(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023104410
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】手洗い指導サイネージ装置を用いた手洗い実施状況管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230721BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022005377
(22)【出願日】2022-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】599019591
【氏名又は名称】株式会社 impactTV
(74)【代理人】
【識別番号】100195970
【弁理士】
【氏名又は名称】本夛 伸介
(72)【発明者】
【氏名】名倉 昭仁
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】食品工場やレストランでの従業員及び医療従事者等が、正しい手洗いを行うために動画で正しい手洗い方法を説明する際、いつも同じ手洗い動画が再生されて訴求力に欠けるという課題を解決する手洗い指導サイネージ装置を用いた手洗い実施状況管理システムを提供する。
【解決手段】手洗い指導サイネージ装置を用いた手洗い実施状況管理システムにおいて、手洗い指導サイネージ装置は、手洗い者10が洗面器11の上方に設置された手洗い指導サイネージ装置21を目前にして手を洗う際に、カメラ部23で手洗い者10の顔画像を撮像して手洗い者10を認識し、認識された手洗い者10の手洗い状況のログを取得する。そして、この手洗い状況のログに基づき、ディスプレー部22に、正しい手洗いの手順と時間に従って手洗い者10が手を洗うように指導する動画が再生させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手洗い洗面台の近傍に設置される手洗い指導サイネージ装置を用いた手洗い実施状況管理システムであって、
前記手洗い指導サイネージ装置は、
手洗い指導に関する画像を表示するディスプレー部と、手洗い者の顔画像を撮像するカメラ部とを備え、
前記ディスプレー部に表示する画像を保存する画像記憶部と、手洗い者の手洗い実施状況を保存するログ記憶部と、前記ログ記憶部の手洗い実施状況に基づいて前記画像記憶部の画像の中から好適な画像を選択する画像選択部とを有することを特徴とする手洗い実施状況管理システム。
【請求項2】
前記手洗い指導サイネージ装置は、手洗い者の体温を検知する検温部を備えることを特徴とする請求項1記載の手洗い実施状況管理システム。
【請求項3】
前記ログ記憶部は、前記カメラ部により撮像された顔画像に対して付与される固有の本人ID情報に基づいてログを生成して記憶することを特徴とする請求項1記載の手洗い実施状況管理システム。
【請求項4】
前記ログ記憶部は、前記カメラ部により撮像された顔画像に対して付与される固有の本人ID情報に基づいて、前記検温部による体温を取得して記憶することを特徴とする請求項2記載の手洗い実施状況管理システム。
【請求項5】
固有の装置ID情報を持つ前記手洗い指導サイネージ装置が複数接続され、個々の前記手洗い指導サイネージ装置に対する指令を通信により行うサーバー端末を有する請求項1から4に記載の手洗い実施状況管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品工場の製造過程に従事する職員、レストランの調理場で調理に従事する職員、病院における手術や治療にあたる医者等の治療従事者、そしてインフルエンザやコロナウイルス等の感染症が流行時の学校における生徒等が手についた菌や汚れを除去するのに適切な手洗い方法を指導・促進させるサイネージ装置を用いて、正しい手洗い実施状況を管理するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、食の安全性向上、医療における2次感染対策等、衛生レベルを高いレベルで維持管理する要求が高まっている。例えば、食品工場での衛生管理の重要性が高まる中、工場内で食中毒の原因となる菌の混入事故が起きている。これらの事故の多くは、食品工場の製造過程に従事する職員が外部から工場内の作業場所に菌を持ち込むことによることが原因で発生する。これらの事故を防ぐためには、これらの職員が工場内の作業場所に菌を持ち込まないことが肝要である。そのためには、食品取扱者が作業場所に入る前に、正しい手洗いを実施することが重要と言われている(非特許文献1)。
【0003】
食品工場の製造過程以外にも、レストランの調理場で調理に従事する職員、病院における手術や治療にあたる医者等の治療従事者、そしてインフルエンザが流行時の学校における生徒等が手についた菌や汚れを除去するのに適切な手洗いを行わなければならないケースは増えている。
【0004】
