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特開2023-10504コインランドリーの洗濯ナビゲーション方法、洗濯ナビゲーションシステムおよび洗濯レシピ表示装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023010504
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】コインランドリーの洗濯ナビゲーション方法、洗濯ナビゲーションシステムおよび洗濯レシピ表示装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/00 20200101AFI20230113BHJP
   D06F 95/00 20060101ALI20230113BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230113BHJP
【FI】
D06F33/00 Z
D06F95/00
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148943
(22)【出願日】2021-09-13
(31)【優先権主張番号】P 2021113813
(32)【優先日】2021-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】511265305
【氏名又は名称】有限会社ウィンダム
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】100101856
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 日出夫
(72)【発明者】
【氏名】手塚 伸光
(72)【発明者】
【氏名】中島 奈々子
【テーマコード(参考)】
3B167
5L049
【Fターム(参考)】
3B167AA02
3B167AC21
3B167AE03
3B167AE04
3B167AE05
3B167BA48
3B167BA91
3B167BA92
3B167HA07
3B167HA08
3B167HA16
3B167HA32
3B167LC25
3B167LD01
3B167MA08
3B167MA12
3B167MA19
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】コインランドリー店舗に入店から仕上がりまで、セルフ洗いを完全サポートするコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法および洗濯ナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】実施形態のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法は、コインランドリー店舗に設置されるランドリー装置を使用する時の被洗濯物の洗濯乾燥の仕方を案内するための洗濯ナビゲーション方法であって、洗濯ナビゲーション装置の画面に部屋のイラストを表示するステップと、前記イラスト又はイラストの品目の中から、洗いたい被洗濯物の一つを選択するステップと、選択した前記被洗濯物の素材の入力を促し、入力された素材が洗える素材か否かを判定するステップと、前記洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コードを前記洗濯ナビゲーション装置の画面に表示するステップと、を有することを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コインランドリー店舗に設置されるランドリー装置を使用する時の被洗濯物の洗濯乾燥の仕方を案内するための洗濯ナビゲーション方法であって、
洗濯ナビゲーション装置の画面に部屋のイラストを表示するステップと、
前記イラスト又はイラストの品目の中から、洗いたい被洗濯物の一つを選択するステップと、
選択した前記被洗濯物の素材の入力を促し、入力された素材が洗える素材か否かを判定するステップと、
前記洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コードを前記洗濯ナビゲーション装置の画面に表示するステップと、
を有することを特徴とするコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法。
【請求項2】
利用者が所有する携帯機器を用いて前記識別コードを読み取り、ネットワーク接続可能な外部のサーバから前記被洗濯物の洗濯乾燥の仕方情報を取得するステップを、更に有することを特徴とする請求項1に記載のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法。
【請求項3】
前記被洗濯物の洗濯乾燥の仕方情報は、前記洗濯ナビゲーション装置および又は前記携帯機器の画面に表示することを特徴とする請求項2に記載のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法。
【請求項4】
前記洗えない素材と判定した場合、被洗濯物が洗えない素材であることを表示すると共に、乾燥のみの勧めと、勧める乾燥のかけ方を表示するステップを、更に有することを特徴とする請求項1に記載のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法。
【請求項5】
前記被洗濯物として掛布団が選択され、
前記掛布団の素材入力に対して洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コードを前記洗濯ナビゲーション装置の画面に表示するステップと、
前記掛布団の素材入力に対して前記洗えない素材と判定した場合、被洗濯物が洗えない素材であることを表示すると共に、乾燥のみの勧めと、勧める乾燥のかけ方を表示するステップと、
を更に有することを特徴とする請求項1に記載のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法。
【請求項6】
前記被洗濯物が敷布団と判別され、
キルティング加工有りで、且つ前記敷布団の素材入力に対して洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コードを前記洗濯ナビゲーション装置の画面に表示するステップと、
前記キルティング加工有りで、且つ前記敷布団の素材入力に対して前記洗えない素材と判定した場合、被洗濯物が洗えない素材であることを表示すると共に、乾燥のみの勧めと、勧める乾燥のかけ方を表示するステップと、
を更に有することを特徴とする請求項1に記載のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法。
【請求項7】
前記被洗濯物が敷布団と判別され、
キルティング加工無しで、且つ前記敷布団の素材入力に対して洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コードを前記洗濯ナビゲーション装置の画面に表示するステップと、
前記キルティング加工無しで、且つ前記敷布団の素材入力に対して前記洗えない素材と判定した場合、被洗濯物が洗えない素材であることを表示すると共に、乾燥のみの勧めと、勧める乾燥のかけ方を表示するステップと、
を更に有することを特徴とする請求項1に記載のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法。
【請求項8】
前記被洗濯物が掛布団および敷布団ではない大物洗いに分類される品目が入力された時、前記大物洗いに分類される品目の洗えない素材を表示して注意喚起すると共に、洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コードを前記洗濯ナビゲーション装置の画面に表示するステップと、
を更に有することを特徴とする請求項1に記載のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法。
【請求項9】
コインランドリー店舗に設置されるランドリー装置を使用する時の洗濯乾燥の仕方を案内する洗濯ナビゲーション装置と、
利用者が所有する携帯機器と、を有し、
前記洗濯ナビゲーション装置は、
画面に部屋のイラストを表示し、
前記イラスト又はイラストの品目の中から、洗いたい被洗濯物の一つを選択し、
選択した前記被洗濯物の素材の入力を促し、入力された素材が洗える素材か否かを判定し、
前記洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コードを前記画面に表示し、
携帯機器は、前記識別コードを読み取り、前記被洗濯物の洗濯乾燥の仕方情報を取得することを特徴とする洗濯ナビゲーションシステム。
【請求項10】
前記洗濯ナビゲーション装置および前記携帯機器とネットワーク接続され、前記イラスト又はイラストの品目に対応する被洗濯物の前記洗濯乾燥の仕方情報を格納するサーバを更に有し、
前記サーバは、前記携帯機器から送信された前記識別コードの情報に応じて、対応する前記仕方情報を読み出し、前記洗濯ナビゲーション装置および又は前記携帯機器に送信する
ことを特徴とする請求項9に記載の洗濯ナビゲーションシステム。
【請求項11】
前記被洗濯物の洗濯レシピが明記された洗濯レシピカードが前記コインランドリー店舗に掲示されることを特徴とする請求項9に記載の洗濯ナビゲーションシステム。
【請求項12】
前記洗濯レシピを閲覧するためのアプリケーションがインストールされ、
敷布団および掛布団を含む洗濯乾燥の頻度が少ない複数の品名の洗濯レシピを提供する洗濯レシピ提供装置から、前記複数の品名の洗濯レシピを選択するためのメニューを表示し、
前記メニューの中から閲覧したい洗濯レシピを選択し、少なくとも時間と料金に関する情報、洗濯乾燥の手順に関する情報を含む洗濯レシピを表示する
洗濯レシピ表示装置。
【請求項13】
前記洗濯レシピには、裏技情報又はアドバイス情報を更に表示する請求項12に記載の洗濯レシピ表示装置。
【請求項14】
前記洗濯レシピには、洗濯および乾燥に用いる推奨機器毎に前記時間と料金、並びに前記時間と料金の合計を表示する請求項12に記載の洗濯レシピ表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コインランドリーの洗濯ナビゲーション方法および洗濯ナビゲーションシステムおよび洗濯レシピ表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コインランドリー店舗の需要が高まり、各地でコインランドリー店舗の設置数が増加している。コインランドリー店舗に設けられるランドリー装置(洗濯乾燥機、洗濯機、乾燥機の総称)は、洗濯容量が大きく、乾燥温度が高いので、いろんなものが洗濯・乾燥出来る特徴と有している。コインランドリー店舗のランドリー装置を用いれば、例えば敷布団や掛布団等も簡単に洗濯・乾燥することが出来る。しかしながら、布団を洗うインターフェースが無いことから、その利用率は低い。
【0003】
利用者が布団の洗濯・乾燥を躊躇う理由として、
(1)洗える素材かどうかが分からない?
