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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105185
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20230721BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20230721BHJP
【FI】
A63F13/69 510
A63F13/792
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023094371
(22)【出願日】2023-06-07
(62)【分割の表示】P 2020005615の分割
【原出願日】2019-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】大友 崇弘
(57)【要約】
【課題】継続して抽選ゲームを実行する意欲を与える。
【解決手段】情報処理装置は、プレイヤに対応するデッキに収容されている複数のコンテンツの中から抽選した当選コンテンツを当該プレイヤに獲得させ、当該当選コンテンツを当該デッキから削除する抽選ゲームを実行する抽選手段54と、デッキに収容されている特定コンテンツが当選する当選確率が所定値以上であるか否かを判定する判定手段56と、判定が否定された場合、抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する制御手段58と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤからの要求に応じて、当該プレイヤに対応するデッキに収容されている複数のコンテンツの中から抽選した当選コンテンツを当該プレイヤに獲得させ、当該当選コンテンツを当該デッキから削除する抽選ゲームを実行する抽選手段と、
前記デッキに収容されている特定コンテンツが当選する当選確率が所定値以上であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定が否定された場合、前記抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記優遇は、前記デッキに収容されている一又は複数のコンテンツであって、前記特定コンテンツ以外のコンテンツを削除することにより、前記当選確率を前記所定値以上に上昇させることである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記優遇は、前記デッキに前記特定コンテンツを追加することにより、前記当選確率を前記所定値以上に上昇させることである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記優遇は、前記当選確率に前記所定値以上の確率を設定することであって、
前記抽選手段は、前記設定された当選確率を用いて、前記特定コンテンツの抽選を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記優遇は、前記抽選ゲームの実行により前記獲得させる当選コンテンツのパラメータを変更させることである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記優遇は、前記抽選ゲームの実行により前記獲得させる当選コンテンツの数を増加させることである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記優遇は、前記抽選ゲームで消費する対価の量を少なくすることである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記優遇は、前記抽選ゲームで消費する対価を価値の低い種類にすることである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記デッキに当初収容されるコンテンツ群には、2個以上の前記特定コンテンツが含まれている、
請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記判定手段は、前記デッキから前記特定コンテンツが削除された際、前記判定を行う、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記デッキは、前記プレイヤに個別に対応付けられており、
前記抽選手段は、前記デッキからn個(nは2以上の整数)の前記特定コンテンツを削除したことを条件として、自動的に又は当該プレイヤからの指示によって当該デッキを初期化する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記デッキは、複数のプレイヤに対応付けられている、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータを、
プレイヤからの要求に応じて、当該プレイヤに対応するデッキに収容されている複数のコンテンツの中から抽選した当選コンテンツを当該プレイヤに獲得させ、当該当選コンテンツを当該デッキから削除する抽選ゲームを実行する抽選手段、
前記デッキに収容されている特定コンテンツが当選する当選確率が所定値以上であるか否かを判定する判定手段、
前記判定が否定された場合、前記抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する制御手段、
として機能させるプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プレイヤからの要求によって、抽選されたコンテンツをプレイヤに獲得させる抽選ゲームが知られている。
【0003】
これに関して、特許文献1には、デッキに収容されている複数のコンテンツ(キャラクタ)の中から抽選された当選コンテンツをプレイヤに獲得させ、この当選コンテンツをデッキから削除する抽選ゲームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-247977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1の抽選ゲームでは、デッキ内の収容個数が多い状態でレアリティ(希少価値)が高いコンテンツが当選した場合、デッキに収容されているレアリティが高いコンテンツが当選する確率が低くなる。このため、プレイヤは抽選ゲームを継続してプレイする意欲が減衰するという問題があった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、プレイヤに継続して抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係る情報処理装置は、プレイヤからの要求に応じて、当該プレイヤに対応するデッキに収容されている複数のコンテンツの中から抽選した当選コンテンツを当該プレイヤに獲得させ、当該当選コンテンツを当該デッキから削除する抽選ゲームを実行する抽選手段と、前記デッキに収容されている特定コンテンツが当選する当選確率が所定値以上であるか否かを判定する判定手段と、前記判定が否定された場合、前記抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する制御手段と、を備える。
【0008】
また、本発明の第二態様では、前記優遇は、前記デッキに収容されている一又は複数のコンテンツであって、前記特定コンテンツ以外のコンテンツを削除することにより、前記当選確率を前記所定値以上に上昇させることである。
【0009】
また、本発明の第三態様では、前記優遇は、前記デッキに前記特定コンテンツを追加することにより、前記当選確率を前記所定値以上に上昇させることである。
【0010】
また、本発明の第四態様では、前記優遇は、前記当選確率に前記所定値以上の確率を設定することであって、前記抽選手段は、前記設定された当選確率を用いて、前記特定コンテンツの抽選を行う。
【0011】
また、本発明の第五態様では、前記優遇は、前記抽選ゲームの実行により前記獲得させる当選コンテンツのパラメータを変更させることである。
【0012】
また、本発明の第六態様では、前記優遇は、前記抽選ゲームの実行により前記獲得させる当選コンテンツの数を増加させることである。
【0013】
また、本発明の第七態様では、前記優遇は、前記抽選ゲームで消費する対価の量を少なくすることである。
【0014】
また、本発明の第八態様では、前記優遇は、前記抽選ゲームで消費する対価を価値の低い種類にすることである。
