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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023010482
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】プライヤ
(51)【国際特許分類】
   B25B 7/02 20060101AFI20230113BHJP
   B25J 1/04 20060101ALI20230113BHJP
   B25B 7/22 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
B25B7/02
B25J1/04
B25B7/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021132466
(22)【出願日】2021-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】521360076
【氏名又は名称】鵜飼 直人
(72)【発明者】
【氏名】鵜飼 直人
【テーマコード(参考)】
3C020
3C707
【Fターム(参考)】
3C020PP04
3C020QQ02
3C020QQ03
3C707BS29
3C707EV04
3C707NS24
3C707XF05
(57)【要約】
【課題】給湯暖房熱源機などの施工でCCHジョイントを外す際、狭い作業環境にくわえ、把持する部分が狭いため外す方向へすぐに工具が外れてしまい、労力と時間の負担が多くなっているため、CH・CCHジョイントを取り外し操作することに有利なプライヤを提供する。
【解決手段】腕と柄一体のハンドル二体を一つの支点部で繋ぎ、二本の腕の顎部にはCCHジョイント本体を把持するための左右対称の半円の把持部、CCHジョイント結合部に入り込み、係止する爪状の突起部を形成することで、取り外すにあたりプライヤが外れることなく把持、係止できるようにし、作業スペースを確保するために、CCHジョイント結合部から取り外し方向に離れるように、角度をつけた形で持ち手を形成し、先端顎部には、CHジョイントを外すための左右対称の半円形の把持部が形成され、柄の先端の差し込み部は、樹脂製CHジョイントの抜け止ポイントに入り込み、抜け止ポイントを開き取り外す形に形成されている、本発明のプライヤは一つで三つの機能を兼ね備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支点部を中心に左右に動く上下一対の腕部と柄部を有し
前記腕部の先にはCCHジョイントを把持するための顎部が形成されており、
前記顎部には挟み把持部と係止部が形成され、
前記挟み把持部は、CCHジョイントを把持するための左右対称の円形が形成され、滑り止めの凸凹が形成されており、
前記係止部は前記顎部の上部に壁部と爪部で形成されており、前記爪部よりCCHジョイントの結合部分に差し込み、係止するための爪状の突起が中心に向かって形成されていることを特徴とするプライヤ。
【請求項2】
前記顎部から前記柄部までに、前記顎部から前記腕部、前記腕部から前記支点部、前記支点部から前記柄部にかけて前記挟み把持部より、離れる形でそれぞれ角度をつけて形成され、
前記顎部、前記支点部は平行に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のプライヤ。
【請求項3】
前記顎部先端にはCHジョイントを取り外すための先端顎部が形成され、
内側の先端把持部には左右対称の円形が形成され、
滑り止めの凸凹が形成されることを特徴とする、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプライヤ。
【請求項4】
前記柄部先端には樹脂製CHジョイントを外すための差し込み部、コの字が形成されることを特徴とする、
請求項1から請求項3のうちのいずれか1の請求項に記載のプライヤ。
【請求項5】
CCHジョイント、CHジョイント、樹脂製CHジョイントを取り外す三つの機能を兼ね備えていることを特徴とする、
請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載のプライヤ。
【請求項6】
支点部を中心に開閉する一対の腕部と柄部を有し、
前記腕部の先にCCHジョイントを把持するための顎部が形成され、
前記顎部に挟み把持部と係止部が形成され、
前記挟み把持部は、CCHジョイントを把持するため、前記支点部の軸方向から見て左右対称の円形に形成され、
