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特開2023-104641情報処理システム、端末装置、情報処理方法、プログラム、端末装置の情報処理方法、及び端末装置のプログラム
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  • 特開-情報処理システム、端末装置、情報処理方法、プログラム、端末装置の情報処理方法、及び端末装置のプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023104641
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】情報処理システム、端末装置、情報処理方法、プログラム、端末装置の情報処理方法、及び端末装置のプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20230721BHJP
   G06F 16/9035 20190101ALI20230721BHJP
【FI】
H04L67/02
G06F16/9035
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022005765
(22)【出願日】2022-01-18
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】藤森 俊弥
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175GB01
5B175HA01
(57)【要約】
【課題】ユーザに関連性のあるコンテンツを提示しやすくすること。
【解決手段】情報処理システム100は、第1取得部11と、第2取得部12と、提示部14と、決定部13と、を備える。第1取得部11は、ユーザの属性情報を含むユーザ情報を取得する。第2取得部12は、ユーザが選択した第1コンテンツを示すコンテンツ情報を取得する。提示部14は、第1コンテンツをユーザに提示する。決定部13は、第1取得部11が取得した属性情報と、第2取得部12が取得したコンテンツ情報が示す第1コンテンツと、に基づいて第2コンテンツを決定する。提示部14は、第1コンテンツの提示中において、決定部13が決定した第2コンテンツをユーザに通知する通知コンテンツを更に提示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの属性情報を含むユーザ情報を取得する第1取得部と、
前記ユーザが選択した第1コンテンツを示すコンテンツ情報を取得する第2取得部と、
前記第1コンテンツを前記ユーザに提示する提示部と、
前記第1取得部が取得した前記属性情報と、前記第2取得部が取得した前記コンテンツ情報が示す前記第1コンテンツと、に基づいて第2コンテンツを決定する決定部と、を備え、
前記提示部は、前記第1コンテンツの提示中において、前記決定部が決定した前記第2コンテンツを前記ユーザに通知する通知コンテンツを更に提示する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記提示部は、前記第1コンテンツの提示中において、前記第1コンテンツの提示時間が閾値時間を上回ることを条件として、前記通知コンテンツを提示する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記属性情報には、前記ユーザが利用する、若しくは前記ユーザが興味を有する製品又はサービスの情報が含まれており、
前記決定部は、前記第1コンテンツが当該製品又はサービスと関連する場合、当該製品又はサービスに関連する前記第2コンテンツを決定する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記属性情報には、前記ユーザが利用する製品又はサービスの利用履歴が含まれており、
前記決定部は、前記第1コンテンツが当該製品又はサービスと関連する場合、当該製品又はサービスの利用履歴に応じた当該製品又はサービスに関連する前記第2コンテンツを決定する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第2コンテンツは、前記ユーザに対するアンケートであり、
前記第1取得部は、前記アンケートの回答を前記ユーザ情報として更に取得する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記提示部は、前記通知コンテンツを提示してから前記ユーザが前記通知コンテンツを選択することなく所定時間が経過すると、前記通知コンテンツの提示を停止する、
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記提示部は、前記通知コンテンツの提示を停止する回数が所定回数に達すると、次回以降の前記第1コンテンツの提示中において前記通知コンテンツを提示しない、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記提示部が提示する前記第1コンテンツを出力する端末装置を更に備え、
前記端末装置は、前記第1コンテンツの出力中において、前記提示部が提示する前記通知コンテンツを更に出力する、
請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理システムとの間で通信する通信部と、
前記情報処理システムの前記提示部が提示する前記第1コンテンツを前記通信部が受信すると、前記第1コンテンツを出力する出力部と、を備え、
前記出力部は、前記第1コンテンツの出力中において、前記提示部が提示する前記通知コンテンツを前記通信部が受信すると、前記通知コンテンツを更に出力する、
端末装置。
【請求項10】
ユーザの属性情報を含むユーザ情報を取得し、
前記ユーザが選択した第1コンテンツを示すコンテンツ情報を取得し、
前記第1コンテンツを前記ユーザに提示し、
取得した前記属性情報と、取得した前記コンテンツ情報が示す前記第1コンテンツと、に基づいて第2コンテンツを決定し、
前記第1コンテンツの提示中において、決定した前記第2コンテンツを前記ユーザに通知する通知コンテンツを更に提示する、
情報処理方法。
【請求項11】
1以上のプロセッサに、
請求項10に記載の情報処理方法を実行させる、
プログラム。
【請求項12】
請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理システムとの間で通信し、
前記情報処理システムの前記提示部が提示する前記第1コンテンツを受信すると、前記第1コンテンツを出力し、
前記第1コンテンツの出力中において、前記提示部が提示する前記通知コンテンツを受信すると、前記通知コンテンツを更に出力する、
端末装置の情報処理方法。
【請求項13】
1以上のプロセッサに、