【0015】
また、本発明の第九態様では、前記デッキに当初収容されるコンテンツ群には、2個以上の前記特定コンテンツが含まれている。
【0016】
また、本発明の第十態様では、前記判定手段は、前記デッキから前記特定コンテンツが削除された際、前記判定を行う。
【0017】
また、本発明の第十一態様では、前記デッキは、前記プレイヤに個別に対応付けられており、前記抽選手段は、前記デッキからn個(nは2以上の整数)の前記特定コンテンツを削除したことを条件として、自動的に又は当該プレイヤからの指示によって当該デッキを初期化する。
【0018】
また、本発明の第十二態様では、前記デッキは、複数のプレイヤに対応付けられている。
【0019】
また、本発明の第十三態様に係るプログラムは、コンピュータを、プレイヤからの要求に応じて、当該プレイヤに対応するデッキに収容されている複数のコンテンツの中から抽選した当選コンテンツを当該プレイヤに獲得させ、当該当選コンテンツを当該デッキから削除する抽選ゲームを実行する抽選手段、前記デッキに収容されている特定コンテンツが当選する当選確率が所定値以上であるか否かを判定する判定手段、前記判定が否定された場合、前記抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する制御手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0020】
【0021】
本発明によれば、プレイヤに継続して抽選ゲームを実行する意欲を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】第一実施形態に係るゲームシステムの全体構成の一例を示すブロック図である。
図2】サーバ装置のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
図3図1に示す端末装置としてスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】サーバ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図5】第一実施形態に係るゲームシステムにおいて、図4に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6】第一実施形態に係る抽選ゲーム実行画面の一例を示す図である。
図7】第二実施形態に係るゲームシステムにおいて、図4に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8】第二実施形態に係る抽選ゲーム実行画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照しながら本発明の複数の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0024】
---第一実施形態---
まず、第一実施形態について説明する。
【0025】
<全体構成>
図1は、第一実施形態に係るゲームシステム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
図1に示すように、ゲームシステム1は、サーバ装置10と、一又は複数の端末装置12と、を備える。これらのサーバ装置10と端末装置12とは、イントラネットやインターネット、電話回線等の通信ネットワークNTを介して通信可能に接続されている。
【0027】
サーバ装置10は、ゲームプログラム14を実行して得られるゲームの実行結果、又はゲームプログラム14そのものを、通信ネットワークNTを介して各端末装置12のプレイヤに提供する情報処理装置である。第一実施形態では、サーバ装置10は、ゲームプログラム14そのものを端末装置12のプレイヤに提供する。
【0028】
各端末装置12は、各プレイヤが所持する情報処理装置であって、サーバ装置10から受信したゲームプログラム14がインストールされた後、実行することで、各プレイヤにゲームを提供する情報処理装置である。これらの端末装置12としては、ビデオゲーム機や、アーケードゲーム機、携帯電話、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等の様々なものが挙げられる。
【0029】
<ハードウェア構成>
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【0030】
図2に示すように、サーバ装置10は、制御装置20と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22及びメモリ24を主に備えて構成される。
【0031】
制御装置20では、CPU22がメモリ24或いは記憶装置28等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能手段として機能する。この機能手段の詳細については後述する。
【0032】
通信装置26は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置26は、例えば、端末装置12との間で各種の情報を送受信する。
【0033】
記憶装置28は、ハードディスク等で構成される。この記憶装置28は、ゲームプログラム14を含む、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0034】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、複数の端末装置12のハードウェア構成も、例えば操作手段や表示装置、音出力装置を備える他は、サーバ装置10と同様の構成を備えることができる。
【0035】
図3は、図1に示す端末装置12としてスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0036】
図3に示すように、端末装置12は、主制御部30と、タッチパネル(タッチスクリーン)32と、カメラ34と、移動体通信部36と、無線LAN通信部38と、記憶部40と、スピーカ42と、を備える。
【0037】
主制御部30は、CPUやメモリ等を含んで構成される。この主制御部30には、表示入力装置としてのタッチパネル32と、カメラ34と、移動体通信部36と、無線LAN通信部38と、記憶部40と、スピーカ42と、に接続されている。そして、主制御部30は、これら接続先を制御する機能を有する。
【0038】
タッチパネル32は、表示機能及び入力機能の両方の機能を有し、表示機能を担うディスプレイ32Aと、入力機能を担うタッチセンサ32Bとで構成される。第一実施形態では、ディスプレイ32Aは、ボタン画像、十字キー画像やジョイスティック画像などの操作入力画像を含むゲーム画像を表示可能である。タッチセンサ32Bは、ゲーム画像に対するプレイヤの入力位置を検出可能である。
【0039】
カメラ34は、静止画又は/及び動画を撮影し、記憶部40に保存する機能を有する。
【0040】
移動体通信部36は、アンテナ36Aを介して、移動体通信網と接続し、当該移動体通信網に接続されている他の通信装置と通信する機能を有する。
【0041】
無線LAN通信部38は、アンテナ38Aを介して、通信ネットワークNTと接続し、当該通信ネットワークNTに接続されているサーバ装置10等の他の装置と通信する機能を有する。
【0042】
記憶部40には、ゲームプログラム14や、当該ゲームプログラム14のゲームの進行状況やプレイヤ情報を示すプレイデータ等、各種プログラムや各種データが記憶されている。なお、プレイデータは、サーバ装置10に記憶されてもよい。
【0043】
スピーカ42は、ゲーム音等を出力する機能を有する。
【0044】
<ゲーム概要>
第一実施形態に係るゲームは、プレイヤにコンテンツの一例としてのキャラクタを獲得させるための抽選ゲームや、クエストを含んでいる。抽選ゲームとは、ガチャ、ふくびき、召喚等とも称されるものである。クエストとは、対戦ゲーム、探索、ミッション等とも称されるものである。
【0045】
