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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023010443
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】縦置きヒューズ
(51)【国際特許分類】
   H01H 85/20 20060101AFI20230113BHJP
【FI】
H01H85/20 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021114574
(22)【出願日】2021-07-09
(71)【出願人】
【識別番号】592157733
【氏名又は名称】株式会社日之出電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100091443
【弁理士】
【氏名又は名称】西浦 ▲嗣▼晴
(74)【代理人】
【識別番号】100130720
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼見 良貴
(74)【代理人】
【識別番号】100130432
【弁理士】
【氏名又は名称】出山 匡
(72)【発明者】
【氏名】栗原 秀紀
(72)【発明者】
【氏名】小池 仁
【テーマコード(参考)】
5G502
【Fターム(参考)】
5G502BA08
5G502BC04
5G502BD03
5G502CC03
(57)【要約】
【課題】設置面積の最小化できて半田付け不良や接合不良が発生しにくい縦置きヒューズを提供する。
【解決手段】縦置きヒューズ1は、長手方向に延びる仮想中心線PLを有する円柱状のヒューズ素子11と、ヒューズ素子11の一端に嵌合固定された第1のキャップ状電極13と、ヒューズ素子11の他端に嵌合固定された第2のキャップ状電極15と、第1の板状リード端子17と第2の板状リード端子19とを備えている。第2の板状リード端子19の第2の板状部分19B及び1以上の第2の半田付け用突出部1は、第2のキャップ状電極15の回路基板に対する投影範囲から出ないように形成されている。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に延びる仮想中心線を有する円柱状のヒューズ素子と、
前記ヒューズ素子の一端に嵌合固定された第1のキャップ状電極と、
前記ヒューズ素子の他端に嵌合固定された第2のキャップ状電極と、
前記第1のキャップ状電極の端面に接続された第1の板状リード端子と、
前記第2のキャップ状電極の端面に接続された第2の板状リード端子とを備えて回路基板の基板面に対して縦置きに実装される縦置きヒューズであって、
前記第1の板状リード端子は、前記第1のキャップ状電極の端面に接続された第1の板状部分と、該第1の板状部分に連続し、前記ヒューズ素子及び前記第2のキャップ状電極との間に間隔をあけた状態で前記仮想中心線に沿って延びて第2のキャップ状電極を越える先端部に1以上の第1の半田付け用突出部を有する第2の板状部分を備えており、
前記第2の板状リード端子は、前記第2のキャップ状電極の端面に接続された第1の板状部分と、該第1の板状部分に連続し、前記仮想中心線を間にして前記第1の板状リード端子の前記第2の板状部分の前記先端部との間に間隔をあけて前記仮想中心線に沿って延びて先端部に1以上の第2の半田付け用突出部を有する第2の板状部分を備えており、
前記第2の板状リード端子の前記第2の板状部分及び前記1以上の第2の半田付け用突出部は、前記第2のキャップ状電極の前記回路基板に対する投影範囲から出ないように形成されていることを特徴とする縦置きヒューズ。
【請求項2】
前記第2の板状リード端子の前記第1の板状部分と前記第2の板状部分の境界部が、前記第2のキャップ状電極の前記端面の円弧状外周縁に対して想定した弦長部に沿い且つ該弦長部よりも短い長さを有している請求項1に記載の縦置きヒューズ。
【請求項3】
前記第2の板状リード端子の前記第1の板状部分と前記第2の板状部分の境界部の長さ寸法は、前記第2のキャップ状電極の前記端面の直径の60%~70%である請求項2に記載の縦置きヒューズ。
【請求項4】
前記第1の板状リード端子の前記第2の板状部分と前記第1の板状リード端子の前記第2の板状部分とが平行になるように、前記第1の板状リード端子と前記第2の板状リード端子が配置されている請求項1または2に記載の縦置きヒューズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板の基板面に対して縦置きに実装される縦置きヒューズ及び縦置きヒューズ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開平8-97002号公報の図1及び図2には、長手方向に延びる仮想中心線を有する円柱状の固定抵抗素子と、固定抵抗素子の一端に嵌合固定された第1のキャップ状電極と、固定抵抗素子の他端に嵌合固定された第2のキャップ状電極と、第1のキャップ状電極の端面に接続された第1のリード端子と、第2のキャップ状電極の端面に接続された第2の板状リード端子とを備えて回路基板の基板面に対して縦置きに実装される従来の縦置き固定抵抗器が開示されている。