(2)洗い方が分からない?
(3)乾燥時間がどのくらいか分からない?
(4)初めてで不安
(5)教えてほしい。又は何から聞いてよいか分からない
【0004】
これらを解決する手段として、コインランドリー店舗に熟練のランドリーマイスター(洗濯アドバイザーとも言う)を常駐させて、利用者に対し布団の洗濯・乾燥をマンツーマンで指導・アドバイスすることが行われている。しかし、ランドリーマイスターを常駐させると、その分コストが掛かることになるので、洗濯ナビゲーション装置の開発が要望される。例えば、家庭用の自動洗濯機で洗える被洗濯物を対象に、洗濯ナビを案内する技術が公開されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、家庭用の自動洗濯機において、被洗濯物に関連する注意事項や前準備などのサービス情報、或いは被洗濯物に関する運転制御コースの内容を表示部に表示するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-210887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明が解決しようとする課題は、コインランドリー店舗に入店から仕上がりまで、セルフ洗いを完全サポートするコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法、洗濯ナビゲーションシステムおよび洗濯レシピ表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法は、コインランドリー店舗に設置されるランドリー装置を使用する時の被洗濯物の洗濯乾燥の仕方を案内するための洗濯ナビゲーション方法であって、洗濯ナビゲーション装置の画面に部屋のイラストを表示するステップと、前記イラスト又はイラストの品目の中から、洗いたい被洗濯物の一つを選択するステップと、選択した前記被洗濯物の素材の入力を促し、入力された素材が洗える素材か否かを判定するステップと、前記洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コードを前記洗濯ナビゲーション装置の画面に表示するステップと、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係るコインランドリーの構成を示す図である。
図2】実施形態に係る洗濯ナビゲーションシステムの構成を示す図である。
図3】実施形態に係る洗濯ナビゲーション装置を用いた洗濯ナビゲーション方法の手順を示す第1フローチャートである。
図4】実施形態に係る洗濯ナビゲーション装置を用いた洗濯ナビゲーション方法の手順を示す第2フローチャートである。
図5】実施形態に係る洗濯ナビゲーション装置を用いた洗濯ナビゲーション方法の手順を示す第3フローチャートである。
図6】実施形態に係る『家中まるごと丸洗い』を実施するための初期画面を示す図である。
図7】実施形態に係る『家中まるごと丸洗い』を実施するための、洗濯ナビゲーション装置に表示される「洗いたいものをタッチ」画面の第1例を示す図である。
図8】実施形態に係る『家中まるごと丸洗い』を実施するための、洗濯ナビゲーション装置に表示される「洗いたいものをタッチ」画面の第2例を示す図である。
図9】被洗濯物として「枕」を選択した時の「洗い方」を進める画面の一例を示す図である。
図10】洗濯ナビゲーション装置のタッチモニターに表示される掛布団の「素材の確認」画面の一例を示す図である。
図11】洗濯ナビゲーション装置のタッチモニターに表示される敷布団の「キルティング加工の確認」画面の一例を示す図である。
図12】洗濯ナビゲーション装置のタッチモニターに表示されるキルティング加工有りの敷布団の「素材の確認」画面の一例を示す図である。
図13】洗濯ナビゲーション装置のタッチモニターに表示されるキルティング加工無しの敷布団の「素材の確認」画面の一例を示す図である。
図14】掛布団を乾燥のみの乾燥機の画像例を示す図である。
図15】キルティング加工有りの敷布団を乾燥のみの乾燥機の画像例を示す図である。
図16】キルティング加工無しの敷布団を乾燥のみの乾燥機の画像例を示す図である。
図17】洗濯レシピを案内する各種ポストカードを示す図である。
図18】「枕」の洗濯レシピを示す両面ポストカードの表面、および裏面の案内を示す図である。
図19】「布団」の洗濯レシピを示すポストカードの表面、および裏面の案内を示す図である。
図20】「敷布団」の洗濯レシピを示す見開きポストカードの見開き-左の案内を示す図である。
図21】「敷布団」の洗濯レシピを示す見開きポストカードの見開き-右の案内を示す図である。
図22】洗濯レシピ表示装置に表示される洗濯レシピのメニュー画面の一例を示す図である。
図23】洗濯レシピ表示装置に表示される「敷布団」の洗濯レシピを示す図である。
図24】洗濯レシピ表示装置に表示される「掛布団」の洗濯レシピを示す図である。
図25】洗濯レシピ表示装置に表示される「毛布」の洗濯レシピを示す図である。
図26】洗濯レシピ表示装置に表示される「こたつ布団」の洗濯レシピを示す図である。
図27】洗濯レシピ表示装置に表示される「まくら」の洗濯レシピを示す図である。
図28】洗濯レシピ表示装置に表示される「座布団」の洗濯レシピを示す図である。
図29】洗濯レシピ表示装置に表示される「ぬいぐるみ」の洗濯レシピを示す図である。
図30】洗濯レシピ表示装置に表示される「ダウンジャケット」の洗濯レシピを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係るコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法および洗濯ナビゲーションシステムについて、図1乃至図21を参照して説明する。
図1は、実施形態に係るコインランドリー店舗の構成を示す図である。
コインランドリー店舗10には、店舗規模に応じた複数のランドリー装置20a、20b、…20dが設けられる。なお、以下では、複数のランドリー装置20a、20b、…20dを総称する場合は、ランドリー装置20と称する。そして例えば、中型ランドリー装置20bは、洗濯容量15kg、料金1,300円、所要時間60分の洗濯乾燥コース(第1コース)と、洗濯容量8kg、料金1,100円、所要時間50分の洗濯乾燥コース(第2コース)と、洗濯容量22kg、料金900円、所要時間30分の洗濯コース(第3コース)と、洗濯容量15kg、料金100円、所要時間10分の乾燥コース(第4コース)等が設けられる。同様に、他のランドリー装置20も同様なコース設定されており、利用者(ユーザ)の希望に応じて選択可能になっている。
【0010】