第一実施形態では、複数種類の抽選ゲームが存在し、それぞれ異なる名称(タイトル)が付けられている。複数種類の抽選ゲームはそれぞれ、プレイヤが抽選ゲームに対応付けられた対価を消費することに基づいて実行される。この対価としては、有償アイテム(課金アイテム)や、無償アイテム(非課金アイテム)等が挙げられる。有償アイテムとは、課金の支払いにより購入されたゲームアイテムである。この有償アイテムとしては、例えば有償石、有償ガチャチケット等が挙げられる。また、無償アイテムとは、ゲームのプレイにより取得可能なゲームアイテムである。例えば、無償アイテムは、ログインや、クエストのクリア、ミッション達成などの報酬として取得できる。この無償アイテムとしては、例えば無償石、無償ガチャチケット、ゲームコイン等が挙げられる。なお、この有償アイテム及び無償アイテムは、抽選ゲームの実行だけでなく、スタミナ回復や、クエストのコンティニュー等の様々な用途で使用可能である。また、有償アイテムは、無償アイテムよりも価値が高く、例えば有償アイテムでのみ実行可能な抽選ゲームでは、有償アイテム又は無償アイテムで実行可能な抽選ゲームよりもレアリティ(希少価値)が高いキャラクタが獲得しやすい。なお、有償アイテム又は無償アイテムで実行可能な抽選ゲームでは、例えば無償アイテムが優先的に消費される。
【0046】
上記抽選ゲームには、例えば、第一形式の抽選ゲーム(以下、「第一抽選ゲーム」と称す。)と、第二形式の抽選ゲーム(以下、「第二抽選ゲーム」と称す。)が含まれる。第一形式とは、通常形式、確率形式等とも称されるものである。第二形式とは、ボックス形式、パッケージ形式等とも称されるものである。第一抽選ゲームは、第一抽選対象キャラクタ群を構成するキャラクタ毎に設定された当選確率に応じて、当該第一抽選対象キャラクタ群から抽選した当選キャラクタをプレイヤに獲得させる形式の抽選ゲームである。第二抽選ゲームは、プレイヤに対応するデッキに収容された第二抽選対象キャラクタ群から抽選した当選キャラクタを当該プレイヤに獲得させるとともに、当該当選キャラクタをデッキから削除する形式の抽選ゲームである。
【0047】
第一抽選ゲームには、抽選対象である第一抽選対象キャラクタ群(例えば100種類のキャラクタ)が対応付けられている。また、第一抽選対象キャラクタ群には、複数種類の特定キャラクタ(特定コンテンツ、目玉キャラクタ)が含まれている。この特定キャラクタは、例えば、第一抽選対象キャラクタ群のうち最高レアリティが設定されたキャラクタである。
【0048】
また、第一抽選ゲームは、抽選ゲームのメニュー画面等から画面遷移することによって、選択可能となっている。そして、プレイヤから第一抽選ゲームを実行する操作指示(要求)があった場合、第一抽選対象キャラクタ群から設定された当選確率に応じて当選キャラクタを抽選する第一抽選が行われる。第一抽選とは、キャラクタの種類毎に設定された当選確率に応じて、当選キャラクタを抽選することをいう。
【0049】
第二抽選ゲームには、抽選対象を収容するデッキと、当該デッキに当初収容される第二抽選対象キャラクタ群(例えば1000個のキャラクタ)が対応付けられている。デッキは、各プレイヤに個別に対応付けられてもよいし、複数のプレイヤに対応付けられてもよい。また、デッキに当初収容される第二抽選対象キャラクタ群には、複数種類(複数個)の特定キャラクタ(目玉キャラクタ)が含まれている。この特定キャラクタは、例えば、第二抽選対象キャラクタ群のうち最高レアリティが設定されたキャラクタである。
【0050】
また、第二抽選ゲームは、抽選ゲームのメニュー画面等から画面遷移することによって、選択可能となっている。そして、プレイヤから第二抽選ゲームを実行する操作指示(要求)があった場合、このデッキに収容されている第二抽選対象キャラクタ群から均一な当選確率で当選キャラクタを抽選する第二抽選が行われる。第二抽選とは、デッキに収容されているキャラクタの個数に基づく当選確率に応じて、当選キャラクタを抽選することをいう。例えば、デッキに収容されている第二抽選対象キャラクタ群の個数(総収容個数)が900個である場合、このデッキに収容されている或るキャラクタ(1個)が当選する当選確率は、1/900(約0.11%)である。また、総収容個数が900個であって、デッキに収容されている特定キャラクタの個数(残存個数)が3個である場合、この特定キャラクタが当選する当選確率は、3/900(約0.33%)となる。
【0051】
また、第一実施形態では、複数種類のクエストが存在し、それぞれ異なる名称(タイトル)が付けられている。複数のクエストはそれぞれ、クエストのメニュー画面等を画面遷移することによって、選択可能となっている。そして、複数のクエストのうちプレイヤによって一のクエストを選択する操作指示(要求)に基づき、当該一のクエストが実行される。このクエストは、プレイヤが当該クエストに対応付けられたスタミナ値を消費することに基づいて実行される。なお、プレイヤのスタミナ値(現在スタミナ値)が消費されるのは、そのクエストが終了(クリア又はリタイア)した時であってもよい。
【0052】
また、第一実施形態では、プレイヤが所有する一又は複数のキャラクタにより構成されるチームと、敵キャラクタを対戦させるクエストが実行される。このクエストでは、例えばプレイヤはチームを構成するキャラクタ(チーム内キャラクタ)に攻撃等を指示する。また、このクエストでは、プレイヤは、チーム内キャラクタそれぞれが有する能力パラメータやスキルを用いて、敵キャラクタのヒットポイントを0以下にすることを目的とする。クエストをクリアした場合、プレイヤは、例えば無償石、ゲームコイン、キャラクタ、アイテム、経験値等のクリア報酬を獲得する。一方、クエストをクリアできなかった場合、プレイヤは、例えば有償石や無償石、コンティニューアイテム等を消費してクエストをコンティニューするか、クエストをリタイアするかを選択する。コンティニューとは、クエストをクリアできなかったプレイヤに対して、クエストを継続してプレイするための継続権をプレイヤに与えることである。
【0053】
<機能手段>
図4は、サーバ装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0054】
図4に示すように、サーバ装置10は、機能的構成として、記憶手段50と、受付手段52と、抽選手段54と、判定手段56と、制御手段58と、を備える。記憶手段50は、一又は複数の記憶装置28で実現される。記憶手段50以外の機能手段は、記憶装置28等に格納されたゲームプログラム14を制御装置20が実行することにより実現される。
【0055】
記憶手段50は、プレイヤ情報50Aや、キャラクタ情報50B、抽選ゲーム情報50C等を記憶する機能手段である。プレイヤ情報50Aは、プレイヤ毎に、当該プレイヤのプレイヤIDと対応付けて記憶されている。このプレイヤ情報50Aは、例えば、プレイヤの名前や年齢、所有キャラクタ情報、所有アイテム情報、スタミナ情報、抽選ゲーム実行回数を含む。所有キャラクタ情報には、プレイヤが所有する複数のキャラクタに関する情報が含まれており、例えば所有する各キャラクタのキャラクタID、能力パラメータを含む。能力パラメータは、例えばキャラクタのレベル、ヒットポイント、攻撃力、防御力等である。レベルは、キャラクタを育成するためのパラメータである経験値が当該キャラクタに付与されたことに基づいて上昇する。キャラクタのレベルが上昇すると、当該キャラクタのヒットポイントや攻撃力、防御力等も上昇する。所有アイテム情報は、プレイヤが所有しているアイテムの数と、アイテムそれぞれの獲得日時を含む。このアイテムとしては、有償石、有償ガチャチケット、無償石、無償ガチャチケット等が挙げられる。スタミナ情報は、プレイヤの現在スタミナ値とスタミナ上限値を含む。現在スタミナ値は、プレイヤがクエストを実行する際に消費する値である。この現在スタミナ値は、時間経過によってスタミナ上限値まで回復する。また、この現在スタミナ値は、有償石や無償石、スタミナ回復アイテム等を消費することにより、スタミナ上限値を超えて回復する。このスタミナ上限値は、プレイヤのプレイヤランクが上がることで上昇する。プレイヤランクは、例えばプレイヤがゲーム(例えばクエスト)をプレイすることに基づいて上昇する。抽選ゲーム実行回数は、抽選ゲーム毎にプレイヤが当該抽選ゲームを実行した回数を含む。
【0056】
キャラクタ情報50Bは、キャラクタ毎に、当該キャラクタのキャラクタIDに対応付けて記憶されている。このキャラクタ情報50Bは、例えば、キャラクタの名前や画像、レアリティ、能力パラメータの初期値(例えばレベル1におけるヒットポイントや攻撃力、防御力等)と最大値(例えばレベル100におけるヒットポイントや攻撃力、防御力等)、スキル等を含む。なお、レアリティが高いキャラクタほど、クエストに有利な能力パラメータやスキルが設定されている。
【0057】
抽選ゲーム情報50Cは、抽選ゲーム毎に、当該抽選ゲームの抽選ゲームIDに対応付けて記憶されている。この抽選ゲーム情報50Cは、例えば、名称(タイトル)、第一抽選ゲーム情報、第二抽選ゲーム情報を含む。第一抽選ゲーム情報は、当該抽選ゲームを第一形式で行う第一抽選ゲームに関する情報を含む。第二抽選ゲーム情報は、当該抽選ゲームを第二形式で行う第二抽選ゲームに関する情報を含む。この第一抽選ゲームと第二抽選ゲームは、互いに関連しており、例えば当該第一抽選ゲームと当該第二抽選ゲームの抽選対象には、同一の特定キャラクタがそれぞれ含まれている。
