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特開2023-105134アミューズメント装置及びゲームに関するプログラム間又は処理間通信が関係する電子計算機及びディジタル処理システム
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  • 特開-アミューズメント装置及びゲームに関するプログラム間又は処理間通信が関係する電子計算機及びディジタル処理システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105134
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】アミューズメント装置及びゲームに関するプログラム間又は処理間通信が関係する電子計算機及びディジタル処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20230721BHJP
【FI】
G06Q50/34
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093698
(22)【出願日】2023-06-07
(62)【分割の表示】P 2021003865の分割
【原出願日】2011-01-14
(31)【優先権主張番号】12/687,980
(32)【優先日】2010-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】506361856
【氏名又は名称】シーエフピーエイチ, エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】アメイティス,リー
(72)【発明者】
【氏名】ゲイルード,アンドリュー
(57)【要約】
【課題】 スポーツ・ブック間のコンセンサス・オッズに対する重みを求めるシステム及び方法を実現することを目的とする。
【解決手段】 各ウェイジャーイング・ベニューにおける各ウェイジャーのオッズに基づいてコンセンサス・オッズを求める機能を含んでおり、各ウェイジャーイング・ベニューにおけるウェイジャーの各オッズは、市場における複数のウェイジャーイング・ベニューのうちの各ウェイジャーイング・ベニューの各賭け金総額に比例するような、コンセンサス・オッズに対する重みを有している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、当該装置は、
ネットワークインターフェースと、
タッチ感応型スクリーンと、
少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
該少なくとも1つのプロセッサは、
前記タッチ感応型スクリーンに生のスポーツイベントを表示すること、
前記タッチ感応型スクリーンを介して、該タッチ感応型スクリーンに表示される前記生のスポーツイベントに関連する画像のタッチを検出すること、及び
前記生のスポーツイベントの前記画像に関連付けられた賭けを受け取ること、を実行し、前記賭けはさらに第1のウェイジャーイング・ベニューに関連付けられ、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ネットワークインターフェースを介して、複数の第2のウェイジャーイング・ベニューから複数のリアルタイムフィードを受け取ることを実行し、各リアルタイムフィードが、前記生のスポーツイベントの前記画像に関連する前記賭けのそれぞれのオッズを示し、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記リアルタイムフィードに基づいて、前記賭けのコンセンサスオッズを決定すること、及び、
前記コンセンサスオッズの指標を前記第1のウェイジャーイング・ベニューに送信すること、を実行するように構成され、
前記画像のタッチ検出することは、賭けることを可能にする賭けインターフェースがオーバーレイされた前記生のスポーツイベントの前記画像のタッチを検出することを含み、
前記賭けを受け取ることは、前記賭けインターフェースがオーバーレイされた前記画像に関する賭けのユーザ選択を受け取ることを含む、
装置。






【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電子計算機及びディジタル処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
アミューズメント装置及びゲームに関するプログラム間又は処理間通信が関係する電子計算機及びディジタル処理システムに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一部の実施例は、スポーツ・ブック間の相互作用を含み得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
種々の他のシステム及び方法を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】一部の実施例による、ゲームをプレイするための装置を示す図である。
図2】相互作用する複数のウェイジャーイング・ベニューの例を示す図である。
図3】一部の実施例において行い得る例示的な方法を示す図である。
図4】一部の実施例において行い得る例示的な方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、セクションI乃至Xは、本出願を解釈するための指針を提供する。
【0007】
I. 用語
「製品」の語は、別途明記しない限り、何れかの機械、製作品及び/又は物質の組成を意味する。
【0008】
本明細書及び特許請求の範囲の原文記載の「process」の語は、別途明記しない限り、プロセス、アルゴリズム、方法等を表す。
【0009】
各処理(方法と呼ばれるものであっても、アルゴリズムと呼ばれるものであっても、別名で呼ばれるものであっても)は固有に、1つ又は複数の工程を含む。処理の「工程」への言及は全て、「process」の語又は同様な語の単なる記載において、固有の先行ベースを有する。したがって、処理の「工程」への請求項における言及は、十分な先行ベースを有する。
【0010】
「invention」等の語は、別途明記しない限り、「本出願に開示された1つ又は複数の発明」を表す。
【0011】
「an embodiment」、「embodiment」、「embodiments」、「the embodiment」、「the embodiments」、「one or more embodiments」、「some embodiments」、「certain embodiments」、「one embodiment」、「another embodiment」等の語は、別途明記しない限り、「本願に開示された発明の(全てではないが)1つ又は複数の実施例」を表す。
【0012】
本発明の「variation」の語は、別途明記しない限り、本発明の実施例を表す。
【0013】
実施例の表すうえでの「another embodiment」への言及は、言及された実施例が、別途明記しない限り、別の実施例(例えば、言及された実施例に先行して記載された実施例)と相互排他的である旨を示唆するものでない。
【0014】
「including」、「comprising」及びそれらの変形は、別途明記しない限り、「必ずしも限定されないが包含する」ことを表す。よって、例えば、「ポートフォリオは、赤色のウィジェット及び青色のウィジェットを含む」という文は、ポートフォリオが赤色のウィジェット及び青色のウィジェットを含むが、他のものも含み得るということを意味している。
【0015】
「からなる」という語及びその変形は、別途明記しない限り、「含み、それに限定される」ということを意味している。よって、例えば、「ポートフォリオは、赤色のウィジェット及び青色のウィジェットからなる」という文は、ポートフォリオが赤色のウィジェット及び青色のウィジェットを含むが、他のものは何ら含まないということを意味している。
【0016】
「構成する」という語、及びその変形は、別途明記しない限り、その構成部分、その成分を構成すること、そのメンバであることを意味している。よって、例えば、「赤色のウィジェット及び青色のウィジェットがポートフォリオを構成する」という文は、ポートフォリオが赤色のウィジェット及び青色のウィジェットを含んでいるということを意味している。
【0017】
「排他的に構成する」という語、及びその変形は、別途明記しない限り、その構成部分を排他的に構成する、その唯一の成分であること、その唯一のメンバであることを意味している。よって、例えば、「赤色のウィジェット及び青色のウィジェットがポートフォリオを排他的に構成する」という文は、ポートフォリオが赤色のウィジェット及び青色のウィジェットを含んでいるが、他を何も含んでいないということを意味している。
【0018】
本明細書及び特許請求の範囲記載の語「a」、「an」及び「the」は、別途明記しない限り、「1つ又は複数」を表す。
【0019】
本明細書及び特許請求の範囲記載の語「plurality」は、別途明記しない限り、「2つ以上」を表す。
【0020】
本出願における「herein」の語は、別途明記しない限り、参照によって援用することができる対象は何でも含むことを表す。
【0021】
「at least one of」の句は、複数の物(例えば、物を列挙したリストなど)を修飾する場合、別途明記しない限り、1つ又は複数の物の組み合わせを表す。例えば、「at least one of a widget, a car, and a wheel」の句は、(i)ウィジェット、(ii)車、(iii)ホイール、(iv)ウィジェット及び車、(v)ウィジェット及びホイール、(vi)車及びホイール、又は(vii)ウィジェット、車及びホイールを表す。「at least one of」の句は、前述の句が複数の物を修飾する場合、「複数の物それぞれのうちの1つ」を表すものでない。
【0022】
「1」、「2」等の数字を、何かの物(例えば、1ウィジェット、2ウィジェット)の数量を示す基数として使用した場合、その数字が示す数量を表すが、少なくともその数字が示す数量を表すものでない。例えば、句「one widget」は、「少なくとも1つのウィジェット」を表す訳でなく、したがって、句「one widget」は例えば、2つのウィジェットを包含する訳でない。
【0023】
本明細書及び特許請求の範囲記載の「based on」の句は、別途明記しない限り、「それのみに基づく」を表すものでない。すなわち、上記句「based on」は、「それのみに基づく」及び「少なくともそれに基づく」を表す。本明細書及び特許請求の範囲記載の「based at least on」の句は、「少なくとも部分的にそれに基づく」の句と同等である。
【0024】
本明細書及び特許請求の範囲記載の語「represent」及び同様な語は、別途明記しない限り、排他的でない。例えば、「represents」の語は、別途明記しない限り、「それのみを表す」を表すものでない。すなわち、句「前述のデータがクレジット・カード番号を表す」の句は、「データがクレジット・カード番号のみを表す」及び「データが、クレジット・カード番号を表し、データは別のものも表す」。
【0025】
「whereby」の語は、先行し、明示的に記載されたものの意図された結果、目的又は帰結のみを表す節や他の語の組に先行するためにのみ使用される。よって、「whereby」の語が請求項中に使用されている場合、「whereby」の語が修飾する節や他の語は、請求項の特定の更なる限定を設定するものでなく、請求項の意味又は範囲を制限するものでもない。
【0026】
「e.g.」等の語は、「例えば」を表し、よって、それが説明する語又は句を限定するものでない。例えば、「the computer sends data (e.g., instructions, a data structure) over the Internet」の文中では、「e.g.」の語は、インターネットを介してコンピュータが送出することができる「データ」の例であることを説明しており、「データ構造」は、インターネットを介してコンピュータが送出することができる「データ」の例であることも説明している。しかし、「insutructions」も「data structure」も「データ」の例に過ぎず、「命令」及び「データ構造」以外の他のものも「データ」であり得る。
【0027】
「respective」等の語は、「個別に解釈すれば」ということを表す。よって、2つ以上のものが「個別の」特性を有する場合、前述のものはそれぞれ、それ自身の特性を有し、前述の特性は互いに異なり得るが、そうでなくてもよい。例えば、「each of two machines has a respective function」の句は、前述の第1のマシンが機能を有し、前述の第2のマシンも機能を有することを表す。第1のマシンの機能は、第2のマシンの機能と同じであってもなくてもよい。
【0028】
「i.e.」等の語は、「すなわち」を表し、よって、それが説明する語又は句を限定する。例えば、「the computer sends data (i.e., instructions) over the Internet」の文では、「i.e.」の語は、「命令」が、コンピュータがインターネットを介して送出する「データ」であることを説明している。
【0029】
特定の数値範囲の何れも、その範囲内の全数及び分数を含む。例えば、範囲「1乃至10」は、1と10との間の全数(例えば、1、2、3、4、…9)、及び非全数(例えば、1.1、1.2、…1.9)を特に含むよう解するものとする。
【0030】
2つ以上の語又は句が同義である(例えば、前述の語又は句が同義であると明記していることが理由であるなど)、前述の語/句が存在することは、別の前述の語/句の存在が別の意味を有していなければならないことを表すものでない。例えば、一記載により、「including」の意味が「including but not limited to」と同義になる場合、単に句「including but not limited to」を使用することは、語「including」が、「including but not limited to」以外の何かのことを表すことを意味するものでない。
【0031】
II.「Determining」