前記円形内面には滑り止めの凸凹が形成されており、
前記係止部は前記顎部の上部に形成され、壁部と爪部を有し、
前記爪部は前記壁部より前記円形の中心に伸びた爪状の突起であり、CCHジョイントの結合部分に差し込み、係止するものであることを特徴とするプライヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プライヤに係り、とくにCH・CCHジョイントの取り外し操作に適したプライヤに関するものである。
【背景技術】
【0002】
温水暖房は熱源機で温水を作り、それをパイプに通して暖房端末等に循環させて部屋を暖める暖房システムである。熱源機との接続は、従来のねじ込み式ではなく、CHジョイントまたはCCHジョイントと呼ばれる、特殊なものを使用している。
【0003】
従来のプライヤは平行なものが多く、狭い環境についているCCHジョイントを外すには、視野、作業環境が狭く、かなりの労力と時間がかかる。
【0004】
交換するにあたり、年数がたっているものは、何らかの影響でくっついており、直線的な工具では取り外す方向への力が伝わりにくい。
【0005】
従来の直線的プライヤの顎部ではCCHジョイントを挟むにあたり形状が適切でないため、挟む力が伝わりにくく、取り外す方向に外れやすい。
【先行技術文献】
【0006】
【特許文献】
【特許文献】特開2003-291072
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
数年たったCCHジョイントは何らかの影響でジョイント部がくっついており、狭い環境下では現状のプライヤでは作業を行うにあたり、困難な状況である。
【0008】
給湯暖房熱源機などのCH,CCHジョイントを脱着する場合、作業スペースがかなり狭いため視野、作業スペースの確保が必要とされる。
【0009】
直線的なプライヤでは把持部がすぐに把持部分から外れてしまう。
【0010】
そこで本発明の目的は、狭い環境でも附着しているCH,CCHジョイントを確実につかんで、取り外すことができるプライヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
支点部を中心に左右に動く上下一対の腕部と柄部を有し、前記腕部の先にはCCHジョイントを把持するための顎部が形成されており、前記顎部には挟み把持部と係止部が形成され、前記挟み把持部は、CCHジョイントを把持するための左右対称の円形が形成され、滑り止めの凸凹が形成されており、前記係止部は前記顎部の上部に壁部と爪部で形成されており、前記爪部よりCCHジョイントの結合部分に差し込み、係止するための爪状の突起が中心に向かって形成されていることを特徴とするプライヤを提供する。
CCHジョイントを脱着するためにCCHジョイントを把持する部分を左右対称に円形に形成し、内側には滑り止めの凸凹を形成している。
【0012】
上記記載だけでは、器具が外れてしまうため顎部上部には、CCHジョイント結合部に差し込み取り外す方向へ係止する爪状の突起物を中央に向かって形成する。
【0013】
上記記載だけでは、器具が外れることが起こるので、顎部上部には、CCHジョイント結合部に差し込み取り外す方向へ係止する爪状の突起物を壁部から中央に向かって形成したことで、CCHジョイントしっかり係止し、プライヤが外れることなく取り外しが容易にできる。
【0014】
先端顎部を形成し、先端把持部を円形に形成し内側に滑り止めの凸凹を形成することで、CHジョイントを把持し取り外すことが容易にできるようになる。
【0015】
柄部の先端に差し込み部、コの字を形成し、樹脂製CHジョイントの抜け止ポイントに差し込むことにより、取り外すことが容易にできる。
【0016】
本発明はCCHジョイント,CHジョイント、樹脂製CHジョイントを取り外す三つの機能を兼ね備えているプライヤ。
【発明の効果】
【0017】
狭い環境でも附着しているCH,CCHジョイントを確実につかんで、取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】両顎部を閉じた状態での全体の側面図
図2】横からの全体の側面図
図3】全体の斜視図
図4】顎部の斜面図
図5】顎部の左側図
図6】柄部先端図
図7】CCHジョイント本体と顎部側面図
図8】CHジョイント本体と先端顎部の側面図
図9】樹脂製CHジョイント本体とコの字、差し込み部の側面図
図10】本発明のプライヤと給湯器
図11】CCHジョイント本体を保持、係止している側面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態として実施例を図1図11に基づいて説明する。