第1の板状リード端子は、第1のキャップ状電極の端面に接続された第1の板状部分と、該第1の板状部分に連続し、固定抵抗素子及び第2のキャップ状電極との間に間隔をあけた状態で仮想中心線に沿って延びて第2のキャップ状電極を越える先端部に1以上の第1の半田付け用突出部を有する第2の板状部分を備えている。そして第2の板状リード端子は、第2のキャップ状電極の端面に接続された第1の板状部分と、該第1の板状部分に連続し、仮想中心線を間にして第1の板状リード端子の第2の板状部分の先端部との間に間隔をあけて仮想中心線に沿って延びて先端部に1以上の第2の半田付け用突出部を有する第2の板状部分を備えている。第2の板状リード端子の第2の板状部分は、第2のキャップ状電極の回路基板に対する投影範囲から出る形状に形成されている。すなわち第2の板状リード端子の第1の板状部分と第2の板状部分の境界部は第1のキャップ状電極の外周縁の外側に位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-97002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の構造を縦置きヒューズ素子に採用した場合、第2の板状リード端子の第2の板状部分が、第2のキャップ状電極の回路基板に対する投影範囲から出るため、この構造が設置面積を小さくすることの障害になる。またヒューズ素子に回路基板に向かう方向すなわち縦方向の力が加わった場合、その力は第2の板状リード端子の第1の板状部分と第2の板状部分との境界部を曲げて、第2の板状リード端子の第1の板状部分と第1のキャップ状電極との接合部を壊す力となる。その結果、振動が常時加わる用途の回路基板にヒューズが使用される場合には、半田付け不良や接合不良が発生する原因となる。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決することができる縦置きヒューズを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、長手方向に延びる仮想中心線を有する円柱状のヒューズ素子と、ヒューズ素子の一端に嵌合固定された第1のキャップ状電極と、ヒューズ素子の他端に嵌合固定された第2のキャップ状電極と、第1のキャップ状電極の端面に接続された第1の板状リード端子と、第2のキャップ状電極の端面に接続された第2のリード端子とを備えて回路基板の基板面に対して縦置きに実装される縦置きヒューズを対象とする。本発明では、第1の板状リード端子が、第1のキャップ状電極の端面に接続された第1の板状部分と、該第1の板状部分に連続し、ヒューズ素子及び第2のキャップ状電極との間に間隔をあけた状態で仮想中心線に沿って延びて第2のキャップ状電極を越える先端部に1以上の第1の半田付け用突出部を有する第2の板状部分を備えている。また第2の板状リード端子が、第2のキャップ状電極の端面に接続された第1の板状部分と、該第1の板状部分に連続し、仮想中心線を間にして第1の板状リード端子の第2の板状部分の先端部との間に間隔をあけて仮想中心線に沿って延びて先端部に1以上の第2の半田付け用突出部を有する第2の板状部分を備えている。そして第2の板状リード端子の第2の板状部分及び1以上の第2の半田付け用突出部は、第2のキャップ状電極の回路基板に対する投影範囲から出ないので、第2の板状リード端子が、縦置きヒューズの設置面積の最小化の障害になることを防ぐことができる。また縦置きヒューズが回路基板に実装された状態で、第2の板状部分は、第2のキャップ状電極の下で第2のキャップ状電極を支える構造が作られるため、縦方向の力が実装されたヒューズに加わっても、その力は第2の板状リード端子の第1の板状部分と第2のキャップ状電極との接合部を壊す力にはならない。その結果、本発明によれば、振動が常時加わる用途の回路基板にヒューズが使用されても、半田付け不良や接合不良が発生することはない。
【0007】
第2の板状リード端子の第1の板状部分と第2の板状部分の境界部が、第2のキャップ状電極の端面の円弧状外周縁の弦長部に対して想定した弦長部に沿い且つ該弦長部の長さよりも短い長さを有しているのが好ましい。このようにすると、第2の板状リード端子の第2の板状部分を第2のキャップ状電極の回路基板に対する投影範囲から出ることがない。
【0008】
第2の板状リード端子の第1の板状部分と第2の板状部分の境界部の長さ寸法が第2のキャップ状電極の端面の直径の60%~70%であるのが好ましい。この範囲であれば、第2の板状リード端子の第2の板状部分の強度を大幅に低下させることがない。
【0009】