また、コインランドリー店舗10には、他にランドリー装置20を利用する時のオプション設定、および利用料金を入金する集中精算機30と、コインランドリー店舗10に設置されるランドリー装置20を使用して洗濯乾燥を行う時に被洗濯物の洗い方を案内する洗濯ナビゲーション装置40と、作業テーブル50a、50b等が設けられる。集中精算機30には、紙幣およびコインの投入口、プリペイドカードの挿入口、各種電子マネーの読取部、プリペイドカード販売口、おつり取出し口等が設けられる。なお、洗濯ナビゲーション装置40は、図1に示す直立した形態に限らず、例えばタッチパネル等の表示装置を操作台に載置するものでも良い。即ち、実施形態で述べる表示機能を有して洗濯乾燥をナビゲーションする装置であれば、その大きさや形状等は特に問わない。
【0011】
図2は、実施形態に係る洗濯ナビゲーションシステムの構成を示す図である。洗濯ナビゲーション装置40は、CPU(プロセッサ)410、ROM420、RAM430、第1通信部440、第2通信部450を有する制御装置460と、制御装置460と接続される外部メモリ(例えば、ディスク記憶装置等)470、およびタッチモニター780とが設けられる。ROM420には、CPU410の動作を制御するOSプログラム等が格納される。外部メモリ470には、実施形態に係る洗濯ナビゲーションアプリケーション、および後述する被洗濯物毎のナビゲーション案内情報等が格納される。外部メモリ470に格納される洗濯ナビゲーションアプリケーションおよびナビゲーション案内情報等は、CPU410によって外部メモリ470からRAM430に展開され、実行される。
【0012】
タッチモニター480は表示機能とタッチ入力機能とを有するデバイスである。タッチモニター480には、例えば『家中まるごと丸洗い』を案内する部屋のイラストが表示される。利用者が部屋のイラストの中から洗濯したいもの(被洗濯物)をタッチ(選択)することで、洗濯ナビゲーション(洗濯乾燥の仕方情報)を提供することが出来る。洗濯ナビゲーションは、HTML形式の情報又は動画によって利用者の所有する携帯機器(例えば、スマートフォン又はタブレット等)500に提供される。そのため、タッチモニター480には、HTML形式の情報又は動画を読み出すための識別コード(例えば、QRコード(登録商標))が表示される。そして、これを利用者の所有する携帯機器500で読み取ると、当該識別コードが示す情報に従い、サーバ600から対応するHTML形式の情報又は動画を取得することが出来る。
【0013】
なお、制御装置460は、第1通信部440を介してコールセンター端末700と接続される。タッチモニター480に表示される洗濯ナビゲーションの内容が分からない時など、コールセンター端末700と接続してアドバイスを洗濯ナビゲーション装置40を介して受けることが出来る。また、制御装置460は、第2通信部450を介してサーバ600と接続される。サーバ600には、後述する被洗濯物の洗い方情報であるHTML形式の情報又は動画、および洗濯ナビゲーションアプリケーション等が格納される。例えば、サーバ600の洗濯ナビゲーションアプリケーションが更新された場合、当該更新アプリケーションが第2通信部450を介して各店舗の制御装置460に送信され、それぞれの外部メモリ470に格納される。即ち、サーバ600は、管轄する複数のコインランドリー店舗10のランドリー装置20、集中精算機30、洗濯ナビゲーション装置40を管理する装置でもある。
【0014】
図3は、実施形態に係る洗濯ナビゲーション装置40を用いた洗濯ナビゲーション方法の手順を示す第1フローチャートである。図4は、同じく洗濯ナビゲーション方法の手順を示す第2フローチャートである。図5は、同じく洗濯ナビゲーション方法の手順を示す第3フローチャートである。図6は、例えば『家中まるごと丸洗い』を実施するための初期画面を示す図である。図7および図8は、『家中まるごと丸洗い』を実施するための、洗濯ナビゲーション装置に表示される「洗いたいものをタッチ」画面の各例を示す図である。図9は、「枕」を選択した時の「洗い方」を進める画面の一例を示す図である。図10は、洗濯ナビゲーション装置のタッチモニターに表示される「素材の確認」画面の一例を示す図である。図11は、タッチモニター480に表示される敷布団の「キルティング加工の確認」画面の一例を示す図である。図12は、タッチモニター480に表示されるキルティング加工有りの敷布団の「素材の確認」画面の一例を示す図である。図13は、タッチモニター480に表示されるキルティング加工無しの敷布団の「素材の確認」画面の一例を示す図である。図14は、掛布団を乾燥のみの乾燥機の画像例を示す図である。図15は、キルティング加工有りの敷布団を乾燥のみの乾燥機の画像例を示す図である。図16は、キルティング無しの敷布団を乾燥のみの乾燥機の画像例を示す図である。以下、図1乃至図16を参照して、CPU410が主体的に動作する制御装置460による実施形態の洗濯ナビゲーション方法を説明する。
【0015】
図3の第1フローチャートにおいて、制御装置460は、最初に洗濯ナビゲーション装置40のタッチモニター480に、図6に示す『家中まるごと丸洗い』の初期画面200を表示する(S100)。利用者は、『家中まるごと丸洗い』の初期画面200上をタッチする(S110)。すると、制御装置460は、タッチモニター480に図7に示す「洗いたいものをタッチ」のイラスト画面210を表示する(S120)。利用者は、図7に示す「洗いたいものをタッチ」のイラスト画面210から、ランドリー店舗10に持参した洗いたいもの(被洗濯物)のイラスト上をタッチ(選択)する。
なお、図7に示す「洗いたいものをタッチ」のイラスト画面210に代えて、図8に示すイラスト&イラストを示す品目の画面220を表示しても良い。図8では、選択可能な各種被洗濯物を品目でも表示して、イラストおよび品目のどちらでも選択可能としている。
【0016】
図3に戻り、ステップS120において、洗いたいもののイラスト上をタッチ(選択)すると、制御装置460は、選択されたものが掛布団か?敷布団か?それ以外か?を判断する(S130)。それ以外?とは、掛布団でも敷布団でもない、大物洗いに分類される品目である。そして、制御装置460は掛布団のタッチと判断すると、図4に示す処理に移行する。また制御装置460は敷布団のタッチと判断すると、図5に示す処理に移行する。そして、図3において、それ以外の品目のタッチと判断すると、制御装置460は当該タッチした品目の洗える素材および洗えない素材を画面に表示して通知する(S140)。
【0017】
例えば、ステップS130で「枕」のイラストを選択したとすると、「枕」の洗える素材を明示すると共に、その洗える素材である場合の洗濯乾燥の仕方を示す識別コードを表示する(S150)。また同時に、「枕」の洗えない素材を明示し、機械の故障の原因になるので、洗濯乾燥機の使用を控えるよう報知する(S160)。