請求項12に記載の端末装置の情報処理方法を実行させる、
端末装置のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザにコンテンツを提示する情報処理システム、端末装置、情報処理方法、プログラム、端末装置の情報処理方法、及び端末装置のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、コンテンツ配信手段と、ユーザ情報記録手段と、ユーザ連携手段と、を有する情報配信システムを開示している。コンテンツ配信手段は、生成手段は、端末機を利用するユーザの送信要求と無関係にコンテンツをウェブページに組み入れるウェブページ生成手段と、ウェブページを端末機に配信する情報送出手段とを備える。ユーザ情報記録手段は、コンテンツに対するユーザの応答結果をデータベース化して記録するデータベースを備える。ユーザ連携手段は、応答結果に基づいて複数のユーザを基地局を介して連携させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-282840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ユーザに関連性のあるコンテンツを提示しやすい情報処理システム等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る情報処理システムは、第1取得部と、第2取得部と、提示部と、決定部と、を備える。前記第1取得部は、ユーザの属性情報を含むユーザ情報を取得する。前記第2取得部は、前記ユーザが選択した第1コンテンツを示すコンテンツ情報を取得する。前記提示部は、前記第1コンテンツを前記ユーザに提示する。前記決定部は、前記第1取得部が取得した前記属性情報と、前記第2取得部が取得した前記コンテンツ情報が示す前記第1コンテンツと、に基づいて第2コンテンツを決定する。前記提示部は、前記提示部は、前記第1コンテンツの提示中において、前記決定部が決定した前記第2コンテンツを前記ユーザに通知する通知コンテンツを更に提示する。
【0006】
本開示の一態様に係る端末装置は、通信部と、出力部と、を備える。前記通信部は、上記の情報処理システムとの間で通信する。前記出力部は、前記情報処理システムの前記提示部が提示する前記第1コンテンツを前記通信部が受信すると、前記第1コンテンツを出力する。前記出力部は、前記第1コンテンツの出力中において、前記提示部が提示する前記通知コンテンツを前記通信部が受信すると、前記通知コンテンツを更に出力する。
【0007】
本開示の一態様に係る情報処理方法では、ユーザの属性情報を含むユーザ情報を取得する。この情報処理方法では、前記ユーザが選択した第1コンテンツを示すコンテンツ情報を取得する。この情報処理方法では、前記第1コンテンツを前記ユーザに提示する。この情報処理方法では、取得した前記属性情報と、取得した前記コンテンツ情報が示す前記第1コンテンツと、に基づいて第2コンテンツを決定する。この情報処理方法では、前記第1コンテンツの提示中において、決定した前記第2コンテンツを前記ユーザに通知する通知コンテンツを更に提示する。
【0008】
本開示の一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の情報処理方法を実行させる。
【0009】
本開示の一態様に係る端末装置の情報処理方法では、上記の情報処理システムとの間で通信する。この端末装置の情報処理方法では、前記情報処理システムの前記提示部が提示する前記第1コンテンツを受信すると、前記第1コンテンツを出力する。この端末装置の情報処理方法では、前記第1コンテンツの出力中において、前記提示部が提示する前記通知コンテンツを受信すると、前記通知コンテンツを更に出力する。
【0010】
本開示の一態様に係る端末装置のプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の端末装置の情報処理方法を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示による情報処理システム等によれば、ユーザに関連性のあるコンテンツを提示しやすい、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施の形態における情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施の形態における情報処理システムの動作例を示すフローチャートである。
図3図3は、実施の形態における端末装置の動作例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施の形態における情報処理システムによる第1コンテンツの提示例の説明図である。
図5図5は、実施の形態における情報処理システムによる通知コンテンツ及び第2コンテンツの第1提示例の説明図である。
図6図6は、実施の形態における情報処理システムによる通知コンテンツ及び第2コンテンツの第2提示例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(本開示の基礎となった知見)
まず、発明者の着眼点が、下記に説明される。
【0014】
従来、製品又はサービスの提供者に対して、利用規約及びプライバシーポリシーに同意の上、ユーザが登録することが行われている。ユーザが製品又はサービスの提供者に対して登録することにより、当該提供者は、登録したユーザに対して製品又はサービスについての更なる情報を提供する一方、ユーザに関する情報を蓄積することができ、蓄積した情報を新たな製品若しくはサービスの宣伝、又は改善した既存の製品若しくはサービスの宣伝等に役立てることができる。
【0015】
近年では、製品若しくはサービスの提供者に対して登録したユーザの個人情報の流出に対する懸念、又はユーザによる登録作業の負荷の低減を考慮して、登録に必要な項目の簡素化が図られている。具体的には、ユーザの氏名(仮名を含む)、及びメールアドレスのみが登録に必要な項目とされる場合がある。このような場合、ユーザによる登録の促進が図られやすくなる一方、製品又はサービスの提供者にとってはユーザに関する情報の蓄積が不足しがちになる、という課題がある。以上を鑑み、発明者は本開示を創作するに至った。
【0016】
以下、適宜図面を参照しながら、各実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0017】
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0018】
(実施の形態)
[1.構成]
