(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023104837
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】モバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア
(51)【国際特許分類】
A47C 7/62 20060101AFI20230721BHJP
F16M 13/02 20060101ALI20230721BHJP
F16M 11/12 20060101ALI20230721BHJP
B60N 2/75 20180101ALI20230721BHJP
B60N 3/00 20060101ALI20230721BHJP
F16C 11/10 20060101ALI20230721BHJP
F16C 11/04 20060101ALI20230721BHJP
【FI】
A47C7/62 Z
F16M13/02 W
F16M11/12 Z
B60N2/75
B60N3/00 Z
F16C11/10 Z
F16C11/04 J
F16C11/04 U
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022036627
(22)【出願日】2022-03-09
(31)【優先権主張番号】202210053015.9
(32)【優先日】2022-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521541653
【氏名又は名称】ジェノヴァ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】呉 鵬
【テーマコード(参考)】
3B084
3B087
3B088
3J105
【Fターム(参考)】
3B084JA04
3B084JA07
3B084KA03
3B087DC01
3B088CA02
3J105AA02
3J105AA12
3J105AB25
3J105AC01
3J105BA32
3J105DA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、モバイル端末をユーザーに最も適した位置に調節することができ、アームレストの位置も自由に角度を調節できるゲーミングチェアを提供する。
【解決手段】背もたれ1、シートクッション2、アームレスト3およびレッグフレーム4、回転式スタンド5を含むモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア。回転式スタンドは、スタンド固定アーム、支柱、第1のアーム、第2のアームおよびクランプユニットを含む。スタンド固定アームの一端がゲーミングチェアのシートクッションの底部に固定的に接続され、スタンド固定アームの他端が直立支柱に固定的に接続され、第1のアームの端部は、スライドクランプシャフトを介して、支柱に回転可能に接続され、第1のアームの他端は、第2のアームの一端に回転可能に接続され、第2のアームの他端は、回転シートを介したクランプユニットに回転可能に接続される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
背もたれ、シートクッション、アームレストおよびレッグフレームを含む、モバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェアであって、回転式スタンドを含み、前記回転式スタンドは、スタンド固定アーム、直立支柱、第1のアーム、第2のアームとクランプユニットを含み、前記スタンド固定アームの一端はゲーミングチェアのシートクッションの底部に固定的に接続され、前記スタンド固定アームの他端は直立支柱に固定的に接続され、前記第1のアームの一端は、スライド式クランプシャフトを介して直立支柱に回転可能に接続され、前記第1のアームの他端は、前記第2のアームの一端に回転可能に接続され、前記第2のアームの他端は、回転シートを介してクランプユニットに回転可能に接続され、クランプユニットは、モバイル端末を挟むために使用されることを特徴とするモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア。
【請求項2】
スライド式ラッチシャフトを有し、前記スライド式ラッチシャフトは、スリーブと前記スリーブの側壁から半径方向に突出する円筒形シャフトから構成され、前記スリーブは、直立して立柱に配置され、立柱に沿ってスライドできることを特徴とする請求項1に記載のモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア。
【請求項3】
ストッパーも直立支柱に付けられ、スライドクランプシャフトのスリーブの下にあり、支柱に沿ったスライドクランプシャフトのスライド位置を制限することを特徴とする請求項2に記載のモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア。
【請求項4】