【0018】
図9は、ステップS150、S160の表示例として、被洗濯物として「枕」をタッチ(選択)した時、タッチモニター480に表示される案内画面を示している。
制御装置460は、イラスト画面210のタッチ位置に応じて、「枕」のイラストがタッチ(選択)されたと認識すると、外部メモリ470、RAM430を経由して、「枕」に用意されるナビゲーション情報230をタッチモニター480のイラスト画面210に重ねて表示する。ナビゲーション情報230は、「枕」として洗えない素材と洗える素材を最初に注意喚起として表示する。特に、洗えない素材「例えば、そば殻枕、ビーズ枕、低反発/高反発ウレタン枕」は、機械の故障原因となる可能性があるので、利用者に分かり易く赤字で大きく表現することが望ましい。「枕」の洗える素材は、例えばポリエステル100%、羽毛である。更に、制御装置460は、ナビゲーション情報230内に識別コード(例えば、QRコード)240を表示する。識別コード240は、洗える素材の「枕」について、その洗濯乾燥の仕方のHTML形式の情報又は動画を提供するために用意されている。
【0019】
この識別コード240は、図2に示すように利用者の所有する携帯機器(ここでは、スマートフォンとする)500のQRコード読取機能を用いて読み取られる。そして、読み取った識別情報がスマートフォン500からサーバ600に送信される。サーバ600には、図7のイラストで示した各種被洗濯物の洗濯乾燥の仕方のHTML形式の情報又は動画が格納されている。スマートフォン500からのアクセスに対し、サーバ600は受信した識別情報に対応するHTML形式の情報又は動画をスマートフォン500に送信する。スマートフォン500は、受信したHTML形式の情報又は動画を画面に表示する。HTML形式の情報又は動画は、スマートフォン500だけでなく、サーバ600から洗濯ナビゲーション装置40のタッチモニター480に同時に表示しても良い。この場合、識別コード240にコインランドリー店舗10の店舗情報も含むようにすれば、サーバ600から洗濯ナビゲーション装置40にHTML形式の情報又は動画を送信できる。
【0020】
利用者は、携帯機器500および又はタッチモニター480に表示されるHTML形式の情報又は動画に従ってランドリー装置20を操作することで、一切の不安を持つことなく、希望する被洗濯物の洗濯・乾燥作業を実行できる(S170)。
【0021】
図3のステップS130で「掛布団」のタッチと判定した時、処理は図4に移行する。
図4において、洗濯ナビゲーション装置40のタッチモニター480には、利用者に対して「掛布団」のタグを見て、掛布団の素材を確認する案内が表示される(S200)。そして、利用者に「掛布団」の側生地と充てん物(つめもの)の素材を、ピッカーから選択入力させる(S210)。
【0022】
図10は、洗濯ナビゲーション装置40のタッチモニター480に表示されるピッカー画面の表示例を示している。図10(a)は、入力した素材が洗える素材である場合のピッカー画面250aを示している。図10(b)は、入力した素材が洗えない素材である場合のピッカー画面250bを示している。
図10(a)において、例えば、「掛布団」の側生地として「ポリエステル」が選択され、充てん物として「ポリエステル」が利用者によって選択されると、制御装置460は洗える素材であると判断する(S220)。そして、制御装置460は、洗える素材であることを、タッチモニター480を介して利用者に明示すると共に、当該洗える素材に応じた洗濯乾燥機を用いた洗濯乾燥の仕方を案内する識別コード260を表示する(S230)。
【0023】
タッチモニター480に表示された識別コード260は、利用者の所有するスマートフォン500のQRコード読取機能を用いて読み取られる。そして、読み取った識別情報がスマートフォン500からサーバ600に送信される。サーバ600は、同様に受信した識別情報に対応するHTML形式の情報又は動画を洗濯ナビゲーション装置40および又はスマートフォン500に送信する。洗濯ナビゲーション装置40および又はスマートフォン500は、受信したHTML形式の情報又は動画をそれぞれの画面に表示する。利用者は、取得したHTML形式の情報又は動画の洗濯乾燥の仕方に従って、洗濯乾燥機を操作して作業を実行する(S240)。
【0024】
一方、図10(b)に示すように、ステップS220で洗えない素材であると判定した場合、制御装置460は洗えない素材であることを利用者に通知する。図10(b)のピッカー画面250bにおいて、例えば、「掛布団」の側生地として「シルク」が選択され、充てん物として「羊毛100%」が選択されると、制御装置460は洗えない素材であると判断する(S220)。そして、洗えない素材であることを、タッチモニター480を介して利用者に明示すると共に、乾燥のみかけることを提案する。更に、おすすめの乾燥のかけ方と画像を案内画面270に示すように提供する(S250)。図14は、乾燥のかけ方に従って、Lサイズの乾燥機を用いて掛布団を乾燥する画像例を例示している。利用者は、乾燥のかけ方の案内(操作手順)に従って乾燥機を操作して乾燥のみを実施する(S260)。
【0025】
図3のステップS130で「敷布団」のタッチと判定した時、処理は図5に移行する。
図5において、洗濯ナビゲーション装置40のタッチモニター480には、利用者に対して「敷布団」にキルティング加工が行われているか否かの確認を促す画像を表示する(S300)。
図11は、タッチモニター480に表示されるキルティング加工の確認画面300の一例を示している。利用者は、「敷布団」のタグを見て、キルティング加工が施されている場合は、動画又は静止画310を選択する。又は、キルティング加工が施されていない場合は、動画又は静止画320を選択する(S305)。そして、動画又は静止画310(キルティング加工有り)が選択されると、次に利用者に「敷布団」のタグを見て、素材の確認を促す(S310)。そして、利用者は側生地の素材と充てん物の素材を入力する(S315)。
【0026】
図12は、キルティング加工有り場合における、利用者によって「敷布団」の側生地の素材と充てん物(つめもの)の素材を選択入力するピッカー画面を示している。そして、図12(a)は、洗える素材が選択入力された場合のピッカー画面330aを示している。図12(b)は、洗えない素材が選択入力された場合のピッカー画面330bを示している。
図12(a)において、例えば、「敷布団」の側生地として「ポリエステル」が選択され、充てん物として「羊毛ポリエステル混合」が選択されると、制御装置460は洗える素材であると判断する(S320)。そして、当該洗える素材に応じた洗濯乾燥機を用いた洗濯乾燥の仕方を案内する識別コード340をタッチモニター480に表示する(S325)。