レストランの調理場で調理に従事する職員や、病院における手術や治療にあたる医者等の治療従事者、そしてインフルエンザ等の感染症が流行時の学校における生徒、については、それぞれの場所によって、必要とされるレベルは異なる。しかし、それぞれのケースに適切な手洗いを行い、必要とされるレベルの菌の除去を行うことが重要である。
【0005】
正しい手洗いが、食品工場やレストランの調理場で食中毒予防に効果的なのは、菌を試食品に付けないことが何より大切で、一旦付いてしまうと殺菌処理に多くの工程が必要となり、また場合によっては食品の品質を劣化させる原因となりかねない。食品取扱者の場合は、常在菌まで取り除く過度な手洗いは不要であるが、正しい手順に従った適切な手洗いを行い、食中毒の原因となる菌の除去を徹底する必要がある。食品工場の製造過程に従事する職員には日本語や日本の慣習を理解できない外国人が就業するケースも近年増加しており、このような外国人に対しても正しい手洗いを実施することが重要である。また、病院における手術にあたる医者等の治療従事者の手術前の手洗いは、常在菌まで取り除く手洗い手順がある。場合によっては殺菌状態の確認を行う等の正しい手洗いを手順に従って行う厳密に行う必要がある。インフルエンザが流行時の学校における生徒は、定期的に手洗いを実行させ特に食事前には手洗いの徹底が重要である。その際の手洗いは、正しい手順に従った手洗いを実行することが重要である。さらに、食品関連事業者にはHACCP完全義務化が求められることからも、食中毒予防のすべての基本となる正しい手洗いの実行や管理は重要である。
【0006】
以上述べたように、正しい手洗いで菌を持ち込まないことが、食中毒予防の基本であり、治療従事者の治療行為の基本であり、学校におけるインフルエンザ等の流行病予防の基本である。
【0007】
従来、洗面所で正しく手洗いすることを指導する方法として、ポスターのような提示物が行われていた。この方法による指導では、職員や生徒に対して訴求力が弱く、正しい手洗いを実施しているかどうかの判定ができず、正しい手洗いを訴求する効果が低い。また、外国人には、内容の把握が困難で、正しい手洗いを訴求する効果が低い。
【0008】
また、洗面所に紫外線汚れ検知器を設置して手洗い後の汚れをチェックすることも良く行われるが、汚れ検知器では、汚れが除去されたかどうかの判定はできても、正しい手洗いを習熟、実施するのに、効率が悪いという問題があった。
【0009】
このような課題を解決するために、当社では洗面台の上にディスプレー部とディスプレーに映し出す正しい手洗い手順を記録した映像録画部と、映像スタートを指示するスイッチ部からなる手洗いサイネージシステムを開発し、特許文献1により公知となっている。
【0010】
また、上記スイッチの代わりにサイネージシステムに人が洗面台の前に立つと自動的に反応する赤外線検知器を用いたシステムもある(非特許文献2)。この検知器により、職員が洗面台の前に立つと、自動的に正しい手洗い手順がディスプレー部に表示されるようになり、職員が正しい手順を学ばないケースは防ぐことができるようになった。しかし、赤外線検知器は職員の服装によっては異なる反応を示すことがあり、ビデオの再生開始のタイミングがばらついたり、場合によっては反応しなかったりといったことがあり、誤動作を完全に無くすことが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000090171.pdf公益社団法人日本食品衛生協会"食中毒予防のための衛生的な手洗いについて"平成27年6月26日、食中毒予防に関する意見交換会
【非特許文献2】https://impacttv.co.jp/pressrelease/「手洗いサイネージ」で食品衛生推進/impactTV社サイト
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
正しい手洗い方法の実施が重要なことは、非特許文献1で明らかである。しかし、種々の職場や学校などで、正しい手洗いを求める対象となる手洗い者にすべからく実施させるには従来のポスターによる方法では訴求力が弱く、正しい手洗いを実施しているかどうかの判定ができず、また、当社が開発を行ってきたサイネージシステムでも、人感センサーの反応にばらつきが出て正しい手洗い方法が適切なタイミングで説明されないなどの課題があった。また、いずれの方法でも、きちんと手洗いをしたか否かをデータ収集し管理することができなかったし、手洗い者の行動に基づいて、出勤時や離脱復帰時など適時に手洗い指導を行うこともできなかった。
【0014】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、手洗い者が正しい手洗い手順を適時に実施しやすいように、手洗い者の行動に応じた正しい手洗い手順を動画で示し、手順通りに正しく手を洗い終えたか否かを判定し、手洗い者に正しく手洗いを終了するよう指導管理するとともに、運営管理者にも手洗い状況の達成度の把握が容易に可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するために、本発明に係る洗面所における手洗い実施状況管理システムは、以下のものを提供する。
【0016】