【0058】
第一抽選ゲーム情報は、第一抽選ゲームに関する情報として、例えば、抽選対象情報、獲得キャラクタ数、獲得キャラクタレベル、対価を含む。抽選対象情報は、第一抽選ゲームの抽選対象である第一抽選対象キャラクタ群を構成する各キャラクタのキャラクタIDと、当該キャラクタIDに対応付けられた当選確率を含む。例えば、第一抽選対象キャラクタ群を構成するキャラクタは100種類である。当選確率は、レアリティが高いキャラクタには低い確率(%)が設定され、レアリティが低いキャラクタには高い確率(%)が設定されている。なお、第一抽選ゲームにおいて特定キャラクタに設定された当選確率は、関連する第二抽選ゲームにおいてデッキに当初収容されている個数に基づく特定キャラクタが当選する当選確率よりも高い。これは、第二抽選ゲームが実行されるたび、当該第二抽選ゲームにおいて特定キャラクタが当選する当選確率が上昇するためである。獲得キャラクタ数は、第一抽選ゲームを実行した場合にプレイヤに獲得させるキャラクタ数を含む。獲得キャラクタレベルは、第一抽選ゲームでプレイヤに獲得させるキャラクタのレベル(初期レベル)を含む。対価は、第一抽選ゲームを実行するために必要なゲームアイテムの数が含まれる。このゲームアイテムとしては、有償アイテムや無償アイテム等が挙げられる。なお、レアリティの高いキャラクタが獲得しやすい第一抽選ゲームには、対価の量が多く設定されていたり、価値が高い種類の対価(例えば有償アイテムのみ)が設定されていたりする。
【0059】
第二抽選ゲーム情報は、第二抽選ゲームに関する情報として、例えば、デッキ情報、対応プレイヤ情報、獲得キャラクタ数、獲得キャラクタレベル、対価を含む。デッキ情報は、デッキに当初収容される第二抽選対象キャラクタ群を構成する各キャラクタのキャラクタIDと、当該キャラクタIDに対応付けられた当初個数と残存個数を含む。例えば、第二抽選対象キャラクタ群を構成するキャラクタは100種類であって、デッキに当初収容されているキャラクタの総数(総収容個数)は1000個である。当初個数は、デッキに当初から収容されているキャラクタ毎の個数であって、固定値である。この当初個数は、例えばレアリティが高いキャラクタには低い数値(個数)が設定され、レアリティが低いキャラクタには高い数値(個数)が設定される。なお、デッキに収容されている特定キャラクタの当初個数には、例えば2個以上の数値が設定されている。デッキに当初収容されているキャラクタの総数(総収容個数)は、各キャラクタの当初個数を合計した数値である。残存個数は、デッキに残存しているキャラクタ毎の個数であって、当初個数から0まで減少する変動値である。一又は複数の当選キャラクタが削除されたデッキに収容されているキャラクタの総数(総収容個数)は、各キャラクタの残存個数を合計した数値である。対応プレイヤ情報は、デッキに対応付けられた一又は複数のプレイヤIDを含む。
【0060】
受付手段52は、プレイヤから一の抽選ゲームを実行する操作指示(要求)を受け付ける機能手段である。第一実施形態では、受付手段52は、抽選ゲームメニューから一の第二抽選ゲームを選択する要求を受け付ける。
【0061】
抽選手段54は、受付手段52が操作指示(要求)を受け付けたことに応じて、抽選したキャラクタを当選キャラクタとしてプレイヤに獲得させる機能手段である。第一実施形態では、抽選手段54は、第二抽選ゲームを実行する要求があった場合、プレイヤに対応するデッキに収容されている第二抽選対象キャラクタ群(複数のキャラクタ)の中から抽選したキャラクタを当選キャラクタとしてプレイヤに獲得させ、当選キャラクタをデッキから削除する第二抽選ゲームを実行する。
【0062】
また、第一実施形態では、抽選手段54は、制御手段58により特定キャラクタが当選する当選確率(例えば、所定値以上の確率)が設定された場合、当該設定された当選確率を用いて、当該特定キャラクタの抽選を行う。具体的には、抽選手段54は、まず当該設定された当選確率に応じて特定キャラクタを第一抽選し、当該特定キャラクタが当選した場合、当該特定キャラクタをプレイヤに獲得させるとともにデッキから削除する。一方、抽選手段54は、当該第一抽選で特定キャラクタが当選しなかった場合、デッキ内の第二抽選対象キャラクタ群から当該特定キャラクタを除いて第二抽選を行い、当選した当選キャラクタ(特定キャラクタ以外)をプレイヤに獲得させるとともにデッキから削除する。
【0063】
また、第一実施形態では、抽選手段54は、デッキがプレイヤに個別に対応付けられている場合であって、当該デッキからn個(nは2以上の整数)の特定キャラクタを削除したことを条件として、自動的に又はプレイヤからの指示によって当該デッキを初期化する。この初期化とは、デッキに収容されるキャラクタを初期状態(当初の状態)に再設定することであり、例えばデッキから削除された全てのキャラクタを当該デッキに補充することである。この補充されるキャラクタは、プレイヤの所有キャラクタではなく、ゲーム運営者側が新たに提供するキャラクタである。
【0064】
判定手段56は、抽選ゲームに関する所定条件を満たしているか否かを判定する機能手段である。第一実施形態では、判定手段56は、第二抽選ゲームのデッキに収容されている特定キャラクタが当選する当選確率が所定値以上であるか否かを判定する。この所定値とは、例えば当初のデッキにおいて特定キャラクタが当選する当選確率である。具体的には、デッキに当初収容されているキャラクタの総数(総収容個数)が1000個であって、特定キャラクタの当初個数が3個の場合、特定キャラクタが当選する当選確率(所定値)は、3/1000(0.3%)である。
【0065】
また、第一実施形態では、判定手段56は、デッキから特定キャラクタが削除された際に判定を行う。例えば、判定手段56は、プレイヤに個別に対応付けられたデッキに収容されている特定キャラクタの残存個数が減少したことを条件として、特定キャラクタが当選する当選確率が所定値(例えば0.3%)以上であるかを判定する。具体的には、判定手段56は、デッキの総収容個数が901個から900個に減少し、特定キャラクタの残存個数が3個から2個に減少した場合、特定キャラクタが当選する当選確率として、2/900(約0.22%)を算出する。そして、判定手段56は、この算出した当選確率が所定値(0.3%)以上であるかを判定する。
【0066】
制御手段58は、ゲーム全体を制御する機能手段である。第一実施形態では、制御手段58は、判定手段56による判定が否定された場合、第二抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する。
【0067】
以下では、制御手段58が第二抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する具体例を説明する。これらの具体例は、それぞれを組み合わせることとしてもよい。
【0068】
(1)デッキに収容されているキャラクタの削除
例えば、制御手段58は、デッキに収容されている一又は複数のキャラクタを削除して、特定キャラクタの当選確率を所定値以上に上昇させる。具体的には、制御手段58は、デッキに収容されている特定キャラクタ以外のレアリティが低いキャラクタを削除する。この削除するキャラクタの数は、「デッキの総収容個数」-「特定キャラクタの残存個数」÷「所定値」の計算式(小数点以下は切り上げ)により算出される。例えば、デッキの総収容個数が950個、特定キャラクタの残存個数が2個、所定値が0.3%(0.003)である場合、削除するキャラクタの数は、284個になる。
【0069】
(2)デッキに特定キャラクタを追加する
また、例えば、制御手段58は、デッキに特定キャラクタを追加することにより、特定キャラクタの当選確率を所定値以上に上昇させる。この追加する特定キャラクタの数は、「デッキの総収容個数」×「所定値」-「特定キャラクタの残存個数」の計算式(小数点以下は切り上げ)により算出される。例えば、デッキの総収容個数が800個、特定キャラクタの残存個数が2個、所定値が0.3%(0.003)である場合、追加するキャラクタの数は、1個になる。なお、第一実施形態では、追加する特定キャラクタの数は、直前にデッキから削除された特定キャラクタの数と同一である。
【0070】
(3)特定キャラクタに所定値以上の当選確率を設定する
また、例えば、制御手段58は、特定キャラクタの当選確率に所定値以上の確率を設定する。具体的には、制御手段58は、デッキの総収容個数が「特定キャラクタの残存個数」÷「所定値」を下回るまで、特定キャラクタに第一抽選を行うための当選確率を設定する。例えば、特定キャラクタの残存個数が2個、所定値が0.3%(0.003)である場合、デッキの総収容個数が667個を下回るまで、特定キャラクタは第二抽選ゲームにおいて第一抽選により抽選される。
