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▶ 渡辺 恭の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023010490
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】上下型レバー水栓の節水対策
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/042 20060101AFI20230113BHJP
【FI】
E03C1/042 C
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021133012
(22)【出願日】2021-07-08
(71)【出願人】
【識別番号】521363756
【氏名又は名称】渡辺 恭
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 恭
【テーマコード(参考)】
2D060
【Fターム(参考)】
2D060BC11
2D060BC16
2D060BE11
(57)【要約】
【課題】上下型レバー水栓の使用状況を改善し、節水に寄与する。
【解決手段】上下型レバー水栓は便利、手軽な反面、全閉から全開までの移動距離が短く、現在どれ位、栓を開けているのかを自覚しにくい。にぎりをグルグル回転して水量をコントロールする従来型に比べ、上下型レバー水栓は全閉から全開まで一動作であるため、「いつでも全開」的な無駄な水の使用が多い傾向にある。これを解決するために、上下型レバー水栓の全閉~全開の間に明確に手に伝わるクリックを数か所付ける。これにより、どれ位栓を開けているかを自覚し、使用者に吐出量をコントロールさせることを目的とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下型レバー水栓の開閉時に、吐水量に対応する、明確に手に伝わる(感じる)クリック装置を水栓に付加する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【001】
本発明は、水道の上下型レバー水栓の節水対策を目的としたものである。
【背景技術】
【002】
一般的な「ひねる」タイプの水栓は、現在、自分がどの程度蛇口から水を出しているかを水栓のにぎりの回転角度及び回転数により、比較的明確に自覚できる。
このタイプの水栓には節水コマという水栓内の通常コマと取り換えることにより、節水を目的とした部品が別途販売されている。
節水コマは一般コマに比べて、初期の吐水量に制限を加え、ひねり角度、回転数を増すことにより最終的には一般コマと同様の最大吐水量が得られる様になっており、初期吐水量の細かいコントロールを可能とし、節水に寄与している。この様に従来型の水栓については節水のための別途部品が用意される程に、節水が意識されている。
【003】
これに比べて、上下型レバー水栓はレバーの上げ下げで水量を調整するので便利、かつ素早い操作が可能ではあるが、一般にこの上げ下げの移動距離は小さい。回転型のようにひねり加減や回転による調節操作より圧倒的に簡単で、全閉から全開まで一瞬で操作可能である。この為、「いつも全開」という節水を考慮しない使われ方が往々にして散見される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【004】
解決しようとする課題は、水栓を操作する者に無意識に水栓を全開にせず、適切な吐水のコントロールを意識させることである。
【課題を解決するための手段】
【005】
操作する水栓の開度に応じたクリックを発生させる装置を取り付ける。
水栓レバー全閉⇔全開の間に数か所「カチッ、カチッ」と明確に手に伝わる(感じる)クリック装置を付ける事により使用者に適切な水量コントロールを意識させる。
【発明の効果】
【006】
手に伝わる明確なクリック装置を付けることにより、使用者に「何時でも全開」的な使用方法でなく、適切な水道水の吐出コントロールをさせることを目的とする。これにより無駄な水の使用を無くし、節水に寄与する。