【0027】
同様に、識別コード340は、利用者の所有するスマートフォン500のQRコード読取機能を用いて読み取られる。そして、読み取った識別情報がスマートフォン500からサーバ600に送信される。サーバ600は、受信した識別情報に対応するHTML形式の情報又は動画を洗濯ナビゲーション装置40および又はスマートフォン500に送信する。洗濯ナビゲーション装置40および又はスマートフォン500は、受信したHTML形式の情報又は動画をそれぞれの画面に表示する。利用者は、そのHTML形式の情報又は動画を参照しながら、洗濯乾燥機を操作して作業を実行する(S330)。
【0028】
一方、図12(b)に示すように、ステップS320で洗えない素材であると判定した場合、制御装置460は洗えない素材であることを利用者に通知する。図12(b)のピッカー画面330bにおいて、例えば、「敷布団」の側生地として「羊毛100%」が選択され、充てん物として「羊毛100%」が選択されると、制御装置460は洗えない素材であると判断する(S320)。そして、洗えない素材であることを、タッチモニター480を介して利用者に明示すると共に、乾燥のみかけることを提案する。更に、おすすめの乾燥のかけ方と画像を案内画面350に示すように提供する(S335)。図15は、乾燥のかけ方に従って、Lサイズの乾燥機を用いて敷布団を乾燥する画像例を例示している。利用者は、乾燥のかけ方の案内(操作手順)に従って乾燥機を操作して乾燥のみを実施する(S340)。
【0029】
図5のステップS305において、動画又は静止画320(キルティング加工無し)が選択されると、キルティング加工有りと同様に、利用者に「敷布団」のタグを見て、素材の確認を促す(S350)。そして、利用者は側生地の素材と充てん物の素材を入力する(S355)。
【0030】
図13は、「キルティング加工無し」の場合における、利用者によって「敷布団」の側生地の素材と充てん物(つめもの)の素材を選択入力するピッカー画面を示している。そして、図13(a)は、洗える素材が選択入力された場合のピッカー画面360aを示している。図13(b)は、洗えない素材が選択入力された場合のピッカー画面360bを示している。
図13(a)において、例えば、「敷布団」の側生地として「ポリエステル」が選択され、充てん物として「羊毛ポリエステル混合」が選択されると、制御装置460は洗える素材であると判断する(S360)。そして、当該洗える素材に応じた洗濯乾燥機を用いた洗濯乾燥の仕方を案内する識別コード370をタッチモニター480に表示する(S365)。
【0031】
同様に、識別コード370は、利用者の所有するスマートフォン500のQRコード読取機能を用いて読み取られる。そして、読み取った識別情報がスマートフォン500からサーバ600に送信される。サーバ600は、受信した識別情報に対応するHTML形式の情報又は動画を洗濯ナビゲーション装置40および又はスマートフォン500に送信する。洗濯ナビゲーション装置40および又はスマートフォン500は、受信したHTML形式の情報又は動画をそれぞれの画面に表示する。利用者は、そのHTML形式の情報又は動画を参照しながら、洗濯乾燥機を操作して作業を実行する(S370)。
【0032】
一方、図13(b)に示すように、ステップS360で洗えない素材であると判定した場合、制御装置460は洗えない素材であることを利用者に通知する。図13(b)のピッカー画面360bにおいて、例えば、「敷布団」の側生地として「羊毛100%」が選択され、充てん物として「羊毛100%」が選択されると、制御装置460は洗えない素材であると判断する(S360)。そして、洗えない素材であることを、タッチモニター480を介して利用者に明示すると共に、乾燥のみかけることを提案する。更に、おすすめの乾燥のかけ方と画像を案内画面380に示すように提供する(S375)。図16は、Mサイズの乾燥機を用いて、キルティング加工無しの敷布団を三つ折りにして収納し、乾燥のみの画像例を示している。利用者は、乾燥のかけ方の案内(操作手順)に従って乾燥機を操作して乾燥のみを実施する(S380)。
【0033】
<洗濯レシピカード>
図17は、洗濯レシピを利用者に提供する各種洗濯レシピカードの例を示す図である。洗濯レシピカード4000は、コインランドリー店舗10内に掲示して、利用者に無料提供(持ち帰り可)される。
利用者は、コインランドリー店舗10のランドリー装置20の利用に際し、何が洗えるか分からない?ある洗濯物が洗えると聞くが、どのように洗うか分からない?便利な使い方を知らない?等の疑問や悩みを持っている。そこで、パッ!と見ただけで、コインランドリー店舗10で洗える「洗濯メニュー」があれば、まるで料理のレシピと同様に、洗いたいものをイメージできる洗濯レシピカード4000を利用者に無料提供する。これにより、洗濯ナビゲーション装置40の利用を促進することが出来る。また、ランドリーマイスターがコインランドリー店舗10に常駐しなくても、洗濯レシピカードによりランドリーマイスターのアドバイスを受けたように洗濯乾燥作業を実施可能とする。
【0034】
洗濯レシピカード4000は、ランドリーマイスター監修の基に、他では真似できないプロの技、コツを掲載したカードである。また、洗濯レシピカード4000の1枚で、所要時間、料金目安、手順等の知りたい内容がイメージできるので、利用者の知識が向上する。
【0035】
図17の洗濯レシピカード4000では、例えば図7又は図8に示したイラスト画像210に対応する被洗濯物のカードが用意されている。
例えば、図18は「敷布団」の洗濯レシピカードの表面4100aと裏面4100bの記載内容の一例を示している。裏面4100bでは、マイナスイオン水を使用して洗濯・すすぎ工程を行うので、強力洗浄すると同時に除菌・防臭効果があることを案内している。
【0036】
図19は、「枕」の洗濯レシピカードの表面4200aと裏面4200bの記載内容の一例を示している。
「枕」の洗濯レシピカードの裏面4200bでは、所要時間として「洗濯~乾燥まで60分」を案内している。また、料金目安として「「洗濯~乾燥まで、[合計:〇〇円]」を案内している。
また、洗濯乾燥の手順として、
Step1:洗濯乾燥機に入れます
Step2:標準コースでまわします(洗濯から乾燥までノンストップコース)
Step3:乾きが悪い場合は追加乾燥
を案内している。
更に、ランドリーマイスターから裏技伝授として
(1)匂いが気になる時は、消臭スプレーがおすすめ…
(2)消臭スプレーは、テーブルの上に置いてあります。自由にお使いください(においスッキリ! ふかふか枕でぐっすりね!)