【0071】
(4)獲得キャラクタの能力パラメータ等を変更する
また、例えば、制御手段58は、第二抽選ゲームにおいて獲得させるキャラクタ(当選キャラクタ)の能力パラメータやスキルを有利に変更する。具体的には、制御手段58は、デッキの総収容個数が「特定キャラクタの残存個数」÷「所定値」を下回るまで、第二抽選ゲーム(第二抽選ゲーム情報)の獲得キャラクタレベルを上昇させる。
【0072】
(5)獲得キャラクタの数を増加する
また、例えば、制御手段58は、第二抽選ゲームにおいて獲得させるキャラクタの数を増加させる。具体的には、制御手段58は、デッキの総収容個数が「特定キャラクタの残存個数」÷「所定値」を下回るまで、第二抽選ゲーム(第二抽選ゲーム情報)の獲得キャラクタ数を増加させる。
【0073】
(6)対価の量を少なくする
また、例えば、制御手段58は、第二抽選ゲームで消費する対価の量を減少させる。具体的には、制御手段58は、デッキの総収容個数が「特定キャラクタの残存個数」÷「所定値」を下回るまで、第二抽選ゲームで消費する対価の量を有償石4個(第二抽選ゲーム情報の対価よりも少ない量)にする。
【0074】
(7)対価を価値の低い種類にする
また、例えば、制御手段58は、第二抽選ゲームで消費する対価を価値の低い種類にする。具体的には、制御手段58は、デッキの総収容個数が「特定キャラクタの残存個数」÷「所定値」を下回るまで、第二抽選ゲームで優先的に消費する対価を無償アイテム(第二抽選ゲーム情報の対価であるゲームアイテムより価値の低いゲームアイテム)にする。
【0075】
<処理の流れ>
図5は、第一実施形態に係るゲームシステムにおいて、図4に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番及び内容は、適宜、変更することができる。
【0076】
(ステップSP10)
プレイヤにより抽選ゲームメニューから一の第二抽選ゲームを選択する操作指示が行われた場合、制御手段58は、タッチパネル32に対して抽選ゲーム実行画面60を表示制御する。
【0077】
図6は、第一実施形態に係る抽選ゲーム実行画面60の一例を示す図である。
【0078】
図6に示すように、抽選ゲーム実行画面60は、抽選対象情報領域62と、リセットボタン64と、抽選指示ボタン66と、所有情報提示領域68と、が設けられている。抽選対象情報領域62には、デッキに収容されているレアリティが高い特定キャラクタ(キャラR、キャラS)それぞれの残存個数と当初個数、レアリティ毎の残存個数と当初個数が表されている。プレイヤは、特定キャラクタの残存個数と、各キャラクタの残存個数の合計(総収容個数)に基づき、特定キャラクタが当選する当選確率を識別することができる。リセットボタン64は、デッキを初期化するためのボタンである。リセットボタン64は、所定個数(例えば2個)以上の特定キャラクタがデッキから削除されている場合に押下可能な表示形態で表され、それ以外の場合は押下不可能な表示形態で表される。すなわち、リセットボタン64は、デッキから削除された特定キャラクタが所定個数(例えば2個)未満である場合、押下不可能な表示形態で表される。抽選指示ボタン66は、プレイヤが選択した第二抽選ゲームを実行するためのボタンである。所有情報提示領域68には、プレイヤが所有(所持)する有償石や、無償石が数値で表されている。
【0079】
図5に戻って、処理はステップSP12の処理に移行する。
【0080】
(ステップSP12)
受付手段52は、プレイヤからの抽選指示ボタン66の押下(第二抽選ゲームの実行要求)を受け付ける。続いて、抽選手段54は、第二抽選ゲーム情報のデッキ情報や、獲得キャラクタ数、対価等を参照して、プレイヤが選択した第二抽選ゲームを実行する。具体的には、抽選手段54は、プレイヤの所有アイテムから対価を消費し、デッキに収容されている第二抽選対象キャラクタ群の個数(総収容個数)に基づく当選確率に応じて、当該第二抽選対象キャラクタ群から抽選(第二抽選)を行う。抽選手段54は、この抽選(第二抽選)を獲得キャラクタ数と同じ回数だけ行い、プレイヤ情報50Aにおける当該第二抽選ゲームの抽選ゲーム実行回数をインクリメントする。そして、処理はステップSP14の処理に移行する。
【0081】
(ステップSP14)
抽選手段54は、ステップSP12で抽選された一又は複数のキャラクタを当選キャラクタとしてプレイヤに獲得させ、当該当選キャラクタを上記デッキから削除する。具体的には、抽選手段54は、当選キャラクタをプレイヤの所有キャラクタとし、デッキ情報における当選キャラクタの残存個数を減少させる。そして、処理はステップSP16の処理に移行する。
【0082】
(ステップSP16)
判定手段56は、ステップSP12で抽選された一又はキャラクタの中に、特定キャラクタが含まれているか否かを判定する。言い換えれば、判定手段56は、ステップSP14でデッキから削除された当選キャラクタの中に、特定キャラクタが含まれているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理はステップSP18の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合には、処理は図5に示す一連の処理を終了する。
【0083】
(ステップSP18)
判定手段56は、デッキに収容されている特定キャラクタが当選する当選確率を算出する。例えば、判定手段56は、デッキの総収容個数が801個から800個に減少し、特定キャラクタの残存個数が3個から2個に減少した場合、特定キャラクタが当選する当選確率として、2/800(0.25%)を算出する。そして、処理はステップSP20の処理に移行する。
【0084】
(ステップSP20)
判定手段56は、ステップSP18で算出した当選確率が所定値以上であるか否かを判定する。所定値は、例えば当初のデッキにおいて特定キャラクタが当選する当選確率(例えば0.3%)である。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は図5に示す一連の処理を終了する。一方、当該判定が否定判定された場合には、処理はステップSP22の処理に移行する。
【0085】
(ステップSP22)
制御手段58は、第二抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する。例えば、制御手段58は、第二抽選ゲームのデッキに収容されている一又は複数のキャラクタを削除して、特定キャラクタが当選する当選確率を所定値以上に上昇させる。そして、処理は図5に示す一連の処理を終了する。
【0086】
<効果>
以上、第一実施形態では、プレイヤからの要求に応じて、当該プレイヤに対応するデッキに収容されている複数のコンテンツの中から抽選した当選コンテンツを当該プレイヤに獲得させ、当該当選コンテンツを当該デッキから削除する抽選ゲームを実行する抽選手段54と、デッキに収容されている特定コンテンツが当選する当選確率が所定値以上であるか否かを判定する判定手段56と、判定が否定された場合、抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する制御手段58と、を備えることが好ましい。
【0087】
この構成によれば、特定コンテンツが当選する当選確率が所定値未満である場合は優遇が行われるため、プレイヤに継続して抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0088】
また、第一実施形態では、優遇は、デッキに収容されている一又は複数のコンテンツであって、特定コンテンツ以外のコンテンツを削除することにより、当選確率を所定値以上に上昇させることである。
【0089】
この構成によれば、特定コンテンツ以外のコンテンツがデッキから削除され、特定コンテンツが当選しやすくなるため、プレイヤに継続して抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0090】
また、第一実施形態では、優遇は、デッキに特定コンテンツを追加することにより、当選確率を所定値以上に上昇させることである。
【0091】
この構成によれば、特定コンテンツがデッキに追加され、特定コンテンツが当選する当選確率が低下しないため、プレイヤに継続して抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0092】
