(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023104538
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】消火栓装置
(51)【国際特許分類】
A62C 35/20 20060101AFI20230721BHJP
A62C 13/78 20060101ALI20230721BHJP
A62C 13/76 20060101ALI20230721BHJP
【FI】
A62C35/20
A62C13/78 A
A62C13/76 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022005580
(22)【出願日】2022-01-18
(71)【出願人】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002169
【氏名又は名称】彩雲弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】堀越 哲也
【テーマコード(参考)】
2E189
【Fターム(参考)】
2E189EB02
2E189EC01
2E189NA02
(57)【要約】
【課題】従来の消火栓装置と比較して、側面方向からの表示灯の視認性を向上させた消火栓装置を提供する。
【解決手段】消火栓装置1において、少なくとも一方の側面側の側部に側板20を有する筐体2と、表示部30Aを有する表示灯3と、を備えるものとし、表示灯3を、側板20に設ける又は表示灯取付扉を有する筐体2と、該表示灯取付扉に設けられ、表示部を有する表示灯と、を備えるものとすると共に火災発生時に、該表示灯取付扉を側方の一方側に向けて回動させる開扉手段を備えるものとし、これら表示部を、少なくとも火災発生時に、少なくとも側方の一方側より、略全体が視認可能に設ける。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一方の側面側の側部に側板を有する筐体と、
表示部を有する表示灯と、を備える消火栓装置であって、
該表示灯は、該側板に設けられており、
該表示部は、少なくとも火災発生時に、少なくとも側方の一方側より、略全体が視認可能に設けられていることを特徴とする消火栓装置。
【請求項2】
表示灯取付扉を有する筐体と、
該表示灯取付扉に設けられ、表示部を有する表示灯と、を備える消火栓装置であって、
火災発生時に、該表示灯取付扉を側方の一方側に向けて回動させる開扉手段を備え、
該表示部は、少なくとも火災発生時に、少なくとも該側方の一方側より、略全体が視認可能に設けられていることを特徴とする消火栓装置。
【請求項3】
前記側板は、正面板を除いて、左右側方の一方の側板又は天面板であることを特徴とする請求項1に記載の消火栓装置。
【請求項4】
消火器扉を更に備え、
前記表示灯取付扉は、該消火器扉と一体に設けられる又は該消火器扉と連結されており、
前記開扉手段は、火災発生時に、該表示灯取付扉と共に該消火器扉を前記側方の一方側に向けて回動させるために設けられていることを特徴とする請求項2に記載の消火栓装置。
【請求項5】
前記表示灯は、第1の表示灯であり、
第2の表示灯を、更に備え、
該第1の表示灯は、前記表示灯取付扉の表面側に設けられ、
該第2の表示灯は、該表示灯取付扉の裏面側に設けられることを特徴とする請求項2又は4に記載の消火栓装置。
【請求項6】
前記消火栓装置は、トンネルに設置されており、
前記表示部は、少なくとも火災発生時に、該トンネルを走行する車両の走行方向に対して対向する方向に向く様に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の消火栓装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消火栓装置に関し、より詳細には、表示灯を備える消火栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トンネルに設置される消火栓装置がある。この様な消火栓装置は、トンネルの壁面を箱抜きして作成されたスペースに埋め込む形で設置されていたが、近年、シールド工法によってトンネルの掘削が行われる様になっており、この場合、掘削と同時に該トンネルの内壁が鋼製セグメントによって構築されるため、トンネルの壁面を箱抜きして消火栓装置の設置スペースを確保することが困難となる。