を案内している。
【0037】
図20図21は、見開き洗濯レシピカードの例を示す図である。図20は、洗濯レシピカードの一例として「敷布団」の見開き-左の案内4300aを示し、図21は、見開き-右の案内4300bを示している。
図20の「敷布団」の見開き-左の案内4300aでは、所要時間として「洗濯30分」、「布団乾燥機30分+ドライ乾燥機40分から」、[合計:1時間30分~2時間ぐらい]を案内している。また、料金目安として「洗濯〇円」、「布団乾燥機〇円」、「ドライ乾燥機〇円」、[合計:〇〇円]を案内している。
【0038】
図21の見開き-右の案内4300bでは、洗濯乾燥の手順として、
Step1:布団巻きネットで布団を巻きます。
Step2:洗濯機に入れ、洗濯のみで洗います。
Step3:布団乾燥機で乾燥かけます。
Step4:ドラム乾燥機でふっくら仕上げに。
を案内している。
更に、ランドリーマイスターから裏技伝授として
(1)洗濯する前に、高温乾燥がおすすめ
(2)乾燥することで、湿気がとれ綿が膨れる為、汚れが落ちやすい
(3)洗濯乾燥機で30分~50分くらいかけてから、布団巻きネットで布団を巻きましょう
を案内している。
【0039】
次に、上述した「洗濯レシピカード」の電子情報を格納する洗濯レシピ提供装置から携帯機器を含む洗濯レシピ表示装置に提供する洗濯レシピ提供システムについて説明する。利用者は、ランドリーメーカーのホームペイジ、ランドリー店舗、又はチラシや広告等から「洗濯レシピ」を閲覧するためのアプリケーションを取得して、利用者が所有する携帯機器又はパソコン等の洗濯レシピ表示装置にインストールしていると想定する。
図22は、洗濯レシピ表示装置に表示される洗濯レシピのメニュー画面の一例を示している。以下では、洗濯レシピ表示装置は、図2に示したスマートフォン500を例に説明するが、利用者が所有するタブレットやパソコンであっても良い。また、洗濯レシピ提供装置1000は、洗濯レシピ用に用意されたサーバでも、図1に示したサーバ600又は洗濯ナビゲーション装置40に洗濯レシピを格納する構成でも良い。洗濯レシピを閲覧する場所は、ランドリー店舗に限定されず自由な場所で構わない。
【0040】
利用者によるスマートフォン500の操作にて「洗濯レシピ」のアプリケーションがタッチ(起動)されると、最初に図22に示す洗濯レシピのメニュー画面が表示される。メニュー画面には「敷布団」「掛布団」「毛布」「こたつ布団」「まくら」「座布団」「クッション」「長座布団」「ぬいぐるみ」「リュック」「ダウンジャケット」「カーテン」「ラグ・カーペット」等の品名が選択可能に表示されている。これらの品名は、洗濯乾燥が難しく、また洗濯乾燥の頻度が少ないので、洗濯乾燥したいがどうしてよいか分からない、悩ましい商品である。利用者は、図22のメニューの中から見たい品名(被洗濯物)を選択して、その「洗濯レシピ」を閲覧することで、布団等の洗濯乾燥に関する情報が簡単に取得でき、悩みが解決出来る。
【0041】
図23は、スマートフォン500に表示される「敷布団」の洗濯レシピ例を示している。「敷布団」の洗濯レシピとして、セルフ丸洗い&乾燥を行う際の案内情報600a、ランドリーマイスターから裏技伝授の情報600b、時間と料金の目安600c、敷布団のセルフ丸洗い&乾燥の手順600dが利用者に分かり易く提供される。なお、これらの情報は、画面スクロールによって閲覧される。
「敷布団」の洗濯レシピでは、時間と料金の目安の情報600cとして、Mサイズの洗濯乾燥機、敷ふとん乾燥機、Mサイズのドラム乾燥機を使用することを推奨し、各マシンの所要時間と料金目安が表示される。そして、それらのマシンを使用したセルフ丸洗い&乾燥の手順600dを案内する。さらに、一般には知られていない裏技情報600bも得ることができる。このように、洗濯乾燥が難しい「敷布団」のセルフ丸洗い&乾燥(利用者が知りたい)情報が一目で分かり易く提供(閲覧)することが出来る。
【0042】
図24は、スマートフォン500に表示される「掛布団」の洗濯レシピ例を示している。「掛布団」の洗濯レシピとして、セルフ丸洗い&乾燥を行う際の案内情報650a、ランドリーマイスターから裏技伝授の情報650b、時間と料金の目安650c、掛布団のセルフ丸洗い&乾燥の手順650dが利用者に分かり易く提供される。なお、これらの情報は、画面スクロールによって閲覧される。
「掛布団」の洗濯レシピでは、時間と料金の目安の情報650cとして、Mサイズの洗濯乾燥機、Lサイズのドラム乾燥機を使用することを推奨し、各マシンの所要時間と料金目安が表示される。そして、それらのマシンを使用したセルフ丸洗い&乾燥の手順650dを案内する。さらに、一般には知られていない裏技情報650bも得ることができる。このように、洗濯乾燥が難しい「掛布団」のセルフ丸洗い&乾燥(利用者が知りたい)情報が一目で分かり易く提供(閲覧)することが出来る。
【0043】
図25は、スマートフォン500に表示される「毛布」の洗濯レシピ例を示している。「毛布」の洗濯レシピとして、セルフ洗濯&乾燥を行う際の案内情報700a、時間と料金の目安700b、洗濯乾燥の手順700c、ランドリーマイスターからのアドバイス情報700dが利用者に分かり易く提供される。
「毛布」の洗濯レシピでは、時間と料金の目安の情報700bとして、Mサイズの洗濯乾燥機を使用することを推奨し、当該洗濯乾燥機の所要時間と料金目安が表示される。そして、洗濯乾燥機を使用した洗濯乾燥の手順700cを案内する。さらに、ランドリーマイスターからのアドバイス情報700dも得ることができる。このように、「毛布」のセルフ洗濯&乾燥(利用者が知りたい)情報が一目で分かり易く提供(閲覧)することが出来る。
【0044】
図26は、スマートフォン500に表示される「こたつ布団」の洗濯レシピ例を示している。「こたつ布団」の洗濯レシピとして、セルフ洗濯&乾燥を行う際の案内情報750a、時間と料金の目安750b、洗濯乾燥の手順750c、ランドリーマイスターからのアドバイス情報750dが利用者に分かり易く提供される。
「こたつ布団」の洗濯レシピでは、時間と料金の目安の情報750bとして、Mサイズの洗濯乾燥機を使用することを推奨し、当該洗濯乾燥機の所要時間と料金目安が表示される。そして、洗濯乾燥機を使用した洗濯乾燥の手順750cを案内する。さらに、ランドリーマイスターからのアドバイス情報750dも得ることができる。このように、「こたつ布団」のセルフ洗濯&乾燥(利用者が知りたい)情報が一目で分かり易く提供(閲覧)することが出来る。