図1は、実施の形態における情報処理システム100の構成を示すブロック図である。情報処理システム100は、ユーザにコンテンツを提示するためのシステムである。ユーザは、氏名又はメールアドレス等の個人情報を、製品又はサービスの提供者に対して登録した者である。製品は、ユーザが購入する又はレンタルすることで利用する機器の総称である。実施の形態では、製品は、掃除機、洗濯機、冷蔵庫、空気清浄機、便器、又はエアーコンディショナ等の家電機器である。また、実施の形態では、サービスは、例えば家電機器の部品の交換、又はメンテナンス等をユーザに提供するサービス等である。
【0019】
実施の形態では、製品又はサービスの提供者は、情報処理システム100の運用者と同じであることとして説明する。もちろん、製品又はサービスの提供者と、情報処理システム100の運用者とは、互いに異なっていてもよい。
【0020】
コンテンツは、文字、静止画、動画、若しくは音、又はこれらの組み合わせ等で構成された情報をいう。コンテンツは、例えば製品若しくはサービスの説明、又は製品若しくはサービスに関連する記事等を含み得る。また、コンテンツは、新たな製品又はサービスに関する広告等を含み得る。
【0021】
実施の形態では、情報処理システム100は、サーバ1に搭載されている。サーバ1は、例えばインターネット等のネットワークN1を介して端末装置2との間で通信可能に構成されている。サーバ1は、例えばプロセッサ及びメモリを備えており、メモリに記憶されているプログラムをプロセッサが実行することにより、情報処理システム100としての各種の機能を実現する。
【0022】
端末装置2は、例えばスマートフォン、タブレット端末、又はデスクトップ型若しくはラップトップ型のパーソナルコンピュータ等を含み得る。実施の形態では、端末装置2がスマートフォンであることとして説明する。また、実施の形態では、端末装置2はユーザが所有する装置であることとして説明するが、端末装置2は公衆用の装置であってもよい。ユーザは、ネットワークN1を介して情報処理システム100から提示されたコンテンツを、端末装置2を用いて視聴することにより、提示されたコンテンツを享受する。
【0023】
端末装置2は、情報処理システム100の提示部14(後述する)が提示するコンテンツを表示する装置である。端末装置2は、通信部21と、出力部22と、を備えている。通信部21は、情報処理システム100との間で通信する。通信部21は、ネットワークN1を介してサーバ1と通信する。通信部21とサーバ1との間の通信は、無線通信の他に、有線通信であってもよい。また、通信部21とサーバ1との間の通信の規格は、特に限定されない。
【0024】
出力部22は、情報処理システム100の提示部14が提示するコンテンツを通信部21が受信すると、当該コンテンツを出力する。出力部22は、例えば液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイ23(後述する図4等参照)を有しており、当該コンテンツをディスプレイ23に表示することにより、当該コンテンツを出力する。実施の形態では、出力部22が有するディスプレイ23は、タッチパネルディスプレイであって、ユーザによる入力を受け付ける機能も有している。
【0025】
出力部22は、情報処理システム100の提示部14が提示する通知コンテンツC3(後述する図5及び図6参照)を通信部21が受信すると、当該通知コンテンツC3を出力する。実施の形態では、出力部22は、第1コンテンツC1(後述する図4参照)をディスプレイ23に表示すると共に、通知コンテンツC3をポップアップにより第1コンテンツC1に重ねてディスプレイ23に表示する。なお、出力部22は、通知コンテンツC3を表示する際に、端末装置2に内蔵のスピーカから通知コンテンツC3の表示を知らせる音を出力してもよい。
【0026】
サーバ1(情報処理システム100)は、第1取得部11と、第2取得部12と、決定部13と、提示部14と、を備えている。また、サーバ1は、ネットワークN1を介して第1記憶装置31、第2記憶装置32、及び第3記憶装置33の各々と通信可能に構成されている。
【0027】
第1取得部11は、ユーザの属性情報を含むユーザ情報を取得する。第1取得部11は、実施の形態に係る情報処理方法におけるユーザ情報を取得する処理の実行主体である。ユーザ情報は、ユーザを特定するための識別情報と、属性情報と、を含む。実施の形態では、識別情報は、ユーザの氏名、又はメールアドレス等である。属性情報は、例えばユーザが利用している製品又はサービスを表す情報を含み得る。例えば、ユーザが洗濯機を利用している場合、洗濯機を利用していることが当該属性情報となる。また、属性情報は、例えばユーザが興味を抱いている製品又はサービスを表す情報を含み得る。例えば、ユーザが掃除機に興味を抱いている場合、掃除機に興味を抱いていることが当該属性情報となる。その他、属性情報は、例えばユーザの生年月日、又はユーザの家族構成等の情報を含み得る。
【0028】
ユーザ情報は、ユーザが製品又はサービスの提供者に対して登録する際に、例えば端末装置2を用いて入力される。入力されたユーザ情報は、ユーザのログイン情報と紐づけられて第1記憶装置31に記憶される。ログイン情報は、例えば、ユーザのアカウント名及びパスワード等を含み得る。
【0029】
第1取得部11は、ユーザが端末装置2を用いて情報処理システム100が提供するWebサイトにログインするか、又は端末装置2を用いて情報処理システム100に専用のアプリケーションを実行してログインする際に、識別情報及び属性情報を取得する。すなわち、第1取得部11は、端末装置2から送信されたログイン情報を含む信号をサーバ1が受信すると、ネットワークN1を介して第1記憶装置31と通信することにより、ログイン情報に対応するユーザ情報を要求する。これにより、第1取得部11は、ログイン情報に対応するユーザ情報、つまりユーザの識別情報及び属性情報を第1記憶装置31から取得する。
【0030】
なお、実施の形態では、ユーザが製品又はサービスの提供者に対して登録する際に、当該ユーザの属性情報についても登録するか否かは任意である。属性情報が登録されていない場合、第1取得部11は、例えば当該ユーザによるコンテンツの視聴履歴に基づいて当該ユーザの属性情報を推定することで、当該ユーザの属性情報を取得する。具体的には、一定期間(例えば、数カ月)においてユーザが冷蔵庫に関するコンテンツを視聴した回数が一定回数を上回ると、第1取得部11は、当該ユーザが冷蔵庫に興味を抱いていると推定し、冷蔵庫に興味を抱いていることを当該ユーザの属性情報として取得する。
【0031】
第2取得部12は、ユーザが選択した第1コンテンツC1を示すコンテンツ情報を取得する。第2取得部12は、実施の形態に係る情報処理方法におけるコンテンツ情報を取得する処理の実行主体である。第1コンテンツC1は、例えば情報処理システム100が提供するWebサイト、又は情報処理システム100に専用のアプリケーションにてユーザに対して提示され得る複数のコンテンツから、ユーザにより選択されたコンテンツである。
【0032】