回転ベースを有し、前記回転ベースは、第1のヒンジベースおよび第2のヒンジベースを含み、前記第1のヒンジベースは、クランプユニットに固定され、第1の貫通穴があり、前記第2のヒンジベースは、第2のアームの他端に回転可能に接続され、第2の貫通穴があり、ヒンジシャフトは第1の貫通穴と第2の貫通穴を通過するため、クランプユニットはヒンジ軸を中心に第2のヒンジシートに対して回転可能であることを特徴とする請求項3に記載のモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア。
【請求項5】
第1のアームを有し、前記第1のアームの一端もまた、スライド式クランプシャフトの円筒形シャフトに回転可能に接続されていることを特徴とする請求項4に記載のモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア。
【請求項6】
前記第1のアームの一端とスライド式クランプシャフトの円筒形シャフトの間および前記第1のアームの他端および前記第2のアームの一端の間および前記第2のアームの他端と回転シートの間はすべて、固定ボルトとダンピングブロックによって回転接続されていることを特徴とする請求項5に記載のモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア。
【請求項7】
前記モバイル端末は、スマートフォン、タブレットPC、および携帯用ゲーム機を含むことを特徴とする請求項1に記載のモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア。
【請求項8】
前記アームレストは、アームレスト固定アーム、第1の接続部品、回転アーム、第2の接続部品、およびアームレストパネルを含み、前記アームレスト固定アームの一端は背もたれの裏側に固定接続され、前記アームレスト固定アームの他端は前記第1の接続部品を介して前記回転アームの一端に回転可能に接続され、前記回転アームは第1の回転軸と第2の回転軸の周りにそれぞれ回転することができ、前記回転アームの他端は、前記第2の接続部品の一端と回転可能に接続されており、前記第2の接続部品は、第3の回転シャフトの周りを回転することができ、前記第2の接続部品の他端は、アームレストパネルのベースを介してアームレストパネルに回転可能に接続され、前記アームレストパネルは、第4の回転軸を中心に回転することができ、前記アームレストパネルは前後に移動できることを特徴とする請求項1に記載のモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア。
【請求項9】
前記アームレストは、第1の調節ハンドル、第2の調節ハンドル、および調節ボタンをさらに有し、前記第1の調節ハンドルは、回転アームが第1回転軸と第2回転軸の周りを回転するように調節するために使用され、前記第2の調節ハンドルは第4回転軸を中心に回転するようにアームレストパネルを調節するために使用され、調節ボタンはアームレストパネルの前後の動きを調節するために使用されることを特徴とする請求項8に記載のモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア。
【請求項10】
前記第1の調節ハンドルおよび前記第2の調節ハンドルは、回転アーム、第2の接続部品およびベースのハウジング内に配置され、調節ボタンは、アームレストパネルのシェル内に配置され、ユーザーが便利に調節できるように、前記第1の調節ハンドルの第1のハンドル部分および前記第2の調節ハンドルの第2のハンドル部分がベースシェルの開口部から露出し、調節ボタンアームレストのボタン部分がアームレストパネルシェルの開口部から露出していることを特徴とする請求項9に記載のモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーミングチェアの技術分野に属し、特に、モバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェアに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲーミングチェアは、eスポーツで使用するチェアの略称である。eスポーツは、電子機械を用いたゲームの競技会が「スポーツ」のレベルに達する活動である。eスポーツは、電子機器をスポーツ機器として使用する人々の間の知的対抗運動である。ゲーミングチェアのデザインは人間工学に基づいて、ユーザーが便利にプレイして体験できるためのものである。一部のゲームでは、ユーザーが精力を傾けて、長時間座った状態を維持するため、ゲーミングチェアはユーザーの快適性を確保できる。
【0003】
ユーザーの需要が高まるにつれ、従来のゲーミングチェアはもはやユーザーを満足させることができなくなっている。ユーザーがゲーミングチェアに座って、タブレットPC、携帯電話、携帯用ゲーム機などのモバイル端末を操作してゲームをプレイする場合、モバイル端末を長時間に渡って握り続けるため、腕が疲れやすくなる。したがって、ユーザーにとって便利で快適にプレイできるモバイル端末用のゲーミングチェアを提供する必要性がある。
【発明の概要】
【0004】
背景に基づいて、上記の技術的問題点を解決するためになされたもので、モバイル端末の回転式スタンド付きであることを特徴とするゲーミングチェアである。