【0045】
図27は、スマートフォン500に表示される「まくら」の洗濯レシピ例を示している。「まくら」の洗濯レシピとして、セルフ洗濯&乾燥を行う際の案内情報800a、時間と料金の目安800b、洗濯乾燥の手順800c、ランドリーマイスターからのアドバイス情報800dが利用者に分かり易く提供される。
「まくら」の洗濯レシピでは、時間と料金の目安の情報800bとして、Mサイズの洗濯乾燥機を使用することを推奨し、当該洗濯乾燥機の所要時間と料金目安が表示される。そして、洗濯乾燥機を使用した洗濯乾燥の手順800cを案内する。さらに、ランドリーマイスターからのアドバイス情報800dも得ることができる。このように、「まくら」のセルフ洗濯&乾燥(利用者が知りたい)情報が一目で分かり易く提供(閲覧)することが出来る。
【0046】
図28は、スマートフォン500に表示される「座布団」の洗濯レシピ例を示している。「座布団」の洗濯レシピとして、セルフ洗濯&乾燥を行う際の案内情報850a、時間と料金の目安850b、洗濯乾燥の手順850c、ランドリーマイスターからのアドバイス情報850dが利用者に分かり易く提供される。
「座布団」の洗濯レシピでは、時間と料金の目安の情報850bとして、S又はMサイズの洗濯乾燥機、Mサイズのドラム乾燥機を使用することを推奨し、それらマシンの所要時間と料金目安が表示される。そして、それらマシンを使用した洗濯乾燥の手順850cを案内する。さらに、ランドリーマイスターからのアドバイス情報850dも得ることができる。このように、「座布団」のセルフ洗濯&乾燥(利用者が知りたい)情報が一目で分かり易く提供(閲覧)することが出来る。
【0047】
図29は、スマートフォン500に表示される「ぬいぐるみ」の洗濯レシピ例を示している。「ぬいぐるみ」の洗濯レシピとして、セルフ洗濯&乾燥を行う際の案内情報900a、時間と料金の目安900b、洗濯乾燥の手順900c、ランドリーマイスターからのアドバイス情報900dが利用者に分かり易く提供される。
「ぬいぐるみ」の洗濯レシピでは、時間と料金の目安の情報900bとして、S/M/Lのいずれかのサイズの洗濯乾燥機を使用することを推奨し、当該洗濯乾燥機の所要時間と料金目安が表示される。そして、洗濯乾燥機を使用した洗濯乾燥の手順900cを案内する。さらに、ランドリーマイスターからのアドバイス情報900dも得ることができる。このように、「ぬいぐるみ」のセルフ洗濯&乾燥(利用者が知りたい)情報が一目で分かり易く提供(閲覧)することが出来る。
【0048】
図30は、スマートフォン500に表示される「ダウンジャケット」の洗濯レシピ例を示している。「ダウンジャケット」の洗濯レシピとして、セルフ洗濯&乾燥を行う際の案内情報950a、時間と料金の目安950b、洗濯乾燥の手順950c、ランドリーマイスターからのアドバイス情報950dが利用者に分かり易く提供される。
「ダウンジャケット」の洗濯レシピでは、時間と料金の目安の情報950bとして、S又はMサイズの洗濯乾燥機、Mサイズのドラム乾燥機を使用することを推奨し、それらマシンの所要時間と料金目安が表示される。そして、それらマシンを使用した洗濯乾燥の手順950cを案内する。さらに、ランドリーマイスターからのアドバイス情報950dも得ることができる。このように、「ダウンジャケット」のセルフ洗濯&乾燥(利用者が知りたい)情報が一目で分かり易く提供(閲覧)することが出来る。
【0049】
このように、実施形態によれば、洗濯ナビゲーション装置に「洗いたいものをタッチ」のイラスト画面210(又は220)を表示し、利用者が部屋のイラストの中から洗濯したいもの(被洗濯物)をタッチ(選択)することで、被洗濯物の洗濯ナビゲーション(洗濯乾燥の仕方情報)のHTML形式の情報又は動画を簡単に取得することが出来るので、安心してコインランドリー店舗を利用することが出来る。その結果、コインランドリー店舗のランドリー装置の稼働率を向上することが出来る。
【0050】
実施形態のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法は、コインランドリー店舗10に設置されるランドリー装置20を使用する時の被洗濯物の洗濯乾燥の仕方を案内するための洗濯ナビゲーション方法であって、洗濯ナビゲーション装置40の画面480に部屋のイラスト(210又は220)を表示するステップと、イラスト又はイラストの品目の中から、洗いたい被洗濯物の一つを選択するステップと、選択した被洗濯物の素材の入力を促し、入力された素材が洗える素材か否かを判定するステップと、洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コード(240又は260又は340又は370)を洗濯ナビゲーション装置40の画面480に表示するステップと、を有するので、洗濯ナビゲーション装置40に「洗いたいものをタッチ」のイラスト画面(210又は220)を表示し、そのイラスト画面(210又は220)から選択した被洗濯物の洗濯ナビゲーションのHTML形式の情報又は動画を簡単に取得することが出来る。
【0051】
実施形態のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法は、利用者が所有する携帯機器500を用いて識別コード(240又は260又は340又は370)を読み取り、ネットワーク接続可能な外部のサーバ600から被洗濯物の洗濯乾燥の仕方情報を取得するステップを、更に有するので、携帯機器による簡単な操作で、選択した被洗濯物の洗濯ナビゲーションのHTML形式の情報又は動画を簡単に取得することが出来る。
【0052】
実施形態のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法の被洗濯物の洗濯乾燥の仕方情報は、洗濯ナビゲーション装置40および又は携帯機器500の画面に表示するので、利用者はその洗濯ナビゲーション画面を見ながらランドリー装置20を操作することで、従来分からなかった被洗濯物であっても容易に洗濯乾燥が出来る。
【0053】
実施形態のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法は、洗えない素材と判定した場合、被洗濯物が洗えない素材であることを表示すると共に、乾燥のみの勧めと、勧める乾燥のかけ方を表示するステップを、更に有するので、洗えない素材の被洗濯物は乾燥のみを行って清潔な状態を確保することが出来る。