【0003】
そのため、シールド工法によって掘削されたトンネルにおいては、消火栓装置は、トンネルの壁面に埋め込まず、トンネル内の空いているスペース、例えば、監視員通路等、に設置されることとなる(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
消火栓装置には、火災発生時等に、速やかに消火栓装置の位置を確認できる様に、消火栓装置や押ボタン式の発信機の位置を表示するための表示灯が設けられている。トンネルに設置される消火栓装置の場合、トンネルの性質上、該表示灯は、車線を通行する車両から確認されることが想定され、正面方向からの視認性というよりは寧ろ側面方向からの視認性が重要となってくる。
【0006】
一方、監視員通路等のスペースは、比較的限られたスペースであるため、トンネルに設置される消火栓装置は、スペースを可能な限り専有しない様に、薄型化が求められている。消火栓装置の薄型化には、該消火栓装置の筐体前面に設けられる表示灯もその表示部が該筐体から可能な限り突出しないような形状とすることも必要となってくる。しかしながら、該表示部の該筐体からの突出量を軽減させることは、側面方向からの光度の確保がしづらくなるという問題を生じていた。
【0007】
他方、トンネルに設置される表示灯は、主に、車線から確認されることになるが、消火栓装置の設置位置が車線に近い程、表示灯の表示部の車線からの側面方向の視認可能面積が小さくなるため、消火栓装置の設置位置が車線に近い程、該表示灯が確認可能な、観測者と消火栓装置までの側面距離が短くなり、視認性の確保が困難となるという問題があった。
【0008】
そのため、消火栓装置を、監視員通路等のスペースに設置をする場合、従来の箱抜きで設置される場合と比較して、より車線に近い位置に設置されることに相俟って、表示灯の表示部の筐体からの突出量の軽減による側面方向からの光度の低下により、箱抜きで設置される場合と比較して、側面方向からの視認性の確保が困難となる新たな問題が生じることになる。
【0009】
そこで、本発明では、従来の消火栓装置と比較して、側面方向からの表示灯の視認性を向上させた消火栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、少なくとも一方の側面側の側部に側板を有する筐体と、表示部を有する表示灯と、を備える消火栓装置であって、該表示灯は、該側板に設けられており、該表示部は、少なくとも火災発生時に、少なくとも側方の一方側より、略全体が視認可能に設けられていることを特徴とする消火栓装置である。
【0011】
又、本発明は、表示灯取付扉を有する筐体と、該表示灯取付扉に設けられ、表示部を有する表示灯と、を備える消火栓装置であって、火災発生時に、該表示灯取付扉を側方の一方側に向けて回動させる開扉手段を備え、該表示部は、少なくとも火災発生時に、少なくとも該側方の一方側より、略全体が視認可能に設けられていることを特徴とする消火栓装置である。
【0012】
そして、本発明は、前記側板を、正面板を除いて、左右側方の一方の側板又は天面板とすることが可能である。又、本発明は、消火器扉を更に備えるものとし、前記表示灯取付扉を、該消火器扉と一体に設けられる又は該消火器扉と連結されるものとし、前記開扉手段を、火災発生時に、該表示灯取付扉と共に該消火器扉を前記側方の一方側に向けて回動させるために設けることが可能である。
【0013】
更に、本発明は、前記表示灯を、第1の表示灯とし、第2の表示灯を、更に備えるものとし、該第1の表示灯を、前記表示灯取付扉の表面側に設け、該第2の表示灯を、該表示灯取付扉の裏面側に設けることが可能である。又、本発明は、前記消火栓装置が、トンネルに設置されるものとし、前記表示部を、少なくとも火災発生時に、該トンネルを走行する車両の走行方向に対して対向する方向に向く様に設けることが可能である。
【0014】