「determining」及びその文法上の変形(例えば、「to determine a price」、「determining a value」、「determine an object which meets a certain criterion」)は、極めて広い意味合いで使用される。「determining」の語は、広範囲にわたる動作を包含し、したがって、「determining」は、算出、計算、処理、導出、調査、ルックアップ(例えば、テーブル、データベースや別のデータ構造のルックアップ)、確認等を含み得る。更に、「determining」は、受け取り(例えば、情報を受け取り)、アクセス(例えば、メモリ内のデータにアクセスする)等を含み得る。更に、「determining」は、解決、選択、選定、確立等を含み得る。
【0032】
「determining」の語は、確実性又は絶対的な精度を示唆するものでなく、したがって、「determining」は、推定、外挿、予測、推測等を含み得る。
【0033】
「determining」の語は、数学的処理を行わなければならないことを示唆するものでなく、数値手法を使用しなければならないことを示唆するものでなく、アルゴリズム又は処理が使用されることを示唆するものでない。
【0034】
「determining」の語は、特定の装置を用いなければならないことを示唆するものでない。例えば、コンピュータは、必ずしも判定を行わなくてよい。
【0035】
III.文の形式
第1の請求項の限定が、構成のうちの1つ、又は構成のうちの2つ以上(例えば、「at least one widget」などの限定は、1ウィジェット及び2つ以上のウィジェットを包含する)を包含し、第1の請求項に従属する第2の請求項では、第2の請求項は、定冠詞「the」を使用して限定(「the widget」)を表すが、これは、第1の請求項が、構成のうちの1つのみを包含することを示唆するものでない(例えば、「the widget」は、一ウィジェット及び2つ以上のウィジェットを包含することが可能である)。
【0036】
序数(「第1の」、「第2の」、「第3の」等など)を、語の前の形容詞として使用する場合、その序数は、(別途明記しない限り)特定の構成を示す(同じ語又は同様な語によって表す別の構成とその特定の構成を区別するなど)ために使用されるに過ぎない。例えば、「第1のウィジェット」は、例えば、「第2のウィジェット」と区別するためにそのように命名されているに過ぎないことがあり得る。よって、語「ウィジェット」の前に序数「第1の」及び「第2の」を単に使用していることは、2つのウィジェット間の何らかの別の関係を示すものでなく、同様に、一方又は両方のウィジェットの何れかの別の特性を示すものでない。例えば、語「ウィジェット」の前に序数「第1の」及び「第2の」を単に使用していることは、(1)順序又は場所においてウィジェットが他のものの前に来るか後ろに来るかを示すものでなく、(2)時間上、何れかの他の前又は後にウィジェットが生起するか又は動作する旨を示すものでなく、(3)何れかのウィジェットが重要度又は品質において、何れかの他の上又は下にランク付けされることを示すものでない。更に、単に序数を使用していることは、序数によって識別される構成に対する数値限度を規定するものでない。例えば、序数「第1の」及び「第2の」を語「ウィジェット」の前に単に使用していることは、2つを超えるウィジェットが存在してはならないことを示すものでない。
【0037】
単一の装置、物品や他の製品が本明細書及び特許請求の範囲に記載されている場合、2つ以上の装置/物品(協働するか否かにかかわらず)を代替的に、前述の単一の装置/物品の代わりに使用することができる。よって、装置が保有しているものとして記載した機能はあるいは、2つ以上の装置/製品(協働するか否かにかかわらず)が保有することができる。
【0038】
同様に、2つ以上の装置、物品や他の製品が本明細書及び特許請求の範囲に記載されている場合(協働するか否かにかかわらず)、単一の装置/物品を代替的に、前述の2つ以上の装置又は物品の代わりに使用することができる。例えば、複数のコンピュータベースの装置を、単一のコンピュータベースの装置で置き換えることができる。よって、2つの装置又は製品が保有するものとして記載された種々の機能は、あるいは、単一の装置/製品によって保有することができる。
【0039】
前述の単一の装置の機能及び/又は構成は、あるいは、記載されているが、前述の機能/構成を有するものとして明記されていない1つ又は複数の他の装置によって実施することができる。よって、他の実施例は、上述の装置自体を含んでいなくてよいが、前述の機能/構成を前述の他の実施例において有する1つ又は複数の他の装置を含み得る。
【0040】
IV.開示された例及び用語は限定的でない。
【0041】
題名(最初のページの最初に表している)も要約(本出願の最後に表している)も、如何なるやり方でも、本願の開示している発明の範囲として限定していると解されないものとし、何れの請求項の意味の解釈にも使用されないものとし、又は、何れの請求項の範囲の限定にも使用されないものとする。要約は、米国37 C.F.R.§ 1.72(b)下で要求されているので本出願に含まれているに過ぎない。
【0042】
本出願の題名、及び本出願において記載されたセクションの見出しは便宜上のものに過ぎず、いかなるやり方においても本願の開示を限定するものとして解されるべきでない。
数多くの実施例が、本出願において記載されており、これらは単に例証の目的で提示している。記載された実施例は、如何なる意味合いにおいても限定するものであることを意図するものでない。本願に開示した発明は、本願の開示から容易に分かるように数多くの実施例に広く適用可能である。本願に開示された発明は、構造的修正、論理的修正、ソフトウェアの修正や、電気的修正などの種々の修正及び改変を伴って実施することができることを当業者は認識するであろう。本願に開示された発明の特定の構成は、1つ又は複数の特定の実施例及び/又は図面を参照して説明され得るが、前述の構成は、別途明記しない限り、参照して説明している実施例又は添付図面に使用が限定されないものとする。
【0043】
実施例は、いくつかの構成を含んでいるものとして開示し得るが、本発明の他の実施例は、前述の構成全てに満たない構成を含み得る。よって、例えば、請求項は、開示された実施例において、構成の組全体に満たない構成の組に関係し得、前述の請求項は、請求項が明記する構成を超えた構成を含まない。
【0044】
本出願に記載した方法工程又は製品構成要素の実施例の何れも、本明細書又は特許請求の範囲で明記していない限り、特許請求の範囲記載の本発明を構成するものでなく、あるいは、特許請求の範囲記載の発明に必須でなく、あるいは、特許請求の範囲記載の発明と同一の広がりを持つものでない。
【0045】
本出願の請求項のプリアンブルは、特許請求の範囲記載発明の目的、利益及び実施可能な使用法を記載しているに過ぎず、特許請求の範囲記載の発明を限定するものでない。
【0046】
本明細書及び特許請求の範囲は、本発明の全実施例の完全な説明でない。更に、本開示は、全ての実施例に存在していなければならない、本発明の構成の一覧でない。
【0047】
開示された実施例が全て、必ずしも、特許請求の範囲(係属クレーム、補正クレーム、登録クレーム、及び削除クレームも含む)によって包含される訳でない。更に、実施例は、(必ずしもそうでないが)いくつかの請求項によって包含され得る。よって、(係属、補正、登録、又は削除にかかわらず、)請求項が特定の実施例に関係する、そのことは、他の請求項の範囲がその実施例を包含しないという証拠でない。
【0048】
互いに通信しているものと記載された装置は、別途明記しない限り、常に通信していなくてはいけない訳でない。むしろ、前述の装置は、必要に応じて、又は望ましい場合に、互いに送信すればよく、実際には、時間の大半は、データの交換を控え得る。例えば、インターネットを介して別のマシンと通信するマシンは、長期間の間(例えば、一度に数週間)、別のマシンにデータを送信しないことがあり得る。更に、互いに通信する装置は、直接に、又は、1つ若しくは複数の中間体を介して間接に通信することができる。
【0049】
いくつかの構成部分又は構成を備えた実施例の説明は、前述の構成部分/構成の全て、又は何れかが必要であることを示唆するものでない。一方、本発明の広範囲にわたる種類の実施可能な実施例を例証するために種々の任意の構成部分を説明する。別途明記しない限り、構成部分/構成は何れも必須でなく、又は必要でない。
【0050】
処理工程、アルゴリズム等は、特定の順序で明細書又は特許請求の範囲に記載していることがあり得るが、前述の処理は、種々の順序で実施するよう構成することができる。すなわち、明細書又は特許請求の範囲に明示的に記載され得る工程の何れかの順序は必ずしも、工程をその順序で行う旨の要件を示している訳でない。本明細書記載の処理の工程は、実施可能な何れの順序でも行うことができる。更に、特定の工程は、同時に行われるものでないとして記載又は示唆されている(例えば、一方の工程が他方の工程後に記載されているので)にもかかわらず、同時に行うことができる。更に、添付図面における処理の描写による例証は、例証された処理が、それに対する他の変形及び修正を排除することを示唆するものでなく、例証された処理又はその工程の何れかが本発明に必要であることを示唆するものでなく、例証された処理が好ましいことを示唆するものでない。
【0051】
処理は、複数の工程を含むものとして説明していることがあり得るが、このことは、工程の全て又は何れかが、好適であるか、必須であるか、又は必要であることを示唆するものでない。本願記載の発明の範囲内の種々の他の実施例は、本願記載の工程の一部又は全部を割愛する他の処理を含む。別途明記しない限り、工程は何れも必須でなく、又は必要でない。
【0052】
処理は、単一に、又は他の製品若しくは方法を参照せずに説明することができるが、実施例では、処理は他の製品又は方法と相互作用することができる。例えば、前述の相互作用は、一ビジネス・モデルを別のビジネス・モデルとリンク付ける工程を含み得る。前述の相互作用は、処理の柔軟性又は望ましさを向上させるために備えることができる。
【0053】
製品は、複数の構成部分、局面、品質、特性及び/又は構成を含んでいるものとして説明することができるが、それは、前述の複数のもののうちの何れか又は全てが好適であるか、必須であるか、又は必要である旨を示すものでない。本願記載の発明の範囲内の種々の他の実施例は、本願記載の複数のものの一部又は全部を割愛する他の製品を含む。
【0054】
(番号付けされていてもいなくてもよい)列挙された項目リストは、別途明記しない限り、前述の項目の何れか又は全てが相互排他的であることを示唆するものでない。同様に、(番号付けされていてもいなくてもよい)列挙された項目リストは、別途明記しない限り、前述の項目の何れか又は全てが、何れかのカテゴリ全てを包含することを示唆するものでない。例えば、「コンピュータ、ラップトップ、PDA」の列挙リストは、そのリストの3項目の何れか又は全てが相互排他的であることを示唆するものでなく、そのリストの3つの項目の何れか又は全部が、何れかのカテゴリを網羅することを示唆するものでない。
【0055】
(番号付けされていてもいなくてもよい)列挙された項目リストは、項目の何れか又は全てが互いに同等であるか、又は容易に互いに置き換えられることを示唆するものでない。
【0056】
実施例は全て、例証的なものであり、本発明又は何れかの実施例が行われたか、又は実行されたことを示唆するものでない。
【0057】
V. 計算
本明細書及び特許請求の範囲記載の種々の処理は、例えば、適切にプログラムされた汎用コンピュータ、特殊用途向プロセッサ及び計算機装置によって実現することができる。通常、プロセッサ(例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、1つ又は複数のマイクロコントローラ、1つ又は複数のディジタル信号プロセッサ)は、命令を(例えば、メモリや同様な装置から)受け取り、前述の命令を実行し、それにより、前述の命令によって規定された1つ又は複数の処理を行う。命令は、例えば、1つ又は複数のコンピュータ・プログラム、1つ又は複数のスクリプトにおいて実施し得る。
【0058】
「processor」は、アーキテクチャ(例えば、チップレベルのマルチプロセッシング/マルチコア、RISC、CISC、インターロックされたパイプライン・ステージなしのマイクロプロセッサ、パイプライニング構成、同時マルチスレッディング)にかかわらず、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、計算機装置、マイクロコントローラ、ディジタル信号プロセッサや同様な装置、若しくはそれらの何れかの組み合わせを意味する。
【0059】
よって、処理の説明は同様に、前述の処理を行う装置の説明である。処理を行う装置は、例えば、前述の処理を行うために適切なプロセッサ並びに入力装置及び出力装置を含み得る。
【0060】
更に、前述の方法を実現するプログラム(や他のタイプのデータ)、各種媒体(例えば、コンピュータ読み取り可能な媒体)を用いていくつかのやり方で記憶し、送信することができる。特定の実施例では、配線回路又はカスタム・ハードウェアを、種々の実施例の処理を実現することが可能なソフトウェア命令の一部又は全部の代わりに、又はそれとの組み合わせで用いることができる。よって、種々の組み合わせのハードウェア及びソフトウェアを、ソフトウェアのみの代わりに使用することができる。
【0061】
「コンピュータ読み取り可能な媒体」の語は、コンピュータ、プロセッサ又は同様な装置によって読み取ることができるデータ(例えば、命令、データ構造)の供給に関与する何れかの媒体、複数の前述の媒体、又は別々の媒体の組み合わせを表す。前述の媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体及び伝送媒体を含むがそれらに限定されない多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は例えば、光ディスク又は磁気ディスク、及び他の永久メモリを含む。揮発性媒体は、主メモリを通常構成するダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)を含む。伝送媒体は、同軸ケーブル、銅線、及び光ファイバー(プロセッサに結合されたシステム・バスを有する電線を含む)を有する。伝送媒体は、音波、光波及び電磁エミッション(無線周波数(RF)データ通信中及び赤外線(IR)データ通信中に生成されるものなど)を含むか、又は伝え得る。コンピュータ読み取り可能な媒体の通常の形態は、例えば、コンピュータが読み取ることが可能な、フロッピー(登録商標)・ディスク、フレキシブル・ディスク、ハード・ディスク、磁気テープや何れかの他の磁気媒体、CD-ROM、DVD、何れかの他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴パターンを備える何れかの他の物理媒体、RAM、PROM及びEPROM、フラッシュEEPROM、何れかの他のメモリ・チップやカートリッジ、以下に記載する搬送波や、何れかの他の媒体を含む。