第1の板状リード端子の第2の板状部分と第2の板状リード端子の第2の板状部分とが平行になるように、第1の板状リード端子と第2の板状リード端子が配置されているのが好ましい。このようにすると第1の板状リード端子の第2の板状部分と第2の板状リード端子の第2の板状部分との間の沿面距離を最も長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態の縦置きヒューズを斜め上から見た斜視図である。
図2】縦置きヒューズの逆さまにして斜め上から見た斜視図である。
図3】縦置きヒューズの正面図である。
図4】縦置きヒューズの右側面図である。
図5】縦置きヒューズの左側面図である。
図6】縦置きヒューズの平面図である。
図7】縦置きヒューズの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下図面を参照して本発明の縦置きヒューズの実施の形態の一例について説明する。
【0012】
図1は本実施の形態の縦置きヒューズ1を斜め上から見た斜視図を示しており、図2は縦置きヒューズ1を逆さまにして斜め上から見た斜視図を示しており、図3は縦置きヒューズ1の正面図を示しており、図4は縦置きヒューズ1の右側面図を示しており、図5は縦置きヒューズ1の左側面図を示しており、図6は縦置きヒューズ1の平面図を示しており、図7は縦置きヒューズ1の底面図を示している。なおこれらの図には縦置きヒューズ1を実装する回路基板は図示していない。
【0013】
縦置きヒューズ1は、長手方向に延びる仮想中心線PLを有する円柱状のヒューズ素子11と、ヒューズ素子11の一端に嵌合固定された第1のキャップ状電極13と、ヒューズ素子11の他端に嵌合固定された第2のキャップ状電極15と、第1の板状リード端子17と第2の板状リード端子19とを備えている。ヒューズ素子11には、筒状のセラミックケース11Aの内部に第1のキャップ状電極13と第2キャップ状電極15とに接続されたヒューズ導体を備え、セラミックケース11Aの内部に消弧砂が充填された公知の構造を有している。第1のキャップ状電極13は、金属板にプレス加工を施して形成されており、それぞれセラミックケース11Aの端部に嵌合される筒状部13Aと該筒状部13Aの一端を塞ぐ円板状の端板13Bとを一体に備えている。端板13Bの中央には、図示しない消弧砂導入孔が形成されている。この図示しない消弧砂導入孔には、後述する第1の板状リード端子17の第1の板状部分17Aの中央部に一体に形成された筒部が嵌合され、この筒部の先端が端板13Bの裏面側にカシメられている。このカシメと半田付けにより、第1の板状リード端子17が固定されている。そしてこの筒部を通して消弧砂がセラミックケース11A内に入れられる。筒部の内面には、後に説明する砂止栓21が嵌合される。第2のキャップ状電極15も、第1のキャップ状電極13と同様に、筒状部15Aと端板15Bを備えている。端板15Bの中央部には、図示しない嵌合孔が形成されており、この嵌合孔には、後述する第2の板状リード端子19の第2の板状部分19Bの中央部に一体に形成された有底の筒部が嵌合され、この有底の筒部の先端が端板15Bの裏面側にカシメられている。このカシメと半田付けにより、第2の板状リード端子19が固定されている。
【0014】
第1の板状リード端子17は、金属板にプレス加工と曲げ加工を施して一体に形成されており、第1の板状部分17Aと、第2の板状部分17Bと、3つの第1の半田付け用突出部17Dを備えている。3個の第1の半田付け用突出部17Dのうち両端の2つの第1の半田付け用突出部17Dには、外側に向かって突出する突起17Eが形成されている。この突起17Eは図示しない回路基板に形成された実装用のスルーホールからの抜け止めのために設けられている。第1の板状部分17Aは、第1のキャップ状電極13の端板13Bの端面13Cに接続されている。第2の板状部分17Bは、第1の板状部分17Aに連続し、ヒューズ素子11及び第2のキャップ状電極15との間に間隔をあけた状態で仮想中心線PLに沿い第2のキャップ状電極15を越える位置まで延びている。そして3つの第1の半田付け用突出部17Dは、第2の板状部分17Bの先端部17Cに設けられている。3つの第1の半田付け用突出部17Cは、幅方向に間隔をあけて設けられている。また本実施の形態では、第1の板状リード端子17の第1の板状部分17Aの中央部に一体に形成した前述の筒部には、砂止栓21が嵌合されている。
【0015】
また第2の板状リード端子19も金属板にプレス加工と曲げ加工を施して一体に形成されており、第1の板状部分19Aと、第2の板状部分19Bと3つの第2の半田付け用突出部19Dとを備えている。第2の板状リード端子19の第1の板状部分19Aは、第2のキャップ状電極15の端面15Cに接続されている。また第2の板状部分19Bは、第1の板状部分19Aに連続し、仮想中心線PLを間にして第1の板状リード端子17の第2の板状部分17Bの先端部17Cとの間に間隔をあけて仮想中心線PLに沿って延びている。本実施の形態では、図示しない回路基板に設けた実装用スルーホールに挿入される3つの第2の半田付け用突出部19Dを一体に備えている。3つの第2の半田付け用突出部19Dは、幅方向に間隔をあけて設けられている。3つの第2の半田付け用突出部19Dのうち両端の2つの第1の半田付け用突出部19Dには、外側に向かって突出する突起19Eが形成されている。この突起19Eは図示しない回路基板に形成された実装用のスルーホールからの抜け止めのために設けられている。