ユーザは、例えば端末装置2のディスプレイ23に表示された複数の概要コンテンツC0(図4参照)の一覧から、ユーザが視聴したい第1コンテンツC1を示す概要情報を、例えばディスプレイ23にタッチすることにより選択する。ここでいう概要コンテンツC0は、第1コンテンツC1の概要を示すコンテンツであって、例えば第1コンテンツC1の概要を示す文字、静止画、動画、若しくは音、又はこれらの組み合わせ等で構成される。そして、端末装置2は、ユーザが選択した概要コンテンツC0に対応する第1コンテンツC1の送信を要求する要求信号を、ネットワークN1を介してサーバ1へ送信する。第2取得部12は、サーバ1が要求信号を受信することにより、ユーザが選択した第1コンテンツC1を示すコンテンツ情報を取得する。なお、コンテンツ情報は、第1コンテンツC1そのものではなく、第1コンテンツC1を特定し得る識別子(例えば、コンテンツごとに割り当てられたID(Identifier))を含んでいればよい。
【0033】
決定部13は、第1取得部11が取得した属性情報と、第2取得部12が取得したコンテンツ情報が示す第1コンテンツC1と、に基づいて第2コンテンツC2(後述する図5及び図6参照)を決定する。決定部13は、実施の形態に係る情報処理方法における第2コンテンツC2を決定する処理の実行主体である。第2コンテンツC2は、例えば第1コンテンツC1を視聴するユーザが興味を抱きやすいコンテンツ、又は第1コンテンツC1を視聴するユーザが違和感を抱きにくいコンテンツ等を含み得る。
【0034】
実施の形態では、決定部13は、属性情報及び第1コンテンツC1の組み合わせと、第2コンテンツC2と、を紐づけて記憶したデータベースを参照することにより、第2コンテンツC2を決定する。当該データベースは、例えばサーバ1に記憶されていてもよいし、サーバ1とは異なるデータベースサーバに記憶されていてもよい。なお、決定部13は、属性情報及び第1コンテンツC1を入力として第2コンテンツC2を出力するように機械学習された学習済みモデルを用いて、第2コンテンツC2を決定するように構成されていてもよい。
【0035】
例えば、第1コンテンツC1が洗濯機に関するコンテンツであって、ユーザが洗濯機を既に所持していることを属性情報が示す場合、決定部13は、ユーザが所持している洗濯機に関する記事(例えば、洗濯機の便利な利用方法を説明する記事等)を第2コンテンツC2として決定する。当該記事は、例えば製品又はサービスの提供者が推奨する記事であってもよいし、多数のユーザが視聴している人気の記事であってもよい。また、例えば、第1コンテンツC1が冷蔵庫に関するコンテンツであって、ユーザが冷蔵庫に興味を抱いていることを属性情報が示す場合、決定部13は、新製品の冷蔵庫についての広告を第2コンテンツC2として決定する。また、例えば、第1コンテンツC1が掃除機に関するコンテンツであって、ユーザが掃除機に関するアンケートについて未だ回答していない項目が存在することを示す場合、決定部13は、未回答の項目を含む掃除機に関するアンケートを第2コンテンツC2として決定する。
【0036】
このように、属性情報には、ユーザが利用する、若しくはユーザが興味を有する製品又はサービスの情報が含まれ得る。そして、決定部13は、第1コンテンツC1が当該製品又はサービスと関連する場合、当該製品又はサービスに関連する第2コンテンツC2を決定する。
【0037】
なお、決定部13は、上記以外の情報を参照して第2コンテンツC2を決定してもよい。例えば、第1コンテンツC1が洗濯機に関するコンテンツであって、ユーザが洗濯機の乾燥機能を前日に利用したことを属性情報が示す場合、決定部13は、ユーザが所持している洗濯機の乾燥機能に関する記事(例えば、洗濯機の乾燥機能に関する頻度の高い問い合わせ及びその回答等)を第2コンテンツC2として決定する。また、例えば、第1コンテンツC1が洗濯機に関するコンテンツであって、ユーザが洗濯機を利用する頻度の高いヘビーユーザであることを属性情報が示す場合、決定部13は、洗濯機のヘビーユーザに対するアンケートを第2コンテンツC2として決定する。ユーザがヘビーユーザであるか否かは、例えば製品の利用履歴に基づいて推定することが可能である。
【0038】
このように、属性情報には、ユーザが利用する製品又はサービスの利用履歴が含まれ得る。そして、決定部13は、第1コンテンツC1が当該製品又はサービスと関連する場合、当該製品又はサービスの利用履歴に応じた当該製品又はサービスに関連する第2コンテンツC2を決定してもよい。
【0039】
提示部14は、第1コンテンツC1を提示する。提示部14は、実施の形態に係る情報処理方法における第1コンテンツC1を提示する処理の実行主体である。提示部14は、ユーザが選択した第1コンテンツC1の送信を要求する要求信号をサーバ1が受信すると、ネットワークN1を介して第2記憶装置32と通信することにより、第1コンテンツC1を要求する。これにより、提示部14は、第1コンテンツC1を第2記憶装置32から取得し、取得した第1コンテンツC1を含む信号を端末装置2へ送信する。端末装置2では、通信部21が当該信号を受信すると、出力部22が当該信号に含まれる第1コンテンツC1をディスプレイ23に表示させることにより、第1コンテンツC1を出力する。このように、提示部14は、第1コンテンツC1を端末装置2へ送信することにより、ユーザに対して第1コンテンツC1を提示する。
【0040】
また、提示部14は、第1コンテンツC1の提示中において、決定部13が決定した第2コンテンツC2をユーザに通知する通知コンテンツC3を更に提示する。つまり、提示部14は、実施の形態に係る情報処理方法における通知コンテンツC3を提示する処理の実行主体でもある。通知コンテンツC3は、文字、静止画、動画、若しくは音、又はこれらの組み合わせ等で構成された情報であり、例えば第2コンテンツC2が存在することをユーザに通知する。また、通知コンテンツC3は、例えばユーザに対して第2コンテンツC2の視聴を促す文字等を含んでいてもよい。
【0041】
実施の形態では、提示部14は、決定部13が第2コンテンツC2を決定すると、当該第2コンテンツC2に対応する通知コンテンツC3を生成する。そして、提示部14は、生成した通知コンテンツC3を含む信号を端末装置2へ送信する。端末装置2では、通信部21が当該信号を受信すると、出力部22が当該信号に含まれる通知コンテンツC3をディスプレイ23に表示させることにより、通知コンテンツC3を出力する。既に述べたように、出力部22は、第1コンテンツC1をディスプレイ23に表示すると共に、通知コンテンツC3をポップアップにより第1コンテンツC1に重ねてディスプレイ23に表示する。このように、提示部14は、通知コンテンツC3を端末装置2へ送信することにより、ユーザに対して通知コンテンツC3を提示する。
【0042】