(1) 手洗い洗面台の近傍に設置される手洗い指導サイネージ装置を用いた手洗い実施状況管理システムであって、前記手洗い指導サイネージ装置は、手洗い指導に関する画像を表示するディスプレー部と、手洗い者の顔画像を撮像するカメラ部とを備え、前記ディスプレー部に表示する画像を保存する画像記憶部と、手洗い者の手洗い実施状況を保存するログ記憶部と、前記ログ記憶部の手洗い実施状況に基づいて前記画像記憶部の画像の中から好適な画像を選択する画像選択部とを有することを特徴とする手洗い実施状況管理システム。
【0017】
本発明によれば、手洗い者の手洗い実施状況のログを取得し、手洗い実施状況に基づいて好適な画像を選択することから、何度も同じ画像を選択して手洗い者に表示するようなことがなく、手洗い者の行動履歴に応じて必要な手洗い指導を行うことができるようコンテンツの切り替えを可能とする。
【0018】
(2)前記手洗い指導サイネージ装置は、手洗い者の体温を検知する検温部を備えることを特徴とする手洗い実施状況管理システム。
【0019】
本発明によれば、手洗い者の体温を検知することで、手洗い時を利用した手洗い者の検温結果の記録監視が可能で、体調管理を行うことができる。
【0020】
(3)前記ログ記憶部は、前記カメラ部により撮像された顔画像に対して付与される固有の本人ID情報に基づいてログを生成して記憶することを特徴とする手洗い実施状況管理システム。
【0021】
本発明によれば、手洗い者の顔写真を撮影することにより、個人別にきちんと手洗いをしたか否かをログデータ収集し管理することができる。ここで、顔画像に対してID情報が付与される本システムは、顔画像を事前に登録しておいて個人を識別しておくシステムとは異なり、過去に認識された顔画像に基づくID情報があればそれと紐づけてログとして記憶されることから、予め本システム内に個人を特定する情報を記憶しておくことがない安全なシステムを構築することができる。また、ID情報の付与に際して顔画像以外の情報は不要である。
【0022】
(4) 前記ログ記憶部は、前記カメラ部により撮像された顔画像に対して付与される固有の本人ID情報に基づいて、前記検温部による体温を取得して記憶することを特徴とする手洗い実施状況管理システム。
【0023】
本発明によれば、本人ID情報に基づいて体温を記憶することから、ID情報と体温との相関性を本システム内で把握しておくことができる。すなわち、日々時々刻々と変化する体温は人種や個々人の体質によって正常とされる範囲が異なることから、例えば36.5度を絶対値として正常/非正常を判断する絶対指標によらない判断が可能となる。
【0024】
(5) 固有の装置ID情報を持つ前記手洗い指導サイネージ装置が複数接続され、個々の前記手洗い指導サイネージ装置に対する指令を通信により行うサーバー端末を有する手洗い実施状況管理システム。
【0025】
本発明によれば、複数の手洗い指導サイネージ装置がサーバー端末と接続され、手洗い指導サイネージ装置は固有の装置ID情報を持って各々がサーバー端末からの指令より通信制御される。複数の手洗い指導サイネージ装置を一元管理することにより、正しい手洗い方法の実施を求める対象となる手洗い者に対する訴求力が強く、正しい手洗いを実施しているかどうかの判定ができ、正しい手洗い方法が適切なタイミングで動画によって説明でき、きちんと手洗いをしたか否かをデータ収集し管理することができ、運営管理者の管理に資することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明の手洗い指導サイネージシステムは、正しい手洗い方法を予め録画した動画をサイネージ装置のディスプレーで適時に正しいタイミングで再生することができる。また、複数個所の手洗い場におけるどのサイネージ装置を使用しても、サーバー端末による一元管理による手洗い状況の管理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の実施の形態に係る手洗い場を説明するための図。
【
図2】本発明の実施の形態に係る手洗い指導サイネージ装置のシステムブロック図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の手洗い実施状況管理システム及び手洗い指導サイネージ装置の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0029】
図1は、本発明の実施の形態に係る手洗い場を説明するための図である。手洗い場では、手洗い者10が洗面器11の上方に設置された手洗い指導サイネージ装置21を目前にして手を洗う際に、カメラ部23で手洗い者10の顔画像を撮像して、ディスプレー部22に表示される正しい手洗いの手順と時間に従って手洗い者10が手を洗うように指導する動画が再生される。また、手洗い者10の額や顔などの露出箇所から体温を検知するサーモセンサー24によって、手洗い者10の体温を検知する。サーモセンサー24は、サイネージ装置21の電源ON/OFF制御を司る起動制御部としても機能することができる。
【0030】