【0062】
種々の形態のコンピュータ読み取り可能な媒体が、データ(例えば、一連の命令)をプロセッサに搬送することに関係し得る。例えば、データは、(i)RAMからプロセッサに供給し、(ii)無線伝送媒体を介して搬送し、(iii)イーサネット(登録商標)(やIEEE802.3)、SAP、ATP、ブルートゥース(登録商標)、TCP/IP、TDMA、CDMAや3Gなどの数多くの形式、標準やプロトコルによってフォーマッティング及び/若しくは送信し、並びに/又は、(iv)当該技術分野において周知の各種方法の何れかにおいてプライバシを確保し、又は不正を阻止することを確実にするよう暗号化することができる。
【0063】
よって、処理の説明は同様に、前述の処理を行うためのプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体の説明である。コンピュータ読み取り可能な媒体は、方法を行ううえで適切なプログラム構成要素を(何れかの適切な形式で)記憶することが可能である。
【0064】
処理における種々の工程の説明が、説明された工程全てが必要である旨を示すものでないことと同様に、装置の実施例は、説明された処理の(必ずしも全てでないが)一部を行うよう動作可能なコンピュータ/計算装置を含む。
【0065】
同様に、処理における種々の工程の説明が、説明された工程の全てが必要である旨を示すものでないことと同様に、プログラム又はデータ構造を記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体の実施例は、説明された処理の(必ずしも全てでないが)一部をプロセッサに、実行されると行わせることが可能なプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体を含む。
【0066】
データベースが説明されている場合、(i)説明されているものに対する代替的なデータベース構造を容易に使用することができ、(ii)データベース以外の他のメモリ構造を容易に使用することができることを当該技術分野における当業者は理解するであろう。本明細書及び特許請求の範囲記載の何れのサンプル・データベースの何れの例証又は説明も、情報の記憶された表現の例証的な構成である。例えば、添付図面又は別の場所において例証するテーブルによって示唆されたもの以外の何れかの数の他の構成を使用することができる。同様に、データベースの何れかの例証されたエントリは、例示的な情報のみを表す。エントリの数及び内容は、本明細書及び特許請求の範囲記載のものと異なり得ることを当業者は分かるであろう。更に、データベースをテーブルとして描写していても、他の形式(リレーショナル・データベース、オブジェクトベースのモデル及び/分散型データベースを含む)を使用して、明細書及び特許請求の範囲記載のデータ・タイプを記憶し、操作することが可能である。同様に、データベースのオブジェクト方法又は挙動を使用して、本明細書及び特許請求の範囲記載のものなどの種々の処理を実現することが可能である。更に、データベースは、前述のデータベース内のデータにアクセスする装置の局所に、又は遠隔に、既知のやり方で記憶することができる。
【0067】
1つ又は複数の装置と(例えば、通信ネットワークを介して)通信するコンピュータを含むネットワーク環境において実施するよう種々の実施例を構成することが可能である。コンピュータは、何れかの有線媒体又は無線媒体(例えば、インターネット、LAN、WANやイーサネット(登録商標)、トークン・リング、電話回線、ケーブル回線、無線チャンネル、光通信回線、商用オンライン・サービス・プロバイダ、掲示板システム、衛星通信リンク、前述のうちの何れかの組み合わせ)を介して装置と直接又は間接に通信することができる。装置それぞれは、それ自体が、コンピュータと通信するよう適合されたコンピュータや他の計算装置(インテル(登録商標)ペンティアム(登録商標)又はセントリ-ノ(商標)プロセッサに基づいたものなど)を有し得る。何れの数及びタイプの装置もコンピュータと通信することができる。
【0068】
実施例では、サーバ・コンピュータ又は集中化された権限は、必要でないか、又は望ましくないことがあり得る。例えば、本発明は、実施例では、中央の権限なしで1つ又は複数の装置に対して実施することができる。前述の実施例では、何れもサ―バ・コンピュータによって行われる本明細書及び特許請求の範囲記載の機能、又はサーバ・コンピュータ上に記憶されたとして記載されたデータは何れも、代わりに、前述の1つ又は複数の装置によって行うか、又は前述の装置上に記憶することができる。
【0069】
実施例において記載された処理はユーザ介入が何らなしで動作することができる。別の実施例では、処理は、人間による特定の介入を含む(例えば、工程は、人間により、又は、人間の支援によって行われる)。
【0070】
VI.継続性のある出願
本開示は、いくつかの実施例及び/又は発明を実施可能にする説明を当該技術分野の当業者に対して行っている。前述の実施例及び/又は本発明の一部は、本出願の特許請求の範囲に記載されていないことがあり得るが、本発明の優先権の利益を主張する、継続性のある1つ又は複数の出願の特許請求の範囲に記載し得る。
【0071】
出願人は、本出願の特許請求の範囲に記載していないが、開示し、実施可能にしている主題に対する特許化を進めるために更なる出願を行うことを意図している。
【0072】
VII.35 USC§112(6)
請求項では、句「means for」又は句「steps of」を含む、請求項の限定は、35USC§112(6)がその限定に該当することを意味する。
【0073】
請求項では、句「means for」又は句「step for」を含まない、請求項の限定は、その限定が機能を、その機能を行うための構造、材質又は動作の記載なしで記載しているか否かにかかわらず、35USC§112(6)がその限定に該当しないことを意味する。例えば、一請求項では、その請求項又は別の請求項の1つ若しくは複数の工程を表すうえで句「step of」又は句「steps of」を単に使用していることは、35USC§112(6)がその工程に該当することを意味するものでない。
【0074】
35USC§112(6)による特定の機能を行うための手段又は工程に関し、明細書及びそれに均等するものに記載された対応する構造、材質又は動作は、更なる機能及び特定された機能を行うことができる。
【0075】
コンピュータ、プロセッサ、コンピュータ装置及び同様なプロダクトは、広範囲にわたる機能を行うことが可能な構造である。前述のプロダクトは、1つ又は複数のプログラム(そのプロダクトのメモリ装置や、そのプロダクトがアクセスするメモリ装置に記憶されたプログラム)を実行することにより、特定された機能を行うよう動作可能である。別途明記しない限り、前述のプログラムは、何れの特定のアルゴリズム(本願に開示され得る何れの特定のアルゴリズムなど)に基づいていなくてもよい。特定された機能は別々のアルゴリズムを介して実現することができ、別々のいくつかのアルゴリズムは何れも、特定の機能を行うための設計上の選択に過ぎないことは当業者に周知である。
【0076】
したがって、35USC§112(6)による、特定された機能を行うための手段又は工程に関し、特定された機能に対応する構造は、特定された機能を行うようプログラムされた何れのプロダクトも含む。前述の構造は、(i)機能を行う開示されたアルゴリズム、(ii)開示されたアルゴリズムと同様のアルゴリズム、又は(iii)機能を行うための別のアルゴリズムで前述のプロダクトがプログラムされるか否かにかかわらず、機能を行うプログラムされたプロダクトを含む。
【0077】
方法である機能を行う手段が記載されている場合、この方法を行うための1つの構造は、前述の機能を行うための適切なハードウェアで構成され、かつ/又はプログラムされた計算装置(例えば、汎用コンピュータ)を含む。
【0078】
更に、当該技術分野において通常の知識を有する者が分かるように、他のアルゴリズムを介して前述の機能を行うための適切なハードウェアで構成され、かつ/又はプログラムされた計算装置(例えば、汎用コンピュータ)も含まれる。
【0079】
VII.ディスクレーマ
特定の実施例に対する数多くの参照は、更なる別々の実施例のディスクレーマ又は否認を示すものでなく、同様に、特定の構成を全てが含む実施例の記載に対する参照は、その特定の構成を含まない実施例のディスクレーマ又は否認を示すものでない。本出願における明白なディスクレーマ又は否認には、句「does not include」又は「cannot perform」が先行するものとする。
【0080】
IX.参照による援用
当該技術分野において通常の知識を有する者によって、通常の意味を何ら、参照による援用なしでは、確かめることができない訳でない限り、本明細書において参照される特許、特許出願や他の文献は、35USC§112(1)による記述要件、及び35USC§112(1)による実施可能要件の目的のために過ぎない。本出願の何れの語も限定、定義、又はその他のやり方で解釈するために決して使用されないものとする。
【0081】
参照による援用は何れも、本特許出願において別途明記しない限り、援用された特許、特許出願や他の文献に含まれる表明、意見、論証や特徴付けにおける如何なる承認、追認、又は、黙認も示唆するものでない。
【0082】
X.出願経過
(請求項を含む)本出願を解釈するうえで、本出願に関連しているとみなされる他の特許出願が存在しているか否か、及び本出願と、優先権の主張を共有する他の特許出願が存在しているか否かにかかわらず、当業者は、本出願の出願経過を参照するが、何れの他の特許や特許出願の出願経過も参照しない。
【0083】
XI.カード
プレイイング・カード(Playing cards)は長年、存在している。多くの別々のタイプのゲームにおいてプレイされている多くのタイプのプレイイング・カードが存在しているが、最も一般的なタイプのプレイイング・カード(トランプ)は、52枚のカードを含み、各カードの一方側に、又は表面に印刷されるか、又は示される別々の4つの持ち札(すなわち、スペード、ハート、ダイアモンド、及びクラブ)に分けられる。標準のデッキでは、4つのカード持ち札それぞれは、2乃至10で数字がつけられているか、又は、やはり各カードの表面上に印刷されているか、又は示されているA(エース)、K(キング)、Q(クイーン)、又はJ(ジャック)の文字がつけられている。各カードはよって、その表面上に、数字又は文字の表示とともに持ち札の表示を含む。キング、クイーン、及びジャックは通常、更に、カードの表面上の特定の種類のデザインも含み、ピクチャ・カードとも表し得る。他のタイプのプレイイング・カードも本明細書及び特許請求の範囲に記載しているが、種々のトピックは何れかのタイプのプレイイング・カード、一部のタイプのプレイイング・カード、及び/又は、全てのタイプのプレイイング・カードに適用し得る。
【0084】
一部の場合には、52枚のカードの標準プレイイング・デッキは更に、デッキでプレイされる特定のゲームに応じて特定の用途又は意味合いを有し得る、場合によってはジョーカーとして表される数枚の追加のカードを含む。例えば、カード・ゲームがジョーカーを含む場合、プレイヤは、自分の「ハンド」にジョーカーを受け取った場合、デッキ中の何れかのカードとしてそれを使用し得る。プレイヤは、スペードの10、ジャック、クイーン、及びキングを、ジョーカーとともに有する場合、ジョーカーをスペードのエースとして使用する。プレイヤはその場合、ロイヤル・フラッシュ(スペ―ドの10乃至エース)を有する。
【0085】
別々の多くのゲームは、プレイイング・カードの標準のデッキを使用してプレイすることが可能である。カードの標準のデッキでプレイされるゲームはゲーム・ボード、チップ等などの他のアイテムを含み得るか、又はプレイされるゲームはプレイイング・カードのデッキ自体のみを必要とし得る。カードの標準のデッキを使用してプレイされるゲームの大半では、価値が各カードに割り当てられる。価値は、別々のゲームについて異なり得る。
【0086】
通常、カードの価値は、最低価値としての数字2のカードで始まり、10まで数字が増加するにつれて増加し、それに引き続き、ジャック、クイーン、キング、及びエースの順に価値が増加する。一部のゲームでは、エースは、2よりも低い価値を有し得、特定のカードがワイルド・カードであるか、又は、何れかの価値を有すると判定されたゲームでは、そのカードは全てのうちの最大の価値を有し得る。例えば、2のカードがワイルド・カードであるカード・ゲームでは、2を含むプレイイング・カードを保有しているプレイヤは、9及び2が、2つの9と同等であるように、その2のカードを何れかの他のカードとして使用することが可能である。
【0087】
更に、カード上に示される別々の4つの持ち札は、ゲームに応じて特定の価値を有し得る。一持ち札(すなわち、スペード)が別の持ち札(すなわち、ハート)よりも多くの価値を有するゲームのルールでは、スペードの7は、ハートの7よりも多くの価値を有し得る。
【0088】
別々のカード数量及び持ち札価値を使用して、別々の多くのゲームをプレイすることが可能であるということを思い描くことは容易である。特定のゲームでは、当該プレイヤが他のプレイヤを破ったか否かを判定するのは、その一プレイヤが得るカードの組み合わせである。通常、組み合わせを得るのが難しいほど組み合わせが有する価値は多く、(カードの価値も考慮に入れると、)より難しい組み合わせを得るプレイヤはゲームに勝つ。
【0089】
例えば、ポーカーのゲームでは、各プレイヤは究極的には、5枚のカードを受け取り得る。その表面に同様な数字を有する3枚のカード(すなわち、ハートの4、ダイアモンドの4、及びクラブの4)を得るプレイヤは、同じ数値を有する2枚のカード(すなわち、スペードのキング及びハートのキング)のみを有するプレイヤを破る。しかし、通常、フラッシュとして知られている、全てクラブを含む5枚のカードを有するプレイヤは、上記種類の同じ3枚を有するプレイヤを破る。