【0005】
本発明は以下の技術的な解決策を採用する。
【0006】
本発明のモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェアは、モバイル端末を360度で自由に角度を調節できるのでユーザーに最適な位置に調節でき、またアームレストのも自由に角度を調節できるため、ゲーミングチェアで便利で快適にモバイル端末を操作でき、ユーザーの腕の疲労を効果的に軽減し、モバイル端末を簡単に交換できるため、ユーザーへより良い体験をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の一実施形態によるモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェアの立体図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェアの使用状態の参考図である。
【
図3】本発明一実施形態におけるモバイル端末の回転式スタンドの立体図である。
【
図4】本発明一実施形態におけるモバイル端末の回転式スタンドの一部の分解図である。
【
図5】本発明一実施形態におけるモバイル端末の回転式スタンドの見上げ図の分解図である。
【
図6】本発明のもう一つの実施形態におけるモバイル端末の回転式スタンドの立体図である。
【
図7】本発明一実施形態におけるアームレストの立体図である。
【
図8】本発明一実施形態におけるアームレストのもう一つの立体図である。
【
図9】本発明一実施形態におけるアームレストの分解図である。
【
図10】本発明一実施形態におけるアームレストの調節ハンドルおよび調節ボタンの分解図である。
【
図11】本発明一実施形態におけるアームレストの調節ハンドルおよび調節ボタンのもう一つの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態は、添付の図面を参照して以下に説明する。本説明書に含まれる実施形態は網羅的ではなく、本発明の唯一の実施形態を表すものではない。以下の実施例は、本発明の特許の発明内容を明確に説明することのみを目的としており、その実施形態を限定することを意図するものではない。この分野の技術者は、この実施形態の説明に基づいて、異なる形式への変更および修正を行うこともでき、本発明の技術的な内容および発明の内容に属する明らかな変更または修正も本発明の保護範囲に入る。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態によるモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェアの立体図である。ゲーミングチェアは、背もたれ1、シートクッション2、アームレスト3、レッグフレーム4、およびモバイル端末の回転式スタンド5を含む。背もたれ1とシートクッション2は回転可能に接続されている。アームレスト3は、シートクッション2の両側に配置される。レッグフレーム4は、シートクッション2の下に配置される。モバイル端末の回転式スタンド5は、シートクッション2の底部に固定される。モバイル端末の回転式スタンド5の自由端は、スマートフォン、タブレットPCまたは携帯型ゲーム機を含むモバイル端末を挟むことができる。
図2は、実施形態によるモバイル端末の回転式スタンド付きのゲーミングチェアの使用状態参考図である。ユーザーは、本発明のゲーミングチェアに座りながらモバイル端末の回転式スタンド5を360度で調節でき、モバイル端末をユーザーに最適な位置に調節でき、アームレストリクライニング調節機能で調節できる。ユーザーがゲーミングチェアでモバイル端末を便利で快適に操作できるため、ユーザーの腕の疲労を効果的に軽減できる。
【0010】
本発明の一実施形態におけるモバイル端末の回転式スタンドの構造は、
図3~5を参照して以下に詳しく説明する。この実施形態では、モバイル端末の回転式スタンドは、スマホを挟むために使用されるため、以下、スマホスタンドとも呼ばれる。
図3~5に示すように、スマホスタンド5は、スタンド固定アーム51、支柱52、第1のアーム53、第2のアーム54、およびクランプユニット55を含む。スタンド固定アーム51の一端はゲーミングチェアのシートクッションに固定接続されており、スタンド固定アーム51の他端は直立支柱52に固定接続されている。具体的には、スタンド固定アーム51の一端にはボルト穴511が設けられており、ボルトでシートクッションの底部に固定して接続できる。好ましくは、しっかり固定するために4本のボルトを使用することができる。直立支柱52と固定アーム51は、溶接または一体成形によって固定的に接続することができる。
【0011】
第1のアーム53の一端は、スライド式ロッキングシャフト56を介して直立支柱52に回転可能に接続され、第1のアーム53の他端は、第2のアーム54の一端に回転可能に接続される。スライド式ラッチシャフト56は、スリーブ561と、スリーブの側壁から半径方向に(すなわち、横方向に)突出する円筒形シャフト562から構成される。スリーブ561は支柱52に付けられ、支柱に沿って上下にスライドできる。このような構造により、第1のアーム53は、支柱52に回転可能に接続され、すなわち、第1のアーム53、第2のアーム54およびその上のクランプユニット55と共に、全体として支柱52の周りを回転することができる。第1のアーム53は、水平方向に延びるアーム部材である。第2のアーム54は、第1のアームに対して斜めの方向に延びるアーム部材である。