また、第一実施形態では、優遇は、当選確率に所定値以上の確率を設定することであって、抽選手段54は、設定された当選確率を用いて、特定コンテンツの抽選を行うことが好ましい。
【0093】
この構成によれば、特定コンテンツが当選する当選確率が設定されるため、プレイヤに継続して抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0094】
また、第一実施形態では、優遇は、抽選ゲームの実行により獲得させる当選コンテンツのパラメータを変更させることである。
【0095】
この構成によれば、当選コンテンツを成長させる手間を省けることができるため、プレイヤに継続して抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0096】
また、第一実施形態では、優遇は、抽選ゲームの実行により獲得させる当選コンテンツの数を増加させることである。
【0097】
この構成によれば、獲得する当選コンテンツの数が増加するため、プレイヤに継続して抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0098】
また、第一実施形態では、優遇は、抽選ゲームで消費する対価の量を少なくすることである。
【0099】
この構成によれば、消費する対価の量が少なくなるため、プレイヤに継続して抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0100】
また、第一実施形態では、優遇は、抽選ゲームで消費する対価を価値の低い種類にすることである。
【0101】
この構成によれば、抽選ゲームで消費する対価の価値が低くなるため、プレイヤに継続して抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0102】
また、第一実施形態では、デッキに当初収容されるコンテンツ群には、2個以上の特定コンテンツが含まれている。
【0103】
この構成によれば、プレイヤに抽選ゲームで2個以上の特定コンテンツを獲得する意欲を与えることができる。
【0104】
また、第一実施形態では、判定手段56は、デッキから特定コンテンツが削除された際、判定を行う。
【0105】
この構成によれば、特定コンテンツが当選する当選確率が減少する際に判定を行うため、抽選ゲームの優遇に関する処理の頻度を少なくすることができる。
【0106】
また、第一実施形態では、デッキは、プレイヤに個別に対応付けられており、抽選手段54は、デッキからn個(nは2以上の整数)の特定コンテンツを削除したことを条件として、自動的に又は当該プレイヤからの指示によって当該デッキを初期化することが好ましい。
【0107】
この構成によれば、2個以上の特定コンテンツを獲得しなければデッキを初期化できないため、プレイヤに抽選ゲームで2個以上の特定コンテンツを獲得する意欲を与えることができる。
【0108】
また、第一実施形態では、デッキは、複数のプレイヤに対応付けられている。
【0109】
この構成によれば、他のプレイヤが特定コンテンツを獲得し、デッキ内の特定コンテンツが減少した場合でも各プレイヤに優遇が行われる。このため、各プレイヤが抽選ゲームのプレイを敬遠する期間が生じることがない。また、優遇が行われるため、特定コンテンツが当選していないプレイヤにも納得感を与えることができる。
【0110】
---第二実施形態---
次に、第二実施形態について説明する。
【0111】
第二実施形態では、受付手段52が一の抽選ゲームに含まれる第一抽選ゲームと第二抽選ゲームの何れか一方を選択する要求を受け付ける点、及び、制御手段58が一方の抽選ゲームが実行されたことに基づき、他方の抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する点で第一実施形態と異なる。なお、以下で説明しない第二実施形態に係るゲームシステムの構成及び機能は、第一実施形態に係るゲームシステムの構成及び機能と同様である。
【0112】
第二実施形態では、受付手段52は、抽選ゲームメニューから一の抽選ゲームを選択する操作指示(要求)を受け付ける。続いて、受付手段52は、選択された一の抽選ゲームに含まれる第一抽選ゲームと第二抽選ゲームの何れか一方を選択する操作指示(要求)を受け付ける。なお、この第一抽選ゲームと第二抽選ゲームは、互いに関連しており、例えば、第一抽選ゲームの第一抽選対象キャラクタ群と、第二抽選ゲームのデッキに当初収容されている第二抽選対象キャラクタ群には、同一の特定キャラクタ(目玉キャラクタ)がそれぞれ含まれる。
【0113】
第二実施形態では、判定手段56は、関連する第一抽選ゲームと第二抽選ゲームの何れか一方が実行されたことに基づき、当該実行された一方の抽選ゲームにおいて所定条件を満たしたか否かを判定する。例えば、判定手段56は、実行された一方の抽選ゲームの実行回数が所定回数に到達したか否か、又は実行された一方の抽選ゲームで特定キャラクタが当選したか否かを判定する。
【0114】
第二実施形態では、制御手段58は、判定手段56が一方の抽選ゲームに関する判定を肯定した場合、他方の抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する。対価を優遇する例としては、消費する対価の量を少なくすることや、消費する対価を価値の低い種類にすることが挙げられる。実行結果を優遇する例としては、特定キャラクタに関する当選確率を上昇させることや、獲得させるキャラクタ(当選キャラクタ)の能力パラメータやスキルを有利に変更することが挙げられる。
【0115】
例えば、制御手段58は、判定手段56が第一抽選ゲームの実行回数が所定回数に到達したと判定した場合、関連する第二抽選ゲームのデッキから特定キャラクタ以外の一又は複数のキャラクタを削除して、当該第二抽選ゲームにおいて特定キャラクタが当選する当選確率を上昇させる。具体的には、制御手段58は、第一抽選ゲームが10回実行されるたび、関連する第二抽選ゲームのデッキから特定キャラクタ以外のレアリティが低いキャラクタを100個削除する。
【0116】
また、例えば、制御手段58は、判定手段56が第二抽選ゲームの実行回数が所定回数に到達したと判定した場合、関連する第一抽選ゲームにおいて特定キャラクタに設定された当選確率を上昇させる。具体的には、制御手段58は、第二抽選ゲームが10回実行されるたび、関連する第一抽選ゲームにおいて特定キャラクタに設定された当選確率を0.5%ずつ上昇させる。
【0117】
また、例えば、制御手段58は、判定手段56が第一抽選ゲームで特定キャラクタが当選キャラクタとして抽選されたと判定した場合、関連する第二抽選ゲームのデッキから特定キャラクタ以外の一又は複数のキャラクタを削除して、第二抽選ゲームにおいて特定キャラクタが当選する当選確率を上昇させる。具体的には、制御手段58は、第一抽選ゲームで特定キャラクタが抽選されるたび、関連する第二抽選ゲームのデッキから特定キャラクタ以外のレアリティが低いキャラクタを100個削除する。
【0118】
また、例えば、制御手段58は、判定手段56が第二抽選ゲームで特定キャラクタが当選キャラクタとして抽選されたと判定した場合、関連する第一抽選ゲームにおいて特定キャラクタに設定された当選確率を上昇させる。具体的には、制御手段58は、第二抽選ゲームで特定キャラクタが当選キャラクタとして抽選されるたび、関連する第一抽選ゲームにおいて特定キャラクタに設定された当選確率を0.5%ずつ上昇させる。
【0119】
図7は、第二実施形態に係るゲームシステムにおいて、図4に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0120】
(ステップSP30)
受付手段52は、プレイヤにより抽選ゲームメニューから一の抽選ゲームを選択する操作指示(要求)を受け付ける。続いて、制御手段58は、タッチパネル32に対して選択された一の抽選ゲームに含まれている第一抽選ゲームと第二抽選ゲームの何れか一方を実行するための抽選ゲーム実行画面70を表示制御する。なお、この第一抽選ゲームと第二抽選ゲームは、互いに関連している。
【0121】
図8は、第二実施形態に係る抽選ゲーム実行画面70の一例を示す図である。
【0122】
図8に示すように、抽選ゲーム実行画面70は、第一抽選対象情報領域72と、第一抽選ゲーム指示ボタン74と、第二抽選対象情報領域76と、リセットボタン78と、第二抽選ゲーム指示ボタン80と、所有情報提示領域82と、が設けられている。第一抽選対象情報領域72には、第一抽選ゲームの第一抽選対象キャラクタ群を構成する特定キャラクタ(キャラE、キャラF)それぞれの当選確率や、レアリティ毎の当選確率が表されている。第一抽選ゲーム指示ボタン74は、第一抽選ゲームを実行するためのボタンである。第二抽選対象情報領域76には、第二抽選ゲームのデッキに当初収容されている特定キャラクタ(キャラE、キャラF)それぞれの残存個数と当初個数、レアリティ毎の残存個数と当初個数が表されている。第二抽選ゲーム指示ボタン80は、第二抽選ゲームを実行するためのボタンである。