ユーザが通知コンテンツC3を選択すると、端末装置2は、通知コンテンツC3を選択したことを示す選択信号を、ネットワークN1を介してサーバ1へ送信する。提示部14は、選択信号をサーバ1が受信すると、ネットワークN1を介して第3記憶装置33と通信することにより、通知コンテンツC3に対応する第2コンテンツC2を要求する。これにより、提示部14は、第2コンテンツC2を第3記憶装置33から取得し、取得した第2コンテンツC2を含む信号を端末装置2へ送信する。端末装置2では、通信部21が当該信号を受信すると、出力部22が当該信号に含まれる第2コンテンツC2をディスプレイ23に表示させることにより、第2コンテンツC2を出力する。このように、提示部14は、ユーザが通知コンテンツC3を選択した場合、第2コンテンツC2を端末装置2へ送信することにより、ユーザに対して第2コンテンツC2を提示する。
【0043】
実施の形態では、提示部14は、第1コンテンツC1の提示中において、第1コンテンツC1の提示時間が閾値時間(例えば、数秒~数十秒)を上回ることを条件として、通知コンテンツC3を提示する。ここでは、第1コンテンツC1の提示時間は、端末装置2のディスプレイ23に第1コンテンツC1が表示されている時間をいう。つまり、実施の形態では、提示部14は、第1コンテンツC1を提示すると即座に通知コンテンツC3を提示するのではなく、ユーザが第1コンテンツC1を視聴していると推定した後に通知コンテンツC3を提示する。第1コンテンツC1の提示時間が閾値時間よりも短い場合、ユーザが第1コンテンツC1に対して興味を抱いていないと推定され、このような場合に通知コンテンツC3を提示しても、ユーザが通知コンテンツC3に興味を抱かない可能性が高いからである。
【0044】
なお、閾値時間は、固定値であってもよいし、第1コンテンツC1に応じて適宜設定されてもよい。例えば、第1コンテンツC1のボリュームが比較的小さい場合、閾値時間は短く設定されてもよいし、第1コンテンツC1のボリュームが比較的大きい場合、閾値時間は長く設定されてもよい。ここでいう第1コンテンツC1のボリュームは、例えば第1コンテンツC1に含まれる文字数等である。
【0045】
第1記憶装置31は、例えばデータベースサーバであるが、特に限定されることなく公知の電子情報記憶の手段を用いて実現することができる。第1記憶装置31は、製品又はサービスの提供者に対して登録したユーザのユーザ情報を、ユーザのログイン情報に紐づけて記憶する。情報処理システム100は、ネットワークN1を介して第1記憶装置31に対してユーザ情報を要求することにより、第1記憶装置31からユーザ情報を取得することが可能である。
【0046】
第2記憶装置32は、例えばデータベースサーバであるが、特に限定されることなく公知の電子情報記憶の手段を用いて実現することができる。第2記憶装置32は、複数の第1コンテンツC1を記憶する。情報処理システム100は、ネットワークN1を介して第2記憶装置32に対して第1コンテンツC1を要求することにより、第2記憶装置32から第1コンテンツC1を取得することが可能である。
【0047】
第3記憶装置33は、例えばデータベースサーバであるが、特に限定されることなく公知の電子情報記憶の手段を用いて実現することができる。第3記憶装置33は、複数の第2コンテンツC2を記憶する。情報処理システム100は、ネットワークN1を介して第3記憶装置33に対して第2コンテンツC2を要求することにより、第3記憶装置33から第2コンテンツC2を取得することが可能である。
【0048】
[2.動作]
以上のように構成された情報処理システム100の動作について、以下図2図6を用いて説明する。図2は、実施の形態における情報処理システム100の動作例を示すフローチャートである。図3は、実施の形態における端末装置2の動作例を示すフローチャートである。図4は、実施の形態における情報処理システム100による第1コンテンツC1の提示例の説明図である。図5は、実施の形態における情報処理システム100による通知コンテンツC3及び第2コンテンツC2の第1提示例の説明図である。図6は、実施の形態における情報処理システム100による通知コンテンツC3及び第2コンテンツC2の第2提示例の説明図である。
【0049】
以下では、ユーザが端末装置2を用いて情報処理システム100に専用のアプリケーションを実行してログインしていることとして説明する。また、図3に示す端末装置2の動作例においては、サーバ1から通知コンテンツC3を受信することとして説明する。
【0050】
まず、ユーザがログインすることにより、端末装置2からサーバ1へとログイン情報を含む信号が送信される。そして、第1取得部11は、端末装置2から送信されたログイン情報を含む信号をサーバ1が受信すると、ネットワークN1を介して第1記憶装置31と通信することにより、ログイン情報に対応するユーザ情報を要求する。これにより、図2に示すように、第1取得部11は、ログインしたユーザのユーザ情報を取得することにより、ログインしたユーザの属性情報を取得する(S101)。
【0051】
図3に示すように、ユーザがログインした状態で、端末装置2がユーザによる所定の操作を受け付けると、出力部22は、複数の概要コンテンツC0の一覧を出力する(S201)。これにより、図4の(a)に示すように、端末装置2のディスプレイ23には、複数の概要コンテンツC0の一覧が表示される。ユーザが複数の概要コンテンツC0のうちのいずれか1つの概要コンテンツC0を選択するまでの間(S202:No)、出力部22は上記一覧を出力し続ける。そして、ユーザが複数の概要コンテンツC0のうちのいずれか1つの概要コンテンツC0を選択すると(S202:Yes)、端末装置2は、ユーザが選択した概要コンテンツC0に対応する第1コンテンツC1の送信を要求する要求信号を、ネットワークN1を介してサーバ1へ送信する(S203)。
【0052】
図2に示すように、サーバ1では、第2取得部12は、要求信号をサーバ1が受信することにより、ユーザが選択した第1コンテンツC1を示すコンテンツ情報を取得する(S102)。そして、提示部14は、ネットワークN1を介して第2記憶装置32と通信することにより、第1コンテンツC1を要求し、第2記憶装置32から取得した第1コンテンツC1を含む信号を端末装置2へ送信することにより、ユーザに対して第1コンテンツC1を提示する(S103)。
【0053】
図3に示すように、端末装置2では、通信部21が第1コンテンツC1を含む信号を受信すると(S204)、出力部22は、当該信号に含まれる第1コンテンツC1を出力する(S205)。これにより、図4の(b)に示すように、端末装置2のディスプレイ23には、ユーザが選択した第1コンテンツC1が表示される。
【0054】
次に、図2に示すように、提示部14による第1コンテンツC1の提示中において、決定部13は、ステップS104~S106の処理を実行する。まず、決定部13は、第1コンテンツC1が属性情報に関連するか否かを判定する(S104)。例えば、決定部13は、第1コンテンツC1が冷蔵庫に関連する内容であって、属性情報にユーザが利用する、又はユーザが興味を有する製品として冷蔵庫が含まれている場合、第1コンテンツC1が属性情報に関連すると判定し、冷蔵庫が含まれていない場合、第1コンテンツC1が属性情報に関連しないと判定する。また、決定部13は、第1コンテンツC1を提示している時間が閾値時間を経過するか否かを判定する(S105)。