【0012】
ストッパー57も直立支柱52が付けられており、ストッパー57は、支柱52に沿ったスライド式ロッキングシャフト56のスライド位置を制限するために、スライド式ロッキングシャフト56のスリーブ561の下に配置されている。具体的には、ストッパー57は、嵌め環571および調節ボタン572から構成され、調節ボタン572は、ボルトが備えて、嵌め環571上の穴を通過することができる。調節ボタン572を回転させることにより、嵌め環571を直立支柱52に固定できることにより、スライド式ロッキングシャフト56の位置を固定することができる。ストッパー57を設定することにより、第1アーム53、第2アーム54およびその上のクランプユニット55の全体の高さを便利に調節することができる。
【0013】
第2のアーム54の他端は、回転シート58を介してクランプユニット55に回転可能に接続されている。回転シート58は、第1のヒンジシート581および第2のヒンジシート582を含む。第1のヒンジシート581は、クランプユニット55に固定され、第1の貫通穴583を有する。第2のヒンジシート582は、第2のアーム54の他端に回転可能に接続され。2つの第2の貫通穴584を有する。ヒンジシャフト585は、第1の貫通穴583および第2の貫通穴584を通過するので、クランプユニット55は、第2のヒンジシート582に対してヒンジシャフト585の周りを回転することができる。
【0014】
クランプユニット55は、スマホを挟んで固定するために、底面551の両側から垂直に突き出た端部552を有する。好ましくは、2つの端部552のうち、少なくとも1つは、底面551に弾性的に接続され、弾力性を有し、外側に引っ張ることができるため、スマホを便利に挟むことができる。好ましくは、右端部分552は、底面551に弾性的に接続されている。具体的には、底面551の右側は中空シェルとして構成され、端部552はまた、底面の中空シェルの部分上に延びる基部部分(図示せず)を有する。基部部分は、中空シェル内の底面551に弾性的に接続されている。さらに、両端部552の内側には、スマホの側面が摩損するのを防ぐ柔らかい材料を設ける/貼り付けることができる。底面551の裏側は、例えば、ねじによって、第1のヒンジシート581と固定的に接続されている。具体的には、第1のヒンジシート581は、円筒形シャフト部581a、ロッド部581b、ディスクベース581cと一体に形成され、内部にネジ穴があり、クランプユニット55の底面551にネジで接続されている。第1の貫通孔583は、円筒形シャフト部分581aの中心軸方向に設けられている。
【0015】
好ましくは、第1のアーム53の一端とスライディングラッチシャフト56の円筒形シャフト561との間、第1のアーム53の他端と第2アーム54の一端との間、第2アーム54の他端と回転シート58との間は、固定ボルトおよびダンピングブロックによって回転接続されている。ダンピングブロック59a、59b、および59cはナイロン製であり、中央に貫通穴がある。ダンピングブロック59aおよび59bは、それぞれ、第1のアーム53の端部のくぼみ592aおよび592bに配置され、ダンピングブロック59cは、第2のアームの端部のくぼみ592cに配置される。具体的には、ボルト591aは、ダンピングブロック59aの貫通穴を貫通し、第1アーム53の一端の貫通穴と円筒軸561のねじ穴をねじで接続される。第1アーム53の一端はスライディングラッチシャフト56に回転可能に接続されており、第1のアーム53の端部は、円筒軸561の中心軸の周りを回転することができる。また、
図1及び
図2に示すように、第1のアーム53と円筒軸561の中心軸も一定の角度をなす。
【0016】
同様に、固定ボルト591bは、ダンピングブロック59bの貫通穴を貫通し、第1のアーム53の他端の貫通穴532と第2のアーム54の一端のねじ穴をねじで接続される。第1のアーム53の他端は、第2のアーム54の一端に回転可能に接続されており、第2のアーム54の端部は、第1のアーム53の円筒形シャフト531の中心軸の周りを回転することができる。また、
図1及び
図2に示すように、第2アーム54と第1アーム53の円筒軸531の中心軸も一定の角度をなす。そして、固定ボルト591cは、ダンピングブロック59cの貫通穴を貫通し、第2アーム54の他端の貫通穴542と第2ヒンジシート582の平面部分の底面のねじ穴をねじ山で接続されている。第2のアーム54の他端は、第2のヒンジシート582の平面部分に回転可能に接続されており、第2のヒンジシート582は、第2のアーム54のシャフト541の円筒の中心軸の周りで水平に回転することができる。
【0017】
好ましくは、第1のアーム53および第2のアーム54は、電源ケーブルおよびUSBケーブルなどのケーブルを便利に収納するためにフック510を備えている。フック510は弾性材料でできており、それ自体の弾力性より収納することができ、便利に組み立ておよび分解できる。さらに、フック510は、アームに沿ってスライドしてフックの位置を調節することができるので、ケーブルの位置を便利に調節、固定することができる。