【0090】
多くの場合、プレイイング・カードの標準のデッキが、ゲーミング・マシンを作成するために使用される。前述のゲーミング・マシンでは、プレイヤはコインを挿入し、マシンに元々挿入したよりも多くの金額を取り戻すことを試みて、ビデオ画面上の標準のプレイイング・カードの模倣を使用して、特定のカード・ゲームをプレイする。
【0091】
プレイイング・カードを使用するギャンブリングの別の形態は、テーブルを利用する(テーブル・ゲームとしても知られている)。テーブルはテーブル及びディーラーを使用し、プレイヤはテーブル周りに座っているか、又は立っている。プレイヤはその賭け金をテーブル上に置き、ディーラーはカードを各プレイヤに与える。与えられるカードの枚数、又は表面を上にして、若しくは下にしてカードが与えられるかは、プレイされる特定のテーブル・ゲームに依存する。
【0092】
更に、標準のプレイイング・カードの模倣又は描写は、ポーカーやブラックジャックなどの多くのハンドヘルド型電子ゲームにおいて、かつ、多くのコンピュータ・ゲーム及びインターネット・ゲームにおいて使用される。インターネットに接続されていてもいなくてもよいハンドヘルド型電子ゲーム又はコンピュータ端末を使用して、プレイヤは、模倣プレイイング・カードを受け取り、コンピュータに対して、又は他のプレイヤに対してカ―ド・ゲームをプレイする。更に、前述のゲームの多くは、ギャンブリングとの組み合わせで、コンピュータ上でプレイすることが可能である。
【0093】
更に、簡単な視聴のためにビデオ画面上又はモニタ上にカードが通常、拡大されているか、又は示されているゲーム・プレイにおけるプレイイング・カードのデッキを使用する、テレビで放送されるゲーム・ショーが多く存在している。前述のテレビのゲーム・ショーでは、参加者は、動作を見渡すホストとして個人がふるまって、通常、互いに賞又は賞金のためにカード・ゲームをプレイする。
【0094】
更に、賞金及び賞を獲得したかを確かめるために、不透明な層を「ひっかいてはがす」ことにより、プレイヤが購入し、プレイする富くじが存在している。購入し、上記層をひっかいてはがす前に、プレイヤが富くじの結果を知ることが、不透明な層によって阻止される。前述の富くじの一部では、プレイイング・カードが、不透明な層の下で使用され、プレイヤは、賞又は賞金を獲得するために数枚の同様なカードを一致させる必要があり得る。
【0095】
XII.カジノの対応策
カード・カウンタを妨害する方法の一部は、多数のデッキを使用することを含む。6つ又は8つのデッキを含むカード入れ(shoe)が一般的である。カードが多いほど、残りのカードの割合にバリエーションが少なく、カウントするのは更に難しい。より頻繁にカードをシャッフルすることにより、プレイヤの利点を減らすことも可能であるが、これは、実際のプレイに専念し得る時間量を削減し、よって、カジノの利益を低減させる。一部のカジノはこの場合、シャフリング・マシンを使用し、その一部は、他者がカードをシャッフルし続ける一方で、別の者がプレイ中である間に1組のカードをシャッフルする。ゲーミング・フロアの環境によって気が散ること、及び無料のアルコール飲料も、カード・カウンタを妨害するよう作用する。カード・カウンタを妨害する一部の方法は、標準の3対2のブラックジャック・ペイオフよりもプレイヤに不利な、6対5のブラックジャック・ペイオフなどの種々の利得構造を含む。
【0096】
XIII.ビデオ・ウェイジャーイング・ゲーム
ビデオ・ウェイジャーイング・ゲームは、テーブル・ゲームの規則及びカードの適合を使用してテーブル・ゲームを模倣するよう設定される。
【0097】
ビデオ・ポーカーの一バージョンでは、プレイヤは、コンピュータによって任意に選ばれる5枚のカードを検査することが可能にされる。前述のカードはビデオ画面上に表示され、プレイヤは、保有したいカードがあれば、そのカードを選ぶ。プレイヤが、カード全てを保有したい(すなわち、スタンドしたい)場合、スタンド(STAND)・ボタンを押す。プレイヤは、カードの一部のみを保有したい場合、ビデオ画面上に表示された各カードの直下に配置されたホールド(HOLD)・キーを押すことにより、保有する対象のカードを選ぶ。ホールド(HOLD)・カードを選んだ後、ディール(DEAL)・ボタンを押すことにより、デッキの残りから任意に選択される更なるカードで、選ばれていないカードが自動的に、かつ同時に置き換えられる。スタンド・ボタンが押されたか、又はカードが置き換えられた後、最終の保有量がゲーム・マシンのコンピュータによって評価され、プレイヤは、ペイオフ・テーブルから求められるコイン・ペイアウト又はプレイ・クレジットが与えられる。このペイオフ・テーブルは、マシンのコンピュータ・メモリに記憶され、マシンの画面上にも表示される。より高いポーカー価値を有するハンドには、より多くのクレジット又はコインが与えられる。非常にまれなポーカーのハンドには、800対1以上のペイオフが与えられる。
【0098】
XIV.通信システムを介してプレイするための装置
図1は、ゲームをプレイするための装置を示す。管理装置42、プレイヤ・レジスタ43、及びゲーム装置45を備えるゲーム・プレイイング・システムに、インターネットなどの通信システム41を介して結合された複数のプレイヤ装置40-1乃至40-nが存在している。各装置40は通常、表示装置及び制御手段(キーボード及びマウス)を備えたパソコンである。
【0099】
プレイヤがゲーム・プレイイング・システムにログオンすると、その装置40は管理装置に対してそれ自体を識別する。システムは、潜在的なプレイヤ全てについて(すなわち、システムのメンバ全てについて別個のプレイヤ・レジスタ装置44-1乃至44-nを含むレジスタ43内のプレイヤの詳細を保有する。
【0100】
プレイヤが識別されると、プレイヤはゲーム装置45に割り当てられる。ゲーム装置は、プレイヤ・データ装置46-1乃至46-6、ディーラー装置47、制御装置48、及びランダム・ディーリング装置49の組を含む。
【0101】
最大7のプレイヤをゲーム装置45に割り当てることが可能である。同時にログオンしている、システムのメンバが7を超える場合に、いくつかのゲームを同時にプレイすることが可能である。プレイヤ・データ装置46に対するプレイヤ装置40の割り当ては、どのプレイヤ・データ装置46及びゲーム装置45が空き状態であるかに応じて、任意であるか、又はランダムであり得る。各プレイヤ・データ装置46は、対応するプレイヤ・レジスタ装置44からロードされ、更に、対応するプレイヤ装置40と実質的に同じ詳細を含み、プレイヤ装置及びプレイヤ・データ装置の内容を互いに更新した状態に保つためにプレイヤ装置40と通信する。更に、他のプレイヤ・データ装置46及びディーラー装置47の内容の適切な部分は、表示するためにプレイヤ装置40に転送される。
【0102】
ゲーム装置45の論理装置48は、ディーラー動作を開始させ、プレイヤ装置40から、適切な応答を待って、ゲーム装置にプレイの種々の段階を実行させる。ランダム・ディーリング装置49は、ディーラー装置47及びプレイヤ・データ装置46に実質的にランダムにカードを与える。ハンドの終わりに、論理装置は、ハンドの結果(すなわち、勝ち及び/又は負け)をプレイヤ・データ装置46に伝えて、前述の結果をプレイヤに通知する。管理装置42は、適宜、前述の結果を受け取り、プレイヤ・レジスタ装置44を更新する。
【0103】
プレイヤ装置40は、ディスプレイを表示するよう構成される。プレイヤを識別するために、プレイヤの位置が強調表示される。プレイが進むにつれ、プレイヤは、種々のボックスを選択し、賭け金をそれらに入れ、前述の動作の結果が表示される。カードが与えられるにつれ、一連の重なり合うカード記号がボーナス・ボックスに示される。プレイヤのオプションでは、カードは、ボックスよりの下の線内に示すことが可能であり、ディーラーに与えられるカードについて同様に示し得る。ハンドの終わりには、プレイヤに、その賭け金の結果(すなわち、勝った金額、又は負けた金額)をプレイヤに通知する旨のメッセージが通知される。
【0104】
XV.代替的な技術
種々の実施例を行い、使用し、実施する、本願明細書及び特許請求の範囲記載の手法は、同じ目的又は同様な目的で使用し得る考えられる手法の部分集合に過ぎない。本明細書及び特許請求の範囲記載の特定の手法は、限定されるものとして解釈されるものでない。むしろ、種々の実施例は、種々の実施例を作り、使用し、又は実施するための代替的な手法を想定している。
【0105】
XVI.参考文献
全ての目的で、
米国特許第6579181号、米国特許第6299536号、米国特許第6093103号、米国特許第5941769号、米国特許第7114718号、米国特許出願第10/622321号、米国特許出願第4515367号、米国特許第5000453号、米国特許第7137630号、及び米国特許第7137629号の特許及び特許出願は、本明細書及び特許請求の範囲に、参照によって援用する。
【実施例0106】
XVII.例示的な実施例
一部のギャンブリング・システムは、ゲームの結果(例えば、どのチームが勝つか、及び/又はどれくらいの差で勝つか)に対してユーザが賭けることを可能にする。ゲーミング・オペレータは、各結果に対して賭け得る潜在的な賭け手に対して、他に負けないオッズをオファーすることが可能であるように、ゲームの結果(例えば、勝ち、負け、ポイント・スプレッド)毎に、正確な確率を求めようとする。確率(及びオッズ)は、通常、各チーム、プレイヤ、コーチング・スタッフに関する履歴データなどの、ゲーム前に存在している情報、スポーツライターや他のコーチなどの専門家の評価及び意見、並びに、ゲームに関する他の公開及び専有の情報に基づいてゲームの開始前に求められる。例えば、一部のゲーミング・オペレータは、複雑な専有のコンピュータ・アルゴリズムを使用して、既存の統計情報及び他の情報に基づいてオッズを求める。オッズは、賭け手が結果の一方側で、又は他方側で賭けるにつれ、賭け期間中に変動し得る(例えば、多くの者が、チームAが勝つと賭け、少ない者が、チームBが勝つと賭けた場合、チームAが勝つとの賭けに対してオッズはより有利でなくなり得る)。
【0107】
その結果、オッズは、特定の結果に対して賭けるための、賭け手に対するゲーミング・オペレータの「価格」である(オッズが高いことは、賭け手にとって、価格がより低いという意味になる)。複数の賭け手に対して特定の結果に対するオッズをオファーするゲーミング・オペレータが複数存在している場合、ゲーミング・オペレータは、その賭けたドルに対する最高ペイアウトを求める賭け手を引き付ける他に負けない価格をオファーするよう互いに競争する。よって、ゲーミング・オペレータは、競争するゲーミング・オペレータによってオファーされるオッズに少なくとも部分的に基づいてオッズを求め得る。賭け挙動は、オッズにも影響を及ぼし得る。例えば、シカゴ・カブスがフィリーズとの次の試合に勝つとの賭けに対する高い需要は、その賭けの実効価格をつり上げ得る。よって、他の競争市場と同様に、オッズの判定は、多くの場合、市場に基づいてゲーミング・オペレータがそのオッズを調節するにつれ、ゲームの結果毎の「市場価格」を反映する。実効市場価格は、賭け市場が変動し、新たな適切な情報(試合の前日のカブスの主力投手の負傷など)が開示されるにつれ、経時的に変動し得る。特に、賭けの一方側に対して敗者によって賭けられた額は、賭けの反対側の勝者に対するペイアウトに組み入れるために使用することが可能である。よって、賭けのそれぞれの側に多くの賭け手が存在している大規模賭け市場では、ゲーミング・オペレータは、賭けの何れかの側の潜在的なペイアウトをバランスさせようとしてそのオッズを調節し得る。
【0108】
しかし、オッズの判定は多くの場合、コンセンサス「市場価格」を反映しない(例えば、市場参加者の数が限られているか、又は、市場が新たな適切な情報を安定的な市場価格に一致させるための時間が十分でない)。例えば、一部のゲーミング・オペレータは、試合中の成績パラメータ(特定の選手が、野球の試合で特定の打席で三振するか否かなど)にユーザが賭けることを可能にする。賭け市場は、通常、ゲーム中イベントの直前に手作業で開けられ、オッズは、多くの場合、「大急ぎで」手作業で求められる。別のゲーミング・オペレータが同様な賭けをオファーした場合、前述の賭けのすばやいタイミングは、オファーされた種々のオッズをゲ―ミング・オペレータ及び賭け手が比較することが阻止され得る。前述の場合、ゲーミング・オペレータは、全体的に、種々の結果の確率のオペレータの最善の評価に基づいて競争賭け市場の便益なしでオッズをオファーしようとし得る。
【0109】
潜在的なゲーム中賭け市場(例えば、特定の打席の結果に対する賭けの市場)を識別し、結果毎の正確な確率及びオッズを求め、賭け手に対するオッズをオファーし、賭け金を受け取り、結果を求め、次いで勝者に支払うには時間及び労力を要し得る。一部のシステムは、前述の動作の多くを「大急ぎで」手作業で行うことを必要とするため、労力が制限されると、ゲーミング・オペレータがオファーすることが可能なゲーム中の賭けの機会の数及び範囲が実質的に制限され得る。ゲーム中イベントに対する賭けは多くの場合、非常に短い期間における確率及びオッズの算出を必要とする。クォーターバックの負傷など、試合中に、新たな適切な情報が利用可能になる場合のゲーム中の結果の正確な確率を算出することが、より難しくなり得る。不正確なオッズは、不必要に高い価格(及び、よって、より少ない賭け手)、又は不必要に低い価格(勝者に対する不必要に高いペイアウトを意味する)につながり得る。
【0110】
本発明の種々の実施例では、システムは、特定の野球選手が特定の打席で三振するか否かなどのゲーム中イベントに対して、並びに/又は、どのチームが勝ち、及び/若しくはどれぐらいの差で勝つかなどの、より伝統的なゲーム結果に対してユーザが賭けることを可能にし得る。システムは、データ・フィード又は他のソースから一般的な試合情報(例えば、チーム名、選手のリスト、開始時間等)を自動的に受け取り得る。同じデータ・ソース(又は別のソース)から、システムは更に、経過時間、打撃ラインアップ、得点、エラー、投球情報(ストライク、ボール、ファウル)等などのリアルタイムの試合情報のストリームを自動的に受信し得る。
【0111】
三振などのイベント毎のオッズは、システム上に記憶されたアルゴリズム及びオッズ・データベースに基づいて算出し得る。アルゴリズムは、(選手の打率などの)リアル・スポーツからの情報を使用し得、ゲーム中イベントに基づいて更新し得る(例えば、バリー・ボンズが、同じ投手に対して4回三振した場合、その投手からヒットを打つことに対するオッズは減少し得る)。
