像画像を取得する画像取得処理と、
前記撮像画像に、前記現実空間に常設されている所定の対象物が含まれているか否かを判定する判定処理と、
前記撮像画像に前記対象物が含まれている場合に前記ゲームを進行させる、第1進行制御処理と、を含む、
ゲーム制御方法。
【産業上の利用可能性】
【0230】
本発明の実施形態の一つによれば、現実空間を移動しながら参加するゲームのユーザに、現地ならではのユーザ体験を提供することができるゲーム制御プログラムおよびゲーム制御システムとして有用である。
【符号の説明】
【0231】
10 サーバ
11 プロセッサ
12 メモリ
13 記憶装置
10A、10B、10C、10D、10Z コンピュータ装置
20、20A、20B、20C、20X、20Y、20Z ユーザ端末
21 プロセッサ
22 メモリ
23 記憶装置
30 通信ネットワーク
100、100A ゲーム制御システム
101、101Z、201、201Z、501 画像取得部
102、102B、102Z、202、202Z、502 判定部
103、103Z、203、203Z、503 第1進行制御部
104、104Z 進捗情報取得部
105、105Z ヒント情報出力部
106、106Z 位置情報取得部
107、107Z 位置判定部
108、108Z セリフ情報出力部
109Z 停止条件判定部
110Z 操作情報取得部
111Z 同種操作判定部
112Z 第2進行制御部
113Z ミッション提供部
114Z 抽出部
115Z 情報登録部
116Z 情報出力部
204、204Z 進捗情報出力部
205、205Z ヒント情報取得部
206Z 音声通信部