【0018】
上記のスマホスタンドにより、自由に角度を調節することができ、スマホをユーザーに最適な位置に調節することができるため、ユーザーは座ったままスマホを便利かつ快適にいじることができる。ゲーミングチェア、そしてユーザーの腕の疲労を効果的に軽減し、ユーザーにより良い体験をもたらす。
【0019】
図6は、本発明のもう一つの実施形態における回転式スタンドの立体図である。この実施形態では、回転式スタンド5上のクランプユニット55は、タブレットPCを支持するために使用される。ほかの部分は基本的にスマホスタンドの実施形態と同じであり、ここではもう一度説明しない。
【0020】
本発明の一実施形態におけるアームレストの構造は、
図7~9を参照して以下に詳細に説明する。
図7は、本発明の一実施形態におけるアームレストの立体図である。
図8は、本発明の実施形態におけるアームレストのもう一つの立体図である。
図9は、本発明の実施形態におけるアームレストの分解図である。
【0021】
図7~9に示すように、アームレスト3は、アームレスト固定アーム31、第1の接続部材32、回転アーム33、第2の接続部材34、およびアームレストパネル35をさらに含む。具体的には、アームレスト固定アーム31の一端は、背もたれの背面に固定的に接続されている。この実施形態では、アームレスト固定アーム31はL字型であり、その一端にはボルト穴311があり、ボルトで背もたれの背面に固定して接続することができる。好ましくは、しっかり固定するために4本のボルトを使用することができる。アームレスト固定アーム31の他端は、第1の接続部材32を介して回転アーム33の一端に回転可能に接続され、回転アーム33は、第1の回転シャフトおよび第2の回転シャフトの周りをそれぞれ回転できる。好ましくは、アームレスト固定アーム31の他端は円筒形部材312を有し、ボルト313は、円筒形部材の軸方向貫通穴314およびダンピングブロック315を通過し、第1の接続部材32の底部にねじで接続される。第1の接続部材32をボルト313(すなわち、第1の回転シャフト)の周りを回転することができる。第1の接続部品32は、円筒形であり、2つの耳321を備える。耳の中心は、貫通穴323を有する。ボルト322は、縁から放射状に延びる耳の貫通穴323を通過するための回転シャフトとして使用される。回転アーム33は、ボルト322(すなわち、第2の回転シャフト)の周りを回転できるように、耳部分321にねじで接続されている。
【0022】
回転アーム33の他端は、第2の接続部材34の一端に回転可能に接続され、第2の接続部材34は、第3の回転シャフトの周りを回転することができる。具体的には、回転アーム33の他端は、縁部およびアームから垂直に延びる2つの耳332を有し、耳の中心は、貫通穴333を有し、ボルト334は、回転シャフトとして耳の貫通穴333および第2の接続部品の一端341を貫通し、第2の接続部材34とねじで接続される。第2の接続部材34がボルト334(すなわち、第3の回転軸)の周りを回転できる。
【0023】
第2の接続部材34の他端は、アームレストパネル35のベース39を介してアームレストパネル35に回転可能に接続され、アームレストパネル35は、第4の回転軸の周りで回転可能である。具体的には、第2の接続部材34の他端は貫通穴342を有し、アームレストパネルベース39はねじ穴392を有し、ボルト391は、ねじ穴392および第2の接続の貫通穴342を通過するための回転軸として使用される。アームレストパネル35およびベース39がボルト391(すなわち、第4の回転軸)によって回転できる。固定アーム31、第1の接続部材32、回転アーム33、第2の接続部材34、およびアームレストパネルベース39は、4本のバーリンケージを構成することで、アームレストパネル35の位置を、自由に角度を調節できる。
【0024】
さらに、アームレストパネル35は、水平方向に前後にスライドできる。具体的には、
図10に示すように、アームレストパネル35の底面は2つの溝351を有し、ベース39は支持片393を有する。支持片393は、溝351内をスライドできることで、アームレストパネル35が水平方向に前後にスライドできる。
【0025】
アームレスト3はまた、第1の調節ハンドル36、第2の調節ハンドル37、および第3の調節ボタン38を有する。第1の調節ハンドル36は、第2の回転軸の周りの回転アームの回転を調節するために使用される。第2の調節ハンドル37は、第4の回転軸を中心に回転するようにアームレストパネルを調節するために使用される。第3の調節ボタン38は、アームレストパネルの前後の動きを調節するために使用される。
【0026】
以下、
図10~11を参照して詳しく説明する。ここで、第1の調節ハンドル36および第2の調節ハンドル37は、
図10~11に別々に示されているが、第1の調節ハンドル36および第2の調節ハンドル37は、実際には、回転アーム33、第2の接続部品34およびベース39のハウジング内に配置されている。ユーザーが調節し易くするために、第1の調節ハンドル36の第1のハンドル部分361および第2の調節ハンドル37の第2のハンドル部分371が、ベース39のハウジングから露出されて、アームレストパネル35の底部に配置されている。