【0123】
図7に戻って、処理はステップSP32の処理に移行する。
【0124】
(ステップSP32)
受付手段52は、プレイヤから第一抽選ゲーム指示ボタン74又は第二抽選ゲーム指示ボタン80の押下(第一抽選ゲーム又は第二抽選ゲームの実行要求)を受け付ける。まず、受付手段52は、第一抽選ゲーム指示ボタン74が押下されたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理はステップSP34の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定され、受付手段52が第二抽選ゲーム指示ボタン80の押下を受け付けた場合には、処理はステップSP42の処理に移行する。
【0125】
(ステップSP34)
抽選手段54は、第一抽選ゲーム情報の抽選対象情報や、獲得キャラクタ数、対価等を参照して、第一抽選ゲームを実行する。具体的には、抽選手段54は、プレイヤの所有アイテムから対価を消費し、第一抽選対象キャラクタ群を構成するキャラクタ毎に設定された当選確率に応じて、当該第一抽選対象キャラクタ群からキャラクタを抽選する第一抽選を行う。抽選手段54は、この抽選(第一抽選)を獲得キャラクタ数と同じ回数だけ行い、プレイヤ情報50Aにおける当該第一抽選ゲームの抽選ゲーム実行回数をインクリメントする。そして、処理はステップSP36の処理に移行する。
【0126】
(ステップSP36)
抽選手段54は、ステップSP34で抽選された一又は複数のキャラクタを当選キャラクタとしてプレイヤに獲得させる。そして、処理はステップSP38の処理に移行する。
【0127】
(ステップSP38)
判定手段56は、第一抽選ゲームにおいて所定条件を満たしたか否かを判定する。例えば、判定手段56は、第一抽選ゲームの実行回数が所定回数に到達したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理はステップSP38の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合には、処理は図7に示す一連の処理を終了する。
【0128】
(ステップSP40)
制御手段58は、第二抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する。例えば、制御手段58は、第二抽選ゲームのデッキから特定キャラクタ以外の一又は複数のキャラクタを削除して、第二抽選ゲームにおいて特定キャラクタが当選する当選確率を上昇させる。続いて、制御手段58は、プレイヤ情報50Aにおける上記第一抽選ゲームの抽選ゲーム実行回数に初期値を設定する。そして、処理は図7に示す一連の処理を終了する。
【0129】
(ステップSP42)
抽選手段54は、第二抽選ゲーム情報の抽選対象情報や、獲得キャラクタ数、対価等を参照して、第二抽選ゲームを実行する。具体的には、抽選手段54は、プレイヤの所有アイテムから対価を消費し、プレイヤに個別に対応するデッキに収容されている第二抽選対象キャラクタ群の個数(総収容個数)に基づく当選確率に応じて、当該第二抽選対象キャラクタ群から抽選(第二抽選)を行う。抽選手段54は、この抽選(第二抽選)を獲得キャラクタ数と同じ回数だけ行い、プレイヤ情報50Aにおける当該第二抽選ゲームの抽選ゲーム実行回数をインクリメントする。そして、処理はステップSP44の処理に移行する。
【0130】
(ステップSP44)
抽選手段54は、ステップSP42で抽選された一又は複数のキャラクタを当選キャラクタとしてプレイヤに獲得させ、当該当選キャラクタを上記デッキから削除する。そして、処理はステップSP46の処理に移行する。
【0131】
(ステップSP46)
判定手段56は、第二抽選ゲームにおいて所定条件を満たしたか否かを判定する。例えば、判定手段56は、ステップSP42の第二抽選ゲームで特定キャラクタが抽選されたか(当選したか)否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理はステップSP48の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合には、処理は図7に示す一連の処理を終了する。
【0132】
(ステップSP48)
制御手段58は、第一抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する。例えば、制御手段58は、第一抽選ゲームにおいて特定キャラクタに設定された当選確率を上昇させる。続いて、制御手段58は、プレイヤ情報50Aにおける上記第二抽選ゲームの抽選ゲーム実行回数に初期値を設定する。そして、処理は図7に示す一連の処理を終了する。
【0133】
<効果>
以上、第二実施形態では、プレイヤから第一抽選ゲームと第二抽選ゲームの何れか一方を選択する要求を受け付ける受付手段52と、第一抽選ゲーム又は第二抽選ゲームを実行する抽選手段54と、を備え、抽選手段54は、第一抽選ゲームを選択する要求があった場合、第一抽選対象コンテンツ群を構成するコンテンツ毎に設定された当選確率に応じて、当該第一抽選対象コンテンツ群から抽選した当選コンテンツをプレイヤに獲得させる第一抽選ゲームを実行し、抽選手段54は、第二抽選ゲームを選択する要求があった場合、プレイヤに個別に対応するデッキに収容されている第二抽選対象コンテンツ群の個数に基づく当選確率に応じて、当該第二抽選対象コンテンツ群から抽選した当選コンテンツを当該プレイヤに獲得させ、当該当選コンテンツを当該デッキから削除する第二抽選ゲームを実行し、第一抽選対象コンテンツ群およびデッキに当初収容されている第二抽選対象コンテンツ群には、同一の特定コンテンツがそれぞれ含まれている、ことが好ましい。
【0134】
この構成によれば、コストをかける見込みに応じて、異なる形式の抽選ゲームを選択することができるため、プレイヤに適した形式の抽選ゲームを提供することができる。
【0135】
また、第二実施形態では、第一抽選ゲームにおいて特定コンテンツに設定された当選確率は、第二抽選ゲームにおいてデッキに当初収容されている個数に基づく特定コンテンツが当選する当選確率よりも高い、ことが好ましい。
【0136】
この構成によれば、プレイヤは、特定コンテンツの当選確率が高い第一抽選ゲームをプレイするか、当初の当選確率は低いが確実に特定コンテンツを獲得することができる第二抽選ゲームをプレイするかを選択することができる。このため、戦略性や変化に富んだ抽選ゲームを提供することができる。
【0137】
また、第二実施形態では、第一抽選ゲーム又は第二抽選ゲームの何れか一方が実行されたことに基づき、当該実行された一方の抽選ゲームにおいて所定条件を満たしたか否かを判定する判定手段56と、判定が肯定された場合、他方の抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する制御手段58と、を備えることが好ましい。
【0138】
この構成によれば、一方の抽選ゲームがプレイされたことに基づき、他方の抽選ゲームが優遇されるため、プレイヤに継続して抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0139】
また、第二実施形態では、判定手段56は、一方の抽選ゲームの実行回数が所定回数に到達したか否かを判定する、ことが好ましい。
【0140】
この構成によれば、例えば一方の抽選ゲームで特定コンテンツを獲得できない場合でも、他方の抽選ゲームが優遇されるため、プレイヤに他方の抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0141】
また、第二実施形態では、判定手段56は、一方の抽選ゲームで特定コンテンツが当選したか否かを判定する、ことが好ましい。
【0142】
この構成によれば、一方の抽選ゲームで特定コンテンツを獲得できた場合、他方の抽選ゲームが優遇されるため、プレイヤに他方の抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0143】
また、第二実施形態では、判定手段56は、第一抽選ゲームが実行されたことに基づき、当該第一抽選ゲームが実行された回数が所定回数に到達したか否かを判定し、制御手段58は、判定が肯定された場合、デッキから特定コンテンツ以外の一又は複数のコンテンツを削除して、第二抽選ゲームにおいて特定コンテンツが当選する当選確率を上昇させる、ことが好ましい。