【0112】
特定のギャンブリング・イベントが完了し次第(例えば、バリー・ボンズが、三振するか、又は本塁打を打つことにより、打席を終え次第)、システムはその賭けイベントに賭けられた賭け金を精算する。同時に(又は別の時点で)、システムは、別のイベント(例えば、次の打席)に対する賭けを開き得る。一実施例では、人間のオペレータは各イベント後の賭けをクリアする。例えば、人間のゲーミング・エージェントは、バリー・ボンズが三振した直後、「三振」を選択し得る。この動作により、システムは、バリー・ボンズの現在の打席に対する賭け全てを直ちに精算し、更に、次の賭けイベント(例えば、次の打者の打席の結果)に対する賭けを開き得る。他の実施例では、システムは、(三振のような)イベント結果をリアルタイムで求めるために自動化情報(例えば、データ・フィード)を使用し得る。一部の実施例では、人間のゲーミング・エージェントは、システムが正しい結果を識別し、賭け全てを適切に解決することを確実にするためにエラー訂正を支援し得る。
【0113】
ユーザは賭け金を賭け、さもなければ、任意のタッチ感応型賭けインタフェース・オーバレイにより、野球の試合などのイベントの生のTVフィードを表示するよう構成し得る、ゲーミング・テーブル又はモバイル・タッチ画面ゲーミング装置などのインタフェースを介してシステム及び他のユーザと相互作用し得る。一実施例では、バリー・ボンズがプレートに向かうと、ユーザがバリーの打席に関する特定の賭け金を選択し、賭けることを可能にする賭けインタフェース・オーバレイをトリガするようバリー・ボンズ(又は他の画像若しくはアイコン)の画像にタッチし得る。バリーがシングル・ヒットを打つことに賭けるために、ユーザは一塁の画像にタッチし得る(か、又は別の適切な入力を提供し得る)。
【0114】
システムの種々の実施例は、単一の試合又は他のイベント中の別々の多くのタイプの結果(特定の走者が特定の塁を盗むか、一イニングにおける得点数、投手が特定の投球でボールを投げるかストライクを投げるか等)に対するギャンブリングを可能にし得る。システムは、その特定のイベントの開始時間及び終了時間に基づいて各賭けイベントを開き、閉め得る。システムは、各種スポーツ、及び選挙(例えば、バラク・オバマが、来る2008年の大統領選挙においてニュー・ハンプシャーで勝つか否か)などの他のイベントにも適用することが可能である。本発明の種々の実施例は、同時に、又は重なり合う時点で別々の多くの賭け市場を管理し得る。各賭け市場は、他の賭け市場と無関係に、その特定の賭け市場の条件に応じて開け、閉め、解決し得る。
【0115】
種々の実施例は、例えば、スポーツや他のイベントに対するゲーム中ウェイジャー、ゲーム又は他のイベントの結果に対するウェイジャー等などの何れかのタイプのウェイジャーを含み得る。種々の実施例は、例えば、取引ベースのシステム、スポーツ・ブック・アルゴリズム及び/又は従業員によって設定されるウェイジャー・ライン等などの何れかのウェイジャーの当初及び/又は将来のオッズを求める何れかのシステム及び/方法を含み得る。種々の実施例は、例えば、集中化されたコンピュータ・システム、分散化されたコンピュータ・システム、1つ又は複数のサーバ、1つ又は複数のクライアント・コンピュータ、インパーソン・システム、チケット・システム、モバイル・システム等などのウェイジャーを賭け、かつ/又は管理する何れかのシステム及び/又は方法を含み得る。ウェイジャーのタイプ、オッズを求めるシステム及び方法、ウェイジャーを賭け、管理するシステム及び方法は、本明細書及び特許請求の範囲に援用する、Wager Market Creation and Managementと題する、Stormによる米国特許出願第12/258297号に記載されている。
【0116】
一部の実施例は、1つ又は複数の競争(competition)にウェイジャーを賭けるためのスポーツ・ブック又は他のベニューにおけるウェイジャーを含み得る。スポーツ・ブックにウェイジャーを賭けることができる一部の例示的な競争には、オート・レーシング、野球、バスケットボール、アメリカン・フットボール、ゴルフ、ホッケー、及び競馬が含まれ得る。各競争のタイプは、それに関連付けられた別々のオッズの組を有し得る。
【0117】
例えば、オート・レースでは、スポーツ・ブックには、個々の数名のドライバー及び/又はフィールドの(他の全ての)オプションのリストが載っている場合がある。フィールド及び/又は個々のドライバーそれぞれには、賭けのタイプ毎の特定のオッズに関連付けられ得る。例えば、ジェフ・ゴードンは4対1で載っており、ジェフ・バートンは15対1で載っており、ケーシー・アトウッドは100対1で載っている場合がある。バートン(15対1)に10ドルを賭け、バートンがレースに勝った場合、150ドル獲得し、賭けた10ドルが戻ってくるので、合計ペイオフは160ドルになる。ヘッドツーヘッドウェイジャーにおいて2名以上のドライバーが互いにペアリングされるマッチアップ・ウェイジャーも利用可能であり得る。前述のウェイジャーのオッズも提供し得る。例えば、マッチアップは、デール・ジャレット(マイナス145)をボビー・ラボンテ(プラス125)と競争させ得る。優勢のジャレットに145ドルを賭けた場合、ペイオフは、100ドルに、戻ってくる145ドルを加算した合計の245ドルになる。アンダードッグのラボンテに100ドルを賭けた場合、ペイオフは、125ドルに、戻ってくる100ドルを加算した合計の225ドルになる。例えば、レース中のコーションの数に対するオーバー/アンダー、レースに勝つ自動車製造業者、ゲーム中のウェイジャー等などの種々の他のウェイジャーも利用可能であり得る。
【0118】
例えば、野球では、スポーツ・ブックには、マッチアップそれぞれのチームそれぞれに関連付けられたオッズとともにチ―ムのマッチアップそれぞれが載っている場合がある。ウェイジャーが賭けられるチームがマッチアップに勝った場合、勝者に対するペイアウトはオッズに応じて変動し得る。一部の実施例では、野球のオッズは、マネー・ラインを使用して示される。
【0119】
マネー・ラインでは、オッズは特定のドル値(例えば、1ドル)に基づき得る。マネー・ラインでは、数字に先行する「マイナス」は、チームが優勢であることを示す。数字に先行する「プラス」はチームがアンダードッグであることを示す。例えば、ブレーブスのオッズが-120の場合、このことは、12ドルの賭け金により、10ドルが獲得され、22ドルがリターンとなるということを意味する。別の例では、ドジャースのオッズが+110の場合、このことは、10ドルの賭け金により、11ドルが獲得され、リターンが21ドルになるということを意味する。ダイム・ラインや20セント・ラインなどの各種マネー・ラインが存在し、前述の各種マネー・ラインを種々の実施例において使用し得る。前述の実施例では、マッチアップにおけるアンダードッグの価格は掲載されないことがあり得るが、アンダードッグにはハウス・ラインを使用し得る。種々の実施例は、種々の他のウェイジャー(例えば、合計得点に対するオーバー/アンダー、ラン・ライン、勝つ対象の複数のチームを賭け手が選択し得るパーレイ、試合中ウェイジャー等)を含み得る。
【0120】
マネー・ラインは賭けが進むにつれ、変わり得る。一部の実施例では、ウェイジャーの時点でマネー・ラインによって求められるオッズは、ウェイジャーの終わりにウェイジャーのペイアウトを行うために使用されるオッズであり得る。一部の実施例では、賭け期間の終了後のマネー・ラインは、ウェイジャーが賭けられた時点でマネー・ラインが異なっていてもウェイジャーのオッズを求めるために使用し得る。
【0121】
バスケットボールでは、例えば、スポーツ・ブックは野球と同様に運営され得る。一部の実施例では、チームがポイント・スプレッドで勝った場合にのみ、勝つ対象のチームに対する賭けが獲得されるようにポイント・スプレッドを使用し得る。一部の実施例では、オッズは、ウェイジャー全てについて同じであり得るが、ポイント・スプレッドは異なり得る。例えば、野球に関して上述したオッズにおける変動と同様に、より多くの賭け手が、勝つ対象のチームに賭けるにつれ、ポイント・スプレッドが増加し得る。一部の実施例は、オッズに対する変更と引き換えに、ポイント・スプレッドの「ティージング」(すなわち、ポイント・スプレッドの変更)を可能にし得る。パーレイ、合計ポイントに対するオーバー/アンダー、ゲーム中ウェイジャー等などの種々の他の実施例を一部の実施例に含め得る。
【0122】
例えば、ボクシングでは、スポーツ・ブックは、上記野球のマネー・ラインと同様なマネー・ラインを運営し得る。例えば、ホッケー及びアメリカン・フットボールでは、スポーツ・ブックは、上記バスケットボールのマネー・ラインと同様なマネー・ラインを運営し得る。
【0123】
例えば、ゴルフでは、スポーツ・ブックは、上記オート・レーシングと同様なウェイジャーイング方法及び/又はシステムを運営し得る。例えば、スポーツ・ブックには、個々の数名のゴルファー及びフィールドが載っている場合がある。各オプションは、賭けのタイプ(例えば、トーナメントの勝利に対する)毎のオッズに関連付けられ得る。例えば、タイガー・ウッズが2対1で載っており、トム・レーマンが25対1で載っており、ボブ・メイが100対1で載っている場合がある。25対1のレーマンに10ドルを賭け、レ―マンがトーナメントに勝った場合、ペイオフは、250ドルに、戻ってくる賭け金10ドルを加算した合計260ドルになる。スポ―ツ・ブックには、更に、2人以上のゴルファー間のマッチアップ・プロポジションも含まれ得る。一部の実施例では、前述のプロポジションにおいて、一ゴルファーを、2人以上のゴルファーとマッチングし得る。優勝スコアに対するオーバー/アンダー、何れかのゴルファーによる最少スコアに対するオーバー/アンダー、ゴルファーの最終順位に対するオーバー/アンダー、ゲーム中ウェイジャー等などの種々の他のウェイジャーを一部の実施例において含み得る。
【0124】
例えば、競馬では、スポーツ・ブックは、広範囲の賭けオプションを提供し得る。例えば、単勝(win)、2着払いの複勝(place)、3着払いの複勝(show)、1着・2着・3着の全部にわたる(across the board)、連勝単式(exacta)、連勝複式(quinella)、三連単(trifecta)、四連単(superfecta)、二重勝(daily double)、六重勝(pick six)等のウェイジャーイング・オプション、及び何れかのゲーム中ウェイジャーが利用可能であり得る。ウェイジャー・オプションそれぞれは、上述のものなどのマネー・ライン又は他のタイプのオッズ・システムに関連付けられ得る。
【0125】
上述の通り、一部の実施例は、選挙の結果、賞の受賞等などの、賭ける対象の種々のイベント又はプロポジションを含み得る。一部の実施例は、テレビ番組(例えば、サバイバー)のシーズン、ゲームのシーズンの結果等に対するウェイジャーを含み得る。一部の実施例は、他のカジノ・ゲーム(例えば、クラップ、ブラックジャック、スロット、ポーカー)に対するウェイジャーを含み得る。前述の賭けは、個々のゲームに対する賭け、他の人々に対する賭け、ゲームの統計に対する賭け、前述のゲームのトーナメントに対する賭け等を含み得る。種々のウェイジャー・タイプ及びオッズ・タイプの例は、限定でない例としてのみ表しており、種々の実施例は、何れかの所望のウェイジャー・タイプ及び/又はオッズ・タイプを含み得る。
【0126】
一部の実施例では、複数のスポーツ・ブックは、同じか、又は同様のウェイジャー・プロポジション(例えば、ベアーズが、特定のアメリカン・フットボールの試合に勝つこと)をオファーし得る。例えば、ギャンブリングが合法であるラスベガスや多くの他の管轄区域では、多くのカジノは自ら、スポーツ・ブックを運営している。前述のスポーツ・ブックそれぞれでは、賭け手は、同じか、又は同様のプロポジションに賭け得る。
【0127】
一部のスポーツ・ブックは、プロポジションのオッズを調整することにより、市場における顧客を獲得するために競争し得る。別のチームのファンよりも多くの、一チームのファンがそのスポーツ・ブックを訪ね、同様なウェイジャーを賭け、それにより、そのウェイジャーのオッズを変えるので、一部のスポーツ・ブックは、他のスポーツ・ブックとは異なるオッズを有し得る。一部の実施例は、一又は複数のスポーツ・ブックがオッズに関して通信することを可能にし得る。例えば、前述の通信は、スポーツ・ブックが、所望の市場のコンセンサス・オッズを確立することを可能にし得る。前述の実施例は、1つ又は複数のスポーツ・ブックが1つ又は複数のウェイジャーの責務を交換することを可能にし得る。例えば、前述の機能は、所望のバランスに達するためにプロポジションの側のウェイジャーの数をスポーツ・ブックが調節することを可能にし得る。
【0128】
図2は、中央システム203を介して相互作用する複数のスポーツ・ブック201の例を示す。中央システム203は、1つ又は複数の方法を行う旨の1つ又は複数の命令の組を実行するよう構成された1つ又は複数の計算装置を含み得る。中央システムを介した相互作用は、スポーツ・ブックの1つ又は複数においてオファーされるウェイジャーのコンセンサス・オッズを、スポーツ・ブックの1つ又は複数が確立することを可能にし得る。中央システムを介した相互作用は、1つ又は複数のウェイジャーの1つ又は複数の側のリスク・エクスポージャをスポーツ・ブックの1つ又は複数が調節することを可能にし得る。図2の例は中央システムを含んでいるが、一部の実施例は前述のシステムを含んでいないことがあり得、かつ/又は、前述のシステムは別の機能を有し得るということを認識すべきである。例えば、一部の実施例は、分散化システム(例えば、ピアーツーピア・システム)を含み得、一部の実施例は、中央システムの動作を行うスポーツ・ブックを含み得、一部の実施例はスポーツ・ブックを制御する中央システムを含み得、かつ/又は、何れかの他の配置を、種々の実施例において必要に応じて使用し得る。
【0129】
図2に示すように、スポーツ・ブック203はそれぞれ、1つ又は複数のウェイジャーイング・インタフェース205を含み得る。ウェイジャーイング・インタフェースは、1つ又は複数のプロポジションに対してウェイジャーを賭け手が賭けることを可能にし得る。各プロポジションは、(例えば、マネー・ラインに)関連付けられたオッズを有し得る。ウェイジャーイング・インタフェースは、キオスク、コンピュータ端末、モバイル・ゲーミング装置、ホーム・コンピュータ、テラー、ゲーミング・テーブル等を含み得る。ウェイジャーイング・インタフェース205それぞれでは、賭け手は例えば、ウェイジャーを賭け、ウェイジャーに対するオッズを視て、ウェイジャーからの勝利金を回収し得る。