サーバー端末に複数のサイネージ装置21が接続される場合は、サイネージ装置21の個々にはユニークIDが付与されており、この端末内で生成された手洗いログファイルには使用された装置のユニークID情報も記録される。装置内に保存された手洗いログファイルは1日に1回などの所定頻度で通信回線を経由してクラウド上のサーバー端末に吸い上げられるため、閲覧権限を付与された管理者はスマートフォンやPCを使用していつでもどこからでも手洗い者10の手洗い実施状況(実施日時、回数、途中離脱)を確認することができる。また、手洗いログファイルには装置のID情報も含まれていることから、当該装置の設置場所や施設ごとの手洗い実施状況を確認することができる。
【0031】
図2は、サイネージ装置21を説明する構成図で、ディスプレー部22としてタッチパネル式液晶パネルと液晶パネルを制御する液晶コントローラ、映像を記録する補助記憶装置、手洗者を撮影するカメラ、説明や警告に用いられるスピーカー、これらの制御プログラムを格納するメインメモリ、これらを制御する中央演算処理装置からなる。中央演算処理装置は、メインメモリ内の各種アプリケーションプログラムを読みだして、ディスプレーに再生表示する動画コンテンツの選択を行うコンテンツ選択機能、検温結果から正常な体温か否かを判定する体温判定機能を実行する。
【0032】
カメラ部は、手洗い実施者の顔画像を撮影する。本撮影画像により、手洗い者の特定、途中離脱の有無の判定が可能となる。スピーカー部は、正しい手洗いの手順の説明時や、手洗い者が動画を最後まで見ることなく途中離脱をした場合に警告を発するときに使われる。
【0033】
補助記憶装置に格納されるデータ管理部は、手洗い者のID情報、ID情報に紐づいた手洗い者の手洗い状況等管理に必要なデータを管理する。また、補助記憶装置に格納されるコンテンツ管理部は、出勤時に再生する動画、一時離脱復帰時に再生する動画、日本語や外国語によるナレーションといった多言語対応の動画など、複数種類の動画が保存されており、データ管理部による手洗い状況に基づいて手洗い者の行動を管理でき、ID情報に紐づいた言語設定に基づく動画や手洗い者の行動に応じた手洗い手順の動画を中央演算処理装置からの指令に基づいて再生する。
【0034】
[中央演算処理装置による制御]
手洗い者が洗面器の前に立つと、手洗い指導サイネージ装置のサーモカメラ24は人感検知をしてシステムを起動する。カメラ部23による手洗い者10の顔画像を静止画撮影し、補助記憶装置の手洗い者領域に保存するとともに、過去に撮影した顔画像と一致するものがないかどうか検索する。過去の顔画像と一致するものがある場合は、その個人ID情報が付与された者と判断して、ID情報で管理されたログに記憶する。過去の顔画像と一致するものがない場合は、新規にID情報を付与してログ管理する。顔画像は顔認証技術を使用して個人の特定を行い、それに対しIDを付与し、同時に顔画像が1枚付帯情報として保存される。この際、個人情報(氏名等)との紐付けは不要である。
【0035】
コンテツツ選択機能は、当該ID情報の手洗い者に対して表示するコンテンツを選択する。ID情報に基づいて出勤時や一時離脱復帰時等の行動状況を判定し、それぞれの場面に応じたコンテンツとなるように選択する。本システムと外部の出退勤システムとの連携も可能であるし、本システム自体を手洗い実施状況に基づく出退勤システムとして機能することもできる。
【0036】
体温判定機能は、サーモカメラによる体温検知の結果、過去の体温と比較可能な場合は記憶されたログから個人別に平熱か否かを比較して異常/正常を判定し、判定結果を液晶パネルで画面表示したり、スピーカーから音声を発する方法により、警告を行う。比較可能な過去の体温がログとして記憶されていない場合は、絶対値との比較により異常/正常を判定する。平熱の演算による算出は、女性の生理による体温上昇もそれであると判定できることから、プライバシーを侵害することなく異常発熱を検出し、管理者に知らせることができる。
【0037】
[ビーコンとの連動]
手洗い者10は、洗面所に入り、手洗い器11の前に立つと手洗い器の床に設置された圧電マット31を踏むと、圧電マット31内の圧電素子が起電し、ビーコン信号発信部33から踏みつけビーコン信号が発信される。サイネージ装置21が受信したビーコン信号が自分の圧電マットからの信号か否かを判定する。手洗いの動画再生終了まで踏みつけビーコン信号が発信中であるか否かによって、手洗い途中での洗面所からの離脱を監視することができ、手洗い途中の場合には、警告の画面表示や、音声出力によって告知することができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
正しい手洗いが、食品工場やレストランの調理場における従業員、病院における手術にあたる医者等の治療従事者、インフルエンザが流行時の学校における生徒、等に重要で、本発明はそれらの対象となる手洗い者が示された正しい手洗い手順にそって正しく手洗いをする効果が高く、有用である。
【符号の説明】
【0039】
10 手洗い者
11 手洗い器(洗面台)
21 サイネージ装置
22 ディスプレー部
23 カメラ部
24 サーモセンサー