【0016】
本実施の形態では、第2の板状リード端子19の第2の板状部分19Bは、第2のキャップ状電極15の図示しない回路基板に対する投影範囲から出ないように形成されている。すなわち縦置きヒューズ1を図示しない回路基板に実装した状態で上から真すぐに延びる光を照射してできる第2のキャップ状電極15の端面15Cの陰と端面15Cとの間の範囲を投影範囲と定義したときに、第2の板状リード端子19の第2の板状部分19B及び3つの第2の半田付け用端子部分19Dがこの投影範囲から出ないように第2の板状リード端子19の形状及び配置位置が定められている。これにより、第2の板状リード端子19が、縦置きヒューズ1の設置面積の最小化の障害になることを防ぐことができる。また縦置きヒューズ1が回路基板に実装された状態で、第2の板状部分19Bは、第2のキャップ状電極15の下で第2のキャップ状電極15を支える構造が作られるため、縦方向の力が実装されたヒューズに加わっても、その力は第2の板状リード端子19の第1の板状部分19Aと第2のキャップ状電極15との接合部を壊す力にはならない。その結果、本発明によれば、振動が常時加わる用途の回路基板にヒューズが使用されても、半田付け不良や接合不良が発生することはない。
【0017】
なお、本実施の形態では、第2の板状リード端子19の第2の板状部分19Bは、仮想中心線PLを間にして第1の板状リード端子17の第2の板状部分17Bの先端部17Cとの間に間隔をあけて延びている。すなわち、第2のキャップ状電極15の端面15Cの中心よりも、第1の板状リード端子17の第2の板状部分17Bの先端部17Cに近い位置に第2の板状リード端子19の第2の板状部分19Bが位置することはない。これにより、第1の板状リード端子17と第2の板状リード端子19との間の距離を長くすることができ、横からの衝撃に弱くなることを防ぐことができる。
【0018】
また図7に示すように、本実施の形態では、第2の板状リード端子19の第1の板状部分19Aと第2の板状部分19Bの境界部19Fが、第2のキャップ状電極15の端面15Cの円弧状外周縁に対して想定した弦長部に沿い且つ該弦長部よりも短い長さを有している。すなわち弦長部の長さSLよりも境界部19Fの長さLが短い。このようにすると、第2の板状リード端子19の第2の板状部分19Bを第2のキャップ状電極15の回路基板に対する投影範囲から出ることがない。
【0019】
第2の板状リード端子19の第1の板状部分19Aと第2の板状部分19Bの境界部19Fの長さ寸法Lが第2のキャップ状電極15の端板15Bの直径Rの60%~70%であるのが好ましい。この範囲であれば、第2の板状リード端子19の第2の板状部分19Bの強度を大幅に低下させることがない。なお、本実施の形態では、第1の板状リード端子17及び第2の板状リード端子19は、概ね一定の幅寸法の板状部材で形成されている。そのため、第2の板状リード端子19の第1の板状部分19Aと第2の板状部分19Bの最大幅寸法は、境界部19Fの幅寸法と同じであり、第1の板状リード端子17の第1の板状部分17Aと第2の板状部分17Bの最大幅寸法も、境界部19Fの幅寸法と同じである。
【0020】
第1の板状リード端子17の第2の板状部分17Bと第2の板状リード端子19の第2の板状部分19Bとが平行になるように、第1の板状リード端子17と第2の板状リード端子19が配置されている。このようにすると第1の板状リード端子の第2の板状部分と第2の板状リード端子の第2の板状部分との間の沿面距離を最も長くすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明によれば、第2の板状リード端子の第2の板状部分は、第2のキャップ状電極の回路基板に対する投影範囲から出ないので、第2の板状リード端子が、縦置きヒューズの設置面積の最小化の障害になることを防ぐことができる。また縦置きヒューズが回路基板に実装された状態で、第2の板状部分は、第2のキャップ状電極の下で第2のキャップ状電極を支える構造が作られるため、縦方向の力が実装されたヒューズに加わっても、その力は第2の板状リード端子の第1の板状部分と第2のキャップ状電極との接合部を壊す力にはならない。その結果、本発明によれば、振動が常時加わる用途の回路基板にヒューズが使用されても、半田付け不良や接合不良が発生することはない。
【符号の説明】
【0022】
1 縦置きヒューズ
11 ヒューズ素子
13 第1のキャップ状電極
15 第2のキャップ状電極
17 第1の板状リード端子
19 第2の板状リード端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7