【0055】
第1コンテンツC1が属性情報に関連しており(S104:Yes)、かつ、第1コンテンツC1を提示している時間が閾値時間を経過すると(S105:Yes)、決定部13は、属性情報及び第1コンテンツC1に基づいて第2コンテンツC2を決定する(S106)。そして、提示部14は、決定部13が決定した第2コンテンツC2に対応する通知コンテンツC3を生成し、生成した通知コンテンツC3を含む信号を端末装置2へ送信する。これにより、提示部14は、第1コンテンツC1の提示中において、通知コンテンツC3を更に提示する(S107)。一方、第1コンテンツC1が属性情報に関連していない場合(S104:No)、又は第1コンテンツC1を提示している時間が閾値時間を経過する前に第1コンテンツC1の提示が終了する場合(S105:No)、決定部13は、第2コンテンツC2を決定しない。この場合、提示部14は、通知コンテンツC3を提示しないことになる。
【0056】
図3に示すように、端末装置2では、通信部21が通知コンテンツC3を含む信号を受信すると(S206)、出力部22は、当該信号に含まれる通知コンテンツC3を出力する(S207)。これにより、図5の(a)又は図6の(a)に示すように、端末装置2のディスプレイ23には通知コンテンツC3が表示される。
【0057】
ユーザが通知コンテンツC3を選択すると(S208:Yes)、端末装置2は、ユーザが通知コンテンツC3を選択したことを示す選択信号を、ネットワークN1を介してサーバ1へ送信する(S209)。一方、ユーザが通知コンテンツC3を選択しない場合(S208:No)、端末装置2は、選択信号をサーバ1へ送信しない。この場合、出力部22は、第2コンテンツC2を出力しないことになる。
【0058】
図2に示すように、サーバ1では、提示部14は、選択信号をサーバ1が受信すると(S108:Yes)、ネットワークN1を介して第3記憶装置33と通信することにより、通知コンテンツC3に対応する第2コンテンツC2を要求し、取得した第2コンテンツC2を含む信号を端末装置2へ送信することにより、ユーザに対して第2コンテンツC2を提示する(S109)。一方、選択信号をサーバ1が受信しない場合(S108:No)、提示部14は、第2コンテンツC2を提示しないことになる。
【0059】
図3に示すように、端末装置2では、通信部21が第2コンテンツC2を含む信号を受信すると(S210)、出力部22は、当該信号に含まれる第2コンテンツC2を出力する(S211)。これにより、図5の(b)又は図6の(b)に示すように、端末装置2のディスプレイ23には、通知コンテンツC3に対応する第2コンテンツC2が表示される。
【0060】
図5に示す第1提示例は、第2コンテンツC2がユーザに対するアンケートである場合の例である。決定部13は、例えばユーザが利用する製品、若しくはユーザが興味を有する製品についてのアンケートに回答していない場合、又はアンケートに回答しているが回答していない項目が存在する場合に、アンケートを第2コンテンツC2として決定する。第1提示例では、図5の(a)に示すように、ユーザに対する通知があることを示すアイコン(ここでは、ベルの形をしたアイコン)と、「アンケートに回答する」という文字列と、が通知コンテンツC3として端末装置2のディスプレイ23に表示される。また、第1提示例では、図5の(b)に示すように、ユーザに対するアンケートの概要を示す画像と、アンケートの内容を示す文字列と、が第2コンテンツC2として端末装置2のディスプレイ23に表示される。
【0061】
一方、図6に示す第2提示例は、第2コンテンツC2が多数のユーザが視聴する人気の記事である場合の例である。決定部13は、例えばユーザが利用する製品、若しくはユーザが興味を有する製品についてのアンケートが存在しない場合、又はユーザが既にアンケートに回答している場合に、上記記事を第2コンテンツC2として決定する。第2提示例では、図6の(a)に示すように、ユーザに対する通知があることを示すアイコン(ここでは、ベルの形をしたアイコン)と、「関連記事を見る」という文字列と、が通知コンテンツC3として端末装置2のディスプレイ23に表示される。当該文字列は、例えば関連記事のタイトル名であってもよい。また、第2提示例では、図6の(b)に示すように、上記記事の概要を示す画像と、上記記事の内容を示す文字列と、が第2コンテンツC2として端末装置2のディスプレイ23に表示される。
【0062】
[3.効果等]
上述のように、実施の形態における情報処理システム100は、ユーザの属性情報と、ユーザが視聴する第1コンテンツC1とに基づいて、第2コンテンツC2を決定する。そして、実施の形態における情報処理システム100は、決定した第2コンテンツC2へユーザを誘導するための通知コンテンツC3を、第1コンテンツC1の提示中にリアルタイムに提示する。このため、実施の形態では、ユーザが実際に視聴しているコンテンツに関連し、かつ、ユーザが利用している、又はユーザが興味を有する等のユーザの属性に応じたコンテンツをユーザに提示することができる。したがって、実施の形態における情報処理システム100は、ユーザに関連性のあるコンテンツを提示しやすい、という利点がある。
【0063】
また、実施の形態では、ユーザが視聴しているコンテンツと関連性の薄いコンテンツをユーザに提示しないので、コンテンツの提示に対してユーザが抵抗を覚えにくく、提示したコンテンツをユーザが視聴する可能性が向上することも期待できる。
【0064】
ここで、既に述べたように、第2コンテンツC2は、ユーザに対するアンケートであってもよい。ユーザが視聴しているコンテンツと関連性のあるアンケートを第2コンテンツC2とすれば、ユーザは第1コンテンツC1の視聴中において通知コンテンツC3を選択するだけでアンケートの回答を行うことができるので、ユーザが煩わしさ又は違和感を覚えることなくアンケートに回答しやすくなる、という利点がある。
【0065】
また、第2コンテンツC2がユーザに対するアンケートである場合、第1取得部11は、アンケートの回答をユーザ情報として更に取得することが可能である。例えば、端末装置2のディスプレイ23にアンケートが第2コンテンツC2として表示されると、ユーザは、ディスプレイ23にタッチしたり、キーボード(ソフトウェアキーボードを含む)を用いて入力したり等して当該アンケートに対する回答を入力する場合がある。この場合、第1取得部11は、当該アンケートに対する回答を含む信号を端末装置2から受信することにより、当該アンケートの回答を当該ユーザについての属性情報として更に取得することが可能である。
【0066】
[4.変形例]
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0067】