【0130】
図2に示すように、スポーツ・ブックはそれぞれ、1つ又は複数のコントローラ207を含み得る。コントローラ207は、ウェイジャーに関する監視、精算、規制、記録、検証等に関する何れかの所望の動作を行うよう構成されたウェージャーイング・サーバを含み得る。コントローラ207は、オッズを確立し、どのプロポジションに賭けるかを判定し、ウェイジャーに対するリスク許容度の所望のレベルを確立するよう構成し得る。コントローラは、オッズ・メーカ、カジノ・オペレータ、1つ又は複数のウェイジャーイング・インタフェース205等から(例えば、通信ネットワーク及び/又はインタフェースを介して)入力を受け取り得る。
【0131】
スポーツ・ブック201は、スポーツ・プロポジションに対する賭けを行い得るカジノにおける物理的な場所を含み得る。スポーツ・ブックは、物理的な場所に制限されないことがあり得るということを認識すべきである。一部の実施例は、モバイル装置からアクセスし得るスポーツ・ブック、オンライン・スポーツ・ブックなどの仮想スポーツ・ブックを含み得る。図2の例証された例では、図の上部にあるスポーツ・ブックは一大陸にあり得、ページの下部にあるスポーツ・ブックは別の大陸にあり得る。一部の実施例が、何れかの場所における何れかの構成を有する何れかの数のスポーツ・ブックを含み得る。
【0132】
スポーツ・ブック201は、通信ネットワーク209を使用して、互いに、かつ/又は、中央システム203と通信し得る。前述の通信はそれぞれのコントローラ207によって制御され得る。図2のような、集中化実施例では、前述の通信は、中央システム201との間の通信であり得る。分散化実施例では、前述の通信は、種々のスポーツ・ブック201間の通信であり得る。
【0133】
中央システム203は、スポーツ・ブック201との間で情報を受信し、かつ/又は送信し得る。中央システム203は、スポーツ・ブック201それぞれにおける種々のウェイジャーに対するオッズについての情報を受け取り得る。中央システム203は、受け取られたオッズに基づいて前述のウェイジャーに対するコンセンサス・オッズを求め得る。中央システム203は、コンセンサス・オッズの表示をスポーツ・ブック201の1つ又は複数に送信し得る。
【0134】
一部の実施例では、中央システム203は、1つ又は複数のスポーツ・ブックが競争する市場を判定し得る。前述の市場は、物理的な市場であり、かつ/又は、人口統計学上の市場であり得る。例えば、図2の例証された実施例では、市場は、下部のスポーツ・ブックが一市場を形成し得、上部のスポーツ・ブックが第2の市場を形成し得るように、一大陸であり得る。市場は、大陸をまたがり得る人工統計学上の市場であり得、よって、一大陸におけるハイローラーのスポーツ・ブックは、別の大陸におけるハイローラーのスポーツ・ブックを有する市場を形成し得る。一部の実施例では、コンセンサス・オッズは、スポーツ・ブックが競争し得る所望の市場を反映し得る。
【0135】
スポーツ・ブック201は、中央システム203に前述の情報を要求し得る。中央システム203は、ゲーミング情報のフィードに関してサービスとして前述の情報を単独で提供し得る。スポーツ・ブック201は、中央システム203を運営し得る同じ所有者によって運営され得る。前述のコンセンサス・オッズ情報を受け取るスポーツ・ブックは、(例えば、コンセンサス・オッズに一致させるために)ウェイジャーのコンセンサス・オッズに基づいてウェイジャーについてオファーされるオッズを調節し得る。一部の実施例では、スポーツ・ブックは、1つ又は複数のスポーツ・ブックにおいてオファーされるオッズについての情報を要求し、かつ/又は受け取り、前述のオッズに基づいて、スポーツ・ブックにおけるウェイジャーのオッズをどのようにして調整するかを判定し得る。一部のスポーツ・ブックは、前述の個別化されたウェイジャー情報を伝播してはいけないが、コンセンサス形式での情報のみを伝播してよい旨を要求し得る。
【0136】
一部の実施例では、ウェイジャーに関連付けられたリスクのレベルが、オッズ・レベルでは(例えば、受け取られたコンセンサス・オッズでは)大きすぎるとスポーツ・ブック201は判定し得る。スポーツ・ブックは、ウェイジャーの1つ又は複数の側の責務の交換を容易にし得る。中央システム203は、スポーツ・ブックがウェイジャーの第1の側の責務を購入し、かつ/又はウェイジャーの第2の側の責務を他の1つ又は複数のスポーツ・ブックに売却し得る取引所としてふるまい得る。前述の取引所は、金融商品取引所と同様に運営され得る。前述の取引所は、ウェイジャーの一方側の責務に対するビッド及び/又はオファーを第1のスポーツ・ブックが出すことを可能にし得る。前述の取引所は、第2のスポーツ・ブックがビッド又はオファーをヒット若しくはリフトして、ウェイジャーの一方側の責務が取引所を介して移される取引に入ることを可能にし得る。取引所は、前述の取引の1つ又は複数のクリアリング機能を局所に、かつ/又は遠隔に行い得る。ウェイジャーの取引所に似たシステムの一例は、本明細書及び特許請求の範囲において参照によって援用する、System and method for wagering-based transferable financial instrumentsと題する、Asherによる米国特許第7233922号に記載されている。
【0137】
図3は、コンセンサス・オッズを求めるために一部の実施例で行い得る例示的な方法300を示す。前述の方法は、中央システム203により、スポーツ・ブック201により、かつ/又は、何れかの所望のエレメントによって行い得る。前述のコンセンサス・オッズは、スポーツ・ブックのオッズが、他のスポーツ・ブックによってオファーされるオッズに負けないようにウェイジャーのオッズを求めるために1つ又は複数のスポーツ・ブックによって使用し得る。前述のコンセンサス・オッズは、スポーツ・ブックが、ウェイジャーのオッズを他の方法で(例えば、オッズ・メーカを雇うことによって)求めなくてよいようにウェイジャーのオッズを求めるためにスポーツ・ブックによって使用し得る。前述のコンセンサスは、オッズを求め得るウェイジャーのプールを増やすことにより、上記ゲーム中ウェイジャーなどのテンポの速いウェイジャー及び/又は低流動性のオッズの確立を手助けするために使用し得る。一スポーツ・ブックからのオッズについての情報は、必要に応じて第1のスポーツ・ブックと競争するようその他のスポーツ・ブックにおけるオッズを調節するために別のスポーツ・ブックにおいて使用し得る。方法300はブロック301で開始し得る。
【0138】
ブロック303で示すように、一部の実施例は、ウェイジャーを賭け得る第1のウェイジャーイング・ベニューの識別を含み得る。前述のウェイジャーイング・ベニューは、スポーツ・ブックを含み得る。識別は、中央システムにおいて行うか、ウェイジャーイング・ベニューによって行うか、又はコンピュータによって行い得る。一部の実施例では、識別は、ウェイジャーイング・ベニューからの要求に応じて行い得る。一部の実施例では、識別は、ウェイジャーのオッズがコンセンサス・オッズとは異なるとの判定に応じて行い得る。一部の実施例では、識別は、ウェイジャーを賭け得るウェイジャーイング・ベニュー全ての識別を含み得る。単一のウェイジャーを一部の例で表しているが、一部の実施例では、同様か、又は/又は同一であり得る複数のウェイジャーを含み得るということを認識すべきである。例えば、第1のスプレッドを有する、バスケットボール・チームに対するウェイジャーは、別のスプレッドを有するバスケットボール・チームに対するウェイジャーと同じウェイジャーとみなし得る。一ウェイジャーにおける、何れかの他のウェイジャーとの変動があっても、一部の実施例の動作に望ましいように、何れのウェイジャーも同じウェイジャーとみなされ得る。一部の実施例では、ウェイジャーは、同じか、又は同様な、下にあるプロポジション(例えば、フィールドが勝つ、ベアーズが勝つ)を有し得、かつ/又は、同じか、若しくは別の関連基準(例えば、別のスプレッド、フィールドの別のメンバ、オーバー/アンダー・ベットの別々のレベル等)を有し得る。ウェイジャーにおける前述の逸脱を可能にすることにより、同様なウェイジャーのオッズの更に広いサンプリングを得ることができる。一部の実施例では、ウェイジャーは、コンセンサス・オッズを求める目的で、同じウェイジャーとみなされる前に同一又はほぼ同一であることが必要であり得る。ウェイジャーは、ゲーム中ウェイジャー、競争に対するウェイジャー、カジノ・ゲームに対するウェイジャー等を含み得る。
【0139】
一部の実施例は、第1のウェイジャーイング・ベニューにおいて賭け得るウェイジャーを識別し得る。ウェイジャーの識別は、ウェイジャーについての情報の(、ウェイジャーイング・ベニューに関連付けられたコンピュータ・システムや、第1のベニューにおけるウェイジャーイングを記録するカメラなどからの)受け取りを含み得る。
【0140】
ブロック305に示すように、一部の実施例は、それぞれの複数の表示を受信し得、それぞれの表示はそれぞれ、複数の第2のウェイジャーリング・ベニューのうちの個別のウェイジャーイング・ベニューにおけるウェイジャーのそれぞれのオッズを示し得る。第2のウェイジャーイング・ベニューは、他の1つ又は複数のスポーツ・ブックを含み得る。一部の実施例では、第1のウェイジャーイング・ベニューからのオッズも受け取り得る。一部の実施例では、前述の表示は、所望の場合、ウェイジャー及び/又は同様なウェイジャーのオッズが第2のウェイジャーイング・ベニューでどれくらいかを、方法を行う中央システム又は他のエレメントに対して識別し得る。一部の実施例では、表示は、オッズがベース・オッズに対して高いか低いかを識別する、ベース・オッズに対する相対的な表示であり得る。一部の実施例では、表示は、スプレッド、アンダードッグ、ゲーム中プロポジション、及び、オッズに加えるか、オッズの代わりとしての賭けの他の要素の表示を含み得る。各ベニューでオッズが連続的に、生フィードとして、及び必要に応じて変わるので、前述の表示は、中央システムによるクエリに応じて受け取り得る。
【0141】
ブロック307に示すように、一部の実施例は、第1のウェイジャーイング・ベニューが競合する市場を定義する第2のウェイジャーイング・ベニューの組を求める工程を含み得る。一部の実施例では、市場は、特定の都市又は街区におけるベニューなどの地域的市場を含み得る。一部の実施例では、市場は、特定の顧客に応ずるベニューなどの人口統計学上の市場を含み得る。市場は、何れかの具体性を有する何れかの所望のパラメータの組を含み得る。一部の実施例では、第2のウェイジャーリング・ベニューは全て、市場にあり得る。一例では、ハイローラーに応ずる一部のウェイジャーイング・ベニューは、やはりハイローラーに応ずる第1のウェイジャーリング・ベニューにより、市場を形成し得る。ウェイジャーイング・ベニューは、互いに地理的に離れた所に配置し得る。例えば、一部の実施例では、第1のウェイジャーイング・ベニューと同じ市場における第2のウェイジャーイング・ベニューの1つは別の大陸にあり得る。別の例では、ラスベガスのストリップ通りにある一部のウェイジャーイング・ベニューは、やはりラスベガスのストリップ通りにある第1のウェイジャーイング・ベニューにより、市場を形成し得る。
【0142】
ブロック309に示すように、一部の実施例は、第2のウェイジャーイング・ベニューの組の第2のウェイジャーイング・ベニューそれぞれにおいて、ウェイジャーのそれぞれのオッズに基づいてウェイジャーのコンセンサス・オッズを求める工程を含み得る。コンセンサスを求める工程は、受け取られたデータに対する何れかの数学的な算出を行う工程を含み得る。データは、一部の実施例では、第1のウェイジャーイング・ベニューでオファーされるオッズに関するデータを含み得る。一部の実施例では、データは、第1のウェイジャーイング・ベニューにおいてオファーされるオッズに関する情報を含まないことがあり得る。一部の実施例では、コンセンサスを求める工程は、代表値、平均値、中央値、最頻値、最高値、最低値を求める工程、及び/又は、何れかの所望の数式を適用する工程を含み得る。前述の求める工程は、周期的であるか、第2の1つ又は複数のベニューからの、更新されたオッズの受け取りに応じてか、又は、要求に応じて行い得る。
【0143】
一部の実施例は、第2のウェイジャーイング・ベニュー毎に市場に対する当該影響を求める工程を含み得る。前述の求める工程は、例えば、第1のウェイジャーイング・ベニューから影響の表示を受け取る工程、第1のウェイジャーイング・ベニューから市場におけるベニューのランキングを受け取る工程、顧客の人口統計、距離に基づいて類似度を算出する工程を含み得る。前述の求める工程は、1つ又は複数のウェイジャーイング・ベニューによって提供される情報、及び/又はその他の方法で収集される情報に基づいて行い得る。
【0144】
一部の実施例では、コンセンサスを求める工程は、前述の影響に基づいてコンセンサスを求める工程を含み得る。例えば、前述の影響は、市場に対して、より大きい影響を与えるベニューが、市場に対して、より小さい影響を与えるベニューよりも大きく重み付けされるようにコンセンサスを求めるための式における重みとして使用し得る。一部の実施例は、組の第2のウェイジャーイング・ベニューそれぞれにおけるウェイジャーのそれぞれのオッズそれぞれが、市場に対する第2のウェイジャーイング・ベニューのうちのそれぞれの第2のウェイジャーイング・ベニューの当該影響に比例するコンセンサス・オッズに対する影響を有するようにコンセンサス・オッズを求める工程を含み得る。
【0145】
一部の実施例では、ウェイジャーの他のエレメントに関するコンセンサスも求め得る。例えば、スプレッドに関するコンセンサスを求め得、フィールドのメンバに関するコンセンサスを求め得、オーバー/アンダー・ベットのレベルの関するコンセンサスを求め得る。一部の実施例では、コンセンサスを求める工程は、同じか、又は非常に類似しているウェイジャーが、類似度が少ないウェイジャーよりも算出において大きく重み付けられるように、所望のウェイジャーに対する類似度に基づいてウェイジャーを重み付ける工程を含み得る。
【0146】
ブロック311に示すように、一部の実施例は、第1のウェイジャーイング・ベニューに対するコンセンサス・オッズの表示を送信する工程を含み得る。表示は、一部の実施例では、中央システム又は何れかの所望の計算装置からスポーツ・ブックに送信し得る。表示は、要求に応じてか、コンセンサスを求める工程に応じてか、周期的に送信し得る。