尚、本発明において、前後左右上下方向は、消火栓装置が設置された状態で定めるものとする。又、本発明において、「第1の」及び「第2の」という表現を使用しているが、これは、各構成を区別するために使用しているに過ぎず、その順番や数字には特に意味がないものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一の態様によれば、筐体の側面に設けられた側板に表示灯を設け、該表示灯の表示部を、少なくとも火災発生時に、少なくとも側方の一方側より、略全体が視認可能に設けたので、従来の消火栓装置と比較して、側面方向からの表示灯の視認性を向上することが可能である。
【0016】
本発明の別の態様によれば、表示灯が設けられた表示灯取付扉を火災発生時に、側方の一方側に向けて回動可能に設け、該表示灯の表示部を、少なくとも火災発生時に、少なくとも該側方の一方側より、略全体が視認可能に設けたので、従来の消火栓装置と比較して、側面方向からの表示灯の視認性を向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図4】本発明の第1実施形態における表示灯の拡大側面図である。
【
図5】本発明の第2実施形態正面側斜視図であり、(a)が常時の状態の、(b)が火災発生時の状態を示す図である。
【
図6】本発明の第2実施形態を示す図であり、火災発生時における左側面側斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の第1実施形態を、トンネルの監視員通路等の空きスペースに設置される消火栓装置1Aを例として、
図1乃至
図4に基づき説明する。尚、本実施形態は、該トンネルを通行する車両の通行方向が左側通行であることを想定した例であり、該通行方向が右側通行である場合は、左右逆にして設けることが可能である。
【0019】
ここで、この発明を説明するのに用いている、「前」、「左」、「背」等の位置や方向等を示す語は、消火栓装置1Aの設置される際の位置や方向等に従って用いている。また、側面や側方は、消火栓1Aの設置時における、左右側を指すものとする。
【0020】
消火栓装置1Aは、筐体2と、表示灯3Aとを備えている。筐体2は、少なくとも一方の側面側の側部に側板20を有している。本実施形態において、筐体2は、その前面を構成する、前面板である前面パネル21と、前面パネル21の背面側に設けられた本体部22と、を有しており、その内部には、各種消火栓機器(図示せず)、その先端に消火用ノズルが取り付けられた消火用ホース(図示せず)及び消火器(図示せず)が収容されている。
【0021】
前面パネル21には、前記消火用ホースを筐体2外へと取り出すための消火栓扉23と、前記消火栓機器の設置や点検等を行うための作業用扉24と、前記消火器を筐体2外へと取り出すための消火器扉25と、が設けられており、通報に用いる押ボタン式の発信機4が取り付けられている。本体部22は、略箱体を為しており、その前面側が、前面パネル21により閉鎖され、本実施形態においては、左側面側の側部が側板20となっている。
【0022】
表示灯3Aは、表示部30Aと、表示部30Aの内方に設けられ、LED(発光ダイオード)等が配設された発光部(図示せず)を有しており、側板20に取り付けられている。表示部30Aは、少なくとも火災発生時に、側方の一方側、本実施形態においては左側、より、略全体が視認可能となる様に設けられる。本実施形態においては、消火栓装置1Aは、前記トンネルの壁を箱抜きして設置されるものでないため、側板20は、外部に剥き出しの状態となっており、表示灯3Aを側板20に設けることで、表示部30Aを、少なくとも火災発生時に、該側方の一方側より、略全体が視認可能とすることが可能となっている。
【0023】
又、表示部30Aは、好ましくは、消火栓装置1Aを、前記トンネルに設置した際に、少なくとも火災発生時に、該トンネルを走行する車両の走行方向に対して対向する方向、即ち、本実施形態の様に該車両が左側通行の場合は左方向、該車両が右側通行の場合は右方向、に向く様に設けられる。この様にすることで、前記トンネル内で火災が発生した場合、消火栓装置1Aを探すであろう車線を走行する車内の運転者等から表示灯3Aが視認し易くなる。
【0024】