【0144】
この構成によれば、例えば第一抽選ゲームで特定コンテンツを獲得できない場合でも、第二抽選ゲームで特定コンテンツ以外が削除されるため、プレイヤに第二抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0145】
また、第二実施形態では、判定手段56は、第一抽選ゲームが実行されたことに基づき、当該第一抽選ゲームが実行された回数が所定回数に到達したか否かを判定し、制御手段58は、判定が肯定された場合、デッキに特定コンテンツを追加して、第二抽選ゲームにおいて特定コンテンツが当選する当選確率を上昇させる、ことが好ましい。
【0146】
この構成によれば、例えば第一抽選ゲームで特定コンテンツを獲得できない場合でも、第二抽選ゲームで特定コンテンツが追加されるため、プレイヤに第二抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0147】
また、第二実施形態では、判定手段56は、第二抽選ゲームが実行されたことに基づき、当該第二抽選ゲームが実行された回数が所定回数に到達したか否かを判定し、制御手段58は、判定が肯定された場合、第一抽選ゲームにおいて特定コンテンツに設定されている当選確率を上昇させる、ことが好ましい。
【0148】
この構成によれば、例えば第二抽選ゲームで特定コンテンツを獲得できない場合でも、第一抽選ゲームで特定コンテンツの当選確率が上昇するため、プレイヤに第一抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0149】
また、第二実施形態では、判定手段56は、第一抽選ゲームで特定コンテンツが当選したか否かを判定し、制御手段58は、判定が肯定された場合、デッキから特定コンテンツ以外の一又は複数のコンテンツを削除して、第二抽選ゲームにおいて特定コンテンツが当選する当選確率を上昇させる、ことが好ましい。
【0150】
この構成によれば、第一抽選ゲームで特定コンテンツを獲得できた場合、第二抽選ゲームで特定コンテンツ以外が削除されるため、プレイヤに第二抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0151】
また、第二実施形態では、判定手段56は、第一抽選ゲームで特定コンテンツが当選したか否かを判定し、制御手段58は、判定が肯定された場合、デッキに特定コンテンツを追加して、第二抽選ゲームにおいて特定コンテンツが当選する当選確率を上昇させる、ことが好ましい。
【0152】
この構成によれば、第一抽選ゲームで特定コンテンツを獲得できた場合、第二抽選ゲームで特定コンテンツが追加されるため、プレイヤに第二抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0153】
また、第二実施形態では、判定手段56は、第二抽選ゲームで特定コンテンツが当選したか否かを判定し、制御手段58は、判定が肯定された場合、第一抽選ゲームにおいて特定コンテンツに設定されている当選確率を上昇させる、ことが好ましい。
【0154】
この構成によれば、第二抽選ゲームで特定コンテンツを獲得できた場合、第一抽選ゲームで特定コンテンツの当選確率が上昇するため、プレイヤに第一抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0155】
また、第二実施形態では、優遇は、他方の抽選ゲームで消費する対価の量を少なくすることである。
【0156】
この構成によれば、消費する対価の量が少なくなるため、プレイヤに他方の抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0157】
また、第二実施形態では、優遇は、他方の抽選ゲームで消費する対価を価値の低い種類にすることである。
【0158】
この構成によれば、消費する対価の価値が低くなるため、プレイヤに他方の抽選ゲームをプレイする意欲を与えることができる。
【0159】
---変形例---
なお、本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、前述した実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0160】
上記第一実施形態では、抽選手段54は、デッキからn個(nは2以上の整数)の特定キャラクタを削除したことを条件として初期化する場合を説明したが、デッキに含まれる一部又は全部の特定キャラクタが全て削除されたことを条件として初期化をしてもよい。すなわち、抽選手段54は、一部又は全部の特定キャラクタの残存個数が0になったことを条件として、自動的に又はプレイヤからの指示によってデッキを初期化してもよい。
【0161】
また、上記第一実施形態では、制御手段58は、第二抽選ゲームにおいて獲得させるキャラクタの数を増加させる場合を説明したが、獲得させるキャラクタの数を増加させるのではなく、獲得させるアイテム(おまけアイテム)の数を増加させてもよい。このアイテムとしては、例えばコンティニューアイテムやスタミナ回復アイテム等が挙げられる。
【0162】
また、上記第二実施形態では、制御手段58は、第二抽選ゲームで特定キャラクタが当選する当選確率を上昇させる際、第一抽選ゲームにおいて特定キャラクタに設定された当選確率以上にしてもよい。
【0163】
また、上記第二実施形態では、制御手段58は、判定手段56が一方の抽選ゲームの実行回数が所定回数に到達したと判定した場合、他方の抽選ゲームを優遇する場合を説明したが、これに限られない。例えば、制御手段58は、一方の抽選ゲームの実行回数と他方の抽選ゲームの実行回数を合計した回数(合計回数)が所定回数に到達した場合、一方の抽選ゲーム又は/及び他方の抽選ゲームを優遇してもよい。また、制御手段58は、一方の抽選ゲームの実行回数と他方の抽選ゲームの実行回数の差分(回数)が所定回数に到達した場合、一方の抽選ゲーム又は/及び他方の抽選ゲームを優遇してもよい。
【0164】
また、上記第二実施形態では、第二抽選ゲームにおいてデッキに収容されている特定キャラクタの当初個数は、1個であってもよい。
【0165】
また、上記第一実施形態や第二実施形態では、抽選対象に複数種類の特定キャラクタが含まれている場合を説明したが、特定キャラクタは一種類であってもよい。また、上記第一実施形態や第二実施形態では、特定キャラクタは、抽選対象のうち最高レアリティが設定されたキャラクタである場合を説明したが、最高レアリティが設定されたキャラクタ以外でもよい。また、特定キャラクタは、イベントクエストにおいて特別な効果を発揮するキャラクタ(特効キャラクタ)であってもよい。この特別な効果とは、例えばキャラクタの攻撃力やヒットポイントが2倍になることである。また、特定キャラクタは、イベントクエストに登場する敵キャラクタやギミックに対して有利なスキルを有しているキャラクタであってもよい。
【0166】
また、上記第一実施形態や第二実施形態では、第一抽選ゲーム情報や第二抽選ゲーム情報には獲得キャラクタ数を記憶する場合を説明したが、プレイヤが獲得キャラクタ数を選択することとしてもよい。例えば、抽選手段54は、プレイヤが獲得キャラクタ数を1個として第二抽選ゲームの実行要求を行った場合、第二抽選ゲームを1回実行するために必要な対価を消費し、プレイヤが獲得キャラクタ数を10個として第二抽選ゲームの実行要求を行った場合、第二抽選ゲームを10回実行するために必要な対価を消費する。
【0167】
また、上記第一実施形態や第二実施形態では、コンテンツがクエストで利用可能なキャラクタである場合を主に説明したが、アイテムやカード、アバター、コイン、ポイント等でもよい。
【符号の説明】
【0168】
10…サーバ装置(コンピュータ)、12…端末装置、50…記憶手段、54…抽選手段、56…判定手段、58…制御手段

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-07-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤからの要求に応じて、当該プレイヤに対応するデッキに収容されている複数の
コンテンツの中から抽選した当選コンテンツを当該プレイヤに獲得させ、当該当選コンテ
ンツを当該デッキから削除する抽選ゲームを実行する抽選手段と、
前記デッキに収容されている特定コンテンツが当選する当選確率が所定値以上であるか
否かを判定する判定手段と、
前記判定が否定された場合、前記抽選ゲームの対価又は実行結果を優遇する制御手段と

を備える情報処理装置。