【0147】
一部の実施例では、方法300はウェイジャーをオファーする工程を含む。前述のオファーは、第1のウェイジャーイング・ベニューからか、コンセンサス・オッズを求める何れかのシステムからか、オンライン・システムを介して行い得る。ウェイジャーは、コンセンサス・オッズ、及び/又は、個々のベニューにおけるオッズに関する情報などの何れかの他の情報に基づいてオファーし得る。一部の実施例では、ウェイジャーは、コンセンサス・オッズとともにオファーし得る。
【0148】
種々の例を、コンセンサス・オッズの点で表しているが、一部の実施例は、何れかの考えられるウェイジャーの何れかのエレメントに関する何れかのコンセンサスを求める工程を含み得るということを認識すべきである。コンセンサスは一部の実施例で送信し得るが、あるいは、かつ/又は更に、個々のベニューにおけるウェイジャーのオッズ又は他の要素についての個々の情報も送信し得る。前述の実施例は、広告及び/又は情報の目的で、受信側のベニューによって使用し得る。一部の実施例では、前述の情報を受信すること、及び/又は前述の情報が送信されないようにすることは、プレミアム・サービスであり得る。前述の情報は、要求に応じてか、周期的であるか、動作に応じて送信し得る。
【0149】
前述の実施例は、何れかの数のウェイジャーイング・ベニューにおける何れかの数のウェイジャー機会についての何れかのタイプの情報を収集する工程を含み得る。前述の実施例は、何れかの宛先に対して、ウェイジャーについての収集された情報についての何れかの情報を配布する工程を含み得る。前述の情報は、収集された情報、及び/又は、前述の情報の1つ又は複数に対する何れかの変換を含み得る。前述の配布は、ウェイジャーイング・ベニュー又は個人に対するサービスとして行い得る。前述の配布は、ウェブサイトを介して行い得る。前述の配布は、有償で宛先より行い得る。
【0150】
方法300はブロック313で終了し得る。方法300は、例としてのみ表しており、より多くの動作、より少ない動作、別の動作、違ったふうに順序付けされた動作等を伴う何れかの代替的な方法を一部の実施例において行い得るということを認識すべきである。
【0151】
図4は、スポーツ・ブックにより、ウェイジャーの責務を調整するために一部の実施例において行い得る例示的な方法400を示す。前述の方法は、中央システム203により、スポーツ・ブック201により、かつ/又は、何れかの所望のエレメントによって行い得る。前述の責務の調整は、例えば、所望のレベルでリスクを保つために使用し得るので、スポーツ・ブックは、多大な金額の損失の危険を冒すことなくウェイジャーのコンセンサス・オッズに基づいて他に負けないオッズをオファーし得る。ウェイジャーの一方側の責務は、金銭、ウェイジャーの他方側の責務等と交換し得る。ウェイジャーの責務は、1つのウェイジャーイング・ベニューから別のウェイジャーイング・ベニューに、かつ/又は、何れかの所望のソース又は宛先との間で交換し得る。方法400はブロック401で開始し得る。
【0152】
ウェイジャーの一方側の責務は、ウェイジャーの一方側の損失に基づいて金銭又は他の貴重品の法的な所有権を得る権利を含み得る。ウェイジャーの一方側の責務は、ウェイジャーの一方側の勝ちに基づいて支払を行う義務を含み得る。
【0153】
ブロック403に示すように、一部の実施例は、二者間のウェイジャー・プロポジションに対する所望のオッズを識別する工程を含み得る。二者間のウェイジャー・プロポジションは、野球の試合にどちらが勝つか、ゲーム中ウェイジャー等などの競争の結果を含み得る。一部の実施例は、何れかの数の側を伴うウェイジャーを含み得る。所望のオッズを識別する工程は、オッズを選択する工程、オッズの表示を受け取る工程、オッズを求める工程等を含み得る。オッズは、上記コンセンサス・オッズなどの、1つ又は複数のウェイジャーイング・ベニューによってオファーされるオッズに基づいたオッズを含み得る。前述の実施例は、方法300等により、コンセンサス・オッズを求める工程を含み得る。
【0154】
ブロック405に示すように、一部の実施例は、第1のウェイジャーイング・ベニューが責務を有する二者間のウェイジャー・プロポジションのそれぞれの側で賭けられた金額を求める工程を含み得る。前述の求める工程は、1つ又は複数のウェイジャーイング・インタフェース、1つ又は複数のウェイジャーイング・ベニュー等から情報を受け取る工程を含み得る。前述の求める工程は、ウェイジャーの当該結果が生じた場合に、ウェイジャーイング・ベニューが責務を有し得る金額を合計する工程を含み得る。前述の求める工程は、ウェイジャーの当該結果が生じた場合に、ウェイジャーイング・ベニューが所有し得る金額を合計する工程を含み得る。
【0155】
ブロック407に示すように、一部の実施例は、第1の側で賭けられた金額に基づいて二者間のウェイジャー・プロポジションの第1の側についての第1のウェイジャーイング・ベニューに対するリスク・エクスポージャのレベルを求める工程を含み得る。前述のリスク・エクスポージャのレベルは何れかの形態をとり得る。一例では、前述のリスク・エクスポージャのレベルは、ウェイジャーイング・ベニューが支払う義務を有し得る金額を含み得る。一部の実施例では、前述の求める工程は、ブロック405の動作に加えた動作を有しないことがあり得る。一部の実施例は、ブロック405を行った後、データベースから読み取る工程を含み得る。一部の実施例は、ブロック405の結果に対して1つ又は複数の算出を行う工程を含み得る。一部の実施例は、ウェイジャーの第1の側が、第1の側で賭けた金額に基づいて勝った場合に第1のウェイジャーイング・ベニューが支払う責務を有し得る第1の金額を求める工程を含み得る。
【0156】
ブロック409に示すように、一部の実施例は、第2の側で賭けられた金額に基づいて二者間のウェイジャー・プロポジションの第1の側についての第1のウェイジャーイング・ベニューに対するリスク・エクスポージャの相殺レベルを求める工程を含み得る。前述のリスク・エクスポージャのレベルは何れかの形態をとり得る。一例では、前述のリスク・エクスポージャのレベルは、ウェイジャーイング・ベニューが取得し得る金額を含み得る。一部の実施例では、前述の求める工程は、ブロック405の動作に加えた動作を有しないことがあり得る。一部の実施例は、ブロック405を行った後、データベースから読み取る工程を含み得る。一部の実施例は、ブロック405の結果に対して1つ又は複数の算出を行う工程を含み得る。一部の実施例は、ウェイジャーの第2の側が、第1の側で賭けた金額に基づいて勝った場合に第1のウェイジャーイング・ベニューが取得し得る第2の金額を求める工程を含み得る。
【0157】
ブロック411に示すように、リスク・エクスポージャの相殺レベル、及びリスク・エクスポージャのレベルに基づいた第1のウェイジャーイング・ベニューに対するリスク・エクスポージャの合計レベルが、所望のオッズにおいて大きすぎる旨を判定する工程を含み得る。リスク・エクスポージャの合計レベルを求める工程は、リスク・エクスポージャのレベル及びリスク・エクスポージャの相殺レベルに対する1つ又は複数の数学的算出を行う工程を含み得る。一部の実施例では、前述の算出は、リスク・エクスポージャから相殺リスク・エクスポージャを減算する工程を含み得る。一部の実施例では、所望のオッズにおいてレベルが大きすぎると判定する工程は、レベルが、特定の閾値を上回っていると判定する工程を含み得る。一部の実施例では、閾値は、所望のオッズでの期待される将来のウェイジャーに基づき得る。一部の実施例では、閾値は、ウェイジャーイング・ベニューにおいて賭けられる他のウェイジャーに基づき得る。例えば、一部の実施例では、ウェイジャーイング・ベニューは、ウェイジャーの特定の側で1百万ドルを超える合計リスクを有する場合、上記オッズでウェイジャーの上記側をオファーし続けることは、ウェイジャーイング・ベニューにとって大きすぎるリスクをもたらし得ると判定し得る。ウェイジャーに対する特定のオッズにおいてリスクのレベルが大きすぎると判定する何れかの方法を種々の実施例において使用し得る。一部の実施例は、第1のウェイジャーイング・ベニューがリスクにさらされる合計金額を第1の金額及び第2の金額に基づいて求める工程を含み得る。一部の実施例は、所望のオッズで合計金額が大きすぎると判定し得る。
【0158】
ブロック413に示すように、一部の実施例は、第1のウェイジャーイング・ベニューが責務を有する第1の側及び第2の側の少なくとも一方に賭けられる金額を調節するよう第2のウェイジャーイング・ベニューとの取引を容易にする工程を含み得る。一部の実施例では、前述の容易にする工程は、リスク・エクスポージャの合計レベルが大きすぎるとの判定に応じて行い得る。一部の実施例では、前述の容易にする工程は、取引所上の1つ又は複数のウェイジャーに対する取引の責務を含み得る。前述の責務は、他の1つ又は複数のウェイジャーイング・ベニュー及び/又は何れかの他の所望のエンティティと交換し得る。例えば、一部の実施例では、ウェイジャーの一方側の責務に対する買い注文又は売り注文を取引所に出し得る。取引所は買い手と売り手とをマッチングし、責務の交換をもたらす何れかの機能を行い得る。前述の取引は、所望のオッズでウェイジャーをオファーすることができるようにウェイジャーイング・ベニューがそのリスク・レベルを再調節することを可能にし得る。
【0159】
一部の実施例では、前述の容易にする工程は、ウェイジャー取引所上の第1の側に対するウェイジャーの責務を売る注文、及びウェイジャー取引所上の第2の側に対するウェイジャーの責務を買う注文のうちの少なくとも1つを出す工程を含み得る。交換する何れかのシステム又は方法により、前述の取引を行う何れかの方法を使用し得ると認識すべきである。一部の実施例では、ウェイジャーのブロックを取引し得る。一部の実施例では、ウェイジャーのブロックを取引し得る。一部の実施例では、ウェイジャーの一部分を取引し得る。一部の実施例では、ウェイジャーのオークションを開催し得る。一部の実施例では、株式取引所と同様なビッド、オファー、ヒット、及びテークを使用し得る。一部の実施例では、ダークプール取引システムを使用し得る。注文有効期限、執行又は取消、ストップ・ロス、及び/又は何れかの他の所望のオーダーを使用し得る。
【0160】
一部の実施例では、ウェイジャーに対する責務を負うために、第1のウェイジャーイング・ベニューは、別のウェイジャーイング・ベニューに支払うか、又は、別のウェイジャーイング・ベニューによって支払い得る。支払われる額は、ビッド処理、リバース・オークション、取引ベースのシステム等によって求め得る。一部の実施例では、第1のウェイジャーイング・ベニューが取引所を介して前述のオファーを行う場合、オファーの一部分は、第2の1つ又は複数のウェイジャーイング・ベニューによって満たされ得る。例えば、第2の10のウェイジャーイング・ベニューはそれぞれ、ウェイジャーの各10%の責務を負うことに同意し得る。一部の実施例では、取引所は、ウェイジャーの責務の変更に関するオファーに複数のウェイジャーイング・ベニューが関心を有していると判定した場合、マッチング要求を判定する先入先出法、マッチング要求を満たす比例法等を使用し得る。マッチング・エンジンは、取引所に対してマッチの要求を求めるために取引所によって使用され得る。
【0161】
一部の実施例は、所望のオッズでウェイジャーをオファーする工程を含み得る。例えば、方法400を行うウェイジャーイング・ベニューは、次いで、オッズにおいて許容可能なリスクのレベルに達した後、ウェイジャーをオファーし得る。
【0162】
種々の例を、所望のオッズの点で表しているが、一部の実施例は、何れかの考えられるウェイジャーの何れかのエレメントに関する何れかの要求を求める工程を含み得るということを認識すべきである。一部の実施例においてコンセンサスを使用し得るが、一部の実施例では、1つ又は複数のウェイジャーイング・ベニューからの個々の情報を使用し得るということを認識すべきである。
【0163】
方法400はブロック415で終了し得る。方法400は、例としてのみ表しており、より多くの動作、より少ない動作、別の動作、違ったふうに順序付けされた動作等を伴う何れかの代替的な方法を一部の実施例において行い得るということを認識すべきである。
【0164】
一部の実施例は、スポーツ・ブックの点で表しているが、種々の実施例は、例えば、遠隔コンピュータ端末、モバイル・ゲーミング装置、カジノ・テーブル、カジノの何れかの区域等などの何れかの所望のウェイジャーイング・ベニューを含み得る。特定のエレメントを有する種々の例示的なシステムを示し、説明しているが、種々の実施例では、何れかの機能を有する何れかのエレメントを備えた何れかのシステムを使用し得るということを認識すべきである。例示的な工程を有する方法の種々の例を説明しているが、種々の実施例は、何れかの順序の何れかの工程を有する何れかの方法を含み得るということを認識すべきである。
【0165】
XVIII.更なる実施例
A. 装置であって、
プロセッサと、
命令の組を記憶させたマシン読み取り可能な媒体と
を備え、上記命令は、上記プロセッサによって実行されると、上記装置に、
第1のウェイジャーイング・ベニューにおいて賭けられ得るウェイジャーを識別する工程と、
それぞれの複数の表示を受け取る工程であって、それぞれの表示がそれぞれ、複数の第2のウェイジャーイング・ベニューのうちのそれぞれの第2のウェイジャーイング・ベニューにおける上記ウェイジャーのそれぞれのオッズを示す工程と、
上記第2のウェイジャーイング・ベニュー毎に、上記第1のウェイジャーイング・ベニューが競争する市場に対するそれぞれの影響を求める工程と
を含む方法を行わせ、
コンセンサス・オッズを求める工程は、上記市場に対する上記第2のウェイジャーイング・ベニューのうちの上記それぞれの第2のウェイジャーイング・ベニューのそれぞれの影響に比例する、上記コンセンサス・オッズに対する影響を上記それぞれのオッズそれぞれが有するように上記第2のウェイジャーイング・ベニューそれぞれにおける上記ウェイジャーのそれぞれのオッズに基づいて、
上記コンセンサス・オッズの表示を上記第1のウェイジャーイング・ベニューに送信する工程を含む装置。
【0166】
B. 装置であって、
プロセッサと、
命令の組を記憶させたマシン読み取り可能な媒体と
を備え、上記命令は、上記プロセッサによって実行されると、上記装置に、
ウェイジャーを賭け得る第1のウェイジャーイング・ベニューを識別する工程と、