そこで、以下、実施の形態の変形例を例示する。
【0068】
上記実施の形態において、提示部14は、通知コンテンツC3を提示してからユーザが通知コンテンツC3を選択することなく所定時間(例えば、数十秒)が経過すると、通知コンテンツC3の提示を停止してもよい。提示部14は、例えば端末装置2へ通知コンテンツC3の提示の停止を要求する信号を送信する。端末装置2の通信部21が当該信号を受信すると、出力部22は、ディスプレイ23に通知コンテンツC3を表示するのを停止する。
【0069】
また、上記実施の形態において、提示部14は、通知コンテンツC3の提示を停止する回数が所定回数(例えば、数回)に達すると、次回以降の第1コンテンツC1の提示中において通知コンテンツC3を提示しなくてもよい。つまり、提示部14は、通知コンテンツC3の提示を停止する回数が所定回数に達した場合、以降、決定部13が第2コンテンツC2を決定しても、通知コンテンツC3を生成しない。この場合、ユーザによる第1コンテンツC1の視聴中において、ディスプレイ23には一度も通知コンテンツC3が表示されない。また、この場合、当該ユーザの属性情報は、通知コンテンツC3の提示が不要であるという情報を含むように更新されてもよい。
【0070】
上記実施の形態では、提示部14は、第1コンテンツC1の提示中において、第1コンテンツC1の提示時間が閾値時間を上回ることを条件として、通知コンテンツC3を提示しているが、これに限られない。例えば、提示部14は、第1コンテンツC1を提示するタイミングで、即座に通知コンテンツC3を併せて提示してもよい。
【0071】
また、上記実施の形態において、提示部14が通知コンテンツC3を提示する機能のオン/オフを、ユーザの操作に応じて設定可能であってもよい。
【0072】
上記実施の形態では、サーバ1と、第1記憶装置31と、第2記憶装置32と、第3記憶装置33とはそれぞれ別の装置であるが、これに限られない。例えば、第1記憶装置31、第2記憶装置32、及び第3記憶装置33のうち2以上の装置は、1つの装置で実現されていてもよい。また、例えば、サーバ1は、第1記憶装置31、第2記憶装置32、及び第3記憶装置33のうちの1以上の装置を内蔵していてもよい。この場合、サーバ1に内蔵される記憶装置は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、又は半導体メモリ等によって実現される。
【0073】
また、例えば、上記実施の形態では、情報処理システム100は端末装置2を備えていないが、端末装置2は情報処理システム100の構成要素に含まれていてもよい。また、実施の形態では、情報処理システム100は、サーバ1に搭載されているが、これに限られない。例えば、情報処理システム100は、端末装置2に搭載されていてもよい。
【0074】
また、例えば、上記実施の形態では、情報処理システム100は、単一の装置として実現されたが、複数の装置によって実現されてもよい。情報処理システム100が複数の装置によって実現される場合、情報処理システム100が備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。つまり、本開示は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよいし、エッジコンピューティングによって実現されてもよい。
【0075】
また、例えば、上記実施の形態において、本開示における情報処理システム100の構成要素の全部又は一部は、専用のハードウェアで構成されてもよく、或いは、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)又はプロセッサ等のプログラム実行部が、HDD又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0076】
また、本開示における情報処理システム100の構成要素は、1つ又は複数の電子回路で構成されてもよい。1つ又は複数の電子回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0077】
1つ又は複数の電子回路には、例えば、半導体装置、IC(Integrated Circuit)又はLSI(Large Scale Integration)等が含まれてもよい。IC又はLSIは、1つのチップに集積されてもよく、複数のチップに集積されてもよい。ここでは、IC又はLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又は、ULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるかもしれない。また、LSIの製造後にプログラムされるFPGA(Field Programmable Gate Array)も同じ目的で使うことができる。
【0078】
また、本開示の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路又はコンピュータプログラムで実現されてもよい。或いは、当該コンピュータプログラムが記憶された光学ディスク、HDD若しくは半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体で実現されてもよい。例えば、本開示は、上記実施の形態における制御方法をコンピュータによって実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能なCD-ROM等の非一時的な記録媒体に記録されてもよいし、インターネット等の通信路で配信されてもよい。
【0079】
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
【0080】
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0081】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略等を行うことができる。
【0082】
(まとめ)
以上述べたように、実施の形態における情報処理システム100は、第1取得部11と、第2取得部12と、提示部14と、決定部13と、を備える。第1取得部11は、ユーザの属性情報を含むユーザ情報を取得する。第2取得部12は、ユーザが選択した第1コンテンツC1を示すコンテンツ情報を取得する。提示部14は、第1コンテンツC1をユーザに提示する。決定部13は、第1取得部11が取得した属性情報と、第2取得部12が取得したコンテンツ情報が示す第1コンテンツC1と、に基づいて第2コンテンツC2を決定する。提示部14は、第1コンテンツC1の提示中において、決定部13が決定した第2コンテンツC2をユーザに通知する通知コンテンツC3を更に提示する。
【0083】