本実施形態において、表示部30Aは、流線型、例えば、略円錐形に形成されている。この様にすることで、表示部30Aの空気抵抗を減らし、前記トンネル内を舞う粉塵等の汚損物が表示部30Aに付着することを防止し、表示灯3Aの光度をより保持できる様になっている。尚、表示部30Aの形状は、必要に応じて適宜変更可能であるが、いわゆる凸型と言われる流線型の形状のもの表示部30Aとして用いる場合は、側方の一方側に設けずに、本体部22の天面板26に設けることによっても、側面方向からの表示灯の視認性を保つことができる。
【0025】
従って、本実施形態の消火栓装置1Aにおいては、側板20に表示灯3Aを設け、少なくとも火災時に、表示灯3Aの表示部30Aの略全体を、側方の一方側より、視認可能なものとなっているため、側面方向からの表示灯の視認性を向上することが可能となっている。
【0026】
さらに、薄型化された表示灯であっても側板20に設置されるので、視認する方向となる車道を走行する車内の運転手等からは正面方向で見る形となるので視認性はよい。尚、消火栓の側板に設置されるので、表示灯自体は、薄型化する必要性がないので、従来の出っ張る形状の表示灯を使用することも可能である。側板20に設けられた表示灯3Aは、点灯すると直進光を出すため、側方視認性が良い一方で、視認者によっては眩しく感じる可能性がある。そのような場合は、表示灯3Aの表示部30Aの光度を調整する光度調整機構を設けるものとする。これにより、視認性を保ちながら眩しさを低減することが可能となる。
【0027】
本発明の第2実施形態を、トンネルに設置される消火栓装置1Bを例として、
図5及び
図6に基づき説明する。尚、本実施形態についても、第1実施形態と同様に該トンネルを通行する車両の通行方向が左側通行であることを想定した例となっている。本実施形態と第1実施形態との相違は、筐体2に表示灯取付扉27を設け、表示灯3Aを側板20に設ける代わりに表示灯3Bを表示灯取付扉27に設けたことである。第1実施形態と同符号を付した構成については、同実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0028】
本実施形態の消火栓装置1Bにおいて、筐体2は、表示灯取付扉27を備えており、表示灯3Bが表示灯取付扉27に設けられている。本実施形態において、表示灯3Bは、筐体2から突出量を軽減するために表示部30Bが、フラットな形状を為し、筐体2の前面と略面一となるように設けられる。その外は、表示部3Aと同様の構成となっており、表示灯取付扉27の表面側に設けられている。尚、表示部30Bの筐体2からの突出量は、必要に応じて適宜変更可能であり、表示部30Bを筐体2から略突出しない形状とすることも可能である。
【0029】
表示灯取付扉27は、火災発生時に、開扉手段(図示せず)によって、開扉され、側方の一方側、本実施形態においては左方側、に向けて回動される様に構成されている。それによって、表示部30Bが、少なくとも火災発生時に、少なくとも該側方の一方側より、略全体が視認可能となっている。尚、本実施形態において、表示灯取付扉27が左方側に向けて回動する様になっているのは、第1実施形態と同様の理由によるものである(段落[0023]を参照)。
【0030】
本実施形態において、表示灯取付扉27は、第1実施形態と同様に、表示部30Bが、少なくとも火災発生時に、前記トンネルを走行する車両の走行方向に対して対向する方向に向く様に、該開扉手段によって、望ましくは略90°回動し、扉が保持される様に構成されている。又、表示灯取付扉27は、消火器扉25と一体に設けられている。
【0031】
前記開扉手段としては、公知のものを適宜採用可能であるが、例えば、該開扉手段としてアクチュエータ等を設け、該アクチュエータ等の直動又は回動運動により、表示灯取付扉27を該側方の一方側に向けて回動可能なものとすることが可能である。又、表示灯取付扉27に設けた取手部28を直接操作し、手動で開放することも可能である。尚、本実施形態においては、表示灯取付扉27は、消火器扉25と一体となっているため、消火器扉25もまた該開扉手段によって、同方向に回動されることになる。
【0032】