それぞれの複数の表示を受け取る工程であって、それぞれの表示がそれぞれ、複数の第2のウェイジャーイング・ベニューのうちのそれぞれの第2のウェイジャーイング・ベニューにおける上記ウェイジャーのそれぞれのオッズを示す工程と、
上記第1のウェイジャーイング・ベニューが競争する市場を規定する第2のウェイジャーイング・ベニューの組を求める工程と、
上記第2のウェイジャーイング・ベニューの組のうちの上記第2のウェイジャーイング・ベニューそれぞれにおける上記ウェイジャーの上記それぞれのオッズに基づいて上記ウェイジャーのコンセンサス・オッズを求める工程と、
上記コンセンサス・オッズの表示を上記第1のウェイジャーイング・ベニューに送信する工程と
を行わせる装置。
【0167】
B.1. B記載の装置であって、各ウェイジャーイング・ベニューがスポーツ・ブックを含む装置。
【0168】
B.2. B記載の装置であって、上記ウェイジャーがゲーム中ウェイジャーを含む装置。
【0169】
B.3. B記載の装置であって、上記ウェイジャーが競争に対するウェイジャーを含む装置。
【0170】
B.4. B記載の装置であって、上記市場が地域的市場を含む装置。
【0171】
B.5. B記載の装置であって、上記市場が人口統計学上の市場を含む装置。
【0172】
B.6. B記載の装置であって、上記第2のウェイジャーイング・ベニューの組が、上記第1のウェイジャーイング・ベニューとは別の大陸に配置された少なくとも1つのウェイジャーイング・ベニューを含む装置。
【0173】
B.7. B記載の装置であって、上記方法は更に、上記第1のウェイジャーイング・ベニューにおける上記ウェイジャーのオッズの表示を受け取る工程を更に含み、上記コンセンサス・オッズは更に、上記第1のウェイジャーイング・ベニューにおける上記ウェイジャーの上記オッズに基づく装置。
【0174】
B.8. B記載の装置であって、上記コンセンサス・オッズは、中間値オッズ、平均値オッズ、最頻値オッズ、最低値オッズ、最高値オッズ、及び数式に基づくオッズのうちの少なくとも1つを含む装置。
【0175】
B.9. B記載の装置であって、上記方法は、上記コンセンサス・オッズとともに、上記第1のウェイジャーイング・ベニューから上記ウェイジャーをオファーする工程を更に含む装置。
【0176】
B.10. B記載の装置であって、上記方法は、
上記第2のウェイジャーイング・ベニューの組毎に、上記市場に対するそれぞれの影響を求める工程と、
上記組の上記第2のウェイジャーイング・ベニューそれぞれにおける上記ウェイジャーの上記それぞれのオッズそれぞれが、上記市場に対する上記第2のウェイジャーイング・ベニューのうちの上記それぞれの第2のウェイジャーイング・ベニューの当該影響に比例する上記コンセンサス・オッズに対する影響を及ぼすように上記コンセンサス・オッズを求める工程と
を更に含む装置。
【0177】
C. 装置であって、
プロセッサと、
命令の組を記憶させたマシン読み取り可能な媒体と
を備え、上記命令は、上記プロセッサによって実行されると、上記装置に、
第1のウェイジャーイング・ベニューが責務を有する二者間のウェイジャー・プロポジションのそれぞれの側で賭けられる金額を求める工程と、
第1の側で賭けられる金額に基づいて上記ウェイジャーの第1の側が勝った場合に、支払う責務を上記第1のウェイジャーイング・ベニューが有し得る第1の金額を求める工程と、
上記第1の側で賭けられる上記金額に基づいて上記ウェイジャーの第2の側が勝った場合に上記第1のウェイジャーイング・ベニューが獲得し得る第2の金額を求める工程と、
上記第1の金額及び上記第2の金額に基づいて上記第1のウェイジャーイング・ベニューがリスクを冒す合計金額を求める工程と、
上記第1のウェイジャーイング・ベニューが競争する市場に対して上記第2のウェイジャーイング・ベニューそれぞれが及ぼす影響、及び複数の第2のウェイジャーイング・ベニューにおける上記ウェイジャーのオッズに基づいて上記ウェイジャーのコンセンサス・オッズを識別する工程と、
上記合計金額が上記コンセンサス・オッズにおいて大きすぎると判定する工程と、
上記合計金額が大きすぎるとの判定に応じて、ウェイジャー取引所の第2の側でのウェイジャーに対する責務を購入する注文、及び上記ウェイジャー取引所の第1の側でのウェイジャーに対する責務を売却する注文の少なくとも一方を出す工程と
を行わせる装置。
【0178】
D. 装置であって、
プロセッサと、
命令の組を記憶させたマシン読み取り可能な媒体と
を備え、上記命令は、上記プロセッサによって実行されると、上記装置に、
二者間のウェイジャー・プロポジションの所望のオッズを識別する工程と、
第1のウェイジャーイング・ベニューが責務を有する上記二者間のウェイジャー・プロポジションのそれぞれの側で賭けられる金額を求める工程と、
第1の側で賭けられる上記金額に基づいて上記二者間のウェイジャー・プロポジションの第1の側についての上記第1のウェイジャーイング・ベニューに対するリスク・エクスポージャのレベルを求める工程と、
第2の側で賭けられる上記金額に基づいて上記二者間のウェイジャー・プロポジションの上記第1の側についての上記第1のウェイジャーイング・ベニューに対するリスク・エクスポージャの相殺レベルを求める工程と、
上記リスク・エクスポージャの相殺レベル、及び上記リスク・エクスポージャのレベルに基づいて上記第1のウェイジャーイング・レベルに対するリスク・エクスポージャの合計レベルを求める工程と、
上記リスク・エクスポージャの合計レベルが大きすぎるとの判定に応じて、上記第1のウェイジャーイング・ベニューが責務を有する上記第1の側及び上記第2の側の少なくとも一方で賭けられる金額を調節するために第2のウェイジャーイング・ベニューとの取引を容易にする工程と
を行わせる装置。
【0179】
D.1. D記載の装置であって、各ウェイジャーイング・ベニューがスポーツ・ブックを含む装置。
【0180】
D.2. D記載の装置であって、上記ウェイジャーがゲーム中ウェイジャーを含む装置。
【0181】
D.3. D記載の装置であって、上記ウェイジャーが競争に対するウェイジャーを含む装置。
【0182】
D.3.1. D.3記載の装置であって、上記ウェイジャーの上記第1の側は第1のスポーツ・チームが特定のゲームに勝つことのウェイジャーを含み、上記ウェイジャーの上記第2の側は第2のスポーツ・チームが特定のゲームに勝つことのウェイジャーを含む装置。
【0183】
D.4. D記載の装置であって、上記リスク・エクスポージャのレベルは、上記ウェイジャーの上記第1の側が勝った場合に支払う責務を上記第1のウェイジャーイング・ベニューが有し得る金額を含み、上記相殺リスク・エクスポージャのレベルは、上記ウェイジャーの上記第2の側が勝った場合に上記第1のウェイジャーイング・ベニューが保有し得る金額を含み、上記リスク・エクスポージャの合計レベルが、上記リスク・エクスポージャのレベルから上記リスク・エクスポージャの相殺レベルを減算した結果を含む装置。
【0184】
D.5. D記載の装置であって、上記リスク・エクスポージャの合計レベルは、特定の閾値ドル額を上回った場合、大きすぎる装置。
D.6. D記載の装置であって、上記所望のオッズを識別する工程は、複数の第3のウェイジャーイング・ベニューにおける上記ウェイジャーのオッズに基づいてコンセンサス・オッズを求める工程を含む装置。
【0185】
D.6.1. D.6記載の装置であって、上記方法は、
それぞれの表示それぞれが、上記複数の第3のウェイジャーイング・ベニューのうちのそれぞれの第3のウェイジャーイング・ベニューにおける上記ウェイジャーのそれぞれのオッズを示す複数のそれぞれの表示を受け取る工程と、
上記第3のウェイジャーイング・ベニュー毎に、上記第1のウェイジャーイング・ベニューが競争する市場に対するそれぞれの影響を求める工程とを含み、
上記コンセンサス・オッズを求める工程は、第3のウェイジャーイング・ベニューそれぞれにおけるウェイジャーのそれぞれのオッズそれぞれが、市場に対する第3のウェイジャーイング・ベニューのうちのそれぞれの第3のウェイジャーイング・ベニューの当該影響に比例する上記コンセンサス・オッズに対する影響を及ぼすようにコンセンサス・オッズを求める工程を含む装置。
【0186】
D.7. D記載の装置であって、上記取引を容易にする工程は、ウェイジャー取引所上の上記第1の側でのウェイジャーに対する責務を売却する注文及び第2の側でのウェイジャーに対する責務を購入する注文の少なくとも一方を出す工程を含む装置。
【0187】
D.8. D記載の装置であって、上記方法は、上記所望のオッズとともに、上記第1のウェイジャーイング・ベニューから上記ウェイジャーをオファーする工程を更に含む装置。




図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、当該装置は、
ネットワークインターフェースと、
タッチ感応型スクリーンと、
少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
該少なくとも1つのプロセッサは、
タッチ感応型スクリーンを介して、生のスポーツイベントに関連する画像を表示すること、
前記タッチ感応型スクリーンを介して、前記生のスポーツイベントに関連する前記画像に対するユーザのタッチを検出すること、
前記生のスポーツイベントに関連する前記画像に関連付けられた賭けを受け取ることであって、該賭けはさらに第1のウェイジャーイング・ベニューに関連付けられる、こと、
前記ネットワークインターフェースを介して、複数の第2のウェイジャーイング・ベニューから複数のリアルタイムフィードを受け取ることであって、各リアルタイムフィードは、前記生のスポーツイベントに関連する前記画像に関連付けられた前記賭けのそれぞれのオッズを示す、こと、
前記リアルタイムフィードに基づいて前記賭けのコンセンサスオッズを決定すること、及び
該コンセンサスオッズの指標を第1のウェイジャーイング・ベニューに送信すること、を行う、
装置。
【請求項2】
各ウェイジャーイング・ベニューには、スポーツ・ブックが含まれる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記画像に関連付けられた前記賭けには、前記生のスポーツイベントの開始後に発生するゲーム中の賭けが含まれる、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記生のスポーツイベントには、競技が含まれる、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記画像には、前記生のスポーツイベントに参加している競技者の生の画像が含まれる、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記複数の第2のウェイジャーイング・ベニューは、前記第1のウェイジャーイング・ベニューとは異なる大陸に位置する少なくとも1つのウェイジャーイング・ベニューを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンセンサスオッズが前記第1のウェイジャーイング・ベニューでの前記賭けのオッズにも基づくように、前記第1のウェイジャーイング・ベニューでの前記賭けのオッズを受け取るようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記コンセンサスオッズは、中央値オッズ、平均値オッズ、最頻値オッズ、最低値オッズ、最高値オッズ、及び数式に基づくオッズのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンセンサスオッズで前記賭けを提供するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
少なくとも1つのプロセッサによって実行される方法であって、当該方法は、
タッチ感応型スクリーンを介して、該タッチ感応型スクリーンに表示されている生のスポーツイベントに関連する画像へのタッチを検出するステップと、
前記生のスポーツイベントの前記画像に関連付けられた賭けを受け取るステップであって、前記賭けはさらに第1のウェイジャーイング・ベニューに関連付けられる、ステップと、
ネットワークインターフェースを介して、複数の第2のウェイジャーイング・ベニューから複数のリアルタイムフィードを受け取るステップであって、各リアルタイムフィードは、前記生のスポーツイベントの画像に関連付けられた前記賭けのそれぞれのオッズを示す、ステップと、
前記リアルタイムフィードに基づいて前記賭けのコンセンサスオッズを決定するステップと、
該コンセンサスオッズの指標を前記第1のウェイジャーイング・ベニューに送信するステップと、を含む、
方法。
【請求項11】
各ウェイジャーイング・ベニューには、スポーツ・ブックが含まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記画像に関連付けられた前記賭けには、前記生のスポーツイベントの開始後に発生するゲーム中の賭けが含まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記生のスポーツイベントには、競技が含まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記画像には、前記生のスポーツイベントに参加している競技者の生の画像が含まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の第2のウェイジャーイング・ベニューは、前記第1のウェイジャーイング・ベニューとは異なる大陸に位置する少なくとも1つのウェイジャーイング・ベニューを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記コンセンサスオッズが前記第1のウェイジャーイング・ベニューにおける前記賭けのオッズにも基づくように、前記第1のウェイジャーイング・ベニューでの前記賭けのオッズを受け取るステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記コンセンサスオッズは、中央値オッズ、平均値オッズ、最頻値オッズ、最低値オッズ、最高値オッズ、及び数式に基づくオッズのうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記コンセンサスオッズで前記賭けを提供するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。