【0027】
図1~11に示すように、第1の調節ハンドル36は、第1のハンドル部分361、第1のL字型ロッド362、第1のリングギア部分363、第1の噛み合い部分364、および固定ブロック365を有する。第1のリングギア部分363は、部分扇型エリアにギアを有し、中央の貫通穴を通してボルト322に付けられている。第1のL字形ロッド362は、第1のハンドル部分361および第1の噛み合い部分364に接続されている。第1の噛み合い部分364は、第1のリングギア部分363上のギアと噛み合わさる。固定ブロック365の一端は第1のリングギア部363に固定接続され、他端は第1の接続部材32に固定されている。
【0028】
通常の状態では、第1の噛み合い部364が第1のリングギア部363のギアと噛み合うと、第1のL字型ロッド362がロックされているため、回転アーム33は第2の回転軸を中心に回転できない。アームレストパネル35の方向へ第1のハンドル部361を水平に押すと、第1のL字型ロッド362を介して第1の噛み合い部分364に作用し、第1の噛み合い部分364が矢印Aの方向に移動し、第1の噛み合い部分364と第1のリングギア部分363ギア間の噛み合いを解放することにより、第1のL字形ロッド362が第2の回転軸を中心に回転可能となり、回転アーム33も第2の回転軸を中心に回転できる。回転アーム33が適切な位置に回転すると、第1のハンドル部分361が解放されて反発力によりリセットされ、第1の噛み合い部分364が第1のリングギア部分363のギアと噛み合わさることにより、第1のL字形ロッド362をロックする。そして、回転アーム33もロックされる。したがって、第2の回転軸を中心とした回転アーム33の回転は、第1の調節ハンドル36によってコントロールできる。
【0029】
同様に、第2の調節ハンドル37は、第2のハンドル部分371、第2のL字形ロッド372、第2のリングギア部分373、および第2の噛み合い部分374を有する。第2のリングギア部分373は、部分扇型エリアにギアを有し、中央の貫通穴を通してボルト391に付けられている。そして、第2のリングギア部373は、第2のL字型ロッド372を介して固定ブロック365の一端に固定接続されている。第2のハンドル部分371は、その下向きに延びる縦棒375を介して第2の噛み合い部分374に固定的に接続されている。第2の噛み合い部分374は、第2のリングギア部分373上の歯車と噛み合わさる。
【0030】
通常の状態では、第2の噛み合い部374が第2のリングギア部373のギアと噛み合うと、縦棒375がロックされているため、第2の接続部材34は第4の回転軸を中心に回転できない。アームレストパネル35の方向へ第2のハンドル部371を水平に押すと、縦棒375を介して第2の噛み合い部分374に作用し、第2の噛み合い部分374が矢印Bの方向に移動し、第2の噛み合い部分374と第2のリングギア部分373ギア間の噛み合いにより、縦棒375が第4の回転軸を中心に回転可能となり、第2の接続部材34も第4の回転軸を中心に回転できる。第2の接続部材34が適切な位置に回転すると、第2のハンドル部分371が解放されて反発力によりリセットされ、第2の噛み合い部分374が第2のリングギア部分373のギアと噛み合わさることにより、第2のL字形ロッド372をロックする。そして、アームレストパネル35もロックされる。したがって、第2の回転軸を中心としたアームレストパネル35の回転は、第2の調節ハンドル37によってコントロールできる。
【0031】
同様に、調節ボタン38は、ボタン部分381、ボタン部分381から水平に延びるレバー噛み合い部分382、およびインラインギア部分383を有する。レバー噛み合い部分382の一端は、インラインギア部383上のギアと噛み合わさる。インラインギア部分383の端部もまた、ベース39上の支持部品393と固定的に接続されている。調節ボタン38は、ユーザーが調節し易くするために、基本的にアームレストパネル35のケーシング内に配置され、ボタン部分381がアームレストパネル35のケーシングの側面開口部から露出される。通常の状態では、レバー噛み合い部分382がインラインギア部383のギアと噛み合うとアームレストパネル35が固定され動かない。調節ボタン38のボタン部分381がアームレストパネル35に向かって水平に押されると、レバー噛み合い部分382はギアから解放され、アームレストパネル35は前後方向にスライドすることができる。アームレストパネル35が適切な位置にスライドされると、ボタン部分381が解放されて反発力によりリセットされ、レバー噛み合い部分382がインラインギア部分383のギアと噛み合って、アームレストパネル35がロックされる。これにより、アームレストパネル35の前後のスライドは、調節ボタン38によってコントロールできる。
【0032】
しかしながら、本分野の技術者は、上記の実施形態が本発明を説明するためにのみ使用され、本発明を限定するものではないことを理解すべきである。実施例の変更および修正は、本発明の特許請求の範囲内に入る。