本実施形態においては、消火栓装置1Bは、トンネル内の火災を検知する検知器を含む自動火災報知設備と防災受信盤(図示せず。以降、受信盤とも示す)と通信可能又は接続されており、消火栓装置1Bに設けられた発信機4の作動及び/又はトンネル内に設けられた検知器含む種々の機器による火災の感知により、該受信盤に火災信号が発信された後に、該受信盤は、前記開扉手段に、直接的又は間接的に信号を送る様になっており、該開扉手段は、該信号により自動で表示灯取付扉27を開扉する様に構成されている。
【0033】
従って、本実施形態の消火栓装置1Bにおいては、前記受信盤が、火災信号を受信した際に、該受信盤から、前記開扉手段に信号が送られ、該信号によって該開扉手段が、表示灯取付扉27を、前記側方の一方側に向けて回動させることによって、少なくとも火災時に、表示灯3Bの表示部30Bの略全体を、側方の一方側より、視認可能なものとなっているため、側面方向からの表示灯の視認性を向上することが可能となっている。
【0034】
又、本実施形態の様に、火災発生時に、自動的に表示灯取付扉27が開扉させる様にすることで、前記運転者等が、異常を感知し易くなり、より表示灯の視認性を向上することが可能となると共に、早期避難が可能となる。
【0035】
更に、本実施形態においては、表示灯取付扉27を消火器扉25と一体に設けたので、火災発生時に消火器扉25の表示灯取付扉27と共に開扉されることになるので、筐体2より速やかに前記消火器を発見又は取り出すことが可能となり、より迅速に初期消火活動を開始することが可能となる。
【0036】
以上、本発明を上記実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
【0037】
(1)上記実施形態は、トンネルに設置される消火栓装置1A及び消火栓装置1Bを例に説明したが、本発明は、トンネル以外に設置される消火栓装置にも適用可能である。
【0038】
(2)消火栓装置1A又は消火栓装置1Bに複数の表示灯を設けることも可能である。例えば、上記第1実施形態において、本体部22の他方の側面側の側部の側板29に、第2の表示灯(図示せず)、例えば、表示灯3Aと同様の形態の表示灯、を設けることが可能である。又、上記第2の実施形態において、表示灯取付扉27の裏面側に第2の表示灯を設けることが可能である。
【0039】
この様にすることで、少なくとも火災発生時に、両側方より、表示部30A若しくは表示部30B又は前記第2の表示灯の表示部の少なくとの何れかの略全体が視認可能となり、例えば、車両から降りて、監視員通路等を車両の走行方向とは逆方向へと避難している避難者に対しても該表示灯の視認性を確保することが可能となる。
【0040】
尚、上記実施形態において、従来の消火栓装置と同様に、前面パネル21に表示灯(図示せず)、例えば、表示灯3Bと同様の形態の表示灯、を更に設けることも当然に可能である。
【0041】
(3)上記第2実施形態において、表示灯取付扉27を消火器扉25と別体に設けることも可能である。この場合、表示灯取付扉27と消火器扉25とを連結し、前記開扉手段によって、表示灯取付扉27と共に消火器扉25も開扉される様にすることもできるが、表示灯取付扉27のみを該開扉手段で開扉される様にすることも可能である。
【0042】
(4)上記第2実施形態において、表示灯取付扉27は、左開き又は右開きに開くものとしたが、例えば、監視員通路に埋め込まれる消火栓装置等においては、表示灯取付扉を前記側方の一方側に向けて上開きに開くものとしてもよく、又、必要に応じて、同方向に向けて下開きに開くものであってもよい。
【0043】
(5)表示部30A及び表示部30Bを、火災発生時、例えば、自動火災報知設備の受信盤からの信号や発信機4の起動をトリガーとして、点灯又は点滅するものとしてもよい。この様にすることで、表示部30A及び表示部30Bの側面方向から視認性が向上したことと相俟って、前記運転者等が、より異常を感知し易くなり、より表示灯3A及び表示灯3Bの視認性を向上させることが可能である。
【符号の説明】
【0044】
1A 消火栓装置 1B 消火栓装置 2 筐体
20 側板 21 前面パネル 22 本体部
23 消火栓扉 24 作業用扉 25 消火器扉
26 天面板 27 表示灯取付扉 28 取手部
29 側板 3A 表示灯 3B 表示灯
30A 表示部 30B 表示部 4 発信機