図1図3は本発明が対象とするプライヤを示しており、柄部、腕部1・1a・2・2aは支点部3で枢結された上下一対の柄部、腕部1・1a・2・2aであり、各柄部、腕部1・1a・2・2aは、支点部3より後方側の柄部1・1aと、支点部3より前方側の顎部4、先端顎部5とからなる、柄部1・1aには合成樹脂製のカバー6が被覆されている。支点部3の具体的構成は特に限定されない。
【0020】
左右の顎部4には図4・5に示すごとく、挟み把持部7がCCHジョイント本体を把持する左右対称の円形、直径26mmに形成されており、把持部滑り止め7aには滑り止めの凸凹が形成されている。
【0021】
左右の各顎部4の上部には爪状の突起物、爪部9aと壁部9bから形成される系支部9が、左右対称にそれぞれ中心に向かって形成されており、系支部9が図7、CCHジョイント結合部18に差し込み系支する。
【0022】
図7図11に示すごとく、系支部9がCHジョイント結合部18を上部より系支ことにより、挟み把持部7が取り外し側に外れることを防ぐ。
【0023】
図11に示すごとく、挟み把持部7と系支部9でCCHジョイントを把持、系支することでCCHジョイントを容易に取り外すことができる。
【0024】
図2に示すごとく、顎部4から柄部1・1aにかけて、図17、CCHジョイント結合部18より離れる方向に角度をつける、顎部4から腕部2・2aに対し四十度から五十度の角度をつけ、腕部2から支点部3に対し四十度から五十度の角度のつけ、支点部3から柄部1、1aに対し十五度から二十五度の角度をつけることで、視界を確保するとともに脱着向へ力が伝わりやすい構造に形成されている。
【0025】
図10に示すがごとく、角度13・14・15をつけることにより、視界と操作性を向上させることでCCHジョイント本体19をしっかり把持、系支し固定することができる。
【0026】
図4に示すごとく、先端顎部5・先端把持部8はCHジョイントを先端把持部8で把持する形で顎部4の先端に形成される。
【0027】
先端把持部8・顎部後部の把持部16は左右対称に円形、直径12mmに形成され、先端把持部8には滑り止めの凸凹が形成される。
【0028】
図6に示すごとく、差し込み部11・コの字10は柄部1の後方に形成され、図9に示す、樹脂製CHジョイントの抜け止めポイント22に、差し込み部11・コの字10を差し込んで取り外すための形に形成されている。
【0029】
本発明は、CCHジョイント、CHジョイント、樹脂製CHジョイントを取り外す、三つの機能を兼ね備えている。
【0030】
〔CCHジョイント取り外し操作についての説明〕
図10に示すがごとく、本発明は給湯暖房熱源機など狭小地で作業をするにあたり、プライヤに上下の角度13、14、15をつけることで視野、作業スペース23を確保し、作業の際、力が取り外す方向に入るように形成されている、取り外し困難なCCHジョイント結合部を、図11に示すように顎部でしっかりと把持、係止できるため、左右に回しながら容易に取り外すことができる。
【0031】
図8に示すがごとく、CHジョイント本体20を顎部先端5、先端把持部8で把持し取り外すことが容易にできる。
【0032】
図9に示すがごとく、樹脂製CHジョイント21の抜け止ポイント22に差し込み部11、コの字10を差し込むことで、抜け止ポイント21が開き、安易に取り外すことができる。以上説明したように本実施形態のプライヤによれば、狭い環境でも附着しているCH,CCHジョイントを確実につかんで、取り外すことができる。
【実施例0033】
上記の基本形態からなるプライヤにおいて、本発明は、図7および図4が示すように、7・7aがCCHジョイント本体19のCCHジョイント把持部17を把持し、係止部9がCCHジョイント結合部18に差し込まれ、上部よりしっかり係止する構造になり、角度13・14・15をつけることにより、視界と操作性を向上させ、CCHジョイントを取り外すことが容易になるプライヤ。
【符号の説明】
【0034】
1・1a 柄部 2・2a 腕部 3 支点部
4 顎部 5 先端顎部 6 樹脂部
7 挟み把持部 7a 保持部滑り止め 8 先端把持部
9 係止部 9a 爪部 9b 壁部
10 差し込み部 11 コの字 12 顎後部
13・14・15 角度 16 顎部後部の把持部
17 CCHジョイント把持部 18 CCHジョイント結合部
19 CCHジョイント本体 20 CHジョイント本体
21 樹脂製CHジョイント本体 22 抜け止めポイント
23 角度をつけることでできた空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11