【0054】
実施形態のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法は、被洗濯物として掛布団が選択され、掛布団の素材入力に対して洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コード260を洗濯ナビゲーション装置40の画面480に表示するステップと、掛布団の素材入力に対して洗えない素材と判定した場合、被洗濯物が洗えない素材であることを表示すると共に、乾燥のみの勧めと、勧める乾燥のかけ方を表示するステップと、を更に有するので、洗える素材の掛布団と洗えない素材の掛布団に対して、正しく洗濯ナビゲーションを行うことが出来る。
【0055】
実施形態のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法は、被洗濯物が敷布団と判別され、キルティング加工有りで、且つ敷布団の素材入力に対して洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コード340を洗濯ナビゲーション装置40の画面480に表示するステップと、キルティング加工無しで、且つ敷布団の素材入力に対して洗えない素材と判定した場合、被洗濯物が洗えない素材であることを表示すると共に、乾燥のみの勧めと、勧める乾燥のかけ方を表示するステップと、を更に有するので、キルティング加工有りで洗える素材の敷布団と、キルティング加工有りで洗えない素材の敷布団に対して、正しく洗濯ナビゲーションを行うことが出来る。
【0056】
実施形態のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法は、被洗濯物が敷布団と判別され、キルティング加工無しで、且つ敷布団の素材入力に対して洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コード370を洗濯ナビゲーション装置40の画面480に表示するステップと、キルティング加工無しで、且つ敷布団の素材入力に対して洗えない素材と判定した場合、被洗濯物が洗えない素材であることを表示すると共に、乾燥のみの勧めと、勧める乾燥のかけ方を表示するステップと、を更に有するので、キルティング加工無しで洗える素材の敷布団と、キルティング加工無しで洗えない素材の敷布団に対して、正しく洗濯ナビゲーションを行うことが出来る。
【0057】
実施形態のコインランドリーの洗濯ナビゲーション方法は、被洗濯物が掛布団および敷布団ではない大物洗いに分類される品目が入力された時、大物洗いに分類される品目の洗えない素材を表示して注意喚起すると共に、洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コード240を洗濯ナビゲーション装置40の画面480に表示するステップと、を更に有するので、布団以外の大物洗いに分類される品目であっても正しく洗濯ナビゲーションを行うことが出来る。
【0058】
実施形態の洗濯ナビゲーションシステムは、コインランドリー店舗10に設置されるランドリー装置20を使用する時の洗濯乾燥の仕方を案内する洗濯ナビゲーション装置40と、利用者が所有する携帯機器500と、を有し、洗濯ナビゲーション装置40は、画面に部屋のイラスト(210又は220)を表示し、イラスト又はイラストの品目の中から、洗いたい被洗濯物の一つを選択し、選択した被洗濯物の素材の入力を促し、入力された素材が洗える素材か否かを判定し、洗える素材と判定した場合、当該洗える素材の洗濯乾燥の仕方情報が取得可能な識別コード(240又は260又は340又は370)を画面480に表示し、携帯機器500は、識別コードを読み取り、被洗濯物の洗濯乾燥の仕方情報を取得するので、洗濯ナビゲーション装置40に「洗いたいものをタッチ」のイラスト画面(210又は220)を表示し、そのイラスト画面から選択した被洗濯物の洗濯ナビゲーションのHTML形式の情報又は動画を簡単に取得することが出来る。
【0059】
実施形態の洗濯ナビゲーションシステムは、洗濯ナビゲーション装置40および携帯機器500とネットワーク接続され、イラスト又はイラストの品目に対応する被洗濯物の洗濯乾燥の仕方情報を格納するサーバ600を更に有し、サーバ600は、携帯機器500から送信された識別コード(240又は260又は340又は370)の情報に応じて、対応する仕方情報を読み出し、洗濯ナビゲーション装置40および又は携帯機器500に送信するので、携帯機器による簡単な操作で、選択した被洗濯物の洗濯ナビゲーションのHTML形式の情報又は動画を簡単に取得することが出来る。
【0060】
また、実施形態の洗濯ナビゲーションシステムは、被洗濯物の洗濯レシピが明記された洗濯レシピカード4000がコインランドリー店舗10に掲示されるので、洗濯ナビゲーション装置40を操作する前に、洗濯レシピカード4000の1枚で、所要時間、料金目安、手順等の知りたい内容がイメージできるので、利用者の知識が向上する。
【0061】
また、実施形態の洗濯ナビゲーションシステムは、洗濯レシピカード4000には、所要時間、料金目安、洗濯乾燥の手順が掲載されているので、洗濯ナビゲーション装置40の操作を事前に学習することが出来る。
【0062】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0063】
10…コインランドリー店舗
20,20a,20b,20c,20d…ランドリー装置、 30…集中精算機
40…洗濯ナビゲーション装置、 50a,50b…作業テーブル
200…初期画面、 210,220…イラスト画面、 230…ナビゲーション情報
240、260、340、370…識別コード(例えば、QRコード)
250a、250b、330a、330b、360a、360b…ピッカー画面
270、350、380…案内画面(乾燥のかけ方)
410…CPU(プロセッサ)、 420…ROM、 430…RAM
440…第1通信部(通信部1)、 450…第2通信部(通信部2)
460…制御装置、 470…外部メモリ、 480…タッチモニター
500…携帯機器(スマートフォン、タブレット)、 600…サーバ
700…コールセンター端末
4000…洗濯レシピカード
図1
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