これによれば、ユーザが実際に視聴しているコンテンツに関連し、かつ、ユーザが利用している、又はユーザが興味を有する等のユーザの属性に応じたコンテンツをユーザに提示することができるので、ユーザに関連性のあるコンテンツを提示しやすい、という利点がある。
【0084】
また、例えば、提示部14は、第1コンテンツC1の提示中において、第1コンテンツC1の提示時間が閾値時間を上回ることを条件として、通知コンテンツC3を提示する。
【0085】
これによれば、ユーザが第1コンテンツC1に対して興味を抱いていると推定されるタイミングで通知コンテンツC3を提示することができるので、ユーザが通知コンテンツC3に興味を抱く可能性を高めやすい、という利点がある。
【0086】
また、例えば、属性情報には、ユーザが利用する、若しくはユーザが興味を有する製品又はサービスの情報が含まれている。決定部13は、第1コンテンツC1が当該製品又はサービスと関連する場合、当該製品又はサービスに関連する第2コンテンツC2を決定する。
【0087】
これによれば、ユーザが利用する、若しくはユーザが興味を有する製品又はサービスと関連性のあるコンテンツを提示しやすい、という利点がある。
【0088】
また、例えば、属性情報には、ユーザが利用する製品又はサービスの利用履歴が含まれている。決定部13は、第1コンテンツC1が当該製品又はサービスと関連する場合、当該製品又はサービスの利用履歴に応じた当該製品又はサービスに関連する第2コンテンツC2を決定する。
【0089】
これによれば、ユーザが利用する製品又はサービスの利用履歴を参照することにより、ユーザに関連性のあるコンテンツを提示する確度が向上しやすい、という利点がある。
【0090】
また、例えば、第2コンテンツC2は、ユーザに対するアンケートである。第1取得部11は、アンケートの回答をユーザ情報として更に取得する。
【0091】
これによれば、ユーザは第1コンテンツC1の視聴中において通知コンテンツC3を選択するだけでアンケートの回答を行うことができるので、ユーザが煩わしさ又は違和感を覚えることなくアンケートに回答しやすくなり、情報処理システム100の運用者がユーザの属性情報を収集しやすくなる、という利点がある。
【0092】
また、例えば、提示部14は、通知コンテンツC3を提示してからユーザが通知コンテンツC3を選択することなく所定時間が経過すると、通知コンテンツC3の提示を停止する。
【0093】
これによれば、ユーザが興味を抱いていないと推定される通知コンテンツC3の提示を停止することで、ユーザが通知コンテンツC3の提示に対して不快感を覚えにくくなる、という利点がある。
【0094】
また、例えば、提示部14は、通知コンテンツC3の提示を停止する回数が所定回数に達すると、次回以降の第1コンテンツC1の提示中において通知コンテンツC3を提示しない。
【0095】
これによれば、ユーザが興味を抱いていないと推定される通知コンテンツC3を、ユーザによる第1コンテンツC1の提示中において一度も提示しないことで、ユーザが通知コンテンツC3の提示に対して更に不快感を覚えにくくなる、という利点がある。
【0096】
また、例えば、情報処理システム100は、提示部14が提示する第1コンテンツC1を出力する端末装置2を更に備える。端末装置2は、第1コンテンツC1の出力中において、提示部14が提示する通知コンテンツC3を更に出力する。
【0097】
これによれば、端末装置2を利用するユーザは、通知コンテンツC3を選択して第2コンテンツC2を享受することができるので、ユーザに関連性のあるコンテンツを享受しやすい、という利点がある。
【0098】
また、実施の形態における端末装置2は、通信部21と、出力部22と、を備える。通信部21は、情報処理システム100との間で通信する。出力部22は、情報処理システム100の提示部14が提示する第1コンテンツC1を通信部21が受信すると、第1コンテンツC1を出力する。出力部22は、第1コンテンツC1の出力中において、提示部14が提示する通知コンテンツC3を通信部21が受信すると、通知コンテンツC3を更に出力する。
【0099】
これによれば、端末装置2を利用するユーザは、通知コンテンツC3を選択して第2コンテンツC2を享受することができるので、ユーザに関連性のあるコンテンツを享受しやすい、という利点がある。
【0100】
また、実施の形態における情報処理方法では、ユーザの属性情報を含むユーザ情報を取得する(S101)。また、情報処理方法では、ユーザが選択した第1コンテンツC1を示すコンテンツ情報を取得する(S102)。また、情報処理方法では、第1コンテンツC1をユーザに提示する(S103)。また、情報処理方法では、取得した属性情報と、取得したコンテンツ情報が示す第1コンテンツC1と、に基づいて第2コンテンツを決定する(S104~S106)。また、情報処理方法では、第1コンテンツC1の提示中において、決定した第2コンテンツC2をユーザに通知する通知コンテンツC3を更に提示する(S107)。
【0101】
これによれば、上記の情報処理システム100と同様の効果を奏することができる、という利点がある。
【0102】
また、実施の形態におけるプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の情報処理方法を実行させる。
【0103】
これによれば、上記の情報処理システム100と同様の効果を奏することができる、という利点がある。
【0104】
また、実施の形態における端末装置2の情報処理方法では、情報処理システム100との間で通信する(S203、S204、S206、S209、S210)。また、端末装置2の情報処理方法では、情報処理システム100の提示部14が提示する第1コンテンツC1を受信すると、第1コンテンツC1を出力する(S205)。また、端末装置2の情報処理方法では、第1コンテンツC1の出力中において、提示部14が提示する通知コンテンツC3を受信すると、通知コンテンツC3を更に出力する(S207)。
【0105】
これによれば、上記の端末装置2と同様の効果を奏することができる、という利点がある。
【0106】
また、実施の形態における端末装置2のプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の端末装置2の情報処理方法を実行させる。
【0107】
これによれば、上記の端末装置2と同様の効果を奏することができる、という利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本開示は、例えばWebサイト又はアプリケーションを介してユーザにコンテンツを提示するシステムに利用可能である。
【符号の説明】
【0109】
1 サーバ
11 第1取得部
12 第2取得部
13 決定部
14 提示部
2 端末装置
21 通信部
22 出力部
100 情報処理システム
C1 第1コンテンツ
C2 第2コンテンツ
C3 通知コンテンツ
図1
図2
図3
図4
図5
図6